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特表2024-507967UL TX切替えのアンテナポート決定
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】UL TX切替えのアンテナポート決定
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20240214BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240214BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20240214BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20240214BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
H04B7/06 890
H04W72/0457 110
H04W8/22
H04W88/02 140
H04L27/26 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552106
(86)(22)【出願日】2021-03-03
(85)【翻訳文提出日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 CN2021078842
(87)【国際公開番号】W WO2022183397
(87)【国際公開日】2022-09-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ、イーチン
(72)【発明者】
【氏名】ガール、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】リコ・アルバリーニョ、アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ルー、エノク・シャオ-クアン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ワンシ
(72)【発明者】
【氏名】武田 一樹
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ、ジミン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ビン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067KK03
(57)【要約】
UEが、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定し得る。アンテナポートの決定された数は、1つまたは複数のCC/周波数帯域についての複数のUL Txチェーンに基づき得る。UEは、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替え得、第1のUL Txチェーンおよび第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCC/周波数帯域に関連し得る。アンテナポートの数は、1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数、または1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し得る。後者の場合、アンテナポートの数は、アンテナポートの合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの利用可能な数に限定され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信の方法であって、
1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定することと、アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のアップリンク(UL)送信(Tx)チェーンに基づく、
前記複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから前記複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えることと、前記第1のUL Txチェーンまたは前記第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの前記少なくとも1つに関連する、
を備える、方法。
【請求項2】
アンテナポートの前記数は、前記UEがUL Tx切替えモードのために構成された場合に決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信することをさらに備え、前記基地局に指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここにおいて、前記1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示が、前記複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンに基づく、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のUL Txチェーンが前記周波数帯域に対応し、前記第2のUL Txチェーンが異なる周波数帯域に対応し、前記周波数帯域または前記異なる周波数帯域のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成された、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの前記数は、アンテナポートの前記合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの前記利用可能な数に限定される、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示が、前記複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のUL Txチェーンと前記第2のUL Txチェーンとが、前記周波数帯域に対応し、前記周波数帯域が、UL Tx切替えのために構成された、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのUE能力は、前記UEが前記周波数帯域のために単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示する、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記基地局から、前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示に基づいて前記第1のUL Txチェーンから前記第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を受信することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
基地局に、アンテナポートの前記数のためのスケジュールに基づいて前記複数のUL Txチェーンを送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのUE能力は、前記少なくとも1つのUE能力が基地局に送信されないとき、前記複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンまたは前記複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに関連するデフォルト能力に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
基地局におけるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信することと、前記UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のアップリンク(UL)送信(Tx)チェーンのうちの第1のUL Txチェーンから前記複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定することと、
前記UEに、前記第1のUL Txチェーンから前記第2のUL Txチェーンに切り替えるための前記構成を送信することと、前記第1のUL Txチェーンまたは前記第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、
を備える、方法。
【請求項15】
前記UEから、アンテナポートの前記数のためのスケジュールに基づいて前記複数のUL Txチェーンを受信することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここにおいて、前記1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示が、前記複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンに基づく、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のUL Txチェーンが前記周波数帯域に対応し、前記第2のUL Txチェーンが異なる周波数帯域に対応し、前記周波数帯域または前記異なる周波数帯域のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成された、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの前記数は、アンテナポートの前記合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの前記利用可能な数に限定される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示が、前記複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のUL Txチェーンと前記第2のUL Txチェーンとが、前記周波数帯域に対応し、前記周波数帯域が、UL Tx切替えのために構成された、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのUE能力は、前記UEが前記周波数帯域のために単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示する、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも1つのUE能力は、前記少なくとも1つのUE能力が前記UEから受信されないとき、前記複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンまたは前記複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに関連するデフォルト能力に基づく、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定することと、アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のアップリンク(UL)送信(Tx)チェーンに基づく、
前記複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから前記複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えることと、前記第1のUL Txチェーンまたは前記第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの前記少なくとも1つに関連する、
を行うように構成された、装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサが、基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信するようにさらに構成された、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここにおいて、前記1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれる、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの前記数は、アンテナポートの前記合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの前記利用可能な数に限定される、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ機器(UE)から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信することと、前記UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、
前記少なくとも1つのUE能力の前記少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のアップリンク(UL)送信(Tx)チェーンのうちの第1のUL Txチェーンから前記複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定することと、
前記UEに、前記第1のUL Txチェーンから前記第2のUL Txチェーンに切り替えるための前記構成を送信することと、前記第1のUL Txチェーンまたは前記第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、前記1つまたは複数のCCまたは前記周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、
を行うように構成された、装置。
【請求項29】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここにおいて、前記1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれる、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
アンテナポートの前記数が、前記1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの前記数は、アンテナポートの前記合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの前記利用可能な数に限定される、請求項28に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、アップリンク(UL::uplink)送信(Tx:transmit)切替え(switching)のためのアンテナポート決定に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0003】
[0003] これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。例示的な電気通信規格は5G新無線(NR)である。5G NRは、(たとえば、モノのインターネット(IoT)に関する)レイテンシ、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティに関連する新しい要件、および他の要件を満たすための、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された継続的モバイルブロードバンド発展の一部である。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、マッシブマシンタイプ通信(mMTC)、および超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)に関連するサービスを含む。5G NRのいくつかの態様は、4Gロングタームエボリューション(LTE(登録商標))規格に基づき得る。5G NR技術のさらなる改善が必要である。これらの改善はまた、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であり得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 以下は、1つまたは複数の態様の基本的理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0005】
[0005] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC:component carrier)を含む周波数帯域(frequency band)に関連するアンテナポート(antenna port)の数を決定することと、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のアップリンク(UL)送信(Tx)チェーン(uplink (UL) transmit (Tx) chains)に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーン(first UL Tx chain)から複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーン(second UL Tx chain)に切り替える(switch)ことと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を行い得る。
【0006】
[0006] 本開示の別の態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。本装置は、UEから、少なくとも1つのUE能力(capability)の少なくとも1つの指示(indication)を受信することと、UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成(configuration)を決定することと、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信することと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を行い得る。
【0007】
[0007] 上記の目的および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示すものであり、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの等価物を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008] ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワークの一例を示す図。
図2A】[0009] 本開示の様々な態様による、第1のフレームの一例を示す図。
図2B】[0010] 本開示の様々な態様による、サブフレーム内のダウンリンク(DL)チャネルの一例を示す図。
図2C】[0011] 本開示の様々な態様による、第2のフレームの一例を示す図。
図2D】[0012] 本開示の様々な態様による、サブフレーム内のアップリンク(UL)チャネルの一例を示す図。
図3】[0013] アクセスネットワークにおける基地局(base station)およびユーザ機器(UE:user equipment)の一例を示す図。
図4】[0014] UEと基地局との間の通信を示すコールフロー図。
図5】[0015] 1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を各々含む、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域を示す図。
図6】[0016] UEにおけるワイヤレス通信(wireless communication)の方法のフローチャート。
図7】[0017] 基地局におけるワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図8】[0018] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図9】[0019] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0020] 添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載される概念が実践され得る構成のみを表すように意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素(component)がブロック図の形態で示されている。
【0010】
[0021] 次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのか、ソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0011】
[0022] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0012】
[0023] したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る、命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
【0013】
[0024] 図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の一例を示す図である。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システムは、基地局102と、ユーザ機器(UE)104と、発展型パケットコア(EPC)160と、別のコアネットワーク190(たとえば、5Gコア(5GC))とを含む。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルは基地局を含む。スモールセルは、フェムトセルと、ピコセルと、マイクロセルとを含む。
【0014】
[0025] (発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と総称される)4G LTEのために構成された基地局102は、第1のバックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を通してEPC160とインターフェースし得る。(次世代RAN(NG-RAN)と総称される)5G NRのために構成された基地局102は、第2のバックホールリンク184を通してコアネットワーク190とインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信と、NASノード選択と、同期と、無線アクセスネットワーク(RAN)共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数を実施し得る。基地局102は、第3のバックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)上で互いと直接または間接的に(たとえば、EPC160またはコアネットワーク190を通して)通信し得る。第1のバックホールリンク132、第2のバックホールリンク184、および第3のバックホールリンク134は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得る。
【0015】
[0026] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。重複する地理的カバレージエリア110があり得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレージエリア110と重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークが、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得るホーム発展型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通したものであり得る。基地局102/UE104は、各方向において送信のために使用される最高合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションにおいて割り振られた、キャリアごとの最高Y MHz(たとえば、5、10、15、20、100、400MHzなど)帯域幅(bandwidth)のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接することも、隣接しないこともある。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。コンポーネントキャリアは、1次コンポーネントキャリアと、1つまたは複数の2次コンポーネントキャリアとを含み得る。1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)と呼ばれることがある。
【0016】
[0027] いくつかのUE104は、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク158を使用して互いと通信し得る。D2D通信リンク158は、DL/UL WWANスペクトルを使用し得る。D2D通信リンク158は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、たとえば、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11規格に基づくWi-Fi(登録商標)、LTE、またはNRなど、様々なワイヤレスD2D通信システムを通したものであり得る。
【0017】
[0028] ワイヤレス通信システムは、たとえば、5GHz無認可周波数スペクトルなどにおいて、通信リンク154を介してWi-Fi局(STA)152と通信しているWi-Fiアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、STA152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。
【0018】
[0029] スモールセル102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル102’は、NRを採用し、Wi-Fi AP150によって使用されるのと同じ無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHzなど)を使用し得る。無認可周波数スペクトル中でNRを採用するスモールセル102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。
【0019】
[0030] 電磁スペクトルは、しばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割される。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、ミッドバンド周波数と呼ばれる。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、様々なドキュメントおよび論文において「サブ6GHz」帯域と(互換的に)呼ばれる。同様の名称問題が、FR2に関して時々起こり、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、ドキュメントおよび論文において「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0020】
[0031] 上記の態様を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内であり得るか、またはミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、ミッドバンド周波数を含み得るか、FR2内にあり得るか、またはEHF帯域内にあり得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。
【0021】
[0032] 基地局102は、スモールセル102’なのかラージセル(たとえば、マクロ基地局)なのかにかかわらず、eNB、gノードB(gNB)、または別のタイプの基地局を含み、および/あるいはそのように呼ばれることがある。gNB180などのいくつかの基地局は、UE104との通信において、従来のサブ6GHzスペクトル中で、ミリメートル波周波数中で、および/または近ミリメートル波周波数で動作し得る。gNB180がミリメートル波または近ミリメートル波周波数で動作するとき、gNB180は、ミリメートル波基地局と呼ばれることがある。ミリメートル波基地局180は、経路損失と短い範囲とを補償するために、UE104とのビームフォーミング182を利用し得る。基地局180およびUE104は、各々、ビームフォーミングを可能にするために、アンテナ要素、アンテナパネル、および/またはアンテナアレイなど、複数のアンテナを含み得る。
【0022】
[0033] 基地局180は、1つまたは複数の送信方向182’でUE104にビームフォーミングされた信号を送信し得る。UE104は、1つまたは複数の受信方向182’’で基地局180からビームフォーミングされた信号を受信し得る。UE104はまた、1つまたは複数の送信方向で基地局180にビームフォーミングされた信号を送信し得る。基地局180は、1つまたは複数の受信方向でUE104からビームフォーミングされた信号を受信し得る。基地局180/UE104は、基地局180/UE104の各々のための最良の受信方向と送信方向とを決定するために、ビームトレーニングを実施し得る。基地局180のための送信方向と受信方向とは、同じであることも同じでないこともある。UE104のための送信方向と受信方向とは、同じであることも同じでないこともある。
【0023】
[0034] EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、他のMME164と、サービングゲートウェイ166と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM-SC)170と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172とを含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME162はベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、サービングゲートウェイ166を通して転送され、サービングゲートウェイ166自体は、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172とBM-SC170とはIPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。BM-SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供し得る。BM-SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
【0024】
[0035] コアネットワーク190は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192と、他のAMF193と、セッション管理機能(SMF)194と、ユーザプレーン機能(UPF)195とを含み得る。AMF192は、統合データ管理(UDM)196と通信していることがある。AMF192は、UE104とコアネットワーク190との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、AMF192は、QoSフローおよびセッション管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットがUPF195を通して転送される。UPF195は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。UPF195はIPサービス197に接続される。IPサービス197は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、パケット交換(PS)ストリーミング(PSS)サービス、および/または他のIPサービスを含み得る。
【0025】
[0036] 基地局は、gNB、ノードB、eNB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送信受信ポイント(TRP)、または何らかの他の好適な用語を含み、および/あるいはそのように呼ばれることがある。基地局102は、UE104にEPC160またはコアネットワーク190へのアクセスポイントを提供する。UE104の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メーター、ガスポンプ、大きいまたは小さいキッチン器具、ヘルスケアデバイス、インプラント、センサー/アクチュエータ、ディスプレイ、あるいは任意の他の同様の機能デバイスを含む。UE104のうちのいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメーター、ガスポンプ、トースター、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0026】
[0037] 再び図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104は、1つまたは複数のコンポーネントキャリア(CC)を含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定することと、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のUL送信(Tx)チェーンに基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えることと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を行うように構成されたアンテナポート決定構成要素198を含み得る。いくつかの態様では、基地局180は、UEから、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信することと、UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定することと、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信することと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を行うように構成された無線周波数(RF)チェーン構成要素199を含み得る。以下の説明は5G NRに焦点が合わせられ得るが、本明細書で説明される概念は、LTE、LTE-A、CDMA、GSM(登録商標)、および他のワイヤレス技術など、他の同様のエリアに適用可能であり得る。
【0027】
[0038] 図2Aは、5G NRフレーム構造内の第1のサブフレームの一例を示す図200である。図2Bは、5G NRサブフレーム内のDLチャネルの一例を示す図230である。図2Cは、5G NRフレーム構造内の第2のサブフレームの一例を示す図250である。図2Dは、5G NRサブフレーム内のULチャネルの一例を示す図280である。5G NRフレーム構造は、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)についてサブキャリアのセット内のサブフレームがDLまたはULのいずれかに専用である周波数分割複信(FDD)であり得るか、あるいは、サブキャリアの特定のセット(キャリアシステム帯域幅)についてサブキャリアのセット内のサブフレームがDLとULの両方に専用である時分割複信(TDD)であり得る。図2A図2Cによって提供された例では、5G NRフレーム構造は、TDDであると仮定され、サブフレーム4は、スロットフォーマット28で(大部分はDLで)構成され、ここで、DはDLであり、UはULであり、Fは、DL/ULの間の使用のためにフレキシブルであり、サブフレーム3は、スロットフォーマット1で(すべてULで)構成される。サブフレーム3、4が、それぞれ、スロットフォーマット1、28で示されているが、任意の特定のサブフレームが、様々な利用可能なスロットフォーマット0~61のいずれかで構成され得る。スロットフォーマット0、1は、それぞれ、すべてDL、ULである。他のスロットフォーマット2~61は、DL、UL、およびフレキシブルなシンボルの混合を含む。UEは、受信されたスロットフォーマットインジケータ(SFI)を通して(DL制御情報(DCI)を通して動的に、または無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して半静的に/静的に)スロットフォーマットで構成される。以下の説明が、TDDである5G NRフレーム構造にも適用されることに留意されたい。
【0028】
[0039] 他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレーム(1ms)に分割され得る。各サブフレームは、1つまたは複数のタイムスロットを含み得る。サブフレームはまた、7つ、4つ、または2つのシンボルを含み得るミニスロットを含み得る。各スロットは、スロット構成に応じて7つまたは14個のシンボルを含み得る。スロット構成0の場合、各スロットは14個のシンボルを含み得、スロット構成1の場合、各スロットは7つのシンボルを含み得る。DL上のシンボルは、サイクリックプレフィックス(CP)直交周波数分割多重(OFDM)(CP-OFDM)シンボルであり得る。UL上のシンボルは、(高スループットシナリオの場合)CP-OFDMシンボル、または(単一のストリーム伝送に限定された電力制限シナリオの場合)(シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルとも呼ばれる)離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFT-s-OFDM)シンボルであり得る。サブフレーム内のスロットの数は、スロット構成とヌメロロジー(numerology)とに基づく。スロット構成0の場合、異なるヌメロロジーμ0~4が、サブフレームごとに、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、および16個のスロットを可能にする。スロット構成1の場合、異なるヌメロロジー0~2が、サブフレームごとに、それぞれ、2つ、4つ、および8つのスロットを可能にする。したがって、スロット構成0およびヌメロロジーμの場合、14個のシンボル/スロットと2μ個のスロット/サブフレームとがある。サブキャリア間隔とシンボル長/持続時間とは、ヌメロロジーの関数である。サブキャリア間隔は2μ*15kHzに等しくなり得、ここで、μはヌメロロジー0~4である。したがって、ヌメロロジーμ=0は15kHzのサブキャリア間隔を有し、ヌメロロジーμ=4は240kHzのサブキャリア間隔を有する。シンボル長/持続時間は、サブキャリア間隔と逆関係にある。図2A図2Dは、スロットごとに14個のシンボルをもつスロット構成0およびサブフレームごとに4つのスロットをもつヌメロロジーμ=2の一例を提供する。スロット持続時間は0.25msであり、サブキャリア間隔は60kHzであり、シンボル持続時間は約16.67μsである。フレームのセット内に、周波数分割多重化された1つまたは複数の異なる帯域幅部分(BWP)(図2B参照)があり得る。各BWPは、特定のヌメロロジーを有し得る。
【0029】
[0040] フレーム構造を表すためにリソースグリッドが使用され得る。各タイムスロットは、12個の連続するサブキャリアを拡張する(物理リソースブロック(RB)(PRB)とも呼ばれる)RBを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE)に分割される。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
【0030】
[0041] 図2Aに示されているように、REのうちのいくつかは、UEのための基準(パイロット)信号(RS)を搬送する。RSは、UEにおけるチャネル推定のために、(1つの特定の構成についてRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)復調RS(DM-RS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)とを含み得る。RSは、ビーム測定RS(BRS)と、ビーム改良RS(BRRS)と、位相追跡RS(PT-RS)とをも含み得る。
【0031】
[0042] 図2Bは、フレームのサブフレーム内の様々なDLチャネルの一例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)(たとえば、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCE)内でDCIを搬送し、各CCEは6つのREグループ(REG)を含み、各REGは、RBのOFDMシンボル中に12個の連続するREを含む。1つのBWP内のPDCCHは、制御リソースセット(CORESET)と呼ばれることがある。UEは、CORESET上でPDCCH監視オケージョン中に、PDCCH探索空間(たとえば、共通探索空間、UE固有探索空間)においてPDCCH候補を監視するように構成され、ここで、PDCCH候補は、異なるDCIフォーマットと異なるアグリゲーションレベルとを有する。追加のBWPが、チャネル帯域幅にわたって、より大きいおよび/またはより低い周波数に位置し得る。1次同期信号(PSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル2内にあり得る。PSSは、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUE104によって使用される。2次同期信号(SSS)は、フレームの特定のサブフレームのシンボル4内にあり得る。SSSは、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEは物理セル識別子(PCI)を決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDM-RSのロケーションを決定することができる。マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SSブロック(SSB)とも呼ばれる)同期信号(SS)/PBCHブロックを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、システム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0032】
[0043] 図2Cに示されているように、REのうちのいくつかは、基地局におけるチャネル推定のために(1つの特定の構成についてRとして示されるが、他のDM-RS構成が可能である)DM-RSを搬送する。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)のためのDM-RSと物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のためのDM-RSとを送信し得る。PUSCH DM-RSは、PUSCHの最初の1つまたは2つのシンボル中で送信され得る。PUCCH DM-RSは、短いPUCCHが送信されるのか長いPUCCHが送信されるのかに応じて、および使用される特定のPUCCHフォーマットに応じて、異なる構成で送信され得る。UEは、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。SRSは、サブフレームの最後のシンボル中で送信され得る。SRSはコム構造(comb structure)を有し得、UEは、コムのうちの1つの上でSRSを送信し得る。SRSは、基地局によって、UL上での周波数依存スケジューリングを可能にするために、チャネル品質推定のために使用され得る。
【0033】
[0044] 図2Dは、フレームのサブフレーム内の様々なULチャネルの一例を示す。PUCCHは、一構成では図示のように位置し得る。PUCCHは、スケジューリング要求、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)肯定応答(ACK)(HARQ-ACK)情報(ACK/否定ACK(NACK))フィードバックなど、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHは、データを搬送し、バッファステータス報告(BSR)、パワーヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するためにさらに使用され得る。
【0034】
[0045] 図3は、アクセスネットワーク中でUE350と通信している基地局310のブロック図である。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ375はレイヤ3およびレイヤ2の機能を実装する。レイヤ3は無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)レイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、およびRRC接続解放)と、無線アクセス技術(RAT)間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/解凍と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0035】
[0046] TXプロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE350によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に提供され得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0036】
[0047] UE350において、各受信機354RXは、それのそれぞれのアンテナ352を通して信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ356に提供する。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、UE350に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE350に宛てられた場合、それらは、RXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局310によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局310によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に提供される。
【0037】
[0048] コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ360に関連し得る。メモリ360は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、EPC160からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを提供する。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0038】
[0049] 基地局310によるDL送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ならびにヘッダ圧縮/解凍と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、ならびに上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、TB上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの多重分離と、スケジューリング情報報告と、HARQを介した誤り訂正と、優先度処理と、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を与える。
【0039】
[0050] 基地局310によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成された空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に提供され得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0040】
[0051] UL送信は、UE350における受信機機能に関して説明された様式と同様の様式で基地局310において処理される。各受信機318RXは、それのそれぞれのアンテナ320を通して信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に提供する。
【0041】
[0052] コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376に関連し得る。メモリ376は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、UE350からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを提供する。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0042】
[0053] TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つは、図1のアンテナポート決定構成要素198に関する態様を実施するように構成され得る。
【0043】
[0054] TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つは、図1のRFチェーン構成要素199に関する態様を実施するように構成され得る。
【0044】
[0055] ワイヤレス通信システムは、複数のユーザとの通信をサポートする、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、OFDMAシステム、SC-FDMAシステム、TD-SCDMAシステムなど、多元接続技術に基づいて、利用可能なシステムリソースを共有し、様々な電気通信サービス(たとえば、テレフォニー、ビデオ、データ、メッセージング、ブロードキャストなど)を提供するように構成され得る。多くの場合、ワイヤレスデバイスとの通信を可能にする共通のプロトコルが、様々な電気通信規格において採用される。たとえば、eMBB、mMTC、およびURLLCに関連する通信方法が、5G NR電気通信規格に組み込まれ得、一方、他の態様が、4GのLTE規格に組み込まれ得る。モバイルブロードバンド技術は継続的発展の一部であるので、モバイルブロードバンドにおけるさらなる改善が、そのような技術の前進を継続するために依然として有用である。
【0045】
[0056] 図4は、UE402と基地局404との間の通信を示すコールフロー図400である。通信は、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域についてのアンテナポートの数(たとえば、1つのアンテナポート、2つのアンテナポートなど)を決定するために実施され得る。406において、UE402は、UE能力の指示を基地局404に送信し得る。たとえば、UE402は、周波数帯域単位で少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を基地局404に報告し得、たとえば、UE402は、第1の周波数帯域または第2の周波数帯域についてのUE能力を報告し得、またはUE402は、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域についての2つの別個のUE能力を報告し得る。UE能力は、UE402が、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域についての単一のUL Txチェーン(single UL Tx chain)を使用することが可能であるかどうかを指示し得る。UL Txチェーンは、電力増幅器および/または他のRF構成要素を含み得る。
【0046】
[0057] 408において、基地局404は、406においてUE402から受信された指示に基づいて、UL Tx切替えのための構成を決定し得る。構成は、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域について決定されるアンテナポートの数に関連して実施される、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンへの切替えに基づき得る。410において、基地局404は、UE402に、UL Tx切替えのための構成を送信し得る。
【0047】
[0058] 412において、UE402は、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートを決定し得る。たとえば、UE402は、周波数帯域についてのアンテナポートの数(たとえば、1つのアンテナポート、2つのアンテナポートなど)を決定し得る。414において、UE402は、(たとえば、410において基地局404から受信されたUL Tx切替えのための構成に基づいて)UL Txチェーンを切り替え得る。414における、UL Txチェーンの切替えは、異なるCCおよび/または周波数帯域間のものであり得る。416において、UE402は、アンテナポートスケジュールに基づいて、UL Txチェーンを基地局404に送信し得る。
【0048】
[0059] 図5は、1つまたは複数のCCを各々含む、第1の周波数帯域(たとえば、帯域A 502)および第2の周波数帯域(たとえば、帯域B 504)を示す図500である。UL Tx切替えは、UEの熱限界(thermal limitation)および/または電力消費(power consumption)に基づいて、UEによって実施され得る。UL Txチェーンが、2つの別個のUL Txチェーンを含み得る。したがって、2つの周波数帯域についてのインターキャリアアグリゲーション(inter-carrier aggregation)が、2つの周波数帯域の各々についての別個のUL Txチェーン(たとえば、帯域A 502についての第1のUL Txチェーンおよび帯域B 504について第2のUL Txチェーン)を含み得る。いくつかの構成では、UEが、3つ以上の周波数帯域についてのUL Tx切替えを実施することが可能であり得る。そのような場合、UEは、UL Tx切替えを実施するために3つ以上のUL Txチェーンを利用するように構成され得る。
【0049】
[0060] インターバンドキャリアアグリゲーション(inter-band carrier aggregation)のためのUL Tx切替え決定は、第1の帯域/帯域A 502と第2の帯域/帯域B 504との間の切替えに基づき得る。いくつかの例では、帯域A 502は、帯域n1に対応し得、帯域B 504は、帯域n78に対応し得る。第1の帯域(たとえば、帯域n1)は、FDD帯域であり得、第2の帯域(たとえば、帯域n78)は、TDD帯域であり得る。いくつかのUL Tx切替えプロシージャは、帯域A 502および帯域B 504の各々が1つのCCに対応するという仮定に基づき得るが、他のUL Tx切替えプロシージャは、2つ以上のCCを含む少なくとも1つの帯域に基づき得る。たとえば、帯域n78に対応し得る帯域B 504は、2つのCC(たとえば、CC2 508およびCC3 510)を含み得る。異なる周波数帯域(different frequency band)間のUL Tx切替えが、PCell上でのUL MIMO動作を可能にし得る。UL MIMO動作は、PCellよりも大きい帯域幅に関連し得るSCell上でも可能にされ得る。TDD帯域は、FDD帯域よりも大きい帯域幅を含み得る。たとえば、TDD帯域が、100MHzの帯域幅を含み得、これは、いくつかの5G NR適用例において完全に利用され得る。
【0050】
[0061] 異なるモバイルキャリアが、同じ周波数スペクトルを共同で利用するなどの場合、異なるモバイルキャリアは、ULイントラバンドキャリアアグリゲーションとULインターバンドキャリアアグリゲーションの両方に基づいて通信を実施することを決定し得る。イントラバンドキャリアアグリゲーションは、CC3 510とのCC2 508のアグリゲーションに関連し得るが、インターバンドキャリアアグリゲーションは、(たとえば、帯域B 504中に含まれる)CC2 508またはCC3 510のうちの少なくとも1つとの、(たとえば、帯域A 502中に含まれる)CC1 506のアグリゲーションに関連し得る。同じ周波数スペクトルを共同で利用する異なるモバイルキャリア/UEは、たとえば、200MHzの総帯域幅を有し得る帯域B 504において、各々、100MHzの帯域幅を割り当てられ得る。異なるモバイルキャリア/UEはまた、各々、帯域A 502において50MHzの帯域幅を割り当てられ得、これは、異なるモバイルキャリア/UEの展開構成に応じて1つのチャネルまたは複数のチャネルに関連し得る。
【0051】
[0062] いくつかの例では、UEは、UL Tx切替えプロシージャを実施すべきかどうかを決定するとき、連続CCが単一のCCとして考慮されるべきであると決定し得る。他の構成では、UEは、UL Tx切替えプロシージャを実施することを決定する前に、周波数帯域のイントラバンドCCの各々を別個に考慮し得る。したがって、周波数帯域の連続CCが単一のCCとして考慮されるべきであると決定することと、イントラバンドCCが別個に考慮されるべきであると決定することとの間の差が、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)に関連するCCの数を決定することについてのあいまいさを生じ得る。周波数帯域(たとえば、帯域B 504)が、1つのCCに関連するべきであるのか、複数のCCに関連するべきであるのかの決定は、UEの能力に基づき得る。
【0052】
[0063] UEは、UEの能力を基地局に報告し得、ここで、UL送信のために使用されるアンテナポートの数が、UEの報告された/決定された能力に基づき得る。第1の態様では、アンテナポートの数は、周波数帯域における個々のCC(individual CC)のアンテナポートの最大数(maximum number)に対応し得る。たとえば、CC2 508が1つのアンテナポートに関連し、CC3 510も1つのアンテナポートに関連する場合、CC508~510のうちのいずれか1つについてのアンテナポートの最大数は、1つのアンテナポートであり得る。したがって、帯域B 504は、1つのアンテナポートに関連し得る。CC2 508が、代わりに2つのアンテナポートに関連し、CC3 510が依然として1つのアンテナポートに関連する場合、CCのうちのいずれか1つについてのアンテナポートの最大数が2つのアンテナポートであるので、帯域B 504は、2つのアンテナポートに関連し得る。そのような場合にアンテナポートの最大数を決定するとき、UEは、周波数帯域内のCCの数または周波数帯域のチャネル帯域幅のサイズにかかわらず、周波数帯域におけるCCのすべてについて単一のUL Txチェーンを利用し得る。
【0053】
[0064] UEは、代替的に、周波数帯域について2つ以上のUL Txチェーンを利用し得る。周波数帯域について2つ以上のUL Txチェーンを利用するUEが、周波数帯域について単一のUL Txチェーンを利用するUEと比較して、減少させられた能力を有し得る。第2の態様では、アンテナポートの数は、周波数帯域中に含まれるCCのアンテナポートの合計(sum)に対応し得る。たとえば、CC2 508が1つのアンテナポートに関連し、CC3 510も1つのアンテナポートに関連する場合、CC2 508およびCC3 510に関連するアンテナポートの合計が2つのアンテナポートであることに基づいて、帯域B 504についてのアンテナポートの数は、2つのアンテナポートであり得る。アンテナポートの合計がUEアンテナポートの最大数を超える(たとえば、UE能力を超える)場合、アンテナポートの数は、UEアンテナポートの最大数に限定され得る。
【0054】
[0065] 帯域A 502は、UL上で送信するために使用され得る1つのCC(たとえば、CC1 506)を含み得るが、帯域B 504は、DLおよび/またはUL上で送信するために使用され得る2つのCC(たとえば、CC2 508およびCC3 510)を含み得る。帯域A 502は、2つのUL部分512を含み、DL部分514を含まない、FDD帯域であり得る。帯域B 504は、2つのDL部分514および/またはUL部分512を含むTDD帯域であり得る。UEは、周波数帯域が、単一のCCを含むとして考慮されるのか、複数のCCを含むとして考慮されるのかに基づいて、アンテナポートのためのスケジュール(schedule)を決定し得る。
【0055】
[0066] UEは、個々のCCについてのアンテナポートの最大数に基づいて、またはCCのアンテナポートの合計に基づいて、アンテナポートをスケジュールするためにUEの能力を基地局に報告し得る。UEは、単一の電力増幅器および/または他のRF構成要素を含み得る単一のUL Txチェーンに基づいて、あるいは別個の電力増幅器および/または他のRF構成要素を含み得る別個のUL Txチェーンに基づいて、能力報告を基地局に送信し得る。そのような指示は、UEの能力に依存し得る。いくつかの場合には、単一のUL Txチェーン/電力増幅器が、単一の帯域(たとえば、帯域B 504)の2つのCC(たとえば、CC2 508およびCC3 510)について使用され得る。すなわち、イントラバンドキャリアアグリゲーションに基づいて決定されるCC2 508についての1つのアンテナポート+CC3 510についての1つのアンテナポートが、帯域B 504についての1つのアンテナポートに対応し得る。単一のUL Txチェーン/電力増幅器が、周波数帯域の複数のCCのために使用されないとき、別個のUL Txチェーン/電力増幅器が、周波数帯域の複数のCCのために使用され得る。すなわち、イントラバンドキャリアアグリゲーションに基づいて決定されるCC2 508についての1つのアンテナポート+CC3 510についての1つのアンテナポートが、帯域B 504についての2つのアンテナポートに対応し得る。
【0056】
[0067] UEは、周波数帯域がUL Tx切替えのために構成されたとき、単一のUL Txチェーン/電力増幅器に基づいてまたは別個のUL Txチェーン/電力増幅器に基づいて、UEの能力を報告し得る。UEがUEの能力を基地局に報告しない場合、デフォルト構成が基地局によって仮定され得る。デフォルト構成は、UL送信が、単一のUL Txチェーン/電力増幅器または別個のUL Txチェーン/電力増幅器のいずれかに基づいて実施されることになることである。UEが、単一のUL Txチェーン/電力増幅器に基づいてUEの能力を基地局に報告するとき、アンテナポートの数は、周波数帯域の個々のCCのアンテナポートの最大数に基づいて決定され得る。UEが、別個のUL Txチェーン/電力増幅器に基づいてUEの能力を基地局に報告するとき、アンテナポートの数は、周波数帯域のCCのアンテナポートの合計に基づいて決定され得る。
【0057】
[0068] 図6は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート600である。本方法は、UE(たとえば、UE104/402、装置802など)によって実施され得、これは、メモリ360を含み得、UE104/402全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359など、UE104/402の構成要素であり得る。
【0058】
[0069] 602において、UEは、基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信し得、基地局に指示される各UE能力は、それぞれの周波数帯域に対応する。たとえば、図4図5を参照すると、UE402は、406において、UE能力の指示を基地局404に送信し得る。UE402は、周波数帯域単位で少なくとも1つのUE能力を報告し得、たとえば、UE402は、帯域A 502または帯域B 504についてのUE能力を報告し得、あるいはUE402は、帯域A 502および帯域B 504についての2つの別個のUE能力を報告し得る。少なくとも1つのUE能力は、UE402が、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)についての単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示し得る。第1の態様では、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示は、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーン、たとえば、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)の1つまたは複数のCC(たとえば、CC2 508および/またはCC3 510)のための単一の電力増幅器に基づき得る。第2の態様では、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示は、複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーン、たとえば、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)の1つまたは複数のCC(たとえば、CC2 508および/またはCC3 510)のための別個の電力増幅器に基づき得る。第3の態様では、少なくとも1つのUE能力は、少なくとも1つのUE能力が基地局404に送信されないとき、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーン(たとえば、単一の電力増幅器)または複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーン(たとえば、別個の電力増幅器)に関連するデフォルト能力(default capability)に基づき得る。送信は、たとえば、図8中の装置802の送信構成要素834によって実施され得る。
【0059】
[0070] 604において、UEは、基地局から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を受信し得る。たとえば、図4を参照すると、UE402は、410において、406において基地局に送信された少なくとも1つのUE能力の指示に基づいて、基地局404からUL Tx切替えのための構成を受信し得る。受信は、たとえば、図8中の装置802の受信構成要素830によって実施され得る。
【0060】
[0071] 606において、UEは、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定し得、アンテナポートの数は、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のUL Txチェーンに基づく。たとえば、図4図5を参照すると、UE402は、412において、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートを決定し得る。アンテナポートの数は、412において、UE402がUL Tx切替えモード(UL Tx switching mode)のために構成された場合に決定され得る。第1の態様では、アンテナポートの数は、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域(たとえば、帯域A 502または帯域B 504)中に含まれる1つまたは複数のCCの個々のCC(たとえば、CC1 506、CC2 508、またはCC3 510)のアンテナポートの最大数に対応し得る。いくつかの例では、アンテナポートの最大数は、UE実装に基づき得、UEによって報告されないことがある。第2の態様では、アンテナポートの数は、周波数帯域(たとえば、帯域A 502または帯域B 504)中に含まれる1つまたは複数のCC(たとえば、CC1 506、CC2 508、またはCC3 510)のアンテナポートの合計に対応し得る。アンテナポートの数は、アンテナポートの合計がUEアンテナポートの利用可能な数(available number)よりも大きいとき、UEアンテナポートの利用可能な数に限定され得る。決定は、たとえば、図8中の装置802の決定構成要素840によって実施され得る。
【0061】
[0072] 608において、UEは、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替え得、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する。たとえば、図4図5を参照すると、UE402は、414において、UL Txチェーンを切り替え得る。第1の態様では、第1のUL Txチェーンは、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)に対応し得、第2のUL Txチェーンは、異なる周波数帯域(たとえば、帯域A 502)に対応し得る。周波数帯域(たとえば、帯域B 504)または異なる周波数帯域(たとえば、帯域A 502)のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成され得る。第2の態様では、第1のUL Txチェーンおよび第2のUL Txチェーンが、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)に対応し得、ここで、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)は、UL Tx切替えのために構成され得る。切替えは、たとえば、図8中の装置802のスイッチャ構成要素(switcher component)842によって実施され得る。
【0062】
[0073] 610において、UEは、基地局に、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを送信し得る。たとえば、図4を参照すると、UE402は、416において、アンテナポートスケジュールに基づいて、UL Txチェーンを基地局404に送信し得る。送信は、たとえば、図8中の装置802の送信構成要素834によって実施され得る。
【0063】
[0074] 図7は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート700である。本方法は、基地局(たとえば、基地局102/404、装置902など)によって実施され得、これは、メモリ376を含み得、基地局102/404全体、あるいはTXプロセッサ316、RXプロセッサ370、および/またはコントローラ/プロセッサ375など、基地局102/404の構成要素であり得る。
【0064】
[0075] 702において、基地局は、UEから、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信し得、UEによって指示される各UE能力は、それぞれの周波数帯域に対応する。たとえば、図4図5を参照すると、基地局404は、406において、UE402からUE能力の指示を受信し得る。基地局404は、周波数帯域単位で少なくとも1つのUE能力を受信し得、たとえば、基地局404は、帯域A 502または帯域B 504についてのUE能力を受信し得、あるいは基地局404は、帯域A 502および帯域B 504についての2つの別個のUE能力を受信し得る。少なくとも1つのUE能力は、UE402が、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)についての単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示し得る。第1の態様では、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示は、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーン、たとえば、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)の1つまたは複数のCC(たとえば、CC2 508および/またはCC3 510)のための単一の電力増幅器に基づき得る。第2の態様では、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示は、複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーン、たとえば、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)の1つまたは複数のCC(たとえば、CC2 508および/またはCC3 510)のための別個の電力増幅器に基づき得る。第3の態様では、少なくとも1つのUE能力は、少なくとも1つのUE能力が基地局404に送信されないとき、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーン(たとえば、単一の電力増幅器)または複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーン(たとえば、別個の電力増幅器)に関連するデフォルト能力に基づき得る。受信は、たとえば、図9中の装置902の受信構成要素930によって実施され得る。
【0065】
[0076] 704において、基地局は、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定し得る。たとえば、図4図5を参照すると、基地局404は、408において、406においてUE402から受信されたUE能力の指示に基づいて、UL Tx切替えのための構成を決定し得る。第1の態様では、アンテナポートの数は、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域(たとえば、帯域A 502または帯域B 504)中に含まれる1つまたは複数のCCの個々のCC(たとえば、CC1 506、CC2 508、またはCC3 510)のアンテナポートの最大数に対応し得る。いくつかの例では、アンテナポートの最大数は、UE実装に基づき得、UEによって報告されないことがある。第1のUL Txチェーンは、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)に対応し得、第2のUL Txチェーンは、異なる周波数帯域(たとえば、帯域A 502)に対応し得る。周波数帯域(たとえば、帯域B 504)または異なる周波数帯域(たとえば、帯域A 502)のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成され得る。第2の態様では、アンテナポートの数は、周波数帯域(たとえば、帯域A 502または帯域B 504)中に含まれる1つまたは複数のCC(たとえば、CC1 506、CC2 508、またはCC3 510)のアンテナポートの合計に対応し得る。アンテナポートの数は、アンテナポートの合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの利用可能な数に限定され得る。第1のUL Txチェーンおよび第2のUL Txチェーンが、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)に対応し得、ここで、周波数帯域(たとえば、帯域B 504)は、UL Tx切替えのために構成され得る。決定は、たとえば、図9中の装置902の決定構成要素940によって実施され得る。
【0066】
[0077] 706において、基地局は、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信し得、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する。たとえば、図4を参照すると、基地局404は、410において、UE402にUL Tx切替えのための構成を送信し得る。送信は、たとえば、図9中の装置902の送信構成要素934によって実施され得る。
【0067】
[0078] 708において、基地局は、UEから、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを受信し得る。たとえば、図4を参照すると、基地局404は、416において、アンテナポートスケジュールに基づいて、UE402からUL Txチェーンを受信し得る。受信は、たとえば、図9中の装置902の受信構成要素930によって実施され得る。
【0068】
[0079] 図8は、装置802のためのハードウェア実装形態の一例を示す図800である。装置802は、UEであり、セルラーRFトランシーバ822および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード820に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ804と、セキュアデジタル(SD)カード808およびスクリーン810に結合されたアプリケーションプロセッサ806と、Bluetoothモジュール812と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール814と、全地球測位システム(GPS)モジュール816と、電源818とを含む。セルラーベースバンドプロセッサ804は、セルラーRFトランシーバ822を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ804は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ804は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ804によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ804に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ804によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ804は、受信構成要素830と、通信マネージャ832と、送信構成要素834とをさらに含む。通信マネージャ832は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ832内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ804内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ804は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置802は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ804を含み得、別の構成では、装置802は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置802の前に説明された追加のモジュールを含み得る。
【0069】
[0080] 受信構成要素830は、たとえば、604に関して説明されたように、基地局から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を受信するように構成される。通信マネージャ832は、たとえば、606に関して説明されたように、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定するように構成された、決定構成要素840を含み、アンテナポートの数は、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のUL Txチェーンに基づく。通信マネージャ832は、たとえば、608に関して説明されたように、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるように構成された、スイッチャ構成要素842をさらに含み、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する。送信構成要素834は、たとえば、602および610に関して説明されたように、基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信することと、基地局に指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、基地局に、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいてUL Txチェーンを送信することとを行うように構成される。
【0070】
[0081] 本装置は、図6の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図6の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0071】
[0082] 一構成では、装置802、および特にセルラーベースバンドプロセッサ804は、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定するための手段と、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のUL Txチェーンに基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための手段と、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を含む。装置802は、基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信するための手段をさらに含む。装置802は、基地局から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を受信するための手段をさらに含む。装置802は、基地局に、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを送信するための手段をさらに含む。
【0072】
[0083] 上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置802の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置802は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0073】
[0084] 図9は、装置902のためのハードウェア実装形態の一例を示す図900である。装置902は、BSであり、ベースバンドユニット904を含む。ベースバンドユニット904は、セルラーRFトランシーバ922を通してUE104と通信し得る。ベースバンドユニット904は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。ベースバンドユニット904は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、ベースバンドユニット904によって実行されたとき、ベースバンドユニット904に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにベースバンドユニット904によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。ベースバンドユニット904は、受信構成要素930と、通信マネージャ932と、送信構成要素934とをさらに含む。通信マネージャ932は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ932内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはベースバンドユニット904内のハードウェアとして構成され得る。ベースバンドユニット904は、BS310の構成要素であり得、メモリ376、および/またはTXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0074】
[0085] 受信構成要素930は、たとえば、702および708に関して説明されたように、UEから、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信することと、UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、UEから、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを受信することとを行うように構成される。通信マネージャ932は、たとえば、704に関して説明されたように、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定するように構成された、決定構成要素940を含む。送信構成要素934は、たとえば、706に関して説明されたように、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信することを行うように構成され、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する。
【0075】
[0086] 本装置は、図7の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図7の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0076】
[0087] 一構成では、装置902、および特にベースバンドユニット904は、UEから、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信するための手段と、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定するための手段と、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信するための手段と、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を含む。装置902は、UEから、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを受信するための手段をさらに含む。
【0077】
[0088] 上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置902の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置902は、TXプロセッサ316と、RXプロセッサ370と、コントローラ/プロセッサ375とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375であり得る。
【0078】
[0089] 開示されたプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0079】
[0090] 以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実践することを可能にするために提供された。これらの態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない最大の範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「場合(if)」、「とき(when)」、および「間(while)」などの用語は、即時の時間関係または反応を暗示するのではなく、「という条件の下で」を意味すると解釈されるべきである。すなわち、これらの句、たとえば、「とき」は、アクションの発生に応答する、またはアクションの発生中の、即時のアクションを暗示せず、単に、条件が満たされた場合、アクションが発生するが、アクションが発生すべき特定のまたは即時の時間制約を必要としないことを暗示する。「例示的」という単語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。詳細には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、いかなるそのような組合せも、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含んでいることがある。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などという単語は、「手段」という単語の代用でないことがある。したがって、いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
【0080】
[0091] 以下の態様は、例示的なものにすぎず、限定はしないが、本明細書で説明される他の態様または教示と組み合わせられ得る。
【0081】
[0092] 態様1は、UEにおけるワイヤレス通信の方法であって、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連するアンテナポートの数を決定することと、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つについての複数のUL Txチェーンに基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えることと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を備える、方法である。
【0082】
[0093] 態様2は、態様1と組み合わせられ得、アンテナポートの数が、UEがUL Tx切替えモードのために構成された場合に決定されることを含む。
【0083】
[0094] 態様3は、態様1から2のいずれかと組み合わせられ得、基地局に、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を送信することをさらに含み、基地局に指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する。
【0084】
[0095] 態様4は、態様1から3のいずれかと組み合わせられ得、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここで、1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれることを含む。
【0085】
[0096] 態様5は、態様1から4のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示が、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンに基づくことを含む。
【0086】
[0097] 態様6は、態様1から5のいずれかと組み合わせられ得、第1のUL Txチェーンが周波数帯域に対応し、第2のUL Txチェーンが異なる周波数帯域に対応し、周波数帯域または異なる周波数帯域のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成されることを含む。
【0087】
[0098] 態様7は、態様1から3のいずれかと組み合わせられ得、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの数が、アンテナポートの合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの利用可能な数に限定されることを含む。
【0088】
[0099] 態様8は、態様1から3または態様7のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示が、複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに基づくことを含む。
【0089】
[00100] 態様9は、態様1から3または態様7から8のいずれかと組み合わせられ得、第1のUL Txチェーンと第2のUL Txチェーンとが、周波数帯域に対応し、周波数帯域が、UL Tx切替えのために構成されることを含む。
【0090】
[00101] 態様10は、態様1から9のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力が、UEが周波数帯域のために単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示することを含む。
【0091】
[00102] 態様11は、態様1から10のいずれかと組み合わせられ得、基地局から、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を受信することをさらに含む。
【0092】
[00103] 態様12は、態様1から11のいずれかと組み合わせられ得、基地局に、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを送信することをさらに含む。
【0093】
[00104] 態様13は、態様1から2または態様12のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力が、少なくとも1つのUE能力が基地局に送信されないとき、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンまたは複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに関連するデフォルト能力に基づくことを含む。
【0094】
[00105] 態様14は、基地局におけるワイヤレス通信の方法であって、UEから、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示を受信することと、UEによって指示される各UE能力が、それぞれの周波数帯域に対応する、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示に基づいて、1つまたは複数のCCを含む周波数帯域に関連して決定されるアンテナポートの数に基づく、複数のUL Txチェーンのうちの第1のUL Txチェーンから複数のUL Txチェーンのうちの第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を決定することと、UEに、第1のUL Txチェーンから第2のUL Txチェーンに切り替えるための構成を送信することと、第1のUL Txチェーンまたは第2のUL Txチェーンのうちの少なくとも1つが、1つまたは複数のCCまたは周波数帯域のうちの少なくとも1つに関連する、を備える、方法である。
【0095】
[00106] 態様15は、態様14と組み合わせられ得、UEから、アンテナポートの数のためのスケジュールに基づいて複数のUL Txチェーンを受信することをさらに含む。
【0096】
[00107] 態様16は、態様14から15のいずれかと組み合わせられ得、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCのうちの個々のCCのアンテナポートの最大数に対応し、ここで、1つまたは複数のCCが、UL Tx切替えのために構成された1つまたは複数の周波数帯域中に含まれることを含む。
【0097】
[00108] 態様17は、態様14から16のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示が、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンに基づくことを含む。
【0098】
[00109] 態様18は、態様14から17のいずれかと組み合わせられ得、第1のUL Txチェーンが周波数帯域に対応し、第2のUL Txチェーンが異なる周波数帯域に対応し、周波数帯域または異なる周波数帯域のうちの少なくとも1つが、UL Tx切替えのために構成されることを含む。
【0099】
[00110] 態様19は、態様14から15のいずれかと組み合わせられ得、アンテナポートの数が、1つまたは複数のCCのアンテナポートの合計に対応し、アンテナポートの数が、アンテナポートの合計がUEアンテナポートの利用可能な数よりも大きいとき、UEアンテナポートの利用可能な数に限定されることを含む。
【0100】
[00111] 態様20は、態様14から15または態様19のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力の少なくとも1つの指示が、複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに基づくことを含む。
【0101】
[00112] 態様21は、態様14から15または態様19から20のいずれかと組み合わせられ得、第1のUL Txチェーンと第2のUL Txチェーンとが、周波数帯域に対応し、周波数帯域が、UL Tx切替えのために構成されることを含む。
【0102】
[00113] 態様22は、態様14から21のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力が、UEが周波数帯域のために単一のUL Txチェーンを使用することが可能であるかどうかを指示することを含む。
【0103】
[00114] 態様23は、態様14から15のいずれかと組み合わせられ得、少なくとも1つのUE能力が、少なくとも1つのUE能力がUEから受信されないとき、複数のUL Txチェーンのうちの単一のUL Txチェーンまたは複数のUL Txチェーンのうちの別個のUL Txチェーンに関連するデフォルト能力に基づくことを含む。
【0104】
[00115] 態様24は、メモリに結合され、態様1から23のいずれかに記載の方法を実装するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、ワイヤレス通信のための装置である。
【0105】
[00116] 態様25は、態様1から23のいずれかに記載の方法を実装するための手段を含む、ワイヤレス通信のための装置である。
【0106】
[00117] 態様26は、コンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、コードが、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、少なくとも1つのプロセッサに、態様1から23のいずれかに記載の方法を実装させる、コンピュータ可読媒体である。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】