(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(54)【発明の名称】連続血糖測定装置用アプリケーター
(51)【国際特許分類】
A61B 5/145 20060101AFI20240215BHJP
【FI】
A61B5/145
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552530
(86)(22)【出願日】2021-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 KR2021016215
(87)【国際公開番号】W WO2022186444
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】10-2021-0028534
(32)【優先日】2021-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャエ,キュンチュル
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ヒュンホ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ゴアンイェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフーン
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KY01
(57)【要約】
【課題】部品の組み立てが容易で製造時間が短縮され、自動生産を通じて製造単価を低めることができる連続血糖測定装置用アプリケーターを提供すること。
【解決手段】血糖を測定するために使用者の身体に挿入されるセンサー部材を具備する身体付着ユニットを使用者の身体に付着させるように作動する連続血糖測定装置用アプリケーターにおいて、メインケースと、前記身体付着ユニットが分離可能に結合され、前記身体付着ユニットを前記メインケースの外側方向に吐出させることができるように前記メインケース内部に第1位置から第2位置に移動可能に設置されるプランジャーと、前記センサー部材と共に使用者の身体に挿入されることができるように前記身体付着ユニットに分離可能に結合される針と、前記針を前記プランジャーの吐出方向と反対方向に移動させて使用者の身体から分離させるための針分離ユニットと、を含み、前記針分離ユニットは、ロックキング部を具備し、前記ロックキング部が前記プランジャーの一側にかみ合う方式で前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血糖を測定するために使用者の身体に挿入されるセンサー部材を具備する身体付着ユニットを使用者の身体に付着させるように作動する連続血糖測定装置用アプリケーターにおいて、
メインケースと、
前記身体付着ユニットが分離可能に結合され、前記身体付着ユニットを前記メインケースの外側方向に吐出させることができるように前記メインケース内部に第1位置から第2位置に移動可能に設置されるプランジャーと、
前記センサー部材と共に使用者の身体に挿入されることができるように前記身体付着ユニットに分離可能に結合される針と、
前記針を前記プランジャーの吐出方向と反対方向に移動させて使用者の身体から分離させるための針分離ユニットと、
を含み、
前記針分離ユニットは、ロックキング部を具備して、前記ロックキング部が前記プランジャーの一側にかみ合う方式で前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項2】
前記針分離ユニットは、前記ロックキング部が具備されて支持コラムと、前記針の一端と結合されることができるように前記支持コラムに移動可能に結合される針ホルダと、前記針ホルダに対して前記針を使用者の身体から分離させる方向で弾性力を加える針分離スプリングを含むが、前記支持コラムは前記針ホルダと前記針分離スプリングと共に組立体を成して前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする請求項1に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項3】
前記支持コラムは、前記針ホルダ及び前記針分離スプリングが結合されるボディー部を含み、前記ロックキング部は前記ボディー部の一端に具備されることを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項4】
前記ロックキング部は前記ボディー部に弾性変形可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項5】
前記プランジャーには前記ロックキング部がかみ合うことができる固定部が具備され、前記ロックキング部と前記固定部のうちで何れか一つには結合溝が設けられ、残り他の一つには前記結合溝に挿入されることができる固定突起が具備されることを特徴とする請求項4に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項6】
前記支持コラムの内側には前記針分離スプリングの一端が連結される支持コラムホックが具備され、前記針ホルダには前記針分離スプリングの他端が連結される針ホルダホックが具備され、前記針分離スプリングは前記針ホルダが前記支持コラムホック側に引かれるように前記針ホルダに弾性力を加えることを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項7】
前記針ホルダは、前記針の一端が結合されるホルダヘッドと、前記ホルダヘッドに弾性変形可能に連結されるウイングボディー及び前記ウイングボディーから突き出されるストッパを具備するホルダウイングを含み、前記支持コラムには前記ストッパがかみ合うことができる係止顎が設けられ、前記メインケースの内側には前記ストッパが前記係止顎でかみ合い解除されるように前記ホルダウイングを弾性変形させることができる加圧部が具備されることを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項8】
前記ホルダウイングは、前記ウイングボディーから突き出されるが、前記ウイングボディーからの突き出高さが前記ストッパが前記ウイングボディーから突き出された高さより大きいトリガーを含み、前記支持コラムには前記トリガーが挿入されることができるように前記支持コラムの長さ方向に形成されるスリットが設けられ、前記加圧部は前記プランジャーが前記第1位置から前記第2位置に移動する中に前記トリガーを加圧して前記ホルダウイングを弾性変形させることができるように前記針ホルダの移動経路中に配置されることを特徴とする請求項7に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項9】
前記針分離ユニットは前記針分離スプリングが前記針ホルダに弾性力を加えるように弾性変形された状態で前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【請求項10】
前記針分離ユニットは前記針分離スプリングが弾性変形されない状態で前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする請求項2に記載の連続血糖測定装置用アプリケーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定装置用アプリケーターに関するものであり、より詳細には、使用者の身体に付着されて血糖を測定して測定情報を外部に送信することができる身体付着ユニットを使用者の身体に付着させるための連続血糖測定装置用アプリケーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患である。糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵膓で作られるインスリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡を直してくれることができないことで、血液中に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0003】
血液中には普通一定濃度の葡萄糖が含有されているし、組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0004】
しかし、葡萄糖が必要以上に増加するようになれば、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に貯蔵されることができずに血液中に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持される。過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって身体各組織に異常を催すようになる。
【0005】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば、糖尿病特有の多飲、多飲、多尿、体重減少、全身倦怠、肌かゆみ症状、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われる。糖尿病がいっそうさらに進行されれば、視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉ひきつけ及び神経痛、壊疽などで進展される合併症が現われる。
【0006】
このような糖尿病を診断して合併症で進展されないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0007】
糖尿病患者及び糖尿病に進展されなかったが、血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では血糖を測定することができる多様な種類の血糖測定機を提供している。
【0008】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着して血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0009】
糖尿病患者の場合、一般的に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態で尋ねて来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続すれば、命を失うこともある。したがって、低血糖状態の即刻な発見は糖尿病患者に非常に重要であるが、間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機ではこれを正確に把握することに限界がある。
【0010】
最近にはこのような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定装置(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されている。連続血糖測定装置は採血による使用者の苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態のセンサーを挿入した後連続的に血糖を測定することができる。
【0011】
連続血糖測定装置は身体の肌に挿入付着されて体液から血糖を測定するセンサーモジュールと、センサーモジュールによって測定された血糖数値を端末機に送るトランスミッタと、伝送された血糖数値を出力する端末機などを含んで構成される。センサーモジュールには皮下脂肪に挿入されて細胞間質液を抽出するように針模様で形成されたセンサープロブなどが具備される。センサーモジュールを身体に挿入付着するためにはアプリケーターが使用される。
【0012】
このような連続血糖測定装置は製造社ごとに非常に多様な形態で製作されているし、その使用方式も多様になされる。しかし、大部分の連続血糖測定機らは1回用センサーモジュールをアプリケーターを通じて身体に付着する方式で製作流通されている。使用者は1回用センサーモジュールの身体付着のためのアプリケーターの作動のために多くの段階の作業を遂行しなければならないし、センサーモジュールを身体に付着した後、針を直接抜き出さなければならないなどさまざまの後続手続きらを遂行しなければならない。
【0013】
例えば、1回用センサーモジュールの包装をむき出してアプリケーターに正確に装着しなければならないし、センサーモジュールをアプリケーターに挿入した状態でアプリケーターを作動させてセンサーモジュールを肌に付着しなければならない。そして、センサーモジュールの付着後には別途の器具を利用して肌に挿入された針を抜き出すなどの作業らを遂行しなければならない。また、血糖測定結果を使用者端末機に送るために別途のトランスミッタをセンサーモジュールに結合させるなどの作業を遂行しなければならない不便さがある。
【0014】
また、従来のアプリケーターは部品の組み立てが煩わしくて製造時間が長くなって自動化生産が難しい問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上述したような点を勘案して案出されたものであり、部品の組み立てが容易で製造時間が短縮され、自動生産を通じて製造単価を低めることができる連続血糖測定装置用アプリケーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述したような目的を解決するための本発明による連続血糖測定装置用アプリケーターは、血糖を測定するために使用者の身体に挿入されるセンサー部材を具備する身体付着ユニットを使用者の身体に付着させるように作動する連続血糖測定装置用アプリケーターにおいて、メインケースと、前記身体付着ユニットが分離可能に結合され、前記身体付着ユニットを前記メインケースの外側方向に吐出させることができるように前記メインケース内部に第1位置から第2位置に移動可能に設置されるプランジャーと、前記センサー部材とともに使用者の身体に挿入されることができるように前記身体付着ユニットに分離可能に結合される針と、及び前記針を前記プランジャーの吐出方向と反対方向に移動させて使用者の身体から分離させるための針分離ユニットと、を含み、前記針分離ユニットは、ロックキング部を具備し、前記ロックキング部が前記プランジャーの一側にかみ合う方式で前記プランジャーに組み立て可能なことを特徴とする。
【0017】
前記針分離ユニットは、前記ロックキング部が具備されて支持コラムと、前記針の一端と結合されることができるように前記支持コラムに移動可能に結合される針ホルダと、前記針ホルダに対して前記針を使用者の身体から分離させる方向に弾性力を加える針分離スプリングを含むが、前記支持コラムは前記針ホルダと前記針分離スプリングとともに組立体を成して前記プランジャーに組み立てされることができる。
【0018】
前記支持コラムは、前記針ホルダ及び前記針分離スプリングが結合されるボディー部を含み、前記ロックキング部は前記ボディー部の一端に具備されることができる。
【0019】
前記ロックキング部は前記ボディー部に弾性変形可能に連結されることができる。
【0020】
前記プランジャーには前記ロックキング部がかみ合うことができる固定部が具備され、前記ロックキング部と前記固定部のうちで何れか一つには結合溝が設けられ、残り他の一つには前記結合溝に挿入されることができる固定突起が具備されることができる。
【0021】
前記支持コラムの内側には前記針分離スプリングの一端が連結される支持コラムホックが具備され、前記針ホルダには前記針分離スプリングの他端が連結される針ホルダホックが具備され、前記針分離スプリングは前記針ホルダが前記支持コラムホック側に引かれるように前記針ホルダに弾性力を加えることができる。
【0022】
前記針ホルダは、前記針の一端が結合されるホルダヘッドと、前記ホルダヘッドに弾性変形可能に連結されるウイングボディー及び前記ウイングボディーから突き出されるストッパを具備するホルダウイングを含み、前記支持コラムには前記ストッパがかみ合うことができる係止顎が設けられ、前記メインケースの内側には前記ストッパが前記係止顎でかみ合い解除されるように前記ホルダウイングを弾性変形させることができる加圧部が具備されることができる。
【0023】
前記ホルダウイングは、前記ウイングボディーから突き出されるが、前記ウイングボディーからの突き出高さが前記ストッパが前記ウイングボディーから突き出された高さより大きいトリガーを含み、前記支持コラムには前記トリガーが挿入されることができるように前記支持コラムの長さ方向に形成されるスリットが設けられ、前記加圧部は前記プランジャーが前記第1位置から前記第2位置に移動する中に前記トリガーを加圧して前記ホルダウイングを弾性変形させることができるように前記針ホルダの移動経路中に配置されることができる。
【0024】
前記針分離ユニットは前記針分離スプリングが前記針ホルダに弾性力を加えるように弾性変形された状態で前記プランジャーに組み立てされることができる。
【0025】
前記針分離ユニットは前記針分離スプリングが弾性変形されない状態で前記プランジャーに組み立てされることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によるアプリケーターは使用者の身体に挿入された針を分離するための針分離ユニットを構成する部品が一つの組立体を成して身体付着ユニットが装着されるプランジャーに結合されることができる。したがって、針分離ユニットを構成する針ホルダと針分離スプリングのような部品の設置が容易である。そして、組み立てされた針分離ユニットをプランジャーに組立てる組み立て工程の自動化が可能で製造時間を減らして、製造単価を低めることができる。
【0027】
また、本発明によるアプリケーターは針分離ユニットが組み立てされた状態でプランジャーに結合されることができるので、製造過程で作業者が針ホルダと針分離スプリングが針を除去することができる状態で設置されたこと確認することが容易である。したがって、アプリケーターが作動することができない状態で出荷される問題を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、連続血糖測定装置の使用例を示した図面である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを示した分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターに身体付着ユニットが装着された姿を示した断面図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターに具備されるシューテングプレートの作用を説明するための図面である。
【
図5】
図5及び
図6は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターのプランジャーと針分離ユニットの組立体を示した斜視図である。
【
図6】
図5及び
図6は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターのプランジャーと針分離ユニットの組立体を示した斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターのプランジャーと針分離ユニットの組立体を示した断面図である。
【
図8】
図8は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターに具備される針分離ユニットを示した分解斜視図である。
【
図9】
図9及び
図10は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターのプランジャーと針分離ユニットの組み立て過程を説明するための図面である。
【
図10】
図9及び
図10は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターのプランジャーと針分離ユニットの組み立て過程を説明するための図面である。
【
図11】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【
図12】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【
図13】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【
図14】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【
図15】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【
図16】
図11乃至
図16は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを利用して身体付着ユニットを使用者の身体に付着する過程を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明による連続血糖測定装置用アプリケーターを図面を参照して詳しく説明する。
【0030】
図1は、連続血糖測定装置の使用例を示したものであり、
図2は本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターを示した分解斜視図であり、
図3は本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーターに身体付着ユニットが装着された姿を示した断面図である。
【0031】
本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーター10は、血糖を測定するための身体付着ユニット20を身体(B)に付着するためのものである。
【0032】
図1に示したように、身体付着ユニット20はアプリケーター10によって身体(B)に付着されて身体(B)から周期的に血糖を測定して測定データを外部端末機40に無線送信することができる。身体付着ユニット20は一部分が身体に挿入されるセンサー部材21と、外部端末機40と無線通信することができるように無線通信チップと、バッテリーを含んで血糖を測定して測定データを無線送信することができる。このような身体付着ユニット20は大韓民国公開特許公報第2020-0127097号などに開示されているので、これに対する具体的な説明は略する。
【0033】
本発明の一実施例によるアプリケーター10は身体付着ユニット20が内部に装着されることができる構造でなされる。アプリケーター10は使用者の操作によって作動して身体付着ユニット20を外部に吐出させることができる。身体付着ユニット20はアプリケーター10内部に装着されてアプリケーター10の作動によってアプリケーター10から吐出されることで身体(B)に付着されることができる。
【0034】
本発明の一実施例によるアプリケーター10は、内部に身体付着ユニット20が装着された状態で使用者に供給されることができるが、本発明がこのような構成に限定されるものではない。
【0035】
身体付着ユニット20の一側には接着テープ22が具備されて身体付着ユニット20は接着テープ22を通じて使用者の身体(B)に付着されることができる。身体付着ユニット20は接着テープ22が離型紙で覆われた状態でアプリケーター10に装着されることができる。離型紙アプリケーター10の保護キャップ200がメインケース100から分離される過程で除去されるように一部分が保護キャップ200に付着されることができる。
【0036】
アプリケーター10は身体付着ユニット20を内部に装着された状態で固定し、身体付着ユニット20が吐出された状態で身体付着ユニット20に対する固定力を解除する構造を取ることができる。身体付着ユニット20がアプリケーター10の内部に装着された状態で身体付着ユニット20はアプリケーター10に固定された状態で維持されることができる。そして、身体付着ユニット20がアプリケーター10から吐出された後身体付着ユニット20はアプリケーター10から分離されて使用者の身体(B)に付着された状態で残っているようになる。
【0037】
身体付着ユニット20がアプリケーター10から吐出される過程で身体付着ユニット20のセンサー部材21が使用者の身体(B)に安定的に挿入されることができるように身体付着ユニット20には針30が分離可能に結合されることができる。針30はセンサー部材21の一端部が身体(B)に安定的に挿入されるようにセンサー部材21の一端部をくるんでセンサー部材21とともに身体(B)に挿入されるように構成される。
【0038】
針30は身体付着ユニット20を厚さ方向に貫通するように身体付着ユニット20に結合される。針30の一端は使用者の身体(B)の肌をくぐって使用者の身体(B)中に円滑に挿入されることができるように尖ったような形状でなされて、針30の他端には針ヘッド31が具備される。針30は身体付着ユニット20がアプリケーター10から吐出される時センサー部材21より先に使用者の身体(B)の肌を貫いて行ってセンサー部材21が安定的に身体(B)に挿入されるように補助する役割をする。針30は身体付着ユニット20が使用者の身体(B)に付着された後にはアプリケーター10の針分離ユニット400によって使用者の身体(B)から分離されることができる。
【0039】
以下では、本発明の一実施例によるアプリケーター10の詳細構成に対してもう少し詳しく見る。
【0040】
本発明の一実施例によるアプリケーター10は、一側に使用者によって押し操作されるように加圧ボタン140が装着されるメインケース100と、身体付着ユニット20を支持しながらメインケース100の内部に移動可能に設置されるプランジャー300と、プランジャー300に弾性力を加えるプランジャースプリング340と、身体付着ユニット20に結合された針30を身体付着ユニット20から分離するための針分離ユニット400を含む。プランジャー300はメインケース100内部の第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動して身体付着ユニット20を外部方向に吐出させることができる。メインケース100の一端部にはメインケース100内部の身体付着ユニット20を保護するための保護キャップ200が分離可能に結合される。
【0041】
保護キャップ200は身体付着ユニット20がプランジャー300に結合された状態でメインケース100に結合されて身体付着ユニット20が外部に露出しないようにする。使用者は保護キャップ200を分離した以後だけにアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を身体に付着させることができる。
【0042】
保護キャップ200はメインケース100の内部に挿入された身体付着ユニット20を外部に露出されないように保護するだけでなく、身体付着ユニット20に対する支持機能も遂行する。保護キャップ200はメインケース100に結合されることでアプリケーター10の全体的な構造的安全性を向上させることができる。
【0043】
メインケース100は一側に加圧ボタン140が装着される外部ケース105と、外部ケース105の内部に結合されてプランジャー300の直線移動経路をガイドするように形成されるインナーケース110を含む。メインケース100の内側にはプランジャー300と、針分離ユニット400と、身体付着ユニット20などが収容される収容空間115が形成される。収容空間115は外側に開放されて身体付着ユニット20の収容空間115の開放された部分を通じて外側に吐出されることができる。収容空間115の開放された部分は保護キャップ200によって開閉されることができる。
【0044】
加圧ボタン140は使用者によって押し操作されることができる。メインケース100内部には加圧ボタン140の押し操作によって移動するシューテングプレート130が移動可能に設置される。
【0045】
シューテングプレート130はインナーケース110に安着支持されて移動することができる。シューテングプレート130は加圧ボタン140の押し操作によってスライド移動することができる。プランジャー300は第1位置(P1)でシューテングプレート130とかみ合いされ、シューテングプレート130の移動によってシューテングプレート130とかみ合い解除されることができる。プランジャー300はシューテングプレート130とかみ合い解除される時プランジャースプリング340の弾性力によって第2位置(P2)に移動することができる。
【0046】
加圧ボタン140は図示されたもののような押し操作方式以外に、使用者の操作によってシューテングプレート130を作動させることができる多様な他の構造で変更されることができる。
【0047】
図4に示したように、シューテングプレート130の一側にはプランジャー300のかみ合いホック310がかみ合うことができる下敷部131が具備される。プランジャー300はかみ合いホック310が下敷部131にかかることで第1位置(P1)に固定されることができる。シューテングプレート130が加圧ボタン140によって動けば、かみ合いホック310が下敷部131で係止解除されてプランジャー300が第2位置(P2)に移動することができる。
【0048】
シューテングプレート130の具体的な形状や、シューテングプレート130とプランジャー300のかみ合い構造は図示されたものに限定されないで多様に変更可能である。
【0049】
インナーケース110にはシューテングプレート130を弾力的に支持するリターン部材120が具備される。リターン部材120はシューテングプレート130に対して加圧ボタン140による加圧方向と反対方向に弾性力を加える。シューテングプレート130はリターン部材120によって支持されることでプランジャー300のかみ合いホック310と安定的にかみ合った状態を維持することができる。
【0050】
プランジャー300はメインケース100の内側に設置されて身体付着ユニット20を支持することができる。プランジャー300はプランジャースプリング340の弾性力によって第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動することで、身体付着ユニット20をメインケース100から吐出させることができる。プランジャー300にはプランジャー突起315が具備される。プランジャー突起315はプランジャー300の移動範囲を制限する。プランジャー300が第2位置(P2)に移動する時プランジャー突起315がインナーケース110の一側にかみ合いされる方式でプランジャー300の移動が制限されることができる。したがって、プランジャー300はプランジャースプリング340の弾性力によって第2位置(P2)までに移動して停止してメインケース100を脱しない。
【0051】
プランジャー300の一端部には身体付着ユニット20が挿入されるセンサー収容部320が形成される。身体付着ユニット20はセンサー収容部320に装着されてプランジャー300とともに第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動することができる。プランジャー300及び身体付着ユニット20が第2位置(P2)まで移動する時身体付着ユニット20のセンサー部材21が使用者の身体(B)に挿入されることができる。
【0052】
センサー収容部320の縁にはセンサー収容部320に挿入された身体付着ユニット20の縁にかみ合いされて身体付着ユニット20を固定させる固定ホック325が具備される。固定ホック325はプランジャー300に回転可能に結合され、プランジャー300が第1位置(P1)に位置した状態で身体付着ユニット20の縁にかみ合いされて身体付着ユニット20を固定することができる。また固定ホック325はプランジャー300が第2位置(P2)まで移動した状態で使用者がアプリケーター10を使用者の身体(B)に付着された身体付着ユニット20から分離される過程で身体付着ユニット20とかみ合い解除されることができる。
【0053】
この以外に、プランジャー300には針30が通過することができる貫通口335が形成される。貫通口335はセンサー収容部320と連結されるようにプランジャー300の内側に設けられる。針30が貫通口335を通過してセンサー収容部320に装着される身体付着ユニット20に結合されることができる。
【0054】
図5乃至
図10を参照すれば、針分離ユニット400は身体付着ユニット20が第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動することによって身体付着ユニット20に結合された針30を使用者の身体(B)から分離させる。針分離ユニット400はプランジャー300に固定される支持コラム410と、支持コラム410に移動可能に設置されて針ヘッド31と結合される針ホルダ422と、針ホルダ422を弾力的に支持する針分離スプリング435を含む。
【0055】
支持コラム410は針ホルダ422及び針分離スプリング435が収容される設置空間412が内側に形成されたボディー部411と、ボディー部411の一端に具備されるロックキング部419を含む。
【0056】
ボディー部411の両側には針ホルダ422をガイドするためのスリット413が形成される。スリット413はボディー部411の長さ方向に延長される。スリット413の中間部分には針ホルダ422のストッパ431が挿入されることができる係止溝414が形成される。係止溝414の内側にはストッパ431がかかることができる係止顎415が具備される。ボディー部411の他端内側には針分離スプリング435が連結される支持コラムホック417が具備される。
【0057】
ロックキング部419はボディー部411の一端に一対がお互いに向い合うように具備される。ロックキング部419は弾性変形可能なプレート形状でなされる。ロックキング部419には結合溝420が形成される。支持コラム410は一対のロックキング部419がプランジャー300の内側に具備される固定部330にかみ合う方式でプランジャー300に固定されることができる。固定部330は結合溝420に挿入される固定突起331を具備する。
【0058】
支持コラム410は一対のロックキング部419がプランジャー300の固定部330とかみ合う方式で簡単にプランジャー300に結合されることができる。したがって、アプリケーター10の製造時針分離ユニット400はプランジャー300の内側に簡単に挿入される方式でプランジャー300に組み立てされることができる。
【0059】
ロックキング部419の具体的な形状やプランジャー300との結合構造は多様に変更可能である。他の例で、プランジャー300の固定部330に結合溝が設けられ、ロックキング部419にはプランジャー300の結合溝に挿入されることができる固定突起が具備されることができる。
【0060】
また、支持コラム410はボディー部411と別に具備されるロックキング部419を通じてプランジャー300に結合される構造以外に、多様な他の方式でプランジャー300に結合されることができる。
【0061】
また、支持コラム410は図示されたもののように針ホルダ422と針分離スプリング435が収容される設置空間412が内側に形成された構造以外に、針ホルダ422が移動可能に結合され、針分離スプリング435を支持することができる多様な他の構造で変更されることができる。
【0062】
針ホルダ422は針ヘッド31が結合されるホルダヘッド423と、ホルダヘッド423に弾性変形可能に連結されるホルダウイング426を含む。
【0063】
ホルダヘッド423の内側には針ヘッド31が挿入される挿入溝424が形成される。針30は針ヘッド31中間の厚さの縮まった部分が挿入溝424に挿入される方式で針ヘッド31に結合されることができる。針30は針ヘッド31の一部分が挿入溝424に挿入される時その一部分がホルダヘッド423にかかることでホルダヘッド423から易しく分離されない。
【0064】
ホルダウイング426はホルダヘッド423の一端から延長される形状でホルダヘッド423が一端に弾性変形可能に連結される。ホルダウイング426はホルダヘッド423の一端に傾くように連結される。すなわち、ホルダウイング426はホルダヘッド423から遠くなるほど挿入溝424の中心を通過する仮想の中心線(C)から漸進的に遠くなる形状で具備される。ホルダウイング426はホルダヘッド423の一端に弾性変形可能に連結されるウイングボディー427と、ウイングボディー427から突き出されるトリガー428及びストッパ431を含む。
【0065】
トリガー428はウイングボディー427の一端部分にウイングボディー427から外側に突き出されるように具備される。トリガー428は支持コラム410のスリット413に挿入されてスリット413に沿って線形移動することができる。トリガー428がスリット413に挿入されてスリット413によってガイドされることで、針ホルダ422がさらに安定的に支持コラム410に支持された状態で線形移動することができる。トリガー428はスリット413を通過して一部分が支持コラム410の外面から突き出される。支持コラム410がプランジャー300とともに第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動する中にトリガー428はインナーケース110に具備される加圧部125に接触することができる。
【0066】
加圧部125はトリガー428を加圧することができるように針ホルダ422の移動経路中に配置される。針分離ユニット400が第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動する中に加圧部125がトリガー428に接してトリガー428を支持コラム410の内側方向に加圧することで、ホルダウイング426が弾性変形されることができる。加圧部125にはトリガー428が接する加圧傾斜部126が具備される。加圧傾斜部126は針分離ユニット400の移動方向に下向き傾いた形態を有する。
【0067】
トリガー428には加圧傾斜部126に対応するトリガー傾斜部429が具備される。トリガー傾斜部429は加圧傾斜部126の傾斜方向と同じ方向に傾いた形態を有する。針分離ユニット400が第1位置(P1)から第2位置(P2)に移動する中にトリガー傾斜部429が加圧傾斜部126に接して移動することで、トリガー428が加圧部125に接する時発生する衝撃が低減され、加圧部125の加圧力がさらに円滑にトリガー428が伝達されることができる。そして、加圧部125の加圧力がトリガー428に安定的に伝達されることで、ホルダウイング426がさらに安定的に弾性変形されることができる。
【0068】
ストッパ431はウイングボディー427から外側に突き出される。ストッパ431がウイングボディー427から突き出された方向は、トリガー428がウイングボディー427から突き出された方向と同じである。そして、ストッパ431がウイングボディー427から突き出された突き出高さは、トリガー428がウイングボディー427から突き出された突き出高さより小さい。ストッパ431は支持コラム410の係止溝414に挿入されて係止顎415にかかることができる。
図7に示したように、ストッパ431が係止顎415にかかることで、針ホルダ422は支持コラム410の一端側に下降した状態を維持することができる。
【0069】
この時、針ホルダ422に針分離スプリング435の弾性力が加えられてもストッパ431が係止顎415にかかっているので、針ホルダ422は針分離スプリング435の弾性力が作用する方向に動くことができない。
【0070】
ストッパ431はトリガー428の両側に具備されることができるが、ストッパ431の設置個数は多様に変更可能である。
【0071】
図示されたようにホルダウイング426は一対がホルダヘッド423の両側に対称的に具備されることができるが、ホルダウイング426の個数は多様に変更可能である。
【0072】
この以外に、針ホルダ422は針分離スプリング435の他端が連結される針ホルダホック433を有する。針ホルダホック433は一対のホルダウイング426の間に位置するようにホルダヘッド423に連結されることができる。
【0073】
針分離スプリング435は針ホルダ422に対して針30を身体付着ユニット20から分離させる方向に弾性力を加える。針分離スプリング435の一端は支持コラム410の支持コラムホック417に連結され、針分離スプリング435の他端は針ホルダ422の針ホルダホック433に連結される。針分離スプリング435は引張スプリング構造でなされて針ホルダ422を支持コラムホック417側に引かれるように弾性力を加えることができる。
【0074】
図9に示したように、針分離ユニット400は針ホルダ422と針分離スプリング435が支持コラム410と共に一つの組立体を成してプランジャー300に結合されることができる。すなわち、支持コラム410がプランジャー300に結合される前に針ホルダ422と針分離スプリング435が支持コラム410に組み立てされて一つの組立体を成して、支持コラム410がプランジャー300に結合されることで、針ホルダ422と針分離スプリング435も支持コラム410と共にプランジャー300に組み立てされることができる。
【0075】
針30は針ホルダ422に結合された状態で針分離ユニット400がプランジャー300に結合される時身体付着ユニット20に結合されることができる。他の例で、針30は身体付着ユニット20に結合された状態で針ホルダ422と結合されることができる。この以外に、針30と身体付着ユニット20の結合手順や、針30と針分離ユニット400の結合順序はアプリケーター10の製造過程によって多様に変更されることができる。
【0076】
このように、本発明の一実施例によるアプリケーター10は針分離ユニット400の針ホルダ422と針分離スプリング435が支持コラム410と共に一つの組立体を成してプランジャー300に結合される構造を取ることで、針ホルダ422と針分離スプリング435の設置が容易である。そして、組み立てされた針分離ユニット400をプランジャー300に組立てる組み立て工程の自動化が可能で製造時間を減らして、製造単価を低めることができる。
【0077】
また、本発明の一実施例によるアプリケーター10は針分離ユニット400が組み立てされた状態でプランジャー300に結合されることができるので、製造過程で作業者が針ホルダ422と針分離スプリング435が針30を除去することができる状態で設置されたかを確認することが容易である。したがって、アプリケーター10が作動することができない状態で出荷される問題を防止することができる。
【0078】
針分離ユニット400は二つの組み立て状態でプランジャー300に結合されることができる。
【0079】
例えば、
図9に示したように、針分離ユニット400は針分離スプリング435が針ホルダ422に弾性力を加えるように弾性変形された状態でプランジャー300に結合されることができる。この場合、針分離ユニット400を組立てる過程で針分離スプリング435が連結された針ホルダ422を支持コラム410の一端側に移動させて針ホルダ422のストッパ431を支持コラム410の係止溝414に挿入させることができる。この時、ストッパ431を支持コラム410の係止顎415にかかることで、針ホルダ422が針分離スプリング435を引張させた状態で固定されることができる。そして、針分離スプリング435が弾性変形された状態で針分離ユニット400をプランジャー300に組立てることができる。
【0080】
他の例で、
図10に示したように、針分離ユニット400は針分離スプリング435が弾性変形されない状態でプランジャー300に結合されることができる。この場合、針分離ユニット400をプランジャー300に結合した後、別途のジグ50などを利用して針ホルダ422を簡単に作動可能な位置に移動させることができる。すなわち、ジグ50などを利用して針分離ユニット400のトリガー428をプランジャー300のセンサー収容部320側に押せば、針ホルダ422が針分離スプリング435を引張させながら動くことができる。針ホルダ422が動く中にストッパ431が支持コラム410の係止溝414に挿入されれば、ストッパ431が係止顎415にかかることで針ホルダ422が針分離スプリング435を引張させた状態で固定されることができる。
【0081】
針分離ユニット400がプランジャー300に結合された状態でジグ50などを利用して針ホルダ422を作動可能な位置に移動させる場合、使用者はジグ50の末端を支持コラム410の外側で支持コラム410のスリット413に挿入することができる。そして、ジグ50をスリット413に沿って動くことで、針ホルダ422をストッパ431が係止顎415にかかる位置まで押すことができる。
【0082】
以下では、本発明の一実施例による連続血糖測定装置用アプリケーター10を利用して身体付着ユニット20を使用者の身体(B)に付着する過程に対して説明する。
【0083】
先ず、
図11に示したように保護キャップ200を分離する。保護キャップ200を分離する過程で身体付着ユニット20の離型紙が保護キャップ200と共に分離されて身体付着ユニット20の接着テープ22が露出されることができる。
【0084】
以後、
図12に示したように、身体付着ユニット20を付着する使用者の身体(B)にアプリケーター10を位置させ、加圧ボタン140を押し操作する。加圧ボタン140が操作されれば、シューテングプレート130が移動することで、第1位置(P1)に固定されたプランジャー300の固定力が解除される。シューテングプレート130によるプランジャー300の固定力が解除されれば、
図13に示したように、身体付着ユニット20が装着されたプランジャー300がプランジャースプリング340によって第2位置(P2)方向に移動し、針30及び身体付着ユニット20のセンサー部材21が使用者の肌をくぐって身体(B)内に挿入される。
【0085】
図14に示したように、プランジャー300が第2位置(P2)に移動する中に針分離ユニット400のトリガー428がメインケース100の加圧部125に到逹すれば、トリガー428のトリガー傾斜部429がボディー部411の加圧傾斜部126に接した状態で使用者の身体(B)側に動くようになる。この時、加圧部125がトリガー428を加圧することで、針ホルダ422のホルダウイング426が弾性変形されて窄められる。このようにホルダウイング426が弾性変形されることで、ホルダウイング426のストッパ431が支持コラム410の係止溝414から脱するようになる。ストッパ431が係止溝414から脱すれば、針ホルダ422に対する固定力が解除され、針ホルダ422は針分離スプリング435の弾性力によって使用者の身体(B)から遠くなる方向に引かれる。
【0086】
針ホルダ422が針分離スプリング435の弾性力によって移動することで、身体付着ユニット20のセンサー部材21と共に身体(B)に挿入された針30は、針ホルダ422によって引かれて身体付着ユニット20から分離される。
【0087】
続いて、
図15に示したように、プランジャー300はプランジャースプリング340の弾性力によって第2位置(P2)まで移動して停止する。この時、身体付着ユニット20は接着テープ22によって使用者の身体(B)に付着される。
【0088】
身体付着ユニット20が第2位置(P2)に移動する中に針ホルダ422が針30を身体付着ユニット20から分離する時点は、針30が使用者の身体(B)の肌をくぐってセンサー部材21を使用者の身体(B)に挿入されるようにガイドした以後の適切な時点で設定されることができる。このために加圧部125は針30の長さなどによって針ホルダ422の移動経路中の適切な位置に配置されることができる。
【0089】
図16に示したように、身体付着ユニット20が使用者の身体(B)に付着された後、アプリケーター10を身体付着ユニット20から分離すれば、身体付着ユニット20の付着作業が完了される。
【0090】
以後、身体付着ユニット20は使用者の血糖を測定して測定情報を外部端末機40に送信することができる。
【0091】
以上、本発明に対して望ましい例を挙げて説明したが、本発明の範囲が前で説明されて図示される形態で限定されるものではない。
【0092】
例えば、図面には針分離ユニット400の針分離スプリング435が引張スプリング構造であることで示したが、針分離スプリングは圧縮スプリング構造でなされて針ホルダ422に弾性力を加えることができる。
【0093】
また、前ではアプリケーターによって使用者の身体に付着される身体付着ユニットが血糖を測定して測定データを送信する機能を有することで示したが、身体付着ユニットは血糖測定のためのセンサー部材が接着テープが具備されたベースに結合された構成でなされることができる。この場合、身体付着ユニットが使用者の身体に付着された後データ送信のための別途のトランスミッタが身体付着ユニットのベースに結合されることができる。
【0094】
以上、本発明を本発明の原理を例示するための望ましい実施例と関連して図示して説明したが、本発明はそれと共に図示されて説明されたそのままの構成及び作用で限定されるものではない。むしろ、添付された請求範囲の思想及び範囲を逸脱することなしに本発明に対する複数の変更及び修正が可能であることを当業者らはよく理解することができるであろう。
【国際調査報告】