(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-26
(54)【発明の名称】ワイヤレスネットワーク間で切り替えるための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20240216BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20240216BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240216BHJP
【FI】
H04W48/18
H04W84/06
H04W92/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023545258
(86)(22)【出願日】2022-02-08
(85)【翻訳文提出日】2023-07-26
(86)【国際出願番号】 US2022015569
(87)【国際公開番号】W WO2022173715
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャイン、サチン
(72)【発明者】
【氏名】ウマット、ブペシュ・マノハルラル
(72)【発明者】
【氏名】バニスター、ブライアン・クラーク
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ニン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
セルラーネットワークおよび衛星ネットワークを選択するための技法が提供される。通信ネットワーク間で切り替えるための例示的な方法は、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチすることと、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、を含む。
【選択図】
図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク間で切り替えるための方法であって、
モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、
前記モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、
前記第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、前記時間において前記第1のワイヤレス通信ネットワークから前記モバイルデバイスをデタッチすることと、
前記時間の後に前記モバイルデバイスを用いて前記第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、前記モバイルデバイスについてのコンテキストを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のワイヤレス通信ネットワークはセルラーネットワークであり、前記第2のワイヤレス通信ネットワークは衛星ネットワークである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のワイヤレス通信ネットワークは第1の衛星ネットワークであり、前記第2のワイヤレス通信ネットワークは第2の衛星ネットワークである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時に、セルラーネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、
前記第2のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時に、前記セルラーネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、
をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、前記時間における前記モバイルデバイスの前記ロケーションが第2のワイヤレス通信ネットワークのカバレージエリア内にあると決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
衛星観測予測を受信することをさらに備え、
前記第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、前記ロケーションおよび前記時間における1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記衛星観測予測はネットワーク局から受信される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記衛星観測予測はサイドリンクを介して近接ユーザ機器から受信される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ネットワークサーバに衛星観測情報を提供することをさらに備え、
前記衛星観測情報は、前記第1のワイヤレス通信ネットワーク、前記第2のワイヤレス通信ネットワーク、またはその両方から受信された信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ワイヤレスネットワーク上で通信する方法であって、
ユーザ機器についてのコンテキストを決定することと、
前記ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することと、
前記コンテキストと前記1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することと、
前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することと、
前記コンテキストと前記1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの前記少なくとも1つに接続することと、
を備える、方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器についての前記コンテキストを決定することは、前記ユーザ機器が構造内に位置すると決定することに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、セルラーネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、第1の衛星通信ネットワークと第2の衛星通信ネットワークとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、Wi-Fiネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、サイドリンクベースネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記ユーザ機器上で実行している前記1つまたは複数のアプリケーションは、音声通信アプリケーション、メッセージングアプリケーション、電子メールアプリケーション、メディアストリーミングアプリケーション、ビデオ発呼アプリケーション、会議アプリケーション、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
第1のワイヤレスネットワークおよび第2のワイヤレスネットワークに接続することをさらに備え、
前記1つまたは複数のアプリケーションのうちの第1のものは、前記第1のワイヤレスネットワークを利用するように構成され、前記1つまたは複数のアプリケーションのうちの第2のものは、前記第2のワイヤレスネットワークを利用するように構成された、
請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のワイヤレスネットワークはセルラーネットワークであり、前記第2のワイヤレスネットワークは衛星通信ネットワークである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のワイヤレスネットワークはサイドリンクベースネットワークであり、前記第2のワイヤレスネットワークは衛星通信ネットワークである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のワイヤレスネットワークは第1の衛星通信ネットワークであり、前記第2のワイヤレスネットワークは第2の衛星通信ネットワークである、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
衛星カバレージ予測を提供する方法であって、
複数のモバイルデバイスから、前記複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することと、
前記衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することと、
前記衛星観測情報と前記衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することと、
1つまたは複数のモバイルデバイスに前記観測予測を提供することと、ここにおいて、前記観測予測は、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、
を備える、方法。
【請求項23】
前記衛星観測情報は、グローバルナビゲーション衛星システム中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記衛星観測情報は、衛星通信ネットワーク中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記観測予測を生成することは、トレーニングデータとしての前記衛星ロケーション情報とラベルとしての前記衛星観測情報とを用いた1つまたは複数の機械学習方法を利用することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記観測予測を提供することは、セルラー通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で前記観測予測を送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記観測予測を提供することは、サイドリンク通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で前記観測予測を送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
通信ネットワーク間で切り替えるための方法であって、
モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、
グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することと、
前記グローバルナビゲーション衛星システムに関連する前記少なくとも1つの衛星からの前記1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することと、
前記地上波ワイヤレス通信ネットワークから前記モバイルデバイスをデタッチし、前記モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにすることと、
を備える、方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの衛星からの前記1つまたは複数の信号を検出することは、衛星識別コードを検出することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記モバイルデバイスのロケーションを決定することと、
前記1つまたは複数の信号と前記ロケーションとの指示をネットワークサーバに送信することと、
をさらに備える、請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書で説明される様々な態様は、ワイヤレス地上波および衛星ベース通信ネットワークに関し、より詳細には、マルチネットワーク動作のために構成されたモバイルデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、および第5世代(5G)サービス(たとえば、5G新無線(NR))を含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。衛星ベースワイヤレス通信システムも発展してきており、衛星適合通信デバイスの利用可能性が増加している。概して、衛星ベース通信システムは、ゲートウェイと1つまたは複数の衛星とを含む。衛星は、ゲートウェイと1つまたは複数のユーザ端末との間で通信信号を中継するように構成された、周回受信機およびリピータであり得る。ゲートウェイは、通信衛星に信号を送信し、通信衛星から信号を受信するためのアンテナを有する地上局であり得る。ゲートウェイは、公衆交換電話網、インターネット、公衆ネットワーク、およびプライベートネットワークなど、ユーザ端末を他のユーザ端末または他の通信システムのユーザに接続するための通信リンクを提供するように構成され得る。モバイルデバイス技術における発展は、単一のデバイスが地上波通信ネットワークと衛星ベース通信ネットワークの両方を利用するように構成され得るようなマルチネットワーク動作を可能にしている。
【発明の概要】
【0003】
[0002]本開示による、通信ネットワーク間で切り替えるための例示的な方法は、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチすることと、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、を含む。
【0004】
[0003]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、モバイルデバイスについてのコンテキストを決定することを含み得る。第1のワイヤレス通信ネットワークはセルラーネットワークであり得、第2のワイヤレス通信ネットワークは衛星ネットワークであり得る。第1のワイヤレス通信ネットワークは第1の衛星ネットワークであり得、第2のワイヤレス通信ネットワークは第2の衛星ネットワークであり得る。1つまたは複数の信号が、第1のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時にセルラーネットワークから受信され得、1つまたは複数の信号が、第2のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時にセルラーネットワークから受信され得る。第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、上記時間におけるモバイルデバイスのロケーションが第2のワイヤレス通信ネットワークのカバレージエリア内にあると決定することを含み得る。衛星観測予測が受信され得、したがって、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、上記ロケーションおよび上記時間における1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示に基づき得る。衛星観測予測はネットワーク局から受信され得る。衛星観測予測はサイドリンクを介して近接ユーザ機器から受信され得る。衛星観測情報がネットワークサーバに提供され得、したがって、衛星観測情報は、第1のワイヤレス通信ネットワーク、第2のワイヤレス通信ネットワーク、またはその両方から受信された信号に基づく。
【0005】
[0004]本開示による、ワイヤレスネットワーク上で通信する例示的な方法は、ユーザ機器についてのコンテキストを決定することと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続することとを含む。
【0006】
[0005]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ユーザ機器についてのコンテキストを決定することは、ユーザ機器が構造(structure)内に位置すると決定することに基づき得る。1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、セルラーネットワークと衛星通信ネットワークとを含み得る。1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、第1の衛星通信ネットワークと第2の衛星通信ネットワークとを含み得る。1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、Wi-Fi(登録商標)ネットワークと衛星通信ネットワークとを含み得る。1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、サイドリンクベースネットワークと衛星通信ネットワークとを含み得る。ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションは、音声通信アプリケーション、メッセージングアプリケーション、電子メールアプリケーション、メディアストリーミングアプリケーション、ビデオ発呼アプリケーション、会議アプリケーション、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つを含み得る。本方法は、第1のワイヤレスネットワークおよび第2のワイヤレスネットワークに接続することを含み得、したがって、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第1のものが、第1のワイヤレスネットワークを利用するように構成され、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第2のものが、第2のワイヤレスネットワークを利用するように構成される。第1のワイヤレスネットワークはセルラーネットワークであり得、第2のワイヤレスネットワークは衛星通信ネットワークであり得る。第1のワイヤレスネットワークはサイドリンクベースネットワークであり得、第2のワイヤレスネットワークは衛星通信ネットワークであり得る。第1のワイヤレスネットワークは第1の衛星通信ネットワークであり得、第2のワイヤレスネットワークは第2の衛星通信ネットワークであり得る。
【0007】
[0006]本開示による、衛星カバレージ予測を提供する例示的な方法は、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供することと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を含む。
【0008】
[0007]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。衛星観測情報は、グローバルナビゲーション衛星システム中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含み得る。衛星観測情報は、衛星通信ネットワーク中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含み得る。観測予測を生成することは、トレーニングデータとしての衛星ロケーション情報とラベルとしての衛星観測情報とを用いた1つまたは複数の機械学習方法を利用することを含み得る。観測予測を提供することは、セルラー通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信することを含み得る。観測予測を提供することは、サイドリンク通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信することを含み得る。
【0009】
[0008]本開示による、通信ネットワーク間で切り替えるための例示的な方法は、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにすることと、を含む。
【0010】
[0009]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することは、衛星識別コードを検出することを含み得る。衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することは、少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号に基づいてデータ構造を照会すること(querying)を含み得る。データ構造はネットワークサーバに記憶され得、モバイルデバイスは、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介してデータ構造を照会するように構成され得る。モバイルデバイスのロケーションが決定され得、1つまたは複数の信号とロケーションとの指示がネットワークサーバに送信され得る。
【0011】
[0010]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、ロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからデタッチすることと、上記時間の後に第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することとを行うように構成される。
【0012】
[0011]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ機器についてのコンテキストを決定することと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続することとを行うように構成される。
【0013】
[0012]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供することと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を行うように構成される。
【0014】
[0013]本開示による、例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからデタッチし、衛星通信モードをアクティブにすることとを行うように構成される。
【0015】
[0014]本開示による、通信ネットワーク間で切り替えるための例示的な装置は、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するための手段と、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定するための手段と、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチするための手段と、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信するための手段と、を含む。
【0016】
[0015]本開示による、ワイヤレスネットワーク上で通信するための例示的な装置は、ユーザ機器についてのコンテキストを決定するための手段と、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出するための手段と、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するための手段と、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出するための手段と、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続するための手段とを含む。
【0017】
[0016]本開示による、衛星カバレージ予測を提供するための例示的な装置は、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信するための手段と、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定するための手段と、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成するための手段と、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供するための手段と、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を含む。
【0018】
[0017]本開示による、通信ネットワーク間で切り替えるための例示的な装置は、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するための手段と、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出するための手段と、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するための手段と、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにするための手段と、を含む。
【0019】
[0018]本開示による、1つまたは複数のプロセッサに、モバイルデバイスが通信ネットワーク間で切り替えることを引き起こさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するためのコードと、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定するためのコードと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチするためのコードと、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信するためのコードとを含む。
【0020】
[0019]本開示による、1つまたは複数のプロセッサに、ワイヤレスネットワーク上での通信を可能にさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ユーザ機器についてのコンテキストを決定するためのコードと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出するためのコードと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するためのコードと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出するためのコードと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続するためのコードとを含む。
【0021】
[0020]本開示による、1つまたは複数のプロセッサに、衛星カバレージ予測を提供させるように構成されたプロセッサ可読命令を備える例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信するためのコードと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定するためのコードと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成するためのコードと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供するためのコードと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を含む。
【0022】
[0021]本開示による、1つまたは複数のプロセッサに、モバイルデバイスが通信ネットワーク間で切り替えることを可能にさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するためのコードと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出するためのコードと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するためのコードと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにするためのコードとを含む。
【0023】
[0022]本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。モバイルデバイスが、セルラーモードで動作しており、セルラーネットワークにアタッチされ得る。アプリケーションまたはユーザが、モバイルデバイスを衛星モードに設定することを要求し得る。モバイルデバイスは、衛星通信ネットワークが検出可能であるかどうかを決定するように構成され得る。衛星ネットワークが検出可能であるかどうかを決定するために、観測予測が利用され得る。衛星ネットワークが検出可能であるかどうかを決定するために、モバイルデバイスのコンテキストが使用され得る。衛星ネットワークが検出可能である場合、モバイルデバイスは、セルラーモードからデタッチし、衛星モードをアクティブにし得る。他の能力が提供され得、本開示によるあらゆる実装形態が、説明される能力のいずれか、ましてすべてを提供しなければならないとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1A】[0023]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
【
図1B】[0024]例示的な衛星通信システムの簡略図。
【
図2】[0025]
図1Aおよび
図1Bに示されている例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
【
図3】[0026]例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
【
図4】[0027]例示的なサーバの構成要素のブロック図。
【
図5A】[0028]セルラー通信システムと衛星通信システムとの間で切り替えるための例示的な使用事例図。
【
図5B】セルラー通信システムと衛星通信システムとの間で切り替えるための例示的な使用事例図。
【
図5C】セルラー通信システムと衛星通信システムとの間で切り替えるための例示的な使用事例図。
【
図6A】[0029]ユーザ機器についてのコンテキストの例示的な変更の図。
【
図6B】[0030]衛星カバレージ観測予測を展開するための例示的なプロセスの図。
【
図7】[0031]ネットワーク優先度付けのための例示的なデータ構造の図。
【
図8A】[0032]通信システム間で切り替えるための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図8B】通信システム間で切り替えるための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図8C】通信システム間で切り替えるための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図8D】通信システム間で切り替えるための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図8E】通信システム間で切り替えるための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図9】[0033]ワイヤレス通信ネットワークに接続するための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図10】[0034]ユーザ機器に支援データを提供するための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図11】[0035]衛星観測予測を提供するための例示的な方法のブロック流れ図。
【
図12】[0036]例示的な衛星トランシーバのブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[0037]セルラーネットワークおよび衛星ネットワークを選択するための技法が本明細書で説明される。概して、スマートフォンなど、衛星対応モバイルデバイスの使用は、音声アプリケーション、テキストアプリケーション、およびデータアプリケーションについて増加している。増加に対する動機づけは、カバレージエリアの潜在的増加と、プライバシーおよび個人のセキュリティの増加の潜在性とによって推進される。ユーザ機器(UE)とも呼ばれる、新世代モバイルデバイスは、複数の通信ネットワークと複数のサブスクリプションアカウントとをサポートするように構成され得る。たとえば、UEは、セルラー専用モード(cellular only mode)、組み合わせられたセルラーおよび衛星モード、衛星専用モード(satellite only mode)、(たとえば、2つの異なる衛星通信ネットワーク上で動作するように構成された)マルチ衛星モード、ならびにそれらの組合せなど、異なる動作モードのために構成され得る。
【0026】
[0038]一実施形態では、セルラー通信モードと衛星通信モードとは、直交し、所与の時間であり得、UEは、セルラーモードまたは衛星モードにあり得る。セルラーネットワークと衛星ネットワークとの間で切り替えること(およびその逆)は、UEが(バックグラウンドデータ同期信号を含む)進行中の呼を急に解放し、セルラーネットワークとデタッチし、衛星モードに切り替え、衛星通信ネットワークとの接続を確立することを必要とし得る。セルラーモードと衛星モードとの間の切替えは、UE上で実行しているスリープ/ディープスリープ動作に影響を及ぼし得る。セルラーからデタッチすることと、衛星ネットワークとの接続を確立することを試みることとに関連するオーバーヘッドは、衛星信号が切替えの時間において利用可能でない場合、浪費され得る。たとえば、これは、UEが、屋内で、ビルの谷間、または戸外への限定されたアクセスをもつ他のエリア内で動作しているときなど、衛星から見えないとき、発生し得る。この浪費されるオーバーヘッドは、電力消費に不必要に影響を及ぼし、UE性能とユーザエクスペリエンスとを低下させ得る。
【0027】
[0039]概して、衛星信号は、距離条件、フェージング条件、および環境条件により、地上ベースセルラー信号よりも比較的弱い。信号強度差の影響は、UEが屋内にあるかまたは衛星信号が妨害されるとき、強調される。一例では、本明細書で提供される技法は、十分な衛星信号が、現在または将来のロケーションにおいて、現在利用可能でないか、または利用可能でなくなるかどうかに基づいて、モードを選択し得る。たとえば、衛星信号が現在のロケーションにおいて利用可能でない場合、UEは、セルラーモードにとどまり、衛星モードに切り替わることを回避するように構成されることになる。UEは、十分な衛星通信信号があることになるかどうかを決定するために、(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)からの)衛星ナビゲーション信号を利用するように構成され得る。すなわち、GNSS信号が弱いかまたは利用可能でない場合、UEは、それが屋内にあり、衛星通信ネットワークへの切替えが不成功になる可能性があると決定するように構成され得る。UEは、現在のロケーションが屋内であるかどうかを決定するために、レーダー、ライダー、mmWアンテナ、ならびに他のセンサーおよびロケーション関係サービスなど、他の技法を使用し得る。UEは、衛星通信ネットワークへの切替えが不成功になることを示すための通知をユーザに提供するように構成され得る。ネットワーク切替えを定める(enact)より前にその切替えが成功することになるかどうかを決定することは、進行中のセルラー呼を保存し、および/あるいはセルラーモードに入るかまたはそこから出るために必要とされるアタッチ-デタッチプロシージャのためのオーバーヘッドを浪費することを回避し、衛星局のための潜在的走査中に使用される電力を節約するのを助け得る。一例では、UEは、複数の衛星モード上での動作のために構成され得、本明細書で説明される技法は、ある衛星通信ネットワークから別の衛星通信ネットワークへの遷移のために使用され得る。
【0028】
[0040]一実施形態では、UEは、セルラーモードおよび衛星モードで同時に動作させるように構成され得る。UEは、セルラーモードおよび/または衛星モードにある間に、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、および他のデバイスツーデバイス(D2D)サイドリンクなど、他のワイヤレス無線アクセス技術を同時に動作させるようにも構成され得る。複数の通信モードが利用可能であるとき、UEは、UEの現在のコンテキストに基づいて好ましい通信モードを選択するように構成され得る。たとえば、WiFiネットワークをもつ屋内にある間に、UEは、セルラーネットワークではなくWiFiネットワークを利用することを選好し得る。同様に、セルラーカバレージと衛星カバレージの両方をもつ屋外エリアにある間に、UEは、セルラーネットワークを選択するように構成され得る。一例では、UE上で実行している異なるアプリケーションは、UEの現在のコンテキストに基づいて異なるワイヤレス技術を利用するように構成され得る。たとえば、UEのコンテキストは、それが間欠的セルラーカバレージをもつエリア中にあることであり得、このコンテキストに基づいて、UEは、音声通信アプリケーションおよびメッセージングアプリケーションのために衛星通信ネットワークを利用し、電子メールアプリケーションのためにセルラーネットワークを利用し得る。また、無線アクセス技術およびアプリケーションの他の変形形態は、他のコンテキストに基づいて構成され得る。これらの技法および構成は例であり、他の技法および構成が使用され得る。
【0029】
[0041]
図1Aを参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)135と、5Gコアネットワーク(5GC)140と、サーバ150とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、通信システム100中の同様の他のエンティティとの間で信号を送るおよび/または受信するためにUE105と同様に構成および結合され得るが、そのようなシグナリングは、図の簡単のために
図1Aでは示されていない。同様に、説明は、簡単のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、またはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))、あるいはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、またはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)などの何らかの他の局所的なまたは地域のSPSのための、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素が以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0030】
[0042]
図1Aに示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高出力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低出力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であり得る。1つまたは複数のBS、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。gNB110a、110bおよびng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0031】
[0043]
図1Aは、様々な構成要素の一般化された図を提供し、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105が示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示されている4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的または間接的な物理および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わせられ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0032】
[0044]
図1Aは5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)など、他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明される実装形態は(それらが、5G技術のためのものであっても、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであっても)、指向性同期信号を送信すること(またはブロードキャストすること)、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定すること、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を提供すること、ならびに/あるいはそのような指向的に送信された信号のためにUE105において受信される測定量に基づいてUE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のためのロケーションを算出することを行うために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gノードB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ、様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能によって置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0033】
[0045]通信システム100の構成要素が、たとえばgNB110a、110b、ng-eNB114、および/または5GC140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、通信システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信では、たとえばデータパケットのヘッダ情報を変えること、フォーマットを変更することなどのために、あるエンティティから別のエンティティへの送信の間に、通信が変えられ得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例であり、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または将来において開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、通信システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/またはオートメーションデバイスなどを含み得る。5GC140は、たとえばUE105に関するロケーション情報を外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)が(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130と通信し得る。
【0034】
[0046]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車両対あらゆるモノ、たとえば、V2P(車両対歩行者)、V2I(車両対インフラストラクチャ)、V2V(車両間)など)、IEEE802.11pなど))を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離通信))であり得る。通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによってUE間のサイドリンク(SL)通信を通して互いに通信し得る。
【0035】
[0047]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者アセット追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX)、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえばデジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用して、ワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば
図1Aに示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0036】
[0048]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベル、または地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかのポイントまたは小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、知られているロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、あるいは、たとえば、マップ、フロアプラン、または建築物プラン上に示されたポイント、エリア、またはボリュームを参照することによって定義され得る、知られているロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを算出するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標にコンバートすることが一般的である。
【0037】
[0049]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で行われ得る。
【0038】
[0050]
図1Aに示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。
図1Aでは、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を提供するための2次gNBとして働き得る。
【0039】
[0051]
図1Aに示されているNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つまたは複数の他のgNBおよび/または1つまたは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0040】
[0052]gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114は、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。通信システム100はもっぱらマクロTRを含み得るか、あるいは通信システム100は異なるタイプのTRP、たとえばマクロTRP、ピコTRP、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0041】
[0053]gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、無線ユニット(RU)と、分散ユニット(DU)と、中央ユニット(CU)とを含み得る。たとえば、gNB110aは、RU111とDU112とCU113とを含む。RU111とDU112とCU113とは、gNB110aの機能を分担する。gNB110aは単一のRUと単一のDUと単一のCUとともに示されているが、gNBは、1つまたは複数のRU、1つまたは複数のDU、および/または1つまたは複数のCUを含み得る。CU113とDU112との間のインターフェースは、F1インターフェースと呼ばれる。RU111は、デジタルフロントエンド(DFE)機能(たとえば、アナログデジタル変換、フィルタ処理、電力増幅、送信/受信)とデジタルビームフォーミングとを実施するように構成され、物理(PHY)レイヤの一部分を含む。RU111は、大規模多入力多出力(MIMO)を使用してDFEを実施し得、gNB110aの1つまたは複数のアンテナと統合され得る。DU112は、gNB110aの無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤと、物理レイヤとをホストする。1つのDUは1つまたは複数のセルをサポートすることができ、各セルは単一のDUによってサポートされる。DU112の動作は、CU113によって制御される。CU113は、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などのための機能を実施するように構成されるが、いくつかの機能はもっぱらDU112に割り振られる。CU113は、gNB110aの無線リソース制御(RRC)プロトコルと、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)プロトコルと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。UE105は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してCU113と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤと、PHYレイヤとを介してDU112と通信し、PHYレイヤを介してRU111と通信し得る。
【0042】
[0054]述べられたように、
図1Aは、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、
図1A中のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0043】
[0055]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよび音声ベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、あるいはgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AoA)、離脱角度(AoD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/あるいは、たとえば、LMF120によってUE105に提供された支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。
【0044】
[0056]サーバ150、たとえば、クラウドサーバは、UE105のロケーション推定値を取得し、外部クライアント130に提供するように構成される。サーバ150は、たとえば、UE105のロケーション推定値を取得するマイクロサービス/サービスを稼働するように構成され得る。サーバ150は、たとえば、ロケーション推定値を、(たとえば、ロケーション要求をUE105に送ることによって)UE105から、(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数から、ならびに/あるいはLMF120からプルし得る。別の例として、UE105、(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)gNB110a、110bのうちの1つまたは複数、および/またはLMF120は、サーバ150にUE105のロケーション推定値をプッシュし得る。
【0045】
[0057]GMLC125は、サーバ150を介して外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、サーバ150を介して外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されないことがある。
【0046】
[0058]
図1Aにさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1Aにさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援および/またはUEベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベース位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SSまたはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPとコロケートされるかまたはそれと統合され得、あるいはgNBおよび/またはTRPから離れて配設され、gNBおよび/またはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
【0047】
[0059]UE支援位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0048】
[0060]UEベース位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、または他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けをかりて)UE105のロケーションを算出し得る。
【0049】
[0061]ネットワークベース位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の算出のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。
【0050】
[0062]NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SSまたはPRS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0051】
[0063]LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するようにとのUE105に対する命令を含んでいることがある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
【0052】
[0064]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、音声、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC140中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1Aに図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0053】
[0065]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、
図1AのUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSまたはPRSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を算出するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSまたはPRSビームを使用し得る。
【0054】
[0066]
図1Bを参照すると、例示的な衛星通信システム151が、第1のUE155と、複数の衛星ビークル(SV)195、196、197と、地上局(ES)または基地局(BS)160とを含む。UE155は、衛星通信システムとともに使用するために構成されたモバイルデバイスまたはユーザ端末であり得る。UE155は、たとえば、衛星フォン、マルチモードセルラー衛星フォン(multi-mode cellular-sat phone)、アセットトラッカー、IoTデバイス、または他のデバイスであり得る。衛星通信システム151は、一般的な衛星通信システムの一例であり、インマルサット、イリジウム、スラーヤ、およびグローバルスターなどのプロプライエタリシステムが、衛星通信システム151の例である。第1のSV195は、見通し線(LOS)ビームを介して第1のUE155と通信しており、第1のSV195は、第2のSV196などの他のSVと通信し得、第2のSV196は、BS160、および/または第3のSV197などの別のSVと通信し得る。概して、BS160は、SV195、196、197を制御するように構成された制御モジュール164と、衛星通信システム151を通したデータのルーティングを制御するように構成されたネットワーク制御モジュール162とを含む。BS160は、セルラーネットワーク中の基地局の機能と同様の機能を実施し得る。たとえば、BS160は、カバレージエリア中のすべてのUEを追跡するように構成され得、無線リソースの割振りを制御し得る。SV195、196、197は、中継局として機能するように構成され得る。ゲートウェイモジュール164が、公衆交換電話網(PSTN)166、または他の通信ネットワーク168を介して送られ、受信されるデータなど、衛星通信システム151へのおよびそれからのデータを制御するように構成され得る。
図1A中の通信システム100は、通信ネットワーク168の一例である。通信ネットワーク168は、他の衛星通信ネットワークを含み得る。動作中、BS160は、第1のSV195および第2のSV196ならびに(たとえば、第2のUE157が、衛星通信が可能でないとき)通信ネットワーク168を介して、第1のUE155と第2のUE157との間の通信をルーティングするように構成され得る。一例では、BS160は、(たとえば、第3のUE159が衛星対応であるとき)SV195、196、197を介して第1のUE155と第3のUE159との間の通信をルーティングするように構成され得る。
【0055】
[0067]また
図2を参照すると、UE200は、UE105の一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置(動き)デバイス219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、(1つまたは複数の)センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置(動き)デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置(動き)デバイス219、および/または(1つまたは複数の)センサー213のうちの1つまたは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む、複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえばレーダー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(さらにはより多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先商標製造会社(OEM)によって使用され得、別のSIMが接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ210に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0056】
[0068]
図2に示されているUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、および衛星トランシーバ280を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、衛星トランシーバ280、ならびに、(1つまたは複数の)センサー213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PMD219、および/またはワイヤードトランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0057】
[0069]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0058】
[0070]UE200は、たとえば、慣性測定ユニット(IMU)270、1つまたは複数の磁力計271、および/または1つまたは複数の環境センサー272を含み得る(1つまたは複数の)センサー213を含み得る。IMU270は、1つまたは複数の慣性センサー、たとえば、(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に集合的に応答する)1つまたは複数の加速度計273および/または1つまたは複数のジャイロスコープ274を備え得る。(1つまたは複数の)磁力計は、たとえば1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための測定値を提供し得る。(1つまたは複数の)環境センサー272は、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つまたは複数の気圧センサー、1つまたは複数の周辺光センサー、1つまたは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを備え得る。(1つまたは複数の)センサー213は、その指示がメモリ211に記憶され、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/またはプロセッサ230によって処理され得る、アナログ信号および/またはデジタル信号を生成し得る。
【0059】
[0071](1つまたは複数の)センサー213は、相対的なロケーション測定、相対的なロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213によって検出される情報は、動き検出、相対的な変位、デッドレコニング、センサーベースロケーション決定、および/またはセンサー支援ロケーション決定のために使用され得る。(1つまたは複数の)センサー213は、UE200が固定である(静止している)のか、モバイルであるのか、および/または、UE200のモビリティに関するある有用な情報をLMF120に報告すべきかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー213によって取得/測定された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサーベースロケーション決定、または(1つまたは複数の)センサー213によって可能にされるセンサー支援ロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報のために、UE200に関する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために、センサー/IMUが使用され得る。
【0060】
[0072]IMU270は、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMU270の1つまたは複数の加速度計273および/または1つまたは複数のジャイロスコープ274はそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。UE200の動きの瞬時的な方向ならびに変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定値が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きの瞬時的な方向および変位が積分され得る。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる(1つまたは複数の)加速度計273および(1つまたは複数の)ジャイロスコープ274からの測定値は、基準ロケーションに対するUE200の移動(方向および距離)に基づいてUE200の現在のロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0061】
[0073](1つまたは複数の)磁力計271は異なる方向における磁界強度を決定し得、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。(1つまたは複数の)磁力計271は、2つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計を含み得る。同じくまたは代替的に、(1つまたは複数の)磁力計271は、3つの直交する次元における磁界強度の指示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計を含み得る。(1つまたは複数の)磁力計271は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0062】
[0074]トランシーバ215は、ワイヤレス接続またはワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240、ワイヤードトランシーバ250、衛星トランシーバ280のうちの1つまたは複数を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、信号を、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、1つまたは複数のアンテナ246に結合された送信機242および受信機244を含み得る。したがって、送信機242は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機244は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(車両対あらゆるモノ)(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、たとえばgNB110aに通信を送り、それから通信を受信するためのNG-RAN135とのワイヤード通信のために構成された、送信機252および受信機254を含み得る。送信機252は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機254は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。一例では、UE200は、ワイヤレス信号288を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、信号を、ワイヤレス信号288からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号288に変換するための、1つまたは複数のアンテナ286に結合された送信機282および受信機284で構成された衛星トランシーバ280を含み得る。したがって、送信機282は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機284は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。衛星トランシーバ280は、インマルサット、イリジウム、スラーヤおよびグローバルスターなど、様々な公衆およびプロプライエタリ衛星通信技術に従って(たとえば、衛星ビークルおよび/または他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。
【0063】
[0075]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200上にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の指示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備え得る。
【0064】
[0076]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。アンテナ262は、ワイヤレス信号260をワイヤード信号、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための獲得されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用プロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、獲得されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240および/または衛星トランシーバ280から獲得された信号)の指示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用プロセッサ230、DSP231、および/または1つまたは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0065】
[0077]UE200は、静止画像または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、イメージングセンサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえばユーザインターフェース216の、ディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/復元し得る。
【0066】
[0078]位置(動き)デバイス(PMD)219は、UE200の位置、場合によっては、動きを決定するように構成され得る。たとえば、PMD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部または全部を含み得る。同じくまたは代替的に、PMD219は、三辺測量のための地上ベース信号(たとえば、信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PMD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PMD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その指示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、プロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその指示を使用するように構成され得る。PMD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の指示を提供するように構成され得る。
【0067】
[0079]また
図3を参照すると、BS(たとえば、gNB110a、gNB110b、ng-eNB114)のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315と、(随意に)SPS受信機317とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、トランシーバ315、およびSPS受信機317は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス320によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェースおよび/またはSPS受信機317)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。SPS受信機317は、SPSアンテナ362を介してSPS信号360を受信し、獲得することが可能であるようにSPS受信機217と同様に構成され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ310に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ310中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ310に言及し得る。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素の(およびしたがって、gNB110a、gNB110b、ng-eNB114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0068】
[0080]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340およびワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を送信し、信号を、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、衛星通信のために構成され得る。したがって、送信機342は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機344は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee、インマルサット、イリジウム、スラーヤ、グローバルスターなど、様々な衛星および地上波無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、たとえばLMF120に通信を送り、それから通信を受信するための5GC140とのワイヤード通信のために構成された、送信機352および受信機354を含み得る。送信機352は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機354は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0069】
[0081]
図3に示されているTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0070】
[0082]また
図4を参照すると、LMF120の一例は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレスインターフェース)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、(たとえば、
図2に示されている汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に、本明細書で説明される様々な機能を実施させるように構成された命令を含んでいる、プロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されたとき、プロセッサ410に機能を実施させるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ410中に含まれているプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ410に言及し得る。本説明は、機能を実施するサーバ400(たとえば、LMF120)の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400(またはLMF120)に言及し得る。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0071】
[0083]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440およびワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、信号を、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442および受信機444を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、衛星通信のために構成され得る。したがって、送信機442は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機444は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee、インマルサット、イリジウム、スラーヤ、グローバルスターなど、様々な衛星および地上波無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、たとえばTRP300に通信を送り、それから通信を受信するためのNG-RAN135とのワイヤード通信のために構成された、送信機452および受信機454を含み得る。送信機452は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、受信機454は、個別の構成要素または組み合わせられた/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0072】
[0084]
図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、本開示の一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを説明するが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0073】
[0085]
図5A~
図5Cを参照すると、セルラー通信システムと衛星通信システムとの間で切り替えるための例示的な使用事例図が示されている。
図5Aは、基地局502と、SV504と、UE505とを含む第1の例示的な使用事例500を示す。通信システム100中のgNB110aは基地局502の一例であり、衛星通信システム151中のSV195はSV504の一例である。UE505はUE200の構成要素の一部または全部を含み得、UE200はUE505の一例であり得る。基地局502はカバレージエリア502aを有し得、SV504はカバレージエリア504aを有し得る。UE505は、現在、カバレージエリア502a、504aの両方内にあるロケーション中にあり、トラジェクトリ(trajectory、軌跡)506に沿って移動しており、基地局502からの信号を失うことになる(すなわち、UE505はカバレージエリア502aから出ることになる)。UE505は、基地局502と通信しており、対応するセルラーネットワークを利用していることがある。一例では、UE505は、衛星および/または地上ナビゲーション方法に基づいてロケーションコンテキストを決定するように構成され得、基地局502を介したセルラーネットワークからSV504を介した衛星通信ネットワークに切り替えるためのトリガとしてロケーションコンテキストを利用するように構成され得る。それぞれのカバレージエリアに対するUE505のロケーションは、衛星モードへの切替えを要求するためのトリガであり得る。一例では、UE505は、(たとえば、SPS受信機217を介して)GNSS信号の強度を検証し、衛星信号が検出可能である(たとえば、UE505が屋内ロケーション中にない)と決定するように構成され得る。UE505は、セルラーネットワークからデタッチするより前に衛星を検出するように構成され得る。SV504が検出された場合、UE505は、セルラーネットワーク(たとえば、基地局502)からデタッチし、SV504に接続するために衛星モードをアクティブにし得る。SV504が検出されない場合、UE505は、セルラーモードにとどまり、別のセルラーネットワークに接続することを試み得るか、または、別の衛星通信ネットワークに接続することを試み得る。
【0074】
[0086]
図5Bを参照すると、第2の例示的な使用事例520が、第1の衛星ネットワークにおいて動作するように構成されたSV504と、第2の衛星ネットワークにおいて動作するように構成された第2のSV524とを含む。SV504、524は、それぞれのカバレージエリア504a、524aを有する。一例では、UE505は、第1の衛星モードにあり得、SV504を介した第1の衛星ネットワークに参加していることがある。UE505は、トラジェクトリ526上にあり得、カバレージエリア504aから出つつあることになり、および/または、SV504は、UE505に対して移動しており、これは、UE505がカバレージエリア504aから出ることを引き起こすことになる。カバレージの差し迫っている喪失は、UE505が第2のSV524を介した第2の衛星ネットワークへの接続を要求するためのトリガになり得る。UE505は、第2のSV524のための信号を検出し、第2のSV524(または第2の衛星ネットワーク中の別の衛星)が検出された場合、第1の衛星ネットワークへの接続を解放するように構成され得る。UE505は、次いで、第2の衛星モードに切り替え、第2の衛星ネットワークに加わり得る。
【0075】
[0087]
図5Cを参照すると、第3の例示的な使用事例540が第1の車両545を含み、第1の車両545は、UE200の構成要素の一部または全部を含み得、複数の無線アクセス技術を同時に利用するように構成される。たとえば、第1の車両545は、車両対あらゆるモノ(V2X)技術を利用していることがあり、基地局502、SV504、路側ユニット(RSU)542、および第2の車両547と通信するように構成され得る。第1の車両545は、たとえば、基地局502と通信するためにV2X Uuインターフェースを利用し、RSU542および第2の車両547と通信するためにPC5サイドリンクプロトコルを利用し得る。一例では、第2の車両547はメッシュネットワーク中のノードであり得、第1の車両は、第2の車両547へのサイドリンクを介してメッシュネットワークに加わるように構成され得る。車両545はまた、SV504を介した衛星通信ネットワークおよび(たとえば、インマルサット、イリジウム、スラーヤ、グローバルスターなどに関連するプロプライエタリアーキテクチャ中ベースの)関連するプロトコルと通信し得る。第1の車両545は、第1の車両545の周りの一般的な動作環境ならびに車両545の現在の状態について概念的に説明するコンテキスト546に関連し得る。たとえば、コンテキスト546は、一般道路上を移動しているか、都市道路上を移動しているか、混雑した道路上を移動しているか、または渋滞で停止していることがあり得る。第1の車両545についてのコンテキストを定義するために、時間、日付、地理的ロケーションおよび他の局までの距離など、他のファクタが使用され得る。コンテキストを定義するために、電力レベル、受信および送信プロセッサスタックのステータス、スリープモード、無線信号の検出、ならびにユーザ選好など、機器状態関係パラメータが使用され得る。UEまたは車両の現在のコンテキストを定義するために他のシステムおよび環境パラメータが使用され得るので、これらは例であり、限定ではない。
【0076】
[0088]動作中、車両545は、現在のコンテキスト546に基づいて複数の無線アクセス技術のうちの1つまたは複数を利用するように構成され得る。一例では、車両545は、互いに対してどの無線アクセス技術を利用すべきかに優先度を付け得る。たとえば、コンテキストが、車両545がゆっくり動く車の流れの中にいることを示す場合、RSU542は、それが限られた範囲において増加された帯域幅を提供し得るので、信号が利用可能であるとき、優先され得る。増加された数の利用可能な基地局がある都市のコンテキストでは、車両は、ネットワークに関連するコストに基づいて、衛星ネットワークよりもセルラーネットワークを優先させ得る(すなわち、セルラーネットワークに対するデータ料金は衛星ネットワークに対するものよりも小さいことがある)。セルラーカバレージが疎である地方のコンテキストでは、車両545は、維持された通信を保証するために衛星ネットワークを優先させ得る。他のコンテキストベース優先度も割り当てられ得る。一実施形態では、車両545は、ネットワークリソースを消費するアプリケーションに基づいて2つまたはそれ以上の無線アクセス技術の使用を分岐させるように構成され得る。たとえば、所与のコンテキストでは、セルラーネットワークは音声通信に対して優先され得、衛星ネットワークはメッセージングアプリケーションに対して優先され得、RSU(V2Xネットワーク)はストリーミングアプリケーションに対して優先され得る。
【0077】
[0089]
図6Aを参照すると、ユーザ機器についてのコンテキストの例示的な変化の
図600が示されている。
図600は、UEを携帯または装着しているユーザ605と、基地局602と、GNSSコンスタレーション604と、衛星通信SV606と、WiFiアクセスポイント608とを含む。前に説明されたような他の無線アクセス技術が使用され得るので、
図6A中の異なる無線アクセス技術は例であり、限定ではない。
図600は、外側エリア614に対する内側エリア610を画定するための、壁、屋根、または他の構造など、障壁612を含む。ユーザ605は、外側ロケーション603中にいることがあり、基地局602を介したセルラーネットワークを利用していることがある。UEも、外側ロケーション603中にある間にGNSSコンスタレーション604中の1つまたは複数のSVからの信号を利用し得る。ユーザ605が外側ロケーション603から内側エリア610に移動するにつれて、基地局602によって送信された信号が障壁612によって減衰、屈折および/または反射され得るので、基地局602によって送信された信号の信号強度は減少し得る。
図600中の減衰616は、潜在的信号損失のグラフィック表現である。セルラー信号の損失または低減に応答して、UEは、衛星通信技術を使用してなど、別の無線アクセス技術に切り替えることを試みるように構成され得る。セルラーネットワークと切断するより前に、UEは、現在のコンテキスト607が屋内ロケーションであるかどうかを決定することを試み得る。たとえば、UEは、障壁または屋内ロケーションの他の指示を検出するために、RF検知、レーダー、ライダー、コヒーレント光および/またはカメラベースの方法など、センサーを利用し得る。一実施形態では、衛星通信システムが、一般的なカバレージエリア内のサービスサブエリアを定義するために、データ(たとえば、ヒートマップ(heat maps))をRFフィンガープリンティング(fingerprinting)し得、ここで、サービスは、(たとえば、妨害により)いくつかのサブエリアにおいて利用可能でないことがある。RFフィンガープリントデータ(RF fingerprint data)は、地球の表面に対するいくつかの衛星コンスタレーションのための構成が(たとえば、低軌道コンスタレーションについて)継続的に変化し得るので、時間ベースであり得る。一実施形態では、UEは、衛星ネットワークが利用可能であることになるかどうかを決定するために、現在のロケーションおよび時間に関連する観測予測を取得し得る。UEは、コンテキストを決定するために、WiFiアクセスポイント608を検出し、および/または他の測位方法を利用するように構成され得る。一例では、UEは、衛星通信ネットワーク中のSV606からの信号が受信されることになるかどうかを決定するために、GNSSコンスタレーション604から送信された信号を利用し得る。たとえば、GNSS信号618も、ユーザ605が屋内エリア610中に位置するとき、低下されるかまたはUEによって検出されないことがある。UEは、GNSS信号の欠如に基づいて、セルラー接続を維持するか、または別のネットワークに加わることを試みるように構成され得る。
【0078】
[0090]
図6Bを参照すると、衛星カバレージ観測予測を展開するための例示的なプロセスの
図650が示されている。
図650は、それらのそれぞれの軌道674a中を移動している衛星をもつGNSS衛星コンスタレーション674と、それらのそれぞれの軌道676a中を移動している衛星をもつ衛星通信コンスタレーション676とを含む。第1のロケーション652a中の第1のUE652と、第2のロケーション654a中の第2のUE654と、第3のロケーション656a中の第3のUE656とを含む例示的なUEは、GNSS衛星コンスタレーション674と衛星通信コンスタレーション676とを利用するように構成される。ロケーション652a、654a、656aは、衛星コンスタレーション674、676の一般的なカバレージエリア内にあるが、障壁658および建築物660など、ローカルな妨害が、UEと衛星との間の見通し線を妨害し得る。他の地質学的構造および人工構造がUEと衛星との間の信号を妨害し得るので、障壁658および建築物660は例である。UE652、654、656は、1つまたは複数のワイヤレスネットワークおよび対応するネットワーク局と通信するように構成され得る。たとえば、第1のUE652はWiFiアクセスポイント662と通信していることがあり、第2のUE654は通信コンスタレーション676中のSVと通信していることがあり、第3のUE656はセルラー基地局664と通信していることがある。一例では、第1のUE654と第2のUE654とは、サイドリンク接続(たとえば、PC5)を介して通信するように構成され得る。アクセスポイント662と、SVと、基地局664とは、WWANおよび/またはインターネットを介して、LMF120など、1つまたは複数のネットワークサーバ668に通信可能に結合され得る。サーバ668は、サーバ400の構成要素の一部または全部を含み得、サーバ400はサーバ668の一例である。ネットワークサーバ668は、測定履歴データベース670およびSVエフェメリスデータ672と対話するように構成され得る。測定履歴データベース670は、リレーショナルデータベース(たとえば、SQL、オラクルなど)、または、ネットワーク中のUEから受信された衛星観測情報を記憶するように構成された他のフラットファイル構成(たとえば、XML、JSON、CSVなど)であり得る。SVエフェメリスデータ672は、GNSSおよび衛星通信コンスタレーション674、676についての天球座標および関連するSV情報を含み得る。
【0079】
[0091]一実施形態では、UE652、654、656は、それらのそれぞれのロケーション652a、654a、656a(たとえば、L1、L2、L3)および観測のそれぞれの時間(たとえば、tx、ty、tz)における衛星観測情報を取得するように構成される。観測は、周期的に(たとえば、1秒、5秒、10秒、20秒、100秒、500秒など)または他のトリガ条件(たとえば、ネットワークコマンド、ロケーション、時刻、SV検出など)を介して取得され得、GNSSおよび通信コンスタレーション674、676カバレージデータをクラウドソーシングするために使用され得る。たとえば、観測は、検出されたGNSS SV(たとえば、NS[])、検出された通信SV(SN[])、信号強度、および算出された範囲など、情報のアレイを含み得る。他のSVパラメータも観測され得る。一例では、UE652、654、656はまた、観測の時間においてそれぞれのサービング局についての局識別情報など、地上波および衛星ネットワーク情報を記憶し得る。UE652、654、656は、それらのそれぞれの観測データを、それぞれのネットワークおよび/またはサイドリンク接続を介して測定履歴データベース670に提供し得る。サーバ668および/または測定履歴データベース670は、信号情報を衛星ロケーションと相関させるために、1つまたは複数の機械学習、ニューラルネットワーク、および/または連合学習スキーマにおいて観測データおよびSVエフェメリスデータ672を利用し得る。SVエフェメリスデータが知られているので、機械学習モデルは、異なるロケーションおよび時間についての観測予測を生成するために使用され得る。得られた観測予測(たとえば、ヒートマップ)は、ネットワーク局に提供され、衛星通信ネットワークが所与のロケーションおよび時間においてアクセス可能であることになるかどうかを決定するために使用され得る。
【0080】
[0092]
図7を参照すると、ネットワーク優先度付けのための例示的なデータ構造700が示されている。データ構造700は、UE200またはサーバ400上で持続し得、リレーショナルデータベースアプリケーション(たとえば、オラクル、SQL、dBaseなど)、フラットファイル(たとえば、JSON、XML、CVS)、バイナリファイル、ルックアップテーブル、または、持続し、コンテキストベース優先度付けモデルをインデックス付けするように構成された他のファイル構造を含み得る。データ構造700は、データ構造700中のレコードを照会し、更新し、付加し、インデックス付けするように構成された、記憶されたプロシージャなど、他の命令を含み得る。一例では、データ構造は、コンテキスト、アプリケーション、ネットワークおよび優先度付け情報を含む、複数のレコード702a、702b、...702nを含み得る。優先度付け値に関連し得る慎重な動作環境および/またはシステム状態を識別するために、1つまたは複数のコンテキストフィールド704が使用され得る。限定ではなく例として、コンテキスト値は、UEが屋内ロケーション中に位置するのか屋外ロケーション中に位置するのか人口密度の高いロケーション中に位置するのか人口が希薄なロケーション中に位置するのか、気象条件(たとえば、RF伝搬に影響を及ぼす激しい雨/嵐)、UEによって受信されたネットワーク信号の品質、利用可能性、およびタイプ、電力ステータス(たとえば、充電、外部電源)、アクティブモードおよびスリープモード、ユーザに対する相対ロケーション、RF信号に影響を及ぼし得る周辺デバイス(たとえば、外部アンテナ、カード/チップリーダー、デバイスカバーなど)の存在を分類するために使用され得る。コンテキストを記述するために、他の動作環境および/またはシステム状態パラメータが使用され得る。一例では、1つまたは複数の定義されたコンテキスト値は、一意のインデックスをもつコンテキストクラスにグループ化され得る。コンテキストフィールド704は、そのようなコンテキストクラスインデックスに関連し得る(すなわち、レコード702a、702b...702nのうちの1つまたは複数は、コンテキストクラスにおけるコンテキストの各々に関連し得る)。
【0081】
[0093]一実施形態では、各レコード702a、702b...702nは、コンテキストフィールド704と、1つまたは複数のアプリケーション706と、複数の潜在的ネットワーク708とを含み得、アプリケーションとネットワークとの組合せが優先度値710を含む。アプリケーション706は、ネットワークデータサービスを利用し得るUE上で実行している潜在的アプリケーションを示す。潜在的ネットワーク708は、(たとえば、ハードウェアおよび加入者構成に基づいて)UEが利用し得るワイヤレス通信ネットワークを示す。優先度値710は、UEが通信のために使用し得る潜在的に利用可能なネットワーク708の各々についてのネットワーク選好の順序を表し得る。一例では、レコードは、UE上で実行しているすべてのアプリケーションのための通信に優先度を付けるために使用され得る優先度値の1つのリスト(たとえば、1つのアプリケーション706)を含み得る。別の例では、レコードは複数のアプリケーション706を含み得、各アプリケーションは同じまたは異なるネットワーク優先度値に関連し得る。たとえば、UEは、音声通信のためのあるネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク)と、メッセージングのための別のネットワーク(たとえば、衛星ネットワーク)と、ストリーミングビデオのための別のネットワーク(たとえば、WiFiネットワーク)とを利用するように構成され得る。他の組合せ、またはネットワークおよびアプリケーションが可能である。優先度値710は、連続的なカバレージ(たとえば、ミッションクリティカルな通信)を保証すること、あるいは、帯域幅を最大にすること、および/または帯域幅使用料を最小にすることの、ユーザ選好に基づき得る。優先度値を決定するために、他の商業および個人選好ファクタが使用され得る。一実施形態では、UEは、ユーザが、コンテキスト、(1つまたは複数の)アプリケーション、ネットワークおよび関連する優先度値を入力または選択することを可能にするためのユーザインターフェースを含み得る。一例では、LMF120またはBS160などのネットワークエンティティが、標準的なメッセージング(たとえば、NRPPa、RRCなど)を介してUEに、データ構造700ならびに対応するコンテキスト、アプリケーション、ネットワークおよび優先度値を提供するように構成され得る。ネットワークエンティティは、ネットワーク需要メトリックに基づいて優先度値を修正するように構成され得る。たとえば、衛星ネットワークに対する高い需要の期間において、BS160は、衛星ネットワーク上の電子メールアプリケーションおよびメッセージングアプリケーションの優先度を低減し、別のネットワーク(たとえば、セルラーまたはWiFi)上のそれらのアプリケーションについての優先度を増加させるようにデータ構造700を更新するように構成され得る。更新されたデータ構造を受信すると、UEは、示されたネットワークが利用可能である場合、それらのアプリケーションについてネットワークを変更することを試みるように構成され得る。UEは、優先度および/またはネットワーク接続の変更を示すための通知メッセージをユーザに提供するように構成され得る。ネットワーク再構成は、自動的に発生し得るか、またはユーザ承認を必要とし得る。UE上で優先度値を再構成するために、他のネットワークパラメータが使用され得る。
【0082】
[0094]
図8A~
図8Eを参照すると、セルラー通信システムと衛星通信システムとの間で切り替えるための例示的な方法が示されている。第1の方法800では、段階802において、
図5A中のUE505など、UEが、セルラーモードにあり、基地局502など、基地局と通信していることがある。段階804において、UE505のユーザ、またはUE505上で実行しているアプリケーションが、セルラーモードから衛星モードへの変更を要求し得る。たとえば、カバレージエリア502a、504aに対してトラジェクトリ(軌跡)506に基づいてセルラーネットワークから衛星ネットワークへの変更をトリガするために、ナビゲーションアプリケーションが使用され得る。一例では、段階804において変更を要求するために、セルラー通信に関連するサービス品質(QoS)パラメータが使用され得る。たとえば、切替えをトリガするために、QoSの減少が使用され得る。一実施形態では、要求は、すべてのサービス(たとえば、音声およびデータ)についてのものであり得る。別の実施形態では、要求は、いくつかのアプリケーションがセルラーネットワークを使用し続け得、他のものが衛星ネットワークを利用し得るように、1つまたは複数のアプリケーションに限定され得る。たとえば、現在のネットワークについての異なる優先度値をもつ、UE上のアプリケーションの実行は、段階804における衛星モードについての要求をトリガし得る。段階806において、UE505は、衛星ネットワークが検出される可能性があるかどうかを決定し得る。一例では、UE505は、現在のコンテキストを決定し、その決定を現在のコンテキストに基づかせ得る(たとえば、屋内コンテキストは、衛星通信の可能性がないことを示す)。UE505は、
図6Bで説明されたものなど、ネットワークからのSV観測予測を受信し、その観測予測に基づいて、衛星ネットワークが検出される可能性があるかどうかを決定するように構成され得る。一実施形態では、UE505は、セルラーネットワークに接続されている間に衛星ネットワークの探索を同時に実施するように構成され得る。衛星が検出されたか、または検出される可能性がある場合、段階808において、UE505は、セルラーモードからデタッチし、衛星モードをアクティブにし得る。モード変更は、UE505全体(たとえば、すべての音声およびデータサービス)についてのものであるか、または1つまたは複数のアプリケーションに限定され得る。アプリケーションおよびモード選択は、
図7で説明されたような優先度値に基づき得る。
【0083】
[0095]第2の方法820では、段階822において、
図5B中のUE505など、UEが、第1の衛星通信モードにあり、第1のSV504など、第1のSVと通信していることがある。段階824において、UE505のユーザ、またはUE505上で実行しているアプリケーションが、第1の衛星モードから第2の衛星モードへの変更を要求し得る。たとえば、カバレージエリア504a、524aに対するトラジェクトリ526に基づいて第1の衛星ネットワークから第2の衛星ネットワークへの変更をトリガするために、ナビゲーションアプリケーションが使用され得る。一例では、段階824における変更を要求するために、第1の衛星ネットワーク上での通信に関連するQoSパラメータが使用され得る。一実施形態では、要求は、すべてのサービス(たとえば、音声およびデータ)についてのものであり得る。別の実施形態では、要求は、いくつかのアプリケーションが第1の衛星ネットワークを使用し続け得、他のものが第2の衛星ネットワークを利用し得るように、1つまたは複数のアプリケーションに限定され得る。たとえば、第1の衛星ネットワークについての異なる優先度値をもつ、UE上のアプリケーションの実行は、段階824における第2の衛星モードについての要求をトリガし得る。段階826において、UE505は、第2の衛星ネットワークが検出される可能性があるかどうかを決定し得る。一例では、UE505は、現在のコンテキストを決定し、決定を現在のコンテキストに基づかせ得る(たとえば、UE505がカバレージエリア506aの外側に位置する場合、第2の衛星ネットワークとの通信の可能性はない)。UE505は、
図6Bで説明されたものなど、第2の衛星ネットワークからのSVを含むSV観測予測を受信し、その観測予測に基づいて、第2の衛星ネットワークが検出される可能性があるかどうかを決定するように構成され得る。一例では、UE505は、第1の衛星ネットワークに接続されている間に同時に第2の衛星ネットワークの探索を実施するように構成され得る。第2の衛星ネットワークが検出されたか、または検出される可能性がある場合、段階828において、UE505は、第1の衛星モードから解放し、第2の衛星モードに切り替え得る。モード変更は、UE505全体(たとえば、すべての音声およびデータサービス)についてのものであるか、または1つまたは複数のアプリケーションに限定され得る。優先度値は、どのアプリケーションが第1の衛星通信ネットワークを利用し、どのアプリケーションが第2の衛星通信ネットワークを利用するかを決定するために使用され得る。
【0084】
[0096]第3の方法840では、ネットワークの様々な組合せが使用され得、UEが、異なるネットワークの利用可能性に基づいてネットワークモードを修正するように構成され得る。たとえば、段階842において、
図5C中の車両545など、UEが、セルラーモードおよび第1の衛星モードにあり、基地局502、および第1のSV504などの第1のSVと通信することが可能であり得る。段階844において、UE505のユーザ、またはUE505上で実行しているアプリケーションが、セルラーモードをデタッチすることなしに第1の衛星モードから第2の衛星モードへの変更を要求し得る。段階846において、UE505は、第2の衛星ネットワークが検出される可能性があるかどうかを決定し得る。一例では、UE505は、ヒートマップ(たとえば、観測予測)に基づいて第1および第2の衛星システムのためのカバレージエリアを決定することなど、現在のコンテキストを決定し得る。一例では、UE505は、セルラーネットワークおよび第1の衛星ネットワークに接続されている間に同時に第2の衛星ネットワークの探索を実施するように構成され得る。第2の衛星ネットワークが検出されたか、または検出される可能性がある場合、段階848において、UE505は、セルラーモード接続を維持しながら、第1の衛星モードから解放し、第2の衛星モードに切り替え得る。
【0085】
[0097]第4の方法860では、段階862において、UEが、第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信し得る。たとえば、UEは、基地局を介したセルラーネットワークと通信しているか、またはSVを介した衛星通信ネットワークと通信していることがある。1つまたは複数の信号は、第1のワイヤレス通信ネットワークとの通常の音声および/またはデータ通信中に受信され得る。段階864において、UEは、UEのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であるかどうかを決定し得る。一例では、第2のワイヤレス通信ネットワークは、衛星通信ネットワークであり得る。ロケーションおよび時間は、現在または将来の時間におけるUEの現在のロケーション、あるいは将来の時間における将来のロケーションであり得る。将来のロケーションおよび時間を決定するために、UE上で実行しているナビゲーションアプリケーションが使用され得る。一例では、UEは、第2のワイヤレス通信ネットワークが検出され得るロケーションおよび時間を示すSV観測予測を受信するように構成され得る。第2の通信ネットワークが利用可能である(たとえば、それが検出され得る)場合、段階866において、UEは、第1のワイヤレス通信ネットワークモードからデタッチし、第2のワイヤレス通信ネットワークに切り替え得る。段階868において、UEは、第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信し得る。1つまたは複数の信号は、第2のワイヤレス通信ネットワークにおけるUEと局(たとえば、SV)との間の標準的な登録および/あるいは音声またはデータ信号を含み得る。
【0086】
[0098]第5の方法880では、段階882において、UEが、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信し得る。たとえば、UEは、基地局を介したセルラーネットワークと通信しているか、またはサイドリンク(たとえば、RSUとのPC5)を介したV2Xネットワークと通信していることがある。1つまたは複数の信号は、地上波ネットワークを介した音声および/またはデータ通信中に受信され得る。段階884において、UEは、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出し得る。たとえば、UEは、1つまたは複数の信号を検出するためにSPS受信機217を利用し得る。一実施形態では、GNSS信号の存在は、UEが、LEO衛星コンスタレーションへの妨害されていないビューをもつロケーション中にあるという指示として使用され得る。一実施形態では、1つまたは複数の信号は、擬似ランダム雑音(PRN)コードなどの衛星識別(SVID)コードに基づいて特徴づけられ得、いくつかのSVIDまたはSVIDの組合せの存在が検出され得る。段階886において、UEは、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定し得る。一実施形態では、GNSSからのSVIDの検出は、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するのに十分であり得る。一例では、UEは、検出されたGNSS信号に基づいて衛星通信ネットワークが利用可能であるかどうかを決定するために、ルックアップテーブルまたは他のデータ構造を利用し得る。データ構造は、UEにローカルに記憶されるか、またはネットワークリソース(たとえば、ロケーションサーバ)に記憶され、UEにとって利用可能であり得る。ルックアップテーブルは、
図6Bで説明されたものなど、衛星カバレージ観測予測に基づき得る。GNSS SVの検出に基づいて衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するために、他の機能またはモデルも使用され得る。段階888において、UEは、地上波ワイヤレス通信ネットワークからデタッチし、衛星通信モードをアクティブにし得る。たとえば、UEは、インマルサット、イリジウム、スラーヤ、および/またはグローバルスターなど、衛星通信ネットワークと動作するように構成された1つまたは複数の衛星トランシーバ280を含み得る。UEは段階886において(すなわち、段階884においてGNSS信号を検出したことに基づいて)衛星通信ネットワークが利用可能であると決定したので、UEは、衛星通信ネットワークがカバレージエリア中の妨害または他の変動により利用可能でないときに地上波ネットワークから早まってデタッチすることを回避し得る。
【0087】
[0099]
図9を参照し、
図1~
図8Eをさらに参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに接続するための方法900が、図示された段階を含む。しかしながら、方法900は、一例であり、限定するものではない。方法900は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0088】
[00100]段階902において、方法は、ユーザ機器についてのコンテキストを決定することを含む。UE200は、コンテキストを決定するための手段である。UEのコンテキストは、現在の動作環境について説明し、UEの現在の状態をも考慮し得る。一例では、UEのコンテキストは、地理的ロケーション、一般的なロケーション(たとえば、屋内/屋外)、近接した地理(proximate geography)(たとえば、オープンスペース、峡谷、トンネル)、ネットワークデバイスの密度(たとえば、地方地域などの疎なエリア、スポーツスタジアムなどの密なエリア)、または他の定義された動作環境に基づき得る。時間、日付、周辺デバイスの存在、ならびに、電力レベル、受信および送信プロセッサスタックのステータス、スリープモード、無線信号の検出、現在のネットワークのQoS、およびユーザ選好などの機器状態パラメータなど、他のファクタが、コンテキストを定義し得る。コンテキストを決定するために、RF検知、レーダー、ライダー、光センサー、近接度センサーなど、他のセンサーが使用され得る。たとえば、RF検知は、UEが屋内に位置するかどうかを決定するために使用され得る。GNSS信号強度は、空の領域へのLOSが妨害されるかどうかを決定するために使用され得る。動作中、UEのコンテキストは、データ構造700中の1つまたは複数のレコードに関連し得る。
【0089】
[00101]段階904において、方法は、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することを含む。UE200は、1つまたは複数のアプリケーションを検出するための手段である。アプリケーションは、ネットワークおよび/またはインターネットに関連するデータ接続を利用するように構成され得る。たとえば、音声、電子メール、メッセージング、ストリーミング、ビデオ会議、オペレーションシステム更新、および他のアプリケーションが、通信ネットワークを介してデータを取得し得る。UEは、プロセッサリソースを管理し、アクティブなアプリケーションを監視するように構成され得る。
【0090】
[00102]段階906において、方法は、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することを含む。UE200は、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するための手段である。一例では、
図7を参照すると、段階902において決定されたコンテキストは、データ構造700中の1つまたは複数のレコード702a、702b...702nを選択するために使用され得る。1つまたは複数のワイヤレスネットワークは、コンテキスト704と段階904において決定されたアプリケーション706とに関連する潜在的ネットワーク708に基づき得る。
【0091】
[00103]段階908において、方法は、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することを含む。UE200は、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを検出するための手段である。一例では、UE200は、潜在的ネットワーク708のカバレージエリアに関連するヒートマップデータを受信するように構成され得る。ヒートマップデータは、たとえば、衛星ネットワークが利用され得る時間およびロケーションを示す、1つまたは複数の衛星ネットワークについての観測予測であり得る。観測予測に関して衛星ネットワークについての有効な時間およびロケーションを識別することは、ワイヤレスネットワークを検出することであり得る。別の例では、UE200は、実行しているアプリケーション708に基づいて潜在的ネットワーク708中のネットワークのうちの1つまたは複数を検出するために、能動走査を実施するように構成され得る。
【0092】
[00104]段階910において、方法は、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続することを含む。UE200は、ワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続するための手段である。データ構造700は、コンテキスト704とアプリケーション706と潜在的ネットワーク708とに関連する複数の優先度値710を含み得る。複数のワイヤレスネットワークが利用可能であり、UE200が1つのワイヤレスネットワークを利用するように構成される場合、UEは、アプリケーション706に関連する優先度値710に基づいて潜在的ネットワーク708を選択し得る。一例では、優先度値710は、使用履歴に基づいて重み付けされ得る(たとえば、ユーザがテクスティングの履歴を有するとき、音声通信を使用することと比較してメッセージングサービスがより高く重み付けされ得る)。UE200が同時に複数のネットワークを利用するように構成される場合、ネットワークは、実行しているアプリケーションと優先度値710とに基づいて選択され得る。たとえば、第1のレコード702aは、第1のコンテキスト(すなわち、コンテキスト-1)では、セルラーが音声通信のための好ましい接続であり(すなわち、優先度=1)、WiFi/BTが、メッセージングアプリケーション、電子メールアプリケーション、ストリーミングアプリケーション、ビデオ呼アプリケーション、およびOS更新アプリケーションのための好ましい接続であることを示す。他のレコード702b...702nは、異なるアプリケーションについて異なるネットワーク優先度を有し得る。
【0093】
[00105]
図10を参照し、
図1~
図8Eをさらに参照すると、ユーザ機器に支援データを提供するための方法1000が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1000は、一例であり、限定するものではない。方法1000は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0094】
[00106]段階1002において、方法は、ユーザ機器に関連するコンテキストおよびアプリケーション情報を決定することを含む。LMF120およびネットワーク制御モジュール162など、サーバ400が、UEについてのコンテキストおよびアプリケーション情報を決定するための手段である。一例では、UEのためのデータ構造700はネットワークサーバ上で持続し得、サーバは、UE IDなどの識別情報に基づいて、UEに関連するレコード702a、702b...702nを取得するように構成され得る。UEは、識別およびコンテキスト情報を含む1つまたは複数の要求支援メッセージを提供するように構成され得、サーバは、データ構造700に基づいてコンテキストおよびアプリケーション情報を決定するために要求支援メッセージを利用し得る。UEのコンテキストを決定するために、支援データメッセージについての要求中の他の情報が使用され得る。一実施形態では、サーバは、たとえばUEのロケーションおよび/またはトラジェクトリに基づいて、UEのコンテキストを決定するように構成され得る。コンテキストおよびUE識別情報は、データ構造700中の1つまたは複数のレコードを決定するために使用され得る。
【0095】
[00107]段階1004において、方法は、コンテキストおよびアプリケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することを含む。サーバ400は、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するための手段である。サーバは、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークとして、レコード702a、702b...702n中の潜在的ネットワーク708を利用し得る。すなわち、潜在的ネットワーク708が優先度値710に関連する場合、サーバは、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークに潜在的ネットワークを含め得る。一実施形態では、UEが、実行しているまたは好ましいアプリケーションの指示を含む要求支援メッセージを提供し得、サーバは、示された好ましいまたは実行しているアプリケーションに基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを潜在的ネットワーク708に限定し得る。
【0096】
[00108]段階1006において、方法は、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つのための支援データを生成することを含む。サーバ400は、支援データを生成するための手段である。一例では、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークは、WiFiおよびセルラー(たとえば、LTE、5G NRなど)などの地上波ネットワークと、衛星ベース技術とを含み得る。支援データは、UEがワイヤレスネットワークに加わることを可能にするために、プロトコル、証明、タイミング、インターフェース、エフェメリス、または他の情報を含み得る。一例では、支援データは、同じまたは異なる無線アクセス技術(たとえば、第1の衛星ネットワークおよび第2の衛星ネットワーク)を使用していくつかのワイヤレスネットワークに加わるための情報を含み得る。一例では、サーバは、ネットワーク負荷を低減しようとして支援データを提供するように構成され得る。たとえば、衛星ネットワーク上のトラフィックが低減されなければならない場合、サーバは、いくつかのUEが衛星ネットワークリソースと地上波ネットワークリソースとの間で音声アプリケーションおよびデータアプリケーションを分岐させることを可能にするために、支援データを提供し得る。支援データは、地上ベース潜在的ネットワークオプション708に関連する優先度値に基づき得る。
【0097】
[00109]段階1008において、方法は、ユーザ機器に支援データを送信することを含む。基地局502またはSV504は、支援データを送信するための例示的な手段である。一例では、セルラーネットワークが、LPP、NRPPa、RRCなど、支援データベースメッセージングプロトコル(assistance data based messaging protocol)を提供するように構成され得る。衛星システムが、支援データを送信するためにプロプライエタリメッセージングフォーマットを使用し得る。概して、支援データは、UEが第2の通信ネットワークに接続することを可能にするために、第1の通信ネットワークを介して到着し得る。
【0098】
[00110]
図11を参照し、
図1~
図8Eをさらに参照すると、衛星カバレージ予測を提供するための方法1100が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1100は、一例であり、限定するものではない。方法1100は、たとえば、段階が追加され、除去され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へとスプリットされるようにすることによって、変えられ得る。
【0099】
[00111]段階1102において、方法は、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することを含む。サーバ668などのサーバ400、またはUE654などのUE200が、衛星観測情報を受信するための手段である。一実施形態では、
図6Bを参照すると、複数のUEが、異なるロケーションからおよび異なる時間において衛星信号を取得し得る。たとえば、UE652、654、656は、それらのそれぞれのロケーション652a、654a、656a(たとえば、L1、L2、L3)におけるおよびそれぞれの時間(たとえば、tx、ty、tz)における衛星観測情報を取得するように構成され得る。観測は、周期的にまたは他のトリガ条件を介して取得され得、GNSSおよび通信コンスタレーション674、676カバレージデータをクラウドソーシングするために使用され得る。たとえば、観測は、検出されたGNSS SV(たとえば、NS[])の識別、検出された通信SV(SN[])の識別、信号強度、および算出された範囲など、情報のアレイを含み得る。他のSVパラメータも観測され得る。UEは、サーバ668および測定履歴データベース670に観測情報を提供するためにネットワーク接続を利用し得る。一実施形態では、UE200が、衛星観測情報をローカルに取得し、ネットワークサーバに観測情報を送信しないことがある。すなわち、UEは、UEによって取得された観測データを処理するために連合学習スキーマを使用し得る。
【0100】
[00112]段階1104において、方法は、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することを含む。サーバ400は、衛星ロケーション情報を決定するための手段である。一例では、GNSSおよび通信ネットワーク中のSVのロケーションは、知られているか、またはエフェメリスデータ672に基づいてプロットされ得る。サーバ668は、それぞれのSVのロケーションを決定するために、段階1102において受信された衛星観測情報中の識別および時間情報を利用するように構成され得る。
【0101】
[00113]段階1106において、方法は、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することを含む。サーバ400は、観測予測を生成するための手段である。概して、観測予測は、衛星接続が所与のロケーションおよび時間において使用され得るかどうかを決定するために、UEによって使用され得る。観測予測はまた、ネットワーク中のSVから送信された信号を識別するために必要とされる探索時間を低減し得る。一例では、教師あり機械学習モジュールが、トレーニングデータとして衛星ロケーションを利用し得、ラベルは、対応する観測情報中のパラメータであり得る。他の機械学習スキーマも使用され得る。たとえば、教師なし学習方法が、複数のUEから受信された衛星観測情報および衛星ロケーション情報に基づいて、クラスタリング、次元削減、異常検出、および/または相関ルールマイニング(association rule-mining)を利用し得る。観測予測を生成するために、ニューラルネットワークおよび連合学習などの他のモデル化方法が使用され得る。たとえば、UEの各々は、それらのそれぞれの衛星観測情報を維持し、観測予測を決定するために機械学習を利用するように構成され得る。他のエッジ技法も使用され得る。一例では、UEは、実際の結果に基づいて観測予測を更新するように構成され得、更新された予測をサーバ668に返し得、サーバは、観測予測モデルを更新するように構成され得る。
【0102】
[00114]段階1108において、方法は、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供することを含み、ここにおいて、観測予測は、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む。サーバ400およびUE200は、観測予測を提供するための例示的な手段である。一実施形態では、サーバ668または別のエッジサーバは、ワイヤレスネットワークプロトコル(たとえば、LPP、NRPP、RRCなど)、またはプロプライエタリ衛星プロトコルを介して、観測予測を支援データとしてUEに提供するように構成され得る。V2Xネットワークでは、
図5Cを参照すると、RSU542は、ワイヤードまたはワイヤレス接続(たとえば、Uuインターフェース)を介して観測予測を受信し得、サイドリンクプロトコル(たとえば、PC5)を介して1つまたは複数のUEに観測予測を提供し得る。
【0103】
[00115]一実施形態では、UEは、サイドリンク技術(たとえば、PC5)を介して他のネットワーク局に、(たとえば、連合学習スキーマにおいて)それらのローカルに生成された観測予測を提供するか、またはサーバ668から受信された観測予測を提供するように構成され得る。異なるUE間のサイドリンクの使用は、SVがエリア中の他のUEから見られ得るかどうかの、よりリアルタイムな通信を可能にし得る。一例では、推定位置および時間は、UEの現在のロケーションおよび現在または将来の時間であり得る。推定位置は、UEのトラジェクトリに基づく将来のロケーションおよび将来の時間でもあり得る。
【0104】
[00116]
図12を参照すると、衛星トランシーバ1200の一例が示されている。衛星トランシーバ1200は、UE200中の衛星トランシーバ280の一例であり得る。衛星トランシーバ1200は、(たとえば、衛星504から)順方向リンク通信信号を受信するための少なくとも1つのアンテナ1210を含み、順方向リンク通信信号はアナログ受信機1214に転送され、ここで、それらはダウンコンバートされ、増幅され、デジタル化される。同じアンテナが送信機能と受信機能の両方をサービスすることを可能にするために、デュプレクサ要素1212が使用され得る。代替的に、衛星トランシーバ1200は、異なる送信および受信周波数において動作するために別個のアンテナを使用し得る。アナログ受信機1214によって出力されたデジタル通信信号は、少なくとも1つのデジタルデータ受信機1216Aと少なくとも1つのサーチャ受信機1218とに転送される。トランシーバの複雑さの許容できるレベルに応じて、所望のレベルの信号ダイバーシティを取得するために、(たとえば、デジタルデータ受信機1216Nによって表されるような)追加のデジタルデータ受信機が使用され得る。少なくとも1つのユーザ端末制御プロセッサ1220が、デジタルデータ受信機1216A~1216Nとサーチャ受信機1218とに結合される。制御プロセッサ1220は、機能の中でも、基本信号処理、タイミング、電力およびハンドオフ制御または協調、ならびに信号キャリアのために使用される周波数の選択を提供し得る。制御プロセッサ1220によって実施され得る別の基本制御機能は、様々な信号波形を処理するために使用されるべき機能の選択または操作である。制御プロセッサ1220による信号処理は、相対的信号強度の決定と、様々な関係する信号パラメータの算出とを含み得る。タイミングおよび周波数など、信号パラメータのそのような算出は、測定の増加された効率または速度あるいは制御処理リソースの改善された割振りを提供するための、追加または別個の専用回路の使用を含み得る。
【0105】
[00117]デジタルデータ受信機1216A~1216Nの出力は、UT1200内のデジタルベースバンド回路1222に結合される。デジタルベースバンド回路1222は、たとえば、
図2に示されているようにUE200との間で情報を転送するために使用される処理および提示要素を含む。
図12を参照すると、ダイバーシティ信号処理が使用される場合、デジタルベースバンド回路1222は、ダイバーシティ結合器およびデコーダ(図示せず)を含み得る。これらの要素のうちのいくつかはまた、制御プロセッサ1220の制御下で動作するか、またはそれと通信していることがある。音声または他のデータが、衛星トランシーバ1200より発信する出力メッセージまたは通信信号として準備されるとき、デジタルベースバンド回路1222は、送信のための所望のデータを受信し、記憶し、処理し、場合によっては準備するために使用され得る。デジタルベースバンド回路1222は、このデータを、制御プロセッサ1220の制御下で動作する送信変調器1226に提供する。送信変調器1226の出力は電力コントローラ1228に転送され、電力コントローラ1228は、アンテナ1210から衛星(たとえば、衛星504)への出力信号の最終送信のために、出力電力制御を送信電力増幅器1230に提供する。
【0106】
[00118]衛星トランシーバ1200は、制御プロセッサ1220に関連するメモリ1232をも含み得る。メモリ1232は、制御プロセッサ1220による実行のための命令ならびに制御プロセッサ1220による処理のためのデータを含み得る。メモリ1232は、リターンサービスリンク(return service link)を介して衛星トランシーバ1200によって衛星504に送信されるべきRF信号に適用されるべき時間または周波数調整を実施するための命令を含み得る。衛星トランシーバ1200は、随意のローカル時間、周波数および/または位置基準1234(たとえば、GPS受信機)をも含み得、その基準は、たとえば、衛星トランシーバ1200のための時間または周波数同期を含む、様々な適用例のために、ローカル時間、周波数および/または位置情報を制御プロセッサ1220に提供し得る。一実施形態では、これらの機能は、UE200中のSPS受信機217によって実施され得る。デジタルデータ受信機1216A~1216Nおよびサーチャ受信機1218は、特定の信号を復調し、追跡するように、信号相関要素で構成され得る。サーチャ受信機1218は、パイロット信号、または他の比較的固定されたパターンの強い信号を探索するために使用され、デジタルデータ受信機1216A~1216Nは、検出されたパイロット信号に関連する他の信号を復調するために使用される。しかしながら、デジタルデータ受信機1216は、信号雑音に対する信号チップエネルギーの比を正確に決定し、パイロット信号強度を構築するために、獲得の後にパイロット信号を追跡するように割り当てられ得る。したがって、これらのユニットの出力は、パイロット信号または他の信号中のエネルギー、またはその周波数を決定するために監視され得る。これらの受信機はまた、復調されている信号について現在の周波数およびタイミング情報を制御プロセッサ1220に提供するために監視され得る周波数追跡要素を使用する。一実施形態では、制御プロセッサ1220は、適宜に、同じ周波数帯域にスケーリングされたとき、受信された信号がどの程度まで発振器周波数からオフセットされるかを決定するために、そのような情報を使用し得る。周波数誤差および周波数シフトに関係するこのおよび他の情報は、必要に応じてストレージまたはメモリ要素(たとえば、メモリ1232)に記憶され得る。制御プロセッサ1220はまた、衛星トランシーバ1200と1つまたは複数のアプリケーションプロセッサ230との間の通信を可能にするために、UEインターフェース回路1250に結合され得る。UEインターフェース回路1250は、様々なUE構成との通信のために必要に応じて構成され得、したがって、UE200によって使用される様々な通信技術に応じて、様々なトランシーバおよび関係する構成要素を含み得る。制御プロセッサ1220は、処理回路1242、メモリデバイス1244、またはコントローラ1246のうちの1つまたは複数を含み得、それらは、衛星トランシーバ1200のためのロケーション報告関係動作および/またはページング関係動作を独立してまたは協働的に実施する。例示的な一実装形態では、処理回路1242は、これらの動作の一部または全部を実施するように構成(たとえば、プログラム)され得る。別の例示的な実装形態では、(たとえば、プロセッサの形態の)処理回路1242は、これらの動作の一部または全部を実施するために、メモリデバイス1244に記憶されたコードを実行する。別の例示的な実装形態では、(たとえば、アプリケーション固有論理を含む)コントローラ1246は、これらの動作の一部または全部を実施するように構成(たとえば、プログラム)され得る。制御プロセッサ1220内に含まれるものとして
図12に示されているが、他の実装形態では、処理回路1242、メモリデバイス1244、またはコントローラ1246のうちの1つまたは複数は、制御プロセッサ1220に結合された別個のサブシステムであり得る。
【0107】
[00119]他の例および実装形態は、本開示の範囲および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上記で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。たとえば、LMF120中で行われるものとして上記で説明された、1つまたは複数の機能、またはそれらの1つまたは複数の部分は、TRP300または基地局160によってなど、LMF120の外部で実施され得る。
【0108】
[00120]別段に記載されていない限り、互いに接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0109】
[00121]別段に明記されていない限り、本明細書で使用される、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づき、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づき得ることを意味する。
【0110】
[00122]本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。たとえば、「プロセッサ」は、1つのプロセッサまたは複数のプロセッサを含み得る。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0111】
[00123]また、本明細書で使用される、(場合によっては、「のうちの少なくとも1つ」で終わるまたは「のうちの1つまたは複数」で終わる)項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙、あるいは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」の列挙あるいは「A、またはB、またはC」の列挙が、AまたはBまたはC、あるいはAB(AおよびB)、あるいはAC(AおよびC)、あるいはBC(BおよびC)、あるいはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、あるいは2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、ある項目、たとえば、プロセッサが、AまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという具陳、あるいはある項目が機能Aまたは機能Bを実施するように構成されるという具陳は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」あるいは「Aを測定するまたはBを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはAを測定するおよびBを測定するように構成され得る(ならびにAおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の具陳は、Aを測定するための手段(これは、Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されることも構成されないこともある)、またはAおよびBを測定するための手段(これは、AおよびBのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、ある項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという具陳は、その項目が、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施することおよび機能Yを実施することを行うように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されることも構成されないこともある)か、またはXを測定することおよびYを測定することを行うように構成され得る(ならびにXおよびYのどちらを測定すべきか、またはその両方を測定すべきかを選択するように構成され得る)ことを意味する。特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、および/あるいは特定の要素が、ハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなど、ポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
【0112】
[00124]上記で説明されたシステムおよびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に様々なプロシージャまたは構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0113】
[00125]ワイヤレス通信システムは、通信が、ワイヤレスに、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁波および/または音響波によって搬送される、通信システムである。ワイヤレス通信ネットワークは、すべての通信がワイヤレスに送信されるとは限らないことがあり、少なくともいくつかの通信がワイヤレスに送信されるように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が、もっぱら通信のためのものであること、または均等に主に通信のためのものであることを必要とせず、あるいはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信能力(一方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のための少なくとも1つの無線機(各無線機は、送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0114】
[00126]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を提供するように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしに示されている。この説明は、例示的な構成を提供し、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の上記の説明は、説明された技法を実装するための説明を提供する。本開示の範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
【0115】
[00127]本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、ダイナミックメモリを含む。
【0116】
[00128]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすかまたは超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれ以内である、またはそれを下回る)という記述は、その値が、第1のしきい値よりもわずかに低い第2のしきい値よりも小さいかまたはそれに等しいという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも低い1つの値である。
【0117】
[00129]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0118】
[00130]条項1. 通信ネットワーク間で切り替えるための方法であって、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチすることと、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することとを備える、方法。
【0119】
[00131]条項2. 第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することが、モバイルデバイスについてのコンテキストを決定することを含む、条項1に記載の方法。
【0120】
[00132]条項3. 第1のワイヤレス通信ネットワークがセルラーネットワークであり、第2のワイヤレス通信ネットワークが衛星ネットワークである、条項1または2のいずれかに記載の方法。
【0121】
[00133]条項4. 第1のワイヤレス通信ネットワークが第1の衛星ネットワークであり、第2のワイヤレス通信ネットワークが第2の衛星ネットワークである、条項1から3のいずれかに記載の方法。
【0122】
[00134]条項5. 第1のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時にセルラーネットワークから1つまたは複数の信号を受信することと、第2のワイヤレス通信ネットワーク上で1つまたは複数の信号を受信することと同時にセルラーネットワークから1つまたは複数の信号を受信することとをさらに備える、条項4に記載の方法。
【0123】
[00135]条項6. 第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することは、上記時間におけるモバイルデバイスのロケーションが第2のワイヤレス通信ネットワークのカバレージエリア内にあると決定することを含む、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0124】
[00136]条項7. 衛星観測予測を受信することをさらに備え、ここにおいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することが、上記ロケーションおよび上記時間における1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示に基づく、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0125】
[00137]条項8. 衛星観測予測がネットワーク局から受信される、条項7に記載の方法。
【0126】
[00138]条項9. 衛星観測予測がサイドリンクを介して近接ユーザ機器から受信される、条項7に記載の方法。
【0127】
[00139]条項10. ネットワークサーバに衛星観測情報を提供することをさらに備え、ここにおいて、衛星観測情報が、第1のワイヤレス通信ネットワーク、第2のワイヤレス通信ネットワーク、またはその両方から受信された信号に基づく、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0128】
[00140]条項11. ワイヤレスネットワーク上で通信する方法であって、ユーザ機器についてのコンテキストを決定することと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続することとを備える、方法。
【0129】
[00141]条項12. ユーザ機器についてのコンテキストを決定することは、ユーザ機器が構造内に位置すると決定することに基づく、条項11に記載の方法。
【0130】
[00142]条項13. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、セルラーネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項11または12のいずれかに記載の方法。
【0131】
[00143]条項14. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、第1の衛星通信ネットワークと第2の衛星通信ネットワークとを含む、条項11から13のいずれかに記載の方法。
【0132】
[00144]条項15. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、Wi-Fiネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項11から14のいずれかに記載の方法。
【0133】
[00145]条項16. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、サイドリンクベースネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項11から15のいずれかに記載の方法。
【0134】
[00146]条項17. ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションが、音声通信アプリケーション、メッセージングアプリケーション、電子メールアプリケーション、メディアストリーミングアプリケーション、ビデオ発呼アプリケーション、会議アプリケーション、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つを含む、条項11から16のいずれかに記載の方法。
【0135】
[00147]条項18. 第1のワイヤレスネットワークおよび第2のワイヤレスネットワークに接続することをさらに備え、ここにおいて、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第1のものが、第1のワイヤレスネットワークを利用するように構成され、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第2のものが、第2のワイヤレスネットワークを利用するように構成された、条項11から17のいずれかに記載の方法。
【0136】
[00148]条項19. 第1のワイヤレスネットワークがセルラーネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが衛星通信ネットワークである、条項18に記載の方法。
【0137】
[00149]条項20. 第1のワイヤレスネットワークがサイドリンクベースネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが衛星通信ネットワークである、条項18に記載の方法。
【0138】
[00150]条項21. 第1のワイヤレスネットワークが第1の衛星通信ネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが第2の衛星通信ネットワークである、条項18に記載の方法。
【0139】
[00151]条項22. 衛星カバレージ予測を提供する方法であって、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供することと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を備える、方法。
【0140】
[00152]条項23. 衛星観測情報が、グローバルナビゲーション衛星システム中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、条項22に記載の方法。
【0141】
[00153]条項24. 衛星観測情報が、衛星通信ネットワーク中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、条項22または23のいずれかに記載の方法。
【0142】
[00154]条項25. 観測予測を生成することが、トレーニングデータとしての衛星ロケーション情報とラベルとしての衛星観測情報とを用いた1つまたは複数の機械学習方法を利用することを含む、条項22から24のいずれかに記載の方法。
【0143】
[00155]条項26. 観測予測を提供することが、セルラー通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信することを含む、条項22から25のいずれかに記載の方法。
【0144】
[00156]条項27. 観測予測を提供することが、サイドリンク通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信することを含む、条項22から26のいずれかに記載の方法。
【0145】
[00157]条項28. 通信ネットワーク間で切り替えるための方法であって、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにすることとを備える、方法。
【0146】
[00158]条項29. 少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することが、衛星識別コードを検出することを含む、条項28に記載の方法。
【0147】
[00159]条項30. 衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することが、少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号に基づいてデータ構造を照会することを含む、条項28または29のいずれかに記載の方法。
【0148】
[00160]条項31. データ構造がネットワークサーバに記憶され、モバイルデバイスが、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介してデータ構造を照会するように構成される、条項30に記載の方法。
【0149】
[00161]条項32. モバイルデバイスのロケーションを決定することと、1つまたは複数の信号とロケーションとの指示をネットワークサーバに送信することとをさらに備える、条項28から31のいずれかに記載の方法。
【0150】
[00162]条項33. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、ロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからデタッチすることと、上記時間の後に第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信することとを行うように構成された、装置。
【0151】
[00163]条項34. 少なくとも1つのプロセッサが、コンテキストを決定するようにさらに構成された、条項33に記載の装置。
【0152】
[00164]条項35. 第1のワイヤレス通信ネットワークがセルラーネットワークであり、第2のワイヤレス通信ネットワークが衛星ネットワークである、条項33または34のいずれかに記載の装置。
【0153】
[00165]条項36. 第1のワイヤレス通信ネットワークが第1の衛星ネットワークであり、第2のワイヤレス通信ネットワークが第2の衛星ネットワークである、条項33から35のいずれかに記載の装置。
【0154】
[00166]条項37. 少なくとも1つのプロセッサが、セルラーネットワークからの1つまたは複数の信号と第1のワイヤレス通信ネットワークを介した1つまたは複数の信号とを同時に受信することと、セルラーネットワークからの1つまたは複数の信号と第2のワイヤレス通信ネットワークを介した1つまたは複数の信号とを同時に受信することとを行うようにさらに構成された、条項36に記載の装置。
【0155】
[00167]条項38. 少なくとも1つのプロセッサは、上記時間におけるロケーションが第2のワイヤレス通信ネットワークのカバレージエリア内にあると決定するようにさらに構成された、条項33から37のいずれかに記載の装置。
【0156】
[00168]条項39. 少なくとも1つのプロセッサは、衛星観測予測を受信することと、上記ロケーションおよび上記時間における1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定することとを行うようにさらに構成された、条項33から38のいずれかに記載の装置。
【0157】
[00169]条項40. 少なくとも1つのプロセッサが、ネットワーク局から衛星観測予測を受信するようにさらに構成された、条項39に記載の装置。
【0158】
[00170]条項41. 少なくとも1つのプロセッサが、サイドリンクを介して近接ユーザ機器から衛星観測予測を受信するようにさらに構成された、条項39に記載の装置。
【0159】
[00171]条項42. 少なくとも1つのプロセッサが、ネットワークサーバに衛星観測情報を提供するようにさらに構成され、ここにおいて、衛星観測情報が、第1のワイヤレス通信ネットワーク、第2のワイヤレス通信ネットワーク、またはその両方から受信された信号に基づく、条項33から41のいずれかに記載の装置。
【0160】
[00172]条項43. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ機器についてのコンテキストを決定することと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定することと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出することと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続することとを行うように構成された、装置。
【0161】
[00173]条項44. 少なくとも1つのプロセッサが、ユーザ機器が構造内に位置すると決定するようにさらに構成された、条項43に記載の装置。
【0162】
[00174]条項45. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、セルラーネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項43または44のいずれかに記載の装置。
【0163】
[00175]条項46. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、第1の衛星通信ネットワークと第2の衛星通信ネットワークとを含む、条項43から45のいずれかに記載の装置。
【0164】
[00176]条項47. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、Wi-Fiネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項43から46のいずれかに記載の装置。
【0165】
[00177]条項48. 1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークが、サイドリンクベースネットワークと衛星通信ネットワークとを含む、条項43から47のいずれかに記載の装置。
【0166】
[00178]条項49. ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションが、音声通信アプリケーション、メッセージングアプリケーション、電子メールアプリケーション、メディアストリーミングアプリケーション、ビデオ発呼アプリケーション、会議アプリケーション、またはナビゲーションアプリケーションのうちの少なくとも1つを含む、条項43から48のいずれかに記載の装置。
【0167】
[00179]条項50. 少なくとも1つのプロセッサは、第1のワイヤレスネットワークおよび第2のワイヤレスネットワークに接続するようにさらに構成され、ここにおいて、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第1のものが、第1のワイヤレスネットワークを利用するように構成され、1つまたは複数のアプリケーションのうちの第2のものが、第2のワイヤレスネットワークを利用するように構成された、条項43から49のいずれかに記載の装置。
【0168】
[00180]条項51. 第1のワイヤレスネットワークがセルラーネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが衛星通信ネットワークである、条項50に記載の装置。
【0169】
[00181]条項52. 第1のワイヤレスネットワークがサイドリンクベースネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが衛星通信ネットワークである、条項50に記載の装置。
【0170】
[00182]条項53. 第1のワイヤレスネットワークが第1の衛星通信ネットワークであり、第2のワイヤレスネットワークが第2の衛星通信ネットワークである、条項50に記載の装置。
【0171】
[00183]条項54. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信することと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定することと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成することと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供することと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を行うように構成された、装置。
【0172】
[00184]条項55. 衛星観測情報が、グローバルナビゲーション衛星システム中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、条項54に記載の装置。
【0173】
[00185]条項56. 衛星観測情報が、衛星通信ネットワーク中の1つまたは複数の衛星ビークルによって送信された信号の観測を含む、条項54または55のいずれかに記載の装置。
【0174】
[00186]条項57. 少なくとも1つのプロセッサが、トレーニングデータとしての衛星ロケーション情報とラベルとしての衛星観測情報とを用いた1つまたは複数の機械学習方法を利用するようにさらに構成された、条項54から56のいずれかに記載の装置。
【0175】
[00187]条項58. 少なくとも1つのプロセッサが、セルラー通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信するようにさらに構成された、条項54から57のいずれかに記載の装置。
【0176】
[00188]条項59. 少なくとも1つのプロセッサが、サイドリンク通信メッセージングプロトコルを介して支援データ中で観測予測を送信するようにさらに構成された、条項54から58のいずれかに記載の装置。
【0177】
[00189]条項60. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定することと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからデタッチし、衛星通信モードをアクティブにすることとを行うように構成された、装置。
【0178】
[00190]条項61. 少なくとも1つのプロセッサが、衛星識別コードを検出するようにさらに構成された、条項60に記載の装置。
【0179】
[00191]条項62. 少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号に基づいてデータ構造を照会するようにさらに構成された、条項60または61のいずれかに記載の装置。
【0180】
[00192]条項63. データ構造がネットワークサーバに記憶され、少なくとも1つのプロセッサが、地上波ワイヤレス通信ネットワークを介してデータ構造を照会するようにさらに構成された、条項62に記載の装置。
【0181】
[00193]条項64. 少なくとも1つのプロセッサが、ロケーションを決定することと、1つまたは複数の信号とロケーションとの指示をネットワークサーバに送信することとを行うようにさらに構成された、条項60から63のいずれかに記載の装置。
【0182】
[00194]条項65. 通信ネットワーク間で切り替えるための装置であって、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するための手段と、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定するための手段と、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチするための手段と、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信するための手段とを備える、装置。
【0183】
[00195]条項66. ワイヤレスネットワーク上で通信するための装置であって、ユーザ機器についてのコンテキストを決定するための手段と、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出するための手段と、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するための手段と、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出するための手段と、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続するための手段とを備える、装置。
【0184】
[00196]条項67. 衛星カバレージ予測を提供するための装置であって、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信するための手段と、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定するための手段と、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成するための手段と、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供するための手段と、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を備える、装置。
【0185】
[00197]条項68. 通信ネットワーク間で切り替えるための装置であって、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するための手段と、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出するための手段と、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するための手段と、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにするための手段とを備える、装置。
【0186】
[00198]条項69. 1つまたは複数のプロセッサに、モバイルデバイスが通信ネットワーク間で切り替えることを引き起こさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、モバイルデバイスを用いて第1のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するためのコードと、モバイルデバイスのロケーションと時間とに少なくとも部分的に基づいて、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能であると決定するためのコードと、第2のワイヤレス通信ネットワークが利用可能である場合、上記時間において第1のワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチするためのコードと、上記時間の後にモバイルデバイスを用いて第2のワイヤレス通信ネットワークから1つまたは複数の信号を受信するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0187】
[00199]条項70. 1つまたは複数のプロセッサに、ワイヤレスネットワーク上での通信を可能にさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、ユーザ機器についてのコンテキストを決定するためのコードと、ユーザ機器上で実行している1つまたは複数のアプリケーションを検出するためのコードと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークを決定するためのコードと、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つを検出するためのコードと、コンテキストと1つまたは複数のアプリケーションとに関連する優先度値に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワークのうちの少なくとも1つに接続するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0188】
[00200]条項71. 1つまたは複数のプロセッサに、衛星カバレージ予測を提供させるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、複数のモバイルデバイスから、複数のモバイルデバイスによって実施される複数の衛星観測の各々についての観測時間と観測ロケーションとを含む衛星観測情報を受信するためのコードと、衛星観測情報に少なくとも部分的に基づいて衛星ロケーション情報を決定するためのコードと、衛星観測情報と衛星ロケーション情報とに少なくとも部分的に基づいて観測予測を生成するためのコードと、1つまたは複数のモバイルデバイスに観測予測を提供するためのコードと、ここにおいて、観測予測が、推定位置と時間とに基づく1つまたは複数の検出可能な衛星ビークルの指示を含む、を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0189】
[00201]条項72. 1つまたは複数のプロセッサに、モバイルデバイスが通信ネットワーク間で切り替えることを可能にさせるように構成されたプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、モバイルデバイスを用いて地上波ワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を受信するためのコードと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出するためのコードと、グローバルナビゲーション衛星システムに関連する少なくとも1つの衛星からの1つまたは複数の信号を検出することに少なくとも部分的に基づいて、衛星通信ネットワークが利用可能であると決定するためのコードと、地上波ワイヤレス通信ネットワークからモバイルデバイスをデタッチし、モバイルデバイス上で衛星通信モードをアクティブにするためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【国際調査報告】