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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】密閉容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 45/02 20060101AFI20240214BHJP
【FI】
B65D45/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552373
(86)(22)【出願日】2021-03-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 CN2021082141
(87)【国際公開番号】W WO2022183538
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202110224349.3
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518197063
【氏名又は名称】邵暉
【住所又は居所原語表記】1st Floor,Building 6 No.129 Jiazi Road,Chenjiang Street,Zhongkai High-tech Zone Huizhou,Guangdong China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】邵暉
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084FD03
3E084GA06
3E084GA08
3E084GB06
3E084GB12
3E084HA03
3E084HB03
3E084HD04
(57)【要約】
密閉容器が提供され、当該密閉容器は、容器と容器蓋とを備え、容器蓋は蓋本体を備え、蓋本体の下側には可動ベースが設けられ、可動ベースと蓋本体との間に弾性シールが設けられ、弾性シールは、蓋本体または可動ベースに接続され、可動ベースが上方に移動すると、弾性シールの外縁が外側に変形することで、弾性シールを可動ベースと容器の間でシーリング部を形成し、容器蓋と容器との密閉を実現させる。容器蓋の上側には容器蓋を開閉する開閉機構を設けられ、開閉機構は回転スイッチと摺動カバーを備え、回転スイッチを回転すると、可動ベースを上下に移動させる。回転スイッチの外側には摺動カバーが摺動可能に接続され、このように、摺動カバーは回転スイッチから滑り出せる回転スイッチのフォースアームの長さを長くすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉容器であって、容器と容器蓋とを備え、前記容器蓋は蓋本体を備え、前記蓋本体の下側には、上下に移動可能な可動ベースが設けられ、前記可動ベースと前記蓋本体との間に弾性シールが設けられ、前記弾性シールは、前記蓋本体または前記可動ベースに接続され、前記可動ベースが上方に移動すると、前記弾性シールの外縁が、前記可動ベースおよび/または前記蓋本体の作用で、容器のシーリング部位の直径よりも大きくなるように外側に変形することで、前記可動ベースが上方に移動し続けることを阻止し、前記可動ベースが容器の内頸部に前記弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と前記容器との密閉を実現させ、前記容器蓋の上側には容器蓋を開閉する開閉機構を設けられ、前記開閉機構は回転スイッチと摺動カバーを備え、前記回転スイッチを前記蓋本体の上で回転すると、前記可動ベースをレバーによる力の作用で上下に移動させ、前記回転スイッチには前記摺動カバーが摺動可能に接続され、前記摺動カバーは前記回転スイッチに対して摺動し、前記回転スイッチのフォースアームの長さを長くすることができる、ことを特徴とする密閉容器。
【請求項2】
前記可動ベースの上側には、前記蓋本体を貫通して前記容器蓋の上側まで伸びる引っ張り部が設けられ、前記回転スイッチは前記引っ張り部と移動可能に接続され、前記引っ張り部の両側に回転溝が設けられ、前記回転スイッチは前記回転溝の位置において前記引っ張り部と移動可能に接続され、前記引っ張り部の回転溝および弾性シールの弾性力の作用で、前記回転スイッチは前記引っ張り部と安定して移動可能に接続することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
【請求項3】
前記蓋本体の上側には位置制限部が設けられ、前記摺動カバーが前記回転スイッチ上を摺動すると、前記摺動カバーは前記位置制限部に当接または前記位置制限部から分離し、前記摺動カバーが前記位置制限部と当接している場合には、前記摺動カバーを回転させることができないので、前記回転スイッチも回転できず、前記摺動カバーが前記位置制限部から分離する場合には、前記摺動カバーと前記回転スイッチとが一緒に回転することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
【請求項4】
前記回転スイッチの下端にはノッチが設けられ、前記回転スイッチは、前記ノッチの位置で前記引っ張り部に取付けられる/前記引っ張り部から取外されることができ、前記摺動カバーが前記回転スイッチ上を摺動すると、前記摺動カバーが前記ノッチを覆うか、または前記ノッチを露出させることで、前記摺動カバーが前記ノッチの位置で取外し安全部になることにより、前記回転スイッチと前記引っ張り部との間の移動を制限し、前記ノッチが露出するまで前記摺動カバーを摺動すると、前記回転スイッチと前記摺動カバーを一緒に前記引っ張り部に取付ける/前記引っ張り部から取外すことができ、前記ノッチを覆うまで前記摺動カバーを摺動すると、前記回転スイッチと前記摺動カバーを一緒に引っ張り部に取付ける/前記引っ張り部から取外すことができない、ことを特徴とする請求項2に記載の密閉容器。
【請求項5】
前記摺動カバーと前記回転スイッチとの間に、前記摺動カバーと前記回転スイッチとをスナップして位置決めするための位置決めバックルが設けられる、ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の密閉容器。
【請求項6】
前記位置決めバックルは、前記回転スイッチの側面に設けられる位置決め溝を備え、前記摺動カバーの側面に位置決め突起部が設けられ、前記摺動カバーの摺動中に、前記摺動カバーの位置決め突起部が前記位置決め溝にスナップされる、ことを特徴とする請求項5に記載の密閉容器。
【請求項7】
前記可動ベースには排気孔が設けられ、前記排気孔は前記引っ張り部を貫通して前記蓋本体の上側に延び、前記排気孔の上側には弾性シールプラグが設けられ、前記弾性シールプラグの中央部には前記排気孔に連通するシーリング孔が設けられ、前記シーリング孔は前記摺動カバーの摺動作用により開閉される、ことを特徴とする請求項5に記載の密閉容器。
【請求項8】
前記弾性シールはN層構造であり、前記容器と前記容器蓋とを密閉して結合する場合、前記弾性シールにより形成される前記シーリング部はN層構造である、ことを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
【請求項9】
前記弾性シールは、前記可動ベースまたは蓋本体と固定して接続されるか、または着脱可能に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の密閉容器。
【請求項10】
前記弾性シールは環状構造であり、前記弾性シールの上端が前記蓋本体と接続され、下端が前記可動ベースの上側に位置し、前記可動ベースが上方に移動すると、前記可動ベースは、前記弾性シールの変形部分の最大径の部分を外側に押し出し、前記弾性シールの変形部分の最大径を前記可動ベースの外側に押し出し、押し出された前記弾性シールの変形部分の最大径は、前記容器のシーリング部位の直径よりも大きいので、前記可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止し、前記可動ベースは容器の首部に弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と前記容器とのシーリングを実現させ、前記弾性シールの下端が前記可動ベースから分離すると、前記弾性シール自体の弾性力の作用で、前記弾性シールは変形から回復し、密閉状態を解除する、ことを特徴とする請求項8に記載の密閉容器。
【請求項11】
前記弾性シールは、中央部に開口部を有する環状構造であり、前記弾性シールの前記開口部から縁部までの間に突起部が設けられ、前記弾性シールは、中央部の前記開口部を介して前記可動ベース又は蓋本体に接続され、前記可動ベースが上方に移動すると、前記可動ベースは前記蓋本体の方向に移動し、前記可動ベースと前記蓋本体の押し出し作用で、前記弾性シールは外側に膨張し、前記弾性シールの縁部は、容器口の直径よりも大きくなるように可動ベースの外側に伸び、可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止し、前記可動ベースは弾性シールを容器の首部に押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と容器との密閉を実現する、ことを特徴とする請求項8に記載の密閉容器。
【請求項12】
前記蓋本体の下側にはプレッシャープレートが設けられ、前記可動ベースが上方に移動すると、前記プレッシャープレートの下側が前記弾性シールの上側に当接され、前記弾性シールの下側が前記可動ベースの上側に当接されることで、前記弾性シールを変形させ、前記弾性シールの縁部が前記可動ベースの外側に延び、前記弾性シールの下端が前記可動ベースから分離されると、前記弾性シール自体の作用により、前記弾性シールが変形から回復し、密閉状態が解除される、ことを特徴とする請求項11に記載の密閉容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器特に密閉容器に関する。
【背景技術】
【0002】
容器は、材料や液体を保持するために使用され、主にケースである基本的な装置である。従来では、容器は一般に、接続およびシーリングにねじまたはスナップ構造を採用している。ねじ接続を使用する場合、長期間使用すると、ねじ山が損傷しやすく、それにねじ接続の場合、蓋を開くとき、容器蓋を開閉するために数週回す必要があり、わりと不便である。
【0003】
出願人は、最初にクイックオープン容器を申請し、径方向に変形する弾性シールを使用して容器蓋と容器とを密閉する。そのために、回転スイッチの回転で弾性シールを変形させる必要がある。この場合、回転スイッチのサイズは変化しないため、使用中、回転スイッチの回転はきついので、不便である。したがって、使用中にスムーズな開閉を確保するために、小径の容器にのみ使用できる。容器の直径が大きい場合、弾性シールが大きくなるにつれて、弾性シールを変形させる圧力も大きくする必要があるので、容器を開閉するためにより大きい力が必要になり、ユーザー体験はよくない。
【発明の概要】
【0004】
上記に基づき、従来技術における問題点に対して密閉容器を設ける必要がある。
【0005】
密閉容器が提供され、当該密閉容器は容器と容器蓋とを備え、前記容器蓋は蓋本体を備え、前記蓋本体の下側には、上下に移動可能な可動ベースが設けられ、前記可動ベースと前記蓋本体との間に弾性シールが設けられ、前記弾性シールは、前記蓋本体または前記可動ベースに接続され、前記可動ベースが上方に移動すると、前記弾性シールの外縁が、前記可動ベースおよび/または前記蓋本体の作用で、容器のシーリング部位の直径よりも大きくなるように外側に変形することで、前記可動ベースが上方に移動し続けることを阻止し、前記可動ベースが容器の内頸部に前記弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と前記容器との密閉を実現させ、前記容器蓋の上側には容器蓋を開閉する開閉機構を設けられ、前記開閉機構は回転スイッチと摺動カバーを備え、前記回転スイッチを前記蓋本体の上で回転すると、前記可動ベースを上下に移動させ、前記回転スイッチには前記摺動カバーが摺動可能に接続され、前記摺動カバーは前記回転スイッチに対して摺動し、前記回転スイッチのフォースアームの長さを長くすることができる。
【0006】
一実施形態では、前記可動ベースの上側には、前記蓋本体を貫通して前記容器蓋の上側まで伸びる引っ張り部が設けられ、前記回転スイッチは前記引っ張り部と移動可能に接続され、前記引っ張り部の両側に回転溝が設けられ、前記回転スイッチは前記回転溝の位置において前記引っ張り部と移動可能に接続され、前記引っ張り部の回転溝および弾性シールの弾性力の作用で、前記回転スイッチは前記引っ張り部と安定して移動可能に接続することができる。
【0007】
一実施形態では、前記蓋本体の上側には位置制限部が設けられ、前記摺動カバーが前記回転スイッチ上を摺動すると、前記摺動カバーは前記位置制限部に当接または前記位置制限部から分離し、前記摺動カバーが前記位置制限部と当接している場合には、前記摺動カバーを回転させることができないので、前記回転スイッチも回転できず、前記摺動カバーが前記位置制限部から分離する場合には、前記摺動カバーと前記回転スイッチとが一緒に回転することができる。
【0008】
一実施形態では、前記回転スイッチの下端にはノッチが設けられ、前記回転スイッチは、前記ノッチの位置で前記引っ張り部に取付けられる/前記引っ張り部から取外されることができ、前記摺動カバーが前記回転スイッチ上を摺動すると、前記摺動カバーが前記ノッチを覆うか、または前記ノッチを露出させることで、前記摺動カバーが前記ノッチの位置で取外し安全部になることにより、前記回転スイッチと前記引っ張り部との間の移動を制限し、前記ノッチが露出するまで前記摺動カバーを摺動すると、前記回転スイッチと前記摺動カバーを一緒に前記引っ張り部に取付ける/前記引っ張り部から取外すことができ、前記ノッチを覆うまで前記摺動カバーを摺動すると、前記回転スイッチと前記摺動カバーを一緒に引っ張り部に取付ける/前記引っ張り部から取外すことができない。
【0009】
一実施形態では、前記摺動カバーと前記回転スイッチとの間に、前記摺動カバーと前記回転スイッチとをスナップして位置決めするための位置決めバックルが設けられる。
【0010】
一実施形態では、前記位置決めバックルは、前記回転スイッチの側面に設けられる位置決め溝を備え、前記摺動カバーの側面に位置決め突起部が設けられ、前記摺動カバーの摺動中に、前記摺動カバーの位置決め突起部が前記位置決め溝にスナップされる。
【0011】
一実施形態では、前記可動ベースには排気孔が設けられ、前記排気孔は前記引っ張り部を貫通して前記蓋本体の上側に延び、前記排気孔の上側には弾性シールプラグが設けられ、前記弾性シールプラグの中央部には前記排気孔に連通するシーリング孔が設けられ、前記シーリング孔は前記摺動カバーの摺動作用により開閉される。
【0012】
一実施形態では、前記弾性シールはN層構造であり、前記容器と前記容器蓋とを密閉して結合する場合、前記弾性シールにより形成される前記シーリング部はN層構造である。
【0013】
一実施形態では、前記弾性シールは、前記可動ベースまたは蓋本体と固定して接続されるか、または着脱可能に接続される。
【0014】
一実施形態では、前記弾性シールは環状構造であり、前記弾性シールの上端が前記蓋本体と接続され、下端が前記可動ベースの上側に位置し、前記可動ベースが上方に移動すると、前記可動ベースは、前記弾性シールの変形部分の最大径を外側に押し出し、前記弾性シールの変形部分の最大径を前記可動ベースの外側に押し出し、押し出された前記弾性シールの変形部分の最大径は、前記容器のシーリング部位の直径よりも大きいので、前記可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止し、前記可動ベースは容器の首部に弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と前記容器とのシーリングを実現させ、前記弾性シールの下端が前記可動ベースから分離すると、前記弾性シール自体の弾性力の作用で、前記弾性シールは変形から回復し、密閉状態を解除する。
【0015】
一実施形態では、前記弾性シールは、中央部に開口部を有する環状構造であり、前記弾性シールの前記開口部から縁部までの間に突起部が設けられ、前記弾性シールは、中央部の前記開口部を介して前記可動ベース又は蓋本体に接続され、前記可動ベースが上方に移動すると、前記可動ベースは前記蓋本体の方向に移動し、前記可動ベースと前記蓋本体の押し出し作用で、前記弾性シールは外側に膨張し、前記弾性シールの縁部は、容器口の直径よりも大きくなるように可動ベースの外側に伸び、可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止し、前記可動ベースは弾性シールを容器の首部に押し付けてシーリング部を形成し、前記容器蓋と容器との密閉を実現する。
【0016】
一実施形態では、前記蓋本体の下側にはプレッシャープレートが設けられ、前記可動ベースが上方に移動すると、前記プレッシャープレートの下側が前記弾性シールの上側に当接され、前記弾性シールの下側が前記可動ベースの上側に当接されることで、前記弾性シールを変形させ、前記弾性シールの縁部が前記可動ベースの外側に延び、前記弾性シールの下端が前記可動ベースから分離されると、前記弾性シール自体の作用により、前記弾性シールが変形から回復し、密閉状態が解除される。
【0017】
上記の密閉容器は、摺動カバーを回転スイッチから滑り出した後、このとき摺動カバーを回転させることができ、回転スイッチも同期して回転し、さらに可動ベースを上下に動かすことで、蓋を開閉するとき摺動カバーによって回転スイッチの回転のアーム長を長くし、省力化レバーを形成するので、容器の開閉がより便利で容易になり、より大きな圧力と大口径を有する容器に対する場合、省力化レバーの形成により、容器をより便利に開閉できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本開示による密閉容器の密閉状態での構造の概略図である。
図2】本開示による密閉容器の開放状態での構造の概略図である。
図3】本開示による密閉容器の弾性シーリング部の第1実施形態の開放状態での構造の断面図である。
図4】本開示による密閉容器の弾性シーリング部の第1実施形態の密閉状態での構造の断面図である。
図5】本開示による密閉容器の弾性シーリング部の第1実施形態の密閉状態での構造の断面図である。
図6】本開示による密閉容器の弾性シーリング部の第2実施形態の開放状態での構造の断面図である。
図7】本開示による密閉容器の弾性シーリング部の第2実施形態の密閉状態での構造の断面図である。
図8】本開示による密閉容器の開閉機構の構造の概略図である。
図9】本開示による密閉容器の摺動カバーが最も遠い位置に移動される構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の上記目的、特徴および利点をより明白かつ理解しやすくするために、本開示の具体的な実施形態を添付図面と併せて以下詳細に説明する。以下の説明では、本開示を完全に理解するために多くの具体的な詳細が記述される。しかしながら、本開示は、本明細書に記載されるものとは異なる他の多くの方法で実施することができ、当業者は、本開示の内容に違反することなく同様の改良を行うことができるので、本開示は以下に開示される特定の実施形態によって限定されるものではない。
【0020】
説明すべきなのは、コンポーネントが別のコンポーネントに「固定される」と見なされる場合、別のコンポーネントに直接固定することも、同時に中間コンポーネントが存在する場合もある。コンポーネントが別のコンポーネントに「接続される」と見なされる場合、別のコンポーネントに直接接続することも、同時に中間コンポーネントが存在する場合もある。逆に、コンポーネントが「直接」別のコンポーネントにあると言われる場合、中間コンポーネントは存在しない。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」および同様の表現は、例示のみを目的としている。
【0021】
別の定義がない限り、本開示で使用されるすべての技術的および科学的用語は、当業者によって一般的に理解られるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語「および/または」は、列挙された1つ以上の関連項目の任意のおよびすべての組み合わせを含む。
【0022】
図2ないし図9に示されるように、密閉容器は、容器1と容器蓋2とを備える。前記容器蓋2は蓋本体21を備える。前記蓋本体21の下側には、上下に移動可能な可動ベース3が設けられる。前記可動ベース3と蓋本体21との間に弾性シール4が設けられる。前記弾性シール4は、蓋本体21または可動ベース3に接続される。前記可動ベース3が上方に移動すると、前記弾性シールの外縁が、可動ベースおよび/または蓋本体の作用で、容器のシーリング部位の直径よりも大きくなるように外側に変形することで、可動ベースが上方に移動し続けることを阻止し、可動ベースが容器の内頸部に弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、容器蓋と前記容器との密閉を実現させる。前記容器蓋2の上側には容器蓋2を開閉する開閉機構を設けられる。前記開閉機構は回転スイッチ6と摺動カバー7を備える。前記回転スイッチ6を回すとき、可動ベース3を上下に移動させる。前記回転スイッチ6の外側には摺動カバー7が摺動可能に接続される。前記摺動カバー7が回転スイッチ6から滑り出されることで、回転スイッチ6の長さを長くすることができる。
【0023】
摺動カバー7を回転スイッチ6から滑り出した後、このとき摺動カバー7を回転させることができ、回転スイッチ6も同期して回転させることで、可動ベース3をレバーによる力で上下に動かすことで、蓋を開閉するとき、摺動カバー7によって回転スイッチ6の回転のアーム長を長くし、省力化レバーを形成する。よって、容器1の開閉がより便利で容易になり、より大きな圧力と大口径を有する容器に対する場合、省力化レバーにより、容器をより便利に開閉できる。
【0024】
この場合、回転スイッチ6と稼働ベース3との接続については、本実施形態では、前記可動ベース3の上側には、容器蓋2を貫通して容器蓋2の上側まで伸びる引っ張り部31が設けられる。前記回転スイッチ6は引っ張り部31と回転可能に接続される。前記引っ張り部の両側に回転溝が設けられる。前記回転スイッチは回転溝の位置において引っ張り部と移動可能に接続され、引っ張り部の回転溝および弾性シールの弾性力の作用で、回転スイッチは引っ張り部と安定して接続することができる。具体的には、図8及び図9に示すように、回転スイッチ6の両側に回転ピンが設けられ、引っ張り部31の対応する側に回転溝が設けられている。この場合、回転ピンから回転スイッチ6の両側までの距離が異なる。回転スイッチ6の回転中に、蓋本体21が移動しないため、回転スイッチ6の回転中に、蓋本体21での回転スイッチ6の回転ピンの位置における高さが変化するので、引っ張り部31も高さが変化することで、可動ベース3の上下運動として顕在化する。このとき、回転溝の溝口は蓋本体の前部(つまり、回転スイッチと摺動カバーが圧下する側)に配置されているため、回転スイッチを引っ張り部に接続するとき、回転溝の溝口に沿って回転スイッチを回転溝の内側にスナップする必要がある(回転スイッチを内側に押して、回転溝の溝位置から引っ張り部分にスナップするように)。回転スイッチを取外す必要がある場合は、回転スイッチを回転溝の溝口に沿って外側に引き(摺動カバーが滑り出されて、回転スイッチの動きを妨げない)、回転スイッチを取外すことができる。この中、引っ張り部の回転溝と弾性シールの弾性力の作用で、回転スイッチと引っ張り部がしっかりと接続される。
【0025】
図2及び図5に示すように、使用中に回転スイッチ6を誤って開くことを防止するために、本実施形態では、誤って開くことを防止する安全構造が設けられる。具体的には、容器蓋2の上側に位置制限部22が設けられ、前記摺動カバー7を回転スイッチ6に摺動させる際に、摺動カバー7は位置制限部22に当接し、摺動カバー7を回転させることができない。前記摺動カバー7が回転スイッチ6から滑り出されると、前記摺動カバー7は位置制限部22から離間し、摺動カバー7を回転させることができる。このとき、位置制限部22は、容器蓋2の上面よりも低く、摺動カバー7を回転スイッチ6に滑り出すと、摺動カバー7の一部が位置制限部22に当接することで、摺動カバー7が回転できず、回転スイッチ6も回転できない。この場合、回転スイッチ6を誤って開き、容器1内の液体/物体が漏れることを回避できる。容器蓋2を開く必要がある場合には、摺動カバー7を部分的に滑り出して、摺動カバー7を位置制限部22から離間させることにより、摺動カバー7と回転スイッチ6とが回転できるようにしてから、容器蓋2を開く。このように、位置制限部22を設けることにより、容器蓋2の開閉安全部を形成して、使用時の安全性を向上させることができる。
【0026】
なお、図8及び図9に示すように、回転スイッチ6を引っ張り部31の位置から取外してしまうことを防止するために、本実施形態では、取外し安全構造を設けている。具体的に、記回転スイッチ6の一方側にノッチが設けられ、前記回転スイッチ6は、ノッチ62の位置で引っ張り部31に取付けられる/引っ張り部31から取外されることができる。前記摺動カバー7が回転スイッチ6の外側を滑ると、摺動カバー7がノッチ62を覆うか、またはノッチ62を露出させることで、摺動カバー7がノッチ62の位置で取外し安全部になることにより、回転スイッチ6と引っ張り部31との間の移動を制限させる。摺動カバー7がノッチ62位置を覆っている場合、回転スイッチ6を移動しようとしても、摺動カバー7が引っ張り部31に当接して制限されるので、回転スイッチ6を移動できない。このときの摺動カバー7は取外し安全機能を備え、不意に回転スイッチ6を取外すことを回避できる。再び摺動カバー7を移動し、摺動カバー7からノッチ62の位置を露出すると、回転スイッチ6をノッチ62の位置で引っ張り部31から取外すことができる。このように、回転スイッチ6(摺動カバー7と一緒に)を簡単に取外して洗浄することができる。よって、ノッチ62を介して回転スイッチ(および摺動カバー)取外し安全部を形成し、回転スイッチ(および摺動カバー)を不意に取外すことを回避し、使用中の安全性を向上させる。
【0027】
摺動部と回転スイッチ6との相対移動の過程において、摺動カバー7を回転スイッチ6に滑り入れ回転スイッチ6から滑り出すとき、両者の相対位置が固定するために、前記摺動カバー7と回転スイッチ6との間に、摺動カバー7と回転スイッチ6とをスナップして位置決めするための位置決めバックルが設けられている。さらに、前記位置決めバックルは、回転スイッチの側面に設けられる位置決め溝61を備え、前記摺動カバー7の側面に位置決め突起部71が設けられ、前記摺動カバー7の摺動中に、摺動カバー7の位置決め突起部が位置決め溝61にスナップされる。この場合、摺動カバー7を移動中に比較的一定の位置にするために、このときの位置決め溝は2組設けられ、2組の位置決め溝の間には一定の間隔が設けられているので、摺動カバーを移動するとき、摺動カバーの側面にある位置決め突起部は異なる位置決め溝にスナップされることができることで、摺動カバー7が回転スイッチ6での摺動中の位置が固定する。このとき、ユーザーにとって、異なる位置決め溝へのスライドは、異なる状態を表す。勿論、実際の必要に応じて位置決め溝(または位置決めバックル)を1つ以上に設定することも可能である。同時に、摺動カバー7が滑り出されるとき回転スイッチ6との分離を回避するために、この場合、摺動カバー7の内側に位置決め制限突起部72が設けられる。摺動カバー7が最大位置まで滑り出されると、位置決め制限突起部72が回転スイッチ6に当接し、回転スイッチ6は摺動カバー7を制限して摺動カバー7が摺動し続けて回転スイッチ6から外れないようにする。
【0028】
摺動カバー7が回転スイッチ6の外側を摺動するとき、摺動カバーと回転スイッチの相対位置が異なることで、摺動カバーと回転スイッチとの間では少なくとも3つの異なる状態がある。第1の状態は、摺動カバー7が容器蓋2の位置制限部22に当接し、このときの容器蓋2と容器とは密閉状態にある。このとき、位置制限部22の位置制限作用により、摺動カバー7および回転スイッチ6が回転できない。摺動カバー7を部分的に滑り出して、このときの摺動カバー7は位置制限部22と離間し、摺動カバー7を回転させることができ(回転スイッチ6が一緒に回転する)、すなわち、第2の状態である。摺動カバー7を回転させると、回転スイッチ6も回転させることで、容器蓋2と容器を開く。このとき、摺動カバー7は一部だけ滑り出されたので、もう一部がまだ回転スイッチ6のノッチ62位置を部分的に覆っている。このように、摺動カバー7の位置制限作用により、回転スイッチ6および摺動カバー7を引っ張り部31から分離できない。摺動カバー7を外側に摺動させ続け、摺動カバー7を摺動させながら、回転スイッチ6のノッチ62が完全に露出し、つまり第3の状態になる。このとき、回転スイッチ6を引っ張り部31から分離し、回転スイッチ6と摺動カバー7を同時に取外すことができる。上記の3つの状態では、3つの位置決めバックルを設定することで位置決めを行ってもよいし、最も遠いストロークスイッチの1つだけ(たとえば、上記の位置制限突起部で、摺動カバー7が回転スイッチ6から外れないように)を設定してもよく、実際のニーズに応じて設定してよい。
【0029】
図5ないし図8に示すように、同時に、使用時に容器内外の圧力バランスを保つために、本実施形態では、可動ベース3に排気孔32を設ける。前記排気孔32が引っ張り部31を貫通して蓋本体21の上側に延びる。前記排気孔32の上側に弾性シールプラグ8が設けられ、前記弾性シールプラグ8の中央部に排気孔32に連通されるシーリング孔81が設けられている。前記回転スイッチ6が開閉されると、摺動カバー6の内側が弾性シールプラグ8に接触又は離間し、使用中に、容器が排気孔とシーリング孔を介して外部と連通または外部から密封される。このように、容器の開閉中に容器の内外の圧力バランスを維持し、容器蓋を開閉する困難を減らすことができる。
【0030】
上記の密閉容器の使用中に、弾性シール4は、可動ベース3と蓋本体21の間に位置し、可動ベース3が上方に移動すると、弾性シール4は、可動ベース3および/または蓋本体21の作用で外縁が外に変形し、弾性シール4が可動ベース3と容器1との間に容器蓋2と容器1とを密閉するためのシーリング部41を形成するようにする。弾性シール4の全体の構造が簡単であり、取付けおよび取外しが迅速かつ便利であるので、製造コストを効果的に削減し、生産効率を向上させることができる。
【0031】
この場合、シーリングを行う時、弾性シール4は可動ベース3の外側に延びる程度に過ぎず、曲がることがない。具体的には、本実施形態では、前記弾性シール4はN層構造であり、前記容器1と前記容器蓋2とを密閉して結合する場合、前記弾性シール4により形成される前記シーリング部41はN層構造である。ここで、Nは0でない自然数であり、弾性シール4が1層(単層)構造である場合、非密閉状態で、弾性シール4が単層構造である。シーリングの際、弾性シール4は曲がらず、単層構造のままに維持する。弾性シール4が2層(二重層)構造である場合、各層のサブ弾性シールが互いに固定される(または、固定されない。固定されない場合、サブ弾性シール4の間に固定接続位置が設けられ、使用中に相対的な動きを生じ、シーリング効果に悪い影響を与えることを避ける)。このように、使用中に、依然としてシーリングを形成することができる。弾性シール4が多層構造である場合、同じ構造を有し、サブ弾性シールは互いに固定され、位置ずれは発生しない。本実施形態では、弾性シール4は単層構造であり、全体の構造が簡単であり、使用の際、シーリング性能が良好である。
【0032】
弾性シール4の取付けについて、前記弾性シール4は可動ベース3または蓋本体21と固定して接続されるか、または着脱可能に接続される。本実施形態では、弾性シール4を着脱可能な接続で取付け、着脱可能な方式で取付けを行うことで、取付けおよび取外しを容易にすることができ、同時に、洗浄が必要な場合には、より簡便である。
【0033】
弾性シールについて、可動ベース3に取付けてもよいし、蓋本体21の下側に取付けてもよいが、可動ベース3と蓋本体21との間であればよい。シーリングする時、可動ベース3が上に移動し、可動ベース3と容器1との間が変形した弾性シール4によってシーリングされるようにする。
【0034】
図3、4および5に示すように、弾性シール4の第1実施形態では、具体的に、弾性シール4は環状構造であり、前記弾性シール4の上端が蓋本体21と接続され、下端が可動ベース3の上側に位置する。前記可動ベース3が上方に移動すると、弾性シールの変形部分の最大径の部分を可動ベースの外側に押し出し、押し出された弾性シールの変形部分の最大径は、容器のシーリング部位の直径よりも大きいので、可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止する。前記可動ベースは容器の内首部に弾性シールを押し付けてシーリング部を形成し、容器蓋と前記容器とのシーリングを実現させる。
【0035】
ここで、蓋本体21の下側には弾性シール4を接続する接続部9が設けられている。接続部9は蓋本体21の下側に固定され、弾性シール4の上側に適合した環状溝を設け、弾性シール4が環状溝にスナップして接続される。このように、蓋本体21と可動ベース3との間に弾性シール4を配置することができるようになっているが、このとき、弾性シールと蓋本体21との接続は間接接続である。勿論、蓋本体21の下側に一体接続部9を設けてもよいし、弾性シールが接続され、弾性シールが直接接続される。この場合、弾性シール4を押したときに速やかに変形させることができるようにするために、弾性シール4には湾曲部が設けられる。その上部の接続部9と固定される直径が下部の変形位置の直径よりも小さい。その結果、可動ベース3が弾性シール4の下側に接触するとき、弾性シール4の下側が外側に変形しやすい。さらに、環状溝の内外溝壁の高さも異なる。ここで、環状溝の内側は外側よりも高く、これにより、弾性シール4が可動ベース3と接触する際に変形しやすくなり、シーリング部41を形成し、シーリングの平滑性が向上する。
【0036】
勿論、弾性シール4については、可動ベース3に接続してもよく、蓋本体21の下側に、押し出されて変形する用の押出部が設けられており、シーリング効果も奏することができる。
【0037】
図6と7に示すように、弾性シール4の第1実施形態では、前記弾性シール4は中央部に開口部を有する環状構造である。前記弾性シール4の開口部から縁部までの間に突起部42が設けられる。前記弾性シール4は、中央部の開口部を介して可動ベース3又は蓋本体21に接続される。前記可動ベース3が上方に移動すると、可動ベース3は蓋本体21の方向に移動し、可動ベース3と蓋本体21の作用で、弾性シール4は外側に膨張し、その縁部が可動ベース3の外側に伸び、容器1と容器蓋2の間でシーリング部41を形成する。ここで、弾性シールの中央開口部と縁部との間に突起部42(上方又は下方への突起でよく、本実施形態では上方への突起)が設けられている。前記可動ベースが上方に移動すると、可動ベースは蓋本体の方向に移動し、可動ベースと蓋本体の作用で、弾性シールは外側に膨張し、記弾性シールの縁部は、容器口の直径よりも大きくなるように可動ベースの外側に伸び、可動ベースが上方に移動し続けるのを阻止し、前記可動ベースは弾性シールを容器の首部に押し付けてシーリング部を形成し、容器蓋と容器との密閉を実現する。
【0038】
ここで、弾性シール4は、可動ベース3または蓋本体21に接続されてもよいが、本実施形態では、弾性シール4が可動ベース3に接続される。可動ベース3の中央部に環状溝33が設けられ、環状溝33に弾性シールが嵌込まれることで、弾性シールと可動ベース3とが着脱可能に接続される。勿論、蓋本体21の下側中央には、弾性シールを接続するための環状溝33を設けてもよく、その結果、可動ベース3を上方に移動するとき、弾性シールを押し出し変形させて、シーリング部41を形成することもできる。
【0039】
上述した弾性シールの第2実施形態では、弾性シール4をより円滑に展開させるために、前記蓋本体21の下側にはプレッシャープレート5が設けられる。前記可動ベース3が上方に移動すると、前記プレッシャープレート5の下側が前記弾性シール4の上側に当接され、弾性シール4の下側が可動ベース3の上側に当接されることで、弾性シール4を押し出し変形させ、弾性シール4の縁部が可動ベース3の外側まで延びる。このように、弾性シール4を十分に展開できることは勿論のこと、このとき、プレッシャープレート5及び蓋本体21を分割構造又は一体構造とすることができるが、本実施形態では、プレッシャープレート5及び蓋本体21は分割構造であり、製造、取外しや取付けに便利である。
【0040】
上記の2つの弾性シールの実施形態では、弾性シールを使用する際、摺動カバー7を滑り出してから、摺動カバー7を回転させ、回転スイッチ6と摺動カバー7を一緒に回転させる。容器蓋を開くとき、変形した弾性シールは元の形状に戻る必要があり、可動ベースに作用する力が発生する。このように、弾性シールの作用で、弾性シールが変形に戻り、最終的にシール状態が解除され、容器蓋を開くことができる。
【0041】
上記2つの弾性シールの実施形態では、ここで、弾性シール4を変形時に平滑にするために、可動ベース3と弾性シール4の接触面の少なくとも一方を円弧面とする。接触面を円弧面とし、変形時の摩擦を低減できる。さらに、弾性シールの形状変化を平滑にし、ここで、可動ベース3の上外縁と弾性シール4の下側内縁とを円弧面としているため、弾性シール4での変形はより平滑になる。
【0042】
上述した実施形態の技術的特徴は任意に組み合わせてもよく、簡潔にするために、上記実施形態における技術的特徴の全ての可能な組み合わせが記載されているわけではないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、それらは本説明の範囲内にあると考えられるべきである。
【0043】
上記の実施形態は、本開示のいくつかの実施形態を表現しているに過ぎず、その記載は比較的に具体的かつ詳細であるが、本発明の特許の範囲の限定として理解することはできない。当業者にとっては、本発明の考えから逸脱することなく、多くの変形および改良も行われ得、これらは本発明の保護の範囲内にあることに留意されたい。従って、本発明の保護範囲は、請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0044】
1:容器
2:容器蓋
21:蓋本体
22:位置制限部
3:可動ベース
31:引っ張り部
32:排気孔
33:環状溝
4:弾性シール
41:シーリング部
42:突起部
5:プレッシャープレート
6:回転スイッチ
61:位置決め溝
62:ノッチ
7:摺動カバー
71:位置決め突起部
72:位置制限突起部
8:弾性シールプラグ
81:シーリング孔
9:接続部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】