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特表2024-508085バッグ用補足部品及び補足部品のバッグへの固定方法
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  • 特表-バッグ用補足部品及び補足部品のバッグへの固定方法 図1
  • 特表-バッグ用補足部品及び補足部品のバッグへの固定方法 図2
  • 特表-バッグ用補足部品及び補足部品のバッグへの固定方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(54)【発明の名称】バッグ用補足部品及び補足部品のバッグへの固定方法
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/08 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
A45C13/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540633
(86)(22)【出願日】2021-10-06
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 FI2021050659
(87)【国際公開番号】W WO2022167717
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】20215125
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523244118
【氏名又は名称】バルタネン ヤ バルタネン オウ
【氏名又は名称原語表記】VALTANEN & VALTANEN OY
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】バルタネン パトゥリック
(72)【発明者】
【氏名】バルタネン カリ
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA05
3B045AA52
3B045FC04
3B045FC05
3B045LA08
3B045LB02
(57)【要約】
本発明は、バッグの胴材(10)に形成された開口(10a)に連結されるように固定できるバッグ用補足部品(1)に関する。補足部品(1)は、平面的に隆起した中央部分(2b)と、この中央部分を取り囲むリム面(2c)とを有するベース要素(2)であって、リム面(2c)を含む平面が中央部分(2b)の平面に対して低いことによって中央部分(2b)を開口(10a)に装着可能である。開口(10a)の縁の周りの胴材(10)の内面(10')はリム面(2c)によって支持される。中央部分(2b)の外面は、UV印刷層(4)が被覆され、視認可能に露出されている。補足部品(1)は、補足部品(1)の周囲のリム面(2c)に対応する形状を有し、隆起した中央部分(2b)の周囲であって、リム面(2c)及びこのリム面(2c)に支持される胴材(10)の上に装着可能な固定フレーム(3)を備える。補足部品(1)のベース要素(2)と補足部品固定フレーム(3)は、固定手段(4a、4b)によって互いに固定できる。本発明は、更に、バッグ用補足部品(1)を固定するための方法に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグの胴材(10)に形成された開口(10a)に連結されるように固定できるバッグ用補足部品(1)であって、前記補足部品(1)は、
平面的に隆起した中央部分(2b)と、前記中央部分を取り囲むリム面(2c)とを有するベース要素(2)であって、前記リム面(2c)を含む平面が前記中央部分(2b)の平面に対して低いことによって前記中央部分(2b)を開口(10a)に装着可能であり、これにより、前記開口(10a)の縁の周りの胴材(10)の内面(10')が前記リム面(2c)によって支持され、前記中央部分(2b)の外面が可視UV印刷層(4)で完全に又は部分的に被覆されているベース要素(2)と、
前記補足部品(1)の周囲のリム面(2c)に対応する形状を有し、前記隆起した中央部分(2b)の周囲であって、前記リム面(2c)及び前記リム面(2c)に支持されている胴材(10)の上に装着可能である補足部品固定フレーム(3)と、
前記補足部品(1)の前記ベース要素(2)と前記補足部品固定フレーム(3)とを互いに固定できる固定手段(4a、4b)とを備える補足部品(1)。
【請求項2】
請求項1に記載の補足部品(1)において、前記補足部品(1)の前記ベース要素(2)及び前記補足部品固定フレーム(3)には複数の貫通孔(2d、3b)が形成されており、該貫通孔(2d、3b)は、前記リム面(2c)と前記固定フレーム(3)の全距離に沿って互いに整列して装着位置に分布し、該貫通孔(2d、3b)にネジとナット接続からなる前記固定手段(4a、4b)を挿入できる補足部品(1)。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の補足部品(1)において、前記胴材(10)の前記開口(10a)の縁に隣接して貫通孔(10b)が形成されており、前記貫通孔(10b)は、前記貫通孔(2d、3b)と同じ位置に配置されている補足部品(1)。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の補足部品(1)において、前記固定手段(4a,4b)は、いわゆるシカゴスクリュー型のネジ及びナット式コネクタであり、前記固定手段のスリーブナット(4a)は、前記ベース要素(2)及び前記補足部品固定フレーム(3)に形成された前記貫通孔(2d,3b)に挿入されて、前記固定手段のネジ部(4b)に固定される補足部品(1)。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の補足部品(1)において、前記UV印刷層は、前記中央部分(2b)の外表面の2%以上90%以下を覆う補足部品(1)。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の補足部品(1)において、前記バッグの胴材(10)は、前記バッグの前胴又は前記バッグの閉鎖フラップを形成する補足部品(1)。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の補足部品(1)において、前記ベース要素(2)は、剛体であり、その材料は、金属、合金、プラスチック、プラスチック混合物、複合材、又は木質系材料である補足部品(1)。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の補足部品(1)において、前記ベースプレート(2)は、装着時に、前記中央部分(2b)の外面が、前記胴材の外面(10")又は固定フレーム(3)の外面(3')に対して、所定の高さになるように寸法決めされている補足部品(1)。
【請求項9】
請求項8に記載の補足部品(1)において、前記中央部分(2b)の外面は、前記胴材の外面(10")又は固定フレーム(3)の外面(3')と面一である補足部品(1)。
【請求項10】
バッグの補足部品(1)を、バッグの胴材(10)に形成された開口(10a)に連結させて固定する方法であって、
a)前記補足部品(1)のベース要素(2)のリム面(2c)に対して隆起した平面状の中央部分(2b)を前記開口(10a)に装着し、前記開口(10a)の縁の周りの胴材(10)の内面(10')を前記リム面(2c)によって支持し、UV印刷層(4)で部分的又は完全に被覆された前記平面状の中央部分(2b)の外面を露出させる工程と、
b)前記補足部品(1)の装着要素(2)の周囲の前記リム面(2c)に対応する形状を有する固定フレーム(3)を、前記隆起した中央部分(2b)の周囲であって、前記リム面(2c)及び前記リム面(2c)に支持されている胴材(10)の上に装着する工程と、
c)前記補足部品(1)の前記装着要素(2)と前記補足部品固定フレーム(3)とを固定手段(4a、4b)で互いに固定する工程とを有する方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、前記補足部品(1)の前記装着要素(2)及び前記補足部品固定フレーム(3)には、複数の貫通孔(2d、3b)が形成されており、工程a)及び工程b)の間に装着ガイドとして作用する固定手段(4a、4b)として構成されたシカゴスクリュー型ネジのスリーブナット(4a)を、工程a)の前に、前記補足部品(1)の前記装着要素(2)の前記貫通孔(2d)に取り付ける方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグの胴材に形成された開口に連結されるように固定できるバッグ用補足部品(supplementary part)を対象とする。
【0002】
また、本発明は、バッグの胴材10に形成された開口10aに連結されるようにバッグ用補足部品を固定する方法を対象とする。
【背景技術】
【0003】
従来、バッグ、特に小型のハンドバッグやショルダーバッグが知られている。この種のバッグは、通常、目に見える胴を有するデザイン製品であり、胴は、通常、主に天然材料から調製された革及び/又は柔軟な布、あるいは、近年では、プラスチック等の合成的に調製された材料から形成されている。このようなバッグの胴材は、バッグの全体的なデザイン又は表面材のパターンによって識別性(distinctiveness)を有するものとなり、表面材は、縫製によって又は個々の形状の(金属製又は布製の)ファスナ、バックル及びロックによって結合してもよく、これらのファスナ、バックル及びロックは、胴材の表面に直接縫い付けられる場合もあれば、胴材を貫通する固定手段を使用して取り付けられる場合もある。しかしながら、このような目に見える識別性を実現するためには、(パターンのための)染め、目に見えるミシン目及び/又は縫い目等、周知の手法で胴材自体を加工する必要がある場合が多い。このように、胴材自体が、所望のデザイン又は識別性を作り出すためのプラットフォームとして機能する。このような従来公知のバッグは、例えば、特許文献US3214853A、US2009108036A1、CN208573174U及びWO2017103695A1に開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、胴材とは異なる、識別性を有する可視の胴(distinct visible wall)を必要に応じて形成でき、各バッグの識別性を、製造段階及び場合によってはそのライフサイクル中に、新規性及び進歩性を有する方式で変更できるバッグを提供することである。換言すれば、本発明の目的は、バッグの胴材に一体化できる新しい種類の胴であって、そこに形成される可視のデザイン又は識別性を有するシンボル(画像、マーキング)が、周知の胴材から独立している胴を提供することである。また、本発明の目的は、バッグをデザインするための全く新しい種類のツールをデザイナーや製造業者に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係る補足部品(supplementary part)は、平面的に隆起した中央部分と、この中央部分を取り囲むリム面とを有するベース要素であって、リム面を含む平面が中央部分の平面に対して低いことによって中央部分が開口に装着可能であり、これにより、開口の縁の周りの胴材の内面をリム面で支持することができ、中央部分の外面が可視UV印刷層で完全に又は部分的に被覆されているベース要素と、補足部品のリム面に対応する形状を有し、隆起した中央部分の周囲であって、リム面及びこのリム面に支持されている胴材の上に装着可能な補足部品固定フレームと、補足部品のベース要素と補足部品固定フレームとを互いに固定できる固定手段とを備えている。
【0006】
更に、上記目的を達成するために、バッグの補足部品を固定するための本発明に基づく方法は、a)補足部品のベース要素のリム面に対して隆起した平面状の中央部分を開口に装着し、開口の縁の周りの胴材の内面をリム面によって支持し、UV印刷層で部分的又は完全に被覆された平面状の中央部分の外面を露出させる工程と、b)補足部品装着要素のリム面に対応する形状を有する固定フレームを、隆起した中央部分の周囲であって、リム面及びこのリム面に支持されている胴材の上に装着する工程と、c)補足部品装着要素と補足部品固定フレームとを固定手段で互いに固定する工程とを有する。
【0007】
本発明の補足部品は、従来技術に関連して提示した欠点を回避しながら、簡単な手法で上述の目標を達成するバッグのための胴構造体(wall structure)を提供する。これは、識別性を有するUV印刷層でベース要素を被覆し、固定フレームがこれをきれいに縁取る補足部品によって達成され、これによって、ベース要素、したがって、補足部品全体が、胴材に連続する面を構成するとともに、進歩的な方式で識別性を有する。この構造により、例えば、ベース部材の中央部分の外面は、胴材の外面と面一になるように寸法決めできる。本発明の完成時点で、設計者及び製造者が使用できる同等の手段は想到されておらず、少なくとも、費用対効果の高い手法で同様の効果を生み出す目的で使用できる手段はなかった。
【0008】
従属請求項は、本発明の好ましい実施形態に対応する。
【0009】
次に、以下の図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】胴材及び破線で示されるハンドバッグに固定された本発明に基づく補足部品の上面図である。
図2図1に示す補足部品のベース要素及び破線で示されるその上にある胴材の上面図である。
図3図1のIII-III線に沿って部品を互いに別々に示す補足部品の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び図2は、本発明の好ましい実施形態を示す。図1は、胴材10を例示すると共に、破線によって、本明細書ではハンドバッグであるバッグ20の一例を示している。本明細書では、バッグ20は、バッグへの補足部品の配置を説明することだけを目的として示している。参照符号1で示す補足部品が固定される胴材10は、好ましくは、バッグ20の前胴又はバッグの閉鎖フラップ(closure flap:被せ蓋)である。胴材の材料は、革、人工革、プラスチック、プラスチック混合物、及び/又は柔軟な特性を有する布等、バッグに一般的に使用される材料である。図1は、胴材10に形成された開口10aの縁を破線で表しており、この縁は、後に詳細に説明する固定フレーム3によって覆われることになる。
【0012】
図2は、補足部品1が備えるベース要素2の一例を示し、このベース要素2は、装着時には図1に示す固定フレーム3によって覆われる。ベース要素2は、ここでは、矩形板状の要素である。ベース要素2の形状は、矩形に限定されるものではなく、例えば、楕円形、円形又は半円形、正方形、台形又は三角形等、大幅に変更してもよい。その形状は、原理的に、無制限である。ベース要素2は、好ましくは、剛体であり、その材料は、金属、合金、プラスチック、プラスチック混合物、複合材、又は木質系材料である。
【0013】
ベース要素2は、平面的に隆起した中央部分2bと、中央部分を取り囲むリム面2cとを備える。リム面2cを含む平面は、中央部分2bの平面に対して低くなっている。なお、「隆起する」及び「低くなっている」等といった表現は、胴材の材料厚み方向に装着した場合の配置を意味し、これ以外の限定的な意味を示すものではない。これにより、図1に示す胴材10に形成された開口10aに中央部分2bを装着できる。図3では、この装着工程を矢印P2によって示している。ここでは、開口10aの縁の周囲の胴材10の内面10'は、装着要素2のリム面2cによって支持される。したがって、開口10aの縁の形状は、ベース要素2(又は包括的には補足部品1)の形状によって決定される。この場合、平面状の中央部分2bは、胴材10の外面10"を含む平面よりも上に突出する。
【0014】
本発明によれば、中央部分2bの外面は、可視UV印刷層4によって完全に又は部分的に被覆されている。したがって、このUV印刷層4は、平面状の中央部分2bの外面を部分的に又は完全に覆う明確な画像を構成する。覆われていない領域2b'(図2参照)は、画像の個々の細部を構成する。ベース要素2の材料を金属とし、これを研磨して外面が光沢を有する鏡面とするソリューションも一つの例である。この場合、外表面の覆われていない領域2b'は、識別的な方式で光を反射する表面を形成する。UV印刷層は、好ましくは、中央部分2bの外表面の全面積の2%から90%の間を覆う。今日では、例えば金属へのUV印刷は簡単で費用対効果が高いため、個々の補足部品を容易に形成でき、したがって、個々のバッグの小ロット製造が可能になる。
【0015】
また、ベース要素2の形状によって、低コスト且つ高い完成度で、バッグの胴材10に形成された開口10aに補足部品1を固定できる。この目的のために、補足部品1は、補足部品1のベース要素2の周りのリム面2cに対応する形状を有する補足部品固定フレーム3を備える。固定フレームの材料は、ベース要素2の場合と同じ材料選択肢から選択できる。
【0016】
固定フレーム3の内側は、ここでは、中央部分2bの長方形形状に対応する開口を有する。したがって、固定フレーム3は、所定の位置において、隆起した中央部分2bの周囲であって、リム面2c及びこのリム面2cに支持されている胴材10の上に装着される。ベース要素2は、その中央部分2bの外面が、例えば、胴材の外面10"又は固定フレーム3の外面3'に対して、所望の高さになるように寸法決めしてもよい。中央部分2bの外面は、例えば、胴材の外面10"又は固定フレーム3の外面3'と面一となることが好ましい。
【0017】
更に、補足部品1は、固定手段4a、4bも含み、これによって、補足部品1を、胴材10に形成された開口10aに連結されるように固定しながら、補足部品1のベース要素2と補足部品固定フレーム3を互いに固定できる。固定手段は、シカゴスクリュー(組ネジ)又は別のタイプのネジとナットの組合せであることが好ましい。この固定を目的として、補足部品1のベース要素2及び補足部品固定フレーム3には、それぞれ複数の貫通孔2d、3bが形成されている。補足部品1が装着されると、貫通孔2d、3bはリム面2cと固定フレーム3の全距離に沿って互いに整列して分布し、これによって、ネジとナットで接続される固定手段4a、4bをそこに挿入できる。貫通孔2d、3bは、固定点を形成し、補足部品におけるその数は、2~20個である。図示の例では、10個の固定点を示している。
【0018】
シカゴスクリュー(組ネジ)型のネジとナットの組み合わせは、特に好ましい固定手段である。これらにより、図3に示すように、バッグの胴材10に形成された開口10aに連結されるように補足部品1を固定できる。図3では、各部品の特徴を明瞭にするために、特にベース要素2、固定フレーム3及び胴材の厚さを誇張して示している。典型的には、ベース要素2及び固定フレーム3の材料厚さは、0.5~2mmであるが、これらの厚さは材料によって異なる場合がある。まず、図3に示す矢印P1の方向に、装着要素2の貫通孔2dにスリーブナット4aを挿入する。もちろん、スリーブナット4aが貫通孔2dに挿入されるように、所定位置に配置されたスリーブナット4aに対して、ベース要素2を下降させてもよい。この場合、スリーブナット4aは、後続する装着工程における装着ガイドとして機能する。その後、スリーブナット4aによって位置を案内させながら、上記のように矢印P2方向に、胴材10に形成された開口10aを介して、胴材10を装着できる。この目的のため、貫通孔10bは、胴材10における開口10aの縁に隣接して形成されていることが好ましく、貫通孔10bは、貫通孔2d、3bと整列して配置される。
【0019】
続いて、次の工程では、貫通孔3bが開けられた固定フレーム3を矢印P3方向に装着する。ここで、固定フレーム3の形状(及び貫通孔3bの位置)は、補足部品1の装着要素2の周囲のリム面2c、すなわち、隆起した中央部分2bの周囲であって、リム面2c及びこのリム面2cに支持されている胴材10の上面に対応するものである。そして、矢印P4の方向に、固定手段のネジ部材4bをスリーブナット4aに連結させて最終的な固定を行う。この固定の結果、本発明に基づく補足部品1が固定されたバッグの胴材10が形成される。上述のように、胴材10の開口10aの周辺領域を、互いに固定されたリム面2cと固定フレーム3との間にしっかりと挟み込むことが重要である。
【0020】
なお、本明細書で説明したネジ及びナットによる固定は、固定のための唯一の選択肢ではない。固定手段は、例えば、リベット、溶接、接着剤等であってもよい。
【0021】
胴材10は、更にバッグの他の部分に接続される形状に予めカットしてもよく、あるいは、胴材は、補足部品1の固定後に更に変形して成形した後、バッグの他の部分に接続してもよい。また、完成したバッグの胴材に補足部品を固定してもよい。また、補足部品に他の要素を固定してもよい。例えば、補足部品1が(上述のように)閉鎖部品に固定される場合、バッグ又はその一部を閉じるロック又は閉鎖部品を中央部分2bの表面に周知の手法で固定してもよい。
図1
図2
図3
【国際調査報告】