(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(54)【発明の名称】バランスのとれた味覚プロファイルを有する香味組成物
(51)【国際特許分類】
A23L 27/00 20160101AFI20240215BHJP
A23L 2/60 20060101ALI20240215BHJP
【FI】
A23L27/00 C
A23L27/00 E
A23L2/00 C
A23L2/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023507793
(86)(22)【出願日】2022-06-09
(85)【翻訳文提出日】2023-02-03
(86)【国際出願番号】 EP2022065648
(87)【国際公開番号】W WO2022258736
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2021/065380
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521397201
【氏名又は名称】シムライズ・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トム・ソマーズ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・リース
(72)【発明者】
【氏名】カタリーナ・ライヒェルト
(72)【発明者】
【氏名】エーゴン・グロス
(72)【発明者】
【氏名】ダリア・ルチュ
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル・バッケス
(72)【発明者】
【氏名】レベッカ・ヴィーブッシュ
(72)【発明者】
【氏名】スザンネ・ペツ
【テーマコード(参考)】
4B047
4B117
【Fターム(参考)】
4B047LB08
4B047LB09
4B047LF07
4B047LG05
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4B117LC03
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4B117LL01
4B117LL02
(57)【要約】
本発明は、調製物における味覚プロファイルを改善するためのヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを含む香味組成物に関する。更に、本発明は、バランスのとれた味覚プロファイルを有する調製物、及び調製物の味覚プロファイルを改善する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ヘスペレチン
及び
b)ヘスペレチンジヒドロカルコンを含み、
ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンが1:1~1:10の重量比で存在し、
c)場合によっては少なくとも1種の追加の香味剤
を含む、香味組成物。
【請求項2】
前記組成物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.01重量%~20重量%の量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが0.01重量%~20重量%の量で含まれる、請求項1に記載の香味組成物。
【請求項3】
前記組成物が、以下からなる群から選択される少なくとも1種の追加の香味剤c)を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の香味組成物:
脂肪族香味物質、特に、飽和脂肪族アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノール、不飽和脂肪族アルコール、例えば、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノール、脂肪族アルデヒド、例えば、飽和脂肪族アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナール、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド、例えば、2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール、脂肪族ケトン、例えば、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノンなど)、不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)など)、脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール、例えば、ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオン、脂肪族酸、例えば、直鎖飽和酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、分枝鎖飽和酸、例えば、2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸、及び不飽和酸、例えば、2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸)、脂肪族エステル、例えば、飽和エステル、例えば、メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート、及び不飽和エステル、例えば、メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート、脂肪族チオール及びジチオール(例えば、プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオール、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、他の脂肪族硫黄化合物、例えば、2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナート、脂肪族窒素化合物、例えば、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナート、脂環式化合物、例えば、脂環式ケトン、例えば、シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン、脂環式エステル、例えば、メチルジャスモナート、ヘジオン、テルペン、例えば、テルペンアルコール、例えば、リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール、テルペンアルデヒド、例えば、ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール、テルペンケトン、例えば、アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン、テルペンエステル、例えば、リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素、例えば、D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン、テルペンオキシド、例えば、1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン、芳香族化合物、例えば、芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール、芳香族アルデヒド、例えば、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール、芳香族酸、例えば、2-フェニル酢酸、ケイ皮酸、芳香族エステル、例えば、ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート、芳香族フェノール、例えば、フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール、芳香族硫黄化合物、例えば、チオフェノール、ジフェニルジスルフィド、芳香族窒素化合物、例えば、メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート、芳香族エーテル、例えば、バニリン、エチルバニリン、アネトール、芳香族オキシド、例えば、ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド、芳香族ラクトン、例えば、クマリン、ジヒドロクマリン、複素環式化合物、例えば、複素環式ラクトン、例えば、ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド、複素環式フラン、例えば、フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド、複素環式ピラン、例えば、マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート、複素環式ピロール、例えば、インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン、複素環式ピラジン、例えば、2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン、複素環式チアゾール、例えば、チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、
香味原料及び香味調製物、例えば、原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ、例えば、柑橘類(例えば、レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分、
ジュース濃縮物、例えば、オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物、例えば、原料からの水相及び回収物、例えば、柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜(例えば、キュウリ、トマト)及び香辛料(例えば、ショウガ)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナート(例えば、Hedion(登録商標))、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導体(ここでは、好ましくはホモフラネオール(=2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン)、ホモフロノール(=2-エチル-5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及び5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン)、マルトール及びマルトール誘導体(ここでは、好ましくはエチルマルトール)、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクトン(ここでは、好ましくはガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン)、デルタ-ラクトン(ここでは、好ましくは4-メチルデルタデカラクトン、マッソイラクトン、デルタデカラクトン、ツベロラクトン)、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【請求項4】
前記組成物が、
d)以下からなる群から好ましくは選択される、甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物:
天然甘味料、好ましくは天然に存在する甘味物質、例えば、植物抽出物、例えば、甘味炭水化物(例えば、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトール)、タンパク質(例えば、ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリン)、D-アミノ酸(例えば、D-フェニルアラニン、D-トリプトファン)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシド、例えば、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチン、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン、好ましくはグリチルリジンアンモニウム塩;抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、例えば、タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物、好ましくはバランシンA及び/又はバランシンBを含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から好ましくは選択される、合成甘味料、好ましくは合成甘味物質
を更に含む、請求項1、2又は3に記載の香味組成物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の香味組成物を含む調製物であって、好ましくは、前記香味組成物が、前記調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~5重量%、より好ましくは0.1~1重量%の量で含まれる、調製物。
【請求項6】
前記調製物が、消費に適した調製物、好ましくは食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品からなる群から選択される、請求項5に記載の調製物。
【請求項7】
前記調製物が、以下からなる群から選択される1種以上の香味剤を更に含む、請求項5又は6に記載の調製物:
脂肪族香味物質、特に、飽和脂肪族アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノール、不飽和脂肪族アルコール、例えば、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノール、脂肪族アルデヒド、例えば、飽和脂肪族アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナール、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド、例えば、2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール、脂肪族ケトン、例えば、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノンなど)、不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)など)、脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール、例えば、ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオン、脂肪族酸、例えば、直鎖飽和酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、分枝鎖飽和酸、例えば、2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸、及び不飽和酸、例えば、2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸)、脂肪族エステル、例えば、飽和エステル、例えば、メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート、及び不飽和エステル、例えば、メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート、脂肪族チオール及びジチオール(例えば、プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオール、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、他の脂肪族硫黄化合物、例えば、2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナート、脂肪族窒素化合物、例えば、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナート、脂環式化合物、例えば、脂環式ケトン、例えば、シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン、脂環式エステル、例えば、メチルジャスモナート、ヘジオン、テルペン、例えば、テルペンアルコール、例えば、リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール、テルペンアルデヒド、例えば、ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール、テルペンケトン、例えば、アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン、テルペンエステル、例えば、リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素、例えば、D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン、テルペンオキシド、例えば、1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン、芳香族化合物、例えば、芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール、芳香族アルデヒド、例えば、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール、芳香族酸、例えば、2-フェニル酢酸、ケイ皮酸、芳香族エステル、例えば、ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート、芳香族フェノール、例えば、フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール、芳香族硫黄化合物、例えば、チオフェノール、ジフェニルジスルフィド、芳香族窒素化合物、例えば、メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート、芳香族エーテル、例えば、バニリン、エチルバニリン、アネトール、芳香族オキシド、例えば、ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド、芳香族ラクトン、例えば、クマリン、ジヒドロクマリン、複素環式化合物、例えば、複素環式ラクトン、例えば、ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド、複素環式フラン、例えば、フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド、複素環式ピラン、例えば、マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート、複素環式ピロール、例えば、インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン、複素環式ピラジン、例えば、2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン、複素環式チアゾール、例えば、チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、
香味原料及び香味調製物、例えば、原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ、例えば、柑橘類(例えば、レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分、
ジュース濃縮物、例えば、オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物、例えば、原料からの水相及び回収物、例えば、柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜(例えば、キュウリ、トマト)及び香辛料(例えば、ショウガ)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナート(例えば、Hedion(登録商標))、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導体(ここでは、好ましくはホモフラネオール(=2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン)、ホモフロノール(=2-エチル-5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及び5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン)、マルトール及びマルトール誘導体(ここでは、好ましくはエチルマルトール)、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクトン(ここでは、好ましくはガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン)、デルタ-ラクトン(ここでは、好ましくは4-メチルデルタデカラクトン、マッソイラクトン、デルタデカラクトン、ツベロラクトン)、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【請求項8】
前記調製物が、以下からなる群から好ましくは選択される、甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物を更に含む、請求項5から7のいずれか一項に記載の調製物:
天然甘味料、好ましくは天然に存在する甘味物質、例えば、植物抽出物、例えば、甘味炭水化物(例えば、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトール)、タンパク質(例えば、ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリン)、D-アミノ酸(例えば、D-フェニルアラニン、D-トリプトファン)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシド、例えば、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチン、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン、好ましくはグリチルリジンアンモニウム塩;抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、例えば、タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物、好ましくはバランシンA及び/又はバランシンBを含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から好ましくは選択される、合成甘味料、好ましくは合成甘味物質。
【請求項9】
調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための請求項1から4のいずれか一項に記載の香味組成物の使用であって、好ましくは、前記調製物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.1~20ppm、好ましくは0.5~15ppm、より好ましくは1~10ppmの量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが1~30ppm、好ましくは2.5~20ppm、より好ましくは6~15ppmの量で含まれる、使用。
【請求項10】
前記少なくとも1つの味覚特性が、濃厚、こく、真正性、衝撃、食感、甘味及びみずみずしさ(juiciness)からなる群から選択される、請求項9に記載の使用。
【請求項11】
調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための方法であって、
a)消費に適した調製物、好ましくは食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品からなる群から好ましくは選択される、少なくとも1種の調製物を提供するステップ、
b)請求項1から4のいずれか一項に記載の香味組成物を提供するステップ、
c)ステップa)で提供される調製物とステップb)で提供される香味組成物とを接触させ、混合するステップ、
d)請求項5から8のいずれか一項に記載の調製物を得るステップ
を含む、又はからなる方法。
【請求項12】
ステップb)で提供される香味組成物が、調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~5重量%、より好ましくは0.1~1重量%の量で提供される、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調製物における味覚プロファイルを改善するためのヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを含む香味組成物に関する。更に、本発明は、バランスのとれた味覚プロファイルを有する調製物、及び調製物の味覚プロファイルを改善する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高糖含量(主にスクロース、ラクトース、グルコース若しくはフルクトース又はそれらの混合物)を有し、したがって甘味を有する食品又は飲料は、通常、消費者に強く好まれる。上記糖などの高含量の容易に代謝可能な炭水化物の消費は、血糖レベルを増加させ、過剰に消費された場合、脂肪沈着物の形成を潜在的にもたらし得ることが一般的に知られている。これは、制御又は相殺されなければ、過剰な体重、肥満、インスリン抵抗性、遅発性糖尿病及び関連する二次疾患を引き起こす可能性がある。特に、上記炭水化物の多くは、口腔内の特定の種類の細菌によって乳酸に分解され、青年又は成人の歯のエナメル質を攻撃して孔の形成又は炎症を引き起こすので、歯の健康にも影響を及ぼす可能性がある。
【0003】
したがって、食品産業の目的は、食品及び飲料中の糖の量を最小量に減少させることであり、好ましくは、消費者が味の違いに気付かないようにすることである。甘味を保持する1つの可能性は、甘味料の使用である。これらは、それ自体がカロリー値を持たないか、極低カロリー値しか持たず、同時に強い甘味印象を与える物質である。該物質は通常、非う蝕原性である(概要:非特許文献1)。その幾つかは、ソルビトール、マンニトール、他の糖アルコールなどのバルク甘味料として知られ、糖の性質を部分的に置換することもできるが、あまりにも頻繁な摂取は、一部の人々の間で浸透圧的に誘導される消化問題をもたらす。使用時のそれらの低濃度のため、非栄養性で極めて強力な甘味料は、食品に甘味をもたらすのに極めて適している。それにもかかわらず、それらはしばしば、糖(例えば、スクラロース、ステビオシド、シクラマート)とは似ていない異様な味、苦い及び/又は渋い後味(例えば、アセスルファムK、サッカリン)、又は更に望ましくない香味印象(例えば、グリチルレチン酸アンモニウム塩)を示す。
【0004】
不快な味を有する種々の物質、例えば、苦味物質、強い酸味物質及び渋味物質が食品及び飲料中に存在することがあり、これらは一方では適度に望ましく、特徴的であるが(例えば、茶又はコーヒー中のカフェイン、赤ワイン又は緑茶中のタンニン、いわゆる苦味レモン飲料中のキニーネ、豆乳中のサポニン若しくはイソフラボノイド又はそのグリコシド、ビール中のホップ抽出物、甘いフルーツジュース中のフルーツ酸又は食用酸)、他方では価値を大幅に低下させることもある。しばしば、不快な味は不快臭によって更に強化され、例えば、しばしば苦く渋い味を有する豆乳では、一般に「豆のような(beany)」と言われる調子もまた不快であると記述される。
【0005】
通常、苦味は特定の物質に起因し、これらの物質は(舌のいわゆる味蕾に存在する)味細胞上の特別な苦味受容体に結合し、神経化学的カスケードを介して脳にシグナルを送り、それが防御反応及びネガティブな味覚印象を引き起こす(非特許文献2参照)。
【0006】
渋味は、収れん剤、例えば、金属塩又はタンニンによる唾液中のプロリンに富むタンパク質の沈殿に起因する。その際、「潤滑剤」として働く通常は均一な唾液は、滑性を低下させる変性タンパク質を含み、したがって、口腔内にざらざらした又は乾燥した感覚を残し、これも渋味として感じられる(非特許文献3)。
【0007】
酸味はプロトン酸に起因する。その際、いわゆる滴定プロトン濃度は、pHよりも酸味印象に決定的であり、例えば、リンゴ酸溶液と同じpHの塩酸溶液は、リンゴ酸溶液よりも酸味がはるかに少ない。一般に、不快な酸味は、甘い香味物質、主に糖、又は塩味の物質、主に塩化ナトリウムと結合することによってかなり緩和されるが、酸味は苦味又は渋味の物質と結合するとはるかに不快であると認識される。しかし、甘味物質(例えば甘味料)は、通常、高濃度で使用され、その濃度は、その甘味印象に関して、少なくとも2重量%のスクロース水溶液に相当する量に相当し、酸味印象を著しく軽減する。
【0008】
甘酸っぱい果実又は野菜に由来する一部の食品又は飲料(例えば、フルーツジュース、果実調製物及びそれらから製造された食品)及び酸産生微生物による発酵によって製造される製品(例えば、ヨーグルト、ギー、ケフィア、大豆ヨーグルト、ザウアークラウト、サワードウで作ったパン、ソーセージ、酸乳、チーズ、混合ピクルス、ラクトビオン酸又はグルクロン酸を含有する清涼飲料)は、微生物の安定化に必要な酸味物質を多量に含む。これは、ある程度、味に関連するとして認められているが、多くの場合、製品の品質を維持するために必要なpHに影響を与えることなく、酸味の感覚的印象を軽減することが望まれる。
【0009】
非栄養性で極めて強力な甘味料もしばしば味の問題を示す。ステビア亜種又はキイチゴ属亜種中に天然に存在するステビオールグリコシド(例えば、ステビオシド、レバウジオシドA~Z[A、B、C、D、E、F、G、H、I、O、M、N、V、W、X、Z、KAなど]、ステビオールビオシド、ズルコシドA、ズルコシドB、ルブソシド、スアビオシドA、B及びG~J)は、極めて良好な甘味料であるが、十分な甘味効果に必要な濃度(例えば、10重量%のスクロース濃度に相当する甘味を達成するために、清涼飲料中のレバウジオシドA[純度>90%]の場合は400~600ppm)において、既に、明白な甘草様で不快な苦味及び渋味の異味及び/又は後味を示す。
【0010】
したがって、ある種の異味を呈することなく高い甘味を有する、味の問題を示す甘味料に代わる適切な代替物を見出すことが食品産業の特別な一目標である。
【0011】
特許文献1は、低糖調製物の甘味の増強剤としてのヘスペレチンの使用を記述している。しかし、ヘスペレチンは、レモネード、フルーツジュースなどの酸含量の高い調製物では有効性が低下する。しかし、これらの調製物は、低カロリー甘味料による甘味改善の主な標的の一つである。
【0012】
他の潜在的な甘味調節化合物は、ジヒドロカルコンである。これらの化合物の構造レベルを見ると、化合物の構造と甘味力の関係が1979年まで遡って調査された(非特許文献4)。3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル基は強力な甘味料の重要な条件であり、置換基の反転が甘味力の損失と関連することが判明した。強力な甘味のジヒドロカルコン(1)及び驚くほど無味のジヒドロカルコン(2)が前記刊行物に記載されている。ヘスペレチンジヒドロカルコン自体、及びこれらの化合物の潜在的なマスキング又は甘味増強特性は記述されていない。
【0013】
【0014】
ヘスペレチンジヒドロカルコンは、同様にジヒドロカルコン構造に基づく甘味料を扱っている刊行物非特許文献5に記載されている。明確な甘味印象に対する3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル基の重要性は、ここでも強調され、更に、残部芳香族化合物の2,6-ジヒドロキシ置換パターンが強力な甘味印象に特に重要であると考えられる。ヘスペレチンジヒドロカルコンの更なる感覚作用は記述されていない。
【0015】
特許出願特許文献2には、式(3)の4-ヒドロキシジヒドロカルコン及びそれらの塩が、甘い感覚的印象の強化のために記述されている。
【0016】
【0017】
式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに独立して、それぞれH、OH又はO-アルキル(好ましくは1~4個のC原子を有する、すなわち好ましくはC1~C4アルコキシ)を表し、ただし、残基R1、R2又はR3の少なくとも1つはOHを表す。しかし、ヘスペレチンジヒドロカルコンで見られる甘味増強効果には4-ヒドロキシ置換が必要であった。ヘスペレチンジヒドロカルコン自体は、低投与計画ではそれ自体で強い甘味を示さない。
【0018】
特許文献3は、種々の異なる味認識を抑制するためのヘスペレチンジヒドロカルコンの使用を開示している。その中の幾つかの適用例は、種々の甘味物質との混合物も開示しており、その1つはヘスペレチンである。これらの場合、ヘスペレチンは常にヘスペレチンジヒドロカルコンよりもはるかに多量に存在する。そこに開示された適用例の一般的な状況においては、甘味物質が一般にヘスペレチンジヒドロカルコンと比較して過剰に存在することが内在している。ヘスペレチンジヒドロカルコンと高果糖含量を有するコーンシロップ及び他の甘味料との混合物が特許文献4に記載されている。本願は、ヘスペレチンジヒドロカルコンと比較して過剰の甘味料の使用を記述する。
【0019】
したがって、食品産業においては、甘味プロファイルに関して調製物の味覚プロファイルのバランスをとることができ、甘味料の量を減少させることもできる利用可能な香味組成物を有することが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】WO2007/014879A1
【特許文献2】WO2007/107596A1
【特許文献3】WO2017/186299A1
【特許文献4】WO2019/080990A1
【非特許文献】
【0021】
【非特許文献1】Valerie B.Duffy、Madeleine Sigman-Grant、Margaret A.Powers、Denise Elmore、Esther F.Myers、Diane Quagliani、Marie Spano、Kimberly F.Stitzel、Sue Taylor、Robert Earl及びSonja Connor、Journal of the American Dietetic Association 2004、104(2)、255~275
【非特許文献2】Wolfgang Meyerhof、Reviews of Physiology、Biochemistry and Pharmacology 2005、154、37~72
【非特許文献3】Isabelle Lesschaeve、Ann C.Noble、American Journal of Clinical Nutrition 2005、81、330S~335S
【非特許文献4】J.Chem.Senses 1979、4(1)、35~47
【非特許文献5】J.Med.Chem.1981、24(4)、408~428
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
したがって、本発明の主な目的は、特に甘味プロファイルに関して、効率の高い味覚調節特性を示す香味組成物を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この主な目的は、a)ヘスペレチン及びb)ヘスペレチンジヒドロカルコン、c)場合によっては少なくとも1種の追加の香味剤を含む香味組成物を提供することによって解決され、ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンは、1:1~1:2000、好ましくは1:1.5~1:100、より好ましくは1:2.5~1:10、特に好ましくは1:1~1:10の重量比で存在する。
【0024】
本明細書で使用する香味組成物は、組成物を消費するとき、又は消費のための調製物に添加されるときに、ある/特定の味覚を生じ、増加させ、又は調節することができる物質を含む、又は該物質からなる混合物を記述する。
【0025】
驚くべきことに、ヘスペレチンは、ヘスペレチンジヒドロカルコン以下の量で使用したときに、ヘスペレチンジヒドロカルコンの甘味調節性を相乗的に増強できることが見い出された。ヘスペレチンジヒドロカルコン自体は特定の甘味を示さないが、ヘスペレチンと比較して過剰のヘスペレチンジヒドロカルコンを有するこうした香味組成物を含む甘味調製物は、ヘスペレチン又はヘスペレチンジヒドロカルコンを含む調製物よりも甘味が強く、より良好な食感及び甘味プロファイルを有することが観察された。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施例2に係るヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンの投与計画が異なる調製物の知覚結果の描写(HT/HC比1:3.33)。
【
図3】ヘスペレチンジヒドロカルコンと比較した過剰のヘスペレチンを有する調製物の知覚結果。
【
図4】実施例4に係るヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンの投与計画が異なる調製物の知覚結果の描写(HT/HC比1:1)。
【
図5】投与比1:1 HT/HCに対する実施例4の知覚結果のネットワーク図。
【
図6】実施例4に係るヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンの投与計画が異なる調製物の知覚結果の描写(HT/HC比1:6)。
【
図7】投与比1:6 HT/HCに対する実施例4の知覚結果のネットワーク図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
好ましい一実施形態は、a)ヘスペレチン及びb)ヘスペレチンジヒドロカルコン、c)場合によっては少なくとも1種の追加の香味剤からなる香味組成物に関し、ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンは、1:1~1:2000、好ましくは1:1.5~1:100、より好ましくは1:2.5~1:10の重量比で存在する。
【0028】
別の好ましい一実施形態は、a)ヘスペレチン及びb)ヘスペレチンジヒドロカルコン、c)場合によっては少なくとも1種の追加の香味剤からなる香味組成物に関し、ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンは、1:1~1:10、特に好ましくは1:1~1:6の重量比で存在する。
【0029】
本発明の好ましい一実施形態は、本発明に係る香味組成物に関し、組成物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.01重量%~20重量%の量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが0.01重量%~20重量%の量で含まれる。
【0030】
特に好ましいのは、a)ヘスペレチン及びb)ヘスペレチンジヒドロカルコンを含む又はからなる組成物であり、ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンは、1:6又は特に好ましくは1:3.33又は特に好ましくは1:2.5の重量比で存在する。
【0031】
本発明に係る香味組成物の別の好ましい一実施形態は、香味組成物に関し、該組成物は、以下からなる群から選択される少なくとも1種の追加の香味剤c)を更に含む。
脂肪族香味物質、特に、飽和脂肪族アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノール、不飽和脂肪族アルコール、例えば、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノール、脂肪族アルデヒド、例えば、飽和脂肪族アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナール、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド、例えば、2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール、脂肪族ケトン、例えば、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノンなど)、不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)など)、脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール、例えば、ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオン、脂肪族酸、例えば、直鎖飽和酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、分枝鎖飽和酸、例えば、2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸、及び不飽和酸、例えば、2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸)、脂肪族エステル、例えば、飽和エステル、例えば、メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート、及び不飽和エステル、例えば、メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート、脂肪族チオール及びジチオール(例えば、プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオール、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、他の脂肪族硫黄化合物、例えば、2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナート、脂肪族窒素化合物、例えば、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナート、脂環式化合物、例えば、脂環式ケトン、例えば、シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン、脂環式エステル、例えば、メチルジャスモナート、ヘジオン、テルペン、例えば、テルペンアルコール、例えば、リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール、テルペンアルデヒド、例えば、ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール、テルペンケトン、例えば、アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン、テルペンエステル、例えば、リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素、例えば、D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン、テルペンオキシド、例えば、1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン、芳香族化合物、例えば、芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール、芳香族アルデヒド、例えば、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール、芳香族酸、例えば、2-フェニル酢酸、ケイ皮酸、芳香族エステル、例えば、ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート、芳香族フェノール、例えば、フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール、芳香族硫黄化合物、例えば、チオフェノール、ジフェニルジスルフィド、芳香族窒素化合物、例えば、メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート、芳香族エーテル、例えば、バニリン、エチルバニリン、アネトール、芳香族オキシド、例えば、ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド、芳香族ラクトン、例えば、クマリン、ジヒドロクマリン、複素環式化合物、例えば、複素環式ラクトン、例えば、ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド、複素環式フラン、例えば、フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド、複素環式ピラン、例えば、マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート、複素環式ピロール、例えば、インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン、複素環式ピラジン、例えば、2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン、複素環式チアゾール、例えば、チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、
香味原料及び香味調製物、例えば、原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ、例えば、柑橘類(例えば、レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分、
ジュース濃縮物、例えば、オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物、例えば、原料からの水相及び回収物、例えば、柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜(例えば、キュウリ、トマト)及び香辛料(例えば、ショウガ)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナート(例えば、Hedion(登録商標))、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導体(ここでは、好ましくはホモフラネオール(=2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン)、ホモフロノール(=2-エチル-5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及び5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン)、マルトール及びマルトール誘導体(ここでは、好ましくはエチルマルトール)、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクトン(ここでは、好ましくはガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン)、デルタ-ラクトン(ここでは、好ましくは4-メチルデルタデカラクトン、マッソイラクトン、デルタデカラクトン、ツベロラクトン)、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【0032】
本発明の更に別の好ましい一実施形態は、本発明に係る香味組成物に関し、該組成物は更に以下を含む。
d)以下からなる群から好ましくは選択される、甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物:
天然甘味料、好ましくは天然に存在する甘味物質、例えば、植物抽出物、例えば、甘味炭水化物(例えば、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトール)、タンパク質(例えば、ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリン)、D-アミノ酸(例えば、D-フェニルアラニン、D-トリプトファン)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシド、例えば、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチン、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン、好ましくはグリチルリジンアンモニウム塩;抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、例えば、タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物、好ましくはバランシンA及び/又はバランシンBを含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から好ましくは選択される、合成甘味料、好ましくは合成甘味物質。
【0033】
本発明における「甘味を伝える」とは、上記1種又は複数の物質が舌の味蕾で甘味反応を生じ得ることを意味する。したがって、上記1種又は複数の物質は、固有の甘味を有する物質に数えられる。
【0034】
本発明の一態様は、本発明に係る香味組成物を含む調製物に関し、好ましくは、香味組成物が、調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~5重量%、より好ましくは0.1~1重量%の量で含まれる。
【0035】
好ましくは、調製物は、本発明に係る香味組成物から得られる量以外に、ヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを含まない。すなわち、調製物に含まれるすべてのヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンは、好ましくは、本発明に係る香味組成物から得られる。
【0036】
本発明に係る調製物の好ましい一実施形態は、調製物に関し、調製物が、消費に適した調製物、好ましくは食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品からなる群から選択される。
【0037】
好ましくは、消費に適した調製物は、以下からなる群から選択することができる:(低カロリーの)焼いた製品(例えば、パン、乾燥ビスケット、ケーキ、他の焼いた物品)、菓子(例えば、ミューズリーバー製品、チョコレート、チョコレートバー、棒状の他の製品、フルーツガム、糖衣、ハード及びソフトキャラメル、チューインガム)、非アルコール飲料(例えば、カカオ、コーヒー、緑茶、紅茶、(緑、紅)茶抽出物を濃縮した(緑、紅)茶飲料、ルイボスティー、他のハーブティー、果物含有清涼飲料、アイソトニック飲料、清涼飲料、ネクター、果物及び野菜ジュース、果物又は野菜ジュース調製物)、インスタントドリンク(例えば、インスタントココア飲料、インスタント茶飲料、インスタントコーヒー飲料)、肉製品(例えば、ハム、生ソーセージ又は生ソーセージ調製物、香辛料をかけた又はマリネした生鮮又は塩肉製品)、卵又は卵製品(乾燥卵、卵白、卵黄)、穀類製品(例えば、朝食用穀類、ミューズリーバー、調理済み米飯製品)、乳製品(例えば、全脂肪又は低脂肪又は無脂肪乳飲料、ライスプディング、ヨーグルト、ケフィア、クリームチーズ、ソフトチーズ、ハードチーズ、乾燥粉乳、乳清、バター、バターミルク、アイスクリーム、部分的又は完全に加水分解された乳タンパク含有製品)、大豆タンパク又は他の大豆分画から製造された製品(例えば、豆乳及びそれから製造された製品、単離された又は酵素処理された大豆タンパクを含む飲料、大豆粉を含む飲料、大豆レシチンを含む調製物、とうふ、テンペなどの発酵製品又はそれらから製造された製品、及び果実調製物と場合によっては香味料との混合物)、タンパクを豊富に含む植物材料(例えば、カラスムギ、アーモンド、エンドウ、ルピナス、レンズ豆、ソラマメ、ヒヨコマメ、イネ、アブラナの種子材料)由来の乳様調製物(乳型、ヨーグルト型、デザート型、アイスクリーム)、植物性タンパクを豊富に含む非乳飲料、果実調製物(例えば、ジャム、シャーベット、フルーツソース、果実の詰め物)、野菜調製物(例えば、ケチャップ、ソース、乾燥野菜、冷凍野菜、調理済み野菜、煮詰めた野菜)、スナック(例えば、焼いた又は揚げたポテトチップス又はジャガイモ生地製品、トウモロコシ又はアメリカホドイモベースの押出物)、脂肪及び油性製品又はその乳濁液(例えば、マヨネーズ、レムラード、ドレッシング、それぞれ全脂肪又は低脂肪)、他の調理済み料理及びスープ(例えば、乾燥スープ、インスタントスープ、調理済みスープ)、香辛料、香辛料混合物、特に例えばスナック分野で使用される調味料、甘味料調製物、錠剤又は小袋、飲料を甘くする又は白化させるための他の調製物。
【0038】
本発明の意味の範囲内の消費用調製物は、カプセル剤、錠剤(未被覆及び被覆錠剤、例えば胃耐性コーティング)、糖衣錠、顆粒、ペレット、固体混合物、液相中の分散物の形態の栄養補助食品として、乳濁液として、粉体として、溶液として、ペーストとして、又は嚥下若しくは咀嚼可能な他の調合物としても存在し得る。
【0039】
本発明においては、口腔衛生製品は、口腔及び咽頭の洗浄及びケア並びに呼気の清新のために当業者によって一般に使用される調合物を意味するものと理解される。公知の一般的な口腔衛生調合物は、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム、乳濁液、懸濁液、エアロゾル、噴霧剤及びカプセル、顆粒、トローチ、錠剤、甘味料又はチューインガムであり、この剤形のリストは可能な用途に関して限定されない。こうした調合物は、歯構造及び口腔を浄化及びケアし、呼気を清新にするために使用される。
【0040】
本発明に係る口腔衛生製品は、以下からなる群から好ましくは選択される:練り歯磨き、練り歯磨き、歯ゲル剤、洗口剤、洗口液、含嗽用液体、口腔又は咽頭噴霧剤(ポンプ又はエアロゾル噴霧剤)、ロゼンジ、ロゼンジ、キャンディー、チューインガム、噛みごたえのあるキャンディー及び歯科治療用チューインガム。
【0041】
本発明に係る調製物の別の好ましい一実施形態は、本発明に係る調製物に関し、調製物は、以下からなる群から選択される1種以上の香味剤を更に含む。
脂肪族香味物質、特に、飽和脂肪族アルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノール、不飽和脂肪族アルコール、例えば、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノール、脂肪族アルデヒド、例えば、飽和脂肪族アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナール、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド、例えば、2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール、脂肪族ケトン、例えば、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノンなど)、不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)など)、脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール、例えば、ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオン、脂肪族酸、例えば、直鎖飽和酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸、分枝鎖飽和酸、例えば、2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸、及び不飽和酸、例えば、2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸)、脂肪族エステル、例えば、飽和エステル、例えば、メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート、及び不飽和エステル、例えば、メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート、脂肪族チオール及びジチオール(例えば、プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオール、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、他の脂肪族硫黄化合物、例えば、2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナート、脂肪族窒素化合物、例えば、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナート、脂環式化合物、例えば、脂環式ケトン、例えば、シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン、脂環式エステル、例えば、メチルジャスモナート、ヘジオン、テルペン、例えば、テルペンアルコール、例えば、リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール、テルペンアルデヒド、例えば、ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール、テルペンケトン、例えば、アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン、テルペンエステル、例えば、リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素、例えば、D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン、テルペンオキシド、例えば、1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン、芳香族化合物、例えば、芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール、芳香族アルデヒド、例えば、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール、芳香族酸、例えば、2-フェニル酢酸、ケイ皮酸、芳香族エステル、例えば、ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート、芳香族フェノール、例えば、フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール、芳香族硫黄化合物、例えば、チオフェノール、ジフェニルジスルフィド、芳香族窒素化合物、例えば、メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート、芳香族エーテル、例えば、バニリン、エチルバニリン、アネトール、芳香族オキシド、例えば、ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド、芳香族ラクトン、例えば、クマリン、ジヒドロクマリン、複素環式化合物、例えば、複素環式ラクトン、例えば、ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド、複素環式フラン、例えば、フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド、複素環式ピラン、例えば、マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート、複素環式ピロール、例えば、インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン、複素環式ピラジン、例えば、2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン、複素環式チアゾール、例えば、チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、
香味原料及び香味調製物、例えば、原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ、例えば、柑橘類(例えば、レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分、
ジュース濃縮物、例えば、オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物、例えば、原料からの水相及び回収物、例えば、柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜(例えば、キュウリ、トマト)及び香辛料(例えば、ショウガ)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナート(例えば、Hedion(登録商標))、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導体(ここでは、好ましくはホモフラネオール(=2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン)、ホモフロノール(=2-エチル-5-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及び5-エチル-2-メチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン)、マルトール及びマルトール誘導体(ここでは、好ましくはエチルマルトール)、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクトン(ここでは、好ましくはガンマ-ウンデカラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン)、デルタ-ラクトン(ここでは、好ましくは4-メチルデルタデカラクトン、マッソイラクトン、デルタデカラクトン、ツベロラクトン)、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【0042】
本発明に係る調製物の別の一実施形態は、本発明に係る調製物に関し、調製物は、以下からなる群から好ましくは選択される、甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物を更に含む。
天然甘味料、好ましくは天然に存在する甘味物質、例えば、植物抽出物、例えば、甘味炭水化物(例えば、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトール)、タンパク質(例えば、ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリン)、D-アミノ酸(例えば、D-フェニルアラニン、D-トリプトファン)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシド、例えば、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチン、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン、好ましくはグリチルリジンアンモニウム塩;抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、例えば、タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物、好ましくはバランシンA及び/又はバランシンBを含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から好ましくは選択される、合成甘味料、好ましくは合成甘味物質。
【0043】
本発明の別の一態様は、調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための本発明に係る香味組成物の使用に関し、好ましくは、調製物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.1~20ppm、好ましくは0.5~15ppm、より好ましくは1~10ppmの量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが1~30ppm、好ましくは2.5~20ppm、より好ましくは6~15ppmの量で含まれる。
【0044】
驚くべきことに、上述した投与計画によって、上述した調製物の味覚プロファイルのバランスをとり得ることが見い出された。これらの範囲外の投与は、所望の効果がない(又は十分でない)、又は望ましくない異味を呈した。30ppmを超えるヘスペレチン濃度は、調製物において異味を示すことが認められた。
【0045】
好ましくは、少なくとも1つの味覚特性が改善される調製物は、ヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを全く含まない。すなわち、最終調製物に含まれるすべてのヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンは、好ましくは、本発明に係る香味組成物から得られる。
【0046】
本発明に係る使用の一実施形態は、本発明に係る香味組成物の使用に関し、少なくとも1つの味覚特性は、濃厚、こく、真正性、衝撃、食感、甘味及びみずみずしさ(juiciness)からなる群から選択される。
【0047】
上述したように、すべての味覚印象は、味覚印象を記述するためにパネリストによって使用される一般的な味覚印象であり、したがって当業者に既知である。こうした所望の味覚印象(又は好ましくは任意の味覚印象)が改善又は増強されるかどうかを決定するために、パネリストによって実施される単純な試験が(通常は二つ組で、好ましくは三つ組で)適用されてもよく、パネリストは、例えば、ヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを含む試料及び含まない試料、及び/又は異なる量のヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを含む異なる試料を評価する。
【0048】
本発明の更に別の一態様は、調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための方法に関し、以下のステップを含む又はからなる。
a)消費に適した調製物、好ましくは食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品からなる群から好ましくは選択される、少なくとも1種の調製物を提供するステップ、
b)本発明に係る香味組成物を提供するステップ、
c)ステップa)で提供される調製物とステップb)で提供される香味組成物とを接触させ、混合するステップ、
d)本明細書に定義された調製物を得るステップ。
【0049】
好ましくは、ステップa)で提供される調製物は、ヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンを全く含まない。すなわち、最終調製物に含まれるすべてのヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンは、好ましくは、本発明に係る香味組成物から得られる。
【0050】
本発明に係る方法の一実施形態は方法に関し、ステップb)で提供される香味組成物が、調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量%、好ましくは0.1重量%~5重量%、より好ましくは0.1~1重量%の量で提供される。
【0051】
本発明は、説明のための非限定的実施例によって更に特徴付けられる。
【実施例】
【0052】
実施例1:異なるベースにおける味覚調節
実験計画に基づいて、砂糖(例えば、HFCS、転化糖シロップ)、甘味料(Reb A、Reb D、Reb M、スクラロース、アセスルファムK)並びにヘスペレチンジヒドロカルコン(HC)及びヘスペレチン(HT)によって伝えられる甘味の異なる供給源に関して系統的に変化する86のアイスティープロトタイプ(飲用調製物)を作製した(結果を表1に示す)。
【0053】
知覚甘味規模に及ぼすHT及びHCの効果を調査するために、12名のパネリストからなる訓練された専門家パネルによって86種の試料をプロファイリングした(感覚的記述分析)。パネリストは、アイスティーの言語に関して甘味の属性に焦点を合わせて訓練された。各属性をその知覚強度に対して非構成的ラインスケール(10cm)でスコア化した。高いデータ信頼性を確保するために、すべての試料を2回試験した。甘味属性「甘味発生」、「甘味総合強度」及び「甘味持続性」を因子分析(VARIMAX回転による主成分分析)によっていわゆる甘味因子に集約した。甘味因子スコアは負の無限大から正の無限大までの値をとる。統計学的モデリング(JMPソフトウェア:適合モデル:標準最小二乗法、分散分析:DF86、F19.6907、p<.0001;R二乗0.972)を適用することによって、すべての有意な主効果及び二元配置相互作用効果が特定され、その中でHC(p<.0001)、HT(p<.0001)及びHCとHTの相互作用(p<.0001)が特定された。これらの主効果及び相互作用効果を異なるベース(表1参照)でANOVA、p<.05;事後検定:LSDを用いて更に試験した。表1は、HCとHTの相互作用が甘味因子に対して最も強い正の効果を有し、次いでHC主効果及びHT主効果が3番目で最小の正の効果を有することを示している(すべての有意性p<.0001)。同じ文字の試料に有意差はない。
【0054】
【0055】
実施例2:異なる味覚状況に及ぼすヘスペレチンジヒドロカルコン及びヘスペレチンの投与の影響
実施例1から得られた洞察を更に検証するために、HTとHCとの相互作用及び主効果を、ティーベース、0.05重量%レモン香料、4重量%高果糖コーンシロップ、0.1重量%クエン酸及び0.03重量%クエン酸三ナトリウムを含む飲用調製物を調製した設定で示す。HC及びHTの投与量を変えてこの調製物を4つの試料に分割した。その結果、1つの試料は、HC及びHTを含まず(対照)、HC10ppmを含み、HTを含まず(HC主効果)、HCを含まず、HT3ppmを含み(HT主効果)、HC10ppm及びHT3ppmを含む(HT×HC相互作用効果)。この結果、HTとHCの比は1:3.33であった。最終調製物を10名の教育を受けたパネリストからなる専門家パネルによってプロファイリングした(2回の測定)。異なる感覚的属性(甘味に焦点を合わせたアイスティー言語)を評価し、その知覚強度に対して非構成的ラインスケール(10cm)でスコア化した。試験の結果を以下の表2並びに
図1及び
図2に示す。
【0056】
【0057】
実施例3:過剰のヘスペレチンを用いた投与試験
7重量%スクロース及び0.15重量%クエン酸を含む飲用調製物を調製した。この調製物をヘスペレチンジヒドロカルコン及びヘスペレチンの異なる投与計画による投与試験のベース組成物として使用した。異なる試料を5名の教育を受けたパネリストからなる専門家パネルによって評価し、0~9の尺度でランク付けした。試験の結果を以下の表3及び
図3に示す。これらのデータによれば、ヘスペレチンジヒドロカルコンと比較してヘスペレチンの高投与計画は強い異味を示す。同時に、甘味印象は有意に増加せず、その結果、味覚プロファイルが不均衡になる。
【0058】
【0059】
実施例4:異なる味覚状況に及ぼすヘスペレチン及びヘスペレチンジヒドロカルコンの投与の影響の更なる試験
実施例1及び2から得られた洞察を更に検証するために、HTとHCとの相互作用及び主効果を、ティーベース、0.05重量%レモン香料、5重量%高果糖コーンシロップ、0.18重量%クエン酸及び0.03重量%クエン酸三ナトリウムを含む飲用調製物を調製した設定で示す。HT及びHCの投与量を変えてこの調製物を4つの試料に分割した。その結果、1つの試料は、HT及びHCを含まず(対照)、HT5又は3ppmを含み、HCを含まず(HT主効果)、HTを含まず、HC5又は18ppmを含み(HC主効果)、HT5又は3ppm及びHC5又は18ppmを含む(HT×HC相互作用効果)。この結果、HTとHCの比は1:1及び1:6であった。最終調製物を7名の教育を受けたパネリストからなる専門家パネルによってプロファイリングした(2回の測定)。異なる感覚的属性(甘味に焦点を合わせたアイスティー言語)を評価し、その知覚強度に対して非構成的ラインスケール(10cm)でスコア化した。試験の結果を以下の表4及び5並びに
図4~7に示す。
【0060】
【0061】
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ヘスペレチン
及び
b)ヘスペレチンジヒドロカルコンを含み、
ヘスペレチンとヘスペレチンジヒドロカルコンが1:1~1:10の重量比で存在し、
c)場合によっては少なくとも1種の追加の香味剤
を含む、香味組成物。
【請求項2】
前記組成物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.01重量%~20重量%の量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが0.01重量%~20重量%の量で含まれる、請求項1に記載の香味組成物。
【請求項3】
前記組成物が、以下からなる群から選択される少なくとも1種の追加の香味剤c)を更に含む、請求項
1に記載の香味組成物
:
エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノールを含む飽和脂肪族アルコール
、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノールを含む不飽和脂肪族アルコール
、飽和脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナールを含む)、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド(
2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール)を含む脂肪族アルデヒド
、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノン
を含む)、
及び不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)
を含む)
を含む脂肪族ケトン、
ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオンを含む脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール
、直鎖飽和酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸
を含む)、分枝鎖飽和酸
(2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸
を含む)、及び不飽和酸
(2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸
を含む)
を含む脂肪族酸、飽和エステル
(メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート
を含む)及び不飽和エステル
(メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート
を含む)を含む脂肪族エステル、脂肪族チオール及びジチオール
(プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオールを含む
)、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、
2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナートを含む他の脂肪族硫黄化合物
、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナートを含む脂肪族窒素化合物
、から選択される脂肪族香味物質、脂環式ケトン
(シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン
を含む)及び脂環式エステル
(メチルジャスモナート、ヘジオン
を含む)を含む脂環式化合物
、テルペンアルコール
(リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール
を含む)、テルペンアルデヒド
(ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール
を含む)、テルペンケトン
(アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン
を含む)、テルペンエステル
(リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート
を含む)、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素
(D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン
を含む)、テルペンオキシド
(1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン
を含む)を含むテルペン、芳香族アルコール
(ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール
を含む)、芳香族アルデヒド
(ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール
を含む)、芳香族酸
(2-フェニル酢酸、ケイ皮酸
を含む)、芳香族エステル
(ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート
を含む)、芳香族フェノール
(フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール
を含む)、芳香族硫黄化合物
(チオフェノール、ジフェニルジスルフィド
を含む)、芳香族窒素化合物
(メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート
を含む)、芳香族エーテル(バニリン、エチルバニリン、アネトール
を含む)、芳香族オキシド
(ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド
を含む)、芳香族ラクトン
(クマリン、ジヒドロクマリン
を含む)を含む芳香族化合物、複素環式ラクトン
(ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド
を含む)、複素環式フラン(フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド
を含む)、複素環式ピラン
(マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート
を含む)、複素環式ピロール
(インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン
を含む)、複素環式ピラジン
(2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン
を含む)、複素環式チアゾール
(チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール
を含む)を含む複素環式化合物、
以下を含む香味原料及び香味調製物:
以下の原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ
:柑橘類
(レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル
を含む)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分
)、
ジュース濃縮物
(オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物
を含む)、
以下の原料からの水相及び回収物
:柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜
(キュウリ、トマト
を含む)及び香辛料
(ショウガ
を含む)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナー
ト、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導
体、マルトール及びマルトール誘導
体、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクト
ン、デルタ-ラクト
ン、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【請求項4】
前記組成物が、
d
)甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合
物を更に含む、請求項1に記載の香味組成物。
【請求項5】
d)甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物が、以下:
甘味炭水化物(スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリンを含む)、糖アルコール(エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトールを含む)、タンパク質(ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリンを含む)、D-アミノ酸(D-フェニルアラニン、D-トリプトファンを含む)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチンを含むモグロシド、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン;タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物を含む抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物を含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物、
を含む植物抽出物を含む天然に存在する甘味物質;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から選択される合成甘味物質からなる群から選択される、
請求項4に記載の香味組成物。
【請求項6】
請求項
1に記載の香味組成物を含む調製
物。
【請求項7】
請求項6に記載の香味組成物を含む調製物であって、前記香味組成物が、前記調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量%の量で含まれる、調製物。
【請求項8】
前記調製物が、
食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品を含む消費に適した調製
物からなる群から選択される、請求項
7に記載の調製物。
【請求項9】
前記調製物が、以下からなる群から選択される1種以上の香味剤を更に含む、請求項
6に記載の調製物
:
エタノール、イソプロパノール(isopronanol)、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、2-ヘプタノール、オクタノール(1/2/3)、デカノールを含む飽和脂肪族アルコール
、シス-2ペンテノール、シス-3ヘキセノール、トランス-2ヘキセノール、トランス-3ヘキセノール、シス-2オクテノール、1-オクテン-3-オール、シス-6ノネン-1-オール、トランス-2,シス-6ノナジエノールを含む不飽和脂肪族アルコール
、飽和脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、吉草酸アルデヒド、イソ吉草酸アルデヒド(isolvaleraldehyde)、ヘキサナール、3-メチルヘキサナール、オクタナール、ノナナールを含む)、又はモノ若しくは多不飽和脂肪族アルデヒド(
2-メチルブタ-2-エナール、トランス-2ヘキセナール、シス-3ヘキセナール、シス-4ヘキセナール、トランス-2オクテナール、トランス-2ノネナール、シス-6ノネナール、トランス-2,シス-6ノナジエナール、トランス2デセナール、トランス-2,トランス-デカジエナール)を含む脂肪族アルデヒド
、飽和ケトン(2-ブタノン、2-ペンタノン、2-ヘプタノン、2-オクタノン、2-メチルヘプタン-3-オン、2-デカノン、2-ウンデカノン
を含む)、
及び不飽和ケトン(1-ペンテン-3-オン、1-ヘキセン-3-オン、5-メチル-3-ヘキセノン、3-ヘプテン-2-オン、1-オクテン-3-オン、2-オクテン-4-オン、3-オクテン-2-オン、3-ノネン-2-オン(3-none-2-one)
を含む)
を含む脂肪族ケトン、
ジアセチル、アセチルメチルカルビノール、2,3-ヘキサンジオンを含む脂肪族ジケトン及び脂肪族ジケトール
、直鎖飽和酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘプタン酸、オクタン酸、デカン酸
を含む)、分枝鎖飽和酸
(2-メチルヘプタン酸、4-エチルオクタン酸
を含む)、及び不飽和酸
(2-ブテン酸、2-ペンテン酸、4-ペンテン酸、2-メチルペンテン酸、トランス-3ヘキセン酸、シス-3ヘキセン酸、3-オクテン酸、リノール酸
を含む)
を含む脂肪族酸、飽和エステル
(メチルアセタート、メチルブチラート、メチル-2-メチルブチラート、メチルヘキサノアート、エチルアセタート、エチルブチラート、エチル-2-メチルブチラート、エチル-3-メチルブチラート、エチルヘキサノアート、エチルデカノアート、イソプロピルアセタート、イソブチルアセタート、イソブチルバレラート、イソアミルアセタート、イソアミルブチラート、イソアミルイソバレラート、ヘキシルアセタート、ヘキシルヘキサノアート、3-オクチルアセタート
を含む)及び不飽和エステル
(メチル2-ヘキセノアート、アリルヘキサノアート、シス-3ヘキセニルアセタート、シス-3ヘキセニルブチラート
を含む)を含む脂肪族エステル、脂肪族チオール及びジチオール
(プロパンチオール、アリルメルカプタン、1-メトキシ-3-メチルブタン-3-チオールを含む
)、ジメチルスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジプロピルスルフィド、ジアリルトリスルフィド、
2-メルカプト-3-ブタノール、メチルチオプロパナール、3-メルカプト-ペンタノン、4-メトキシ-2-メチル-2-メルカプトブタノン、メチルチオブチラート、メチルチオブチラート、メチル3-メチルチオプロピオナートを含む他の脂肪族硫黄化合物
、ブチルアミン、トリメチルアミン、アリルイソチオシアナート、イソプロピルイソチオシアナートを含む脂肪族窒素化合物
、から選択される脂肪族香味物質、脂環式ケトン
(シス-ジャスモン、イソホロン、4-ケトイソホロン
を含む)及び脂環式エステル
(メチルジャスモナート、ヘジオン
を含む)を含む脂環式化合物
、テルペンアルコール
(リナロオール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、アルファテルピネオール、メントール、8-p-メンテン-1,2-ジオール、フェンコール、ボルネオール、ネロリドール、ホトリエノール
を含む)、テルペンアルデヒド
(ゲラニアール、ネラール、シトロネラール、ベータ-シネンサール
を含む)、テルペンケトン
(アルファ-イオノン、(D)-カルボン、(L)-カルボン、ヌートカトン、ピペリトン、メントン、アルファダマスコン、ベータダマシン(damascene)、ダマセノン
を含む)、テルペンエステル
(リナリルアセタート、ゲラニルアセタート、シトロネリルアセタート、カルビルアセタート、フェンキルアセタート
を含む)、テルペン硫黄化合物、4-メンタ-8-チオール-3-オン、チオゲラニオール、パラ-メンタ-1-エン-8-チオール、メルカプトp-メンタン-3-オン、テルペン炭化水素
(D-リモネン、L-リモネン、アルファ-ピネン、ベータ-ピネン、オシメン、アルファ-テルピネン、ガンマ-テルピネン、ベータ-ビサボレン、バレンセン
を含む)、テルペンオキシド
(1,8-シネオール、ローズオキシド、ミントラクトン、メントフラン
を含む)を含むテルペン、芳香族アルコール
(ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、2-フェニルアルコール
を含む)、芳香族アルデヒド
(ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、5-メチル-2-フェニルヘキセナール、サリチルアルデヒド、4-ヒドロキシベンズアルデヒド、シクラメンアルデヒド、2-フェニル-2-ブテナール
を含む)、芳香族酸
(2-フェニル酢酸、ケイ皮酸
を含む)、芳香族エステル
(ベンジルアセタート、ベンジルサリチラート、アニシルアセタート、メチルフェニルアセタート、メチルベンゾアート、メチルサリチラート、メチルシンナマート
を含む)、芳香族フェノール
(フェノール、オルト-クレゾール、パラ-クレゾール、2,3-ジメチルフェニル、2-エチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノール、4-ビニルフェノール、グアイアコール、4-ビニルグアイアコール、オイゲノール、チモール、カルバクロール
を含む)、芳香族硫黄化合物
(チオフェノール、ジフェニルジスルフィド
を含む)、芳香族窒素化合物
(メチルアントラニラート、メチルN-メチルアントラニラート
を含む)、芳香族エーテル(バニリン、エチルバニリン、アネトール
を含む)、芳香族オキシド
(ヘリオトロピン、ジフェニルオキシド
を含む)、芳香族ラクトン
(クマリン、ジヒドロクマリン
を含む)を含む芳香族化合物、複素環式ラクトン
(ガンマ-ブチロラクトン、ガンマ-ノナラクトン、ガンマ-デカラクトン、デルタデカラクトン、ジャスミンラクトン、デルタドデカラクトン、アンブレットリド
を含む)、複素環式フラン(フルフリルアルコール、フルフラール、2-アセチルフラン、テアスピラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、フルフリルメルカプタン、2-メチル3-フランチオール、2-メチル3-テトラヒドロフランチオール、ジフルフリルスルフィド、ジフルフリルジスルフィド
を含む)、複素環式ピラン
(マルトール、エチルマルトール、ローズオキシド、マルトールイソブチラート
を含む)、複素環式ピロール
(インドール、2-アセチルピロール、ピロリジン
を含む)、複素環式ピラジン
(2-メチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、2-メチル3-エチルピラジン、トリメチルピラジン、2-アセチルピラジン、2-メトキシ3-メチルピラジン、2-メトキシ3-エチルピラジン、2-メトキシ3-イソブチルピラジン、2-エチル3-メチルチオピラジン
を含む)、複素環式チアゾール
(チアゾール、2-メチルチアゾール、4-メチル5-ビニルチアゾール、2-イソブチルチアゾール、2-アセチルチアゾール
を含む)を含む複素環式化合物、
以下を含む香味原料及び香味調製物:
以下の原料からの精油、花香油(concretes)、無水物(absolutes)、抽出物又はチンキ
:柑橘類
(レモン、ライム、マンダリン、ベルガモット、グレープフルーツダイダイ、皮又はエッセンスオイル
を含む)、草本(ディル、パセリ、クミン、ローズマリー、セージ、クラリーセージ、バジル、タラゴン、タイム、オレガノ、セイボリー、マジョラム、オールスパイス、メース、ナツメグ、チョウジ葉、チョウジ芽、キャラウェイ、シナモン葉、シナモン皮、カッシア、カルダモン、ショウガ、ガランガル、ウコン、コエンドロ種子、コエンドロ葉、コロハ、ビャクシン液果、ヨモギ、ゲッケイジュ葉、ユーカリ属、白コショウ、緑ピーマン、白コショウ、ニンジン種子、セロリ種子、ロベージ葉、阿魏、タマネギ、ニラ、ニンニク、カラシナ、西洋ワサビ、トウガラシ、パプリカ、海藻、吉草油、モミの葉、スペアミント、ペパーミント、ウィンターグリーン、ブッコ葉、クロフサスグリ芽、ウイキョウ、ダイウイキョウ、フトモモ(jambu)、ロングペッパー、ダバナ、オリス、ミモザ、キンゴウカン、スミレ葉、ホーリーフ、ジャスミン、イランイランノキ、カナンガ、モクセイ、アンゲリカ、クラリーセージ、アンブレット種子、ホップ、カミツレ、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、シトロネラ、パルマローザ、リツェアクベバ、レモングラス、タゲテス、ネロリ、プチグレン、マテ、コニャック油、コーヒー、コーラナッツ、カカオ、緑茶、紅茶、白茶、ゲンチアナ、トルーバルサム、ベンゾイン樹脂、ペルーバルサム、カスカリラ、ガルバヌム、ベチベル、ラブダナム、パチョリ、ビャクダン、シーダー材、グアヤク材、オーク材、マソイ樹皮、バニラ鞘、トンカ豆、及びその濃縮画分
)、
ジュース濃縮物
(オレンジジュース、レモンジュース、イチゴ、チェリージュース、又はパッションフルーツ濃縮物
を含む)、
以下の原料からの水相及び回収物
:柑橘類(レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、グレープフルーツ)、リンゴ、セイヨウナシ、マルメロ、セイヨウカリン、赤色果実(キイチゴ、イチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、アメランキア(Amellanchia)(ジューンプラム)、ローズヒップ、クランベリー、プラム、プルーン、アカ及びクロフサスグリなど)、黄色果実(モモ、アンズ、ネクタリン、バナナなど)、熱帯果実(マンゴー、パッションフルーツ、パイナップル、ライチなど)、野菜
(キュウリ、トマト
を含む)及び香辛料
(ショウガ
を含む)、
アセトフェノン、アリルカプロアート、アルファ-イオノン、ベータ-イオノン、アニスアルデヒド、アニシルアセタート、アニシルホルマート、ベンズアルデヒド、ベンゾチアゾール、ベンジルアセタート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、ベータ-イオノン、ブチルブチラート、ブチルカプロアート、ブチリデンフタリド、カルボン、カンフェン、カリオフィレン、シネオール、シンナミルアセタート、シトラール、シトロネロール、シトロネラール、シトロネリルアセタート、シクロヘキシルアセタート、シメン、ダマスコン、デカラクトン、ジヒドロクマリン、ジメチルアントラニラート、ドデカラクトン、エトキシエチルアセタート、エチル酪酸、エチルブチラート、エチルカプラート、エチルカプロアート、エチルクロトナート、エチルフラネオール、エチルグアイアコール、エチルイソイソブチラート、エチルイソバレラート、エチルラクタート、エチルメチルブチラート、エチルプロピオナート、ユーカリプトール、オイゲノール、エチルヘプチラート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、ガンマ-デカラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセタート、ゲラニルアセタート、グレープフルーツアルデヒド、メチルジヒドロジャスモナー
ト、ヘリオトロピン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、トランス-2-ヘプテナール、シス-4-ヘプテナール、トランス-2-ヘキセナール、シス-3-ヘキセノール、トランス-2-ヘキセン酸、トランス-3-ヘキセン酸、シス-2-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルアセタート、シス-3-ヘキセニルカプロアート、トランス-2-ヘキセニルカプロアート、シス-3-ヘキセニルホルマート、シス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルアセタート、トランス-2-ヘキシルアセタート、シス-3-ヘキシルホルマート、パラ-ヒドロキシベンジルアセトン、イソアミルアルコール、イソアミルイソバレラート、イソブチルブチラート、イソブチルアルデヒド、イソオイゲノールメチルエーテル、イソプロピルメチルチアゾール、ラウリン酸、レブリン酸、リナロオール、リナロオールオキシド、リナリルアセタート、メントール、メントフラン、メチルアントラニラート、メチルブタノール、メチル酪酸、2-メチルブチルアセタート、メチルカプロアート、メチルシンナマート、5-メチルフルフラール、3,2,2-メチルシクロペンテノロン、6,5,2-メチルヘプテノン、メチルジヒドロジャスモナート、メチルジャスモナート、2-メチルメチルブチラート、2-メチル-2-ペンテノール酸(pentenol acid)、メチルチオブチラート、3,1-メチルチオヘキサノール、3-メチルチオヘキシルアセタート、ネロール、ネロールアセタート、トランス,トランス-2,4-ノナジエナール、2,4-ノナジエノール、2,6-ノナジエノール、2,4-ノナジエノール、ヌートカトン、デルタ-オクタラクトン、ガンマ-オクタラクトン、2-オクタノール、3-オクタノール、1,3-オクテノール、1-オクチルアセタート、3-オクチルアセタート、パルミチン酸、パラアルデヒド、フェランドレン、ペンタンジオン、フェニルエチルアセタート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルイソバレラート、ピペロナール、プロピオンアルデヒド、プロピルブチラート、プレゴン、プレゴール、シネンサール、スルフロール、テルピネン、テルピネオール、テルピノレン、8,3-sチオメンタノン(thiomenthanone)、4,4,2-チオメチルペンタノン、チモール、デルタ-ウンデカラクトン、ガンマ-ウンデカラクトン、バレンセン、吉草酸、バニリン、アセトイン、エチルバニリン、エチルバニリンイソブチラート(=3-エトキシ-4-イソブチリルオキシベンズアルデヒド)、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシ-3(2H)-フラノン及びその誘導
体、マルトール及びマルトール誘導
体、クマリン及びクマリン誘導体、ガンマ-ラクト
ン、デルタ-ラクト
ン、メチルソルバート、ジバニリン、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル-3(2H)フラノン、2-ヒドロキシ-3-メチル-2-シクロペンテノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、酢酸イソアミルエステル、酪酸エチルエステル、酪酸n-ブチルエステル、酪酸イソアミルエステル、3-メチル-酪酸エチルエステル、n-ヘキサン酸エチルエステル、n-ヘキサン酸アリルエステル、n-ヘキサン酸n-ブチルエステル、n-オクタン酸エチルエステル、エチル-3-メチル-3-フェニルグリシダート、エチル-2-トランス-4-シス-デカジエノアート、4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、1,1-ジメトキシ-2,2,5-トリメチル-4-ヘキサン、2,6-ジメチル-5-ヘプテン-1-アール及びフェニルアセトアルデヒド、2-メチル-3-(メチルチオ)フラン、2-メチル-3-フランチオール,ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド、フルフリルメルカプタン、メチオナール、2-アセチル-2-チアゾリン、3-メルカプト-2-ペンタノン、2,5-ジメチル-3-フランチオール、2,4,5-トリメチルチアゾール、2-アセチルチアゾール、2,4-ジメチル-5-エチルチアゾール、2-アセチル-1-ピロリン、2-メチル-3-エチルピラジン、2-エチル-3,5-ジメチルピラジン、2-エチル-3,6-ジメチルピラジン、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、3-イソプロピル-2-メトキシピラジン、3-イソブチル-2-メトキシピラジン、2-アセチルピラジン、2-ペンチルピリジン、(E,E)-2,4-デカジエナール、(E,E)-2,4-ノナジエナール、(E)-2-オクテナール、(E)-2-ノネナール、2-ウンデセナール、12-メチルトリデカナール、1-ペンテン-3-オン、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン、グアイアコール、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン、3-ヒドロキシ-4-メチル-5-エチル-2(5H)-フラノン、シンナムアルデヒド、ケイ皮アルコール(cinnamon alcohol)、メチルサリチラート、イソプレゴール及びこれらの物質の(ここでは明示しない)立体異性体、鏡像異性体、位置異性体、ジアステレオマー、シス/トランス異性体又はエピマー。
【請求項10】
前記調製物が
、甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物を更に含む、請求項
6に記載の調製物。
【請求項11】
甘味を伝える少なくとも1種の化合物又は化合物混合物が、以下:
甘味炭水化物(スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、メルチトース、メリビオース、ラフィノース、パラチノース、ラクツロース、D-フルクトース、D-グルコース、D-ガラクトース、l-ラムノース、D-ソルボース、D-マンノース、D-タガトース、D-アラビノース、l-アラビノース、D-リボース、D-グリセルアルデヒド、マルトデキストリンを含む)、糖アルコール(エリトリトール、トレイトール、アラビトール、リビトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、イソマルチトール(isomaltit)、ズルシトール、ラクチトールを含む)、タンパク質(ミラクリン、ペンタイジン(pentaidin)、モネリン、タウマチン、クルクリン、ブラゼイン、マビンリンを含む)、D-アミノ酸(D-フェニルアラニン、D-トリプトファンを含む)、又はこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質並びにこれらのアミノ酸及び/又はタンパク質の生理的に許容される塩を含有する天然源から得られる抽出物若しくは画分、特にそのナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、ステビオールグリコシド、ステビオシド、ステビオールビオシド、レバウジオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドG、レバウジオシドH、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドX、ズルコシド、ルブソシド、スアビオシドA、スアビオシドB、スアビオシドG、スアビオシドH、スアビオシドI、スアビオシドJ、バイユノシド1、バイユノシド2、フロミソシド1、フロミソシド2、フロミソシド3、フロミソシド4、アブルソシドA、アブルソシドB、アブルソシドC、アブルソシドD、シクロカリオシドA、シクロカリオシドI、オスラジン(oslandin)、ポリポドシドA、ストロギン1、ストロギン2、ストロギン4、セリグエアニン(selligueanin)A、ジヒドロケルセチン-3-アセタート、ペリラルチン、テロスモシドA15、ペリアンドリンI-V、プテロカリオシド、シクロカリオシド、ムクロジオシド、トランス-アネトール、トランス-シンナムアルデヒド、ブリオシド、ブリオノシド、ブリオノズルコシド、カルノシフロシド、スカンデノシド、ギペノシド、ヘマトキシリン、シアニン、クロロゲンサウレ(chlorogensaeure)、アルビジアサポニン、テロスモシド、ガウジチョウオシド、モグロシドV、ヘルナンズルシン、モナチンを含むモグロシド、グリチルレチン酸及びその誘導体、特にグリチルリジン;タウマトコッカス(thaumatococcus)又はステビア亜種、特にアマハステビア(stevia rebaudiana)の抽出物を含む抽出物又はこうした抽出物の濃縮画分、スイングル(swingle)抽出物、特にツルレイシ又は羅漢果(siratio grosvenorii)若しくはLuo-Han-Guo、甘草(glycerrhyzia)亜種、特にグリセリジア グラブラ(glycerrhyzia glabra)の抽出物、キイチゴ亜種、特にルブス スアビシムス(rubus suavissimus)の抽出物、リピア ズルシス(lippia dulcis)の抽出物を含む、ミセチア バランサエ(mycetia balansae)の抽出物、
を含む植物抽出物を含む天然に存在する甘味物質;
マガプ(magap)、ナトリウムシクラマート又はシクラミン酸の他の生理的に許容される塩、アセスルファムK;ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ナリンギンジヒドロカルコン、サッカリン、サッカリンナトリウム塩、アスパルタム、スーパーアスパルテーム、ネオテーム、アリターム、アドバンテーム、ペリラルチン、スクラロース、ルグズナム、カレラメ(carrelame)、スクロノナート若しくはスクロオクタート又はそれらの混合物からなる群から選択される合成甘味物質からなる群から選択される、
請求項10に記載の調製物。
【請求項12】
調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための請求項
1に記載の香味組成物の使
用。
【請求項13】
前記調製物の総重量に対して、ヘスペレチンが0.1~20ppmの量で含まれ、ヘスペレチンジヒドロカルコンが1~30ppmの量で含まれる、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
前記少なくとも1つの味覚特性が、濃厚、こく、真正性、衝撃、食感、甘味及びみずみずしさ(juiciness)からなる群から選択される、請求項
12に記載の使用。
【請求項15】
調製物における/調製物の少なくとも1つの味覚特性を改善するための方法であって、
a
)少なくとも1種の調製物を提供するステップ、
b)請求項
1に記載の香味組成物を提供するステップ、
c)ステップa)で提供される調製物とステップb)で提供される香味組成物とを接触させ、混合するステップ、
d)請求項6に記載の調製物を得るステップ
を含む、又はからなる方法。
【請求項16】
前記調製物が、食料品、嗜好用調製物、飲料、半製品及び口腔衛生製品を含む、消費に適した調製物からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ステップb)で提供される香味組成物が、調製物の総重量に対して、0.01重量%~10重量
%の量で提供される、請求項
15に記載の方法。
【国際調査報告】