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特表2024-508295識別子レコードの強度を決定するための方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-26
(54)【発明の名称】識別子レコードの強度を決定するための方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240216BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552069
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(85)【翻訳文提出日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 IB2022051696
(87)【国際公開番号】W WO2022180601
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】63/154,510
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/680,534
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517323843
【氏名又は名称】キャメロット ユーケー ビッドコ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アンガヌ, ミネア
(72)【発明者】
【氏名】デイビー, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】リーディング, ロバート アンソニー
(72)【発明者】
【氏名】ホワイト, エドモンド ダレン
(72)【発明者】
【氏名】カネサラジャ, バシェハラン
(57)【要約】
識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループをデータベースから生成し、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成し、それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化し、1つ以上の強度インジケータの正規化された値の合計に基づいて、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成し、強度メトリックの値を、データベース内の複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けし、ランク付けに基づいて、識別子レコードの強度スコアとして生成された識別子レコードグループの強度スコアを決定する方法、装置、及びコンピュータ可読記憶媒体。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して電子デバイスと通信可能に結合された装置であって、前記装置が、
処理回路を備え、前記処理回路が、
データベースから、識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループを生成することであって、前記識別子レコードグループ内の各識別子レコードが、同じブランドに関連付けられている、生成することと、
前記生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成することであって、前記1つ以上の強度インジケータが、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む、生成することと、
前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、前記1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化することであって、前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた前記平均値が、前記生成された識別子レコードグループを含む前記データベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される、正規化することと、
前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータの前記正規化された値の合計に基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成することと、
前記生成された識別子レコードグループの前記強度メトリックの前記値を、前記データベース内の前記複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けすることと、
前記ランク付けに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度スコアを前記識別子レコードの強度スコアとして決定することと、を行うように構成されている、装置。
【請求項2】
前記処理回路が、
前記生成された識別子レコードグループの前記強度スコアが、前記複数の識別子レコードグループ内の最高ランクの識別子レコードグループの強度スコア未満であることに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータのうちの少なくとも1つに対する改善提言を決定するように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記改善提言が、前記電子デバイスのユーザインターフェースによって表示される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記識別子レコードが、前記電子デバイスからの入力に基づいて決定される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記入力が、テキスト文字列又は画像である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上の強度インジケータが、
前記継続性インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の平均年数と、
前記市場インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループの経済フットプリント又は前記生成された識別子レコードグループの業界フットプリントのうちの少なくとも1つと、
前記法域対象範囲インジケータとしての、前記データベース内の法域の総数によって正規化された登録された法域の数であって、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が、前記数の登録された法域内で登録されている、登録された法域の数と、
前記区別インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループの代表的識別子レコードの区別性と、を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記生成された識別子レコードグループの前記経済フットプリントが、
前記登録された法域の各々のそれぞれの国内総生産に基づいて、前記登録された法域の数を重み付けすることによって、決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記生成された識別子レコードグループの前記業界フットプリントが、
前記生成された識別子レコードグループの市場シェアを計算することであって、前記市場シェアが、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた前記商標が、所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージとして定義される、計算すること、及び
前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた前記商標が、前記所与の法域内で登録されている、前記ニース分類の異なるクラスの数を計算すること、によって決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記代表的識別子レコードが、テキスト文字列に関連付けられ、前記生成された識別子レコードグループの前記代表的識別子レコードの前記区別性が、
前記代表的識別子レコードを、前記関連付けられたテキスト文字列の長さによって重み付けすること、及び
前記関連付けられたテキスト文字列の、前記データベース内の他の識別子レコードに関連付けられた他のテキスト文字列に対する文字列類似性尺度を計算することであって、前記データベース内の前記他の識別子レコードが、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられていない識別子レコードである、計算すること、によって決定される、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
識別子レコードの強度スコアを決定する方法であって、
サーバの処理回路によって、及びデータベースから、識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループを生成することであって、前記識別子レコードグループ内の各識別子レコードが、同じブランドに関連付けられている、生成することと、
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成することであって、前記1つ以上の強度インジケータが、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む、生成することと、
前記サーバの前記処理回路によって、前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、前記1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化することであって、前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた前記平均値が、前記生成された識別子レコードグループを含む前記データベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される、正規化することと、
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータの前記正規化された値の合計に基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成することと、
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループの前記強度メトリックの前記値を、前記データベース内の前記複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けすることと、
前記サーバの前記処理回路によって、前記ランク付けに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度スコアを前記識別子レコードの前記強度スコアとして決定することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループの前記強度スコアが前記複数の識別子レコードグループ内の最高ランクの識別子レコードグループの強度スコア未満であることに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータのうちの少なくとも1つに対する改善提言を決定することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記改善提言が、ネットワークを介して前記サーバと通信可能に結合された電子デバイスのユーザインターフェースによって表示される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記識別子レコードが、電子デバイスからの入力に基づいて決定される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記入力が、テキスト文字列又は画像である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上の強度インジケータが、
前記継続性インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の平均年数と、
前記市場インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループの経済フットプリント又は前記生成された識別子レコードグループの業界フットプリントのうちの少なくとも1つと、
前記法域対象範囲インジケータとしての、前記データベース内の法域の総数によって正規化された登録された法域の数であって、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が、前記数の登録された法域内で登録されている、登録された法域の数と、
前記区別インジケータとしての、前記生成された識別子レコードグループの代表的識別子レコードの区別性と、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記生成された識別子レコードグループの前記経済フットプリントが、
前記サーバの前記処理回路によって、前記登録された法域の各々のそれぞれの国内総生産に基づいて、前記登録された法域の数を重み付けすることによって、決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記生成された識別子レコードグループ化の前記業界フットプリントが、
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループの市場シェアを計算することであって、前記市場シェアが、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた前記商標が所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージとして定義される、計算すること、及び
前記サーバの前記処理回路によって、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられた前記商標が前記所与の法域内で登録されている、前記ニース分類の異なるクラスの数を計算すること、によって決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記代表的識別子レコードが、テキスト文字列に関連付けられ、前記生成された識別子レコードグループの前記代表的識別子レコードの前記区別性が、
前記サーバの前記処理回路によって、前記代表的識別子レコードを前記関連付けられたテキスト文字列の長さによって重み付けすること、及び
前記サーバの前記処理回路によって、前記関連付けられたテキスト文字列の、前記データベース内の他の識別子レコードに関連付けられた他のテキスト文字列に対する文字列類似性尺度を計算することであって、前記データベース内の前記他の識別子レコードが、前記生成された識別子レコードグループに関連付けられていない識別子レコードである、計算すること、によって決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
コンピュータ可読命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、識別子レコードの強度スコアを決定するためにコンピュータによって実行されたときに、前記コンピュータに、
データベースから、前記識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループを生成することであって、前記識別子レコードグループ内の各識別子レコードが、同じブランドに関連付けられている、生成することと、
前記生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成することであって、前記1つ以上の強度インジケータが、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む、生成することと、
前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、前記1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化することであって、前記それぞれの強度インジケータに関連付けられた前記平均値が、前記生成された識別子レコードグループを含む前記データベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される、正規化することと、
前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータの前記正規化された値の合計に基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成することと、
前記生成された識別子レコードグループの前記強度メトリックの前記値を、前記データベース内の前記複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けすることと、
前記ランク付けに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの強度スコアを前記識別子レコードの前記強度スコアとして決定することと、を実施させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記記憶された命令が、前記コンピュータに、
前記生成された識別子レコードグループの前記強度スコアが前記複数の識別子レコードグループ内の最高ランクの識別子レコードグループの強度スコア未満であることに基づいて、前記生成された識別子レコードグループの前記1つ以上の強度インジケータのうちの少なくとも1つに対する改善提言を決定することを更に実施させる、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月26日に出願された米国仮出願第63/154,510号の優先権を主張する2022年2月25日に出願された米国特許出願第17/680,534号の優先権を主張するものである。先行出願の全体の開示は、あらゆる目的のために、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、識別子レコードの強度を決定するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
グローバルな知的財産(IP)及びイノベーションのランドスケープが急速に変化するにつれて、組織が「スマートIPデータ」を活用する能力がますます重要になっている。しかしながら、この目的のために、分析及び視覚化は、基礎となるデータの質及び幅によって妨げられる。したがって、IPデータの特定の派生メトリックは、簡潔かつ効率的なデータ視覚化を可能にする有用な類似物として機能することができる。
【0004】
これらの派生メトリック及びその他の一意のベンチマークに関して、商標に関連するものではほとんど進展がない。商標の価値を評価するための一定の努力、例えば、いわゆるトップダウンアプローチが行われているが、商標の価値をゼロから評価する客観的な尺度は存在しない。ゼロからのアプローチは、一態様では、商標の基礎を商標の派生メトリックとして考慮する。しかしながら、現時点では、そのようなアプローチは存在しない。
【0005】
前述の「背景技術」の説明は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的としている。本発明者の仕事は、この「背景技術」の項に記載する範囲において、出願時に先行技術として認められない可能性がある説明の態様と同様に、本発明に対する先行技術として明示的又は黙示的に認められるものではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、識別子レコードの強度スコアを決定するための方法を含む。方法では、識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループが、データベースから生成される。識別子レコードグループの各識別子レコードは、同じブランドに関連付けられる。生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータが生成される。1つ以上の強度インジケータは、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む。1つ以上の強度インジケータの各々の値は、それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて正規化される。それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値は、生成された識別子レコードグループを含むデータベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される。生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値は、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの正規化された値の合計に基づいて生成される。生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値は、データベース内の複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けされる。ランク付けに基づいて、生成された識別子レコードグループの強度スコアが、識別子レコードの強度スコアとして決定される。
【0007】
一実施形態では、生成された識別子レコードグループの強度スコアが複数の識別子レコードグループ内の最高ランクの識別子レコードグループの強度スコア未満であることに基づいて、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータのうちの少なくとも1つに対する改善提言が決定される。
【0008】
一実施形態では、改善提言は、ネットワークを介してサーバと通信可能に結合された電子デバイスのユーザインターフェースによって表示される。
【0009】
一実施形態では、識別子レコードは、電子デバイスからの入力に基づいて決定される。
【0010】
一実施形態では、入力は、テキスト文字列又は画像である。
【0011】
一実施形態では、継続性インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の平均年数である。
【0012】
一実施形態では、市場インジケータは、生成された識別子レコードグループの経済フットプリント又は生成された識別子レコードグループの業界フットプリントのうちの少なくとも1つである。
【0013】
一実施形態では、法域対象範囲インジケータは、データベース内の法域の総数によって正規化された登録された法域の数である。生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標は、その数の登録された法域で登録される。
【0014】
一実施形態では、区別インジケータは、生成された識別子レコードグループの代表的識別子レコードの区別性である。
【0015】
一実施形態では、生成された識別子レコードグループの経済フットプリントは、登録された法域の各々のそれぞれの国内総生産に基づいて、登録された法域の数に重み付けすることによって決定される。
【0016】
一実施形態では、生成された識別子レコードグループの業界フットプリントは、生成された識別子レコードグループの市場シェアを計算することによって(市場シェアは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージとして定義される)、また更に、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が所与の法域内で登録されるニース分類の異なるクラスの数を計算することによって決定される。
【0017】
一実施形態では、代表的識別子レコードは、テキスト文字列に関連付けられる。生成された識別子レコードグループの代表的識別子レコードの区別性は、代表的識別子レコードを、関連付けられたテキスト文字列の長さによって重み付けすることによって、また更に、関連付けられたテキスト文字列の、データベース内の他の識別子レコードに関連付けられた他のテキスト文字列に対する文字列類似性尺度を計算することによって、決定され、データベース内の他の識別子レコードは、生成された識別子レコードグループに関連付けられていない識別子レコードである。
【0018】
本開示は、識別子レコードの強度スコアを決定するための装置を含む。装置は、データベースから、識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループを生成する処理回路を含み、識別子レコードグループ内の各識別子レコードは、同じブランドに関連付けられる。処理回路は、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成する。1つ以上の強度インジケータは、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む。処理回路は、それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化する。それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値は、生成された識別子レコードグループを含むデータベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される。処理回路は、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの正規化された値の合計に基づいて、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成する。処理回路は、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を、データベース内の複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けする。処理回路は、ランク付けに基づいて、生成された識別子レコードグループの強度スコアを識別子レコードの強度スコアとして決定する。
【0019】
本開示は、コンピュータ可読命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、コンピュータ可読命令は、識別子レコードの強度スコアを決定するためにコンピュータによって実行されたときに、コンピュータに、データベースから、識別子レコード及び少なくとも1つの他の識別子レコードを含む識別子レコードグループを生成することであって、識別子レコードグループ内の各識別子レコードが、同じブランドに関連付けられている、生成することと、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータを生成することであって、1つ以上の強度インジケータが、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域対象範囲インジケータ、又は区別インジケータのうちの少なくとも1つを含む、生成することと、それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値に基づいて、1つ以上の強度インジケータの各々の値を正規化することであって、それぞれの強度インジケータに関連付けられた平均値が、生成された識別子レコードグループを含むデータベース内の複数の識別子レコードグループに基づいて決定される、正規化することと、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの正規化された値の合計に基づいて、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成することと、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を、データベース内の複数の識別子レコードグループに関連付けられた強度メトリックの値の中でランク付けすることと、ランク付けに基づいて、生成された識別子レコードグループの強度スコアを識別子レコードの強度スコアとして決定することと、を実施させる。
【0020】
先の段落は、一般的な序論のつもりで提供されたものであって、以下の特許請求の範囲を限定することを意図しない。記載される実施形態は、更なる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示及びそれに付随する多くの利点のより完全な理解は、添付の図面に関連して考えたときに以下の詳細な説明を参照することによって、よりよく理解されるように、容易に得られるであろう。
【0022】
図1】本開示の実施形態による、ネットワークを介してサーバに通信可能に接続されたクライアントデバイスの概略図である。
図2】本開示の例示的な実施形態による、ブランドの強度スコアを決定する方法のフロー図である。
図3】本開示の例示的な実施形態による、ブランドの強度スコアを決定する別の方法のフロー図である。
図4】本開示の例示的な実施形態による、強度インジケータのグラフィック表現である。
図5】本開示の例示的な実施形態による、ランク付けの表形式表現である。
図6】本開示の例示的な実施形態による、ブランドの強度スコアを決定する方法を実施するためのシステムのハードウェア構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書で使用される用語「a」又は「an」は、1つ又は1つ以上と定義される。本明細書で使用される用語「複数」は、2つ又は2つ以上として定義される。本明細書で使用される用語「別の(another)」は、少なくとも2番目以降と定義される。本明細書で使用される用語「含む(including)」及び/又は「有する(having)」は、備える(comprising)(すなわち、オープン言語)と定義される。本書全体を通して「一実施形態」、「特定の実施形態」、「実施形態」、「実装形態」、「実施例」又は同様の用語の参照は、実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、このようなフレーズ又は本明細書中の様々な場所での出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、限定されることなく、1つ以上の実施形態において任意の好適な様式で組み合わされ得る。
【0024】
会社及び組織に属するブランドの対象範囲、強度、背景、将来性は、市場及び競争環境を評価するための重要な要因である。例えば、特定のブランド及び商標は、他のブランド及び商標よりも価値が高い。更に、無形資産に関連するため、それらの価値を評価することは、複雑でありながら重要な作業であることが理解できる。いくつかの会社は、それらの無形資産の重要性が高まっていることを考慮して、商業戦略の洞察だけでなく、取引を追跡、管理、及び検証するためのプラクティスとして、ブランド評価を提供することができる。ブランドの認知及び関連性に影響を与える外部性(例えば、会社又は製品の競争上の地位、潜在的な顧客の認知、業界の性質)、並びに将来のビジネス及び市場パフォーマンスの予測不可能性のため、そのようなブランドの評価は、主観的なメトリック及び仮定に依存するか、又は純粋に収益、及び費用などのビジネスアウトプットメトリックに基づいていることが多い。
【0025】
現在の主観的なブランド評価ツールが不十分であることを認識し、商標所有者が自身のブランドを保護している強さ及び効率を評価することによって、ブランドを客観的に評価するための手段として、商標及び商標登録を考慮し得る。
【0026】
残念ながら、現在、強い商標と弱い商標との差を決定するための実用的かつ客観的な方法は存在しない。このため、いくつかの関連技術では、グローバルデータソースから洞察を引き出したいユーザは、可能であれば、異なるプラットフォームからの複数の法域にわたるデータソースに対して、自身の独自の統計モデリング、データ操作、データ再構築、及び手動クリーニングを実施しなければならない。例えば、人間がこのアプローチを手動で試みる場合、8,000万回の計算を、複数の独立した機会に実施することが必要となり、その計算は、合計で5億回を超える計算を合計したものとなる。1つの商標又は商標ファミリーの評価は、5億回を超える計算後にのみ可能となる。計算を担当する人員が経験豊富で、1回の計算を5分で実施できると仮定しても、評価には4,656年分の計算がなおも必要となるであろう。この時間要件、及び世界中で毎日行われている新しい商標登録を組み込むために商標の評価を毎日更新する必要があるという事実を考慮すると、このアプローチのための計算負荷は莫大である。したがって、個人、小企業、更には大企業が、そのような客観的で分析的なツールを構築するために必要なリソースを割けることはほとんどない。
【0027】
本開示は、ブランドの強度スコアを決定するための方法を提供する。
【0028】
一実施形態では、商標登録に基づいてブランドの強度スコアを決定するために、様々なデータソースを分析するための客観的ツールが提供される。客観的ツールは、商標ファミリーに基づくメトリックを可能にするために、データを再構築するための方法を含む。分析は、スコア化することができる定義されたメトリックに従った無形資産の評価を含むことができる。例えば、分析は、商標がグローバルに十分に保護されているかどうか、商標が所有者によって投資されているかどうか、及び/又は商標が影響を与えるものであるかどうかを評価することができる。次いで、スコア化されたメトリックを分析モデルに組み込んで、ブランドの強度スコアを決定することができる。
【0029】
一実施形態では、本開示は、世界中で出願された全ての商標登録を比較し、商標ファミリーによって商標登録を比較し、それらの法的形態又は地理的存在に基づいて会社を除外することはない、網羅的なレポートを生成することを可能にする。本開示の客観的ツールは、公開会社、非公開会社、又は個人であり得る任意の商標所有者によって、世界的に出願された全ての商標登録に関する情報を含む公式データに依存する。
【0030】
一実施形態では、本開示は、商標の区別性、市場フットプリント、及び影響を測定するための経験的アプローチを説明する。
【0031】
一実施形態によれば、本開示は、商標登録に基づいて、ブランドの強度スコアを決定するための方法を説明する。強度スコアは、特定の商標又は1つ以上の関連商標を有する特定のブランドの1つ以上の要因に基づいて決定することができる。
【0032】
一実施形態では、1つ以上の要因は、1つ以上の強度インジケータとすることができ、例えば、継続性、市場フットプリント、法域対象範囲、並びに区別性及び複雑性を含んでもよい。
【0033】
継続性は、特定のブランドに関連する商標登録の平均年数の尺度とすることができる。平均年数が高いほど、ブランドがよく知られており、それに応じて強力である可能性が高いことを示している可能性がある。
【0034】
市場フットプリントは、事業体の経済フットプリント及び/又は業界フットプリントを含む。経済フットプリントは、商標登録に基づいて、所与のブランドに行われた投資の総額の幅の尺度であり得る。この尺度は、2つのサブメトリックの組み合わせを含んでもよい。投資に関連する第1のサブメトリックは、ブランドに関連付けられた識別子レコード(又は識別子レコードグループ)が登録されている、決定された法域の総数を含む。詳細は後述するが、各識別子レコードは、任意の文字セット内のテキスト文字列又はブランドに関連付けられた画像とすることができる。識別子レコードグループは、同じブランドを定義し、したがって商標ファミリーを定義するために使用される、識別子レコードの集合とすることができる。簡潔にするために、本開示の残りの部分は、識別子レコードをテキスト文字列とみなす。識別子レコードに対する後続の参照は、互換的に、テキスト文字列としての英数字文字列に対する参照であってもよい。第1のサブメトリックは、法域コストに関連するが、第2のサブメトリックは、識別子レコード(又は識別子レコードグループ)が登録されている、国内総生産(GDP)に重み付けされた決定された法域の総数を含む。第2のサブメトリックは、商標がどの法域で保護されているかに基づく市場のフットプリントと相関する。業界フットプリントは、例えば、ニース分類に基づいて、ブランドの浸透度及び市場横断的な適用性の尺度とすることができ、2つの尺度を組み合わせてもよい。当業者に理解されるように、ニース分類は、標章の登録に適用される商品及びサービスの国際分類である。第1の尺度は、識別子レコードが所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージの決定を含む。このパーセンテージは、市場シェアの尺度として機能する。第2の尺度は、識別子レコード(例えば、英数字文字列)が、所与の法域において、ニース分類のいくつの異なるクラスにまたがって成功裏に登録されたかの決定を含む。
【0035】
区別性及び複雑性は、所与の識別子レコード(又は識別子レコードグループ)が、商標登録のデータベース内の他の識別子レコード(又は識別子レコードグループ)に対してどれほど区別されるかの尺度とすることができ、データベース内の各商標登録は、識別子レコードに対応し、かつ/又は識別子レコードグループに関連付けられている。識別子レコードグループが考慮される場合、同じブランドからの商標登録は除外されてもよい。ブランドがどれほど一意であるかを決定するために、識別子レコードに関連付けられた英数字文字列、又は識別子レコードグループを表す代表的英数字文字列が、最初に英数字文字列又は代表的英数字文字列の長さによって重み付けされる。長い文字列は、本質的に、短い文字列よりも一意である。次いで、文字列類似性アルゴリズムを適用して、所与の英数字文字列がデータベース内の他の英数字文字列とどれほど類似しているかを決定することができる。一実施形態では、文字列類似性アルゴリズムは、編集距離測定であり得る。一実施形態では、文字列類似性アルゴリズムは、Jaro-Winkler編集距離測定、又はSorenson-Diceアルゴリズムなどであり得る。一実施例では、文字列類似性アルゴリズムは、各識別子レコードに関連付けられた英数字文字列、又は識別子レコードグループに関連付けられた代表的英数字文字列に対して実行される文字列類似性アルゴリズムであり、このアルゴリズムは、データベース内の全ての識別子レコード(すなわち、商標登録)のランダムサンプル(例えば、0.15%)に対する英数字文字列又は代表的英数字文字列の比較を含む。
【0036】
一実施形態では、1つ以上の強度インジケータは、市場の関心を更に含むことができる。市場の関心は、所与の識別子レコード(又は識別子レコードグループ)が一般大衆にどれほど人気があるかの尺度とすることができる。例えば、尺度は、任意の選択された時間枠において、識別子レコードが特定の法域でどれほど人気があるかを示してもよい。そのようなデータは、例えば、検索エンジンにおける検索傾向に基づいてもよい。
【0037】
次いで、1つ以上の強度インジケータの値を使用して、ブランドの強度スコアを決定することができる。強度スコアは、最初に、1つ以上の強度インジケータの各々の値をそれぞれの強度インジケータのグローバル平均に正規化し、次いで、識別子レコード(又は識別子レコードグループ)の1つ以上の強度インジケータに関連付けられた正規化された値を合計することによって強度スコア又は強度メトリックの値を生成することによって、決定することができる。
【0038】
言い換えると、1つ以上の強度インジケータの値は、ブランド強度スコアに直接入らない。代わりに、各値は、全てのデータにわたるそれぞれのベースライン平均と比較される。一例では、各値は、それぞれのベースライン平均に正規化されてもよい。別の例では、各値は、それぞれのベースライン平均に正規化され、次いで、それぞれのベースライン平均からの決定された距離に基づいてポイントを割り当てられてもよい。次に、強度インジケータごとに割り当てられたポイントを、強度スコアを形成するために合計することができる。強いブランドとは、強度スコアが高いバンドのことである。
【0039】
一実施形態では、上記で実施される客観的分析は、異なるセクター、会社、及び国を考慮することができる。
【0040】
ここで図を参照すると、図1は、本開示の実施形態による、ネットワーク102を介して、サーバ(第2のデバイス103)などの第2の電子デバイスに通信可能に接続されたクライアント/ユーザデバイス(第1のデバイス101)などの、電子デバイスの概略図である。更に、図1は1つのクライアント/ユーザデバイスのみを示しているが、一実施形態では、追加のクライアント/ユーザデバイスは、第1のデバイス101及び第2のデバイス103の両方に通信可能に接続することができる。例えば、第2のクライアント/ユーザデバイスは、第1のデバイス101及び第2のデバイス103に通信可能に接続することができ、又は複数のクライアント/ユーザデバイスは、第1のデバイス101及び第2のデバイス103に通信可能に接続することができる。
【0041】
アプリケーションは、本明細書に記載される方法を実行するために、第1のデバイス101上にインストールされてもよく、又は第1のデバイス101にアクセス可能であってもよい。アプリケーションはまた、第1のデバイス101のオペレーティングシステム(OS)に統合されてもよい。第1のデバイス101は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートテレビ、インタラクティブスクリーン、スマートプロジェクタ、又は投影されたプラットフォーム、IoT(モノのインターネット)デバイスなどの任意の電子デバイスとすることができるが、これらに限定されない。
【0042】
図1に示されるように、第1のデバイス101は、他のコンポーネントの中でもとりわけ、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、メインメモリ、及びバッファ(フレームバッファ、オーディオバッファなど)を含む(図7でより詳細に論じられる)。一実施形態では、第1のデバイス101は、ディスプレイ上に表示されるグラフィックを呼び出すことができる。第1のデバイス101のグラフィックは、GPUによって処理し、ディスプレイに結合されたフレームバッファなどのバッファに記憶されたシーンにレンダリングすることができる。一実施形態では、第1のデバイス101は、ディスプレイ上に表示されるソフトウェアアプリケーション又はプログラムを実行することができる。ソフトウェアアプリケーションをCPUによって実行するために、それらをメインメモリにロードすることができ、これは、アクセス時間の点で、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブなどの二次ストレージよりも高速であり得る。メインメモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)とすることができ、第1のデバイス101のための一次内部メモリである物理メモリである。
【0043】
CPUは、関連付けられたCPUメモリを有することができ、GPUは、関連付けられたビデオメモリ又はGPUメモリを有することができる。フレームバッファは、ビデオメモリの割り当てられた領域であってもよい。GPUは、ソフトウェアアプリケーションに関するデータを表示することができる。CPUは、複数のコアを有してもよく、又はそれ自体が第1のデバイス101内の複数の処理コアのうちの1つであってもよいことが理解され得る。CPUは、C++などのCPUプログラミング言語でコマンドを実行することができる。GPUは、ハイレベルシェーディング言語(HLSL)などの、GPUプログラミング言語でコマンドを実行することができる。GPUはまた、グラフィック処理作業に特化された複数のコアを含んでもよい。上記の説明は、第1のデバイス101に関して論じられたが、同じ説明が図1の第2のデバイス103に適用されることを理解されたい。更に、特定の実施形態では、第2のデバイス103は、データベースを含むことができ、かつ/又はネットワーク105を介してデータベース104と結合することができる。
【0044】
図2は、本開示の実施形態による、商標登録に基づくブランドの強度スコアを決定するための方法のフロー図である。一実施形態では、この方法は、図1のサーバ103によって実施することができる。一実施形態では、方法は、第1のデバイス101によって、又は第1のデバイス101とサーバ103との組み合わせによって実施することができる。方法では、ユーザは、例えば、判断のためのブランドを示すユーザデバイス(例えば、図1の第1のデバイス101)に入力を提供したと仮定される。入力は、会社の名称、ブランドの名称、又は特定の商標登録などであってもよい。
【0045】
ブランドの指示は、ユーザが関心のある特定の識別子レコードの識別情報を含んでもよい。特定の識別子レコードは、任意の文字セット内のテキスト文字列又は画像などの商標登録であってもよい。一実施形態では、商標登録は、テキスト文字列(例えば、英数字文字列)であり、複数の商標登録は、商標登録に関連付けられていると仮定される。
【0046】
ステップ215において、識別子レコードグループは、特定の識別子レコードに基づいて生成することができる。このグループ化により、わずかに異なるが関連する商標登録を同じブランドに関連付けることができる。例えば、様々な商標登録が同じ事業体によって所有され得るが、英数字文字列であり得る様々な商標登録の各々は、誤字及び誤訳、並びに地域差に基づく細かな違いを有する可能性がある。例えば、会社の接尾辞は、異なる地域又は法域領域によって異なる場合がある。
【0047】
一実施形態では、ステップ215は、所有者名に基づいてデータベース内の識別子レコードを関連付けることによって実施することができる。関連付けは、機械学習アルゴリズムを使用することによって実施することができ、規則に基づくことができ、手動評価を含むことができる。データベース内のデータは、グローバル商標登録データであってもよい。情報は、商標が所与の法域内で登録される登録クラスの数、所与の法域の経済産出量に関連する関連統計、及び所与の法域内の市場動態を含むことができる。類似の商標登録を有する識別子レコードは、ブランドの強度を判断する目的で、同じブランドを表すようにグループ化される。言い換えると、データベースは、グローバルに登録された一意の商標に関連付けられた識別子レコードを含んでもよい。したがって、ステップ215は、同じブランドに関連する識別子レコードのグループ化を可能にする。
【0048】
ステップ225において、生成された識別子レコードグループについて、1つ以上の強度インジケータを計算することができる。1つ以上の強度インジケータは、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域インジケータ、及び/又は区別インジケータを含んでもよい。
【0049】
一実施形態では、継続性インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の平均年数として決定されてもよい。例えば、生成された識別子レコードグループに関連付けられた各商標登録について、正規化された出願日を作成することができる。正規化された出願日は、個々の法域/地域/国の規則を考慮し、商標登録が出願された有用な実際の又は推定される日付の抽出を可能にする。次に、正規化された出願日と現在日との間の平均差を、商標登録の平均年数として計算してもよい。計算は、生成された識別子レコードグループに関連付けられた各識別子レコードについて実施されてもよい。特に、継続性インジケータが「現在日」に依存するため、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の結果の平均は、計算が実施される日にのみ有効である。
【0050】
一実施形態では、商標登録の平均年数は、データベース内の残りの識別子レコードグループの平均年数に基づいて正規化することができる。したがって、データベース内の残りの識別子レコードグループの各々の平均年数(すなわち、データベース内の他の全ての商標ファミリーの平均年数)を計算した後、生成された識別子レコードグループの平均年数を、残りの識別子レコードグループの平均年数に基づいて正規化し、0~1のスコアを割り当てることができる。したがって、図4は、Google商標登録の寿命のグラフィック図を提供する。
【0051】
一実施形態では、市場インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた経済フットプリント、及び/又は生成された識別子レコードグループに関連付けられた業界フットプリントであってもよい。経済フットプリントは、第1に、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が登録されている法域の数を決定すること、及び第2に、商標が登録されている法域の各々のそれぞれのGDPに従って、商標が登録されている決定された法域の数を重み付けすることによって、計算されてもよい。業界フットプリントは、第1に、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の市場シェアを計算することによって(市場シェアは、商標登録が所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージとして定義される)、また第2に、商標が所与の法域内で登録されているニース分類の異なるクラスの数を計算することによって、決定されてもよい。
【0052】
一実施形態では、各法域のニース分類は、全てのグローバル商標データにわたって分母を提供する。したがって、市場インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の数を、所与の法域におけるニース分類の特定のクラスに登録された既存の商標の数で除算することによって計算することができる。この計算は、国のニース分類に登録されている全ての関連する商標について行うことができる。次いで、この計算は、上記で導入されたように、GDPによって重み付けされ得る。
【0053】
一実施形態では、法域インジケータは、商標対象範囲又はブランド露出のインジケータとして決定することができる。例えば、生成された識別子レコードグループについて、対応する法域登録の数を計算することができる。この計算は、地域の商標登録の考慮、及び地域の個々の加盟国の登録についての個別の対象範囲の分割を含む。次いで、計算された対象範囲は、データベース内で考慮される可能性のある法域の総数による法域登録の正規化とみなすことができる。
【0054】
一実施形態では、区別インジケータは、識別子レコードの英数字文字列、又は生成された識別子レコードグループの代表的英数字文字列が、データベース内の他の識別子レコード、又は他の識別子レコードグループに関連付けられた他の代表的英数字文字列に関連付けられた他の英数字文字列と、どれほど区別されるかの尺度として決定されてもよい。区別インジケータの尺度は、英数字文字列又は代表的英数字文字列について、最初に文字列を文字列の長さで重み付けし、次いで、文字列の、データベース内の他の文字列に対する文字列類似性尺度を計算することによって決定してもよい。文字列類似性尺度は、所与の英数字文字列、したがって商標登録が互いにどのように異なるかを決定するために適用されてもよい、文字列類似性アルゴリズムであってもよい。一実施例では、文字列類似性アルゴリズムは、他の関連技術の中でもとりわけ、Jaro-Winkler測定であってもよい。例えば、文字列類似性アルゴリズムは、編集距離測定を用いてもよい。
【0055】
一実施形態では、区別インジケータは、生成された識別子レコードグループの各英数字文字列について計算されてもよい。英数字文字列は、2字の文字列に分割されてもよい。同様に、データベース内の識別子レコードのランダムな代表的サンプルに関連付けられた英数字文字列は、2字の文字列に分割されてもよい。生成された識別子レコードグループからの英数字文字列と、データベース内の識別子レコードのランダムな代表的サンプルに関連付けられた英数字文字列との比較は、識別子レコードグループ内の各レコードの類似性スコアをもたらす。次に、類似性スコアは、識別子レコードに関連付けられた全ての英数字文字列と比較したときの英数字文字列の一意性スコアを提供するために、ランダムな代表的サンプルスコアの逆平均の平均に計算されてもよい。
【0056】
ステップ235において、生成された識別子レコードグループのための強度インジケータの各々の値は、データベース内の残りの識別子レコードグループの強度インジケータの値に従って定義されたそれぞれのグローバル平均によって正規化することができる。正規化は、対応する値の直接比較とすることができる。
【0057】
一実施形態では、正規化は、0~1のスケールに対して実施することができる。一実施形態では、次いで、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの正規化された値には、値とベースライン値との間の差の程度に従って、ポイント値を割り当てることができる。例えば、ポイントは、1~10のポイントスケールに基づいて割り当てられてもよい。一実施例では、残りの識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの値の取得は、データベース内の各識別子レコードグループの強度インジケータに割り当てられたポイントの取得を含むことができる。
【0058】
ステップ245において、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成/決定することができる。強度メトリックの値は、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの各々について正規化された値の合計であってもよい。
【0059】
ステップ255において、生成された識別子レコードグループの強度メトリック値は、データベース内の残りの識別子レコードグループの各々について、対応する強度メトリック値の中でランク付けすることができる。例示的なランク付けが図5に示されている。
【0060】
ステップ265において、生成された識別子レコードグループに関連付けられたブランドの相対的な強度は、ステップ255において決定されたランク付けに基づいて決定することができる。相対的な強度は、生成された識別子レコードグループの強度メトリック値を、ランク付けの最高ランクの識別子レコードグループと比較することによって決定されてもよい。
【0061】
ステップ275において、生成された識別子レコードグループの強度メトリック値と、ランク付けの最高ランクの識別子レコードグループとのランク付け及び比較に基づいて、改善のための生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの提言を行うことができる。一実施形態では、強度メトリック値の比較が1未満の値をもたらす場合、提言を行ってもよい。強度メトリック値の比較が1に等しい値をもたらし、つまり、生成された識別子レコードグループが最高ランクの強度メトリック値である実施形態では、提言は行われない。
【0062】
ステップ275において提言が行われる実施形態では、グラフィックは、ユーザデバイスのユーザインターフェース(例えば、図1のデバイス101)を介してユーザに表示されてもよく、改善され得る1つ以上の強度インジケータのうちの少なくとも1つをユーザに通知する。前述したように、1つ以上の強度インジケータの各々の卓越性は、高くランク付けされるために必要となる。同様に、生成された識別子レコードグループの相対的な弱度は、1つ以上の強度インジケータの各々の正規化された値を考慮して評価することができる。このようにして、一実施例では、提言は、1つ以上の強度インジケータのうちの最悪のパフォーマンスの1つを改善することに焦点を当てることであってもよい。別の実施例では、提言は、1つ以上の強度インジケータのうちのどれが短期間で最も改善を見る可能性があるかに基づいて、会社固有の能力の評価を必要とする提言であってもよい。
【0063】
前述したように、提言は、ユーザデバイスのユーザインターフェースを介してユーザに提供されてもよい。このようにして、ブランドの相対的な強度に関する即時のフィードバックがユーザに提供される。
【0064】
図3は、本開示の実施形態による、商標登録に基づくブランドの強度スコアを決定するための方法のフロー図である。一実施形態では、この方法は、図1のサーバ103によって実施することができる。一実施形態では、方法は、第1のデバイス101によって、又は第1のデバイス101とサーバ103との組み合わせによって実施することができる。この方法では、領域に関する改善のための提言は行われない。代わりに、提言は、本明細書に記載される方法以外の別のプロセスによって行われてもよく、又はまったく行われなくてもよい。しかしながら、以下に概説されるように、残りのステップ及びサブプロセスは、図2の方法を参照して前述したものと実質的に同じである。
【0065】
図3の方法では、ユーザは、例えば、判断のためにブランドを示すユーザデバイス(例えば、図1の第1のデバイス101)に入力を提供したと仮定される。入力は、会社の名称、ブランドの名称、又は特定の商標登録などであってもよい。
【0066】
ブランドの指示は、ユーザが関心のある特定の識別子レコードの識別情報を含んでもよい。特定の識別子レコードは、任意の文字セット内のテキスト文字列又は画像などの商標登録であってもよい。一実施形態では、商標登録は、テキスト文字列(例えば、英数字文字列)であり、複数の商標登録は、商標登録に関連付けられていると仮定される。
【0067】
ステップ315において、識別子レコードグループは、特定の識別子レコードに基づいて生成することができる。このグループ化により、わずかに異なるが関連する商標登録を同じブランドに関連付けることができる。例えば、様々な商標登録が同じ事業体によって所有されてもよいが、英数字文字列であり得る様々な商標登録の各々は、誤字及び誤訳、並びに地域差に基づく細かな違いを有する可能性がある。例えば、会社の接尾辞は、異なる地域又は法域領域によって異なる場合がある。
【0068】
一実施形態では、ステップ315は、所有者名に基づいてデータベース内の識別子レコードを関連付けることによって実施することができる。関連付けは、機械学習アルゴリズムを使用することによって実施することができ、規則に基づくことができ、手動評価を含むことができる。データベース内のデータは、グローバル商標登録データであってもよい。情報は、商標が所与の法域内で登録される登録クラスの数、所与の法域の経済産出量に関連する関連統計、及び所与の法域内の市場動態を含むことができる。類似の商標登録を有する識別子レコードは、ブランドの強度スコアを決定する目的で、同じブランドを表すようにグループ化される。言い換えると、データベースは、グローバルに登録された一意の商標に関連付けられた識別子レコードを含んでもよい。したがって、ステップ315は、同じブランドに関連する識別子レコードのグループ化を可能にする。
【0069】
ステップ325において、生成された識別子レコードグループについて、1つ以上の強度インジケータを計算することができる。1つ以上の強度インジケータは、継続性インジケータ、市場インジケータ、法域インジケータ、及び/又は区別インジケータを含んでもよい。
【0070】
一実施形態では、継続性インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の平均年数として決定されてもよい。例えば、生成された識別子レコードグループに関連付けられた各商標登録について、正規化された出願日を作成することができる。正規化された出願日は、個々の法域/地域/国の規則を考慮し、商標登録が出願された有用な実際の又は推定される日付の抽出を可能にする。次に、正規化された出願日と現在日との間の平均差を、商標登録の平均年数として計算してもよい。計算は、生成された識別子レコードグループに関連付けられた各識別子レコードについて実施されてもよい。特に、継続性インジケータが「現在日」に依存するため、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の結果の平均は、計算が実施される日にのみ有効である。
【0071】
一実施形態では、商標登録の平均年数は、データベース内の残りの識別子レコードグループの平均年数に基づいて正規化することができる。したがって、データベース内の残りの識別子レコードグループの各々の平均年数(すなわち、データベース内の他の全ての商標ファミリーの平均年数)を計算した後、生成された識別子レコードグループの平均年数を、残りの識別子レコードグループの平均年数に基づいて正規化し、したがって、0~1のスコアを割り当てることができる。図4は、Google商標登録の寿命のグラフィック図を提供する。
【0072】
一実施形態では、市場インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた経済フットプリント、及び/又は生成された識別子レコードグループに関連付けられた業界フットプリントであってもよい。経済フットプリントは、第1に、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標が登録されている法域の数を決定すること、及び第2に、商標が登録されている法域の各々のそれぞれのGDPに従って、商標が登録されている決定された法域の数を重み付けすることによって、計算されてもよい。業界フットプリントは、第1に、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の市場シェアを計算することによって(市場シェアは、商標登録が所与の法域内で占有するニース分類のクラスのパーセンテージとして定義される)、また第2に、商標が所与の法域内で登録されているニース分類の異なるクラスの数を計算することによって、決定されてもよい。
【0073】
一実施形態では、各法域のニース分類は、全てのグローバル商標データにわたって分母を提供する。したがって、市場インジケータは、生成された識別子レコードグループに関連付けられた商標登録の数を、所与の法域におけるニース分類の特定のクラスに登録された既存の商標の数で除算することによって計算することができる。この計算は、国のニース分類に登録されている全ての関連する商標について行うことができる。次いで、この計算は、上記で導入されたように、GDPによって重み付けされ得る。
【0074】
一実施形態では、法域インジケータは、商標対象範囲又はブランド露出のインジケータとして決定することができる。例えば、生成された識別子レコードグループについて、対応する法域登録の数を計算することができる。この計算は、地域の商標登録の考慮、及び地域の個々の加盟国の登録についての個別の対象範囲の分割を含む。次いで、計算された対象範囲は、データベース内で考慮される可能性のある法域の総数による法域登録の正規化とみなすことができる。
【0075】
一実施形態では、区別インジケータは、識別子レコードの英数字文字列、又は生成された識別子レコードグループの代表的英数字文字列が、データベース内の他の識別子レコード、又は他の識別子レコードグループに関連付けられた他の代表的英数字文字列に関連付けられた他の英数字文字列と、どれほど区別されるかの尺度として決定されてもよい。区別インジケータの尺度は、英数字文字列又は代表的英数字文字列について、最初に文字列を文字列の長さで重み付けし、次いで、文字列の、データベース内の他の文字列に対する文字列類似性尺度を計算することによって決定してもよい。文字列類似性尺度は、所与の英数字文字列、したがって商標登録が互いにどのように異なるかを決定するために適用されてもよい、文字列類似性アルゴリズムであってもよい。一実施例では、文字列類似性アルゴリズムは、他の関連技術の中でもとりわけ、Jaro-Winkler尺度であってもよい。例えば、文字列類似性アルゴリズムは、編集距離測定を用いてもよい。
【0076】
一実施形態では、区別インジケータは、生成された識別子レコードグループの各英数字文字列について計算されてもよい。英数字文字列は、2字の文字列に分割されてもよい。同様に、データベース内の識別子レコードのランダムな代表的サンプルに関連付けられた英数字文字列は、2字の文字列に分割されてもよい。生成された識別子レコードグループからの英数字文字列と、データベース内の識別子レコードのランダムな代表的サンプルに関連付けられた英数字文字列との比較は、識別子レコードグループ内の各レコードの類似性スコアをもたらす。次に、類似性スコアは、識別子レコードに関連付けられた全ての英数字文字列と比較したときの英数字文字列の一意性スコアを提供するために、ランダムな代表的サンプルスコアの逆平均の平均に計算されてもよい。
【0077】
ステップ335において、生成された識別子レコードグループのための強度インジケータの各々の値は、データベース内の残りの識別子レコードグループの強度インジケータの値に従って定義されたそれぞれのグローバル平均によって正規化することができる。正規化は、対応する値の直接比較とすることができる。
【0078】
一実施形態では、正規化は、0~1のスケールに対して実施することができる。一実施形態では、次いで、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの正規化された値には、値とベースライン値との間の差の程度に従って、ポイント値を割り当てることができる。例えば、ポイントは、1~10のポイントスケールに基づいて割り当てられてもよい。一実施例では、残りの識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの値の取得は、データベース内の各識別子レコードグループの強度インジケータに割り当てられたポイントの取得を含むことができる。
【0079】
ステップ345において、生成された識別子レコードグループの強度メトリックの値を生成/決定することができる。強度メトリックの値は、生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの各々について正規化された値の合計であってもよい。
【0080】
ステップ355において、生成された識別子レコードグループの強度メトリック値は、データベース内の残りの識別子レコードグループの各々について、対応する強度メトリック値の中でランク付けすることができる。例示的なランク付けが図5に示されている。
【0081】
ステップ365において、生成された識別子レコードグループに関連付けられたブランドの相対的な強度は、ステップ355において決定されたランク付けに基づいて決定することができる。相対的な強度は、生成された識別子レコードグループの強度メトリック値を、ランク付けの最高ランクの識別子レコードグループと比較することによって決定されてもよい。
【0082】
一実施形態では、ステップ355における強度メトリック値のランク付け、又はステップ365におけるブランドの相対的な強度の決定に続いて、グラフィックは、ユーザデバイスのユーザインターフェース(例えば、図1のデバイス101)を介してユーザに表示され、ブランドの判断された強度をユーザに通知してもよい。
【0083】
一実施形態では、次に、図3の方法からのランク付け及び決定された相対的な強度出力を、その方法以外の別のプロセスによって使用して、改善のための生成された識別子レコードグループの1つ以上の強度インジケータの提言を生成並びに提供及び/又は表示することができる。強度メトリック値の比較が1未満の値をもたらす場合、提言を行ってもよい。強度メトリック値の比較が1に等しい値をもたらす場合、つまり、生成された識別子レコードグループが最高ランクの強度メトリック値である場合、提言は行われない。一実施形態では、提言は、1つ以上の強度インジケータのうちの1つの最悪のパフォーマンスを改善することに焦点を当てることであってもよい。別の実施例では、提言は、1つ以上の強度インジケータのうちのどれが短期間で最も改善を見る可能性があるかに基づいて、会社固有の能力の評価を必要とする提言であってもよい。
【0084】
本開示の態様によれば、本明細書に記載される方法は、高度な計算、及び大量のデータ集合を迅速に処理する能力に依存し得る。例えば、ユーザ入力に基づいて、及びデータベースの残りの各グループについて、識別子レコードグループを生成することに関連するので、識別子レコードは、テキスト文字列を含み、約8,000万のライブレコードの集合内の各レコードはレビューされ、集合内の約8,000万のライブレコードのうちの各残りのレコードと比較されなければならない。これにより、6,400兆回の計算が生じる。各識別子レコードが画像を含む場合、各画像の各個々のピクセルの比較が必要とされ、それによって、必要とされる計算の数が更に増幅される。この努力の大きさに対応して、本開示の方法は、8,000万の識別子レコードを、データベース内の他の識別子レコードへの関連性に基づいてグループ化する。これは、1つ以上の強度インジケータの決定を含む後続の計算が、8,000万の識別子レコードのサブセットに適用されることを可能にする。計算需要のこの低減は、手法の速度を大幅に改善し、実装を大幅に拡張することを可能にする。言い換えると、本明細書で論じられる実施形態は、それらが効率及び精度を改善しながら計算需要を低減するという点で、技術的改善を提供する。
【0085】
更に、データベース自体は絶えず更新されており、本開示の計算を毎日実施する必要がある。
【0086】
一実施形態では、それが業界フットプリントに関連するように、データベースの8,000万の識別子レコードの各識別子レコードは、対象の(1よりも大きい)各ニース分類に対して判断されなければならず、それによって8,000万を超える計算が必要となる。更に、ニース分類のシェアは、8,000万の識別子レコード全てにわたるシェアの分布に基づいて計算することができる。GDPは、世界中の約200の国及び地域の各々について入手することができる。業界フットプリントは正規化され、8,000万の識別子レコード全てを0~1のスケールで、それらの分布と比較する。
【0087】
全体として、各識別子レコード又は識別子レコードグループの強度スコアの作成は、歴史的に定性的であったデータポイントに対して、詳細な定量的情報を作成することを理解することができる。名前及び識別子の関連する評価は、収益、利益、及び株価などの商業的な産出メトリックに依存してきた。本明細書に記載される方法は、その商業プロセスを逆転させ、代わりに、入力変数の技術的アルゴリズム分析並びにそれらの定量化及び比較に依存する。比較対象となる定量的な値が、バックファイルの過去の定量的な情報に対して提供されるため、値の変動及び近接性が強調される。類似又は不一致の領域をフィルタリングして特定するために、大量のデータが使用される。更に、本開示の方法は、データベース内の全ての他の識別子レコードと比較して、識別子レコード(製品及び会社)の分布及び強度に基づいて、国又は地域の経済活動を判断することを可能にする。
【0088】
本開示に記載される方法の有用性を確認する実験結果を以下で説明する。
【0089】
以下の経験的な結果は、良い標章と悪い標章とを区別することができる。これは、特定の会社、コホート、又は全体の商標を見る場合に当てはまる。
【0090】
検証中に、言語的要素を含んでいた全ての商標(すなわち、画像のみの標章は除外する)が分析される。上記の強度指標は、言語的要素及び所有者の各一意のペアについて計算される。データ視覚化ソフトウェア(例えば、Tableauなど)は、選択されたコホートに基づいて動的なスコア化及びランク付けを可能にするため、計算に使用される。
【0091】
結果は、反復後に内部専門家のパネルによってレビューされる。
【0092】
経済フットプリントに関しては、対応するメトリックは、GDPによるPTO重み付けを含むようになり、これにより市場フットプリント及び商標登録が相関するようになっている。業界フットプリントに関しては、全てのニース分類が等しいわけではないため、1つの登録が表すクラスのシェアが計算される。次に、これらのシェアは全て合計されて、クラスの数とそれらのサイズの両方を考慮した対応するメトリックになる。
【0093】
一実施形態によれば、検証は、InterBrand 2019「ベストグローバルブランド」に対して、本開示の方法の現在の反復をチェックすることによって実施する。この比較は、純粋に経験的なアプローチが、関連手法との相関をどのように提供するか、及び相関を提供しているかどうかの判断を可能にする。
【0094】
結果は、InterBrand 2019 Top 100の27%が、本開示の方法によって決定されるTop 100内にもあることを示した。InterBrand 2019 Top 200の43%が、本開示の方法によって決定されるTop 200内にもある。InterBrand 2019 Top 500の50%が、本開示の方法によって決定されるTop 500内にもある。InterBrand 2019 Top 1000の66%が、本開示の方法によって決定されるTop 1000内にもある。InterBrand 2019 Top 2000の81%が、本開示の方法によって決定されるTop 2000内にもある。
【0095】
本開示の方法の様々な変形例を本開示に含めることができることに留意されたい。関連分野では、ブランド評価手法はトップダウンになる傾向がある。対照的に、本開示の方法は、独立したボトムアップであり、したがって、はるかに広い情報ベースに基づいている。また、InterBrandスタイルのランク付けは、自社ブランドに偏っているが、本開示の方法は、製品ブランドでもよく用いることができることに留意されたい。したがって、本開示の方法のメトリックは、はるかに高い量の個々の単語商標を含む。
【0096】
本明細書に記載する主題の実施形態及び機能的動作は、デジタル電子回路の中に、明確に具現化されたコンピュータのソフトウェア又はファームウェアの中に、本明細書に開示された構造及びそれらの構造的等価物を含むコンピュータハードウェアの中に、又はそれらの1つ以上の組み合わせの中に、実装することができる。本明細書に記載する主題の実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム、すなわち、データ処理装置による実行のために、又はデータ処理装置の動作を制御するために、具体的で非一過性のプログラムキャリアに符号化されたコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュール、として実装することができる。代替的に又は追加的に、プログラム命令は、人工的に生成された伝搬信号、例えば、データ処理装置による実行のために適切な受信装置に送信するための情報を符号化するために生成される、機械生成の電気、光、又は電磁信号上に符号化することができる。コンピュータ記憶媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、ランダムアクセス若しくはシリアルアクセスメモリデバイス、又はそれらの1つ以上の組み合わせとすることができる。
【0097】
「データ処理装置」という用語は、データ処理ハードウェアを指し、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、及び機械を包含し、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む。また、装置は、特殊用途の論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)であるか又は更に含むことができる。装置は、ハードウェアに加えて、コンピュータプログラムの実行環境を構築するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又はそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコード、を任意に含むことができる。
【0098】
プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、若しくはコードとも呼ばれるか、又は記述され得るコンピュータプログラムは、コンパイル若しくは解釈された言語、又は宣言型若しくは手続き型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述され得、それは、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に好適な他のユニットとして含む、任意の形式で展開され得る。コンピュータプログラムは、必要ではないが、ファイルシステムにおけるファイルに対応し得る。プログラムは、他のプログラム若しくはデータ、例えば、マークアップ言語ドキュメントに記憶された1つ以上のスクリプト、問題のプログラム専用の単一のファイル、又は複数のコーディネートされたファイル、例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部分を記憶するファイルを保持するファイルの一部分に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのサイトに位置するか、又は複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続される1つのコンピュータ又は複数のコンピュータ上で実行されるように配備することができる。
【0099】
本明細書で説明するプロセス及び論理フローは、入力データに基づいて動作し、かつ出力を生成することにより機能を実施するために、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルコンピュータによって実施することができる。また、プロセス及び論理フローは、特殊用途の論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)によって実施することができ、装置もまた、そのように実装することができる。
【0100】
コンピュータプログラムの実行に適したコンピュータには、一例として、汎用又は特殊用途のマイクロプロセッサ又はその両方、あるいは他の任意の種類の中央処理装置が含まれる。一般に、中央処理装置は、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、又はその両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの最も重要なエレメントは、命令を実行又は命令を生成するための中央処理装置、及び命令及びデータを格納するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは更に、データを格納するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスク、からデータを受信するため、又はデータを転送するため、あるいはその両方を行うために、それらを含む、あるいは動作可能に連結している。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。更に、コンピュータは、他の装置、例えば、ごく一部ながら例を挙げれば、携帯電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、携帯オーディオ又はビデオプレーヤ、ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信機、又は携帯記憶装置、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブに組み込むことが可能である。コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適したコンピュータ可読媒体は、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイスを含み、例として半導体メモリデバイス、例えばEPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスク又は取り外し可能ディスク;光磁気ディスク;及びCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含む。プロセッサ及びメモリは、特殊用途の論理回路によって補足されるか、又は特殊用途の論理回路に組み込まれることができる。
【0101】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載される主題の実施形態は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えば、CRT(ブラウン管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ、並びにユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボード及びポインティングデバイス、例えば、マウス又はトラックボールを有するコンピュータ上に実装することができる。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの対話を提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚入力を含む任意の形態で受信することができる。加えて、コンピュータは、例えば、ウェブブラウザから受信された要求に応答して、ユーザのデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ドキュメントをユーザが使用しているデバイスに送信し、そこから受信することによって、ユーザと対話することができる。
【0102】
本明細書に記載する主題の実施形態は、バックエンドコンポーネントを、例えばデータサーバとして含むか、ミドルウェアコンポーネントを、例えばアプリケーションサーバとして含むか、又はフロントエンドコンポーネントを、例えば、ユーザが本明細書に記載の主題の実装形態と対話可能なグラフィカルユーザインターフェース又はWebブラウザを有するクライアントコンピュータを含むか、あるいは1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む、コンピューティングシステムに実装することができる。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形態又は媒体、例えば、通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)及びワイドエリアネットワーク(WAN)、例えば、インターネットが含まれる。
【0103】
コンピューティングシステムは、クライアント及びサーバを含み得る。クライアント及びサーバは、概して、互いに遠隔にあり、典型的には、通信ネットワークを通して対話する。クライアント及びサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実施形態では、サーバは、例えば、クライアントとして機能するユーザデバイスと対話するユーザにデータを表示し、ユーザ入力を受信する目的で、データ、例えば、HTMLページをユーザデバイスに送信する。ユーザデバイスで生成されたデータ、例えば、ユーザ対話の結果は、サーバにおいてユーザデバイスから受信され得る。
【0104】
そのようなタイプのコンピュータの1つの例を図6に示し、これは、コンピュータシステム600の概略図を示している。システム600は、1つの実装形態に従って、前述のコンピュータ実装方法のいずれかに関連して説明された動作のために使用することができる。一実施形態では、システム600は、図1のデバイス101に対応してもよい。一実施形態では、システム600は、図1のデバイス103に対応してもよい。
【0105】
システム600は、プロセッサ610、メモリ620、記憶デバイス630、及び入力/出力デバイス640を含む。コンポーネント610、620、630、及び640の各々は、システムバス650を使用して相互接続される。プロセッサ610は、システム600内で実行するための命令を処理することができる。一実装形態では、プロセッサ610は、シングルスレッドプロセッサである。別の実装形態では、プロセッサ610は、マルチスレッドプロセッサである。プロセッサ610は、メモリ620又は記憶デバイス630に記憶された命令を処理して、入力/出力デバイス640上のユーザインターフェースのグラフィカル情報を表示することが可能である。
【0106】
メモリ620は、システム600内に情報を記憶する。一実装形態では、メモリ620は、コンピュータ可読媒体である。一実装形態では、メモリ620は、揮発性メモリユニットである。別の実装形態では、メモリ620は、不揮発性メモリユニットである。
【0107】
記憶デバイス630は、システム600にマスストレージを提供することができる。一実装形態では、記憶デバイス630は、コンピュータ可読媒体である。様々な異なる実装形態では、記憶デバイス630は、フロッピー(登録商標)ディスクデバイス、ハードディスクデバイス、光ディスクデバイス、又はテープデバイスであり得る。
【0108】
入力/出力デバイス640は、システム600に入力/出力動作を提供する。一実装形態では、入力/出力デバイス640は、キーボード及び/又はポインティングデバイスを含む。別の実装形態では、入力/出力デバイス640は、グラフィカルユーザインターフェースを表示するための表示ユニットを含む。別の実装形態では、入力/出力デバイス640は、本明細書に記載されているようなユーザデバイスである。
【0109】
本明細書には多くの具体的な実施の詳細が含まれているが、これらは特許請求の範囲に対する制限として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に固有であり得る特徴の記述として解釈されるべきである。
【0110】
別個の実施形態の文脈で本明細書に記載する特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明する様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組み合わせで実施することもできる。更に、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明し、及び当初は更にそのように特許請求の範囲としたが、特許請求の範囲とした組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから削除できるとともに、特許請求の範囲とした組み合わせは、サブ組み合わせ又はサブ組み合わせのバリエーションに移され得る。
【0111】
同様に、図面には特定の順序で動作が描かれているが、これは、望ましい結果を得るために、そのような動作を示された特定の順序で、又は順次実施すること、あるいは図示された全ての動作を実施することを必要とすると理解すべきではない。特定の状況においては、マルチタスク及び並列処理が有利である場合がある。更に、上述した実施形態における様々なシステムモジュール及びコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてそのような分離が必要であると理解されるべきではなく、更には、説明したプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において一緒に統合することができるか、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化することができると理解されるべきである。
【0112】
主題における特定の実施形態を説明してきた。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。例えば、特許請求の範囲に列挙した行為は、異なる順序で実行することができ、かつそれでも望ましい結果を得ることができる。一例として、添付の図に描かれたプロセスは、望ましい結果を得るために、必ずしも示した特定の順序、すなわち順次的な順序を必要としない。場合によっては、マルチタスク及び並列処理が有利である場合がある。
【0113】
明らかに、上記の教示に照らして、多数の修正及び変形が可能である。したがって、添付の特許請求の範囲内で、本発明は、本明細書に具体的に記載される以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
【0114】
したがって、先の記述は、本発明の例示的な実施形態を開示し、説明するに過ぎない。当業者によって理解されるように、本発明は、その趣旨又は本質的な特徴付けから逸脱することなく、他の特定の形態で具現化され得る。したがって、本発明の開示は、例示的であることを意図しているが、他の特許請求の範囲と同様に、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書の教示の任意の容易に認識可能な変形態様を含め、開示は、一部では、前述の特許請求の用語の範囲を、発明の主題が公衆に捧げられることがないように定義している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】