(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-26
(54)【発明の名称】ブリッスル製品を製造するための装置
(51)【国際特許分類】
A46D 3/04 20060101AFI20240216BHJP
【FI】
A46D3/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540916
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 EP2021086888
(87)【国際公開番号】W WO2022171340
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】102021103157.5
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】311013421
【氏名又は名称】ツァホランスキー アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Zahoransky AG
【住所又は居所原語表記】Anton-Zahoransky-Strasse 1,D-79674 Todtnau,
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ アルブレヒト
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202EG16
(57)【要約】
本発明は、ブリッスル製品の製造の技術分野における改善に関する。このために、提供されたブリッスル支持体(5)内にブリッスル束(4)を詰め込むための詰込み工具(3)と、既に詰め込まれたブリッスル束を詰込み工具(3)の詰込み領域から押し退けるブリッスル押退け体(6)と、を有する装置(1)が提案される。詰込み工具(3)とブリッスル押退け体(6)とは、それぞれ固有の連結伝動装置(7)または(8)を介して、当該装置の1つの共通の駆動軸(9)に結合されており、駆動軸(9)によって駆動されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッスル製品(2)、特にブラシまたは刷毛を製造する装置(1)であって、提供されたブリッスル支持体(5)内にブリッスル束(4)を詰め込む詰込み工具(3)と、既に詰め込まれたブリッスル束(4)を前記詰込み工具(3)の詰込み領域から押し退けるブリッスル押退け体(6)と、を備えた装置(1)において、
前記詰込み工具(3)が工具連結伝動装置(7)を介して、かつ前記ブリッスル押退け体(6)が押退け体連結伝動装置(8)を介して、前記装置(1)の1つの共通の駆動軸(9)に結合され、かつ駆動されていることを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記工具連結伝動装置(7)が工具偏心体(10)を有しており、かつ前記押退け体連結伝動装置(8)が押退け体偏心体(11)を有している、請求項1記載の装置(1)。
【請求項3】
前記工具偏心体(10)および前記押退け体偏心体(11)が、前記共通の駆動軸(9)上に配置されている、請求項1または2記載の装置(1)。
【請求項4】
前記ブリッスル押退け体(6)が、押退け運動を実施するために回転軸線(12)を中心として旋回可能であり、特に前記回転軸線(12)が、前記詰込み工具(3)の運動方向に対して平行、直角または横方向に向けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項5】
前記装置(1)が、前記ブリッスル押退け体(6)の押退け体方向および/または押退け体経路を変更する切換え装置(13)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項6】
前記切換え装置(13)が、ガイドキャリッジ(14)とリニアガイド(15)とを有しており、該リニアガイド(15)に沿って、前記ガイドキャリッジ(14)が摺動可能に支承されており、前記リニアガイド(15)の角度位置が変更可能である、請求項5記載の装置(1)。
【請求項7】
前記切換え装置(13)が、前記リニアガイド(15)の前記角度位置を変更するための調節駆動装置(16)を有している、請求項5または6記載の装置(1)。
【請求項8】
前記ブリッスル押退け体(6)の押退け方向および/または前記ブリッスル押退け体(6)の押退け経路が、前記リニアガイド(15)の角度位置に依存している、請求項1から7までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項9】
前記ガイドキャリッジ(14)が、少なくとも1つのレバー、特に少なくとも1つのジョイントレバー(17)を介して、前記ブリッスル押退け体(6)に結合されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項10】
前記ガイドキャリッジ(14)が、前記押退け体連結伝動装置(8)の伝達手段(18)を介して、特に伝達レバーおよび/または前記押退け体偏心体(11)を介して、前記共通の駆動軸(9)に結合されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項11】
前記押退け体連結伝動装置(8)の伝達手段(18)または前記伝達手段(18)と、前記工具連結伝動装置(7)の伝達手段(19)とが、1つの共通の軸(20)上に配置されており、特に支承されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項12】
前記工具連結伝動装置(7)が、前記詰込み工具(3)への駆動運動の伝達のためのスライドガイド(21)を有している、請求項1から11までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項13】
前記工具偏心体(10)と前記押退け体偏心体(11)とは、前記ブリッスル押退け体(6)が押退け位置に配置されている一方で、前記詰込み工具(3)が詰込み位置に位置しているように形成されかつ前記共通の駆動軸(9)に配置されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項14】
前記ブリッスル押退け体(6)が押退け体リング(22)を有しており、前記押退け体リング(22)内に、前記詰込み工具(3)が詰込み位置において進入し、特に前記詰込み工具(3)の工具先端部(24)の外周面(23)が、前記押退け体リング(22)の内周面(25)に対応して形成されている、請求項1から13までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項15】
前記ブリッスル押退け体(6)が少なくとも1つの変位手段(26)を有しており、特に少なくとも1つの押退け体先端部を有しており、該変位手段(26)により、ブリッスル束(4)が、前記ブリッスル押退け体(6)の運動方向に対して横方向に変位可能である、請求項1から14までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項16】
前記装置(1)が、前記共通の駆動軸(9)を駆動するモータ(27)を有しており、特に前記モータ(27)の被駆動軸が、駆動ベルト(28)を介して前記駆動軸(9)に結合されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の装置(1)。
【請求項17】
前記装置(1)が、少なくとも1つのブリッスル支持体(5)を収容するためのホルダ(29)を有しており、前記ホルダ(29)が、互いに異なる少なくとも2つの軸線で前記詰込み工具(3)に対して調節可能である、請求項1から16までのいずれか1項記載の装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリッスル製品、特にブラシまたは刷毛を製造する装置であって、提供されたブリッスル支持体内にブリッスル束を詰め込む詰込み工具と、既に詰め込まれたブリッスル束を詰込み工具の詰込み領域から押し退けるブリッスル押退け体と、を備えた装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置は、実地においてかつ従来技術文献、例えば英国特許出願公開第868010号明細書および独国特許出願公開第102004011447号明細書に基づき様々な実施形態で知られている。
【0003】
これら両文献から公知の装置では、プレートまたは金属薄板の形態のブリッスル押退け体には、詰込み工程時に、各装置の詰込み工具によって直接に負荷が加えられ、これにより運動させられる。
【0004】
基本的に、これらの装置は良好に機能する。しかし、詰込み速度が増大するにつれて、つまり単位時間あたりに詰め込まれるブリッスル束の数が増大するにつれて、公知のコンセプトはその限界に突き当たる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の課題は、ブリッスル製品の製造をより高い詰込み速度でも可能にする、冒頭に述べた形式の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために、冒頭に述べた形式の装置において、該装置が、このような装置に関する独立請求項に記載された手段および特徴を有していることが提案される。これにより特に、課題を解決するために、冒頭で述べた形式の装置において、詰込み工具が工具連結伝動装置を介して、かつブリッスル押退け体が押退け体連結伝動装置を介して、当該装置の1つの共通の駆動軸に結合され、かつ駆動されていることが提案される。
【0007】
これにより、実地および従来技術に基づいて既に公知であったように、ブリッスル押退け体に詰込み工具によって直接に負荷を加える必要なしに、詰込み工具とブリッスル押退け体との間の運動学的な連結を形成することができる。
【0008】
従来公知の装置のブリッスル押退け体をその出発位置に戻るように運動させ、詰込み速度の増大時に制限要因を成し得る戻しばねは、本発明による装置では省くことができる。
【0009】
共通の駆動軸と詰込み工具ならびにブリッスル押退け体との間の連結部は、ブリッスル押退け体の戻しが、詰込み位置からの詰込み工具の戻しに強制的に連結されているように形成されていてよい。
【0010】
これにより、詰込み速度の増大が、ブリッスル押退け体の出力を対応して増大させる。
【0011】
装置のある実施形態では、工具連結伝動装置が工具偏心体を有しており、かつ押退け体連結伝動装置が押退け体偏心体を有していることが規定されている。工具偏心体および押退け体偏心体が、共通の駆動軸上に配置されていてよい。
【0012】
両偏心体により、共通の駆動軸の回転運動を、詰込み工具とブリッスル押退け体との対応する運動に変換することができる。
【0013】
装置の好適なある実施形態では、ブリッスル押退け体が、押退け運動を実施するために回転軸線を中心にして旋回可能である。回転軸線は、ブリッスルの詰込み時の詰込み工具の運動方向に対して平行、直角にまたは横方向に向けられていてよい。
【0014】
ブリッスル押退け体の、詰込み工具の運動方向に対して横方向または直角に向けられた回転軸線の場合には、ブリッスル押退け体を弓形または円弧形の押退け体運動で運動させることができる。ブリッスル押退け体の回転軸線が、詰込み工具の運動方向に対して平行に向けられている場合、ブリッスル押退け体の押退け体運動は扇形であってよい。
【0015】
装置が、ブリッスル押退け体の押退け体方向および/または押退け体経路を変更する切換え装置を有していてよい。
【0016】
このようにして、ブリッスル押退け体が、既に詰め込まれたブリッスル束を押し退けるために送られる押退け体方向および/またはブリッスル押退け体が進むブリッスル押退け体の押退け体経路を調節することが可能である。これは、比較的複雑なブリッスルフィールドを備えたブリッスル製品の製造を支援し、このブリッスルフィールドのブリッスル束は、規定された順序で詰め込まれることが望ましく、かつ様々な方向および/または様々な調節経路でのブリッスル押退け体の運動を要求する。
【0017】
装置のある実施形態において特に重要であるように、切換え装置は、ガイドキャリッジと、リニアガイドとを備えており、リニアガイドに沿ってガイドキャリッジが摺動可能に支承されている。このとき、ブリッスル押退け体の押退け体方向および/または押退け体経路を調節するために、リニアガイドの角度位置が変更可能であってよい。
【0018】
ガイドキャリッジとリニアガイドとは、既に上述した押退け体連結伝動装置の構成部分であってよく、この構成部分を介して、ブリッスル押退け体は、装置の共通の駆動軸に結合されている。
【0019】
上記で既に示唆したように、ブリッスル押退け体の押退け体方向および/またはブリッスル押退け体の押退け体経路が、リニアガイドの角度位置に依存していてよい。
【0020】
ガイドキャリッジは、少なくとも1つのレバー、特に少なくとも1つのジョイントレバーを介して、ブリッスル押退け体に結合されていてよい。これにより、ガイドキャリッジの運動をブリッスル押退け体に伝達することができる。したがって、ガイドキャリッジが摺動可能であるリニアガイドの向きおよび角度位置に応じて、ブリッスル押退け体の押退け体経路および/または押退け体方向を、レバーを介してブリッスル押退け体に伝達することができる。
【0021】
ガイドキャリッジ自体は、押退け体連結伝動装置の伝達手段を介して、例えば伝達レバーおよび/または押退け体偏心体を介して、共通の駆動軸に結合されていてよい。これにより、駆動軸の運動をガイドキャリッジに伝達することが可能である。
【0022】
押退け体連結伝動装置の伝達手段および工具連結伝動装置の伝達手段は、1つの共通の軸上に配置されていてよく、特に支承されていてよい。共通の軸線は、共通の駆動軸に対して横方向または平行に向けられていてよい。伝達手段として、それぞれの偏心体と相互作用することができるレバーが用いられ、これにより共通の駆動軸の回転運動を詰込み工具およびブリッスル押退け体の運動に変換することができる。
【0023】
詰込み工具への駆動運動の伝達のために、工具連結伝動装置がスライドガイドを有していてよい。スライドガイドは、例えば詰込み工具に配置されていてよい。上述の伝達手段は、スライドガイドを介して間接的に詰込み工具に結合されていてよい。
【0024】
工具偏心体と押退け体偏心体とは、ブリッスル押退け体が押退け体位置に配置されている一方で、詰込み工具が詰込み位置に位置しているように形成されかつ共通の駆動軸に配置されていてよい。これにより、詰込み工具とブリッスル押退け体との間の衝突を回避することができる。工具偏心体および押退け体偏心体は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体がその押退け体位置を既に占めているように形成され、かつ共通の駆動軸に配置されていることも可能である。これにより、詰込み工具とブリッスル押退け体との間の衝突を特に確実に回避することができる。
【0025】
装置の1つの実施形態では、ブリッスル押退け体は押退け体リングを有しており、この押退け体リング内に、詰込み工具が詰込み位置において進入する。これにより、ブリッスル押退け体と詰込み工具との間の衝突を効果的に回避することができる。
【0026】
さらに、押退け体リングにより、既に詰め込まれているブリッスル束の十分に大きな領域を、簡単かつブリッスル束を傷付けない形式で露出させることができ、これにより、隣り合うブリッスル束を損傷することなしに、または隣り合うブリッスル束を誤って一緒に詰め込むことなしに、別のブリッスル束を詰め込むことができる。
【0027】
詰込み工具とブリッスル押退け体との協働にとって、詰込み工具の工具先端部の外周面が、押退け体リングの内周面に対応して形成されていると有利であり得る。これにより、詰込み工具の工具先端部を、押退け体リングの内周面に当て付けることができる。
【0028】
ブリッスル押退け体は、装置のある実施形態では、少なくとも1つの変位手段を有していてよい。少なくとも1つの変位手段として、例えば押退け体先端部が設けられていてよい。ブリッスル押退け体の少なくとも1つの変位手段は、既にブリッスル支持体内に詰め込まれたブリッスル束を、ブリッスル押退け体の運動方向に対して横方向に変位させるために使用することができる。このような側方の押退けは、既に詰められたブリッスル束にとって特にやさしくてよい。押退け体先端部は、側方に傾斜した押退け体面を有していてよく、この押退け体面によって、既に詰め込まれたブリッスル束を、確実にかつ傷めることなく側方に押し退けることができる。
【0029】
このブリッスル押退け体のある実施形態では、少なくとも1つの変位手段の長手方向軸線が、ブリッスル押退け体の運動方向に対して横方向または直角に向けられていてよい。押退け体リングを有するブリッスル押退け体では、少なくとも1つの変位手段が、押退け体リングの外面に配置されていてよい。押退け体リングを有しているブリッスル押退け体の好適なある実施形態では、押退け体リングの互いに反対側の2つの外面に、押退け体先端部の形態のそれぞれ1つの変位手段が配置されている。
【0030】
装置は、共通の駆動軸を駆動するモータを有していてよい。モータの被駆動軸は、駆動ベルトを介して駆動軸に結合されていてよい。
【0031】
ブリッスル支持体を、ブリッスル束のための収容孔への詰込みのためにそれぞれ必要となる位置に、詰込み工具に対して位置調整することができるようにするために、当該装置が、少なくとも1つのブリッスル支持体を収容するためのホルダを有しており、ホルダが、互いに異なる少なくとも2つの軸線で詰込み工具に対して調節可能であると有利であり得る。
【0032】
さらに装置は、マガジンを有していてよく、このマガジン内にブリッスルフィラメントが貯蔵されている。ブリッスルフィラメントは、装置の束分割器を用いて、ブリッスル束に纏められてマガジンから取り出され、詰込み工具に供給されることができる。装置は、ブリッスル支持体内にブリッスル束を取り付けるためのアンカを装置の詰込み工具に供給することができるアンカ供給装置を有していてよい。
【0033】
以下に、本発明を実施例についてより詳しく説明するが、本発明は、この実施例に限定されるものではない。本発明の別の実施例は、個別の請求項または複数の請求項の特徴の互いに対する組み合わせにより、かつ/または以下で説明する実施例の個別の特徴または複数の特徴の組み合わせにおいて生じる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図2】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図3】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図4】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図5】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図6】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図7】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図8】ブリッスル束を詰め込まれるべきブリッスル支持体の下側の部分フィールドへの詰込み時の装置の詰込み工具およびブリッスル押退け体の機能形式を判りやすくするためにブリッスル製品を製造する装置を示す図であり、ブリッスル押退け体は下方から上方に向かって実施される押退け運動中に送られている。
【
図9】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図10】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図11】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図12】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図13】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図14】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図15】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図16】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図17】ブリッスルを詰め込まれるべきブリッスル支持体の上側の部分フィールドへの詰込み時の装置の機能形式を判りやすくするための、
図1~
図8に示した装置を示す図であり、特に
図17は、詰込み工具がその詰込み位置に到達する前に、ブリッスル押退け体が既にその押退け体位置に到達していることを示している。
【
図18】第1の運動パターンを判りやすくするための、ブリッスル押退け体を示す斜視図であり、この第1の運動パターンでは、ブリッスル押退け体は、詰込み工程時の詰込み工具の運動方向に対して平行に方向付けされている回転軸線を中心として旋回させられる。
【
図19】第2の運動パターンを判りやすくするための、ブリッスル押退け体を示す第2の概略図であり、この第2の運動パターンでは、ブリッスル押退け体が旋回可能である回転軸線が、ブリッスル束の詰込み時の詰込み工具の運動方向に対して横方向または直角に方向付けされている。
【
図20】その加工の様々な段階におけるブラシを示す図であり、
図21~
図23は、様々な方向から送ることができるブリッスル押退け体の作業形式を判りやすくするために、押退けられたブリッスル束を示している。
【
図21】その加工の様々な段階におけるブラシを示す図であり、
図21~
図23は、様々な方向から送ることができるブリッスル押退け体の作業形式を判りやすくするために、押退けられたブリッスル束を示している。
【
図22】その加工の様々な段階におけるブラシを示す図であり、
図21~
図23は、様々な方向から送ることができるブリッスル押退け体の作業形式を判りやすくするために、押退けられたブリッスル束を示している。
【
図23】その加工の様々な段階におけるブラシを示す図であり、
図21~
図23は、様々な方向から送ることができるブリッスル押退け体の作業形式を判りやすくするために、押退けられたブリッスル束を示している。
【
図24】その加工の様々な段階におけるブラシを示す図であり、
図21~
図23は、様々な方向から送ることができるブリッスル押退け体の作業形式を判りやすくするために、押退けられたブリッスル束を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
全ての図面は、全体として符号1で示した、ブリッスル製品2を製造する装置を示している。図面に示した装置1において製造することができるブリッスル製品2は、ブラシ、特に歯ブラシである。
【0036】
装置1は、製造すべきブリッスル製品の、提供されたブリッスル支持体5内にブリッスル束4を詰め込む詰込み工具3と、既に詰め込まれたブリッスル束4を詰込み工具3の詰込み領域から押し退けるためのブリッスル押退け体6とを有している。
【0037】
装置1は、詰込み工具3が工具連結伝動装置7を介して、かつブリッスル押退け体6が押退け体連結伝動装置8を介して装置1の1つの共通の駆動軸9に結合されており、この駆動軸9を介して一緒に強制的に連結されて駆動されていることを特徴とする。つまり、詰込み位置への詰込み工具3の運動と、押退け位置へのブリッスル押退け体6の運動とは、それぞれの出発位置に戻る戻し運動としても、互いに連結されている。詰込み工具3がその運動サイクルの規定された位置に位置している場合には常に、ブリッスル押退け体6はその運動サイクルにおいて規定された位置を占める。
【0038】
工具連結伝動装置7は、工具偏心体10を備えている。押退け体連結伝動装置8は、押退け体偏心体11を備えている。工具偏心体10および押退け体偏心体11により、駆動軸9の回転運動を間接的に詰込み工具3およびブリッスル押退け体6に伝達することができる。このために、工具偏心体10と押退け体偏心体11とは、共通の駆動軸9上に配置されている。
【0039】
ブリッスル押退け体6は、押退け運動を実施するために、回転軸線12を中心として旋回可能である。
図18および
図19によれば、ブリッスル押退け体6は装置1の実施形態に応じて、詰込み工具3の運動方向に対して平行に向く回転軸線12を中心として(
図18参照)、または詰込み工具3の運動方向に対して横方向または直角を向く回転軸線12を中心として(
図19参照)旋回可能であってよい。
【0040】
次いで、回転軸線12の向きに応じてブリッスル押退け体6は、
図18に示したブリッスル押退け体6の互いに異なる3つの位置に基づいて確認することができるように、扇形の押退け運動に従う。または、ブリッスル押退け体6は、詰込み工具3の運動方向に対して横方向または直角を向く回転軸線12を中心として旋回する。これは、
図19に図示されている弓形または円弧形の押退け体運動をもたらす。
【0041】
ブリッスル押退け体6の、
図18に示した実施例では、ブリッスル押退け体6の回転軸線12が、ブリッスル押退け体6の長手方向延在方向に対して直角または横方向に向いていると言うこともできる。
【0042】
ブリッスル押退け体6の、
図19に示した実施例では、回転軸線12が、ブリッスル押退け体6の長手方向延在方向または長手方向軸線の方向に向いていると言うこともできる。
【0043】
図1~
図17に示した装置1は、ブリッスル押退け体の押退け体方向および/または押退け体経路を変更するための切換え装置13を備えている。切換え装置13は、ブリッスル押退け体6を様々な方向から詰込み工具3の詰込み領域に送ることを可能にする。
【0044】
図1~
図8によれば、下方から上方へのブリッスル押退け体6の送りが行われ、これは、切換え装置13の対応する位置によって可能にされる。したがって、ブリッスル支持体5のブリッスルフィールドの下側の部分フィールドに、ブリッスル束4を詰め込むことができる。
【0045】
図9~
図17によれば、既に詰め込まれたブリッスル束を上方から下方に向かって押し退けるためのブリッスル押退け体6の送りが行われ、これも同様に、切換え装置13の対応する切換え位置によって引き起こされる。このことは、ブリッスル支持体5の上側の部分フィールドにブリッスル束4を詰めることを促進する。
【0046】
図面に示した装置1の切換え装置13は、ガイドキャリッジ14と、リニアガイド15とを備えている。リニアガイド15に沿ってガイドキャリッジ14を摺動させることができ、ガイドキャリッジ14の運動は、ブリッスル押退け体6の押退け運動に変換される。
【0047】
ガイドキャリッジ14が沿って摺動させられるリニアガイド15の角度位置を変更可能である。このことは、
図1~
図8と、
図9~
図14および
図17との比較から明らかになる。
【0048】
リニアガイド15の角度位置を変化させるために、切換え装置13は、リニアガイド15を旋回させることができる調節駆動装置16を有している。
【0049】
ブリッスル押退け体6の押退け体方向は、ブリッスル押退け体6が進行する押退け体経路と同様に、リニアガイド15の角度位置に依存している。
【0050】
ガイドキャリッジ14は、少なくとも1つのレバーを介して、すなわち少なくとも1つのジョイントレバー17を介して、ブリッスル押退け体6に結合されている。ジョイントレバー17を介して、ガイドキャリッジ14の運動をブリッスル押退け体6の運動に変換することができる。
【0051】
ガイドキャリッジ14自体は、押退け体連結伝動装置8の伝達手段18、すなわち伝達レバーと、既に上述した押退け体偏心体11とを介して、共通の駆動軸9に結合されている。
【0052】
押退け体連結伝動装置8の伝達手段18と、工具連結伝動装置7の伝達手段19とは、1つの共通の軸20上に配置されていて、回転可能に支承されている。伝達手段18および19として、レバーが使用される。
【0053】
工具連結伝動装置7は、スライドガイド21をさらに備えており、このスライドガイド21は、詰込み工具3に配置されており、駆動運動を詰込み工具3に伝達する働きをする。
【0054】
工具偏心体10と押退け体偏心体11とは、詰込み工具3が詰込み位置に位置する前、および詰込み位置に位置している間にも、ブリッスル押退け体6が押退け体位置に配置されるように形成され、かつ共通の駆動軸9に配置されている。このことは、特に
図17に示した装置1の図面から明らかである。
【0055】
ブリッスル押退け体6は、押退け体リング22を有している。この押退け体リング22内には、詰込み位置において詰込み工具3が進入することができる。このことは、例えば
図6、
図12、および
図17から明らかである。
【0056】
これらの図面には、詰込み工具3の工具先端部24の外周面23が、ブリッスル押退け体6の押退け体リング22の内周面25に対応して形成されていることも明確に示されている。
【0057】
ブリッスル押退け体6は、2つの変位手段26をさらに有しており、これらの変位手段26は、側方に傾斜した押退け体面を備えた押退け体先端部として形成されている。ブリッスル押退け体6の変位手段26により、既に詰め込まれたブリッスル束4およびそのブリッスルを、ブリッスル押退け体6の運動方向に対して横方向に変位させることができる。これにより、ブリッスル束4を特にやさしく、詰込み工具3の詰込み領域から出すことができる。変位手段26の長手方向軸線は、ブリッスル押退け体6の運動方向に向けられている。
【0058】
両変位手段26は、ブリッスル押退け体6の押退け体リング22の外面に配置されている。
【0059】
装置1は、共通の駆動軸を駆動するためのモータ27を備えており、このモータ27の被駆動軸は、駆動ベルト28を介して駆動軸9に結合されている。
【0060】
装置1は、ブリッスル支持体5を収容するためのホルダ29をさらに備えている。ホルダ29は、互いに異なる少なくとも2つの軸線において詰込み工具3に対して調節することができ、これにより、ブリッスル支持体5を、その収容孔へのブリッスル束4の詰込みのために、詰込み工具3に対して位置決めすることができる。
【0061】
装置1はマガジン30をさらに有しており、このマガジン30内には、ブリッスルフィラメントが貯蔵されている。ブリッスルフィラメントは、装置1の束分割器31を用いて纏められてブリッスル束4を形成してマガジン30から取り出され、詰込み工具3に供給されることができる。装置1は、アンカ供給装置32をさらに有しており、このアンカ供給装置32により、ブリッスル支持体5内にブリッスル束4を取り付けるためのアンカを詰込み工具3に供給することができる。
【0062】
本発明は、ブリッスル製品の製造の技術分野における改善に関する。このために、提供されたブリッスル支持体5内にブリッスル束4を詰め込む詰込み工具3と、既に詰め込まれたブリッスル束を詰込み工具3の詰込み領域から押し退けるブリッスル押退け体6とを有する装置1が提案される。詰込み工具3とブリッスル押退け体6とは、それぞれ固有の連結伝動装置7または8を介して、当該装置の1つの共通の駆動軸9に結合されており、この駆動軸9によって駆動されている。
【符号の説明】
【0063】
1 ブリッスル製品を製造する装置
2 ブリッスル製品
3 詰込み工具
4 ブリッスル束
5 ブリッスル支持体
6 ブリッスル押退け体
7 工具連結伝動装置
8 押退け体連結伝動装置
9 駆動軸
10 工具偏心体
11 押退け体偏心体
12 ブリッスル押退け体6の回転軸線
13 切換え装置
14 ガイドキャリッジ
15 リニアガイド
16 調節駆動装置
17 レバー、ジョイントレバー
18 押退け体連結伝動装置8の伝達手段
19 工具連結伝動装置7の伝達手段
20 軸
21 スライドガイド
22 押退け体リング
23 工具先端部24の外周面
24 工具先端部
25 押退け体リング22の内周面
26 変位手段
27 モータ
28 駆動ベルト
29 ホルダ
30 マガジン
31 束分割器
32 アンカ供給装置
【国際調査報告】