(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】コンピュータ、ソフトウェアモジュールアレンジメント、回路アレンジメント、ユーザ装置、および、複数のアプリケーションを同時に制御する改良されたユーザインターフェースのための方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240214BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240214BHJP
【FI】
G06F3/01 570
G06F3/0482
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543447
(86)(22)【出願日】2021-03-03
(85)【翻訳文提出日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 EP2021055342
(87)【国際公開番号】W WO2022184250
(87)【国際公開日】2022-09-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリステンソン, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ハント, アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ダルグレン, フレドリック
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA62
5E555BA01
5E555BA04
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC04
5E555BC07
5E555BE12
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CA42
5E555CA46
5E555CB64
5E555CB66
5E555CC01
5E555DA02
5E555DA23
5E555DB11
5E555DC09
5E555DD07
5E555EA14
5E555EA22
5E555FA00
(57)【要約】
少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)と、コントローラ(101)とを備えるユーザ装置(100)であって、サイドセンサ(104-3)は、タッチレスユーザ入力を受け入れ、それによってタッチレス入力エリア(104-4)を提供するように構成され、コントローラ(101)は、タッチレス入力エリア(104-4)内のオブジェクト(F)のグループを検出し、オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定し、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定し、検出されたオブジェクト(F)のグループに基づいて入力を受け入れ、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための入力に関連付けられているアクションを決定するように構成されている。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)と、コントローラ(101)とを備えるユーザ装置(100)であって、
前記サイドセンサ(104-3)は、タッチレスユーザ入力を受け入れるように構成され、それによって、タッチレス入力エリア(104-4)を提供し、前記コントローラ(101)は、
前記タッチレス入力エリア(104-4)内のオブジェクト(F)のグループを検出し、
前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定し、
前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定し、前記検出されたオブジェクト(F)のグループに基づいて入力を受け入れ、
前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションに対する前記入力に関連付けられているアクションを決定する、
ように構成されている、ユーザ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、第1の数のオブジェクトを決定し、前記第1の数のオブジェクトを第1のアプリケーションに関連付け、第2の数のオブジェクトを決定し、前記第2の数のオブジェクトを第2のアプリケーションに関連付けるように構成されている、ユーザ装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のユーザ装置(100)であって、前記少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)は、異なるタイプのオブジェクトを区別するように構成されており、前記コントローラ(101)は、
前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトのタイプを決定し、
前記オブジェクトの数と前記オブジェクトのタイプとに関連付けられている前記アプリケーションを決定する、
ようにさらに構成されている、ユーザ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラ(101)は、
前記オブジェクトのグループ内の2つのタイプのオブジェクトの順序を決定し、
前記オブジェクトの数と、前記オブジェクトのタイプと、前記オブジェクトの順序と、に関連付けられている前記アプリケーションを決定する、
ように構成されている、ユーザ装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記検出されたオブジェクトのグループ内の少なくとも1つのオブジェクトは指である、ユーザ装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記検出されたオブジェクトのグループ内の少なくとも1つのオブジェクトは、スタイラスまたはペンである、ユーザ装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、前記検出されたオブジェクトのグループの位置エリアを決定することによって、前記検出されたオブジェクトのグループ内の前記オブジェクトの数を決定するようにさらに構成されている、ユーザ装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、少なくとも1つの個々のオブジェクトを検出することによって、前記検出されたオブジェクトのグループ内の前記オブジェクトの数を決定するようにさらに構成されている、ユーザ装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、
ジェスチャ(G)を検出することによって前記入力を受け入れ、
前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのための前記検出されたジェスチャに関連付けられているコマンドを実行することによって、前記関連付けられているアクションを決定する、
ようにさらに構成されている、ユーザ装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、
前記検出されたオブジェクト(F)のグループの位置と距離とを検出し、
前記検出されたオブジェクト(F)のグループの動きを検出する
ことによって、前記入力を受け入れ、
前記検出された動きに従って前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのために動作する
ことによって、前記関連付けられている動作を決定する、
ようにさらに構成されている、ユーザ装置。
【請求項11】
請求項10に記載のユーザ装置(100)であって、前記コントローラは、
前記動きが前記ユーザ装置(100)に向かっていることが検出された場合に、前記オブジェクトに対応する位置に表示されている選択肢に関連付けられているアクションを実行することと、
前記動きが前記ユーザ装置(100)に沿っていることが検出された場合に、前記オブジェクト(F)の新しい位置に対応する新しい選択肢を決定することと、
前記動きがユーザ装置(100)から離れて行くことが検出された場合に、少なくとも1つの選択肢をキャンセルすることと、
前記選択肢がそのようなコマンドに関連付けられている場合に、当該コマンドを実行する
ことによって、前記検出された動きに応じて、前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのために動作するように構成されている、ユーザ装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記ユーザ装置(100)は、ディスプレイ(104-1)を備え、前記少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)のうちの少なくとも1つは、前記ディスプレイ(104-1)に隣接して配置され、前記サイドセンサ(104-3)は、前記ディスプレイ(104-1)の側面部において前記タッチレスユーザ入力を受け入れるように構成されており、それによって、前記ディスプレイ(104-1)の前記側面部において前記タッチレス入力エリア(104-4)を提供する、ユーザ装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記ユーザ装置(100)は、入力デバイス(100-2)を備え、前記少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)のうちの少なくとも1つは、前記入力デバイス(100-2)に隣接して配置され、前記サイドセンサ(104-3)は、前記入力デバイス(100-2)の側面部で前記タッチレスユーザ入力を受け入れるように構成されており、それによって、前記入力デバイス(100-2)の前記側面部において前記タッチレス入力エリア(104-4)を提供する、ユーザ装置。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記ユーザ装置(100)は、前記ユーザ装置(100)に動作可能に接続されることによって前記サイドセンサ(104-3)を備える、ユーザ装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記ユーザ装置(100)は、スマートフォン、スマートウォッチ、またはタブレットコンピュータである、ユーザ装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載のユーザ装置(100)であって、前記ユーザ装置(100)は、キーボード(100-2)、カーソル制御装置(100-2)、および/またはディスプレイ(100-2、104-1)に動作可能に接続されるように構成されたコンピュータ(100-1)である、ユーザ装置。
【請求項17】
タッチレスユーザ入力を受け入れるように構成された少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)を備え、それによって、タッチレス入力エリア(104-4)を提供するユーザ装置(100)における使用のための方法であって、
前記方法は、
前記タッチレス入力エリア(104-4)内のオブジェクト(F)のグループを検出すること(610)と、
前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定すること(620)と、前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定すること(630)と、
前記検出されたオブジェクト(F)のグループに基づいて入力を受け入れること(640)と、
前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのための前記入力に関連付けられているアクションを決定すること(650)と、
を有する方法。
【請求項18】
ユーザ装置(100)のコントローラ(101)にロードされ、それによって実行されると、前記ユーザ装置(100)が請求項16に記載の方法を実行することを可能にする、コンピュータ命令(121)を搬送するコンピュータ可読媒体(120)。
【請求項19】
ディスプレイ(104-1)と、前記ディスプレイ(104-1)の側面部でタッチレスユーザ入力を受け入れるように構成された少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)とを備え、それによってタッチレス入力エリア(104-4)を提供するユーザ装置(100)のためのソフトウェアモジュールアレンジメント(700)であって、前記ソフトウェアモジュールアレンジメント(700)は、
前記タッチレス入力エリア(104-4)内のオブジェクト(F)のグループを検出するためのソフトウェアモジュール(710)と、
前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するためのソフトウェアモジュール(720)と、
前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するためのソフトウェアモジュール(730)と、
前記検出されたオブジェクト(F)のグループに基づいて入力を受け入れるためのソフトウェアモジュール(740)と、
前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのための前記入力に関連付けられているアクションを決定するためのソフトウェアモジュール(750)と、
を有するソフトウェアモジュールアレンジメント。
【請求項20】
ディスプレイ(104-1)と、前記ディスプレイ(104-1)の側面部においてタッチレスユーザ入力を受け入れるように構成された少なくとも1つのサイドセンサ(104-3)とを備え、それによってタッチレス入力エリア(104-4)を提供するユーザ装置(100)において使用されるように適合したアレンジメント(800)であって、前記アレンジメント(800)は、
前記タッチレス入力エリア(104-4)内のオブジェクト(F)のグループを検出するための回路(810)と、
前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するための回路(820)と、
前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するための回路(830)と、
前記検出されたオブジェクト(F)のグループに基づいて入力を受け入れるための回路(840)と、
前記オブジェクトの数に関連付けられている前記アプリケーションのための前記入力に関連付けられているアクションを決定するための回路(850)と、
を有するアレンジメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、本願と同時に提出され、同一出願人による「コンピュータ、ソフトウェアモジュールアレンジメント、回路アレンジメント、ユーザ装置および改良された拡張ユーザインターフェースのための方法」と題された特許出願の全内容を組み込む。
【0002】
本発明は、アレンジメントと、コンピュータを含むアレンジメントと、ソフトウェアモジュールと、回路を含むアレンジメントと、ユーザ装置と、改良され拡張されたユーザインターフェースを提供するための方法と、に関し、特に、アレンジメントと、コンピュータを含むアレンジメントと、ソフトウェアモジュールと、回路を含むアレンジメント、ユーザ装置、および複数のアプリケーション、たとえばバックグラウンドアプリケーションの制御を可能にする改良され拡張されたユーザインターフェースを提供するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
今日のユーザ装置またはモバイルデバイスは、タッチスクリーンを有する。これらは、1本または複数本の指でディスプレイに触れることに基づいており、たとえば、iPhone(登録商標)において、画面に触れ、指を画面の底部から上部に動かすことは、アクティブなアプリケーションたちが、画面内にウィンドウベースのアイコンとしてリスト表示され、ユーザは次のステップとしてその間をスクロールすることができるように、指をある特定の方法で動かすことは、ある特定の意味を有することができる。
【0004】
そのようなモバイルデバイスに追加されるセンサとして、たとえば、デバイスを囲む空間の特定の部分における動きのジェスチャの認識または検出を可能にするレーダなどがある。
【0005】
多くのアプリケーションまたはナビゲーションのシナリオでは、タッチ入力は、デバイスディスプレイのサイズによって制限されるものの、たとえば、コンテンツ自体をスクロールすることは、デバイスディスプレイのサイズに関連しない。たとえば、スマートウォッチは、ディスプレイの物理的サイズが非常に限られている。
【0006】
多くの使用方法のシナリオにおいて、多くのモバイルデバイスのアプリケーションでは、アプリケーションは、アクティブになると画面全面を引き継ぎ、これは、潜在的には、他のアプリケーションを制御するためのタッチスクリーン上のエリアがもはや利用可能でないことを意味し、他のアプリケーションを制御するには、他のアプリケーションに移動するための一連の複数回のタッチが必要であることをしばしば暗示し、つまり、現在表示されているアプリケーションを変更することが必要となり、他のアプリケーションが画面上に表示されるように選択されなければならない。
【0007】
たとえば、レーダまたはカメラによって、物理的デバイスの外部でのジェスチャまたは動きを識別する技術があるが、これらは、通常、使用の観点からは直感的ではない。
【0008】
また、可能な入力のセットが比較的に制限されるという点で、現代のデバイスにも問題がある。たとえば、学習および実行が容易なジェスチャの個数が制限され、複数のアプリケーションを一度に実行する際のユーザビリティが厳しく制限される。
【発明の概要】
【0009】
上述のように、本発明者らは、タッチレス入力エリアがタッチスクリーンと同じ物理的境界によって制限されないため、様々なジェスチャなど、様々な入力を識別するために利用可能な他の手段的領域が存在することを認識した。本開示の教示による解決策は、ユーザが、同じジェスチャまたは他の入力を異なるアプリケーションと関連付けることを可能にし、それによって、いくつかの指を特定のアプリケーションと関連付けることによって、同じ入力を異なるアプリケーションに対して同時に使用することを可能にする。さらに、提供される解決策は、それ自体が発明的であり、単純でエレガントなものである。
【0010】
上で示唆されたように、本発明は、特定のアプリケーションにいくつかの指を関連付けることに基づいており、それによって、入力を提供するために何本の指が使用されるかを単に決定することによって、同じ入力がどのアプリケーションを対象とするかを識別することができる。
【0011】
したがって、本教示の目的は、上記で論じた問題を克服するか、または少なくとも軽減するか、または低減することである。
【0012】
一態様によれば、ユーザ装置が提供され、ユーザ装置は、少なくとも1つのサイドセンサと、コントローラとを備え、サイドセンサは、タッチレスユーザ入力を受け入れ、それによってタッチレス入力エリアを提供するように構成され、コントローラは、タッチレス入力エリア内のオブジェクトのグループを検出することと、オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定することと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定することと、検出されたオブジェクトのグループに基づいて入力を受け入れることと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための入力に関連付けられているアクションを決定することとを行うように構成される。
【0013】
これは、限られたユーザインターフェースおよび利用可能なコマンドセットを用いて複数のアプリケーションを制御するユーザ機器とユーザが対話することを、容易かつ自然な方法で可能にする。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、第1の数のオブジェクトを決定し、第1の数のオブジェクトを第1のアプリケーションに関連付け、第2の数のオブジェクトを決定し、第2の数のオブジェクトを第2のアプリケーションに関連付けるように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのサイドセンサは、異なるタイプのオブジェクトを区別するように構成され、コントローラは、オブジェクトのグループ内のオブジェクトのタイプを決定し、オブジェクトの数およびオブジェクトのタイプに関連付けられているアプリケーションを決定するようにさらに構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、オブジェクトのグループ内の2つのタイプのオブジェクトの順序を決定し、オブジェクトの数、オブジェクトのタイプ、およびオブジェクトの順序に関連付けられているアプリケーションを決定するようにさらに構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、検出されたオブジェクトがユーザの指であることを決定するようにさらに構成されている。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、検出されたオブジェクトがペンまたはスタイラスであることを決定するようにさらに構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションはトップアプリケーションであり、他のアプリケーションはバックグラウンドアプリケーションである。これは、2つ以上の指を使用して入力を単に実行することによって、バックグラウンドアプリケーションの制御を可能にしながら、通常の方法で(1つの指を使用して)トップアプリケーションの同時制御を可能にし、したがって、アプリケーションをスワップするか、そうでなければ切り替えるか、またはアクティブにする必要なく、複数の制御を提供する。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションはトップアプリケーションであり、少なくとも第2のアプリケーションもトップアプリケーションである。これは、同じジェスチャセットを使用して異なるトップアプリケーションの同時制御を可能にする。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、検出されたオブジェクトのグループの位置エリアを決定することによって、検出されたオブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するようにさらに構成されている。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、少なくとも1つの個々のオブジェクトを検出することによって、検出されたオブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するようにさらに構成されている。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、ジェスチャを検出することによって入力を受け入れ、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションについて、検出されたジェスチャに関連付けられているコマンドを実行することによって、関連付けられているアクション(動作)を決定するようにさらに構成されている。
【0024】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、検出されたオブジェクトのグループの位置および距離を検出し、検出されたオブジェクトのグループの動きを検出することによって入力を受け入れ、検出された動きに従ってオブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのために動作することによって、関連付けられているアクションを決定するようにさらに構成されている。
【0025】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、検出された動きに従って、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションに対して動作するようにさらに構成され、当該動作は、動きがユーザ装置に向かうことが検出されたとき、オブジェクトに対応する位置で表示されているオプション(選択肢)に関連付けられているアクションを実行することと、動きがユーザ装置に沿っていることが検出されたとき、オブジェクトの新しい位置に対応する新しい選択肢を決定することと、動きがユーザ装置から離れていることが検出されたとき、少なくとも1つの選択肢をキャンセルすることと、選択肢がそのようなコマンドに関連付けられているとき、コマンドを実行することとによって行われる。
【0026】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、ディスプレイを備え、少なくとも1つのサイドセンサのうちの少なくとも1つは、ディスプレイに隣接して配置され、サイドセンサは、ディスプレイのサイド(側面部)でタッチレスユーザ入力を受け入れ、それによって、ディスプレイのサイドにタッチレス入力エリアを設けるように構成される。
【0027】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、入力デバイスを備え、少なくとも1つのサイドセンサのうちの少なくとも1つは、入力デバイスに隣接して配置され、サイドセンサは、入力デバイスのサイドでタッチレスユーザ入力を受け入れ、それによって、入力デバイスのサイドにタッチレス入力エリアを設けるように構成される。
【0028】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、それに動作可能に接続されることによって、サイドセンサを備える。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、スマートフォン、スマートウォッチ、またはタブレットコンピュータである。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、キーボード、カーソル制御装置、および/またはディスプレイに動作可能に接続されるように構成されるコンピュータである。
【0031】
一態様によれば、タッチレスユーザ入力を受け入れ、それによってタッチレス入力エリアを提供するように構成された少なくとも1つのサイドセンサを備えるユーザ装置において使用するための方法であって、本方法は、タッチレス入力エリア内のオブジェクトのグループを検出することと、オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定することと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定することと、検出されたオブジェクトのグループに基づいて入力を受け入れることと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための入力に関連付けられているアクションを決定することとを備える、方法。
【0032】
一態様によれば、ユーザ装置のコントローラにロードされ、それによって実行されたときに、ユーザ装置が本開示の方法のいずれかを実施することを可能にする、コンピュータ命令を搬送するコンピュータ可読媒体が提供される。
【0033】
一態様によれば、タッチレスユーザ入力を受け入れ、それによってタッチレス入力エリアを提供するように構成された少なくとも1つのサイドセンサを備えるユーザ装置のためのソフトウェアモジュールアレンジメントが提供され、ソフトウェアモジュールアレンジメントは、タッチレス入力エリア内のオブジェクトのグループを検出するためのソフトウェアモジュールと、オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するためのソフトウェアモジュールと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するためのソフトウェアモジュールと、検出されたオブジェクトのグループに基づいて入力を受け入れるためのソフトウェアモジュールと、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための入力に関連付けられている動作を決定するためのソフトウェアモジュールとを備える。
【0034】
一態様によれば、タッチレスユーザ入力を受け入れ、それによってタッチレス入力エリアを提供するように構成された少なくとも1つのサイドセンサを備えるユーザ装置において使用されるように適合されたアレンジメントが提供され、当該アレジメントは、タッチレス入力エリア内のオブジェクトのグループを検出するための回路と、前記オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するための回路と、前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するための回路と、前記検出されたオブジェクトのグループに基づいて入力を受け入れるための回路と、前記オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための前記入力に関連付けられているアクションを決定するための回路とを備える。
【0035】
解決策(ソリューション)は、ソフトウェアソリューション、ハードウェアソリューション、またはソフトウェアコンポーネントとハードウェアコンポーネントとの混合として実装され得る。本発明のさらなる実施形態および利点は、詳細な説明において与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本発明の実施形態は、以下に記載され、本発明の概念をどのように実施することができるかの非限定的な例を示す添付の図面を参照する。
【0037】
【
図1A】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0038】
【
図1B】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0039】
【
図1C】は、本発明のいくつかの実施形態による、
図1Aまたは
図1Bのユーザ装置などのユーザ装置のサブセクションの概略図を示す。
【0040】
【
図2A】は、本発明のいくつかの実施形態による、
図1Aのユーザ装置を示す。
【0041】
【
図2B】は、本発明のいくつかの実施形態による、
図1Aのユーザ装置も示す。
【0042】
【
図3A】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0043】
【
図3B】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0044】
【
図3C】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0045】
【
図3D】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0046】
【
図4A】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0047】
【
図4B】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0048】
【
図4C】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0049】
【
図5A】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0050】
【
図5B】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0051】
【
図5C】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0052】
【
図5D】は、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置の概略図を示す。
【0053】
【
図6】は、本発明のいくつかの実施形態による一般的な方法のフローチャートを示す。
【0054】
【
図7】は、本開示の教示のいくつかの実施形態による、ソフトウェアモジュールアレンジメントの構成要素図を示す。
【0055】
【
図8】は、本開示の教示のいくつかの実施形態による回路を備える構成の構成要素図を示す。
【0056】
【
図9】は、構成のコントローラにロードされ、そのコントローラによって実行されたときに、本発明のいくつかの実施形態を構成が実施することを可能にする、コンピュータ命令を搬送するコンピュータ可読媒体の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1Aは、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置100の概略図を示す。いくつかの例示的な実施形態によれば、ユーザデバイス100は、スマートフォン、スマートウォッチまたはタブレットコンピュータである。ユーザ装置100は、コントローラ101と、メモリ102と、(以下で詳細に説明されるように、1つまたは複数のインターフェースコンポーネント104-1~104-4を備える)ユーザインターフェース104とを備える。
【0058】
ユーザ機器100は、単一のデバイスを備え得るか、またはいくつかのデバイスおよび装置にわたって分散され得ることに留意されたい。
【0059】
コントローラ101は、ユーザ装置100の全体的な動作を制御するように構成される。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、特定用途のコントローラである。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、汎用のコントローラである。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、特定用途コントローラおよび/または汎用コントローラのうちの1つまたは複数の組合せである。当業者には理解されるように、コントローラを実装する方法には多くの代替案があり、フィールドプログラマブルゲートアレイ回路、ASIC、CPU、GPU、NPUなどが、追加的にまたは代替的に使用可能である。本願の目的のために、すべてのそのような可能性および代替案は、単にコントローラ101と呼ばれる。
【0060】
メモリ102は、コントローラ101にロードされたときにユーザ装置100がどのように制御されるべきかを示す、アプリケーションデータ、設定、およびコンピュータ可読命令などのデータを記憶するように構成される。メモリ102は、いくつかのメモリユニットまたはデバイスを備え得るが、それらは、同じ全体的なメモリ102の一部であると認識される。命令およびアプリケーションデータを記憶するディスプレイアレンジメントのための1つのメモリユニット、グラフィックスデータを記憶するディスプレイアレンジメントのための1つのメモリユニット、設定を記憶するための通信インターフェース103のための1つのメモリなどがあり得る。当業者が理解するように、データがどこに記憶されるべきかを選択する多くの可能性があり、したがって、ユーザ装置100のための一般的なメモリ102は、本願の目的のための任意のすべてのそのようなメモリユニットを備えると考えられる。当業者が理解するように、たとえば、EEPROMメモリ回路などの不揮発性メモリ回路を使用して、またはRAMメモリ回路などの揮発性メモリ回路を使用して、メモリを実装する方法の多くの代替がある。本願の目的のために、すべてのそのような代替案は、単にメモリ102と呼ばれる。
【0061】
いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置100は、通信インターフェース103をさらに備え得る。通信インターフェース103は、有線および/または無線であり得る。通信インターフェース103は、いくつかのインターフェースを備え得る。
【0062】
いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、USB(ユニバーサルシリアルバス)インターフェースを含む。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、HDMI(登録商標)(高品位マルチメディアインタフェース)インターフェースを含む。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、ディスプレイポートインターフェースを備える。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、イーサネット(登録商標)インターフェースを備える。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、MIPI(モバイルインダストリプロセッサインタフェース)インターフェースを備える。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェースは、アナログインターフェース、CAN(コントローラエリアネットワーク)バスインターフェース、I2C(集積回路間)インターフェース、または他のインターフェースを含む。
【0063】
いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、無線周波数(RF)通信インターフェースを備える。そのような一実施形態によれば、通信インターフェース103はBluetooth(登録商標)インターフェース、WiFi(登録商標)インターフェース、ZigBee(登録商標)インターフェース、Z-Wave(トレードマーク)インターフェース、RFID(トレードマーク)(無線周波数識別子)インターフェース、無線ディスプレイ(WiDi)インターフェース、ミラキャストインターフェース、および/または短距離RF通信に一般に使用される他のRFインターフェースなどを含みうる。代替的または補足的なそのような実施形態によれば、通信インターフェース103は、第5世代(5G)セルラー通信インターフェース、LTE(ロングタームエボリューション)インターフェース、GSM(グローバルシステムモバイル)インターフェース、および/またはセルラー通信のために一般に使用される他のインターフェースなどのセルラー通信インターフェースを備える。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)プロトコルを使用して通信するように構成される。いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、DLNA(登録商標)(デジタルリビングネットワークアプライアンス)プロトコルを使用して通信するように構成される。
【0064】
いくつかの実施形態によれば、通信インターフェース103は、上で与えられた例示的な技術のうちの2つ以上を介した通信を可能にするように構成される。通信インターフェース103は、ユーザ装置100が他のスマートフォンなどの他のデバイスと通信することを可能にするように構成され得る。
【0065】
ユーザインターフェース104は、1つまたは複数のインターフェース構成要素104-1ないし104-4を有し、たとえば、1つ以上の出力デバイスおよび1つ以上の入力デバイスである。出力デバイスの例は、ディスプレイ104-1、1つまたは複数の光源(
図1Aに図示せず)、およびスピーカ(図示せず)などのディスプレイアレンジメントである。入力デバイスの例は、1つまたは複数のボタン104-2、カメラ(図示せず)、およびマイクロフォン(図示せず)である。いくつかの実施形態によれば、ディスプレイアレンジメントは、グラフィックデータを提示することと、たとえば仮想ボタンを介してタッチを介して入力を受け入れることとの両方が可能である、出力および入力デバイスの両方として機能するタッチディスプレイ104-1を備える。
【0066】
本開示の教示によるユーザ装置100のユーザインターフェース104は、接触されることなく、物体(オブジェクト)の存在およびオブジェクトまでの距離を、リモートで、検出および決定するように構成された1つまたは複数の側面部(サイド)センサ104-3をさらに備える。そのようなサイドセンサ104-3は、タッチレス入力が提供され得る拡張ユーザインターフェースエリア104-4を実現する。
図1Aの例では、ユーザ装置内に配置された2つのサイドセンサ104-3Aおよび104-3Bがあり、これらはディスプレイ104-1の側面部のどちからに1つある。
【0067】
上述のように、ユーザ機器100は、単一のデバイスを備えてもよく、またはいくつかのデバイスおよび装置にわたって分散されて配置されてもよい。
図1Aに関連して説明した実施形態は、ユーザ装置が単一のデバイスであることを示しているが、ユーザ装置がいくつかのデバイスを備えることができ、すべての実施形態が、単一のデバイスユーザ装置と、いくつかのデバイスを備えるユーザ装置とに関係することに再び留意されたい。
【0068】
図1Bは、本発明のいくつかの実施形態によるユーザ装置100の概略図を示す。
図1Bに示されるいくつかの例示的な実施形態によれば、ユーザデバイス100は、いくつかのデバイスを備える一般的なユーザ機器である。ユーザ装置は、キーボード100-2または他の入力手段(たとえば、カーソル制御装置(たとえば、コンピュータマウス)であってもよい)に接続されるか、またはそれを備えるコンピュータ(ラップトップまたはデスクトップ)100-1であってもよい。2つのデバイス100-1および100-2のみが
図1Bに示されている場合であっても、任意の数のデバイスが利用され得ることに留意されたい。様々なデバイスは、直接的または間接的に(たとえば、カーソル制御装置を、デスクトップコンピュータに接続されたキーパッドに接続する)互いに接続されるか、互いに含まれてもよい。コネクション(接続)は、内蔵、外付け、ワイヤレス、および/または有線であってもよい。本開示の説明では、ユーザ装置100のデバイス100-1および100-2がどのように互いに接続され、それらが互いに動作可能に接続されていることのみが重要であるかについては、差はない。したがって、デバイスは、特に使用時にユーザ装置の一部を形成するので、構成は、動作可能に接続されることを含むと見なされるべきである。
【0069】
2つ以上のデバイスを有するユーザ装置100の一例は、キーボード(第2のデバイス100-2である)を有するコンピュータ(デスクトップコンピュータは、第1のデバイス100-1である)であり、キーボードは、キーボードの近傍でオブジェクトおよびコマンドを操作するためのタッチレスユーザインターフェース104-4とともに配置される。したがって、キーボードは、第2のデバイス100-2としての入力デバイスの一例である。他の例は、マウスまたはジョイスティックまたはタッチパッドなどのカーソル制御装置である。代替的に、コンピュータのためのディスプレイ104-1は、ディスプレイの近傍のオブジェクトおよびコマンドを操作するためのタッチレスユーザインターフェース104-4を備えて配置され得る。ディスプレイがタッチディスプレイである場合、ディスプレイは、ディスプレイおよびn個の入力デバイスの両方の例である。
【0070】
図1Aの例のように、ユーザ装置100は、コントローラ101と、メモリ102と、ユーザインターフェース104と、他のいくつかの構成要素とを備え、これらについては、再び説明しないが、上記の開示を単に参照する。
【0071】
したがって、いくつかの実施形態によれば、ユーザ装置は、キーボード、カーソル制御装置、および/またはディスプレイに動作可能に接続されるように構成されたコンピュータであり得る。
【0072】
図1Cは、
図1Aまたは
図1Bのユーザ装置100などのユーザ装置100の構成要素の概略図を示すが、
図1Bの例では、ディスプレイ104-1の各側面に1つずつ配置された4つのサイドセンサ104-3A-Dがあり、それによって、4つのサブセクション104-4A-Dを有する拡張ユーザインターフェース104-4を提供する。
図1Bに示される例が4つのサイドセンサおよび4つのサブセクションに焦点を合わせられた場合であっても、異なる個数のサイドセンサ103、ならびに異なる個数のサブセクションを有する変形例が存在し得る。
【0073】
サイドセンサ104-3は、そのようなサイドセンサを実装するために使用される技術に応じて、1つのセンサまたはセンサのアレイを備え得ることに留意されたい。そのようなサイドセンサを実装するための技術の例は、いくつかの例を挙げると、レーダセンサ、光ベースの近接センサ、容量ベースの近接センサである。
【0074】
このようなサイドセンサ104-4を利用して、本開示の教示によるユーザ装置100は、
図1Bに示されるように、ユーザの指Fなどのオブジェクトが、ディスプレイ104-1に対する位置Lから距離Dにあると決定することが可能になる。
【0075】
本開示の教示の目的のために、すべてのセンサは、タッチレス入力のための拡張されたユーザインターフェースエリアを提供する1つのセンサ104-3として扱われ、以降、タッチレス入力エリア104-4と呼ばれる。
【0076】
ディスプレイ104-1がタッチスクリーンであるいくつかの実施形態によれば、タッチスクリーン104-1とサイドセンサ104-3との組合せは、したがって、タッチ入力のための1つの部分(タッチディスプレイ104-1)と、タッチレス入力のための1つの部分(タッチレス入力エリア104-4)とを有する組合せインターフェースエリアを提供する。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、タッチレス入力エリア104-4は、トップアプリケーションまたはアクティブアプリケーションとして実行されているアプリケーションまたはプロセスに割り当てられる。いくつかの実施形態によれば、タッチレス入力エリア104-4は、バックグラウンドアプリケーションとして実行されているアプリケーションまたはプロセスに割り当てられる。いくつかの実施形態によれば、タッチレス入力エリア104-4は、バックグラウンドアプリケーションとして実行されている少なくとも1つのアプリケーションまたはプロセスと、アクティブアプリケーションとして実行されている少なくとも1つのアプリケーションまたはプロセスとに割り当てられる。知られているように、ユーザ装置100は、アクティブ(またはトップ)モードまたはバックグラウンドモードでアプリケーションを実行することができる。アクティブモードで実行されているアプリケーションには、ディスプレイ104-1がタッチスクリーンである場合にディスプレイ104-1上に表示される任意の仮想ボタンを含む、グラフィカル出力を提供するためのディスプレイの少なくとも一部分と、ユーザ装置100のボタン104-2の大部分と、が割り当てられる。しかしながら、バックグラウンドモードで実行されているアプリケーションは、せいぜい、何らかの空間であって、通常は全く制御しない場合、表示空間の一部のみを割り当てられる。このようなバックグラウンドアプリケーションを制御するには、バックグラウンドアプリケーションをアクティブにして、アクティブな、または、トップアプリケーションにされる必要があり、背景技術の項で上述したように、それまでのアクティブ(トップ)アプリケーションとして実行されていた任意の他のアプリケーションが一時停止されなければならない。あるいは、バックグラウンドアプリケーションは、複数の入力を必要とし、現在実行中のアクティブなアプリケーションを覆い隠して、特定の制御ウィンドウを引き上げることによって制御されてもよい。しかしながら、本教示によるユーザ装置100は、タッチレス入力エリア104-4を介してもアプリケーションに関する入力を受け入れるように構成される。上述のように、サイドセンサ104-3は、オブジェクトFまでの距離Dを決定することができる。したがって、オブジェクトまでの距離Dが閾値距離を下回ると決定することによって、(タッチレス)プレスなどのコマンドのアクティブ化を決定することが可能である。さらに、上述のように、サイドセンサ104-3は、サイドセンサに対するオブジェクトFの位置Lを決定することができる。したがって、ディスプレイ104-1に沿った異なる位置に異なるコマンドまたは制御を割り当てることが可能である。このようにして、ユーザインターフェース104は、拡張され、アクティブなアプリケーションに割り当てられた表示空間を覆い隠すことなく、またはそれと干渉することなく、より多くのユーザ制御を提供することを可能にする。
【0078】
サイドセンサ104-3は、位置および距離を決定することができるので、サイドセンサ104-3は、検出されたオブジェクトによって行われているジェスチャを決定または検出することもでき、したがって、タッチレスユーザインターフェース104-4は、ジェスチャベースの入力を受け入れるためにも使用されてもよく、ジェスチャは、実行されるべきコマンドなどのアクションに関連付けられる。
【0079】
図2Aは、
図1Aおよび
図1Bのユーザ装置100を示し、コントローラ101は、サイドセンサ104-3と組み合わせて、複数のオブジェクトF1、F2、Fnを検出し、オブジェクトの数を決定するように構成される。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、コントローラは、オブジェクトが検出される場所に対応するロケーション(位置)エリアを決定するように構成される。この実施形態によれば、複数のオブジェクトは、一緒に保持されているときなど、単一のオブジェクトとして提示された場合であっても検出され得る。
【0081】
位置エリアLaのサイズが決定され、オブジェクトの既知のサイズと比較される。この比較に基づいて、オブジェクトの数が容易に決定される。
【0082】
いくつかの実施形態によれば、オブジェクトの既知のサイズは、デフォルトサイズである。いくつかの実施形態によれば、オブジェクトの既知のサイズは、ユーザのオブジェクトの入力または測定などによって較正されたサイズである。
【0083】
図2Bはまた、
図1Aおよび
図1Bのユーザ装置を示し、ここで、コントローラ101は、サイドセンサ104-3と組み合わせて、複数のオブジェクトF1、F2、Fnを検出し、代替または追加の方法でオブジェクトの数を決定するように構成される。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、複数のオブジェクトF1、F2、Fnを検出し、検出されたオブジェクトの各々の位置を決定するように構成される。
【0085】
図2Aおよび2Bに関連して開示される実施形態の組合せは、いくつかのオブジェクトが一緒に保持され、他のオブジェクトが分離される組合せを可能にする。
【0086】
ここでの説明は3つのオブジェクトを示しているが、これは一例に過ぎず、2、3、4、5、またはそれ以上の任意の数のオブジェクトが採用可能であることに留意されたい。
【0087】
いくつかの実施形態によれば、オブジェクトは、ユーザの指である。いくつかの実施形態によれば、オブジェクトは、スタイラスまたはペンである。オブジェクトについてのいくつかの実施形態によれば、スタイラスまたはペンがあり、別のオブジェクトはユーザの指である。これは、ユーザが、1つのアプリケーションのための入力のためにスタイラスを使用し、スタイラスに沿って1つまたは複数の指を配置することによって、異なるアプリケーションを制御することを可能にする。
【0088】
いくつかの実施形態によれば、サイドセンサ(単数または複数)(それ自体またはコントローラとの組み合わせのいずれか)は、スタイラス(または他のオブジェクト)と指とを区別することができる。これは、使用されている指(またはオブジェクト)の数だけでなく、オブジェクトのタイプにも基づいて区別するために利用することができる。たとえば、スタイラスおよび指が使用される場合、1つのアプリケーションが関連付けられてもよく、2つの指が使用される場合、別のアプリケーションが関連付けられてもよい。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、異なるタイプのオブジェクト/指の順序は、異なる関連付けを関連付けるために利用され得る。たとえば、親指と人差し指との間にスタイラスを保持することによって、1つのアプリケーションに関連付けることができ、一方、人差し指と中指との間にスタイラスを保持することは、別のアプリケーションに関連付けることができる。
【0090】
図3Aは、
図1A、1B、および2Aのユーザ装置100を示し、異なるコマンドが、タッチレス入力エリア104-4の異なる部分に割り当てられている。この例では、タッチレス入力エリア104-4の部分P1~P3の各々に割り当てられる3つのコマンドC1~C3がある。ユーザ装置100が、どの部分P1~P3内で、オブジェクトが閾値距離を下回る距離にあると検出されているかを決定することによって、どのコマンドC1~C3を実行するかを決定することが可能である。いくつかの実施形態によれば、異なるコマンドC1~C3は、同じアプリケーションに関する。いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションに関連付けられている少なくとも1つのコマンドと、第2のアプリケーションに関連付けられている少なくとも1つのコマンドとが存在する。第1および第2のアプリケーションがある1つのそのような実施形態によれば、第1のアプリケーションは、タッチレス入力エリア104-4の第1の部分に関連付けられ、第2のアプリケーションは、タッチレス入力エリア104-4の第2の部分に関連付けられ、各アプリケーションに関連付けられているコマンドは、対応するアプリケーションの部分のサブ部分に割り当てられる。たとえば、
図1Cの例では、第1のアプリケーションには、部分P1およびP2が割り当てられ、コマンドC1およびC2は、第1のアプリケーションに関連付けられ、第2のアプリケーションには、部分P3が割り当てられ、コマンドC3は、第2のアプリケーションに関連付けられる。
【0091】
部分のサイズ、ならびに部分の位置および/または分布は、等しいまたは規則的である必要はなく、任意の分布が可能であることに留意されたい。
【0092】
使用が簡単な直感的で覚えやすいユーザインターフェースを提供するために、本開示の教示によるユーザ装置100は、ユーザがタッチレス入力エリア104-4をセットアップすることを可能にするように構成される。
【0093】
また、
図3Aには、検出されたオブジェクトのグループについて位置Lがどのように決定されるかが示されている。いくつかの実施形態によれば、位置Lは、オブジェクトのグループのミドル(中央)であるとみなされる。1つのそのような実施形態によれば、中央は、エリア位置Lの中央であると決定される。代替の実施形態によれば、中央は、中央オブジェクトのセンター(中心)であるとみなされる。
【0094】
オブジェクトまでの距離Dを決定することが可能であるので、距離の分散値は、オブジェクトの数を示すこともできる。このようないくつかの実施形態によれば、距離Dの最小値の数は、オブジェクトの数に対応する。
【0095】
したがって、中央オブジェクトの位置を決定することによって、オブジェクトが一緒に保持されている場合であっても、中央オブジェクトの位置を決定することも可能である。
【0096】
偶数のオブジェクトがあってそのうちの2つのオブジェクトが中央にあるの場合、2つの中央オブジェクトの間の中心が中央オブジェクトの位置として見られ、代替的に、中央オブジェクトは、2つの中央オブジェクトのトップ(上部)となる。
【0097】
図3Bは、オブジェクトのグループの位置がトップオブジェクトとして理解される代替例を示す。
【0098】
この文脈において、トップオブジェクトは、画面104-1に関して最も上に検出されたオブジェクトとして見られる。
【0099】
図3Cおよび3Dは、個々に検出されたオブジェクトのグループについて位置Lを決定する方法の対応する状況を示し、
図3Cは、位置Lを決めることになるオブジェクトとしての中央オブジェクトの選択を示し、
図3Dは、位置Lを決定するオブジェクトとしての最上位オブジェクトの選択を示す。
【0100】
どのサブセクションに位置Lが対応するかを検出することによって、サブセクションを決定することができる。
【0101】
検出されたオブジェクトまでの距離Dが閾値距離に該当することを検出および決定することによって、サブセクションの選択を検出することができる。
【0102】
したがって、ユーザがどのサブセクションS1、S2、Sm(サブセクションの個数を示すm)を指し示し、選択しているかを決定することが可能であり、それによって、ユーザ装置が、サブセクションに関連付けられているコマンドC1、C2、Cmを実行することなどの関連付けられているアクションを実行することを可能にする。
【0103】
図示されるように、タッチレス入力エリア104-4は、少なくとも1つのサブセクションを有するように構成される。本開示の教示の文脈では、特に指定されない限り、タッチレス入力エリア104-4とサブセクションとの間に差異はない。サブセクションは、それに関連付けられているさらなるサブセクションを有することもできる。
【0104】
図3A~3Dの例では、3つのサブセクションが示されているが、理解されるべきであるように、任意の数のサブセクションが設けられてもよく、これらはアプリケーションのためのコマンドに関連付けられ、サブセクションの番号は1(またはさらには0)から開始されてもよい。ゼロのサブセクションの場合、そのアプリケーションに対してジェスチャ入力のみが可能である。
【0105】
上述のように、コントローラ101は、オブジェクトのグループを検出するだけでなく、そのグループ内のオブジェクトの数を決定するようにも構成される。したがって、コントローラ101は、検出されたオブジェクトの個数を決定するように構成される。
【0106】
また、上述したように、コントローラ101は、第1のアプリケーションを第1の数(たとえば、1)のオブジェクトに関連付け、第2の数(たとえば、2)のオブジェクトを第2のアプリケーションに関連付けるように構成される。したがって、コントローラ101は、サブセクションのコマンドを、検出されたオブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションに関連付けることができるように構成され、それによって、選択のための動きを行うオブジェクトの数に応じて、ある場所での押下が検出された場合に、どのコマンドが実行されるかを変更する。
【0107】
図4Aは、
図1Aのようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、1つのオブジェクトF1の第1の個数が検出されている。サブセクションS1、S2、およびSmは、第1のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)に関連付けられ、コマンドは、C1.1(第1のアプリケーションのための第1のコマンド)、C1.2(第1のアプリケーションのための第2のコマンド)、およびC1.m(第1のアプリケーションのための第m番目のコマンド)として例示される。mは、利用可能なサブセクションの個数であるので、mは、利用可能なコマンドの個数でもある。
【0108】
図4Bは、
図4Aのようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、第2の個数の、この場合には、2つのオブジェクトF1、F2が検出されている。サブセクションS1、S2、およびSmは、次いで、第2のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)に関連付けられ、コマンドは、C2.1(第2のアプリケーションのための第1のコマンド)、C2.2(第2のアプリケーションのための第2のコマンド)、およびC2.m(第2のアプリケーションのための第m番目のコマンド)として例示される。
【0109】
また、
図4Cは、
図4Aおよび
図4Bのようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、第3の個数、この場合、n個のオブジェクトF1,F2,..,Fnが検出されている。サブセクションS1、S2、およびSmは、次いで、n番目(またはさらに)のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)に関連付けられ、コマンドは、C2.1(n番目のアプリケーションのための第1のコマンド)、C2.2(n番目のアプリケーションのための第2のコマンド)、およびC2.m(n番目のアプリケーションのためのm番目のコマンド)として例示される。
【0110】
サブセクションmの個数は、アプリケーションごとに異なり得ることに留意されたい。したがって、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションとは異なる数のサブセクションを関連付けられることができる。
【0111】
図4A、4B、および4Cについて説明したように、コントローラ101は、第1のアプリケーションを第1の数(たとえば1)のオブジェクトに関連付け、第2の数(たとえば2)のオブジェクトを第2のアプリケーションに関連付けるように構成される。また、上述したように、コントローラ101は、検出されたオブジェクトを利用して、ユーザによって入力または提供されているジェスチャを検出することができる。
【0112】
したがって、コントローラ101は、検出されたジェスチャを、検出されたオブジェクトの数に基づいて、それらのアプリケーションのための異なるアプリケーションおよびコマンドに関連付けることも、または代替的に可能に構成され、それによって、ジェスチャGを行うオブジェクトの数に応じて、ジェスチャGが検出された場合に、どのコマンドが実行されるかを変更する。
【0113】
図5Aは、
図1A(および
図4A)におけるようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、1つのオブジェクトF1の第1の個数が検出されている。利用可能なジェスチャは、ジェスチャおよび関連付けられているコマンドのテーブルによってグラフィカルに示される、第1のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)に関連付けられ、ジェスチャおよびコマンドは、G1.1~C1.1(第1のアプリケーションのための第1のジェスチャのための第1のコマンド)、G1.2~C1.2(第1のアプリケーションのための第2のジェスチャのための第2のコマンド)、およびG1.p~C1.p(第1のアプリケーションのためのp番目のジェスチャのための番目のコマンド)のごとくである。個数pは、所与のアプリケーションについて利用可能なジェスチャの個数であり、pは、所与のアプリケーションについて利用可能なコマンドの個数でもある。したがって、個数pは、アプリケーションごとに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
【0114】
図5Bは、
図5Aのようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、オブジェクトF1、F2の第2の個数(例:2個)が検出されている。利用可能なジェスチャは、第2のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)と関連付けられ、ジェスチャおよびコマンドは、G2.1~C2.1(第2のアプリケーションの第1のジェスチャ用の第1のコマンド)、G2.2~C2.2(第2のアプリケーションの第2のジェスチャ用の第2のコマンド)、およびG2.p~C2.p(第2のアプリケーションの第p番目のジェスチャ用のp番目のコマンド)として例示される。
【0115】
また、
図5Cは、
図5Aおよび
図5Bのようなユーザ装置100の概略図を示し、ここでは、第3の個数、この場合、n個のオブジェクトF1,F2,..,Fnが検出されている。次に、利用可能なジェスチャは、第2のアプリケーションのためのコマンド(またはアクション)に関連付けられ、ジェスチャおよびコマンドは、Gn.1-Cn.1(n番目のアプリケーションの最初のジェスチャの最初のコマンド)、Gn.2-Cn.2(n番目のアプリケーションの2番目のジェスチャの2番目のコマンド)、およびGn.p-Cn.p(n番目のアプリケーションのp番目のジェスチャのp番目のコマンド)として例示される。
【0116】
異なるアプリケーションのためのジェスチャのいくつかまたはすべては、同じジェスチャが、ジェスチャを行う指の数に基づいて異なるアプリケーションのために異なるコマンドを実行させる、同じジェスチャであり得ることに留意されたい。したがって、G1.Xは、G2.X(Xは、1からnである)に等しくてもよい(第1のアプリケーションのためのジェスチャは、第2のアプリケーションのためのジェスチャと同じ)。
【0117】
図5Dは、
図4A~
図4Cのいずれかと、
図5A~
図5Cのいずれかとの組合せにおけるようなユーザ装置100の概略図を示し、コントローラ101は、1つまたは複数のアプリケーションからのコマンドにサブセクションを割り当てることと、1つまたは複数のアプリケーションのためのジェスチャ入力を受け入れることとの両方を行うように構成される。
【0118】
したがって、入力を提供するために使用されるオブジェクトの数に基づいて、異なるアプリケーションに対して異なるコマンドを実行することが可能である。ジェスチャ個数p(すなわち、px)の添え字xによって示されるように、各アプリケーションは、それに関連付けられている異なる数のコマンドを有することができ、それらは、すべてではなく、またはいくつかでさえも、同じ数の関連付けられているコマンドを有する必要がない。
【0119】
コマンドが意図されるアプリケーションを選択するか、またはそうでなければ指示するために、特定の追加の入力は必要とされないことに留意されたい。なお、オブジェクトの数は、付与するコマンドではなく、使用するアプリケーションを示す。
【0120】
アプリケーションの数nは、実装またはセットアップから実装またはセットアップまで異なっていてもよいことにも留意されたい。また、
図4Cおよび
図5Cにおいてnが3として例示されている場合であっても、上述のように任意の数であってもよいことに留意されたい。
【0121】
また、第1の個数が1として例示されたとしても、それは任意の他の個数であり得、第2の個数が2として例示されたとしても、それは任意の他の個数であり得ることに留意されたい。
【0122】
いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションは、トップアプリケーションまたはアクティブアプリケーションとして実行されるアプリケーション(またはプロセス)である。いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションは、バックグラウンドアプリケーションとして実行されているアプリケーション(またはプロセス)である。いくつかの実施形態によれば、第2のアプリケーションは、トップアプリケーションまたはアクティブアプリケーションとして実行されるアプリケーション(またはプロセス)である。いくつかの実施形態によれば、第2のアプリケーションは、バックグラウンドアプリケーションとして実行されるアプリケーション(またはプロセス)である。いくつかの実施形態によれば、n番目のアプリケーションは、トップアプリケーションまたはアクティブアプリケーションとして実行されているアプリケーション(またはプロセス)である。いくつかの実施形態によれば、n番目のアプリケーションは、バックグラウンドアプリケーションとして実行されているアプリケーション(またはプロセス)である。
【0123】
図6は、前または後続のいずれかの実施形態のユーザデバイスのコントローラ101によって実行される、本開示による一般的な方法のフローチャートを示す。コントローラ101は、1つまたは複数のオブジェクトがタッチレス入力エリア104-4内にあることを検出する(610)。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、検出されたオブジェクトのうちの少なくとも1つがユーザの指であると判定するようにさらに構成されている。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、検出されたオブジェクトのうちの少なくとも1つがユーザのスタイラスまたはペンであると決定するようにさらに構成されている。コントローラ101は、検出されたオブジェクトの数を決定し(620)、検出されたオブジェクトによって受信された任意の入力のためのターゲットアプリケーションとなる関連アプリケーションを決定する(630)。(後述されるであろうような)代替実施形態によれば、選択肢が示される(635)。
【0124】
その後、コントローラ101は、入力を受け入れ(640)、関連付けられている(ターゲット)アプリケーションに対する関連付けられているアクションを決定する(650)。したがって、受信された入力は、(潜在的に)使用されるオブジェクトの数に基づいて、異なるアプリケーションに対して異なるコマンドが与えられることになる。
【0125】
入力は、ジェスチャを検出する(642)ことによって受信されてもよく(640)、それによって、決定された関連アクション650は、ジェスチャに関連付けられているコマンドを実行する(652)ことになり、コマンドは、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのためのものである。
【0126】
入力はまた、または代替的に、検出されたオブジェクトの位置と距離644とを検出し、検出されたオブジェクトの動きを検出する(646)ことによって受信されてもよく(640)、それによって、決定され関連付けられているアクション650は、検出された距離が閾値未満である場合、検出された位置に関連付けられているコマンドを選択することなどによって、検出された動きに従ってアクションすること(655)になり、ここで、コマンドは、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのためのものである。
【0127】
図7は、本開示の教示のいくつかの実施形態による、ソフトウェアモジュール(またはコンポーネント)アレンジメント700のコンポーネントの概要を示す。ソフトウェアモジュールアレンジメント700は、本開示で教示されるようにユーザ装置100において使用され、ユーザ装置100が
図3による方法を実行することを可能にするように適合される。ソフトウェアモジュールアレンジメント700は、タッチレス入力エリア104-4内のオブジェクトFのグループを検出するためのソフトウェアモジュール710と、オブジェクトのグループ内のオブジェクトの数を決定するためのソフトウェアモジュール720と、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するためのソフトウェアモジュール730と、検出されたオブジェクトFのグループに基づいて入力を受け入れるためのソフトウェアモジュール740と、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションのための入力に関連付けられているアクションを決定するためのソフトウェアモジュール750とを備える。
【0128】
図8は、回路を含む構成800のコンポーネント(構成要素)を示す。回路を含むアレンジメントは、本開示に教示されたようにユーザ装置100で使用され、
図3に示す方法をユーザ装置100が実行できるようにするように調整される。アレンジメント800は、タッチレス入力エリア104-4内のオブジェクトFのグループを検出するための回路810と、オブジェクトのグループ内の多数のオブジェクトを決定するための回路820と、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションを決定するための回路830と、検出されたオブジェクトFのグループに基づいて入力を受け入れるための回路840と、オブジェクトの数に関連付けられているアプリケーションの入力に関連付けられているアクションを決定するための回路850と、を含む。
【0129】
タッチレスインターフェースの使用可能性に関する更なる詳細は、本願と同時に提出された「コンピュータ、ソフトウェアモジュールアレンジメント、回路アレンジメント、ユーザ装置および改良された拡張ユーザインターフェースのための方法」と題された本願と同一出願人によって同時に提出された特許出願に関連して、以下に与えられる。なお、以下で説明される特徴(および本開示で説明される特徴)のための対応する回路ならびにソフトウェアモジュールは、明示的に示されていなくても、示されているモジュールおよび回路に含まれるとみなされることに留意されたい。
【0130】
前の図に関連して説明したように、サイドセンサ104-3は、オブジェクト(ユーザの指など)Fと、オブジェクトのディスプレイまでの位置Lおよび距離Dとを検出することが可能である。現在実行されているアプリケーション、すなわち上位(トップ)アプリケーションの進行中の実行および/または提示を妨げない拡張されたユーザインターフェースを提供するために、本発明者らは、トップアプリケーションを妨害することなく、多くの、ほぼ無限の制御の選択肢を提供することを可能にする、非常に直感的なメニューインタラクションシステムを実現および考案した。そのようなメニューインタラクションシステムは、バックグラウンドアプリケーションを実行および/または制御するために、および/またはユーザ装置100のためのシステム制御、全般制御、または具体的な制御を提供するために非常に有益である。加えて、オブジェクトの数がアプリケーションに関連付けられる。また、そのような関連付けによって、複数のバックグラウンドアプリケーションが、トップアプリケーションに加えて制御され得る。たとえば、オブジェクトの数に基づいて、単一のオブジェクトを使用するとトップアプリケーションが制御され、複数の指を使用すると(異なる)バックグラウンドアプリケーションが制御される。いくつかの例としては、ユーザが、自動車運転ゲームをプレイしている間にバックグラウンドで動作する音楽プレーヤアプリケーションのための音量設定または他の制御を制御すること、自動車運転ゲームを中断することなく着呼を処理すること、メッセージへの迅速な応答、および/または接続されたデバイス(メディアデバイス(TV)、または他のスマートホームデバイスなど)を制御することを望む場合などがある。
【0131】
メニューシステムは、第2のトップアプリケーションをバックグランドアプリケーションとして扱うことによって、現行のトップアプリケーションに干渉することなく、別のトップアプリケーションを実行し、最終的に開始するために、利用され得る。
【0132】
いくつかの実例は、ユーザが、自動車運転ゲームをプレイしている間にバックグラウンドで実行されている音楽プレーヤアプリケーションのために、再生される特定の音楽ファイルを選択すること(すなわち、次の曲にスキップするというよりは、音楽ライブラリ内を見ること)、自動車運転ゲームを中断することなく特定の連絡先への発呼を設定および処理すること、および/または自動車運転ゲームまたは実行されている他のアプリケーションを中断することなくコネクション設定を切り替えることを望む場合である。
【0133】
これを達成するために、ユーザ装置は、コントローラ101がサイドセンサ104-3からこれを示すデータを受信することによって、ユーザの指Fなどのオブジェクトがタッチレス入力エリア104-4内にあることを検出するように構成される。コントローラ101はまた、オブジェクトFがタッチレス入力エリア104-4のどの部分内にあるかを決定する。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、距離Dが初期閾値距離未満であると決定することによって、オブジェクトがタッチレス入力エリア104-4内にあると決定するように構成される。
【0134】
オブジェクトが検出されると、コントローラ101は、いくつかの実施形態によれば、オブジェクトFが内部にある部分に関連付けられている少なくとも1つのメニューオプション(選択肢)を示すように構成される。いくつかの実施形態によれば、コントローラはまた、たとえばフィードバックを提供することによって、ディスプレイ104-1上の対応する部分を示すことによって、その部分がメニューまたはコマンドのアレイに関連付けられていることを示すように構成される。フィードバックは、視覚的(グラフィックおよび/又はライト)および/又は音声であってもよい。フィードバックは、サブセクションS1がメニューに関連付けられていること、およびメニューの範囲も示すことができる。
【0135】
フィードバックにかかわらず、コントローラ101は、オブジェクトFが内部にある部分に関連付けられている少なくとも1つのメニュー選択肢を示すように構成される。この文脈において、メニュー選択肢は、制御コマンド、メニュー横断コマンド(アップ/バック/ネクスト,...)、更なるメニュー選択肢および/又はアプリケーションであってもよい。以下、これらを全て選択肢と呼ぶ。
【0136】
いくつかの実施形態によれば、オブジェクトFがディスプレイ104-1のより近くに動かされたと決定されると、選択肢が表示されてもよい。1つの文脈において、「より近い」とは、フィードバックが表示されたときのオブジェクトの距離よりも距離が短っくなることを指す。1つの文脈において、「より近い」とは、第1の閾値距離を下回る距離を指す。これらの2つの文脈は、おそらく、第1のコンテキストの距離(フィードバックが表示されたときのオブジェクトの距離)が閾値距離を定義する場合に、組み合わせることができることに留意されたい。
【0137】
選択肢は、ディスプレイ104-1上の同じ位置に表示されているコンテンツを覆い隠さないように、実質的に透明である方法で表示されることが好ましい。それらはまた、選択肢のグラフィカル表現によってオーバーラップされた表示領域内で受信された任意の入力を、基礎となるコンテンツのための、すなわち現在のトップアプリケーションのための入力として、コントローラが処理することによって、透明であるとして表示される。
【0138】
選択肢が表示される必要はなく、そのような選択肢の表示はユーザ設定とすることができ、ユーザは、表示されている選択肢を見る必要なしに、選択肢がどこに位置するかを内心で簡単に学習することができることに留意されたい。
【0139】
選択肢は、選択肢のインジケーションを提供する音声によって、代替的に又は追加的に提示されてもよいことにも留意されたい。
【0140】
いくつかの実施形態によれば、選択肢は、選択肢の位置にユーザを案内するためのインジケーションとして単に表示され、これは、ユーザが選択肢の順序を記憶しているが、おそらく正確な位置ではない状況において役立つ。各選択肢は、サブ部分に関連付けられ得る。
【0141】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、選択が行われた場合にどの選択肢が現在選択されるか、すなわちどの選択肢が現在ホバリングしているとみなされるユーザであるかを示すようにさらに構成されている。マーキングは、選択肢を強調表示すること、選択肢のサイズを変更すること、選択肢の色を変更すること、選択肢のシンボルを変更すること、および/またはそれらの任意の組合せによって行うことができる。コントローラは、オブジェクトFがディスプレイ104-1と平行な方向に(すなわち、ディスプレイの平面内で上または下に)動いたことを決定し、それに応答して、現在選択可能である別の選択肢を示すようにさらに構成されている。
【0142】
コントローラ101は、オブジェクトFがディスプレイ104-1のより近くに動かさされ、それによって、オブジェクトの位置における選択肢の選択を受信し、それに応答して、現在選択可能である選択肢に関連付けられているアクションを実行することを決定するようにさらに構成されている。
【0143】
関連付けられているアクションは、選択肢のタイプによって異なる。たとえば、メニュー横断選択肢である選択肢についてのアクションは、メニュー横断(アップ/ダウン/...)を実行することであり、コマンドである選択肢についてのアクションは、コマンドを実行することであり、より深いメニューレベルに対応する選択肢についてのアクションは、より深いまたはさらなるメニューレベルを開き、それによって、少なくとも1つの別の選択肢を表示することである。別の選択肢は、前の選択肢に加えて、および/または前の選択肢の代わりに表示することができる。
【0144】
コントローラ101はまた、オブジェクトがディスプレイから離れて動かされ、それに応答してより高いメニューレベルに戻ることを決定するように構成され得る。したがって、これは、実行中のトップアプリケーションに実質的に干渉することなく、選択肢のメニュー構造のトラバース(横断)を可能にする。
【0145】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、オブジェクトがディスプレイのより近くに動かされたことを検出し、それに応答して、選択された選択肢に関連付けられているアクションを実行し、アクションはコマンドを実行することである。この例では、コマンドは、ユーザ装置100のためのボリューム設定を増加させることである。
【0146】
本開示で与えられる例では、ボリュームは、仮想タッチレスボタンを押すことによって増加される。しかし、このような増加/減少コマンドには他の変形例が存在する。1つの例は、(ディスプレイに向かって移動することによって)機能選択肢を選択し、次いで、関連付けられている機能を増加させるために、指を上に動かしたり、減少させるために、指を下に動かすことである。機能の例は、ボリューム、輝度、スクロール、トグルオン/オフスイッチ、およびいくつかの例を挙げるための調整設定に関連付けられていることができる。
【0147】
アクションが実行されると、コントローラ101は、指がディスプレイからわずかに(次の距離間隔に)離れるように動いたことが検出された場合には、現在表示されている選択肢を表示し続けるように構成されてもよい。これは、選択肢のさらなる選択を可能にする。代替的に又は追加的に、コントローラは、全ての選択肢の表示を停止するように構成される。
【0148】
コントローラ101はまた、オブジェクトがディスプレイから離れるように動いたと決定された場合、すべての選択肢の表示を停止するように構成され、これ以上選択肢は表示されない。しかしながら、実行された任意のコマンドの効果は、依然として適用可能である。
【0149】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、オブジェクトが初期閾値距離を上回る距離にあるとき、オブジェクトFがディスプレイから離れるように動いたと決定するように構成される。
【0150】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、オブジェクトFがもはや検出可能でないときに、オブジェクトがディスプレイから離れるように動いたことを決定するように構成される。
【0151】
いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、オブジェクトがディスプレイ104-1に近づいているときにのみコマンドが起動されることを確実にするために、オブジェクトFを追跡するようにさらに構成されている。このセーフガード機能は、ユーザが、握りを変更したり、他のオブジェクトがさらに近接することによる、アクション/コマンドの偶発的な起動を防ぐ。このような状況は、列車の台車やバスなどの移動車両に座っている間にユーザ装置100を操作するときに容易に起こり得る。
【0152】
閾値範囲は、問題の距離(複数可)に関連付けられている複数の閾値間の範囲として見られ、場合によっては、問題の距離(複数可)に関連付けられている複数の閾値を含む。
【0153】
本開示の図が(一度に)3つの選択肢を表示しているにもかかわらず、表示する任意の個数の選択肢が考えられ、利用可能な選択肢の個数、サブセクションのサイズ、ディスプレイ104-1のサイズ、およびインジケーションのサイズに依存することに留意されたい。
【0154】
図6に戻ると、いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、オブジェクトFが検出されたときに少なくとも1つの選択肢が選択のために利用可能であることを示す(635)ように構成される。これは、メニュー構造の範囲を示すことによって、および/または、少なくとも1つの選択肢を表示することによって、または、むしろ、少なくとも1つの選択肢のグラフィカル表現を表示することによって、行われ得る。
【0155】
(指の先端の位置に対応するように)オブジェクトに対応する位置にある選択肢は、選択可能な選択肢と見なされる。いくつかの実施形態によれば、コントローラ101は、どの選択肢が現在選択可能であるかを示すように構成される。
【0156】
上述のように、コントローラ101は、オブジェクトFの動きを検出し(646)、それに応じて動作655するように構成される。
【0157】
オブジェクトまでの距離が閾値を下回るようにいなるときなど、動きがユーザ装置100に向かってくることが検出されたとき、コントローラ101は、現在選択可能な選択肢に関連付けられているアクション、すなわち、オブジェクトまでの距離が閾値距離を下回るところに対応する位置に表示される選択肢を実行または実施すること660によって動作するように構成される。
【0158】
選択肢がコマンドに関連付けられている場合、コントローラ101は、そのようなコマンドを実行する(662)ように構成される。いくつかの実施形態によれば、コントローラは、コマンドに関するさらなる入力を受け入れ、その後、さらなる入力に基づいて実行する(上述のように、上に動かされて増加させる、下に動かされて減少させるなど)ようにさらに構成されている。
【0159】
選択肢が、メニュー構造内における別の選択肢を表示するためなど、別の選択肢に関連付けられている場合、コントローラ101は、別の選択肢を表示する(664)ように構成される。
【0160】
選択肢が、開始されるべきアプリケーションに関連付けられている場合、コントローラ101は、そのアプリケーションを開始する(666)ように構成される。
【0161】
選択肢がデータオブジェクトに関連付けられている場合、コントローラは、データオブジェクトを選択し(668)、場合によっては関連付けられているコマンドを実行するように構成される。データオブジェクトの一例は、連絡先であり、関連付けられているアクションは、連絡先との通信を開始することであり得る。
【0162】
これは、メニュー構造および/または完全なユーザインターフェース構造を横断する方法を提供することを可能にし、別の選択肢が表示されてもよく、コマンドおよび機能が実行されてもよく、アプリケーションが開始されてもよく、データオブジェクトが選択されてもよい。
【0163】
動きがユーザ装置100に沿って又は平行であることが検出されると、コントローラ101は、オブジェクトの新しい位置に対応する新しい選択可能な選択肢を決定する(670)、すなわち、選択肢をシフトするように構成される。
【0164】
動きがユーザ装置100から離れて行くことが検出されると、コントローラ101は、少なくとも1つの選択肢の表示を停止する(680)、すなわち、少なくとも1つの選択肢をキャンセルするように構成される。
【0165】
上記で論じたような様々な機能のために、他の変形形態および代替形態の領域も可能である。これらの代替案のうちのいくつかは、以下で論じられ、それらは、すべて、いくつか、またはそれぞれが、任意であり、互換性があるものとして、上記で論じられた実施形態と組み合わせられ得ることに留意されたい。
【0166】
図9は、ユーザ装置100のコントローラにロードされ、そのコントローラによって実行されると、ユーザ装置100が本発明を実施することを可能にする、コンピュータ命令121を搬送するコンピュータ可読媒体120の概略図を示す。
【0167】
コンピュータ可読媒体120は、ハードドライブまたはフラッシュメモリ、たとえばUSBメモリスティックまたはクラウドサーバなどの有形であり得る。あるいは、コンピュータ可読媒体120は、コンピュータ命令を、インターネットコネクションなどのネットワークコネクションを介してダウンロードすることを可能にするコンピュータ命令を搬送するシグナルなど、無形であってもよい。
【0168】
図9の例では、コンピュータ可読媒体120は、コンピュータ可読コンピュータ命令121を担持するコンピュータディスク120として示され、コンピュータディスクリーダ122に挿入される。コンピュータディスクリーダ122は、クラウドサーバ123の一部であってもよいし、または他のサーバーの一部であってもよいし、または、コンピュータディスクリーダが、クラウドサーバ123に接続されていてもよいし、またはその他のサーバーに接続されていてもよい。クラウドサーバ123は、インターネットの一部であってもよく、少なくともインターネットに接続されていてもよい。あるいは、クラウドサーバー123は、専有または専用のコネクションを介して接続されてもよい。いくつかの例示的な実施形態によれば、コンピュータ命令は、リモートサーバ123に記憶され、コントローラ101によって実行されるためにユーザ装置100のメモリ102にダウンロードされる。
【0169】
コンピュータディスクリーダ122はまた、または代替として、コンピュータ可読コンピュータ命令121をユーザ装置100のコントローラ101に(おそらくユーザ装置100のメモリ102を介して)転送するために、ユーザ装置100に接続されてもよいる(または場合によっては挿入され得る)。
【0170】
図9は、ユーザ装置100がサーバーコネクションを介してコンピュータ可読コンピュータ命令121を受信する場合の状況と、別のユーザ装置100が有線インターフェースを介してコンピュータ可読コンピュータ命令121を受信する場合の状況の両方を示す。これは、コンピュータ可読コンピュータ命令121がユーザ装置100にダウンロードされることを可能にし、それによって、ユーザ装置100が、本開示に開示される本発明に従って動作し、それを実装することを可能にする。
【国際調査報告】