(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 40/177 20200101AFI20240214BHJP
【FI】
G06F40/177
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552498
(86)(22)【出願日】2022-03-01
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2022078661
(87)【国際公開番号】W WO2022184063
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202110227849.2
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110233247.8
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲韋▼ 宗延
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109PB01
(57)【要約】
本開示は、表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供する。表内容処理方法は、第1表中のデータ行情報を選択するステップと、前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するステップであって、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含むステップと、ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信するステップと、を含む。本開示は、表中の内容の一部を直接共有することができ、データの双方向同期化をサポートすることができ、ユーザの使用エクスペリエンスを向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表内容処理方法であって、
第1表中のデータ行情報を選択するステップと、
前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するステップであって、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含むステップと、
ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信するステップと、を含むことを特徴とする、
表内容処理方法。
【請求項2】
前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の表内容処理方法。
【請求項3】
前記第2表の前記データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第1表の前記データ行情報に編集後の前記データ行情報を表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の表内容処理方法。
【請求項4】
前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用する前記ステップは、
前記第1表中の前記データ行情報の関連領域を強調表示するステップを含む
ことを特徴とする、
請求項2に記載の表内容処理方法。
【請求項5】
前記関連領域に対するトリガー操作に応答して、前記第2表の名称及び/又はリンクを表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の表内容処理方法。
【請求項6】
前記トリガー操作は前記第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称の設定、又は送信対象の設定を含むことをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の表内容処理方法。
【請求項7】
前記第1ドキュメント又は前記第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定し、
前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定することを特徴とする、
請求項1に記載の表内容処理方法。
【請求項8】
前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定する前記ステップは、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持たないことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を非表示にし、前記データ行情報が位置する領域に前記第2表のリンク情報を表示するステップと、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持つことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を表示するステップと、を含むことを特徴とする、
請求項7に記載の表内容処理方法。
【請求項9】
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得し、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出し、
一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にし、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含むことを特徴とする、
請求項1に記載の表内容処理方法。
【請求項10】
一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の表内容処理方法。
【請求項11】
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力することを特徴とする、請求項9に記載の表内容処理方法。
【請求項12】
表内容処理装置であって、
第1表中のデータ行情報を選択する情報選択モジュールと、
前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するドキュメント生成モジュールであって、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含むドキュメント生成モジュールと、
ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信するドキュメント送信モジュールと、
于前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用し、前記第2表の前記データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第1表の前記データ行情報に編集後の前記データ行情報を表示する引用同期化モジュールと
を備えることを特徴とする、
表内容処理装置。
【請求項13】
前記第1表中の前記データ行情報の関連領域を強調表示し、前記関連領域に対するトリガー操作に応答して、前記第2表の名称及び/又はリンクを表示する表示モジュールと、
前記第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称を設定するか、又は送信対象を設定する共有設定モジュールと、
前記第1ドキュメント又は前記第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定するとともに、前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定する権限制御モジュールと、をさらに備え、
前記権限制御モジュールは、さらに、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持たないことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を非表示にし、前記データ行情報が位置する領域に前記第2表のリンク情報を表示し、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持つことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を表示することを特徴とする、
請求項12に記載の表内容処理装置。
【請求項14】
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得するフィールド情報取得モジュールと、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出するフィールド情報検出モジュールと、
前記フィールド情報が一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にし、一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示するフィールド情報表示モジュールと、
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力するフィールド情報追加モジュールと、をさらに備え、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含むことを特徴とする、
請求項12に記載の表内容処理装置。
【請求項15】
表内容処理方法であって、
第1表中の第1データ行情報を選択するステップと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し、第2データ行情報を生成するステップであって、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にあるステップと、を含むことを特徴とする、
表内容処理方法。
【請求項16】
前記第1ドキュメントは前記第2表を含むことを特徴とする、請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項17】
前記第1データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第2データ行情報に編集後の前記第1データ行情報を表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項18】
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1表と前記第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断するステップと、
同じである場合、前記第2データ行情報を生成し、前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定するステップと、
同じでない場合、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するか、又は前記挿入操作を拒否するステップと、をさらに含むことを特徴とする、
請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項19】
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、引用トリガー領域を生成するステップをさらに含み、
第2データ行情報を生成する前記ステップは、
前記引用トリガー領域に対する第1トリガー操作に応答して、第2データ行情報を生成し、前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立するか、又は、
前記引用トリガー領域に対する第2トリガー操作に応答して、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するステップを含むことを特徴とする、
請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項20】
前記第1表中の第1データ行情報の関連領域に第1引用マーカーを表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項21】
前記第2表中の第2データ行情報の関連領域に第2引用マーカーを表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項22】
前記第1引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、前記第1データ行情報の被引用情報を表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項20に記載の表内容処理方法。
【請求項23】
前記第2引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、前記第2データ行情報の内容更新情報及び/又はデータソース情報を表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項21に記載の表内容処理方法。
【請求項24】
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得するステップと、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出するステップと、
一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にするステップと、をさらに含み、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含むことを特徴とする、
請求項15に記載の表内容処理方法。
【請求項25】
一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項24に記載の表内容処理方法。
【請求項26】
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力することを特徴とする、請求項24に記載の表内容処理方法。
【請求項27】
表内容処理装置であって、
第1表中の第1データ行情報を選択する情報選択モジュールと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し第2データ行情報を生成する情報挿入モジュールであって、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にある情報挿入モジュールと、
前記第1データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第2データ行情報に編集後の前記第1データ行情報を表示するとともに、特定マーカーで前記引用関係を表示する表示モジュールと、
前記第1表と前記第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、前記第2データ行情報を生成し、
前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するか、又は前記挿入操作を拒否する判断設定モジュールと、を備えることを特徴とする、
表内容処理装置。
【請求項28】
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~11又は15~26のいずれか1項に記載の方法を実現するプロセッサと、
を備える、
コンピュータ機器。
【請求項29】
プロセッサによって実行されると、請求項1~11又は15~26のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、ことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願番号が202110227849.2、出願日が2021年03月01日、名称が「表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体」、及び出願番号が202110233247.8、出願日が2021年03月01日、名称が「表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体」である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、上記の中国特許出願のすべての内容はここで本願に参照として組み込まれている。
【0002】
(技術分野)
本開示は、コンピュータソフトウェアの技術分野に関し、特に表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術の発展に伴い、表は、一般的なデータ管理ツールとなっており、表を使用する過程では、表を表示や編集用に他のユーザに共有することがよくあり、時には複数のユーザが1つの表の内容を共同で維持する必要があり、各ユーザは表の一部の内容だけを担当し、また、データの分離にも配慮しなければならない。
【0004】
従来技術では、表の内容の一部を他のユーザに提供する必要がある場合、現在の表を終了して新しい表を開き、対応する内容を新しい表にコピーしてから、他のユーザに送信する必要がある。このプロセスはあまりにも煩雑である。もし一緒に表への入力を行うには、多くの場合、各ユーザが個別に表を作成して、自分に対応する内容を編集した後、表をまとめて誰かに送信する。そのユーザにより各表の内容を総表にコピーしてまとめ、その後、総表を更新するたびに、これらの操作を繰り返すので、プロセスは煩雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上記の課題を解決するためになさったものであり、表中の内容の一部を直接共有してデータの双方向同期化をサポートするか、又は表中の内容の一部のデータのリアルタイムな双方向同期化を実現することができる、簡単で効率的な表内容処理方法、装置、機器、及び記憶媒体を提供することを目的とする。本開示は、構想を説明するために発明の概要を提供し、これらの構想については下記の発明を実施するための形態において詳細に説明する。この発明の概要は、保護を請求する技術的解決手段の重要な特徴又は必要な特徴を示すことを意図しておらず、保護を請求する技術的解決手段の範囲を制限することも意図していない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、技術的解決手段として、
第1表中のデータ行情報を選択するステップと、
データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するステップであって、第1ドキュメントは第2表を含み、第2表はデータ行情報を含むステップと、
ターゲットアクセスユーザに第1ドキュメント又は第2表を送信するステップと、を含む、下記の表内容処理方法を提供する。
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、技術的解決手段として、
第1表中のデータ行情報を選択する情報選択モジュールと、
データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するドキュメント生成モジュールであって、第1ドキュメントは第2表を含み、第2表はデータ行情報を含むドキュメント生成モジュールと、
ターゲットアクセスユーザに第1ドキュメント又は第2表を送信するドキュメント送信モジュールと、
第1表中のデータ行情報の領域に第2表中のデータ行情報を引用し、第1表中のデータ行情報の関連領域を強調表示し、第2表のデータ行情報に対する編集操作に応答して、第1表のデータ行情報に編集後のデータ行情報を表示する引用同期化モジュールと、を含む、表内容処理装置を提供する。
【0008】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、技術的解決手段として、
第1表中の第1データ行情報を選択するステップと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、将第1データ行信 息挿入第1ドキュメント又は第2表中の第2データ行情報を生成するステップであって、第1データ行情報と第2データ行情報が引用関係にあるステップと、を含む、表内容処理方法を提供する。
【0009】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、技術的解決手段として、
第1表中の第1データ行情報を選択する情報選択モジュールと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1データ行情報を第1ドキュメント又は第2表に挿入し第2データ行情報を生成する情報挿入モジュールであって、第1データ行情報と第2データ行情報が引用関係にある情報挿入モジュールと、
第2データ行情報に対する編集操作に応答して、第1データ行情報に編集後のデータ行情報を表示するとともに、特定マーカーで引用関係を表示する表示モジュールと、
第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定する判断設定モジュールと、を含む、表内容処理装置を提供する。
【0010】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、技術的解決手段として、
コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、
コンピュータプログラムを実行すると、方法を実現するプロセッサと、を備える、コンピュータ機器を提供する。
【0011】
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、技術的解決手段として、
プロセッサによって実行されると、方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本開示で開示される技術的解決手段によれば、従来技術と比べて、本開示は、表中の内容の一部を直接共有することができ、新しい表を作成してそれにコピーして貼り付けてから共有する必要がなく、操作手順を簡素化させ、作業の効率化に寄与する。本開示は、また、1回コピーするだけで表中の内容の一部をリアルタイムで双方向に同期化して更新することができ、協力時の繰り返し加工を減少させ、作業の効率化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示が適用し得る例示的なシステムアーキテクチャ図である。
【
図2】本開示に係る表内容処理方法の一実施例のフローチャートである。
【
図3】本開示に係る表内容処理方法の一実施例の概略図である。
【
図4】本開示に係る表内容処理方法の一実施例の概略図である。
【
図5】本開示に係る表内容処理装置の一実施例の概略図である。
【
図6】本開示に係る表内容処理方法の他の実施例のフローチャートである。
【
図7】本開示に係る表内容処理方法の他の実施例の概略図である。
【
図8】本開示に係る表内容処理装置の他の実施例の概略図である。
【
図9】本開示に係るコンピュータ機器の一実施例の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、以下の発明を実施するための形態を参照すると、本開示の実施例の上記及び他の特徴、利点、及び態様がより明らかになる。図面全体を通して、同一又は類似の符号は、同一又は類似の要素を表す。図面は概略的なものであり、素子及び要素は必ずしも比例的に描かれていないことが理解されるべきである。
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示の当業者が通常理解する意味と同じである。本明細書で出願の明細書に使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のためにのみ使用されるものであり、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の明細書及び特許請求の範囲、及び前述の図面の説明における用語「含む」及び「有する」、ならびにそれらの任意の変形は、排他的でない包含をカバーすることを意図している。本開示の明細書及び特許請求の範囲、又は前述の図面における用語「第1」、「第2」などは、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。
【0015】
本明細書に記載された「実施例」は、実施例を参照して記載された特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の様々な場所にこの語句が表示されることは、必ずしも同じ実施例を意味するわけではなく、他の実施例と排他的で独立した又は代替の実施例を意味するわけではない。当業者が明示的及び暗黙的に理解するように、本明細書に記載された実施例は、他の実施形態と組み合わせてもよい。
【0016】
当業者が本開示の態様をよりよく理解できるように、以下では、図面を参照して本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。
【0017】
(システム構造)
まず、本開示の一実施例のシステムの構造について説明する。
図1に示すように、システム構造100は、端末機器101、102、103、104、ネットワーク105、及びサーバー106を含んでもよい。ネットワーク105は、端末機器101、102、103、104とサーバー106との間に通信リンクを提供する媒体として使用される。
【0018】
本実施例では、表内容処理方法が運転する電子機器(例えば、
図1に示す端末機器101、102、103、又は104)は、ネットワーク105を介して各種情報の伝送を行うことができる。ネットワーク105は、有線、無線通信リンク又は光ファイバ・ケーブルなどの様々な接続タイプを含んでもよい。なお、上記の無線接続は、3G/4G/5G接続、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、WiMAX接続、Zigbee接続、UWB接続、及び現在知られている、又は将来開発される他の無線接続を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0019】
ユーザは、端末機器101、102、103、104を用いて、ネットワーク105を介してサーバー106と対話し、メッセージ等を受信又は送信することができる。端末機器101、102、103、又は104には、ライブ映像再生系アプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、ショッピング系アプリケーション、検索系アプリケーション、インスタントメッセンジャー、メールボックスクライアント、ソーシャルプラットフォームソフトウェア等の各種クライアントアプリケーションがインストールされ得る。
【0020】
端末機器101、102、103、又は104は、タッチディスプレイを有する、及び/又はウェブブラウジングをサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレット、電子書籍リーダー、MP3プレーヤ(動画像専門家圧縮標準オーディオレベル3)、MP4(動画像専門家圧縮標準オーディオレベル4)プレーヤ、ヘッドマウントディスプレイデバイス、ラップトップポータブルコンピュータ、及びデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。
【0021】
サーバー106は、端末機器101、102、103、又は104に表示されるページをサポートするバックエンドサーバなど、様々なサービスを提供するサーバーであってもよい。
【0022】
図1の端末機器、ネットワーク、及びサーバーの数は概略にすぎないことが理解されるべきである。実装ニーズに応じて、端末機器、ネットワーク、サーバーを任意の数有することができる。
【0023】
ここで、端末機器は、独立して、又は他の電子端末機器と協働して、アンドロイド(登録商標)システムのアプリケーションを実行することによって、本開示の実施例の方法を実施することができ、又は、iOSシステム、Windowsシステム、鴻蒙システムなどの他のオペレーティングシステムのアプリケーションを実行することによって、本開示の実施例の方法を実施することができる。
【0024】
(表内容処理方法)
まず、本開示の一部の応用場面の名詞について説明する。
データ行(record):例えば、表内の行をデータ行又はレコードと呼ぶことができる。表では、データ行の順序に配列を指定して、各データ行の表内の行数を記述する。1つ又は複数のデータ行を選択すると、実際に選択されるのは配列内の範囲である。例えば、[start,end]と記述できる。
索引列:例えば、各レコードの属性情報を識別する各レコードのキー情報であって、削除できないものであってもよい。ユーザがコピー&ペーストによって1つの表の内容を別の表にコピーする場合、2つの表の索引列が同じであることを確保する必要があり、同じでない場合は貼り付けることができない。
フィールド情報:例えば、表の縦列の見出しや属性を表すことができる。例えば、表には「最重要度」の縦列がある。
【0025】
図2を参照して、本開示に係る表内容処理方法の一実施例のフローチャートが示されている。前記表内容処理方法は、ステップS21~S23を含む。
【0026】
S21:第1表中のデータ行情報を選択する。
【0027】
1つ又は複数の実施例では、第1表は、例えば選択されたデータ行情報が位置する原表であり、例えば主表と呼ばれてもよく、以下で記載される第2表は、例えば共有後の表であり、例えば副表と呼ばれてもよい。主表と副表は、2つの個別の表であってもよいし、同一表中の2つのサブ表であってもよい。
【0028】
任意選択に、第1表中のデータ行情報を選択する際には、第1表のインターフェースにおいて選択してもよいし、第1表のデータ行情報が表示された他のインターフェースにおいて選択してもよい。
【0029】
任意選択に、選択操作には、データ行において領域別に直接選択することや、データ行に対応するマーカーを選択することが含まれており、各マーカーは完全な1つのデータ行に対応する。例えば、第1表中のデータ行情報を選定する方式については、例えば、主表において1つ又は複数のデータをチェックすることで選択する、すなわち、主表中の配列の[start,end]範囲の一部を選択することができる。
【0030】
上記のデータ行情報を選択した後、例えば共有関連ツール又はメニューをクリックして共有操作などのトリガー操作を行うことができ、共有関連ツール又はメニューの表示位置には限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよく、好ましくは選択された1つ又は複数のデータ行よりも前の位置にあるのが好ましく、1つ又は複数のデータ行が選択されると、共有関連ツール又はメニューが自動的にポップアップし、共有関連ツール又はメニューの表示内容は、例えば「新しい表に移行する」又は「新しい表を共有する」などであってもよいが、特に限定しない。
【0031】
S22:前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成し、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含む。
【0032】
1つ又は複数の実施例では、例えば生成された第1ドキュメント自体が第2表であるが、もちろん、第1ドキュメントには第2表が含まれていてもよい。
【0033】
1つ又は複数の実施例では、トリガー操作は、少なくとも、第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称の設定、又は送信対象の設定を含む。例えば、共有関連ツール又はメニューをクリックして共有操作を行うと、例えば、新しく生成されたドキュメント又は副表の見出し又は名称を設定したり共有対象となる目標対象を共有用に選択したりするためのポップアップウィンドウがポップアップされる。
【0034】
1つ又は複数の実施例では、
図3に示すように、選択された[start,end]範囲の内容を基礎内容にして、[start,end]範囲の内容を基礎内容とした生成指令をサーバーへ送信して、新しいドキュメント又は副表を共有用に生成し、新しいドキュメント又は副表を生成してから、副表の属性情報を返信し、ここで、新しい副表のフィールド情報は主表と一致するものとして保持される。
【0035】
S23:ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信する。
【0036】
1つ又は複数の実施例では、第1表中のデータ行情報の領域に第2表中のデータ行情報を引用するステップをさらに含む。1つ又は複数の実施例では、
図3に示すように、例えば主表中の[start,end]の内容を置き換えて、対応する位置に特殊な引用データ行として第2表の対応するデータ行を挿入することによって、第1表への第2表のデータ行の引用が行われる。
【0037】
任意選択に、引用に際しては、start位置からデータ行情報の表示行数をずらしてデータ行情報を第2表の内容と一致させる。
【0038】
1つ又は複数の実施例では、第1表中のデータ行情報の領域に第2表中のデータ行情報を引用するステップは、第1表中のデータ行情報の関連領域を強調表示し、例えば、データ行領域をハイライト表示したり、データ行領域のエッジを強調表示したり、第1表中のデータ行情報の関連領域にマーカーを追加したりするステップを含む。例えば、関連領域内又は関連領域の近くに固有マーカーが現れる。
【0039】
1つ又は複数の実施例では、該関連領域に対するトリガー操作、又は関連領域のマーカーに対するトリガー操作に応答して、第2表の名称及び/又はリンクを表示する。1つ又は複数の実施例では、例えば、固有マーカーがクリックされると、例えば第2表へのリンク又は第2表の名称が現れ、現れた第2表へのリンク又は第2表の名称がクリックされると、第2表へジャンプする。
【0040】
任意選択に、第1ドキュメント又は第2表を生成した後、第2表中の引用された対応するデータ行情報の関連領域を強調表示し、例えば、データ行領域をハイライト表示したり、データ行領域のエッジを強調表示したり、第2表中の引用されたデータ行情報の関連領域内又は関連領域の近くにマーカーを追加したりする。
【0041】
任意選択に、第2表中の該関連領域に対するトリガー操作、又は関連領域のマーカーに対するトリガー操作に応答して、第2表中の該データ行情報を引用したすべての第1表の情報を表示する。
【0042】
任意選択に、表示された第2表中の該データ行情報を引用したすべての第1表の情報がクリックされると、対応する第1表へジャンプする。
【0043】
1つ又は複数の実施例では、第2表のデータ行情報に対する編集操作に応答して第1表のデータ行情報に編集後のデータ行情報を表示する。
【0044】
1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメント又は第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定するステップと、該権限情報に基づいて、第1表中のデータ行情報のアクセスユーザについての表示内容を決定し、具体的には、アクセスユーザが権限情報を持たないことに応答して、第1表中のデータ行情報を非表示にし、データ行情報が位置する領域に第2表のリンク情報を表示し、アクセスユーザが権限情報を持つことに応答して、第1表中のデータ行情報を表示するステップと、をさらに含む。
【0045】
1つ又は複数の実施例では、例えば、第1表の設定によれば主表が副表に対して閲覧権限を持つ場合、主表においてデータ行情報の内容を閲覧することができ、そうでない場合、閲覧することができず、第1表の設定によれば主表が副表に対して編集権限を持つ場合、主表においてデータ行情報の内容を編集することができ、主表においてデータ行情報を編集するとき、編集された内容が第2表である副表に同期化され、副表において編集するとき、編集された内容が主表のデータ行情報に同期化され、閲覧又は編集され得る。
【0046】
1つ又は複数の実施例では、表内容処理が完了すると、本開示の表内容処理方法は、共有後の主表と副表との間のフィールド情報が矛盾するという問題を解決し、1つ又は複数の実施例では、フィールド情報は、例えば縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む。
【0047】
1つ又は複数の実施例では、主表及び副表においては、フィールド情報が一致しないことにより、矛盾が生じる可能性があり、
図4に示すように、本開示の表内容処理方法は、
ユーザが主表にアクセスするときに、主表及びすべての副表のフィールド情報を取得し、取得した表情報を返信するステップと、
主表については、すべての情報を初期化データとして展示するステップと、
副表については、副表のフィールド情報が主表と一致するか否かを検出し、一致する場合、主表の論理に従って展示し、一致しない場合、例えば主表に存在しない部分のフィールドを副表において非表示にし、一致しないフィールド情報については、主表及び副表のいずれにおいても空として表示するステップと、をさらに含む。
【0048】
主表及び副表のうち一方の表例えば主表に副表に存在するフィールド情報を追加する場合、該フィールド情報を主表に挿入し、対応する初期化内容を入力し、主表に該フィールド情報が新しく追加されるので、データ行ごとに該フィールド情報があり、そしてデフォルトでは空内容であり、入力が成功すると、主表と副表の内容を同期化させる。
【0049】
1つ又は複数の実施例では、表が共有されると、主表所有者も共有対象となる目標対象も、例えばメッセンジャーソフトウェアで通知を受信することができ、このようにして、表ドキュメントの処理の適時性や効率性がより向上する。
【0050】
図面のフローチャートにおけるステップは、矢印で示されたように順次示されているが、必ずしも矢印で示された順序で順次実行されるわけではないことが理解されるべきである。本明細書に明示的に記載されていない限り、これらのステップの実行には厳密な順序制限はなく、他の順序で実行されてもよい。さらに、図面のフローチャートにおけるステップの少なくとも一部は、必ずしも同じ時点で完了するのではなく、異なる時点で実行されてもよい複数のサブステップ又は複数の段階を含むことができ、その実行順序は必ずしも順番によるものではなく、他のステップ又は他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と順次又は交互に実行されてもよい。
【0051】
当業者であれば、上述した実施例の方法における流れの全部又は一部を実施することは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに命令することによって達成されてもよく、このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、このプログラムは、実行されると、上述した方法の実施例のような流れを含んでいてもよいことを理解する。ここで、前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用記憶メモリ(ROM)などの不揮発性記憶媒体、又はランダム記憶メモリ(RAM)などであってもよい。
【0052】
(表内容処理装置)
図5に示すように、本開示は、本開示の実施例における技術的解決手段を実現するために、具体的には、各種電子端末機器に適用することができる表内容処理装置を提供する。本開示の表内容処理装置における名詞や用語など、上記の表内容処理方法におけるものと一致するものについては、これ以上言及しない。
【0053】
本実施例の前記表内容処理装置は、情報選択モジュール501、ドキュメント生成モジュール502、ドキュメント送信モジュール503、引用同期化モジュール504を含む。
【0054】
情報選択モジュール501は、第1表中のデータ行情報を選択する。
【0055】
1つ又は複数の実施例では、第1表は、例えば選択されたデータ行情報が位置する原表であり、例えば主表と呼ばれてもよく、第2表は、例えば共有後の表であり、例えば副表と呼ばれてもよい。
【0056】
1つ又は複数の実施例では、情報選択モジュール501が第1表中のデータ行情報を決定する方式については、例えば、主表において1つ又は複数のデータ行をチェックすることで選択する、すなわち、主表中の配列の[start,end]範囲の一部を選択することができる。
【0057】
上記のデータ行情報を選択した後、情報選択モジュール501は、共有関連ツール又はメニューをクリックして共有操作などのトリガー操作を行い、共有関連ツール又はメニューの表示位置には限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよく、好ましくは選択された1つ又は複数のデータ行よりも前の位置にあるのが好ましく、1つ又は複数のデータ行が選択されると、共有関連ツール又はメニューが自動的にポップアップし、共有関連ツール又はメニューの表示内容は、例えば「新しい表に移行する」又は「新しい表を共有する」などであってもよいが、特に限定しない。
【0058】
ドキュメント生成モジュール502は、前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成し、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含む。
1つ又は複数の実施例では、例えば生成された第1ドキュメント自体が第2表であるが、もちろん、第1ドキュメントには第2表が含まれていてもよい。
【0059】
1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称を設定するか、又は送信対象を設定する共有設定モジュールをさらに含み、例えば、トリガー操作は、少なくとも、第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称の設定、又は送信対象の設定を含む。例えば、共有関連ツール又はメニューをクリックして共有操作を行うと、例えば、新しく生成されたドキュメント又は副表の見出し又は名称を設定したり共有対象となる目標対象を共有用に選択したりするためのポップアップウィンドウがポップアップされる。
【0060】
1つ又は複数の実施例では、
図3に示すように、共有設定モジュールは、例えば、選択された[start,end]範囲の内容を基礎内容にして、[start,end]範囲の内容を基礎内容とした生成指令をサーバーへ送信して、新しいドキュメント又は副表を共有用に生成し、新しいドキュメント又は副表を生成してから、副表の属性情報を返信し、ここで、新しい副表のフィールド情報は主表と一致するものとして保持される。
【0061】
ドキュメント送信モジュール503は、ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信する。
【0062】
1つ又は複数の実施例では、第1表中のデータ行情報の領域に第2表中のデータ行情報を引用する引用同期化モジュール504をさらに含み、1つ又は複数の実施例では、
図3に示すように、例えば主表中の[start,end]の内容を主表から削除し、start位置に新しい特殊な引用データ行として第2表の対応するデータ行を挿入することによって引用を行う。引用に際しては、start位置からデータ行情報の表示行数をずらしてデータ行情報を第2表の内容と一致させる。
【0063】
引用同期化モジュール504は、さらに、第2表のデータ行情報に対する編集操作に応答して、第1表のデータ行情報に編集後のデータ行情報を表示する。
【0064】
1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメント又は第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定し、該権限情報に基づいて、第1表中のデータ行情報のアクセスユーザについての表示内容を決定する権限制御モジュールをさらに含む。
【0065】
1つ又は複数の実施例では、権限制御モジュールは、さらに、権限情報を持たないことに応答して、第1表中のデータ行情報を非表示にし、データ行情報が位置する領域に第2表のリンク情報を表示し、アクセスユーザが権限情報を持つことに応答して、第1表中のデータ行情報を表示する。
【0066】
1つ又は複数の実施例では、権限制御モジュールは、例えば、第1表の設定によれば主表が副表に対して閲覧権限を持つ場合、主表においてデータ行情報の内容を閲覧することができ、そうでない場合、閲覧することができず、第1表の設定によれば主表が副表に対して編集権限を持つ場合、主表においてデータ行情報の内容を編集することができ、主表においてデータ行情報を編集するとき、編集された内容が第2表である副表に同期化され、副表において編集するとき、編集された内容が主表のデータ行情報に同期化され、閲覧又は編集され得る。
【0067】
1つ又は複数の実施例では、第1表中のデータ行情報の関連領域を強調表示し、例えば関連領域に固有マーカーを表示する表示モジュールをさらに含み、表示モジュールは、さらに、関連領域に対するトリガー操作に応答して、第2表の名称及び/又はリンクを表示する。1つ又は複数の実施例では、例えば固有マーカーがクリックされると、例えば第2表へのリンク又は第2表の名称が現れ、現れた第2表へのリンク又は第2表の名称がクリックされると、第2表へジャンプする。
【0068】
1つ又は複数の実施例では、表内容処理が完了すると、本開示の表内容処理装置は、また、共有後の主表と副表との間のフィールド情報が矛盾するという問題を解決し、1つ又は複数の実施例では、フィールド情報は、例えば縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む。
【0069】
1つ又は複数の実施例では、主表及び副表においては、フィールド情報が一致しないことにより、矛盾が生じる可能性があり、本開示の表内容処理装置は、
主表及びすべての副表のフィールド情報を取得し、取得した表情報を返信し、主表については、すべての情報を初期化データとして展示するフィールド情報取得モジュールと、
副表のフィールド情報が主表と一致するか否かを検出するフィールド情報検出モジュールと、
フィールド情報検出モジュールによる検出結果に応じて表示し、一致する場合、主表の論理に従って展示し、一致しない場合、例えば主表に存在しない部分のフィールドを副表において非表示にし、一致しないフィールド情報については、主表及び副表のいずれにおいても空として表示するフィールド情報表示モジュールと、
主表及び副表のうち一方の表例えば主表に副表に存在するフィールド情報を追加する場合、該フィールド情報を主表に挿入し、対応する初期化内容を入力し、主表に該フィールド情報が新しく追加されるので、データ行ごとに該フィールド情報があり、そしてデフォルトでは空内容であり、入力が成功すると、主表と副表の内容を同期化させるフィールド情報追加モジュールと、をさらに含む。
【0070】
1つ又は複数の実施例では、表が共有されると、主表所有者も共有対象となる目標対象も、例えばメッセンジャーソフトウェアで通知を受信することを可能にする通知モジュールをさらに含み、このようにして、表ドキュメントの処理の適時性や効率性がより向上する。
【0071】
(表内容処理方法の他の実施例)
まず、本開示の一部の応用場面の名詞について説明する。
【0072】
record(レコード):例えば、表内の行をrecord又はレコードと呼ぶことができる。表では、recordの順序に配列を指定して、各recordの表内の行数を記述する。1つ又は複数のrecordを選択すると、実際に選択されるのは配列内の範囲である。例えば、[start,end]と記述できる。
【0073】
索引列:例えば、各レコードの属性情報を識別する各レコードのキー情報であって、削除できないものであってもよい。ユーザがコピー&ペーストによって1つの表の内容を別の表にコピーする場合、2つの表の索引列が同じであることを確保する必要があり、同じでない場合は貼り付けることができない。
【0074】
フィールド情報:例えば、表の縦列の見出しや属性を表すことができる。例えば、表には「最重要度」の縦列がある。
【0075】
図6を参照して、本開示に係る表内容処理方法の一実施例のフローチャートが示されている。前記表内容処理方法は、ステップS61とステップS62を含む。
【0076】
S61:第1表中の第1データ行情報を選択する。
【0077】
1つ又は複数の実施例では、第1表は、例えば第1データ行情報が位置する原表であり、例えば副表と呼ばれてもよく、以下のステップでは、第2表は、例えば該引用内容を引用した表であり、例えば主表と呼ばれてもよい。
【0078】
1つ又は複数の実施例では、第1表中の第1データ行情報を選択する方式については、例えば、副表において1つ又は複数のrecordをチェックすることで選択する、すなわち、副表中の配列の[start,end]範囲の一部を選択し、このときの表のバージョンをversionとして書き込むことを含んでもよい。
【0079】
図7に示すように、ドキュメントAは副表であり、ドキュメントBは主表である。上記の引用内容を選択すると、選択された第1データ行情報である引用内容をコピーし、選択された引用内容をクリップボードに書き込む。
【0080】
1つ又は複数の実施例では、引用トリガーツール又はメニューをクリックして引用操作を行ってもよく、引用トリガーツール又はメニューの表示位置には限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよく、選択された1つ又は複数のrecordよりも前の位置にあるのが好ましく、1つ又は複数のrecordが選択されると、引用トリガーツール又はメニューが自動的にポップアップし、引用トリガーツール又はメニューの表示内容は、例えば「リアルタイム引用をコピーする」又は「リアルタイム引用を作成する」などであってもよいが、特に限定しない。
【0081】
S62:第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し第2データ行情報を生成し、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にある。
【0082】
1つ又は複数の実施例では、
図7に示すように、第1ドキュメント又は第2表を開いて、クリップボードから第1データ行情報である引用内容を取得し、挿入操作に応答して第1ドキュメント又は第2表に挿入し、第2データ行情報を生成し、1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメントは第2表を含むものであってもよいが、もちろん、独立した別のドキュメントであってもよい。
【0083】
1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断する必要があり、同じである場合、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報をコピーし、第2データ行情報を生成するか、又は挿入操作を拒否する。
【0084】
1つ又は複数の実施例では、予め設定された属性は、例えば、上記の索引列であってもよいし、索引列を含むデータ型であってもよく、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立する引用方式は、例えばリアルタイム引用方式である。
【0085】
1つ又は複数の実施例では、データベース表の場合、その索引列が設定された固定データ型を有するので(すなわち、各列は固定データ型しか入力できない。例えば、a列は人物、b列は日時しか入力できない)、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、2つの表が同じ索引列を有する場合、第2データ行情報を生成し、「リアルタイム引用」として貼り付けるか否かをプロンプトし、2つの表の索引列が異なる場合、「索引列が異なるため、貼り付けはサポートされない」とプロンプトする。
【0086】
1つ又は複数の実施例では、一般的なスプレッドシートの場合、これを作成するときに、その索引列が固定データ型を有しないので(すなわち、いずれの列にもさまざまなデータ型の入力が可能である)、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報をコピーし、第2データ行情報を生成する。
【0087】
1つ又は複数の実施例では、索引列が同じであることを確保できれば、2つの表の列が完全に同じではないとしても、コピー&ペーストができる。
【0088】
1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、引用トリガー領域を生成するステップをさらに含み、引用トリガー領域には、例えば上記の引用トリガーツール又はメニューが設定されており、引用トリガー領域内の引用トリガーツール又はメニューにトリガー操作を行うことにより、第2データ行情報を生成する方式を決定することができ、例えば、1つ又は複数の実施例では、引用トリガー領域に対する第1トリガー操作に応答して、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立し、具体的には、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報を挿入して第2データ行情報を生成するときに、例えば1つ又は複数のrecordが選択されると、引用トリガーツール又はメニューが自動的にポップアップし、引用トリガーツール又はメニューの表示内容は、例えば、「リアルタイム引用をコピーする」又は「リアルタイム引用を作成する」などであってもよいが、特に限定しない。1つ又は複数の実施例では、例えば、引用トリガー領域に対する第2トリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報のみをコピーし、前記第2データ行情報を生成し、具体的には、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報を挿入して第2データ行情報を生成するときに、例えば第2表に挿入操作を行う場合、上記のリアルタイム引用方式を設定しなかったり上記のリアルタイム引用方式をキャンセルすることを選択したりするなどして、第1データ行情報のテキストを直接挿入して第1ドキュメント又は第2表にコピーし、第2データ行情報を生成するようにしてもよく、この場合、副表においてこの部分の第1データ行情報を更新すると、主表において更新が同期化されず、主表において第2データ行情報を更新すると、副表において更新も同期化されない。
【0089】
1つ又は複数の実施例では、第2表に第1データ行情報を挿入するときに、第1表中の[start,end]の範囲が変更されていた場合、サーバーはversion及び協同アルゴリズムを通じて新しい[start,end]を算出して、それで新しい表の範囲を記述して、これを第2表において更新する。
【0090】
1つ又は複数の実施例では、例えばリアルタイム引用方式によって第2表中の第2データ行情報と第1表の第1データ行情報との引用関係を確立し、第1データ行情報及び第2データ行情報において特定マーカーで該引用関係を表示し、例えば第1表中の第1データ行情報の関連領域に第1引用マーカーを表示し、第2表中の第2データ行情報の関連領域に第2引用マーカーを表示し、第1引用マーカー及び第2引用マーカーの関連領域の表示位置については限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよいし、第1データ行情報又は第2データ行情報の所定距離の範囲内にあってもよい。
【0091】
1つ又は複数の実施例では、第1データ行情報の第1引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、第1データ行情報の被引用情報を表示し、第2データ行情報の第2引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、第2データ行情報の内容更新情報及び/又はドキュメント/表などのデータソース情報を表示する。例えば、第1データ行情報の第1引用マーカーがクリックされると、例えば第1データ行情報の他のドキュメント又は表による引用情報が現れ、第2データ行情報の第2引用マーカーがクリックされると、例えば第1表へのリンク又は第1表の名称が現れ、現れた第1表へのリンク又は第1表の名称がクリックされると、第1表へジャンプする。1つ又は複数の実施例では、第2引用マーカーとして、例えば引用される関連領域の位置に最近更新時間や更新人が表示されてもよく、このようにすれば、引用副表を開かなくても、どのタイミングでどの人に更新されたかを把握することができる。第2引用マーカーには、例えば引用位置にソースドキュメントの副表名が表示され、ソースドキュメントの位置で第1引用マーカーによってどの表が引用されているかが示され、このようにすれば、互いにジャンプして閲覧することが可能になり、これにより、各表がリンクされるようになる。
【0092】
1つ又は複数の実施例では、第1データ行情報に対する編集操作に応答して、第2データ行情報に編集後の第1データ行情報を表示し、引用関係に基づいて第1表及び第2表中の第1データ行情報及び第2データ行情報の変化を検出して同期化させる。
【0093】
図7に示すように、第1表及び第2表中の第1データ行情報及び第2データ行情報の範囲が変化したか否かを検出し、第1表及び第2表中の第1データ行情報及び第2データ行情報が編集された場合、変化した協同データをサーバーに送信し、データを主表又は副表に同期化させる。
【0094】
1つ又は複数の実施例では、表内容処理が完了すると、本開示の表内容処理方法は、引用後の主表と副表との間のフィールド情報が矛盾するという問題を解決し、1つ又は複数の実施例では、フィールド情報は、例えば縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む。
【0095】
1つ又は複数の実施例では、主表及び副表においては、フィールド情報が一致しないことにより、矛盾が生じる可能性があり、本開示の表内容処理方法は、
ユーザが主表にアクセスするときに、主表及び所有副表のフィールド情報を取得し、取得した表情報を返信するステップと、
主表については、すべての情報を初期化データとして展示するステップと、
副表については、副表のフィールド情報が主表と一致するか否かを検出し、一致する場合、主表の論理に従って展示し、一致しない場合、例えば主表に存在しない部分のフィールドを副表において非表示にし、一致しないフィールド情報については、主表及び副表のいずれにおいても空として表示するステップと、をさらに含む。
【0096】
主表及び副表のうち一方の表例えば主表に副表に存在するフィールド情報を追加する場合、該フィールド情報を主表に挿入し、対応する初期化内容を入力し、主表に該フィールド情報が新しく追加されるので、recordごとに該フィールド情報があり、そしてデフォルトでは空内容であり、入力が成功すると、主表と副表の内容を同期化させる。
【0097】
図面のフローチャートにおけるステップは、矢印で示されたように順次示されているが、必ずしも矢印で示された順序で順次実行されるわけではないことが理解されるべきである。本明細書に明示的に記載されていない限り、これらのステップの実行には厳密な順序制限はなく、他の順序で実行されてもよい。さらに、図面のフローチャートにおけるステップの少なくとも一部は、必ずしも同じ時点で完了するのではなく、異なる時点で実行されてもよい複数のサブステップ又は複数の段階を含むことができ、その実行順序は必ずしも順番によるものではなく、他のステップ又は他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と順次又は交互に実行されてもよい。
【0098】
当業者であれば、上述した実施例の方法における流れの全部又は一部を実施することは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアに命令することによって達成されてもよく、このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、このプログラムは、実行されると、上述した方法の実施例のような流れを含んでいてもよいことを理解する。ここで、前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用記憶メモリ(ROM)などの不揮発性記憶媒体、又はランダム記憶メモリ(RAM)などであってもよい。
【0099】
(表内容処理装置他の実施例)
図8に示すように、本開示は、本開示の実施例における技術的解決手段を実現するために、具体的には、各種電子端末機器に適用することができる表内容処理装置を提供する。本開示の表内容処理装置における名詞や用語など、上記の表内容処理方法におけるものと一致するものについては、これ以上言及しない。
【0100】
本実施例の前記表内容処理装置は、情報選択モジュール801、情報挿入モジュール802、表示モジュール803、判断設定モジュール804を含む。
【0101】
情報選択モジュール801は、第1表中の第1データ行情報を選択する。
【0102】
1つ又は複数の実施例では、第1表は、例えば第1データ行情報が位置する原表であり、例えば副表と呼ばれてもよく、以下のステップでは、第2表は、例えば該引用内容を引用した表であり、例えば主表と呼ばれてもよい。
【0103】
1つ又は複数の実施例では、情報選択モジュール801が第1表中の第1データ行情報を決定する方式については、例えば、副表において1つ又は複数のrecordをチェックすることで選択する、すなわち、副表中の配列の[start,end]範囲の一部を選択し、このときの表のバージョンをversionとして書き込むことを含んでもよい。
【0104】
図7に示すように、ドキュメントAは副表であり、ドキュメントBは主表であり、情報選択モジュール801は、上記の第1データ行情報を選択すると、選択された第1データ行情報である引用内容をコピーし、選択された引用内容をクリップボードに書き込む。
【0105】
1つ又は複数の実施例では、情報選択モジュール801は、引用トリガーツール又はメニューをクリックして引用操作を行ってもよく、引用トリガーツール又はメニューの表示位置には限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよく、選択された1つ又は複数のrecordよりも前の位置にあるのが好ましく、1つ又は複数のrecordが選択されると、引用トリガーツール又はメニューが自動的にポップアップし、引用トリガーツール又はメニューの表示内容は、例えば「リアルタイム引用をコピーする」又は「リアルタイム引用を作成する」などであってもよいが、特に限定しない。
【0106】
情報挿入モジュール802は、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し第2データ行情報を生成し、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にある。
【0107】
1つ又は複数の実施例では、
図7に示すように、情報挿入モジュール802は、第1ドキュメント又は第2表を開いて、クリップボードから第1データ行情報である引用内容を取得し、第1ドキュメント又は第2表に書き込んで第2データ行情報を生成し、1つ又は複数の実施例では、第1ドキュメントは第2表を含むものであってもよいが、もちろん、独立した別のドキュメントであってもよい。
【0108】
図7に示すように、情報挿入モジュール802は、さらに、第1表及び第2表中の引用内容である第1データ行情報及び第2データ行情報の範囲が変化したか否かを検出し、第1表及び第2表中の引用内容が編集された場合、変化した協同データを情報挿入モジュール802に送信し、データを主表に同期化させる。
【0109】
1つ又は複数の実施例では、情報挿入モジュール802は、さらに、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、引用トリガー領域を生成し、引用トリガー領域には、例えば上記の引用トリガーツール又はメニューが設定されており、引用トリガー領域内の引用トリガーツール又はメニューにトリガー操作を行うことにより、第2データ行情報を生成する方式を決定することができ、例えば、1つ又は複数の実施例では、引用トリガー領域に対する第1トリガー操作に応答して、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立し、具体的には、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報を挿入して第2データ行情報を生成するときに、例えば1つ又は複数のrecordが選択されると、引用トリガーツール又はメニューが自動的にポップアップし、引用トリガーツール又はメニューの表示内容は、例えば、「リアルタイム引用をコピーする」又は「リアルタイム引用を作成する」などであってもよいが、特に限定しない。1つ又は複数の実施例では、情報挿入モジュール802は、例えば、引用トリガー領域に対する第2トリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報のみをコピーし、前記第2データ行情報を生成し、具体的には、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報を挿入して第2データ行情報を生成するときに、例えば第2表に挿入操作を行う場合、情報挿入モジュール802は、リアルタイム引用方式を設定しなかったりリアルタイム引用方式をキャンセルすることを選択したりするなどして、第1データ行情報のテキストを直接挿入して第1ドキュメント又は第2表にコピーし、第2データ行情報を生成するようにしてもよく、この場合、副表において第1データ行情報を更新すると、主表において更新が同期化されず、主表において第2データ行情報を更新すると、副表において更新も同期化されない。
【0110】
1つ又は複数の実施例では、第2表に第1データ行情報を挿入するときに、第1表中の[start,end]の範囲が変更されていた場合、情報挿入モジュール802はversion及び協同アルゴリズムを通じて新しい[start,end]を算出して、それで新しい表の範囲を記述して、これを第2表において更新する。
【0111】
1つ又は複数の実施例では、情報挿入モジュール802は、さらに、例えばリアルタイム引用方式によって前記第2表中の第2データ行情報と前記第1表の第1データ行情報との引用関係を確立する。
【0112】
1つ又は複数の実施例では、第1データ行情報及び第2データ行情報において特定マーカーで前記引用関係を表示し、例えば第1表中の第1データ行情報の関連領域に第1引用マーカーを表示し、第2表中の第2データ行情報の関連領域に第2引用マーカーを表示する表示モジュール803をさらに含み、第1引用マーカー及び第2引用マーカーの関連領域の表示位置については限定はなく、メニューバーにあってもよいし、他のツールバーにあってもよいし、第1データ行情報又は第2データ行情報の所定距離の範囲内にあってもよい。
【0113】
前記表示モジュール803は、さらに、例えば第1データ行情報の第1引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、第1データ行情報の被引用情報を表示し、第2データ行情報の第2引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、第2データ行情報の内容更新情報及び/又はドキュメント/表などのデータソース情報を表示する。例えば第1データ行情報の第1引用マーカーがクリックされると、例えば第1データ行情報の他のドキュメント又は表による引用情報が現れ、例えば第2データ行情報の第2引用マーカーがクリックされると、例えば第1表へのリンク又は第1表の名称が現れ、現れた第1表へのリンク又は第1表の名称がクリックされると、第1表へジャンプする。1つ又は複数の実施例では、第2引用マーカーとして、例えば引用される関連領域の位置に最近更新時間や更新人が表示されてもよく、このようにすれば、引用副表を開かなくても、どのタイミングでどの人に更新されたかを把握することができる。第2引用マーカーには、例えば引用位置にソースドキュメントの副表名が表示され、ソースドキュメントの位置で第1引用マーカーによってどの表が引用されているかが示され、このようにすれば、互いにジャンプして閲覧することが可能になり、これにより、各表がリンクされるようになる。
【0114】
1つ又は複数の実施例では、表示モジュール803は、さらに、
第1データ行情報に対する編集操作に応答して、第2データ行情報に編集後の第1データ行情報を表示し、
引用関係に基づいて第1表及び第2表中の第1データ行情報及び第2データ行情報の変化を検出して同期化させる。
【0115】
判断設定モジュール804は、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報をコピーし、第2データ行情報を生成するか、又は挿入操作を拒否し、
第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報を挿入して第2データ行情報を生成するときに、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定する。
【0116】
1つ又は複数の実施例では、予め設定された属性は、例えば、上記に記載の索引列であってもよいし、索引列を含むデータ型であってもよく、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立する引用方式は、例えばリアルタイム引用方式である。
【0117】
1つ又は複数の実施例では、データベース表の場合、その索引列が設定された固定データ型を有するので(すなわち、各列は固定データ型しか入力できない。例えば、a列は人物、b列は日時しか入力できない)、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、2つの表が同じ索引列を有する場合、第2データ行情報を生成し、「リアルタイム引用」として貼り付けるか否かをプロンプトし、2つの表の索引列が異なる場合、「索引列が異なるため、貼り付けはサポートされない」とプロンプトする。
【0118】
1つ又は複数の実施例では、一般的なスプレッドシートの場合、これを作成するときに、その索引列が固定データ型を有しないので(すなわち、いずれの列にもさまざまなデータ型の入力が可能である)、第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、第1表と第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、第2データ行情報を生成し、第2データ行情報と第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、第1ドキュメント又は第2表に第1データ行情報をコピーし、第2データ行情報を生成する。
【0119】
1つ又は複数の実施例では、判断設定モジュール804は、索引列が同じであることを確保できれば、2つの表の列が完全に同じではないとしても、コピー&ペーストができる。
【0120】
1つ又は複数の実施例では、表内容処理が完了すると、本開示の表内容処理方法は、引用後の主表と副表との間のフィールド情報が矛盾するという問題を解決し、1つ又は複数の実施例では、フィールド情報は、例えば縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む。
【0121】
1つ又は複数の実施例では、主表及び副表においては、フィールド情報が一致しないことにより、矛盾が生じる可能性があり、本開示の表内容処理装置は、
主表及びすべての副表のフィールド情報を取得し、取得した表情報を返信し、主表については、すべての情報を初期化データとして展示するフィールド情報取得モジュールと、
副表のフィールド情報が主表と一致するか否かを検出するフィールド情報検出モジュールと、
フィールド情報検出モジュールによる検出結果に応じて表示し、一致する場合、主表の論理に従って展示し、一致しない場合、例えば主表に存在しない部分のフィールドを副表において非表示にし、一致しないフィールド情報については、主表及び副表のいずれにおいても空として表示するフィールド情報表示モジュールと、
主表及び副表のうち一方の表例えば主表に副表に存在するフィールド情報を追加する場合、該フィールド情報を主表に挿入し、対応する初期化内容を入力し、主表に該フィールド情報が新しく追加されるので、recordごとに該フィールド情報があり、そしてデフォルトでは空内容であり、入力が成功すると、主表と副表の内容を同期化させるフィールド情報追加モジュールと、をさらに含む。
【0122】
図面のブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を一部に含むモジュールを表すことができるが、これらのモジュールは必ずしも順序に従って実行されるわけではないことが理解されるべきである。本開示の装置の実施例における各モジュール及び機能ユニットは、1つの処理モジュールに統合されてもよいし、個々のユニットとして物理的に個別に存在してもよいし、2つ以上のモジュール又は機能ユニットは1つのモジュールに統合されてもよい。上記統合された各モジュールは、ハードウェアとしても、ソフトウェア機能モジュールとしても実現可能である。前記統合されたモジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納することもできる。上記の記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0123】
(表内容処理機器)
上記の技術的課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、電子機器を提供する。次に、
図9を参照して、本開示の実施例を実現するのに適した電子機器(例えば、
図1の端末機器又はサーバ)600の構造概略図が示されている。本開示の実施例における端末機器は、携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレット(PAD)、ポータブルマルチメディアプレーヤー(PMP)、車載端末(例えば、カーナビゲーション端末)等の携帯端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の固定端末を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
図9に示す電子機器は一例にすぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲に制限を与えるものではない。
【0124】
図9に示すように、電子機器600は、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されたプログラム、又は記憶装置606からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行することができる処理装置(例えば、中央プロセッサ、グラフィックスプロセッサなど)601を含むことができる。RAM603には、電子機器600の動作に必要な各種プログラムやデータも記憶されている。処理装置601、ROM602及びRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。入出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続される。
【0125】
一般に、例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置606;例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、バイブレータ等を含む出力装置607;例えば、磁気テープ、ハードディスク等を含む記憶装置606;及び通信装置609はI/Oインターフェース605に接続することができる。通信装置609は、電子機器600がデータを交換するために他の機器と無線又は有線で通信することを可能にすることができる。
図6は、様々な装置を有する電子機器600を示しているが、示されている装置の全てを実装したり備えたりすることは必ずしも必要ではないことが理解されるべきである。代替的に、より多くの又はより少ない装置を実装したり備えたりすることができる。
【0126】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して上記したプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実装することができる。例えば、本開示の実施例は、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体上に搭載されたコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含む。このような実施例では、このコンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされてもよいし、記憶装置606からインストールされてもよいし、ROM602からインストールされてもよい。このコンピュータプログラムが処理装置601によって実行されると、本開示の実施例に係る方法で定義される上記の機能が実行される。
【0127】
なお、本開示で上記したコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、又はこれら2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光的、電磁的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置、又はデバイス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されるわけではない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学メモリデバイス、磁気メモリデバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるわけではない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用することができるプログラムを含む又は格納する任意の有形媒体とすることができる。一方、本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードを搬送するキャリアの一部として、ベースバンドに、又は伝搬するデータ信号を含むことができる。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない様々な形態をとることができる。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播、又は伝送することができる、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤ、光ケーブル、RF(無線周波数)等、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体で伝送することができる。
【0128】
いくつかの実施例では、クライアント、サーバーは、HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)のような、現在知られている、又は将来研究開発される任意のネットワークプロトコルを利用して通信することができ、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)と相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ネットワーク(例えば、インターネット)、及びエンドツーエンドネットワーク(例えば、adhocエンドツーエンドネットワーク)、ならびに現在知られている又は将来研究開発される任意のネットワークを含む。
【0129】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよい、この電子機器に組み込まれていない別個に存在したものであってもよい。
【0130】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体は1つ又は複数のプログラムを含み、上記1つ又は複数のプログラムは、該電子機器によって実行されると、少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するステップと、前記少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを含むノード評価要求をノード評価装置に送信し、前記ノード評価装置は、前記少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスの中からインターネットプロトコルアドレスを選択して返信するステップと、前記ノード評価装置から返信されたインターネットプロトコルアドレスを受信するステップであって、取得したインターネットプロトコルアドレスは内容配信ネットワークにおけるエッジノードを示すステップと、を該電子機器に実行させる。
【0131】
あるいは、上記コンピュータ読み取り可能な媒体は1つ又は複数のプログラムを含み、上記1つ又は複数のプログラムは、該電子機器によって実行されると、少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを含むノード評価要求を受信するステップと、前記少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスの中からインターネットプロトコルアドレスを選択するステップと、選択したインターネットプロトコルアドレスを返信するステップであって、受信したインターネットプロトコルアドレスは内容配信ネットワークにおけるエッジノードを示すステップと、を該電子機器に実行させる。
【0132】
本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含むがこれに限定されない1つ又は複数のプログラミング言語、又はそれらの組み合わせで記述することができる。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータ上で、部分的にユーザコンピュータ上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザコンピュータ上で、部分的にリモートコンピュータ上で、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバー上で実行することができる。リモートコンピュータが関与する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、又は外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続することができる)に接続することができる。
【0133】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を図示している。この点で、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、所定の論理機能を実装するための1つ又は複数の実行可能命令を含むモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。なお、代替としてのいくつかの実装では、ブロックに示された機能は、図面に示されたものとは異なる順序で発生することもある。例えば、連続的に表現された2つのブロックは、実際には実質的に並列に実行されてもよく、関係する機能に応じて逆の順序で実行されてもよい。また、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、ならびにブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、所定の機能又は動作を実行する専用ハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせで実装されてもよい。
【0134】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアによって実装されてもよいし、ハードウェアによって実装されてもよい。なお、ユニットの名称がユニット自体を限定するものではない場合があり、例えば、第1取得ユニットを「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」と記載することもできる。
【0135】
本開示の文脈では、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスが使用するために、又は命令実行システム、装置、又はデバイスと共に使用するために、プログラムを含むか又は格納することができる有形媒体とすることができる。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体とすることができる。機械読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体的なシステム、装置又はデバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の線に基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶機器、磁気記憶機器、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0136】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1表中のデータ行情報を選択するステップと、
前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するステップであって、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含むステップと、
ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信するステップと、を含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0137】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0138】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第2表の前記データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第1表の前記データ行情報に編集後の前記データ行情報を表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0139】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用する前記ステップは、
前記第1表中の前記データ行情報の関連領域を強調表示するステップを含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0140】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記関連領域に対するトリガー操作に応答して、前記第2表の名称及び/又はリンクを表示するステップをさらに含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0141】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記トリガー操作は、前記第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称の設定、又は送信対象の設定を含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0142】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1ドキュメント又は前記第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定し、
前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0143】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定する前記ステップは、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持たないことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を非表示にし、前記データ行情報が位置する領域に前記第2表のリンク情報を表示するステップと、
前記アクセスユーザが前記権限情報を持つことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を表示するステップと、を含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0144】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得し、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出し、
一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にし、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0145】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0146】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0147】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1表中のデータ行情報を選択する情報選択モジュールと、
前記データ行情報に対するトリガー操作に応答して、第1ドキュメント又は第2表を生成するドキュメント生成モジュールであって、前記第1ドキュメントは前記第2表を含み、前記第2表は前記データ行情報を含むドキュメント生成モジュールと、
ターゲットアクセスユーザに前記第1ドキュメント又は前記第2表を送信するドキュメント送信モジュールと、
前記第1表中の前記データ行情報の領域に前記第2表中の前記データ行情報を引用し、前記第2表の前記データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第1表の前記データ行情報に編集後の前記データ行情報を表示する引用同期化モジュールと、を備える、ことを特徴とする表内容処理装置を提供する。
【0148】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表中の前記データ行情報の関連領域を強調表示し、前記関連領域に対するトリガー操作に応答して、前記第2表の名称及び/又はリンクを表示する表示モジュールと、
前記第1ドキュメントの名称若しくは第2表の名称を設定するか、又は送信対象を設定する共有設定モジュールと、
前記第1ドキュメント又は前記第2表に対するアクセスユーザの権限情報を特定するとともに、前記権限情報に基づいて、前記第1表中の前記データ行情報の前記アクセスユーザについての表示内容を決定する権限制御モジュールと、を備え、
前記権限制御モジュールは、さらに、前記アクセスユーザが前記権限情報を持たないことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を非表示にし、前記データ行情報が位置する領域に前記第2表のリンク情報を表示し、前記アクセスユーザが前記権限情報を持つことに応答して、前記第1表中の前記データ行情報を表示する、ことを特徴とする表内容処理装置を提供する。
【0149】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得するフィールド情報取得モジュールと、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出するフィールド情報検出モジュールと、
前記フィールド情報が一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にし、
一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示するフィールド情報表示モジュールと、
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力するフィールド情報追加モジュールと、を備え、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む、ことを特徴とする表内容処理装置を提供する。
【0150】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1表中の第1データ行情報を選択するステップと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し第2データ行情報を生成するステップであって、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にあるステップと、を含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0151】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1ドキュメントは前記第2表を含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0152】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第2データ行情報に編集後の前記第1データ行情報を表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0153】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1表と前記第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、
同じである場合、前記第2データ行情報を生成し、前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、
同じでない場合、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するか、又は前記挿入操作を拒否する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0154】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、引用トリガー領域を生成し、
前記第2データ行情報を生成するステップは、
前記引用トリガー領域に対する第1トリガー操作に応答して、第2データ行情報を生成し、前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立し、又は、
前記引用トリガー領域に対する第2トリガー操作に応答して、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するステップを含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0155】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表中の第1データ行情報の関連領域に第1引用マーカーを表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0156】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第2表中の第2データ行情報の関連領域に第2引用マーカーを表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0157】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、前記第1データ行情報の被引用情報を表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0158】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第2引用マーカーに対するトリガー操作に応答して、前記第2データ行情報の内容更新情報及び/又はデータソース情報を表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0159】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表及び前記第2表のフィールド情報を取得し、
前記第2表の前記フィールド情報が前記第1表のそれと一致するか否かを検出し、
一致しない場合、前記第2表において表示を非表示にし、
前記フィールド情報は、縦列見出し及び/又は縦列属性を少なくとも含む、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0160】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
一致しない前記フィールド情報に対して、前記第1表及び前記第2表において空として表示する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0161】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
前記第1表及び前記第2表のうちの一方の表に、他方の表に存在する前記フィールド情報を追加する場合、前記フィールド情報を前記一方の表に挿入して、対応する初期化内容を入力する、ことを特徴とする表内容処理方法を提供する。
【0162】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、
第1表中の第1データ行情報を選択する情報選択モジュールと、
第1ドキュメント又は第2表への挿入操作に応答して、前記第1データ行情報を前記第1ドキュメント又は前記第2表に挿入し第2データ行情報を生成する情報挿入モジュールであって、前記第1データ行情報と前記第2データ行情報が引用関係にある情報挿入モジュールと、
前記第1データ行情報に対する編集操作に応答して、前記第2データ行情報に編集後の前記第1データ行情報を表示するとともに、特定マーカーで前記引用関係を表示する表示モジュールと、
前記第1表と前記第2表の予め設定された属性が同じであるか否かを判断し、同じである場合、前記第2データ行情報を生成し、前記第2データ行情報と前記第1データ行情報との引用関係を確立するか否かを判定し、同じでない場合、前記第1ドキュメント又は第2表に前記第1データ行情報をコピーし、前記第2データ行情報を生成するか、又は前記挿入操作を拒否する判断設定モジュールと、を備える、ことを特徴とする表内容処理装置を提供する。
【0163】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているメモリと、前記コンピュータプログラムを実行すると、上記のいずれか1項に記載の方法を実現するプロセッサと、を備える、コンピュータ機器を提供する。
【0164】
本開示に係る1つ又は複数の実施例は、プロセッサによって実行されると、上記のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0165】
以上の説明は、本開示のより良い実施例及び適用される技術原理の説明にすぎない。当業者は、本開示に係る開示の範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術的解決手段に限定されるものではなく、上記の開示の発想から逸脱することなく、上記の技術的特徴又はその均等な特徴の任意の組み合わせからなる他の技術的解決手段も対象とすべきであることを理解する。例えば、上記の特徴と、本開示で開示された(ただし、これらに限定されるわけではないが)類似した機能を有する技術的特徴とを相互に置換して形成される技術的解決手段である。
【0166】
さらに、各動作は特定の順序で示されているが、これらの動作が示されている特定の順序で実行されるか、又は順次実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。ある環境では、マルチタスクや並列処理が有利になる場合がある。同様に、いくつかの具体的な実施の詳細が上記の論述に含まれているが、これらは本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。個別の実施例の文脈で説明された、いくつかの特徴は、単一の実施例において組み合わせて実装されてもよい。一方、単一の実施例の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施例において個別に、又は任意の適切なサブ組み合わせで実装されてもよい。
【0167】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法の論理動作に固有の言語で説明されているが、特許請求の範囲において限定される主題は、上記した特定の特徴又は動作に必ずしも限定されないことが理解されるべきである。一方、上記で説明された特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実装する例示的な形態にすぎない。
【国際調査報告】