IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サンキュ,リューの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】フレキシブルディスプレイ端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240214BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20240214BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/16 312L
G06F1/16 312Z
H05K5/00 A
H04M1/02 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546178
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 KR2022001599
(87)【国際公開番号】W WO2022164261
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0011969
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015756
(32)【優先日】2021-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0002378
(32)【優先日】2022-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523287470
【氏名又は名称】サンキュ,リュー
【氏名又は名称原語表記】SANGKYU, Ryu
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】サンキュ,リュー
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AB03
4E360AB22
4E360BB04
4E360BB23
4E360CA02
4E360CA03
4E360EA13
4E360EA18
4E360ED23
4E360GA03
4E360GA11
4E360GA22
4E360GB26
4E360GB46
4E360GC02
4E360GC08
4E360GC14
5K023AA07
5K023BB25
5K023HH05
(57)【要約】
本発明は、自動スライド形態を備えることにより、簡単な操作だけでフレキシブルディスプレイ携帯端末の拡張縮小作動を円滑にする。フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式およびこれを結合した多様な形態の機器は、フレキシブルディスプレイが一部曲げられて収納されることが共通であり、この過程で収納部の部分がオープンされていて、このようなオープン構造を補う異物流入防止装置などによって、フレキシブルディスプレイの画面部に直接的な摩擦なしに塵埃などの流入防止および流入された塵埃を除去するという効果を奏する。フレキシブルディスプレイを備えた携帯用機器の拡張縮小の時、フレキシブルディスプレイに直接加えられる引張力を最小化し、ストレスによる損傷を最小化して長時間使用可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気モータを備え、コンベヤベルトと連動して画面を拡張する一つ以上の自動スライダを有する、フレキシブルディスプレイ端末。
【請求項2】
油圧式ポンプを備え、コンベヤベルトと連動して画面を拡張する一つ以上の自動スライダを有する、フレキシブルディスプレイ端末。
【請求項3】
弾性装置を有するスライダ装置を備え、コンベヤベルトと連動して画面を拡張する手動モードを有する、フレキシブルディスプレイ端末。
【請求項4】
フレキシブルディスプレイ部の一つ以上の末端に異物流入を防止する異物流入防止部が連結されている自動塵埃流入防止装置を有する、フレキシブルディスプレイ端末。
【請求項5】
フレキシブルディスプレイ部の末端から終りまで一つ以上のラインで連結されるストレス防止装置を有する、フレキシブルディスプレイ端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動および手動スライダを有するフレキシブルディスプレイ端末に関する。
【0002】
また、フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式を採択したフレキシブルディスプレイ端末の自動塵埃流入防止装置に関する。
【0003】
また、本発明は、フレキシブルディスプレイを利用したフォルダ型機器、スライダ型機器、ウェアラブル型機器、ローラブル機器、ロール型機器などのフレキシブルディスプレイを曲げたり巻いたり広げたりする携帯用機器のフレキシブルディスプレイストレス防止装置に備えたフレキシブルディスプレイ末端に関する。
【背景技術】
【0004】
現在、フレキシブルディスプレイを利用した端末は、フォルダ形態に製造されて販売されている。
【0005】
さらに直観的でかつ便利なものを追い求める人々が求めるスライダ型フォンの開発も加速化している。しかしながら、人々は、多様な形態のほかにも、自動機能で開閉またはスライドされる形態に対する需要も増えている傾向である。
【0006】
このような需要は、フレキシブルディスプレイ技術の発展に伴って、多様な形態のスライダ方式を採択した形態の端末の登場につながっている。最も単純には、スライダ方式を採用したもの、さらにスライダ方式とフォルダ方式を結合する形態も考慮されている。
【0007】
また、スライダ方式を採択した方式として、スライドアウト形態、ロール型機器などの登場が予告されている。
【0008】
このような技術が登場しているにもかかわらず、フォルダ形態やスライダ形態など、フレキシブルディスプレイ端末の耐久性に対する様々な懸念がある現実である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、まず、選択的に自動スライドが可能であり、簡単な操作だけでフレキシブルディスプレイ端末の拡張縮小作動を円滑にすることを目的とする。
【0010】
フレキシブルディスプレイ端末は、音声認識、動体認識、ボタン操作、手作業など多様な方法で拡張縮小が可能な機器であるので、音声認識、動体認識、ノック、ボタン操作などによって、拡張縮小命令が与えられた時、自動手動兼用スライダ装置を利用してスライダの移動とフレキシブルディスプレイの移動を円滑にすることができる。
【0011】
また、フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式のみを利用した端末、およびこれを結合した多様な形態の機器は、フレキシブルディスプレイが一部曲げられて収納されることが共通であり、この過程で収納部の部分がオープンされていて、このようなオープン構造を補う異物流入防止装置などを利用して、フレキシブルディスプレイの画面部に直接的な摩擦なしに、塵埃などの流入防止および流入された塵埃を除去する効果を奏している。
【0012】
また、様々な形態の摺動装置を有するフォルダブル型、スライダ型、ローラブル型、ウェアラブル型に万篇なく用いられているフレキシブルディスプレイのストレスに対する耐久性を強化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このために、本発明は、図1に示すように、電気モータ100を動力として電気モータ100と噛み合うコンベヤベルト101を作動させる。この時、コンベヤベルト101は、電気モータ100と回転ロ-ル106を中心として回転する。
【0014】
コンベヤベルトが回転する時、コンベヤベルトの上端にはスライダ連結部103が連結されていて、スライダは摺動される。
【0015】
下端にはフレキシブルディスプレイ部105と連結されたフレキシブルディスプレイ連結部102が図面で右側から左側へ移動して拡張されるスライダに沿ってフレキシブルディスプレイ部が回転ロ-ル106を経て引出される。
【0016】
この時、コンベヤベルトは、纎維、ゴム、金属など多様な素材を用いてもよく、形態は帯、ライン、キャタピラの形態を有してもよい。
【0017】
ただ、モータ装置がラウンド形態ではないギア形態である時、これと連動されることができるように所定間隔の溝を有するように形成する。
【0018】
図1では、フレキシブルディスプレイ連結部102を末端のみに表示したが、コンベヤベルトとの離隔を防止するために、多様な方式で中々に配置してもよい。
【0019】
油圧式ポンプ200を用いる場合、油圧式ポンプが作動すると、スライダ104とスライダ連結部103が前へ引出され、コンベヤベルト101が回転して、フレキシブルディスプレイ部105は回転ロ-ル106を経て引出される。
【0020】
油圧式ポンプ200を用いる時、電気モータ100は回転ロ-ル106で取り替えられてもよく、併行して用いられてもよい。
【0021】
自動動力装置を排除する場合、油圧式ポンプ200には弾性装置が配置されて、スライダ104を手動で作動させることもできる。油圧式ポンプ200の場合も選択事項である。
【0022】
図3の場合、両側に配置されている摺動構造を示したものである。
【0023】
図3と違って、左右に拡張されるスライドアウトの場合、コンベヤベルトの左側上端と右側下端または右側上端と左側下端にスライダ連結部103を形成して、一つのコンベヤベルトが一方向に回転しても左右側スライダが互いに異なる方向に同時に拡張したり縮小される形態に製作することもできる。コンベヤベルトの上端と下端で連結部の位置は摺動される幅を考慮して位置を選定することができる。一つのスライダ連結部103のみ有する複数のコンベヤベルトを設置する場合、上端と下端の位置を交差適用してもよい。
【0024】
スライダ連結部102は、ヒンジ構造を採択して所定長さ以上摺動された後、ハウジングの摺動ガイド部を離脱した後にはフレキシブルディスプレイの一部を角度調節することも可能である。
【0025】
また一つのコンベヤベルトを設ける場合、真ん中にヒンジを設けて折り畳み機能が追加されることも可能である。この時、折り畳みされることによって、長さ変化が要求されるコンベヤベルトは、弾性力を有するゴムなどの素材が含まれることができる。
【0026】
フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式およびこれを結合した多様な形態の機器は、フレキシブルディスプレイが一部曲げられて収納されることが共通であり、この過程で収納部の部分がオープンされていて、塵埃などの流入防止および流入された塵埃を除去する技術が必要となった。
【0027】
スライダ方式を利用してフレキシブルディスプレイを拡張縮小させる過程で、スライダが曲がって引入されるフレキシブルディスプレイ引入部1101は、開放構造からなっていて、塵埃が流入されるという問題があった。
【0028】
これを解決するために、フレキシブルディスプレイ引入部を開閉することができるフレキシブルディスプレイ開閉具1102を採択する。このような開閉具は、本体ハウジング1100と連結されたフォルダ方式、本体ハウジング1100にスライダガイド溝を備えたスライダ方式、そしてスプリングを備えたボタン方式などを採択することができる手動開閉方式や、本体拡張部1200と連動によってライン、電気、ロッドなどの連結手段によってギアなどの装置を利用して自動に動くようにすることができる。
【0029】
例えば、図8に示すように、モータの作動によって連動されるキャタピラを含むコンベヤベルト1403にフレキシブルディスプレイ開閉具1102が開閉できるように、ガイド部分の開放突起1401を突出するように形成し、キャタピラやコンベヤベルトなどがモータ1404や手動による力によって回転する時、本体ハウジング1100に設置されたフレキシブルディスプレイ開閉具1102が開放突起1401の移動によって上へ押されて自動にオープンされ、長く形成された開放突起1401は、フレキシブルディスプレイが全部拡張するまでつながるようにするか、末端に閉鎖溝1402を形成してもよい。この時、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、開放突起1401で押す力を受けることができるように、開閉具とハウジングとの間にスプリングなどの弾性装置1405を設けて自然に開閉されることができるようにする。反対に、フレキシブルディスプレイ部が拡張された後再び縮小されて収納される場合には、フレキシブルディスプレイ開閉具1102が閉鎖溝1402と連結された開放突起1401についてフレキシブルディスプレイが本体ハウジング1100に引入されて再び開放され、引入が終わると、開放突起1401の末端で滑り降りて、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、再び閉まるようになる。
【0030】
また、異物流入防止部1301と連動して製作されてもよい。
【0031】
この時、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、ゴムやプラスチックなどの柔軟素材を採択して、毛形態やバンド形態で、フレキシブルディスプレイ画面部1300に損傷を与えないようにする。
【0032】
また、本体ハウジング1100の下端部には、本体開閉具1103を設けて、本体ハウジングの内部に流入された塵埃を手動で除去することができるようにする。本体開閉具1103は、フレキシブルディスプレイ開閉具を介して機器の内部に流入された塵埃を手動で除去することができる。これも本体と連結して、フォルダ方式、スライダ方式、ボタン方式など多様な形態に設けることができる。砂などの大きい異物が入った時に、機器を分解しなくても異物を除去することができる。
【0033】
また他の方式として、フレキシブルディスプレイ画面部の末端に異物流入防止部1301を付着する方式で、異物の流入を遮断したり、本体ハウジングに入って来た異物を除去することができる。異物流入防止部1301は、フレキシブルディスプレイ引入部1101がオープンされた構造になっている場合、異物が入る可能性があるが、本体ハウジングの一部のみに異物が止まるように遮断膜を形成する。しかしながら、本体拡張部1200が拡張される時は、ディスプレイの末端に位置した異物流入防止部がフレキシブルディスプレイの引入部1101位置まで上がって引入部を阻む効果を奏する。
【0034】
異物流入防止部1301は、ロック装置と連動されてもよく、弾性装置やギア装置と連動して構成されてもよい。
【0035】
上記3つの方式は同時に用いられてもよく、それぞれ用いられてもよい。
【0036】
また、本発明は、一側に拡張されるフレキシブルディスプレイを備えたスライドフォンの塵埃流入防止装置を紹介したが、両側に拡張されるフレキシブルディスプレイを備えたスライドフォンの塵埃流入防止装置も本発明の権利範囲に属する。
【0037】
フレキシブルディスプレイを曲げたり巻く過程で、フレキシブルディスプレイはたくさんのストレスを受けることになる。このような過程が繰り返されるため、フレキシブルディスプレイが壊れて、本来の機能を発揮しにくくなる。
【0038】
このような理由は、フレキシブルディスプレイ部を曲げたり、巻いたり、広げる過程で発生する引張力などのストレスをフレキシブルディスプレイ部が直接受けるからである。
【0039】
したがって、フォルダブル型、ウェアラブル型、スライダ型、およびローラブル型など多様な形態の携帯用機器の拡張縮小過程で発生する引張力をフレキシブルディスプレイ部で特定部分が担当するか、ハウジングで担当するようにして、比較的少量のストレスだけフレキシブルディスプレイに伝達されるようにして耐久性を高めるようにする。以下で言及する全てのラインは、繊維、カーボンナノチューブ、金属、複合素材などの素材を含むもので、形態は、ライン、チェーン、節状など全ての連結形態をいう。
【0040】
図9は、フレキシブルディスプレイ部の下端に形成されたフレキシブルディスプレイ下端連結空間2103に横ライン突起2304が形成されたフレキシブルディスプレイ横ライン、およびハウジング弾性連結ライン2302がフレキシブルディスプレイ左側末端2101からフレキシブルディスプレイ右側末端2102を通って携帯用機器の弾性装置までずっと連結されている。
【0041】
そして、フレキシブルディスプレイ部横ライン2303は、フレキシブルディスプレイ下端連結空間2103を通ってフレキシブルディスプレイ左側末端2101からフレキシブルディスプレイ右側末端2102までつながっている。技術を表現するために、図10で突起方向が上下に示されているが、フレキシブルディスプレイ部と水平に左右形態に横になってもよい。
【0042】
このようなフレキシブルディスプレイ下端連結空間2103は、これに収納されるフレキシブルディスプレイ横ライン突起2304よりも若干大きく形成され、携帯用機器の拡張縮小によって、この突起が有するフレキシブルディスプレイ下端連結空間の左右空いた空間の間隔は連続的に若干差があるように形成することもできる。
【0043】
キャタピラ2200は、フレキシブルディスプレイ部の下端や側面に設置される。この時は、フレキシブルディスプレイ固定縦ライン2300がキャタピラ2200の上端に載せられてもよい。また、固定縦ライン2300と類似する縦間隔固定ライン2301がある。縦間隔固定ライン2301の中には横ライン間隔突起2304が収納されて連結される。固定方向は、上下方向だけでなく、左右方向に配置される。また、携帯用機器のハウジングの内側の下端または側面に設置された固定装置と縦間隔固定ラインまたは横間隔突起が一度の係止などのストッパ動作を与えてボタンを利用した着脱式や引入される連結形態などによって、画面サイズを多段に調整することができるようにする。多段間隔調節固定装置は既に公開された多様な技術が存在するため、説明を省略する。
【0044】
フォルダブル端末形態では、分離された2つのフォルダ部に間隔固定ライン301を短い間隔で2つ以上配置して、拡張時に、固定されて分離された2つのフォルダ部の拡張縮小時に発生するハウジングとフレキシブルディスプレイ部との離隔を最小化することができて、平らな画面を提供することができる。
【0045】
この時、フォルダブル端末のハウジング部に摺動溝を有する場合、凹凸状のディスプレイ部装置を設けて、摺動が2つ以上のフォルダ部の間やフォルダ末端に摺動部を設けて、凹凸状のディスプレイ下端装置内にラインなどが挿入されることができる。
【0046】
図13の場合には、フレキシブルディスプレイの左側末端2100またはフレキシブルディスプレイ右側末端2101の詳細構成をさらに示す。ここには、拡張縮小などの動作に伴う引張力が直接伝達されるフレキシブルディスプレイ横ラインとハウジング弾性連結ライン2302と連結されたフレキシブルディスプレイ末端連結部2104がある。フレキシブルディスプレイ末端連結部内には左右側に第2弾性装置2105が内蔵されており、ここにフレキシブルディスプレイの左右側2100、2101が若干の移動を有するように弾性装置2105と連結されている。図13に示す装置は、オプションであり、フレキシブルディスプレイ横ライン2302、2303は、フレキシブルディスプレイ左右側2101、2102に直接連結されてもよい。ここに示した装置は、一部を採用してもよく、全体を採用してもよい。
【0047】
フレキシブルディスプレイ端末の画面を拡張縮小する時、フレキシブルディスプレイに直接加えられる引張力を最小化して、ストレスによる損傷を最小化して、長時間使用可能にする。
【発明の効果】
【0048】
本発明は、油圧式ポンプの力や電気モータの力に基づいて、コンベヤベルトと連動してフレキシブルディスプレイを有する携帯用機器の上部スライダ部と下部スライダ部が耐久性を確保しながらも自然に連動されるようにした。
【0049】
したがって、音声認識、動体認識、ボタン操作、手作業など多様な方法で拡張縮小が可能になるように構成した。
【0050】
フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式およびこれを結合した多様な形態の機器は、フレキシブルディスプレイが一部曲げられて収納されることが共通で、この過程で収納部の部分がオープンされていて、塵埃などの流入防止および流入された塵埃を除去する技術が必要となった。
【0051】
フレキシブルディスプレイを曲げたり、巻いたりする過程で、フレキシブルディスプレイは、たくさんのストレスを受けるようになる。このような過程が繰り返されるため、フレキシブルディスプレイが壊れて本来の機能を発揮しにくくなる。
【0052】
このような理由は、フレキシブルディスプレイ部を曲げたり巻いたり広げる過程で発生する引張力をフレキシブルディスプレイ部が直接受けるからである。
【0053】
したがって、フォルダブル型、ウェアラブル型、スライダ型及びローラブル型など、多様な型の携帯用機器の拡張縮小過程で発生する引張力をフレキシブルディスプレイ部で特定部分が担当するか、ハウジングで担当するようにして、比較的少量のストレスだけがフレキシブルディスプレイに伝達されるようにして、耐久性を高める。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】フレキシブルディスプレイ端末の側面構造図である。
図2】フレキシブルディスプレイ端末の例示図である。
図3】両側スライダ構造を有するフレキシブルディスプレイ端末の例示図である。
図4】フレキシブルディスプレイを備えたスライダ装置の例示図である。
図5】フレキシブルディスプレイが収納された形態とフレキシブルディスプレイ端末に付着された異物流入防止部1301の例示図である。
図6】フレキシブルディスプレイが収納されたスライドフォンに形成されたフレキシブルディスプレイ端末の開閉具1102と本体開閉具103の例示図である。
図7】フレキシブルディスプレイ端末の画面部1300が完全に拡張された後の異物流入防止部1301の例示図である。
図8】フレキシブルディスプレイ端末の画面部1300である。
図9】フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイの下端面に設置された多様な装置を説明する例示図である。
図10】フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイの下端連結空間とフレキシブルディスプレイの縦ラインを示す例示図である。
図11】フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイスライダ装置を備えた例示図である。
図12】フレキシブルディスプレイ端末におけるローラブル型機器とフォルダブル型機器の例示図である。
図13】フレキシブルディスプレイ部の末端および末端に形成された緩衝弾性装置である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1は、フレキシブルディスプレイ端末の側面構造図である。
【0056】
図2は、フレキシブルディスプレイ端末の例示図である。
【0057】
図3は、両側スライダ構造を有するフレキシブルディスプレイ端末の例示図である。
【0058】
図4は、フレキシブルディスプレイを備えたスライダ装置の例示図である。
【0059】
図5は、フレキシブルディスプレイが収納された形態とフレキシブルディスプレイ端末に付着された異物流入防止部1301の例示図である。
【0060】
図6は、フレキシブルディスプレイが収納されたスライドフォンに形成されたフレキシブルディスプレイ端末の開閉具1102と本体開閉具103の例示図である。
【0061】
図7は、フレキシブルディスプレイ端末の画面部1300が完全に拡張された後の異物流入防止部1301の例示図である。
【0062】
図8は、フレキシブルディスプレイ端末の画面部1300である。
【0063】
図9は、フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイの下端面に設置された多様な装置を説明する例示図である。
【0064】
図10は、フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイの下端連結空間とフレキシブルディスプレイの縦ラインを示す例示図である。
【0065】
図11は、フレキシブルディスプレイ端末のフレキシブルディスプレイスライダ装置を備えた例示図である。
【0066】
図12は、フレキシブルディスプレイ端末におけるローラブル型機器とフォルダブル型機器の例示図である。
【0067】
図13は、フレキシブルディスプレイ部の末端および末端に形成された緩衝弾性装置である。
(発明の実施のための形態)
【0068】
このために、本発明は、図1に示すように、電気モータ100を動力として電気モータ100と噛み合うコンベヤベルト101を作動させる。この時、コンベヤベルト101は、電気モータ100と回転ロ-ル106を中心として回転する。
【0069】
コンベヤベルトが回転する時、コンベヤベルトの上端にはスライダ連結部103が連結されていて、スライダは摺動される。
【0070】
下端にはフレキシブルディスプレイ部105と連結されたフレキシブルディスプレイ連結部102が図面で右側から左側へ移動して拡張されるスライダに沿ってフレキシブルディスプレイ部が回転ロ-ル106を経て引出される。
【0071】
この時、コンベヤベルトは、纎維、ゴム、金属など多様な素材を用いてもよく、形態は帯、ライン、キャタピラの形態を有してもよい。
【0072】
ただ、モータ装置がラウンド形態ではないギア形態である時、これと連動されることができるように所定間隔の溝を有するように形成する。
【0073】
図1では、フレキシブルディスプレイ連結部102を末端のみに表示したが、コンベヤベルトとの離隔を防止するために、多様な方式で中々に配置してもよい。
【0074】
油圧式ポンプ200を用いる場合、油圧式ポンプが作動すると、スライダ104とスライダ連結部103が前へ引出され、コンベヤベルト101が回転して、フレキシブルディスプレイ部105は回転ロ-ル106を経て引出される。
【0075】
油圧式ポンプ200を用いる時、電気モータ100は回転ロ-ル106で取り替えられてもよく、併行して用いられてもよい。
【0076】
自動動力装置を排除する場合、油圧式ポンプ200には弾性装置が配置されて、スライダ104を手動で作動させることもできる。油圧式ポンプ200の場合も選択事項である。
【0077】
図3の場合、両側に配置されている摺動構造を示したものである。
【0078】
図3と違って、左右に拡張されるスライドアウトの場合、コンベヤベルトの左側上端と右側下端または右側上端と左側下端にスライダ連結部103を形成して、一つのコンベヤベルトが一方向に回転しても左右側スライダが互いに異なる方向に同時に拡張したり縮小される形態に製作することもできる。コンベヤベルトの上端と下端で連結部の位置は摺動される幅を考慮して位置を選定することができる。一つのスライダ連結部103のみ有する複数のコンベヤベルトを設置する場合、上端と下端の位置を交差適用してもよい。
【0079】
スライダ連結部102は、ヒンジ構造を採択して所定長さ以上摺動された後、ハウジングの摺動ガイド部を離脱した後にはフレキシブルディスプレイの一部を角度調節することも可能である。
【0080】
コンベヤベルトに上下スライダ結合部を形成する時には、フレキシブルディスプレイ部のみ連結された別途のコンベヤベルトを別途に設けて、図3に示すように、スライダに沿ってコンベヤベルト全体位置が画面拡張に合わせて移動されなければならない。フレキシブルディスプレイ部の一端はスライダの末端に固定され、他端はコンベヤベルトに固定されてもよい。もちろんコンベヤベルトに関係なく、ディスプレイ部の一端を弾性装置と連結した既存方式を用いても構わない。
【0081】
また、全ての方式でハウジングの中にヒンジを設けて折り畳み機能を追加することも可能である。この時、折り畳みされることによって、長さ変化が要求されるコンベヤベルトは、弾性力を有するゴムなどの素材が含まれることができる。
【0082】
フレキシブルディスプレイを備えたスライダ方式およびこれを結合した多様な形態の機器は、フレキシブルディスプレイが一部曲げられて収納されることが共通であり、この過程で収納部の部分がオープンされていて、塵埃などの流入防止および流入された塵埃を除去する技術が必要となった。
【0083】
スライダ方式を利用してフレキシブルディスプレイを拡張縮小させる過程で、スライダが曲がって引入されるフレキシブルディスプレイ引入部1101は、開放構造からなっていて、塵埃が流入されるという問題があった。
【0084】
これを解決するために、フレキシブルディスプレイ引入部を開閉することができるフレキシブルディスプレイ開閉具1102を採択する。このような開閉具は、本体ハウジング1100と連結されたフォルダ方式、本体ハウジング1100にスライダガイド溝を備えたスライダ方式、そしてスプリングを備えたボタン方式などを採択することができる手動開閉方式や、本体拡張部1200と連動によってライン、電気、ロッドなどの連結手段によってギアなどの装置を利用して自動に動くようにすることができる。
【0085】
例えば、図8に示すように、モータの作動によって連動されるキャタピラを含むコンベヤベルト1403にフレキシブルディスプレイ開閉具1102が開閉できるように、ガイド部分の開放突起1401を突出するように形成し、キャタピラやコンベヤベルトなどがモータ1404や手動による力によって回転する時、本体ハウジング1100に設置されたフレキシブルディスプレイ開閉具1102が開放突起1401の移動によって上へ押されて自動にオープンされ、長く形成された開放突起1401は、フレキシブルディスプレイが全部拡張するまでつながるようにするか、末端に閉鎖溝1402を形成してもよい。この時、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、開放突起1401で押す力を受けることができるように、開閉具とハウジングとの間にスプリングなどの弾性装置1405を設けて自然に開閉されることができるようにする。反対に、フレキシブルディスプレイ部が拡張された後再び縮小されて収納される場合には、フレキシブルディスプレイ開閉具1102が閉鎖溝1402と連結された開放突起1401についてフレキシブルディスプレイが本体ハウジング1100に引入されて再び開放され、引入が終わると、開放突起1401の末端で滑り降りて、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、再び閉まるようになる。
【0086】
また、異物流入防止部1301と連動して製作されてもよい。
【0087】
この時、フレキシブルディスプレイ開閉具1102は、ゴムやプラスチックなどの柔軟素材を採択して、毛形態やバンド形態で、フレキシブルディスプレイ画面部1300に損傷を与えないようにする。
【0088】
また、本体ハウジング1100の下端部には、本体開閉具1103を設けて、本体ハウジングの内部に流入された塵埃を手動で除去することができるようにする。本体開閉具1103は、フレキシブルディスプレイ開閉具を介して機器の内部に流入された塵埃を手動で除去することができる。これも本体と連結して、フォルダ方式、スライダ方式、ボタン方式など多様な形態に設けることができる。砂などの大きい異物が入った時に、機器を分解しなくても異物を除去することができる。
【0089】
また他の方式として、フレキシブルディスプレイ画面部の末端に異物流入防止部1301を付着する方式で、異物の流入を遮断したり、本体ハウジングに入って来た異物を除去することができる。異物流入防止部1301は、フレキシブルディスプレイ引入部1101がオープンされた構造になっている場合、異物が入る可能性があるが、本体ハウジングの一部のみに異物が止まるように遮断膜を形成する。しかしながら、本体拡張部1200が拡張される時は、ディスプレイの末端に位置した異物流入防止部がフレキシブルディスプレイの引入部1101位置まで上がって引入部を阻む効果を奏する。
【0090】
異物流入防止部1301は、ロック装置と連動されてもよく、弾性装置やギア装置と連動して構成されてもよい。
【0091】
上記3つの方式は同時に用いられてもよく、それぞれ用いられてもよい。
【0092】
また、本発明は、一側に拡張されるフレキシブルディスプレイを備えたスライドフォンの塵埃流入防止装置を紹介したが、両側に拡張されるフレキシブルディスプレイを備えたスライドフォンの塵埃流入防止装置も本発明の権利範囲に属する。
【0093】
フレキシブルディスプレイを曲げたり巻く過程で、フレキシブルディスプレイはたくさんのストレスを受けることになる。このような過程が繰り返されるため、フレキシブルディスプレイが壊れて、本来の機能を発揮しにくくなる。
【0094】
このような理由は、フレキシブルディスプレイ部を曲げたり、巻いたり、広げる過程で発生する引張力などのストレスをフレキシブルディスプレイ部が直接受けるからである。
【0095】
したがって、フォルダブル型、ウェアラブル型、スライダ型、およびローラブル型など多様な形態の携帯用機器の拡張縮小過程で発生する引張力をフレキシブルディスプレイ部で特定部分が担当するか、ハウジングで担当するようにして、比較的少量のストレスだけフレキシブルディスプレイに伝達されるようにして耐久性を高めるようにする。以下で言及する全てのラインは、繊維、カーボンナノチューブ、金属、複合素材などの素材を含むもので、形態は、ライン、チェーン、節状など全ての連結形態をいう。
【0096】
図9は、フレキシブルディスプレイ部の下端に形成されたフレキシブルディスプレイ下端連結空間2103に横ライン突起2304が形成されたフレキシブルディスプレイ横ライン、およびハウジング弾性連結ライン2302がフレキシブルディスプレイ左側末端2101からフレキシブルディスプレイ右側末端2102を通って携帯用機器の弾性装置までずっと連結されている。
【0097】
そして、フレキシブルディスプレイ部横ライン2303は、フレキシブルディスプレイ下端連結空間2103を通ってフレキシブルディスプレイ左側末端2101からフレキシブルディスプレイ右側末端2102までつながっている。技術を表現するために、図10で突起方向が上下に示されているが、フレキシブルディスプレイ部と水平に左右形態に横になってもよい。
【0098】
このようなフレキシブルディスプレイ下端連結空間2103は、これに収納されるフレキシブルディスプレイ横ライン突起2304よりも若干大きく形成され、携帯用機器の拡張縮小によって、この突起が有するフレキシブルディスプレイ下端連結空間の左右空いた空間の間隔は連続的に若干差があるように形成することもできる。
【0099】
キャタピラ2200は、フレキシブルディスプレイ部の下端や側面に設置される。この時は、フレキシブルディスプレイ固定縦ライン2300がキャタピラ2200の上端に載せられてもよい。また、固定縦ライン2300と類似する縦間隔固定ライン2301がある。縦間隔固定ライン2301の中には横ライン間隔突起2304が収納されて連結される。固定方向は、上下方向だけでなく、左右方向に配置される。また、携帯用機器のハウジングの内側の下端または側面に設置された固定装置と縦間隔固定ラインまたは横間隔突起が一度の係止などのストッパ動作を与えてボタンを利用した着脱式や引入される連結形態などによって、画面サイズを多段に調整することができるようにする。多段間隔調節固定装置は既に公開された多様な技術が存在するため、説明を省略する。
【0100】
フォルダブル端末形態では、分離された2つのフォルダ部に間隔固定ライン301を短い間隔で2つ以上配置して、拡張時に、固定されて分離された2つのフォルダ部の拡張縮小時に発生するハウジングとフレキシブルディスプレイ部との離隔を最小化することができて、平らな画面を提供することができる。
【0101】
この時、フォルダブル端末のハウジング部に摺動溝を有する場合、凹凸状のディスプレイ部装置を設けて、摺動が2つ以上のフォルダ部の間やフォルダ末端に摺動部を設けて、凹凸状のディスプレイ下端装置内にラインなどが挿入されることができる。
【0102】
図13の場合には、フレキシブルディスプレイの左側末端2100またはフレキシブルディスプレイ右側末端2101の詳細構成をさらに示す。ここには、拡張縮小などの動作に伴う引張力が直接伝達されるフレキシブルディスプレイ横ラインとハウジング弾性連結ライン2302と連結されたフレキシブルディスプレイ末端連結部2104がある。フレキシブルディスプレイ末端連結部内には左右側に第2弾性装置2105が内蔵されており、ここにフレキシブルディスプレイの左右側2100、2101が若干の移動を有するように弾性装置2105と連結されている。図13に示す装置は、オプションであり、フレキシブルディスプレイ横ライン2302、2303は、フレキシブルディスプレイ左右側2101、2102に直接連結されてもよい。ここに示した装置は、一部を採用してもよく、全体を採用してもよい。
【0103】
フレキシブルディスプレイ端末の画面を拡張縮小する時、フレキシブルディスプレイに直接加えられる引張力を最小化して、ストレスによる損傷を最小化して、長時間使用可能にする。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、フレキシブルディスプレイを利用したフレキシブルディスプレイ端末の製作に利用可能である。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12(A)】
図12(B)】
図13
【国際調査報告】