(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(54)【発明の名称】関節炎および乾癬のためのサプリメント
(51)【国際特許分類】
A61K 31/56 20060101AFI20240215BHJP
A61K 31/593 20060101ALI20240215BHJP
A61K 31/375 20060101ALI20240215BHJP
A61K 31/445 20060101ALI20240215BHJP
A61K 31/7048 20060101ALI20240215BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20240215BHJP
A61K 47/46 20060101ALI20240215BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20240215BHJP
A61K 47/38 20060101ALI20240215BHJP
A61K 47/02 20060101ALI20240215BHJP
A61K 47/42 20170101ALI20240215BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240215BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240215BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20240215BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20240215BHJP
A61P 17/06 20060101ALI20240215BHJP
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A61K 9/70 20060101ALI20240215BHJP
A61K 47/10 20170101ALI20240215BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240215BHJP
A23L 33/10 20160101ALI20240215BHJP
【FI】
A61K31/56
A61K31/593
A61K31/375
A61K31/445
A61K31/7048
A61K9/20
A61K47/46
A61K9/48
A61K47/38
A61K47/02
A61K47/42
A61K45/00
A61P37/02
A61P19/02
A61P29/00
A61P17/06
A61K9/06
A61K9/10
A61K9/70 401
A61K47/10
A61P43/00 121
A23L33/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547590
(86)(22)【出願日】2022-02-07
(85)【翻訳文提出日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 EP2022052873
(87)【国際公開番号】W WO2022167652
(87)【国際公開日】2022-08-11
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522048627
【氏名又は名称】シーエス メディカ アー/エス
【氏名又は名称原語表記】CS MEDICA A/S
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(71)【出願人】
【識別番号】523466710
【氏名又は名称】ロンシー メディカ (ハイナン) カンパニー リミテッド
(72)【発明者】
【氏名】ヘンリクセン, ローネ
(72)【発明者】
【氏名】ダウアー, ローゼマリー
(72)【発明者】
【氏名】ドゥグィネ, マリア アグスティーナ
【テーマコード(参考)】
4B018
4C076
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
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4C086ZA96
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(57)【要約】
本発明は、関節炎または乾癬に関連する疼痛または不快感などの対象における疼痛および/または不快感などの症状の処置および/または緩和において使用するための経口組成物に関する。このような処置は、カンナビノイド含有外用組成物、例えばCBD含有組成物、例えばCBD含有ヒドロアルコールゲルの適用をさらに含んでいてもよい。3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸、クルクミノイド、ビタミンC、およびビタミンDを含む種々の組成物が開示されている。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.クルクミノイド;
c.L-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.コレカルシフェロール(ビタミンD);
および場合により
e.ピペリジン;および/または
f.ヘスペリジン
を含むサプリメントなどの組成物。
【請求項2】
a.1~15、1~10、または1.5~5重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20、2~15、または3~10重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1~10、または2~8重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2.0、0.0001~1.0、0.0002~0.02重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.01~2.0、0.1~1.5、または0.5~1.0重量%のピペリジン;
f.1~20、1.5~10、または2.5~3.0重量%のヘスペリジン
のうちの1つまたは複数を含む請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
a.1~15、2~10、3~5、または約4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.2~20、4~15、6~10、または約8重量%のクルクミノイド;
c.1~20、3~15、4~8、または約6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.0001~1.0、0.00025~0.001、または約0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および/または
e.0.01~2.0、0.1~1.5、0.5~1.0、または約0.7重量%のピペリジン
を含む請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
a.0.5~15、1~10、1.5~2.5、もしくは約2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
b.1~20、2~15、3~6、もしくは約4重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1.5~10、2~4、もしくは約3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.001~1.0、0.005~0.02、もしくは約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および/または
f.1~20、1.5~10、2.5~3.0、もしくは約2.8重量%のヘスペリジンを含む請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
経口摂取/消費のために製剤化され、例えば錠剤、丸剤、またはカプセルとして製剤化され、場合により、例えば1~80、2~70、3~60、4~50、5~30、8~20、10~15、または約12重量%の濃度で米ぬか抽出物などの賦形剤を含む請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
上記組成物が、5~30%、10~25、15~20、または約17重量%のカプセル殻を含むカプセルとして製剤化され、上記カプセル殻が、場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの艶出し剤、および/またはTiO
2などの着色剤を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
1日当たり1~5カプセル、例えば1日当たり1、2、または3カプセルなど、日常的に摂取するためのサプリメントとして製剤化される請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
上記錠剤、丸剤、またはカプセルが、約0.1~2.0g、0.4~1.5g、0.5~1.0g、または約0.72gの重量を有する、経口摂取用に製剤化された請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
m.ブロメライン;および/または
n.コラーゲン
をさらに含む請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
m.2~20、4~15、7~12、または約9重量%のブロメライン(1200GDU/g);および/または
n.0.5~5、0.7~2、1.1~1.8、または約1.4重量%のコラーゲン
をさらに含む請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
q.ロザビン;
r.亜鉛;
s.ビタミンB12;
t.ウィタノリド;
u.ビタミンA;
v.L-セレノメチオニンなどのセレン;
w.L-システインHCLモノなどのL-システイン;
x.L-グルタミン;
y.オメガ3脂肪酸;および/または
z.プロバイオティクス細菌
のうちの1つまたは複数をさらに含む請求項1~10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
q.0.1~5、0.15~2.0、0.25~0.8、もしくは約0.5重量%のロザビン;
r.0.25~5、0.5~2.0、0.75~1.25、もしくは約1重量%の亜鉛;
s.0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンB12;
t.0.01~2.0、0.1~1.5、0.25~0.75、もしくは約0.5重量%のウィタノリド;
u.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンA;
v.0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.005、もしくは約0.002もしくは約0.003重量%のセレン;
y.オメガ3脂肪酸;および/または
z.0.2~5.0、0.5~4.0、1.0~2.0、もしくは約1.25重量%のプロバイオティクス細菌(5×10
10CFU/g)
のうちの1つまたは複数を含む請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
2~10、3~5、または約4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
4~15、6~10、または約8重量%のクルクミノイド;
3~15、4~8、または約6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
0.0001~1.0、0.00025~0.001、または約0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
0.1~1.5、0.5~1.0、または約0.7重量%のピペリジン;
4~15、7~12、または約9重量%のブロメライン(1200GDU/g);および
0.7~2、1.1~1.8、または約1.4重量%のコラーゲン
を含むサプリメントとして製剤化される組成物であって、場合により、上記サプリメントが、1日用量を提供するために0.5~1.0、または0.72g/日の1、2、または3カプセルとして製剤化される、組成物。
【請求項14】
0.5~15、1~10、1.5~2.5、もしくは約2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
1~20、2~15、3~6、もしくは約4重量%のクルクミノイド;
1~20、1.5~10、2~4、もしくは約3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
0.00001~2、0.001~1.0、0.005~0.02、もしくは約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
1~20、1.5~10、2.5~3.0、もしくは約2.8重量%のヘスペリジン;
0.1~5、0.15~2.0、0.25~0.8、もしくは約0.5重量%のロザビン;
0.25~5、0.5~2.0、0.75~1.25、もしくは約1.0重量%の亜鉛;
0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンB12;
0.01~2.0、0.1~1.5、0.25~0.75、もしくは約0.5重量%のウィタノリド;
001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンA;
0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.005、もしくは約0.003重量%のセレン;
0.2~5.0、0.5~4.0、1.0~2.0、もしくは約1.25重量%のプロバイオティクス細菌(5×10
10)CFU/gを含むサプリメントとして製剤化される組成物であって、場合により、上記サプリメントが、1日用量を提供するために0.5~1.0、または0.72g/日の1、2、3、または4カプセルとして製剤化される、組成物。
【請求項15】
0.5~5、0.7~4.0、1.0~2.0、もしくは約1.4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
1~20、2~10、2~4、もしくは約2.8重量%のクルクミノイド;
1~20、1.1~10、1.5~4.0、もしくは約2重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
0.00001~2.0、0.001~1.0、0.005~0.02、もしくは約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
1~20、1.2~10、1.5~2.5、もしくは約1.85重量%のヘスペリジン;
0.001~5.0、0.15~2.0、0.2~0.6、もしくは約0.35重量%のロザビン;
0.25~5、0.3.5~2.0、0.5~1.0、もしくは約0.7重量%の亜鉛;
0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.05重量%のビタミンB12;
0.01~2.0、0.1~1.0、0.2~0.5、もしくは約0.3重量%のウィタノリド;
001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.75、もしくは約0.05重量%のビタミンA;
0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.004、もしくは約0.002重量%のセレン;
0.1~20、2~15、7~12、もしくは約8.3重量%のL-システインおよび/もしくはL-システインHCLモノ;
0.1~20、2~15、6~12、もしくは約9.0重量%のL-グルタミン;
0.1~40、0.5~20、1.2~2.5、もしくは約1.85重量%の、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3脂肪酸;ならびに/または
0.2~5.0、0.3~4.0、0.4~1.3、もしくは約0.8重量%のプロバイオティクス細菌(5×10
10CFU/g)を含むサプリメントとして製剤化される組成物であって、場合により、上記サプリメントが、1日用量を提供するために0.5~1.0、または0.72g/日の1、2、3、または4カプセルとして製剤化される、組成物。
【請求項16】
1つまたは複数の以下の構成成分/成分が、
3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA)が、ボスウェリア・セラータ(Boswellia Serrata)樹脂抽出物から提供され;
クルクミノイドが、ウコン(Curcuma Longa)根茎抽出物から提供され;
ビタミンCが、ローズヒップ果実抽出物(Rosa canina)から提供され;
ビタミンDが、Vita-algae D(R)などの藻類から提供され;
ピペリンが、黒コショウ果実抽出物(Piper nigrum)から提供され;
ヘスペリジンが、橙皮抽出物(Citrus aurantium)から提供され;
ブロメラインが、パイナップル(Ananas comosus)から提供され(1200GDU/g);
コラーゲンが、標準化鶏軟骨粉末[25%の総コラーゲン]から提供され;
ロザビンが、イワベンケイ根抽出物(Rhodiola rosea)[3%のロザビン]から提供され;
亜鉛が、グルコン酸亜鉛として提供され;
ビタミンB12が、シアノコバラミンおよび/またはメチルコバラミンから提供され;
ウィタノリドが、アシュワガンダ根抽出物(Withania somnifera)[7%のウィタノリド]から提供され;
ビタミンAが、酢酸レチニルから提供され;
セレンが、SeleniumSeLECT(R)などのL-セレノメチオニンから提供され;
L-システインが、L-システインHCLモノから提供され;
EPAおよびDHAなどのオメガ3脂肪酸が、マイクロカプセル化魚油などの魚油から提供され;
プロバイオティクス細菌が、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)ATCC7050(5×10
10CFU/g)である
ように提供される、請求項1~15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
グルコサミンを含まず、および/または生理学的に活性なもしくは適切な量のグルコサミンを含まない請求項1~16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
1.0、0.5、または0.1重量%未満の濃度のグルコサミンを含む請求項1~17のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項19】
医薬品として使用するための請求項1~18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、例えば神経皮膚炎(慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和においておよび/または医薬品として使用するための請求項1~19のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項21】
上記対象が、女性、男性、高齢者、成人、青年、小児、または乳児のうちの1つまたは複数などのヒト;またはペット、飼育動物、および/または哺乳動物などの動物である、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
皮膚、神経、および/または関節の状態の症状の処置および/または緩和において使用するための請求項1~21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
自己免疫状態の症状の処置および/または緩和において使用するための請求項1~22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
関節炎に関連する症状の処置および/または緩和において使用するための請求項1~23のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項25】
乾癬に関連する症状の処置および/または緩和において使用するための請求項1~24のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項26】
対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、例えば神経皮膚炎(慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和においておよび/または医薬品として使用するための外用組成物、例えばカンナビノイド含有外用組成物と併用して経口的に提供される請求項1~25のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項27】
上記カンナビノイドが、0.01~5.0、0.1~2.5、0.5~2%、または0.75~1.5%などの生理学的に活性な量のCBDであるか、またはそれを含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
上記CBD含有組成物が、クリーム、軟膏剤、軟膏、ゲル、皮膚パッチ、またはスプレーとして製剤化される、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
上記外用組成物が、5~50重量%、または10~30重量%の低分子量アルコール、例えばEtOHを含むヒドロアルコールゲルとして製剤化される、請求項27または28に記載の組成物。
【請求項30】
上記ヒドロアルコールゲルが、DK優先権出願PA 2019 70497、DK優先権出願PA 2020 70343、および/またはWO2021023351のうちのいずれか1つに開示されている、例えば、上記PA 2019 70497、PA 2020 70343、および/またはWO2021023351の特許請求の範囲のうちのいずれか1つに開示されている組成物であるか、またはそれを含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
上記ヒドロアルコールゲルが、
i.0.1~20重量%、例えば0.1~10重量%、または0.2~5重量%の量で存在するカンナビジオール(CBD);
ii.皮膚浸透促進剤、例えば0.25~5重量%、または0.5~2.5重量%の量で存在する皮膚浸透促進剤;
iii.エタノールなどの低分子量アルコール、例えば5~50重量%、または10~30重量%の量で存在する低分子量アルコール;
iv.1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤、例えば0.2~5重量%、または0.4~2重量%の総量で存在する1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤;および
v.上記組成物に対して合計100%になる量の水(それらの任意の組み合わせを含む)
のうちの1つまたは複数を含む、請求項29または30に記載の組成物。
【請求項32】
上記ヒドロアルコールゲルが、10~25重量%の塩化ナトリウム、特に海塩、もしくはより好ましくは死海の塩をさらに含み;場合により、上記ゲルが、乾癬の処置において使用するためのゲルであり;および/または、上記ゲルが、クエン酸またはクエン酸塩を含まない、請求項29~31のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項33】
上記ヒドロアルコールゲルが、
vi.0.01~1.0重量%のアロエベラ葉の抽出物、
vii.1~5重量%のパンテノール、
viii.0.1~1~5重量%のパルミチン酸レチニル、および/または
ix.0.5~5重量%のグリセリン(それらの任意の組み合わせを含む)
から選択される1つまたは複数のスキンケア剤もしくは皮膚水和/保湿剤をさらに含む、請求項29~32のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項34】
上記ヒドロアルコールゲルの調製に使用されるカンナビジオールが、結晶または純粋な形態で提供され;および/または上記カンナビジオールが、1.5、1.0、または0.5重量%未満の、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビノール(CBN)のうちのいずれか1つ;および/または1.0%未満のテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む、請求項29~33のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項35】
上記ヒドロアルコールゲルが、2.0、1.0、0.5、または0.1重量%未満の油、例えば植物油および/または鉱物油を含む、請求項29~34のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項36】
上記ヒドロアルコールゲルが、0.5~5重量%のメントール;0.1~2重量%のカンファー;および/または0.5~1.5重量%のユーカリ油(それらの任意の組み合わせを含む)から選択される1つまたは複数のさらなる成分を含む、請求項29~35のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項37】
上記皮膚浸透促進剤が、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、尿素(それらの任意の組み合わせを含む)から選択される、請求項29~36のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項38】
上記増粘剤および/またはゲル化剤が、アクリレートクロスポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、および/またはそれらの任意の組み合わせから選択される、請求項29~37のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項39】
上記ヒドロアルコールゲルが、酸化防止剤、乳化剤、酸または塩基などのpH調節剤、緩衝剤、安定剤、着色剤(それらの任意の組み合わせを含む)から選択される1つまたは複数の薬学的に許容される補助剤をさらに含む、請求項29~38のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項40】
上記外用組成物が、化粧用皮膚水和および/またはスキンケア組成物として製剤化される、請求項26~39のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項41】
上記外用組成物が、哺乳動物および/または請求項21に記載の対象などの対象における関節炎、特に関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、および/または乾癬性関節炎に起因する症状、特に疼痛、および/または硬化症、例えば多発性硬化症に起因する疼痛などの神経性疼痛の処置または緩和において局所外用適用における医療用組成物として使用するための組成物である、請求項26~40のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項42】
上記外用組成物が、請求項21に記載の対象などの対象における乾癬の症状、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚の処置または緩和において局所外用適用における医療用組成物として使用するための組成物である、請求項26~41のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項43】
上記外用組成物が、対象の局所皮膚領域に1日当たり1~5回、1~3回、または1~2回外用的に適用される、請求項26~42のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項44】
上記外用組成物が、1回の適用あたり5~100、または10~50mg/cm
2の量で対象の皮膚領域に外用的に適用される、請求項26~43のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項45】
上記組成物が、1つまたは複数のさらなるカンナビノイド、例えば1つまたは複数の幻覚誘発性および/または非幻覚誘発性カンナビノイドを含まず、および/または上記さらなるカンナビノイドが、CBDに関して10、5、2、または1重量%未満の量で存在する、請求項26~44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項46】
CBG型、CBC型、CBD以外のCBD型、THC型、CBN型、CBE型、イソTHC型、CBL型、CBT型(それらの任意の組み合わせを含む)のうちの1つまたは複数のカンナビノイドを含む、THC(テトラヒドロカンナビノール)、THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)、CBDA(カンナビジオール酸)、CBN(カンナビノール)、CBG(カンナビゲロール)、CBC(カンナビクロメン)、CBL(カンナビシクロール)、CBV(カンナビバリン)、THCC(テトラヒドロカンナビオルコール)、THCV(テトラヒドロカンナビバリン)、THCP(テトラヒドロカンナビホロール)、CBDV(カンナビジバリン)、CBCV(カンナビクロメバリン)、CBGV(カンナビゲロバリン)、CBGM(カンナビゲロールモノメチルエーテル)、CBE(カンナビエルソイン)、CBT(カンナビシトラン)から選択される1つまたは複数のカンナビノイドなどのさらなるカンナビノイドを含む請求項26~45のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項47】
上記さらなるカンナビノイドが、>10:1、10:1~5:1、5:1~2:1、2:1~1:1、1:1~1:2、1:2~1:5、または<1:5のCBD:さらなるカンナビノイドの比で提供される、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
上記ヒドロアルコールゲルが、特に関節炎関連状態の処置のために製剤化され、上記ゲルが、
0.5~2.0重量%、またはより好ましくは約1.0重量%のカンナビジオール;
10~30重量%のエタノール、またはより好ましくは約25重量%のエタノール、特に96%のエタノール、例えば96%の変性エタノール;
0.5~5重量%、またはより好ましくは約2重量%のメントール;
0.1~2重量%、またはより好ましくは0.55重量%のカンファー;
0.5~1.5重量%、またはより好ましくは約0.9%の皮膚浸透促進剤、例えばミリスチン酸イソプロピル;
0.4~2重量%、またはより好ましくは約1%の増粘剤および/またはゲル化剤、例えばアクリレートクロスポリマー;
0.05~0.5重量%、またはより好ましくは約0.2%のフィチン酸(例えば純度50%);および
上記組成物に対して合計100重量%になる量、例えば50~80重量%、または約68重量%の水を含み、上記水が好ましくは飲料水品質の水である、請求項29~47のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項49】
上記ヒドロアルコールゲルが、特に乾癬関連状態の処置のために製剤化され、上記ゲルが、
0.5~2.0重量%、またはより好ましくは約1.0重量%のカンナビジオール;
0.3~1.5重量%、またはより好ましくは約0.9重量%の皮膚浸透促進剤、特にミリスチン酸イソプロピル;
0.1~0.5重量%、またはより好ましくは約0.2重量%のグリセリン;
10~30重量%、またはより好ましくは約15重量%のエタノール、特に96%のエタノール、例えば96%の変性エタノール;
0.5~2.5重量%、またはより好ましくは約1.5重量%の1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤、特にヒドロキシエチルセルロース;
10~20重量%、またはより好ましくは約15.0重量%の塩化ナトリウム、特に海塩、より好ましくは死海の塩;
重量%、またはより好ましくは約0.05重量%のアロエベラ葉の抽出物;
1.5~4.0重量%、またはより好ましくは約2.75重量%のパンテノール;
0.1~0.5重量%、またはより好ましくは約0.3重量%のパルミチン酸レチニル;
0.1~0.3重量%、またはより好ましくは約0.2重量%のグリセリン;
0.01~0.03重量%、またはより好ましくは約0.02重量%の有機酸またはその塩、例えば乳酸および/または酢酸;ならびに
上記組成物に対して合計100重量%になる量、例えば50~80重量%、より好ましくは約61重量%の水を含み、上記水が好ましくは飲料水品質の水である、請求項29~47のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項50】
上記外用組成物の提供に使用される上記CBDが結晶性である、請求項27~49のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項51】
上記外用組成物の製剤化に使用される上記CBD結晶が、
図1に示す結晶などの針状結晶である、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
上記外用組成物の製剤化に使用される上記CBD結晶が、
図2に示す結晶に類似した結晶など、クラスター状または束状でない、請求項50または51に記載の組成物。
【請求項53】
上記CBD結晶が、臨界CO
2抽出を含む抽出方法によって提供されない、請求項50~52のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項54】
上記CBD結晶が、イソプロパノールなどのC
3-C
4アルコールによる抽出、およびヘプタンなどのC
6-C
8アルコールによる1つ以上の結晶化工程を含む方法によって提供される、請求項50~53のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項55】
上記CBD結晶が、臨界CO
2抽出、およびヘプタンなどのC
6-C
8アルカンによる1つ以上の結晶化工程を含む方法によって提供される、請求項50~54のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項56】
上記C
3-C
4アルコールがイソプロパノールであり、上記C
6-C
8アルカンがヘプタンである、請求項54および55に記載の組成物。
【請求項57】
上記結晶性CBDが、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.02重量%未満、0.01重量%未満、0.005重量%未満、0.002重量%未満、0.001重量%未満のテルペンなどの顕著な量のテルペンを含まない、請求項50~56のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項58】
上記結晶性CBDが、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.02重量%未満、0.01重量%未満、0.005重量%未満、0.002重量%未満、0.001重量%未満のテルペノイドなどの顕著な量のテルペノイドを含まない、請求項50~57のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項59】
上記CBDが、
図1に示す結晶などの針状結晶を形成可能なCBDの立体構造を有する、請求項50~58のいずれか一項に記載のCBD含有組成物。
【請求項60】
対象、例えば請求項21に記載の対象における疼痛および/または不快感などの症状の処置および/または緩和方法であって、上記疼痛および/または不快感が、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、例えば、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症(MS)、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態のうちの1つまたは複数を含む疾患および/または状態に関連し、上記方法が、請求項1~59のいずれか一項に記載のサプリメントなどの組成物の使用を含む、方法。
【請求項61】
上記症状の処置および/または緩和が、関節炎または乾癬に関連する、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
上記サプリメントが、請求項1~3、5~10、13、16~18のいずれか一項に記載の組成物であり、上記処置が関節炎に関連する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
上記サプリメントが、請求項1~2、4~8、11~12、14~18のいずれか一項に記載の組成物であり、上記処置が乾癬に関連する、請求項60または61に記載の方法。
【請求項64】
カンナビノイド含有外用組成物の使用をさらに含む請求項60~63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
請求項27~59のいずれか一項に記載のカンナビノイド含有外用組成物の使用を含む請求項64に記載の方法。
【請求項66】
請求項29~59のいずれか一項に記載のヒドロアルコールゲルなどのCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用をさらに含む請求項60~65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
請求項48に記載のCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用を含む請求項62に記載の方法。
【請求項68】
請求項49に記載のCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用を含む請求項63に記載の方法。
【請求項69】
請求項1~68のいずれか一項に記載の組成物を含む容器。
【請求項70】
可視光および/またはUV光からの保護をもたらす請求項69に記載の容器。
【請求項71】
請求項1~59のいずれか一項に記載のサプリメントを含む請求項69または70に記載の容器。
【請求項72】
請求項26~59のいずれか一項に記載のCBDアルコールゲルなどの外用組成物を含む請求項69または70に記載の容器。
【請求項73】
請求項69~72のいずれか一項に記載の容器、使用説明書、および場合により包装を含むキット。
【請求項74】
請求項71に記載の少なくとも1つの容器、および請求項72に記載の少なくとも1つの容器を含む請求項73に記載のキット。
【請求項75】
請求項51~59のいずれか一項に記載のCBD含有組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関節炎または乾癬に関連する疼痛または不快感などの対象における疼痛および/または不快感などの症状の処置および/または緩和において使用するためのサプリメントに関する。このような処置は、カンナビノイド含有外用組成物、例えばCBD含有組成物、例えばCBD含有ヒドロアルコールゲルの適用をさらに含んでいてもよい。
【背景技術】
【0002】
WO2020044123は、ボスウェリア抽出物およびカンナビノイドの併用療法に関する。
【0003】
WO2021023351は、関節炎および乾癬の処置のためのCBD含有ヒドロアルコールゲルに関する。
【0004】
WO2020024056は、カンナビノイドおよび吸収性物質を含む組成物およびその使用に関する。
【0005】
US20100273895は、カンナビジオールの製剤およびカンナビジオールのプロドラッグ、ならびにそれらの使用方法に関する。
【0006】
KR102018221は、ボスウェリア、ブドウ種子、ウコン(Curcuma longa L.)、緑茶、およびショウガの抽出物を含む、関節炎を予防および緩和するためのハーブ抽出物ベースの組成物に関する。
【0007】
US2016/0129056は、ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacllus rhamnosus)、およびさらなる成分、例えばショウガ、ビタミンD、クルクミン、およびボスウェリア抽出物などを含む栄養補助食品(dietary supplements)に関する。
【0008】
WO2019/153046は、胃腸の健康を促進するための経口投与可能な製剤に関するものであり、この製剤は、複数の植物ベースのポリフェノール源および/またはそれらの1つまたは複数の構成成分もしくは誘導体を、繊維源、甘味剤、および/またはフレーバー剤のうちの1つまたは複数とともに含む。
【0009】
US2018/0289735は、アスタキサンチン、高分子ヒアルロン酸、またはヒアルロン酸ナトリウムなどの他の活性成分と組み合わせてオキアミ油および/または海洋油を含む、変形性関節症および/または関節リウマチの関節痛および症状を緩和するための経口投与可能な製剤に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
驚くべきことに、また予想外なことに、本発明者らは、3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA)、クルクミノイド、L-アスコルビン酸(ビタミンC)、コレカルシフェロール(ビタミンD)、および場合によりピペリジン、および/またはヘスペリジンを含む組成物であって、好ましくはサプリメントなどの経口摂取用に製剤化された組成物が、関節炎および/または乾癬を含む種々の状態に関連する症状および/または不快感に有益な影響を及ぼすことを見出した。この有益な効果は、該組成物が、上記状態の処置のための外用組成物、好ましくはカンナビノイド含有組成物、例えばカンナビジオール(CBD)含有組成物と併用して使用される場合、さらに顕著にさえなり得る。
【0011】
本発明は以下の態様を含む。
【0012】
第1の態様では、本発明は、3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA)、クルクミノイド、L-アスコルビン酸(ビタミンC)、コレカルシフェロール(ビタミンD)、および場合によりピペリジン、および/またはヘスペリジンを含む組成物に関する。好適な組成物は、
a.1~15、1~10、または1.5~5重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20、2~15、または3~10重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1~10、または2~8重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.0001~1.0、0.0002~0.02重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.01~2.0、0.1~1.5、または0.5~1.0重量%のピペリジン;および/または
f.1~20、1.5~10、または2.5~3.0重量%のヘスペリジン
を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、上記組成物は、カプセルなどのサプリメントとして製剤化することができる。
【0014】
関節炎のサプリメントは一般にピペリジンを含んでもよく、乾癬のサプリメントは、しばしばヘスペリジンを含んでいてもよい。
【0015】
第2の態様では、本発明は、対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症、ヘルペス、例えば帯状疱疹、湿疹、例えば神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和においておよび/または医薬品として使用するための第1の態様による1つまたは複数の組成物に関する。
【0016】
第3の態様では、本発明は、第1または第2の態様による1つまたは複数の組成物に関し、上記組成物は、外用組成物として製剤化された同様の使用のためのカンナビノイド含有組成物と併用して経口的に提供される。
【0017】
いくつかの実施形態では、上記外用組成物は、カンナビノイドであるカンナビノール(CBD)を含む。上記組成物は、例えば、ヒドロアルコールゲルとして製剤化することができる。いくつかの実施形態では、上記ヒドロアルコールゲルは、
i.0.1~20重量%、例えば0.1~10重量%または0.2~5重量%の量で存在するカンナビジオール(CBD);
ii.皮膚浸透促進剤、例えば0.25~5重量%、または0.5~2.5重量%の量で存在する皮膚浸透促進剤;
iii.エタノールなどの低分子量アルコール、例えば5~50重量%、または10~30重量%の量で存在する低分子量アルコール;
iv.1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤、例えば、0.2~5重量%、または0.4~2重量%の総量で存在する1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤;および
v.上記組成物に対して合計100%になる量の水
を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、上記外用組成物の提供に使用される上記CBDは結晶性である。いくつかの実施形態では、上記CBDは、針状結晶として提供されるか、または針状結晶を形成可能である。
【0019】
第4の態様では、本発明は、対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、例えば、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症(MS)、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態のうちの1つまたは複数を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和方法に関する。
【0020】
通常、上記方法は、上記請求項のいずれか一項に記載のサプリメントの使用を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、上記処置は、カンナビノール(CBD)などのカンナビノイドを含む外用組成物の使用を含む。上記組成物は、例えば、第3の態様などによる関節炎CBDゲル、または乾癬CBDゲルなどのヒドロアルコールゲルとして製剤化することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、上記外用組成物の提供に使用される上記CBDは結晶性である。いくつかの実施形態では、上記CBDは、針状結晶として提供されるか、または針状結晶を形成可能である。これは、本明細書に開示される全てのCBD含有外用組成物、特に、第3の態様による関節炎CBDゲル、または乾癬CBDゲルなどのヒドロアルコールゲルに適用することができるが、これに限定されない。
【0023】
第5の態様では、本発明は、先行する態様のいずれか1つによる組成物を含む容器に関する。
【0024】
第6の態様では、本発明は、第5の態様による容器、使用説明書、および場合により包装を含むキットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】針状結晶を形成するカンナビノール(CBD)の顕微鏡写真。CBD結晶はwww.enecta.comから供給された。
【
図2】クラスター状または束状の結晶を形成するカンナビノール(CBD)の顕微鏡写真。CBD結晶はwww.pharma-hemp.comから供給された。
【発明を実施するための形態】
【0026】
定義
本発明の文脈では、文脈において明確に別段の指示がない限り、単語の単数形は複数形を含むことがあり、逆もまた同様である。したがって、「a」、「an」、および「the」の言及は、一般に、それぞれの用語の複数形を含む。例えば、「成分」または「方法」への言及は、そのような「成分」または「方法」の複数を含む場合がある。
【0027】
同様に、「含む(comprise、comprises)」および「含んでいる(comprising)」という語は、排他的ではなく包括的に解釈されるべきである。本開示によって提供される実施形態は、本明細書に具体的に開示されていない要素を欠如していてもよい。したがって、用語「含んでいる」を用いて定義される実施形態の開示は、「本質的にからなる」および「開示される構成要素からなる」実施形態の開示でもある。したがって、用語「含んでいる」は、一般に、記載された部分、工程、特徴、または構成成分の存在を特定すると解釈されるべきであるが、1つまたは複数の追加の部分、工程、特徴、または構成成分の存在を排除するものではない。例えば、化合物を含む組成物は、したがって追加の化合物を含んでいてもよい。
【0028】
本明細書で使用される場合、「例えば」または「など」のような用語は、特にその後に用語のリストが続く場合、単に例示的および説明的なものであり、排他的または包括的であるとみなされるべきではない。本明細書に開示される任意の実施形態は、本明細書に開示される任意の他の実施形態と組み合わせることができる。
【0029】
別段の記載がない限り、本明細書で表される全てのパーセンテージは、組成物の総重量に対する重量によるものである。したがって、別段の指示がない限り、「%」は、重量/重量(w/w)の%を示し、重量%とも呼ばれる。
【0030】
本発明の文脈において、用語「約」、「おおよそ」、「ほど」、または記号「~(約)」は、互換的に使用することができ、例えば分析誤差などからなる、当該分野で一般的に受け入れられている変動および/または不確かさが含まれることを意味する。したがって、「約」は、当該技術分野で一般的に経験される測定の不確かさを示す場合もあり、±1、2、5、10、またはさらには20パーセント(%)などの大きさのオーダーであってもよい。さらに、「約」は、参照した数の±20、±15、±10、±5、±2、±1、±0.5、±0.1%の範囲などの数値範囲の数値を指すと理解される場合もある。また、本明細書における全ての数値範囲は、その範囲内の全ての整数、全体、または分数を含むと理解すべきである。
【0031】
本明細書で使用される場合、「いくつかの実施形態では」という用語は、「一実施形態では」および「いくつかの実施形態では」の両方を含むことを意味する。
【0032】
本発明の文脈において、「対象」または「患者」という用語は、互換的に使用することができ、ヒト、動物、および/または哺乳動物を含むことを意味する。特に、ヒト対象は、例えば、女性、男性、高齢者、成人、青年、小児、または乳児のうちの1つまたは複数から選択することができる。動物対象は、例えば、ペット、飼育動物、哺乳動物、爬虫類、鳥類、および/または動物園の動物から選択することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、対象または患者は、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、乾癬、多発性硬化症、ヘルペス、帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、および/または1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態に関連する1つまたは複数の症状、状態、または疾患を患っていてもよい。
【0034】
本明細書において示されるように、驚くべきことにおよび/または予想外なことに、可能性がある活性成分の長いリストから、本発明者らは、サプリメントなどの経口摂取用組成物が、少数の関連および/または活性成分を含むだけで、対象における上記症状、状態、または疾患を緩和、軽減、および/または改善し得ることを見出した。
【0035】
第1の態様では、本発明は、3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);クルクミノイド;L-アスコルビン酸(ビタミンC);コレカルシフェロール(ビタミンD);および場合によりピペリジン;および/またはヘスペリジンを含む組成物に関する。このような組成物は、栄養補助食品(dietary supplements)などのサプリメントとして提供することができる。
【0036】
以下では、文脈から明らかでない限り、「組成物」および「サプリメント(または栄養補助食品)」という用語は、互換的に使用することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、ピペリジンは、関節炎および/または同様の状態に関連する状態に有利であることが見出されており、一方、ヘスペリジンは、乾癬および/または同様の状態、例えば皮膚に関連する状態に有利であることが見出されている。
【0038】
一般に、そのような組成物中の構成成分の数および/またはその濃度を最小にすることが望ましい。それによって、可能性のある副作用および/または特に予見できない影響を最小限に抑制することができる。このことは、そのような組成物が、数週間の期間または一月のような長期間にわたって日常的に使用される場合に、特に関連し得る。
【0039】
本明細書で開示される単回、二回、または三回の経口用量として製剤化される組成物についての好適な濃度範囲は、一般に約0.5~1.0gまたは0.5~2.0gの1日用量を含む。このような剤形のさらに好適な重量を以下に示す。
【0040】
文脈から明らかでない限り、g/経口剤形としての上記経口用量は、本明細書において一般的に適用可能である。当業者は、本明細書で示される情報に基づいて、1日用量などの好適な投与量を提供することができるであろうと考えられる。
【0041】
一般に、活性成分などの構成成分の必要な1日用量は、本明細書において重量%で示される所定の処方に基づき、経口剤形(例えばカプセル)の重量および1日あたりの経口剤形の数に基づいて計算することができる(活性成分の1日用量=重量%×経口剤形の重量/100×経口剤形数/カプセル)。
【0042】
いくつかの実施形態では、
a.1~15、1~10、または1.5~5重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20、2~15、または3~10重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1~10、または2~8重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2.0、0.0001~1.0、または0.0002~0.02重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.01~2.0、0.1~1.5、または0.5~1.0重量%のピペリジン;および/または
f.1~20、1.5~10、または2.5~3.0重量%のヘスペリジン
を含む組成物が提供される。
【0043】
いくつかの実施形態では、組成物は、(e)ピペリジン、(f)ヘスペリジン、または(e)+ピペリジンおよび(f)ヘスペリジンを含む。いくつかの実施形態では、組成物は、ピペリジンもヘスペリジンも含まない。
【0044】
いくつかの実施形態では、関節炎に関連する処置において使用するための組成物は、ピペリジンを含むであろう。いくつかの実施形態では、乾癬に関連する処置において使用するための組成物は、ヘスペリジンを含むであろう。いくつかの実施形態では、関節炎または乾癬の組成物は、ピペリジンおよびヘスペリジンの両方を含んでいてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、組成物は、
a.1~15重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20重量%のクルクミノイド;
c.1~20重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~1.0重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.1~1.5重量%のピペリジン;および/または
f.1.5~10重量%のヘスペリジン
を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、組成物は、
a.1.5~5重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.3~10重量%のクルクミノイド;
c.2~8重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.0002~0.02重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.5~1.0重量%のピペリジン;および/または
f.2.5~3重量%のヘスペリジン
を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、組成物は、3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);クルクミノイド;L-アスコルビン酸(ビタミンC);コレカルシフェロール(ビタミンD);および場合によりピペリジン;および/またはヘスペリジンを含み、上記構成成分のうちの少なくとも3、4、または5つ全てが以下の濃度で提供される:
a.1~15、1~10、または1.5~5重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20、2~15、または3~10重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1~10、または2~8重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.0001~1.0、0.0002~0.02重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
e.0.01~2.0、0.1~1.5、または0.5~1.0重量%のピペリジン;および/または
f.1~20、1.5~10、または2.5~3.0重量%のヘスペリジン。
【0048】
関節炎に関連する用途のために、好適な組成物(「関節炎組成物」または「関節炎サプリメント」とも呼ばれる)は、例えば、
a.1~15、2~10、3~5、または約4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.2~20、4~15、6~10、または約8重量%のクルクミノイド;
c.1~20、3~15、4~8、または約6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.0001~1.0、0.00025~0.001、または約0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および
e.0.01~2.0、0.1~1.5、0.5~1.0、または約0.7重量%のピペリジン
のうちの1つまたは複数を含んでいてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、「関節炎組成物」はまた、例えば第3または第4の態様において、本明細書に開示される1つまたは複数の状態または疾患などの別の状態または疾患の処置に好適であり得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、関節炎組成物は構成成分a~eを含み、少なくとも3、4、または5つ全ての構成成分が上記に開示したような濃度で提供される。
【0051】
いくつかの実施形態では、上記関節炎組成物は、以下に開示したような濃度で1つまたは複数の成分を含んでいてもよい:
a.約4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.約8重量%のクルクミノイド;
c.約6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.約0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および
e.約0.7重量%のピペリジン。
【0052】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つ、4つ、または全ての構成成分a~eが、上記に開示したような濃度で提供される。
【0053】
関節炎組成物は、ブロメライン;および/またはコラーゲンなどのさらなる成分を含んでいてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、関節炎組成物は、
m.2~20、4~15、7~12、または約9重量%のブロメライン(1200GDU/g);および/または
n.0.5~5、0.7~2、1.1~1.8、または約1.4重量%のコラーゲン
をさらに含んでいてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、組成物は、成分a~e、m、およびnのうちの少なくとも3、4、5、または6つを含む。これらの構成成分は、関節炎などの疼痛および/または炎症に関連する状態に有用であると考えられる。
【0056】
いくつかの実施形態では、関節炎組成物は、
・2~10、3~5、または約4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
・4~15、6~10、または約8重量%のクルクミノイド;
・3~15、4~8、または約6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.0001~1.0、0.00025~0.001、または約0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・0.1~1.5、0.5~1.0、または約0.7重量%のピペリジン;
・4~15、7~12、または約9重量%のブロメライン(1200GDU/g);および
・0.7~2、1.1~1.8、または約1.4重量%のコラーゲン
を含むサプリメントとして製剤化することができる。
【0057】
上記に示したものなどの関節炎組成物は、活性成分の濃度、意図される効果、およびカプセルとして製剤化されるサプリメントなどのサプリメントなどとしての意図される日常的な使用のためのその適用性の点でバランスがとれているように思われる。いくつかの実施形態では、関節炎組成物は、単回経口用量として、例えば、1日あたり0.5~1.0、または約0.72gの1カプセルとして製剤化される。種々の好適な経口剤形およびそれらの重量の例は、別の場所に開示されている。
【0058】
例えば、乾癬に関連する用途のために、好適な組成物(「乾癬組成物」または「乾癬サプリメント」とも呼ばれる)は、例えば、
a.0.5~15、1~10、1.5~2.5、または約2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
b.1~20、2~15、3~6、または約4重量%のクルクミノイド;
c.1~20、1.5~10、2~4、または約3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.0.00001~2、0.001~1.0、0.005~0.02、または約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および/または
f.1~20、1.5~10、2.5~3.0、または約2.8重量%のヘスペリジン
を含んでいてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、「乾癬組成物」はまた、例えば第3または第4の態様において、本明細書に開示される1つまたは複数の状態または疾患などの別の状態または疾患の処置に好適であり得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、乾癬組成物などの組成物は、
a.約2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
b.約4重量%のクルクミノイド;
c.約3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
d.約0.01%重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および
f.約2.8重量%のヘスペリジン
を含んでいてもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、少なくとも3つ、4つ、または全ての構成成分a~fが、上記に開示されたような濃度で提供される。
【0062】
いくつかの実施形態では、上記に開示した乾癬組成物などの組成物は、以下のさらなる構成成分/成分:
q.ロザビン;
r.グルコン酸亜鉛などの亜鉛;
s.ビタミンB12;
t.ウィタノリド;
u.ビタミンA;
v.L-セレノメチオニンなどのセレン;
w.L-システインHCLモノなどのL-システイン;
x.L-グルタミン;
y.エイコサペンタエン酸(EPA)および/またはドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3脂肪酸;および/または
z.プロバイオティクス細菌
のうちの1つまたは複数を含んでいてもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、組成物は、成分q~zのうちの少なくとも3、4、5、6、7、8、9つを含む。これらの構成成分は、関節炎などの皮膚に関連する状態に有用であると考えられる。
【0064】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のさらなる成分は、以下の濃度および/濃度範囲のうちの1つまたは複数で提供される:
q.0.1~5、0.15~2.0、0.25~0.8、または約0.5重量%のロザビン;
r.0.25~5、0.5~2.0、0.75~1.25、または約1重量%の亜鉛;
s.0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、または約0.07重量%のビタミンB12;
t.0.01~2.0、0.1~1.5、0.25~0.75、または約0.5重量%のウィタノリド;
u.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、または約0.07重量%のビタミンA;
v.0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.005、または約0.002もしくは約0.003重量%のセレン;
w.0.1~20、2~15、7~12、または約8.3重量%のL-システインおよび/またはL-システインHCLモノ;
x.0.1~20、2~15、6~12、または約9.0重量%のL-グルタミン;
y.0.1~40、0.5~20、1.2~2.5、または約1.85重量%の、EPAおよび/またはDHAを含むまたはそれらなどのオメガ3脂肪酸;および/または
z.0.2~5.0、0.3~4.0、0.4~1.3、または約0.8重量%のプロバイオティクス細菌(5×1010CFU/g)。
【0065】
いくつかの実施形態では、
・0.5~15、1~10、1.5~2.5、もしくは約2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
・1~20、2~15、3~6、もしくは約4重量%のクルクミノイド;
・1~20、1.5~10、2~4、もしくは約3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.00001~2、0.001~1.0、0.005~0.02、もしくは約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・1~20、1.5~10、2.5~3.0、もしくは約2.8重量%のヘスペリジン;
・0.1~5、0.15~2.0、0.25~0.8、もしくは約0.5重量%のロザビン;
・0.25~5、0.5~2.0、0.75~1.25、もしくは約1.0重量%の亜鉛;
・0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンB12;
・0.01~2.0、0.1~1.5、0.25~0.75、もしくは約0.5重量%のウィタノリド;
・001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.07重量%のビタミンA;
・0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.005、もしくは約0.002もしくは約0.003重量%のセレン;
・0.2~5.0、0.3~4.0、0.4~1.3、もしくは約0.8重量%のプロバイオティクス細菌(5×1010CFU/g)
を含む乾癬組成物が、例えばサプリメントとして製剤化されて、提供される。
【0066】
いくつかの実施形態では、6、7、8、9、10、11、または12種全ての上記構成成分を、および/場合により、上記に開示したような濃度で含む組成物が提供される。
【0067】
いくつかの実施形態では、組成物は、1、2、または3個の上記経口剤形(例えば720mg/日のカプセル)が1日の必要用量を提供する経口剤形(例えばカプセル)として製剤化される。いくつかの実施形態では、上記組成物は、1日あたり2または3カプセルが1日用量を提供するように製剤化される。いくつかの実施形態では、1日あたり3カプセル超が1日用量を提供する。
【0068】
いくつかの実施形態では、乾癬組成物は、顕著な量のL-グルタミンおよび/またはL-システイン(例えばL-システインHClモノ)をさらに含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、L-グルタミン、L-システイン、またはL-システインHCLモノのうちの1つまたは複数が、乾癬などの皮膚に関連する状態の文脈などで、日常的に使用される場合にさらなる好ましい効果をもたらす。
【0069】
いくつかの実施形態では、乾癬組成物は、顕著な量の不飽和脂肪酸(例えばオメガ3脂肪酸)をさらに含んでいてもよい。これらは、例えば魚油から、好ましくはマイクロカプセル化魚油から提供され得る。このような製剤は、例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)および/またはドコサヘキサエン酸(DHA)を豊富に含むが、さらに有機酸も含んでいてもよい。上記で開示した他の構成成分と同様に、オメガ3脂肪酸および/または魚油は、乾癬などの皮膚に関連する疾患または状態の文脈などにおいて、日常的に摂取した場合にさらなる利点に寄与し得る。いくつかの実施形態では、オメガ3脂肪酸の濃度は、EPAおよびDHAの両方、すなわちEPAおよびDHAの合計に関する。
【0070】
したがって、いくつかの実施形態では、必要な1日用量、例えばカプセルなどとして製剤化したものを、1回、2回、3回、またはそれ以上の用量よりも多くにわたって分配することが望ましい場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、サプリメントなどのグルタミンおよび/またはシステイン含有乾癬組成物は、
・0.5~5、0.7~4.0、1.0~2.0、もしくは約1.4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
・1~20、2~10、2~4、もしくは約2.8重量%のクルクミノイド;
・1~20、1.1~10、1.5~4.0、もしくは2重量%のL~アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.00001~2.0、0.001~1.0、0.005~0.02、もしくは約0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・1~20、1.2~10、1.5~2.5、もしくは約1.85重量%のヘスペリジン;
・0.001~5.0、0.15~2.0、0.2~0.6、もしくは約0.35重量%のロザビン;
・0.25~5、0.3.5~2.0、0.5~1.0、もしくは約0.7重量%の亜鉛;
・0.001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.01、もしくは約0.05重量%のビタミンB12;
・0.01~2.0、0.1~1.0、0.2~0.5、もしくは約0.3重量%のウィタノリド;
・001~2.0、0.002~1.0、0.025~0.75、もしくは約0.05重量%のビタミンA;
・0.0005~2.0、0.00075~1.0、0.001~0.005、もしくは約0.002もしくは0.003重量%のセレンおよび/もしくはセレノメチオニン;
・0.1~20、2~15、7~12、もしくは約8.3重量%のL-システインおよび/もしくはL-システインHCLモノ;
・0.1~20、2~15、6~12、もしくは約9.0重量%のL-グルタミン;
・0.1~40、0.5~20、1.2~2.5、もしくは約1.85重量%の、(EPA)および/または(DHA)などのオメガ3脂肪酸;ならびに/または
・0.2~5.0、0.3~4.0、0.4~1.3、もしくは約0.8重量%のプロバイオティクス細菌(5×1010CFU/g)
のうちの1つまたは複数を含んでいてもよい。
【0071】
いくつかの実施形態では、9、10、11、12、13、14、または15種全ての上記構成成分を、および/場合により、上記に開示したような濃度で含む組成物が提供される。
【0072】
上記に示したものなどの乾癬組成物は、活性成分の濃度、意図される効果、およびカプセルとして製剤化されるサプリメントなどのサプリメントなどとしての意図される日常的な使用のためのその適用性の点でバランスがとれているように思われる。いくつかの実施形態では、乾癬組成物は、単回経口用量として、例えば、1日あたり0.5~1.0、または約0.72gの1カプセルとして製剤化することができる。さらなる成分の数および量のため、1日用量は、2、3、またはそれ以上など、1を超える経口剤形/カプセルを含んでいる場合がある。種々の好適な経口剤形およびそれらの重量の例は、別の場所に開示されている。
【0073】
いくつかの実施形態では、組成物は、1、2、または3個の720mg/日の経口剤形(例えばカプセル)である経口剤形(例えばカプセル)として製剤化される。いくつかの実施形態では、1日あたり2カプセルが、必要な1日用量を提供するであろう。いくつかの実施形態では、1日あたり3カプセルが、必要な1日用量を提供するであろう。いくつかの実施形態では、1日あたり3カプセル超が、必要な1日用量を提供するであろう。
【0074】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5~1.0または0.72のカプセルなどの経口剤形として製剤化され、青年、成人、または高齢者などの対象の1日用量は、2または3個の経口剤形/日である。
【0075】
上記に開示されるように、いくつかの実施形態では、関節炎および/または乾癬組成物などの組成物は、経口摂取または消費のために製剤化することができ、例えば、錠剤、丸剤、またはカプセルとして製剤化できる。このような製剤は、1~80重量%、2~70重量%、3~60重量%、4~50重量%、5~30重量%、8~20重量%、10~15重量%、または約12重量%などの許容可能な賦形剤を含んでいてもよい。そのような賦形剤の例は、米ぬか抽出物である。いくつかの実施形態では、上記賦形剤は、少なくとも5、10、20、30、40、50、60、70、または80重量%、またはそれ以上の濃度で存在してもよい。
【0076】
カプセルとして製剤化される場合、上記組成物は、従来のカプセル殻などのカプセル殻を含んでいてもよい。このシェルは、例えば、4~50、5~30、10~25、15~20、または約17重量%のカプセル殻を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、上記カプセル殻は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの艶出し剤、および/またはTiO2などの着色剤を含んでいてもよい。
【0077】
一般に、本明細書に示される実施形態では、パーセンテージは、賦形剤および/またはカプセル殻を含んでいてもよい組成物について与えられる。当業者は、上記賦形剤および/またはカプセル殻を含まない経口剤形などについて、他の投与量を過度の負担なく導き出すことができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、組成物は、1日当たり1~5個、例えば1、2、または3個の丸剤、錠剤、カプセルなど、日常的に摂取するためのサプリメントとして製剤化される。
【0079】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1~2.0g、0.4~1.5g、0.5~1.0g、または約0.72gの重量を有する錠剤、丸剤、またはカプセルとして製剤化された経口剤形など、経口摂取のために製剤化される。いくつかの実施形態では、上記1日用量形態は、約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.2、1.4、1.6、1.8、または2.0gの重量を有する。いくつかの実施形態では、上記重量は、0.5g未満、0.5~0.6、0.6~0.7、0.7~0.8、0.8~0.9、0.9~1.0g、1.0~2.0g、または(iv)2.0g超であり得る。いくつかの実施形態では、サプリメントはカプセルとして製剤化され、その重量は、約0.6~0.8g、例えば、約0.6、0.625、0.65、0.675、0.7、0.71、0.72、0.73、0.74、0.75、0.8、0.9、または1.0gである。
【0080】
組成物の成分/構成成分/構成要素は、本質的に純粋な形態からより複雑な抽出物まで、さまざまな形態で提供することができる。
【0081】
これらの構成成分の好適な供給源は、例えば上記構成成分の純粋な形態または本質的に純粋な形態を使用しない場合、例えば、以下の1つまたは複数を含んでいてもよい。
【0082】
3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA)は、ボスウェリア・セラータ(Boswellia Serrata)樹脂抽出物から提供することができる。
【0083】
クルクミノイドは、ウコン(Curcuma Longa)根茎抽出物から提供することができる。
【0084】
ビタミンCは、ローズヒップ果実抽出物(Rosa canina)から提供することができる。
【0085】
ビタミンDは、Vita-algae D(R)などの藻類から提供することができ;Vita-algae D(R)100,000iug粉末は淡黄色の粉末である。藻類から100%供給された完全菜食主義者のビタミンD3源である。100%植物由来のビタミンD3源であり得る。
【0086】
ピペリンは、黒コショウ果実抽出物(Piper nigrum)から提供することができる。
【0087】
ヘスペリジンは、橙皮抽出物(Citrus aurantium)から提供することができる。
【0088】
ブロメラインは、パイナップル(Ananas comosus)から提供することができる(1200GDU/g)。
【0089】
コラーゲンは、標準化鶏軟骨粉末[25%の総コラーゲン]から提供することができる。
【0090】
ロザビンは、イワベンケイ根抽出物(Rhodiola rosea)[3%のロザビン]から提供することができる。
【0091】
亜鉛は、グルコン酸亜鉛として提供することができる。
【0092】
ビタミンB12は、シアノコバラミンおよび/またはメチルコバラミンから提供することができる。
【0093】
ウィタノリドは、アシュワガンダ根抽出物(Withania somnifera)[7%のウィタノリド]から提供することができる。
【0094】
ビタミンAは、酢酸レチニルから提供することができる。
【0095】
セレンは、SeleniumSeLECT(R)(Sabinsa社)などのL-セレノメチオニンから提供することができる。
【0096】
L-システインは、L-システインHCLモノから提供することができる。
【0097】
オメガ3脂肪酸は、例えばエイコサペンタエン酸(EPA)および/またはドコサヘキサエン酸(DHA)、例えば、10~80、または約40mg/gのEPAおよび/または20~200、または約105mg/gのドコサヘキサエン酸(DHA)を含むマイクロカプセル化魚油から提供することができる。
【0098】
プロバイオティクス細菌は、バチルス・コアグランス(Bacillus coagulans)ATCC7050(5×1010CFU/g)から提供することができる。いくつかの実施形態では、プロバイオティクス細菌の1つまたは複数の異なる株を提供することができる。いくつかの実施形態では、プロバイオティクス微生物、例えばバチルスおよび/または乳酸菌の1日経口用量は、約1×1010CFU以上、1×107もしくは106~1×1010CFU、または約1~6×108CFU、例えば2~5、または約6×108CFU/日であり得る。いくつかの実施形態では、1日用量は、1×106未満であり得る。いくつかの実施形態では、1日用量は、1×1010を超えてもよい。
【0099】
いくつかの実施形態では、AKBBAおよび/またはボスウェリア・セラータ(Boswellia Serrata)樹脂抽出物は、疼痛緩和をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0100】
いくつかの実施形態では、クルクミノイドおよび/またはウコン(Curcuma Longa)根茎抽出物は、抗炎症効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。いくつかの実施形態では、クルクミノイドおよび/またはウコン(Curcuma Longa)根茎抽出物は、抗酸化効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0101】
いくつかの実施形態では、ビタミンCおよび/またはローズヒップ果実抽出物は、抗酸化効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。いくつかの実施形態では、ビタミンCおよび/またはローズヒップ果実抽出物は、正常なコラーゲンの再構築および/または正常な骨の機能/組成をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0102】
いくつかの実施形態では、ビタミンD3などのビタミンDおよび/またはVita-algae組成物は、皮膚の治癒、骨の健康、乾癬に関連する状態の改善のうちの1つまたは複数をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0103】
いくつかの実施形態では、ピペリンおよび/または黒コショウ果実抽出物は、生物学的利用能の改善および/または抗酸化効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0104】
いくつかの実施形態では、ヘスペリジンおよび/または橙皮抽出物は、生物学的利用能の改善および/または抗炎症効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。さらに、ヘスペリジンおよび/または橙皮抽出物は、ビタミンへの安定化効果などの安定化効果をもたらし、および/またはそれに寄与し得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、ブロメラインは、抗炎症効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0106】
いくつかの実施形態では、コラーゲンおよび/または標準化鶏軟骨粉末は、関節のコラーゲンなどのコラーゲンの再構築をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0107】
いくつかの実施形態では、ロザビンおよび/またはイワベンケイ根抽出物は、免疫系の改善および/またはバランスの向上をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0108】
いくつかの実施形態では、亜鉛および/またはグルコン酸亜鉛は、組織の治癒の改善および/または迅速化をもたらし、および/またはそれに寄与する。いくつかの実施形態では、亜鉛および/またはグルコン酸亜鉛は、皮膚および/または関連組織中/上の油の産生を改善する。
【0109】
いくつかの実施形態では、ビタミンB12、シアノコバラミン、および/またはメチルコバラミンは、皮膚および/または毛髪の健康増進をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0110】
いくつかの実施形態では、ウィタノリドおよび/またはアシュワガンダ根抽出物は、ストレスの軽減をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0111】
いくつかの実施形態では、ビタミンAおよび/または酢酸レチニルは、皮膚の治癒プロセスの改善をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0112】
いくつかの実施形態では、セレン(例えば、L-セレノメチオニンおよび/またはSeleniumSeLECTとして提供される)は、抗酸化効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。いくつかの実施形態では、L-セレノメチオニンおよび/またはSeleniumSeLECTは、乾癬に関連する酸化ストレスの軽減をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0113】
いくつかの実施形態では、L-システインおよび/またはL-システインHCLモノは、皮膚の治癒、乾癬に関連する状態の改善のうちの1つまたは複数をもたらし、および/またはそれをもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0114】
いくつかの実施形態では、L-グルタミンは、抗炎症効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。いくつかの実施形態では、L-グルタミンは、自己免疫状態の重症度の軽減などの抗自己免疫疾患効果をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0115】
いくつかの実施形態では、オメガ3脂肪酸、魚油、および/またはエイコサペンタエン酸(EPA)および/またはドコサヘキサエン酸(DHA)は、免疫機能のサポートおよび/または改善、炎症性疾患の予防、皮膚の油産生および/またはバランスの調節、バランスのとれた水和の改善、荒れた/乾燥した皮膚の軟化、および/または皮膚刺激および/または皮膚炎への鎮静効果(それらの任意の組み合わせを含む)のうちの1つまたは複数をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0116】
いくつかの実施形態では、バチルス・コアグランスATCC7050などのプロバイオティクス細菌は、消化の向上、体内からの毒素の除去、体内のストレスレベルの低下、腸内細菌叢の改善、皮膚細菌叢の改善のうちの1つまたは複数をもたらし、および/またはそれに寄与する。
【0117】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物、特にサプリメント(これに限定されない)として製剤化される組成物は、グルコサミンを含まない。
【0118】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物、特にサプリメント(これに限定されない)として製剤化される組成物は、1、0.5、または0.1重量%未満の濃度のグルコサミンを含んでもよい。
【0119】
一般に、グルコサミンは本発明の文脈では望ましくない場合がある。通常、高用量のグルコサミンが必要であり、したがって、重量で大量の1日用量が必要であり、したがって、1日あたり1または2カプセルでは多すぎて対象にとって理想的でない。さらに、グルコサミンは、本発明の経口組成物よりも効率/効果が低いと考えられる。しかし、いくつかの実施形態では、グルコサミンは、例えば本明細書に開示される処置のいずれかの文脈において、追加のサプリメントまたは成分として摂取することができる。
【0120】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される構成成分の濃度は、例えば1個、2個、3個、またはそれ以上の720mg/日のカプセルとして製剤化された、1日あたりの経口剤形あたりなどの1日用量である。いくつかの実施形態では、単回の1日用量が好ましい。いくつかの実施形態では、2回または3回の1日用量が好ましい。いくつかの実施形態では、経口剤形は、3回を超える1日用量として製剤化される。いくつかの実施形態では、1日用量を2または3個の経口剤形/カプセルの形態で提供することが有利であり得るが、したがって、消化器系に対する1つまたは複数の上記構成成分の悪影響を低減すること、および/または対象において上記構成成分のより均一な濃度を提供することにより、より大きな変動を回避することなどを目的として、朝食、昼食、または夕食を食するときなどの朝、昼、および夕方などに、より少量の用量を消費することができる。
【0121】
第2の態様では、本発明は、対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、例えば神経皮膚炎(慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和においておよび/または医薬品として使用するための第1の態様などによる1つまたは複数の組成物に関する。
【0122】
いくつかの実施形態では、関節炎または乾癬組成物などの第1の態様による組成物は、医薬品として使用することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、例えば神経皮膚炎(慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹、皮膚状態、神経および/または関節の状態に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節状態のうちの1つまたは複数の処置においておよび/または医薬品として使用することができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、対象または患者は、女性、男性、高齢者、成人、青年、小児、または乳児のうちの1つまたは複数などのヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、イヌまたはネコなどのペット、飼育動物(ウシ、ウマ、ラクダ)などの動物(動物園の動物を含む)である。いくつかの実施形態では、対象は哺乳動物である。
【0124】
いくつかの実施形態では、第1の実施形態による組成物は、皮膚、神経、および/または関節の状態の症状の処置および/または緩和に使用することができる。
【0125】
いくつかの実施形態では、第1の実施形態による組成物は、自己免疫状態に関連する症状の処置および/または緩和に使用することができる。
【0126】
いくつかの実施形態では、第1の実施形態による組成物は、関節炎に関連する症状の処置および/または緩和に使用することができる。例えば、本明細書に開示される関節炎組成物は、この文脈において非常に好適である。
【0127】
いくつかの実施形態では、第1の実施形態による組成物は、乾癬に関連する症状の処置および/または緩和に使用することができる。例えば、本明細書に開示される乾癬組成物は、この文脈において非常に好適である。
【0128】
第3の態様では、本発明は、第1または第2の態様による1つまたは複数の組成物に関し、上記組成物は、外用組成物として製剤化された組成物の使用を含む処置と併用して経口的に提供される。
【0129】
いくつかの実施形態では、サプリメントなどの組成物は、外用組成物として製剤化されたカンナビノイド含有組成物の使用を含む処置と併用して経口的に提供される。
【0130】
したがって、いくつかの実施形態では、外用組成物は、1つまたは複数のカンナビノイドを含まない。いくつかの実施形態では、上記組成物は、本明細書、特に以下に開示されるカンナビノイドのいずれか1つなどの1つまたは複数のカンナビノイドを含んでいてもよい。
【0131】
いくつかの実施形態では、上記カンナビノイドはCBDであり、および/または0.01~5.0、0.1~2.5、0.5~2%、または0.75~1.5%などの生理学的に活性な量のCBDを含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、上記CBD含有組成物は、例えば、クリーム、軟膏剤、軟膏、ゲル、皮膚パッチ、スプレー、または当該技術分野の外用製剤において知られている他の任意の形態として製剤化される。
【0133】
いくつかの実施形態では、外用組成物は、ヒドロアルコールゲルとして製剤化される。このようなゲルは、通常、5~50重量%、または10~30重量%の1つまたは複数の低分子量アルコール、例えばEtOHなどのC1-C3アルコールを含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、本質的に、DK優先権出願PA 2019 70497、DK優先権出願PA 2020 70343、および/またはWO2021023351のいずれか1つに開示されている、例えば上記PA 2019 70497、PA 2020 70343、および/またはWO2021023351の特許請求の範囲のうちのいずれか1つ、またはその中で開示されている任意の実施例または実施形態に開示されている組成物であり、および/またはそれを含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、そのようなヒドロアルコールゲルは、
i.0.1~20重量%、例えば0.1~10重量%または0.2~5重量%の量で存在するカンナビジオール(CBD);
ii.皮膚浸透促進剤、例えば0.25~5重量%、または0.5~2.5重量%の量で存在する皮膚浸透促進剤;
iii.エタノールなどの低分子量アルコール、例えば5~50重量%、または10~30重量%の量で存在する低分子量アルコール;
iv.1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤、例えば0.2~5重量%、または0.4~2重量%の総量で存在する1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤;および
v.組成物に対して合計100%になる量の水
のうちの1つまたは複数、または全てを含み得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、塩化ナトリウム、特に海塩、またはより好ましくは死海の塩をさらに含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、10~25重量%などの顕著な量の塩を含む。一般に、塩含有ゲルは、特に乾癬(これに限定されない)などの皮膚に関連する状態に非常に有用であると考えられる。いくつかの実施形態では、このような乾癬ヒドロアルコールゲルは、クエン酸および/またはクエン酸塩を含まない。
【0137】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、1つまたは複数のスキンケア剤または皮膚水和剤/保湿剤、例えば、アロエベラ(barbadensis)葉、パンテノール、パルミチン酸レチニル、および/またはグリセリン(それらの任意の組み合わせを含む)から選択されるものを含んでいてもよい。上記水和剤/保湿剤の好適な濃度範囲は、例えば、
・0.01~1.0重量%のアロエベラ葉の抽出物、
・1~5重量%のパンテノール、
・0.1~1~5重量%のパルミチン酸レチニル、および
・0.5~5重量%のグリセリン(それらの任意の組み合わせ)
を含んでいてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルなどの外用組成物の調製に使用されるカンナビノイド、例えばカンナビジオールは、結晶または純粋な形態で提供される。一般に、このような純粋な形態は、さらなるカンナビノイドをほとんどまたは全く含まないか、あるいは生理学的に重要でない量で含む。いくつかの実施形態では、CBDなどのカンナビノイドは、例えば、1.5、1.0、または0.5重量%未満の、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビノール(CBN)のうちのいずれか1つ;および/または1.0%未満のテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、純粋な形態のカンナビノイドの提供は、より高い濃度の上記カンナビノイドが必要とされる種々のさらなるカンナビノイドを含む従来の混合物と比較して、より低い濃度の純粋なまたは結晶性のカンナビノイドが必要とされるというように、投与量あたりの効果の点で利点をもたらす。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、カンナビノイド含有外用組成物において単一の純粋なカンナビノイドよりもカンナビノイドの混合物が優れており、および/またはより効率的であるという通説があるため、この効果は驚くべきことに思われる。
【0140】
一般に、いくつかのヒドロアルコールゲルにとって、植物油および/または鉱物油などの油および/または脂肪の存在は、処置の効率の点などで望ましくないことがある。したがって、いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、2.0、1.0、0.5、または0.1重量%未満の油、例えば植物油および/または鉱物油を含む。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、油の存在は、CBDなどのカンナビノイドの効率を低下させ、より高い濃度または投与量を必要とすると考えられる。
【0141】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、0.5~5重量%のメントールおよび/または0.1~2重量%のカンファーおよび/または0.5~1.5重量%のユーカリ油から選択される1つまたは複数のさらなる構成成分をさらに含んでいてもよい。
【0142】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、1つまたは複数の皮膚浸透促進剤を含んでいてもよい。これらは、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、尿素、またはそれらの任意の組み合わせから選択することができる。
【0143】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、アクリレートクロスポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、および/またはそれらの任意の組み合わせから選択される増粘剤および/またはゲル化剤などの1つまたは複数の増粘剤および/またはゲル化剤を含んでいてもよい。
【0144】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、酸化防止剤、乳化剤、酸または塩基などのpH調節剤、緩衝剤、安定剤、着色剤、および/またはそれらの任意の組み合わせから選択される1つまたは複数の薬学的に許容される補助剤を含んでいてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、化粧用皮膚水和および/またはスキンケア組成物として製剤化してもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、カンナビノイド(例えばCBD)含有組成物などの外用組成物は、対象における関節炎、例えば関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、および/または乾癬性関節炎に起因する症状、特に疼痛、および/または神経性疼痛、例えば硬化症、例えば多発性硬化症に起因する疼痛の処置または緩和において局所外用適用における医療用組成物として使用するための組成物である。
【0147】
いくつかの実施形態では、外用組成物は、対象における乾癬の症状、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚の処置または緩和において局所外用適用における医療用組成物として使用するための組成物である。
【0148】
いくつかの実施形態では、外用組成物は、対象の局所皮膚領域に1日当たり1~5回、1~3回、または1~2回外用的に適用される。
【0149】
いくつかの実施形態では、外用組成物は、1回の適用あたり5~100、または10~50mg/cm2の量で対象の皮膚領域に外用的に適用される。
【0150】
いくつかの実施形態では、上記カンナビノイド含有組成物(例えばCBD)は、1つまたは複数のさらなるカンナビノイド、例えば1つまたは複数の幻覚誘発性および/または非幻覚誘発性カンナビノイドを含まず、および/または上記さらなるカンナビノイドは、CBDなどの主カンナビノイドに関して10、5、2、1、0.5重量%未満の量で存在する。
【0151】
いくつかの実施形態では、カンナビノイド含有組成物は、CBG型、CBC型、CBD以外のCBD型、THC型、CBN型、CBE型、イソTHC型、CBL型、CBT型(それらの任意の組み合わせを含む)のうちの1つまたは複数のカンナビノイドを含む、THC(テトラヒドロカンナビノール)、THCA(テトラヒドロカンナビノール酸)、CBDA(カンナビジオール酸)、CBN(カンナビノール)、CBG(カンナビゲロール)、CBC(カンナビクロメン)、CBL(カンナビシクロール)、CBV(カンナビバリン)、THCC(テトラヒドロカンナビオルコール(tetrahydrocannabiorcol))、THCV(テトラヒドロカンナビバリン)、THCP(テトラヒドロカンナビホロール)、CBDV(カンナビジバリン)、CBCV(カンナビクロメバリン)、CBGV(カンナビゲロバリン)、CBGM(カンナビゲロールモノメチルエーテル)、CBE(カンナビエルソイン)、CBT(カンナビシトラン)のうちの1つまたは複数から選択されるものなどの1つまたは複数のさらなるカンナビノイドなどの1つを超えるカンナビノイドを含んでいてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態では、さらなるカンナビノイドは、>10:1、10:1~5:1、5:1~2:1、2:1~1:1、1:1~1:2、1:2~1:5、または<1:5のCBD:さらなるカンナビノイドの比で提供される。いくつかの実施形態では、上記比は、CBD:「さらなるカンナビノイドの合計」である。上記比は、通常、重量比である。
【0153】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、特に関節炎関連状態の処置のために製剤化することができる。このようなゲルは、
・0.5~2.0重量%、またはより好ましくは約1.0重量%のカンナビジオール;
・10~30重量%のエタノール、またはより好ましくは約25重量%のエタノール、特に96%のエタノール、例えば96%の変性エタノール;
・0.5~5重量%、またはより好ましくは約2重量%のメントール;
・0.1~2重量%、またはより好ましくは0.55重量%のカンファー;
・0.5~1.5重量%、またはより好ましくは約0.9%の皮膚浸透促進剤、例えばミリスチン酸イソプロピル;
・0.4~2重量%、またはより好ましくは約1%の増粘剤および/またはゲル化剤、例えばアクリレートクロスポリマー;
・0.05~0.5重量%、またはより好ましくは約0.2%のフィチン酸(例えば純度50%);および
・組成物に対して合計100重量%になる量、例えば50~80重量%、または約68重量%の水
のうちの1つまたは複数を含んでいてもよく、上記水は好ましくは飲料水品質の水である。
【0154】
いくつかの実施形態では、特に関節炎関連状態の処置のために製剤化されたヒドロアルコールゲルは、上記の構成成分のうちの全て、または少なくとも5、6、7、もしくは8つを含んでいてもよい。通常、上記構成成分は、上記に開示した濃度および/または濃度範囲のいずれかで提供されることとなる。
【0155】
いくつかの実施形態では、ヒドロアルコールゲルは、特に乾癬関連状態の処置のために製剤化することができ、上記ゲルは、
・0.5~2.0重量%、またはより好ましくは約1.0重量%のカンナビジオール;
・0.3~1.5重量%、またはより好ましくは約0.9重量%の皮膚浸透促進剤、特にミリスチン酸イソプロピル;
・0.1~0.5重量%、またはより好ましくは約0.2重量%のグリセリン;
・10~30重量%、またはより好ましくは約15重量%のエタノール、特に96%のエタノール、例えば96%の変性エタノール;
・0.5~2.5重量%、またはより好ましくは約1.5重量%の1つまたは複数の増粘剤またはゲル化剤、特にヒドロキシエチルセルロース;
・10~20重量%、またはより好ましくは約15.0重量%の塩化ナトリウム、特に海塩、より好ましくは死海の塩;
・重量%、またはより好ましくは約0.05重量%のアロエベラ葉の抽出物;
・1.5~4.0重量%、またはより好ましくは約2.75重量%のパンテノール;
・0.1~0.5重量%、またはより好ましくは約0.3重量%のパルミチン酸レチニル;
・0.1~0.3重量%、またはより好ましくは約0.2重量%のグリセリン;
・0.01~0.03重量%、またはより好ましくは約0.02重量%の有機酸および/またはその塩、例えば乳酸および/または酢酸;
・組成物に対して合計100重量%になる量、例えば50~80重量%、より好ましくは約61重量%の水
を含み、上記水は好ましくは飲料水品質の水である。
【0156】
いくつかの実施形態では、特に関節炎関連状態の処置のために製剤化されたヒドロアルコールゲルは、上記の構成成分のうちの全て、または少なくとも6、7、8、9、10、11種を含んでいてもよい。通常、上記構成成分は、上記に開示した濃度および/または濃度範囲のいずれかで提供される。
【0157】
いくつかの実施形態では、有機酸および/または0.01~0.03重量%、またはより好ましくは約0.02重量%の有機酸および/またはその塩は、クエン酸/クエン酸塩ではない。一般に、乾癬などの皮膚に関連する状態に関する組成物では、クエン酸の存在は望ましくないと考えられる。いかなる理論にも拘束されることを望まないが、乳酸/乳酸塩および/または酢酸/酢酸塩がより好適であると考えられる。
【0158】
関節炎関連状態の処置に関しては、「関節炎サプリメント」および「関節炎外用組成物」の併用が望ましいものであり得る。
【0159】
同様に、乾癬関連状態の処置に関しては、「関節炎サプリメント」および「関節炎外用組成物」の併用が望ましいものであり得る。
【0160】
CBD含有外用製剤の調製または製剤化に使用されるCBDに関して、いくつかの実施形態では、外用組成物の提供に使用されるCBDは結晶性である。
【0161】
いくつかの実施形態では、上記に開示した外用組成物を提供するために使用されるCBDは、結晶構造および/または立体構造などの特定の特徴によって特徴付けられる。例えば実施例12を参照すると、針状結晶構造(=結晶構造A;
図1参照)を有するCBDは、驚くべきことに、また予想外にも、異なる結晶構造である非針状構造(本明細書では「束状」または「クラスター状」とも呼ばれる)(=結晶構造B;
図2参照)を有するCBDよりも顕著に強力であるように思われることが本発明者らにより観察された。
【0162】
いくつかの実施形態では、CBDは、結晶であるときに針状結晶構造を有するか、または針状結晶構造を形成することができる。いくつかの実施形態では、結晶構造Aの(または針状結晶を形成可能な)CBDは、結晶構造Bの(またはクラスター状/束状結晶を形成可能な)CBDよりも少なくとも1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、7.5倍、10倍、15倍、または20倍強力である。CBDが、外用製剤などにおいて対象に投与された際に活性を示すために、1つまたは複数の特定の立体構造などの活性形態である必要があるかどうかを推測することができる。活性または効力の欠如は、摂取率の低下および/または皮膚通過の困難さによっても引き起こされ得る。
【0163】
いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、結晶構造の違いは、異なる立体構造などの異なる分子構造によって引き起こされる可能性があると考えられる。これは、対象の身体が「間違った」CBDの立体構造などを認識できないことなどに起因し得る。CBDの結晶構造の違いは異なる抽出プロセスによって引き起こされることが考えられる。特に、
図1に開示されたCBDは、イソプロパノールによる抽出、蒸留、およびヘプタンによる結晶化を含む抽出プロセスによって提供されたものであったが(例えば実施例12を参照)、
図2に開示されたCBDは、臨界CO
2抽出によって提供されたものであった。
【0164】
一般に、結晶性CBDは、当該技術分野で公知の方法および技術、例えばUS10413845および/またはUS10414709に開示されている方法によって提供することができる。
【0165】
要するに、結晶性CBDは、本質的に、
・麻または大麻をイソプロパノールなどで抽出して、カンナビノイド、THC、CBD、およびテルペンを豊富に含む抽出物を生成する工程、
・抽出物の溶媒部分を蒸発させて、実質的に溶媒を含まない抽出物を生成する工程、
・実質的に溶媒を含まない抽出物を蒸留して、CBDを単離する工程、
・蒸留され単離されたCBDを結晶化させて、結晶化され単離されたCBDを生成し、必要に応じて、アルカン、例えばヘプタンなどの好適な有機溶媒を使用して1以上の再結晶を行う工程、通常は次いで
・真空乾燥などにより溶媒を除去して、揮発性残留物を除去する工程
からなる方法によって、麻または大麻(Cannabis sativa)から提供することができる。
【0166】
したがって、いくつかの実施形態では、外用組成物の製剤に使用されるCBD結晶は、
図1に示す結晶などの針状結晶である。同様に、いくつかの実施形態では、外用組成物の製剤に使用されるCBD結晶は、
図2に示す結晶に類似した結晶など、クラスター状または束状ではない。
【0167】
いくつかの実施形態では、外用組成物の製剤に使用されるCBD結晶は、臨界CO2抽出を含む抽出方法によって提供されない。
【0168】
いくつかの実施形態では、外用組成物の製剤において使用されるCBD結晶は、イソプロパノールなどのC3-C4アルコールによる抽出、およびヘプタンなどのC6-C8アルカンによる1つ以上の結晶化工程を含む方法によって提供される。いくつかの実施形態では、C3-C4アルコールはイソプロパノールである。いくつかの実施形態では、C6-C8アルカンはヘプタンである。いくつかの実施形態では、C3-C4アルコールはイソプロパノールであり、C6-C8アルカンはヘプタンである。この組み合わせによって、阻害剤の不在または減少、および/またはCBDの所望の立体構造などの満足のいく品質のCBD結晶が提供されると考えられる。
【0169】
いくつかの実施形態では、CBD結晶が、臨界CO2抽出、およびヘプタンなどのC6-C8アルカンによる1つ以上の結晶化工程を含む方法によって提供される場合に、好適なCBD製品を得ることができる。
【0170】
表1に示すように、A型およびB型のCBDのカンナビノイドプロフィールはよく似ているものであり得ることが分かる。
【0171】
【0172】
しかし、結晶構造の違いは、異なる抽出工程に関連し、それによって引き起こされ得るとも考えられる。また、異なる結晶構造は、「CBD阻害剤」の異なる濃度、および/または「CBD増強剤」の異なる濃度を示し得る。いくつかの実施形態では、天然に存在するテルペン、特にCannabis sativaなどの植物に見出されるテルペンなどのテルペンは、CBD阻害剤として作用するが、これは望ましくない。
【0173】
したがって、いくつかの実施形態では、結晶構造BのCBD(別名「B型のCBD」)は、有機抽出工程および/または再結晶工程によって、結晶構造AのCBD(別名「A型のCBD」)(および/または結晶構造Aを形成可能なCBD)に変換することができる。そのような実施形態では、結晶構造の変化は、追加の抽出および/または結晶化工程において顕著に減少する阻害剤の存在に関連すると考えられる。あるいは、有機抽出工程は、CBDの立体構造に変化をもたらし、再びより活性化させ得る。いくつかの実施形態では、ヘプタンによる再結晶化によって、B型のCBDをA型のCBDに変化させることができる。
【0174】
いくつかの実施形態では、結晶構造BのCBDは、www.pharma-hemp.comによって、および/または当該製造業者と同様の抽出プロトコールに従って提供されるCBD結晶など、臨界CO2抽出によって提供された。
【0175】
いくつかの実施形態では、テルペンおよび/またはテルペノイド、特にCannabis sativaのテルペン、または本明細書に開示されるCBD含有外用組成物中のテルペンおよび/またはテルペノイドの存在によって、効率または効力の低下、CBDを認識する能力の不能または低下、同様の効果を得るためのより高濃度のCBD製剤の必要性、製剤中の非CBDカンナビノイドの増加のうちの1つまたは複数などの1つまたは複数の望ましくない効果がもたらされる。いくつかの実施形態では、上記組成物は、0.0001重量%以下、0.001重量%以下、0.01重量%以下、または0.1重量%以下のテルペン、特にCannabis sativaのテルペンを含む。
【0176】
いくつかの実施形態では、結晶性CBDは、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.02重量%未満、0.01重量%未満、0.005重量%未満、0.002重量%未満、0.001重量%未満のテルペンなどの顕著な量のテルペンを含まない。
【0177】
テルペノイドなどの他の植物成分が阻害剤として作用し得ることも考えられる。いくつかの実施形態では、Cannabis sativaのテルペノイドなどのテルペノイドの存在は望ましくないものであり得る。いくつかの実施形態では、結晶性CBDは、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.02重量%未満、0.01重量%未満、0.005重量%未満、0.002重量%未満、0.001重量%未満のテルペノイドなどの顕著な量のテルペノイドを含まない。
【0178】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるCBD含有外用組成物において
図1に示すような結晶構造Aの結晶を有するまたはもたらすことができるCBDの使用によって、効率の上昇、製剤中のCBDの総量を低減する可能性、対象が同じ効果を得るために必要とする外用製剤の削減、対象の身体による認識および/またはCBD摂取の改善、製剤中の非CBDカンナビノイドおよび/または他の不純物の低減のうちの1つまたは複数などの好ましい効果を提供する。
【0179】
既に第3の態様で開示したように、本発明はまた、処置方法にも関し得る。特に、第4の態様では、本発明は、対象における疼痛および/または不快感、例えば、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、例えば、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬、多発性硬化症(MS)、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態のうちの1つまたは複数を含む疾患および/または状態に関連する疼痛または不快感などの症状の処置および/または緩和方法に関し、上記方法は上記態様のいずれか1つによるサプリメントの使用を含む。
【0180】
いくつかの実施形態では、上記処置は、カンナビノール(CBD)などのカンナビノイドを含む外用組成物の使用を含む。上記組成物は、例えば、本明細書に示される第3の態様または実施例などに従って、関節炎CBDゲルまたは乾癬CBDゲルなどのヒドロアルコールゲルとして製剤化することができる。
【0181】
いくつかの実施形態では、本明細書で定義される対象などの対象における疼痛および/または不快感などに関する症状の処置および/または緩和方法が開示され、上記疼痛および/または不快感が、自己免疫関連疾患、ストレス関連状態、例えば、関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、若年性関節リウマチ、乾癬性関節炎、および/または神経性疼痛、例えば、硬化症に起因する疼痛、乾癬(例えば、特に、赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚)、多発性硬化症(MS)、ヘルペス、例えば帯状疱疹、脂漏性皮膚炎、湿疹、神経皮膚炎、慢性単純苔癬(LSC)、アトピー性皮膚炎(AD、別名アトピー性湿疹)、ループス、例えば全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、蕁麻疹、1つまたは複数の関節の熱感および/または腫脹に関連する疼痛状態、および/または皮膚、神経、関節の状態のうちの1つまたは複数を含むか、またはそれに関する疾患および/または状態に関連し、上記方法は、先行する態様のいずれか1つによるサプリメントなどの経口組成物の使用を含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、症状の処置および/または緩和は、関節炎または乾癬、および/または関節炎および/または乾癬に関連する状態または症状に関連する。
【0183】
いくつかの実施形態では、上記サプリメント/組成物は、第1の態様による組成物であり、上記処置は関節炎に関連する。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書、例えば請求項1~3、5~10、13、16~18のいずれか一項に開示されるような「関節炎組成物」である。一般に、「関節炎組成物」は、関節炎関連状態の処置に使用される場合、「乾癬組成物」と比較して1つ以上の有益な効果を提供することとなる。
【0184】
いくつかの実施形態では、上記サプリメント/組成物は、第1の態様による組成物であり、上記処置は乾癬に関連する。いくつかの実施形態では、組成物は、本明細書、例えば請求項1~2、4~8、11~12、14~18のいずれか一項に開示されるような「乾癬組成物」である。一般に、「乾癬組成物」は、関節炎関連状態の処置に使用される場合、「関節炎組成物」と比較して1つ以上の有益な効果を提供することとなる。
【0185】
いくつかの実施形態では、処置は、関節炎または乾癬の処置のための外用組成物などの外用組成物の使用をさらに含んでいてもよい。一般に、併用処置(経口組成物+外用組成物)の効果は、経口組成物単独による処置と比較して、1つ以上の有益な効果を提供すると考えられる。
【0186】
いくつかの実施形態では、上記外用組成物は、カンナビノイド含有外用組成物である。いくつかの実施形態では、外用組成物は、本発明の第3の態様などに開示される組成物である。いくつかの実施形態では、外用組成物は、CBDなどの1つまたは複数のカンナビノイドを含んでいてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、処置方法は、カンナビノイド含有外用組成物の使用と組み合わせた経口組成物の使用を含む。
【0187】
いくつかの実施形態では、処置方法は、第3の態様などにおける本明細書に開示されるヒドロアルコールゲルなどのCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用を含む。いくつかの実施形態では、上記処置は、本明細書および/またはWO2021023351に開示されるようなCBD含有ゲルの使用を含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、処置方法は、本明細書に開示される「関節炎組成物/サプリメント」、および関節炎の処置のために製剤化されたCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用を含む。
【0189】
いくつかの実施形態では、処置方法は、本明細書に開示される「乾癬組成物/サプリメント」、ならびに本明細書および/またはWO2021023351に開示されるような、関節炎の処置のために製剤化されたCBD含有ヒドロアルコールゲルの使用を含む。
【0190】
第5の態様では、本発明は、先行する態様のいずれか1つによる組成物を含む容器に関する。
【0191】
いくつかの実施形態では、経口組成物などの組成物を含む容器が提供される。いくつかの実施形態では、容器は、「関節炎サプリメント」または「乾癬サプリメント」などのサプリメントを含む。
【0192】
いくつかの実施形態では、容器は、可視光および/またはUV光からの保護をもたらす。容器を提供するための好適な材料、特に光保護を提供する容器は、当該技術分野で公知である。
【0193】
いくつかの実施形態では、第3もしくは第4の態様などによる本明細書または実施例において開示されるような外用組成物を含む容器が提供される。いくつかの実施形態では、上記容器は、カンナビノイド含有外用組成物、例えば、「関節炎CBDゲル」または「乾癬CBDゲル」などのCBDアルコールゲル、特に「関節炎ヒドロアルコールCBDゲル」または「乾癬ヒドロアルコールCBDゲル」(これらに限定されない)など、本明細書に開示されるような状態、障害、または症状の処置のための外用組成物を含む。
【0194】
第6の態様では、本発明は、第5の態様による容器、使用説明書、および場合により包装を含むキットに関する。
【0195】
いくつかの実施形態では、上記キットは、経口組成物を含む少なくとも1つの容器、および外用組成物を含む少なくとも1つの容器などの複数の容器を含んでいてもよい。
【0196】
第7の態様では、本発明は、外用組成物などのCBD含有組成物に関し、製剤に使用されるCBDは結晶性である。いくつかの実施形態では、上記組成物は、本明細書ならびに/または第3および/もしくは第4の態様において開示されるような外用組成物である。いくつかの実施形態では、CBDは、第3および/または第4の態様に開示されるようなA型(針状結晶)であるか、または該針状結晶を形成することができる。
【0197】
第8の態様では、本発明は、本明細書に開示される経口サプリメントを、外用組成物、特に本明細書に開示されるCBD含有外用組成物と併用して投与することを含む投与レジメンに関する。
【0198】
要約すると、本明細書に開示される組成物および/またはサプリメントの日常的な摂取は、顕著な利益をもたらし得る。
【0199】
本明細書に開示される関節炎組成物/サプリメントの日常的な摂取によって、以下の利益、利点、または効果(それらの任意の組み合わせを含む)のうちの1つまたは複数がもたらされ得る:抗炎症効果、抗関節炎効果、および/または鎮痛効果;疼痛および/またはこわばりの緩和;1つまたは複数の関節の機能の改善;可動性の改善;副作用の低減;過体重の減少;抗癌;神経保護作用;変形性関節症の進行の低減;変形性関節症に関連する疼痛および/または不快感の低減;抗侵害受容および/または抗関節炎効果;自身の関節軟骨の修復;関節損傷からの保護;症状緩和の提供;疲労し酷使された関節のサポート;関節の快適さのサポート;可動域の改善/拡大;身体可動性の改善;身体に対して関節軟骨の再構築および/または修復を促す組成物;関節における身体の自然な修復メカニズムの補助;加齢時の関節の健康維持の延長;加齢に伴う可動性の維持;疼痛のない激しい運動の期間の延長、そのような活動から時折生じる関節疼痛の緩和;関節の伸長/屈曲および/または可動性の改善;コラーゲンの正常な形の再構築;骨と関節の正常な機能;骨の劣化の減少:骨の健康の改善;および/または自己免疫状態に対する作用。
【0200】
乾癬組成物/サプリメントの日常的な摂取によって、以下の効果(それらの任意の組み合わせを含む)のうちの1つまたは複数がもたらされ得る:赤み、乾燥、かゆみ、および/または鱗屑性皮膚のうちの1つまたは複数の乾癬関連症状の軽減;抗炎症および鎮痛剤;抗乾癬作用;抗脂漏性皮膚炎;急速に成長しすぎる皮膚細胞の低減;赤みおよび/または腫脹の低減;皮膚の治癒;皮膚生物学および/または乾癬発症に対する積極的作用;ケラチノサイトの増殖、分化、および/またはアポトーシスの調節;皮膚免疫系の調節(T細胞増殖の阻害、Tregsの誘導);炎症性サイトカインの発現低下;抗菌ペプチド発現の刺激;バリア完全性および透過性の調節;抗ストレス;抗乾癬性関節炎;抗酸化ストレス;創傷治癒の改善;UV防御の改善;微生物叢、例えば腸内細菌叢および/または皮膚細菌叢の改善;抗皮膚がん;抗自己免疫疾患;ならびに/またはMAPK依存性シグナル伝達経路の阻害、ならびに表皮の増殖、分化、および脂質産生の刺激。
【0201】
本明細書に開示される組成物、例えば本発明の第1の態様による組成物/サプリメント、特に「関節炎組成物」を関節炎の処置用の外用組成物、例えばCBD含有組成物、特にCBD含有ヒドロアルコールゲル、例えば関節炎CBDゲルの適用と併用して日常的に摂取することによって、冷却療法;抗自己免疫疾患;疼痛緩和;より良い可動性;より活動的なライフスタイル;炎症性サイトカインの発現低下;NSAID薬の必要性の低減および/またはNSAID薬に起因する副作用の低減;および/または肝臓数値の改善のうちの1つまたは複数のさらなる効果(それらの任意の組み合わせを含む)がもたらされ得る。
【0202】
本明細書に開示されるサプリメント、例えば本発明の第1の態様によるサプリメント、特に「乾癬組成物」を乾癬の処置用の外用組成物、例えばCBD含有組成物、特にCBD含有ヒドロアルコールゲル、例えば乾癬CBDゲルの適用と併用して日常的に摂取することによって、即時のかゆみの緩和:より速い治癒;乾癬からの回復/治癒;自己免疫疾患に対する作用;疼痛の緩和;および/または炎症性サイトカインの発現低下のうちの1つまたは複数のさらなる効果(それらの任意の組み合わせを含む)がもたらされる。
【0203】
一般に、併用処置(経口+外用組成物)によって、上記に開示されたものなど、経口組成物またはサプリメント単独の開示された効果のいずれか1つの増大したまたはより強い効果がもたらされ得る。
【0204】
さらに、サプリメントおよびカンナビノール含有外用組成物での併用処置によって、対象は無症状、または無症状に近い状態を達成でき、それにより対象/患者の生活の質を高めることができると考えられる。
【0205】
以下、実施例を参照して本発明をより詳細に具体的に説明するが、これらは本発明を限定することを意図するものではない。
【実施例】
【0206】
実施例1:サプリメントの提供
本発明によるサプリメントは、この分野で慣用となっている方法および技術を用いて提供される。
【0207】
全てのサプリメントは、米ぬか抽出物を賦形剤として用い(最大100重量%)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを艶出し剤として、TiO2を着色剤として含むカプセル殻(約17重量%)を用いて、約720mgのカプセルとして製剤化される。マルトデキストリンはプラセボ製剤に使用される。
【0208】
サプリメント1~3は、1日あたり単回用量/カプセルとして製剤化されており、1カプセルで1日に必要な成分用量が提供される。
【0209】
サプリメント4は、1日あたり2カプセルを必要とするように製剤化されているので、2カプセルで1日に必要な成分用量が提供される。
【0210】
サプリメント5は、1日あたり3カプセルを必要とするように製剤化されているので、3カプセルで1日に必要な成分用量が提供される。
【0211】
サプリメント1
・4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
・8重量%のクルクミノイド;
・6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD):および/または
・0.7重量%のピペリジン。
【0212】
サプリメント1は以下のように製剤化される。
【0213】
【0214】
サプリメント2
・4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
・8重量%のクルクミノイド;
・6重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.00035重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・0.7重量%のピペリジン;
・9重量%のブロメライン(1200GDU/g);および
・1.4重量%のコラーゲン。
【0215】
以下のように720mgのカプセルとして製剤化。
【0216】
【0217】
サプリメント3
・2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
・4重量%のクルクミノイド;
・3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);および
・2.8重量%のヘスペリジン。
【0218】
以下のように720mgのカプセルとして製剤化。
【0219】
【0220】
サプリメント4(1日あたり2カプセル)
・2重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);
・4重量%のクルクミノイド;
・3重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・2.8重量%のヘスペリジン、
・0.5重量%のロザビン、
・1.0重量%のグルコン酸亜鉛;
・0.07重量%のビタミンB12;
・0.5重量%のウィタノリド;
・0.07重量%のビタミンA;
・0.003重量%のセレン;および
・1.25重量%のプロバイオティクス細菌(5×1010CFU/g)。
【0221】
以下のように720mgのカプセルとして製剤化。
【0222】
【0223】
サプリメント5(1日あたり3カプセル)
・1.4重量%の3-O-アセチル-11-ケト-ベータ-ボスウェル酸(AKBBA);または
・2.8重量%のクルクミノイド;
・2重量%のL-アスコルビン酸(ビタミンC);
・0.01重量%のコレカルシフェロール(ビタミンD);
・1.85重量%のヘスペリジン、
・0.35重量%のロザビン、
・0.7重量%のグルコン酸亜鉛;
・0.05重量%のビタミンB12;
・0.3重量%のウィタノリド;
・0.05重量%のビタミンA;
・0.002重量%のセレン;
・8.3重量%のL-システインHCLモノ;
・9.0重量%のL-グルタミン;
・20重量%のオメガ3脂肪酸;
・1.25重量%のプロバイオティクス細菌(50×109CFU/g)。
【0224】
以下のように720mgのカプセルとして製剤化。
【0225】
【0226】
サプリメント6:プラセボ(720mgのカプセル)
マルトデキストリンDE15-20:510mg
米ぬか抽出物:88mg
カプセル殻:122mg
【0227】
実施例2:CBD含有組成物の提供
本発明によるCBD含有組成物は、当該分野で慣用されている方法および/または技術を用いて提供することができる。CBD-ヒドロアルコールゲルに関しては、DK優先権出願PA 2019 70497、DK優先権出願PA 2020 70343、および/またはWO2021023351に開示されている。
【0228】
CBD-ヒドロアルコールゲル1(「関節炎ゲル」)
関節炎CBD-ヒドロアルコールゲルは、本質的にWO2021023351の実施例2に開示されているように、Enecta社のA型の結晶性CBDを用いて提供することができる。
【0229】
CBD-ヒドロアルコールゲル2(「乾癬ゲル」)
乾癬CBD-ヒドロアルコールゲルは、本質的にWO2021023351の実施例1に開示されているように、Enecta社のA型の結晶性CBDを用いて提供することができる。
【0230】
実施例3:サプリメントの摂取
一般に、サプリメントは、朝、好ましくは朝食と一緒に、約100ml以上の液体を摂取して摂取する。
【0231】
実施例4:外用組成物の適用
一般に、外用適用は1日2回(朝および夜)適用される。CBD-アルコールゲルは、WO2021023351の実施例11および12に開示されているような使用説明書に従って適用される。
【0232】
実施例5:併用処置(サプリメント+外用組成物)
併用処置は、朝にサプリメントを摂取し(実施例3参照)、朝および夜にCBD-アルコールゲルを適用することを含む。
【0233】
実施例6:試験の設定
I.サプリメント
関節炎試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・関節炎患者
・疼痛緩和のためにNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)のみを使用
・各群8名
・30~80歳。
乾癬試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・乾癬患者
・疼痛緩和のためにNSAIDのみを使用
・各群6名
・20~80歳。
【0234】
II.外用組成物
関節炎試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・関節炎患者
・疼痛緩和のためにNSAIDのみを使用
・各群8名
・30~80歳。
乾癬試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・乾癬患者
・疼痛緩和のためにNSAIDのみを使用
・各群6名
・20~80歳。
【0235】
III.サプリメント+外用組成物
関節炎試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・関節炎患者
・疼痛緩和のためにNSAIDのみを使用
・各群8名
・30~80歳。
乾癬試験群&プラセボ群:組み入れ基準:
・乾癬患者
・疼痛緩和のためにNSAIDのみを使用
・各群6名
・20~80歳。
【0236】
結果を以下の実施例で示す。
【0237】
実施例7:関節炎サプリメントの結果
【0238】
表A:サプリメント1
【0239】
【0240】
表B:サプリメント2
【0241】
【0242】
表C:サプリメント6(プラセボ)
【0243】
【0244】
実施例8:乾癬サプリメント
【0245】
表D:サプリメント3(1日1カプセル)
【0246】
【0247】
表E:サプリメント4(2カプセル/日)
【0248】
【0249】
表F:サプリメント5(3カプセル/日)
【0250】
【0251】
表H:サプリメント6(プラセボ)
【0252】
【0253】
実施例9:関節炎併用処置
【0254】
表I:サプリメント1&関節炎ゲル
【0255】
【0256】
表J:サプリメント2&関節炎ゲル
【0257】
【0258】
表K:サプリメント6(プラセボ)&関節炎ゲル
【0259】
【0260】
実施例10:乾癬併用処置
【0261】
表L:サプリメント3(1日1カプセル)&乾癬ゲル
【0262】
【0263】
表M:サプリメント4(2カプセル/日)&乾癬ゲル
【0264】
【0265】
表N:サプリメント5(3カプセル/日)&乾癬ゲル
【0266】
【0267】
表O:サプリメント6(プラセボ)&乾癬ゲル
【0268】
【0269】
実施例11:アルコール抽出、蒸留、および結晶化によるCBDの提供
結晶性CBDは、当該技術分野で公知の方法および技術、例えばUS10413845および/またはUS10414709に開示されている方法によって提供することができる。
【0270】
要するに、結晶性CBDは、本質的に、
麻または大麻を、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、およびオクタノールからなる群から選択される溶媒で抽出して、テトラヒドロカンナビノール、テルペン、またはカンナビジオールから本質的になる抽出された麻または大麻から本質的になる抽出物を生成する工程;
抽出物の溶媒部分を蒸発させて、実質的に溶媒を含まないCBDを含有する抽出物を生成する工程;
実質的に溶媒を含まない抽出物を蒸留して、CBDを単離する工程;および
蒸留され単離されたCBDを結晶化させて、結晶化され単離されたCBDを生成する工程
からなる方法によって麻または大麻(Cannabis sativa)から提供することができる。
【0271】
多くの場合、結晶化され単離されたCBDは、必要に応じて、揮発性の残留物、特に結晶化または再結晶化に使用された溶媒を除去するために減圧乾燥に供される。
【0272】
特に、イソプロパノールによる抽出、およびヘプタンを用いた結晶化を含み、1つ以上の任意の再結晶工程を含み、次いで減圧乾燥を行う方法は、結晶構造A、すなわち針状結晶を有するCBDを提供することができる。さらに、このようなCBDは、テルペンなどの望ましくない化合物が非常に少ないものであり得る。
【0273】
GCクロマトグラフィー、または当該技術分野で公知の他の分析法を使用して、所望の生成物の高収率および/または高純度を保証することなどを目的としてプロセスをモニターすることができる。
【0274】
原料に関して、例えば2~3%のCBDを含む麻は、イソプロパノール、例えば食品グレードのイソプロパノールで抽出する前に乾燥され粉砕される。
【0275】
異なる化合物の沸点または範囲に基づいて適切な反応を選択するためのガイダンスは、例えば、www.nwsci.com/customer/docs/SKUDocs/RMR/Technical%20Data_Extractions_03.28.18.pdfに見出すことができる。
【0276】
結晶構造AのCBDは、例えば、www.enecta.comから、および/または当該製造業者と同様の抽出プロトコールに従って提供することができる。
【0277】
実施例12:種々の結晶性CBDを用いて製剤化した関節炎ゲル組成物の比較
実施例2に従って2種類のヒドロアルコール関節炎ゲル組成物を調製するが、唯一の違いは、製剤に使用される結晶性CBDがA型(針状結晶;
図1)またはB型(束/クラスター状;
図2)のいずれかであることである。
【0278】
両方の関節炎ゲル組成物を試験したところ、驚くべきことに、また予想外なことに、A型のCBDはB型のCBDよりも顕著に活性が高いことがわかった。
【0279】
A型の結晶性CBDはEnecta社から供給され、B型のCBDはPharma Hemp社から供給される。
【国際調査報告】