(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】電極ベースの加熱装置
(51)【国際特許分類】
F24H 1/12 20220101AFI20240214BHJP
【FI】
F24H1/12 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548321
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 KR2022001963
(87)【国際公開番号】W WO2022173213
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0018523
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523419819
【氏名又は名称】ニュー エネルギー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム、ノウル
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨンテ
【テーマコード(参考)】
3L034
【Fターム(参考)】
3L034BA13
(57)【要約】
本発明の一実施形態は、本体部及び加熱ユニット部を含み、流体を加熱する電極ベースの加熱装置であって、前記本体部は内側に前記流体が配置されるように形成され、前記加熱ユニット部は互いに離隔する複数の加熱ユニットを備え、前記複数の加熱ユニットのうち少なくとも1つの加熱ユニットは、電解水が内側に配置され、前記電解水を加熱するように形成された電極部を含むように形成され、前記流体と前記電解水とは互いに重なり合うように配置される電極ベースの加熱装置を開示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部及び加熱ユニット部を含み、流体を加熱する電極ベースの加熱装置であって、
前記本体部は、内側に前記流体が配置されるように形成され、
前記加熱ユニット部は、互いに離隔する複数の加熱ユニットを備え、
前記複数の加熱ユニットのうち少なくとも1つの加熱ユニットは、電解水が内側に配置され、前記電解水を加熱するように形成された電極部を含むように形成され、
前記流体と前記電解水とは互いに重なり合うように配置される、電極ベースの加熱装置。
【請求項2】
前記加熱ユニット部の複数の加熱ユニットは、前記加熱ユニットの長手方向と交差する方向に沿って互いに離隔するように配置される、請求項1に記載の電極ベースの加熱装置。
【請求項3】
前記本体部の内側に前記流体を流入する流入部及び前記本体部の外側に前記流体を排出する排出部を含む、請求項1に記載の電極ベースの加熱装置。
【請求項4】
前記流体は、前記加熱ユニット部の複数の加熱ユニットのそれぞれの電極部と重なり合うように配置される、請求項1に記載の電極ベースの加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極ベースの加熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展により、機械、電子などの様々な技術を用いた製品が開発され生産されており、これに応じて様々な加熱システム、例えばボイラーシステムも開発されている。
【0003】
ボイラーは大きく産業用ボイラー、農業用ボイラー、家庭用ボイラーなどに区別することができる。また、他の方法でその種類を直接加熱方式又は水などの媒質を加熱して循環させる間接加熱方式に区別してもよい。
【0004】
また、ボイラーのエネルギー源の種類に応じて具体例として石油類を用いたボイラー、練炭などを用いたボイラー、木を用いた方式のボイラー、ガスを用いたボイラー、電気を用いたボイラーなどが使用又は研究されている。
【0005】
このうち電気を用いて熱源を供給するボイラーは、石油や石炭などの化石燃料に比べて煤煙や環境問題の面で利点がある。
【0006】
ただし、このような電気を用いた加熱装置の熱効率及び電気的安定性を容易に確保しながら加熱装置を実現するのに限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、電気的安定性及び熱効率を向上させてユーザの使用の利便性を向上させることができる電極ベースの加熱装置を提供することができる。
【発明を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、本体部及び加熱ユニット部を含み、流体を加熱する電極ベースの加熱装置であって、前記本体部は内側に前記流体が配置されるように形成され、前記加熱ユニット部は互いに離隔する複数の加熱ユニットを備え、前記複数の加熱ユニットのうち少なくとも1つの加熱ユニットは、電解水が内側に配置され、前記電解水を加熱するように形成された電極部を含むように形成され、前記流体と前記電解水とは互いに重なり合うように配置される電極ベースの加熱装置を開示する。
【0009】
本実施形態において、前記加熱ユニット部の複数の加熱ユニットは、前記加熱ユニットの長手方向と交差する方向に沿って互いに離隔するように配置されうる。
【0010】
本実施形態において、前記本体部の内側に前記流体を流入する流入部、及び前記本体部の外側に前記流体を排出する排出部を含むことができる。
【0011】
本実施形態において、前記流体は、前記加熱ユニット部の複数の加熱ユニットのそれぞれの電極部と重なり合うように配置されうる。
【0012】
上述したもの以外の他の態様、特徴、利点は、以下の図面、特許請求の範囲、及び発明の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る電極ベースの加熱装置は、電気的安定性及び熱効率を向上させ、ユーザの使用の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図3】
図3は、
図1のIII-III線に沿って切り取った断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの様々な変形例を概略的に示す断面図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの様々な変形例を概略的に示す断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの様々な変形例を概略的に示す断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの様々な変形例を概略的に示す断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図9】
図9は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図11】
図11は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図13】
図13は、
図11の電極ベースの加熱装置の流体の流れを説明するための例示的な図である。
【
図14】
図14は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図19】
図19は、
図14の電極ベースの加熱装置の流体の流れを説明するための例示的な図である。
【
図21】
図21は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【
図26】
図26は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置の構成を説明するための例示的な図である。
【
図27】
図27は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置の構成を説明するための例示的な図である。
【
図28】
図28は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置の構成を説明するための例示的な図である。
【
図29】
図29は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略平面図である。
【
図30】
図30は、
図29の電極ベースの加熱装置のトップモジュールを除去した後の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面に示す本発明に係る実施例を参照して、本発明の構成及び作用を詳細に説明する。
【0016】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に示し、詳細な説明に詳細に説明する。本発明の効果及び特徴、ならびにそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述される実施形態を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本発明は、以下に開示される実施形態に限定されず、様々な形態で実現することができる。
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明することとし、図面を参照して説明するとき、同一又は対応する構成要素には同じ符号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0018】
以下の実施形態において、第1、第2などの用語は限定的な意味ではなく、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的で使用されている。
【0019】
以下の実施形態では、単数の表現は、文脈上明らかに別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0020】
以下の実施形態において、含む又は有するなどの用語は、本明細書に記載の特徴又は構成要素が存在することを意味するものであり、1つ又は複数の他の特徴又は構成要素が追加される可能性を予め排除するものではない。
【0021】
図面では、説明の便宜上、構成要素はその大きさを誇張又は縮小することができる。例えば、図面に示される各構成の大きさ及び厚さは説明の便宜上任意に示されているので、本発明は必ずしも図示されたものに限定されない。
【0022】
以下の実施形態において、x軸、y軸及びz軸は直交座標系上の3軸に限定されず、それらを含む広い意味で解釈することができる。例えば、x軸、y軸、及びz軸は互いに直交していてもよいが、互いに直交しない異なる方向を指してもよい。
【0023】
特定の実施形態が他の実施可能である場合に特定のプロセス順序は、記載された順序とは異なる方法で行ってもよい。例えば、連続して説明される2つのプロセスは実質的に同時に行ってもよく、記載された順序とは逆の順序で進行されてもよい。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図であり、
図2は、
図1のAの例示的な拡大図であり、
図3は、
図1のIII-III線に沿って切り取った断面図である。
【0025】
図1~
図3を参照すると、本実施形態の電極ベースの加熱装置100は、本体部120及び加熱ユニット部HUとを含むことができる。
【0026】
本体部120の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。流体WTは様々な種類を含むことができ、例えば液体又は気体を含んでもよい。
【0027】
選択的な実施形態では、流体WTは水を含んでよいし、例えば、電極ベースの加熱装置100は温水を利用する方法を含むことができる。
【0028】
本体部120は、様々な形態を有することができ、例えば、中空のボックス形態を有してもよい。
【0029】
選択的な実施形態では、本体部120は、柱の形態、例えば円柱に類似した形態を有してもよく、他の例として四角柱の形態を有してもよく、他の例として底面が楕円に類似した形態の曲面を含む柱の形態を有してもよい。
【0030】
選択的な実施形態では、本体部120は、加熱ユニット部HU1、HU2よりも長く形成することができる。
【0031】
例えば、本体部120の内側の流体WTは、加熱ユニット部HU1、HU2の側面に対応することができ、具体例として側面を囲むように配置することができる。
【0032】
また、流体WTは、加熱ユニット部HUの第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間に配置することができる。
【0033】
このような本体部120の構成により、本体部120内の流体WTを加熱ユニット部HUを介して容易に加熱することができる。
【0034】
本体部120は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部121と、流体WTの排出のための排出部122とを含むことができる。
【0035】
具体的には、流入部121を介して流入する加熱前の未加熱流体CWを流入することができ、例えば、未加熱流体CWは常温又は低温の水を含んでもよい。
【0036】
排出部122を介して加熱された加熱流体HWを排出することができ、例えば加熱された水を排出してもよい。
【0037】
具体例として、流入部121を介して流入した常温の水を含む未加熱流体CWは、本体部120内に流入した後、加熱ユニット部HUを介して加熱され、このような加熱された水を含む加熱流体HWは、排出部122を介して排出されることができる。
【0038】
選択的な実施形態では、流入部121と排出部122とは、加熱ユニット部HUを挟んで両側に配置されることができる。これにより流入部121を介して流入した流体WTが加熱ユニット部HUの第1加熱ユニットHU1及び第2加熱ユニットHU2と隣接する空間を順次通過しながら加熱の効率性が向上することができる。
【0039】
本体部120は様々な素材で形成することができる。例えば、本体部120は、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成してもよい。選択的な実施形態では、本体部120は、様々な系列の樹脂を含むプラスチック材料で形成してもよい。他の選択的な実施形態では、本体部120は、セラミックなどの無機材料を含んでもよい。
【0040】
また、他の選択的な実施形態では、本体部120は金属材料で形成してもよい。
【0041】
別の例として、本体部120は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂を含んでもよい。
【0042】
選択的な実施形態では、少なくとも本体部120の面のうち流体WTに隣接する内側面に絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0043】
また、別の例として、本体部120の面のうち流体WTに隣接する内側面に有機物を含有する絶縁層を形成してもよい。
【0044】
これにより、加熱ユニット部HUとの相互絶縁特性を向上させ、電極ベースの加熱装置100の使用時の安全性を向上させることができる。
【0045】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1及び第2加熱ユニットHU2を含んでもよい。
【0046】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とは互いに離隔するように配置することができる。
【0047】
第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0048】
例えば、第1加熱ユニットHU1の放熱部130の内側に電解水IWを配置してもよく、放熱部130を介して電解水IWと流体WTとを区別するように配置してもよい。放熱部130のより具体的な説明は後述する。
【0049】
電解水IWは様々な種類であり得る。例えば、電解水IWは電解質溶液を含んでもよく、具体例としては、様々な種類の電解質溶液のうち1つ以上が適切に希釈された蒸留水、濾過水、ミネラルウォーター、水道水などを含んでもよい。
【0050】
電解水IWに含まれた電解質物質としては、食用ソーダ、リン酸塩、硝酸塩、亜酸塩、ケイ酸塩、ポリリン酸塩の無機質、アミン類、オキシ酸類などを主成分とする防錆剤などを含む様々な種類であり得る。
【0051】
第1加熱ユニットHU1は、電解水IWの出入りを制御する形態を有することができ、電解水IWが第1加熱ユニットHU1の内側に充填された後に外部に流出しないように形成されることができ、別の例として、電解水IWの補充又は排出のための補充流入部(図示せず)を含むことができる。
【0052】
一方、第1加熱ユニットHU1の領域のうち、電解水IWと接する領域は様々な材料で形成することができ、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成することができる。また、他の選択的な実施形態では金属材料で形成してもよい。
【0053】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1の領域のうち、電解水IWと接する領域は、絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0054】
他の例として、第1加熱ユニットHU1の領域のうち、電解水IWと接する領域は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂層を含んでもよい。
【0055】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部160を含むことができる。
【0056】
電極部160の少なくとも一領域は、第1加熱ユニットHU1の内側に配置されることができ、例えば放熱部130の内側に配置されてもよい。
【0057】
また、電極部160は、放熱部130の内側領域で電解水IWを加熱するように電解水IWと重なり合うように配置することができる。
【0058】
また、電極部160は、本体部120の内側に配置された流体WTと一方向を基準に重なり合うことができる。
【0059】
電極部160は複数の電極を含むことができる。
【0060】
例えば、電極部160は、第1電極161及び第2電極162を含んでもよい。
【0061】
具体例として、第1電極161及び第2電極162は、それぞれ電解水IWと接するように形成することができる。図示していないが、第1電極161及び第2電極162は電極制御部(図示せず)により電流を印加されることができ、制御部(図示せず)は電流を制御することができる。
【0062】
選択的な実施形態では、第1電極161及び第2電極162は、それぞれ第1端子部161T、第2端子部162Tを含むことができ、第1端子部161T、第2端子部162Tを介して電源を接続することができる。
【0063】
電極部160の第1電極161及び第2電極162に印加された電流によって電解水IWを加熱することができる。電解水IWが加熱されて発生した熱は、本体部120の流体WTに伝達され、流体WTを加熱することができる。
【0064】
第1電極161及び第2電極162は、第1加熱ユニットHU1の内側空間で互いに間隔を置いて離隔する形態を有することができる。
【0065】
例えば、第1電極161及び第2電極162は、第1加熱ユニットHU1の放熱部130の内側空間で互いに間隔を置いて離隔するまま長く延びた形態を有してもよく、線形を有してもよい。
【0066】
第1電極161及び第2電極162が延びて形成されたそれぞれの一側端部は、放熱部130の領域、具体例として内側面と離隔することができる。具体例として、第1端子部161T及び第2端子部162Tとは反対方向に向かう各端部は、放熱部130の内側面と離隔するように形成されてもよい。
【0067】
これにより、放熱部130内での電気的漏れやショート等の発生を低減しながら、安定して電解水IWに対する加熱過程を進行することができる。
【0068】
また、第1電極161及び第2電極162に電流が印加されるように第1電極161及び第2電極162の一領域、例えば第1端子部161T及び第2端子部162Tに接続された導電部(図示せず)を含むことができ、このような導電部(図示せず)は、ワイヤ状の導線として、電極制御部(図示せず)と接続することができる。
【0069】
他の選択的な実施形態では、電極部160は、三相の形態として3つの電極を含んでもよい。
【0070】
選択的な実施形態では、温度感知部材(図示せず)がさらに配置されて、放熱部130内側の電解水IWの温度を測定することができる。また、温度感知部(図示せず)の過熱を制御するように冷却部(図示せず)がさらに配置されてもよい。
【0071】
制御部(図示せず)は、電極部160に印加される電流を制御するように形成することができる。制御部(図示せず)を介して電極部160の第1電極161及び第2電極162のそれぞれに印加される電流を制御することができ、選択的な実施形態では、リアルタイム制御を行うことができる。
【0072】
このとき、制御部(図示せず)は、電極部160に印加される電流量を確認し、設定された値に応じて大きく又は小さくして電流制御を行うことができ、これにより電解水IWの急激な温度変化を低減することができる。
【0073】
制御部(図示せず)は、電流の変化を容易にするために様々な形態を有することができる。例えば、様々な種類のスイッチを含んでもよく、敏感かつ迅速する制御のために半導体リレー(solid state relay、SSR)などの無接点リレーを含んでもよい。
【0074】
第1加熱ユニットHU1の放熱部130は、電解水IWと流体WTとを区別するように配置することができる。例えば、放熱部130は、電解水IWと流体WTとの間に位置してもよい。また、放熱部130は、電極部160と離隔するように形成されることができる。
【0075】
例えば、放熱部130は、本体部120の長手方向と同じ方向を基準に長さを有するように長く延びた形態を有してもよく、具体例として放熱部130の一端は本体部120の内側面と離隔されてもよく、このような間隔された領域に流体WTが配置されることができる。
【0076】
放熱部130の一側は本体部120と接続されることができる。放熱部130が本体部120に接続された一側の方向に電極部160の第1端子部161Tと第2端子部162Tとが容易に延びることができる。
【0077】
選択的な実施形態では、放熱部130は底面を含み、底面は本体部120の一側と密着することができる。
【0078】
選択的な実施形態では、放熱部130は中空の柱の形態を有してもよい。例えば、曲面の外側面を有してもよく、具体例として円柱に類似した形態を有してもよい。これにより、流体WTとの接触面を増やして流体WTへの熱伝達効率を向上させることができる。また、流体WTと接する曲面の外側面を有するようにして、流体WTが本体部120の内側空間で放熱部130の外側面に沿って円滑に移動して流体WTの加熱均一性効果を向上させることができる。
【0079】
選択的な実施形態では、放熱部130は電解水IWと接することができる。
【0080】
選択的な実施形態では、放熱部130は流体WTと接することができる。
【0081】
放熱部130は、熱伝導性の高い材料で形成することができ、例えば金属材料を含むように形成してもよい。放熱部130を介して電解水IWの熱を流体WTに容易に伝達することができる。
【0082】
具体例として、放熱部130は、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼又は他の合金を含んでもよい。
【0083】
また、選択的な実施形態では、放熱部130は、電解水IWに向かう一側に絶縁層(図示せず)を含んでもよく、また別の例として流体WTに向かう一側に絶縁層(図示せず)を含んでもよい。これにより、電解水IWから電流が放熱部130に流れるのを低減又は防止することができる。
【0084】
放熱部130は、電解水IWが配置された一領域を囲み、これにより、電解水IWが配置された領域の外側を囲むように形成することができる。
【0085】
また、流体WTは、放熱部130の外側で放熱部130を囲むように配置されることができる。
【0086】
【0087】
選択的な実施形態では、
図2を参照すると、放熱部130は、電解水IWに向かう側面に第1絶縁層IIL1と、流体WTに向かう側面に第2絶縁層IIL2とを含むことができる。
【0088】
また、選択的な実施形態では、少なくとも放熱部130は、電解水IWに向かう側面に第1絶縁層IIL1のみを含んでもよい。
【0089】
第1絶縁層IIL1又は第2絶縁層IIL2は、セラミック材料などの無機層を含むことができる。
【0090】
他の例として、第1絶縁層IIL1又は第2絶縁層IIL2は、樹脂層などの有機層を含むことができ、また具体例として絶縁性テフロン層を含んでもよい。
【0091】
第1絶縁層IIL1は、電解水IWを介して放熱部130に電流が流れるのを低減し、このような漏れ電流の流れが本体部120又は流体WTに残存することを低減又は防止することができる。さらに、第1絶縁層IIL1は、放熱部130に漏れ電流成分が残存する場合、流体WTに流れることを低減又は防止し、流体WTの流れ中に発生する可能性のある電気的事故の発生を低減することができる。
【0092】
第2加熱ユニットHU2の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0093】
例えば、第2加熱ユニットHU2の放熱部130の内側に電解水IWを配置してもよい。
【0094】
第2加熱ユニットHU2は、1つ以上の電極を有する電極部160を含むことができる。電極部160は複数の電極を含むことができる。
【0095】
例えば、電極部160は、第1電極161及び第2電極162を含んでもよい。
【0096】
第2加熱ユニットHU2の電解水IW、放熱部130及び電極部160の内容は、上述した第1加熱ユニットHU1の構成と同じであり得、他の例として第1加熱ユニットHU1の構成の一部を選択的に必要に応じて変形して適用することができるので、より具体的な説明は省略する。
【0097】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側に流体が配置され、流体と少なくとも一領域とが重なり合うように配置された複数の加熱ユニットを備える加熱ユニット部を含むことができる。例えば、加熱ユニット部は2つの加熱ユニットを含むものと説明したが、必要に応じて3つ以上の加熱ユニットを含んでもよい。
【0098】
複数の加熱ユニットが互いに離隔するように配置され、流体は複数の加熱ユニットの外側面と重なり合い、加熱ユニットによって流体を容易に加熱することができる。また、流体は複数の加熱ユニットの間にも配置されることができ、流体の加熱効率を向上させることができる。
【0099】
具体例として、本体部の流体が流入される領域と排出される領域との間に複数の加熱ユニットが離隔するように配置され、流体は本体部に流入した後、複数の加熱ユニットのそれぞれの側面及びその間の空間を流れながら加熱され、流体の加熱速度及び本体部内の流体の加熱均一性を効率的に向上させることができる。
【0100】
一方、加熱ユニット部の各加熱ユニットは、電極部の電極に印加された電流の制御によって電解水を加熱することができ、このような電解水の熱は放熱部を介して流体に伝達されて流体を加熱することができる。これにより、電解水の熱を安全に流体に伝達することができる。
【0101】
また、選択的な実施形態では、本体部の内側で流体が各加熱ユニットの外側を囲むように配置され、本体部内側で流体が加熱ユニットの外側を容易に移動することができ、具体例として、加熱ユニットの外側面が曲面を含むようにして、円滑な流体の流れを容易に実現することができる。
【0102】
流入した未加熱流体から加熱された加熱流体の循環の流れが円滑に進行し、電極ベースの加熱装置の全体的な効率を向上させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。例えば、ユーザに温水を容易に供給することができる。
【0103】
また、放熱部の側面のうち電解水に向かう側面に絶縁層、例えばセラミックなどの無機絶縁層を含むようにして、電解水から放熱部への電流の流れ又は漏れ電流の流れの発生を低減又は防止することができる。また、ユーザの使用安定性を向上させることができる。
【0104】
図4~
図7は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの様々な変形例を概略的に示す断面図である。
【0105】
図4~
図7は、第1加熱ユニットHU1を示しているが、これは説明の便宜のためのものであり、選択的に
図4~
図7の構成は第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とのうち一つに選択的に適用してもよく、両方に適用してもよい。
【0106】
図4を参照すると、一変形例として、第1加熱ユニットHU1の放熱部130′は、第1絶縁層131′及び放熱部材132′を含むことができ、具体的には電解水IWに向かう側面に第1絶縁層131′を配置し、第1絶縁層131′上に放熱部材132′を形成することができる。
【0107】
図示していないが、流体WTに向かう側面、例えば、放熱部材132′上に第2絶縁層(図示せず)を形成してもよい。
【0108】
放熱部材132′は、熱伝導性の高い材料で形成することができ、例えば金属材料を含むように形成してもよい。具体例として、放熱部材132′は、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼又は他の合金を含んでもよい。
【0109】
このような構造により、電極部160′の第1電極161′及び第2電極162′を介して加熱された電解水IWの熱が放熱部130′に効果的に伝達され、放熱部130′から流体への熱伝達効率を向上させることができる。また、放熱部130′を通る電流の異常漏れを遮断することができる。
【0110】
図5を参照すると、一変形例として、第1加熱ユニットHU1の放熱部130″は、ベース131″及び放熱突出部132″を含むことができる。
【0111】
ベース131″は、電解水IWを囲む形態で形成することができ、例えば円柱に類似した形態を有してもよい。また、ベース131″は、電極部160″と対向するように形成されることができる。
【0112】
放熱突出部132″は、複数に備えることができ、ベース131″に接続されてベース131″から流体に向かうように突出することができる。
【0113】
複数の放熱突出部132″を介して放熱部130″から流体への熱伝達効率を向上させることができる。
【0114】
選択的な実施形態では、複数の放熱突出部132″のそれぞれは、一方向に延びた形態を有することができ、互いに離隔する領域を有することができる。
【0115】
選択的な実施形態では、複数の放熱突出部132″のそれぞれは、放熱部130″の長手方向に沿って長く延びた形態を有することができ、放熱部130″の長手方向、例えばベース131″の長手方向と平行な方向の長さを有することができる。
【0116】
また、他の例として、複数の放熱突出部132″のそれぞれは、ベース部131″の長手方向と平行ではなく鋭角又は鈍角を有する方向に長さを有してもよい。
【0117】
また、他の例として、複数の放熱突出部132″のそれぞれは、ベース131″の長手方向に対して曲線になるように形成されてもよい。
【0118】
放熱部130″は、熱伝導性の高い材料で形成することができ、例えば金属材料を含むように形成してもよい。放熱部130″を介して電解水IWの熱を流体WTに容易に伝達することができる。
【0119】
具体例として、放熱部130″は、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼又は他の合金を含んでもよい。
【0120】
また、選択的な実施形態では、放熱部130″は、電解水IWに向かう一側に絶縁層(図示せず)を含んでもよく、また別の例として流体WTに向かう一側に絶縁層(図示せず)を含んでもよい。これにより、電解水IWから電流が放熱部130″を通って流れるのを低減又は防止することができる。
【0121】
図6を参照すると、一変形例として、第1加熱ユニットHU1の放熱部1130は、ベース1131及び放熱突出部1132を含むことができる。
【0122】
ベース1131は、電極部1160が配置された領域を囲む形態で形成することができ、例えば円柱に類似した形態を有してもよい。また、ベース1131は、電解水IWを囲む形態を有することができる。
【0123】
放熱突出部1132は、複数に備えることができ、ベース1131に接続されてベース1131から流体に向かうように突出することができる。
【0124】
複数の放熱突出部1132のそれぞれは、ベース1131の外周面に対して傾斜した形態を有することができる。例えば、複数の放熱突出部1132のそれぞれは、ベース1131の外周面に対して鋭角又は鈍角を有するように形成してもよい。
【0125】
また、具体例として、このような複数の放熱突出部1132のそれぞれは、ベース1131の外周面に対して傾斜した形態を有する場合、同じ方向に傾斜した形態を有することができる。一例として、
図6に示すように、ベース1131の外周面を基準に反時計回りに沿って傾斜した形態を有してもよい。
【0126】
この構造により、放熱突出部1132と流体との間の熱交換を円滑に進行することができる。
【0127】
また、流体が放熱突出部1132の傾斜方向に沿って流れが発生することができ、本体部の内側空間で流体が容易に移動して加熱の均一性を向上させることができる。
【0128】
図7を参照すると、一変形例として、第1加熱ユニットHU1の放熱部1130′は、ベース1131′及び放熱突出部1132′を含むことができる。
【0129】
ベース1131′は、電極部1160′が配置された領域を囲む形態で形成することができ、例えば円柱に類似した形態を有してもよい。また、ベース1131′は、電解水IWが配置された領域を囲む形態を有してもよい。
【0130】
放熱突出部1132′は、複数に備えることができ、ベース1131′に接続されてベース1131′から流体に向かうように突出することができる。
【0131】
複数の放熱突出部1132′のそれぞれは、ベース1131′の外周面に対して曲線を有するように形成されることができる。例えば、複数の放熱突出部1132′のそれぞれは、ベース1131′の外周面に対して凸状の曲線を有するように形成してもよい。
【0132】
この構造により、放熱突出部1132′と流体との間の熱交換を円滑に進行することができる。
【0133】
また、流体が放熱突出部1132′の曲線の方向に沿って流れが発生することができ、本体部の内側空間で流体が容易に移動又は対流を通じて加熱の均一性を向上させることができる。
【0134】
図8は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【0135】
図8を参照すると、本実施形態の電極ベースの加熱装置200は、本体部220及び加熱ユニット部HUを含むことができる。
【0136】
説明の便宜上、上述した実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0137】
本体部220の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。
【0138】
本体部220は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部221及び流体WTの排出のための排出部222を含むことができる。
【0139】
具体例として、本体部220の一側に向かうように流入部221が形成され、流入部221が形成された箇所とは異なる領域に本体部220の他の一側に向かうように排出部222が形成されうる。
【0140】
選択的な実施形態では、流入部221が形成された領域は、排出部222が形成された領域と互いに対向する方向であり得る。例えば、 体部220の長手方向を基準に本体部220の領域のうち一側に流入部221を形成し、これと対向する他方の一領域に排出部222を形成し、この場合、排出部222は、流入部221と重なり合わないように配置することができる。
【0141】
図9は、本発明の一実施形態に係る加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す図である。
【0142】
説明の便宜上、上述した実施形態で説明したものと異なる内容を中心に説明する。
【0143】
第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0144】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部260′を含むことができる。
【0145】
電極部260′は複数の電極を含むことができる。
【0146】
例えば、電極部260′は、第1電極261′、第2電極262′、及び第3電極263′を含んでもよい。
【0147】
具体例として、第1電極261′、第2電極262′、及び第3電極263′はそれぞれ離隔するように配置することができる。
【0148】
選択的な実施形態では、第1電極261′、第2電極262′、及び第3電極263′は、それぞれ第1端子部261T′、第2端子部262T′、及び第3端子部263T′を含むことができる。
【0149】
第1加熱ユニットHU1の放熱部230′は、電解水IWと流体とを区別するように配置することができ、例えば放熱部230′の内側に電解水IWを配置してもよい。
【0150】
図10は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【0151】
図10を参照すると、本実施形態の電極ベースの加熱装置300は、本体部320及び加熱ユニット部HUを含むことができる。
【0152】
本体部320の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。流体WTは様々な種類を含むことができ、例えば液体又は気体を含んでもよい。
【0153】
本体部320は、様々な形態を有することができ、例えば、中空のボックス形態を有してもよい。
【0154】
選択的な実施形態では、本体部320は、柱の形態、例えば円柱に類似した形態を有してもよく、他の例として四角柱の形態を有してもよく、他の例として底面が楕円に類似した形態の曲面を含む柱の形態を有してもよい。
【0155】
本体部320の内側にはバリア部350が配置されることができる。
【0156】
バリア部350は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間に配置されることができる。
【0157】
バリア部350を介して第1加熱ユニットHU1が配置される空間と第2加熱ユニットHU2が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0158】
また、流入した流体WTは、バリア部350を介して第1加熱ユニットHU1に隣接する空間から第2加熱ユニットHU2に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部320内の流体WTを加熱ユニット部HUを介して効率的に加熱することができる。
【0159】
バリア部350は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部320の内側面と離隔する通路とを有することができ、このような通路は流体WTの流れの通路になることができる。
【0160】
選択的な実施形態では、バリア部350によって少なくとも第1加熱ユニットHU1の側面から第2加熱ユニットHU2の側面方向への流体WTの流れは制限されうる。
【0161】
本体部320は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部321及び流体WTの排出のための排出部322を含むことができる。
【0162】
選択的な実施形態では、流入部321と排出部322とは、加熱ユニット部HUを挟んで両側に配置されることができる。これにより、流入部321を介して流入した流体WTが加熱ユニット部HUの第1加熱ユニットHU1と隣接する空間を流れながら加熱され、バリア部350を通過して第2加熱ユニットHU2と隣接する空間を流れながら加熱され、加熱の効率性と流体WTの全領域での加熱の均一性とを向上させることができる。
【0163】
本体部320は様々な素材で形成することができる。例えば、本体部320は、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成してもよい。選択的な実施形態では、本体部320は、様々な系列の樹脂を含むプラスチック材料で形成してもよい。他の選択的な実施形態では、本体部320は、セラミックなどの無機材料を含んでもよい。
【0164】
また、他の選択的な実施形態では、本体部320は金属材料で形成してもよい。
【0165】
他の例として、本体部320は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂を含んでもよい。
【0166】
選択的な実施形態では、少なくとも本体部320の面のうち流体WTに隣接する内側面に絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0167】
また、他の例として、本体部320の面のうち流体WTに隣接する内側面に有機物を含有する絶縁層を形成してもよい。
【0168】
これにより、加熱ユニット部HUとの相互絶縁特性を向上させ、電極ベースの加熱装置300の使用時の安全性を向上させることができる。
【0169】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1及び第2加熱ユニットHU2を含んでもよい。
【0170】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とは互いに離隔するように配置することができる。
【0171】
また、上述したように、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間にはバリア部350を配置することができる。
【0172】
第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0173】
例えば、第1加熱ユニットHU1の放熱部330の内側に電解水IWを配置してもよく、放熱部330を介して電解水IWと流体WTとを区別するように配置してもよい。
【0174】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部360を含むことができる。
【0175】
電極部360の少なくとも一領域は、第1加熱ユニットHU1の内側に配置されることができ、例えば放熱部330の内側に配置されてもよい。
【0176】
また、電極部360は、放熱部330の内側領域で電解水IWを加熱するように電解水IWと重なり合うように配置することができる。
【0177】
また、電極部360は、本体部320の内側に配置された流体WTと一方向を基準に重なり合うことができる。
【0178】
電極部360は複数の電極を含むことができる。
【0179】
例えば、電極部360は、第1電極361及び第2電極362を含んでもよい。
【0180】
選択的な実施形態では、第1電極361及び第2電極362は、それぞれ第1端子部361T、第2端子部362Tを含むことができ、第1端子部361T、第2端子部362Tを介して電源を接続することができる。
【0181】
第1加熱ユニットHU1の放熱部330は、電解水IWと流体WTとを区別するように配置することができる。例えば、放熱部330は、電解水IWと流体WTとの間に位置してもよい。また、放熱部330は、電極部360と離隔するように形成されることができる。
【0182】
放熱部330の具体的な内容は、上述した実施形態で説明した内容を選択的に適用したり、これを必要に応じて変形して適用することができるので、具体的な説明は省略する。
【0183】
また、上述した
図2の構造を選択的に適用してもよい。
【0184】
第2加熱ユニットHU2の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0185】
例えば、第2加熱ユニットHU2の放熱部330の内側に電解水IWを配置してもよい。
【0186】
第2加熱ユニットHU2は、1つ以上の電極を有する電極部360を含むことができる。電極部360は複数の電極を含むことができる。
【0187】
例えば、電極部360は、第1電極361及び第2電極362を含んでもよい。
【0188】
第2加熱ユニットHU2の電解水IW、放熱部330及び電極部360の内容は、上述した第1加熱ユニットHU1の構成と同じであり得、他の例として第1加熱ユニットHU1の構成の一部を選択的に必要に応じて変形して適用することができるので、より具体的な説明は省略する。
【0189】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側に流体が配置され、流体と少なくとも一領域とが重なり合うように配置された複数の加熱ユニットを備える加熱ユニット部を含むことができる。例えば、加熱ユニット部は2つの加熱ユニットを含むものと説明したが、必要に応じて3つ以上の加熱ユニットを含んでもよい。
【0190】
複数の加熱ユニットが互いに離隔するように配置され、流体は複数の加熱ユニットの外側面と重なり合い、加熱ユニットによって流体を容易に加熱することができる。また、流体を複数の加熱ユニットの間にも配置されることができ、流体の加熱効率を向上させることができる。
【0191】
また、複数の加熱ユニット間にバリア部を形成することができ、バリア部を介して少なくとも一領域で各加熱ユニットが配置される空間を区別することができる。例えば、加熱ユニットの側面が対向する領域に長く延びた形態でバリア部を形成してもよい。これにより、少なくとも加熱ユニットの側面から隣接する加熱ユニットの側面方向への流体の流れよりは、バリア部の端部と本体部の内側面との間の離隔された通路を通じた流体の流れが円滑になる。
【0192】
これにより、流入部を介して流入した流体が第1加熱ユニットと隣接する領域で第1方向に流れながら加熱され、バリア部と本体部との間の通路部を通過して第2加熱ユニットと隣接する領域で前記第1方向と交差する第2方向に流れながら加熱することができる。
【0193】
その結果、流体が本体部の内側空間で各加熱ユニットに対応する空間を流れながら円滑に加熱することができ、本体部の内側の流体の領域別の不均一な加熱を低減又は防止することができる。
【0194】
図示されていないが、
図4~
図7の加熱ユニットの変形例及び上述した実施形態で説明した加熱ユニットの内容は、本実施形態に選択的に適用することができる。
【0195】
図11は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図であり、
図12は、
図11の加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す図であり、
図13は、
図11の電極ベースの加熱装置の流体の流れを説明するための例示的な図である。
【0196】
本実施形態の電極ベースの加熱装置400は、本体部420及び加熱ユニット部HUを含むことができる。
【0197】
加熱ユニット部HUは、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、及びHU4を含むことができる。
【0198】
本体部420の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。流体WTは様々な種類を含むことができ、例えば液体又は気体を含んでもよい。
【0199】
本体部420は、様々な形態を有することができ、例えば、中空のボックス形態を有してもよい。
【0200】
選択的な実施形態では、本体部420は、内側に流体WTの流れが制限される底部441を有することができ、底部441と対向する上側部を含むことができる。
【0201】
選択的な実施形態では、本体部420は、流体WTの流れが制限される制限領域BTAを含むことができ、制限領域BTAは底部441、側面部442、及び下側部423と定義することができる。
【0202】
本体部420の内側にはバリア部450が配置されることができる。
【0203】
バリア部450は、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、及びHU4を区別するように配置することができる。
【0204】
例えば、バリア部450は、第1バリア451、第2バリア452、及び第3バリア453を含んでもよく、具体例として順次互いに離隔するように配置してもよい。
【0205】
第1バリア451は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間に配置することができる。第1バリア451を介して第1加熱ユニットHU1が配置される空間と第2加熱ユニットHU2が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0206】
また、流入した流体WTは、第1バリア451を介して第1加熱ユニットHU1に隣接する空間から第2加熱ユニットHU2に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部420内の流体WTを第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とを介して効率的に加熱することができる。
【0207】
第1バリア451は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部420の内側面と離隔する第1通路TH1とを有することができ、このような第1通路TH1は流体WTの流れの通路になることができる。
【0208】
選択的な実施形態では、第1バリア451によって少なくとも第1加熱ユニットHU1の側面から第2加熱ユニットHU2の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。
【0209】
第2バリア452は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との間に配置することができる。第2バリア452を介して第2加熱ユニットHU2が配置される空間と第3加熱ユニットHU3が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0210】
また、流入した流体WTは、第2バリア452を介して第2加熱ユニットHU2に隣接する空間から第3加熱ユニットHU3に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部420内の流体WTを第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3とを介して効率的に加熱することができる。
【0211】
第2バリア452は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部420の内側面と離隔する第2通路TH2を有することができ、このような第2通路TH2は流体WTの流れの通路になることができる。
【0212】
第2通路TH2は第1通路TH1と重なり合わないことができ、例えば、第2通路TH2は第2加熱ユニットHU2の第1方向の端部に隣接し、第1通路TH1は第2加熱ユニットHU2の第1方向とは反対方向の端部に隣接してもよい。
【0213】
具体例として、第2通路TH2と第1通路TH1とは互いに反対方向に向かうように形成されてもよい。
【0214】
選択的な実施形態では、第2バリア452によって少なくとも第2加熱ユニットHU2の側面から第3加熱ユニットHU3の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。
【0215】
第3バリア453は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との間に配置することができる。第3バリア453を介して第3加熱ユニットHU3が配置される空間と第4加熱ユニットHU4が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0216】
また、流入した流体WTは、第3バリア453を介して第3加熱ユニットHU3に隣接する空間から第4加熱ユニットHU4に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部420内の流体WTを第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4とを介して効率的に加熱することができる。
【0217】
第3バリア453は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部420の内側面と離隔する第3通路TH3を有することができ、このような第3通路TH3は流体WTの流れの通路になることができる。
【0218】
第3通路TH3は第2通路TH2と重なり合わないことができ、例えば、第3通路TH3と第2通路TH2とは互いに反対方向に向かうように形成してもよい。
【0219】
選択的な実施形態では、第3通路TH3は第1通路TH1と重なり合うことができる。
【0220】
選択的な実施形態では、第3バリア453によって少なくとも第3加熱ユニットHU3の側面から第4加熱ユニットHU4の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。
【0221】
通路部、例えば、第1通路TH1、第2通路TH2、及び第3通路TH3は、流体WTが通過するように幅Wを有することができ、選択的な実施形態ではこれらの幅Wはすべて同じであってもよい。
【0222】
本体部420は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部421及び流体WTの排出のための排出部422を含むことができる。
【0223】
流入部421及び排出部422は、制限領域BTAの両側に配置されることができる。これにより流入部421に流入した流体WTは、制限領域BTAの一側を通過してから、加熱ユニット部HUに隣接する領域を通過しながら加熱された後に排出部422に排出されうる。
【0224】
選択的な実施形態では、流入部421と排出部422とは、加熱ユニット部HUを挟んで両側に配置されることができる。これにより、加熱の効率性と流体WTの全領域での加熱の均一性を向上させることができる。
【0225】
本体部420は様々な素材で形成することができる。例えば、本体部420は、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成してもよい。選択的な実施形態では、本体部420は、様々な系列の樹脂を含むプラスチック材料で形成してもよい。他の選択的な実施形態では、本体部分420は、セラミックなどの無機材料を含んでもよい。
【0226】
また、他の選択的な実施形態では、本体部420は金属材料で形成してもよい。
【0227】
他の例として、本体部420は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂を含んでもよい。
【0228】
選択的な実施形態では、少なくとも本体部420の面のうち流体WTに隣接する内側面に絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0229】
また、他の例として、本体部420の面のうち流体WTに隣接する内側面に有機物を含有する絶縁層を形成してもよい。
【0230】
これにより、加熱ユニット部HUとの相互絶縁特性を向上させ、電極ベースの加熱装置400の使用時の安全性を向上させることができる。
【0231】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、及びHU4を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3及び第4加熱ユニットHU4を含んでもよい。
【0232】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、及び第4加熱ユニットHU4は、互いに離隔するように配置することができる。
【0233】
図12を参照しながら、第1加熱ユニットHU1について説明する。
【0234】
第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0235】
例えば、第1加熱ユニットHU1の放熱部430の内側に電解水IWを配置してもよく、放熱部430を介して電解水IWと流体WTとを区別するように配置してもよい。
【0236】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部460を含むことができる。
【0237】
電極部460の少なくとも一領域は、第1加熱ユニットHU1の内側に配置されることができ、例えば放熱部430の内側に配置されてもよい。
【0238】
また、電極部460は、放熱部430の内側領域で電解水IWを加熱するように電解水IWと重なり合うように配置することができる。
【0239】
また、電極部460は、本体部420の内側に配置された流体WTと一方向を基準に重なり合うことができる。
【0240】
電極部460は複数の電極を含むことができる。
【0241】
例えば、電極部460は、第1電極461及び第2電極462を含んでもよい。
【0242】
選択的な実施形態では、第1電極461及び第2電極462は、それぞれ第1端子部461T、第2端子部462Tを含むことができ、第1端子部461T、第2端子部462Tを介して電源を接続することができる。
【0243】
選択的な実施形態では、示すように第2加熱ユニットHU2に保護部460Cを第1端子部461T、第2端子部462T上に形成してもよい。
【0244】
第1加熱ユニットHU1の放熱部430は、電解水IWと流体WTとを区別するように配置することができる。例えば、放熱部430は、電解水IWと流体WTとの間に位置してもよい。また、放熱部430は、電極部460と離隔するように形成されることができる。
【0245】
放熱部430の具体的な内容は、上述した実施形態で説明した内容を選択的に適用したり、これを必要に応じて変形して適用したりすることができるので、具体的な説明は省略する。
【0246】
また、上述した
図2の構造を選択的に適用してもよい。
【0247】
第2加熱ユニットHU2~第4加熱ユニットHU4は、第1加熱ユニットHU1の構成と同じであり得、必要に応じて類似した範囲内で変形して適用することができるので具体的な説明は省略する。
【0248】
図13を参照しながら流体WTの流れを説明する。説明の便宜上、
図19には、加熱ユニット部HUの複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、及びHU4を省略した。なお、説明の便宜上、流体WTの流れを矢印で示した。そのような矢印は、説明の便宜上のもので、流れの方向を概略的に説明するための表示であり得る。
【0249】
図13に示すように、流入部421を介して流入した未加熱流体WT、例えば生水は、第1加熱経路LA1を通過することができる。第1加熱経路LA1は、第1加熱ユニットHU1と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第1加熱経路LA1から第1通路TH1を通過して第2加熱経路LA2に流れることができる。第2加熱経路LA2は、第2加熱ユニットHU2と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第2加熱経路LA2から第2通路TH2を通過して第3加熱経路LA3に流れることができる。第3加熱経路LA3は、第3加熱ユニットHU3と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第3加熱経路LA3から第3通路TH3を通過して第4加熱経路LA4に流れることができる。第4加熱経路LA4は、第4加熱ユニットHU4と重なり合った領域を含むことができる。その後、流体WTは排出部422を介して排出されることができ、例えば加熱された温水が排出されてもよい。
【0250】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側に流体が配置され、流体と少なくとも一領域とが重なり合うように配置された複数の加熱ユニットを備える加熱ユニット部を含むことができる。
【0251】
複数の加熱ユニットが互いに離隔するように配置され、流体は複数の加熱ユニットの外側面と重なり合い、加熱ユニットによって流体を容易に加熱することができる。また、流体を複数の加熱ユニットの間にも配置することができ、流体の加熱効率を向上させることができる。
【0252】
また、複数の加熱ユニット間にバリア部を形成することができ、バリア部の一領域には流体が通過するように通路部を形成することができる。
【0253】
例えば、バリア部は複数のバリアを含み、各バリアの通路部が互いに交互に形成されてもよい。
【0254】
この構造により、バリア部によってそれぞれ区別されるように配置された各加熱ユニットと隣接する空間を流体が容易に移動することができる。
【0255】
また、通路部の具体的な構成により、流体が一方向に流れながら第1加熱ユニットによって効果的に加熱された後に第1通路部を通過した後、反対の一方向に流れながら第2加熱ユニットによって効果的に加熱され、第2通路を通過した後、前記一方向に流れながら第3加熱ユニットによって効果的に加熱された後に第3通路部を通過した後、前記反対の一方向に流れながら第4加熱ユニットによって加熱された後、排出部を介して排出されることができる。
【0256】
その結果、流体が本体部の内側空間で各加熱ユニットに対応する空間を流れながら円滑に加熱することができ、本体部の内側の流体の領域別の不均一な加熱を低減又は防止することができ、電極ベースの加熱装置の熱効率を容易に向上させることができる。
【0257】
図示されていないが、
図4~
図7の加熱ユニットの変形例及び上述した実施形態で説明した加熱ユニットの内容は、本実施形態に選択的に適用することができる。
【0258】
図14は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図であり、
図15は、
図14の加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す図であり、
図16は、
図15のXVI-XVI線に沿って切り取った断面図の例示である。
【0259】
図19は、
図14の電極ベースの加熱装置の流体の流れを説明するための例示的な図である。
【0260】
図20は、
図14のXVII-XVII線に沿って切り取った断面図である。
【0261】
本実施形態の電極ベースの加熱装置500は、本体部520及び加熱ユニット部HUを含むことができる。
【0262】
加熱ユニット部HUは、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を含むことができる。
【0263】
本体部520の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。流体WTは様々な種類を含むことができ、例えば液体又は気体を含んでもよい。
【0264】
本体部520は様々な形態を有することができ、例えば中空のボックス形態を有してもよい。
【0265】
選択的な実施形態では、本体部520は、内側に流体WTの流れが制限される底部541を有することができ、底部541と対向する上側部を含むことができる。
【0266】
選択的な実施形態では、本体部520は、流体WTの流れが制限される制限領域BTAを含むことができ、制限領域BTAは底部541、側面部542、及び下側部523と定義することができる。
【0267】
本体部520の内側にはバリア部550が配置されることができる。
【0268】
バリア部550は、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を区別するように配置することができる。
【0269】
例えば、バリア部550は、第1バリア551、第2バリア552、第3バリア553、第4バリア554及び第5バリア555を含んでもよく、具体例として、順次互いに離隔するように配置してもよい。
【0270】
第1バリア551は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間に配置することができる。第1バリア551を介して第1加熱ユニットHU1が配置される空間と第2加熱ユニットHU2が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0271】
また、流入した流体WTは、第1バリア551を介して第1加熱ユニットHU1に隣接する空間から第2加熱ユニットHU2に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部520内の流体WTを第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とを介して効率的に加熱することができる。
【0272】
第1バリア551は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部520の内側面と離隔する第1通路TH1を有することができ、このような第1通路TH1は流体WTの流れの通路になることができる。
【0273】
選択的な実施形態では、第1バリア551によって少なくとも第1加熱ユニットHU1の側面から第2加熱ユニットHU2の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図20に示すように、第1バリア551は、第1加熱ユニットHU1の厚さ方向を基準に本体部520の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。
【0274】
第2バリア552は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との間に配置することができる。第2バリア552を介して第2加熱ユニットHU2が配置される空間と第3加熱ユニットHU3が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0275】
また、流入した流体WTは、第2バリア552を介して第2加熱ユニットHU2に隣接する空間から第3加熱ユニットHU3に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部520内の流体WTを第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3とを介して効率的に加熱することができる。
【0276】
第2バリア552は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部520の内側面と離隔する第2通路TH2を有することができ、そのような第2通路TH2は流体WTの流れの通路となることができる。
【0277】
第2通路TH2は第1通路TH1と重なり合わないことができ、例えば、第2通路TH2は第2加熱ユニットHU2の第1方向の端部に隣接し、第1通路TH1は第2加熱ユニットHU2の第1方向とは反対方向の端部に隣接してもよい。
【0278】
具体例として、第2通路TH2は第1通路TH1と重なり合わないことができ、例えば、第2通路TH2と第1通路TH1とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0279】
選択的な実施形態では、第2バリア552によって少なくとも第2加熱ユニットHU2の側面から第3加熱ユニットHU3の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図20に示すように、第2バリア552は、第2加熱ユニットHU2の厚さ方向を基準に本体部520の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。
【0280】
第3バリア553は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との間に配置することができる。第3バリア553を介して第3加熱ユニットHU3が配置される空間と第4加熱ユニットHU4が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0281】
また、流入した流体WTは、第3バリア553を介して第3加熱ユニットHU3に隣接する空間から第4加熱ユニットHU4に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部520内の流体WTを第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4とを介して効率的に加熱することができる。
【0282】
第3バリア553は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部520の内側面と離隔する第3通路TH3を有することができ、このような第3通路TH3は流体WTの流れの通路になることができる。
【0283】
第3通路TH3は第2通路TH2と重なり合わないことができ、例えば第3通路TH3と第2通路TH2とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0284】
選択的な実施形態では、第3通路TH3は第1通路TH1と重なり合うことができる。
【0285】
選択的な実施形態では、第3バリア553によって少なくとも第3加熱ユニットHU3の側面から第4加熱ユニットHU4の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図20に示すように、第3バリア553は、第3加熱ユニットHU3の厚さ方向を基準に本体部520の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。
【0286】
第4バリア554は、第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5との間に配置することができる。第4バリア554を介して第4加熱ユニットHU4が配置される空間と第5加熱ユニットHU5が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0287】
また、流入した流体WTは、第4バリア554を介して第4加熱ユニットHU4に隣接する空間から第5加熱ユニットHU5に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部520内の流体WTを第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5とを介して効率的に加熱することができる。
【0288】
第4バリア554は、第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部520の内側面と離隔する第4通路TH4を有することができ、このような第4通路TH4は流体WTの流れの通路になることができる。
【0289】
第4通路TH4は第3通路TH3と重なり合わないことができ、例えば、第4通路TH4と第3通路TH3とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0290】
選択的な実施形態では、第4通路TH4は第2通路TH2と重なり合うことができる。
【0291】
選択的な実施形態では、第4バリア554によって少なくとも第4加熱ユニットHU4の側面から第5加熱ユニットHU5の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図20に示すように、第4バリア554は、第4加熱ユニットHU4の厚さ方向を基準に本体部520の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。
【0292】
第5バリア555は、第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6との間に配置することができる。第5バリア555を介して第5加熱ユニットHU5が配置される空間と第6加熱ユニットHU6が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0293】
また、流入した流体WTは、第5バリア555を介して第5加熱ユニットHU5に隣接する空間から第6加熱ユニットHU6に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部520内の流体WTを第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6とを介して効率的に加熱することができる。
【0294】
第5バリア555は、第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部520の内側面と離隔する第5通路TH5を有することができ、このような第5通路TH5は流体WTの流れの通路になることができる。
【0295】
第5通路TH5は第4通路TH4と重なり合わないことができ、例えば、第5通路TH5と第4通路TH4は加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0296】
選択的な実施形態では、第5通路TH5は、第3通路TH3又は第1通路TH1と重なり合うことができる。
【0297】
選択的な実施形態では、第5バリア555によって少なくとも第5加熱ユニットHU5の側面から第6加熱ユニットHU6の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図20に示すように、第5バリア555は、第5加熱ユニットHU5の厚さ方向を基準に本体部520の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。
【0298】
通路部、例えば、第1通路TH1、第2通路TH2、及び第3通路TH3は、流体WTが通過するように幅を有することができ、選択的な実施形態では、これらの幅はすべて同じであってもよい。
【0299】
本体部520は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部521及び流体WTの排出のための排出部522を含むことができる。
【0300】
流入部521及び排出部522は、制限領域BTAの両側に配置されることができる。これにより、流入部521に流入した流体WTは、制限領域BTAの一側を通過してから、加熱ユニット部HUに隣接する領域を通過しながら加熱された後に排出部522に排出されうる。
【0301】
選択的な実施形態では、流入部521と排出部522とは、加熱ユニット部HUを挟んで両側に配置されることができる。これにより、加熱の効率性と流体WTの全領域での加熱の均一性を向上させることができる。
【0302】
本体部520は様々な素材で形成することができる。例えば、本体部520は、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成してもよい。選択的な実施形態では、本体部520は、様々な系列の樹脂を含むプラスチック材料で形成してもよい。他の選択的な実施形態では、本体部520は、セラミックなどの無機材料を含んでもよい。
【0303】
また、他の選択的な実施形態では、本体部520は金属材料で形成してもよい。
【0304】
他の例として、本体部520は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂を含んでもよい。
【0305】
選択的な実施形態では、少なくとも本体部520の面のうち流体WTに隣接する内側面に絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0306】
また、他の例として、本体部520の面のうち流体WTに隣接する内側面に有機物を含有する絶縁層を形成してもよい。
【0307】
これにより、加熱ユニット部HUとの相互絶縁特性を向上させ、電極ベースの加熱装置500の使用時の安全性を向上させることができる。
【0308】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6を含んでもよい。
【0309】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6は互いに離隔するように配置することができる。
【0310】
図15を参照しながら、第1加熱ユニットHU1について説明する。
【0311】
第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0312】
例えば、第1加熱ユニットHU1の放熱部530の内側に電解水IWを配置してもよく、放熱部530を介して電解水IWと流体WTとを区別するように配置してもよい。
【0313】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部560を含むことができる。
【0314】
電極部560の少なくとも一領域は、第1加熱ユニットHU1の内側に配置されてもよく、例えば放熱部530の内側に配置されてもよい。
【0315】
また、電極部560は、放熱部530の内側領域で電解水IWを加熱するように電解水IWと重なり合うように配置することができる。
【0316】
また、電極部560は、本体部520の内側に配置された流体WTと一方向を基準に重なり合うことができる。
【0317】
電極部560は複数の電極を含むことができる。
【0318】
例えば、電極部560は、第1電極561及び第2電極562を含んでもよい。
【0319】
選択的な実施形態では、第1電極561及び第2電極562は、それぞれ第1端子部561T、第2端子部562Tを含むことができ、第1端子部561T、第2端子部562Tを介して電源を接続することができる。
【0320】
選択的な実施形態では、示すように第2加熱ユニットHU2に保護部560Cを第1端子部561T、第2端子部562T上に形成してもよい。
【0321】
第1加熱ユニットHU1の放熱部530は、電解水IWと流体WTとを区別するように配置することができる。例えば、放熱部530は、電解水IWと流体WTとの間に位置してもよい。また、放熱部530は、電極部560と離隔するように形成されうる。
【0322】
選択的な実施形態では、
図16に示すように、第1加熱ユニットHU1の放熱部530′は、ベース531′及び放熱突出部532′を含むことができる。
【0323】
ベース531′は、電解水IWを囲む形態で形成することができ、例えば円柱に類似した形態を有してもよい。
【0324】
放熱突出部532′は、複数に備えることができ、ベース531′に接続されてベース531′から流体に向かうように突出することができる。また、ベース531′は、電極部560′と対向するように形成されうる。
【0325】
具体的な内容は、上述した
図5の実施形態で説明したものと同じであるか、又は必要に応じて変形することができるので説明を省略する。
【0326】
また、上述した
図2の構造を選択的に適用してもよい。
【0327】
図17は、
図14の加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す斜視図である。
【0328】
図17を参照すると、第1加熱ユニットHU1は、全体的に長く延びた柱と類似した外形を有することができる。例えば、第1加熱ユニットHU1のベースは長く延びた構造を有し、ベースの外面に複数の放熱突出部532″がベースの長手方向に沿って長く延びて形成された構造を有してもよい。
【0329】
図18は、
図14の加熱ユニットの選択的な実施形態を概略的に示す斜視図である。
【0330】
図18を参照すると、第1加熱ユニットHU1は、全体的に長く延びた柱と類似した外形を有することができる。例えば、第1加熱ユニットHU1のベースは長く延びた構造を有し、ベースの外面に放熱突出部1532″がベースの外周面に沿って形成されてもよい。例えば、複数の放熱突出部1532″がベースの外面を囲む形態を有してもよい。
【0331】
また、他の例として、1つ以上の放熱突出部1532″が、ベースの外面を囲む形態で長手方向に螺旋状に形成されてもよく、具体例として、1つに長く延びた螺旋状の構造を有してもよい。
【0332】
これにより、放熱突出部1532″と流体間接触面を増加させて放熱効果を向上させることができる。また、放熱突出部1532″の螺旋状に沿って流体が容易に流れて流体の移動を容易に行うことができる。
【0333】
第2加熱ユニットHU2~第6加熱ユニットHU6は、第1加熱ユニットHU1の構成と同じであり得、必要に応じて類似した範囲内で変形して適用することができるので、具体的な説明は省略する。
【0334】
図19を参照しながら流体WTの流れを説明する。説明の便宜上、
図13には、加熱ユニット部HUの複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を省略した。なお、説明の便宜上、流体WTの流れを矢印で示した。そのような矢印は、説明の便宜上のもので、流れの方向を概略的に説明するための表示であり得る。
【0335】
図19に示すように、流入部521を介して流入した未加熱流体WT、例えば生水は、第1加熱経路LA1を通過することができる。第1加熱経路LA1は、第1加熱ユニットHU1と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第1加熱経路LA1から第1通路TH1を通過して第2加熱経路LA2に流れることができる。第2加熱経路LA2は、第2加熱ユニットHU2と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第2加熱経路LA2から第2通路TH2を通過して第3加熱経路LA3に流れることができる。第3加熱経路LA3は、第3加熱ユニットHU3と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第3加熱経路LA3から第3通路TH3を通過して第4加熱経路LA4に流れることができる。第4加熱経路LA4は、第4加熱ユニットHU4と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第4加熱経路LA4から第4通路TH4を通過して第5加熱経路LA5に流れることができる。第5加熱経路LA5は、第5加熱ユニットHU5と重なり合った領域を含むことができる。流体WTは、第5加熱経路LA5から第5通路TH5を通過して第6加熱経路LA6に流れることができる。第6加熱経路LA6は、第6加熱ユニットHU6と重なり合った領域を含むことができる。
【0336】
その後、流体WTは排出部522を介して排出されてもよく、例えば加熱された温水が排出されてもよい。
【0337】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側に流体が配置され、流体と少なくとも一領域とが重なり合うように配置された複数の加熱ユニットを備える加熱ユニット部を含むことができる。
【0338】
複数の加熱ユニットが互いに離隔するように配置され、流体は複数の加熱ユニットの外側面と重なり合い、加熱ユニットによって流体を容易に加熱することができる。また、流体を複数の加熱ユニットの間にも配置することができ、流体の加熱効率を向上させることができる。
【0339】
また、複数の加熱ユニット間にバリア部を形成することができ、バリア部の一領域には流体が通過するように通路部を形成することができる。
【0340】
例えば、バリア部は複数のバリアを含み、各バリアの通路部が互いに交互に形成されてもよい。
【0341】
この構造により、バリア部によってそれぞれ区別されるように配置された各加熱ユニットと隣接する空間を流体が容易に移動することができる。
【0342】
また、通路部の具体的な構成により、流体が一方向に流れながら加熱ユニット部の複数の加熱ユニットによって順次加熱されることができる。例えば、順次配置された加熱ユニットに沿って流れながら加熱され、隣接する加熱ユニットに移動するたびに流体の流れの方向が逆になるようにすることができる。
【0343】
これにより、各加熱ユニットに沿って円滑な流体の流れを生成して流体の加熱効率を向上させることができる。
【0344】
図示されていないが、
図4~
図7の加熱ユニットの変形例及び上述した実施形態で説明した加熱ユニットの内容は、本実施形態に選択的に適用することができる。
【0345】
図21は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略図である。
【0346】
図22は、
図21のXI-XXI線に沿って切り取った断面図であり、
図23は、
図21のXXII-XXII線に沿って切り取った断面図であり、
図24は、
図21のXXIII-XXIII線に沿って切り取った断面図であり、
図25は、
図21のXXIV-XXIV線に沿って切り取った断面図である。
【0347】
本実施形態の電極ベースの加熱装置600は、本体部620と加熱ユニット部HUとを含むことができる。
【0348】
加熱ユニット部HUは、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を含むことができる。
【0349】
本体部620の内側に流体WTが配置されるように形成することができる。流体WTは様々な種類を含むことができ、例えば液体又は気体を含んでもよい。
【0350】
本体部620は、様々な形態を有することができ、例えば、中空のボックス形態を有してもよい。
【0351】
選択的な実施形態では、本体部620は、内側に流体WTの流れが制限される底部641を有することができ、底部641と対向する上側部を含むことができる。
【0352】
選択的な実施形態では、本体部620は、流体WTの流れが制限される制限領域BTAを含むことができ、制限領域BTAは底部641、側面部642、及び下側部623と定義することができる。
【0353】
本体部620の内側にはバリア部650が配置されうる。
【0354】
バリア部650は、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を区別するように配置することができる。
【0355】
例えば、バリア部650は、第1バリア651、第2バリア652、第3バリア653、第4バリア654及び第5バリア655を含んでもよく、具体例として、順次互いに離隔するように配置してもよい。
【0356】
第1バリア651は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との間に配置することができる。第1バリア651を介して第1加熱ユニットHU1が配置される空間と第2加熱ユニットHU2が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0357】
また、流入した流体WTは、第1バリア651を介して第1加熱ユニットHU1に隣接する空間から第2加熱ユニットHU2に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部620内の流体WTを第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2とを介して効率的に加熱することができる。
【0358】
第1バリア651は、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部620の内側面と離隔する第1通路TH1を有することができ、このような第1通路TH1は流体WTの流れの通路になることができる。
【0359】
選択的な実施形態では、第1バリア651によって少なくとも第1加熱ユニットHU1の側面から第2加熱ユニットHU2の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図22に示すように、第1バリア651は、第1加熱ユニットHU1の厚さ方向を基準に本体部620の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。第1バリア651の面のうち、第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2に向かう面は曲面の形態を有することができ、具体例として第1加熱ユニットHU1と第2加熱ユニットHU2に対応する曲面を有してもよい。
【0360】
第2バリア652は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との間に配置することができる。第2バリア652を介して第2加熱ユニットHU2が配置される空間と第3加熱ユニットHU3が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0361】
また、流入した流体WTは、第2バリア652を介して第2加熱ユニットHU2に隣接する空間から第3加熱ユニットHU3に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部620内の流体WTを第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3とを介して効率的に加熱することができる。
【0362】
第2バリア652は、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部620の内側面と離隔する第2通路TH2を有することができ、このような第2通路TH2は流体WTの流れの通路になることができる。
【0363】
第2通路TH2は第1通路TH1と重なり合わないことができ、例えば、第2通路TH2は第2加熱ユニットHU2の第1方向の端部に隣接し、第1通路TH1は、第2加熱ユニットHU2の第1方向とは反対方向の端部に隣接してもよい。
【0364】
具体例として、第2通路TH2は第1通路TH1と重なり合わないことができ、例えば、第2通路TH2と第1通路TH1とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0365】
選択的な実施形態では、第2バリア652によって少なくとも第2加熱ユニットHU2の側面から第3加熱ユニットHU3の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図22に示すように、第2バリア652は、第2加熱ユニットHU2の厚さ方向を基準に本体部620の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。第2バリア652の面のうち、第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3に向かう面は曲面の形態を有することができ、具体例として第2加熱ユニットHU2と第3加熱ユニットHU3に対応する曲面を有してもよい。
【0366】
第3バリア653は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との間に配置することができる。第3バリア653を介して第3加熱ユニットHU3が配置される空間と第4加熱ユニットHU4が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されうる。
【0367】
また、流入した流体WTは、第3バリア653を介して第3加熱ユニットHU3に隣接する空間から第4加熱ユニットHU4に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部620内の流体WTを第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4とを介して効率的に加熱することができる。
【0368】
第3バリア653は、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部620の内側面と離隔する第3通路TH3を有することができ、このような第3通路TH3は流体WTの流れの通路になることができる。
【0369】
第3通路TH3は第2通路TH2と重なり合わないことができ、例えば第3通路TH3と第2通路TH2とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0370】
選択的な実施形態では、第3通路TH3は第1通路TH1と重なり合うことができる。
【0371】
選択的な実施形態では、第3バリア653によって少なくとも第3加熱ユニットHU3の側面から第4加熱ユニットHU4の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図22に示すように、第3バリア653は、第3加熱ユニットHU3の厚さ方向を基準に本体部620の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。第3バリア653の面のうち、第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4に向かう面は曲面の形態を有することができ、具体例として第3加熱ユニットHU3と第4加熱ユニットHU4に対応する曲面を有してもよい。
【0372】
第4バリア654は、第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5との間に配置することができる。第4バリア654を介して第4加熱ユニットHU4が配置される空間と第5加熱ユニットHU5が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0373】
また、流入した流体WTは、第4バリア654を介して第4加熱ユニットHU4に隣接する空間から第5加熱ユニットHU5に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部620内の流体WTを第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5とを介して効率的に加熱することができる。
【0374】
第4バリア654は、第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部620の内側面と離隔する第4通路TH4を有することができ、このような第4通路TH4は流体WTの流れの通路になることができる。
【0375】
第4通路TH4は第3通路TH3と重なり合わないことができ、例えば、第4通路TH4と第3通路TH3とは加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0376】
選択的な実施形態では、第4通路TH4は第2通路TH2と重なり合うことができる。
【0377】
選択的な実施形態では、第4バリア654によって少なくとも第4加熱ユニットHU4の側面から第5加熱ユニットHU5の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図22に示すように、第4バリア654は、第4加熱ユニットHU4の厚さ方向を基準に本体部620の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。第4バリア654の面のうち、第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5に向かう面は曲面の形態を有することができ、具体例として第4加熱ユニットHU4と第5加熱ユニットHU5に対応する曲面を有してもよい。
【0378】
第5バリア655は、第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6との間に配置することができる。第5バリア655を介して第5加熱ユニットHU5が配置される空間と第6加熱ユニットHU6が配置される空間とは、少なくとも一領域で分離されることができる。
【0379】
また、流入した流体WTは、第5バリア655を介して第5加熱ユニットHU5に隣接する空間から第6加熱ユニットHU6に隣接する空間へ順次流れることができる。これにより、本体部620内の流体WTを第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6とを介して効率的に加熱することができる。
【0380】
第5バリア655は、第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6との長手方向に沿って延びた形態を有することができ、長手方向に少なくとも一領域で本体部620の内側面と離隔する第5通路TH5を有することができ、このような第5通路TH5は流体WTの流れの通路になることができる。
【0381】
第5通路TH5は第4通路TH4と重なり合わないことができ、例えば、第5通路TH5と第4通路TH4は加熱ユニット部HUの両側端部のうち互いに反対方向の端部に向かうように形成されてもよい。
【0382】
選択的な実施形態では、第5通路TH5は、第3通路TH3又は第1通路TH1と重なり合うことができる。
【0383】
また、
図25に示すように、第5通路TH5は、曲線状の穴、具体例として、円に類似した形態の開口を含むことができる。
【0384】
また、図示していないが、第5通路TH5の形態は、多角形の形態の開口を含んでもよい。
【0385】
さらに、選択的な実施形態では、第5通路TH5での流体WTの流れを円滑にするために底部にさらに掘られた溝を含んでもよい。
【0386】
図25の構造は、第1通路TH1~第4通路TH4に選択的に適用してもよい。
【0387】
選択的な実施形態では、第5バリア655によって少なくとも第5加熱ユニットHU5の側面から第6加熱ユニットHU6の側面方向への流体WTの流れは制限されることができる。例えば、
図22に示すように、第5バリア655は、第5加熱ユニットHU5の厚さ方向を基準に本体部620の内側面の互いに対向する両側面と接続されてもよい。第5バリア655の面のうち、第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6に向かう面は曲面の形態を有することができ、具体例として第5加熱ユニットHU5と第6加熱ユニットHU6に対応する曲面を有してもよい。
【0388】
通路部、例えば、第1通路TH1、第2通路TH2、及び第3通路TH3は、流体WTが通過するように幅を有することができ、選択的な実施形態では、これらの幅はすべて同じであってもよい。
【0389】
本体部620は様々な形態を有することができ、少なくとも流体WTの流入のための流入部621及び流体WTの排出のための排出部622を含むことができる。
【0390】
流入部621及び排出部622は、制限領域BTAの両側に配置されることができる。これにより、流入部621に流入した流体WTは、制限領域BTAの一側を通過してから、加熱ユニット部HUに隣接する領域を通過しながら加熱された後に排出部622に排出されることができる。
【0391】
選択的な実施形態では、流入部621と排出部622とは、加熱ユニット部HUを挟んで両側に配置されることができる。これにより、加熱の効率性と流体WTの全領域での加熱の均一性を向上させることができる。
【0392】
本体部620は様々な素材で形成することができる。例えば、本体部620は、耐久性があり、軽い絶縁材料で形成してもよい。選択的な実施形態では、本体部620は、様々な系列の樹脂を含むプラスチック材料で形成してもよい。他の選択的な実施形態では、本体部620は、セラミックなどの無機材料を含んでもよい。
【0393】
また、他の選択的な実施形態では、本体部620は金属材料で形成してもよい。
【0394】
他の例として、本体部620は、フッ素樹脂であるテフロン樹脂を含んでもよい。
【0395】
選択的な実施形態では、少なくとも本体部620の面のうち流体WTに隣接する内側面に絶縁層を含むことができ、例えば無機層を含んでもよく、セラミックを含む無機材料を含有してもよい。
【0396】
また、他の例として、本体部620の面のうち流体WTに隣接する内側面に有機物を含有する絶縁層を形成してもよい。
【0397】
これにより、加熱ユニット部HUとの相互絶縁特性を向上させ、電極ベースの加熱装置600の使用時の安全性を向上させることができる。
【0398】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6を含んでもよい。
【0399】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6は互いに離隔するように配置することができる。
【0400】
図22を参照すると、第1加熱ユニットHU1の内側に電解水IWを配置することができる。電解水IWは、外側の流体WTと区別されるように配置することができる。
【0401】
例えば、第1加熱ユニットHU1の放熱部630の内側に電解水IWを配置してもよく、放熱部630を介して電解水IWと流体WTとを区別するように配置してもよい。
【0402】
第1加熱ユニットHU1は、1つ以上の電極を有する電極部660を含むことができる。
【0403】
電極部660の少なくとも一領域は、第1加熱ユニットHU1の内側に配置されることができ、例えば放熱部630の内側に配置されてもよい。
【0404】
また、電極部660は、放熱部630の内側領域で電解水IWを加熱するように電解水IWと重なり合うように配置することができる。
【0405】
また、電極部660は、本体部620の内側に配置された流体WTと一方向を基準に重なり合うことができる。
【0406】
電極部660は複数の電極を含むことができる。
【0407】
例えば、電極部660は、第1電極661及び第2電極662を含んでもよい。
【0408】
選択的な実施形態では、第1電極661及び第2電極662は、それぞれ第1端子部661T、第2端子部662Tを含むことができ、第1端子部661T、第2端子部662Tを介して電源を接続することができる。
【0409】
選択的な実施形態では、示すように第2加熱ユニットHU2に保護部660Cを第1端子部661T、第2端子部662T上に形成してもよい。
【0410】
第1加熱ユニットHU1の放熱部630は、電解水IWと流体WTとを区別するように配置することができる。例えば、放熱部630は、電解水IWと流体WTとの間に位置してもよい。また、放熱部630は、電極部660と離隔するように形成されることができる。
【0411】
また、上述した
図2の構造を選択的に適用してもよい。
【0412】
また、上述した実施形態で説明した様々な放熱部の構成を選択的に適用することができる。
【0413】
第2加熱ユニットHU2~第6加熱ユニットHU6は、第1加熱ユニットHU1の構成と同じであり得、必要に応じて類似した範囲内で変形して適用することができるので、具体的な説明は省略する。
【0414】
図22~
図24を参照すると、本体部620内に流体WTが流れる空間又は加熱ユニット部HUの第1~第6加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、HU6が配置される空間は曲面を含むことができる。
【0415】
例えば、第1加熱経路LA1、第2加熱経路LA2、第3加熱経路LA3、第4加熱経路LA4、第5加熱経路LA5、及び第6加熱経路LA6は曲面を含み得、具体例として、第1加熱ユニットHU1~第6加熱ユニットHU6を囲む形態の曲面を含んでもよい。
【0416】
これにより、第1加熱経路LA1、第2加熱経路LA2、第3加熱経路LA3、第4加熱経路LA4、第5加熱経路LA5、及び第6加熱経路LA6で、流体WTが第1~第6加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、HU6と隣接して第1~第6加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、HU6の周囲を通過しながら加熱され、第1加熱ユニットHU1~第6加熱ユニットHU6を順次通過することができる。
【0417】
図26~
図28は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置の構成を説明するための例示的な図である。
【0418】
【0419】
図26は、ボトムモジュール600BU′、
図27は、トップモジュール600TU′、及び
図28は、挿入部600MU′を示す。
【0420】
ボトムモジュール600BU′とトップモジュール600TU′とを結合して電極ベースの加熱装置を形成することができ、選択的な実施形態では、挿入部600MU′がボトムモジュール600BU′とトップモジュール600TU′との間に配置されうる。
【0421】
図26の第1バリア下側651a′~第5バリア下側655a′が、
図27の第1バリア上側651b′~第5バリア上側655b′に接続されて第1バリア~第5バリアを形成することができる。例えば、上述した実施形態の第1バリア651~第5バリア655を形成することができる。
【0422】
また、
図26の第1加熱経路下側LA11′~第6加熱経路下側LA61′が
図27の第1加熱経路上側LA12′~第6加熱経路下側LA62′に接続されて第1加熱経路~第6加熱経路を形成することができる。例えば、上述した実施形態の第1加熱経路LA1~第6加熱経路LA6を形成することができる。
【0423】
選択的な実施形態では、流入部621′及び排出部622′はボトムモジュール600BU′又はトップモジュール600TU′に形成することができ、例えばボトムモジュール600BU′に形成することができる。
【0424】
挿入部600MU′を介してボトムモジュール600BU′及びトップモジュール600TU′の結合力を向上させることができ、例えば流体の漏れを低減又は防止することができる。
【0425】
例えば、挿入部600MU′は弾性を有してもよく、防水特性を有してもよい。
【0426】
選択的な実施形態では、挿入部600MU′は、本体部に対応するように側面対応部620MM′、底部対応部620MB′、下側対応部620BB′を含むことができ、側面対応部620MM′、底部対応部620MB′、下側対応部620BB′のそれぞれは、ボトムモジュール600BU′及びトップモジュール600TU′と接続されうる。
【0427】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側に流体が配置され、流体と少なくとも一領域とが重なり合うように配置された複数の加熱ユニットを備える加熱ユニット部を含むことができる。
【0428】
複数の加熱ユニットが互いに離隔するように配置され、流体は複数の加熱ユニットの外側面と重なり合い、加熱ユニットによって流体を容易に加熱することができる。また、流体を複数の加熱ユニットの間に配置することができ、流体の加熱効率を向上させることができる。
【0429】
また、複数の加熱ユニット間にバリア部を形成することができ、バリア部の一領域には流体が通過するように通路部を形成することができる。
【0430】
例えば、バリア部は複数のバリアを含み、各バリアの通路部が互いに交互に形成されてもよい。
【0431】
この構造により、バリア部によってそれぞれ区別されるように配置された各加熱ユニットと隣接する空間を流体が容易に移動することができる。
【0432】
また、通路部の具体的な構成により、流体が一方向に流れながら加熱ユニット部の複数の加熱ユニットによって順次加熱されることができる。例えば、順次配置された加熱ユニットに沿って流れながら加熱され、隣接する加熱ユニットに移動するたびに流体の流れの方向が逆になるようにすることができる。
【0433】
これにより、各加熱ユニットに沿って円滑な流体の流れを生成して流体の加熱効率を向上させることができる。
【0434】
一方、流体が流れる領域の内側面は曲面を含むことができ、具体例として放熱部を囲む形態を有することができる。これにより、流体が加熱経路を通過する際に各加熱ユニットの放熱部と効果的に接触しながら流れるようになり、流体を容易に加熱して電極ベース加熱装置の熱効率を向上させ、流体加熱速度を増加させることができる。
【0435】
図29は、本発明の他の実施形態に係る電極ベースの加熱装置を示す概略平面図である。
【0436】
図30は、
図29の電極ベースの加熱装置のトップモジュール700TUを除去した状態を示す概略平面図である。
【0437】
本実施形態の電極ベースの加熱装置600は、本体部620及び加熱ユニット部HUを含むことができる。
【0438】
本実施形態の電極ベースの加熱装置700は、トップモジュール700TUがボトムモジュール700BUに結合された形態を有することができ、例えば締結部材BTNを介して結合することができ、必要に応じて分離してもよく、具体例として、流体WTを除去した後に分離することができる。
【0439】
本体部720の内側に流体WTが流入する流入部材721Pは、本体部720の外面から突出するように形成されてもよい。
【0440】
選択的な実施形態では、流入部材721Pは、本体部720に結合及び分離可能な形態で形成することができ、このプロセスの便宜のために隣接する領域より厚く形成され、本体部720に隣接する結合部位721PBを有することができ、一例として、その間に挿入部材GTを配置して流体WTの流出や漏れを低減又は防止することができる。
【0441】
本体部720の外側に流体WTが排出される排出部材722Pは、本体部720の外面から突出するように形成されてもよい。
【0442】
選択的な実施形態では、排出部材722Pは、本体部720に結合及び分離可能な形態で形成することができ、このプロセスの便宜のために隣接する領域より厚く形成され、本体部720に隣接する結合部位722PBを有することができ、一例として、その間に挿入部材GTを配置して流体WTの流出や漏れを低減又は防止することができる。
【0443】
バリア部750は、複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を区別するように配置することができる。
【0444】
例えば、バリア部750は、第1バリア751、第2バリア752、第3バリア753、第4バリア754、及び第5バリア755を含むことができ、具体例として、順次互いに離隔するように配置することができる。
【0445】
また、第1バリア751、第2バリア752、第3バリア753、第4バリア754、及び第5バリア755にはそれぞれ第1通路TH1、第2通路TH2、第3通路TH3、第4通路TH4、第5通路TH5、及び第6通路TH6を形成することができる。
【0446】
バリア部750の具体的な内容は、上述した実施形態のバリア部650と同じであるか、又は類似することができる。なお、上述した実施形態の様々な構成を選択的に適用することができるので、具体的な説明は省略する。
【0447】
加熱ユニット部HUは、少なくとも複数の加熱ユニットHU1、HU2、HU3、HU4、HU5、及びHU6を含むことができ、例えば、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6を含んでもよい。
【0448】
第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6のうち少なくとも1つは、本体部720の一側及びこれと対向する一側に接続されるように長く延びた形態を有することができる。
【0449】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6のうち少なくとも1つは、本体部720の内側面、例えば流体WTが流入又は排出される方向の内側面に接続されてもよく、一例として、内側結合領域IBTを介して結合されてもよい。このような内側結合領域IBTを介して加熱ユニット内の電解水と流体WTとの隔離を進行することができる。
【0450】
選択的な実施形態では、第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6のうち少なくとも1つは、本体部720の外側面、例えば流体WTが流入又は排出される方向と反対方向の外側面に接続されてもよく、一例として、外側結合領域OBTを介して結合されてもよい。このような外側結合領域OBTを介して加熱ユニット内の電解水と流体WTとの隔離を進行することができる。さらに他の例として、加熱ユニット内の電極部の端子領域は、外側結合領域OBTに接続されてもよく、外側結合領域OBTを介して外部に接続されてもよく、電源部の端子接続部に接続されてもよい。
【0451】
選択的な実施形態では、結合の強度及び流体WTの漏れを低減又は防止するために挿入部材OGTを配置することができる。
【0452】
第1加熱ユニットHU1、第2加熱ユニットHU2、第3加熱ユニットHU3、第4加熱ユニットHU4、第5加熱ユニットHU5、及び第6加熱ユニットHU6は、上述した実施形態で説明したものと同じであるか、又は選択的に適用できるので、具体的な説明は省略する。
【0453】
本実施形態の電極ベースの加熱装置は、本体部の内側への流体の流入又は本体部の外側への流体の排出を容易に行うことができるように長く延びた形態の流入部材及び排出部材を有することができる。
【0454】
また、複数の加熱ユニットが本体部の内側面の互いに対向する両側面に長く延びて接続された構造を有することができる。
【0455】
これにより、本体部の内側の流体と加熱ユニットとの接触面積を増加させて加熱経路内で流体の効果的な加熱を行うことができ、流体が不均一に加熱されたり異常に冷却されたりすることを低減又は防止することができる。その結果、熱効率が向上した電極ベースの加熱装置を容易に実現することができる。
【0456】
このように、本発明は図面に示された実施形態を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形及び均等の他の実施形態が可能であることが理解されるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【0457】
実施形態で説明する特定の実施は一実施形態であり、いかなる方法でも実施形態の範囲を限定するものではない。さらに、「必須」、「重要」などのような具体的な言及がなければ、本発明を適用するために必ずしも必要な構成要素ではない可能性がある。
【0458】
実施形態の明細書(特に特許請求の範囲において)における「上記」の用語及び同様の指示用語の使用は、単数及び複数の両方に対応するものであり得る。なお、実施形態において範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別の値を適用した発明を含むものとして(これに反する記載がない場合)、詳細な説明に前記範囲を構成する各個別の値を記載したものと同様である。最後に、実施形態による方法を構成するステップについて明らかに順序を記載又は反する記載がない場合、前記ステップは適切な順序で行われてもよい。必ずしも前記のステップの記載順序によって実施形態が限定されるわけではない。実施形態におけるすべての例又は例示的な用語(例えば、等)の使用は、単に実施形態を詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない限り、前記の例又は例示的な用語によって実施形態の範囲が限定されわけではない。さらに、通常の技術者であれば、様々な修正、組み合わせ、及び変更が追加された特許請求の範囲又はその均等物の範囲内で設計条件及び要因に従って構成され得ることを分かるであろう。
【符号の説明】
【0459】
100、200、300、400、500、600、700:電極ベースの加熱装置
HU:加熱ユニット部
120、220、320、420、520、620、720:本体部
【国際調査報告】