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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】スクリーン装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/68 20060101AFI20240214BHJP
   E06B 9/54 20060101ALI20240214BHJP
   E06B 9/42 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
E06B9/68 Z
E06B9/54
E06B9/42 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551251
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2021078589
(87)【国際公開番号】W WO2022183357
(87)【国際公開日】2022-09-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511024997
【氏名又は名称】清展科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】林 督文
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042AA07
2E042CA02
2E042DA01
(57)【要約】
スクリーン装置は、筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、筒体及び可動枠が2つの第1枠材の間に設けられ、筒体には、スクロールバーが設けられ、スクロールバーと可動枠との間には、スクリーンが設けられ、かつ筒体内には、少なくとも1つの回転部材が設けられ、可動枠内には、少なくとも1つの引き紐が貫通され、かつ引き紐の少なくとも一端が第1枠材にから筒体内を貫通してから、回転部材に結び付けられ、回転部材が筒体の側部に設けられるため、引き紐の締め具合を調整する必要がある場合、工具を利用して筒体の側部に回転部材を調整するだけで完了することができ、その過程においていかなる部材の阻害もなく、調整の利便性を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、該2つの第1枠材の間に設けられ、かつ該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、また該筒体内には、少なくとも1つの回転部材が設けられ、該可動枠内には、少なくとも1つの引き紐が貫通され、かつ該引き紐の少なくとも一端は、該第1枠材から該筒体内を貫通してから、該回転部材に結び付けられる、ことを特徴とするスクリーン装置。
【請求項2】
該筒体のこれらの第1枠材に隣接する位置には、蓋体が設けられ、該蓋体内には、枢動溝が設けられ、かつ該回転部材が該枢動溝に枢設される、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
【請求項3】
該回転部材に複数の歯部が周設され、該蓋体の該歯部に対向する位置には、中空部が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン装置。
【請求項4】
該蓋体には、蓋板が更に設けられ、該蓋板の該歯部に対向する位置には、少なくとも1つの弾性ストッパが設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置。
【請求項5】
該蓋体の該枢動溝に向かう位置には、貫通孔が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン装置。
【請求項6】
該スクロールバーの一端は、該筒体に挿入され、該蓋体に挿入された該スクロールバーには、歯車が嵌設され、該歯車には、ウォームが噛合される、ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン装置。
【請求項7】
該蓋体の該引き紐が出入りする位置には、孔口が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のスクリーン装置。
【請求項8】
これらの第1枠材の間に第2枠材を更に含み、かつ該第2枠材は、該筒体と反対側に位置し、該第2枠材のこれらの第1枠材に隣接する位置には、少なくとも1つの凸リブが設けられ、かつこれらの第1枠材の該第2枠材の凸リブに対向する位置には、嵌着溝が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。
【請求項9】
筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、これらの第1枠材の間に設けられ、該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、かつ該可動枠内には、取付座が設けられ、該取付座内には、揺動部材及び少なくとも1つのスライダが収容され、該スライダには、該揺動部材の方向に向かってプッシュロッドが設けられ、該プッシュロッドの一端は、該揺動部材に当接可能である、ことを特徴とするスクリーン装置。
【請求項10】
該揺動部材と各スライダとの間には、バッフルが設けられ、該バッフルには、貫通孔が設けられ、該プッシュロッドの一端は、該貫通孔を介して該揺動部材に当接し、該バッフルと該スライダとの間には、弾性部材が設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。
【請求項11】
該スライダには、少なくとも1つのスライドレールが設けられ、かつ該取付座の該少なくとも1つのスライドレールに対向する位置には、スライド溝が設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。
【請求項12】
該スライダには、該可動枠の一端の開口に向かって延びる位置決めロッドが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。
【請求項13】
該スライダの該位置決めロッドに対向する位置には、挿入溝が設けられ、かつ該挿入溝内に位置する該位置決めロッドには、少なくとも1つのフック溝が設けられ、該スライダの該フック溝に対向する位置には、切り欠きが設けられ、かつ該スライダの該切り欠きに向かう位置には、スナップフィットが設けられる、ことを特徴とする請求項12に記載のスクリーン装置。
【請求項14】
該スライド溝の一端には、止め部が設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載のスクリーン装置。
【請求項15】
該第1枠材の該位置決めロッドに対向する位置には、少なくとも1つの位置決め凹部が設けられる、ことを特徴とする請求項12に記載のスクリーン装置。
【請求項16】
該揺動部材には、ノブが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。
【請求項17】
これらの第1枠材の間に第2枠材を更に含み、かつ該第2枠材は、該筒体と反対側に位置し、該第2枠材のこれらの第1枠材に隣接する位置には、少なくとも1つの凸リブが設けられ、かつこれらの第1枠材の該第2枠材の凸リブに対向する位置には、嵌着溝が設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載のスクリーン装置。
【請求項18】
筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、これらの第1枠材の間に設けられ、該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、該筒体は、複数の取付部材によって外枠又は隣接する壁のいずれかに組み立てられる、ことを特徴とするスクリーン装置。
【請求項19】
該取付部材は、少なくとも1つの連結部及び少なくとも1つの係合部を有し、該連結部は、該外枠の内縁面に固定的に設けられ、該少なくとも1つの係合部は、該筒体に対向し、かつ該筒体には、各係合部に対してそれぞれ係入部が設けられる、ことを特徴とする請求項18に記載のスクリーン装置。
【請求項20】
該係合部は、係入溝であり、該係入部は、フックである、ことを特徴とする請求項19に記載のスクリーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーン装置に関し、特に、どこでも位置決めできるスクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅又はオフィスにおいて、日よけ、遮蔽、又は室外の蚊及び塵の室内への侵入の防止などの目的を達成するために、ほとんどの建物はいずれもその開口にスクリーン装置が設けられ、現在のスクリーン装置は、平面式及び隠れ式スクリーンの2種類に大別されるが、現在の隠れ式スクリーンは、同時に遮蔽及び収納などの複数の機能を有するため、平面式スクリーン装置を徐々に代替する傾向がある。
現在、最も一般的な隠れ式スクリーンは、主に、スクロールバーによって網戸を巻き取り、スクリーン構造における可動ロッドを引くことによって網戸を引き出すことにより、日よけ及び遮蔽などの効果を達成し、更に、従来の隠れ式スクリーンは、いずれも構造に複数の引き紐及び引き紐調整装置が増設され、引き紐が可動ロッドを貫通し、引き紐調整装置が引き紐の締め具合を調整することにより、隠れ式スクリーンにおける可動ロッド及び網戸がどこでも位置決めできるという機能を有することができ、従来の隠れ式スクリーンは、所望の機能を達成することができるが、使用において以下の問題がある。
【0003】
一、中国台湾の発明特許第I684422号のように、従来の隠れ式スクリーンにおける引き紐調整装置は、いずれも枠体の内側に取り付けられるが、枠体の内側は、常にスクリーン及び可動枠が展開したり収納したりする経路であるため、従来の隠れ式スクリーンは、工具により引き紐調整装置に入り込んで引き紐を調整する場合、常にスクリーン又は可動枠に阻害されて調整を不便にするとともに、スクリーンの幅が広いほど、この問題が顕著になる。
二、従来の隠れ式スクリーンにおける枠材は、組み立て時に、追加の空気圧工具又は電動工具と協働してこそ従来の隠れ式スクリーンの組み立てを完了できることが多いが、電力又は空気充填設備を提供しない環境で動作する場合、工具の電力が枯渇したり、空気圧が不足したりするため、工事の進捗が阻害されることが多い。
三、従来の隠れ式スクリーンにおけるスクロールバー筒体は、ネジ固定方式で外枠に組み立てられることが多いため、従来の隠れ式スクリーンをメンテナンス又は清掃するために、スクロールバー筒体を取り外す必要がある場合、いずれもネジ固定アセンブリを工具で緩めてこそスクロールバー筒体を取り外すことができるため、人件費を浪費するだけでなく、取り外しにくい。
四、また、従来の隠れ式スクリーンを幅広い建物の開口に使用する場合、巻き取り力の大きいスクロールバーを配置して大面積のスクリーン及び可動枠を巻き取ることが多いが、このような構造配置により、展開したスクリーンがスクロールバーの大きな巻き取り力を受けて変位してしまい、従来の隠れ式スクリーンに光漏れが発生したり、遮蔽を低減したり、室外の蚊又は塵の室内への侵入を防止できないなどの問題が起こしやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、引き紐を調整する機構をスクロールバー筒体の外側に設けることにより、引き紐の締め具合を調整する必要がある場合、スクロールバー筒体の外側に工具で操作するだけでよく、その過程においていかなる部材の阻害もないため、従来技術における調整しにくいという問題を回避することができ、調整の工程がスクリーンの幅の大きさに制限されないようにすることもできることである。
本発明の他の主な目的は、枠材の組立構造に凸リブ及びその対応する嵌着溝を設け、凸リブと嵌着溝とを互いに組み立てる方式により、枠材の組立を迅速かつ便利に行うことができるという効果を達成でき、工具の協働なしで迅速に係止して完了することもでき、更に、従来技術において、電力又は空気充填設備を提供しない環境で作業する場合、工事の進捗を遅延させるか又は阻害することを根本的に防止することである。
本発明の更に他の主な目的は、筒体と外枠との間に取付部材を増設し、かつ取付部材における係合部と筒体の係入部とを組み合わせることにより、筒体をいかなる工具の協働なしで着脱することができ、着脱の利便性を更に向上させることである。
本発明の更なる主な目的は、可動枠に位置決めロッドを設けて、位置決めロッドの末端が隣接する枠材に当接することにより、展開されたスクリーン及び可動枠がスクロールバーの大きな巻き取り力を受けても引き戻されないことにより、従来の隠れ式スクリーンについての、光漏れが発生し、遮蔽を低減するか又は室外の蚊又は塵の室内への侵入を防止できないなどの問題を改善することができることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が用いる技術手段は、以下のとおりである。スクリーン装置は、筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、該2つの第1枠材の間に設けられ、かつ該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、該筒体内には、少なくとも1つの回転部材が設けられ、該可動枠内には、少なくとも1つの引き紐が貫通され、かつ該引き紐の少なくとも一端は、該第1枠材から該筒体内を貫通してから、該回転部材に結び付けられる。
スクリーン装置は、筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、これらの第1枠材の間に設けられ、該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、かつ該可動枠内には、取付座が設けられ、該取付座内には、揺動部材及び少なくとも1つのスライダが収容され、該スライダには、該揺動部材の方向に向かってプッシュロッドが設けられ、該プッシュロッドの一端は、該揺動部材に当接可能である。
スクリーン装置は、筒体と、可動枠と、2つの第1枠材とを含み、該筒体及び該可動枠は、これらの第1枠材の間に設けられ、該筒体内には、スクロールバーが設けられ、該スクロールバーと該可動枠との間には、スクリーンが設けられ、該筒体は、複数の取付部材によって外枠又は隣接する壁のいずれかに組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1好ましい実施例の分解図である。
図2】本発明の第1好ましい実施例における筒体部の分解図である。
図3】本発明の第1好ましい実施例における筒体部の断面図である。
図4】本発明の第1好ましい実施例の組立完了後の斜視図である。
図5】本発明の第2好ましい実施例の分解図である。
図6】本発明の第2好ましい実施例の正常状態での概略図である。
図7】本発明の第2好ましい実施例の動作概略図その1である。
図8】本発明の第2好ましい実施例の動作概略図その2である。
図9】本発明の第2好ましい実施例における位置決めロッドが位置決め凹部に当接することを示す概略図である。
図10】本発明の第3好ましい実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に示すように、本発明のスクリーン装置の第1好ましい実施例は、2つの第1枠材11と、これらの第1枠材11の一端に設けられた筒体12と、これらの第1枠材11の該筒体12と反対する側に設けられた第2枠材13と、これらの第1枠材11の間に設けられた可動枠14と、該可動枠14と該筒体12との間に接続されたスクリーン15とを含む。該第2枠材13のこれらの第1枠材11に隣接する位置には、いずれも複数の凸リブ131が設けられ、かつこれらの第1枠材11の該第2枠材13の凸リブ131に対向する位置には、複数の対応する嵌着溝111が設けられ、これらの凸リブ131とこれらの嵌着溝111とが互いに組み立てられる方式を利用して、これらの第1枠材11と該第2枠材13とを迅速に組み合わせることができるだけでなく、電力又は空気充填設備を提供しない環境で組立作業を行う場合でも、本実施例は、工具の協働なしで迅速に係止して完了することができ、工事の進捗を遅延させることはなく、更に、本実施例では、該2つの第1枠材11を異なる高さに設定することができ、一方の枠材11を低いレールの方式で地面に配置することができる。
【0008】
図1図3に示すように、該筒体12内には、該スクリーン15を巻き取るスクロールバー21と、該筒体12の対向する両端にそれぞれ設けられた2つの回転部材22と、これらの第1枠材11にそれぞれ隣接する2つの蓋体23と、該蓋体23にそれぞれ被覆した2つの蓋板24とが設けられる。なお、該筒体12の対向する両端には、いずれも同じ機構が設けられるため、説明の便宜上、図2及び図3では、一端の機構構成のみを説明する。該蓋体23には、枢動溝231と、該枢動溝231から離間した中空部232と、該枢動溝231に向かう貫通孔233と、孔口234とが設けられる。該回転部材22は、該枢動溝231内に枢設され、その上には軸方向に沿って互いに離間した2つの歯部221が周設される。該中空部232の位置は、該回転部材22のこれらの歯部221に対応し、該蓋板24のこれらの歯部221に対向する位置には、これらの歯部221が回転するときに段階的に位置制限するというストップ効果を発生させるように、それぞれ2つの弾性ストッパ241が設けられる。
【0009】
図3及び図4に示すように、該可動枠14内には、2本の引き紐3が貫通され、かつ把持して引っ張るためのハンドル141があり、各引き紐3の一端は、それぞれ第1枠材11の第2枠材13に隣接する位置に固定され、各引き紐3の他端は、それぞれ該可動枠14を貫通し、該可動枠14内で交差して、該可動枠14の端部から第1枠材11に至り、かつ該筒体12内を貫通し、そして該第1枠材11と同じ側の該筒体12の該孔口234を介して対応する蓋体23内を貫通し、更に該蓋体23の該枢動溝231に設けられた該回転部材22に結び付けられる。該スクロールバー21の一端は、該筒体12内に挿入され、該蓋体12内に挿入された該スクロールバー21には、歯車211が嵌設され、かつ該歯車211には、ウォーム212が噛合される。該引き紐3が緩すぎたり、締めすぎたりする場合、工具を利用して、該貫通孔233を介して該回転部材22に到達することができ、該蓋板24の該回転部材22のこれらの歯部221に対向する位置には、該回転部材22が回転するときにこれらの歯部221を段階的に位置制限するというストップ効果を発生させるように、それぞれこれらの弾性ストッパ241が設けられることにより、該回転部材22により、該引き紐3の締め具合を調整することができ、該引き紐3の張力が緩すぎたり、締めすぎたりして該可動枠14が歪むことを防止するとともに、どこでも位置決めできるという該可動枠14の機能を確保することができる。また、該スクリーン15が緩すぎたり、締めすぎたりする場合、該ウォーム212が回転すると、該歯車211を駆動して該スクロールバー21を回転させることができることにより、適切な張力を有するように該スクリーン15を調整することができ、スクリーン15の平面性を確保するとともに、該スクリーン15をスクロールバー21に巻き取ることができる。
【0010】
なお、図2図4に示すように、これらの引き紐3を調整する機構がいずれも該蓋体23に設けられ、かつ該蓋体23が該筒体12の外側に設けられるため、該引き紐3を調整する必要がある場合、工具を該蓋体23の該貫通孔233に挿入するだけで、該回転部材22を調整することができ、かつ調整過程においていかなる部材の阻害もないため、調整がスムーズではないという問題がなく、かつ幅広いスクリーン装置でも調整しにくいことはない。
【0011】
図4及び図5に示すように、図5は、本発明のスクリーン装置の第2好ましい実施例であり、本第2好ましい実施例と該第1好ましい実施形態との相違点は、以下のとおりである。該可動枠14内には、取付座4が設けられ、該取付座4内には、揺動部材41と、該揺動部材41に設けられたノブ42と、該揺動部材41の対向する両側にそれぞれ設けられた2つのスライダ43と、該揺動部材41と該スライダ43との間にそれぞれ設けられた2つのバッフル44と、これらのバッフル44とこれらのスライダ43との間にそれぞれ設けられた2つの弾性部材45とが収容される。該ノブ42は、該可動枠14の該ハンドル141に設けられる。
【0012】
また、該スライダ43には、該揺動部材41の方向に向かうプッシュロッド431と、側方に設けられた少なくとも1つのスライドレール432と、該可動枠14の一端の開口に向かって延びる位置決めロッド433と、該位置決めロッド433に対向する挿入溝434と、対向する両側にそれぞれ設けられた2つのスナップフィット436とが設けられる。該バッフル44には貫通孔440が設けられることにより、該プッシュロッド431の一端は、該貫通孔440を介して揺動部材41に当接することができる。該取付座4の該少なくとも1つのスライドレール432に対向する位置にスライド溝40が設けられ、該スライド溝40の一端には、該スライダ43が該スライド溝40の方向に沿って一定の範囲で往復にスライドできるように該少なくとも1つのスライドレール432を設けるための止め部401が設けられる。
【0013】
また、該挿入溝434内に位置する位置決めロッド433には、対向する両側に位置する2つのフック溝439が設けられ、該スライダ43のこれらのフック溝439に対向する位置には、それぞれ2つの切り欠き438が設けられ、かつ該スライダ43のこれらの切り欠き438に向かう位置には、それぞれこれらのスナップフィット436が設けられることにより、これらの位置決めロッド433が該スナップフィット436によって該切り欠き438に係合する方式により、これらの位置決めロッド433がこれらのスライダ43にそれぞれ接続され、これらの位置決めロッド433がそれぞれこれらのスライダ43の往復スライドに伴って対応して移動することができる。
【0014】
図6図9に示すように、該揺動部材41は、両側がそれぞれこれらのプッシュロッド431に対応するカム構造を有し、各該第1枠材11のそれぞれの位置決めロッド433に対向する位置には、それぞれの該位置決めロッド433が当接して位置制限するように、位置決め凹部112(図9に示す)が設けられる。図6に示すように、正常状態では、これらのスライダ43に接続されたこれらの位置決めロッド433がこれらの位置決め凹部112に当接していないため、該可動枠14がこれらの第1枠材11の間に自由に引っ張ることができる。また、図7に示すように、可動枠14が再び引っ張られて、これらの位置決めロッド433がこれらの位置決め凹部112の突出した縁部に当接すると、これらの位置決めロッド433が該突出した縁部によって押し上げられ、かつこれらのスライダ43を該揺動部材41の方向にスライドさせ、該プッシュロッド431が該揺動部材41内にも延びるとともに、これらの弾性部材45を圧縮して弾性復元力を蓄積する。また、図8に示すように、これらの位置決めロッド433が該突出した縁部を越えてこれらの位置決め凹部112に入ると、これらの弾性部材45の弾性復元力がこれらのスライダ43を反方向に押して、これらの位置決めロッド433が位置決め凹部112に完全に当接して押し込まれるようにこれらの位置決めロッド433を駆動し、次に、該ノブ42を回転させて該揺動部材41を同期に回転させると、該揺動部材41のカム構造がプッシュロッド431の一端に当接することにより、該スライダ43、該プッシュロッド431及び該位置決めロッド433が該位置決め凹部112と該揺動部材41との間に制限され、更に該可動枠14の移動を制限するため、幅広いスクリーン装置に適用される場合、該位置決めロッド433が該位置決め凹部112に当接する作用で、該スクロールバー21の巻き戻り力によって可動枠14が引き戻されることを防止することができる。
【0015】
図10は、本発明のスクリーン装置の第3好ましい実施例であり、第3好ましい実施例と第1好ましい実施例及び第2好ましい実施例との相違点は、該筒体12が複数の取付部材5(図10には1つのみが示される)によって、外枠6又は隣接する壁のいずれかに組み立てられることである。本第3好ましい実施例では、該筒体12が該外枠6に取り外し可能に取り付けられる状況を説明する。各取付部材5は、2つの連結部51と、それぞれこれらの連結部51から外側に延びる2つの係合部52とを有する。これらの連結部51は、複数のネジ91により該外枠6の内縁面に固定的に設けられ、各係合部52は、具体的には、係入溝であり、該筒体12のこれらの係合部52に対向する位置には、それぞれ2つの係入部121が設けられ、各係入部121は、具体的には、フックであることにより、上記係入溝と互いに係合することができ、これにより、該筒体12を該外枠6に取り付ける作業工程を迅速に完了することができることにより、人件費及び組立時間を節約することができるだけでなく、メンテナンス又は清掃の際には、いかなる工具の協働もなしで、該筒体12を取り外すことができ、着脱の利便性を向上させるという効果を有する。
【0016】
以上より、本発明の該筒体12は、該外枠6に取り外し可能に取り付けられ、かつ該スクロールバー21は、該筒体12内に設けられ、かつ該回転部材22は、従来技術に比べて、該筒体12内に適切に一体化して設けられるため、該スクロールバー21を適切に収納できるだけでなく、引き紐調整機能及びスイッチ機能を有する必要な機構に対しても、簡素化及び一体化の目的を達成することができ、引っ張り、位置決め、ロックの基本的な機能を達成できる場合、他の機能に対する追加の設計も容易となり、研究開発製品の潜在的な価値を効果的に向上させる。したがって、本発明の目的を確実に達成することができる。
以上は、本発明の実施例に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲及び特許明細書の内容に基づいて行われた簡単な同等な変化及び修正は、いずれも本発明の特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】