(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】医療用の超音波トランスデューサ
(51)【国際特許分類】
A61N 7/00 20060101AFI20240214BHJP
A61B 17/00 20060101ALI20240214BHJP
H04R 17/00 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
A61N7/00
A61B17/00 700
H04R17/00 330H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571240
(86)(22)【出願日】2021-02-01
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2021016100
(87)【国際公開番号】W WO2022164459
(87)【国際公開日】2022-08-04
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521325433
【氏名又は名称】ソノジェン メディカル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Sonogen Medical, Inc,
【住所又は居所原語表記】3710 Williams Lane,Chevy Chase, MD 20815,USA
(71)【出願人】
【識別番号】523292256
【氏名又は名称】アラン ウィンダー
【氏名又は名称原語表記】Alan WINDER
【住所又は居所原語表記】56 Patrick Road, Westport, CT 06880 US
(71)【出願人】
【識別番号】523292267
【氏名又は名称】ロバート ムラトーレ
【氏名又は名称原語表記】Robert MURATORE
【住所又は居所原語表記】49 Cedar Drive, Huntington, NY 11743 US
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100219117
【氏名又は名称】金 亨泰
(72)【発明者】
【氏名】アラン ウィンダー
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ムラトーレ
【テーマコード(参考)】
4C160
5D019
【Fターム(参考)】
4C160JJ11
4C160LL21
4C160LL31
5D019AA21
5D019BB02
5D019BB25
5D019FF04
(57)【要約】
超音波トランスデューサの組立体は、筐体と、筐体内の開口部により露出される、第1表面と、筐体内に設けられる先端部で第1表面と接し、先端部から筐体内に斜めに延びる、第2表面と、を有し、筐体内のくさび形の、音響モードコンバーター(AMC)であって、第2表面が第2表面内に形成される凹部を有し、AMCの第2表面がAMCの第1表面に対して特定の斜角で配向される、AMCと、特定の周波数で共振し、有限の帯域幅を有する、電気同調回路、に接続され、AMCの第2表面の凹部内に設けられる、圧電超音波トランスデューサと、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波トランスデューサの組立体であって、
筐体と、
前記筐体内の開口部により露出される、第1表面と、
前記筐体内に設けられる先端部で前記第1表面と接し、前記先端部から前記筐体内に斜めに延びる、第2表面と、
を有し、前記筐体内のくさび形の、音響モードコンバーター(AMC)であって、前記第2表面が前記第2表面内に形成される凹部を有し、前記AMCの前記第2表面が前記AMCの前記第1表面に対して特定の斜角で配向される、AMCと、
特定の周波数で共振し、
有限の帯域幅を有する、
電気同調回路、に接続され、前記AMCの前記第2表面の前記凹部内に設けられる、圧電超音波トランスデューサと、
を備え、
前記圧電超音波トランスデューサは、
均一なパターン又は楕円のパターン、の金属メッキで電極付けされ、前記凹部から突出し、前方散乱振幅及び吸収断面を制御する材料が装填される、背面と、
前記凹部内において、同様に電極付けされる、正面と、
を有し、
前記正面は接地面を形成し、1つ以上の材料の前記接地面、の上の整合層を含み、
同調された超音波トランスデューサは、骨折治癒のために設計された電気信号の斜め音響波を送信する、
超音波トランスデューサの組立体。
【請求項2】
前記超音波トランスデューサは、0.1MHz~10MHzの共振中心周波数で音響波を送信する、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項3】
前記超音波トランスデューサは、0.5MHzから2MHzの周波数で音響波を送信する、
請求項2に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項4】
前記超音波トランスデューサは、
30~60mW/cm
2の空間平均時間平均強度と、
0.1~10ミリ秒のパルス幅と、
10~50%のデューティ比と、
10KHz以下のパルス繰り返し周波数と、
の骨折治癒のための音響波、を1MHzで送信する、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項5】
前記圧電超音波トランスデューサは、圧電素子群のうちの1つ以上、をさらに有する、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項6】
前記圧電素子群は、PZT-4と、PZT-5Hと、PZT-7Hと、PZT-8と、を含む、
請求項5に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項7】
前記埋め込まれたAMCの組成物は、シリコーンゴムポリマーと、前記シリコーンゴムポリマーを非シリコーン表面に接着させる薄膜シリコーンプライマーと、を含む、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項8】
前記シリコーンゴムポリマーは、RTV-60と、RTV-31と、RTV-88と、RTV-511と、RTV-560と、RTV-577と、のうちの1つを含み、
前記薄膜シリコーンプライマーは、SS4004Pと、SS4155と、の何れかを含む、
請求項7に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項9】
前記シリコーンゴムポリマーは、スネルの法則による前記シリコーンゴムポリマーの、縦方向速度及びせん断速度、に基づいて特定の臨界角を示し、骨組織に最大せん断波を生成する、
請求項7に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項10】
前記最大せん断波は、医療用超音波のための6.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する、
請求項9に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項11】
前記最大せん断波は、医療用超音波のための5.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する、
請求項10に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項12】
前記最大せん断波は、医療用超音波のための4.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する、
請求項9に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項13】
前記最大せん断波は、医療用超音波のための3.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する、
請求項12に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項14】
前記最大せん断波は、1MHzの周波数で前記トランスデューサに24Vppを入力して、0.5以下のメカニカルインデックス(MI)を生成する、
請求項9に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項15】
前記最大せん断波は、1MHzの周波数で前記トランスデューサに24Vppを入力して、0.2以下のメカニカルインデックス(MI)を生成する、
請求項14に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項16】
前記超音波トランスデューサは、
前記超音波トランスデューサの前記前面上の楕円の電極パターンであって、
前記楕円の長軸と、前記楕円の短軸と、前記楕円の偏心と、に基づいた角度で斜面内に円形の有効放射面積を形成して、前記角度における前記時空間の測定精度を高める、
電極パターンを有する、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項17】
前記同調回路は、高効率の送信器の電力スイッチング増幅器の出力段の一部である、
請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項18】
前記電力スイッチング増幅器は、D級と、E級と、F級と、の何れかの構成を有する、
請求項13に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項19】
マイクロコントローラユニット(MCU)の部分的に属し、
前記AMCの前記第1表面と、
非伝播性を示す生体組織と、
の結合による気泡を検知する、ゲルセンサと、
AMC/皮膚界面の表面における、振幅及び位相のコヒーレンスをサンプリングし、前記トランスデューサの前記筐体に組み込まれる処理回路と、
をさらに備える請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【請求項20】
外部テストメータであって、
前記超音波トランスデューサの前記空間音響ビーム方位と、
出力が正規化されて前記外部テストメータに送られる、外部印加のAMCの共役面と、
の和を積分して、総送信rms電力を決定する外部テストメータ、
をさらに備える請求項1に記載の超音波トランスデューサの組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、組織治癒を促進する細胞機能のカスケードを効率的に呼び起こす、せん断波を生成する超音波トランスデューサに向けられている。
【背景技術】
【0002】
組織や骨の損傷を治療するために、0.5~2.0MHzの超音波の使用が知られている。特定の音響信号の空間的、時間的、周波数的、なパラメータが決定されており、組織の断裂、骨の骨折、骨折の自然治癒を促進できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施形態は、音響縦波及びせん断応力波の両方を骨細胞の、細胞外マトリックス(ECM)に外因的かつ同期的に印加して、インテグリン応答を増大させ、したがって、骨治癒プロセスの関連メカノ・バイオケミカル変換効率を増大させることができる音響トランスデューサを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一実施形態によれば、超音波トランスデューサの組立体であって、筐体と、筐体内の開口部により露出される、第1表面と、筐体内に設けられる先端部で第1表面と接し、先端部から筐体内に斜めに延びる、第2表面と、を有し、筐体内のくさび形の、音響モードコンバーター(AMC)であって、第2表面が第2表面内に形成される凹部を有し、AMCの第2表面がAMCの第1表面に対して特定の斜角で配向される、AMCと、特定の周波数で共振し、有限の帯域幅を有する、電気同調回路、に接続され、AMCの第2表面の凹部内に設けられる、圧電超音波トランスデューサと、を備える超音波トランスデューサの組立体が提供される。圧電超音波トランスデューサは、均一なパターン又は楕円のパターン、の金属メッキで電極付けされ、凹部から突出し、前方散乱振幅及び吸収断面を制御する材料が装填される、背面と、凹部内において、同様に電極付けされる、正面と、を有する。正面は接地面を形成し、1つ以上の材料の接地面、の上の整合層を含む。同調された超音波トランスデューサは、骨折治癒のために設計された電気信号の斜め音響波を送信する。
【0005】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサは、0.1MHz~10MHzの共振中心周波数で音響波を送信する。
【0006】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサは、0.5MHzから2MHzの周波数で音響波を送信する。
【0007】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサは、30~60mW/cm2の空間平均時間平均強度と、0.1~10ミリ秒のパルス幅と、10~50%のデューティ比と、10KHz以下のパルス繰り返し周波数と、の骨折治癒のための音響波、を1MHzで送信する。
【0008】
本開示のさらなる実施形態によれば、圧電超音波トランスデューサは、圧電素子群のうちの1つ以上、をさらに有する、
本開示のさらなる実施形態によれば、圧電素子群は、PZT-4と、PZT-5Hと、PZT-7Hと、PZT-8と、を含む。
【0009】
本開示のさらなる実施形態によれば、埋め込まれたAMCの組成物は、シリコーンゴムポリマーと、シリコーンゴムポリマーを非シリコーン表面に接着させる薄膜シリコーンプライマーと、を含む。
【0010】
本開示のさらなる実施形態によれば、シリコーンゴムポリマーは、RTV-60と、RTV-31と、RTV-88と、RTV-511と、RTV-560と、RTV-577と、のうちの1つを含む。薄膜シリコーンプライマーは、SS4004Pと、SS4155と、の何れかを含む。
【0011】
本開示のさらなる実施形態によれば、シリコーンゴムポリマーは、スネルの法則によるシリコーンゴムポリマーの、縦方向速度及びせん断速度、に基づいて特定の臨界角を示し、骨組織に最大せん断波を生成する。
【0012】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、医療用超音波のための6.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する。
【0013】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、医療用超音波のための5.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する。
【0014】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、医療用超音波のための4.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する。
【0015】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、医療用超音波のための3.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する。
【0016】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、1MHzの周波数でトランスデューサに24Vppを入力して、0.5以下のメカニカルインデックス(MI)を生成する。
【0017】
本開示のさらなる実施形態によれば、最大せん断波は、1MHzの周波数でトランスデューサに24Vppを入力して、0.2以下のメカニカルインデックス(MI)を生成する。
【0018】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサは、超音波トランスデューサの前面上の楕円の電極パターンであって、楕円の長軸と、楕円の短軸と、楕円の偏心と、に基づいた角度で斜面内に円形の有効放射面積を形成して、角度における時空間の測定精度を高める、電極パターンを有する。
【0019】
本開示のさらなる実施形態によれば、同調回路は、高効率の送信器の電力スイッチング増幅器の出力段の一部である。
【0020】
本開示のさらなる実施形態によれば、電力スイッチング増幅器は、D級と、E級と、F級と、の何れかの構成を有する。
【0021】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサの組立体は、マイクロコントローラユニット(MCU)の部分的に属し、AMCの第1表面と、非伝播性を示す生体組織と、の結合による気泡を検知する、ゲルセンサと、AMC/皮膚界面の表面における、振幅及び位相のコヒーレンスをサンプリングし、トランスデューサの筐体に組み込まれる処理回路と、を備える。
【0022】
本開示のさらなる実施形態によれば、超音波トランスデューサの組立体は、外部テストメータであって、超音波トランスデューサの空間音響ビーム方位と、出力が正規化されて外部テストメータに送られる、外部印加のAMCの共役面と、の和を積分して、総送信rms電力を決定する外部テストメータ、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の実施形態による、その内部表面を示すように配向された音響モードコンバータ(AMC)と、トランスデューサの外部から印加された第2AMCと、を示すの写真である。
【
図2】本開示の実施形態による、超音波トランスデューサを備える埋め込み型AMCの写真である。
【
図3】本開示の実施形態による、プラスチック筐体を使用する、超音波トランスデューサの組立体、の複数の視点から示される図である。
【
図4】本開示の実施形態による、超音波トランスデューサの測定された電気音響特性の表である。
【
図5】
図5A~Cは、本開示の実施形態による、(A)典型的なZスキャンと、(B)3mmにおける典型的なX-Yスキャンと、(C)34.8mmにおける典型的なX-Yスキャンを示す。
【
図6】本開示の実施形態による、生体組織における非熱非線形超音波挙動の一般的な測定値の表である。
【
図7】本開示の一実施形態による、ビームの経路長を正規化するために被試験ユニットに対して180°回転させたマッチングAMC、を用いて超音波トランスデューサが送信した、二乗平均平方根(rms)音響パワーを測定する手段を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、音響モードコンバータ(AMC)100試験装置の写真である。右側において、AMC100は、トランスデューサを受け入れることができる凹部110を示す向きになっている。左側は、AMCを横にして示しており、凹部110に受け入れられたトランスデューサ120と、トランスデューサ120に対向する斜角面140を示している。トランスデューサには、電源コード150が取り付けられている。これは、斜めビームステアリングの最も単純なアプローチである。斜角は、骨組織内を伝播する縦方向エネルギーとせん断エネルギーの相対量と、生成される熱エネルギーの量と、を制御できる。
【0025】
本開示の一実施形態によれば、せん断モードと縦モードとの間のバランスを決定するために、共鳴生体構造を並列4層系としてモデリングし、最も外側の3層、すなわち皮膚、脂肪、筋肉は、粘性流体を示し、最も内側の第4層、すなわち骨は粘弾性固体を示す。骨組織は、骨折修復に有意義な影響を与えるために、粘性成分と弾性成分の両方を特徴付ける必要がある。
【0026】
一実施形態によれば、骨の内部に伝播される音響波は、せん断波と縦波の両方として伝播し、本明細書ではバイモデル音響信号(BMAS、Bi-Model Acoustic Signal)と呼ばれる。
【0027】
スネルの法則は、波が遅い材料から速い材料に移動する場合、第一臨界角と呼ばれる入射角が存在し、縦波の屈折角が90度になることを示している。入射角が最初に臨界角より大きくなると、材料に伝播するせん断波のエネルギーは、縦波のエネルギーより大きくなり、斜角が大きくなるにつれて増加する。ほとんどの材料では、せん断波の屈折角がほぼ90度になる入射角も存在する。これは第二臨界角と呼ばれる。
【0028】
さらに、物理音響学において、平面波がほぼ第2臨界角で斜入射し、粘性流体と骨などの粘弾性固体とのほぼ平面界面に入射する場合、せん断波が大きくなり、骨の骨膜表面に沿って伝搬し、その直下を伝搬する。音響せん断波は、縦波よりも「損失性」であることに注目すると、せん断波の、空間平均-時間平均(SATA)強度レベルは、治癒効率を高めるために、0.5-2MHz領域において、縦波に必要な強度レベルよりも少なくとも10dB/cm2増加させる必要がある。
【0029】
外科的な両側腓骨骨切り術を受けた成体ウサギの概念実証(POC)ねじり試験の結果、実施形態によるBMAS励起を有する
図1の試験装置100は、治療を受けた後、現行の米国食品医薬品局(FDA)承認装置よりも優れていることが示された(非特許文献1)。試験装置における主要なせん断波モードは、斜角31.5度のシリコーンゴムのくさびで構成される外部AMC110で達成され、骨成長刺激(BGS、Bone Growth Stimulation)は、骨内膜治癒よりも骨膜治癒に有利に反応するようであった。実施形態によるAMCは、1.30~1.90MRaylsの範囲の音響インピーダンスを有する、シリコーンゴムの、室温加硫(RTV、Room Temperature Vulcanized)組成物から構成される。
【0030】
一実施形態によれば、RTV材料が選択されたのは、その音響インピーダンスが、対象の生体組織の音響インピーダンスと密接に一致するからである。加えて、RTV材料は、所望の骨組織における最大せん断体積のための第2の臨界角に近い斜角が生じるように容易に成形することができる。実施形態において、RTV-60のシリコーンゴムを使用しているが、実施形態はこれに限定されず、他の実施形態では、RTV-31、RTV-88、RTV-511、RTV-560、RTV-577などのRTV群の他のものも使用できるが、これらに限定されない。しかし、音響インピーダンスが生体組織の音響インピーダンスと密接に一致する、任意の材料をAMCに使用することもできる。
【0031】
図2は、筐体固定具210と、斜め透過を生じさせるためのRTV-60のシリコーンゴムのAMCウェッジ220と、が埋め込まれた放射面を含むバレル超音波トランスデューサの組立体200を示す。
図2に示す典型的なバレル超音波トランスデューサの組立体200は、直径1
1/
2インチ×高さ1インチであるが、実施形態は、これらの寸法に限定されるものではなく、必要に応じてより大きくてもよい。
図2に示す筐体固定具210は、円筒形状であり、円筒の軸に垂直な断面が円形であるが、実施形態はこれに限定されず、筐体固定具210は、他の実施形態では、他の断面、例えば、長方形、六角形、又は五角形等を有してもよい。さらに、バレル超音波トランスデューサの組立体200を作製するための例示的な材料は、硬質で機械加工可能で成形可能なプラスチックである。埋め込まれたAMCウェッジ220、の目に見える正面は、
図1のAMCの斜角面140に対応する。RTV-60は、24時間室温硬化剤0.5重量%DBTDL(ジブチルスズジラウレート)を使用する2液型コンパウンドである。AMCウェッジ220は、
図2で見える面、の反対側にある
図1の凹部110に対応する凹部を含み、AMCウェッジ220の凹部には圧電セラミックトランスデューサが埋め込まれている。圧電セラミックトランスデューサは、非シリコーン整合層を含み、トランスデューサ整合層をAMCに31.50の角度で埋め込むために、SS4004PまたはSS4155などのシリコーンプライマーの均一な薄い接着フィルムを用いる必要がある。頂点の厚さは最大2mmが望ましいが、実施形態はこれに限定されない。頂点の厚さが薄い場合、より脆弱なAMCが生成される可能性があり、厚い場合、RTV吸収によるSATAの損失増加を補うために追加電力が必要となる可能性がある。31.5度のビームパターンは、結晶中心から約8.5mmの深さでスキャンされている。RTV-60は、病院グレードのエラストマーであり、無毒性で血液を透過せず、1.0MHzにおける音響減衰は3.64dB/cm、音響インピーダンスは1.36MRayls、縦速度は919m/s、密度は1478kg/m
3である。これらの音響パラメータは、報告されているSelfridgeのデータ(非特許文献2)と非常によく一致している。
【0032】
図3は、実施形態による、圧電トランスデューサ310と、筐体320と、を備える超音波トランスデューサの組立体300、の断面図及び正面図である。筐体320は、その正面に1/4波整合層311で覆われた電極付け接地面、を有する圧電トランスデューサ310を含み、その上に埋め込みAMC330が取り付けられている。
【0033】
トランスデューサ素子は、筐体の前面に対して31.5の角度で傾斜しており、この角度は、埋め込まれたAMC330のくさび角と一致している。正面図はAMC330を除去したトランスデューサ310を示しており、筐体320の上部内面321も露出している。筐体上のインジケータ380は、内蔵AMCによるビームステアリングの方向を示す。
図2を参照して上述した筐体寸法は、後方散乱干渉を生じることなく所望の斜角での透過を可能にする。
【0034】
トランスデューサ310の背面312の後ろの間隔325は、空気で満たされているが、背面材料の音響インピーダンスを制御することで、検出および測定パラメータの感度に大きく影響することもトランスデューサ設計技術ではよく知られている。限定されないが、圧電素子の例としては、PZT-4、PZT-5H、PZT-7H、PZT-8などが挙げられる。圧電トランスデューサ310には、同調電気回路370も含まれる。
【0035】
筐体320の背面は、ケーブル筐体350と、ケーブル筐体350及びトランスデューサ310に接続された電気同調回路370と、を有する。圧電トランスデューサ310の背面312は、電極パターン312で均一に覆われていてもよいし、楕円の電極パターン313で覆われていてもよい。
図3に示すような同調回路は、トランスデューサの複素インピーダンスを、駆動トランスミッタの高電力スイッチング増幅器の前出力段、に負荷を与える50オームの抵抗、に変換するための直列RLCネットワークである。電子機器の設計技術では、特定の動作上の考慮事項(平衡、不平衡、放熱、Qなど)を容易にするために、図示の直列RLCを等価円周率(π)及びTネットワークに置き換えることができることはよく知られている。
【0036】
一部の実施形態において、超音波トランスデューサの組立体300は、マイクロコントローラユニット(MCU)390に属するゲルセンサ395と、AMC/皮膚界面の正面における振幅及び位相コヒーレンスをサンプリングする、補助処理回路360とを含む。ゲルセンサ395は、AMCの第1表面と、生体組織と、の効率的な結合を妨げる可能性のある気泡の影響を検知する。ゲルセンサ395の例としては、米国特許第6,261,249号明細書に開示されており、その内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0037】
また、ゲルセンサ395の電気同調回路370は、送信器の電力スイッチング増幅器の出力段の一部であってもよく、D級、E級、F級のいずれかの構成であってもよいが、これらに限定されるものではない。パワーMOSFETを同調出力段から分離することは、バッテリーのサイズ、発熱、および信頼性を向上させるために付随する送信器の超小型化設計に関連する性能に利益をもたらす可能性がある。
【0038】
3つの試験済み超音波トランスデューサの電気音響パラメータは、
図4に示す表1に示されている。
図4は、トランスデューサのシリアル番号(S/N)、中心周波数、-6dB帯域幅、-20dBパルス幅、および電気インピーダンスZ
electを含む、本開示の実施形態による試験された超音波トランスデューサの測定された電気音響特性の表である。例示的な超音波トランスデューサは、0.1MHz~10MHzの共振中心周波数で音響波を送信する。別の例示的な超音波トランスデューサは、0.5MHzから2MHzの周波数で音響波を送信する。一実施形態による超音波トランスデューサは、30~60mW/cm
2の空間平均時間平均強度、0.1~10ミリ秒のパルス幅、10~50%のデューティ比、および10KHz以下のパルス繰り返し周波数で、1MHzで骨折治癒のための音響波を送信する。
【0039】
AMC330のシリコーンゴムポリマーは、スネルの法則に基づくシリコーンゴムポリマー、の縦方向及びせん断速度に基づいて第2の臨界角を示し、骨組織において最大せん断波を生成する。実施形態において、最大せん断波は、医療用超音波のための6.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する。実施形態において、最大せん断波は、医療用超音波に対して4.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する。最大せん断波は、0.5以下のメカニカルインデックス(MI)を生成し、1MHzの周波数でトランスデューサに24Vppを印加する。一実施形態において、最大せん断波は、医療用超音波に対して5.0以下のビーム不均等率(BNR)を有する。実施形態において、最大せん断波は、医療用超音波のための3.0以下のビーム不均等率(Rbn)を有する。最大せん断波は、0.2以下のメカニカルインデックス(MI)を生成し、1MHzの周波数でトランスデューサに24Vppを印加する。
【0040】
図5A~Cは、本開示の一実施形態による、典型的な超音波トランスデューサ(S/N5985)の(A)Zスキャンと、(B)3mmにおけるx-yスキャンと、(C)34.8mmにおけるx-yスキャンにおける画素数の関数としての、二乗平均平方根電圧(VRMS)のビームプロットを示す。有効放射面積(ERA、Effective Radiation Area)または有効放射面積(Aer、Area for effective radiation)、を決定するための標準的な試験プロトコルは、それぞれ面板から5mm(ERAの場合)および3mm(Aerの場合)のビーム表面に垂直なラスタースキャンを要求している。
【0041】
斜め透過については、以下の図がシリアル番号5985で代表されるように設計され製造された超音波トランスデューサの典型的なものである。
図5Aは、最初の20mmの1Dスキャンにおけるフレネルゾーンを示しており、34.8mmで最大となる同相フラウンホーファー領域へと能動的に進行し、同相波動は伝搬範囲の増加とともに1/zのようにゆっくりと減衰している。
図5B-Cに見られるように、x-y平面上のz=3.0およびz=34.8mmの試験トランスデューサの2D-斜めビームプロットでは、音響「ホットスポット」は特定されなかった。
【0042】
これらの図で最も特徴的な例外は、集束領域の形状で、近方界では円形、遠方界では楕円形である。トランスデューサの均一に電極付けされた面が楕円パターンで電極付けされた場合、遠方界における固有の斜角面において、楕円の長軸と、楕円の短軸と、楕円の偏心と、に基づく角度で円形の放射ビームパターンが生成され、その角度における空間-時間測定精度が向上する。これにより、受信時の誤報率が一定になる傾向があり、エコーの検出と、最大応答軸に沿った、特定の照射された関心領域(ROI)からの情報の抽出が容易になる。
【0043】
図6は、試験した超音波トランスデューサの生体組織における非熱非線形超音波挙動の一般的な測定値、すなわち、トランスデューサのシリアル番号、メカニカルインデックス(MI;MPa/MHz
1/2)、有効放射面積(Aer;cm
2)、および医療診断および治療超音波の安全基準を確立するビーム不均等率(Rbn)の表、である表2を示す。
【0044】
図2の超音波トランスデューサは、表1に示すパラメータで、共振周波数1MHz、6dB帯域幅400kHz、一定エンベロープ、パルス幅200マイクロ秒、パルス繰り返し周波数1kHz、デューティ比20%、トランスデューサへの入力駆動電圧24.0Vppで励起し、コンピュータ制御測定システムを用いて試験した。
<技術的背景>
(メカニカルインデックス(MI))
MIは、キャビテーション効果により生体組織内に誘起される超音波の破壊挙動の指標であり、高いピーク圧が得られることが多いBモードショートパルス、低デューティ比(2%未満)の診断イメージングを対象としている。FDAは、診断用及び治療用、の装置のMIを非スキャンモードで0.7未満とすることを要求しており、この値以下であればキャビテーションは(理論上)発生せず、測定された最大値を装置のラベルに表示することが義務付けられている。生体内では安定化した気体のポケットや自由気泡が存在すると想定されているが、臨床的にはまだ定かではない。
(ビーム不均等率、(BNR,Rbn);(ERA/Aer))
BNR/Rbnは、放射界に存在する可能性のある音響ホットスポットの尺度であり、[max I
SPTA/I
SATA]として定義される。ここで、[max I
SPTA]は、焦点の合っていないトランスデューサの最大圧力の音響軸方向距離で、(トランスデューサ直径)2/(4×波長λ)にほぼ等しい。ERAは、トランスデューサ軸から5mmの距離の-13dB点におけるビーム強度プロファイル関数の幅である。Aerは、トランスデューサ軸から3mmの距離の-10dB点におけるビーム強度プロファイル関数の幅である。
<試験方法>
(メカニカルインデックス)
MIの定義は、0.3dB/MHz・cmディレーティングされた、ピーク拡張音圧(Peak rarefactional pressure、p
r; MP
a)を中心信号スペクトル周波数(f; MHz)の平方根で割った比率である:
【0045】
【0046】
MIの測定プロトコルは以下の通りである:
1.トランスデューサのMRAに沿った音場のパルス強度積分(PII)を測定する。PIIは次のように計算される:
【0047】
【0048】
ここで、ρは密度であり、cは流体中の音の伝搬速度である。
2.最大PIIの位置で負圧を測定する。
【0049】
3.数式2の圧力を信号共振周波数の平方根で割る。
(ビーム不均等率)
水中での超音波トランスデューサからのステアビームは、フェースプレートの法線から約52.3度の角度をなしている。テストでは、できるだけ表面に近い平面でラスタースキャンを行い、ERAとAerをそれぞれ5mmと3mmで計算した。FDAは、治療用機器のBNRまたはRbn、が8.0未満であること、および測定された最大値を機器のラベルに表示することを要求している。
【0050】
BNrとRbnは、以下の数式3、数式4を用いて計算した:
【0051】
【0052】
【0053】
ここで、係数cosθはソナーやレーダーでは斜角係数と呼ばれ、Isptaはハイドロフォンが現場で検出した最大強度、θは面板の法線に対するビームの測定角度、すなわちz軸と伝搬方向の間の角度である。
【0054】
実際のビームプロット測定では、フェースプレートのRTV材料速度(919m/s)と水の速度(1492m/s)の差は、フェースプレートの法線に対して約θ=52.3度のビームの屈折をもたらす。表2のAerの値には、斜度係数cos52.3度(=0.6115)が含まれている。
【0055】
試験されたトランスデューサはMI≦0.13を示した。1992年のAIUM-NEMA規格は、非スキャンモードにおけるMIの許容可能値を0.7未満と提唱しており、これ以下では(理論上)キャビテーションは発生しない。現在までの臨床研究の結果、MIが0.5未満であれば、非熱的な生物学的悪影響はないことが示されている。(非特許文献6)
FDAと国際電気標準会議(IEC)は、治療機器のBNRとRbnの測定最大値が8.0未満であり、測定最大値を機器のラベル付けに表示することを要求している(非特許文献5、非特許文献6)。試験されたトランスデューサは、BNR≦5を示し、表2からRbn≦3を示した。トランスデューサが音響伝搬の線形領域で動作すると仮定すると、AerとRbnは、駆動電圧に依存しないはずであるのに対し、MIは駆動電圧によって変化することに注意する必要がある。IEC1689に記載された試験条件と方法を用いると、表2に報告されたRbnの結果は「(95%信頼水準で)±15%の測定不確かさを達成した」(非特許文献4)。
【0056】
さらに、能動素子は、このような材料と高分子、空隙および/または金属成分との複合材料で作ることができる。さらに、このような材料で作られた能動素子は、当業者に知られているように、ユニモルフ、モノモルフ、バイモルフ、シンバル、ムーニー、サンダー、レインボウ、セランボウなどで達成可能な伸張効果を介して低周波を生成することができる。さらに、本明細書で言及した周波数は、スピーカー、ブザー、同調する音叉、および/または上記の能動素子によって駆動される任意の非能動機械的振動素子を用いて、空気分子または人体と接触する媒体の分子の機械的振動によって生成することができる。さらに、本明細書で開示する低骨形成周波数は、機械的及び電気的に微細加工された超音波トランスデューサ(MUT)からなるトランスデューサによっても生成することができる。このようなMUTの例としては、機械的及び電気的に微細加工された静電容量型の超音波トランスデューサ(CMUT)、および機械的及び電気的に微細加工された圧電型の超音波トランスデューサ(PMUT)が挙げられる。CMUTおよびPMUTは、独立したトランスデューサとすることも、このようなMUTを駆動する電子回路基板上に集積することもできる。AMC材料には、熱可塑性ウレタンゴム、ポリウレタン、シリコーンゴムを使用することができる。
【0057】
図7は、埋め込みAMCの所定のトランスデューサの組立体720を有する超音波トランスデューサからのrms音響パワーを試験するための装置700を示す。
図7は、圧電トランスデューサ721およびAMC722が、ビームの経路長を正規化するために被試験トランスデューサ720に対して180°回転されたそれぞれの整合AMC732と接触している状態を示す
図2の内部断面を示す。2つのAMC722,732はカップリングゲル739によって分離されている。試験組立体700は、ガルバノメータ試験ユニット740と、試験圧電トランスデューサ731からの出力信号の正確で安定した測定に必要な線形低ノイズ前置増幅器、帯域通過フィルターおよびテスター740との整合ネットワークで構成され得る信号コンディショナー741とを含む。
【0058】
動作において、トランスデューサの組立体720は、AMCを生成し、AMCに伝播する。AMC732がトランスデューサの組立体720に対して180度回転しているという事実のために、AMC731の出力における超音波エネルギーの経路長は、AMCウェッジ722、732を通る屈折を最小にして、ほぼ同じである。従って、圧電素子731は、較正された検流計によって測定される電気信号を生成するために、圧電素子731を刺激する音響伝送のrms音響エネルギーのコヒーレンスの程度に応答する。
【0059】
実施形態による設計および製造アプローチは、以下のように、骨折を治癒するための骨刺激を得るための少なくとも10個の独自の特徴を特徴とすることができる。
【0060】
a.トランスデューサとAMC、を音響的および機械的に結合する。
b.スネルの法則で、第二臨界角と指定されている生体組織の関心領域に音響波をビームステアリングするためにAMCを使用する。
【0061】
c.RTV-60などのRTVのシリコーンポリマーからなる、音響モードコンバータ(AMC)をトランスデューサ筐体に組み込む。RTV群の他の材料を使用することもできる。
【0062】
d.医療用治療超音波のために、5.0以下のビーム不均等率(FDA;BNR)を生成すること。
【0063】
e.医療用超音波の治療用途において、ビーム不均等率(IEC;Rbn)が3.0以下であること。
【0064】
f.医療診断用及び治療用の両方の用途において、0.2以下のメカニカルインデックス(MI)を生成すること。
【0065】
g.トランスデューサの電極パターンを楕円形にすることにより、MRA上の斜面における音響強度を測定するための円形の有効放射面積を形成し、空間位置パラメータの測定精度を向上させること。
【0066】
h.駆動送信器に存在する高効率スイッチング電力増幅器の出力段を表す同調ネットワークを含み、トランスデューサに存在する単純な同調インダクタを含むことができる。効率の向上により、バッテリーの必要量を削減し、送信器の超小型化設計を容易にすることができる。
【0067】
i.送信器内のマイクロコントローラユニット(MCU)に部分的に存するゲルセンサと、AMC/皮膚インターフェースの正面における振幅と位相のコヒーレンスをサンプリングするトランスデューサ内の補助処理回路と、を使用する。
【0068】
j.較正されたガルバノメータ740を駆動するビーム経路長を正規化するために、共役AMC731-シグナルコンディショナ741で構成される組立体を用いて、被試験トランスデューサ720からの総rms音響出力を測定する。
【0069】
本開示の特定の例示的な実施形態を本明細書において具体的に説明したが、本開示の意図および範囲から逸脱することなく、本明細書において示され、説明される様々な実施形態の変形および修正を行うことができることは、本開示の実施形態が関係する当業者には明らかであろう。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0070】
【非特許文献1】Machado P、Li J.、Blackman R.、Liu J-B、Kepler C、Fang T、Muratore R、Winder J、Winder, A、Forsberg F著、「Comparison between clinically available low intensity pulsed ultrasound (LIPUS) and a novel bimodal acoustic signal system accelerating fracture healing」、submitted to TUFFC-manuscript no. 10470-2020、under review。
【非特許文献2】Selfridge, A.R.著、「Approximate Material Properties in Isotropic Materials」、IEEE Transactions on Sonics and Ultrasonics、Vol. SU-32、No.3、1985年5月、381-384頁。
【非特許文献3】IEC 62359:2010 + AMD1:2017 CSV: Ultrasonics-Field characterization - Test methods For the determination of thermal and mechanical indices related to medical indices related to medical diagnostic ultrasonic fields。
【非特許文献4】IEC International Standard 61689 Edition 3.0 2013. Ultrasonics-Physiotherapy systems - Field specifications and methods of measurement in the frequency range 0.5 MHz to 5 Hz.
【非特許文献5】「Mechanical Bioeffects from Diagnostic Ultrasound」、AIUM Consensus Statements、JUM、Vol 19(No. 2)、2000年2月。
【非特許文献6】「Special Section-Effects of Nonlinear Ultrasound Propagation on Output Dispay Indices」、JUM、Vol 18 (No. 1)、1999年1月、27-86頁。
【国際調査報告】