(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】電子ドキュメントの処理方法、装置、端末、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 40/166 20200101AFI20240214BHJP
【FI】
G06F40/166
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551725
(86)(22)【出願日】2022-03-01
(85)【翻訳文提出日】2023-08-24
(86)【国際出願番号】 CN2022078667
(87)【国際公開番号】W WO2022184065
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202110226953.X
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】曾 清
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109NH02
(57)【要約】
【課題】 本開示は、電子ドキュメントの処理方法、装置、端末、及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】 電子ドキュメントの処理方法は、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップ(S11)と、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップ(S12)と、を含み、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられる。本開示の実施例における方法は、第1ドキュメントの内容と関連付け関係にある第2ドキュメントを迅速に生成することができ、ユーザがコピー&ペーストや関連付けを繰り返す必要はなく、これにより、ユーザの使用エクスペリエンスが大幅に向上する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ドキュメントの処理方法であって、
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップと、
前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含み、
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる
電子ドキュメントの処理方法。
【請求項2】
前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成コントロールを表示し、前記ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成する、又は、
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したか否かを決定し、前記ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したことに応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、
第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記一部の内容に基づいて前記ターゲット内容を決定する、又は、
予め設定されたシンボル及び内容情報に対する入力操作に応答して、前記内容情報に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記一部の内容に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップは、
前記ターゲット内容を、前記一部の内容、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容、前記一部の内容と他の内容の組み合わせ、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容と他の内容の組み合わせ、前記一部の内容を含む内容段落、又は前記一部の内容で識別された段落、又は前記一部の内容を変換して得た内容として決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記他の内容は前記第1ドキュメントの関連情報を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記一部の内容は少なくとも1つの内容ブロックを含み、前記内容ブロックは第1ドキュメントの内容をホストするためのユニットである
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成コントロールを表示するステップは、
第1ドキュメント中の一部の内容に関連付けられた第1コントロールに対するトリガ操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示する、又は、
第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記ドキュメント作成コントロールを含む第2コントロールを表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ドキュメントに前記第2ドキュメントのドキュメント識別子を表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の関連付けられた位置に共有識別子を表示し、共有操作に応答して、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
共有操作に応答して、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップは、
前記共有識別子に対するトリガ操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントを前記ターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、
ドキュメントを作成して共有する操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、共有情報確認操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記共有情報を決定することは、前記第2ドキュメントのタイトル情報を決定すること、前記第2ドキュメントのターゲット共有対象を決定すること、及び前記ターゲット共有対象の権限を決定することのうちの1つ又は2つ以上を含む
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ドキュメントのタイトル情報を決定することは、
前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、前記タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定すること、又は、
前記共有情報編集コントロールのタイトル編集領域に前記ターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を表示し、共有情報確認操作に応答して、前記デフォルトタイトル情報を前記第2ドキュメントのタイトルとして決定することを含む
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、前記タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップは、
前記タイトル編集領域に前記ターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を展示し、前記デフォルトタイトル情報に対する変更操作に応答して、前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記デフォルトタイトル情報は、前記第1ドキュメントにおいて前記ターゲット内容に対応するタイトル情報、前記ターゲット内容、又は前記ターゲット内容に基づいて分析して得た内容を含む
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1ドキュメントにおける前記ターゲット内容に対応するタイトル情報は、
前記第1ドキュメント中の前記ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報、又は、前記ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報と前記第1ドキュメントのタイトル情報都の組み合わせ情報を含む
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2ドキュメントを生成した後、前記ターゲット内容の前記第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ターゲット表示スタイルに調整する前記ステップは、
前記ターゲット内容を含む領域に枠線又はアイコンを追加すること、又は前記ターゲット内容のテキストスタイル又は組版スタイルを変えることのうちの1つ又は2つ以上を含む
ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2ドキュメントの削除イベントに応答して、前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の表示スタイルを、前記第2ドキュメントが削除される前の前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の前記第1ドキュメントにおける第1スタイルとは異なる第2スタイルに変更するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられることは、
前記第1ドキュメント及び前記第2ドキュメントの両方に前記ターゲット内容が表示されている、又は前記第2ドキュメントに前記ターゲット内容が引用されていることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
電子ドキュメントの処理方法であって、
第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するステップと、
現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するステップと、を含む
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理方法。
【請求項22】
前記権限申請識別子は、前記第2ドキュメントの所有者情報、及び/又は権限申請エントリを含み、前記権限申請エントリはトリガされると権限申請インターフェースを出力することに用いられる
ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
電子ドキュメントの処理方法であって、
現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するステップと、
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップと、を含む
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理方法。
【請求項24】
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、
共有操作に応答して、第2ドキュメントを作成し、前記第2ドキュメントを前記ターゲット共有対象に共有するステップを含み、
前記第2ドキュメントのドキュメント内容には前記ターゲットドキュメント内容が含まれている
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、
共有操作に応答して、第1ドキュメントの第1リンクを取得し、前記第1リンク及び前記ターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲に基づいて第2リンクを生成し、前記第2リンクをターゲット共有対象に共有するステップを含み、前記第2リンクは、前記ターゲットドキュメント内容を表示するとともに、前記第1ドキュメントのうちターゲットドキュメント内容以外の他の一部の内容又はすべての内容を非表示にするように第2リンクの受信側に指示することに用いられる
ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項26】
電子ドキュメントの処理装置であって、
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するための決定ユニットと、
前記現在の表示インターフェースにおいての、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するための作成ユニットと、を備え、
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理装置。
【請求項27】
電子ドキュメントの処理装置であって、
第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するための決定モジュールと、
現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するための表示モジュールと、を備える
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理装置。
【請求項28】
電子ドキュメントの処理装置であって、
現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するための選択モジュールと、
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するための共有モジュールと、を備える
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理装置。
【請求項29】
プログラムコードを記憶するための少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、請求項1~25のいずれか1項に記載の方法を実行するための少なくとも1つのプロセスと、を含む、端末。
【請求項30】
請求項1~25のいずれか1項に記載の方法を実行するためのプログラムコードを記憶する記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、出願番号が202110226953.X、出願日が2021年03月01日、名称が「電子ドキュメントの処理方法、装置、端末、及び記憶媒体」である中国特許出願に基づいて提案されており、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願のすべての内容は参照として本願に組み込まれている。
【0002】
[技術分野]
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、特に電子ドキュメントの処理方法、装置、端末、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に伴い、電子ドキュメントが広く使用されるようになった。電子ドキュメントは通常、サーバーに保存されるか、権限を持つユーザがアクセスして編集できるローカルクライアントに保存されることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、電子ドキュメントの処理方法、装置、端末、及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本開示は、以下の技術的解決手段を採用している。いくつかの実施例では、本開示は、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップと、前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含み、前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる、電子ドキュメントの処理方法を提供する。
【0006】
本開示のいくつかの実施例では、第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するステップと、現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するステップと、を含む、電子ドキュメントの処理方法が提案される。
【0007】
いくつかの実施例では、現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するステップと、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップと、を含む、電子ドキュメントの処理方法が提案される。
【0008】
いくつかの実施例では、本開示は、第1ドキュメントの表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、前記ドキュメント内容決定操作に関連付けられたターゲット内容を決定するための決定ユニットと、前記ドキュメント内容決定操作に基づいて、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するための作成ユニットと、を備え、
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントの内容は前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる、電子ドキュメントの処理装置を提供する。
【0009】
いくつかの実施例では、本開示は、第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するための決定モジュールと、現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示する表示モジュールと、を備える、電子ドキュメントの処理装置を提案する。
【0010】
いくつかの実施例では、現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するための選択モジュールと、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するための共有モジュールを備える、電子ドキュメントの処理装置を提案する。
【0011】
いくつかの実施例では、本開示は、プログラムコードを記憶するための少なくとも1つのメモリと、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して上記の方法を実行するための少なくとも1つのプロセスと、を備える端末を提供する。
【0012】
いくつかの実施例では、本開示は、上記の方法を実行するためのプログラムコードを記憶する記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例による電子ドキュメントの処理方法は、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定し、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられる。本開示の実施例で提案される方法は、第1ドキュメントの内容と関連付け関係にある第2ドキュメントを迅速に生成することができ、ユーザがコピー&ペーストや関連付けを繰り返す必要はなく、これにより、ユーザの使用エクスペリエンスが大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面を参照して、以下の発明を実施するための形態を参照すると、本開示の実施例の上記及び他の特徴、利点、及び態様がより明らかになる。図面全体を通して、同一又は類似の符号は、同一又は類似の要素を表す。図面は概略的なものであり、素子及び要素は必ずしも比例的に描かれていないことが理解されるべきである。
【
図1】本開示の実施例の電子ドキュメントの処理方法の一例のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例の第1ドキュメントの処理方法の一例の概略図である。
【
図3】本開示の実施例の別の電子ドキュメントの処理方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例の別の電子ドキュメントの処理方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例の別の電子ドキュメントの処理方法の概略図である。
【
図6】本開示の実施例の別の電子ドキュメントの処理方法の概略図である。
【
図7】本開示の実施例の別の電子ドキュメントの処理方法の概略図である。
【
図8】本開示の実施例の電子ドキュメントの処理装置の構成図である。
【
図9】本開示の実施例の電子ドキュメントの処理装置の構成図である。
【
図10】本開示の実施例の電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本開示の実施例についてより詳細に説明する。本開示のいくつかの実施例が図面に示されているが、本開示は様々な形態で実現されることができ、本明細書に記載された実施例に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、本開示をより徹底的かつ完全に理解するためにこれらの実施例が提供されることが理解されるべきである。本開示の図面及び実施例は、例示的な作用のためにのみ使用され、本開示の保護範囲を制限するために使用されるものではないことが理解されるべきである。
【0016】
本開示の方法の実施形態に記載された様々なステップは、以下のように、順に及び/又は並行して実行されてもよいことが理解されるべきである。さらに、方法の実施形態は、追加のステップを含むことができ、及び/又は示されたステップの実行を省略することができる。本開示の範囲は、この点において限定されない。
【0017】
本明細書で使用される用語「含む」及びその変形は、オープン包含、すなわち「含むが、限定されるものではない」である。用語「基づく」は、「少なくとも部分的に基づく」である。用語「一実施例」は、「少なくとも1つの実施例」を意味する。用語「別の実施例」は、「少なくとも1つの別の実施例」を意味する。用語「いくつかの実施例」は、「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連する定義は、以下の説明で与えられる。
【0018】
なお、本開示で言及されている「第1」、「第2」などの概念は、異なる装置、モジュール、又はユニットを区別するためにのみ使用され、これらの装置、モジュール、又はユニットによって実行される機能の順序又は相互依存関係を限定するものではない。
【0019】
なお、本開示で言及されている「1つの」の修飾は限定的ではなく概略的であり、文脈において別段の明示的な指摘がない限り、「1つ又は複数の」と理解されることを当業者は理解する。
【0020】
本開示の実施形態における複数の装置間で相互作用するメッセージ又は情報の名称は、単に例示の目的のために使用されるものであり、これらのメッセージ又は情報の範囲を制限するために使用されるものではない。
【0021】
以下、図面を参照して、本願の実施例による態様について詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、本開示の実施例では、電子ドキュメントの処理方法が提案されており、
図1に示すように、
図1は、本開示の実施例の電子ドキュメントの処理方法のフローチャートであり、この処理方法は、下記のステップS11とステップS12を含む。
【0023】
S11:現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定する。
【0024】
いくつかの実施例では、第1ドキュメントは電子ドキュメントであり、現在の表示インターフェースは第1ドキュメントのドキュメント内容の表示インターフェースであってもよく、例えば第1ドキュメントに表示領域を有する場合、現在の表示インターフェースは第1ドキュメントの表示領域を指してもよく、第1ドキュメントのインターフェース以外のものであってもよく、第1ドキュメントのドキュメント内容は、例えば文字又はピクチャなどの様々な形態を含んでもよく、いくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作は、第1ドキュメントのドキュメント内容に対する操作であってもよく、内容入力操作であってもよいし、第1ドキュメント内の既存の内容に対する選択操作であってもよい。いくつかの実施例では、コントロールに対してドキュメント内容決定操作を実行することも、特定の指令を入力することによりドキュメント内容決定操作を実行することもでき、いくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作は、それに関連付けられたターゲット内容を有し、ターゲット内容は、第1ドキュメント中の一部の内容であってもよく、第1ドキュメントの内容に基づいて生成される内容であってもよく、いくつかの実施例では、ターゲット内容を決定することが、ドキュメント内容決定操作が実行された後に行われるので、ターゲット内容はドキュメント内容決定操作中に第1ドキュメントに入力される内容であってもよい。
【0025】
S12:現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成する。
【0026】
いくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作及び共有操作は同一表示インターフェースにおいて実行され、例えば、両方ともに第1ドキュメントの表示インターフェースにおいて実行され、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられ、第2ドキュメントを作成するときに第2ドキュメントと第1ドキュメントとの関連付け関係が確立されているので、第2ドキュメントと第1ドキュメントを関連付ける操作を別途実施する必要がなくなり、更なる効率化が図られる。ドキュメント作成操作は、音声操作、ジェスチャー操作、指令入力操作などの複数の形態又はこれらの組み合わせであってもよく、これについて限定はなく、第2ドキュメントと第1ドキュメントは関連付け関係があり、第2ドキュメント及び第1ドキュメントの内容はターゲット内容に基づいて関連付けられ、関連付ける方式は様々であるが、いくつかの実施例では、第1ドキュメント及び第2ドキュメントのいずれにもターゲット内容が表示されており、又は、第2ドキュメントには、ターゲット内容を調べることを可能にする関連付け識別子が存在する。第1ドキュメント中のターゲット内容は第2ドキュメントの正文、タイトルとし、又は第2ドキュメントにはターゲット内容が引用され、第2ドキュメントにターゲット内容が引用される場合、引用されるターゲット内容の第2ドキュメントにおける表示スタイルが、他の引用されていない内容と異なってもよい。いくつかの実施例では、関連付けられた第1ドキュメント中のターゲット内容が変化した場合、第2ドキュメントには変化した部分が表示されたり、第1ドキュメント中のターゲット内容が変化した旨が提示されたりする。
【0027】
本開示のいくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作によってターゲット内容を決定し、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、また、第1ドキュメントと第2ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられており、これにより、第1ドキュメントと関連付けられた第2ドキュメントを迅速に作成することを可能とし、コピー&ペースト操作や関連付け操作を不要とし、ユーザの使用エクスペリエンスを大幅に向上させる。
【0028】
本開示のいくつかの実施例では、前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成コントロールを表示し、前記ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップを含む。いくつかの実施例では、ドキュメント作成コントロールは、ドキュメント作成操作に応答して表示される、第1ドキュメント内のコントロールであってもよく、ドキュメント作成コントロールが操作されると、第2ドキュメントは作成されるとともに、第1ドキュメントとの関連付け関係が確立され、ドキュメント作成コントロールに対する操作は、1つの操作を含んでもよく、複数の操作を含んでもよく、ドキュメント作成コントロールを表示することにより第2ドキュメントを作成することで、誤操作が回避される。
【0029】
本開示のいくつかの実施例では、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したか否かを決定し、前記ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したことに応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップを含む。いくつかの実施例では、ドキュメント作成操作は、ジェスチャー操作又は音声操作であってもよく、この場合、コントロールを設定する必要がないため、ソフトウェアの容量を減らすことができ、移動端末などのマウスの接続が不便な場面や、マウスの左右キーの機能が使用中である場合において第2ドキュメントを迅速に作成することに適用できる。
【0030】
本開示のいくつかの実施例では、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記一部の内容に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップを含む。いくつかの実施例では、第1ドキュメントにはドキュメント内容が表示されており、一部の内容は一部のドキュメント内容であり、ドキュメント内容決定操作は選択操作として行われ、第1ドキュメント中の一部の内容を選択し、ターゲット内容は選択された一部の内容に基づいて決定され、例えば、ターゲット内容を選択された一部の内容に変更することが直接設定されてもよく、ターゲット内容は一部の内容を含む内容段落であってもよく、例えば、1つの段落中の一部の内容が選択されると、段落全体が選択されるとみなされ、又は、段落のタイトルが選択されると、段落が選択されるとみなされる。選択操作は、例えば、マウスによる選択であっても、選択ボックスによる選択であってもよい。
【0031】
本開示のいくつかの実施例では、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、予め設定されたシンボル及び内容情報に対する入力操作に応答して、前記内容情報に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップを含む。いくつかの実施例では、予め設定されたシンボルは、例えば、「@」や「[[」などの使用頻度が低いシンボルであってもよく、予め設定されたシンボルを入力すると、第2ドキュメントを作成する必要があることが示される。このシンボルと入力される内容情報とを組み合わせて、ユーザにより入力された内容情報からターゲット内容を決定することにより、ユーザが関連付けようとする内容を明確に示し、内容情報は、テキスト情報及びピクチャ情報のうちの1種又は複数の組み合わせであってもよい。いくつかの実施例では、第1ドキュメントにおいて内容情報を含む段落を検索し、内容情報を含む段落をターゲット内容としてもよく、このようにすれば、カスタムされた複数の段落の内容を効率的に関連付けることが可能になる。
【0032】
本開示のいくつかの実施例では、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定するステップは、前記ターゲット内容を、前記一部の内容、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容、前記一部の内容と他の内容の組み合わせ、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容と他の内容の組み合わせ、又は一部の内容所在的内容段落、一部の内容で識別された段落、又は一部の内容を変換して得た内容として決定するステップを含む。いくつかの実施例では、選択された一部の内容を直接ターゲット内容としてもよく、これにより、第2ドキュメントは選択された一部の内容に直接関連付けられてもよく、別のいくつかの実施例では、選択された一部の内容は、例えば一部の内容を含む段落、一部の内容が識別され得る段落などのターゲット内容を決定するために分析され、ターゲット内容は一部の内容を含む段落として設定され、例えば、一部の内容は段落のタイトルであり、ターゲット内容はこの段落タイトルにより識別される段落であり、このようにして、段落タイトルが選択されると、段落全体が選択され、これにより、操作が少なくなり、ターゲット内容は、一部の内容を変換して得た内容、例えば、一部の内容について言語変換を行ったターゲット内容であってもよく、別のいくつかの実施例では、一部の内容を分析又は分析せずに他の内容と組み合わせ、いくつかの実施例では、他の内容には、第1ドキュメントの関連情報が含まれており、関連情報は、例えば、名称、作者、作成時間などを含んでもよい。別のいくつかの実施例では、他の内容はユーザによるカスタマイズ内容であってもよい。他の内容と組み合わせることにより、ターゲット内容がより明確かつ詳細になる。
【0033】
本開示のいくつかの実施例では、一部の内容は、少なくとも1つの内容ブロックであり、内容ブロックは、第1ドキュメントの内容をホストするためのユニットである。いくつかの実施例では、第1ドキュメント内容は、少なくとも1つの内容ブロックを含み、ターゲット内容は、一部の内容に対応する内容ブロックであってもよい。いくつかの実施例では、第1ドキュメントは構造化されたドキュメントであり、複数の内容ブロックからなり、内容ブロックには、文字やピクチャ等の複数の形態が含まれてもよく、1つの内容ブロックは1行の内容、1段落の内容や複数の段落の内容であってもよい。内容ブロックが設定されることにより、一部の内容を選択する際には、内容ブロック全体ではなく、内容ブロック中の一部について選択操作を実行すると、内容ブロック全体が選択されることになり、これにより、操作効率が高まる。さらに、実際の操作においては、電子ドキュメントは一定の構造を持つものである場合が多く、1つの電子ドキュメントは予め設定された1つ又は複数の部分からなり、部分ごとにロジック及び内容が含まれており、このため、ドキュメントをブロック化すると、人々の使用習慣により合わせる。
【0034】
別のいくつかの実施例では、第1ドキュメントに属する1つの内容ブロックにおいて選択された一部の内容に基づいて、新たな内容ブロックを生成し、この新たな内容ブロックを、作成された第2ドキュメントに関連付けてもよい。これにより、第1ドキュメントと第2ドキュメントとの関連付けの柔軟性が向上する。
【0035】
いくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示するステップは、第1ドキュメント中の一部の内容に関連付けられた第1コントロールに対するトリガ操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示する、又は、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記ドキュメント作成コントロールを含む第2コントロールを表示するステップを含む。いくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作は、例えば、第1コントロールに対するクリック操作やカーソルフォーカス操作などを含んでもよく、第1コントロール又は前記カーソルフォーカス操作に対応するドキュメント内容は選定されたターゲット内容とされ、同様に、ドキュメント内容決定操作は、第1コントロールのある選択肢に対する選定操作であってもよく、第1コントロールは、常に表示されるコントロールである常駐コントロールであってもよく、特定の条件が満たされた場合に表示されるコントロール、例えば第1ドキュメント中の一部の内容が選択された場合にのみ表示されるコントロールであってもよい。ドキュメント作成コントロールは、第1コントロールがトリガされてから表示されてもよく、別のいくつかの実施例では、ドキュメント作成コントロールは、第2コントロール中に直接表示される。例えば、第1ドキュメント中の一部の内容が選択されると、メニューバーが表示され、メニューバーにおける新規作成メニューがトリガされると、ドキュメント作成コントロールが表示され、別のいくつかの実施例では、ドキュメント作成コントロールがメニューバーに直接表示されてもよい。
【0036】
いくつかの実施例では、前記予め設定されたシンボル及び前記内容情報の入力操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示して前記ターゲット内容を決定するステップと、前記ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第2ドキュメントを作成して、前記ターゲット内容を前記第2ドキュメントのタイトルとするステップと、を含む。いくつかの実施例では、予め設定されたシンボルの入力、又は予め設定されたシンボルやこのシンボルよりも後の内容情報の入力は、ドキュメント作成コントロールを起動させることに用いられ、入力される内容情報は、ターゲット内容を決定することに用いられ、ターゲット内容は、入力された内容情報(入力された内容情報は、テキストであっても、他のタイプの内容であってもよい)であってもよいし、入力された内容情報に基づいて決定された関連付け情報であってもよく、例えば前記関連付け情報は、第1ドキュメントの特徴を示す情報であってもよく、例えば、いくつかの実施例では、入力された内容情報が「現在のドキュメントタイトル+作者」であれば、第1ドキュメントのタイトル及び作者を直接ターゲット内容として取得し、第2ドキュメントを作成する際にターゲット内容を第2ドキュメントのタイトルとすることができる。例えば、予め設定されたシンボルが「@」であり、第1ドキュメントへ「@AAA」が入力される場合、ドキュメント作成コントロールを表示し、「AAA」をターゲット内容として取得し、第2ドキュメントの作成を確認した後、「AAA」を第2ドキュメントのタイトル及び/又は正文とする。このような方式によれば、第2ドキュメントを作成する前に、ドキュメントのタイトル及び/又は正文内容の一部を指定することができ、これにより、操作ステップが少なくなり、内容作成の連続性が向上し、考えが中断されないようにする。
【0037】
本開示のいくつかの実施例では、第2ドキュメントと第1ドキュメント中の内容とがターゲット内容に基づいて関連付けられることは、第1ドキュメント及び第2ドキュメントのいずれにもターゲット内容が存在することを含み、ターゲット内容は第2ドキュメントの正文内容、タイトル内容、引用関係を有する内容又はリンク接関係を有する内容として決定される。いくつかの実施例では、ターゲット内容は、第1ドキュメント中の内容であり、第2ドキュメントには第1ドキュメント中のターゲット内容が存在し、このターゲット内容は、第2ドキュメントの正文又はタイトルであってもよく、また、第2ドキュメント中のターゲット内容と第1ドキュメント中のターゲット内容は引用関係又はリンク接関係にあり、引用関係は、第1ドキュメントの第1内容ブロックが第2ドキュメントに引用される場合、第1ドキュメント及び第2ドキュメントのいずれにも当該第1内容ブロックが表示され、しかも、一方向又は双方向の同期化が実現され、例えば、第1ドキュメントにおける前記第1内容ブロックの変更が第2ドキュメントに同期され、及び/又は第2ドキュメントにおける前記第1内容ブロックの変更が第1ドキュメントに同期化されることを含む。リンク接関係は、第1ドキュメントの第2内容ブロックが第2ドキュメントにリンクされると、第2ドキュメントにおいて第2内容ブロックのリンク識別子が表示され、前記リンク識別子のトリガに応答して、前記第2内容ブロックの内容が取得され、第2ドキュメントに表示されることを含む。
【0038】
本開示のいくつかの実施例では、第1ドキュメントには第2ドキュメントのドキュメント識別子が表示される。いくつかの実施例では、第1ドキュメント中の内容は第2ドキュメントに関連付けられ、例えば、第2ドキュメントは、選択された第1ドキュメント中の一部の内容に基づいて作成されるので、このような関連付け関係は、第2ドキュメントのドキュメント識別子が表示されることにより表され、このようにすると、第1ドキュメントを変更するときには関連付けられた第2ドキュメントに気付くことができ、特に、第2ドキュメントと第1ドキュメント中の内容が引用関係を有し、同期化が可能である場合、第2ドキュメントの存在を知らないために誤って第2ドキュメントに変更を加えることを回避することができる。
【0039】
いくつかの実施例では、本開示のいくつかの実施例は、第2ドキュメントのドキュメント識別子の関連付け位置に共有識別子を表示し、共有操作に応答して、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップをさらに含む。いくつかの実施例では、ターゲット共有対象は受信者であり、例えば、第2ドキュメントは、いずれかのユーザのアバターをクリックすることにより共有あれ得るが、もちろん、受信者は1人のユーザに限定されず、第2ドキュメントはグループに共有されてもよく、この場合、ターゲット共有対象はグループであってもよく、通知メッセージを送信することによりターゲット対象に通知することができ、ターゲット共有対象が1人のユーザである場合、通知メッセージが送信され、ターゲット共有対象がグループである場合、グループメッセージが送信され、ターゲット対象が第2ドキュメントを受信すると、第2ドキュメントがターゲット共有対象により受信された旨の通知メッセージが表示される。
【0040】
本開示のいくつかの実施例では、共有操作に応答して、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップは、共有識別子に対するトリガ操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む。いくつかの実施例では、第2ドキュメントを作成してから、第2ドキュメントを共有し、さらに第2ドキュメントの共有識別子を表示し、共有識別子により第2ドキュメントを共有することができ、このように第2ドキュメントを作成してから共有する方式は、後で他の対象に第2ドキュメントを直接共有することを容易にし、第2ドキュメント作成操作の繰り返しを回避する。
【0041】
本開示のいくつかの実施例では、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、ドキュメントを作成して共有する操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示するステップと、共有情報確認操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントを前記ターゲット共有対象に共有するステップと、を含む。いくつかの実施例では、1つの操作により第2ドキュメント作成と第2ドキュメント共有との2つの動作を実行してもよく、例えば、「ドキュメントを作成共有」コントロールを表示し、このコントロールをトリガしてから、第2ドキュメントを直接作成して共有することができ、これにより、ユーザの操作を減らし、流れを炭素かさせる。いくつかの実施例では、共有情報の決定は本開示のいずれかの実施例において共有情報を確認する工程であってもよい。
【0042】
いくつかの実施例では、共有情報を決定することは、第2ドキュメントのタイトル情報を決定すること、第2ドキュメントのターゲット共有対象及び前記ターゲット共有対象の権限のうちの少なくとも1つを決定することの1つ又は2つ以上を含む。いくつかの実施例では、共有情報編集コントロールは、選択又は入力により共有情報を入力することができ、共有情報はターゲット共有対象を含んでもよく、例えば、共有情報編集コントロールには連絡先リストが表示され、ユーザは連絡先リスト中の1つ又は複数の連絡先をクリックすることで、第2ドキュメントを、クリックされた連絡先に共有する。共有される第2ドキュメントについては、共有された者の権限が設定されてもよく、例えば、閲覧可能や閲覧・編集可能としてもよい。
【0043】
いくつかの実施例では、第2ドキュメントのタイトル情報を決定することは、前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定すること、又は、前記共有情報編集コントロールのタイトル編集領域に前記ターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を表示し、共有情報確認操作に応答して、前記デフォルトタイトル情報を前記第2ドキュメントのタイトルとして決定することを含む。いくつかの実施例では、前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、前記タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップは、タイトル編集領域にターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を展示し、前記デフォルトタイトル情報に対する変更操作に応答して、前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップを含む。
【0044】
いくつかの実施例では、第2ドキュメントを共有する際には、共有される第2ドキュメントのタイトルを変更してもよく、共有される第2ドキュメントは、受信者(例えばターゲット共有対象)に表示されたタイトルが送信者に表示されたタイトルが同一であるか、又は異なり、ユーザは、手動入力によりタイトル編集領域にタイトルを入力してもよく、デフォルトタイトル情報を使用してもよく、デフォルトタイトル情報を編集してもよく、例えば、タイトル編集領域に第2ドキュメントの共有前のタイトルをデフォルトタイトル情報として表示してから、ユーザはそれを編集したり使用したりすることができる。このため、共有されてから受信者に表示された第2ドキュメントのタイトルは、第2ドキュメントが共有されていないときに送信者に表示されたタイトルと一致しなくてもよく、これにより、ユーザのニーズに応じて一部の情報を非表示にしてもよい。
【0045】
いくつかの実施例では、デフォルトタイトル情報は、ターゲット内容の第1ドキュメントにおける対応するタイトル情報、ターゲット内容、又は前記ターゲット内容に基づいて分析して得た内容を含む。いくつかの実施例では、デフォルトタイトル情報はターゲット内容をそのまま使用してもよく、ターゲット内容に基づいて決定されてもよい。例えば、予め設定された字数が設定され、ターゲット内容の字数が予め設定された字数よりも少ない場合、デフォルトタイトルを使用し、予め設定された字数よりも多い場合、ターゲット内容からデフォルトタイトル情報を生成し、例えば、ターゲット内容を概要し、概要情報をデフォルトタイトル情報とする。デフォルトタイトル情報がターゲット内容を反映するので、ターゲット共有対象のユーザが内容を大まかに判断することが容易になる。
【0046】
いくつかの実施例では、第1ドキュメントにおいてターゲット内容に対応するタイトル情報は、第1ドキュメントにおいてターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報、又は、ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報と第1ドキュメントのタイトル情報との組み合わせ情報を含む。いくつかの実施例では、内容ブロックは、対応するタイトルを有し、例えば、ユーザがドキュメントを作成するときに一般には異なる部分についてサブタイトルを設定し、この部分は第1ドキュメントのユーザが設定するタイトルとなり、ターゲット内容の内容を最も反映し得るものであり、また、これを第1ドキュメントのタイトル情報と組み合わせると、ターゲット内容の情報をさらに完全に反映することが可能とされる。
【0047】
いくつかの実施例では、第2ドキュメントを生成した後、ターゲット内容の前記第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整するステップをさらに含む。いくつかの実施例では、ターゲット内容は、第1ドキュメント中の選択された一部の内容であっても、予め設定されたシンボルとともに入力された内容情報であってもよい。ターゲット内容の第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整することにより、ターゲット内容を第1ドキュメント中の他の内容と区別する一方、このターゲット内容に基づいてドキュメントを生成できるようにユーザにリマインドする。
【0048】
いくつかの実施例では、ターゲット表示スタイルに調整するステップは、ターゲット内容を含む領域に枠線又はアイコンを追加すること、又はターゲット内容のテキストスタイル又は組版スタイルを変えることのうちの1つ又は2つ以上を含む。いくつかの実施例では、ターゲットスタイルの領域は枠線により囲まれるか、又はターゲット内容のフォントは他の部分とは異なるフォントに変えてもよく、例えば、第1ドキュメントが本来宋体である場合、ターゲット内容のフォントは楷書体としてもよく、また、ターゲット内容の組版スタイルを変化することもでき、例えば、ターゲット内容を斜体組版に変更する。ターゲット表示スタイルを調整することにより、第1ドキュメント中の既存のスタイルと重複することを回避し、ユーザに提示したり、内容が選択されたときのスタイルと区別するなどユーザに誤解を与えないようにすることで、内容の一部選定されたとユーザが誤認することを回避することができる。
【0049】
いくつかの実施例では、第2ドキュメントの削除イベントに応答して、第2ドキュメントのドキュメント識別子の表示スタイルを、前記第2ドキュメントが削除される前の前記第2ドキュメントの識別子の前記第1ドキュメントにおける第1スタイルとは異なる第2スタイルに変更する。いくつかの実施例では、第2ドキュメントが削除されると、第2ドキュメント識別子の表示スタイルが変わり、このように、第2ドキュメントを開くことなく、表示スタイルから第2ドキュメントの状態を直接判定することができる。いくつかの実施例では、第2スタイルは、第2ドキュメントが削除されたことをユーザが直観的に判断できるように、第2ドキュメントが削除されたというプロンプト情報を含む。
【0050】
本開示のいくつかの実施例では、第2ドキュメントをターゲット対象に共有するステップは、第2ドキュメントのリンクをターゲット共有対象に送信する、又は、第2ドキュメントをターゲット共有対象に送信するステップを含む。いくつかの実施例では、第2ドキュメントをターゲット共有対象に直接送信してもよく、このように、第2ドキュメントを調べたり編集したりするときにネットワークに接続する必要がなく、ネットワークに接続したときに第2ドキュメントとターゲット内容との差を比較して、対応する調整を行うことができ、別のいくつかの実施例では、第2ドキュメントのリンクをターゲット共有対象に送信し、このように、第2ドキュメントをサーバーに記憶したり、第1ドキュメントに直接記憶したりすることができ、1つだけ可能すればよく、記憶スペースへの要件を低減させる。
【0051】
本開示の実施例における方法をより明確に説明するために、以下では、1つの特定実施例を例示して説明するが、本開示の特許範囲はこれにより限定されるものではなく、以下では、
図2及び3を参照して説明する。
図2(a)に示すように、第1ドキュメント中の「AAABBBCCC」が第1ドキュメント内容であり、第1ドキュメントは構造化されたドキュメントであり、複数の内容ブロックからなり、編集権限を持つユーザは第1ドキュメント中の内容ブロックの1つ又は複数を選択し、選定された内容ブロックはターゲット内容であり、ユーザがそのうちの「AAA」を選択するとすれば、選択された「AAA」はターゲット内容となる。ターゲット内容が選定されると、
図2(b)に示すように、表示スタイルが変わり、ツールバーが表示され、ツールバーには、ドキュメント作成選択肢「ドキュメント共有に変換」があり、いくつかの実施例では、ドキュメント作成選択肢がトリガされると、ポップアップボックスがポップアップし、
図2(c)に示すように、ポップアップボックス中のタイトルボックスにはデフォルトタイトル情報が表示されており、共有対象ボックスにおいて共有対象が選択される。デフォルトタイトル情報はターゲット内容を含む段落のタイトル、本実施例では「AAA」であり、ユーザが第2ドキュメントのタイトルを確認すると、ターゲット内容に基づいて第2ドキュメントの内容が生成され、第2ドキュメントにも「AAA」が含まれており、また、第2ドキュメント中の「AAA」と第1ドキュメント中の「AAA」とは引用関係を有し、一方向又は双方向に同期化することができる。別のいくつかの実施例では、ドキュメント作成選択肢がトリガされると、ポップアップボックスがポップアップし、ターゲット内容が第2ドキュメントのタイトルとなり、ユーザは第2ドキュメントのタイトルを確認したり自分で編集したりすることができる。第2ドキュメントが作成されると、共有対象が選択され、例えば、連絡先リストから人又はグループの名称が選択されて共有され、閲覧又は編集の権利付与を選択することが可能である。第2ドキュメントが作成された後に、第1ドキュメントに第2ドキュメントのドキュメント識別子が表示され、第2ドキュメントが削除されると、ドキュメント識別子は提示情報を表示し、削除された第2ドキュメントのアイコン及びタイトルを表示する。共有対象は提示情報を受信し、共有対象が人である場合、通知を受信し、共有対象がグループである場合、グループメッセージを受信する。第1ドキュメントにおける第2ドキュメントの関連付け位置、例えば第2ドキュメントの周辺に共有識別子が表示され、ユーザは共有操作を通じて第2ドキュメントを他の共有対象に共有することができ、共有する際には、第2ドキュメントのタイトルデフォルトが「AAA」であり、ユーザはそれを編集したり直接使用したりすることがきる。
【0052】
電子ドキュメントを協調して操作する場合、電子ドキュメントが共有されるが、いくつかの場合、権限が限定される一部のユーザが電子ドキュメント中の一部の内容しか編集できなかったり、権限が制限される一部のユーザが電子ドキュメント中の一部の内容を閲覧するしかできなかったりすることが望まれる場合、第1ドキュメント中の一部の内容をコピーアンドペーストして新しい電子ドキュメントを形成し、新しい電子ドキュメントを、権限が制限されるユーザに共有し、次に、新しい電子ドキュメントが変更された場合、変更された内容を第1ドキュメントに貼り付け、これは作業効率の低下を招き、第1ドキュメント又は新しい電子ドキュメント中の内容が変化したことを適時に把握することができ、しかも、ユーザがコピーアンドペースト及び電子ドキュメントの新規作成の操作を繰り返しなければならないため、ユーザの使用エクスペリエンスが極めて劣る。このため、本開示のいくつかの実施例では、第2ドキュメントだけをターゲット対象に共有するので、共有対象が第2ドキュメント中の内容しか閲覧又は編集することができず、これにより、権限を区別して管理することが可能になり、また、第2ドキュメントの内容と第1ドキュメントの内容が関連付け関係であるため、第1ドキュメントを協調して操作することが可能であり、コピーアンドペースト及び電子ドキュメントの新規作成の操作を繰り返す必要がなく、これにより、ユーザの使用エクスペリエンスが大幅に向上する。
【0053】
いくつかの実施例では、本開示の別のいくつかの実施例では、
図4及び
図5に示すように、別の電子ドキュメントの処理方法が提案されており、編集権限を持つユーザは、
図5(a)に示すように、第1ドキュメントへ「@」又は「[[」などのガイドシンボルを入力してから、テキストなどの内容情報を入力し、このとき、ポップアップボックスにより第2ドキュメントを作成することを提示し、
図5(a)では、入力された内容情報「AAA」は第2ドキュメントのデフォルトタイトルとなり、ユーザが第2ドキュメントのタイトルを確認すると、第2ドキュメントの作成が完了する。
図5(b)に示すように、作成が完了すると、第1ドキュメントに第2ドキュメントのドキュメント識別子が表示され、ドキュメント識別子の関連付け領域には共有識別子が存在し、例えば、
図5(c)に示すように、共有識別子をトリガすると、ポップアップウィンドウが表示され、ポップアップウィンドウには、共有される第2ドキュメントのタイトルが表示され、ユーザは受信したり、変更してから受信したりすることができ、傳井に、連絡先リストがポップアップし、ユーザは連絡先リストから共有対象を選択し、第2ドキュメントを共有対象に送信し、共有対象が一人のユーザである場合、共有されるユーザは通知を受信し、共有対象がグループユーザである場合、グループにメッセージが提示される。
【0054】
本開示のいくつかの実施例では、
図6に示すようにステップS21とステップS22を含む別の電子ドキュメントの処理方法も提案されている。
【0055】
S21:第1ドキュメントを受信したことに応答して、第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定する。
【0056】
いくつかの実施例では、第1ドキュメントは、電子ドキュメントであってもよく、第1ドキュメントの第1ドキュメント内容には、少なくとも1つの内容ブロックが含まれていてもよく、本実施例では、第1ドキュメントは、以上の実施例のいずれかにおける第1ドキュメントであってもよく、第1ドキュメントには第2ドキュメントが埋め込まれており、第2ドキュメントは上記の第2ドキュメントのいずれかであってもよい。ユーザごとに第2ドキュメントに対する権限が異なり、権限情報には、現在ユーザが第2ドキュメントを閲覧又は編集するか否かが含まれている。
【0057】
S22:現在ユーザが第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示する。
【0058】
本開示のいくつかの実施例では、権限申請識別子は、第2ドキュメントの所有者情報、及び/又は権限申請エントリを含み、権限申請エントリは、トリガされると権限申請インターフェースを出力することに用いられる。いくつかの実施例では、第2ドキュメントの所有者情報が表示されることにより、ユーザが第2ユーザの所有者に連絡して権限を申請することが容易になり、権限申請エントリが表示されると、権限申請を直接行うことが可能になる。いくつかの実施例では、現在ユーザが第2ドキュメントに対して予め設定された権限を持たない場合、第2ドキュメントの関連情報及び権限申請識別子が表示され、ここで、予め設定された権限は、閲覧権限又は編集権限であってもよく、権限申請識別子は、第1ドキュメントに表示されてもよく、これにより、スタイルが表示されることにより、ユーザが第2ドキュメントを開くことなく自分が権限を持つか否かを判断できる一方、予め設定された権限を持たない場合に対して権限申請識別子が提供され、ユーザが権限を迅速に申請することができ、権限を申請するための手続きが減少し、操作効率が高まり、権限申請識別子は、例えば、リンクであってもよい。本開示のいくつかの実施例では、第1ドキュメントが開かれた状態である場合、第1ドキュメントの関連情報及び前記権限申請識別子は、予め設定されたスタイルに従って表示される。いくつかの実施例では、ユーザが第1ドキュメントを開いて内容を調べるときに、第1ドキュメントの関連情報及び前記権限申請識別子は、予め設定されたスタイルに従って表示される。
【0059】
いくつかの実施例では、
図7に示すようにステップS31とステップS32を含む、別の電子ドキュメントの処理方法が提案されている。
【0060】
S31:現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲットドキュメント内容を選択する。
【0061】
いくつかの実施例では、第1ドキュメントは電子ドキュメントであり、ターゲットドキュメント内容は、第1ドキュメント中の一部のドキュメント内容であり、例えば第1ドキュメントが複数の内容ブロックを含む場合、ターゲットドキュメント内容は、1つ又は複数の内容ブロックであってもよく、選択操作は、第1ドキュメントのドキュメント内容に対する選択操作であってもよく、この場合、選択されたドキュメント内容は直接ターゲットドキュメント内容とされ、ドキュメント内容に関連付けられたコントロールに対する選択操作であってもよく、この場合、コントロールにより対応するドキュメント内容はターゲットドキュメント内容として決定される。
【0062】
S32:共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有する。
【0063】
いくつかの実施例では、共有はターゲットドキュメント内容に共有識別子を表示することにより行われてもよく、ターゲット共有対象は、一人のユーザであっても、グループであってもよく、一人のユーザの場合、通知メッセージが送信され、グループの場合、グループ通知メッセージが送信される。本開示のいくつかの実施例では、ドキュメント全体ではなく、第1ドキュメント中の一部のドキュメント内容を共有することが可能であり、これにより、権限管理が容易になり、他のユーザが第1ドキュメントの全文を調べることを望まない場合、共有が必要となる部分だけを共有することができ、ターゲット共有対象にターゲットドキュメント内容を調べる権限を付与することに相当し、ターゲット共有対象は共有されるターゲットドキュメント内容のみを調べることができ、第1ドキュメントの他の内容が展示されない。
【0064】
いくつかの実施例では、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第2ドキュメントを作成し、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2ドキュメントのドキュメント内容には、ターゲットドキュメント内容が含まれている。いくつかの実施例では、ターゲットドキュメント内容を含む第2ドキュメントを生成し、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有することができ、このとき、第2ドキュメントそのものをターゲット共有対象に送信してもよく、第2ドキュメントについてリンクを得てターゲット共有対象に共有してもよい。共有される第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲットドキュメント内容を通じて関連付け関係を有するようになり、例えば第1ドキュメント中のターゲットドキュメント内容が変更されると、第2ドキュメントのターゲットドキュメント内容がそれに対応して変更され、第2ドキュメント中のターゲットドキュメント内容が変更されると、第1ドキュメント中のターゲットドキュメント内容がそれに対応して変更され、これにより、ユーザによる協調操作が容易にされる。
【0065】
いくつかの実施例では、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第1ドキュメントの第1リンクを取得し、第1リンク及びターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲に基づいて第2リンクを生成し、第2リンクをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2リンクは、前記ターゲットドキュメント内容を表示するとともに、前記第1ドキュメントのうちターゲットドキュメント内容以外の他の一部の内容又はすべての内容を非表示にするように第2リンクの受信側に指示することに用いられる。いくつかの実施例では、第2リンクは第1ドキュメントのリンクに基づいて作成され、第1リンクがトリガされると、第1ドキュメントのリンクが表示され、第1ドキュメントの第1リンクの後にターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲の情報を追加することで第2リンクが生成され、第2リンクがトリガされると、第2リンクに基づいてサーバーから第1ドキュメントが見つかり、ついに、範囲情報に基づいてターゲットドキュメント内容の位置にジャンプし、ただし、ターゲットドキュメント内容のみが表示され、これにより、受信者が見てもらいたくない内容を見ることを防止することができる。
【0066】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置がさらに提案されており、
図8に示すように、この処理装置は、
第1ドキュメントの表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、前記ドキュメント内容決定操作に関連付けられたターゲット内容を決定するための決定ユニット10と、
前記ドキュメント内容決定操作に基づいて、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するための作成ユニット20と、を備える。前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメント中の内容は前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる。
【0067】
本開示のいくつかの実施例では、作成ユニット20が、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示し、ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成する、又は、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したか否かを決定し、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したことに応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含む。
【0068】
本開示のいくつかの実施例では、決定ユニット10が、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定する、又は、予め設定されたシンボル及び内容情報に対する入力操作に応答して、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定するステップを含む。
【0069】
本開示のいくつかの実施例では、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定するステップは、ターゲット内容を、一部の内容、一部の内容に基づいて分析して得た内容、一部の内容と他の内容の組み合わせ、一部の内容に基づいて分析して得た内容と他の内容の組み合わせ、一部の内容を含む内容段落、一部の内容で識別された段落、又は一部の内容を変換して得た内容として決定するステップを含む。
【0070】
本開示のいくつかの実施例では、他の内容は、第1ドキュメントの関連情報を含む。
【0071】
本開示のいくつかの実施例では、一部の内容は、少なくとも1つの内容ブロックであり、内容ブロックは、第1ドキュメントの内容をホストするためのユニットである。
【0072】
本開示のいくつかの実施例では、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示するステップは、第1ドキュメント中の一部の内容に関連付けられた第1コントロールに対するトリガ操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示する、又は、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを含む第2コントロールを表示するステップを含む。
【0073】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置は、第1ドキュメントに第2ドキュメントのドキュメント識別子を表示する表示ユニットを備える。
【0074】
本開示のいくつかの実施例では、表示ユニットは、さらに、第2ドキュメントのドキュメント識別子の関連付け位置に共有識別子を表示することに用いられ、電子ドキュメントの処理装置は、共有操作に応答して、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するための制御ユニットをさらに含む。
【0075】
本開示のいくつかの実施例では、共有操作に応答して、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップは、共有識別子に対するトリガ操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、決定した共有情報に基づいて、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む。
【0076】
本開示のいくつかの実施例では、作成ユニットが、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、ドキュメントを作成して共有する操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示するステップと、共有情報確認操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、決定した共有情報に基づいて、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップと、を含む。
【0077】
本開示のいくつかの実施例では、共有情報を決定することは、第2ドキュメントのタイトル情報を決定すること、第2ドキュメントのターゲット共有対象を決定すること、及びターゲット共有対象権限を決定することのうちの1つ又は2つ以上を含む。
【0078】
本開示のいくつかの実施例では、第2ドキュメントのタイトル情報を決定することは、共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、タイトル編集領域に入力された内容から第2ドキュメントのタイトルを決定すること、又は、共有情報編集コントロールのタイトル編集領域にターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を表示し、共有情報確認操作に応答して、デフォルトタイトル情報を第2ドキュメントのタイトルとして決定することを含む。
【0079】
本開示のいくつかの実施例では、共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、タイトル編集領域に入力された内容から第2ドキュメントのタイトルを決定するステップは、タイトル編集領域にターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を展示し、デフォルトタイトル情報に対する変更操作に応答して、第2ドキュメントのタイトルを決定するステップを含む。
【0080】
本開示のいくつかの実施例では、デフォルトタイトル情報は、第1ドキュメントにおいてターゲット内容に対応するタイトル情報、ターゲット内容、又はターゲット内容に基づいて分析して得た内容を含む。
【0081】
本開示のいくつかの実施例では、第1ドキュメントにおいてターゲット内容に対応するタイトル情報は、第1ドキュメント中のターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報、又は、ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報と第1ドキュメントのタイトル情報の組み合わせ情報を含む。
【0082】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置は、第2ドキュメントを生成した後、ターゲット内容の第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整するための制御ユニットをさらに含む。
【0083】
本開示のいくつかの実施例では、ターゲット表示スタイルに調整するステップは、ターゲット内容を含む領域に枠線又はアイコンを追加すること、又はターゲット内容のテキストスタイル又は組版スタイルを変えることのうちの1つ又は2つ以上を含む。
【0084】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置は、第2ドキュメントの削除イベントに応答して、第2ドキュメントのドキュメント識別子の表示スタイルを、第2ドキュメントが削除される前の第2ドキュメントのドキュメント識別子の第1ドキュメントにおける第1スタイルとは異なる第2スタイルに変更するための制御ユニットをさらに含む。
【0085】
本開示のいくつかの実施例では、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられることは、第1ドキュメント及び第2ドキュメントの両方にターゲット内容が表示されている、又は第2ドキュメントにターゲット内容が引用されていることを含む。
【0086】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置が提案されており、
図9に示すように、この処理装置は、
第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するための決定モジュール30と、
現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するための表示モジュール40と、を備える。
【0087】
本開示のいくつかの実施例では、権限申請識別子は、第2ドキュメントの所有者情報、及び/又は権限申請エントリを含み、権限申請エントリは、トリガされると権限申請インターフェースを出力することに用いられる。本開示のいくつかの実施例では、第1ドキュメントが開かれた状態である場合、第1ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子は予め設定されたスタイルに従って表示される。いくつかの実施例では、ユーザが第1ドキュメントを開いて調べるときに、第1ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子は、予め設定されたスタイルに従って表示される。
【0088】
本開示のいくつかの実施例では、電子ドキュメントの処理装置が提案されており、この処理装置は、
現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択する選択モジュールと、
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有する共有モジュールと、を備える。
【0089】
本開示のいくつかの実施例では、共有モジュール共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第2ドキュメントを作成し、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2ドキュメントのドキュメント内容には、ターゲットドキュメント内容が含まれている。
【0090】
本開示のいくつかの実施例では、共有モジュール共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第1ドキュメントの第1リンクを取得し、第1リンク及びターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲に基づいて第2リンクを生成し、第2リンクをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2リンクは、ゲットドキュメント内容を表示するとともに、第1ドキュメントのうちターゲットドキュメント内容以外の他の一部の内容又はすべての内容を非表示にするように第2リンクの受信側に指示することに用いられる。
【0091】
装置実施例の場合、方法実施例にほぼ対応しているため、関連する部分につついては方法実施例の部分の説明を参照すればよい。上記の装置実施例は例示的なものに過ぎず、前記の別個のモジュールとして説明されるモジュールは、別個であってもよいし、別個でなくてもよい。これらのモジュールの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の目的を達成するために選択されてもよい。当業者は、創造的な労働を払わない場合には、それを理解し、実施することができる。
【0092】
以上、実施例及び適用例に基づいて本開示の方法及び装置について説明した。さらに、本開示は、端末及び記憶媒体をさらに提供し、以下、これらの端末及び記憶媒体について説明する。
【0093】
以下、
図10を参照して、本開示の実施例を実現するのに適した電子機器(例えば端末機器又はサーバー)800の構造概略図が示されている。本開示の実施例における端末機器は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレット(PAD)、ポータブルマルチメディアプレーヤー(PMP)、車載端末(例えば、カーナビゲーション端末)等の携帯端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の固定端末を含むことができるが、これらに限定されるものではない。図に示す電子機器は一例にすぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に制限を与えるものではない。
【0094】
電子機器800は、読み取り専用メモリ(ROM)802に記憶されたプログラム、又は記憶装置808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行することができる処理装置(例えば、中央プロセッサ、グラフィックスプロセッサなど)801を含むことができる。RAM803には、電子機器800の動作に必要な各種プログラムやデータも記憶されている。処理装置801、ROM802及びRAM803は、バス804を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続される。
【0095】
一般に、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置806;例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータ等を含む出力装置807;例えば、磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置808;及び通信装置809はI/Oインターフェース805に接続することができる。通信装置809は、電子機器800がデータを交換するために他の機器と無線又は有線で通信することを可能にすることができる。図は、様々な装置を有する電子機器800を示しているが、示されている装置の全てを実装したり備えたりすることは必ずしも必要ではないことが理解されるべきである。代替的に、より多くの又はより少ない装置を実装したり備えたりすることができる。
【0096】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上記したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実装することができる。例えば、本開示の実施例は、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体上に搭載されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施例では、このコンピュータプログラムは、通信装置809を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよいし、記憶装置808からインストールされてもよいし、ROM802からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置801によって実行されると、本開示の実施例に係る方法で定義される上記の機能が実行される。
【0097】
なお、本開示で上記したコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、又はこれら2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光的、電磁的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置、又はデバイス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されるわけではない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学メモリデバイス、磁気メモリデバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるわけではない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用することができるプログラムを含む又は格納する任意の有形媒体とすることができる。一方、本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを搬送するキャリアの一部として、ベースバンドに、又は伝搬するデータ信号を含むことができる。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播、又は伝送することができる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、RF(無線周波数)等、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体で伝送することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、クライアント、サーバーは、HTTP(HyperText Transfer Protocol、ハイパーテキスト転送プロトコル)のような、現在知られている、又は将来研究開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ネットワーク(例えば、インターネット)、及びエンドツーエンドネットワーク(例えば、adhocエンドツーエンドネットワーク)、ならびに現在知られている又は将来研究開発される任意のネットワークを含む。
【0099】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよい、この電子機器に組み込まれていない別個に存在したものであってもよい。
【0100】
上記のコンピュータ読み取り可能な媒体は1つ又は複数のプログラムをホストしており、上記の1つ又は複数のプログラムがこの電子機器により実行されると、この電子機器は上記の本開示の方法を実行する。
【0101】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含むがこれに限定されない1つ又は複数のプログラミング言語、又はそれらの組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータ上で、部分的にユーザコンピュータ上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザコンピュータ上で、部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバー上で実行することができる。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、又は外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続することができる)に接続することができる。
【0102】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を図示している。この点で、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。なお、代替としてのいくつかの実装では、ブロックに示された機能は、図面に示されたものとは異なる順序で発生することもある。例えば、連続的に表現された2つのブロックは、実際には実質的に並列に実行されてもよく、関係する機能に応じて逆の順序で実行されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、ならびにブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用ハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実装されてもよい。
【0103】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアによって実装されてもよいし、ハードウェアによって実装されてもよい。なお、ユニットの名称がユニット自体を限定するものではない場合がある。
【0104】
本明細書で上記した機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントによって実行されることができる。例えば、限定されることなく、使用され得る例示的なタイプのハードウェア論理コンポーネントは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD)などを含む。
【0105】
本開示の文脈では、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスが使用するために、又は命令実行システム、装置、又はデバイスと共に使用するために、プログラムを含むか又は格納することができる有形媒体とすることができる。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体とすることができる。機械読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置又はデバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の線に基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶機器、磁気記憶機器、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0106】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップと、
現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含み、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられる、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0107】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示し、ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成する、又は、
ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したか否かを決定し、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したことに応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0108】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定する、又は、予め設定されたシンボル及び内容情報に対する入力操作に応答して、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0109】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、一部の内容に基づいてターゲット内容を決定するステップは、ターゲット内容を、一部の内容、一部の内容に基づいて分析得到的内容、一部の内容と他の内容の組み合わせ、一部の内容に基づいて分析して得た内容と他の内容の組み合わせ、一部の内容を含む内容段落、一部の内容で識別された段落、又は一部の内容を変換して得た内容として決定するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0110】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、他の内容は第1ドキュメントの関連情報を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0111】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、一部の内容は少なくとも1つの内容ブロックであり、内容ブロックは第1ドキュメントの内容をホストするためのユニットである、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0112】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ドキュメント内容決定操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示するステップは、
第1ドキュメント中の一部の内容に関連付けられた第1コントロールに対するトリガ操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示する、又は、第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを含む第2コントロールを表示するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0113】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第1ドキュメントに第2ドキュメントのドキュメント識別子を表示するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0114】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2ドキュメントのドキュメント識別子の関連付け位置に共有識別子を表示し、共有操作に応答して、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0115】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、共有操作に応答して、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップは、
共有識別子に対するトリガ操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、決定した共有情報に基づいて、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0116】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、
ドキュメントを作成して共有する操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、共有情報確認操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、決定した共有情報に基づいて、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0117】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、共有情報を決定することは、第2ドキュメントのタイトル情報を決定すること、第2ドキュメントのターゲット共有対象を決定すること、及びターゲット共有対象権限を決定することの1つ又は2つ以上を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0118】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2ドキュメントのタイトル情報を決定することは、共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、タイトル編集領域に入力された内容から第2ドキュメントのタイトルを決定すること、又は、
共有情報編集コントロールのタイトル編集領域にターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を表示し、共有情報確認操作に応答して、デフォルトタイトル情報を第2ドキュメントのタイトルとして決定することを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0119】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、タイトル編集領域に入力された内容から第2ドキュメントのタイトルを決定するステップは、タイトル編集領域にターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を展示し、デフォルトタイトル情報に対する変更操作に応答して、第2ドキュメントのタイトルを決定するステップを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0120】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、デフォルトタイトル情報は、第1ドキュメントにおいてターゲット内容に対応するタイトル情報、ターゲット内容、又はターゲット内容に基づいて分析して得た内容を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0121】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第1ドキュメントにおいてターゲット内容に対応するタイトル情報は、第1ドキュメント中のターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報、又は、ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報と第1ドキュメントのタイトル情報の組み合わせ情報を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0122】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2ドキュメントを生成した後、ターゲット内容の第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整するステップをさらに含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0123】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ターゲット表示スタイルに調整するステップは、ターゲット内容を含む領域に枠線又はアイコンを追加すること、又はターゲット内容のテキストスタイル又は組版スタイルを変えることのうちの1つ又は複数を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0124】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2ドキュメントの削除イベントに応答して、第2ドキュメントのドキュメント識別子の表示スタイルを、第2ドキュメントが削除される前の第2ドキュメントのドキュメント識別子の第1ドキュメントにおける第1スタイルとは異なる第2スタイルに変更するステップをさらに含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0125】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられることは、第1ドキュメント及び第2ドキュメントの両方にターゲット内容が表示されている、又は第2ドキュメントにターゲット内容が引用されていることを含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0126】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第1ドキュメントを受信したことに応答して、第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するステップと、現在ユーザが第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するステップと、を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0127】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、権限申請識別子は、第2ドキュメントの所有者情報、及び/又は権限申請エントリを含み、権限申請エントリは、トリガされると権限申請インターフェースを出力することに用いられる、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0128】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、第1ドキュメント中の一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するステップと、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップと、を含む、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0129】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第2ドキュメントを作成し、第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2ドキュメントのドキュメント内容には、ターゲットドキュメント内容が含まれている、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0130】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、共有操作に応答して、第1ドキュメントの第1リンクを取得し、第1リンク及びターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲に基づいて第2リンクを生成し、第2リンクをターゲット共有対象に共有するステップを含み、第2リンクは、ゲットドキュメント内容を表示するとともに、第1ドキュメントのうちターゲットドキュメント内容以外の他の一部の内容又はすべての内容を非表示にするように第2リンクの受信側に指示することに用いられる、電子ドキュメントの処理方法が提供される。
【0131】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するための決定ユニットと、現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するための作成ユニットと、を備え、第2ドキュメントと第1ドキュメントはターゲット内容に基づいて関連付けられる、電子ドキュメントの処理装置が提供される。
【0132】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、第1ドキュメントを受信したことに応答して、第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するための決定モジュールと、現在ユーザが第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するための表示モジュールと、を備える、電子ドキュメントの処理装置が提供される。
【0133】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、第1ドキュメント中の一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するための選択モジュールと、共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するための共有モジュールと、を備える、電子ドキュメントの処理装置が提供される。
【0134】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、プログラムコードを記憶するための少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、上記のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つのプロセスと、を含む、端末が提供される。
【0135】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、上記の方法を実行するためのプログラムコードを記憶する記憶媒体が提供される。
【0136】
以上の説明は、本開示の好適な実施例及び適用される技術原理の説明にすぎない。当業者は、本開示に係る公開範囲が、上記の構成要件の特定の組み合わせによって形成される技術的解決手段に限定されるものではなく、また、上記の開示の構想から逸脱することなく、上記の構成要件又はその均等な特徴の任意の組み合わせによって形成されるその他の技術的解決手段も包含すべきであることを理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本開示で開示されたもの(ただし、これらに限定されるものではないが)と類似の機能を有する構成要件とを互いに置き換えて形成される技術的解決手段である。
【0137】
さらに、各操作は特定の順序で示されているが、これらの操作は、示された特定の順序で、又は順次実行されることを要求されていると理解されるべきではない。特定の環境では、マルチタスク及び並列処理が有利である可能性がある。同様に、いくつかの具体的な実施の詳細が上記の論述に含まれているが、これらは本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。個別の実施例の文脈で説明された、いくつかの特徴は、単一の実施例において組み合わせて実装されてもよい。むしろ、単一の実施例の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施例において個別に、又は任意の適切なサブ組み合わせで実装されてもよい。
【0138】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法的論理動作に固有の言語で説明されているが、特許請求の範囲において限定される主題は、上記の特定の特徴又は動作に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態にすぎない。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ドキュメントの処理方法であって、
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップと、
前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含み、
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる
電子ドキュメントの処理方法。
【請求項2】
前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成コントロールを表示し、前記ドキュメント作成コントロールに対する操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成する、又は、
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したか否かを決定し、前記ドキュメント作成ジェスチャー又は音声コマンドを受信したことに応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップは、
第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記一部の内容に基づいて前記ターゲット内容を決定する、又は、
予め設定されたシンボル及び内容情報に対する入力操作に応答して、前記内容情報に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記一部の内容に基づいて前記ターゲット内容を決定するステップは、
前記ターゲット内容を、前記一部の内容、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容、前記一部の内容と他の内容の組み合わせ、前記一部の内容に基づいて分析して得た内容と他の内容の組み合わせ、前記一部の内容を含む内容段落、又は前記一部の内容で識別された段落、又は前記一部の内容を変換して得た内容として決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記他の内容は前記第1ドキュメントの関連情報を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記一部の内容は少なくとも1つの内容ブロックを含み、前記内容ブロックは第1ドキュメントの内容をホストするためのユニットである
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ドキュメント内容決定操作に応じて、ドキュメント作成コントロールを表示するステップは、
第1ドキュメント中の一部の内容に関連付けられた第1コントロールに対するトリガ操作に応答して、ドキュメント作成コントロールを表示する、又は、
第1ドキュメント中の一部の内容に対応する選択操作に応答して、前記ドキュメント作成コントロールを含む第2コントロールを表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ドキュメントに前記第2ドキュメントのドキュメント識別子を表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の関連付けられた位置に共有識別子を表示し、共有操作に応答して、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
共有操作に応答して、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップは、
前記共有識別子に対するトリガ操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントを前記ターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップは、
ドキュメントを作成して共有する操作に応答して、共有情報を決定するための共有情報編集コントロールを表示し、共有情報確認操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成し、決定した前記共有情報に基づいて、前記第2ドキュメントをターゲット共有対象に共有するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記共有情報を決定することは、前記第2ドキュメントのタイトル情報を決定すること、前記第2ドキュメントのターゲット共有対象を決定すること、及び前記ターゲット共有対象の権限を決定することのうちの1つ又は2つ以上を含む
ことを特徴とする請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2ドキュメントのタイトル情報を決定することは、
前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、前記タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定すること、又は、
前記共有情報編集コントロールのタイトル編集領域に前記ターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を表示し、共有情報確認操作に応答して、前記デフォルトタイトル情報を前記第2ドキュメントのタイトルとして決定することを含む
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記共有情報編集コントロールにおけるタイトル編集領域への入力操作に応答して、前記タイトル編集領域に入力された内容から前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップは、
前記タイトル編集領域に前記ターゲット内容に基づいて決定されたデフォルトタイトル情報を展示し、前記デフォルトタイトル情報に対する変更操作に応答して、前記第2ドキュメントのタイトルを決定するステップを含む
、及び/又は、
前記デフォルトタイトル情報は、前記第1ドキュメントにおいて前記ターゲット内容に対応するタイトル情報、前記ターゲット内容、又は前記ターゲット内容に基づいて分析して得た内容を含む
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1ドキュメントにおける前記ターゲット内容に対応するタイトル情報は、
前記第1ドキュメント中の前記ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報、又は、前記ターゲット内容を含む内容ブロックのタイトル情報と前記第1ドキュメントのタイトル情報都の組み合わせ情報を含む
ことを特徴とする請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2ドキュメントを生成した後、前記ターゲット内容の前記第1ドキュメントでの表示スタイルをターゲット表示スタイルに調整するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
ターゲット表示スタイルに調整する前記ステップは、
前記ターゲット内容を含む領域に枠線又はアイコンを追加すること、又は前記ターゲット内容のテキストスタイル又は組版スタイルを変えることのうちの1つ又は2つ以上を含む
ことを特徴とする請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2ドキュメントの削除イベントに応答して、前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の表示スタイルを、前記第2ドキュメントが削除される前の前記第2ドキュメントのドキュメント識別子の前記第1ドキュメントにおける第1スタイルとは異なる第2スタイルに変更するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項19】
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられることは、
前記第1ドキュメント及び前記第2ドキュメントの両方に前記ターゲット内容が表示されている、又は前記第2ドキュメントに前記ターゲット内容が引用されていることを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項20】
電子ドキュメントの処理方法であって、
第1ドキュメントを受信したことに応答して、前記第1ドキュメントに組み込まれた第2ドキュメントに対する現在ユーザの権限情報を決定するステップと、
現在ユーザが前記第2ドキュメントに対する予め設定された権限を持たない場合、予め設定されたスタイルに従って前記第2ドキュメントの関連情報、及び権限申請識別子を表示するステップと、を含む
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理方法。
【請求項21】
前記権限申請識別子は、前記第2ドキュメントの所有者情報、及び/又は権限申請エントリを含み、前記権限申請エントリはトリガされると権限申請インターフェースを出力することに用いられる
ことを特徴とする請求項
20に記載の方法。
【請求項22】
電子ドキュメントの処理方法であって、
現在の表示インターフェースにおいて、選択操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中から、前記第1ドキュメントの一部のドキュメント内容であるターゲットドキュメント内容を選択するステップと、
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップと、を含む
ことを特徴とする電子ドキュメントの処理方法。
【請求項23】
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、
共有操作に応答して、第2ドキュメントを作成し、前記第2ドキュメントを前記ターゲット共有対象に共有するステップを含み、
前記第2ドキュメントのドキュメント内容には前記ターゲットドキュメント内容が含まれ
、及び/又は、
共有操作に応答して、ターゲット共有対象を決定して、前記ターゲットドキュメント内容をターゲット共有対象に共有するステップは、
共有操作に応答して、第1ドキュメントの第1リンクを取得し、前記第1リンク及び前記ターゲットドキュメント内容の第1ドキュメントにおける範囲に基づいて第2リンクを生成し、前記第2リンクをターゲット共有対象に共有するステップを含み、前記第2リンクは、前記ターゲットドキュメント内容を表示するとともに、前記第1ドキュメントのうちターゲットドキュメント内容以外の他の一部の内容又はすべての内容を非表示にするように第2リンクの受信側に指示することに用いられる
ことを特徴とする請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
プログラムコードを記憶するための少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、
電子ドキュメントの処理方法を実行するための少なくとも1つのプロセスと、を含む、端末
であって、
前記電子ドキュメントの処理方法は、
現在の表示インターフェースにおいて、ドキュメント内容決定操作に応答して、第1ドキュメントのドキュメント内容の中からターゲット内容を決定するステップと、
前記現在の表示インターフェースにおいてのドキュメント作成操作に応答して、第1ドキュメントと関連付け関係にある第2ドキュメントを作成するステップと、を含み、
前記第2ドキュメントと前記第1ドキュメントは前記ターゲット内容に基づいて関連付けられる、端末。
【国際調査報告】