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特表2024-507892状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置
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  • 特表-状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240214BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550698
(86)(22)【出願日】2022-02-17
(85)【翻訳文提出日】2023-10-18
(86)【国際出願番号】 CN2022076568
(87)【国際公開番号】W WO2022174777
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】202110206796.6
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
2.ANDROID
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】潘 學明
(72)【発明者】
【氏名】沈 曉冬
(72)【発明者】
【氏名】陳 力
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本出願は、通信技術分野に属する状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置を開示した。ここで、この状態の切り替え方法は、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することと、検出結果が、前記端末が前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、前記端末により検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、前記端末がアイドル状態に切り替わることとを含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
状態切り替えの方法であって、
低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することと、
検出結果が、
前記端末が前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、
前記端末により検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、前記端末がアイドル状態に切り替わることとを含む、状態切り替えの方法。
【請求項2】
前記端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、前記方法は、
前記アイドル状態又は接続状態で、前記端末が前記構成情報を取得することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成情報は、前記ビーコン信号の周波数と、前記ビーコン信号のサブキャリアと、前記ビーコン信号のスロットと、前記ビーコン信号のシーケンスと、前記ビーコン信号の周期と、前記ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビーコン信号の信号品質は、信号受信強度と、パスロス測定値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末がアイドル状態に切り替わった後に、前記端末は、
セルサーチと、
下りリンク同期と、
セル選択と、
選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、
選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、
選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上である前記ビーコン信号を前記端末が検出したという条件を満たす場合、前記端末が前記低パワー状態のままで前記ウェイクアップ信号をモニタリングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することは、
ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、前記端末が前記構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信された前記ビーコン信号を検出することを含む、請求項1又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記低パワー状態は、スリープ状態を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ビーコン信号の送信方法であって、
ネットワーク側機器が端末にビーコン信号を送信することを含み、
前記ネットワーク側機器は、ターゲットページング領域内の一つ又は複数のセルでビーコン信号を送信する、ビーコン信号の送信方法。
【請求項10】
前記送信方法は、
前記ネットワーク側機器が前記端末に前記ビーコン信号の構成情報を送信することをさらに含む、請求項9に記載の送信方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器がターゲットページング領域内の複数のセルで送信するビーコン信号は、
各セルにおいてすべてが同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて一部が同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて互いに異なるビーコン信号とのうちの少なくとも一つである、請求項9に記載の送信方法。
【請求項12】
端末に用いられる状態切り替えの装置であって、
低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出するための検出モジュールと、
検出結果が、
前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、
検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、アイドル状態に切り替わるための切り替えモジュールとを含む、状態切り替えの装置。
【請求項13】
前記装置は、
予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、前記アイドル状態又は接続状態で、前記構成情報を取得するための取得モジュールをさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記構成情報は、前記ビーコン信号の周波数と、前記ビーコン信号のサブキャリアと、前記ビーコン信号のスロットと、前記ビーコン信号のシーケンスと、前記ビーコン信号の周期と、前記ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記ビーコン信号の信号品質は、信号受信強度と、パスロス測定値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
アイドル状態に切り替わった後に、セルサーチと、下りリンク同期と、セル選択と、選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行するための実行モジュールを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、
検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上である前記ビーコン信号を検出したという条件を満たす場合、前記低パワー状態のままで前記ウェイクアップ信号をモニタリングするための保持モジュールをさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記検出モジュールは、
ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、前記構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信された前記ビーコン信号を検出するための検出ユニットを含む、請求項12又は17に記載の装置。
【請求項19】
前記低パワー状態は、スリープ状態を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項20】
ネットワーク側機器に用いられるビーコン信号の送信装置であって、
端末にビーコン信号を送信するための第一の送信モジュールを含み、
前記ネットワーク側機器は、ターゲットページング領域内の一つ又は複数のセルでビーコン信号を送信する、ビーコン信号の送信装置。
【請求項21】
前記送信装置は、
前記端末に前記ビーコン信号の構成情報を送信するための第二の送信モジュールをさらに含む、請求項20に記載の送信装置。
【請求項22】
ターゲットページング領域内の複数のセルで送信するビーコン信号は、
各セルにおいてすべてが同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて一部が同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて互いに異なるビーコン信号とのうちの少なくとも一つである、請求項20に記載の送信装置。
【請求項23】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の状態切り替えの方法のステップを実現する、端末。
【請求項24】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項9から11のいずれか1項に記載のビーコン信号の送信方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項25】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の状態の切り替えの方法のステップを実現し、又は請求項9から11のいずれか1項に記載のビーコン信号の送信方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年02月22日に中国で提出された中国特許出願No.202110206796.6の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には、状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
省電力の需要を考慮して、端末は、簡略化された回路を採用して低パワーでウェイクアップ信号を受信することを実現することにより、ウェイクアップ信号の検出感度に一定の損失がある。例えば、アイドル(IDLE)状態でウェイクアップ信号に対する検出感度は、-100dBm程度であるが、低パワー方式でウェイクアップ信号を検出する感度は、-70dBm~-90dBmである。しかしながら、端末は、低パワー状態でウェイクアップ信号検出を行うプロセスで、運動又は環境の変化により、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動することにより、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、低パワー状態で、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動すると、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなることにより端末とネットワーク側がサービスを失うという従来の技術における問題を解決できる状態の切り替え方法及び装置、ビーコン信号の送信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、状態切り替えの方法を提供し、この方法は、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、前記端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することと、検出結果が、前記端末が前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、前記端末により検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、前記端末が前記スリープ状態からアイドル状態に切り替わることとを含む。
【0006】
第二の態様によれば、ビーコン信号の送信方法を提供し、この方法は、ネットワーク側機器が端末にビーコン信号を送信することを含み、ここで、前記ネットワーク側機器は、複数のセルのうちの第一のセル内のネットワーク側機器であり、前記端末は、前記複数のセルの放射領域を含むターゲットページング領域内で移動する。
【0007】
第三の態様によれば、端末に用いられる状態切り替えの装置を提供し、この装置は、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出するための検出モジュールと、検出結果が、前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、アイドル状態に切り替わるための切り替えモジュールとを含む。
【0008】
第四の態様によれば、ネットワーク側機器に用いられるビーコン信号の送信装置を提供し、この装置は、端末にビーコン信号を送信するための送信モジュールを含み、ここで、前記ネットワーク側機器は、複数のセルのうちの第一のセル内のネットワーク側機器であり、前記端末は、前記複数のセルの放射領域を含むターゲットページング領域内で移動する。
【0009】
第五の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0013】
第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、ビーコン信号に対する検出結果によってアイドル状態に切り替わるか否かを決定する。つまり、端末がビーコン(Beacon)信号を検出していなかったり、又は端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低くなったりすると、端末がウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動し、ウェイクアップ信号に対する受信を実現できず、端末とネットワーク側がサービスを失うことが示されるが、端末がアイドル(Idle)状態に切り替わった後に無線周波数送受信及びベースバンド処理などのモジュールをオンにしてネットワーク側との接続を実現するように端末をアクティブ化することによって、低パワー状態で、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動すると、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなることにより端末とネットワーク側がサービスを失うという従来の技術における問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。
図2】本出願の実施例の状態の切り替え方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例の端末がページング領域内で移動する概略図である。
図4】本出願の実施例の状態の切り替え装置の構造概略図である。
図5】本出願の実施例の通信機器の構造概略図である。
図6】本出願の実施例の端末の構造概略図である。
図7】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定しない。例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0019】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0020】
まず、本出願に関わる関連用語について該当する紹介を行う。
【0021】
第3世代移動通信技術(Third-Generation、3G)、第4世代移動通信技術(Fourth-Generation、4G)と第5世代移動通信技術(Fifth-Generation、5G)の通信システム設計において、端末(User Equipment、UE)の異なる状態、例えばアイドル(IDLE)状態と接続(CONNECTED)状態が導入されている。UEがデータを送受信した後に、省電力のために、CONNECTED状態からIDLE状態に移行することができる。IDLE状態で、UEは、必要な同期情報、paging(ページング)情報及びシステム情報ブロードキャスト(SIB)などのみを受信する必要がある。CONNECTED状態と比べて、パワーをかなり下げることができる。一般的には、十数mWレベルに達することができ、これは、CONNECTED状態の10分の1以下である。
【0022】
しかしながら、上記のIDLE状態の設計では、依然として端末が送受信機及び該当するMODEMの信号処理モジュールを定期的にオンにして受信された信号を適切に処理する必要がある。ここで、これらのRF及びMODEMモジュールを確かに完全にオフにすることができないため、IDLE状態における通信パワーは、低減されることができない。これは、主に上述した、同期情報、paging情報及びシステム情報ブロードキャスト(System Information Broadcast、SIB)などを受信する必要があることによるものである。
【0023】
それによって、SLEEP(スリープ)状態を導入することによって、端末は、SLEEP状態で同期情報、paging情報又はSIBなどの受信をさらに減らすことができる。上記の受信活動の減少により、無線周波数(Radio Frequency、RF)とモデム(MODEM)モジュールを確かにオフにすることができ、それによって通信受信のパワーを大幅に低減することができる。技術的には、これは、端末の受信モジュールに低パワーの受信機を導入することで実現されることができる。この低パワーの受信機は、RFモジュールによる信号検出(例えば増幅、フィルタリング、量子化など)とMODEMによる信号処理を必要とせず、受動的なマッチドフィルタリングと比較的に小さいパワーでのウェイクアップ信号の処理のみに頼り、例えば、端末は、ウェイクアップ信号を受信した後に、メイン受信機をオンにしてpaging、システム情報のIDLE状態における信号モニタリングを行う。
【0024】
以下は、さらに無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)状態とウェイクアップ信号を紹介する。
【0025】
一、RRC状態
携帯電話とネットワークが無線チャネルによって互いに通信し、大量の情報を互いに交換するため、携帯電話とネットワークの両方は、構成情報を交換し且つ合意を得るための制御メカニズムを必要とし、このような制御メカニズムは、RRCである。端末が相対的に固定された通信状態を維持するために、4Gと5G通信システムに異なるRRC状態が導入されている。ここで、5G NRにおいて、RRCは、IDLE(アイドル)、INACTIVE(非アクティブ化)、CONNECTED(接続)という3種類の状態があり、4G LTEには、RRC IDLEとRRC CONNECTEDという二つのRRC状態のみがある。ここで、3種類の状態の特徴は、以下の通りである。
【0026】
1)RRC_IDLE(アイドルモード):
公衆陸上移動網(Public Land Mobile Network、PLMN)選択、
ブロードキャストシステム情報、
セル再選択移動性、
移動終了データのページングが5Gコアネットワーク(5G Core network、5GC)によって開始されること、
移動終端データ領域のページングが5GCによって管理されること、
非スタンドアロン(Non-Standalone、NAS)によって構成される、コアネットワーク(Core Network、CN)ページングのための非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)。
【0027】
2)RRC_INACTIVE(非アクティブ化モード):
PLMN選択、
ブロードキャストシステム情報、
セル再選択移動性、
ページングが5G無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network、NG-RAN)(RANページング)によって開始されること、
RANに基づく通知領域(RNA)がNG-RANによって管理されること、
NG-RANによって構成されるRANページングDRX、
UEのために5GC-NG-RAN接続(制御プレーン/ユーザプレーンを含む)を確立すること、
UE ASメッセージがNG-RANとUEに記憶されること、
NG-RANがUEの属するRNAを知ること。
【0028】
3)RRC_CONNECTED(接続モード):
UEのために5GC-NG-RAN接続(制御プレーン/ユーザプレーンを含む)を確立すること、
UE ASメッセージがNG-RANとUEに記憶されること、
NG-RANがUEの属するセルを知ること、
UEに、又はUEからユニキャストデータを伝送すること、
測定を含むネットワーク制御移動性。
【0029】
二、ウェイクアップ信号(Wake-Up Signal、WUS)
RRC IDLE状態における受信活動を減らし、RFとMODELモジュールを確かにオフにすることにより通信受信のパワーを大幅に低減するために、端末の受信モジュールに低パワーの受信機を導入することができる。この低パワーの受信機は、RFモジュールによる信号検出(例えば増幅、フィルタリング、量子化など)とMODEMによる信号処理を必要とせず、受動的なマッチドフィルタリングと比較的に小さいパワーでの信号処理のみに頼っている。
【0030】
基地局側で、オン・デマンド(on-demand)でウェイクアップ信号をトリガーすることによって、低パワーの受信機がアクティブ化の通告を知るようにアクティブ化することができ、それによって端末内部の一連のフロー、例えば無線周波数送受信及びベースバンド処理などのモジュールをオンにすることをトリガーすることができる。また、このウェイクアップ信号は、オンオフキーイング信号(on-off keying)であってもよい。即ち受信機は、簡単なエネルギー検出、及び以降の可能なシーケンス検出識別などのプロセスによってウェイクアップ通告を知ることができる。
【0031】
説明すべきこととして、ここで、本出願に関わる低パワーは、従来のMODEMベースバンド信号処理に必要なパワーレベルと比較したものである。低パワー受信機を採用すると、消費されるパワーは、従来のMODEMベースバンド信号処理方式に基づくパワーの数十分の一つひいては千分の一に過ぎない。そのため、本出願において、低パワーで受信されたウェイクアップ信号は、低パワーウェイクアップ信号と呼ばれてもよい。
【0032】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による状態切り替えの方法を詳細に説明する。
【0033】
図2に示すように、本出願の実施例は、状態切り替えの方法を提供し、この方法のステップは、以下のステップを含む。
【0034】
ステップ202、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、端末は、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する。
【0035】
ステップ204、検出結果が、
端末がビーコン信号を検出していなかったという結果と、
端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、端末は、アイドル状態に切り替わる。
【0036】
本出願の実施例の上記ステップ202とステップ204によって、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、ビーコン信号に対する検出結果によってアイドル状態に切り替わるか否かを決定する。つまり、端末がビーコン(Beacon)信号を検出していなかったり、又は端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低くなったりすると、端末がウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動し、ウェイクアップ信号に対する受信を実現できず、端末とネットワーク側がサービスを失うことが示されるが、端末がアイドル(Idle)状態に切り替わった後に無線周波数送受信及びベースバンド処理などのモジュールをオンにしてネットワーク側との接続を実現するように端末をアクティブ化することによって、低パワー状態で、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動すると、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなることにより端末とネットワーク側がサービスを失うという従来の技術における問題を解決した。
【0037】
説明すべきこととして、本出願において予め構成される構成情報は、ネットワーク側機器から端末に送信され、又はプロトコルによって予め約定され、又は端末に予め構成されるなどの方式によるものであってもよく、本出願において、これに対して具体的な方式を限定せず、実際の需要に応じて該当する構成を行ってもよい。
【0038】
なお、一般的には、本出願の実施例に関わるウェイクアップ信号は、ネットワークが端末をウェイクアップする必要がある場合にのみ送信することができるが(例えば、paging情報をモニタリングするように端末をウェイクアップする必要がある)、ビーコン信号は、ネットワークにより構成されるリソースに基づき、周期的な形式を採用して送信されるものである。ここで、このネットワークにより構成されるリソースは、ネットワーク側機器によって端末に送信され、又はプロトコルによって予め定義されるリソースなどを含み、具体的な構成方式は、実際の需要に応じて該当する構成を行ってもよい。
【0039】
本出願の実施例における選択的な実施の形態では、端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、本出願の実施例の方法のステップはさらに、以下のステップを含んでもよい。
【0040】
ステップ200、アイドル状態又は接続状態で、端末は、構成情報を取得する。ここで、本出願の実施例における構成情報は、ビーコン信号の周波数と、ビーコン信号のサブキャリアと、ビーコン信号のスロットと、ビーコン信号のシーケンスと、ビーコン信号の周期と、ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0041】
なお、本出願の実施例におけるビーコン信号の信号品質は、信号受信強度と、パスロス測定値とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。無論、上記ビーコン信号の信号品質は、ただ例示的なものであり、信号品質を表すことができる他のパラメータも本出願の保護範囲内にある。具体的な信号品質は、実際の状況に応じて該当する設定を行ってもよい。
【0042】
選択的に、本出願の実施例における低パワー状態は、スリープ状態を含む。Idle状態に対して、スリープ状態で、RFモジュールによる信号検出(例えば増幅、フィルタリング、量子化など)とMODEMによる信号処理を必要とせず、受動的なマッチドフィルタリングと比較的に小さいパワーでのウェイクアップ信号の処理のみに頼る。端末は、ウェイクアップ信号を受信した後に、メイン受信機をオンにしてpaging、システム情報などを受信し、さらにIDLE状態における信号モニタリングを実現する。
【0043】
これに基づき、上記ステップ204に関わるアイドル状態に切り替わる方式に対して、具体的な応用シナリオにおいて、以下の少なくとも一つがさらに含まれてもよい。
【0044】
ステップ204-11、端末は、予め設定されるリソース位置でネットワーク側機器により送信されたビーコン信号を検出していなかった場合、SLEEP(スリープ)状態を終了し、通常のIDLE状態モニタリングモードに戻る。
【0045】
ステップ204-12、端末は、予め設定されるリソース位置でネットワーク側機器により送信されたビーコン信号品質が予め設定される閾値よりも低いことを検出した場合、SLEEP状態を終了し、通常のIDLE状態モニタリングモードに戻る。
【0046】
上記ステップ204-11とステップ204-12におけるビーコン信号に対する検出によって、端末のネットワーク側の信号品質に対するリアルタイムトラッキングを実現することができ、トラッキング結果に基づいてウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動することによりウェイクアップ信号を受信できないという問題を回避することができる。
【0047】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、端末が現在の状態をアイドル状態に切り替えた後に、端末は、
1)セルサーチと、
2)下りリンク同期と、
3)セル選択と、
4)選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、
5)選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、
6)選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行する。
【0048】
これで分かるように、アイドル状態で、端末は、低パワー状態に対して該当する操作を正常に実行することができる。即ち、低パワー状態で、端末は、RFモジュールによる信号検出(例えば増幅、フィルタリング、量子化など)とMODEMによる信号処理を必要とせず、受動的なマッチドフィルタリングと比較的に小さいパワーでのウェイクアップ信号の処理のみに頼ることで、省電力の効果を達成した。端末は、ウェイクアップ信号を受信した後に、メイン受信機をオンにしてpaging、システム情報などを受信して、IDLE状態における信号モニタリングを実現することができる。
【0049】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例の方法のステップはさらに、以下のステップを含んでもよい。
【0050】
ステップ206、検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上であるビーコン信号を端末が検出したという条件を満たす場合、端末は、低パワー状態のままでウェイクアップ信号をモニタリングする。
【0051】
説明すべきこととして、本出願の実施例における予め設定される閾値は、具体的な状況に応じて該当する設定を行ってもよく、本出願の実施例において、その具体的な値を限定するものではない。
【0052】
本出願の実施例では、端末は、ネットワークによる構成に基づき、又は予め構成される条件に基づいてアイドル状態から低パワー状態に入ることができる。低パワー状態がスリープ状態を含む場合、端末は、スリープ状態で低パワーウェイクアップ信号のモニタリングを行い、一般的なアイドル状態モニタリング行為を行わない。
【0053】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、ステップ202に関わる端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する方式はさらに、ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、端末が構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信されたビーコン信号を検出することを含んでもよい。
【0054】
ここで、複数のセルにより送信されたビーコン信号は、すべてが同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は互いに異なってもよい。図3に示すように、マルチセル環境で、ネットワーク側は、複数のセル又は複数の異なるセルグループで同じビーコン信号を送信する。例えば、一つのpaging area範囲(ターゲットページング領域)内で同じビーコン信号を送信することができ、SLEEP状態で、端末は、このpaging area範囲内で移動し、一つの通常のビーコン信号のみをモニタリングする必要がある。即ち信号品質が予め設定される閾値以上であるビーコン信号を一つだけモニタリングすれば、SLEEP状態(即ち低パワーの状態)のままでウェイクアップ信号(WUS)を受信することができる。paging area内の隣接セルは、同じビーコン信号を送信する。
【0055】
また例えば、マルチセル環境で、ネットワーク側は、異なるセル又は異なるセルグループで異なるビーコン信号を送信し、例えば一つのpaging area範囲内の異なるセル又は異なるセルグループで異なるビーコン信号を送信することができる。図3に示すように、paging area内の隣接セルは、異なるビーコン信号を送信する。端末がSLEEP状態で複数のセル間で移動する可能性があることを考慮して、端末は、ネットワークから異なるセル又は異なるセルグループに対応する複数のビーコン信号の構成情報を取得し、複数のビーコン信号をモニタリングし続けることができる。この時、端末は、いずれか一つのビーコン信号を正常に検出すれば(信号品質が予め設定される閾値以上であるいずれか一つのビーコン信号を検出すれば)、SLEEP状態(即ち低パワーの状態)のままでウェイクアップ信号(WUS)を受信することができ、そうでなければIDLE状態に戻り、後続の操作を実行して端末とネットワーク側のとの接続が切断されることを回避し、Idle状態に戻るために実行する操作は、1)セルサーチと、2)下りリンク同期と、3)セル選択と、4)選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、5)選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、6)選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つであってもよい。
【0056】
上記は、端末側から本出願を解釈して説明するものである。ネットワーク側にとって、本出願は、ビーコン信号の送信方法をさらに提供し、この方法のステップは、以下のステップを含む。
【0057】
ステップ302、ネットワーク側機器は、端末にビーコン信号を送信する。ここで、ネットワーク側機器は、ターゲットページング領域内の一つ又は複数のセルでビーコン信号を送信し、
ここで、ネットワーク側機器がターゲットページング領域内の複数のセルで送信するビーコン信号は、すべてが同じであるビーコン信号と、一部が同じであるビーコン信号と、互いに異なるビーコン信号とのうちの少なくとも一つである。
【0058】
ステップ304、ネットワーク側機器は、前記端末に前記ビーコン信号の構成情報を送信する。
【0059】
ここで、本出願の実施例における構成情報は、前記ビーコン信号の周波数と、前記ビーコン信号のサブキャリアと、前記ビーコン信号のスロットと、前記ビーコン信号のシーケンスと、前記ビーコン信号の周期と、前記ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む。
【0060】
つまり、本出願では、ネットワーク側機器は、ビーコン信号を送信することができ、端末は、低パワー状態でビーコン信号に対する検出によって、低パワー状態を終了してアイドル状態に戻るか否かを決定することによって、ウェイクアップ信号に対する安定的な受信を実現することができる。
【0061】
説明すべきこととして、本出願の実施例による状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法では、実行本体は、状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置、又は、この状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置における状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置による状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法の実行を例にして、本出願の実施例による状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置を説明する。
【0062】
本出願の実施例は、端末に用いられる状態切り替えの装置をさらに提供する。図4に示すように、この装置は、
低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出するための検出モジュール42と、
検出結果が、
ビーコン信号を検出していなかったという結果と、
検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、アイドル状態に切り替わるための切り替えモジュール44とを含む。
【0063】
本出願では、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、ビーコン信号に対する検出結果によってアイドル状態に切り替わるか否かを決定する。つまり、端末がビーコン(Beacon)信号を検出していなかったり、又は端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低くなったりすると、端末がウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動することによって、ウェイクアップ信号に対する受信を実現できなくなることが示され、端末がアイドル(Idle)状態に切り替わる必要がある。このIdle状態でより高い感度によってウェイクアップ信号を受信することができ、ウェイクアップ信号に対する継続的且つ安定している受信を保証することによって、低パワー状態で、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動すると、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなるという従来の技術における問題を解決した。
【0064】
選択的に、本出願の実施例の装置はさらに、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、アイドル状態又は接続状態で、構成情報を取得するための取得モジュールを含んでもよい。
【0065】
ここで、構成情報は、ビーコン信号の周波数と、ビーコン信号のサブキャリアと、ビーコン信号のスロットと、ビーコン信号のシーケンスと、ビーコン信号の周期と、ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
選択的に、本出願の実施例におけるビーコン信号の信号品質は、信号受信強度と、パスロス測定値とのうちの少なくとも一つを含む。
【0067】
選択的に、本出願の実施例における装置はさらに、アイドル状態に切り替わった後に、セルサーチと、下りリンク同期と、セル選択と、選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行するための実行モジュールを含んでもよい。
【0068】
選択的に、本出願の実施例における装置は、検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上であるビーコン信号を検出したという条件を満たす場合、低パワー状態のままでウェイクアップ信号をモニタリングするための保持モジュールをさらに含んでもよい。
【0069】
選択的に、本出願の実施例における検出モジュールはさらに、ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信されたビーコン信号を検出するための検出ユニットを含んでもよい。
【0070】
選択的に、本出願の実施例における低パワー状態は、スリープ状態を含む。
【0071】
上記本出願の実施例における状態の切り替え装置は、上記図2における状態の切り替え方法に対応し、なお、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられるビーコン信号の送信装置をさらに提供し、この装置は、
端末にビーコン信号を送信するための第一の送信モジュールを含み、
ここで、ネットワーク側機器は、ターゲットページング領域内の一つ又は複数のセルでビーコン信号を送信する。
【0072】
ここで、ターゲットページング領域内の複数のセルで送信するビーコン信号は、すべてが同じであるビーコン信号と、一部が同じであるビーコン信号と、互いに異なるビーコン信号とのうちの少なくとも一つである。
【0073】
選択的に、本出願の実施例におけるビーコン信号の送信装置はさらに、前記端末に前記ビーコン信号の構成情報を送信するための第二の送信モジュールを含んでもよい。ここで、本出願の実施例における構成情報は、前記ビーコン信号の周波数と、前記ビーコン信号のサブキャリアと、前記ビーコン信号のスロットと、前記ビーコン信号のシーケンスと、前記ビーコン信号の周期と、前記ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む。
【0074】
説明すべきこととして、上記ビーコン信号の送信装置は、上記ビーコン信号の送信方法に対応する。
【0075】
本出願の実施例における状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(Television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0076】
本出願の実施例における状態の切り替え装置とビーコン信号の送信装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0077】
本出願の実施例による状態の切り替え装置は、図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0078】
選択的に、図5に示すように、本出願の実施例は、通信機器500をさらに提供し、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶されており、且つ前記プロセッサ501上で運行できるプログラム又は命令とを含む。例えばこの通信機器500が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記状態の切り替え方法又はビーコン信号の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器500がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記状態の切り替え方法又はビーコン信号の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0079】
図6は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0080】
この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
【0081】
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の構成を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0082】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0083】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0084】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0085】
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
【0086】
ここで、プロセッサ610は、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出するために用いられ、
プロセッサ610はさらに、検出結果が、
端末がビーコン信号を検出していなかったという結果と、
端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、端末がスリープ状態からアイドル状態に切り替わるために用いられる。
【0087】
これで分かるように、低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、ビーコン信号に対する検出結果によってアイドル状態に切り替わるか否かを決定することができる。つまり、端末がビーコン(Beacon)信号を検出していなかったり、又は端末により検出されたビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低くなったりすると、端末がウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動し、ウェイクアップ信号に対する受信を実現できず、端末とネットワーク側がサービスを失うことが示されるが、端末がアイドル(Idle)状態に切り替わった後に無線周波数送受信及びベースバンド処理などのモジュールをオンにしてネットワーク側との接続を実現するように端末をアクティブ化することによって、低パワー状態で、端末が低パワーウェイクアップ信号のカバレッジ範囲外に移動すると、ネットワーク側により送信されるウェイクアップ信号を受信できなくなることにより端末とネットワーク側がサービスを失うという従来の技術における問題を解決した。
【0088】
選択的に、プロセッサ610はさらに、端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、アイドル状態又は接続状態で、端末が構成情報を取得するために用いられる。
【0089】
選択的に、プロセッサ610はさらに、端末がスリープ状態で低パワーウェイクアップ信号をモニタリングするという状態からアイドル状態に切り替わった後に、
セルサーチと、
下りリンク同期と、
セル選択と、
選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、
選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、
選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行するために用いられる。
【0090】
選択的に、プロセッサ610はさらに、検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上であるビーコン信号を端末が検出したという条件を満たす場合、端末がスリープ低パワー状態のままでパワーウェイクアップ信号をモニタリングするために用いられる。
【0091】
選択的に、プロセッサ610はさらに、ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、端末が構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信されたビーコン信号を検出するために用いられる。
【0092】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。図7に示すように、このネットワーク側機器700は、アンテナ71、無線周波数装置72、ベースバンド装置73を含む。アンテナ71と無線周波数装置72とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置72は、アンテナ71を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置73に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置73は、送信する情報を処理し、無線周波数装置72に送信し、無線周波数装置72は、受信した情報を処理した後にアンテナ71を介して送出する。
【0093】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置73に位置してもよく、上記の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置73に実現されてもよく、このベースバンド装置73は、プロセッサ74とメモリ75とを含む。
【0094】
ベースバンド装置73は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置される。図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ74であり、メモリ75と接続されて、メモリ75におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0095】
このベースバンド装置73は、ネットワークインターフェース76をさらに含んでもよく、無線周波数装置72との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0096】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ75に記憶されており、且つプロセッサ74上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ74は、メモリ75における命令又はプログラムを呼び出し、図7に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0097】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体は、非一時的であってもよく、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0098】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0099】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0100】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0101】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記状態の切り替え方法とビーコン信号の送信方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0102】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものである。それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0103】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0104】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-10-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
状態切り替えの方法であって、
低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することと、
検出結果が、
前記端末が前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、
前記端末により検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、前記端末がアイドル状態に切り替わることとを含む、状態切り替えの方法。
【請求項2】
前記端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、前記方法は、
前記アイドル状態又は接続状態で、前記端末が前記構成情報を取得することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成情報は、前記ビーコン信号の周波数と、前記ビーコン信号のサブキャリアと、前記ビーコン信号のスロットと、前記ビーコン信号のシーケンスと、前記ビーコン信号の周期と、前記ビーコン信号のパワーとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビーコン信号の信号品質は、信号受信強度と、パスロス測定値とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末がアイドル状態に切り替わった後に、前記端末は、
セルサーチと、
下りリンク同期と、
セル選択と、
選択された在圈セル内でのシステム情報の受信と、
選択された在圈セル内でのページング情報の受信と、
選択された在圈セル内でのランダムアクセスプロセスの開始とのうちの少なくとも一つの操作を実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
検出結果が、信号品質が予め設定される閾値以上である前記ビーコン信号を前記端末が検出したという条件を満たす場合、前記端末が前記低パワー状態のままで前記ウェイクアップ信号をモニタリングすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記端末が予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出することは、
ターゲットページング領域内で移動するプロセスで、前記端末が前記構成情報に基づいて複数のセルによりそれぞれ送信された前記ビーコン信号を検出することを含む、請求項1又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記低パワー状態は、スリープ状態を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ビーコン信号の送信方法であって、
ネットワーク側機器が端末にビーコン信号を送信することを含み、
前記ネットワーク側機器は、ターゲットページング領域内の一つ又は複数のセルでビーコン信号を送信する、ビーコン信号の送信方法。
【請求項10】
前記送信方法は、
前記ネットワーク側機器が前記端末に前記ビーコン信号の構成情報を送信することをさらに含む、請求項9に記載の送信方法。
【請求項11】
前記ネットワーク側機器がターゲットページング領域内の複数のセルで送信するビーコン信号は、
各セルにおいてすべてが同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて一部が同じであるビーコン信号と、
各セルにおいて互いに異なるビーコン信号とのうちの少なくとも一つである、請求項9に記載の送信方法。
【請求項12】
端末に用いられる状態切り替えの装置であって、
低パワー状態でウェイクアップ信号をモニタリングする場合、予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出するための検出モジュールと、
検出結果が、
前記ビーコン信号を検出していなかったという結果と、
検出された前記ビーコン信号の信号品質が予め設定される閾値よりも低いという結果とのうちの少なくとも一つである場合、アイドル状態に切り替わるための切り替えモジュールとを含む、状態切り替えの装置。
【請求項13】
前記装置は、
予め構成される構成情報に基づいてビーコン信号を検出する前に、前記アイドル状態又は接続状態で、前記構成情報を取得するための取得モジュールをさらに含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から8のいずれか1項に記載の状態切り替えの方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項9から11のいずれか1項に記載のビーコン信号の送信方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【国際調査報告】