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特表2024-507977通信方法、端末装置及びネットワーク装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240214BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0453
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552137
(86)(22)【出願日】2021-02-26
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2021078252
(87)【国際公開番号】W WO2022178862
(87)【国際公開日】2022-09-01
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ13
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。前記方法は、端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することを含む。前記方法は、所定の条件が満たされたことに応じて、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を検出することを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することと、
所定の条件が満たされたことに応じて、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブ帯域幅部分(BWP)の変更を示すBWPインジケータフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を検出することと、
を含む通信方法。
【請求項2】
前記DCIを検出することは、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方がスロット内の第1の所定数のシンボル内で受信されたことに応じて、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIを検出することは、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補との両方がスロット内の第1の所定数のシンボル内で受信されたことに応じて、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定することと、
前記参照PDCCH候補に基づいて、前記端末装置が前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信すること以外に送信又は受信を行う必要がない持続時間を決定することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記参照PDCCH候補を決定することは、
前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第1のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記参照PDCCH候補を決定することは、
前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第2のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記持続時間を決定することは、
前記持続時間を、第1のスロットの所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することを含み、
前記DCIを含む前記参照PDCCH候補は、前記第1のスロット内で受信され、前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記持続時間を決定することは、
前記持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することを含み、
前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のPDCCH候補が第3のスロット内で受信され、前記持続時間を決定することは、
前記第3のスロットの所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの後で終了することに応じて、前記持続時間を、前記第3のスロットの前記所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することと、
前記第3のスロットの前記所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボル以前に終了することに応じて、前記持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボルの終了から前記第2のスロットの開始までとして決定することと、を含み、
前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちの一方が前記持続時間と重複することに応じて、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちのいずれも監視しないことをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項11】
第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第4のPDCCH候補が前記持続時間と重複することに応じて、前記第4のPDCCH候補を監視せずに、前記第3のPDCCH候補を監視することをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項12】
第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちの一方が前記持続時間と重複することに応じて、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのソフトコンバイニングを無効化することをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項13】
端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することと、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブ帯域幅部分(BWP)切替指示を含まないダウンリンク制御情報(DCI)を検出することと、
を含む通信方法。
【請求項14】
前記DCIはBWPインジケータフィールドを含まない、又は、
前記DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWPの変更の指示を含まない、又は、
前記DCI内の前記BWPインジケータフィールドは、前記端末装置により無視される
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
ネットワーク装置から端末装置に、第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補と第2のPDCCH候補とを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを含み、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復のためにリンクされ、前記DCIは、アクティブBWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含む
通信方法。
【請求項16】
前記DCIを含む前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記DCIを含む前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補との両方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ネットワーク装置から端末装置に、第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補と第2のPDCCH候補とを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを含み、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復のためにリンクされ、前記DCIは、アクティブ帯域幅部分(BWP)切替指示を含まない
通信方法。
【請求項19】
前記DCIはBWPインジケータフィールドを含まない、又は、
前記DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWPの変更の指示を含まない
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
請求項1から請求項14の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
端末装置。
【請求項21】
請求項15から請求項19の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
ネットワーク装置。
【請求項22】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1から請求項14の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項15から請求項19の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、マルチ送受信ポイント(マルチTRP)の導入に対するサポートの強化について議論がなされた。例えば、リリース16の信頼性特性をベースラインとするマルチTRP及び/又はマルチパネルを使用して、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSH)以外の物理チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び/又は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH))の信頼性及び頑健性を改善する特性を識別及び特定することが提案されている。
【0003】
ダウンリンク制御情報(DCI)は、PDCCHを介してネットワーク装置から端末装置(例えば、UE)に送信されることができる。DCIフォーマットは、アクティブアップリンク(UL)又はダウンリンク(DL)BWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含んでもよい。PDCCH反復が有効化された場合、DCIをネットワーク装置から、リンクされたPDCCH候補を介して端末装置に送信されてもよい。リンクされたPDCCH候補が、アクティブBWPの変更を示すDCIを搬送するために使用される場合、UEの挙動を考慮する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することと、所定の条件が満たされたことに応じて、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を検出することと、を含む。
【0006】
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することと、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブ帯域幅部分(BWP)の変更の指示を含まないダウンリンク制御情報(DCI)を検出することと、を含む。
【0007】
第3の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置から端末装置に、第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補と第2のPDCCH候補とを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを含み、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復のためにリンクされ、前記DCIは、アクティブBWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含む。
【0008】
第4の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置から端末装置に、第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補と第2のPDCCH候補とを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを含み、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復のためにリンクされ、前記DCIは、帯域幅部分(BWP)切替指示を含まない。
【0009】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、本開示の上記第1の態様又は第2の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0010】
第6の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、本開示の上記第3の態様又は第4の態様にかかる方法を実行するように設定された回路を備える。
【0011】
第7の態様において、コンピュータ可読媒体上に記憶され、マシン実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記マシン実行可能な命令が実行された場合、本開示の上記第1、第2、第3、又は第4の態様に記載の方法をマシンに実行させる。
【0012】
第8の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、当該少なくとも一つのプロセッサに、本開示の上記第1、第2、第3、又は第4の態様に記載の方法を実行させる。
【0013】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0015】
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【0016】
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0017】
図3A】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図3B】本開示の実施形態の一例を示す図である。
【0018】
図4A】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図4B】本開示の実施形態の一例を示す図である。
【0019】
図5A】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図5B】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図5C】本開示の実施形態の一例を示す図である。
【0020】
図6A】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図6B】本開示の実施形態の一例を示す図である。
【0021】
図7A】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図7B】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図7C】本開示の実施形態の一例を示す図である。
図7D】本開示の実施形態の一例を示す図である。
【0022】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0023】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0024】
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
【0025】
図11】本開示の実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0026】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0028】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0029】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。「含む」という用語及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「いくつかの実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と理解されるべきである。「もう一つの実施形態」という用語は、「少なくとも一つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0030】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解されるであろう。
【0031】
本明細書で使用される用語「回路」は、ハードウェア回路及び/又はハードウェア回路とソフトウェアとの組み合わせを意味することができる。例えば、回路は、アナログ及び/又はデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせであってもよい。さらに別の例として、回路は、端末装置又はネットワーク装置のような装置に様々な機能を実行させるために協働する、デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア及び一つ又は複数のメモリを含むソフトウェアを有するハードウェアプロセッサの任意の部分であってもよい。さらに別の例において、回路は、オペレーションのためにソフトウェア/ファームウェアを必要とするハードウェア回路及び/又はマイクロプロセッサ又はその一部のようなプロセッサであってもよいが、オペレーションのために必要でない場合、ソフトウェアは存在しなくてもよい。本明細書で使用されるように、用語「回路」は、ハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサのみ、又はハードウェア回路又は1つ又は複数のプロセッサの一部、及びその(又はそれらの)付随するソフトウェア及び/又はファームウェアの実装も含む。
【0032】
DCIフォーマットは、アクティブUL又はDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを含んでもよい。BWP切替に関しては、3GPP仕様のTS 38.213に規定されているように、UEは、対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。UEは、アクティブDL BWPの変更又はアクティブUL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有し、PDSCH受信又はPUSCH送信のためのスロットオフセット値であって、アクティブDL BWPの変更又はUL BWPの変更のためにUEによってそれぞれ必要とされる遅延よりも小さいスロットオフセット値を提供する対応する時間領域リソース割当フィールドを有するDCIフォーマットを検出することを望まない。UEが、セルについてのアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出した場合、スケジューリングされたセルにおける該DCIフォーマットを含むPDCCHをUEが受信するスロットの3番目のシンボルの終了から、該DCIフォーマット内の時間領域リソース割当フィールドのスロットオフセット値により示されるスロットの開始までの持続時間中、UEは、該セル内で受信又は送信をする必要はない。UEが、セルについてのアクティブUL BWPの変更を示すDCIフォーマットを検出した場合、スケジューリングされたセルにおける該DCIフォーマットを含むPDCCHをUEが受信するスロットの3番目のシンボルの終了から、該DCIフォーマット内の時間領域リソース割当フィールドのスロットオフセット値により示されるスロットの開始までの持続時間中、UEは、該セル内で受信又は送信をする必要はない。3GPP仕様のTS 38.133に規定されているように、DCIに基づくBWP切替について、UEがサービングセル上でDLスロットnにおいてBWP切替要求を受信した後に、UEは、DLスロットnの開始から開始するTBWPswitchDelayの持続時間の直後に、BWP切替が発生するサービングセル上で新しいBWP上で第1のDL又はULスロット上で、PDSCHを受信するか(DLアクティブBWP切替の場合)、又は、PUSCHを送信する(ULアクティブBWP切替の場合)ことができるはずである。DCIに基づくBWP切替が発生するセル上でDCIがBWP切替をトリガすること以外に、UEは、DLスロットnの開始から始まるTBWPswitchDelayの持続時間の直後に、最初のDL又はULスロットが発生するまで、UL信号を送信したりDL信号を受信したりする必要がない。
【0033】
上述したように、PDCCHのために信頼性及び頑健性を改善するために、単一又は同一のDCIを、PDCCH反復のためにリンクされた複数のPDCCH候補を介して、ネットワーク装置から端末装置(例えば、UE)に送信してもよい。リンクされたPDCCH候補が、アクティブBWPの変更を示すDCIを搬送するために使用される場合、解決すべき問題がいくつかある。例えば、PDCCH反復のためのリンクされた2つのPDCCH候補がある場合、特に時分割多重化(TDM:time division multiplexing)に基づくPDCCH反復の場合、後の方のPDCCH候補は、スロットの最初の3つのシンボルの後に終了してもよい。該2つのPDCCH候補が全て、BWP切替のためのスロットの最初の3つのシンボル内で受信されるべきである場合、探索空間/制御リソースセット(CORESET)設定のためにかなり限定される。さらに、リンクされたPDCCH候補が、アクティブBWPの変更を示すDCIを搬送するために使用される場合、UEが送信又は受信を実行する必要がない持続時間をどのように決定するかは不明である。さらに、リンクされたPDCCH候補の1つが、UEが送信又は受信を実行する必要がない持続時間と重複する場合、UEの挙動は不明である。
【0034】
本開示の実施形態は、上記の問題及び/又は1つ以上の他の潜在的な問題を解決するための解決策を提供する。リンクされたPDCCH候補が、アクティブBWPの変更を示すDCIを搬送するために使用される場合、解決策は、端末装置の挙動を特定する。
【0035】
以下では、用語「送信オケージョン」、「送信」、「反復」、「受信」、「受信オケージョン」、「監視オケージョン」、「PDCCH監視オケージョン」、「PDCCH送信オケージョン」、「PDCCH送信」、「PDCCH候補」、「PDCCH受信オケージョン」、「PDCCH受信」、「探索空間」、「CORESET」、「マルチチャンス」、及び「PDCCH反復」は互換的に使用することができる。以下では、用語「PDCCH反復」、「反復PDCCH」、及び「反復PDCCH信号」、「同じスケジューリングのために設定されるPDCCH候補」は互換的に使用することができる。用語「DCI」及び「DCIフォーマット」は、互換的に使用することができる。用語「TCI状態」と、「準コロケーション(QCL)」と、「QCLパラメータセット」と、「QCLパラメータ」と、「QCL想定」と、「QCL設定」とは、互換的に使用することができる。
【0036】
図1は本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。図1に示すように、ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110によりサービングされる端末装置120とを備える。ネットワーク装置110のサービングエリアは、セル102と称される。ネットワーク装置及び端末装置の数は、説明の目的でのみ与えられ、いかなる限定も暗示されていないことを理解すべきである。ネットワーク100は、本開示の実施態様を実施するのに適した任意の適切な数のネットワーク装置及び端末装置を含むことができる。図示されていないが、1つ又は複数の端末装置がセル102内にあり且つネットワーク装置110によりサービングされてもよいことを、理解するべきである。
【0037】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下、説明のために、端末装置120の例として、UEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0038】
本文で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代NodeB(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードなどを含むが、これらに限定されない。「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(一つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例えば、ネットワーク装置は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置における複数のTRPに結合されてもよい。
【0039】
一実施形態において、端末装置120は、第1ネットワーク装置及び第2ネットワーク装置(図1では図示せず)に接続されてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方がマスターノード内にあり、他方がセカンダリーノード内にあってもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであってもよく、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1ネットワーク装置と第2ネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置120に送信されてもよい。一実施形態において、第1情報は、第1ネットワーク装置から端末装置120に送信されてもよく、そして第2情報は、第2ネットワーク装置から直接又は第1ネットワーク装置を介して端末装置120に送信されてもよい。一実施形態において、第2ネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちのいずれかを介して送信されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のTRPと第2のTRPとを介して端末装置120と通信してもよい。例えば、第1のTRPと第2のTRPとは、ネットワーク装置110により提供される同じサービングセル又は異なるサービングセルに含まれてもよい。ネットワーク装置110により提供される同じサービングセル内の第1のTRP及び第2のTRPを参照して本開示のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、説明のためのみのものであり、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しない。本明細書で説明される本開示の内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができることを理解すべきである。
【0041】
ネットワーク100における通信は、New Radioアクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、符号分割多元接続(CDMA)及びモバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)などを含むがこれらに限定されない、任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0042】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法200のフローチャートである。例えば、方法200は、図1に示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0043】
ブロック210において、端末装置120は、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視する。
【0044】
いくつかの実施形態において、端末装置は、複数の制御リソースセット(すなわち、CORESET)を有するように設定されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態において、CORESETは、周波数領域内の
個のリソースブロック(RB)と、時間領域内の
個のシンボルとから構成されてもよい。いくつかの実施形態において、制御チャネル要素(CCE)は、6つのリソース要素グループ(REG)からなり、REGは、1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル中の1つのリソースブロックに等しい。いくつかの実施形態において、制御リソースセット内のREGは、第1のOFDMシンボル及び制御リソースセット内の最も低い番号のリソースブロックについて0から始まる、時間優先的に増大する順序で番号付けされる。
【0046】
いくつかの実施形態において、一つのCORESETは、一つ又は複数の探索空間セットに関連付けられてもよい。一つの探索空間セットは、一つ又は複数のPDCCH候補を含むか、又はそれらに関連付けられることができる。いくつかの実施形態において、PDCCH監視周期性及び/又はスロットオフセット及び/又はスロット内のシンボルインデックスは、探索空間セットごとに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH候補は、探索空間(サーチスペース:search space)に関連付けられてもよいし、探索空間に対応してもよい。
【0047】
いくつかの実施形態において、端末装置120のための物理ダウンリンク制御チャネル候補を決定するためのプロシージャが定義されてもよい。すなわち、ネットワーク装置110と端末装置120との間のPDCCH送信に使用される可能性のある複数のPDCCH候補のそれぞれについてCCEインデックスが決定される。PDCCH候補についてCCEインデックスが決定されると、端末装置120は、これらのPDCCH候補上でブラインド検出を実行することができる。PDCCH送信がPDCCH候補上で検出又は受信されると、端末装置120は、それを復号化してDCIなどの情報を取得してもよい。
【0048】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられた復号参照信号(DM-RS)アンテナポートが、該CORESET(もしあれば)のために示される送信制御インジケータ(TCI)状態により設定される一つ又は複数の参照信号(RS)と準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャの後に、CORESETについてのTCI状態を示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)アクティブ化コマンドが受信されない場合、端末装置120は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、該最近のランダムアクセスプロシージャの間にUEにより識別された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックと準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよく、該一つ又は複数の参照信号(RS)は該CORESET(もしあれば)のために示されるTCI状態により設定される。
【0050】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、N個のPDCCH候補を示す設定を端末装置120に送信してもよく、Nは正の整数である。例えば、1≦N≦32である。別の例について、N=2である。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、及びDCIのうちのいずれを介して送信されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置120に、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのための1つ又は複数の設定を送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1の探索空間又は第1の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第1の探索空間又は第1の探索空間セットとは、第1のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第1のCORESETは、第1のTCI状態T1又はQCLパラメータの第1のセットQ1に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補は、第2の探索空間又は第2の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第2の探索空間又は第2の探索空間セットとは、第2のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2のCORESETは、第2のTCI状態T2又はQCLパラメータの第2のセットQ2に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、T1はT2と異なってもよい。いくつかの実施形態において、Q1はQ2と異なってもよい。
【0052】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、明示的に一緒にリンク/関連付けられてもよい。例えば、端末装置120は、復号の前にリンク/関連付けを知ることができる。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補内で送信/受信される第1のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補内で送信/受信される第2のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI内のDCIペイロード及び/又は符号化ビット及び/又はCCEの数は、第2のPDCCH/DCIと同じである。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI及び第2のPDCCH/DCIは、ネットワーク装置110と端末装置120との間の同一の通信をスケジューリングする。例えば、通信は、PDSCH、PUSCH、探測参照信号(SRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、トランスポートブロック、アクティブUL BWPの変更及びアクティブDL BWPの変更のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置120に、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされていることを示す設定を送信してもよい。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)及びDCIのうちのいずれかを介して、ネットワーク装置110から端末装置120に送信されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、単一又は同じDCIフォーマット(又はDCIペイロード)を搬送するために使用されてもよい。
【0054】
ブロック220において、所定の条件が満たされたことに応じて、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIを検出する。いくつかの実施形態において、所定の条件は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方がスロット内の最初の3つのシンボル内にあることであってもよい。いくつかの実施形態において、所定の条件は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補との両方がスロット内の最初の3つのシンボル内にあることであってもよい。
【0055】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、時間領域において、第2のPDCCH候補以前又はその前に終了してもよい。
【0056】
いくつかの実施形態において、互いにリンクされた又は関連付けられた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とについて、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方内で検出されたDCIフォーマットがアクティブUL又はDL BWPの変更を示す場合、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方は、スロット内の最初の3つのシンボル内にあると期待される。
【0057】
いくつかの実施形態において、少なくとも前の方のPDCCH候補、又は少なくとも時間領域においてより早く終了するPDCCH候補は、スロット内の最初の3つのシンボル内にあると期待される。いくつかの実施形態において、別のPDCCH候補にリンクされたPDCCH候補内で少なくとも1つの対応するPDCCH(又は、少なくとも第1の/前の方のPDCCH候補内の該対応するPDCCH、又は少なくとも時間領域においてより早く終了するPDCCH候補内の該対応するPDCCH)が受信されたとき、該対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、UEは、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。そうでない場合、UEは、対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、いずれも最初の3つのシンボル内にあるか、又は同じスロット内で3番目のシンボル以前に終了する。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1のスロット内の最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよく、第2のPDCCH候補は、第2のスロット内の最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよい。例えば、第1のスロットは、第2のスロットとは異なっていてもよいし、第2のスロットの前であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1のスロット内の最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよく、第2のPDCCH候補は、最初の3つのシンボル内にないか、又は第3番目のシンボルの後で終了してもよく、第2のPDCCH候補は、第1のスロット又は第2のスロット内にある。例えば、第2のスロットは、第1のスロットとは異なっていてもよいし、第1のスロットの後であってもよい。
【0058】
いくつかの実施形態において、少なくとも後の方のPDCCH候補、又は少なくとも時間領域においてより遅く終了するPDCCH候補は、スロット内の最初の3つのシンボル内にあると期待される。いくつかの実施形態において、別のPDCCH候補にリンクされたPDCCH候補内で少なくとも1つの対応するPDCCH(又は、少なくとも第2の/後の方のPDCCH候補内の該対応するPDCCH、又は少なくとも時間領域においてより遅く終了するPDCCH候補内の該対応するPDCCH)が受信されたとき、該対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、UEは、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。そうでない場合、UEは、対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、いずれも最初の3つのシンボル内にあるか、又は同じスロット内で3番目のシンボル以前に終了する。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1のスロット内の最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよく、第2のPDCCH候補は、第2のスロット内の最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよい。例えば、第1のスロットは、第2のスロットとは異なっていてもよいし、第2のスロットの前であってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1のスロット内の最初の3つのシンボル内にないか、又は3番目のシンボルの後で終了してもよく、第2のPDCCH候補は、第1のスロット又は第2のスロットの最初の3つのシンボル内にあるか、又は3番目のシンボル以前に終了してもよい。例えば、第2のスロットは、第1のスロットとは異なっていてもよいし、第1のスロットの後であってもよい。
【0059】
代替として、いくつかの実施形態において、一緒にリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とについて、第1のPDCCH候補及び第2のPDCCH候補内のDCIフォーマットがアクティブUL又はDL BWPの変更を示す場合、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方、例えば、少なくとも前の方のPDCCH候補又は少なくともより早く終了するPDCCH候補は、スロット内の最初の3つのシンボル内にあると期待される。すなわち、別のPDCCH候補にリンクされたPDCCH候補内で少なくとも1つの対応するPDCCH(又は、少なくとも第1の/前の方のPDCCH候補内の該対応するPDCCH)が受信されたとき、該対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、UEは、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。そうでない場合、UEは、対応するPDCCHがスロットの最初の3つのシンボル内で受信された場合にのみ、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出することを期待する。
【0060】
図3Aは、このような実施形態の一例を示す。図3Aは、PDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補310及び320を示す。PDCCH候補310は、スロットの最初の3つのシンボル内にあり、PDCCH候補320は、スロットの3番目のシンボルの後にある。この場合、端末装置120は、候補310と候補320とのうちの少なくとも一方から、アクティブUL又はDL BWP変更/切替を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出してもよい。
【0061】
代替として、いくつかの実施形態において、一緒にリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とについて、第1のPDCCH候補及び第2のPDCCH候補内のDCIフォーマットがアクティブUL又はDL BWPの変更を示す場合、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補との両方は、スロット内の最初の3つのシンボル内にあると期待される。
【0062】
図3Bは、このような実施形態の一例を示す。図3Bは、PDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補330とPDCCH候補340とを示す。図3Bに示すように、PDCCH候補330とPDCCH候補340との両方が、スロットの最初の3つのシンボル内にある。この場合、端末装置120は、候補330と候補340とのうちの少なくとも一方から、アクティブUL又はDL BWP変更/切替を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを検出してもよい。
【0063】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方内の検出されたDCIフォーマットが、アクティブBWPの変更(例えば、アクティブUL BWPの変更又はアクティブDL BWPの変更)を示すBWPインジケータフィールドを含む場合、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定し、該参照PDCCH候補に基づいて、持続時間又は持続時間の開始位置又は持続時間の終了位置を決定してもよい。例えば、端末装置120は、該持続時間内に何の送信又は受信を行う必要もない。別の例について、端末装置120は、該持続時間内に第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信すること以外に、何の送信又は受信を行う必要もない。別の例について、端末装置120は、第2のPDCCH候補(すなわち、時間領域においてより遅く終了するPDCCH候補)を受信すること以外に、何の送信又は受信を行う必要もない。
【0064】
いくつかの実施形態において、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを搬送するために一緒にリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とが使用される場合、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定し、該参照PDCCH候補に基づいて、端末装置120が第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信する以こと外に何の送信又は受信を行う必要もない持続時間を決定してもよい。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補が第2のPDCCH候補の前に又はそれ以前に終了することに応じて、端末装置120は、第1のPDCCH候補を参照PDCCH候補として決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、該持続時間を、端末装置120がDCIフォーマットを含む第1のPDCCH候補を受信する第1のスロットの所定のシンボル(例えば、3番目のシンボル)の終了からDCIフォーマット内の時間領域リソース割当フィールドのスロットオフセット値により示される第2のスロットの開始までとして決定してもよい。例えば、該持続時間中、端末装置120は、第2のPDCCH候補(すなわち、時間領域においてより遅く終了するPDCCH候補)を受信すること以外に、送信又は受信を行う必要はない。別の例について、該持続時間中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0066】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から検出されたDCIフォーマットは、スケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドを含んでもよく、ここで、Wは整数である。例えば、0≦W≦32である。いくつかの実施形態において、アクティブUL BWPの変更、又はアクティブDL BWPの変更の場合、BWP切替遅延Yが存在してもよく、ここで、Yは整数である。例えば、1≦Y≦18である。別の例について、Y∈{1,2,3,5,6,9,18}である。別の例について、Yは、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelayと同じである。例えば、Yは、RRCと、MAC-CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して予め決定されてもよく、又は設定されてもよい。いくつかの実施形態において、DCIフォーマットがスケジューリングオフセットWとアクティブUL BWP又はDL BWPの変更を示す場合、Wの値はYの値以上であるべきであり、すなわちW≧Yであるべきである。
【0067】
図4Aは、このような実施形態の一例を示す。図4AはPDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補410とPDCCH候補420とを示す。PDCCH候補410とPDCCH候補420とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(Yは整数)の値よりも大きいか又は等しいスケジューリングオフセットW(ここで、Wは整数、例えば0≦W≦32)を示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。例えば、1≦Y≦18である。別の例について、Y∈{1,2,3,5,6,9,18}である。別の例について、Yは、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelayと同じである。図4Aに示すように、PDCCH候補410とPDCCH候補420との両方が同じスロット401(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補420は、PDCCH候補410の後で終了する。この場合、持続時間430は、スロット401の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット402(例えば、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間430の間、端末装置120は、PDCCH候補420を受信すること以外に、送信又は受信を実行する必要がない。別の例について、該持続時間430中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0068】
図4Bは、このような実施形態の別の例を示す。図4BはPDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補440とPDCCH候補450とを示す。PDCCH候補440とPDCCH候補450とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。図4Bに示すように、PDCCH候補440がスロット403(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補450が後のスロット404(例えば、スロットn+k)内にある。この場合、持続時間460は、スロット403の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット405(例えば、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間460の間、端末装置120は、PDCCH候補450を受信すること以外に、送信又は受信を実行する必要がない。別の例について、該持続時間460中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0069】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補が第2のPDCCH候補の前に又はそれ以前に終了することに応じて、端末装置120は、第2のPDCCH候補を参照PDCCH候補として決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、該持続時間を、端末装置120がDCIフォーマットを含む第2のPDCCH候補を受信する第1のスロットの所定のシンボル(例えば、3番目のシンボル)の終了からDCIフォーマット内の時間領域リソース割当フィールドのスロットオフセット値により示される第2のスロットの開始までとして決定してもよい。例えば、該持続時間中、端末装置120は、第2のPDCCH候補(すなわち、より遅く終了するPDCCH候補)を受信すること以外に、送信又は受信を行う必要はない。別の例について、該持続時間中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0070】
図5Aは、このような実施形態の一例を示す。図5AはPDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補510とPDCCH候補520とを示す。PDCCH候補510とPDCCH候補520とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。図5Aに示すように、PDCCH候補510とPDCCH候補520との両方が同じスロット501(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補520は、PDCCH候補510の後で又はそれ以後に終了する。この場合、持続時間530は、スロット501の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット502(例えば、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間530の間、端末装置120は、PDCCH候補520を受信すること以外に、送信又は受信を実行する必要がない。別の例について、該持続時間530中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0071】
図5B及び図5Cは、このような実施形態の別の例を示す。図5B及び図5Cは、PDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補540とPDCCH候補550とを示す。PDCCH候補540とPDCCH候補550とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。図5B及び図5Cに示すように、PDCCH候補540がスロット503(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補550が後のスロット504(例えば、スロットn+k)内にある。図5Bにおいて、PDCCH候補550は、スロット504内の最初の3つのシンボル内にあってもよい。図5Cにおいて、PDCCH候補550は、スロット504内の最初の3つのシンボルの後にあってもよい。この場合、図5B及び図5Cに示すように、持続時間560は、スロット503の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット505(例えば、スロットn+k+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間560の間、端末装置120は、PDCCH候補550を受信すること以外に、送信又は受信を実行する必要がない。別の例について、該持続時間560中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0072】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補が第2のPDCCH候補の前に又はそれ以前に終了することに応じて、端末装置120は、第2のPDCCH候補を参照PDCCH候補として決定してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置120は、該持続時間を、第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの終了から、DCIに含まれるスロットオフセットにより示される第2のスロットの開始までとして決定してもよい。例えば、該持続時間中、端末装置120は、第2のPDCCH候補(すなわち、より遅く終了するPDCCH候補)を受信すること以外に、送信又は受信を行う必要はない。別の例について、該持続時間中、端末装置120は、何の送信又は受信を実行する必要もない。
【0073】
図6Aは、このような実施形態の一例を示す。図6AはPDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補610とPDCCH候補620とを示す。PDCCH候補610とPDCCH候補620とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。図6Aに示すように、PDCCH候補610とPDCCH候補620との両方が同じスロット601(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補620は、PDCCH候補610の後で又はそれ以後に終了する。この場合、持続時間630は、PDCCH候補620用の最後のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット602(例えば、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間630の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。
【0074】
図6Bは、このような実施形態の別の例を示す。図6BはPDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補640とPDCCH候補650とを示す。PDCCH候補640とPDCCH候補650とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。図6Bに示すように、PDCCH候補640がスロット603(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補650が後のスロット604(例えば、スロットn+k)内にある。この場合、持続時間660は、PDCCH候補650用の最後のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット605(例えば、スロットn+k+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間660の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。
【0075】
いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補の前に又はそれ以前に終了する第1のPDCCH候補に応じて、端末装置120は、第2のPDCCH候補を参照PDCCH候補として決定してもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補は、第3のスロット内にあってもよい。第3のスロットの所定のシンボル(例えば、3番目のシンボル)が第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの後で終了することに応じて、端末装置120は、持続時間を、第3のスロットの所定のシンボル(すなわち、3番目のシンボル)の終了から、DCIに含まれるスロットオフセットにより示される第2のスロットの開始までとして決定してもよい。第3のスロットの所定のシンボル(例えば、3番目のシンボル)が第2のPDCCH候補用の最後のシンボル以前に終了することに応じて、端末装置120は、持続時間を、第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの終了から、DCIに含まれるスロットオフセットにより示される第2のスロットの開始までとして決定してもよい。
【0076】
図7A及び図7Bは、このような実施形態の例を示す。図7A及び図7Bは、PDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補710とPDCCH候補720とを示す。PDCCH候補710とPDCCH候補720とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されているTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。PDCCH候補710とPDCCH候補720との両方が同じスロット701(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補720は、PDCCH候補710の後で又はそれ以後に終了する。図7Aにおいて、スロット701の3番目のシンボルは、PDCCH候補720用の最後のシンボルの後で終了する。この場合、持続時間730は、スロット701の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット702(例えば、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間730の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。図7Bにおいて、スロット701の3番目のシンボルは、PDCCH候補720用の最後のシンボルの前に終了する。この場合、持続時間740は、PDCCH候補720用の最後のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット702(すなわち、スロットn+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間740の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。
【0077】
図7C及び図7Dは、このような実施形態の他の例を示す。図7C及び図7Dは、PDCCH反復のために一緒にリンクされたPDCCH候補750とPDCCH候補760とを示す。PDCCH候補750とPDCCH候補760とは、アクティブUL又はDL BWPの変更、例えばBWP1からBWP2への変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIフォーマットを搬送するために使用される。DCIフォーマットは、BWP切替遅延Y(例えば、3GPP仕様のTS 38.133に規定されるTBWPswitchDelay)の値を超えるスケジューリングオフセットWを示す時間領域リソース割当フィールドをさらに含んでもよい。PDCCH候補750がスロット703(例えば、スロットn)内にあり、PDCCH候補760が後のスロット704(例えば、スロットn+k)内にある。図7Cにおいて、スロット704の3番目のシンボルは、PDCCH候補760用の最後のシンボルの後で又はそれ以後に終了する。この場合、持続時間770は、スロット704の3番目のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット705(例えば、スロットn+k+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間770の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。図7Dにおいて、スロット704の3番目のシンボルは、PDCCH候補760用の最後のシンボルの前に又はそれ以前に終了する。この場合、持続時間780は、PDCCH候補760用の最後のシンボルの終了から、スケジュールオフセットにより示されるスロット705(すなわち、スロットn+k+W)の開始までとして決定されてもよい。例えば、持続時間780の間、端末装置120は、送信又は受信を実行する必要がない。
【0078】
いくつかの実施形態において、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを有するDCIフォーマットを搬送するために一緒にリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とが使用される場合、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定し、該参照PDCCH候補に基づいて、端末装置120が第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信すること以外に何の送信又は受信を行う必要もない持続時間を決定してもよい。
【0079】
いくつかの実施形態において、端末装置が受信又は送信を実行する必要のない別の持続時間が存在してもよい。例えば、該別の持続時間は、DCIフォーマットにより示されるアクティブDL BWPの変更、DCIフォーマットにより示されるアクティブUL BWPの変更、Scell休眠指示により示されるセカンダリセル(Scell)用のアクティブDL BWPの変更、BWP非アクティブ化タイマの満了によるアクティブDL BWPの変更、及びBWP非アクティブ化タイマの満了によるアクティブUL BWPの変更のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。
【0080】
いくつかの実施形態において、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とのうちの一方が該持続時間又は該別の持続時間と重複することに応じて、端末装置120は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補との両方を廃棄してもよい。例えば、この場合、端末装置120は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とのいずれも監視しなくてもよい。代替として、いくつかの実施形態において、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、第4のPDCCH候補が該持続時間又は該別の持続時間と重複することに応じて、端末装置120は、第4のPDCCH候補を廃棄してもよい。例えば、端末装置120は、第4のPDCCH候補を監視せずに、第3のPDCCH候補を監視してもよい。代替として、いくつかの実施形態において、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、第4のPDCCH候補が該持続時間又は該別の持続時間と重複することに応じて、端末装置120は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とのソフトコンバイニングを無効化してもよい。すなわち、端末装置120は、単一PDCCH候補の監視にフォールバックしてもよい。
【0081】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされている場合、端末装置120が第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方からの対応するPDCCH内でアクティブBWPの切替/変更指示を受信することは期待されない。いくつかの実施形態において、アクティブBWPの切替/変更指示は、アクティブUL BWPの切替/変更又はアクティブDL BWPの切替/変更を示してもよい。
【0082】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から検出されたDCI内のBWPインジケータフィールドを無視してもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方内のDCIには、BWPインジケータフィールドが存在しない。
【0083】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされている場合、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補のうちの少なくとも1つからのDCIにはBWPインジケータフィールドは存在しない。
【0084】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされている場合、且つ、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補のうちの少なくとも1つからのDCIにBWPインジケータフィールドが存在する場合、該フィールドは、他のスケジューリング情報を示すために使用される。例えば、該他のスケジューリング情報は、マルチTRP送信又はシングルTRP送信、又はTRPインデックスを示してもよい。
【0085】
図8は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。例えば、方法800は、図1に示すような端末装置120において実現されてもよい。
【0086】
ブロック810において、端末装置120は、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視する。ブロック820において、端末装置120は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更の指示を含まないDCIを検出する。
【0087】
いくつかの実施形態において、DCIはBWPインジケータフィールドを含まなくてもよい。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWP切替指示を含まなくてもよい。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、端末装置120により無視されてもよい。
【0088】
図9は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートである。例えば、方法900は、図1に示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0089】
ブロック910において、ネットワーク装置110は、端末装置に、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを介して、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIを送信する。
【0090】
いくつかの実施形態において、DCIを含む第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される。
【0091】
いくつかの実施形態において、DCIを含む第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補との両方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される。
【0092】
図10は本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートである。例えば、方法1000は、図1に示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。
【0093】
ブロック1010において、ネットワーク装置110は、端末装置に、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを介して、アクティブBWPの変更の指示を含まないDCIを送信する。
【0094】
いくつかの実施形態において、DCIはBWPインジケータフィールドを含まない。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWPの変更の指示を含まない。
【0095】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視し、所定の条件が満たされたことに応じて、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIを検出するように設定されている。
【0096】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方がスロット内の前記第1の所定数のシンボル内で送信されたことに応じて、前記前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出するように設定されている。
【0097】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの両方がスロット内の前記第1の所定数のシンボル内で送信されたことに応じて、前記前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出するように設定されている。
【0098】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定し、前記参照PDCCH候補に基づいて、前記端末装置が前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信すること以外に送信又は受信を行う必要がない持続時間を決定するように設定されている。
【0099】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第1のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定するように設定されている。
【0100】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第2のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定するように設定されている。
【0101】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、前記持続時間を、第1のスロットの所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定し、前記DCIを含む前記参照PDCCH候補は前記第1のスロット内で受信され、前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される。
【0102】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、該持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの終了から、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される第2のスロットの開始までとして決定するように設定されている。
【0103】
いくつかの実施形態において、前記第2のPDCCH候補は第3のスロット内で受信され、該端末装置は回路を備え、前記回路は、前記第3のスロットの所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの後で終了することに応じて、前記持続時間を、前記第3のスロットの前記所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定し、前記第3のスロットの前記所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボル以前に終了することに応じて、前記持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボルの終了から、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される前記第2のスロットの開始までとして決定するように設定されている。
【0104】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とのうちの一方が該持続時間と重複することに応じて、端末装置120は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とのうちのいずれも監視しないように設定されている。
【0105】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第4のPDCCH候補が前記持続時間と重複することに応じて、前記第4のPDCCH候補を監視せずに、前記第3のPDCCH候補を監視するように設定されている。
【0106】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちの一方が該持続時間と重複することに応じて、端末装置120は、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのソフトコンバイニングを無効化するように設定されている。
【0107】
いくつかの実施形態において、端末装置は回路を備え、前記回路は、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視し、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、BWP変更の指示を含まないDCIを検出するように設定されている。
【0108】
いくつかの実施形態において、DCIはBWPインジケータフィールドを含まない。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWPの変更の指示を含まない。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、端末装置により無視される。
【0109】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、端末装置に、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを介して、アクティブBWPの変更を示すBWPインジケータフィールドを含むDCIを送信するように設定されている。
【0110】
いくつかの実施形態において、DCIを含む第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される。
【0111】
いくつかの実施形態において、DCIを含む第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補との両方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される。
【0112】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置は回路を備え、前記回路は、端末装置に、PDCCH反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを介して、アクティブBWPの変更の指示を含まないDCIを送信するように設定されている。
【0113】
いくつかの実施形態において、DCIはBWPインジケータフィールドを含まない。代替として、DCI内のBWPインジケータフィールドは、アクティブBWPの変更の指示を含まない。
【0114】
図11は本開示の実施形態を実現するのに適した装置1100の概略ブロック図である。装置1100は、図1に示すネットワーク装置110及び/又は端末装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1100は、図1に示すネットワーク装置110及び/又は端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0115】
図示されるように、装置1100は、プロセッサ1110と、プロセッサ1110に結合されたメモリ1120と、プロセッサ1110に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1140と、TX/RX1140に結合された通信インターフェースとを含む。メモリ1110は、プログラム1130の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1140は双方向通信に用いられる。TX/RX 1140は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【0116】
プログラム1130は、図1から図10を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ1110によって実行された場合、装置1100が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置1100のプロセッサ1110により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ1110は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1110とメモリ1120との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1150を形成してもよい。
【0117】
メモリ1120は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置1100内には1つのメモリ1120のみが示されているが、装置1100内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1110は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含んでもよい。装置1100は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0118】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解すべきである。
【0119】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図2図8から図10を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0120】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0121】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0122】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0123】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置において、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)反復のためにリンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを監視することと、
所定の条件が満たされたことに応じて、前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブ帯域幅部分(BWP)の変更を示すBWPインジケータフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)を検出することと、
を含む通信方法。
【請求項2】
前記DCIを検出することは、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方がスロット内の第1の所定数のシンボル内で受信されたことに応じて、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIを検出することは、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補との両方がスロット内の第1の所定数のシンボル内で受信されたことに応じて、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方から、アクティブBWPの変更を示す前記BWPインジケータフィールドを含む前記DCIを検出することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とから参照PDCCH候補を決定することと、
前記参照PDCCH候補に基づいて、前記端末装置が前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちのいずれかを受信すること以外に送信又は受信を行う必要がない持続時間を決定することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記参照PDCCH候補を決定することは、
前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第1のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記参照PDCCH候補を決定することは、
前記第1のPDCCH候補が前記第2のPDCCH候補の前に終了することに応じて、前記第2のPDCCH候補を前記参照PDCCH候補として決定することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記持続時間を決定することは、
前記持続時間を、第1のスロットの所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することを含み、
前記DCIを含む前記参照PDCCH候補は、前記第1のスロット内で受信され、前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記持続時間を決定することは、
前記持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することを含み、
前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のPDCCH候補が第3のスロット内で受信され、前記持続時間を決定することは、
前記第3のスロットの所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の最後のシンボルの後で終了することに応じて、前記持続時間を、前記第3のスロットの前記所定のシンボルの終了から第2のスロットの開始までとして決定することと、
前記第3のスロットの前記所定のシンボルが前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボル以前に終了することに応じて、前記持続時間を、前記第2のPDCCH候補用の前記最後のシンボルの終了から前記第2のスロットの開始までとして決定することと、を含み、
前記第2のスロットは、前記DCIに含まれるスロットオフセットにより示される
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
第3のPDCCH候補と第4のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされ、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちの一方が前記持続時間と重複することに応じて、前記第3のPDCCH候補と前記第4のPDCCH候補とのうちのいずれも監視しないことをさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク装置から端末装置に、第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補と第2のPDCCH候補とを介して、ダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを含み、
前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復のためにリンクされ、前記DCIは、アクティブBWPの変更を示す帯域幅部分(BWP)インジケータフィールドを含む
通信方法。
【請求項12】
前記DCIを含む前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とのうちの少なくとも一方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIを含む前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補との両方は、スロット内の第1の所定数のシンボル内で送信される
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
請求項1から請求項10の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
端末装置。
【請求項15】
請求項11から請求項13の何れか一項に記載の方法を実行するように設定された回路を備える
ネットワーク装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
図示されるように、装置1100は、プロセッサ1110と、プロセッサ1110に結合されたメモリ1120と、プロセッサ1110に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1140と、TX/RX1140に結合された通信インターフェースとを含む。メモリ1120は、プログラム1130の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1140は双方向通信に用いられる。TX/RX 1140は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表すことができる。
【国際調査報告】