(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】トリガーに応答したメディアコンテンツ再生
(51)【国際特許分類】
H04N 21/433 20110101AFI20240214BHJP
H04N 21/436 20110101ALI20240214BHJP
G06F 16/172 20190101ALI20240214BHJP
【FI】
H04N21/433
H04N21/436
G06F16/172
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546332
(86)(22)【出願日】2021-02-01
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2021070107
(87)【国際公開番号】W WO2022164573
(87)【国際公開日】2022-08-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニコルソン,スチュアート・ジェームズ・マイロン
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドバーグ,スティーブン・ベンジャミン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164UA04S
5C164UB36P
5C164UB71P
(57)【要約】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を記憶し得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、複数のファイルをコンパニオンデバイスから受信させるように構成され得る。複数のファイルの各々は、少なくともメディアコンテンツと、トリガー条件と、トリガー条件が満たされた場合に実行される操作とを含む。複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる操作は、複数のファイルのうち別の1つのファイルからのメディアコンテンツを再生することを含み得る。命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させ、コンパニオンデバイスから少なくとも1つの追加ファイルを受信させ、複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルを消去させ、少なくとも1つの追加ファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させるようにさらに構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、
コンパニオンデバイスから複数のファイルを受信させるように構成され、前記複数のファイルの各ファイルは、少なくとも、
メディアコンテンツと、
トリガー条件と、
前記トリガー条件が満たされると実行される操作とを含み、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる前記操作は、
前記複数のファイルのうち別の1つのファイルからのメディアコンテンツを再生することを含み、前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる前記メディアコンテンツを再生させ、
前記コンパニオンデバイスから少なくとも1つの追加ファイルを受信させ、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルを消去させ、
前記少なくとも1つの追加ファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項2】
前記モバイルコンピューティングデバイスは、スマートウォッチを含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項3】
前記トリガー条件は、ユーザ入力を含む、請求項1または2に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項4】
前記トリガー条件は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるタッチスクリーンへのユーザ入力を含む、請求項1または2に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項5】
前記コンパニオンデバイスは、スマートフォンを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項6】
前記命令は、前記複数のファイルに含まれる前記メディアコンテンツを再生した後、前記少なくとも1つの追加ファイルを受信する前に、前記コンピューティングデバイスに遷移メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成され、前記遷移メディアコンテンツは、前記複数のファイルおよび前記少なくとも1つの追加ファイルから独立している、請求項1~5のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項7】
命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをコンパニオンデバイスから受信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第3メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
前記第3ファイルは、前記第1ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み、
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第1トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第1トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第1操作を実行させるようにさらに構成される、請求項7に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項9】
前記第1操作は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含む、請求項8に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
前記第3ファイルは、前記第2ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み、
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第3トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第3トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2操作を実行させるようにさらに構成される、請求項7~9のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項11】
前記第2操作は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含む、請求項10に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項12】
前記第3ファイルは、
第1の入力を識別する第5トリガーフィールドをさらに含み、前記第5トリガーフィールドは、前記コンピューティングデバイスの第3操作に対応付けられており、前記第3操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ順方向に前記第3メディアコンテンツを移動させることを含み、前記第3ファイルは、
第2の入力を識別する第6トリガーフィールドをさらに含み、前記第6トリガーフィールドは、前記コンピューティングデバイスの第4操作に対応付けられており、前記第4操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ逆方向に前記第3メディアコンテンツを移動させることを含む、請求項7~11のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求させ、
前記要求に対する応答を受信しなかったことに基づいて、前記第1メディアコンテンツ、前記第2メディアコンテンツ、または前記第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生させるようにさらに構成される、請求項7~12のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
追加ファイルが必要であると判断させ、
追加ファイルが必要であると判断したことに基づいて、
前記コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求させ、
前記第1メディアコンテンツ、前記第2メディアコンテンツ、または前記第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生させるようにさらに構成される、請求項7~13のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、メディアコンテンツの連鎖を生成させるようにさらに構成され、前記メディアコンテンツの連鎖は、
前記第1ファイルが前記第2トリガーフィールドを含んでいることと、
前記第2トリガーフィールドが前記第2ファイルに対応付けられていることと、
前記第2ファイルが前記第2メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、
前記第1メディアコンテンツを前記第2メディアコンテンツに接続し、前記メディアコンテンツの連鎖は、さらに、
前記第2ファイルが前記第4トリガーフィールドを含んでいることと、
前記第4トリガーフィールドが前記第3ファイルに対応付けられていることと、
前記第3ファイルが前記第3メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、
前記第2メディアコンテンツを前記第3メディアコンテンツに接続する、請求項7~14のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、第4ファイルを受信させるようにさらに構成され、
前記第4ファイルは、第4メディアコンテンツと、第5トリガーフィールドとを含み、
第5トリガーフィールドは、時刻を含み、
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、前記第5トリガーフィールドに含まれる前記時刻に前記第4メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、請求項7~15のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
しきい値時間内に最後のメディアコンテンツが再生されると決定させ、
前記しきい値時間内に前記最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて前記コンパニオンデバイスにファイルを要求させるようにさらに構成される、請求項7~16のいずれか1項に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンパニオンデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをモバイルコンピューティングデバイスに送信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルトとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、
前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
前記コンピューティングデバイス上のアクティブファイルの表示を前記モバイルコンピューティングデバイスから受信させ、
前記アクティブファイルの前記表示および前記コンピューティングデバイス上に記憶されたファイルに基づいて、しきい値時間内に前記コンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定させ、
前記しきい値時間内に前記コンピューティングデバイス上で前記最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて、少なくとも第4ファイルを前記コンピューティングデバイスに送信させるようにさらに構成され、前記第4ファイルは、第4メディアコンテンツを含む、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項19】
前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
テーブルを生成させるようにさらに構成され、前記テーブルは、前記第2トリガーフィールドを前記第2ファイルの識別子に対応付け、前記第4トリガーフィールドを前記第3ファイルの識別子に対応付け、前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
前記モバイルコンピューティングデバイスに前記テーブルを送信させるようにさらに構成される、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項20】
モバイルコンピューティングデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備え、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをコンパニオンデバイスから受信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第3メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、モバイルコンピューティングデバイス。
【請求項21】
前記モバイルコンピューティングデバイスは、スマートウォッチを含む、請求項20に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本明細書は、メディアコンテンツの再生に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
スマートウォッチなど、いくつかのコンピューティングデバイスは、バッテリ電力および/またはメモリなど、限られたコンピューティングリソースを有する。限られたコンピューティングリソースは、コンピューティングデバイスが再生する状況にあるメディアコンテンツを制限してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
概要
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を記憶し得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、コンパニオンデバイスから複数のファイルを受信させるように構成され得る。複数のファイルの各ファイルは、少なくともメディアコンテンツと、トリガー条件と、トリガー条件が満たされると実行される操作とを含む。複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる操作は、複数のファイルのうち別のファイルからのメディアコンテンツを再生することを含み得る。命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させ、コンパニオンデバイスから少なくとも1つの追加ファイルを受信させ、複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルを消去させ、少なくとも1つの追加ファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させるようにさらに構成され得る。
【0004】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を記憶し得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、少なくとも第1ファイル、第2ファイル、および第3ファイルをコンパニオンデバイスから受信させ、第1メディアコンテンツを再生させ、第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第2メディアコンテンツを再生させ、第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第3メディアコンテンツを再生させるように構成され得る。第1ファイルは、第1メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み得る。第1操作は、第2ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第2トリガーフィールドは、第2ファイルに対応付けられている。第2ファイルは、第2メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み得る。第2操作は、第1ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第4トリガーフィールドは、第3ファイルに対応付けられている。第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み得る。
【0005】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を記憶し得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該命令は、コンパニオンデバイスに、少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをモバイルコンピューティングデバイスに送信させ、コンピューティングデバイス上のアクティブファイルの表示をモバイルコンピューティングデバイスから受信させ、コンピューティングデバイス上に記憶されたアクティブファイルの表示およびコンピューティングデバイス上に記憶されたファイルに基づいて、しきい値時間内にコンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定させ、しきい値時間内にコンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて、少なくとも第4ファイルをコンピューティングデバイスに送信させるように構成され得る。第4ファイルは、第4メディアコンテンツを含む。第1ファイルは、第1メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み得る。第1操作は、第2ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第2トリガーフィールドは、第2ファイルに対応付けられている。第2ファイルは、第2メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み得る。第2操作は、第1ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第4トリガーフィールドは、第3ファイルに対応付けられている。第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み得る。
【0006】
モバイルコンピューティングデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備え得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、当該命令は、モバイルコンピューティングデバイスに、少なくとも第1ファイル、第2ファイル、および第3ファイルをコンパニオンデバイスから受信させ、第1メディアコンテンツを再生させ、第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第2メディアコンテンツを再生させ、第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第3メディアコンテンツを再生させるように構成され得る。第1ファイルは、第1メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み得る。第1操作は、第2ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第2トリガーフィールドは、第2ファイルに対応付けられている。第2ファイルは、第2メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み得る。第2操作は、第1ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第4トリガーフィールドは、第3ファイルに対応付けられている。第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み得る。
【0007】
1つ以上の実施態様の詳細を添付の図面および以下の説明において記載する。その他の特徴については、本明細書および図面ならびにクレームから明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】コンピューティングデバイスおよびコンパニオンデバイスを示すネットワーク図である。
【
図2A】コンピューティングデバイスを示すブロック図である。
【
図2B】コンパニオンデバイスを示すブロック図である。
【
図3】ファイルに対して実行される処理を示すブロック図である。
【
図4】コンパニオンデバイスと通信していないときにコンピューティングデバイスが実行する操作を示すタイミング図である。
【
図5】コンパニオンデバイスが低電力状態から復帰するのに時間がかかっている場合にコンピューティングデバイスおよびコンパニオンデバイスが実行する操作を示すタイミング図である。
【
図7】コンピューティングデバイスが実行する方法を示すフローチャートである。
【
図8】コンピューティングデバイスが実行する方法を示すフローチャートである。
【
図9】コンパニオンデバイスが実行する方法を示すフローチャートである。
【
図10】本明細書に記載の技術を実装するために用いられ得るコンピュータデバイスおよびモバイルコンピュータデバイスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
それぞれ異なる図面にある同じ参照記号は、同じ要素を示す。
詳細な説明
スマートウォッチを含むウェアラブルコンピューティングデバイスなど、いくつかのコンピューティングデバイスは、バッテリ電力および/またはメモリなど、限られたコンピューティングリソースを有する。限られたコンピューティングリソースは、コンピューティングデバイスが再生する状況にあるメディアコンテンツを制限してしまう。
【0010】
PAN(パーソナルエリアネットワーク)もしくはWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)を経由してコンピューティングデバイスと通信しているスマートフォンもしくはインターネットを経由してコンピューティングデバイスと通信しているサーバなど、コンパニオンデバイスは、コンピューティングデバイスにファイルを提供ならびに/または送信できる。ファイルは、音声コンテンツおよび/または映像コンテンツなど、コンピューティングデバイスが再生可能なメディアコンテンツを含み得る。また、ファイルは、ファイルの識別子などのメタデータ、コンピューティングデバイスがメディアコンテンツを再生するスケジュールおよび/もしくは時刻、ならびに/またはトリガーを含み得る。トリガーは、ユーザ入力などの入力を含み得、コンピューティングデバイスのディスプレイをオフにする、メディアコンテンツをスクロールする、および/または別のファイルに含まれているメディアコンテンツを再生するなどの操作に対応付けられ得る。
【0011】
コンピューティングデバイスは、トリガーに応答してメディアコンテンツが再生されるファイルをその他のファイルにリンク付ける連鎖および/またはグラフを生成し得る、および/またはコンパニオンデバイスから受信し得る。コンピューティングデバイスが連鎖の終わりに近づいている場合、および/またはしきい値時間内に再生するメディアコンテンツがこれ以上ないために追加ファイルを必要とする場合、コンパニオンデバイスは、コンピューティングデバイスに追加ファイルを送信し得る。コンピューティングデバイスは、もう一度再生される可能性の低い(または、コンピューティングデバイスが以前取ったファイルのパスによっては、全く再生されない)ファイルを消去し、新しいファイルを記憶し得る。コンピューティングデバイスは、コンパニオンデバイスからの追加ファイルを待ちながら、コンピューティングデバイスにすでに記憶されているコンテンツを再生できるので、ユーザからレイテンシを見えないようにすることができる。
【0012】
図1は、コンピューティングデバイス102およびコンパニオンデバイス104を示すネットワーク図である。いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、スマートウォッチもしくはスマートグラスなど、モバイルコンピューティングデバイスおよび/またはウェアラブルコンピューティングデバイスを含み得る。スマートウォッチの例は、ケースから伸びるバンドやストラップを含み得る。ケースは、ディスプレイを支持し得、ケースとディスプレイによってプロセッサとメモリとが封入され得る。スマートグラスの例は、縁またはフレームによって支持される一対のレンズと、縁またはフレームに回転可能および/または可撓性を有して取り付けられたテンプルと、縁、フレーム、および/またはテンプルによって支持されるプロセッサおよびメモリとを備え得る。コンピューティングデバイス102は、スピーカーおよび/またはディスプレイなど、メディアコンテンツを再生するための少なくとも1つの出力ノードおよび/または出力装置を備え得る。コンピューティングデバイス102は、予定時刻および/または所定時刻にメディアコンテンツを再生するためにスケジュールをチェックするためのクロックを備え得る。コンピューティングデバイス102は、タッチスクリーン、1つ以上のボタン、および/または1つ以上のセンサーなど、ファイルに記憶されているトリガーと比較され得る入力を受信するための少なくとも1つの入力ノードを備え得る。
【0013】
コンパニオンデバイス104から受信したファイルに記憶されたトリガーに応答して、コンピューティングデバイス102は、再生するメディアコンテンツを決定、および/または実行する操作を決定し得る。コンピューティングデバイス102(対象デバイスとして考えられる)は、トリガーに応答して再生するメディアコンテンツの連鎖および/または実行する操作の連鎖を、ファイルに含まれるメタデータに基づいて生成および/または記憶する。
【0014】
コンピューティングデバイス102は、ネットワーク106を経由してコンパニオンデバイス104と通信し得る。非限定例として、ネットワーク106は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.15(「Bluetooth(登録商標)」)ネットワークなどのPAN(パーソナルエリアネットワーク)、IEEE802.11(「Wireless Fidelity」)ネットワークなどのWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)、インターネットを含み得、または、コンピューティングデバイス102とコンパニオンデバイス104は、ピアツーピアプロトコルを介して互いに直接通信し得る。
【0015】
コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102にファイルを記憶および送信し得る。非限定例として、コンパニオンデバイス104は、たとえばスマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイス、または、デスクトップコンピュータもしくはサーバなどの任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0016】
図2Aは、コンピューティングデバイス102を示すブロック図である。コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104(
図2Aに図示せず)からファイルを受信し、ファイルに記憶されているメタデータに基づいて、実行する操作を決定し、ファイルに含まれるメディアコンテンツを再生するなどの操作を実行し得る。
【0017】
コンピューティングデバイスは、ファイル記憶部202を備え得る。ファイル記憶部202は、コンパニオンデバイス104から受信したファイルをメモリ228に記憶し得る。コンピューティングデバイス102が受信してファイル記憶部202が記憶するファイルは、映像コンテンツおよび/または音声コンテンツなどのメディアコンテンツを含み得る。また、ファイルは、メタデータを含み得る。メタデータは、ファイルの識別子と、ファイルに含まれるメディアコンテンツが再生されるべき時刻を示すスケジュールとを含み得る。トリガーおよび/または特定の入力に応答してメディアコンテンツが再生されるべきであると当該ファイルおよび/または別のファイルのメタデータが示すいくつかの例では、スケジュールは、空白および/またはnullであり得る。また、メタデータは、1つ以上のトリガーと、関連する操作および関連する操作タグとを含み得る。トリガーは、コンピューティングデバイス102に当該関連する操作(メディアコンテンツを再生するなど)を実行させる、既定の入力などのイベントを示し得、当該関連するタグは、再生されるメディアコンテンツを含むファイルを示し得る。コンピューティングデバイス102および/またはファイル記憶部202によって受信されるファイル302の例を
図3に示す。
【0018】
コンピューティングデバイス102は、ポインターテーブル生成部204を備え得る。ポインターテーブル生成部204は、ファイルのメタデータに含まれるファイルの識別子を、ファイルが記憶されているメモリのアドレスにマッピングし得る。アドレスに識別子をマッピングすることで、ファイルおよび/またはファイルに含まれるメディアコンテンツの素早い取得を容易にし得る。ポインターテーブル232の例を
図3に示す。
【0019】
コンピューティングデバイス102は、スケジュール生成部206を備え得る。スケジュール生成部206は、再生するファイルおよび/またはメディアコンテンツのスケジュールを生成し得る。スケジュール生成部206は、ファイルのメタデータに含まれる日付および/または時刻を含み得る予定表と、ファイルのメタデータに含まれる識別子とに基づいて、スケジュールを生成し得る。コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104と通信していない状態で、生成されたスケジュールに従ってメディアコンテンツを再生し得る。スケジュール生成部206が生成するスケジュールの例を
図3に示す。
【0020】
コンピューティングデバイス102は、トリガーマッパー208を備え得る。トリガーマッパー208は、ファイルにトリガーをマッピングし得る。ファイルは、その識別子によって識別され得る。トリガーマッパー208は、トリガーに入力をマッピングし得る、および/または入力が特定のトリガー条件を満たすと判断し得る。いくつかの例では、トリガーは、コンピューティングデバイス102が備えるタッチスクリーン上でのジェスチャ、コンピューティングデバイス102が備えるボタンへの入力、特定の時刻になること、所定期間が経過すること、コンピューティングデバイス102が備えるカメラによって画像が撮影されること、コンピューティングデバイス102が備えるマイクロフォンによって音声および/もしくは言葉(複数可)が受け付けられること、コンピューティングデバイス102が所定の位置に着くおよび/もしくは所定の位置にあること、ならびに/または温度しきい値に達することであり得る。トリガーマッパー208は、
図3に示すクリップテーブル236をチェックするなどによってファイルにトリガーをマッピングし得る。クリップテーブル236では、ファイルの識別子および/またはファイルに含まれる識別子にファイルのメタデータに含まれるトリガーがマッピングされている。コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104と通信していない状態で、ファイルに対するトリガーのマッピングに基づいてメディアコンテンツを再生し得る。いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、トリガーマッパー208を備えておらず、コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104からクリップテーブル236を受信する。
【0021】
コンピューティングデバイス102は、アドレス取得部210を備え得る。アドレス取得部210は、ファイルおよび/またはメディアコンテンツのメモリのアドレスを取得し得る。アドレス取得部210は、
図3に示すポインターテーブル232などのポインターテーブルをチェックするなどによって、ファイルおよび/またはメディアコンテンツに対応付けられた識別子に基づいてファイルおよび/またはメディアコンテンツのアドレスを取得し得る。
【0022】
コンピューティングデバイス102は、連鎖生成部212を備え得る。連鎖生成部212は、ファイルにトリガーをマッピングし得る、ならびに/またはトリガーに応答して実行される操作および/もしくはトリガーに応答して再生されるメディアコンテンツとトリガーとを対応付ける連鎖またはグラフを生成し得る。連鎖生成部212は、ファイルのメタデータに含まれるトリガーと、操作と、タグとの対応付けに基づいて、連鎖またはグラフを生成し得る。連鎖またはグラフの例を
図6に示す。いくつかの例では、連鎖生成部212は、
図3に示すクリップテーブル236など、クリップテーブルに基づいて連鎖またはグラフを生成し得る。
【0023】
コンピューティングデバイス102は、入力処理部214を備え得る。非限定例として、入力処理部214は、コンピューティングデバイス102が備えるタッチスクリーンへのタップおよび/もしくはスワイプなどの入力、コンピューティングデバイス102が備えるボタンへの入力、ジョイスティック、タッチパッド、もしくはIMU(慣性計測装置)、カメラ、マイクロフォンなどの有線もしくはワイヤレスインタフェースを介してコンピューティングデバイス102に連結され得るローカルデバイスもしくはリモートデバイスへの入力、ならびに/または、温度センサー、GPS(Global Positioning System)センサー(複数可)、および/もしくは加速度計などのセンサーへの入力を処理し得る。入力処理部214は、トリガーマッパー208に入力を提供し得る、および/または入力をジェスチャとして解釈するもしくは入力を分類し、ジェスチャおよび/または分類された入力をトリガーマッパー208に提供し得る。
【0024】
コンピューティングデバイス102は、クロック216を備え得る。クロック216は、日付および/または時刻を管理し得る。トリガーマッパー208は、クロック216からの入力および/またはクロック216が管理する時刻を処理して、トリガー条件が満たされているかどうかを判断し得る。
【0025】
コンピューティングデバイス102は、ファイル取得部218を備え得る。ファイル取得部218は、ファイルおよび/またはメディアコンテンツを取得し得る。トリガーマッパー208がトリガー条件が満たされていると判断し、かつ、トリガー条件が満たされたトリガーにファイルおよび/またはメディアコンテンツが対応付けられていると判断することに基づいて、ファイル取得部218は、ファイルおよび/またはメディアコンテンツを取得し得る。
【0026】
コンピューティングデバイス102は、メディア処理部220を備え得る。メディア処理部220は、映像コンテンツおよび/または音声コンテンツなどのメディアコンテンツを処理および/または再生し得る。メディア処理部220は、コンピューティングデバイス102が備えるディスプレイによって映像コンテンツを表示することによって当該映像コンテンツを処理および/または再生し得る。メディア処理部220は、コンピューティングデバイス102が備えるスピーカーを介して音声コンテンツを出力することによって当該音声コンテンツを処理および/または再生し得る。
【0027】
いくつかの例では、非限定例として、2つの異なるファイルからのメディアコンテンツを結合する、ファイルからのメディアコンテンツをコンピューティングデバイス102上でローカルにレンダリングされるコンテンツと結合する、ファイルからのメディアコンテンツをコンピューティングデバイス102がコンパニオンデバイス104から受信するストリーミングメディアコンテンツと結合する、またはコンピューティングデバイス102上でローカルにレンダリングされるメディアコンテンツをコンピューティングデバイス102がコンパニオンデバイス104から受信するストリーミングメディアコンテンツと結合するなど、メディア処理部220は、複数のメディアストリームを結合し得る。
【0028】
いくつかの例では、入力処理部214およびメディア処理部220は、ファイルに含まれたスクロールを示すトリガーに対応付けられた操作と、同じファイルを示す関連するタグとに基づいて、入力がどのトリガー条件を満たすかによってメディアクリップを順方向にスクロールしたり、逆方向にスクロールしたりし得る。たとえば、コンピューティングデバイス102は、1つ以上のフレーム分だけ逆方向にメディアコンテンツを進めることによって、ディスプレイの上部との接触、および/もしくはディスプレイ上での上方向スワイプに応答し得、ならびに/または1つ以上のフレーム分だけ順方向にメディアコンテンツを進めることによって、ディスプレイの下部との接触、および/もしくはディスプレイ上での下方向スワイプに応答し得る。
【0029】
いくつかの例では、関連するファイルのトリガー条件は、ディスプレイの上部との接触、および/またはディスプレイ上での上方向スワイプを含み得、操作は、連続する文書内のさらに順方向または逆方向にある画像を提示することによってコンピューティングデバイスがユーザのタップやスワイプに応答できるよう、連鎖のさらに順方向または逆方向にあるファイルからのメディアコンテンツを提示することを含み得る。
【0030】
コンピューティングデバイス102は、タグ処理部222を備え得る。タグ処理部222は、メタデータに含まれるタグをファイルにマッピングし得る。タグ処理部222は、当該メタデータに含まれるタグをその他のファイルのメタデータに含まれる識別子にマッピングおよび/または一致させることによって、タグをファイルにマッピングし得る。タグ処理部222は、コンピューティングデバイス102上で現在再生中のファイルおよび/またはメディアコンテンツのタグ、および/または識別子をコンパニオンデバイス104に送信し、どのファイルおよび/またはメディアコンテンツがコンピューティングデバイス102上で現在再生中であるかをコンパニオンデバイス104に通知し得る。
【0031】
コンピューティングデバイス102は、遷移メディア再生部224を備え得る。遷移メディア再生部224は、メディア処理部220が連鎖にある最後のメディアコンテンツを再生および/または処理した後、コンピューティングデバイス102がコンパニオンデバイスから追加ファイルを受信する前に、
図5に図示および説明されている事前レンダリングが行われた遷移コンテンツ518など、事前レンダリングが行われた遷移コンテンツを再生し得る。遷移メディアコンテンツは、クリップテーブル236および/もしくは連鎖(連鎖の例を
図6に示す)に記憶および/もしくは参照されるファイルおよび/もしくメディアコンテンツとは無関係ならびに/または当該ファイルおよび/もしくメディアコンテンツによって参照されないメディアコンテンツであり得る。事前レンダリングが行われた移行コンテンツをコンパニオンデバイスからの追加ファイルを待っている間に再生することで、最後のメディアコンテンツから追加ファイルの再生への遷移がユーザからはシームレスに見えるようになる。
【0032】
コンピューティングデバイス102は、少なくとも1つのプロセッサ226を備え得る。少なくとも1つのプロセッサ226は、少なくとも1つの記憶装置228に記憶された命令など、コンピューティングデバイス102に本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行させるための命令を実行し得る。
【0033】
コンピューティングデバイス102は、少なくとも1つの記憶装置228を備え得る。少なくとも1つの記憶装置228は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み得る。少なくとも1つの記憶装置228は、データおよび命令を記憶し得る。当該データおよび命令は、プロセッサ226など、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピューティングデバイス102に本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行させるように構成される。したがって、本明細書に記載の実施態様のいずれにおいても(特定の実施態様に関して明示的に記されていない場合であっても)、コンピューティングデバイス102に関連するまたはコンピューティングデバイス102に含まれるソフトウェア(たとえば、処理モジュール、記憶されている命令)および/またはハードウェア(たとえば、プロセッサ、記憶装置など)は、単独でまたはコンピューティングデバイス102と連係して、本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行するように構成され得る。
【0034】
メモリ228は、ファイルストア230を備え得る。ファイルストア230は、コンピューティングデバイス102が受信してファイル記憶部202が記憶するファイルを含み得る。また、ファイルストア230は、ポインターテーブル生成部204が生成するポインターテーブル232、スケジュール生成部206が生成するスケジュール234、および/またはコンピューティングデバイス102がコンパニオンデバイス104から受信するクリップテーブル236を含み得る。
【0035】
コンピューティングデバイス102は、少なくとも1つの入出力ノード238を備え得る。少なくとも1つの入出力ノード238は、コンピューティングデバイス102およびコンパニオンデバイス104などからデータを受信および/もしくは送信し得、ならびに/またはユーザから入力を受信および/もしくはユーザに出力を行い得る。入力機能と出力機能とを合わせて1つのノードにしてもよく、別個の入力ノードと出力ノードに分けてもよい。
【0036】
図2Bは、コンパニオンデバイス104を示すブロック図である。コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102(
図2Bに図示せず)にファイルを送信し得、どのコンテンツおよび/またはどのファイルがアクティブであるかおよび/またはコンピューティングデバイス102上で再生中であるかを監視し得、コンピューティングデバイス102が再生するコンテンツがなくなりつつあると、コンピューティングデバイス102に追加ファイルを送信し得る。
【0037】
コンパニオンデバイス104は、クリップテーブル生成部252を備え得る。クリップテーブル生成部252は、ファイルにトリガーをマッピングし得る。ファイルは、その識別子によって識別され得る。クリップテーブル生成部252は、トリガーに入力をマッピングしてクリップテーブル236を生成し得る。いくつかの例では、トリガーは、コンピューティングデバイス102が備えるタッチスクリーン上でのジェスチャ、コンピューティングデバイス102が備えるボタンへの入力、特定の時刻になること、所定期間が経過すること、コンピューティングデバイス102が備えるカメラによって画像が撮影されること、コンピューティングデバイス102が備えるマイクロフォンによって音声および/もしくは言葉(複数可)が受け付けられること、コンピューティングデバイス102が所定の位置に着くおよび/もしくは所定の位置にあること、ならびに/または温度しきい値に達することであり得る。コンパニオンデバイス104は、生成されたクリップテーブル236をコンピューティングデバイス102に送信し得る。
【0038】
コンパニオンデバイス104は、事前レンダリング部254を備え得る。事前レンダリング部254は、映像コンテンツおよび/または音声コンテンツなどのメディアコンテンツに対して、コンピューティングデバイス102に転送してコンピューティングデバイス102によって後で再生するために事前レンダリングを行い得、事前レンダリングが行われたメディアコンテンツをコンパニオンデバイス104のメモリ262に記憶し得る。事前レンダリング部254による事前レンダリングによって、コンピューティングデバイス102が再生および/または出力できる状態にあるフォーマットにメディアコンテンツが変換され、コンピューティングデバイス102の処理負荷を減らすことができる。
【0039】
コンパニオンデバイス104は、アクティブファイル監視部256を備え得る。アクティブファイル監視部256は、どのファイル、および/もしくはどのメディアコンテンツがアクティブであるか、ならびに/またはコンピューティングデバイス102上で再生中であるかを監視し得る。アクティブファイル監視部256は、コンピューティングデバイス102のタグ処理部222が送信してコンパニオンデバイス104が受信した、直近のタグおよび/または識別子を記憶し得る。タグ処理部222が送信してアクティブファイル監視部256が記憶したタグおよび/または識別子は、コンピューティングデバイス102上で現在再生中および/またはコンピューティングデバイス102が出力中のファイルおよび/またはメディアコンテンツを示し得る。
【0040】
コンパニオンデバイス104は、しきい値監視部258を備え得る。しきい値監視部258は、コンピューティングデバイス102上で再生中のアクティブファイルおよび/またはメディアコンテンツならびにクリップテーブル236および/または連鎖(連鎖の例を
図6に示す)に基づいて、メディアコンテンツがなくなるまでどのくらいの時間、コンピューティングデバイス102がメディアコンテンツを再生しなければならないかを判断し得る。しきい値監視部258は、メディアコンテンツがなくなるまでの時間をしきい値時間と比較し得る。メディアコンテンツがなくなるまでの時間がしきい値時間以内であるとしきい値監視部258が判断した場合、コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102に追加ファイルを送信し得る。
【0041】
コンパニオンデバイス104は、少なくとも1つのプロセッサ260を備え得る。少なくとも1つのプロセッサ260は、少なくとも1つの記憶装置262に記憶された命令など、コンパニオンデバイス104に本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行させるための命令を実行し得る。
【0042】
コンパニオンデバイス104は、少なくとも1つの記憶装置262を備え得る。少なくとも1つの記憶装置262は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み得る。少なくとも1つの記憶装置262は、データおよび命令を記憶し得る。当該データおよび命令は、プロセッサ260などの少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンパニオンデバイス104に本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行させるように構成される。したがって、本明細書に記載の実施態様のいずれにおいても(特定の実施態様に関して明示的に記されていない場合であっても)、コンパニオンデバイス104に関連するまたはコンパニオンデバイス104に含まれるソフトウェア(たとえば、処理モジュール、記憶されている命令)および/またはハードウェア(たとえば、プロセッサ、記憶装置など)は、単独でまたはコンパニオンデバイス104と連係して、本明細書に記載の方法、機能、および/または技術の任意の組合せを実行するように構成され得る。
【0043】
コンパニオンデバイス104は、少なくとも1つの入出力ノード264を備え得る。少なくとも1つの入出力ノード264は、コンピューティングデバイス102およびコンパニオンデバイス104などからデータを受信および/もしくは送信し得、ならびに/またはユーザから入力を受信および/もしくはユーザに出力を行い得る。入力機能と出力機能とを合わせて1つのノードにしてもよく、別個の入力ノードと出力ノードに分けてもよい。
【0044】
図3は、ファイルに対して実行される処理を示すブロック図である。例示的なファイル302を
図3に示す。また、ファイル302は、コンテナと考えられ得る。ファイル302および/またはコンテナは、メディアコンテンツ304部分およびメタデータ310部分などのデータを所定のフォーマットで含み得る。コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104から複数のファイル302を受信し得る。
【0045】
ファイル302は、メディアコンテンツ304を含み得る。メディアコンテンツ304は、コンピューティングデバイス102によって連続再生され得るおよび/または出力され得るコンテンツを含み得る。メディアコンテンツ304は、映像コンテンツ306および/または音声コンテンツ308を含み得る。いくつかの例では、メディアコンテンツ304は、映像コンテンツ306のみを含み、ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304をコンピューティングデバイス102が再生する場合、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102が備えるディスプレイを介して、対応する音声コンテンツなしで映像コンテンツ306を再生および/または出力する。いくつかの例では、メディアコンテンツ304は、音声コンテンツ308のみを含み、ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304をコンピューティングデバイス102が再生する場合、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102が備えるスピーカーを介して、対応する映像コンテンツなしで音声コンテンツ308を再生および/または出力する。いくつかの例では、メディアコンテンツ304は、映像コンテンツ306および音声コンテンツ308の両方を含み、ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304をコンピューティングデバイス102が再生する場合、コンピューティングデバイス102は、ディスプレイを介して映像コンテンツ306を再生および/または出力し、スピーカーを介して音声コンテンツ308を再生および/または出力し、映像コンテンツ306と音声コンテンツ308とは互いに同期される。
【0046】
ファイル302は、メタデータ310を含み得る。メタデータ310は、ファイル302を識別するための情報、ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304がいつ再生されるべきか、および/またはどのようなその他の操作が取られるべきか、ならびにファイル302に含まれるメディアコンテンツ304が再生されている間および/または再生された後、これらの操作がいつ取られるべきかなど、ファイル302についての情報を含み得る。
【0047】
メタデータ310は、識別子(ID)312を含み得る。識別子312(識別子フィールドとも考えられ得る)は、ファイル302の識別子として機能し得る。コンピューティングデバイス102は、ファイル302のメタデータ310に含まれる識別子312に基づいて、ファイル302、および/もしくはファイル302に含まれるメディアコンテンツ304および/もしくはメタデータを取得ならびに/または処理し得る。
【0048】
いくつかの例では、メタデータ310は、スケジュール314を含み得る。スケジュール314(スケジュールフィールドとも考えられ得る)は、ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304をコンピューティングデバイス102が再生すべき時刻および/または日付を示し得る。いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、ファイル302のメタデータ310に含まれるスケジュール314を用いて、特定のファイル302のメディアコンテンツ304が再生されるべきスケジュール324を構成し得る。
【0049】
いくつかのファイル302のメディアコンテンツ304の用途は、特定の時刻に再生されることではなく、むしろ、特定のトリガーおよび/または条件に応答して再生されることである。特定の時刻に再生される用途ではないメディアコンテンツ304の場合、スケジュール314は、空白であり得るおよび/またはnull値を含み得る。
【0050】
いくつかの例では、メタデータ310は、ゼロ以上、1つ以上、または複数など、任意の数のトリガー316、316Aと、関連する操作318、318Aおよびタグ320、320Aとを含み得る。トリガー316(トリガーフィールドとも考えられ得る)は、関連する操作318を生じさせるトリガー条件を識別し得る。非限定例として、トリガー条件は、ループクリック、スワイプ、左スワイプ、もしくは右スワイプを含むジェスチャなどタッチスクリーンへのユーザ入力、コンピューティングデバイス102の動きを加速度計が検出するもしくは頭部が縦に振られることをカメラが捉えるなどセンサーによって捉えられるユーザの動き、コマンドを表す単語などマイクロフォンによって検出されるユーザ入力、自転車のベルもしくは赤ちゃんの泣き声を含んだ所定の音声などマイクロフォンによって捉えられる入力、投げる動きもしくは落ちる動きなどコンピューティングデバイス102が備える加速度計によって検出されるコンピューティングデバイス102の動き、または、コンピューティングデバイス102が備える温度計が検出するしきい値温度が満たされることを含み得る。
【0051】
メタデータ310は、各トリガー316に対応付けられた操作318(操作フィールドとも考えられ得る)を含み得る。操作318は、関連するトリガー316の条件が満たされることに応答して、および/または関連するトリガー316の条件が満たされることに基づいてコンピューティングデバイス102が取るおよび/または実行する操作であり得る。操作318は、別のファイル302のメディアコンテンツ304を再生することを含み得、非限定例として、メディアコンテンツを順方向に再生するか逆方向に再生するかの表示;コンピューティングデバイス102が備えるディスプレイをオフにすること(これは、ユーザ入力に応答してディスプレイをオンに戻すことも含み得る)もしくはディスプレイをオンにすること;コンパニオンデバイス104にデータ(タグ320に含まれるデータなど)を送信すること;メディアコンテンツ304の再生を一旦停止すること;メディアコンテンツ304の再生を再開すること;指定された数(1つ以上など)のフレーム分だけ順方向にメディアコンテンツ304を移動させること;指定された数(1つ以上など)のフレーム分だけ逆方向にメディアコンテンツ304を移動させること;コンピューティングデバイス102が備えるスピーカーの音量を上げること;スピーカーの音量を下げること;スピーカーの音量を特定の値に設定すること;コンピューティングデバイスが備えるカメラが撮影する写真を撮る、撮影する、および/もしくは記憶すること;コンピューティングデバイス102が撮影した映像の記録および/もしくはストリーミング配信を開始すること;コンピューティングデバイス102が撮影した映像の記録および/もしくはストリーミング配信を停止すること;コンピューティングデバイス102が備えるマイクロフォンが検出した音声の記録および/もしくはストリーミング配信を開始すること;マイクロフォンが検出した映像音声の記録および/もしくはストリーミング配信を停止すること;ならびに/または、既定の秒数など、既定の期間の撮影音声および/もしくは映像データを記憶および/もしくは記録することを含む。
【0052】
メタデータ310は、各トリガー316および/または操作318に対応付けられたタグ320を含み得る。操作318が別のファイル302のメディアコンテンツ304を再生することを含む場合、タグ320(タグフィールドとも考えられ得る)は、別のファイル302(再生するメディアコンテンツ304を含む)の識別子312を含むおよび/または識別し得る。操作318がコンパニオンデバイス104にデータを送信することを含む場合、タグ320は、コンピューティングデバイス102上で現在再生中のファイル302および/またはメディアコンテンツ304についての情報をコンパニオンデバイス104が分かるおよび/または有するよう、現在再生中のファイル302の識別子312など、コンパニオンデバイス104に送信するデータを含み得る。いくつかの例では、操作318が別のファイル302のメディアコンテンツ304を再生することや、コンパニオンデバイス104にデータを送信することを含まないような場合、タグ320は、空白であり得るおよび/またはnull値を含み得る。
【0053】
コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイスからのファイル302を受信および記憶し得る(322)。コンピューティングデバイス102は、受信したファイル302をファイルストア230に記憶し得る。いくつかの例では、ファイル302のうち一部のファイルからのメディアコンテンツ304を再生した後などにコンピューティングデバイス102がコンパニオンデバイス104からファイルを受信した場合、コンピューティングデバイス102は、追加ファイル用にメモリを解放するために、これらファイルのうち一部のファイルを消去および/または削除し得る。
【0054】
コンピューティングデバイス102が備えるポインターテーブル生成部204は、ポインターテーブル232を生成し得る。ポインターテーブル232は、ファイルに含まれる識別子312A、312Bを、ファイル302が記憶されているファイルストア230内などにあるメモリ228のアドレスにマッピングし得る。
【0055】
コンピューティングデバイス102が備えるスケジュール生成部206は、スケジュール234を生成し得る。スケジュール生成部206は、ファイル302のメタデータ310に含まれるスケジュール314A、314Bをファイル302のメタデータに含まれる識別子312C、312Dにマッピングすることによって、スケジュール234を生成し得る。
【0056】
コンピューティングデバイス102は、クリップテーブル236を生成および記憶し得る、および/またはコンパニオンデバイス104からクリップテーブル236を受信して記憶し得る。クリップテーブル236は、ファイル302のメタデータに含まれるトリガー316B、316Cを、ファイル302に含まれるファイル302の識別子312E、312Fにマッピングし得る。ファイル302が複数のトリガー316、316Aを含むいくつかの例では、クリップテーブル236は、同じファイル302の同じ識別子312E、312Fにマッピングされる複数のトリガー316B、316Cを含み得る。
【0057】
いくつかの例では、クリップテーブル236に含まれるトリガー316B、316Cは、
図6に示す連鎖など、ファイルの連鎖への入り口として機能する。たとえば、コンピューティングデバイス102がメディアコンテンツを再生していない間、コンピューティングデバイス102は、クリップテーブル236が含むトリガー316B、316Cの条件を満たす入力に対して、トリガー条件が満たされたトリガー316B、316Cに対応付けられた識別子312E、312Fによって識別されるファイルに含まれるメディアコンテンツを再生し、その後、トリガー条件が満たされたトリガー316B、316Cに対応付けられた識別子312E、312Fによって識別されるファイルに含まれる関連するトリガー316、316Aが満たされたことに基づいて操作318、318Aを実行することによって、応答し得る。
【0058】
いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、クリップテーブル236を生成せず、コンパニオンデバイス104からクリップテーブル236を受信するだけである。コンパニオンデバイス104からクリップテーブル236を受信し、クリップテーブル236を生成しないことでプロセッサ226の作業負荷を減らすことができるので、コンピューティングデバイス102のバッテリ電力を節約できるようになる。
【0059】
いくつかの例では、クリップテーブル236に基づいて、および/またはクロック216が示す時刻が識別子312C、312Dにマッピングされるスケジュール234にある時刻と一致することに基づいてファイルの識別子312E、312Fにマッピングを行うとトリガーマッパー208が判断するとセンサー338(非限定例として、これは、タッチスクリーン、ボタン、カメラ、マイクロフォン、加速度計、GPSセンサー、または温度計を含み得る)からの入力を入力処理部214が解釈したこと基づいて、コンピューティングデバイス102のアドレス取得部210は、メディアコンテンツ304のアドレスを取得し得る(328)。ポインターテーブルにある識別子312A、312Bにスケジュール234またはクリップテーブル236からの識別子312C、312D、312E、312Fをマッピングし、識別子312A、312Bに対応付けられたアドレス324A、324Bを返すおよび/または取得することによって、アドレス取得部210は、アドレスを取得し得る(328)。
【0060】
取得したファイル302のメタデータ310に含まれており、かつ、トリガー条件が満たされたトリガー316、316Aに対応付けられた操作318、318Aがメディアコンテンツを再生することを含む例では、ファイル取得部218は、トリガー条件が満たされたトリガー316、316に対応付けられたタグ320、320Aによって識別されるメディアコンテンツを取得し得る(326)。ファイル取得部218は、関連するタグ320、320Aに含まれる識別子をポインターテーブル232に含まれる同じ識別子312A、312Bにマッピングし、識別子312A、312Bに対応付けられたメモリのアドレス324A、324Bに記憶されたファイル302を取得することによって、ファイルを取得し得る。メディア処理部220は、スピーカー(複数可)を介して音声(332)を出力するおよび/またはディスプレイ(334)を介して映像を出力するなどによって、取得したファイル302に含まれるメディアコンテンツ304を処理し得る(330)。
【0061】
取得したファイル302のメタデータ310に含まれており、かつ、トリガー条件が満たされたトリガー316、316に対応付けられた操作318、318Aがコンパニオンデバイス104にデータを送信することを含む例では、コンピューティングデバイス102は、トリガー条件が満たされたトリガー316、316Aに対応付けられたタグ320、320Aに記憶されているデータをコンパニオンデバイス104に送信し得る。
【0062】
いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102上のアクティブファイル302の表示をコンパニオンデバイス104に送信し得る。アクティブファイルは、コンピューティングデバイス102がどのメディアコンテンツを現在再生中であるかを示し得る。コンピューティングデバイス102上にどのファイル302が記憶されているかについての表示および/または記録がコンパニオンデバイス104に記憶されてもよい。コンパニオンデバイス104は、
図6に示す連鎖と同様の連鎖またはグラフを生成してもよい。連鎖またはグラフ、およびコンピューティングデバイス102がどのメディアコンテンツを現在再生中であるかについての表示に基づいて、コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102上で最後のメディアコンテンツがいつ再生されるのかを決定し得る。コンパニオンデバイス104は、しきい値時間内に、最後のメディアコンテンツが再生されるかどうかの決定、および/または最後のメディアコンテンツの再生を終了するかどうかの決定を行う。しきい値時間内に、最後のメディアコンテンツが再生されるとの決定、および/または再生を終了するとの決定をコンパニオンデバイス104が行った場合、コンピューティングデバイス102が再生するメディアコンテンツ304がなくならないよう、コンパニオンデバイス104はコンピューティングデバイス102に追加ファイル302を送信し得る。
【0063】
いくつかの例では、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102上で最後のメディアコンテンツがいつ再生されるかの決定、および/またはコンピューティングデバイス102上に記憶されたメディアコンテンツの再生をコンピューティングデバイス102が終了するまでにメディアコンテンツがどのくらいの期間再生されるかについての決定は行わない。これらの例では、コンピューティングデバイス102は、コンピューティングデバイス102上でどのメディアコンテンツが現在再生中であるかについての表示をコンパニオンデバイスに送信し、コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102上で最後のメディアコンテンツがいつ再生されるか、および/またはコンピューティングデバイス102上に記憶されたメディアコンテンツの再生をコンピューティングデバイス102が終了するまでにメディアコンテンツがどのくらいの期間再生されるかを決定する。これらの例では、コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102に追加ファイルをいつ送信するかを決定する。コンピューティングデバイス102に追加ファイルをいつ送信するかをコンパニオンデバイス104に決定させることによって、コンピューティングデバイス102はプロセッサ226の作業負荷を減らすことができるので、バッテリ電力を節約できるようになる。
【0064】
図4は、コンパニオンデバイス104と通信していないときにコンピューティングデバイス102が実行する操作を示すタイミング図である。非限定例として、たとえば、コンピューティングデバイス102とコンパニオンデバイス104との距離が通信可能な範囲内の距離を超えること、コンパニオンデバイス104の電源が切られること、またはネットワークエラーによって、コンピューティングデバイス102とコンパニオンデバイス104との通信を不可能にすることができる。
【0065】
ユーザ400がコンピューティングデバイス102のディスプレイをタップするなどの操作402Aを行うなど、特定の入力がトリガー条件を満たし得る。コンピューティングデバイス102は、操作402Aから生じる入力を処理し404A、処理された入力がトリガー条件を満たすと判断し、コンパニオンデバイス104への接触を試みることによってトリガー条件が満たされたことに応答し得る。コンピューティングデバイス102は、事前レンダリングが行われたコンテンツ406Aなど、記憶されているメディアコンテンツを再生することによって、コンパニオンデバイス104からの応答を受信しなかったことに応答し得る。
【0066】
ユーザ400は、別の操作402Bを実行する。操作402Bでは、コンピューティングデバイス102が入力を処理404Bし、処理された入力がトリガー条件を満たすと判断し、コンパニオンデバイスへの接触を試み、コンパニオンデバイス104からの応答を受信しなかったことに基づいて、事前レンダリングが行われたコンテンツ406Bなど記憶されているメディアコンテンツを再生し得る。
【0067】
図5は、コンパニオンデバイス104が低電力状態から復帰するのに時間がかかっている場合にコンピューティングデバイス102およびコンパニオンデバイス104が実行する操作を示すタイミング図である。上段の操作(502、504、506、510、512)は、コンパニオンデバイス104によって実行される操作であり、下段の操作(514、516、518、520)は、コンピューティングデバイス102によって実行される操作である。
【0068】
この例では、コンパニオンデバイス104は、1つ以上および/または複数の事前レンダリングが行われた遷移クリップおよび/または遷移メディアコンテンツをコンピューティングデバイス102に送信し得る。事前レンダリングが行われた遷移クリップ(複数可)および/または遷移メディアコンテンツをコンピューティングデバイス102に送信した後、コンパニオンデバイス104は、スリープ状態になるおよび/または低電力状態に入り得る。事前レンダリングが行われた遷移クリップ(複数可)および/または遷移メディアコンテンツは、コンパニオンデバイス104に復帰する時間、低電力状態を抜ける時間、および/または高電力状態に入り、コンピューティングデバイス102からの追加のメディアコンテンツの要求に応答するための時間を与え得る。
【0069】
コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102にストリーミング導入コンテンツ(502)を送信し得る。コンピューティングデバイス102は、体験する導入コンテンツ(514)として、ストリーミング導入コンテンツ(502)を提示および/または出力する。コンピューティングデバイスが最後のフレームを表示している間(516)、コンパニオンデバイスは、操作遷移コンテンツに事前レンダリングを行い(504)、事前レンダリングが行われた操作遷移コンテンツをコンピューティングデバイス102に送信し得る。コンピューティングデバイス102は、事前レンダリングが行われた操作遷移コンテンツをメモリ228に記憶し得る。事前レンダリングを行い、事前レンダリングが行われた操作遷移コンテンツをコンピューティングデバイス102に送信した後、コンパニオンデバイス104は、スリープ状態になる(506)および/または低電力状態に入り得る。
【0070】
コンパニオンデバイスがスリープ状態および/または低電力状態である間、ユーザ400は、タップまたはジェスチャを含む入力をコンピューティングデバイス102に行うなどの操作402Cを実行し得る。コンピューティングデバイス102は、入力を認識し、コンパニオンデバイス104に操作通知508を送信して、コンパニオンデバイス104に復帰すること、低電力状態から抜けること、および/または高電力状態に入るように促すことによって、入力に応答し得る。コンパニオンデバイス104が復帰して(510)コンピューティングデバイス102にコンテンツを送信するのをコンピューティングデバイス102が待っている間、コンピューティングデバイス102の遷移メディア再生部224は、コンパニオンデバイスが(504)で事前レンダリングを行った、事前レンダリングが行われた遷移コンテンツ(518)を再生し得る。復帰(510)後、コンパニオンデバイス104は、コンピューティングデバイス102への体験コンテンツのストリーミング配信(512)を再開し得、コンピューティングデバイス102は、コンパニオンデバイス104から受信した体験コンテンツを引き続き再生し得る(520)。
【0071】
図6は、連鎖されたファイル302A、302B、302C、302D、302E、303F、302Gを示すブロック図である。ファイル302A、302B、302C、302D、302E、303F、302Gのメタデータ310に含まれるタグ320、320Aによって識別されるファイルに基づいて、コンピューティングデバイス102の連鎖生成部212は、ファイル302A、302B、302C、302D、302E、303F、302Gを連鎖し得、および/またはファイル302A、302B、302C、302D、302E、303F、302Gのグラフを作成し得る。トリガー条件616A、616B、616C、616Dが満たされることに基づいて、コンピューティングデバイス102は、別のファイル302A、302B、302C、302D、302E、302E、302F、302Fのメディアコンテンツを再生する、または、ディスプレイをオフにするなど、操作618A、618B、618C、618D、618Dを実行し得る。
【0072】
図6の例では、コンピューティングデバイス102が第1ファイル302Aのメディアコンテンツを再生中に、N秒間622A入力がないというトリガーが満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、ディスプレイをオフにする操作622Bを実行する。ディスプレイをオフにする操作622Bは、その他のファイル302B、302C、302D、302E、302F、302Gとは対応付けられていない。第1ファイル302Aのメディアコンテンツが再生中に、ディスプレイ上でのクリック624Aというトリガーが満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第2ファイルB(ファイル302B)624Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。第1ファイル302Aのメディアコンテンツが再生中に、ディスプレイ上の左スワイプ626Aというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第3ファイルC(ファイル302C)626Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。第1ファイル302Aのメディアコンテンツが再生中に、ディスプレイ上の右スワイプ628Aというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第4ファイルD(ファイル302D)628Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。
【0073】
コンピューティングデバイス102が第2ファイルB(ファイル302B)のメディアコンテンツを再生中に、N秒間632A入力がないというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第5ファイルE(ファイル302E)632Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。
【0074】
コンピューティングデバイス102が第3ファイルC(ファイル302C)のメディアコンテンツを再生中に、N秒間642A入力がないというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、ディスプレイをオフにする操作642Bを実行する。ディスプレイをオフにする操作642Bは、その他のファイル302A、302B、302D、302E、302F、302Gとは対応付けられていない。
【0075】
コンピューティングデバイス102が第4ファイルD(302D)のメディアコンテンツを再生中に、N秒間652A入力がないというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、ディスプレイをオフにする652B操作を実行する。ディスプレイをオフにする操作652Bは、その他のファイル302A、302B、302C、302E、302F、302Gとは対応付けられていない。第4ファイル302Dのメディアコンテンツが再生中に、ディスプレイ上での左スワイプ654Aというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第6ファイルF(ファイル302F)654Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。第4ファイル302Dのメディアコンテンツが再生中に、ディスプレイ上での右スワイプ656Aというトリガー条件が満たされた場合、コンピューティングデバイス102は、第7ファイルG(ファイル302G)656Bのメディアコンテンツを再生する操作を実行する。
【0076】
図7は、コンピューティングデバイス102が実行する方法を示すフローチャートである。方法は、コンパニオンデバイス104から複数のファイル302を受信する(702)ことを含み得る。複数のファイル302のそれぞれは、少なくともメディアコンテンツ(304)と、トリガー条件(316)と、トリガー条件(316)が満たされると実行される操作(318)とを含み得る。複数のファイル302のうち少なくとも1つファイルに含まれる操作318は、複数のファイル302のうち別の1つのファイルからのメディアコンテンツ304を再生することを含み得る。方法は、複数のファイル302のうち少なくとも1つのファイルに含まれるメディアコンテンツ304を再生する(704)ことを含み得る。方法は、コンパニオンデバイス304から少なくとも1つの追加ファイル302を受信する(706)ことを含み得る。方法は、複数のファイル302のうち少なくとも1つのファイルを消去する(708)ことを含み得る。方法は、少なくとも1つの追加ファイル302に含まれるメディアコンテンツ304を再生する(710)ことを含み得る。
【0077】
いくつかの例では、モバイルコンピューティングデバイス302は、スマートウォッチを含み得る。
【0078】
いくつかの例では、トリガー条件316は、ユーザ入力を含み得る。
いくつかの例では、トリガー条件316は、モバイルコンピューティングデバイス102が備えるタッチスクリーンへのユーザ入力を含み得る。
【0079】
いくつかの例では、コンパニオンデバイス104は、スマートフォンを含み得る。
いくつかの例では、方法は、複数のファイル302に含まれるメディアコンテンツ304を再生した後、少なくとも1つの追加ファイル302を受信する前に、遷移メディアコンテンツ518を再生することをさらに含み得る。遷移メディアコンテンツ518は、複数のファイル302および少なくとも1つの追加ファイル302とは独立している。
【0080】
図8は、コンピューティングデバイス102が実行する方法を示すフローチャートである。方法は、少なくとも第1ファイル302、302Aと、第2ファイル302、302Dと、第3ファイル302、302F、302Gとをコンパニオンデバイス104から受信する(802)ことを含み得る。第1ファイル302は、第1メディアコンテンツ304と、コンピューティングデバイス102が実行する第1操作318、622Bに対応付けられた第1トリガーフィールド316、622Aとを含み得、第1操作318、622Bは、第2ファイル302、302Dまたは第3ファイル302、302F、302Gとは対応付けられておらず、第1ファイル302は、第2ファイル302、302D、628Bに対応付けられた第2トリガーフィールド316、628Aをさらに含み得る。第2ファイル302、302Dは、第2メディアコンテンツ304と、コンピューティングデバイス102が実行する第2操作318、652Bに対応付けられた第3トリガーフィールド316、652Aとを含み得、第2操作318、652Bは、第1ファイル302、302Aまたは第3ファイル302、302F、302Gとは対応付けられておらず、第2ファイル302、302Dは、第3ファイル302、302F、302G、656Bに対応付けられた第4トリガーフィールド316、656Aをさらに含み得る。第3ファイル302、302F、302Gは、第3メディアコンテンツ304を含み得る。また、方法は、第1メディアコンテンツ304を再生する(804)ことを含み得る。また、方法は、第2トリガーフィールド316に関連する入力を受信する(806)ことを含み得る。また、方法は、第2トリガーフィールド316に関連する入力を受信したことに応答して、第2メディアコンテンツ304を再生する(808)ことを含み得る。また、方法は、第4トリガーフィールド316に関連する入力を受信する(810)ことを含み得る。また、方法は、第4トリガーフィールド316に関連する入力を受信したことに応答して、第3メディアコンテンツ304を再生する(812)ことを含み得る。
【0081】
いくつかの例では、第3ファイルは、第1ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み得、方法は、第5トリガーフィールドに関連する入力を受信することと、第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第1メディアコンテンツを再生することと、第1トリガーフィールドに関連する入力を受信することと、第1トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第1操作を実行することとをさらに含み得る。
【0082】
いくつかの例では、第1操作は、モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含み得る。
【0083】
いくつかの例では、第3ファイルは、第2ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み得、方法は、第5トリガーフィールドに関連する入力を受信することと、第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第2メディアコンテンツを再生することと、第3トリガーフィールドに関連する入力を受信することと、第3トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、第2操作を実行することとをさらに含み得る。
【0084】
いくつかの例では、第2操作は、モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含み得る。
【0085】
いくつかの例では、第3ファイルは、第1の入力を識別する第5トリガーフィールドをさらに含む得、第5トリガーフィールドは、コンピューティングデバイスの第3操作に対応付けられており、第3操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ順方向に第3メディアコンテンツを移動させることを含み、第3ファイルは、第2の入力を識別する第6トリガーフィールドをさらに含み、第6トリガーフィールドは、コンピューティングデバイスの第4操作に対応付けられており、第4操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ逆方向に第3メディアコンテンツを移動させることを含み得る。
【0086】
いくつかの例では、方法は、コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求することと、要求に対する応答を受信しなかったことに基づいて、第1メディアコンテンツ、第2メディアコンテンツ、または第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生することをさらに含み得る。
【0087】
いくつかの例では、方法は、追加ファイルが必要であると判断することと、追加ファイルが必要であると判断したことに基づいて、コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求することと、第1メディアコンテンツ、第2メディアコンテンツ、または第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生することとをさらに含み得る。
【0088】
いくつかの例では、方法は、メディアコンテンツの連鎖を生成することをさらに含み得る。メディアコンテンツの連鎖は、第1ファイルが第2トリガーフィールドを含んでいることと、第2トリガーフィールドが第2ファイルに対応付けられていることと、第2ファイルが第2メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、第1メディアコンテンツを第2メディアコンテンツに接続し得、第2ファイルが第4トリガーフィールドを含んでいることと、第4トリガーフィールドが第3ファイルに対応付けられていることと、第3ファイルが第3メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、第2メディアコンテンツを第3メディアコンテンツに接続し得る。
【0089】
いくつかの例では、方法は、第4ファイルを受信することをさらに含み得、第4ファイルは、第4メディアコンテンツと、第5トリガーフィールドとを含み、第5トリガーフィールドは、時刻を含み、方法は、第5トリガーフィールドに含まれる時刻に第4メディアコンテンツを再生することをさらに含み得る。
【0090】
いくつかの例では、方法は、しきい値時間内に最後のメディアコンテンツが再生されると決定することと、しきい値時間内に最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて、コンパニオンデバイスにファイルを要求することとをさらに含み得る。
【0091】
図9は、コンパニオンデバイス104が実行する方法を示すフローチャートである。方法は、少なくとも第1ファイル、第2ファイル、および第3ファイルをモバイルコンピューティングデバイス102に送信する(902)ことを含み得る。第1ファイルは、第1メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み得、第1操作は、第2ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第1ファイルは、第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み得る。第2ファイルは、第2メディアコンテンツと、コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み得、第2操作は、第1ファイルまたは第3ファイルとは対応付けられておらず、第2ファイルは、第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み得る。第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み得る。方法は、コンピューティングデバイス上のアクティブファイルの表示をモバイルコンピューティングデバイスから受信する(904)ことをさらに含み得る。方法は、コンピューティングデバイス上のアクティブファイルの表示およびコンピューティングデバイスに記憶されたおよびファイルに基づいて、しきい値時間内にコンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定する(906)ことをさらに含み得る。方法は、しきい値時間内にコンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて、コンピューティングデバイスに少なくとも第4ファイルを送信する(908)ことをさらに含み得、第4ファイルは、第4メディアコンテンツを含む。
【0092】
図10は、本明細書に記載の技術とともに使用され得る一般的なコンピュータデバイス1000および一般的なモバイルコンピュータデバイス1050の例を示す図である。コンピューティングデバイス1000は、ラップトップ、デスクトップ、タブレット端末、ワークステーション、PDA(携帯情報端末)、テレビ、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、およびその他の適切なコンピューティングデバイスなど、様々な形態のデジタルコンピュータを表すよう意図される。コンピューティングデバイス1050は、PDA、携帯電話、スマートフォン、およびその他同様のコンピューティングデバイスなど、様々な形態のモバイル機器を表すよう意図される。本明細書に示す構成要素、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は、例示に過ぎず、本明細書において説明および/またはクレームされた発明の実施態様を限定するものではない。
【0093】
コンピューティングデバイス1000は、プロセッサ1002と、メモリ1004と、記憶装置1006と、メモリ1004および高速拡張ポート1010に接続された高速インタフェース1008と、低速バス1014および記憶装置1006に接続された低速インタフェース1012とを備える。プロセッサ1002は、半導体ベースのプロセッサであり得る。メモリ1004は、半導体ベースのメモリであり得る。構成要素1002、1004、1006、1008、1010、および1012の各々は、様々なバスを用いて互いに接続されており、共通のマザーボード上に実装され得、またはその他の方法で適宜実装され得る。プロセッサ1002は、コンピューティングデバイス1000内で実行するための命令を処理できる。当該命令は、高速インタフェース1008に連結されたディスプレイ1016など、外付けの入出力装置上のGUIのためのグラフィック情報を表示するための、メモリ1004に記憶されたまたは記憶装置1006上に記憶された命令を含む。その他の実施態様では、複数のプロセッサおよび/または複数のバスが複数のメモリおよび複数種類のメモリとともに適宜利用され得る。また、(たとえば、サーババンク、ブレードサーバ群、または多重プロセッサシステムなどとしての)必要な動作の一部を各々が提供する複数のコンピューティングデバイス1000が接続され得る。
【0094】
メモリ1004は、コンピューティングデバイス1000内の情報を記憶する。一実施態様では、メモリ1004は、1つまたは複数の揮発性記憶装置である。別の実施態様では、メモリ1004は、1つまたは複数の不揮発性記憶装置である。また、メモリ1004は、磁気ディスクまたは光ディスクなど、別の形態のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。
【0095】
記憶装置1006は、コンピューティングデバイス1000用の大容量ストレージを提供できる。一実施態様では、記憶装置1006は、フロッピー(登録商標)ディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、もしくはテープ装置、フラッシュメモリもしくは他の同様の固体メモリ装置、または、ストレージエリアネットワークもしくはその他の構成に含まれるデバイスを含むデバイスのアレイなど、コンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、コンピュータ読み取り可能な媒体を含んでもよい。コンピュータプログラムプロダクトが情報担体に有形に含まれ得る。また、このコンピュータプログラムプロダクトも命令を含み得る。当該命令は、実行されると、上述した方法など、1つ以上の方法を実行する。情報担体は、メモリ1004、記憶装置1006、もしくはプロセッサ1002上のメモリなど、コンピュータ読み取り可能な媒体または機械読み取り可能な媒体である。
【0096】
高速コントローラ1008は、コンピューティングデバイス1000のための多くの帯域幅を必要とする動作を管理し、低速コントローラ1012は、より低い帯域幅の多くを必要とする動作を管理する。このような機能の割振りは、例示に過ぎない。一実施態様では、高速コントローラ1008は、メモリ1004(たとえば、グラフィックスプロセッサまたはアクセラレータを通じて)ディスプレイ1016、および高速拡張ポート1010に連結される。高速拡張ポート1010は、様々な拡張カード(図示せず)を受け付け得る。この実施態様では、低速コントローラ1012は、記憶装置1006および低速拡張ポート1014に連結される。様々な通信ポート(たとえば、USB、Bluetooth、Ethernet(登録商標)、無線Ethernet)を含み得る低速拡張ポートは、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナなどの1つ以上の入出力装置、または、スイッチもしくはルーターなどのネットワーク装置に、たとえばネットワークアダプタを通じて連結され得る。
【0097】
コンピューティングデバイス1000は、図に示すような複数の異なる形態で実現されてもよい。たとえば、標準サーバ1020として実現されてもよく、このようなサーバ群で複数回実現されてもよい。また、ラックサーバシステム1024の一部として実現されてもよい。これに加えて、ラップトップコンピュータ1022など、パーソナルコンピュータで実現されてもよい。これに代えて、コンピューティングデバイス1000の構成要素を、デバイス1050など、モバイル機器(図示せず)が備えるその他の構成要素と組み合わせてもよい。このようなデバイスの各々は、コンピューティングデバイス1000、1050のうちの1つ以上を含み得、システム全体が、互いに通信する複数のコンピューティングデバイス1000、1050から構成され得る。
【0098】
コンピューティングデバイス1050は、特に、プロセッサ1052と、メモリ1064と、ディスプレイ1054などの入出力装置と、通信インタフェース1066と、送受信器1068とを備える。マイクロドライブまたはその他の装置など、記憶装置がデバイス1050に設けられて、追加ストレージを提供してもよい。構成要素1050、1052、1064、1054、1066、および1068の各々は、様々なバスを用いて互いに接続されており、これらの構成要素のうちの一部が共通のマザーボード上に実装されてもよく、その他の方法で適宜実装されてもよい。
【0099】
プロセッサ1052は、命令(メモリ1064に記憶された命令を含む)をコンピューティングデバイス450内で実行できる。プロセッサは、別個の複数のアナログプロセッサおよびデジタルプロセッサを含むチップのチップセットとして実現されてもよい。プロセッサは、たとえば、ユーザーインターフェースの制御、デバイス1050が実行するアプリケーションの制御、およびデバイス1050による無線通信の制御など、デバイス1050のその他の構成要素が協調できるようにする。
【0100】
プロセッサ1052は、ディスプレイ1054に連結された制御インタフェース1058および表示インタフェース1056を通じてユーザと通信し得る。ディスプレイ1054は、たとえば、TFT LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)もしくはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、またはその他の適切なディスプレイ技術であってもよい。表示インタフェース1056は、ディスプレイ1054を駆動してグラフィック情報およびその他の情報をユーザに提示するための適切な回路を備えてもよい。制御インタフェース1058は、ユーザからコマンドを受信し、プロセッサ1052に実行を依頼するために変換し得る。これに加えて、デバイス1050がその他のデバイスと近距離通信できるよう、プロセッサ1052と通信する外部インタフェース1062が設けられてもよい。たとえば、外部インタフェース1062によっていくつかの実施態様では有線通信が可能になってもよく、その他の実施態様では無線通信が可能になってもよく、複数のインタフェースが用いられてもよい。
【0101】
メモリ1064は、コンピューティングデバイス1050内の情報を記憶する。メモリ1064は、1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な媒体、1つまたは複数の揮発性記憶装置、または、1つもしくは複数の不揮発性記憶装置、のうちの1つ以上として実現され得る。また、拡張インタフェース1072を通してデバイス1050に拡張メモリ1074が提供および接続され得る。拡張インタフェース1072は、たとえば、SIMM(Single In Line Memory Module)カードインタフェースを含み得る。このような拡張メモリ1074は、デバイス1050のための追加の記憶空間を提供し得、または、デバイス1050のためのアプリケーションまたはその他の情報も記憶し得る。具体的には、拡張メモリ1074は、上述した工程を遂行または補助するための命令を含み得、セキュアな情報も含み得る。よって、たとえば、拡張メモリ1074がデバイス1050のためのセキュリティモジュールとして提供され得、または、セキュアなデバイス1050の使用を可能にする命令が拡張メモリ1074にプログラムされ得る。これに加えて、ハッキングできない方法でSIMMカード上に識別情報を置くなど、セキュアなアプリケーションがSIMMカードを介して追加情報とともに提供されてもよい。
【0102】
メモリは、たとえば、後述するフラッシュメモリおよび/またはNVRAMメモリを含み得る。一実施態様では、情報担体にコンピュータプログラムプロダクトが有形に含まれる。このコンピュータプログラムプロダクトは、命令を含む。当該命令は、実行されると、上述した方法など、1つ以上の方法を実行する。情報担体は、メモリ1064、拡張メモリ1074、またはプロセッサ1052上のメモリなど、コンピュータ読み取り可能な媒体または機械読み取り可能な媒体であり、たとえば、送受信器1068または外部インタフェース1062を介して受信され得る。
【0103】
デバイス1050は、通信インタフェース1066を通して無線通信を行い得る。通信インタフェースは、必要であれば、デジタル信号処理回路を備え得る。通信インタフェースは、とくに、GSM(登録商標)音声通話、SMS、EMS、もしくはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、またはGPRSなど、様々なモードまたはプロトコル下の通信を可能にし得る。このような通信は、たとえば、高周波送受信器1068を通して生じ得る。これに加えて、Bluetooth、Wi-Fi、またはその他のこのような送受信器(図示せず)を用いるなどして近距離通信が行われ得る。これに加えて、GPS(Global Positioning System)受信機モジュール1070は、追加のナビゲーション関係または位置関係の無線データをデバイス1050に提供し得る。追加のナビゲーション関係または位置関係の無線データは、デバイス1050上で実行するアプリケーションによって適宜利用され得る。
【0104】
また、デバイス1050は、オーディオコーデック1060を用いて、音声による通信を行い得る。オーディオコーデック1060は、ユーザから音声情報を受け付け、使用可能なデジタル情報に変換し得る。同様に、オーディオコーデック1060は、たとえば、デバイス1050のハンドセットにおいて、スピーカーを通してなど、ユーザのために音を生成し得る。このような音は、音声電話通話からの音声を含んでもよく、録音音声(たとえば、音声メッセージ、音楽ファイルなど)を含み得、デバイス1050上で動作するアプリケーションによって生成された音も含み得る。
【0105】
コンピューティングデバイス1050は、図示したような複数の異なる形態で実現され得る。たとえば、携帯電話1080として実現され得る。また、スマートフォン1082、携帯情報端末、または他の同様のモバイル機器の一部として実現され得る。
【0106】
本明細書において説明したシステムおよび技術の様々な実施態様は、デジタル電子回路、集積回路、専用に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組合せで実現できる。これらの様々な実施態様は、プログラム可能なシステム上で実行可能および/または解釈可能な1つ以上のコンピュータプログラムでの実装を含み得る。プログラム可能なシステムは、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、および少なくとも1つの出力装置に連結されてデータおよび命令を送受信する特定用途プロセッサまたは汎用プロセッサであり得る、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含む。
【0107】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、またはコードとしても知られる)は、プログラム可能なプロセッサ用の機械命令を含み、上位の手続き形言語および/もしくはオブジェクト指向プログラミング言語で、ならびに/またはアセンブリ言語/機械言語で実現できる。本明細書において使用するとき、「機械読み取り可能な媒体」、「コンピュータ読み取り可能な媒体」という用語は、プログラム可能なプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために用いられる任意のコンピュータプログラムプロダクト、装置、および/またはデバイス(たとえば、磁気ディスク、光学ディスク、メモリ、PLD(Programmable Logic Device))を指し、機械読み取り可能な信号として機械命令を受け付ける機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」という用語は、プログラム可能なプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために用いられる任意の信号を指す。
【0108】
ユーザとのやり取りを可能にするために、本明細書に記載のシステムおよび技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(たとえば、CRT(ブラウン管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニター)と、ユーザがコンピュータに入力を行えるキーボードおよびポインティングデバイス(たとえば、マウスまたはトラックボール)とを備えたコンピュータ上に実装され得る。その他の種類のデバイスを使ってユーザとのやり取りを可能にすることもでき、たとえば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(たとえば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック)であり得、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、触覚入力など、任意の形式で受け付けられ得る。
【0109】
ミドルウェアコンポーネント(たとえば、アプリケーションサーバ)を備えるコンピュータシステム、フロントエンドコンポーネント(たとえば、本明細書に記載のシステムならびに技術の実施態様とユーザがやり取りできるグラフィカルユーザーインターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ)を備えるコンピュータシステム、またはこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、フロントエンドコンポーネントの任意の組合せを備えるコンピュータシステムで実現され得る。システムのこれらのコンポーネントは、デジタルデータ通信(たとえば、通信ネットワーク)の任意の形式または媒体によって互いに接続され得る。通信ネットワークとして、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)、およびインターネットなどが挙げられる。
【0110】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを備え得る。クライアントとサーバとは、一般に、互いから離れた場所にあり、通常、通信ネットワークを通じてやり取りを行う。クライアントとサーバとの関係は、コンピュータプログラムがそれぞれのコンピュータ上で動作し、かつ、クライアントとサーバとの関係にあることによって成り立つ。
【0111】
いくつかの実施の形態を説明したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされてもよいことが理解されるであろう。
【0112】
これに加えて、図示した論理フローは、所望の結果を実現するために、図示した特定の順序であったり、順番通りであったりする必要はない。これに加えて、説明したフローにその他のステップが設けられたり、ステップが排除されたりしてもよく、説明したシステムにその他の構成要素が追加されたり削除されたりしてもよい。したがって、その他の実施の形態も添付の特許請求の範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を
含むプログラムであって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、
コンパニオンデバイスから複数のファイルを受信させるように構成され、前記複数のファイルの各ファイルは、少なくとも、
メディアコンテンツと、
トリガー条件と、
前記トリガー条件が満たされると実行される操作とを含み、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる前記操作は、
前記複数のファイルのうち別の1つのファイルからのメディアコンテンツを再生することを含み、前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルに含まれる前記メディアコンテンツを再生させ、
前記コンパニオンデバイスから少なくとも1つの追加ファイルを受信させ、
前記複数のファイルのうち少なくとも1つのファイルを消去させ、
前記少なくとも1つの追加ファイルに含まれるメディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、
プログラム。
【請求項2】
前記モバイルコンピューティングデバイスは、スマートウォッチを含む、請求項1に記載の
プログラム。
【請求項3】
前記トリガー条件は、ユーザ入力を含む、請求項1または2に記載の
プログラム。
【請求項4】
前記トリガー条件は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるタッチスクリーンへのユーザ入力を含む、請求項1または2に記載の
プログラム。
【請求項5】
前記コンパニオンデバイスは、スマートフォンを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項6】
前記命令は、前記複数のファイルに含まれる前記メディアコンテンツを再生した後、前記少なくとも1つの追加ファイルを受信する前に、前記コンピューティングデバイスに遷移メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成され、前記遷移メディアコンテンツは、前記複数のファイルおよび前記少なくとも1つの追加ファイルから独立している、請求項1~5のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項7】
命令を
含むプログラムであって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをコンパニオンデバイスから受信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第3メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、
プログラム。
【請求項8】
前記第3ファイルは、前記第1ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み、
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第1トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第1トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第1操作を実行させるようにさらに構成される、請求項7に記載の
プログラム。
【請求項9】
前記第1操作は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含む、請求項8に記載の
プログラム。
【請求項10】
前記第3ファイルは、前記第2ファイルに対応付けられた第5トリガーフィールドをさらに含み、
前記命令は、前記コンピューティングデバイスに、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第5トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第3トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第3トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2操作を実行させるようにさらに構成される、請求項7~9のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項11】
前記第2操作は、前記モバイルコンピューティングデバイスが備えるディスプレイをオフにすることを含む、請求項10に記載の
プログラム。
【請求項12】
前記第3ファイルは、
第1の入力を識別する第5トリガーフィールドをさらに含み、前記第5トリガーフィールドは、前記コンピューティングデバイスの第3操作に対応付けられており、前記第3操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ順方向に前記第3メディアコンテンツを移動させることを含み、前記第3ファイルは、
第2の入力を識別する第6トリガーフィールドをさらに含み、前記第6トリガーフィールドは、前記コンピューティングデバイスの第4操作に対応付けられており、前記第4操作は、少なくとも1つのフレーム分だけ逆方向に前記第3メディアコンテンツを移動させることを含む、請求項7~11のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項13】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求させ、
前記要求に対する応答を受信しなかったことに基づいて、前記第1メディアコンテンツ、前記第2メディアコンテンツ、または前記第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生させるようにさらに構成される、請求項7~12のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項14】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
追加ファイルが必要であると判断させ、
追加ファイルが必要であると判断したことに基づいて、
前記コンパニオンデバイスに追加ファイルを要求させ、
前記第1メディアコンテンツ、前記第2メディアコンテンツ、または前記第3メディアコンテンツ、のうち少なくとも1つを再生させるようにさらに構成される、請求項7~13のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項15】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、メディアコンテンツの連鎖を生成させるようにさらに構成され、前記メディアコンテンツの連鎖は、
前記第1ファイルが前記第2トリガーフィールドを含んでいることと、
前記第2トリガーフィールドが前記第2ファイルに対応付けられていることと、
前記第2ファイルが前記第2メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、
前記第1メディアコンテンツを前記第2メディアコンテンツに接続し、前記メディアコンテンツの連鎖は、さらに、
前記第2ファイルが前記第4トリガーフィールドを含んでいることと、
前記第4トリガーフィールドが前記第3ファイルに対応付けられていることと、
前記第3ファイルが前記第3メディアコンテンツを含んでいることとに基づいて、
前記第2メディアコンテンツを前記第3メディアコンテンツに接続する、請求項7~14のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項16】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、第4ファイルを受信させるようにさらに構成され、
前記第4ファイルは、第4メディアコンテンツと、第5トリガーフィールドとを含み、
第5トリガーフィールドは、時刻を含み、
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、前記第5トリガーフィールドに含まれる前記時刻に前記第4メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、請求項7~15のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項17】
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
しきい値時間内に最後のメディアコンテンツが再生されると決定させ、
前記しきい値時間内に前記最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて前記コンパニオンデバイスにファイルを要求させるようにさらに構成される、請求項7~16のいずれか1項に記載の
プログラム。
【請求項18】
命令を
含むプログラムであって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンパニオンデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをモバイルコンピューティングデバイスに送信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルトとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、
前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
前記コンピューティングデバイス上のアクティブファイルの表示を前記モバイルコンピューティングデバイスから受信させ、
前記アクティブファイルの前記表示および前記コンピューティングデバイス上に記憶されたファイルに基づいて、しきい値時間内に前記コンピューティングデバイス上で最後のメディアコンテンツが再生されると決定させ、
前記しきい値時間内に前記コンピューティングデバイス上で前記最後のメディアコンテンツが再生されると決定したことに基づいて、少なくとも第4ファイルを前記コンピューティングデバイスに送信させるようにさらに構成され、前記第4ファイルは、第4メディアコンテンツを含む、
プログラム。
【請求項19】
前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
テーブルを生成させるようにさらに構成され、前記テーブルは、前記第2トリガーフィールドを前記第2ファイルの識別子に対応付け、前記第4トリガーフィールドを前記第3ファイルの識別子に対応付け、前記命令は、前記コンパニオンデバイスに、
前記モバイルコンピューティングデバイスに前記テーブルを送信させるようにさらに構成される、請求項18に記載の
プログラム。
【請求項20】
モバイルコンピューティングデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とを備え、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
少なくとも第1ファイルと、第2ファイルと、第3ファイルとをコンパニオンデバイスから受信させるように構成され、
前記第1ファイルは、
第1メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第1操作に対応付けられた第1トリガーフィールドとを含み、前記第1操作は、前記第2ファイルまたは前記第2ファイルとは対応付けられておらず、前記第1ファイルは、
前記第2ファイルに対応付けられた第2トリガーフィールドをさらに含み、
前記第2ファイルは、
第2メディアコンテンツと、
前記コンピューティングデバイスが実行する第2操作に対応付けられた第3トリガーフィールドとを含み、前記第2操作は、前記第1ファイルまたは前記第1ファイルとは対応付けられておらず、前記第2ファイルは、
前記第3ファイルに対応付けられた第4トリガーフィールドをさらに含み、
前記第3ファイルは、第3メディアコンテンツを含み、
前記命令は、前記モバイルコンピューティングデバイスに、
前記第1メディアコンテンツを再生させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第2トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第2メディアコンテンツを再生させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信させ、
前記第4トリガーフィールドに関連する入力を受信したことに応答して、前記第3メディアコンテンツを再生させるようにさらに構成される、モバイルコンピューティングデバイス。
【請求項21】
前記モバイルコンピューティングデバイスは、スマートウォッチを含む、請求項20に記載のモバイルコンピューティングデバイス。
【国際調査報告】