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特表2024-507692リソースロケータを使用する認証されたピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法
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  • 特表-リソースロケータを使用する認証されたピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法 図1
  • 特表-リソースロケータを使用する認証されたピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法 図2A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】リソースロケータを使用する認証されたピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/35 20130101AFI20240214BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G06F21/35
G06K19/077 244
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545973
(86)(22)【出願日】2022-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 US2022013978
(87)【国際公開番号】W WO2022164951
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】17/162,783
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】519111877
【氏名又は名称】キャピタル・ワン・サービシーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Capital One Services, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161883
【弁理士】
【氏名又は名称】北出 英敏
(74)【代理人】
【識別番号】100227927
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 拓
(72)【発明者】
【氏名】ハート,コリン
(72)【発明者】
【氏名】バージェロン,ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ニューマン,ケイトリン
(72)【発明者】
【氏名】ルール,ジェフリー
(57)【要約】
認証されたデータ転送システムは、送信デバイスの1つ又は複数のプロセッサが通信範囲に入った後にリンクを生成することであって、リンクは識別子データおよびユーザデータを含む近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータを含む、生成すること、第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションに、データ転送を開始するためのリンクを送信すること、リンクに基づいて1つ又は複数のアクションを作動させることにより、第1のデバイスに関連付けられたユーザを認証すること、データ転送に関連する数量及び受信者データの確認のための1つ又は複数の要求を送信すること、データ転送に関連する数量及び受信者データの確認のための1つ又は複数の要求に基づく1つ又は複数の通知を受信すること、及びデータ転送を完了するように1つ又は複数の通知に応答する1つ又は複数のログイン認証情報を実行することを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ及びメモリを含む非接触カードを備え、
前記プロセッサは、通信範囲に入った後、
ユニフォームリソースロケータ(URL)を動的に生成し、
データ転送を開始するために前記URLを送信する、
ように構成され、
前記URLは、
抽象化された識別子情報を含む第1の情報セットと、
ユーザ情報を含む第2の情報セットと、
を含み、
前記データ転送は、受信された応答の確認と、前記データ転送に関連する第3の情報セットの確認とで完了する
認証データ転送システム。
【請求項2】
リンクに基づく1つ又は複数のアクションは、ユーザを識別するように構成されている
請求項1に記載の認証データ転送システム。
【請求項3】
前記1つ又は複数のアクションのうちの少なくとも1つのアクションは、第1のデバイスに関連付けられたユーザを識別するように構成されたウェブサイトを起動することを含む
請求項2に記載の認証データ転送システム。
【請求項4】
前記第1のデバイスに関連付けられたユーザは、デバイスフィンガープリント及びクッキーの群から選択される少なくとも1つによって識別される
請求項3に記載の認証データ転送システム。
【請求項5】
識別に失敗したと判断されるとログイン情報が要求される
請求項4に記載の認証データ転送システム。
【請求項6】
前記ウェブサイトは、前記第2の情報セット及び前記第3の情報セットを表示するように構成されている
請求項4に記載の認証データ転送システム。
【請求項7】
通知は、前記第3の情報セットの確認に関連する1つ又は複数の応答を含む
請求項6に記載の認証データ転送システム。
【請求項8】
前記第3の情報セットの確認に関連する1つ又は複数の認証通信が実行され、前記1つ又は複数の認証通信は、生体認証通信及びログイン通信の群から選択される少なくとも1つを含む
請求項7に記載の認証データ転送システム。
【請求項9】
前記第1の情報セットは、前記非接触カードが前記通信範囲に入った後に前記プロセッサによって生成される抽象化されたユーザ名を含む
請求項1に記載の認証データ転送システム。
【請求項10】
リンクは、近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータを含む
請求項1に記載の認証データ転送システム。
【請求項11】
前記第1のデバイスは、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス、及びキオスクの群から選択される少なくとも1つを含む
請求項3に記載の認証データ転送システム。
【請求項12】
前記1つ又は複数のアクションのうちの少なくとも1つのアクションは、1つ又は複数のログイン認証情報を要求することを含む
請求項2に記載の認証データ転送システム。
【請求項13】
要求された前記1つ又は複数のログイン認証情報の提出時、及び前記1つ又は複数のログイン認証情報の認証時に、前記第2の情報セット及び前記第3の情報セットを含む画面へのディープリンクが実行される
請求項12に記載の認証データ転送システム。
【請求項14】
前記第3の情報セットは、数量、デジタルアセット、及び受信者情報の群から選択される少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の認証データ転送システム。
【請求項15】
通知は、第3の情報セットの確認に関連する1つ又は複数の応答を含む
請求項14に記載の認証データ転送システム。
【請求項16】
前記第3の情報セットの確認に関連する1つ又は複数の認証通信が実行され、前記1つ又は複数の認証通信は、生体認証通信及びログイン通信の群から選択される少なくとも1つを含む
請求項15に記載の認証データ転送システム。
【請求項17】
前記データ転送が所定の時間にスケジュールされる
請求項1に記載の認証データ転送システム。
【請求項18】
送信デバイスの1つ又は複数のプロセッサが通信範囲に入った後、識別子データ及びユーザデータを含む近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータを含むリンクを動的に生成すること、
第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションに、データ転送を開始するための前記リンクを送信すること、
前記リンクに基づいて1つ又は複数のアクションを作動させることにより、前記第1のデバイスに関連付けられたユーザを認証すること、
前記データ転送に関連する数量及び受信者データの確認のための1つ又は複数の要求を送信すること、
前記データ転送に関連する数量及び受信者データの確認のための前記1つ又は複数の要求に基づく1つ又は複数の通知を受信すること、及び
前記データ転送を完了するために、前記1つ又は複数の通知に応答する1つ又は複数のログイン認証情報を処理すること
を含む、データ転送の認証方法。
【請求項19】
前記1つ又は複数のアクションのうちの少なくとも1つのアクションは、前記第1のデバイスに関連付けられたユーザを識別するように構成されたウェブサイトを起動することを含む
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な非一時的媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令はプロセッサによって実行されると、
非接触カードが通信範囲に入った後にリンクを動的に生成すること、前記リンクは第1の情報セット及び第2の情報セットを含み、前記第1の情報セットは識別子情報を含み、前記第2の情報セットはユーザ情報を含む、
第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションに、データ転送を開始するためのリンクを送信すること、
前記リンクに基づいて1つ又は複数のアクションを作動させることによって、前記第1のデバイスに関連付けられたユーザを識別すること、前記1つ又は複数のアクションは、前記データ転送に関連する第3の情報セットの確認を要求するように構成される、及び
前記データ転送を完了するために前記第3の情報セットの認証に基づいて1つ又は複数の応答を送信すること
を含む処理手順を実行する、コンピュータ読み取り可能な非一時的媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年1月29日に出願された米国特許出願第17/162,783号の優先権を主張し、その開示は全体が参照により本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
本開示は、ピアツーピアデータ転送、特にリソースロケータを使用する認証されたピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
2つのピアデバイスが既存のネットワークを介してまだ接続されていない場合、ピアツーピアデータ転送は煩雑な場合がある。これは、転送を達成するために、両方のピアデバイスが同じネットワークに登録され、同じネットワーク上で通信するように構成されなければならないためである。さらに、データ転送の設定やスケジューリングは、ユーザエクスペリエンスを損なう可能性がある。セキュリティ上のリスクも存在し、プラットフォーム間を横断する際のデータの完全性や脆弱性に関連するリスク、電子メールアドレスやその他のアカウント識別子を使用することによるアカウントの誤認などが挙げられる。このようなリスクや欠点は、アプリケーション間通信に対するユーザの需要を低下させ、アプリケーション間通信の機能性及び効率性を阻害する可能性がある。
【0004】
これら及び他の欠陥が存在する。したがって、強化されたセキュリティ及び改善されたユーザエクスペリエンスを提供するピアツーピアデータ転送のためのシステム及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、プロセッサとメモリとを備える非接触カードを含む、認証されたデータ転送システムを提供する。プロセッサは、通信範囲に入った後、ユニフォームリソースロケータ(URL)を動的に生成するように構成され得る。URLは、抽象化された識別子情報を含む第1の情報セットを含み得る。URLは、ユーザ情報を含む第2の情報セットを含み得る。プロセッサは、URLを送信してデータ転送を開始するように構成され得る。データ転送は、受信した応答の確認と、データ転送に関連する第3の情報の確認とが行われた時点で完了し得る。
【0006】
本開示の実施形態は、データ転送を認証する方法を提供する。本方法は、送信デバイスの1つ又は複数のプロセッサが通信範囲に入った後に、識別子データ及びユーザデータを含む近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータを含むリンクを動的に生成することを含み得る。本方法は、第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションに、データ転送を開始するためのリンクを送信することを含み得る。本方法は、リンクに基づいて1つ又は複数のアクションを作動させることにより、第1のデバイスに関連付けられたユーザを認証することを含み得る。本方法は、データ転送に関連する数量及び受信者データの確認のための1つ又は複数の要求を送信することを含み得る。本方法は、データ転送に関連付けられた数量及び受信者データの確認のための1つ又は複数の要求に基づく1つ又は複数の通知を受信することを含み得る。本方法は、データ転送を完了するように、1つ又は複数の通知に応答する1つ又は複数のログイン認証情報を処理することを含み得る。
【0007】
本開示の実施形態は、プロセッサによって実行されると、以下のステップを含む処理手順を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読な非一時的媒体を提供する:非接触カードが通信範囲に入った後にリンクを動的に生成するステップであって、リンクは第1の情報セットと第2の情報セットとを含み、第1の情報セットは識別子情報を含み、第2の情報セットはユーザ情報を含む、ステップと、第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションに、データ転送を開始するためのリンクを送信するステップと、リンクに基づいて1つ又は複数のアクションを作動させることにより、第1のデバイスに関連付けられたユーザを識別し、1つ又は複数のアクションは、データ転送に関連付けられた第3の情報セットの確認を要求するように構成され、データ転送を完了するように、第3の情報セットの認証に基づいて1つ又は複数の応答を送信する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の種々の実施形態は、さらなる目的及び利点とともに、添付の図面と併用される以下の説明を参照することにより最もよく理解され得る。
【0009】
図1図1は、例示的な実施形態による認証データ転送システムを示す。
図2A図2Aは、例示的な実施形態による非接触カードの説明図である。
図2B図2Bは、例示的な実施形態による非接触カードのコンタクトパッドの説明図である。
図3図3は、例示的な実施形態によるデータ転送を認証する方法を示す。
図4図4は、例示的な実施形態によるデータ転送を開始し認証する方法を示す。
図5図5は、例示的な実施形態によるデータ転送を開始し認証する別の方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の実施形態の説明は、本発明の異なる態様の特徴および教示を特に説明するために数字を参照する、非限定的な代表的な例を提供する。説明された実施形態は、実施形態の説明とは別に、または他の実施形態と組み合わせて、実装可能と認識されるべきである。実施形態の説明を検討する当業者は、本発明の異なる記載された態様を学習および理解できるべきである。実施形態の説明は、具体的に網羅されていないが実施形態の説明を読んだ当業者の知識の範囲内にある他の実装形態が、本発明の用途と一致すると理解される程度まで、本発明の理解を容易にするはずである。
【0011】
本明細書で開示するように、ユーザはシームレスな識別のためにユーザのカードを使用し、データ転送を開始し得る。ユニフォームリソースロケータ(URL)、インターネットリソースロケータ(IRL)、ユニフォームリソース識別子(URI)、ユニフォームリソース名(URN)、または他のリソースロケータなどのリソースロケータは、抽象化された識別情報を含み得る。抽象化された識別情報は、カードのパーソナライズ時にチップにロードされる、カード所有者のアカウントまたはユーザ識別子を含むが、これらに限定されない。抽象化された識別情報は、動的に生成されるURLなど、取引ごとに生成され得る。
【0012】
限定されないが、識別情報は、固有の識別子と、カウンタなどの1つ又は複数の変数、1つ又は複数の暗号アルゴリズム、及び/又はそれらの任意の組み合わせとを組み合わせることにより、カード上で生成され得る。例えば、1つ又は複数の暗号アルゴリズムは、公開鍵暗号化または秘密鍵暗号化などの暗号化技術を含んでもよく、これらは認証のためのサーバによっても知られ得る。限定されないが、例示的な対称鍵アルゴリズムには、DES(Data Encryption Standard)、Triple DES、またはAES(Advanced Encryption Standard)などの対称鍵暗号化が含まれる。限定されないが、例示的な非対称鍵アルゴリズムには、非対称公開鍵暗号化、デジタル署名アルゴリズム、またはRSA(Rivest-Shamir-Adleman)が含まれる。
【0013】
いくつかの例では、ピアツーピアデータ転送は、ウェブサイトを介して開始され、認証されることがある。他の例では、ピアツーピアデータ転送は、アプリケーションを介して開始および認証される場合がある。本明細書で開示されるシステムおよび方法は、識別情報または他の個人情報の露出を最小限に抑え、より高いセキュリティを提供する。
【0014】
本開示の例示的な実施形態は、さまざまなタイプのデータ転送をセットアップして調整するためのユーザエクスペリエンスにおける制限に対する改善を提供し、プラットフォーム間の横断、電子メールアドレスによるアカウントの誤認、要求されたデータ転送の認証、およびデバイス認識の妥当性に関連するものなどのセキュリティリスクを軽減または排除する。したがって、本明細書で開示されるシステムおよび方法は、これらの制限に対処し、強化されたセキュリティ上の利点および改善されたユーザエクスペリエンスを提供するカスタマイズされたピアツーピアデータ転送を調整することによって、既存の実装を改善する。
【0015】
図1は、認証されたデータ転送システム100を示す。認証されたデータ転送システム100は、送信デバイス105、第1のアプリケーション110、第2のアプリケーション115、ネットワーク120、サーバ125、およびデータベース130を備え得る。図1は、システム100の構成要素の単一のインスタンスを図示しているが、システム100は、任意の数の構成要素を含むことができる。
【0016】
システム100は、送信デバイス105を含むことができる。送信デバイス105は、非接触カード、接触式カード、ネットワーク対応コンピュータ、または本明細書で説明する他のデバイスを含み得る。図2A~2Bで以下にさらに説明するように、送信デバイス105は、1つまたは複数のプロセッサ102、およびメモリ104を含むことができる。メモリ104は、1つ又は複数のアプレット106および1つ又は複数のカウンタ108を含むことができる。送信デバイス105は、1つ又は複数のデバイス112、117とデータ通信を行ってもよい。例えば、送信デバイスは、ネットワーク120を介してクライアントデバイス112、117にデータを送信してもよい。いくつかの例では、送信デバイス105は、クライアントデバイス112、117の1つ又は複数の通信範囲に入った後、ネットワーク120を介してクライアントデバイス117にデータを送信するように構成されてもよい。限定するものではないが、送信デバイス105は、クライアントデバイス112、117の1つまたは複数の通信範囲に1回又は複数回入ること(entries)の後に、クライアントデバイス112、117にデータを送信するように構成されてもよい。1回又は複数回入ることは、タップ、スワイプ、ウェーブ、および/またはそれらの任意の組み合わせに関連する。
【0017】
システム100は、第1のアプリケーション110を含むことができる。たとえば、第1のアプリケーション110は、第1のデバイス112上で実行するための命令を含んでいてもよい。第1のアプリケーション110は、システム100の任意のコンポーネントと通信できる。例えば、第1のデバイス112は、例えば、システム100の1つまたは複数のコンポーネントとのネットワークおよび/またはデータ通信を可能にし、データを送信および/または受信する、第1のアプリケーション110などの1つまたは複数のアプリケーションを実行してもよい。第1のデバイス112は、メモリ114に結合された1つまたは複数のプロセッサ113を含み得る。例えば、第1のデバイス112は、ネットワーク対応コンピュータであってもよい。本明細書で言及するように、ネットワーク対応コンピュータは、コンピュータデバイス、または、例えば、サーバ、ネットワークアプライアンス、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、電話、ハンドヘルドPC、パーソナルデジタルアシスタント、非接触カード、シンクライアント、ファットクライアント、インターネットブラウザ、または他のデバイスを含む通信デバイスを含むが、これらに限定されない。第1のデバイス112はまた、モバイルデバイスであってもよく、例えば、モバイルデバイスは、Apple(登録商標)のiPhone(登録商標)、iPod(登録商標)、iPad(登録商標)、またはAppleのiOS(登録商標)オペレーティングシステムを実行する他の任意のモバイルデバイス、MicrosoftのWindows(登録商標)Mobileオペレーティングシステムを実行する任意のデバイス、GoogleのAndroid(登録商標)オペレーティングシステムを実行する任意のデバイス、および/または他の任意のスマートフォン、タブレット、または同様のウェアラブルモバイルデバイスを含み得る。
【0018】
第1のデバイス112は、処理回路を含んでもよく、本明細書で説明する機能を実行するために必要な、プロセッサ、メモリ、エラーおよびパリティ/CRCチェッカ、データエンコーダ、衝突防止アルゴリズム、コントローラ、コマンドデコーダ、セキュリティプリミティブ、および改ざん防止ハードウェアを含む追加のコンポーネントを含んでもよい。第1のデバイス112は、ディスプレイおよび入力デバイスをさらに含むことができる。ディスプレイは、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、プラズマパネル、および陰極線管ディスプレイを含む、コンピュータモニタ、フラットパネルディスプレイ、およびモバイルデバイス画面などの視覚情報を提示するための任意のタイプのデバイスであってよい。入力デバイスには、タッチスクリーン、キーボード、マウス、カーソル制御装置、タッチスクリーン、マイクロフォン、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、カムコーダなど、ユーザのデバイスで利用可能でサポートされている、ユーザのデバイスに情報を入力するための任意の装置を含めることができる。これらのデバイスを使用して、情報を入力し、本明細書で説明するソフトウェアおよび他のデバイスと対話できる。いくつかの例では、第1のデバイス112は、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス、およびキオスクの群から選択される少なくとも1つを含むことができる。
【0019】
システム100は、第2のアプリケーション115を含むことができる。第2のアプリケーション115は、第2のデバイス117上で実行するための命令を含むことができる。第2のアプリケーション115は、システム100の任意のコンポーネントと通信できる。たとえば、第2のデバイス117は、システム100の1つまたは複数のコンポーネントとのネットワーク通信および/またはデータ通信を可能にし、データを送信および/または受信する、第2のアプリケーション115などの1つまたは複数のアプリケーションを実行できる。第2のデバイス117は、メモリ118に結合された1つまたは複数のプロセッサ116を含むことができる。例えば、第2のデバイス117は、ネットワーク対応コンピュータであってもよい。本明細書で言及するように、ネットワーク対応コンピュータは、例えば、サーバ、ネットワークアプライアンス、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、電話、ハンドヘルドPC、パーソナルデジタルアシスタント、非接触カード、シンクライアント、ファットクライアント、インターネットブラウザ、または他のデバイスを含むコンピュータデバイス、または通信デバイスを含むが、これらに限定されない。第2のデバイス117はまた、モバイルデバイスであってもよく、例えば、モバイルデバイスは、Apple(登録商標)のiPhone(登録商標)、iPod(登録商標)、iPad(登録商標)、またはAppleのiOS(登録商標)オペレーティングシステムを実行する他の任意のモバイルデバイス、MicrosoftのWindows(登録商標)Mobileオペレーティングシステムを実行する任意のデバイス、GoogleのAndroid(登録商標)オペレーティングシステムを実行する任意のデバイス、および/または他の任意のスマートフォン、タブレット、または同様のウェアラブルモバイルデバイスを含み得る。
【0020】
第2のデバイス117は、処理回路を含んでもよく、本明細書で説明する機能を実行するために必要な、プロセッサ、メモリ、エラーおよびパリティ/CRCチェッカ、データエンコーダ、衝突防止アルゴリズム、コントローラ、コマンドデコーダ、セキュリティプリミティブ、および改ざん防止ハードウェアを含む追加のコンポーネントを含んでもよい。第2のデバイス117は、ディスプレイおよび入力デバイスをさらに含むことができる。ディスプレイは、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、プラズマパネル、および陰極線管ディスプレイを含む、コンピュータモニタ、フラットパネルディスプレイ、およびモバイルデバイス画面などの視覚情報を提示するための任意のタイプのデバイスであってよい。入力デバイスには、タッチスクリーン、キーボード、マウス、カーソル制御装置、タッチスクリーン、マイクロフォン、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、カムコーダなど、ユーザのデバイスで利用可能でサポートされている、ユーザのデバイスに情報を入力するための任意のデバイスを含めることができる。これらのデバイスは、情報を入力し、本明細書で説明するソフトウェアおよび他のデバイスと対話するために使用できる。いくつかの例では、第2のデバイス117は、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス、およびキオスクの群から選択される少なくとも1つを含むことができる。
【0021】
システム100は、ネットワーク120を含み得る。 いくつかの例では、ネットワーク120は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、または無線ネットワークと有線ネットワークの任意の組み合わせのうちの1つ又は複数であってよく、システム100のコンポーネントのうちの任意の1つに接続するように構成されてよい。例えば、クライアントデバイス112、117は、ネットワーク120を介してサーバ125に接続するように構成され得る。いくつかの例では、ネットワーク120は、光ファイバネットワーク、パッシブ光ネットワーク、ケーブルネットワーク、インターネットネットワーク、衛星ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、移動通信グローバルシステム、パーソナル通信サービス、パーソナルエリアネットワーク、ワイヤレスアプリケーションプロトコル、マルチメディアメッセージングサービス、エンハンストメッセージングサービス、ショートメッセージサービス、時分割多重化ベースのシステム、符号分割多重アクセスベースのシステム、D-AMPS、Wi-Fi、固定無線データ、IEEE 802.11b、802.15.1、802.11nおよび802.11g、Bluetooh(登録商標)、NFC、RFID(Radio Frequency Identification)、Wi-Fi(登録商標)などの1つ又は複数を含む。
【0022】
さらに、ネットワーク120は、限定されないが、電話回線、光ファイバ、IEEEイーサネット902.3、ワイドエリアネットワーク、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク、LAN、またはインターネットのようなグローバルネットワークを含むことができる。さらに、ネットワーク120は、インターネットネットワーク、無線通信ネットワーク、セルラーネットワークなど、またはそれらの任意の組み合わせをサポートしてもよい。ネットワーク120はさらに、スタンドアロンネットワークとして、または互いに協力して動作する、1つのネットワーク、または任意の数の上述の例示的なタイプのネットワークを含むことができる。ネットワーク120は、それらが通信可能に結合される1つまたは複数のネットワーク要素の1つまたは複数のプロトコルを利用できる。ネットワーク120は、他のプロトコルからネットワークデバイスの1つまたは複数のプロトコルへ、または他のプロトコルからネットワークデバイスの1つまたは複数のプロトコルへ変換してもよい。ネットワーク120は単一のネットワークとして描かれているが、1つまたは複数の例によれば、ネットワーク120は、例えば、インターネット、サービスプロバイダのネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、クレジットカード協会のネットワークなどの企業ネットワーク、およびホームネットワークなどの複数の相互接続されたネットワークを含み得ることが理解されるべきである。
【0023】
クライアントデバイス112、117は、1つまたは複数のネットワーク120を介して1つまたは複数のサーバ125と通信でき、それぞれサーバ125とのフロントエンドとバックエンドのペア(a respective front-end to back-end pair)として動作できる。クライアントデバイス112、117は、例えば、その上で実行されるモバイルデバイスアプリケーション110、115から、1つまたは複数の要求をサーバ125に送信できる。1つ又は複数のリクエストは、サーバ125からデータを取得することに関連してもよい。サーバ125は、クライアントデバイス112、117から1つまたは複数の要求を受信してもよい。クライアントアプリケーション110、115からの1つ又は複数の要求に基づいて、サーバ125は要求されたデータを取得するように構成されてもよい。サーバ125は、受信したデータをクライアントアプリケーション110、115に送信するように構成されてもよく、受信したデータは、1つ又は複数の要求に応答する。
【0024】
システム100は、1つまたは複数のサーバ125を含み得る。いくつかの例では、サーバ125は、メモリ129に結合された1つまたは複数のプロセッサ127を含むことができる。サーバ125は、複数のワークフロー動作を実行するために、異なる時間に様々なデータを制御し、呼び出すためのセントラルシステム、サーバ、またはプラットフォームとして構成されてもよい。サーバ125は、1つまたは複数のクライアントデバイス112、117に接続するように構成されてもよい。サーバ125は、クライアントアプリケーション110、115とデータ通信を行ってもよい。例えば、サーバ125は、1つ又は複数のネットワーク120を介してクライアントアプリケーション110、115とデータ通信を行ってもよい。
【0025】
システム100は、1つまたは複数のデータベース130を含むことができる。データベース130は、リレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、または他のデータベース実装、および複数のリレーショナルデータベースおよび非リレーショナルデータベースを含むそれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの例では、データベース130は、デスクトップデータベース、モバイルデータベース、またはインメモリデータベースを含み得る。さらに、データベース130は、デバイス112、117によって内部的にホストされてもよく、またはデータベース130は、サーバ125によって、クラウドベースのプラットフォームによって、またはデバイス112、117とデータ通信する任意の記憶装置においてなど、デバイス112、117に対して外部的にホストされてもよい。いくつかの例では、データベース130は、システム100の任意の数の要素とデータ通信できる。例えば、サーバ125は、アプリケーション110、115によって送信されるデータベース130から要求されたデータを取得するように構成されてもよい。サーバ125は、データベース130から受信されたデータを、ネットワーク120を介してクライアントアプリケーション110、115に送信するように構成されてもよく、受信されたデータは、送信された1つまたは複数の要求に応答する。他の例では、クライアントアプリケーション110、115は、要求されたデータに対する1つ又は複数の要求を、ネットワーク120を介してデータベース130から送信するように構成されてもよい。
【0026】
いくつかの例では、本明細書で説明する本開示に従った例示的な処理手順は、処理装置(arrangement)および/または計算装置(例えば、コンピュータハードウェア装置)によって実行できる。そのような処理/計算装置は、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサを含み得るコンピュータ/プロセッサの全体又は一部であるか、又は当該コンピュータ/プロセッサを含むことができるが、これらに限定されず、コンピュータアクセス可能な媒体(例えば、RAM、ROM、ハードドライブ、その他の記憶装置)上に格納された命令を使用できる。例えば、コンピュータアクセス可能な媒体は、クライアントデバイス112、117および/またはサーバ125のメモリの一部または他のコンピュータハードウェア装置であり得る。
【0027】
いくつかの例では、コンピュータアクセス可能な媒体(例えば、本明細書で上述したように、ハードディスク、フロッピーディスク、メモリースティック、CD-ROM、RAM、ROMなどの記憶装置、またはそれらの集合体)を提供できる(例えば、処理装置と通信する)。コンピュータアクセス可能な媒体は、その上に実行可能な命令を含むことができる。追加的または代替的に、コンピュータアクセス可能な媒体とは別に記憶装置(storage arrangement)を設けることができ、この記憶装置は、例えば本明細書で上述したような特定の例示的な処理手順、プロセス、および方法を実行するように処理装置を構成するように、処理装置に命令を提供できる。
【0028】
いくつかの例では、送信デバイス105は、接触ベースのカードで構成されてもよい。たとえば、接触ベースのカードは、デバイスとの接続を確立した後、データ転送を開始するためのリンクを送信するように構成される場合がある。リンクは、例えば、URL、IRL、URI、またはURNで構成されてもよい。限定するものではないが、接触型カードは、クライアントデバイス112のカードリーダ(たとえば、チップリーダまたは磁気ストライプリーダ)との物理的な接触を確立するように構成される場合がある。カードリーダは、クライアントデバイス112と一体であっても、クライアントデバイス112の内部にあっても、クライアントデバイス112の外部にあってもよい。
【0029】
他の実施例では、送信デバイス105は非接触カードを構成してもよい。例えば、非接触カードは、通信範囲に入った後、データ転送を開始するためのリンクを第1のアプリケーション110に送信するように構成してもよい。リンクは、例えば、URL、IRL、URI、またはURNで構成されてもよい。いくつかの例では、非接触カードは、タップ、スワイプ、ウェーブ、またはそれらの任意の組み合わせのグループから選択される1つまたは複数のジェスチャを介して、クライアントデバイス112の通信範囲に入ることができる。
【0030】
いくつかの例では、ユーザはモバイルネットワークオペレータ(MNO)ルックアップに基づいて識別されることがある。他の例では、ユーザは、以前のアカウントログイン、たとえば、送信デバイスに関連付けられたアカウント、ユーザに関連付けられた別のアカウント、および/または他のアカウントへのログインに関連付けられた1つまたは複数のクッキーに基づいて識別される場合がある。リンクは、近距離無線通信データ交換フォーマットのユニフォームリソース・ロケータ(NDEF URL)を構成でき、1つまたは複数のアクションまたはアプリケーションを呼び出すように構成できる。一例では、リンクはウェブサイトを呼び出すように構成されることがあり、これには、クライアントデバイス112または他のデバイス上で実行されるブラウザまたは他の閲覧アプリケーションに、ウェブサイトにアクセスして表示させること、および/またはウェブサイトに1つ又は複数のアクション(例えば、情報を表示または送信すること)を実行させることを含むことができる。別の例では、リンクは、クライアントデバイス112または別のデバイス上で実行されるアプリケーションを呼び出すように構成され得る。
【0031】
リンクは、第1の情報セットと第2の情報セットとを含み得る。たとえば、第1の情報セットは、識別子情報を含むことができる。第1の情報セットは、送信デバイス105の通信範囲に入った後にプロセッサによって生成される抽象化されたユーザ名を含み得る。例えば、抽象化された識別情報は、動的に生成されたURLの形態で、取引ごとに生成されてもよい。限定するものではないが、識別情報は、一意の識別子と、カウンタなどの1つ又は複数の変数、1つ又は複数の暗号アルゴリズム、および/またはそれらの任意の組み合わせとを組み合わせることによって、カード上に生成されてもよい。例えば、1つ又は複数の暗号アルゴリズムは、公開鍵暗号化または秘密鍵暗号化などの暗号化技術を含むことができ、それは、サーバ125などのサーバによっても認証のために知られ得る。限定するものではないが、例示的な対称鍵(symmetric key)アルゴリズムは、DES、トリプルDES、またはAESなどの対称鍵暗号化を含むことができる。限定するものではないが、例示的な非対称鍵アルゴリズムは、非対称公開鍵暗号化、デジタル署名アルゴリズム、またはRSAを含み得る。例えば、第2の情報セットは、カード所有者情報(例えば、口座所有者名、口座番号、有効期限、カード検証値)などのユーザ情報を含むことができる。第1のアプリケーション110は、リンクに基づいて1つまたは複数のアクションをアクティブ化することによって、第1のデバイス112に関連付けられたユーザを識別するように構成され得る。1つまたは複数のアクションは、データ転送に関連する第3の情報セットの確認を要求するように構成されてもよい。第3の情報セットは、数量、デジタルアセット、および受信者情報のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。
【0032】
いくつかの例では、少なくとも1つのアクションは、第1のデバイス112に関連付けられたユーザを識別するように構成されたウェブサイトを起動することを含んでよい。サーバ125は、第1のデバイス112のデバイスフィンガープリンティングおよび第1のデバイス112に保存されたクッキーのグループから選択された少なくとも1つによって、第1のデバイス112に関連付けられたユーザを識別するように構成される場合がある。限定するものではないが、デバイスフィンガープリントは、第1のデバイス112のデバイス構成、デバイスメモリ、デバイス画面サイズ、デバイスオペレーティングシステム・バージョン、インストールされたアプリケーション、電話キャリアプロバイダ、ウェブサイト用のサードパーティークッキー、モバイルネットワークオペレータ(MNO)ルックアップを通じた電話番号追跡、ブラウザタイプ、ブラウザ言語、IPアドレス、および/またはそれらの任意の組み合わせのグループから選択された少なくとも1つに基づいてもよい。ウェブサイトは、第2の情報セットおよび第3の情報セットを第1のデバイス112に表示するように構成され得る。第1のデバイス112のユーザまたは所有者の識別が成功した後、ウェブサイトは、第2の情報セットを含む所定の情報をロードするように構成されてもよい。いくつかの例では、所定の情報は、カード所有者情報などのユーザ情報を含み得る。いくつかの例では、この情報は、送信デバイス105が通信範囲に入るときにNDEF URLに埋め込まれ、それを介して渡されることがある。ウェブサイトは、金額を含むがこれに限定されない数量を指定できるようにさらに構成されてもよい。ウェブサイトは、ボタンの選択によって転送(transfer)を提出(submit)するようにさらに構成されてもよい。さらに、ウェブサイトは、データ転送の受信者及び/又は転送者を調整するようにさらに構成されてもよい。例えば、データ転送の方向性を逆にできる。いくつかの例では、転送者から受信者へ、または受信者から転送者へなど、転送の方向性を調整することによって、転送の所望の逆転した方向性の確認を示すように、プッシュ通知または電子メールなどの対応するメッセージが生成されてもよい。いくつかの例では、対応するメッセージは、第1のアプリケーション110および/または第2のアプリケーション115によって表示されてもよい。
【0033】
第2のアプリケーション115は、データ転送を完了するように、第3の情報の認証および確認に関連する1つまたは複数の応答を送信するように構成される場合がある。いくつかの例では、第2のアプリケーション115は、第1のアプリケーション110から通知を受信するように構成されることがあり、通知は、第3の情報のセットの確認に関連付けられた1つまたは複数の応答を必要とする。第2のアプリケーション115は、第3の情報セットの確認に関連する1つ又は複数の認証通信を実行するように構成されてもよい。例えば、データ転送は、受信された応答の確認と、データ転送に関連付けられた第3の情報セットの確認とが行われたときに完了し得る。いくつかの例では、1つまたは複数の認証通信は、生体認証通信およびログイン通信のグループから選択される少なくとも1つを含み得る。
【0034】
他の例では、少なくとも1つのアクションは、第1のアプリケーション110によって、1つまたは複数のログイン認証情報を要求することを含み得る。第1のアプリケーション110は、要求された1つまたは複数のログイン資格情報が提出され、1つまたは複数のログイン資格情報が認証されると、第2の情報セットおよび第3の情報セットを含む画面にディープリンクするように構成される場合がある。一例として、本明細書で説明するディープリンクは、NDEF URLが、ウェブサイトのホームページではなく、ウェブサイト上のウェブコンテンツの特定の、一般的に検索可能またはインデックス化された部分にリンクするように構成されていることを指す場合がある。第3の情報セットは、数量、デジタルアセット、および受信者情報のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。いくつかの例では、第2のアプリケーション115は、通知を受信するように構成されてもよく、通知は、第3の情報セットの確認に関連する1つまたは複数の応答を要求する。第2のアプリケーション115は、第3の情報セットの確認に関連付けられた1つまたは複数の認証通信を実行するように構成されてもよい。いくつかの例では、1つまたは複数の認証通信は、認証入力を含み得る。例示的な認証入力には、限定されないが、ログイン認証情報、アカウント情報、セキュリティ情報、生体認証情報、およびそれらの組み合わせの入力(例えば、ユーザ名、パスワード、アカウント番号、セキュリティコード、ワンタイムパスコード、セキュリティ質問に対する回答、指紋、顔スキャン、網膜スキャン、音声認識、アカウントまたはカード発行機関に関連付けられたアプリケーションまたはウェブサイトへのログイン)が含まれ得る。
【0035】
カード所有者に関連付けられた第2のデバイス117の第2のアプリケーション115など、送信デバイス105のユーザに関連付けられたデバイスは、金額、デジタルアセット、および転送先の第2の確認として機能する、プッシュ通知または電子メールを含むがこれらに限定されない通知を受信するように構成される場合がある。データ転送を確認するために、カード所有者は、認証入力を提供するなど、要求された認証通信に応答するアクションを実行するためのボタンを選択できる。受信した認証入力を介してログインが認証されると、転送が確認され得る。このように、ピアツーピア転送は、確認後、既知の受信者に転送されるため、認証されたユーザ向けとなる。
【0036】
いくつかの例では、ピアツーピア転送は、クレジットの発行を含むことがある。クレジットは、1つまたは複数の支出制限に一致する可能性がある。たとえば、1つまたは複数の支出制限は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一部の例では、クレジットの発行は、1つまたは複数の報酬および/またはポイントと関連付けられる場合がある。例えば、週末などの特定の時間に、レストランなどの特定の加盟店でクレジットが使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。例えば、報酬及び/又はポイントは、譲渡人及び譲受人の各々について調整でき、クレジットの償還に基づいて調整できる。例えば、クレジットがレストランなどの特定の加盟店で、及び/又は週末などの特定の時間に使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。受信者または譲受人がクレジットを使用した場合でも、譲渡人は特典および/またはポイントを獲得できる。
【0037】
他の例では、ピアツーピア転送は、1つまたは複数のデジタルアセットの転送を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットは、画像または文書を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットのフォーマットタイプは、静的画像ファイル(JPEG、PNG、SVGなど)、静的文書ファイル(PDF、PSDなど)、アニメーションファイル(GIF、SWFなど)、およびウェブコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。1つ又は複数のデジタルアセットは、転送のために特定されてもよい。例えば、ウェブサイトを立ち上げ、転送のために特定されたデジタルアセットをアップロードすることによって、デジタルアセットを安全に転送できる。別の例では、デジタルアセットは、特定されたデジタルアセットが添付ファイルとして含まれ得るアプリケーションを開くか、電子メールクライアントを起動することによって、安全に転送される可能性がある。別の例では、デジタルアセットは、識別されたデジタルアセットを取得するために送信されるユニフォームリソースロケータ(URL)の一部として識別されてもよい。
【0038】
他の例では、ピアツーピア転送は、現金送金のような資金移動を含んでいてもよい。資金移動は、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、資金移動は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせに基づく制限の対象となり得る。いくつかの例では、資金移動は複数の部分を含むことができる。例えば、資金移動の第1の部分は、資金移動の第2の部分の前に送信されてもよい。資金移動の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。このようにして、資金移動は、資金移動全体が充足されるまで集約して送信されてもよい。
【0039】
他の例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの発行を含んでいてもよい。仮想ギフトカードは、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、仮想ギフトカードは、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせの対象となり得る。いくつかの例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの様々な金額に関連する複数の部分を含むことができる。例えば、ピアツーピア転送の第1の部分は、ピアツーピア転送の第2の部分の前に送信される場合がある。転送の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。
【0040】
図2Aは、1つまたは複数の送信デバイス200を示す。送信デバイス200は、図1に関して上記で説明したように、送信デバイスまたは非接触カード105の同一または類似の構成要素を参照できる。図2Aおよび図2Bは、送信デバイス200の構成要素の単一インスタンスを図示しているが、任意の数の構成要素を利用できる。
【0041】
送信デバイス200は、システム100の1つまたは複数のコンポーネントと通信するように構成されてもよい。送信デバイス200は、カード200の前面または背面に表示されたサービスプロバイダ205によって発行された、クレジットカード、デビットカード、またはギフトカードなどの支払いカードを含み得る、コンタクトベースのカードまたは非接触カードを含み得る。いくつかの例では、非接触カード200は、支払カードとは無関係であり、限定されないが、IDカード、会員カード、および交通カードを含み得る。いくつかの例では、支払カードは、デュアルインタフェース非接触支払カードを含み得る。非接触カード200は、プラスチック、金属、および他の材料から構成される単層または1つ又は複数の積層を含むことができる基板210から構成されることができる。 例示的な基材には、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルアセテート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、ポリカーボネート、ポリエステル、陽極酸化チタン、パラジウム、金、炭素、紙、及び生分解性材料が含まれる。いくつかの例では、非接触カード200は、ISO/IEC 7810規格のID-1フォーマットに準拠した物理的特性を有していてもよく、また、非接触カードは、ISO/IEC 14443規格に準拠していてもよい。 しかし、本開示による非接触カード200は異なる特性を有してもよく、本開示は、非接触カードが支払カードに実装されることを必要としないことが理解される。
【0042】
非接触カード200は、カードの前面および/または背面に表示される識別情報215と、接触パッド220も含むことができる。接触パッド220は、ユーザ機器、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、またはタブレットコンピュータを含むがこれらに限定されない、別の通信デバイスとの接触を確立するように構成されてもよい。非接触カード200は、処理回路、アンテナ、および図2Aには示されていない他の構成要素も含むことができる。これらの構成要素は、接触パッド220の後方または基板210上の他の場所に配置されてもよい。また、非接触カード200は、磁気ストリップ又は磁気テープを含んでもよく、この磁気ストリップ又は磁気テープは、カードの裏面に配置されてもよい(図2Aには図示せず)。
【0043】
図2Bに示されるように、図2Aの接触パッド220は、マイクロプロセッサ230およびメモリ235を含む、情報を記憶および処理するための処理回路225を含み得る。処理回路225は、プロセッサ、メモリ、エラーおよびパリティ/CRCチェッカ、データエンコーダ、衝突防止アルゴリズム、コントローラ、コマンドデコーダ、セキュリティプリミティブ、および本明細書で説明する機能を実行するために必要な改ざん防止ハードウェアを含む追加のコンポーネントを含んでもよいことが理解される。
【0044】
メモリ235は、読み出し専用メモリ、ライトワンス読み出し多重メモリ、または読み出し/書き込みメモリ、例えば、RAM、ROM、EEPROMであってよく、非接触カード200は、これらのメモリのうちの1つまたは複数を含んでよい。読み出し専用メモリは、読み出し専用として工場でプログラム可能であってもよいし、ワンタイムプログラマブルであってもよい。ワンタイムプログラマブルでは、一度書き込んだら何度でも読み出すことができる。ライトワンス読み出し多重メモリは、メモリチップが工場から出荷された後の時点でプログラムできる。一度プログラムされたメモリは、書き直すことはできないが、何度でも読み出すことができる。読み出し/書き込みメモリは、工場出荷後に何度もプログラムされ、再プログラムされる可能性がある。また、何度も読み出すことができる。
【0045】
メモリ235は、1つまたは複数のアプレット240、1つまたは複数のカウンタ245、および顧客識別子250を格納するように構成される場合がある。1つまたは複数のアプレット240は、Javaカードアプレットなど、1つまたは複数の非接触カード上で実行するように構成された1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションで構成されてもよい。しかしながら、アプレット240は、Javaカードアプレットに限定されず、代わりに、非接触カード又は限られたメモリを有する他のデバイス上で動作可能な任意のソフトウェアアプリケーションであってもよいことが理解される。1つ又は複数のカウンタ245は、整数を記憶するのに十分な数値カウンタで構成されてもよい。顧客識別子250は、非接触カード200のユーザに割り当てられた一意の英数字識別子から構成されてもよく、この識別子は、非接触カードのユーザを他の非接触カードのユーザから区別できる。いくつかの例では、顧客識別子250は、顧客とその顧客に割り当てられたアカウントの両方を識別してもよく、さらに顧客のアカウントに関連付けられた非接触カードを識別してもよい。
【0046】
前述の例示的な実施形態のプロセッサおよびメモリ要素は、接触パッドを参照して説明されているが、本開示はこれに限定されない。これらの要素は、パッド220の外部に実装されてもよいし、パッド220から完全に分離されてもよいし、接触パッド220内に配置されたプロセッサ230およびメモリ235要素に加えて、さらなる要素として実装されてもよいことが理解される。
【0047】
いくつかの実施例では、非接触カード200は、1つ又は複数のアンテナ255を含んでいてもよい。1つ又は複数のアンテナ255は、非接触カード200内で、接触パッド220の処理回路225の周囲に配置されてもよい。例えば、一つ以上のアンテナ255は処理回路225と一体であってもよく、1つ又は複数のアンテナ255は外部ブースターコイルと共に使用されてもよい。別の例として、1つまたは複数のアンテナ255は、コンタクトパッド220および処理回路225の外部にあってもよい。
【0048】
実施形態では、非接触カード200のコイルは、空芯変圧器の二次側として機能できる。端末は、電力切断または振幅変調によって非接触カード200と通信できる。非接触カード200は、1つまたは複数のコンデンサを介して機能的に維持され得る非接触カードの電力接続のギャップを使用して、端末から送信されたデータを推測できる。非接触カード200は、非接触カードのコイルの負荷を切り替えるか、負荷変調を行うことによって、通信を送り返してもよい。負荷変調は、干渉によって端末のコイルで検出されることがある。
【0049】
図3は、データ転送を認証する方法300を示す。図3は、図2Aおよび図2Bのシステム100、および送信デバイス200の同一または類似の構成要素を参照し得る。
【0050】
ブロック310において、方法300は、送信デバイスの1つまたは複数のプロセッサが通信範囲に入った後に、第1のデバイス上で実行するための命令を含む第1のアプリケーションへのリンクを送信することを含み得、リンクは、データ転送を開始するように構成され、リンクは、識別子データおよびカード所有者データを含む近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータを含む。一部の例では、リンクの送信は、リンクを動的に生成した後に行われることがある。いくつかの例では、送信デバイスは、タップ、スワイプ、ウェーブ、またはそれらの任意の組み合わせのグループから選択された1つまたは複数のジェスチャを介してクライアントデバイスの通信範囲に入ることができる。いくつかの例では、ユーザは、モバイルネットワークオペレータ(MNO)ルックアップに基づいて識別されてもよい。他の例では、ユーザは、以前のアカウントログイン、例えば、送信デバイスに関連付けられたアカウント、ユーザに関連付けられた別のアカウント、および/または他のアカウントへのログインに関連付けられた1つまたは複数のクッキーに基づいて識別されてもよい。
【0051】
リンクは、近距離無線通信データ交換フォーマットユニフォームリソースロケータ(NDEF URL)を含んでいてもよい。リンクは、第1の情報セットと第2の情報セットを含む場合がある。第1の情報セットには識別子情報が含まれる。例えば、第1の情報セットは、送信デバイスの通信範囲に入った後にプロセッサによって生成される抽象化されたユーザ名を含み得る。例えば、抽象化された識別情報は、動的に生成されたURLなど、取引ごとに生成されてもよい。限定するものではないが、識別情報は、一意の識別子と、カウンタなどの1つ又は複数の変数、1つ又は複数の暗号アルゴリズム、および/またはそれらの任意の組み合わせとを組み合わせることによって、カード上で生成されてもよい。例えば、1つ又は複数の暗号アルゴリズムは、公開鍵暗号化または秘密鍵暗号化などの暗号化技術を含むことができる。限定するものではないが、例示的な対称鍵アルゴリズムには、DES、トリプルDES、またはAESなどの対称鍵暗号化が含まれる。限定するものではないが、例示的な非対称鍵アルゴリズムには、非対称公開鍵暗号化、デジタル署名アルゴリズム、またはRSAが含まれる。例えば、第2の情報セットは、カード所有者情報などのユーザ情報を含むことができる。いくつかの例では、第2の情報セットは、カード所有者情報(例えば、口座所有者名、口座番号、有効期限、カード検証値)を含むことができる。
【0052】
ブロック320において、方法300は、リンクに基づいて1つまたは複数のアクションをアクティブにすることによって、第1のデバイスに関連付けられたユーザを認証することを含み得る。1つまたは複数のアクションは、データ転送に関連する第3の情報セットの確認を要求するように構成される場合がある。第3の情報セットは、数量、デジタルアセット、および受信者情報のグループから選択される少なくとも1つを含み得る。いくつかの例では、少なくとも1つのアクションは、第1のデバイスに関連付けられたユーザを識別するように構成されたウェブサイトを起動することを含んでよい。他の例では、少なくとも1つの動作は、第1のアプリケーションによって、1つまたは複数のログイン認証情報を要求することを含んでよい。
【0053】
ブロック330において、方法300は、データ転送に関連付けられた数量、デジタルアセット、および受信者データの確認のための1つまたは複数の要求を送信することを含み得る。たとえば、第1のアプリケーションは、ブロック320の第3の情報セットに関連付けられた、金額などのピアツーピア転送の量、デジタルアセット、および受信者などの受信者データ、の確認を示す入力を受信するように構成され得る。
【0054】
ブロック340において、方法300は、データ転送に関連する数量、デジタルアセット、および受信者データの確認のための1つまたは複数の要求に基づいている1つまたは複数の通知を受信することを含むことができる。カード所有者に関連する第2のデバイスの第2のアプリケーションなど、送信デバイスユーザに関連するデバイスは、プッシュ通知または電子メールに限定されないが、数量、デジタルアセット、および転送先の第2の確認として機能する通知を受信するように構成される場合がある。
【0055】
ブロック350において、方法300は、データ転送を完了するように、1つまたは複数の通知に応答する1つまたは複数のログイン認証情報を処理すること(performing one or more login credentials)を含み得る。たとえば、データ転送を完了するために、1つまたは複数の認証入力を受信できる。認証入力は、1つ又は複数の通知に応答できる。データ転送を確認するために、カード所有者は、要求された認証通信が認証入力を含むなど、1つまたは複数の要求に応答し、1つまたは複数の通知に基づいてアクションを実行するためのボタンを選択できる。例示的な認証入力には、ログイン認証情報、アカウント情報、セキュリティ情報、バイオメトリクス情報、およびそれらの組み合わせの入力(ユーザ名、パスワード、アカウント番号、セキュリティコード、ワンタイムパスコード、セキュリティ質問に対する回答、指紋、顔スキャン、網膜スキャン、音声認識、アカウントまたはカード発行機関に関連付けられたアプリケーションまたはウェブサイトへのログインなど)が含まれるが、これらに限定されない。受信した認証入力を介してログインが認証されると、転送が確認される場合がある。さらに、データ転送の方向性を逆にすることもできる。いくつかの例では、転送者から受信者へ、または受信者から転送者へなど、転送の方向性を調整することによって、プッシュ通知または電子メールなどの対応するメッセージが、転送の所望の反転した方向性の確認を示すように生成されてもよい。いくつかの例では、対応するメッセージは、第1のアプリケーションおよび/または第2のアプリケーションによって表示されることがある。このように、ピアツーピア転送は、確認後、既知の受信者への転送であるため、認証されたユーザのためのものとなる。
【0056】
いくつかの例では、ピアツーピア転送は、クレジットの発行を含むことがある。クレジットは、1つまたは複数の支出制限に一致する可能性がある。たとえば、1つまたは複数の支出制限は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0057】
いくつかの例では、ピアツーピア転送は、1つまたは複数の報酬および/またはポイントに関連付けられてもよい。たとえば、報酬および/またはポイントは、譲渡人および譲受人の各々について調整されてよく、クレジットの償還に基づいて調整されてよい。例えば、クレジットがレストランなどの特定の加盟店で、及び/又は週末などの特定の時間に使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。受信者または譲受人がクレジットを使用しても、譲渡人は報酬および/またはポイントを獲得できる。いくつかの例では、ピアツーピア転送は複数の部分を含むことができる。例えば、ピアツーピア転送の第1の部分は、ピアツーピア転送の第2の部分の前に送信されることがある。例えば、第1の部分は1つまたは複数の報酬からなり、第2の部分は1つまたは複数のポイントからなる。転送の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない所定の時間に転送されてもよい。
【0058】
他の例では、ピアツーピア転送は、1つまたは複数のデジタルアセットの転送を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットは、画像または文書を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットのフォーマットタイプは、静的画像ファイル(JPEG、PNG、SVGなど)、静的文書ファイル(PDF、PSDなど)、アニメーションファイル(GIF、SWFなど)、およびウェブコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。1つ又は複数のデジタルアセットは、転送のために特定されてもよい。例えば、ウェブサイトを立ち上げ、転送のために特定されたデジタルアセットをアップロードすることによって、デジタルアセットを安全に転送できる。別の例では、デジタルアセットは、特定されたデジタルアセットが添付ファイルとして含まれる可能性のあるアプリケーションを開くか、電子メールクライアントを起動することによって、安全に転送される可能性がある。別の例では、デジタルアセットは、識別されたデジタルアセットを取得するために転送されるユニフォームリソースロケータ(URL)の一部として識別されてもよい。
【0059】
他の例では、ピアツーピア転送は、現金送金のような資金移動を含んでいてもよい。資金移動は、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、資金移動は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせに基づく制限の対象となり得る。いくつかの例では、資金移動は複数の部分を含むことができる。例えば、資金移動の第1の部分は、資金移動の第2の部分の前に送信されてもよい。資金移動の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。このようにして、資金移動は、資金移動全体が充足されるまで集約して送信されてもよい。
【0060】
他の例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの発行を含んでいてもよい。仮想ギフトカードは、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、仮想ギフトカードは、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせの対象となり得る。いくつかの例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの様々な金額に関連する複数の部分を含むことができる。例えば、ピアツーピア転送の第1の部分は、ピアツーピア転送の第2の部分の前に送信される場合がある。転送の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。
【0061】
図4は、例示的な実施形態による、データ転送を開始し認証する方法を示す。図4は、システム100、図2Aおよび図2Bの送信デバイス200、および図3の方法300の同一または類似の構成要素を参照できる。図4に示されるように、ピアツーピア転送は、カードがユーザ機器の通信範囲に入り、ウェブサイトをロードすることによって開始されてもよい。
【0062】
ブロック405において、方法400は、タップ、スワイプ、ウェーブ、またはそれらの任意の組み合わせのグループから選択される1つまたは複数のジェスチャを介することを含むがこれらに限定されない、ユーザ機器の通信範囲にカードが入ることを含むことができる。この通信は、NFCを含むが、これに限定されない。ブロック410において、方法400は、ユーザ機器の通信範囲にカードが入った後に、ユーザ機器のユーザを識別するために、NDEF URLを介してウェブサイトをロードすることを含むことができる。いくつかの例では、カードは、ブロック405の通信範囲に入った後、データ転送を開始するために、1つまたは複数のユーザ機器のクライアントアプリケーションへのリンクを送信するように構成されてもよい。一部の例では、リンクの送信は、リンクを動的に生成した後に行われることがある。いくつかの例では、クライアントアプリケーションは、送信デバイスまたはカードの発行体に関連付けられてもよい。他の例では、クライアントアプリケーションは、送信デバイスまたはカードの発行体に関連付けられていなくてもよい。例えば、クライアントアプリケーションは、第三者エンティティまたは送信デバイスまたはカードの発行体の外部のエンティティに関連付けられてもよい。
【0063】
一部の例では、NDEF URLはドメイン名と識別子から構成されることがある。たとえば、リンクは、カードのパーソナライズ時にチップにロードされる、カード所有者のアカウントまたはユーザ識別子を含むがこれに限定されない、抽象化された識別情報を含む場合がある。たとえば、URLは、カードのエンボス加工時にNDEFファイルにエンコードされる。抽象化された識別情報は、動的に生成されたURLなど、取引ごとに生成されてもよい。限定するものではないが、識別情報は、一意の識別子と、カウンタなどの1つ又は複数の変数、1つ又は複数の暗号アルゴリズム、および/またはそれらの任意の組み合わせとを組み合わせることによって、カード上に生成できる。例えば、1つ又は複数の暗号アルゴリズムは、認証のためのサーバによっても知られ得る、公開鍵暗号化または秘密鍵暗号化などの暗号化技術を含むことができる。限定するものではないが、例示的な対称鍵アルゴリズムには、DES、トリプルDES、またはAESなどの対称鍵暗号化が含まれる。限定するものではないが、例示的な非対称鍵アルゴリズムは、非対称公開鍵暗号化、デジタル署名アルゴリズム、またはRSAを含むことができる。
【0064】
ブロック415において、方法400は、デバイスフィンガープリントを介してユーザを識別することを含んでもよく、限定されないが、デバイス構成、デバイスメモリ、デバイススクリーンサイズ、デバイスオペレーティングシステムのバージョン、インストールされたアプリケーション、電話キャリアプロバイダ、ウェブサイトのサードパーティークッキー、MNOルックアップを介した電話番号追跡、ブラウザタイプ、ブラウザ言語、IPアドレス、および/またはデバイスのそれらの任意の組み合わせのグループから選択される少なくとも1つに基づいてもよい。
【0065】
ブロック420において、本方法は、ウェブサイトがクッキーまたはデバイスフィンガープリントを介してユーザを識別できない場合、ユーザを識別するためにユーザーログインを促すことを含むことができる。たとえば、ウェブサイトが、オペレーティングシステム、ブラウザの種類、ブラウザの言語、IPアドレスのグループから選択された少なくとも1つを介してユーザを正常に識別できない場合、ユーザは、サーバによって生成された、通知が失敗したことを示す通知を受け取る、および/または、ユーザを正常に識別するために、アプリケーションによって、失敗した通知に応答するログイン情報を入力するよう促される可能性がある。
【0066】
ブロック425において、方法400は、ユーザを識別した後に所定の情報をロードすることを含む場合がある。いくつかの例では、所定の情報は、ウェブサイト上ですでに記入されているか又は他の方法でNDEF URLに直接埋め込まれることによって提供される、カード所有者に関連する任意の情報であってもよい。ウェブサイトはさらに、ボタンを選択することで転送を送信するように構成されることがある。さらに、ウェブサイトは、データ転送の受信者および/または転送者を調整するようにさらに構成される場合がある。例えば、データ転送の方向性を逆にできる。いくつかの例では、転送者から受信者へ、または受信者から転送者へなど、転送の方向性を調整することによって、転送の所望の逆転した方向性の確認を示すように、プッシュ通知または電子メールなどの対応するメッセージが生成されてもよい。いくつかの例では、対応するメッセージは、第1のアプリケーションおよび/または第2のアプリケーションによって表示されることがある。
【0067】
ブロック430において、方法400は、転送送信の前に、ピアツーピア転送の数量および受信者データを入力することを含むことができる。ブロック435において、方法400は、ピアツーピア転送を確認するための電子メールまたはプッシュ通知を受信することを含むことができる。例えば、カード所有者はユーザ機器に関連付けられている場合がある。ユーザ機器のアプリケーションは、通知を受信するように構成される場合がある。ブロック440で、通知の受信に応答して、ユーザが転送を開始したことを確認するために、ログインを促したり、生体認証入力を要求したりするように、通知を開いたり表示したりできる。いくつかの例では、プロンプトは、1つ又は複数の認証入力の要求を含むことができる。例えば、例示的な認証入力には、限定されないが、ログイン認証情報、アカウント情報、セキュリティ情報、生体認証情報、およびそれらの組み合わせの入力(例えば、ユーザ名、パスワード、アカウント番号、セキュリティコード、ワンタイムパスコード、セキュリティ質問に対する回答、指紋、顔スキャン、網膜スキャン、音声認識、アカウントまたはカード発行機関に関連付けられたアプリケーションまたはウェブサイトへのログイン)が含まれる。
【0068】
ブロック445では、1つまたは複数の認証入力の検証後、カード所有者と第2のユーザとの間のピアツーピア転送がスケジュールされることがある。一部の例では、ピアツーピア転送は、所定の日、時刻、週、月、および/または年など、所定の時間にスケジュールされることがある。他の例では、ピアツーピア転送は即座にスケジュールされてもよい。このように、ピアツーピア転送は、人物を特定したり異なるアプリケーションをダウンロードしてサインアップしたりすることなく、取引のためにスケジュールされたり、キューに入れられたりし得る。さらに、データ転送の方向性を逆にしてもよい。いくつかの例では、転送者から受信者へ、または受信者から転送者へなど、転送の方向性を調整することによって、プッシュ通知または電子メールなどの対応するメッセージが、転送の所望の反転した方向性の確認を示すように生成されてもよい。いくつかの例では、対応するメッセージは、第1のアプリケーションおよび/または第2のアプリケーションによって表示されることがある。このように、ピアツーピア転送は、確認後、既知の受信者への転送であるため、認証されたユーザのためのものとなる。
【0069】
いくつかの例では、ピアツーピア転送は、クレジットの発行を含むことがある。クレジットは、1つまたは複数の支出制限に一致する可能性がある。たとえば、1つまたは複数の支出制限は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一部の例では、クレジットの発行は、1つまたは複数の報酬および/またはポイントと関連付けられる場合がある。例えば、週末などの特定の時間に、レストランなどの特定の加盟店でクレジットが使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。例えば、報酬及び/又はポイントは、譲渡人及び譲受人の各々について調整でき、クレジットの償還に基づいて調整できる。例えば、クレジットがレストランなどの特定の加盟店で、及び/又は週末などの特定の時間に使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。受信者または譲受人がクレジットを使用した場合でも、譲渡人は特典および/またはポイントを獲得できる。
【0070】
他の例では、ピアツーピア転送は、1つまたは複数のデジタルアセットの転送を含んでいてもよい。これに限定されないが、デジタルアセットは、画像または文書を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットのフォーマットタイプは、静的画像ファイル(JPEG、PNG、SVGなど)、静的文書ファイル(PDF、PSDなど)、アニメーションファイル(GIF、SWFなど)、およびウェブコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。1つ又は複数のデジタルアセットは、転送のために特定されてもよい。例えば、ウェブサイトを立ち上げ、転送のために特定されたデジタルアセットをアップロードすることによって、デジタルアセットを安全に転送できる。別の例では、デジタルアセットは、特定されたデジタルアセットが添付ファイルとして含まれる可能性のあるアプリケーションを開くか、電子メールクライアントを起動することによって、安全に転送される可能性がある。別の例では、デジタルアセットは、識別されたデジタルアセットを検索するために転送されるユニフォームリソースロケータ(URL)の一部として識別されてもよい。
【0071】
他の例では、ピアツーピア転送は、現金送金のような資金移動を含んでいてもよい。資金移動は、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、資金移動は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせに基づく制限の対象となり得る。いくつかの例では、資金移動は複数の部分を含むことができる。例えば、資金移動の第1の部分は、資金移動の第2の部分の前に送信されてもよい。資金移動の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。このようにして、資金移動は、資金移動の全体が充足されるまで集約して送信されてもよい。
【0072】
他の例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの発行を含んでいてもよい。仮想ギフトカードは、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、仮想ギフトカードは、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせの対象となり得る。いくつかの例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの様々な金額に関連する複数の部分を含むことができる。例えば、ピアツーピア転送の第1の部分は、ピアツーピア転送の第2の部分の前に送信される場合がある。転送の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。
【0073】
図5は、例示的な実施形態による、データ転送を開始し認証する別の方法を示す。図5は、システム100、図2Aおよび図2Bの送信デバイス200、図3の方法300、および図4の方法400の同一または類似の構成要素を参照できる。図5に示されるように、ピアツーピア転送は、カードがユーザ機器に対して通信範囲に入り、アプリケーションにディープリンクすることによって開始できる。
【0074】
ブロック505において、本方法は、タップ、スワイプ、ウェーブ、またはそれらの任意の組み合わせのグループから選択される1つまたは複数のジェスチャを介することを含むが、これらに限定されない、ユーザ機器の通信範囲にカードが入ることを含むことができる。この通信は、近距離無線通信(NFC)を含むが、これに限定されない。ブロック510において、本方法は、カードをユーザ機器の通信範囲に入った後、近距離無線通信データ交換フォーマット(NDEF URL)を介してユーザ機器のアプリケーションを起動することを含むことができる。いくつかの例では、NDEF URLの送信は、NDEF URLを動的に生成した後に行われる。いくつかの例では、アプリケーションは、送信デバイスの発行体に関連付けられてもよい。他の例では、アプリケーションは送信デバイスの発行体に関連付けられていなくてもよい。たとえば、アプリケーションは、第三者エンティティまたは送信デバイスの発行体の外部のエンティティに関連付けられてもよい。ブロック515において、本方法は、所定の情報を含むピアツーピア転送画面にアプリケーションによってディープリンクすることを含むことができる。一部の例では、所定の情報は、すでに記入されているか、そうでなければ、NDEF URLに直接埋め込まれることを介して、カード所有者に関連する任意の情報であってもよい。一部の例では、アプリケーションは、ディープリンクの前に、ユーザにログインを促すように構成されることがある。他の例では、アプリケーションは、ディープリンク後に、ユーザにログインを促すように構成される。一部の例では、ディープリンク前のログインは、ディープリンク後に要求されるログインと同じであっても異なっていてもよい。さらに、例示的な認証入力には、限定されないが、ログイン認証情報、アカウント情報、セキュリティ情報、生体認証情報、およびそれらの組み合わせの入力(たとえば、ユーザ名、パスワード、アカウント番号、セキュリティコード、ワンタイムパスコード、セキュリティ質問に対する回答、指紋、顔スキャン、網膜スキャン、音声認識、およびアカウントまたはカード発行機関に関連付けられたアプリケーションまたはウェブサイトへのログイン)が含まれ得る。ブロック520において、本方法は、転送が送信される前に、ピアツーピア転送の数量データおよび受信者データを入力することを含み得る。ブロック525において、本方法は、ピアツーピア転送を確認するための電子メールまたはプッシュ通知を受信することを含む場合がある。たとえば、カード所有者はユーザ機器に関連付けられている場合がある。ユーザ機器またはそのアプリケーションは、通知を受信するように構成される場合がある。ブロック530で、通知の受信に応答して、ユーザが転送を開始したことを確認するための認証入力を促すように、通知を開くか表示できる。ブロック535で、検証後、カード所有者と第2のユーザとの間のピアツーピア転送がスケジュールされることがある。いくつかの例では、ピアツーピア転送は、所定の日、時刻、週、月、および/または年など、所定の時間にスケジュールされることがある。他の例では、ピアツーピア転送は即座にスケジュールされてもよい。このように、ピアツーピア転送は、個人を特定したり異なるアプリケーションをダウンロードしてサインアップしたりすることなく、取引のためにスケジュールされたり、キューに入れられたりできる。さらに、データ転送の方向性を逆にしてもよい。いくつかの例では、転送者から受信者へ、または受信者から転送者へなど、転送の方向性を調整することによって、プッシュ通知または電子メールなどの対応するメッセージが、転送の所望の反転した方向性の確認を示すように生成されてもよい。いくつかの例では、対応するメッセージは、第1のアプリケーションおよび/または第2のアプリケーションによって表示されることがある。このように、ピアツーピア転送は、確認後、既知の受信者への転送であるため、認証されたユーザのためのものとなる。
【0075】
いくつかの例では、ピアツーピア転送は、クレジットの発行を含むことがある。クレジットは、1つまたは複数の支出制限に一致する可能性がある。たとえば、1つまたは複数の支出制限は、時間制限、金額制限、地域制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。一部の例では、クレジットの発行は、1つまたは複数の報酬および/またはポイントと関連付けられる場合がある。例えば、週末などの特定の時間に、レストランなどの特定の加盟店でクレジットが使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。例えば、報酬及び/又はポイントは、譲渡人及び譲受人の各々について調整でき、クレジットの償還に基づいて調整できる。例えば、クレジットがレストランなどの特定の加盟店で、及び/又は週末などの特定の時間に使用された場合、報酬及び/又はポイントが発行され、それによりユーザ報酬又はロイヤルティポイントプログラムに加算される場合がある。受信者または譲受人がクレジットを使用した場合でも、譲渡人は特典および/またはポイントを獲得できる。
【0076】
他の例では、ピアツーピア転送は、1つまたは複数のデジタルアセットの転送を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットは、画像または文書を含んでいてもよい。限定するものではないが、デジタルアセットのフォーマットタイプは、静的画像ファイル(JPEG、PNG、SVGなど)、静的文書ファイル(PDF、PSDなど)、アニメーションファイル(GIF、SWFなど)、およびウェブコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)のグループから選択される少なくとも1つを含むことができる。1つ又は複数のデジタルアセットは、転送のために特定されてもよい。例えば、ウェブサイトを立ち上げ、転送のために特定されたデジタルアセットをアップロードすることによって、デジタルアセットを安全に転送できる。別の例では、デジタルアセットは、特定されたデジタルアセットが添付ファイルとして含まれる可能性のあるアプリケーションを開くか、電子メールクライアントを起動することによって、安全に転送される可能性がある。別の例では、デジタルアセットは、識別されたデジタルアセットを検索するために転送されるユニフォームリソースロケータ(URL)の一部として識別されてもよい。
【0077】
他の例では、ピアツーピア転送は、現金送金のような資金移動を含んでいてもよい。資金移動は、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、資金移動は、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせに基づく制限の対象となり得る。いくつかの例では、資金移動は複数の部分を含むことができる。例えば、資金移動の第1の部分は、資金移動の第2の部分の前に送信されてもよい。資金移動の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。このようにして、資金移動は、資金移動全体が満足されるまで集約して送信されてもよい。
【0078】
他の例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの発行を含んでいてもよい。仮想ギフトカードは、クレジットの発行のように、1つ又は複数の利用制限及び/又は1つ又は複数の加盟店の対象となり得る。例えば、仮想ギフトカードは、時間制限、金額制限、地理的制限、加盟店タイプ、加盟店制限、および/またはそれらの任意の組み合わせの対象となり得る。いくつかの例では、ピアツーピア転送は、仮想ギフトカードの様々な金額に関連する複数の部分を含むことができる。例えば、ピアツーピア転送の第1の部分は、ピアツーピア転送の第2の部分の前に送信される場合がある。転送の任意の部分は、日、時間、週、月、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない所定の時間に送信されてもよい。
【0079】
本明細書では、URL、NDEF URL、IRL、URI、およびURNなどのリソースロケータのタイプについて言及する。ただし、これらの参照は例示であり、本開示は、言及されたリソースロケータのタイプを含むが、これに限定されないことを理解されたい。
【0080】
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、ハードドライブ、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、およびデータ記憶可能な他の物理的媒体のうちの1つ(ただし、これらに限定されない)に有形に(tangibly)実装できることにさらに留意されたい。例えば、データ記憶装置には、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読み取り専用メモリ(ROM)が含まれ、これらは、データおよび情報ならびにコンピュータプログラム命令にアクセスして記憶するように構成され得る。例えば、RAM、ROM、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、フラッシュドライブ、任意のタイプの有形および非一時的なストレージ媒体)であり、オペレーティングシステム、例えば、ウェブブラウザアプリケーション、電子メールアプリケーションおよび/または他のアプリケーションを含むアプリケーションプログラム、およびデータファイルを構成するファイルが格納される。ネットワーク対応コンピュータシステムのデータストレージは、例えば、フラットファイル、インデックス付きファイル、階層型データベース、リレーショナルデータベース、例えば、Oracle(登録商標)Corporationのソフトウェアで作成および保守されるデータベース、Microsoft(登録商標)Excelファイル、Microsoft(登録商標)Accessファイル、フラッシュアレイ、ハイブリッドアレイ、またはサーバサイド製品を含む可能性があるソリッドステートストレージデバイス、オンラインストレージまたはクラウドストレージを含む可能性があるエンタープライズストレージ、または任意の他のストレージメカニズムを含む、様々な方法で格納された電子情報、ファイル、およびドキュメントを含む可能性がある。さらに、図には、様々な構成要素(例:サーバ、コンピュータ、プロセッサなど)が個別に示されている。様々な構成要素で実行されるものとして説明した機能は、他の構成要素で実行されてもよく、様々な構成要素は組み合わされても分離されてもよい。また、その他の変更も可能である。
【0081】
先の明細書において、添付の図面を参照しながら様々な実施形態を説明してきた。しかしながら、以下に続く特許請求の範囲に規定される本発明のより広い範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更をそれらに加えることができ、追加の実施形態を実施できることは明らかであろう。したがって、本明細書および図面は、制限的な意味ではなく例示的な意味としてみなされる。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
【国際調査報告】