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特表2024-508149ユーザー機器、電子機器、及び無線通信方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-22
(54)【発明の名称】ユーザー機器、電子機器、及び無線通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240215BHJP
   H04W 72/543 20230101ALI20240215BHJP
   H04W 28/02 20090101ALI20240215BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/543
H04W28/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553311
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-31
(86)【国際出願番号】 CN2021101976
(87)【国際公開番号】W WO2022183636
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202110229092.0
(32)【優先日】2021-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李嵐涛
(72)【発明者】
【氏名】孫晨
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
(57)【要約】
本開示は、ユーザー機器、電子機器、無線通信方法、及び記憶媒体に関する。本開示によるユーザー機器は、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信する、ように構成される処理回路を含む。本開示によるユーザー機器、電子機器、無線通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を使用することにより、基地局がQoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー機器であって、
前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、
ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信するように構成される処理回路を含む、ユーザー機器。
【請求項2】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項3】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項2に記載のユーザー機器。
【請求項4】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器のアプリケーション層で前記特性情報を決定し前記ユーザー機器のNAS層に伝送するように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項5】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器のアプリケーション層で、前記データサービスの送信に周期性があることを指示する指示情報を生成し、
前記ユーザー機器のNAS層で、前記QoSフロー上のデータサービスの履歴データに応じて前記QoSフローの特性情報を決定するように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、
RRCシグナリングにより前記特性情報をキャリーするように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項7】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、更新されたQoSフローの特性情報を生成し、
前記ネットワーク側機器に更新されたQoSフローの特性情報を送信するように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項8】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記ネットワーク側機器に対して要求するための要求情報を生成し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータの最小送信周期又は最大送信頻度を含み、
前記ネットワーク側機器に前記要求情報を送信するように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項9】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入るように構成される、請求項2に記載のユーザー機器。
【請求項10】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記処理回路は、さらに、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定し、
前記ネットワーク側機器に前記DRXの周期を送信するように構成される、請求項9に記載のユーザー機器。
【請求項11】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定し、
前記ネットワーク側機器に前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を送信するように構成される、請求項10に記載のユーザー機器。
【請求項12】
電子機器であって、
ユーザー機器から、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、
前記特性情報に応じて、前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項13】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
前記処理回路は、さらに、
前記特性情報に応じて、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定し、
各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウを決定し、
データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項16】
前記処理回路は、さらに、
前記特性情報に応じて、前記データサイズを決定し、
前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定するように構成される、請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
前記処理回路は、さらに、
前記データサービスのタイプに応じて、前記データサイズを推定し、
推定された前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定し、
前記ユーザー機器による割り当てられたリソースの使用状況に応じて、前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整するように構成される、請求項15に記載の電子機器。
【請求項18】
前記処理回路は、さらに、
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができるが、前記データサービスの送信時刻を満足することができない場合に、前記データサービスの送信時刻を調整し、
調整された前記データサービスの送信時刻を前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項19】
前記処理回路は、さらに、
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができない場合に、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成し、
前記情報を前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項20】
前記処理回路は、さらに、
時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記電子機器に対して要求するための要求情報を、前記ユーザー機器から受信し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの最小送信周期又は最大送信頻度を含み、
送信時間ウィンドウのサイズ及び前記最小送信周期のうちの最小値をリソース割り当て周期とし、前記送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、前記データサービスのサイズに応じて、各リソース割り当て周期において前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項21】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入り、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項22】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記処理回路は、さらに、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定するように構成される、請求項21に記載の電子機器。
【請求項23】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定するように構成される、請求項22に記載の電子機器。
【請求項24】
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定するように構成される、請求項23に記載の電子機器。
【請求項25】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さがいずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの長さ以上となるように、前記静止期の時間長さを決定し、前記ユーザー機器は、アクティブ状態でデータの送信が必要であることを検出した場合に、前記静止期の時間長さにおいてスリープ状態に入らないように構成される、請求項23に記載の電子機器。
【請求項26】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器から好ましいDRX(間欠受信)パラメータを受信し、前記好ましいDRXパラメータは、ユーザー機器が所望するDRXの周期、及びユーザー機器が所望する1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記好ましいDRXパラメータに応じて、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期、及び1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項13に記載の電子機器。
【請求項27】
ユーザー機器によって実行される無線通信方法であって、
前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むことと、
ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信することとを含む、無線通信方法。
【請求項28】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項29】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項28に記載の無線通信方法。
【請求項30】
前記QoSフローの特性情報を生成することは、前記ユーザー機器のアプリケーション層で前記特性情報を決定し前記ユーザー機器のNAS層に伝送することを含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記QoSフローの特性情報を生成することは、
前記ユーザー機器のアプリケーション層で、前記データサービスの送信に周期性があることを指示する指示情報を生成することと、
前記ユーザー機器のNAS層で、前記QoSフロー上のデータサービスの履歴データに応じて前記QoSフローの特性情報を決定することとを含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記特性情報をネットワーク側機器に送信することは、
RRCシグナリングにより前記特性情報をキャリーすることを含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、更新されたQoSフローの特性情報を生成することと、
前記ネットワーク側機器に更新されたQoSフローの特性情報を送信することとをさらに含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項34】
前記QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記ネットワーク側機器に対して要求するための要求情報を生成し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータの最小送信周期又は最大送信頻度を含むことと、
前記ネットワーク側機器に前記要求情報を送信することとをさらに含む、請求項27に記載の無線通信方法。
【請求項35】
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入ることをさらに含む、請求項28に記載の無線通信方法。
【請求項36】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定することと、
前記ネットワーク側機器に前記DRXの周期を送信することとをさらに含む、請求項35に記載の無線通信方法。
【請求項37】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することと、
前記ネットワーク側機器に前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を送信することとをさらに含む、請求項36に記載の無線通信方法。
【請求項38】
電子機器によって実行される無線通信方法であって、
ユーザー機器から、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むことと、
前記特性情報に応じて、前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てることとを含む、無線通信方法。
【請求項39】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項40】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項39に記載の無線通信方法。
【請求項41】
前記特性情報に応じて、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定することと、
各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウを決定することと、
データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てることとをさらに含む、請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項42】
前記特性情報に応じて、前記データサイズを決定することと、
前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することとをさらに含む、請求項41に記載の無線通信方法。
【請求項43】
前記データサービスのタイプに応じて、前記データサイズを推定することと、
推定された前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することと、
前記ユーザー機器による割り当てられたリソースの使用状況に応じて、前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することとをさらに含む、請求項41に記載の無線通信方法。
【請求項44】
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができるが、前記データサービスの送信時刻を満足することができない場合に、前記データサービスの送信時刻を調整することと、
調整された前記データサービスの送信時刻を前記ユーザー機器に送信することとをさらに含む、請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項45】
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができない場合に、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成することと、
前記情報を前記ユーザー機器に送信することとをさらに含む、請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項46】
時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記電子機器に対して要求するための要求情報を、前記ユーザー機器から受信し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの最小送信周期又は最大送信頻度を含むことと、
送信時間ウィンドウのサイズ及び前記最小送信周期のうちの最小値をリソース割り当て周期とし、前記送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、前記データサービスのサイズに応じて、各リソース割り当て周期において前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てることとをさらに含む、請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項47】
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入ることと、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信することとをさらに含む、請求項39に記載の無線通信方法。
【請求項48】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定することをさらに含む、請求項47に記載の無線通信方法。
【請求項49】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することをさらに含む、請求項48に記載の無線通信方法。
【請求項50】
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することをさらに含む、請求項49に記載の無線通信方法。
【請求項51】
前記ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さがいずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの長さ以上となるように、前記静止期の時間長さを決定し、前記ユーザー機器は、アクティブ状態でデータの送信が必要であることを検出した場合に、前記静止期の時間長さにおいてスリープ状態に入らないことをさらに含み、請求項49に記載の無線通信方法。
【請求項52】
前記ユーザー機器から好ましいDRX(間欠受信)パラメータを受信し、前記好ましいDRXパラメータは、ユーザー機器が所望するDRXの周期、及びユーザー機器が所望する1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含むことと、
前記好ましいDRXパラメータに応じて、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期、及び1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含むことと、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信することとをさらに含む、請求項39に記載の無線通信方法。
【請求項53】
コンピュータによって実行される場合に、請求項27~52のいずれか1つに記載の無線通信方法を前記コンピュータに実行させる、実行可能なコンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年03月02日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110229092.0であり、発明の名称が「ユーザー機器、電子機器、無線通信方法、及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容を援用により本出願に組み込む。
【0002】
本開示の実施例は、全体的に、無線通信分野に関し、具体的に、ユーザー機器、電子機器、無線通信方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。より具体的に、本開示は、無線通信システムにおけるユーザー機器、無線通信システムにおけるネットワーク側機器としての電子機器、無線通信システムにおけるユーザー機器によって実行される無線通信方法、無線通信システムにおけるネットワーク側機器によって実行される無線通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザー機器の構造は、一般的に、AS(Access Stratum、アクセスストラタム)層、NAS(Non-Access Stratum、非アクセスストラタム)層、及びアプリケーション層に分けられることができる。アプリケーション層は、送信するデータ、及び送信するデータに対応するアプリケーション層(送信)要件をNAS層に送信し、NAS層は、確立されたQoS(Quality of Service、サービス品質)ルールに従って当該データを照合し、即ち、データをQoSフローにマッピングし、データに対して対応するQoSフロー識別子をマークして、AS層に送信し、AS層は、QoSフロー識別子に応じて、QoSフローをAS層のRB(Radio Bear、無線ベアラ)にマッピングして、送信する。NAS層は、当該データに対して対応するQoSルールを見つけられなかった場合に、QoSフローの確立又は変更のプロセスを開始し、NAS層で当該データに対応するQoSフロー識別子を決定し、当該データのサービスタイプ、及び送信するデータに対応するアプリケーション層(送信)要件に応じて、当該QoSフロー識別子に相応するQoSルールを確立し、確立したQoSルールをAS層に伝送し、AS層は、QoSルールに対応するQoS要件に応じて、AS層における当該QoSフローに対応する無線ベアラを決定する。
【0004】
ユーザー機器のAS層の無線リソースの申請方式には、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるモード1(mode 1)と、ユーザー機器が自分でリソースを決定するモード2(mode 2)との二種類がある。無線リソースの申請方式がモード1である場合に、ユーザー機器は、QoSのパラメータ、及びQoSルールなどの情報を基地局に送信することで、基地局は、QoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることができる。
【0005】
しかしながら、従来のQoSメカニズムでは、ユーザー機器は、QoSフローの特性を考慮せずに、遅延やパケットエラー率などのパラメータ要件のみを報告するため、基地局は、粗粒度のQoS要件のみを得ることができ、それにより、ユーザー機器に割り当てられたリソースは、ユーザー機器の要求を満足しない場合がある。
【0006】
したがって、基地局がQoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる技術案を提案する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
この部分は、全範囲又は全ての特徴の包括的な開示ではなく、本開示の一般的な概要を提供する。
【0008】
本開示は、基地局がQoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができるユーザー機器、電子機器、無線通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0009】
本開示の一局面によれば、ユーザー機器であって、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信する、ように構成される処理回路を含むユーザー機器を提供する。
【0010】
本開示の他の局面によれば、電子機器であって、ユーザー機器から、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、前記特性情報に応じて、前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てる、ように構成される処理回路を含む電子機器を提供する。
【0011】
本開示の他の局面によれば、ユーザー機器によって実行される無線通信方法であって、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むことと、ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信することと、を含む無線通信方法を提供する。
【0012】
本開示の他の局面によれば、電子機器によって実行される無線通信方法であって、ユーザー機器から、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むことと、前記特性情報に応じて、前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てることと、を含む無線通信方法を提供する。
【0013】
本開示の他の局面によれば、コンピュータによって実行される場合に、本開示に記載の無線通信方法を前記コンピュータに実行させる、実行可能なコンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0014】
本開示の他の局面によれば、コンピュータによって実行される場合に、本開示に記載の無線通信方法を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0015】
本開示によるユーザー機器、電子機器、無線通信方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を使用する場合に、ユーザー機器は、データサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むQoSフローの特性情報をネットワーク側機器に送信でき、これにより、ネットワーク側機器がQoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、ネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。
【0016】
ここで提供される説明から、さらなる適用範囲は明らかになる。この概要における説明と特定の例は、例示のみを目的とし、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
ここで説明される図面は、選択の実施例の例示のみを目的とし、全ての可能な実施ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。図面では、
【0018】
図1図1は、本開示の実施例によるユーザー機器の三層構造を示す概略図である。
図2図2は、本開示の実施例によるユーザー機器の構成例を示すブロック図である。
図3図3は、本開示の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器に周期的に割り当てるリソースを示す概略図である。
図4図4は、本開示の実施例によるネットワーク側機器としての電子機器の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも小さい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを連続的に割り当てることを示す概略図である。
図6図6は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも小さい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを非連続的に割り当てることを示す概略図である。
図7図7は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも大きい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを連続的に割り当てることを示す概略図である。
図8図8は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも大きい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを非連続的に割り当てることを示す概略図である。
図9図9は、本開示の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器によるリソースの使用状況に応じて割り当てられるリソースを調整することを示す概略図である。
図10図10は、本開示の実施例によるネットワーク側機器が送信時刻を調整することを示す概略図である。
図11(a)】図11(a)は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTminよりも小さい場合にネットワーク側機器が時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることを示す概略図である。
図11(b)】図11(b)は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTminよりも大きい場合にネットワーク側機器が時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることを示す概略図である。
図12図12は、本開示の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。
図13図13は、本開示の他の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。
図14図14は、本開示のさらなる他の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。
図15図15は、本開示の実施例によるユーザー機器によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図16図16は、本開示の実施例によるネットワーク側機器としての電子機器によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図17図17は、eNB(Evolved Node B、進化型ノードB)の概略構成の第1の例を示すブロック図である。
図18図18は、eNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。
図19図19は、スマートフォンの概略構成の例を示すブロック図である。
図20図20は、カーナビゲーションの概略構成の例を示すブロック図である。
【0019】
本開示に対して、様々な変更及び代替を容易にできるが、その特定の実施例は例として添付の図面に示され、ここで詳細に説明される。本明細書における特定の実施例に対する説明は、本開示を開示の具体的な形態に限定することを意図するものではなく、逆に、本開示は、本開示の精神及び範囲内に入る全ての変更、同等、及び置換を包含することを意図することが理解されたい。なお、いくつかの図面を通して、対応する符号は対応する部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の例について、添付の図面を参照してより十分に説明する。以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示、適用又は使用を限定するものではない。
【0021】
本開示が詳しくなり、その範囲を当業者に十分に伝えるように、例示的な実施例を提供する。特定の部品、装置、及び方法の例などの様々な特定の詳細を説明して、本開示の実施例に対する十分な理解を提供する。特定の詳細が必ずしも必要ではなく、例示的な実施例が多くの異なる形態で実施でき、それらが本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことは、当業者には明らかである。いくつかの例示的な実施例では、周知のプロセス、周知の構造、及び周知の技術は詳細に記載されていない。
【0022】
以下の順序に従って説明する。
1.シナリオの説明
2.ユーザー機器の構成例
3.ネットワーク側機器の構成例
4.方法実施例
5.適用例
【0023】
<1.シナリオの説明>
図1は、本開示の実施例によるユーザー機器の三層構造を示す概略図である。ここでのユーザー機器は、車両のインターネットにおけるユーザー機器である。車両のインターネットにおけるユーザー機器は、その構造がAS層、V2X(Vehicle to X、車両及び他の機器)層、及びV2Xアプリケーション層の三層に分けられることができる。つまり、NAS層は、V2X層として示され、アプリケーション層は、V2Xアプリケーション層として示される。
【0024】
図1に示すように、V2Xアプリケーション層は、各アプリケーションからのデータパケット、及び対応(送信)のQoS要件をV2X層に送信し、V2X層は、確立されたQoSルールに従って当該データパケットを照合し、即ち、データパケットをQoSフローにマッピングし、データに対して対応するQoSフロー識別子をマークして、AS層に送信し、AS層は、QoSフローをAS層のリソース、即ちRBにマッピングして、送信する。NAS層は、当該データに対して対応するQoSルールを見つけられなかった場合に、QoSフローの確立又は変更のプロセスを開始し、NAS層で当該データに対応するQoSフロー識別子を決定し、当該データのサービスタイプ、及び送信するデータに対応するアプリケーション層(送信)要件に応じて、当該QoSフロー識別子に相応するQoSルールを確立し、確立したQoSルールをAS層に伝送し、AS層は、QoSルールに対応するQoS要件に応じて、AS層における当該QoSフローに対応する無線ベアラを決定する。
【0025】
以上のように、従来のQoSメカニズムでは、ユーザー機器は、QoSフローの特性を考慮せずに、遅延やパケットエラー率などのパラメータ要件のみを報告するため、基地局は、粗粒度のQoS要件のみを得ることができ、それにより、ユーザー機器に割り当てられたリソースは、ユーザー機器の要求を満足しない場合がある。
【0026】
本開示は、このようなシナリオに対して、基地局がQoSフローの特性に応じてユーザー機器にリソースを割り当てることで、基地局がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる無線通信システムにおける電子機器、無線通信システムにおける電子機器によって実行される無線通信方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0027】
本開示による無線通信システムは、5G NR(New Radio、新無線)通信システムであり得る。また、当該無線通信システムは、例えば、D2D(Device to Device、デバイスツーデバイス)通信、V2X通信などのシナリオを含んでよい。
【0028】
本開示によるネットワーク側機器は、基地局装置であり得、例えば、eNBであってもよいし、gNB(第5世代通信システムにおける基地局)であってもよい。
【0029】
本開示によるユーザー機器は、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、スマートウォッチのようなウェアラブルデバイス、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)であり得る。ユーザー機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、上記の端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であり得る。本開示のユーザー機器は、独立した装置として車両内に配置されてもよいし、車両内に統合されてもよい。
【0030】
また、本開示において、QoSフローがキャリーするのはD2D通信のデータサービスであることを例としてユーザー機器及びネットワーク側機器を説明したが、QoSフローがキャリーするのはユーザー機器とネットワーク側機器との間のデータサービスである場合にも同様に適用することができる。
【0031】
<2.ユーザー機器の構成例>
図2は、本開示の実施例によるユーザー機器200の構成例を示すブロック図である。
【0032】
図2に示すように、ユーザー機器200は、決定部210と、特性生成部220と、通信部230とを含むことができる。
【0033】
ここで、ユーザー機器200の各部は、いずれも処理回路に含まれる。なお、ユーザー機器200は、1つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含むことができる。なお、これらの機能部は、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、異なる呼称の部は、同一の物理エンティティによって実現されてもよい。
【0034】
本開示の実施例によれば、決定部210は、ユーザー機器200と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を決定することができる。つまり、ユーザー機器200は、D2D通信での送信側機器であって、他のユーザー機器は、D2D通信での受信端機器であってよい。ユーザー機器200が他のユーザー機器とD2D通信を行う必要がある場合に、決定部210は、当該D2D通信のQoSフローの特性情報を決定することができる。
【0035】
本開示の実施例によれば、決定部210は、QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を決定することができる。つまり、ユーザー機器200は、他のユーザー機器とD2D通信を周期的に実行する必要がある。即ち、ユーザー機器200と他のユーザー機器との間のD2D通信は、一定の周期又は頻度を有する。
【0036】
本開示の実施例によれば、特性生成部220は、決定部210によって決定されたQoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報に応じて、ネットワーク側へ送信する特性情報を生成することができる。
【0037】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、通信部230を介して、特性生成部220によって生成された特性情報をネットワーク側機器に送信することができる。このようにすれば、ネットワーク側機器は、特性情報に応じて、ユーザー機器200にD2D通信のためのリソースを割り当てることができる。つまり、ユーザー機器200のD2D通信は、一定の周期又は頻度を有し、ネットワーク側機器は、ユーザー機器200に周期性があるリソースを割り当てることができる。
【0038】
このように、本開示の実施例によるユーザー機器200は、データサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むQoSフローの特性情報をネットワーク側機器に送信することができ、これにより、ネットワーク側機器がQoSフローの特性に応じてユーザー機器200にリソースを割り当てることで、ネットワーク側機器がユーザー機器200にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。
【0039】
本開示の実施例によれば、QoSフローの周期性情報は、データサービスの送信周期又はデータサービスの送信頻度を含むことができる。例えば、ユーザー機器200のD2D通信のデータサービスが一定の周期Tを有する場合に、QoSフローの周期性情報は、データサービスの送信周期Tを含んでよい。ユーザー機器200のD2D通信のデータサービスが一定の頻度Fを有する場合に、QoSフローの周期性情報は、データサービスの送信頻度Fを含んでよい。後者の場合に、ネットワーク側機器は、数式T=1/Fにより、データサービスの送信周期Tを計算することができる。
【0040】
図3は、本開示の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器に周期的に割り当てるリソースを示す概略図である。図3において、横軸は、時間領域を示し、ハッチングは、ネットワーク側機器がユーザー機器に周期的に割り当てるリソースを示す。割り当てられるリソースの周期は、T、即ち、ユーザー機器200のデータサービスの送信周期T、又は、ユーザー機器200のデータサービスの送信頻度Fに応じて計算された送信周期Tである。
【0041】
本開示の実施例によれば、QoSフローの送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻を含んでよい。ここで、送信開始時刻は、現在時刻の後であってもよいし、現在時刻の前であってもよい。
【0042】
本開示の実施例によれば、QoSフローの送信時刻情報は、送信開始時刻の絶対値、例えば正確なUTC(Coordinated Universal Time、協定世界時)であってもよいし、送信開始時刻の相対値、例えば送信開始時刻と現在時刻との間のオフセット値、又はある基準時刻との間のオフセット値であってもよい。
【0043】
図3に示すように、ユーザー機器200は、現在時刻の前の時刻(即ち、現在時刻の直前のデータ送信周期におけるデータの送信開始時刻)を送信開始時刻Tとして選択する。つまり、ユーザー機器200は、T+nT(nは整数)の時刻でD2Dデータの送信を開始することを所望する。
【0044】
このように、ネットワーク側機器は、ユーザー機器200によって送信された周期性情報及び送信時刻情報に応じて、ユーザー機器200にリソースを周期的に割り当てることができる。
【0045】
本開示の実施例によれば、決定部210は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報を決定することもできる。特性生成部220によって生成されるQoSフローの特性情報は、当該データサイズ情報をさらに含んでよい。ここで、ユーザー機器200が周期的に送信するD2Dデータのサイズは、同じである。このように、ネットワーク側機器は、データサイズ情報に応じて、各データ送信周期においてユーザー機器200に割り当てられるリソースのサイズを決定することができる。
【0046】
本開示の実施例によれば、決定部210は、ユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを決定することもできる。つまり、ユーザー機器200による各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻がT+nT(nは整数)以外の時刻に調整されることができれば、ユーザー機器200は、送信時刻情報の調整をサポートし、ユーザー機器200による各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻がT+nT(nは整数)の時刻のみであり、他の時刻に調整されることができなければ、ユーザー機器200は、送信時刻情報の調整をサポートしない。
【0047】
さらに、特性生成部220によって生成されるQoSフローの特性情報は、ユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含んでもよい。このように、ネットワーク側機器は、この情報に応じて、ユーザー機器200に要求される送信時刻に従ってリソースを周期的に割り当てることができない場合に、送信時刻を調整できるかどうかを決定することができる。
【0048】
以上のように、本開示の実施例によれば、ユーザー機器200がネットワーク側機器に送信するQoSフローの特性情報は、QoSフローの周期性情報及びQoSフローの送信時刻情報を含むことができる。選択的に、QoSフローの特性情報は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報、及び/又はユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含んでもよい。
【0049】
本開示の実施例によれば、決定部210は、ユーザー機器200のアプリケーション層に位置することができる。特に、ユーザー機器200が車両のインターネットにおける装置である場合に、決定部210は、ユーザー機器200のV2Xアプリケーション層に位置することができる。つまり、ユーザー機器200のアプリケーション層でQoSフローの特性情報を決定し、ユーザー機器200のNAS層に伝送する。
【0050】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200のアプリケーション層における決定部210は、アプリケーション(データ伝送)の具体的な要件(例えば、固定フレームレートのビデオストリーム、スムーズな走行時の周期的な走行状態情報など)に応じて、QoSフローの特性情報を決定してNAS層に伝送し、NAS層からAS層に伝送して送信する。
【0051】
本開示の実施例によれば、決定部210は、ユーザー機器200のNAS層に位置してもよい。特に、ユーザー機器200が車両のインターネットにおける装置である場合に、決定部210は、ユーザー機器200のV2X層に位置することができる。ここで、ユーザー機器200のアプリケーション層は、データサービスの送信に周期性があることを指示する指示情報を生成し、NAS層に送信することができる。NAS層の決定部210は、QoSフロー上のデータサービスの履歴データに応じて当該QoSフローの特性情報を決定することができる。
【0052】
例えば、決定部210は、当該QoSフロー上の所定の期間内の隣接の二回のデータの送信開始時刻の間の時間間隔を決定し、決定した複数の時間間隔の平均値又は中央値をQoSフローの送信周期としてもよい。また、例えば、決定部210は、いずれか一回のデータの送信開始時刻をQoSフローの送信開始時刻としてもよい。また、例えば、決定部210は、当該QoSフロー上の所定の期間内の各データ送信周期におけるデータサイズを決定し、決定した複数のデータサイズの最大値、平均値又は中央値をQoSフローの各データ送信周期におけるデータサイズとしてもよい。また、この場合に、アプリケーション層により、ユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを指示する必要がある。
【0053】
本開示の実施例によれば、特性生成部220は、RRCシグナリングによりQoSフローの特性情報をキャリーすることができる。具体的に、特性生成部220は、RRCシグナリングにおけるSidelinkUEInformationNRメッセージによりQoSフローの特性情報を携帯することができる。例えば、特性生成部220は、QoS profile(QoSプロフィール)でQoSフローの特性情報を携帯する。
【0054】
本開示の実施例によれば、QoS profileは、幾つかのPC5 5G QoSの特性にマッピングできるPQI(PC5 5G QoS Identifier、PC5 5G QoS識別子)とのQoSパラメータをさらに含んでもよく、優先度(Priority Level)、PDB(Packet Delay Budget、パケット遅延バジェット)、PER(Packet Error Rate、パケットエラー率)、及び/又はGFBR/MFBR(Guaranteed Flow Bits Rate/Maximum Flow Bits Rate、保証フロービットレート/最大フロービットレート)を含むが、それらに限定されない。つまり、ネットワーク側機器は、PQIと優先度、PDB及びPERとのマッピング関係に応じて、優先度、PDB及びPERを決定することができる。
【0055】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器からの、例えばSIB(System Information Block、システム情報ブロック)12(SIB12は、サイドリンク専用のシステムメッセージである)メッセージのようなシステムメッセージを受信した後に、ネットワーク側機器に、SidelinkUEInformationNRメッセージによってキャリーされるQoSフローの特性情報を送信することができる。
【0056】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、さらに、通信部230を介して、ネットワーク側機器がユーザー機器200に周期的に割り当てるリソース情報を受信することもでき、これにより、ネットワーク側機器が周期的に割り当てるリソース情報に応じて、他のユーザー機器にD2Dデータを送信する。
【0057】
本開示の実施例によれば、当該QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、決定部210は、更新されたQoSフローの特性情報を決定することができ、特性生成部220は、更新されたQoSフローの特性情報に応じてQoSフローの特性情報を再生成することができ、これにより、ユーザー機器200は、通信部230を介して、更新されたQoSフローの特性情報をネットワーク側機器に送信することができる。
【0058】
本開示の実施例によれば、固定的な変化とは、長期間の比較的安定の変化であり、つまり、将来の所定の長さの時間において(当該所定の長さは、所定の時間閾値以上である)、元のQoSフローの特性情報は、いずれも、更新されたQoSフローの特性情報に変化する。言い換えれば、QoSフローの特性情報は、変化した後に、一定の期間(所定の時間閾値)において変化しない。また、本開示の実施例によれば、QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じたことは、QoSフローの周期性情報、QoSフローの送信時刻情報、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報、及びユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報のうちの1つ又は複数に固定的な変化が生じたことを含んでもよい。つまり、いずれかのQoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、ユーザー機器200は、当該更新された特性情報のみを報告してもよいし、全ての特性情報を報告してもよい。
【0059】
本開示の実施例によれば、図2に示すように、ユーザー機器200は、QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、時間領域全体にわたってユーザー機器200にリソースを割り当てるようにネットワーク側機器に対して要求するための要求情報を生成する要求生成部240をさらに含むことができる。
【0060】
本開示の実施例によれば、非固定的な変化とは、短期間の不安定の変化であり、つまり、短期間で(この短期間は、所定の時間閾値未満である)、元のQoSフローの特性情報は、いずれも、更新されたQoSフローの特性情報に変化する。しかしながら、短期間を経った後に、QoSフローの特性情報は、元のQoSフローの特性情報に復元するか、別のQoSフローの特性情報になる。
【0061】
本開示の実施例によれば、要求生成部240によって生成される要求情報は、QoSフローによってキャリーされるデータの最小送信周期又は最大送信頻度を含むことができる。例えば、ユーザー機器200は、データサービスのタイプなどのパラメータに応じて、データの最小送信周期又は最大送信頻度を推定することができる。さらに、ユーザー機器200は、通信部230を介して、要求生成部240によって生成された要求情報をネットワーク側機器に送信することができる。
【0062】
ここで、当該要求情報に応答して、ネットワーク側機器は、時間領域全体にわたってユーザー機器200にリソースを割り当てることを許可するかどうかを決定することができる。ネットワーク側機器が時間領域全体にわたってユーザー機器200にリソースを割り当てた場合に、ユーザー機器200は、いつデータの送信が必要であるかにかかわらず、利用可能なリソースがある。さらに、任意の時刻を始点として、このデータに対応するPDB要求の長さの期間において、このユーザー機器が利用可能なリソースは、データの(1回の)送信のために必要なリソース以上であり、このようなリソーススケジューリングは、「飽和リソーススケジューリング」とも呼ばれる。
【0063】
このように、本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器にQoSフローの特性情報を送信することができ、これにより、ネットワーク側機器は、QoSフローの特性情報に応じて、ユーザー機器200にリソースを周期的に割り当てることができる。このようにすれば、ネットワーク側機器が割り当てるリソースは、ユーザー機器200の要求を満足することができ、これにより、ネットワーク側機器がユーザー機器200にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。また、本開示の実施例によれば、QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、ユーザー機器200は、更新されたQoSフローの特性情報をネットワーク側機器に送信することができる。さらに、QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、ユーザー機器200は、飽和リソーススケジューリングを要求することで、データ送信の要件を満足することができる。
【0064】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、さらに、QoSフローの特性情報に応じて、DRX(Discontinuous Reception、間欠受信)モードでのユーザー機器200のパラメータを決定することができる。ユーザー機器200のエネルギーを節約するために、DRXモードにおいて、ユーザー機器200は、周期的にアクティブ状態とスリープ状態に入ることができる。アクティブ状態において、ユーザー機器200は、ウェイクアップモードにあり、データの送信が必要であるかどうかを検出し、当該ウェイクアップモードにおいて、送信が必要なデータの伝送を開始し、スリープ状態において、ユーザー機器200は、スリープモードにあり、データを伝送しなく、送信が必要なデータを伝送する前に、ウェイクアップモードを待たなければならない。本開示に記載のDRXは、通常のDRXであってもよいし、拡張のDRXであってもよい。なお、拡張のDRXの周期は、通常のDRXの周期よりも長い。
【0065】
本開示の実施例によれば、DRXモードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含むことができる。ここで、隣接する2つのアクティブ状態の開始時刻の間の間隔は、DRXの周期と呼ばれることがある。つまり、DRXの周期は、1つのアクティブ状態の時間長さと1つのスリープ状態の時間長さとの合計に等しくなる。ユーザー機器200は、QoSフローの特性情報に応じて、DRXの周期を決定することができる。具体的に、ユーザー機器200は、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となるように、データサービスの送信周期に応じてDRXの周期を決定することができる。例えば、データサービスの送信周期がTであり、DRXの周期がTDRXである場合に、ユーザー機器200は、T=mTDRXとなるように、TDRXを決定することができ、ここで、mは、正の整数である。
【0066】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、通信部230を介して、DRXの周期をネットワーク側機器に送信することができる。
【0067】
例えば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器にDRXの周期を含むDRXパラメータを送信することができる。ここで、ネットワーク側機器は、AMF(Access and Mobility Management Fucntion、アクセス及び移動性管理機能)であってよい。AMFは、ユーザー機器200からのDRXの周期を受信した場合に、DRXの周期を決定し、決定したDRXの周期をユーザー機器200に送信することができる。ここで、ユーザー機器200は、DRXパラメータを登録要求メッセージ(Registration Request message)に携帯することができる。具体的に、ユーザー機器200は、登録要求メッセージにおけるE-UTRA及びNRのために要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for E-UTRA and NR)、NB-IoTのために要求されたDRXパラメータ(Requested DRX parameters for NB-IoT)、拡張アイドル状態のDRXパラメータ(extended idle mode DRX parameters)により、DRXパラメータを携帯してよい。
【0068】
以上のように、本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、QoSフローの特性情報に応じてDRXの周期を決定し、DRXの周期をAMFとネゴシエーションすることができる。
【0069】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、DRXの周期を含む好ましいDRXパラメータ(preferred DRX parameter)をネットワーク側機器に送信することができる。ここで、ネットワーク側機器は、基地局装置であり得る。
【0070】
本開示の実施例によれば、DRXモードでのユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の区間をさらに含むことができ、当該アクティブ状態の区間は、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含む。
【0071】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、QoSフローの特性情報に応じて1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することができる。具体的に、ユーザー機器200は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つアクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻に応じてアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することができる。
【0072】
つまり、ユーザー機器200は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻Tを決定した後に、Tが1つのアクティブ状態内にある(アクティブ状態の開始時刻及びアクティブ状態の終了時刻を含む)ように、Tに応じて1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することができる。
【0073】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器にアクティブ状態の区間情報を送信することができる。例えば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器にアクティブ状態の区間情報を含む好ましいDRXパラメータを送信してよい。ここで、アクティブ状態の区間情報は、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含むことができる。選択的に、アクティブ状態の区間情報は、1つのアクティブ状態の開始時刻及びアクティブ状態の時間長さを含んでもよい。また、本開示では、開始時刻/終了時刻は、絶対時刻で示されてもよいし、開始時刻/終了時刻と現在時刻又は基准時刻との間のオフセット値で示されてもよい。
【0074】
以上のように、本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、ネットワーク側機器である基地局装置に好ましいDRXパラメータを送信することができ、当該好ましいDRXパラメータは、DRXの周期及び1つのアクティブ状態の区間情報を含むことができる。このように、基地局装置は、好ましいDRXパラメータに応じて、ユーザー機器200のDRXパラメータを決定することができる。
【0075】
本開示の実施例によれば、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となり、且ついずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻が1つのアクティブ状態内にある場合に、各データ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻は、いずれも、アクティブ状態内にある。このように、データの送信開始時刻で、ユーザー機器200がアクティブ状態にあることを保証することができ、それにより、データをタイムリーに送信することができる。
【0076】
以上のように、本開示の実施例によれば、ユーザー機器200は、AMFにDRXの周期を送信することができ、基地局装置にDRXの周期及びアクティブ状態の区間情報を送信することができ、これにより、AMF又は基地局は、ユーザー機器200の要求に応じて、DRXパラメータを決定することができる。
【0077】
<3.ネットワーク側機器の構成例>
図4は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるネットワーク側機器としての電子機器400の構成を示すブロック図である。ここでのネットワーク側機器は、無線通信システムにおける基地局装置、例えばeNBやgNBであり得る。
【0078】
図4に示すように、電子機器400は、通信部410と、決定部420と、割り当て部430とを含むことができる。
【0079】
ここで、電子機器400の各部は、いずれも処理回路に含まれる。なお、電子機器400は、1つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、様々な異なる機能及び/又は動作を実行するように、様々な個別の機能部を含むことができる。なお、これらの機能部は、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、異なる呼称の部は、同一の物理エンティティによって実現されてもよい。
【0080】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、通信部410を介して、ユーザー機器から、ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信することができる。
【0081】
本開示の実施例によれば、決定部420は、受信したQoSフローの特性情報から、QoSフローによってキャリーされるデータサービス的周期性情報及び送信時刻情報を決定することができる。
【0082】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、特性情報に応じて、ユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てる。
【0083】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、QoSフローの特性情報に応じて周期的にユーザー機器にリソースを割り当てることができる。このようにすれば、電子機器400により割り当てられたリソースがユーザー機器の要求を満足することができ、それにより、ネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化する。
【0084】
本開示の実施例によれば、決定部420は、QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報に応じて、データサービスの送信周期Tを決定することができる。例えば、周期性情報がデータサービスの送信周期Tを含む場合に、決定部420は、直接に送信周期Tを決定することができ、周期性情報がデータサービスの送信頻度Fを含む場合に、決定部420は、T=1/Fにより、データサービスの送信周期Tを決定することができる。
【0085】
本開示の実施例によれば、決定部420は、送信時刻情報に応じて、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻Tを決定することができる。例えば、送信時刻情報が送信開始時刻Tの絶対時刻を含む場合に、決定部420は、直接にTを決定することができ、送信時刻情報が送信開始時刻Tとユーザー機器が特性情報を送信する時の現在時刻との間の時刻オフセットを含む場合に、決定部420は、当該時刻オフセット、及びユーザー機器が特性情報を送信する時の現在時刻に応じて、Tを決定することができる。
【0086】
本開示の実施例によれば、電子機器400が受信した特性情報は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報をさらに含むことができる。決定部420は、さらに、受信したQoSフローの特性情報からデータサイズ情報を決定することができる。
【0087】
本開示の実施例によれば、電子機器400が受信した特性情報は、ユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含むことができる。決定部420は、さらに、受信したQoSフローの特性情報から、ユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを決定することができる。
【0088】
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器400が受信した特性情報は、周期性情報及び送信時刻情報を含むことができる。選択的に、特性情報は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報、及び/又はユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含むことができる。
【0089】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、RRCシグナリングによりQoSフローの特性情報を受信することができる。例えば、電子機器400は、RRCシグナリングにおけるSidelinkUEInformationNRメッセージによりQoSフローの特性情報を受信してもよい。例えば、QoS profile(QoSプロフィール)にはQoSフローの特性情報を含んでもよい。
【0090】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、QoS profileにより、PQI、及び/又はGFBR/MFBRのようなQoSパラメータをさらに決定することができる。
【0091】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、特性情報に応じて各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定することができる。具体的に、割り当て部430は、データサービスの送信周期T及び送信開始時刻Tに応じて、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定することができる。例えば、決定部420がデータサービスの送信周期T及び送信開始時刻Tを決定した後に、割り当て部430は、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻をT+nT(nは整数)に決定することができる。また、割り当て部430は、現在時刻の後の各送信開始時刻のみを決定してよい。
【0092】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、さらに、QoSフローのQoSパラメータPQIに応じて、送信時間ウィンドウの時間領域幅を決定することができる。例えば、割り当て部430は、PQIがマッピングしたPDBに応じて送信時間ウィンドウの時間領域幅を決定してよい。ここで、電子機器400は、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器にリソースを割り当てる必要がある。つまり、ユーザー機器に割り当てられるリソースの時間領域幅は、送信時間ウィンドウの時間領域幅以下である必要がある。
【0093】
なお、割り当て部430は、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻、及び送信時間ウィンドウの時間領域幅に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウを決定することができる。例えば、送信時間ウィンドウの時間領域幅がWである場合に、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウは、[T+nT,T+nT+W]であってよい。ここで、割り当て部430は、現在時刻の後の各送信時間ウィンドウのみを決定してよい。
【0094】
本開示の実施例によれば、送信時間ウィンドウの時間領域幅がデータサービスの送信周期Tよりも大きくなってもよく、データサービスの送信周期Tに等しくなってもよく、データサービスの送信周期Tよりも小さくなってもよい。
【0095】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることができる。例えば、ユーザー機器に割り当てられるリソースは、データサイズに比例することができる。つまり、割り当て部430は、データサイズを照合するように、ユーザー機器にリソースを割り当てる必要がある。
【0096】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、リソースを割り当てる場合に、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に連続の時間領域リソースを割り当ててもよいし、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に非連続の時間領域リソースを割り当ててもよい。同様に、割り当て部430は、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に連続の頻度領域リソースを割り当ててもよく、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に非連続の頻度領域リソースを割り当ててもよい。
【0097】
図5は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも小さい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを連続的に割り当てることを示す概略図である。図5に示すように、送信時間ウィンドウの時間領域幅は、送信周期Tよりも小さく、且つ各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、時間領域及び頻度領域において連続する。なお、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、均一であり、即ち、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースの形状は、同じである。
【0098】
図6は、本開示の実施例による、送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも小さい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを非連続的に割り当てることを示す概略図である。図6に示すように、送信時間ウィンドウの時間領域幅は、送信周期Tよりも小さい。なお、T-Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域及び時間領域において連続し、Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域において連続するが、時間領域において連続しなく、T+Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域及び時間領域において連続し、T+2Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、時間領域において連続するが、頻度領域において連続しない。つまり、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、不均一であり、即ち、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースの形状は、同じではない。
【0099】
図7は、本開示の実施例による、送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも大きい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを連続的に割り当てることを示す概略図である。図7に示すように、送信時間ウィンドウの時間領域幅は、送信周期Tよりも大きく、且つ各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、時間領域及び頻度領域において連続する。さらに、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、均一であり、即ち、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースの形状は、同じである。
【0100】
図8は、本開示の実施例による、送信時間ウィンドウの時間領域幅がTよりも大きい場合に送信時間ウィンドウにおいて時間領域リソースを非連続的に割り当てることを示す概略図である。図8に示すように、送信時間ウィンドウの時間領域幅は、送信周期Tよりも大きい。なお、T-Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域及び時間領域において連続し、Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域及び時間領域において連続しなく、T+Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、頻度領域及び時間領域において連続しなく、T+2Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当てられるリソースは、時間領域及び頻度領域において連続する。つまり、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースは、不均一であり、即ち、各送信時間ウィンドウにおいて割り当てられるリソースの形状は、同じではない。
【0101】
また、本開示の実施例によれば、割り当て部430が各送信時間ウィンドウにおいて割り当てるリソースの時間領域における幅は、送信時間ウィンドウの時間領域幅と等しくなってもよいし、送信時間ウィンドウの時間領域幅よりも小さくなってもよい。図3に示す例において、割り当て部430が各送信時間ウィンドウにおいて割り当てるリソースの時間領域における幅は、送信時間ウィンドウの時間領域幅よりも小さい。図5に示す例において、割り当て部430が各送信時間ウィンドウにおいて割り当てるリソースの時間領域における幅は、送信時間ウィンドウの時間領域幅と等しい。
【0102】
本開示の実施例によれば、割り当て部430が各送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てるリソースのサイズは、データサイズに応じて決定される。
【0103】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報に応じてデータサイズを決定することができる。
【0104】
例えば、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報にデータサイズを含む場合に、決定部420は、QoSフローの特性情報からデータサイズを決定して、割り当て部430に伝送することができる。また、例えば、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報にデータサイズを含まないが、ユーザー機器によって送信されたQoSパラメータにGFBR/MFBRを含む場合に、割り当て部430は、GFBR/MFBR及び周期性情報に応じてデータサイズを決定することができる。例えば、割り当て部430は、周期性情報に応じてデータの送信頻度を決定し、その後、GFBR/MFBRをデータの送信頻度で除算することで、データサイズを決定する。
【0105】
つまり、割り当て部430は、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報又はQoSパラメータに応じてデータサイズを決定することができる場合に、データサイズが大きいほど、割り当てられるリソースのサイズが大きくなるように、データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することができる。これにより、ユーザー機器の要求をよく満足し、リソースをより合理的に割り当てることができる。
【0106】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報にデータサイズを含まなく、ユーザー機器によって送信されたQoSパラメータにもGFBR/MFBRを含まない場合に、割り当て部430は、データサービスのタイプに応じてデータサイズを推定し、そして、推定されたデータサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定し、ユーザー機器による割り当てられたリソースの使用状況に応じて、ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することができる。
【0107】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、ユーザー機器による1つ前のデータ送信周期において割り当てられたリソースの使用状況に応じて、次のデータ送信周期においてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することができる。例えば、割り当て部430は、推定されたデータサイズに応じて、現在時刻の後の1番目のデータ送信周期においてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定し、次に、ユーザー機器による1番目のデータ送信周期において割り当てられたリソースの使用状況に応じて、2番目のデータ送信周期においてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整し、ユーザー機器による2番目のデータ送信周期において割り当てられたリソースの使用状況に応じて、3番目のデータ送信周期においてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することで、各データ送信周期においてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを順次調整する。
【0108】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器が1つ前のデータ送信周期において割り当てられたリソースの全部を使用した場合に、割り当て部430は、次のデータ送信周期において割り当てるリソースのサイズを増加することができ、ユーザー機器が1つ前のデータ送信周期において割り当てられたリソースの一部のみを使用した場合に、割り当て部430は、次のデータ送信周期において割り当てるリソースのサイズを減少することができる。また、割り当て部430は、さらに、ユーザー機器によって使用された割り当てリソースの具体的なサイズに応じて、リソースをどのぐらい増加するか、リソースをどのぐらい減少するかを決定してもよいが、本開示では、それを具体的に制限しない。
【0109】
図9は、本開示の実施例による、ネットワーク側機器がユーザー機器によるリソースの使用状況に応じて割り当てられるリソースを調整することを示す概略図である。図9に示すように、T-Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当て部430は、推定されたデータサイズに応じて、送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器にリソースを割り当てる。ユーザー機器は、割り当てられたリソースの一部のみを使用した。したがって、Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当て部430は、割り当てるリソースのサイズを減少し、即ち、Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズは、T-Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズよりも小さい。なお、ユーザー機器は、割り当てられたリソースの全部を使用した。したがって、T+Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当て部430は、割り当てられるリソースのサイズを増加し、即ち、T+Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズは、Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズよりも大きい。なお、ユーザー機器は、割り当てられたリソースの一部のみを使用した。したがって、T+2Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において、割り当て部430は、割り当てられるリソースのサイズを減少し、即ち、T+2Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズは、T+Tを送信開始時刻とするデータ送信周期において割り当てられるリソースのサイズよりも小さい。
【0110】
このように、本開示の実施例によれば、割り当て部430は、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報又はQoSパラメータに応じてデータサイズを決定できない場合に、データサイズを推定し、ユーザー機器の実際の使用状況に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することができ、それにより、ユーザー機器の要求を良く満足することができる。
【0111】
本開示の実施例によれば、図4に示すように、電子機器400は、リソース割り当ての結果を生成するための生成部440をさらに含むことができる。
【0112】
本開示の実施例によれば、電子機器400がQoSフローの周期性情報に応じてユーザー機器に周期性のリソースを割り当てることができ、且つQoSフローの送信時刻情報に応じてユーザー機器の送信時刻を満足することができる場合に、即ち、電子機器400がユーザー機器にQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができる場合に、生成部440は、周期的に割り当てられるリソースの情報を生成することができ、電子機器400は、電子機器が割り当てられたリソースを使用してD2Dデータを周期的に送信するように、通信部410を介して、周期的に割り当てられるリソースをユーザー機器に送信することができる。好ましくは、電子機器400は、PDCCH上のSL-RNTI(SideLink Radio Network Tempory Identity、サイドリンク無線ネットワーク一時識別)又はV-RNTI(Vehicle Radio Network Tempory Identity、車両無線ネットワーク一時識別)により、割り当てられるリソースを携帯してよい。
【0113】
本開示の実施例によれば、電子機器400がユーザー機器にQoSフローのための周期性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができるが、データサービスの送信時刻を満足することができない場合に、割り当て部430は、データサービスの送信時刻を調整することができる。生成部440は、調整された送信時刻の情報を生成することができる。なお、電子機器400は、通信部410を介して、調整されたデータサービスの送信時刻をユーザー機器に送信することができる。
【0114】
また、生成部440は、さらに、調整された周期的に割り当てられるリソースの情報を生成することができ、電子機器400は、電子機器が割り当てられたリソースを使用してD2Dデータを周期的に送信するように、通信部410を介して、調整後の周期的に割り当てられるリソースをユーザー機器に送信することができる。
【0115】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、ユーザー機器に調整された送信時刻の絶対値を送信してもよいし、調整された送信時刻の相対値を送信してもよい。例えば、割り当て部430は、QoSフローの周期性情報に応じてユーザー機器にリソースを周期的に割り当てることができる送信開始時刻と、ユーザー機器によって報告された送信開始時刻との間の時刻オフセットを決定することができる。さらに、電子機器400は、通信部410を介して、時刻オフセット情報をユーザー機器に送信することができる。選択的に、電子機器400は、通信部410を介して、調整された送信開始時刻と現在時刻との間の時刻オフセットをユーザー機器に送信することができる。好ましくは、電子機器400は、RRCシグナリングにより調整された送信開始時刻を携帯してもよい。
【0116】
図10は、本開示の実施例による、ネットワーク側機器が送信時刻を調整することを示す概略図である。図10に示すように、ユーザー機器によって要求されるリソースの送信開始時刻がTであり、送信周期がTであるが、電子機器400は、T+nTを送信開始時刻とする各データ送信周期においてユーザー機器にリソースを割り当てることができないが、T+nT+Tオフセットを送信開始時刻とする各データ送信周期においてユーザー機器にリソースを割り当てることができることを発見した。したがって、電子機器400は、T+Tオフセットの絶対時刻、T+Tオフセットと現在時刻との時間間隔、及びTオフセットのうちのいずれか1つを、調整されたデータサービスの送信時刻として、ユーザー機器に送信してよい。
【0117】
本開示の実施例によれば、ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報にユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む場合に、決定部420は、当該情報に応じて、ユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを決定することができる。ユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートする場合に、割り当て部430は、以上のようにデータサービスの送信時刻を調整してよい。ユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートしない場合に、割り当て部430は、ユーザー機器にD2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができないと考え、生成部440は、以下のように、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成することができる。
【0118】
本開示の実施例によれば、電子機器400がユーザー機器にD2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができない場合に、生成部440は、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成することができる。さらに、電子機器400は、通信部410を介して、生成部440によって生成された情報をユーザー機器に送信することができる。好ましくは、電子機器400は、RRCシグナリングによりこのような情報を携帯することができる。
【0119】
本開示の実施例によれば、電子機器400がユーザー機器から更新されたQoSフローの特性情報を受信した場合に、割り当て部430は、更新された特性情報を使用してユーザー機器にリソースを割り当てることができ、つまり、以上に記載のいずれかの方式を使用してユーザー機器にリソースを割り当てることができるが、ここで再度説明しない。
【0120】
本開示の実施例によれば、電子機器400が、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てるように電子機器400に対して要求するための要求情報を、ユーザー機器から受信した場合に、決定部420は、要求情報に応じて、それに含まれるQoSフローによってキャリーされるデータサービスの最小送信周期Tmin又は最大送信頻度Fmaxを決定することができる。要求情報にデータサービスの最大送信頻度Fmaxを含む場合に、決定部420は、最大送信頻度Fmaxに応じて最小送信周期Tminを決定し、即ち、Tmin=1/Fmaxである。
【0121】
本開示の実施例によれば、割り当て部430は、送信時間ウィンドウのサイズ及び最小送信周期Tminのうちの最小値をリソース割り当て周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、データサービスのサイズに応じて各リソース割り当て周期においてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることができる。
【0122】
本開示の実施例によれば、送信時間ウィンドウのサイズが最小送信周期Tminよりも小さい場合に、割り当て部430は、送信時間ウィンドウのサイズをリソース割り当てる周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、データサービスのサイズに応じて各リソース割り当て周期においてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることができる。つまり、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てて、送信時間ウィンドウのサイズを単位として時間領域全体にわたって割り当てられるリソースを分割し、各ブロックリソースは、データサービスのサイズに対応する。ここで、リソース割り当ての開始点は、現在時刻の後の直近の送信開始時刻であってよい。
【0123】
図11(a)は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTminよりも小さい場合にネットワーク側機器が時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることを示す概略図である。ここで、現在時刻の後の直近の送信開始時刻がT-Tminであることを仮定する。図11(a)に示すように、T-Tminから開始、送信時間ウィンドウのサイズをリソース割り当て周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅として、リソースを割り当てて、各ブロックリソースのサイズは、データサービスのサイズに応じて決定される。
【0124】
本開示の実施例によれば、送信時間ウィンドウのサイズが最小送信周期Tminよりも大きい場合に、割り当て部430は、最小送信周期Tminをリソース割り当て周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅をとし、データサービスのサイズに応じて各リソース割り当て周期においてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることができる。つまり、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当て、各ブロックリソースは、データサービスのサイズに対応する。ここで、リソース割り当ての開始点は、現在時刻の後の直近の送信開始時刻であってよい。
【0125】
図11(b)は、本開示の実施例による送信時間ウィンドウの時間領域幅がTminよりも大きい場合にネットワーク側機器が時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることを示す概略図である。ここで、現在時刻の後の直近の送信開始時刻がT-Tminであることを仮定する。図11(b)に示すように、T-Tminから開始し、Tminをリソース割り当て周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅としてリソースを割り当て、各ブロックリソースのサイズは、データサービス(伝送)のデータサイズに応じて決定される。
【0126】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てるように電子機器400に対して要求するための要求情報を、ユーザー機器から受信した場合に、管理するリソースの輻輳の程度、オペレータポリシーなどの情報に基づいて、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てるかどうかを決定し、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることができると決定した場合に、以上に記載の実施例によりリソースを割り当てることができ、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることができないと決定した場合に、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることを拒否することを示す情報を、ユーザー機器に送信することができる。
【0127】
図12は、本開示の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。図12において、UEは、電子機器200により実現されてよく、gNBは、電子機器400により実現されてよい。図12に示すように、ステップS1201において、gNBは、UEにSIB12メッセージを送信する。ステップS1202において、UEは、D2D通信のQoSフローの特性情報を決定して生成する。ステップS1203において、UEは、QoSフローの特性情報をgNBに送信する。ステップS1204において、gNBは、QoSフローの特性情報に応じてUEにリソースを周期的に割り当てる。ここで、gNBがUEにQoSフローの特性情報を満足する周期性リソースを割り当てることができることを仮定すると、ステップS1205において、gNBは、割り当てられるリソース情報をUEに送信する。
【0128】
図13は、本開示の他の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。図13において、UEは、電子機器200により実現されてよく、gNBは、電子機器400により実現されてよい。図13に示すように、ステップS1301において、gNBは、UEにSIB12メッセージを送信する。ステップS1302において、UEは、D2D通信のQoSフローの特性情報を決定して生成する。ステップS1303において、UEは、QoSフローの特性情報をgNBに送信する。ステップS1304において、gNBは、QoSフローの特性情報に応じてUEにリソースを周期的に割り当てる。ここで、gNBがUEに周期性リソースを割り当てることができるが、送信時刻情報を調整する必要があることを仮定すると、gNBは、送信時刻を調整する。ステップS1305において、gNBは、割り当てられるリソース情報をUEに送信する。ステップS1306において、gNBは、調整された送信時刻情報をUEに送信する。ここで、gNBは、割り当てられるリソース情報を調整された送信時刻情報とともにUEに送信する。
【0129】
図14は、本開示のさらなる他の実施例によるネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを示すシグナリングフローチャートである。図14において、UEは、電子機器200により実現されてよく、gNBは、電子機器400により実現されてよい。図14に示すように、ステップS1401において、gNBは、UEにSIB12メッセージに送信する。ステップS1402において、UEは、D2D通信のQoSフローの特性情報を決定して生成する。ステップS1403において、UEは、QoSフローの特性情報をgNBに送信する。ステップS1404において、gNBは、QoSフローの特性情報に応じてUEにリソースを周期的に割り当てる。ここで、gNBがUEに周期性リソースを割り当てることができないことを仮定する。ステップS1405において、gNBは、UEにQoSフローの特性情報を満足するリソースを割り当てることができないことを示す拒否情報を、UEに送信する。
【0130】
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器400は、QoSフローの特性情報に応じてユーザー機器にリソースを周期的に割り当てることができる。このように、電子機器400によって割り当てられるリソースは、ユーザー機器の要求をよく満足することができ、これにより、ネットワーク側機器がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化する。なお、電子機器400は、データサイズに応じてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することができる。ユーザー機器によって送信されたQoSフローの特性情報又はQoSパラメータからデータサイズを決定できない場合に、電子機器400は、データサイズを推定し、ユーザー機器によるリソースの実際使用状況に応じて割り当てられるリソースを調整することもでき、これにより、ユーザー機器の要求をよく満足することができる。また、電子機器400がユーザー機器にリソースを周期的に割り当てることができるが、送信時刻を調整する必要がある場合に、電子機器400は、送信時刻を調整することができ、これにより、ユーザー機器がデータを周期的に送信する要求をできるだけ満足する。また、ユーザー機器のQoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じたので、時間領域全体にわたってリソースを割り当てるように電子機器400に対して要求する場合に、電子機器400は、ユーザー機器200がいつデータを送信するかにかかわらず、利用可能なリソースがあるように、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てることができる。要するに、本開示の実施例によれば、QoSフローの特性情報に応じてユーザー機器にD2D通信のリソースを割り当てることで、電子機器400がユーザー機器にリソースを割り当てるプロセスを最適化することができる。
【0131】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、さらに、QoSフローの特性情報に応じてDRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定することができる。
【0132】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、通信部410を介して、ユーザー機器にDRXモードでのユーザー機器のパラメータを送信することができる。例えば、電子機器400は、RRCシグナリングによりDRXモードでのユーザー機器のパラメータを携帯してよい。
【0133】
本開示の実施例によれば、DRXモードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含むことができる。電子機器400は、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となるように、データサービスの送信周期に応じてDRXの周期を決定することができる。例えば、データサービスの送信周期がTであり、DRXの周期がTDRXである場合に、電子機器400は、T=mTDRXとなるように、TDRXを決定することができ、mは、正の整数である。
【0134】
本開示の実施例によれば、DRXモードでのユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の区間情報をさらに含むことができる。例えば、1つのアクティブ状態の区間情報は、当該アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含んでよい。
【0135】
電子機器400は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻に応じてアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することができる。
【0136】
選択的に、1つのアクティブ状態の区間情報は、当該アクティブ状態の開始時刻及び当該アクティブ状態の時間長さを含んでよい。
【0137】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、開始時刻/終了時刻を絶対時刻で示してもよいし、開始時刻/終了時刻と現在時刻又は基准時刻との間のオフセット値で開始時刻/終了時刻を示してもよい。
【0138】
以上のように、本開示の実施例によれば、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となり、且ついずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻が1つのアクティブ状態内にある(アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含む)場合に、各データ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻は、いずれも、アクティブ状態内にある。このように、データの送信開始時刻において、ユーザー機器がアクティブ状態にあることを保証することができ、それにより、データをタイムリーに送信することができる。
【0139】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定する場合に、さらに、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つアクティブ状態の終了時刻よりも遅くないようにすることができる。
【0140】
つまり、データの送信開始時刻がアクティブ状態内にあるだけでなく(アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含む)、送信時間ウィンドウの終了時刻もアクティブ状態内にある(アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含む)。このように、ユーザー機器のデータ送信プロセス全体において、ユーザー機器はアクティブ状態にあり、それにより、データをタイムリーに送信することができる。
【0141】
本開示の実施例によれば、DRXパラメータは、ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さをさらに含むことができる。ユーザー機器は、アクティブ状態でデータの送信が必要であることを検出した場合に、静止期の時間長さにおいてスリープ状態に入らない。ここで、静止期の時間長さは、パラメータdrx-Inactivity-timerで示されてよい。
【0142】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さがいずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスの送信時間ウィンドウの長さ以上となるように、静止期の時間長さを決定することができる。このように、ユーザー機器がデータ送信プロセス全体においてアクティブ状態にあることを保証することができ、それにより、データをタイムリーに送信することができる。
【0143】
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器400は、QoSフローの特性情報に応じてDRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定することができる。
【0144】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、さらに、ユーザー機器から好ましいDRXパラメータを受信し、好ましいDRXパラメータに応じてDRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定することができる。
【0145】
本開示の実施例によれば、好ましいDRXパラメータは、ユーザー機器が所望するDRXの周期と、ユーザー機器が所望する1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻とを含むことができる。電子機器400によって決定されたDRXモードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期及び1つのアクティブ状態の区間情報を含むことができる。
【0146】
本開示の実施例によれば、電子機器400は、直接にユーザー機器によって送信された好ましいDRXパラメータをDRXモードでのユーザー機器のパラメータとして決定することができる。選択的に、電子機器400は、ユーザー機器によって送信された好ましいDRXパラメータを基にして調整することで、DRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定することができる。選択的に、電子機器400は、ユーザー機器によって送信された好ましいDRXパラメータを無視し、直接にQoSフローの特性情報に応じてDRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定することができる。
【0147】
以上のように、電子機器400は、QoSフローの特性情報に応じてDRXモードでのユーザー機器のパラメータを合理的に決定することができる。
【0148】
<4.方法実施例>
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー機器200によって実行される無線通信方法について、詳細に説明する。
【0149】
図15は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー機器200によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0150】
図15に示すように、ステップS1510において、ユーザー機器200と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、特性情報は、QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含む。
【0151】
次に、ステップS1520において、ネットワーク側機器が特性情報に応じてユーザー機器200にD2D通信のためのリソースを割り当てるように、特性情報をネットワーク側機器に送信する。
【0152】
好ましくは、周期性情報は、データサービスの送信周期又はデータサービスの送信頻度を含み、送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻を含む。
【0153】
好ましくは、特性情報は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報、及び/又はユーザー機器200が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含む。
【0154】
好ましくは、QoSフローの特性情報を生成することは、ユーザー機器200のアプリケーション層で特性情報を決定しユーザー機器200のNAS層に伝送することを含む。
【0155】
好ましくは、QoSフローの特性情報を生成することは、ユーザー機器200のアプリケーション層で、データサービスの送信に周期性があることを指示する指示情報を生成することと、ユーザー機器のNAS層で、QoSフロー上のデータサービスの履歴データに応じてQoSフローの特性情報を決定することと、を含む。
【0156】
好ましくは、特性情報をネットワーク側機器に送信することは、RRCシグナリングにより特性情報をキャリーすることを含む。
【0157】
好ましくは、無線通信方法は、QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、更新されたQoSフローの特性情報を生成することと、ネットワーク側機器に更新されたQoSフローの特性情報を送信することと、をさらに含む。
【0158】
好ましくは、無線通信方法は、QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、時間領域全体にわたってユーザー機器200にリソースを割り当てるようにネットワーク側機器に対して要求するための要求情報を生成し、要求情報は、QoSフローによってキャリーされるデータの最小送信周期又は最大送信頻度を含むことと、ネットワーク側機器に要求情報を送信することと、をさらに含む。
【0159】
好ましくは、無線通信方法は、さらに、QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードにおいて、ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入ること、をさらに含む。
【0160】
好ましくは、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、無線通信方法は、さらに、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となるように、データサービスの送信周期に応じてDRXの周期を決定し、ネットワーク側機器にDRXの周期を送信すること、をさらに含む。
【0161】
好ましくは、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、無線通信方法は、さらに、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻に応じてアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定し、ネットワーク側機器にアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を送信すること、をさらに含む。
【0162】
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は、本開示の実施例による電子機器200であり得るので、以上の電子機器200に関する全ての実施例は、ここに適用可能である。
【0163】
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおけるネットワーク側機器としての電子機器400によって実行される無線通信方法について詳細に説明する。
【0164】
図16は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるネットワーク側機器としての電子機器400によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
【0165】
図16に示すように、ステップS1610において、ユーザー機器から、ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、特性情報は、QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含む。
【0166】
次に、ステップS1620において、特性情報に応じてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てる。
【0167】
好ましくは、周期性情報は、データサービスの送信周期又はデータサービスの送信頻度を含み、送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻を含む。
【0168】
好ましくは、特性情報は、1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータサイズ情報、及び/又はユーザー機器が送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報をさらに含む。
【0169】
好ましくは、無線通信方法は、特性情報に応じて、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定することと、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウを決定することと、データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることと、をさらに含む。
【0170】
好ましくは、無線通信方法は、特性情報に応じて、データサイズを決定することと、データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することと、をさらに含む。
【0171】
好ましくは、無線通信方法は、データサービスのタイプに応じて、データサイズを推定することと、推定されたデータサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいてユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定することと、ユーザー機器による割り当てられたリソースの使用状況に応じて、ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整することと、をさらに含む。
【0172】
好ましくは、無線通信方法は、電子機器400がユーザー機器にD2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができるが、データサービスの送信時刻を満足することができない場合に、データサービスの送信時刻を調整することと、調整されたデータサービスの送信時刻をユーザー機器に送信することと、をさらに含む。
【0173】
好ましくは、無線通信方法は、電子機器400がユーザー機器にD2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができない場合に、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成することと、情報をユーザー機器に送信することと、をさらに含む。
【0174】
好ましくは、無線通信方法は、時間領域全体にわたってユーザー機器にリソースを割り当てるように電子機器に対して要求するための要求情報を、ユーザー機器から受信し、要求情報は、QoSフローによってキャリーされるデータサービスの最小送信周期又は最大送信頻度を含むことと、送信時間ウィンドウのサイズ及び最小送信周期のうちの最小値をリソース割り当て周期とし、送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、データサービスのサイズに応じて、各リソース割り当て周期においてユーザー機器にD2D通信のためのリソースを割り当てることと、をさらに含む。
【0175】
好ましくは、無線通信方法は、QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードにおいて、ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入ることと、DRXモードでのユーザー機器のパラメータをユーザー機器に送信することと、をさらに含む。
【0176】
好ましくは、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、無線通信方法は、データサービスの送信周期がDRXの周期の正の整数倍となるように、データサービスの送信周期に応じてDRXの周期を決定することをさらに含む。
【0177】
好ましくは、DRX(間欠受信)モードでのユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、無線通信方法は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つアクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスのデータの送信開始時刻に応じてアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することをさらに含む。
【0178】
好ましくは、無線通信方法は、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻がアクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つアクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻に応じて、アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定することをさらに含む。
【0179】
好ましくは、無線通信方法は、ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さがいずれか1つのデータ送信周期におけるデータサービスの送信時間ウィンドウの長さ以上となるように、静止期の時間長さを決定し、ユーザー機器は、アクティブ状態でデータの送信が必要であることを検出した場合に、静止期の時間長さにスリープ状態に入らないことをさらに含む。
【0180】
好ましくは、無線通信方法は、ユーザー機器から、ユーザー機器が所望するDRXの周期及びユーザー機器が所望する1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含む好ましいDRX(間欠受信)パラメータを受信することと、好ましいDRXパラメータに応じて、DRXモードでのユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードでのユーザー機器のパラメータは、DRXの周期及び1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含むことと、ユーザー機器にDRXモードでのユーザー機器のパラメータを送信することと、をさらに含む。
【0181】
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は、本開示の実施例による電子機器400であり得るので、以上の電子機器400に関する全ての実施例は、ここに適用可能である。
【0182】
<5.適用例>
本開示に係る技術は、様々な製品に適用することができる。
【0183】
例えば、ネットワーク側機器は、例えばマクロeNBやスモールeNBなどの任意のタイプの基地局装置として実現されてもよく、任意のタイプのgNB(5Gシステムシステムにおける基地局)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB、及びホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであり得る。その代わりに、基地局は、NodeBや基地局トランシーバ(BTS)などの任意の他のタイプの基地局として実現され得る。基地局は、無線通信を制御するように構成される主体(基地局機器とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含むことができる。
【0184】
ユーザー機器は、モバイル端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、スマートウォッチのようなウェアラブルデバイス、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)、又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)であってもよい。ユーザー機器は、さらに、マシンツーマシン(M2M、Machine To Machine)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末とも呼ばれる)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、これらの端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば、単一のチップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0185】
<基地局についての適用例>
(第1の適用例)
図17は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。eNB1700は、1つ又は複数のアンテナ1710、及び基地局装置1720を含む。基地局装置1720及び各アンテナ1710は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
【0186】
アンテナ1710のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置1717による無線信号の送受信に使用される。eNB1700は、図17に示したように、複数のアンテナ1710を含むことができる。複数のアンテナ1710は、例えば、eNB1700が使用する複数の頻度帯域と互換性があり得る。図17には、eNB1700が複数のアンテナ1710を含む例を示したが、eNB1700は、単一のアンテナ1710を含んでもよい。
【0187】
基地局装置1720は、コントローラ1721、メモリ1722、ネットワークインターフェース1723、及び無線通信インターフェース1725を含む。
【0188】
コントローラ1721は、例えば、CPU又はDSPであり得、基地局装置1717の上位層の様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ1721は、無線通信インターフェース1725により処理された信号内のデータから、データパケットを生成し、生成したパケットを、ネットワークインターフェース1723を介して転送する。コントローラ1721は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルパケットを生成し、生成したバンドルパケットを転送することができる。また、コントローラ1721は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、モビリティ管理(Mobility Management)、アドミッション制御(Admission Control)、又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有することができる。また、当該制御は、近くのeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されることができる。メモリ1722は、RAM及びROMを含み、コントローラ1721により実行されるプログラム、及び各種の制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
【0189】
ネットワークインターフェース1723は、基地局装置1720をコアネットワーク1724に接続するための通信インターフェースである。コントローラ1721は、ネットワークインターフェース1723を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信することができる。その場合に、eNB1700と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインターフェース(例えば、S1インターフェースとX2インターフェース)により互いに接続される。ネットワークインターフェース1723は、有線通信インターフェースであってもよく、無線バックホールライン用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース1723が無線通信インターフェースである場合に、ネットワークインターフェース1723は、無線通信インターフェース1725により使用される頻度帯域と比べて、より高い頻度帯域を無線通信に使用することができる。
【0190】
無線通信インターフェース1725は、任意のセルラー通信方式(例えば、長期的進化(LTE)とLTE‐Advanced)をサポートし、アンテナ1710を介して、eNB1700のセルに位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1725は、通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ1726及びRF回路1727を含むことができる。BBプロセッサ1726は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、層(例えば、L1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の様々なタイプの信号処理を実行することができる。BBプロセッサ1726は、コントローラ1721の代わりに、上記した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1726は、通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又は、プログラムを実行するように構成されるプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新は、BBプロセッサ1726の機能を変更させることができる。このモジュールは、基地局装置1720のスロットに挿入されるカード又はブレードであってもよい。その代わりに、このモジュールは、カード又はブレードに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路1727は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ1710を介して無線信号を送受信することができる。
【0191】
図17に示すように、無線通信インターフェース1725は、複数のBBプロセッサ1726を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ1726は、eNB1700が使用する複数の頻度帯域と互換性があり得る。図17に示すように、無線通信インターフェース1725は、複数のRF回路1727を含むことができる。例えば、複数のRF回路1727は、複数のアンテナ素子と互換性があり得る。図17は、無線通信インターフェース1725が複数のBBプロセッサ1726と複数のRF回路1727を含む例を示したが、無線通信インターフェース1725は、単一のBBプロセッサ1726又は単一のRF回路1727を含んでもよい。
【0192】
(第2の適用例)
図18は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。eNB1830は、1つ又は複数のアンテナ1840、基地局装置1850、及びRRH1860を含む。RRH1860及び各アンテナ1840は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置1850及びRRH1860は、光ファイバケーブルなどの高速回線を介して互いに接続され得る。
【0193】
アンテナ1840のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、RRH1860による無線信号の送受信に使用される。eNB1830は、図18に示したように、複数のアンテナ1840を含むことができる。複数のアンテナ1840は、例えば、eNB1830が使用する複数の頻度帯域と互換性があり得る。図18には、eNB1830が複数のアンテナ1840を含む例を示したが、eNB1830は、単一のアンテナ1840を含んでもよい。
【0194】
基地局装置1850は、コントローラ1851、メモリ1852、ネットワークインターフェース1853、無線通信インターフェース1855、及び接続インターフェース1857を含む。コントローラ1851、メモリ1852、及びネットワークインターフェース1853は、図17を参照して説明したコントローラ1721、メモリ1722、及びネットワークインターフェース1723と同様である。
【0195】
無線通信インターフェース1855は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、RRH1860及びアンテナ1840を介して、RRH1860に対応するセクタ内に位置する端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1855は、通常、例えばBBプロセッサ1856を含むことができる。BBプロセッサ1856は、接続インターフェース1857を介してRRH1860のRF回路1864と接続されることを除き、図17を参照して説明したBBプロセッサ1726と同様である。無線通信インターフェース1855は、図18に示したように、複数のBBプロセッサ1856を含むことができる。複数のBBプロセッサ1856は、例えばeNB1830が使用する複数の頻度帯域と互換性があり得る。なお、図11には、無線通信インターフェース1855が複数のBBプロセッサ1856を含む例を示したが、無線通信インターフェース1855は単一のBBプロセッサ1856を含んでもよい。
【0196】
接続インターフェース1857は、基地局装置1850(無線通信インターフェース1855)をRRH1860に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1857は、基地局装置1850(無線通信インターフェース1855)をRRH1860に接続するための上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0197】
RRH1860は、接続インターフェース1861及び無線通信インターフェース1863を含む。
【0198】
接続インターフェース1861は、RRH1860(無線通信インターフェース1863)を基地局装置1850に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1861は、上記の高速回線における通信のための通信モジュールであってもよい。
【0199】
無線通信インターフェース1863は、アンテナ1840を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース1863は、通常、例えば、RF回路1864を含むことができる。RF回路1864は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ1840を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1863は、図18に示したように、複数のRF回路1864を含むことができる。複数のRF回路1864は、複数のアンテナ素子をサポートすることができる。なお、図18には、無線通信インターフェース1863が複数のRF回路1864を含む例を示したが、無線通信インターフェース1863は、単一のRF回路1864を含んでもよい。
【0200】
図17及び図18に示すeNB1700及びeNB1830においては、図4を使用して説明された決定部420、割り当て部430及び生成部440は、コントローラ1721及び/又はコントローラ1851によって実現され得る。機能の少なくとも一部はコントローラ1721及びコントローラ1851によって実現され得る。例えば、コントローラ1721及び/又はコントローラ1851は、相応するメモリに記憶された命令を実行することで、ユーザー機器のQoSフローの特性情報の決定、QoSフローの特性情報に応じてユーザー機器にリソースを割り当てる機能、リソース割り当て結果を示す情報の生成、DRXパラメータの決定のような機能を実行することができる。
【0201】
<端末装置についての適用例>
(第1の適用例)
図19は本開示の技術を適用できるスマートフォン1900の概略構成の例を示すブロック図である。スマートフォン1900は、プロセッサ1901、メモリ1902、記憶装置1903、外部接続インターフェース1904、撮像装置1906、センサ1907、マイク1908、入力装置1909、表示装置1910、スピーカ1911、無線通信インターフェース1912、1つ又は複数のアンテナスイッチ1915、1つ又は複数のアンテナ1916、バス1917、バッテリ1918、及び補助コントローラ1919を含む。
【0202】
プロセッサ1901は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン1900のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ1902は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ1901により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置1903は、例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース1904は、外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン1900に接続するためのインターフェースである。
【0203】
撮像装置1906は、イメージセンサ(例えば、電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、撮像画像を生成する。センサ1907は、例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含むことができる。マイク1908は、スマートフォン1900に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置1909は、例えば表示装置1910のスクリーンでのタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置1910は、スクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン1900の出力画像を表示する。スピーカ1911は、スマートフォン1900から出力されたオーディオ信号を音に変換する。
【0204】
無線通信インターフェース1912は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース1912は、通常、例えばBBプロセッサ1913とRF回路1914を含むことができる。BBプロセッサ1913は、例えば、符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1914は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ1916を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1912は、その上にBBプロセッサ1913とRF回路1914が集積されている1つのチップモジュールであることができる。図19に示すように、無線通信インターフェース1912は、複数のBBプロセッサ1913と複数のRF回路1914を含むことができる。図19には、無線通信インターフェース1912が複数のBBプロセッサ1913と複数のRF回路1914を含む例を示したが、無線通信インターフェース1912は、単一のBBプロセッサ1913又は単一のRF回路1914を含んでもよい。
【0205】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1912は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、無線通信インターフェース1912は、各種の無線通信方式に対するBBプロセッサ1913とRF回路1914を含むことができる。
【0206】
アンテナスイッチ1915のそれぞれは、無線通信インターフェース1912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ1916の接続先を切り替える。
【0207】
アンテナ1916のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース1912による無線信号の送受信に使用される。スマートフォン1900は、図19に示すように、複数のアンテナ1916を含むことができる。図19には、スマートフォン1900が複数のアンテナ1916を含む例を示したが、スマートフォン1900は、単一のアンテナ1916を含んでもよい。
【0208】
なお、スマートフォン1900は、各種の無線通信方式に対するアンテナ1916を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ1915は、スマートフォン1900の構成から省略されることができる。
【0209】
バス1917は、プロセッサ1901、メモリ1902、記憶装置1903、外部接続インターフェース1904、撮像装置1906、センサ1907、マイク1908、入力装置1909、表示装置1910、スピーカ1911、無線通信インターフェース1912、及び補助コントローラ1919を互いに接続する。バッテリ1918は、給電線を介して、図19に示すスマートフォン1900の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。補助コントローラ1919は、例えばスリープモードでスマートフォン1900の最低限必要な機能を動作させる。
【0210】
図19に示すスマートフォン1900においては、図2を使用して説明された決定部210、特性生成部220、及び要求生成部240は、プロセッサ1910又は補助コントローラ1919によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、プロセッサ1910又は補助コントローラ1919によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ1910又は補助コントローラ1919は、メモリ1902又は記憶装置1903に記憶された命令を実行することで、QoSフローの特性情報の決定、QoSフローの特性情報の生成、時間領域全体にわたってリソース割り当てる要求情報の生成、DRXパラメータの決定のような機能を実行することができる。
【0211】
(第2の適用例)
図20は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション2020装置の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置2020は、プロセッサ2021、メモリ2022、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール2024、センサ2025、データインターフェース2026、コンテンツプレーヤー2027、記憶媒体インターフェース2028、入力装置2029、表示装置2030、スピーカ2031、無線通信インターフェース2033、1つ又は複数のアンテナスイッチ2036、1つ又は複数のアンテナ2037、及びバッテリ2038を含む。
【0212】
プロセッサ2021は、例えばCPU又はSoCであり、カーナビゲーション装置2020のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ2022は、RAMとROMを含み、データ及びプロセッサ2021により実行されるプログラムを記憶する。
【0213】
GPSモジュール2024は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置2020の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ2025は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサのような1組のセンサを含むことができる。データインターフェース2026は、図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク2041に接続され、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0214】
コンテンツプレーヤー2027は、記憶媒体インターフェース2028に挿入された記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置2029は、例えば表示装置2030のスクリーンでのタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された操作又は情報を受信する。表示装置2030は、例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ2031は、ナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0215】
無線通信インターフェース2033は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE‐Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース2033は、通常、例えばBBプロセッサ2034とRF回路2035を含むことができる。BBプロセッサ2034は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/逆多重化を実行することができ、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路2035は、例えばミキサ、フィルタ、及び増幅器を含み、アンテナ2037を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース2033は、その上にBBプロセッサ2034とRF回路2035が集積されている1つのチップモジュールであることもできる。図20に示すように、無線通信インターフェース2033は、複数のBBプロセッサ2034と複数のRF回路2035を含むことができる。図20には、無線通信インターフェース2033が複数のBBプロセッサ2034と複数のRF回路2035を含む例を示したが、無線通信インターフェース2033は、単一のBBプロセッサ2034又は単一のRF回路2035を含んでもよい。
【0216】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース2033は、例えば、短距離無線通信方式、近接通信方式や無線LAN方式などの別のタイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合に、各種の無線通信方式に対して、無線通信インターフェース2033は、BBプロセッサ2034とRF回路2035を含むことができる。
【0217】
アンテナスイッチ2036のそれぞれは、無線通信インターフェース2033に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式に使用される回路)の間で、アンテナ2037の接続先を切り替える。
【0218】
アンテナ2037のそれぞれは、単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース2033による無線信号の送受信に使用される。カーナビゲーション装置2020は、図20に示すように、複数のアンテナ2037を含むことができる。図20には、カーナビゲーション装置2020が複数のアンテナ2037を含む例を示したが、カーナビゲーション装置2020は、単一のアンテナ2037を含んでもよい。
【0219】
なお、カーナビゲーション装置2020は、各種の無線通信方式に対するアンテナ2037を含むことができる。この場合に、アンテナスイッチ2036は、カーナビゲーション装置2020の構成から省略されることができる。
【0220】
バッテリ2038は、給電線を介して、図20に示すカーナビゲーション装置2020の各ブロックに電力を供給し、給電線は、図面において部分的に点線として表される。バッテリ2038は、車両から供給された電力を蓄積する。
【0221】
図20に示すカーナビゲーション装置2020においては、図2を使用して説明された決定部210、特性生成部220、及び要求生成部240は、プロセッサ2021によって実現され得る。機能の少なくとも一部は、プロセッサ2021によって実現されてもよい。例えば、プロセッサ2021は、メモリ2022に記憶された命令を実行することで、QoSフローの特性情報の決定、QoSフローの特性情報の生成、時間領域全体にわたってリソース割り当てる要求情報の生成、DRXパラメータの決定のような機能を実行することができる。
【0222】
本開示の技術は、カーナビゲーション装置2020、車載ネットワーク2041及び車両モジュール2042のうちの1つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)2040として実現されてもよい。車両モジュール2042は、車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成し、生成されたデータを車載ネットワーク2041に出力する。
【0223】
以上、本開示の好ましい実施例について図面を参照しながら説明したが、本開示はもちろん、上記の例示に限定されるものではない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲内に様々な変更と変更を得ることができ、且つこれら変更と変更は本開示の技術の範囲内に含むと理解すべきである。
【0224】
例えば、図示される機能ブロック図に点線ブロックで示される部は、いずれも、当該機能部が対応する装置において選択できるものであり、かつ、選択できる各機能部を適切な方式で組み合わせて必要な機能を実現することができる。
【0225】
例えば、以上の実施例において1つの部に含まれる複数の機能は、個別の装置によって実現されることができる。その代わりに、以上の実施例において複数の部によって実現される複数の機能は、それぞれ、個別の装置によって実現されることができる。また、以上の機能のうち1つは、複数の部によって実現されることができる。そのような構成は、本開示の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
【0226】
本明細書では、フローチャートに記載されたことは、前記順序で時系列に実行される処理だけでなく、必ずしも時系列ではなく並列的又は独立して実行される処理も含まれる。また、時系列に処理されるステップでも、適合に当該順序を変更してもよいことは言うまでもない。
【0227】
以上は、図面を結合して本開示の実施例を詳細に説明したが、以上に説明された実施形態は、本開示を説明するためのものだけであり、本開示を制限するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の精神及び範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な変更及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー機器であって、
前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、
ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信するように構成される処理回路を含む、ユーザー機器。
【請求項2】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項3】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項2に記載のユーザー機器。
【請求項4】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器のアプリケーション層で前記特性情報を決定し前記ユーザー機器のNAS層に伝送する、又は、
前記ユーザー機器のアプリケーション層で、前記データサービスの送信に周期性があることを指示する指示情報を生成し、
前記ユーザー機器のNAS層で、前記QoSフロー上のデータサービスの履歴データに応じて前記QoSフローの特性情報を決定する、又は、
RRCシグナリングにより前記特性情報をキャリーする、ように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項5】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に固定的な変化が生じた場合に、更新されたQoSフローの特性情報を生成し、
前記ネットワーク側機器に更新されたQoSフローの特性情報を送信する、又は、
前記QoSフローの特性情報に非固定的な変化が生じた場合に、時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記ネットワーク側機器に対して要求するための要求情報を生成し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータの最小送信周期又は最大送信頻度を含み、
前記ネットワーク側機器に前記要求情報を送信する、ように構成される、請求項1に記載のユーザー機器。
【請求項6】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入るように構成される、請求項2に記載のユーザー機器。
【請求項7】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記処理回路は、さらに、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定し、
前記ネットワーク側機器に前記DRXの周期を送信するように構成される、請求項に記載のユーザー機器。
【請求項8】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定し、
前記ネットワーク側機器に前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を送信するように構成される、請求項に記載のユーザー機器。
【請求項9】
電子機器であって、
ユーザー機器から、前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を受信し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含み、
前記特性情報に応じて、前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように構成される処理回路を含む、電子機器。
【請求項10】
前記周期性情報は、前記データサービスの送信周期又は前記データサービスの送信頻度を含み、前記送信時刻情報は、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻を含む、請求項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記特性情報は、さらに、1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータサイズ情報、及び/又は前記ユーザー機器が前記送信時刻情報の調整をサポートするかどうかを示す情報を含む、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記処理回路は、さらに、
前記特性情報に応じて、各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻を決定し、
各データ送信周期におけるデータの送信開始時刻に応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウを決定し、
データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように構成される、請求項に記載の電子機器。
【請求項13】
前記処理回路は、さらに、
前記特性情報に応じて、前記データサイズを決定し、
前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定する、又は、
前記データサービスのタイプに応じて、前記データサイズを推定し、
推定された前記データサイズに応じて、各データ送信周期に対応する送信時間ウィンドウにおいて前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを決定し、
前記ユーザー機器による割り当てられたリソースの使用状況に応じて、前記ユーザー機器に割り当てられるリソースのサイズを調整する、ように構成される、請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記処理回路は、さらに、
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができるが、前記データサービスの送信時刻を満足することができない場合に、前記データサービスの送信時刻を調整し、
調整された前記データサービスの送信時刻を前記ユーザー機器に送信する、又は、
前記電子機器が前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのQoSフローの特性情報に対応する周期性リソースを割り当てることができない場合に、リソースを割り当てることができないことを示す情報を生成し、
前記情報を前記ユーザー機器に送信する、又は、
時間領域全体にわたって前記ユーザー機器にリソースを割り当てるように前記電子機器に対して要求するための要求情報を、前記ユーザー機器から受信し、前記要求情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの最小送信周期又は最大送信頻度を含み、
送信時間ウィンドウのサイズ及び前記最小送信周期のうちの最小値をリソース割り当て周期とし、前記送信時間ウィンドウのサイズを割り当てられるリソースの時間領域幅とし、前記データサービスのサイズに応じて、各リソース割り当て周期において前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てる、ように構成される、請求項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記処理回路は、さらに、
前記QoSフローの特性情報に応じて、DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、前記DRXモードにおいて、前記ユーザー機器が周期的にアクティブ状態及びスリープ状態に入り、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項10に記載の電子機器。
【請求項16】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期を含み、
前記処理回路は、さらに、
前記データサービスの送信周期が前記DRXの周期の正の整数倍となるように、前記データサービスの送信周期に応じて、前記DRXの周期を決定するように構成される、請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
DRX(間欠受信)モードでの前記ユーザー機器のパラメータは、1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスのデータの送信開始時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定するように構成される、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記処理回路は、さらに、
いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻が前記アクティブ状態の開始時刻よりも早くなく、且つ前記アクティブ状態の終了時刻よりも遅くないように、いずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの終了時刻に応じて、前記アクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を決定する、又は、
前記ユーザー機器のDRXの静止期の時間長さがいずれか1つのデータ送信周期における前記データサービスの送信時間ウィンドウの長さ以上となるように、前記静止期の時間長さを決定し、前記ユーザー機器は、アクティブ状態でデータの送信が必要であることを検出した場合に、前記静止期の時間長さにおいてスリープ状態に入らない、ように構成される、請求項17に記載の電子機器。
【請求項19】
前記処理回路は、さらに、
前記ユーザー機器から好ましいDRX(間欠受信)パラメータを受信し、前記好ましいDRXパラメータは、ユーザー機器が所望するDRXの周期、及びユーザー機器が所望する1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
前記好ましいDRXパラメータに応じて、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを決定し、DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータは、DRXの周期、及び1つのアクティブ状態の開始時刻及び終了時刻を含み、
DRXモードでの前記ユーザー機器のパラメータを前記ユーザー機器に送信するように構成される、請求項10に記載の電子機器。
【請求項20】
ユーザー機器によって実行される無線通信方法であって、
前記ユーザー機器と他のユーザー機器との間のD2D通信のためのQoSフローの特性情報を生成し、前記特性情報は、前記QoSフローによってキャリーされるデータサービスの周期性情報及び送信時刻情報を含むことと、
ネットワーク側機器が前記特性情報に応じて前記ユーザー機器に前記D2D通信のためのリソースを割り当てるように、前記特性情報を前記ネットワーク側機器に送信することとを含む、無線通信方法。
【国際調査報告】