(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-26
(54)【発明の名称】箱体アセンブリ及び冷凍装置
(51)【国際特許分類】
F25D 23/02 20060101AFI20240216BHJP
E05D 7/085 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
F25D23/02 306C
E05D7/085
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548352
(86)(22)【出願日】2022-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2022074402
(87)【国際公開番号】W WO2022170996
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202110179364.0
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110437114.2
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438278.7
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844078.7
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844332.3
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110438279.1
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844077.2
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110437107.2
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202120844361.X
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼ 磊
(72)【発明者】
【氏名】曾 国
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 学康
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲海▼科
【テーマコード(参考)】
3L102
【Fターム(参考)】
3L102JA01
3L102KA01
3L102KB04
(57)【要約】
本願は、箱体、箱体開口を閉鎖する扉及び蝶番アセンブリを備え、扉は枢軸側において、内縁と、外縁と、扉が閉状態にある時に、内縁を経過し且つ開口所在平面と平行する第1基準平面と、外縁を経過し且つ開口所在平面に垂直である第2基準平面とを有し、扉が閉状態から箱体に対して第1角度まで開かれる過程で、内縁は第2基準平面の開口に向かった側へ運動し、外縁は第1基準平面へ運動し、内縁軌跡は曲率半径が100tよりも小さくなく、第1基準平面の開口に向かった側を超える距離が第1距離よりも大きくなく、外縁軌跡は曲率半径が5tよりも小さくなく、第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第2距離よりも大きくなく、tが扉の厚さである、箱体アセンブリ及び冷凍装置を開示する。扉が開かれる時に箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉が閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記扉が閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して開かれる過程で、前記扉は前記第1ヒンジ結合点で前記箱体に対して第1運動方向を有し、且つ前記第2ヒンジ結合点で前記箱体に対して第2運動方向を有し、前記第1運動方向及び前記第2運動方向と前記第1基準平面との間にそれぞれ第1夾角と第2夾角を有し、前記第1運動方向が前記第1基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角は正数形式で表され、前記第1運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角の絶対値は90度より小さく、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角は正数形式で表され、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角の絶対値は90度より小さく、
前記扉が閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第2夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さく、前記第1夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで減少し、前記第2夾角と前記第1夾角は前記箱体に対する前記扉の同一実際開角度での差が次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項2】
前記蝶番アセンブリは、それぞれ前記扉と前記箱体に設置された外溝体と外軸体及びそれぞれ前記扉と前記箱体に設置された内溝体と内軸体を備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記外軸体の軸心に前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記内溝体と前記内軸体は嵌合されて前記内軸体の軸心に前記第2ヒンジ結合点を形成することを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項3】
前記外軸体が前記箱体に設置され、前記外溝体が前記扉に設置され、前記第1初期角度が+55度~+45度の間に介在し、前記第1終了角度が+1度~+11度の間に介在することを特徴とする請求項2に記載の箱体アセンブリ。
【請求項4】
前記外軸体が前記扉に設置され、前記外溝体が前記箱体に設置され、前記第1初期角度が+33度~+23度の間に介在し、前記第1終了角度が-5度~-15度の間に介在することを特徴とする請求項2に記載の箱体アセンブリ。
【請求項5】
前記内軸体が前記箱体に設置され、前記内溝体が前記扉に設置され、前記第2夾角が+78度~+64度の間に介在することを特徴とする請求項3又は4に記載の箱体アセンブリ。
【請求項6】
前記内軸体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.75t~0.77tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.79t~0.81tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在することを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項7】
前記内軸体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記扉が前記閉状態から前記第1開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が1.2~1.4に介在することを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項8】
前記内軸体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.75t~0.77tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.79t~0.81tの間に介在し、前記扉が閉状態にある時に、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.55t~0.57tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.22t~0.24tの間に介在し、前記扉が第1開角度にある時に、前記外軸体の軸心は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.40t~0.42tの間に介在することを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項9】
前記内軸体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記扉が前記閉状態から前記第1開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が1.5~1.7に介在することを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項10】
前記内軸体が前記扉に設置され、前記内溝体が前記箱体に設置され、前記第2夾角が+0度~+18度の間に介在し且つ次第に減少することを特徴とする請求項13又は14に記載の箱体アセンブリ。
【請求項11】
前記内溝体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在し、前記扉が閉状態にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.21t~0.23tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.17t~0.19tの間に介在し、前記扉が第1開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.27t~0.29tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.52t~0.54tの間に介在することを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項12】
前記内溝体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記扉が前記閉状態から前記第1開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が1.5~1.7に介在することを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項13】
前記内溝体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記扉が閉状態にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.21t~0.23tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.17t~0.19tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.55t~0.57tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.22t~0.24tの間に介在し、前記扉が第1開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.27t~0.29tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.52t~0.54tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.40t~0.42tの間に介在することを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項14】
前記内溝体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記扉が前記閉状態から前記第1開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が1.8~2.0に介在することを特徴とする請求項10に記載の箱体アセンブリ。
【請求項15】
前記蝶番アセンブリは前記扉に設置された溝体と前記箱体に設置された軸体を備え、前記溝体と前記軸体は嵌合されて前記軸体の軸心に前記第2ヒンジ結合点を形成し、前記蝶番アセンブリは更に、一端が前記扉にヒンジ結合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、他端が前記箱体にヒンジ結合された連接棒を備えることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項16】
前記第1初期角度が+36度~+26度の間に介在し、前記第1終了角度が-5度~+5度の間に介在し、前記第2夾角が+78度~+64度の間に介在することを特徴とする請求項15に記載の箱体アセンブリ。
【請求項17】
前記扉が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第1夾角は更に減少し、前記第2夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで増大することを特徴とする請求項16に記載の箱体アセンブリ。
【請求項18】
前記第1夾角は更に-9度~-19度の間に介在するまで減少し、前記第2初期角度が+64度~+74度の間に介在し、前記第2終了角度が+108度~+118度の間に介在することを特徴とする請求項16に記載の箱体アセンブリ。
【請求項19】
前記第1開角度が25度~31度の間に介在することを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項20】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項21】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉が閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記扉が閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して開かれる過程で、前記扉は前記第1ヒンジ結合点で前記箱体に対して第1運動方向を有し、且つ前記第2ヒンジ結合点で前記箱体に対して第2運動方向を有し、前記第1運動方向及び前記第2運動方向と前記第1基準平面との間にそれぞれ第1夾角と第2夾角を有し、前記第1運動方向が前記第1基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角は正数形式で表され、前記第1運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角の絶対値は90度より小さく、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角は正数形式で表され、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角の絶対値は90度より小さく、
前記扉が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第1夾角は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで増大し、前記第2夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで増大し、前記第2夾角と前記第1夾角は前記箱体に対する前記扉の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項22】
前記第2夾角と前記第1夾角は前記箱体に対する前記扉の同一実際開角度での差が先に次第に増大し、次に次第に減少することを特徴とする請求項21に記載の箱体アセンブリ。
【請求項23】
前記差の次第増大から次第減少への過渡位置に対応する、前記箱体に対する前記扉の実際開角度が50度~60度の間に介在することを特徴とする請求項22に記載の箱体アセンブリ。
【請求項24】
前記蝶番アセンブリは、それぞれ前記扉と前記箱体に設置された外溝体と外軸体及びそれぞれ前記扉と前記箱体に設置された内溝体と内軸体を備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記外軸体の軸心に前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記内溝体と前記内軸体は嵌合されて前記内軸体の軸心に前記第2ヒンジ結合点を形成することを特徴とする請求項21に記載の箱体アセンブリ。
【請求項25】
前記外軸体が前記箱体に設置され、前記外溝体が前記扉に設置され、前記第2初期角度が+1度~+11度の間に介在し、前記第2終了角度が+36度~+46度の間に介在することを特徴とする請求項24に記載の箱体アセンブリ。
【請求項26】
前記外軸体が前記扉に設置され、前記外溝体が前記箱体に設置され、前記第2初期角度が-5度~-15度の間に介在し、前記第2終了角度が+37度~+47度の間に介在することを特徴とする請求項24に記載の箱体アセンブリ。
【請求項27】
前記内軸体が前記箱体に設置され、前記内溝体が前記扉に設置され、前記第3初期角度が+65度~+75度の間に介在し、前記第3終了角度が+108度~+118度の間に介在することを特徴とする請求項25又は26に記載の箱体アセンブリ。
【請求項28】
前記内軸体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.75t~0.77tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.79t~0.81tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在することを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項29】
前記内軸体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内溝体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.75t~0.77tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.79t~0.81tの間に介在し、前記扉が第1開角度にある時に、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.40t~0.42tの間に介在し、前記扉が第2開角度にある時に、前記外軸体の軸心は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在することを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項30】
前記扉が前記第1開角度から前記第1開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が2.1~2.3に介在することを特徴とする請求項27に記載の箱体アセンブリ。
【請求項31】
前記内軸体が前記扉に設置され、前記内溝体が前記箱体に設置され、前記第3初期角度が0度~+10度に介在し、前記第3終了角度が+45度~+55度の間に介在することを特徴とする請求項25又は26に記載の箱体アセンブリ。
【請求項32】
前記内溝体と前記外軸体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外溝体が前記扉に設置され、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在し、前記扉が第1開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.27t~0.29tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.52t~0.54tの間に介在し、前記扉が第2開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.37t~0.39tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.76t~0.78tの間に介在することを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項33】
前記内溝体と前記外溝体が前記箱体に設置され、前記内軸体と前記外軸体が前記扉に設置され、前記扉が第1開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.27t~0.29tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.52t~0.54tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.40t~0.42tの間に介在し、前記扉が第2開角度にある時に、前記内軸体の軸心は前記第1基準平面までの距離が0.37t~0.39tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.76t~0.78tの間に介在し、前記外軸体は第1基準平面までの距離が0.59t~0.61tの間に介在し、前記第2基準平面までの距離が0.49t~0.51tの間に介在することを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項34】
前記扉が前記第1開角度から前記第2開角度まで開かれる時に、前記内溝体に対する前記内軸体の運動軌跡長さと前記外溝体に対する前記外軸体の運動軌跡長さの比が3.0~3.2に介在することを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項35】
前記第1開角度が25度~31度の間に介在し、前記第2開角度が57度~60度の間に介在することを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項36】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項31に記載の箱体アセンブリ。
【請求項37】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉は第1基準平面と、第2基準平面とが設けられており、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直であり、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、前記第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、前記扉には、更に、前記第1ヒンジ結合点の開始位置と終了位置のうち、前記第2基準平面から最も遠い一方と重なり、且つ前記扉の開過程で前記箱体に対して相対的に静止する基準点が設置されており、
前記基準点は前記外縁まで第1垂線を有し、前記第1垂線に沿って前記外縁に至って第1垂直距離を有し、前記基準点は前記内縁まで第2垂線を有し、前記第2垂線に沿って前記内縁に至って第2垂直距離を有し、前記第1垂線は前記第1基準平面に対して第3夾角を有し、前記第2垂線は前記第1基準平面に対して第4夾角を有し、
前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1垂直距離と前記第2垂直距離は次第に小さくなり、前記第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、前記第4夾角は0度~90度の範囲内で次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項38】
前記第1垂直距離は前記扉の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に大きくなり、前記第2垂直距離は前記扉の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に小さくなることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項39】
前記第1垂直距離は0.63t~0.65tの間から0.57t~0.59tの間に介在するように次第に小さくなり、前記第2垂直距離は0.80t~0.78tの間から0.59t~0.61tの間に介在するように次第に小さくなり、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項38に記載の箱体アセンブリ。
【請求項40】
前記第3夾角は39度~41度の間から35度~37度の間に介在するように次第に小さくなり、前記第4夾角は49度~51度の間から79度~81度の間に介在するように次第に大きくなることを特徴とする請求項39に記載の箱体アセンブリ。
【請求項41】
前記第1垂直距離と前記第3夾角のコサイン値との間は第1積を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項42】
前記第1積は一定するか、次第に小さくなることを特徴とする請求項41に記載の箱体アセンブリ。
【請求項43】
前記第2垂直距離と前記第4夾角のサイン値との間は第2積を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第2積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項44】
前記第2積は一定するか、次第に小さくなることを特徴とする請求項43に記載の箱体アセンブリ。
【請求項45】
前記蝶番アセンブリは前記箱体に設置された外軸体と前記扉に設置された外溝体とを備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項46】
前記蝶番アセンブリは前記扉に設置された外軸体と前記箱体に設置された外溝体を備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体が前記外溝体の終了位置にある時に前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項47】
前記扉の同一実際開角度下で、前記第1垂直距離が前記第2垂直距離より小さく、前記第3夾角が前記第4夾角より小さいことを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項48】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項37に記載の箱体アセンブリ。
【請求項49】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉が閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記扉が閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、前記第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、前記扉には、更に、前記第1ヒンジ結合点の開始位置と終了位置のうち、前記第2基準平面から最も遠い一方と重なり、且つ前記扉の開過程で前記箱体に対して相対的に静止する基準点が設置されており、
前記基準点は前記外縁まで第1垂線を有し、前記第1垂線に沿って前記外縁に至って第1垂直距離を有し、前記基準点は前記内縁まで第2垂線を有し、前記第2垂線に沿って前記内縁に至って第2垂直距離を有し、前記第1垂線は前記第1基準平面に対して第3夾角を有し、前記第2垂線は前記第1基準平面に対して第4夾角を有し、
前記扉が前記箱体に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第1垂直距離は次第に小さくなり、前記第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、前記第4夾角は次第に大きくなり、且つ少なくとも前記第2開角度より前の予定角度範囲内で90度を超え、前記第2垂直距離は前記予定角度範囲内で次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項50】
前記第4夾角は90度より小さくから次第に90度より大きく増大し、前記第2垂直距離は先に次第に小さくなり、次に次第に大きくなることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項51】
前記第1垂直距離は0.57t~0.59tの間から次第に0.50t~0.52tの間に介在するように小さくなり、前記第2垂直距離は0.59t~0.61tの間に次第に大きくなり、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項50に記載の箱体アセンブリ。
【請求項52】
前記第3夾角は35度~37度の間から2度~4度の間に介在するように次第に小さくなり、前記第4夾角は79度~81度の間から125度~127度の間に介在するように次第に大きくなることを特徴とする請求項51に記載の箱体アセンブリ。
【請求項53】
前記第1垂直距離と前記第3夾角のコサイン値との間は第1積を有し、前記扉が前記箱体に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第1積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項54】
前記第1積は一定するか、次第に小さくなることを特徴とする請求項53に記載の箱体アセンブリ。
【請求項55】
前記第2垂直距離と前記第4夾角のサイン値との間は第2積を有し、前記扉が前記箱体に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第2積は少なくとも前記予定角度範囲内で次第に小さくなることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項56】
前記扉が前記第2開角度にある時の第2積と前記扉が前記第1開角度にある時の第2積との間の差が-0.1tよりも大きくなく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項57】
前記第2積は前記扉の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に増加することを特徴とする請求項55に記載の箱体アセンブリ。
【請求項58】
前記蝶番アセンブリは前記箱体に設置された外軸体と前記扉に設置された外溝体とを備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項59】
前記蝶番アセンブリは前記扉に設置された外軸体と前記箱体に設置された外溝体を備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体が前記外溝体の終了位置にある時に前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項60】
前記扉の同一実際開角度下で、前記第1垂直距離が前記第2垂直距離より小さく、前記第3夾角が前記第4夾角より小さいことを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項61】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項49に記載の箱体アセンブリ。
【請求項62】
請求項1-61のいずれか一項に記載の箱体アセンブリを備えることを特徴とする冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年2月9日に提出した出願番号が2021101793640、発明の名称が「箱体アセンブリ」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104371142、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104382787、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208440787、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208443323、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104382791、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021208440772、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が2021104371072、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、2021年4月22日に提出した出願番号が202120844361X、発明の名称が「箱体アセンブリ及び冷凍装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用をもって本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、箱体アセンブリ及び冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0003】
扉と箱体を備えた箱体アセンブリにあっては、扉を箱体に対して開く時に、扉が箱体を押し付ける可能性があり、扉が箱体アセンブリの側面を超えることが発生する可能性もあるため、箱体破損問題及び箱体アセンブリ取付環境の干渉問題に繋がり、例えば、埋め込んで取り付ける場合は、箱体アセンブリの側面を超えた扉部分が埋め込み壁に干渉するという問題が発生する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術において扉を開く過程で箱体を押し付けたり、箱体アセンブリの側面を超えたりするという問題を解決するために、箱体アセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本願は、
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉が閉状態にある時の前記内縁を経過し且つ前記開口所在平面と平行する第1基準平面と、前記扉が閉状態にある時の前記外縁を経過し且つ前記開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して開かれる過程で、前記扉は前記第1ヒンジ結合点で前記箱体に対して第1運動方向を有し、且つ前記第2ヒンジ結合点で前記箱体に対して第2運動方向を有し、前記第1運動方向及び前記第2運動方向と前記第1基準平面との間にそれぞれ第1夾角と第2夾角を有し、前記第1運動方向が前記第1基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角は正数形式で表され、前記第1運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角の絶対値は90度より小さく、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角は正数形式で表され、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角の絶対値は90度より小さく、
前記扉が閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第2夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さく、前記第1夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで減少し、前記第2夾角と前記第1夾角は前記箱体に対する前記扉の同一実際開角度での差が次第に大きくなる箱体アセンブリを提供する。
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本願は、更に、上記箱体アセンブリを備えた冷凍装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本願の箱体アセンブリを運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本願の実施例における技術手段をより明確に説明するために、以下に実施例の記載に必要な図面について簡単に説明するが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0009】
【
図1】本願の箱体アセンブリの第1実施例の構造の模式図である。
【
図2】従来の箱体アセンブリにおける扉の箱体に対する運動関係の模式図である。
【
図3】
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における縁の運動軌跡の模式図である。
【
図4】
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における箱体に対する扉の開角度と縁運動軌跡の模式図である。
【
図5】
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における基準点の運動軌跡の模式図である。
【
図6】
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の選択範囲の模式図である。
【
図7】
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の選択範囲の模式図である。
【
図8】本願の箱体アセンブリの第2実施例の構造の模式図である。
【
図9】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における蝶番アセンブリの蝶番軸構造の模式図である。
【
図10】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における蝶番アセンブリの蝶番溝構造の模式図である。
【
図11】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における箱体に対する扉の閉状態時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【
図12】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第1開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【
図13】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第2開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【
図14】
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第3開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【
図15】本願の箱体アセンブリの第3実施例の断面構造の模式図である。
【
図16】本願の箱体アセンブリの第3実施例における扉の閉状態時の蝶番アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図17】本願の箱体アセンブリの第3実施例において扉が第1開角度にある時の蝶番アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図18】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、運動方向と第1基準平面との間の夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図19】本願の箱体アセンブリの第3実施例において扉が第2開角度にある時の蝶番アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図20】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、基準点から縁までの垂直距離の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図21】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、基準点から縁までの間の垂線と第1基準平面との夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図22】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、扉が閉状態から第1開角度に開かれることに伴った扉の箱超過距離の変化の関数模式図である。
【
図23】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、扉が閉状態から第1開角度に開かれることに伴った扉の箱体押し付け距離の変化の関数模式図である。
【
図24】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、扉が第1開角度から第2開角度に開かれることに伴った扉の箱超過距離の変化の関数模式図である。
【
図25】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、扉が第1開角度から第2開角度に開かれることに伴った扉の箱体押し付け距離の変化の関数模式図である。
【
図26】本願の箱体アセンブリの第3実施例における、運動方向と後壁平面との間の夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図27】本願の箱体アセンブリの第4実施例における、扉の閉状態時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図28】本願の箱体アセンブリの第4実施例において扉が第1開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図29】本願の箱体アセンブリの第4実施例における第1夾角と第2夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図30】本願の箱体アセンブリの第4実施例において扉が第2開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図31】本願の箱体アセンブリの第5実施例において扉が閉状態にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図32】本願の箱体アセンブリの第5実施例において扉が第1開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図33】本願の箱体アセンブリの第5実施例における第1夾角と第2夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図34】本願の箱体アセンブリの第5実施例において扉が第2開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図35】本願の箱体アセンブリの第6実施例において扉が閉状態にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図36】本願の箱体アセンブリの第6実施例において扉が第1開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図37】本願の箱体アセンブリの第6実施例における第1夾角と第2夾角の扉開放角度に伴った変化の関数模式図である。
【
図38】本願の箱体アセンブリの第6実施例において扉が第2開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図39】本願の箱体アセンブリの第7実施例において扉が閉状態にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図40】本願の箱体アセンブリの第7実施例において扉が第1開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図41】本願の箱体アセンブリの第7実施例において扉が第2開角度にある時のヒンジ結合アセンブリの部分拡大模式図である。
【
図42】本願の箱体アセンブリにおける縁の運動軌跡の模式図である。
【
図43】本願における箱体に対する扉の開角度と縁運動軌跡の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願の実施例における図面を参照し、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は全ての実施例ではなく、本願の実施例の一部に過ぎない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0011】
本願の箱体アセンブリの第1実施例の構造の模式図である
図1を参照されたい。本実施例の箱体アセンブリ100は箱体11、扉12及び蝶番アセンブリ13を備える。箱体11は開口を有する収納空間を形成するために用いられ、扉12は開口を閉鎖するために用いられ、蝶番アセンブリ13は箱体11の枢軸側において箱体11と扉12を枢結するように設けられ、扉12は蝶番アセンブリ13の作用下で箱体11に対して開閉することができる。
【0012】
扉と箱体の相対的回転を実現する蝶番アセンブリは多種の形式があり、蝶番アセンブリの設置によって、扉と箱体の相対的運動関係が決められる。従来技術における箱体アセンブリ900にあっては、
図2に示すように、
図2は従来の箱体アセンブリにおける扉の箱体に対する運動関係の模式図である。ここで、扉92が所定の角度まで開かれた時に、扉92が箱体91を押し付けたり、箱体アセンブリ900の側面を超えたりするという問題が発生し、箱体アセンブリ900の側面は箱体91の側面又は扉92の閉状態時の側面であってもよく、従来技術における蝶番アセンブリ93は本願の技術的問題を解決できないことは言うまでもない。
【0013】
本願において、扉における縁の運動軌跡を限定することで、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を緩和する。相対的運動の計算原理に基づき、縁の運動軌跡により扉と箱体の相対的運動関係を決定し、次に箱体又は扉における固定点の運動軌跡を決定することができ、固定点の運動軌跡により、次に蝶番アセンブリを逆推定設計することができる。従って、本願における縁運動軌跡を有する蝶番アセンブリが全て本願の保護範囲内に含まれることを実現できる。
【0014】
具体的に
図3と
図4を参照されたく、
図3は
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における縁の運動軌跡の模式図であり、
図4は
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における箱体に対する扉の開角度と縁運動軌跡の模式図である。
【0015】
本実施例では、扉12は枢軸側に内縁121と外縁122を有し、扉12が箱体11に対して閉状態にある時に、内縁121は外縁122よりも箱体11に近い。本実施例では、第1基準平面Xと、第2基準平面Yとが更に定義されている。第1基準平面Xは、閉状態にある時の内縁121を経過し且つ開口所在平面と平行する。第2基準平面Yは、閉状態にある時の外縁122を経過し且つ開口所在平面に垂直である。
【0016】
扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で閉状態から箱体11に対して第1開角度まで開かれる過程で、内縁121は第1内縁軌跡A2B2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、外縁122は第1外縁軌跡A1B1に沿って第1基準平面Xへ運動する。第1基準平面Xと第2基準平面Yは扉12の運動時に、それに伴って移動することなく、固定的な基準平面である。扉12と箱体11の枢結関係下で、扉12が開かれる過程で、内縁121の第2基準平面Yに対する最終的運動方向、外縁122の第1基準平面Xに対する最終的運動方向は必ず上記の方向となる。
【0017】
更に、外縁122と内縁121の各自の方向での運動においては、第1外縁軌跡A1B1は曲率半径が5tよりも小さくなく、且つ第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離d1よりも大きくなく、第1内縁軌跡A2B2は曲率半径が100tよりも小さくなく、且つ第1基準平面Xの開口に向かった側を超える距離が第2予定距離d2よりも大きくなく、tが扉の厚さである。
【0018】
本実施例において、運動軌跡の曲率半径、及び運動軌跡が基準平面を超過可能な距離を限定することで、縁が予定範囲を超えずに安定的に運動することを確保する。ここで、具体的に第1外縁軌跡A1B1の曲率半径と第1内縁軌跡A2B2の曲率半径の最小値を限定し、即ち、曲率半径としてこの最小値を選択した時に、扉12が箱体11を大きく押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを確保できる。また、曲率半径として無限大を選択した時に、軌跡が直線となり、二軌跡がいずれも直線となる場合に、対応的に、扉12は箱体11に対して最大90度まで開くことができる。
【0019】
以上において曲率半径を限定する時に、扉厚さtを参照基準とし、第1外縁軌跡A1B1の曲率半径は5tよりも小さくなく、第1内縁軌跡A2B2の曲率半径は100tよりも小さくない。その原因は扉12を箱体11に対して開く時の運動度合いが扉厚さtに依存することであり、扉12が厚いほど、運動軌跡の曲率半径が大きいことは言うまでもない。
【0020】
第1予定距離d1の関連限定によって、外縁122が箱体アセンブリ100の側面を超過可能な度合いが定められ、実際の応用では、外縁122が箱体アセンブリの側面をある程度超えることが許容され、例えば、箱体アセンブリを埋め込んで使用する場合は、箱体11とそれを埋め込むための壁との間に所定の隙間を有し、この隙間は、外縁122が箱体アセンブリ100の側面をある程度超えることを許容する。
【0021】
同様に、第2予定距離d2の関連限定によって、内縁121が箱体11を押し付け可能な度合いが定められ、実際の応用では、内縁121が箱体11をある程度押し付けることが許容され、例えば、箱体11に変形可能なドアシールが設置されていれば、内縁121による箱体11に対するある程度の押し付けは無視してもよい。
【0022】
本実施例では、第1予定距離d1は3mmに設定してもよく、第2予定距離d2は1.5mmに設定してもよい。
【0023】
全体的に言えば、本実施例では、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で、箱体11に対する閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、内縁121は第1内縁軌跡A2B2に沿って運動し、外縁122は第1外縁軌跡A1B1に沿って運動する。ここで、第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1の曲率半径、並びに第1基準平面X及び第2基準平面Yとの距離関係はいずれも一定の特徴を有し、扉12はこの軌跡により運動し、それにより扉12が箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりするのを軽減することができ、甚しい場合は避けることができる。
【0024】
更に、本実施例では、第1内縁軌跡A2B2の終点B2は第1基準平面Xにあり、又は、第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり且つ第1基準平面Xまでの距離が0.058tよりも大きくなく、第1外縁軌跡A1B1の終点B1は第2基準平面Yにあり、又は、第2基準平面Yの開口に向かった側にあり且つ第2基準平面Yまでの距離が0.135tよりも大きくない。
【0025】
即ち、扉12が第1開角度まで開かれた後、扉12の内縁121は箱体11を押し付けたり、箱体11から過度に離れて運動したりすることがない。外縁122は箱体アセンブリ100の側面を超えたり、第2基準平面Yの開口に向かった側へ過度に運動したりすることがない。それにより、扉12は開かれる時に顕著な変位問題が発生せず、扉12の運動がより安定的になる。
【0026】
本実施例では、扉12の縁が第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1に沿って運動して扉12が90度まで開かれた場合に、扉12は開き続けることができない場合がある。ただし、扉12の最大開角度は一般に90度よりも大きくする必要があり、そのため、扉12の縁が第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1に沿って運動して扉12が90度より小さく開かれた後、続いて90度よりも大きく開かれるように他の運動軌跡を採用する。扉12が90度より小さく開かれた場合に、第1内縁軌跡A2B2の長さは第1外縁軌跡A1B1の長さよりも大きく、第1内縁軌跡A2B2の長さと第1外縁軌跡A1B1の長さとの比率は3.5~4.5である。
【0027】
上述したように、扉12は第1開角度まで開かれた後、別の軌跡に沿って運動してもよい。本実施例では、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で第1開角度から箱体11に対して第2開角度まで開かれる過程で、内縁121は第2内縁軌跡B2C2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外縁122は第2外縁軌跡B1C1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0028】
内縁121は第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し始め、内縁121の運動軌跡である第2内縁軌跡B2C2の曲率半径は次第に小さくなり、第2内縁軌跡B2C2の終点C2は第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり、且つ第1基準平面までの距離が0.3tよりも小さくない。それによって、扉12はより大きい角度まで開くのに空間がある。
【0029】
この過程で、第1外縁軌跡A1B1の設計により、第2外縁軌跡B1C1は曲率半径が5tよりも小さくなく、第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離d1よりも大きくない。
【0030】
上記軌跡の特徴によると、扉12が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、扉12は箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりすることがない。
【0031】
扉12は、蝶番アセンブリ13の作用下で更に第2開角度から箱体11に対して引き続き第3開角度まで開かれることが可能で、この過程で、内縁121は第3内縁軌跡C2D2に沿って第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外縁122は第3外縁軌跡C1D1に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。この運動方向の軌跡は扉12のより大きい開角度に対応する。
【0032】
第3内縁軌跡C2D2と第3外縁軌跡C1D1は具体的に同心設置される円弧であり、第3内縁軌跡C2D2の曲率半径が0.55t-0.67tであり、第3外縁軌跡C1D1の曲率半径が0.45t-0.55tである。
【0033】
扉12の縁は第1内縁軌跡A2B2と第1外縁軌跡A1B1に沿って運動した後、より大きい扉開放角度を実現するために、直接第3内縁軌跡C2D2と第3外縁軌跡C1D1に沿って運動してもよく、それによって箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を解決する。
【0034】
しかし、第1軌跡に第3軌跡を加えるように蝶番アセンブリ13を設計した後、扉12が蝶番アセンブリ13を介して回転を実現する時に、回転過程で揺れ現象が発生しやすく、更に最適化し、揺れ問題を解決するために、第1軌跡と第3軌跡との間に第2軌跡を増加し、それにより扉12の運動過程がより安定的に且つ円滑になる。
【0035】
また、蝶番アセンブリ13の設計を考慮すると、第3内縁軌跡C2D2の曲率半径と第3外縁軌跡C1D1の曲率半径の比を1.22にし、蝶番アセンブリ13における第3軌跡に対応する構造に干渉問題が発生するのを防止できる。
【0036】
具体的に言えば、三部分の軌跡の設計において、第1軌跡に対応する第1開角度は25度~31度であり、第2軌跡に対応する第2開角度は57度~60度であり、第3軌跡に対応する第3開角度は122度~132度である。
【0037】
第1内縁軌跡A2B2の長さは0.465tであり、第1外縁軌跡A1B1の長さは0.115tである。
【0038】
第2外縁軌跡B1C1は長さが0.2285tであり、第2内縁軌跡B2C2は、第2内縁軌跡B2C2での内縁121の運動距離と扉12の箱体に対する回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数1】
ここで、θ1は回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度である。
【0039】
第3内縁軌跡C2D2の曲率半径が0.61tであり、第3外縁軌跡C1D1の曲率半径が0.5tである。第3内縁軌跡C2D2と第3外縁軌跡C1D1の円心は扉12内にあり、第1基準平面Xまでの距離が0.6tであり、第2基準平面Yまでの距離が0.5tである。
【0040】
実際の設計をする時に、取付変形等の問題を考慮すると、基準点を選択して軌跡設計を行って、扉12での縁に公差を予め残すことができ、それによって、扉12が箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりしないことを確保する。
【0041】
図5、
図6及び
図7に示すように、
図5は
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における基準点の運動軌跡の模式図であり、
図6は
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における内基準点の選択範囲の模式図であり、
図7は
図1に示す箱体アセンブリの第1実施例における外基準点の選択範囲の模式図である。
【0042】
本実施例では、内縁121に隣接して設置される内基準点R2と、外縁122に隣接して設置される外基準点R1とが設けられている。
【0043】
具体的に言えば、内基準点R2は第1基準平面Xまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ第2基準平面Yまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、即ち、内基準点R2の選択範囲は内縁121を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域であり、同様に、外基準点R1は第2基準平面Yまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面Zまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、即ち、外基準点R1の選択範囲は外縁122を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【0044】
内基準点R2は内縁121にあってもよく、外基準点R1は外縁122にあってもよい。
【0045】
内基準点R2と外基準点R1の軌跡設計構想も以上の内縁121と外縁122の軌跡設計構想によるものであり、扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で閉状態から箱体11に対して第1開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第1内基準点軌跡E2F2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動し、外基準点R1は第1外基準点軌跡E1F1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0046】
第1内基準点軌跡E2F2の可能な特徴は全て第1内縁軌跡A2B2と類似し、第1外基準点軌跡E1F1の可能な特徴は全て第1外縁軌跡A1B1と類似し、具体的な詳細説明を省略する。
【0047】
設計を容易にするために、本実施例では、第1内基準点軌跡E2F2と第1外基準点軌跡E1F1は共に直線である。内基準点R2の選択位置によって、第1内基準点軌跡E2F2は第1基準平面Xに沿うものとなってもよいし、第1基準平面Xと平行してもよく、外基準点R1の選択位置によって、第1外基準点軌跡は第2基準平面Yに沿うものとなるか、第2基準平面Yと平行する。
【0048】
更に、第1内基準点軌跡E2F2の長さは第1外基準点軌跡E1F1の長さよりも大きく、第1内基準点軌跡E2F2の長さと第1外基準点軌跡E1F1の長さの比は3.5~4.5である。
【0049】
同様に、内縁121と外縁122に対応するように、内基準点R2と外基準点R1はいずれも第2軌跡と第3軌跡が発生可能である。ここで、第2内基準点軌跡F2G2の可能な特徴は第2内縁軌跡B2C2と類似し、第2外基準点軌跡F1G1の可能な特徴は第2外縁軌跡B1C1と類似し、第3内基準点軌跡G2H2の可能な特徴は第3内縁軌跡C2D2と類似し、第3外基準点軌跡G1H1の可能な特徴は第3外縁軌跡C1D1と類似する。
【0050】
扉12が蝶番アセンブリ13の作用下で第1開角度から箱体11に対して第2開角度まで開かれる過程で、内基準点R2は第2内基準点軌跡F2G2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外基準点R1は第2外基準点軌跡F1G1に沿って第1基準平面Xへ運動する。
【0051】
ここで、設計を容易にするために、第2外基準点軌跡F1G1は直線であり、第2基準平面Yに沿って設けられ、又は、第2基準平面Yと平行して設けられる。第2内基準点軌跡F2G2は、第2外基準点軌跡での外基準点の運動距離と扉12の回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数2】
ここで、θ1は回転角度であり、t1は運動距離であり、θは100度-113度の予定角度である。
【0052】
扉12の縁の軌跡設計から、相対的運動の設計原理に基づき、多種の蝶番アセンブリ構造を設計できる。例えば、
図8-10に示すように、
図8は本願の箱体アセンブリの第2実施例の構造の模式図であり、
図9は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における蝶番アセンブリの蝶番軸構造の模式図であり、
図10は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における蝶番アセンブリの蝶番溝構造の模式図である。
【0053】
この第2実施例は
図1に示す第1実施例と比べると、ただ蝶番アセンブリの構造を具現化したことで相違するので、符号として第1実施例の符号を利用し続ける。本実施例の箱体アセンブリ100中の蝶番アセンブリ13は、扉12の縁の運動軌跡を扉12又は箱体11における二つの固定点の運動軌跡に変換し、続いて二つの固定点の運動軌跡に基づき、対応する機械構造を設計し、蝶番アセンブリ13がそれぞれ二つの固定点の運動軌跡を実現する第1ガイド機構135と第2ガイド機構136を備え、即ち二つのガイド機構の提携によって扉12の縁が予め設定された軌跡に沿って運動できるように設計されている。
【0054】
図8-10においてガイド機構は溝柱嵌合構造である。明らかなように、軌跡に基づき設計されるガイド機構は連接棒構造、溝柱+連接棒構造等であってもよい。
【0055】
本実施例における蝶番アセンブリ13は二軸二溝であり、二溝が扉12に設置され、二軸が箱体11に設置されている。同じ理由によると、他の実施例では、二溝が箱体11に設置され、二軸が扉12に設置されるようにしてもよく、又は、扉12に一軸一溝が設置され、対応的に箱体11にも一軸一溝が設置されるようにしてもよく、或いは、上述したように、扉12と箱体11における軸溝構造を連接棒構造又は軸+軌道スライド構造等に変換してもよい。
【0056】
具体的に言えば、本実施例の蝶番アセンブリ13は箱体11に設置された第1蝶番軸131と第2蝶番軸132、及び扉12に設置された第1蝶番溝133と第2蝶番溝134を備える。ここで、第1蝶番軸131が第1蝶番溝133を運動し、二者が第1ガイド機構135を構成し、第2蝶番軸132が第2蝶番溝134を運動し、二者が第2ガイド機構136を構成し、それにより、
図3に示す扉縁の運動軌跡を実現し、次に扉12が箱体11を押し付ける問題、及び箱体アセンブリ100の側面を超える問題を解決する。
【0057】
扉12が開かれる過程で、蝶番アセンブリ13の運動状態は
図11-14に示す通りであり、
図11は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例における箱体に対する扉の閉状態時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、
図12は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第1開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、
図13は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第2開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図であり、
図14は
図8に示す箱体アセンブリの第2実施例において扉が箱体に対して第3開角度まで開かれた時の蝶番アセンブリの状態の模式図である。
【0058】
本実施例では、第1蝶番溝133は第1溝部1331、第2溝部1332及び第3溝部1333を含み、第2蝶番溝134は第4溝部1341と第5溝部1342を含む。
【0059】
扉12が箱体11に対して閉状態から第1開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第1溝部1331に沿って運動し、第2蝶番軸132は第4溝部1341に沿って運動し、
図3中の第1軌跡を対応して実現する。
【0060】
扉12が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第2溝部1332に沿って運動し、第2蝶番軸132は第5溝部1342に沿って運動し、
図3中の第2軌跡を対応して実現する。
【0061】
扉12が箱体11に対して第2開角度から第3開角度まで開かれる場合、第1蝶番軸131は第3溝部1333に沿って運動し、第2蝶番軸132は第5溝部1342の底端で位置変動を発生せず、
図3中の第3軌跡を対応して実現する。
【0062】
ここで、第1蝶番溝133と第2蝶番溝134は、第1基準平面に向かう方向に互いに離れる趨勢がある。第1溝部1331は第4溝部1341よりも第2基準平面Yの一方側から離れ、且つ第1基準平面Xと第2基準平面Yに向かって延在しており、第1溝部1331の接線方向と第1基準平面Xとの夾角が第4溝部1341の接線方向と第1基準平面Xとの夾角よりも大きい。
【0063】
本実施例では、蝶番アセンブリ13の設計によって、扉12は安定的に且つ円滑に箱体11に対して開くことが可能で、箱体11を押し付けたり、箱体アセンブリ100の側面を超えたりすることがなく、埋め込んで使用することに便利である。
【0064】
以上をまとめると、本願においては、扉縁の異なる運動軌跡に対応するように、異なる蝶番アセンブリを対応して設計でき、それらは全て扉が開かれる時に箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減できる。以上の箱体アセンブリの設計は、扉を有し、且つ箱体を押し付ける問題や箱体アセンブリを超える時の干渉問題がある場合、例えば、冷蔵庫等の製品に適用できる。
【0065】
本願の更に別の実施例は箱体アセンブリを提供し、
図15と
図16に示すように、本願の箱体アセンブリ10の第3実施例は、開口を有する収納空間を形成した箱体110と、開口を閉鎖するための扉120と、箱体110の枢軸側に設けられ、箱体110と扉120を枢結するために用いられる蝶番アセンブリ130とを備え、即ち、扉120は蝶番アセンブリ130の作用下で箱体11に対して開閉することができる。ここで、扉120の厚さが2センチメートル以上である。
【0066】
ここで、扉120は枢軸側に内縁121と外縁122を有し、箱体アセンブリ10には、第1基準平面123と、第2基準平面124とが設けられている。第1基準平面123は、扉120が閉状態にある時の内縁121を経過し且つ開口所在平面と平行する。第2基準平面124は、扉120が閉状態にある時の外縁122を経過し且つ開口所在平面に垂直である。第1基準平面123と第2基準平面124は扉120が箱体110に対して開かれる過程で箱体110に対して静止している。
【0067】
蝶番アセンブリ130は扉120に設置された内溝体140と外溝体150、及び箱体110に設置され内軸体160と外軸体170を備え、内溝体140は外溝体150の第2基準平面124から離れた側にあり、ここで、外溝体150と外軸体170は嵌合されて外軸体170の軸心に第1ヒンジ結合点を形成し、内溝体140と内軸体160は嵌合されて内軸体160の軸心に第2ヒンジ結合点を形成し、ここで、第2ヒンジ結合点は第1ヒンジ結合点よりも外縁122から離れるように設けられる(本願では、第2ヒンジ結合点から外縁122までの垂直線での第1ヒンジ結合点の正投影が第2ヒンジ結合点と外縁122との間に位置することを意味する)。
【0068】
扉120が蝶番アセンブリ130の作用下で箱体110に対して開かれる過程で、扉120は第1ヒンジ結合点で箱体110に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体110に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面123との間に第1夾角θ11を有し、第2運動方向と第1基準平面123との間に第2夾角θ12を有する。ここで、第1夾角θ11と第2夾角θ12は、第1運動方向が第1基準平面から離れるように設けられた時に、第1夾角θ11が正数であり、第1運動方向が第2基準平面124から離れるように設けられた時に、第1夾角θ11の絶対値が90度より小さく、即ち第1運動方向が第1基準平面に近づく時に、第1夾角θ11が負数であり、第1運動方向が第2基準平面に近づく時に、第1夾角θ11の絶対値が90度よりも大きく、第2運動方向が第2基準平面124から離れるように設けられた時に、第2夾角θ12が正数であり、第2運動方向が第2基準平面124から離れるように設けられた時に、第2夾角θ12の絶対値が90度より小さいが、第2運動方向が第2基準平面124に近づく時に、第2夾角が負数であり、第2運動方向が第2基準平面124に近づく時に、第2夾角の絶対値が90度よりも大きいように定義されている。
【0069】
図17と
図18を同時に参照し、扉120が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、軸体は溝体を第1部分の軌跡運動し、この過程で第2夾角θ12は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角θ11は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで減少し、第2夾角θ12と第1夾角θ11は箱体110に対する扉120の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【0070】
上記の第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点に対する運動設計原理に基づき、大きい角度まで開きたければ、第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点の軌跡が長く、対応的に設置必要な溝体も大きいため、大きい蝶番アセンブリ寸法、高い生産コストを招きやすい。従って、ヒンジ結合点の運動軌跡を複数の部分に分けて設計し、即ち、第1開角度部分で上記設計構想の第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を採用し、開角度の増大に伴って、更に他のヒンジ結合点運動設計構想を組み合わせる。従って、本実施例では、第1開角度は25度~31度の間に設けられ、25度、27.8度、28度、31度等であってもよい。
【0071】
具体的に言えば、本実施例では、第1夾角θ11は第1初期角度から次第に第1終了角度まで減少し、第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなり、扉が第1開角度まで開かれることに伴い、二つのヒンジ結合点での扉の運動方向が45度の両側にあるようになり、このように小寸法蝶番アセンブリにおける最も長いヒンジ結合点軌跡を実現することができる。次に、本実施例では、第1夾角θ11の第1初期角度の範囲が+55度~+45度の間であり、例えば、+55度、+50度又は+45度等であり、第1終了角度の範囲が+1度~+11度の間であり、例えば、+1度、+6又は+11度等であり、第2夾角θ12の範囲が+78度~+64度の間であり、具体的に73度~69度の間であり、例えば、+78度、+71度又は+64度等である。また、この過程で、第2夾角θ12の変化趨勢は先に73度から69度に減少し、次に69度から70度に増大することである。
【0072】
更に、本実施例では、内軸体160と外軸体170は箱体に位置し、内溝体140と外溝体150は扉に位置し、内軸体160は第2ヒンジ結合点を構成し、外軸体170は第1ヒンジ結合点を構成する。内軸体160は扉120の内壁面に更に近く、扉120が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる時に、扉120の壁面から離れる趨勢運動を実現するには、明らかなように、内軸体160の運動軌跡を外軸体170の運動軌跡よりも大きくする必要がある。本実施例では、内溝体140に対する内軸体160の運動軌跡長さと外溝体150に対する外軸体170の運動軌跡長さの比の範囲が1.2~1.4であり、例えば、1.2、1.3、1.31又は1.4等であり、それによって、扉120は箱体110に対して
図16に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0073】
扉120が第1開角度まで開かれた後、次に扉が安定的により大きい角度まで開かれるように第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点の運動方式を変換してもよく、
図17~
図19を参照し、扉120が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角θ11は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで増大し、第2夾角θ12は正数であり且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで増大し、第2夾角θ12と第1夾角θ11は箱体110に対する扉120の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなる。
【0074】
同様に、扉120が箱体110に対して第1開角度まで開かれた後、第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなる過程で、扉120が箱体110に対して第1基準平面から離れる趨勢を有し、そして外軸体170から内縁121及び外縁122までの距離が次第に小さくなり、即ち、扉120が箱体110に対して第2基準平面から離れる趨勢を有することに対応する。
【0075】
扉120が開かれる過程で、外軸体170から内縁121及び外縁122までの距離が次第に小さくなり、数学的な意味から言えば、外軸体170と外縁122の連結線の、第1基準平面123での投影線の増大、及び外軸体170と内縁121の連結線の、第2基準平面124での投影線の増大を相殺でき、これから分かるように、扉120が開かれる過程で箱体アセンブリの側面を過度に超えたり、箱体110を過度に押し付けたりすることを回避できる。
【0076】
本実施例では、第2開角度の範囲が57度~60の間であり、例えば、57度、59度又は60等である。第2夾角θ12と第1夾角θ11は箱体110に対する扉120の同一実際開角度での差が先に次第に大きくなり、次に次第に小さくなり、且つ差の次第増大から次第減少への過渡位置に対応する、箱体110に対する扉120の実際開角度の範囲が50度~60度の間であり、例えば、50度、55度又は60度等である。
【0077】
運動軌跡の分析によると、箱体110に対する扉120の開角度が45度である時に、箱体110に対する押し付け度合い、及び箱体アセンブリ超過度合いが大きいため、閉状態から45度まで開かれる時に、扉120は箱体110に対して第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢を必要とし、そのため、設計される第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなり、ただし、扉120が引き続き開かれる過程で、引き続き第1基準平面と第2基準平面から離れると、扉120が箱体110から過度に離れて、扉120の安定性が不十分となる状況が発生しやすい。そのため、45度の後、扉120が第1基準平面と第2基準平面から離れないようにする必要があり、更に箱体110から離れないように扉120を制御する必要があり、そのため、第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなってから小さくなるように設計した。
【0078】
また、扉120が45度まで開かれた後、第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に小さくなることが論理的な状況であり、扉120が開かれる時の蝶番の円滑度を考慮すると、本実施例では、差の次第増大から次第減少への過渡位置に対応する、箱体110に対する扉120の実際開角度の範囲を50度~60度の間にし、例えば、50度、55度又は60度等にする。
【0079】
扉120の更なる開放に対応するように、ヒンジ結合点の運動趨勢は第1開角度まで開かれた時の趨勢を継続するものとなり、ここで、第1夾角θ11は第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2初期角度の範囲が+1度~+11度の間であり、例えば、+1度、+6度又は+11度等であり、第2終了角度の範囲が+36度~+46度の間であり、例えば、+36度、+41度又は+46度等である。第2夾角θ12の変化は、第3初期角度から第3終了角度まで次第に大きくなることであり、第3初期角度の範囲が+65度~+75度の間であり、例えば、+65度、+70度又は+75度等であり、第3終了角度の範囲が+108度~+118度の間であり、例えば、+118度、+123度又は+118度等である。扉120が第1開角度から第2開角度まで開かれ、開角度が大きいほど、内溝体140に対する内軸体160の運動軌跡長さが外溝体150に対する外軸体170の運動軌跡長さよりも長く、二者の比の範囲が2.1~2.3であり、例えば、2.1、2.16、2.2又は2.3等であり、それによって、扉120は箱体110に対して
図16に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0080】
本実施例の蝶番アセンブリを設計する時に、軸体と溝体構造の設計を主とし、構造の安定性を確保するために、溝体が扉又は箱体のエッジに近すぎてはならないため、本実施例では、更に軸体軸心と基準平面との間の距離を限定する。扉120の厚さ(即ち、扉120の第2基準平面124の平行方向での長さ)をtとすると、扉120が蝶番アセンブリ130の作用下で箱体110に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、内軸体160の軸心と第1基準平面123との間の距離の範囲が0.75t~0.77tの間であり、例えば、0.75t、0.76t又は0.77t等であり、内軸体160の軸心から第2基準平面124までの距離の範囲が0.79t~0.81tの間であり、例えば、0.79t、0.80t又は0.81t等であり、外軸体170から第1基準平面123までの距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体170と第2基準平面124との間の距離の範囲が0.49t~0.51tの間であり、例えば、0.49t、0.50t又は0.51t等である。
【0081】
上記扉が第1開角度から第2開角度まで開かれる過程では、第1夾角θ11は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2夾角θ12は正数であり且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで大きくなり、第2夾角θ12と第1夾角θ11は箱体110に対する扉120の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなる。
【0082】
第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなる趨勢に対応するように、扉120が箱体110に対して第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢を有するので、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリの側面を超えたりすることがなく、従って、このヒンジ結合点の運動設計では、第1開角度は扉閉鎖角度となってもよく、第2開角度は任意角度であってもよい。即ち、扉の閉鎖状態から開かれる過程で、直接上記第1開角度から第2開角度まで開かれる過程でのヒンジ結合点の設計を利用することができる。
【0083】
図16、
図17、
図19~
図21を参照し、本実施例では、更に別の角度で蝶番アセンブリを限定し、扉120が蝶番アセンブリ130の作用下で箱体110に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、扉120には更に基準点が設けられており、基準点は第1ヒンジ結合点と重なり、且つ扉120の開放過程で箱体110に対して相対的に静止しており、基準点は外縁122まで第1垂線を有し、第1垂線に沿って外縁122に至って第1垂直距離D1を有し、基準点は内縁121まで第2垂線を有し、第2垂線に沿って内縁121に至って第2垂直距離D2を有し、第1垂線は第1基準平面123に対して第3夾角θ13を有し、第2垂線は第1基準平面123に対して第4夾角θ14を有する。
【0084】
図16、
図17、
図20及び
図21を参照し、本実施例では、扉120が箱体110に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第1垂直距離D1と第2垂直距離D2は次第に小さくなり、第3夾角θ13は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、第4夾角θ14は0度~90度の範囲内で次第に大きくなる。
【0085】
運動軌跡の角度から分析すると、扉120の開放過程で、基準点が変わらなく、第3夾角θ13が小さくなるので、外縁122が第1基準平面へ運動する趨勢を有し、扉の開放過程に対応し、また、第1垂直距離D1が小さくなるので、外縁122が第2基準平面の開口とは反対な側から過度に離れることがなく、即ち、扉120が箱体アセンブリの側面を過度に超えることがない。
【0086】
同じ理由によると、第4夾角θ14が大きくなり、即ち、内縁121が第2基準平面から離れるように運動する趨勢を有し、扉の開放過程に対応する。第2垂直距離D2が小さくなるので、内縁121が開口へ過度に運動することがなく、即ち、扉120が箱体110を過度に押し付けることがない。
【0087】
なお、数学的な意味から言えば、基準点と第2基準平面124との間の距離がD1*cosθ13であり、D1が小さくなると同時にcosθ13が大きくなり、逆方向に変化するため、扉120が開かれる過程で箱体110の側面(即ち、第2基準平面124)を超える距離を減少することができ、また、基準点と第1基準平面123との間の距離がD2*sinθ14であり、D2が小さくなると同時にsinθ14が大きくなり、逆方向に変化するため、扉120が開かれる過程で箱体110を押し付ける距離を減少することができる。
【0088】
本実施例では、基準点は第1ヒンジ結合点に対応し、第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点の位置設置を最適化するために、第1ヒンジ結合点を第2基準平面に更に近く設置し、そのため、扉120の同一実際開角度下で、第1垂直距離D1が第2垂直距離D2より小さく、第3夾角θ13が第4夾角θ14より小さい。
【0089】
扉の開放過程で、本実施例中の外縁122の運動方向に基づき、外縁122の運動変化は大きくなる傾向があるため、第1垂直距離D1は扉120の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に大きくなり、また、内縁121の運動変化は小さくなる傾向があるため、第2垂直距離D2は扉120の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に小さくなる。
【0090】
具体的に言えば、本実施例の蝶番アセンブリを設計する時に、軸体と溝体構造の設計を主とし、構造の安定性を確保するために、溝体が扉又は箱体のエッジに近すぎてはならないため、第1垂直距離D1は0.63t~0.65tの間の範囲(例えば、0.63t、0.64t又は0.65t等)から次第に0.57t~0.59tの間の範囲(例えば、0.57t、0.58t又は0.59t等)に小さくなり、第2垂直距離D2は0.78t~0.80tの間の範囲(例えば、0.78t、0.79t又は0.80t等)から次第に0.59t~0.61tの間の範囲(例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等)に小さくなる。
【0091】
本実施例では、第3夾角θ13は39度~41度の範囲(例えば、39度、40度又は41度等)から次第に35度~37度の範囲(例えば、35度、36度又は37度等)に小さくなり、第4夾角θ14は49度~51度の範囲(例えば、49度、50度又は51度等)から次第に79度~81度の範囲(例えば、79度、80度又は81度等)に大きくなる。
【0092】
図22を同時に参照し、本実施例では、第1垂直距離D1と第3夾角θ13のコサイン値との間は第1積を有し、扉120が閉状態にある時に第1垂直距離D1と第3夾角θ13のコサイン値は第1初期積であり、
図20に示す箱超過距離は第1積と第1初期積の差であり、扉120が箱体110に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第1積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、例えば、0.1t、0.05t又は0.02t等であり、それにより扉120の箱体110に対する開放過程はより安定的となり、また、第1積は一定するか、次第に小さくなり、それにより扉120が箱体110に対して開かれる過程で箱体110の側面を超えることがない。
【0093】
図23を同時に参照し、本実施例では、第2垂直距離D2と第4夾角θ14のサイン値との間は第2積を有し、扉120が閉状態にある時に第2垂直距離D2と第4夾角θ14のサイン値は第2初期積であり、
図23に示す箱体押し付け距離は第2積と第2初期積の差であり、扉120が箱体110に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、例えば、0.1t、0.05t又は0.02t等であり、それにより扉120の箱体110に対する開放過程はより安定的となり、また、第2積は一定するか、次第に小さくなり、それにより扉120が箱体110に対して開かれる過程で箱体110を過度に押し付けることがない。
【0094】
図17、
図19~
図21を参照し、本実施例では、扉120が箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1垂直距離D1は次第に小さくなり、第3夾角θ13は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、第4夾角θ14は次第に大きくなり、且つ少なくとも第2開角度より前の予定角度範囲内で90度を超え、第2垂直距離D2は予定角度範囲内で次第に大きくなり、同じ理由によると、基準点と第2基準平面124との間の距離がD1*cosθ13であり、D1が小さくなると同時にcosθ13が大きくなり、逆方向に変化するため、扉120が開かれる過程で箱体110の側面(即ち、第2基準平面124)を超える距離を減少することができ、また、基準点と第1基準平面123との間の距離がD2*sinθ14であり、D2が予定角度範囲内で増大すると同時にsinθ14が小さくなり、逆方向に変化するため、扉120が開かれる過程で箱体110を押し付ける距離を減少することができる。
【0095】
上記閉状態から第1開角度まで開かれる過程、及び第1開角度から第2開角度まで開かれる過程をまとめて考慮することで分かるように、第1開角度から第2開角度までの設計構想に基づき、同様に箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を解決でき、そのため、この設計構想を閉状態から第1開角度までの過程に適用でき、即ち、第1開角度は閉状態に対応するものと見なしてもよく、第2開角度は任意角度であってもよい。
【0096】
本実施例では、第4夾角θ14は90度より小さくから次第に90度より大きく増大し、第2垂直距離D2は先に次第に小さくなり、次に次第に大きくなり、それにより外溝体150に対する外軸体170の円滑な移動を実現し、更に扉120の回転をより安定的にする。
【0097】
本実施例では、第1垂直距離D1は0.57t~0.59tの間の範囲(例えば、0.57t度、0.58t度又は0.59t度等)から次第に0.50t~0.52tの間の範囲(例えば、0.50t度、0.51t度又は0.52t度等)に小さくなり、第2垂直距離D2は0.59t~0.61tの間(例えば、0.59t度、0.60t度又は0.61t度等)で次第に大きくなる。
【0098】
本実施例では、扉120の開角度の増大に伴い、第3夾角θ13は35度~37度の範囲から次第に2度~4度の範囲に小さくなり、第4夾角θ14は79度~81度の範囲から次第に125度~127度の範囲に大きくなる。
【0099】
図24を同時に参照し、本実施例では、第1垂直距離D1と第3夾角θ13のコサイン値との間は第1積を有し、扉120が閉状態にある時に第1垂直距離D1と第3夾角θ13のコサイン値は第1初期積であり、
図24に示す箱超過距離は第1積と第1初期積の差であり、扉120が箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、例えば、0.1t、0.05t又は0.02t等であり、それにより箱体110に対する扉120の開放過程はより安定的となり、また、第1積は一定するか、次第に小さくなり、それにより扉120が箱体110に対して開かれる過程で箱体110の側面を超えることがない。
【0100】
図25を同時に参照し、本実施例では、第2垂直距離D2と第4夾角θ14のサイン値との間は第2積を有し、扉120が閉状態にある時に第2垂直距離D2と第4夾角θ14のサイン値は第2初期積であり、
図25に示す箱体押し付け距離は第2積と第2初期積の差であり、扉120が箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第2積は少なくとも予定角度範囲内で次第に小さくなる。
【0101】
本実施例では、扉120が第2開角度にある時の第2積と扉120が第1開角度にある時の第2積との間の差が-0.1tよりも大きくなく、例えば、-0.1t、-0.05t又は-0.02t等であり、それにより扉120は箱体110に対して開かれる過程でより安定的となり、そして箱体110に対して回転して開かれる過程で箱体110を過度に押し付けることがない。
【0102】
本実施例では、第2積は扉120の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に大きくなる。
【0103】
なお、本願中の蝶番アセンブリは、一般に溝軸構造を用いて設計され、箱体に対する扉の運動状態が溝の形状に依存し、当然ながら、上述したように扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりする問題を回避することに加えて、箱体に対する扉の不順調な運動の問題を回避する必要がある。
【0104】
引き続き
図15~
図17を参照されたく、以下、更に別の角度から本実施例の蝶番を限定してもよく、扉120は更に後壁平面125と側壁平面126を有し、本願において、前壁平面(未図示)は扉120の閉状態で外縁122を経過し且つ開口所在平面と平行すると定義され、後壁平面125は扉120の閉状態で内縁121を経過し且つ開口所在平面と平行すると定義され、側壁平面126は扉120の閉状態で外縁122を経過し且つ開口所在平面に垂直であると定義され、両者は扉120の開放過程で、扉120と同期して運動する。扉厚さtは前壁平面と後壁平面125との間の間隔距離である。
【0105】
本実施例では、内溝体140は、その終了位置がその開始位置と比べて後壁平面125と側壁平面126に近い第1内溝部141を有し、外溝体150は、その終了位置がその開始位置と比べて後壁平面125と側壁平面126に近い第1外溝部151を有し、扉120が前記蝶番アセンブリ130の作用下で箱体110に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、外軸体170は外溝体150に対して第1外溝部151の開始位置から第1外溝部151の終了位置まで移動し、内軸体160は内溝体140に対して第1内溝部141の開始位置から第1内溝部141の終了位置まで同期して移動し、ここで、扉120が箱体110に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2運動方向は第1運動方向に対して常に傾斜している。二つの運動方向が平行すると、扉の運動が不順調になることがある。本実施例において、二つの運動方向は常に傾斜しており、不順調な問題を解決した。
【0106】
図26を同時に参照し、本実施例では、第1運動方向と後壁平面125との間は第1夾角α1を有し、第2運動方向と後壁平面125との間は第2夾角α2を有し、箱体110に対する扉120の同一実際開角度下で、第2夾角α2は第1夾角α1よりも大きく、扉120が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第1夾角α1と第2夾角α2はそれぞれ次第に小さくなり、第2夾角α2と第1夾角α1の差は次第に大きくなり、それにより外軸体170から内縁121及び外縁122までの距離を全て減少させることができ、上記と同じ理由によると、扉120が開かれる過程で箱体110の側面(即ち、扉120が閉状態にある時に側壁平面126が所在する平面)を超えたり、箱体110を過度に押し付けたりすることを回避可能である。
【0107】
本実施例では、第1外溝部151には更に第1外溝部151の開始位置と第1外溝部151の終了位置との間に位置する過渡位置が設けられており、ここで、第1外溝部151の過渡位置は第1外溝部151の開始位置と比べて後壁平面125と側壁平面126に近く、第1外溝部151の終了位置は第1外溝部151の過渡位置と比べて側壁平面126に近く且つ後壁平面125から遠く、ここで、第2夾角α2は正数形式で表され、第1運動方向が後壁平面125から離れる時に、第1夾角α1は正数形式で表され、第1運動方向が後壁平面125に向かう時に、第1夾角α1は負数形式で表される。
【0108】
本実施例では、第1夾角α1は+45度~+55度の範囲(例えば、+45度、+50度又は+55度等)から次第に-16度~-26の間の範囲(例えば、-16度、-21度又は-26度等)に小さくなり、第2夾角α2は+68度~+78度の範囲(例えば、+68度、+73度又は+78度等)から次第に+37度~+47度の範囲(例えば、+37度、+42度又は+47度等)に小さくなる。
【0109】
本実施例では、第2夾角α2と第1夾角α1の差は+13度~+23度の範囲(例えば、+13度、+18度又は+23度等)から次第に+63度~+73度の範囲(例えば、+63度、+68度又は+73度等)に大きくなる。
【0110】
本実施例では、第1内溝部141に沿う内軸体160の軌跡長さと第1外溝部151に沿う外軸体170の軌跡長さの比の範囲が1.2~1.4の間であり、例えば、1.2、1.3又は1.4等であり、それによって、扉120は箱体110に対して
図24に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0111】
本実施例では、内溝体140は第1内溝部141に連結する第2内溝部142を含み、外溝体150は第1外溝部151に連結する第2外溝部152を含み、第2内溝部142の終了位置は第2内溝部142の開始位置と比べて後壁平面125と側壁平面126に近く、第2外溝部152の終了位置は第2外溝部152の開始位置と比べて側壁平面126に近く、且つ後壁平面125から遠い。
【0112】
扉120が蝶番アセンブリ130の作用下で箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、外軸体170は外溝体150に対して運動し、運動起点が第2外溝部152の開始位置であり、運動終点が第2外溝部152の終了位置であり、内軸体160は内溝体140に対して同期して運動し、運動起点が第2内溝部142の開始位置であり、運動終点が第2内溝部142の終了位置であり、扉120が箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第2夾角α2は次第に大きくなり、第1夾角α1は先に次第に小さくなり、次に次第に大きくなり、第2夾角α2と第1夾角α1の差は先に次第に大きくなり、次に次第に小さくなり、それにより外軸体170から内縁121及び外縁122までの距離を全て減少させることができ、外軸体170と外縁122の連結線の第1基準平面123での投影線の増大、及び外軸体170と第1基準平面123の間隔の増大を相殺し、これで扉120が開かれる過程で箱体110の側面を超えたり、箱体110を過度に押し付けたりすることを回避可能である。
【0113】
本実施例では、第2内溝部142に沿う内軸体160の軌跡長さと第2外溝部152に沿う外軸体170の軌跡長さの比の範囲が2.1~2.3であり、例えば2.1、2.2又は2.3等であり、それによって、扉120は箱体110に対して
図24に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0114】
本実施例では、扉120が箱体110に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角α1と対応する扉120の実際開角度の和は次第に大きくなる。
【0115】
本実施例では、第2夾角α2は+37度~+47度の範囲(例えば、+37度、+42度又は+47度等)から次第に+49度~+59度の範囲(例えば、+49度、+54度又は+59度等)に大きくなり、第1夾角α1は先に-16度~-26度の範囲(例えば、-16度、-21度又は-26度等)から次第に-34~-44度の範囲(例えば、-34度、-39度又は-44度等)に小さくなり、次に次第に-13度~-23度の範囲(例えば、-13度、-18度又は-23度等)に大きくなる。
【0116】
本実施例では、第2夾角α2と第1夾角α1の差は先に+58度~+68度の範囲(例えば、+58度、+63度又は+68度等)から次第に+85度~+95度の範囲(例えば、+85度、+90度又は+95度等)に大きくなり、次に次第に+67度~+77度の範囲(例えば、+67度、+72度又は+77度等)に小さくなり、第2夾角α2と第1夾角α1の差は、増大過程における扉120の開放単位角度毎に対応する変化幅が、減少過程における扉120の開放単位角度毎に対応する変化幅よりも大きい。
【0117】
本実施例では、第2夾角α2と第1夾角α1の差の次第増大への過渡位置に対応する扉120の実際開角度の範囲が50度~60度の間であり、例えば、50度、55度又は60度等である。
【0118】
本実施例では、扉120が閉状態にある時に、内軸体160の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.75t~0.77tの間であり、例えば、0.75t、0.76t又は0.77t等であり、内軸体160の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.79t~0.81tの間であり、例えば、0.79t、0.80t又は0.81t等であり、外軸体170の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体170の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.49t~0.51tの間であり、例えば、0.49t、0.50t又は0.51t等である。
【0119】
扉120が第1開角度にある時に、内軸体160の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.51t~0.53tの間であり、例えば、0.51t、0.52t又は0.53t等であり、内軸体160の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.64t~0.66tの間であり、例えば、0.64t、0.65t又は0.66t等であり、外軸体170の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.50t~0.52tの間であり、例えば、0.50t、0.51t又は0.52t等であり、外軸体170の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.30t~0.32tの間であり、例えば、0.30t、0.31t又は0.32t等である。
【0120】
扉120が第2開角度にある時に、内軸体160の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.37t~0.39tの間であり、例えば、0.37t、0.38t又は0.39t等であり、内軸体160の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.52t~0.54tの間であり、例えば、0.52t、0.53t又は0.54t等であり、外軸体170の軸心から後壁平面125までの距離の範囲が0.55t~0.57tの間であり、例えば、0.55t、0.56t又は0.57t等であり、外軸体170の軸心から側壁平面126までの距離の範囲が0.22t~0.24tの間であり、例えば、0.22t、0.23t又は0.24t等である。
【0121】
本実施例では、内溝体140は第2内溝部142に連結する第3内溝部143を含み、第3内溝部143は第2外溝部152の終了位置を中心とする円弧であり、扉120が蝶番アセンブリ120の作用下で箱体110に対して第2開角度から回転して第3開角度まで開かれる過程で、外軸体170は外溝体150に対して第2外溝部152の終了位置で回転し、内軸体160は内溝体140に対して第3内溝部143の開始位置から第3内溝部143の終了位置まで同期して移動する。
【0122】
本実施例では、第3開角度の範囲が122度~132度の間であり、例えば、122度、127度又は132度等である。
【0123】
図27を参照し、本願の箱体アセンブリ20の第4実施例は、開口を有する収納空間を形成した箱体210と、開口を覆うように設置され、開口を閉鎖できる扉220と、箱体210の枢軸側に設置され、箱体210と扉220を枢結するために用いられる蝶番アセンブリ230とを備え、ここで、扉220の内縁221と外縁222、第1基準平面223と第2基準平面224の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0124】
本実施例は、蝶番アセンブリ230の内溝体240と外軸体250が扉220に設置され、蝶番アセンブリ230の内軸体260と外溝体270が箱体210に設置され、外溝体270と外軸体250とが嵌合されて外軸体250の軸心に第1ヒンジ結合点を形成し、内溝体240と内軸体260とが嵌合されて内軸体260の軸心に第2ヒンジ結合点を形成し、第2ヒンジ結合点が第1ヒンジ結合点と比べて外縁222から離れて設置されている点で上記実施例と相違する。勿論、本実施例のヒンジ結合点の設計は上記実施例と同じである。
【0125】
扉220が蝶番アセンブリ230の作用下で箱体210に対して開かれる過程で、扉220は第1ヒンジ結合点で箱体210に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体210に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面223との間は第1夾角θ21を有し、第2運動方向と第1基準平面223との間は第2夾角θ22を有し、ここで、第1夾角θ21と第2夾角θ22の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0126】
図28と
図29を同時に参照し、扉220が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角θ22は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角θ21は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで小さくなり、第2夾角θ22と第1夾角θ21は箱体210に対する扉220の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【0127】
本実施例では、第1開角度の範囲が25度~31度の間であり、例えば、25度、27度又は31度等である。
【0128】
本実施例では、第1初期角度の範囲が+33度~+23度の間であり、例えば、+33度、+28度又は+23度等であり、第1終了角度の範囲が-5度~-15度の間であり、例えば、-5度、-10度又は-15度等であり、第2夾角θ22の範囲が+78度~+64度の間であり、例えば、+78度、+72度又は+64度等である。
【0129】
本実施例では、扉220が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる時に、内溝体240に対する内軸体260の運動軌跡長さと外溝体270に対する外軸体250の運動軌跡長さの比の範囲が1.5~1.7であり、例えば1.5、1.56、1.6又は1.7等であり、それによって、扉220は箱体210に対して
図24に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0130】
図30を同時に参照し、扉220が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角θ21は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2夾角θ22は正数形式で表され且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで大きくなり、第2夾角θ22と第1夾角θ21は箱体210に対する扉220の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなり、それによって外軸体250と外縁222の連結線の第1基準平面223での投影線の増大、及び外軸体250と内縁221の連結線の第2基準平面224での投影線の増大を相殺し、これで扉220が開かれる過程で箱体210の側面(即ち、第2基準平面224)を超えたり、箱体210を過度に押し付けたりすることを回避可能である。
【0131】
本実施例では、第2開角度の範囲が57度~60の間であり、例えば、57度、58度又は60等である。
【0132】
本実施例では、第2初期角度の範囲が-5度~-15度の間であり、例えば、-5度、-10度又は-15度等であり、第2終了角度の範囲が+37度~+47度の間であり、例えば、+37度、+42度又は+47度等であり、第3初期角度の範囲が+65度~+75度の間であり、例えば、+65度、+70度又は+75度等であり、第3終了角度の範囲が+108度~+118度の間であり、例えば、+118度、+123度又は+118度等である。
【0133】
本実施例では、扉220が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる時に、内溝体240に対する内軸体260の運動軌跡長さと外溝体270に対する外軸体250の運動軌跡長さの比の範囲が2.1~2.3であり、例えば、2.1、2.18、2.2又は2.3等であり、それによって、扉220は箱体210に対して
図24に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0134】
本実施例では、扉220の厚さ(即ち、扉220の第2基準平面224の平行方向での長さ)がtであり、扉220が蝶番アセンブリ230の作用下で箱体210に対して閉位置から回転して最大角度まで開かれる過程で、内軸体260の軸心と第1基準平面223との間の距離の範囲が0.75t~0.77tの間であり、例えば、0.75t、0.76t又は0.77t等であり、内軸体260の軸心と第2基準平面224との間の距離の範囲が0.79t~0.81tの間であり、例えば、0.79t、0.80t又は0.81t等であり、扉220が閉状態にある時に、外軸体250と第1基準平面223との間の距離の範囲が0.55t~0.57tの間であり、例えば、0.55t、0.56t又は0.57t等であり、外軸体250と第2基準平面224との間の距離の範囲が0.22t~0.24tの間であり、例えば、0.22t、0.23t又は0.24t等である。扉220が第1開角度にある時に、外軸体250の軸心と第1基準平面223との間の距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体250の軸心と第2基準平面224との間の距離の範囲が0.40t~0.42tの間であり、例えば、0.40t、0.41t又は0.42t等である。扉220が第2開角度にある時に、外軸体250の軸心と第1基準平面223との間の距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体250の軸心と第2基準平面224との間の距離の範囲が0.49t~0.51tの間であり、例えば、0.49t、0.50t又は0.51t等である。
【0135】
本実施例では、扉220には更に基準点が設けられており、基準点は外軸体250が外溝体270の終了位置にある時に外軸体250の軸心と重なり、基準点は外縁222までの第1垂直距離及び内縁221までの第2垂直距離の変化過程が上記箱体アセンブリ10の第3実施例と類似し、ここで詳細な説明を省略する。
【0136】
図31を参照し、本願の箱体アセンブリ30の第5実施例は、開口を有する収納空間を形成した箱体310と、開口を覆うように設置され、開口を閉鎖できる扉320と、箱体310の枢軸側に設置され、箱体310と扉320を枢結するために用いられる蝶番アセンブリ330とを備え、ここで、扉320の内縁321と外縁322、第1基準平面323と第2基準平面324の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0137】
本実施例は、蝶番アセンブリ330の内軸体340と外溝体350が扉320に設置され、蝶番アセンブリ330の内溝体360と外軸体370が箱体310に設置され、外溝体350と外軸体370とが嵌合されて外軸体370の軸心に第1ヒンジ結合点を形成し、内溝体360と内軸体340とが嵌合されて内軸体340の軸心に第2ヒンジ結合点を形成し、第2ヒンジ結合点が第1ヒンジ結合点と比べて外縁322から離れて設置されている点で上記実施例と相違する。扉320が蝶番アセンブリ330の作用下で箱体310に対して開かれる過程で、扉320は第1ヒンジ結合点で箱体310に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体310に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面323との間は第1夾角θ31を有し、第2運動方向と第1基準平面323との間は第2夾角θ32を有し、ここで、第1夾角θ31と第2夾角θ32の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0138】
図32と
図33を同時に参照し、扉320が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角θ32は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角θ31は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで小さくなり、第2夾角θ32と第1夾角θ31は箱体310に対する扉320の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【0139】
本実施例では、第1開角度の範囲が25度~31度の間であり、例えば、25度、29度又は31度等である。
【0140】
本実施例では、第1初期角度の範囲が+55度~+45度の間であり、例えば、+55度、+50度又は+45度等であり、第1終了角度の範囲が+1度~+11度の間であり、例えば、+1度、+6又は+11度等であり、第2夾角θ32の範囲が+0度~+18度の間であり、具体的には5度~13度であり、例えば+0度、+9度又は+18度等であり、且つ次第に小さくなる。
【0141】
本実施例では、扉320が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる時に、内溝体360に対する内軸体340の運動軌跡長さと外溝体350に対する外軸体370の運動軌跡長さの比の範囲が1.5~1.7であり、例えば、1.5、1.58、1.6又は1.7等であり、それによって、扉320は箱体310に対して
図26に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0142】
図34を同時に参照し、扉320が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角θ31は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2夾角θ32は正数であり且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで大きくなり、第2夾角θ32と第1夾角θ31は箱体310に対する扉320の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなり、それによって外軸体370と外縁322の連結線の第1基準平面323での投影線の増大、及び外軸体370と内縁321の連結線の第2基準平面324での投影線の増大を相殺し、これで扉320が開かれる過程で箱体310の側面(即ち、第2基準平面324)を超えたり、箱体310を過度に押し付けたりすることを回避可能である。
【0143】
本実施例では、第2開角度の範囲が57度~60の間であり、例えば、57度、58度又は60等である。
【0144】
本実施例では、第2初期角度の範囲が+1度~+11度の間であり、例えば、+1度、+6度又は+11度等であり、第2終了角度の範囲が+36度~+46度の間であり、例えば、+36度、+41度又は+46度等であり、第3初期角度の範囲が0度~+10度の間であり、例えば、0度、5度又は10度等であり、第3終了角度の範囲が+45度~+55度の間であり、例えば、+45度、+50度又は+55度等である。
【0145】
本実施例では、扉320が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる時に、内溝体360に対する内軸体340の運動軌跡長さと外溝体350に対する外軸体370の運動軌跡長さの比の範囲が3.0~3.2であり、例えば、3.0、3.1、3.13又は3.2等であり、それによって、扉320は箱体310に対して
図26に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0146】
本実施例では、扉320の厚さ(即ち、扉320の第2基準平面324の平行方向での長さ)がtであり、扉320が蝶番アセンブリ330の作用下で箱体310に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、外軸体370と第1基準平面323との間の距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体370の軸心と第2基準平面324との間の距離の範囲が0.49t~0.51tの間であり、例えば、0.49t、0.50t又は0.51t等であり、扉320が閉状態にある時に、内軸体340の軸心と第1基準平面323との間の距離の範囲が0.21t~0.23tの間であり、例えば、0.21t、0.22t又は0.23t等であり、内軸体340の軸心と第2基準平面324との間の距離の範囲が0.17t~0.19tの間であり、例えば、0.17t、0.18t又は0.19t等である。扉320が第1開角度にある時に、内軸体340の軸心と第1基準平面323との間の距離の範囲が0.27t~0.29tの間であり、例えば、0.27t、0.28t又は0.29t等であり、内軸体340の軸心と第2基準平面324との間の距離の範囲が0.52t~0.54tの間であり、例えば、0.52t、0.53t又は0.54t等である。扉320が第2開角度にある時に、内軸体340の軸心と第1基準平面323との間の距離の範囲が0.37t~0.39tの間であり、例えば、0.37t、0.38t又は0.39t等であり、内軸体340の軸心と第2基準平面324との間の距離の範囲が0.76t~0.78tの間であり、例えば、0.76t、0.77t又は0.78t等である。
【0147】
本実施例では、扉320には更に基準点が設けられており、基準点は第1ヒンジ結合点と重なり、基準点は外縁322までの第1垂直距離及び内縁321までの第2垂直距離の変化過程が上記箱体アセンブリ10の第3実施例と類似し、ここで詳細な説明を省略する。
【0148】
図35を参照し、本願の箱体アセンブリ40の第6実施例は、開口を有する収納空間を形成した箱体410と、開口を覆うように設置され、開口を閉鎖できる扉420と、箱体410の枢軸側に設置され、箱体410と扉420を枢結するために用いられる蝶番アセンブリ430とを備え、ここで、扉420の内縁421と外縁422、第1基準平面423と第2基準平面424の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0149】
本実施例は、蝶番アセンブリ430の内軸体440と外軸体450が扉420に設置され、蝶番アセンブリ430の内溝体460と外溝体470が箱体410に設置され、外溝体470と外軸体450とが嵌合されて外軸体450の軸心に第1ヒンジ結合点を形成し、内溝体460と内軸体440とが嵌合されて内軸体440の軸心に第2ヒンジ結合点を形成し、第2ヒンジ結合点が第1ヒンジ結合点と比べて外縁422から離れて設置されている点で上記実施例と相違する。扉420が蝶番アセンブリ430の作用下で箱体410に対して開かれる過程で、扉420は第1ヒンジ結合点で箱体410に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体410に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面423との間は第1夾角θ41を有し、第2運動方向と第1基準平面423との間は第2夾角θ42を有し、ここで、第1夾角θ41と第2夾角θ42の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0150】
図36と
図37を同時に参照し、扉420が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角θ42は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角θ41は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで小さくなり、第2夾角θ42と第1夾角θ41は箱体410に対する扉420の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【0151】
本実施例では、第1開角度の範囲が25度~31度の間であり、例えば、25度、27度又は31度等である。
【0152】
本実施例では、第1初期角度の範囲が+33度~+23度の間であり、例えば、+33度、+28度又は+23度等であり、第1終了角度の範囲が-5度~-15度の間であり、例えば、-5度、-10度又は-15度等であり、第2夾角θ22の範囲が+0度~+18度の間であり、例えば、+0度、+8度又は+18度等であり、且つ次第に小さくなる。
【0153】
本実施例では、扉420が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる時に、内溝体460に対する内軸体440の運動軌跡長さと外溝体470に対する外軸体450の運動軌跡長さの比の範囲が1.8~2.0であり、例えば、1.8、1.87、1.9又は2.0等であり、それによって、扉420は箱体410に対して
図28に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0154】
図38を同時に参照し、扉420が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角θ41は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2夾角θ42は正数形式で表され且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで大きくなり、第2夾角θ42と第1夾角θ41は箱体410に対する扉420の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなり、それによって外軸体450と外縁422の連結線の第1基準平面423での投影線の増大、及び外軸体450と内縁421の連結線の第2基準平面424での投影線の増大を相殺し、これで扉420が開かれる過程で箱体410の側面(即ち、第2基準平面424)を超えたり、箱体410を過度に押し付けたりすることを回避可能である。
【0155】
本実施例では、第2開角度の範囲が57度~60の間であり、例えば、57度、58度又は60等である。
【0156】
本実施例では、第2初期角度の範囲が-5度~-15度の間であり、例えば、-5度、-10度又は-15度等であり、第2終了角度の範囲が+37度~+47度の間であり、例えば、+37度、+42度又は+47度等であり、第3初期角度の範囲が+0度~+10度の間であり、例えば、+0度、+6度又は+10度等であり、第3終了角度の範囲が+45度~+55度の間であり、例えば、+45度、+51度又は+55度等である。
【0157】
本実施例では、扉420が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる時に、内溝体460に対する内軸体440の運動軌跡長さと外溝体470に対する外軸体450の運動軌跡長さの比の範囲が3.0~3.2であり、例えば、3.0、3.1又は3.2等であり、それによって、扉420は箱体410に対して
図28に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【0158】
本実施例では、扉420の厚さ(即ち、扉420の第2基準平面424の平行方向での長さ)がtであり、扉420が閉状態にある時に、内軸体440の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.21t~0.23tの間であり、例えば、0.21t、0.22t又は0.23t等であり、内軸体440の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.17t~0.19tの間であり、例えば、0.17t、0.18t又は0.19t等であり、外軸体450の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.55t~0.57tの間であり、例えば、0.55t、0.56t又は0.57t等であり、外軸体450の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.22t~0.24tの間であり、例えば、0.22t、0.23t又は0.24t等である。扉420が第1開角度にある時に、内軸体440の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.27t~0.29tの間であり、例えば、0.27t、0.28t又は0.29t等であり、内軸体440の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.52t~0.54tの間であり、例えば、0.52t、0.53t又は0.54t等であり、外軸体450の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体450の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.40t~0.42tの間であり、例えば、0.40t、0.41t又は0.42t等である。扉420が第2開角度にある時に、内軸体440の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.37t~0.39tの間であり、例えば、0.37t、0.38t又は0.39t等であり、内軸体440の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.76t~0.78tの間であり、例えば、0.76t、0.77t又は0.78t等であり、外軸体450の軸心と第1基準平面423との間の距離の範囲が0.59t~0.61tの間であり、例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等であり、外軸体450の軸心と第2基準平面424との間の距離の範囲が0.49t~0.51tの間であり、例えば、0.49t、0.50t又は0.51t等である。
【0159】
本実施例では、扉420には更に基準点が設けられており、基準点は外軸体450が外溝体470の終了位置にある時に外軸体450の軸心と重なり、基準点は外縁422までの第1垂直距離及び内縁421までの第2垂直距離の変化過程が上記箱体アセンブリ10の第3実施例と類似し、ここで詳細な説明を省略する。
【0160】
図39を参照し、本願の箱体アセンブリ50の第7実施例は、開口を有する収納空間を形成した箱体510と、開口を覆うように設置され、開口を閉鎖できる扉520と、箱体510の枢軸側に設置され、箱体510と扉520を枢結するために用いられる蝶番アセンブリ530とを備え、ここで、扉520の内縁521と外縁522、第1基準平面523と第2基準平面524の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0161】
本実施例は、蝶番アセンブリ530には扉520に設置された溝体540と箱体510に設置された軸体550を備え、溝体540と軸体550とが嵌合されて軸体550の軸心に第2ヒンジ結合点を形成し、蝶番アセンブリ530には更に、一端が扉520にヒンジ結合されて第1ヒンジ結合点を形成し、他端が箱体510にヒンジ結合された連接棒560を備え、第2ヒンジ結合点が第1ヒンジ結合点と比べて外縁522から離れて設置されている点で上記実施例と相違する。扉520は、蝶番アセンブリ530の作用下で箱体510に対して開かれる過程で、第1ヒンジ結合点で箱体510に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体510に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面523との間は第1夾角θ51を有し、第2運動方向と第1基準平面523との間は第2夾角θ52を有し、ここで、第1夾角θ51と第2夾角θ52の定義については上記箱体アセンブリ10の第3実施例を参照されたく、ここで詳細な説明を省略する。
【0162】
図40を同時に参照し、扉520が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角θ52は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角θ51は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで小さくなり、第2夾角θ52と第1夾角θ51は箱体510に対する扉520の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。運動関係の角度から分析すると、二つのヒンジ結合点の上記運動趨勢に対応する、箱体に対する扉の運動は回転と移動を含み、その中、移動は第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢があり、回転時に扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする趨勢を相殺することになり、従って、本願の扉アセンブリは、扉が箱体を過度に押し付けたり、箱体アセンブリ側面を過度に超えたりしないことを実現できる。
【0163】
本実施例では、第1開角度の範囲が25度~31度の間であり、例えば、25度、27度又は31度である。
【0164】
本実施例では、第1初期角度の範囲が+36度~+26度の間であり、例えば、+36度、+31度又は+26度等であり、第1終了角度の範囲が-5度~+5度の間であり、例えば、-5度、0度又は+5度等であり、第2夾角θ52の範囲が+78度~+64度の間であり、例えば、+78度、+71度又は+64度等である。
【0165】
図41を同時に参照し、本実施例では、扉520が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角θ51は更に小さくなり、第2夾角θ52は正数であり且つ90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなる。
【0166】
本実施例では、第1夾角θ51が更に-9度~-19度の範囲に小さくなり、例えば、-9度、-14度又は-19度等であり、第2初期角度の範囲が+64度~+74度の間であり、例えば、+64度、+69度又は+74度等であり、第2終了角度の範囲が+108度~+118度の間であり、例えば、+108度、+113度又は+118度等である。
【0167】
上述したいくつかの実施例によると、本願の箱体アセンブリは、開口を有する収納空間を形成した箱体と、開口を覆うように設置され、開口を閉鎖できる扉と、箱体の枢軸側に設置され、箱体と扉を枢結するために用いられる蝶番アセンブリとを備え、扉は枢軸側に内縁と外縁が形成されており、箱体アセンブリには、扉が閉状態にある時の内縁を経過し且つ開口所在平面と平行する第1基準平面と、扉が閉状態にある時の外縁を経過し且つ開口所在平面に垂直である第2基準平面とが設けられており、第1基準平面と第2基準平面は扉が箱体に対して開かれる過程で箱体に対して静止している。
【0168】
蝶番アセンブリには第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点が形成されており、第2ヒンジ結合点は第1ヒンジ結合点と比べて外縁から離れて設置されており、扉が蝶番アセンブリの作用下で箱体に対して開かれる過程で、扉は第1ヒンジ結合点で箱体に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で箱体に対して第2運動方向を有し、第1運動方向と第1基準平面との間は第1夾角を有し、第2運動方向と第1基準平面との間は第2夾角を有し、第1運動方向が第1基準平面から離れるように設けられた時に、第1夾角は正数であり、第1運動方向が第2基準平面から離れるように設けられた時に、第1夾角の絶対値は90度より小さく、第2運動方向が第2基準平面から離れるように設けられた時に、第2夾角は正数であり、第2運動方向が第2基準平面から離れるように設けられた時に、第2夾角の絶対値は90度より小さい。
【0169】
扉が閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第2夾角は正数であり且つ90度より小さく、第1夾角は正数であり且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで小さくなり、第2夾角と第1夾角は箱体に対する扉の同一実際開角度での差が次第に大きくなる。扉が第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1夾角は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2夾角は正数であり且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで大きくなり、第2夾角と第1夾角は箱体に対する扉の同一実際開角度での差が少なくとも先に次第に大きくなる。
【0170】
なお、扉が蝶番アセンブリの作用下で箱体に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、扉には更に、第1ヒンジ結合点の開始位置と終了位置のうち、第2基準平面から最も遠い一方と重なり、且つ扉の開放過程で箱体に対して相対的に静止する基準点が設けられており、基準点は外縁まで第1垂線を有し、第1垂線に沿って外縁に至って第1垂直距離を有し、基準点は内縁まで第2垂線を有し、第2垂線に沿って内縁に至って第2垂直距離を有し、第1垂線は第1基準平面に対して第3夾角を有し、第2垂線は第1基準平面に対して第4夾角を有し、扉が箱体に対して閉状態から回転して第1開角度まで開かれる過程で、第1垂直距離と第2垂直距離は次第に小さくなり、第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、第4夾角は0度~90度の範囲内で次第に大きくなり、扉が箱体に対して第1開角度から回転して第2開角度まで開かれる過程で、第1垂直距離は次第に小さくなり、第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、第4夾角は次第に大きくなり、且つ少なくとも第2開角度より前の予定角度範囲内で90度を超え、第2垂直距離は予定角度範囲内で次第に大きくなる。
【0171】
上記蝶番アセンブリによると、扉120が箱体110に対して回転し、扉120の内縁121と外縁122が
図42と43に示すように相対的に所定の運動軌跡を有することを実現できる。
【0172】
ここで、扉120が蝶番アセンブリ130の作用下で、箱体110に対する閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、外縁122は第1外縁軌跡A1B1に沿って第1基準平面Xへ運動し、内縁121は第1内縁軌跡A2B2に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。外縁121と内縁122の各自の方向での運動においては、第1外縁軌跡A1B1の曲率半径が5t以上であり、且つ第2基準平面Yの開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離d1以下であり、第1内縁軌跡A2B2の曲率半径が100t以上であり、且つ第1基準平面Xの開口に向かった側を超える距離が第2予定距離d2以下であり、tが扉の厚さである。運動軌跡の曲率半径及び運動軌跡が基準平面を超過可能な距離の限定に基づき、扉は予定範囲を超えずに安定的に運動することができる。
【0173】
第1予定距離と第2予定距離の具体的な値は実際の製品設計要求に応じて決めることができ、例えば、箱体アセンブリを埋め込むための壁と箱体アセンブリとの間の距離に合わせて第1予定距離を決めてもよいし、箱体のドアシールの厚さ又は弾性に合わせて第2距離を決めてもよい。本実施例では、扉厚さを規準とし、第1予定距離と第2予定距離を扉厚さの0~0.15倍と限定し、0倍を選択すると、扉が箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりしないように限定されることになり、本実施例では、具体的に0.1倍を選択でき、即ち、扉厚さの0.1倍超えることが許容される。経験値に合わせて限定してもよく、第1予定距離を0mm~4mmにし、第2予定距離を0mm~2mmにし、同様に、いずれも0mmを選択すると、超えないように限定されることになり、本実施例では、第1予定距離は3mmであり、第2予定距離は1mmであり、即ち、超過許容距離である。
【0174】
更に、本実施例では、第1内縁軌跡A2B2の終点B2は第1基準平面Xにあり、又は、第1基準平面Xの開口とは反対な側にあり且つ第1基準平面Xまでの距離が0.058t以下である。第1外縁軌跡A1B1の終点B1は第2基準平面Yにあり、又は、第2基準平面Yの開口に向かった側にあり且つ第2基準平面Yまでの距離が0.135t以下である。
【0175】
即ち、扉120が第1開角度まで開かれた後、扉120の内縁122は箱体110を押し付けたり、箱体110から過度に離れて運動したりすることがない。外縁121は箱体アセンブリ100の側面を超えたり、第2基準平面Yの開口に向かった側へ過度に運動したりすることがない。それにより、扉12は開かれる時に顕著な変位問題が発生せず、扉120の運動がより安定的になる。
【0176】
扉120が箱体11に対して第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、内縁121は第2内縁軌跡に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側及び第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、第2内縁軌跡の曲率半径が次第に小さくなり、外縁122は第2外縁軌跡に沿って第1基準平面Xへ運動し、第2外縁軌跡の曲率半径が5t以上であり、第2外縁軌跡が第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離以下である。第2内縁軌跡はA2C2であってもよく、第2外縁軌跡はA1C1であってもよい。
【0177】
ここで、内縁121の第2内縁軌跡に沿う運動方向は箱体開口から離れる方向であり、扉が箱体を押し付けることを回避できる。外縁軌跡122の第2外縁軌跡曲率半径が5t以上であり、且つ第2基準平面の開口とは反対な側を超える距離が第1予定距離以下であり、以上の第1外縁軌跡に対する分析によると、この特徴は扉が箱体アセンブリの側面を超えることを回避できる。
【0178】
蝶番アセンブリ130の作用下で、扉120は更に箱体110に対して引き続き第2開角度から第3開角度まで開かれることが可能で、この過程で、内縁121は第3内縁軌跡C2D2に沿って第1基準平面Xの開口とは反対な側へ運動し、外縁122は第3外縁軌跡C1D1に沿って第2基準平面Yの開口に向かった側へ運動する。この運動方向の軌跡も扉120のより大きい開角度に対応する。
【0179】
第3外縁軌跡C1D1と第3内縁軌跡C2D2は具体的に同心設置される円弧であり、第3内縁軌跡C2D2の曲率半径が0.55t-0.67tであり、第3外縁軌跡C1D1の曲率半径が0.45t-0.55tである。
【0180】
具体的に言えば、三部分の軌跡の設計において、第1軌跡に対応する第1開角度は25度~31度であり、第2軌跡に対応する第2開角度は57度~60度であり、第3軌跡に対応する第3開角度は122度~132度である。ここの開角度も上記実施例中の開角度に対応する。
【0181】
第1内縁軌跡A2B2の長さが0.465tであり、第1外縁軌跡A1B1の長さが0.115tである。
【0182】
第2外縁軌跡B1C1は長さが0.2285tであり、第2内縁軌跡B2C2は、第2外縁軌跡B1C1での外縁121の運動距離と扉12の箱体11に対する回転角度が下式を満たすように設けられ、
【数3】
ここで、θ1は回転角度であり、θは100度-113度の予定角度である、t1は運動距離である。
【0183】
第3内縁軌跡C2D2は円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.61tであり、第3外縁軌跡C1D1は円心が扉12内にあり、且つ曲率半径が0.5tである。円心は第1基準平面Xまでの垂直距離が0.6tであり、且つ第2基準平面Yまでの垂直距離が0.5tである。
【0184】
以上をまとめると、本願の設計構想に合致する異なる蝶番アセンブリは、全て扉が開かれる時に箱体を押し付けたり、箱体アセンブリ側面を超えたりする問題を軽減できる。以上の箱体アセンブリの設計は、扉を有し、且つ箱体を押し付ける問題や箱体アセンブリを超える時の干渉問題がある場合、例えば、冷蔵庫、キャビネット等の製品に適用できる。
【0185】
本願は更に、上記箱体アセンブリを備え、即ち上記扉、箱体、及び扉と箱体との間の蝶番アセンブリを採用した冷凍装置を提供する。冷凍装置は冷蔵庫、冷凍庫、ワインキャビネット、生鮮食品キャビネット等であってもよい。
【0186】
以上は本願の実施形態に過ぎず、本願の特許請求の範囲はそれによって限定されることがなく、本願の明細書及び図面の内容を利用してなした等価構成又は等価フロー変換、あるいは他の関連技術分野へのその直接又は間接的な転用は、同様に、いずれも本願の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉は第1基準平面と、第2基準平面とが設けられており、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時、前記内縁は前記第1基準平面に位置され且つ前記第1基準平面に沿って延在され、且つ前記扉は前記第1基準平面は前記開口所在平面と平行し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時、前記外縁は前記第2基準平面に位置され且つ前記第2基準平面に沿って延在され、且つ前記第2基準平面は前記開口所在平面に垂直であり、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、前記第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、前記扉には、更に、前記第1ヒンジ結合点の開始位置と終了位置のうち、前記第2基準平面から最も遠い一方と重なり、且つ前記扉の開過程で前記箱体に対して相対的に静止する基準点が設置されており、
前記基準点は前記外縁まで第1垂線を有し、前記第1垂線に沿って前記外縁に至って第1垂直距離を有し、前記基準点は前記内縁まで第2垂線を有し、前記第2垂線に沿って前記内縁に至って第2垂直距離を有し、前記第1垂線は前記第1基準平面に対して第3夾角を有し、前記第2垂線は前記第1基準平面に対して第4夾角を有し、
前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1垂直距離と前記第2垂直距離は次第に小さくなり、前記第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、前記第4夾角は0度~90度の範囲内で次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリ。
【請求項2】
前記第1垂直距離は前記扉の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に大きくなり、前記第2垂直距離は前記扉の開放単位角度毎に対応する変化幅が次第に小さくなることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項3】
前記第1垂直距離は0.63t~0.65tの間から0.57t~0.59tの間に介在するように次第に小さくなり、前記第2垂直距離は0.80t~0.78tの間から0.59t~0.61tの間に介在するように次第に小さくなり、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項2に記載の箱体アセンブリ。
【請求項4】
前記第3夾角は39度~41度の間から35度~37度の間に介在するように次第に小さくなり、前記第4夾角は49度~51度の間から79度~81度の間に介在するように次第に大きくなることを特徴とする請求項3に記載の箱体アセンブリ。
【請求項5】
前記第1垂直距離と前記第3夾角のコサイン値との間は第1積を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項6】
前記第1積は一定するか、次第に小さくなることを特徴とする請求項5に記載の箱体アセンブリ。
【請求項7】
前記第2垂直距離と前記第4夾角のサイン値との間は第2積を有し、前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第2積の最大値と最小値との間の差が0.1tより小さく、tが前記扉の厚さであることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項8】
前記第2積は一定するか、次第に小さくなることを特徴とする請求項7に記載の箱体アセンブリ。
【請求項9】
前記蝶番アセンブリは前記箱体に設置された外軸体と前記扉に設置された外溝体とを備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項10】
前記蝶番アセンブリは前記扉に設置された外軸体と前記箱体に設置された外溝体を備え、前記外溝体と前記外軸体は嵌合されて前記第1ヒンジ結合点を形成し、前記基準点は前記外軸体が前記外溝体の終了位置にある時に前記外軸体の軸心と重なることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項11】
前記扉の同一実際開角度下で、前記第1垂直距離が前記第2垂直距離より小さく、前記第3夾角が前記第4夾角より小さいことを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項12】
前記扉の厚さは2センチメートル以上であることを特徴とする請求項1に記載の箱体アセンブリ。
【請求項13】
前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して開かれる過程で、前記扉は第1ヒンジ結合点で前記箱体に対して第1運動方向を有し、且つ第2ヒンジ結合点で前記箱体に対して第2運動方向を有し、前記第1運動方向及び前記第1基準平面との間に第1夾角を有し、前記第2運動方向と前記第1基準平面との間に第2夾角を有し、前記第1運動方向が前記第1基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角は正数形式で表され、前記第1運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第1夾角の絶対値は90度より小さく、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角は正数形式で表され、前記第2運動方向が前記第2基準平面から離れるように設けられた時に、前記第2夾角の絶対値は90度より小さく、
前記扉が前記箱体に対して前記閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第2夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さく、前記第1夾角は前記正数形式で表され且つ90度より小さい第1初期角度から次第に第1終了角度まで減少し、前記扉と前記箱体との間の同一実際開角度に対応する、前記第2夾角と前記第1夾角との間の差は、次第に大きくなることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の箱体アセンブリ。
【請求項14】
前記扉が前記箱体に対して前記第1開角度から第2開角度まで開かれる過程で、前記第1夾角は絶対値が90度より小さい第2初期角度から次第に第2終了角度まで増大し、前記第2夾角は正数形式で表され且つ90度より小さい第3初期角度から次第に第3終了角度まで増大し、前記扉と前記箱体との間の同一実際開角度に対応する、前記第2夾角と前記第1夾角との間の差は、少なくとも先に次第に大きくなることを特徴とする請求項13項に記載の箱体アセンブリ。
【請求項15】
前記扉が前記箱体に対して前記第1開角度から前記第2開角度まで開かれる過程で、前記第1垂直距離は次第に小さくなり、前記第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、前記第4夾角は次第に大きくなり、且つ少なくとも前記第2開角度より前の予定角度範囲内で90度を超え、前記第2垂直距離は前記予定角度範囲内で次第に大きくなることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の箱体アセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本願は、
開口を有する収納空間を形成するための箱体と、
前記開口を閉鎖するための扉と、
前記箱体の枢軸側において前記箱体と前記扉を枢結するように設けられる蝶番アセンブリと、を備え、
前記扉は前記枢軸側に内縁と外縁を有し、更に、前記扉は第1基準平面と、第2基準平面とが設けられており、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時、前記内縁は前記第1基準平面に位置され且つ前記第1基準平面に沿って延在され、且つ前記扉は前記第1基準平面は前記開口所在平面と平行し、前記扉が前記箱体に対して閉状態にある時、前記外縁は前記第2基準平面に位置され且つ前記第2基準平面に沿って延在され、且つ前記第2基準平面は前記開口所在平面に垂直であり、前記第1基準平面と前記第2基準平面は前記箱体に対する前記扉の開過程で前記箱体に対して静止しており、
前記蝶番アセンブリは第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を形成するためのものであり、前記第2ヒンジ結合点は前記第1ヒンジ結合点よりも前記外縁から離れるように設けられ、前記扉が前記蝶番アセンブリの作用下で前記箱体に対して閉位置から最大角度まで開かれる過程で、前記第1ヒンジ結合点は開始位置から終了位置まで運動し、前記扉には、更に、前記第1ヒンジ結合点の開始位置と終了位置のうち、前記第2基準平面から最も遠い一方と重なり、且つ前記扉の開過程で前記箱体に対して相対的に静止する基準点が設置されており、
前記基準点は前記外縁まで第1垂線を有し、前記第1垂線に沿って前記外縁に至って第1垂直距離を有し、前記基準点は前記内縁まで第2垂線を有し、前記第2垂線に沿って前記内縁に至って第2垂直距離を有し、前記第1垂線は前記第1基準平面に対して第3夾角を有し、前記第2垂線は前記第1基準平面に対して第4夾角を有し、
前記扉が前記箱体に対して閉状態から第1開角度まで開かれる過程で、前記第1垂直距離と前記第2垂直距離は次第に小さくなり、前記第3夾角は0度~90度の範囲内で次第に小さくなり、前記第4夾角は0度~90度の範囲内で次第に大きくなることを特徴とする箱体アセンブリを提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
扉と箱体の相対的回転を実現する蝶番アセンブリは多種の形式があり、蝶番アセンブリの設置によって、扉と箱体の相対的運動関係が決められる。従来技術における箱体アセンブリ900にあっては、
図2に示すように、
図2は従来の箱体アセンブリにおける扉の箱体に対する運動関係の模式図である。ここで、扉92が所定の角度まで開かれた時に、扉92が箱体91を押し付けたり、箱体アセンブリ900の側面を超えたりするという問題が発生し、箱体アセンブリ900の側面は箱体91の側面又は扉92の閉状態時
(箱体91に対して閉じた状態)の側面であってもよく、従来技術における蝶番アセンブリ93は本願の技術的問題を解決できないことは言うまでもない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
本実施例では、扉12は枢軸側に内縁121と外縁122を有し、扉12が箱体11に対して閉状態にある時に、内縁121は外縁122よりも箱体11に近い。本実施例では、第1基準平面Xと、第2基準平面Yとが更に定義されている。第1基準平面Xは、閉状態にある時の内縁121を経過し(例えば、内縁121は第1基準平面Xに位置され、且つ第1基準平面Xに沿って延在される)且つ開口所在平面と平行する。第2基準平面Yは、閉状態にある時の外縁122を経過し(例えば、外縁122は第2基準平面Yに位置され、且つ第2基準平面Yに沿って延在される)且つ開口所在平面に垂直である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
具体的に言えば、内基準点R2は第1基準平面Xまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、且つ第2基準平面Yまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、即ち、扉12を上から見ると、内基準点R2の選択範囲は内縁121を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域であり、同様に、外基準点R1は第2基準平面Yまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、第3基準平面Zまでの垂直距離が0.1tよりも大きくなく、即ち、扉12を上から見ると、外基準点R1の選択範囲は外縁122を中心とする辺の長さが0.2tの矩形領域である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
ここで、扉120は枢軸側に内縁121と外縁122を有し、箱体アセンブリ10には、第1基準平面123と、第2基準平面124とが設けられている。第1基準平面123は、扉120が閉状態にある時の内縁121を経過し(例えば、内縁121は第1基準平面123に位置され、且つ第1基準平面123に沿って延在される)且つ開口所在平面と平行する。第2基準平面124は、扉120が閉状態にある時の外縁122を経過し(例えば、外縁122は第2基準平面124に位置され、且つ第2基準平面124に沿って延在される)且つ開口所在平面に垂直である。第1基準平面123と第2基準平面124は扉120が箱体110に対して開かれる過程で箱体110に対して静止している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
上記の第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点に対する運動設計原理に基づき、大きい角度まで開きたければ、第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点の軌跡が長く、対応的に設置必要な溝体も大きいため、大きい蝶番アセンブリ寸法、高い生産コストを招きやすい。従って、ヒンジ結合点の運動軌跡を複数の部分に分けて設計し、即ち、第1開角度部分で上記設計構想の第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点を採用し、開角度の増大に伴って、更に他のヒンジ結合点運動設計構想を組み合わせる。すなわち、扉が箱体に対して閉状態から箱体に対して第1開角度の位置まで開く、第1ヒンジ結合点と第2ヒンジ結合点の運動軌跡は、上記の設計構想に基づいて設計される。従って、本実施例では、第1開角度は25度~31度の間に設けられ、25度、27.8度、28度、31度等であってもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
運動軌跡の分析によると、箱体110に対する扉120の開角度が45度である時に、箱体110に対する押し付け度合い、及び箱体アセンブリ超過度合いが大きいため、閉状態から45度まで開かれる時に、扉120は箱体110に対して第1基準平面と第2基準平面から離れる趨勢を必要とし、そのため、設計される第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなり、ただし、扉120が引き続き開かれる過程で、箱体に対する開角度が大きくなり、引き続き第1基準平面と第2基準平面から離れると、扉120が箱体110から過度に離れて、扉120の安定性が不十分となる状況が発生しやすい。そのため、扉と箱体の間の開角度が45度より大きい場合、扉120が第1基準平面と第2基準平面から離れないようにする必要があり、更に箱体110から離れないように扉120を制御する必要があり、そのため、第2夾角θ12と第1夾角θ11の差が次第に大きくなってから小さくなるように設計した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
扉120の更なる開放に対応するように、ヒンジ結合点の運動趨勢は第1開角度まで開かれた時の趨勢を継続する
(すなわち、ヒンジ結合点の運動趨勢は第1開角度まで開かれた時の趨勢と同じである)ものとなり、ここで、第1夾角θ11は第2初期角度から次第に第2終了角度まで大きくなり、第2初期角度の範囲が+1度~+11度の間であり、例えば、+1度、+6度又は+11度等であり、第2終了角度の範囲が+36度~+46度の間であり、例えば、+36度、+41度又は+46度等である。第2夾角θ12の変化は、第3初期角度から第3終了角度まで次第に大きくなることであり、第3初期角度の範囲が+65度~+75度の間であり、例えば、+65度、+70度又は+75度等であり、第3終了角度の範囲が+108度~+118度の間であり、例えば、+118度、+123度又は+118度等である。扉120が第1開角度から第2開角度まで開かれ、開角度が大きいほど、内溝体140に対する内軸体160の運動軌跡長さが外溝体150に対する外軸体170の運動軌跡長さよりも長く、二者の比の範囲が2.1~2.3であり、例えば、2.1、2.16、2.2又は2.3等であり、それによって、扉120は箱体110に対して
図16に示す反時計方向に沿って回転することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
本実施例では、第1垂直距離D1は0.57t~0.59tの間の範囲(例えば、0.57t、0.58t又は0.59t等)から次第に0.50t~0.52tの間の範囲(例えば、0.50t、0.51t又は0.52t等)に小さくなり、第2垂直距離D2は0.59t~0.61tの間(例えば、0.59t、0.60t又は0.61t等)で次第に大きくなる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
引き続き
図15~
図17を参照されたく、以下、更に別の角度から本実施例の蝶番を限定してもよく、扉120は更に後壁平面125と側壁平面126を有し、本願において、前壁平面(未図示)は扉120の閉状態で外縁122を経過し且つ開口所在平面と平行すると定義され、
前壁平面が外縁122を経過するのは、外縁122は前壁平面に位置され、且つ前壁平面に沿って延在されることを指し、後壁平面125は扉120の閉状態で内縁121を経過し且つ開口所在平面と平行すると定義され、
後壁平面が内縁121経過するのは、内縁121は後壁平面に位置され、且つ後壁平面に沿って延在されることを指し、側壁平面126は扉120の閉状態で外縁122を経過し且つ開口所在平面に垂直であると定義され、両者は扉120の開放過程で、扉120と同期して運動する。扉厚さtは前壁平面と後壁平面125との間の間隔距離である。
【国際調査報告】