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特表2024-507899可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F01L 13/00 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
F01L13/00 301V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551171
(86)(22)【出願日】2022-03-11
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 EP2022025100
(87)【国際公開番号】W WO2022189042
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】63/159,521
(32)【優先日】2021-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518042280
【氏名又は名称】イートン インテリジェント パワー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Eaton Intelligent Power Limited
【住所又は居所原語表記】30 Pembroke Road, Dublin 4 D04 Y0C2, Ireland
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ライモンディ、エマヌエーレ
(72)【発明者】
【氏名】ダモーレ、マッシモ
【テーマコード(参考)】
3G018
【Fターム(参考)】
3G018AB05
3G018AB18
3G018BA07
3G018BA17
3G018BA24
3G018BA35
3G018CA19
3G018CB06
3G018DA04
3G018DA24
3G018DA28
3G018DA29
3G018DA51
3G018DA54
3G018DA56
3G018DA74
3G018DA75
(57)【要約】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ(1)は、ローララッチアセンブリ(61)と、第1のラッチ受け部アセンブリ(62、916)と、を備える、ラッチ軸アセンブリ(30、908)と、ロッカーシャフト(18)の周りを回転するように構成された外側本体(11)であって、少なくともバルブ端部(12、13、902、903)と、ラッチ軸アセンブリの第1のラッチ受け部アセンブリを着座させるための外側軸ボア(291)を備えるカム端部(19、20、21、909、910、911)と、を備える、外側本体(11)と、ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された内側本体(22、906、907)であって、ラッチ軸アセンブリのローララッチアセンブリを着座させるように構成された内側軸ボア(32)を備える、内側本体(22、906、907)と、外側本体に動作可能に結合された主ローラ(23、905)と、内側本体に動作可能に結合された二次ローラ(24、904)と、を含むことができ、ローララッチアセンブリ及び第1のラッチ受け部アセンブリは、外側本体を内側本体に選択的に動作可能に結合するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリであって、
ローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、
ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された外側本体であって、少なくともバルブ端部と、前記ラッチ軸アセンブリの前記第1のラッチ受け部アセンブリを着座させるための外側軸ボアを備えるカム端部と、を備える、外側本体と、
前記ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された内側本体であって、前記ラッチ軸アセンブリの前記ローララッチアセンブリを着座させるように構成された内側軸ボアを備える、内側本体と、
前記外側本体に動作可能に結合された主ローラと、
前記内側本体に動作可能に結合された二次ローラと、を備え、
前記ローララッチアセンブリ及び前記第1のラッチ受け部アセンブリが、前記外側本体を前記内側本体に選択的に動作可能に結合するように構成されている、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項2】
前記ローララッチアセンブリが、前記二次ローラ内のシャフトブッシュ内に着座する、請求項1に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項3】
前記ローララッチアセンブリが、第1のラッチピンを備え、前記第1のラッチピンは、前記第1のラッチピンが前記第1のラッチ受け部アセンブリと係合して前記内側本体と前記外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、前記第1のラッチピンが前記第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して前記内側本体と前記外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている、請求項1又は2に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項4】
前記ローララッチアセンブリが、第2のラッチピンを更に備え、
前記ラッチ軸アセンブリが、前記外側本体内の第2のラッチ受け部アセンブリを更に備え、
前記第2のラッチピンが、前記ラッチ位置において前記第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、
前記第2のラッチピンが、前記ラッチ解除位置において前記第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除するように構成されている、請求項3に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のラッチ受け部が、前記ローララッチアセンブリを選択的に押圧して、前記内側本体を前記外側本体から選択的にラッチ解除するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項6】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリであって、
第1のローララッチアセンブリと、第2のローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、
外側本体であって、
少なくとも1つのバルブ端部と、
外側ボアシャフトと、
前記ラッチ軸アセンブリの第1の部分を受け入れるための軸ボアと、を備える、外側本体と、
第1の内側本体であって、
第1の内側ボアシャフトと、
前記ラッチ軸アセンブリの第2の部分を受け入れるための第1の内側軸ボアと、を備える、第1の内側本体と、
第2の内側本体であって、
第2の内側ボアシャフトと、
前記ラッチ軸アセンブリの第3の部分を受け入れるための第2の内側軸ボアと、を備える、第2の内側本体と、
前記第1のローララッチアセンブリ及び前記第1の内側本体に動作可能に結合された第1のローラと、
前記第2のローララッチアセンブリ及び前記第2の内側本体に動作可能に結合された第2のローラと、を備え、
前記第1のラッチ受け部アセンブリ及び前記第2のラッチ受け部アセンブリが、前記外側本体に動作可能に結合されており、
前記第1のローララッチアセンブリが、前記第1のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、
前記第2のローララッチアセンブリが、前記第2のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、
前記外側本体が、前記ラッチ軸アセンブリによって前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体に選択的に動作可能に結合されており、
前記第1の内側本体及び前記第2の内側本体が、前記外側本体に対して、互いに独立して選択的に回転するように構成されている、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のローララッチアセンブリが、第1のラッチピンを備え、
前記第2のローララッチアセンブリが、第2のラッチピンを備え、
前記第1のローララッチアセンブリが、前記第1のラッチピンを介して前記第1のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されており、
前記第2のローララッチアセンブリが、前記第2のラッチピンを介して前記第2のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されている、
請求項6に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項8】
前記ラッチ軸アセンブリが、第3のラッチ受け部アセンブリと、第4のラッチ受け部アセンブリと、を更に備え、
前記第3のラッチ受け部アセンブリ及び前記第4のラッチ受け部アセンブリが、前記外側本体内で動作可能に結合されており、
前記第2のラッチローラアセンブリが、前記第3のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、
前記第1のラッチローラアセンブリが、前記第4のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されている、
請求項6に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項9】
前記第1のローララッチアセンブリが、第1のラッチピンと、第4のラッチピンと、を備え、
前記第2のローララッチアセンブリが、第2のラッチピンと、第3のラッチピンと、を備え、
前記第1のラッチ受け部アセンブリが、前記第1のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、
前記第3のラッチ受け部アセンブリが、前記第3のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、
前記第2のラッチ受け部アセンブリが、前記第2のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、
前記第4のラッチ受け部アセンブリが、前記第4のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されている、
請求項8に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のローララッチアセンブリ及び前記第2のローララッチアセンブリが、独立してラッチ又はラッチ解除される、請求項6~9のいずれか一項に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項11】
前記外側本体及び前記第1の内側本体に動作可能に結合された第1のロストモーションばねと、
前記外側本体及び前記第2の内側本体に動作可能に結合された第2のロストモーションばねと、
を更に備える、請求項6~9のいずれか一項に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のローラ及び前記第2のローラの両方がカムベース円位置にあるとき、前記第1のローラが、前記第2のローラと同じ軸上にある、請求項6~11のいずれか一項に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項13】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリであって、
ラッチ軸アセンブリと、
少なくとも1つのバルブ端部、外側ボアシャフト、及び前記ラッチ軸アセンブリを受け入れるための外側軸ボアを備える、外側本体と、
内側ボアシャフト、及び前記ラッチ軸アセンブリを受け入れるための内側軸ボアを備える、内側本体と、
前記ラッチ軸アセンブリ及び前記内側本体に動作可能に結合されたローラと、を備え、
前記外側本体が、前記ラッチ軸アセンブリによって前記内側本体に動作可能に結合されており、
前記外側本体が、前記ロッカーシャフトを介して前記内側本体に対して選択的に回転するように構成されており、
前記ラッチ軸アセンブリが、前記内側本体及び前記ローラに動作可能に結合されたローララッチアセンブリを備え、
第1のラッチ受け部アセンブリが、前記外側本体に動作可能に結合されている、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項14】
前記ローララッチアセンブリが、第1のラッチピンを備え、
前記第1のラッチピンが、前記第1のラッチ受け部アセンブリと係合して、前記第1のラッチピンが前記第1のラッチ受け部アセンブリと係合して前記内側本体と前記外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、前記第1のラッチピンが前記第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して前記内側本体と前記外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている、請求項13に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【請求項15】
前記ローララッチアセンブリが、第2のラッチピンを備え、
前記外側本体が、第2のラッチ受け部アセンブリを備え、
前記第1のラッチピン及び前記第2のラッチピンが、ラッチ位置において前記第1のラッチ受け部アセンブリ及び前記第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、前記ラッチ位置において、前記第1のラッチピンが、前記第1のラッチ受け部アセンブリと係合し、前記第2のラッチピンが、前記第2のラッチ受け部アセンブリと係合して、前記内側本体と前記外側本体との間の前記相対回転をロックし、
前記第1のラッチピン及び前記第2のラッチピンが、ラッチ解除位置において前記第1のラッチ受け部アセンブリ及び前記第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、前記ラッチ解除位置において、前記第1のラッチピンが、前記第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除し、前記第2のラッチピンが、前記第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除して、前記内側本体と前記外側本体との間の相対回転を可能にする、
請求項14に記載の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年3月11日に出願された米国特許仮出願第63/159,521号の優先権の利益を主張し、この出願は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本出願は、ロッカーアームアセンブリに関し、より具体的には、例えば内燃機関のバルブトレインにおいて使用するための切り替え可能なローラを有する可変バルブリフトロッカーアームアセンブリであって、作動停止及び他の可変バルブ作動技法の使用を可能にする、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
内燃機関は、バルブトレインアセンブリを含むことができる。バルブトレインアセンブリは、吸気バルブ及び排気バルブの開放及び閉鎖を制御するためのロッカーアームを含む。ロッカーアームは、回転するカムシャフトローブの半径方向の運動を、バルブの開放及び閉鎖を制御する直線運動に変換する往復レバーである。ロッカーアームは、一端部が回転するカムシャフトローブと直接又は間接的に接触し、他端部がバルブと構造的に接する状態でロッカーシャフトに取り付けられている。
【0004】
気筒休止及び可変バルブリフトのような可変バルブ作動機構は、内燃機関のエンジン性能、燃料経済性及び/又は排出量を改善するために導入されている。可変バルブ作動機構を支持するために、切り替え可能なロッカーアームを使用することができる。
【0005】
本明細書に提供される説明は、本開示の文脈を包括的に提示するためのものである。本発明者らの研究は、この項に記載されている範囲で、別様に出願時に先行技術とみなされ得ない明細書の態様と同様に、本開示に対する先行技術として、明示的にも黙示的にも認められない。
【発明の概要】
【0006】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された外側本体であって、少なくともバルブ端部と、ラッチ軸アセンブリの第1のラッチ受け部アセンブリを着座させるための外側軸ボアを備えるカム端部と、を備える、外側本体と、ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された内側本体であって、ラッチ軸アセンブリのローララッチアセンブリを着座させるように構成された内側軸ボアを備える、内側本体と、外側本体に動作可能に結合された主ローラと、内側本体に動作可能に結合された二次ローラと、を含むことができ、ローララッチアセンブリ及び第1のラッチ受け部アセンブリは、外側本体を内側本体に選択的に動作可能に結合するように構成されている。
【0007】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、二次ローラ内のシャフトブッシュ内に着座したローララッチアセンブリを含むことができる。
【0008】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備えるローララッチアセンブリを含むことができ、第1のラッチピンは、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリと係合して内側本体と外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている。
【0009】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第2のラッチピンを更に備えるローララッチアセンブリを含むことができ、ラッチ軸アセンブリは、外側本体内の第2のラッチ受け部アセンブリを更に備え、第2のラッチピンは、ラッチ位置において第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、第2のラッチピンは、ラッチ解除位置において第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除するように構成されている。
【0010】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ローララッチアセンブリを選択的に押圧して、内側本体を外側本体から選択的にラッチ解除するように構成された第1のラッチ受け部を含むことができる。
【0011】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のローララッチアセンブリと、第2のローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、外側本体であって、少なくとも1つのバルブ端部と、外側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第1の部分を受け入れるための軸ボアと、を備える、外側本体と、第1の内側本体であって、第1の内側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第2の部分を受け入れるための第1の内側軸ボアと、を備える、第1の内側本体と、第2の内側本体であって、第2の内側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第3の部分を受け入れるための第2の内側軸ボアと、を備える、第2の内側本体と、第1のローララッチアセンブリ及び第1の内側本体に動作可能に結合された第1のローラと、第2のローララッチアセンブリ及び第2の内側本体に動作可能に結合された第2のローラと、を含むことができ、第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリは、外側本体に動作可能に結合されており、第1のローララッチアセンブリは、第1のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、外側本体は、ラッチ軸アセンブリによって第1の内側本体及び第2の内側本体に選択的に動作可能に結合されており、第1の内側本体及び第2の内側本体は、外側本体に対して、互いに独立して選択的に回転するように構成されている。
【0012】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備える第1のローララッチアセンブリを含むことができ、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンを備え、第1のローララッチアセンブリは、第1のラッチピンを介して第1のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンを介して第2のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されている。
【0013】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第3のラッチ受け部アセンブリと、第4のラッチ受け部アセンブリと、を更に備える、ラッチ軸アセンブリを含むことができ、第3のラッチ受け部アセンブリ及び第4のラッチ受け部アセンブリは、外側本体内で動作可能に結合されており、第2のラッチローラアセンブリは、第3のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第1のラッチローラアセンブリは、第4のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されている。
【0014】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンと、第4のラッチピンと、を備える、第1のローララッチアセンブリを含むことができ、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンと、第3のラッチピンと、を備え、第1のラッチ受け部アセンブリは、第1のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第3のラッチ受け部アセンブリは、第3のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第2のラッチ受け部アセンブリは、第2のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第4のラッチ受け部アセンブリは、第4のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されている。
【0015】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、独立してラッチ又はラッチ解除される第1のローララッチアセンブリ及び第2のローララッチアセンブリを含むことができる。
【0016】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、外側本体及び第1の内側本体に動作可能に結合された第1のロストモーションばねと、外側本体及び第2の内側本体に動作可能に結合された第2のロストモーションばねと、を含むことができる。
【0017】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のローラ及び第2のローラの両方がカムベース円位置にあるとき、第2のローラと同じ軸上にある第1のローラを含むことができる。
【0018】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ラッチ軸アセンブリと、少なくとも1つのバルブ端部、外側ボアシャフト、及びラッチ軸アセンブリを受け入れるための外側軸ボアを備える、外側本体と、内側ボアシャフト、及びラッチ軸アセンブリを受け入れるための内側軸ボアを備える、内側本体と、ラッチ軸アセンブリ及び内側本体に動作可能に結合されたローラと、を含むことができ、外側本体は、ラッチ軸アセンブリによって内側本体に動作可能に結合されており、外側本体は、ロッカーシャフトを介して内側本体に対して選択的に回転するように構成されており、ラッチ軸アセンブリは、内側本体及びローラに動作可能に結合されたローララッチアセンブリを備え、第1のラッチ受け部アセンブリが、外側本体に動作可能に結合されている。
【0019】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備えるローララッチアセンブリを含むことができ、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリと係合して、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリと係合して内側本体と外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている。
【0020】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第2のラッチピンを備えるローララッチアセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリを備える外側本体と、を含むことができ、第1のラッチピン及び第2のラッチピンは、ラッチ位置において第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、ラッチ位置において、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリと係合し、第2のラッチピンは、第2のラッチ受け部アセンブリと係合して、内側本体と外側本体との間の相対回転をロックし、第1のラッチピン及び第2のラッチピンは、ラッチ解除位置において第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、ラッチ解除位置において、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除し、第2のラッチピンは、第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除して、内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にする。
【0021】
付加的な目標及び利点は、以下の明細書においてある程度記載され、ある程度は本明細書から明らかになるか、又は本開示の実践により学習され得る。目標及び利点はまた、特に添付の「特許請求の範囲」で指摘された要素及び組み合わせによって実現され、得られるであろう。
【0022】
前述の一般的な説明及び以下の「発明の詳細な説明」の両方は、特許請求される発明の、単に例示的かつ説明的なものであり、制限的なものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの斜視図である。
図2】ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き斜視図である。
図3】カムベース円位置におけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、図2と概ね同様の方向から切り取った切り欠き図である。
図4】カムリフト位置におけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、ローラがオフセットされており、ロストモーションばねが作動しており、図2と概ね同様の方向から切り取った切り欠き図である。
図5】カムベース円位置におけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの別の斜視図である。
図6】ラッチ解除モードにおけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、概ね図5の線6から切り取った切り欠き図である。
図7】オフセットローラがカムリフト位置にある状態の、ラッチ解除モードにおけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、概ね図5の線6-6から切り取った切り欠き図である。
図8】カムベース円位置においてラッチモードにあるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、概ね図5の線6から切り取った切り欠き図である。
図9】2つのローラを作動停止させることができる、ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本開示の例示的な実施形態による、内燃機関のためのローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ1の斜視図を示す。ロッカーアームアセンブリ1は、内燃機関における様々な可変バルブ作動機構を支持するように構成することができる。更に、開示される実施形態は、タイプIII(中央ピボット)バルブトレインにおける可変バルブリフトを可能にするために特に有益であり得るが、本開示は、1つ以上のカム作動ローラを備える多くの他のタイプのバルブトレインシステム及び構成に適用され得るか、又はそれらに関連して使用され得る。同様に、開示される実施形態は、大型車両及び機械に特に有益であり得るが、本開示は、多くの他のタイプの車両及び用途に適用され得るか、又はそれらに関連して使用され得る。
【0025】
図1に見られるように、外側本体11は、少なくとも1つのバルブ端部を備えることができる。外側本体は、2つのバルブ端部、すなわち外側本体11のバルブ側にある第1のバルブ端部12及び第2のバルブ端部13を有して示されている。第1のバルブ端部12及び第2のバルブ端部13は、ボア孔(図示せず)を含み、このボア孔を通して、この実施形態では、ねじ付きロッド14が結合されている。ねじ付きロッド14は、ナット15によって固定されている。エレファントフット16は、バルブステム又はバルブと関連付けられた他の構造と直接又は間接的に接続するためにねじ付きロッド14に結合されている。第1のバルブ端部12及び第2のバルブ端部13のボア孔は、ねじ付きロッド14、ナット15、及びエレファントフット16の代わりに、又はそれらに加えて、他の構成要素を収容することができる。例えば、他の選択肢の中でも、スピゴット、ラッシュアジャスタ、作動可能なカプセル、又はピストンが、ボア内の構成要素であり得る。
【0026】
外側本体11は、ロッカーシャフト18を受け入れるように構成され得る外側シャフトボア17を備える。ロッカーシャフト18は、枢動軸又は他の好適な構造で置換され得る。1つの選択肢として、ロッカーシャフト18を取り囲むためのブッシュを、外側シャフトボア17及び内側シャフトボア31に挿入することができる。ブッシュは、ロッカーシャフト18に取着可能である。ロッカーシャフト18は、潤滑流体又は制御流体を第1及び第2のバルブ端部12、13並びに第1及び第2の作動ポート74、75の一方又は両方に供給するための流体ギャラリを備えることができる。外側本体11、901は、制御流体が外側シャフトボアから第1及び第2の作動ポート74、75に接続し得るように、穿孔又は他の方法で形成することができる。流体経路は、他の選択肢の中でも、外側シャフトボアからバルブ端部まで同様に形成することができる。
【0027】
外側本体11は、内側本体22、主ローラ23、及び二次ローラ24を収容する少なくとも3つのカム端部、第1のカム端部19、第2のカム端部20、及び第3のカム端部21を更に備える。
【0028】
後の項で更に考察される内側本体22は、二次ローラ24と外側本体11との間の境界面であり、ロッカーシャフト18を受け入れるように構成された内側シャフトボア31と、以下で考察されるラッチ軸アセンブリ30を受け入れるように構成された内側軸ボア32と、を備える。内側本体11は、二次ローラ24を受け入れるために「C」字形状を含むことができる。内側ロストモーションばねリテーナ28などの内側本体11の一部分が、内側本体アーム221、222に接合することができる。内側本体アーム221、222は、内側シャフトボア31及び内側軸ボア29が内側本体22の「C」字形状の両側上に形成されるように穿孔することができる。例えば、ロッカーシャフト18又はブッシュは、内側シャフトボア31を形成する対応する穿孔部内に着座させることができる。シャフトブッシュ34は、内側軸ボア32にまたがることができる。主ローラ23及び二次ローラ24は、バルブトレインアセンブリのカムシャフトローブと接するように構成することができる。
【0029】
ロストモーションばね25が、外側本体11と内側本体2との間に位置決めされており、内側本体22に接続された第1の端部と、外側本体11に接続された第2の端部と、を備えることができる。この実施形態では、ロストモーションばね25は、外側ロストモーションばねリテーナ26によって外側本体11に固定されており、外側ロストモーションばねリテーナ26は、外側ロストモーションばねリテーナ支柱27を介して外側本体11に更に固定されている。ロストモーションばねリテーナ25を外側本体11に固定するために、他の選択肢の中でも、ねじ、ナット、リベットなどの他の締結具を使用することができる。ロストモーションばね25は、内側ロストモーションばねリテーナ28によって内側本体22に固定することができる。ピストンアセンブリなどの他の締結具を使用することができる。また、ロストモーションばね張力の他の供給源を使用することもできる。
【0030】
ラッチ軸アセンブリ30は、外側本体11の第1のカム端部19、第2のカム端部20、及び第3のカム端部21、並びに内側本体22、主ローラ23、及び二次ローラ24を通って延在する軸ボア29内に設置することができる。軸ボア29は、外側本体11を貫通する場合に、外側軸ボア291として知られ得る。軸ボア29の付加的な部分は、第2のカム端部20及び第3のカム端部21にそれぞれ形成された第2及び第3の外側軸ボア292、293を備えることができる。軸ボア29は、ラッチ軸アセンブリ30を受け入れるように構成されている。ラッチ軸アセンブリ30は、軸ボア29と同様に、外側本体11の第1のカム端部19、第2のカム端部20、及び第3のカム端部21、並びに内側本体22、主ローラ23、及び二次ローラ24を通って延在する。少なくとも1つのラッチ機構を備えるラッチ軸アセンブリ30については、以下で更に考察する。
【0031】
図2は、ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き斜視図を示す。
【0032】
図2に示すように、外側本体11は、任意選択的なシャフトブッシュ又はロッカーシャフト18を受け入れることができる外側シャフトボア17を含む。ロッカーシャフト18はまた、内側本体22を貫通しており、外側本体11及び内側本体22が回転可能に結合されることを可能にする。製造のために、ロッカーシャフト18は、バルブトレイン上に設置されるまでロッカーアームアセンブリ1に含まれる必要はない。任意選択的なブッシュをロッカーアームアセンブリ1内に設置して、バルブトレイン内に設置する前に、内側本体22を外側本体11に対して安定させることができる。
【0033】
図3は、カムベース円位置におけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図であり、図2と概ね同様の方向から切り取った切り欠き図である。
【0034】
概して、カムシャフトに取り付けられたカムはスピンし、カムは、回ると、ローラに直接又は間接的にのいずれかで圧力を加える。カムのプロファイルは、バルブリフト事象に対応するローブを含むことができる。カムベース円位置は、ローブが存在せず、カムによってローラに直接又は間接的に加えられる圧力が最小であるカムプロファイルの部分に対応する。カムリフトモード位置は、カムローブが存在し、カムによってローラに直接又は間接的に加えられる圧力が、カムベース円位置においてカムによって加えられる圧力に対して大きいことで、バルブ端部が1つ以上の関連するバルブを移動させるようにする、カムプロファイルの部分に対応する。
【0035】
図3において、内側シャフトボア31は、内側本体22の断面で示されている。ロッカーシャフト18は、内側シャフトボア31を貫通している。ロッカーシャフト18は、外側本体11及び内側本体22を横断し、外側本体11を内側本体22に結合し、内側本体22が外側本体11に対して枢動することを可能にし、逆もまた同様である。
【0036】
ラッチ軸アセンブリ30は、軸ボア29を介して、主ローラ23及び二次ローラ24、外側本体11、並びに内側本体22を貫通している。
【0037】
図3図5図6図8、及び図9は、カムシャフトローブによって二次ローラ24に加えられるバルブリフト力がない、カムベース円位置にあるロッカーアームアセンブリ1を示す。図4及び図7において、カムシャフトローブはバルブリフト力を加え、バルブリフト力は、内側本体22及び外側本体11を介してバルブ端部12及びバルブ端部13に伝達される。内側本体22に作用するロストモーションばね25は、図3において主ローラ23と同じ軸上にあるように二次ローラ24を位置決めし、その結果、2つのローラ23、24が同じ軸上に位置合わせされている。二次ローラ24は、カムベース円位置において同じ軸上で主ローラ23と位置合わせされるが、他の構成は、二次ローラ24がカムベース円位置において主ローラ23からオフセットされることを含むことができる。
【0038】
図4は、ローラがオフセットされているカムリフトモード位置におけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの切り欠き側面図を示し、図2と概ね同様の方向から切り取った切り欠き図である。
【0039】
図4が示すように、二次ローラ24がラッチ解除モードにある状態の可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ1。図4において、カムシャフトローブは、カムリフトモード位置において、二次ローラ24及び内側本体22を上方に駆動している。したがって、二次ローラ24及び内側本体22は、内側シャフトボア31及びロッカーシャフト18によって画定された軸(頁の内外に面する)に沿って外側本体11に対して枢動する。
【0040】
この運動はまた、外側本体11と内側本体22との間のロストモーションばね25を圧縮し、したがって、カムシャフトローブからの力の一部及び結果として生じる運動の一部分は、ロストモーションばね25によって吸収される。ロストモーションばね25が力の全てを吸収する場合、二次ローラ24は完全に作動停止したと考えられる。しかし、カムシャフトローブ運動からの力の一部分が、部分的に作動停止された可変バルブリフト機能のために、バルブ端部12及び/又は13に伝えられることも可能である。二次ローラ24は外側本体11に対して移動可能であっても、主ローラ23は外側本体11に対して固定されたままであることに留意されたい。カムがカムベース円位置に戻ると、カムシャフトローブからの力が弱まり、ロストモーションばね25は、内側本体22及び二次ローラ24を駆動して図3に示す近似構成に戻す。
【0041】
図5は、先に図示されたものとは異なる角度からの、ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの斜視図である。
【0042】
図5に示すように、ロッカーシャフト18は、外側本体11及び内側本体22を完全に貫通するように構成することができる。ラッチ軸アセンブリ30は、第1のカム端部19、第2のカム端部20、及び第3のカム端部21、並びに内側本体22、主ローラ23、及び二次ローラ24を通して外側本体11を完全に貫通することができる。
【0043】
図5において、二次ローラ24は、図8のラッチ状態又は図6のラッチ解除状態にあることができる。二次ローラ24が図8のようにラッチされているとき、二次ローラ24及び内側本体22は、外側本体11に対して固定されたままであり、内側本体22は、外側本体11に対して枢動することができず、逆もまた同様である。カムシャフトローブからの任意の力及び結果として生じる運動は、外側本体11のバルブ端部12及び/又は13に伝えられる。ロストモーションばね25は圧縮されないままである。主ローラ23は、二次ローラ24と同様に、外側本体11に対して固定されていることに留意されたい。
【0044】
図6は、ラッチ解除モードにおけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ1及びローララッチアセンブリ61の切り欠き側面図であり、概ね図5の線6-6から切り取った切り欠き図である。図7は、ラッチ解除モードにおけるローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ1及びローララッチアセンブリ61の切り欠き側面図であり、二次ローラ24がカムローブリフトからオフセットされている。図8は、二次ローラ24がラッチモードにある状態の、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリ1の切り欠き側面図である。
【0045】
軸ボア29は、外側本体11及び主ローラ23を通って延びている。内側軸ボア32は、内側本体22及び二次ローラ24を通って延びている。軸ボア29及び内側軸ボア32は、ラッチ軸アセンブリ30を受け入れるように構成されている。ラッチ軸アセンブリ30は、主ローラ23及び二次ローラ24が転動することができる軸を形成するが、少なくとも1つのローララッチアセンブリ61及び1つの第1のラッチ受け部アセンブリ62も備え、但しここでは任意選択的な第2のラッチ受け部アセンブリ63が示されている。ローララッチアセンブリ61は、内側本体22及び二次ローラ24に動作可能に結合されている。第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63は、外側本体11に動作可能に結合されている。1つのラッチ受け部アセンブリを主ローラ23に結合することができる。あるいは、主ローラ23は、別個の機構を介して外側本体11に結合することができる。少なくとも1つのラッチ受け部アセンブリが、外側本体11に結合されるべきである。
【0046】
ローララッチアセンブリ61は、ラッチピンばね64と、第1のラッチピン65と、第2のラッチピン66と、を備える。ローララッチアセンブリ61は、シャフトブッシュ34内に着座することができる。シャフトブッシュ34は、内側本体アーム221、222の内側軸ボア32内に挿入され得るか、又はシャフトブッシュ34は、内側本体アーム221、222と一体的に形成され得る。2つのラッチピンが図示されているが、1つのラッチピン及び1つのラッチ受け部アセンブリのみを使用することが可能である。第2のラッチピンは、ブラインドボア、又はプラグ若しくはサークリップのようなラッチピンばね64のための他のばね着座表面に変換することができる。二次ローラ24は、シャフトブッシュ34に取り付けられている。ローララッチアセンブリ61は、以下に説明されるように、少なくとも第1のラッチ受け部アセンブリ62と連動することができる。
【0047】
ローララッチアセンブリ61内にスペーサ又は移動限界を含むことが可能である。第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66は、ラッチピンばね64を受け取ることができる中空ピストンとして示されている。第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66は、シャフトブッシュ34内で摺動可能であり得る本体部分を備えることができる。本体部分は、ローララッチアセンブリ61から延在して、第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63内に着座することができる。第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66は、ラッチモードを可能にするために、第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63内で摺動可能である。ラッチピンばね64の各端部は、第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66の各々に付勢され、効果的に係留される。代替形態は、分割壁及び2つのラッチピンばね64を含むことができる。ラッチピンが1つしか存在しない場合、ラッチピンばね64の一端部は、第1のラッチピン65に対して付勢され、一方で、ラッチピンばね64の他端部は、ローララッチアセンブリ61の内部に対して別様に付勢される。ローララッチアセンブリ61はまた、とりわけ、移動制限、力分散などの目的のために、第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66をラッチガイドロッド又はローララッチアセンブリ61の内部に係留するための機構を備えることができる。
【0048】
第1のラッチ受け部アセンブリ62は、第1のピストンばね67と、第1のピストン69と、第1のばねチャンバ72と、を備える。第2のラッチ受け部63は、第2のピストンばね68と、第2のピストン70と、ガイドロッド71と、第2のばねチャンバ73と、を備える。第1のばねチャンバ72は、第1のラッチ受け部アセンブリ62の内部に形成することができる。キャップ又はケージなどの嵌合リテーナ671が、第1のピストンばね67を定位置に固定することができる。第2のばねチャンバ73も、第2のラッチ受け部アセンブリ63の内部に形成することができる。第1のばねチャンバ72及びばね圧力チャンバ73は、第1のピストンばね67及び第2のピストンばね68が第1のピストン69及び第2のピストン70をローララッチアセンブリ61に対して付勢することができるようにサイズ決めすることができる。ばね力は、設計上の選択として、ローララッチアセンブリ61をラッチモード又はラッチ解除モードのいずれかに付勢するようにバランスさせることができる。図示のように、ラッチピンばね64、第1のピストンばね67、及び第2のピストンばね68の間のばね力は、二次ローラ24がデフォルトのラッチ解除モードにあるようにバランスされる。第1及び第2のラッチピン65、66は、受けカップ621、631からラッチ解除されている。関連する車両又は機械の始動時に、作動停止シーケンスに従うことができる。
【0049】
第1の圧力チャンバ78が、第1の作動ポート74に動作可能に結合されており、第1の作動ポート74から、制御流体が第1の圧力チャンバ78に入ることができる。制御流体が減圧されると、制御流体は、リークダウン経路を介して第1の圧力チャンバ78を出ることができる。選択肢として、ブリードポートをリテーナ671に含めることができる。第2の圧力チャンバ779が、第2の作動ポート75に動作可能に結合されている。任意選択的なブリードポート76及び潤滑ポート77を含めることができる。第2の作動ポート75は、制御流体が第2の圧力チャンバ79に入ることを可能にする。制御流体が減圧されると、制御流体は、ブリードポート76及びリークダウン経路を介して第2の圧力チャンバ79を出ることができる。潤滑ポート77は、潤滑流体主ローラ23の流れを可能にし得る。制御流体は、第1及び第2のピストン69、70を、第1及び第2のラッチ受け部アセンブリ62、63内に引き込む。次いで、第1及び第2のラッチピン65、66は、ラッチモードのために、受けカップ621、631内にラッチするように外向きに押し進むことができる。バイアスラッチモードが所望される場合、ばねチャンバ72、73及び圧力チャンバ78、79を逆転させ、第1及び第2の作動ポート74、75を移動させてばねチャンバ72、73に給送し、第1及び第2のラッチピストン69、70を押すことが可能である。
【0050】
ガイドロッド71は、第2のラッチ受け部アセンブリ63の内部に着座することができる。ガイドロッド71は、第2のばねチャンバ73の一部分を提供するように構成することができる。ガイドロッド71は、スナップリング、ワッシャ、プラグ、ステークなどのようなリテーナによって定位置に固定することができる。第2のピストン70は、第2のラッチ受け部アセンブリ63内に摺動可能に取り付けることができる。第2のピストンばね68の一端部は、ガイドロッド71に対して付勢することができ、一方で、第2のピストンばね68の他端部は、第2のピストン70に対して付勢することができる。第2のピストンばね68は、第2のラッチピン66によって伝えられるラッチピンばね64からのばね力に対抗することができる。
【0051】
より短いラッチ受け部の場合、ガイドロッド71は、例えば、第1のピストン69が第1のラッチ受け部アセンブリ62内に摺動可能に取り付けられた状態で、除外することができる。第1のピストンばね67の第1の端部は、第1のラッチ受け部アセンブリ62の内部に着座することができ、第1のピストンばね67の第2の端部は、第1のピストン69に当接して着座することができる。
【0052】
代替的には、第1のラッチ受け部アセンブリ62も、ガイドロッドを備えることができ、第1のピストン69がガイドロッドに摺動可能に取り付けられる。第1のピストンばね67の第1の端部は、ガイドロッドに添着され得、一方で、第1のピストンばね67の他端部は、第1のピストン69に当接して着座することができる。
【0053】
ガイドロッド71を有するか又は有しないラッチ受け部の構成を組み合わせてもよく、例えば、上記で示したように、1つの受け部はガイドロッドを有し、別の受け部はガイドロッドを有しない。あるいは、構成は、各々がガイドロッドを有する2つの受け部、又は両方ともガイドロッドを有しない2つの受け部を備えることができる。更に、ローララッチアセンブリ61は、各々2つではなく、単一のラッチピンのみ及び/又は単一のラッチ受け部のみで動作するように構成することができる。
【0054】
第1のピストンばね67及び第2のピストンばね68は、ラッチピンばね64よりも大きな力を加えることができる。図6に見られるように、ローララッチアセンブリ61がラッチ解除モードにあるとき、圧力チャンバ78、79内の制御流体は比較的低圧であり、第1のピストンばね67及び第2のピストンばね68は、第1のピストン69及び第2のピストン70を押し、次に第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66を押し、それによってラッチピンばね64を圧縮し、その結果、第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66は、第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63から離れる。これにより、ローララッチアセンブリ61は、二次ローラ24及び内側本体22とともに、図7に見られるように外側本体11から自由にスイングすることができ、二次ローラ24及び内側本体22は外側本体11に対して枢動することができる。カムローブからの力は、二次ローラ24を介して直接又は間接的に伝達され、それによってロストモーションばね25を圧縮することができる。
【0055】
図8に示すように、ローララッチアセンブリ61はラッチモードにある。ロストモーションばね25からの張力は、ローララッチアセンブリ61を第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63と位置合わせして配置することができ、その結果、ローララッチアセンブリ61の第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66は、第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63の受けカップ621、631と噛み合うことができる。第1の圧力チャンバ78及び第2の圧力チャンバ79において、加圧された制御流体は、第1のピストン69及び第2のピストン70に向けられる。これは、第1のピストンばね67及び第2のピストンばね68のばね力に打ち勝ち、ラッチピンばね64が伸長することを可能にし、第1のラッチピン65及び第2のラッチピン66を、第1のラッチ受け部アセンブリ62及び第2のラッチ受け部アセンブリ63の受けカップ621、631内にラッチさせる。
【0056】
この実施形態は、二次ローラ24のみをラッチ及びラッチ解除することができるローララッチアセンブリ61を詳述するが、ローララッチ61の機構は、容易に修正され得、付加的なローララッチアセンブリは、付加的なローラのラッチ及びラッチ解除に対応するように構成され得る。
【0057】
図9は、2つのローラを作動停止させることができる、ローラ作動停止を伴う可変バルブリフトロッカーアームアセンブリの斜視図である。第1のラッチ受け部アセンブリ62は、開裂部921を中心として鏡像で複製されている。また、このように複製された第1のラッチ受け部アセンブリは、開裂部921の遠位にある。第2のラッチ受け部アセンブリ63は、鏡像でガイドロッド71なしで複製することができ、開裂部921の近位にあり得る。
【0058】
図9に示されるように、外側本体901は、外側本体901の弁側に第1のバルブ端部902及び第2のバルブ端部903を備える。ロッカーシャフト又はブッシュを、回転及びバルブ作動モードのために外側本体901及び内側本体906、907を固定するように、上記のように構成することができる。第1の内側シャフトボアが、第1の内側本体906を通って延びることができ、第2の内側シャフトボアが、第2の内側本体907を通って延びることができる。第1の内側シャフトボア及び第2の内側シャフトボアは、ロッカーシャフト、ブッシュ、又は枢動軸を受け入れるように構成され得る。第1の内側本体906及び第2の内側本体907は、ロッカーシャフト、ブッシュ、又は枢動軸によって外側本体901に回転可能に取り付けられている。
【0059】
ロッカーアームアセンブリ1のカム側は、二次ローラ904及び主ローラ905を含む。二次ローラ904及び主ローラ905は、それぞれ、第1の内側本体906及び第2の内側本体907に取り付けられている。ラッチ軸アセンブリ908が、ラッチ軸アセンブリ908を受け入れるように構成されている、外側軸ボア、第1の内側本体906上の第1の内側軸ボア、及び第2の内側本体907上の第2の内側軸ボアを通って延びることができる。外側軸ボア、第1の内側軸ボア、及び第2の内側軸ボア、並びにラッチ軸908は、外側本体901の第1のカム端部909、第2のカム端部910、及び第3のカム端部911、第1の内側本体906、第2の内側本体907、二次ローラ904、並びに主ローラ905を通って延びる。
【0060】
ラッチ軸アセンブリ908は、第1のラッチ受け部アセンブリ916と、第1のローララッチアセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリ917と、第2のローララッチアセンブリと、第4のラッチ受け部アセンブリ919と、第3のラッチ受け部アセンブリ918と、を備える。流体制御されている第1から第4のラッチ受け部アセンブリは、第1から第4のラッチピンを、第1から第4のラッチ受け部アセンブリ内の対応する受けカップと選択的と係合又は係合解除させることができる。第1のラッチ受け部アセンブリ916は、図6図8の第1のラッチ受け部アセンブリ62と着座及び作動において同様である。第2のラッチ受け部アセンブリ917は、図6図8の第2のラッチ受け部アセンブリ63と着座及び作動において同様であるが、ガイドロッド71を有しない。第2のラッチ受け部アセンブリ917及び第4のラッチ受け部アセンブリ919は、開裂部920によって分離することができる。第3のラッチ受け部アセンブリ918は、第1のラッチ受け部アセンブリ916の鏡像であり、一方で、第4のラッチ受け部アセンブリ919は、第2のラッチ受け部アセンブリ917の鏡像である。ラッチ受け部は、本明細書において1番目から4番目まで列挙されているが、特許請求の範囲においては、それらが特許請求の範囲に導入される順序で番号付けされている。
【0061】
第1のローララッチアセンブリ及び第2のローララッチアセンブリの両方は、図6図8のローララッチアセンブリ61と着座及び作動において同様である。図6図8について上記で教示されたように、第1のローララッチアセンブリは、二次ローラ904内に着座し、第2のローララッチアセンブリは、主ローラ905内に着座する。
【0062】
第1の内側本体906及び第2の内側本体907は、第1のロストモーションばね912及び第2のロストモーションばね913によって外側本体901に動作可能に接続され得る。各第1のロストモーションばね912及び第2のロストモーションばね913の一端部は、外側ロストモーションばねリテーナ914によって外側本体901に接続され得る。次に、外側ロストモーションばねリテーナ914は、外側本体901の外側ロストモーションばねリテーナ支柱915に取り付けられることができる。各第1のロストモーションばね912及び第2のロストモーションばね913の他端部は、内側ロストモーションばねリテーナを介して、第1の内側本体906及び第2の内側本体907にそれぞれ接続され得る。
【0063】
この実施形態では、主ローラ又は二次ローラのいずれかを、単独で又は共同でラッチ又はラッチ解除することができる。これは、主ローラ905がラッチされて二次ローラ904がラッチ解除され、主ローラ905がラッチ解除されて二次ローラ904がラッチされ、主ローラ905及び二次ローラ904の両方がラッチされ、これにより「ダブルリフト」又は「ゴーストリフト」を可能にするか、又は、主ローラ905及び二次ローラ904の両方が、シリンダ作動停止を可能にするためにラッチ解除されることを含む、4つの別個のリフトの組み合わせを可能にする。
【0064】
上記の実施形態は、第1のバルブ端部12、902及び第2のバルブ端部13、903を有する外側本体22、901を説明しているが、実施形態は、設計パラメータによって必要とされ得るように、より少ない又は付加的なバルブ端部を可能にするように修正されてもよい。同様に、上記の実施形態は、主ローラ23、905及び二次ローラ24、904を有するロッカーアームアセンブリ1を説明しているが、ロッカーアームアセンブリ1は、より少ない又は追加のローラを可能にするように修正されてもよく、ローラの任意の組み合わせがラッチ及びラッチ解除可能であってもよい。
【0065】
他の実装形態は、本明細書で開示された例の仕様及び実践を考慮することにより、当業者には自明であろう。
【0066】
上記を考慮すると、可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された外側本体であって、少なくともバルブ端部と、ラッチ軸アセンブリの第1のラッチ受け部アセンブリを着座させるための外側軸ボアを備えるカム端部と、を備える、外側本体と、ロッカーシャフトの周りを回転するように構成された内側本体であって、ラッチ軸アセンブリのローララッチアセンブリを着座させるように構成された内側軸ボアを備える、内側本体と、外側本体に動作可能に結合された主ローラと、内側本体に動作可能に結合された二次ローラと、を含むことができ、ローララッチアセンブリ及び第1のラッチ受け部アセンブリは、外側本体を内側本体に選択的に動作可能に結合するように構成されている、と言える。
【0067】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、二次ローラ内のシャフトブッシュ内に着座したローララッチアセンブリを含むことができる。
【0068】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備えるローララッチアセンブリを含むことができ、第1のラッチピンは、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリと係合して内側本体と外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている。
【0069】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第2のラッチピンを更に備えるローララッチアセンブリを含むことができ、ラッチ軸アセンブリは、外側本体内の第2のラッチ受け部アセンブリを更に備え、第2のラッチピンは、ラッチ位置において第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、第2のラッチピンは、ラッチ解除位置において第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除するように構成されている。
【0070】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ローララッチアセンブリを選択的に押圧して、内側本体を外側本体から選択的にラッチ解除するように構成された第1のラッチ受け部を含むことができる。
【0071】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のローララッチアセンブリと、第2のローララッチアセンブリと、第1のラッチ受け部アセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリと、を備える、ラッチ軸アセンブリと、外側本体であって、少なくとも1つのバルブ端部と、外側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第1の部分を受け入れるための軸ボアと、を備える、外側本体と、第1の内側本体であって、第1の内側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第2の部分を受け入れるための第1の内側軸ボアと、を備える、第1の内側本体と、第2の内側本体であって、第2の内側ボアシャフトと、ラッチ軸アセンブリの第3の部分を受け入れるための第2の内側軸ボアと、を備える、第2の内側本体と、第1のローララッチアセンブリ及び第1の内側本体に動作可能に結合された第1のローラと、第2のローララッチアセンブリ及び第2の内側本体に動作可能に結合された第2のローラと、を含むことができ、第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリは、外側本体に動作可能に結合されており、第1のローララッチアセンブリは、第1のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、外側本体は、ラッチ軸アセンブリによって第1の内側本体及び第2の内側本体に選択的に動作可能に結合されており、第1の内側本体及び第2の内側本体は、外側本体に対して、互いに独立して選択的に回転するように構成されている。
【0072】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備える第1のローララッチアセンブリを含むことができ、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンを備え、第1のローララッチアセンブリは、第1のラッチピンを介して第1のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンを介して第2のラッチ受け部アセンブリとラッチ又はラッチ解除するように構成されている。
【0073】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第3のラッチ受け部アセンブリと、第4のラッチ受け部アセンブリと、を更に備える、ラッチ軸アセンブリを含むことができ、第3のラッチ受け部アセンブリ及び第4のラッチ受け部アセンブリは、外側本体内で動作可能に結合されており、第2のラッチローラアセンブリは、第3のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されており、第1のラッチローラアセンブリは、第4のラッチ受け部アセンブリと選択的にラッチ又はラッチ解除するように構成されている。
【0074】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンと、第4のラッチピンと、を備える、第1のローララッチアセンブリを含むことができ、第2のローララッチアセンブリは、第2のラッチピンと、第3のラッチピンと、を備え、第1のラッチ受け部アセンブリは、第1のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第3のラッチ受け部アセンブリは、第3のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第2のラッチ受け部アセンブリは、第2のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されており、第4のラッチ受け部アセンブリは、第4のラッチピンと係合又は係合解除するように構成されている。
【0075】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、独立してラッチ又はラッチ解除される第1のローララッチアセンブリ及び第2のローララッチアセンブリを含むことができる。
【0076】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、外側本体及び第1の内側本体に動作可能に結合された第1のロストモーションばねと、外側本体及び第2の内側本体に動作可能に結合された第2のロストモーションばねと、を含むことができる。
【0077】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のローラ及び第2のローラの両方がカムベース円位置にあるとき、第2のローラと同じ軸上にある第1のローラを含むことができる。
【0078】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、ラッチ軸アセンブリと、少なくとも1つのバルブ端部、外側ボアシャフト、及びラッチ軸アセンブリを受け入れるための外側軸ボアを備える、外側本体と、内側ボアシャフト、及びラッチ軸アセンブリを受け入れるための内側軸ボアを備える、内側本体と、ラッチ軸アセンブリ及び内側本体に動作可能に結合されたローラと、を含むことができ、外側本体は、ラッチ軸アセンブリによって内側本体に動作可能に結合されており、外側本体は、ロッカーシャフトを介して内側本体に対して選択的に回転するように構成されており、ラッチ軸アセンブリは、内側本体及びローラに動作可能に結合されたローララッチアセンブリを備え、第1のラッチ受け部アセンブリが、外側本体に動作可能に結合されている。
【0079】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第1のラッチピンを備えるローララッチアセンブリを含むことができ、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリと係合して、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリと係合して内側本体と外側本体との間の相対回転をロックするラッチ位置と、第1のラッチピンが第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除して内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にするラッチ解除位置との間で移動するように構成されている。
【0080】
可変バルブリフトロッカーアームアセンブリは、第2のラッチピンを備えるローララッチアセンブリと、第2のラッチ受け部アセンブリを備える外側本体と、を含むことができ、第1のラッチピン及び第2のラッチピンは、ラッチ位置において第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、ラッチ位置において、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリと係合し、第2のラッチピンは、第2のラッチ受け部アセンブリと係合して、内側本体と外側本体との間の相対回転をロックし、第1のラッチピン及び第2のラッチピンは、ラッチ解除位置において第1のラッチ受け部アセンブリ及び第2のラッチ受け部アセンブリと係合するように構成されており、ラッチ解除位置において、第1のラッチピンは、第1のラッチ受け部アセンブリから係合解除し、第2のラッチピンは、第2のラッチ受け部アセンブリから係合解除して、内側本体と外側本体との間の相対回転を可能にする。
図1
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図9
【国際調査報告】