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特表2024-508398ミラーウェッジイリュージョンシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】ミラーウェッジイリュージョンシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63J 1/00 20060101AFI20240219BHJP
【FI】
A63J1/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548237
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 US2022017305
(87)【国際公開番号】W WO2022178417
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】63/152,173
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/673,398
(32)【優先日】2022-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】キルシュバウム イラーナ
(72)【発明者】
【氏名】エック ティモシー ジェイ
(57)【要約】
ミラーウェッジイリュージョンのための二面鏡80。二面鏡は、反射材料層84と、反射材料層84の前面90を覆う薄いガラス層82と、反射材料層84の裏面92を覆う暗色マスク層86と、暗色マスク層86に結合された厚いガラス支持層88とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラーウェッジイリュージョンのための二面鏡システムであって、
反射材料層と、
前記反射材料層の前面を覆う薄い透明層と、
前記反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、
前記暗色マスク層に結合された支持層と、
を含むことを特徴とする二面鏡システム。
【請求項2】
前記薄い透明層は真空スパッタリングされたガラス層を含む、
請求項1に記載の二面鏡システム。
【請求項3】
前記反射材料層は銀を含み、前記暗色マスク層は黒色マスク層を含む、
請求項1に記載の二面鏡システム。
【請求項4】
前記薄い透明層は0.06ミリメートル~0.09ミリメートルの厚みである、
請求項1に記載の二面鏡システム。
【請求項5】
前記反射材料層、前記薄い透明層及び前記暗色マスク層は、それぞれ前記支持層の斜角又は切断部を覆って連続する、
請求項1に記載の二面鏡システム。
【請求項6】
前記二面鏡の頂点エッジにおいて接合された第1のミラー部分の第1の表面及び第2のミラー部分の第2の表面を含む、
請求項1に記載の二面鏡システム。
【請求項7】
前記二面鏡の前記頂点エッジに配置されて前記二面鏡を貫通する制御線に結合された作動可能な小道具を含む、
請求項6に記載の二面鏡システム。
【請求項8】
前記小道具はアニメフィギュアを含み、前記制御線は、自動化コントローラからの前記アニメフィギュアの作動のための信号を供給するように構成される、
請求項7に記載の二面鏡システム。
【請求項9】
前記第1の表面及び前記第2の表面は、鋭角プリズムの一部を定めるように接合する、
請求項6に記載の二面鏡システム。
【請求項10】
ミラーウェッジシステムであって、
ミラーウェッジの第1の台形壁を定める第1のミラー部分と、
前記ミラーウェッジの第2の台形壁を定める第2のミラー部分と、
前記第1のミラー部分及び前記第2のミラー部分が接合する前記ミラーウェッジの頂点と、
を含み、前記第1のミラー部分及び前記第2のミラー部分はそれぞれ二面鏡を含み、該二面鏡は、
反射材料層と、
前記反射材料層の前面を覆う薄い透明層と、
前記反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、
前記暗色マスク層に結合された支持層と、
を含む、
ことを特徴とするミラーウェッジシステム。
【請求項11】
n角形プリズムの一部の面として配置された複数の壁を含み、該複数の壁のうちの少なくとも1つの壁に前記ミラーウェッジの後部が結合され、前記ミラーウェッジは、前記複数の壁の少なくとも壁の一部を反射するように構成される、
請求項10に記載のミラーウェッジシステム。
【請求項12】
前記ミラーウェッジの後部の幅は、前記複数の壁のうちの少なくとも1つの壁の幅にほぼ等しい、
請求項11に記載のミラーウェッジシステム。
【請求項13】
前記ミラーウェッジは、前記頂点に沿った開口部をさらに含み、該開口部は、アニメ小道具を支持するように構成された構造を受け取るように構成される、
請求項11に記載のミラーウェッジシステム。
【請求項14】
前記薄い透明層は、真空スパッタリングされたガラス層を含む、
請求項10に記載のミラーウェッジシステム。
【請求項15】
前記薄い透明層は、前記頂点を横切って連続する、
請求項10記載のミラーウェッジシステム。
【請求項16】
ミラーウェッジイリュージョンシステムであって、
n角形プリズムの一部の面として配置された複数の壁と、
ミラーウェッジと、
を含み、前記複数の壁は、前記n角形プリズムの前記一部の凹面を定めるように協働する前面を含み、前記ミラーウェッジは、前記前面の一部から前記凹面内にかつ前記ミラーウェッジの頂点エッジに向かって延び、前記ミラーウェッジは、
前記頂点エッジにおいて互いに結合された第1のミラー側及び第2のミラー側を含み、前記第1のミラー側及び前記第2のミラー側の各々は、
反射材料層と、
前記反射材料層の前面を覆う薄いガラス層と、
前記反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、
前記暗色マスク層に結合された支持層と、
を含み、前記ミラーウェッジは、前記複数の壁の一部を反射して、前記ミラーウェッジが前記複数の壁の一部であるような錯視をもたらすように構成される、
ことを特徴とするミラーウェッジイリュージョンシステム。
【請求項17】
前記n角形プリズムは少なくとも10角形プリズムである、
請求項16に記載のミラーウェッジイリュージョンシステム。
【請求項18】
前記薄いガラス層及び前記反射材料層は、前記頂点エッジを横切って連続する、
請求項16に記載のミラーウェッジイリュージョンシステム。
【請求項19】
前記頂点エッジに近接する開口部を貫通する支持体に結合されたアニメ小道具を含む、
請求項16に記載のミラーウェッジイリュージョンシステム。
【請求項20】
前記ミラーウェッジの前記頂点エッジの高さは、前記アニメフィギュアの高さよりも長い、
請求項19に記載のミラーウェッジイリュージョンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2021年2月22日に出願された「ミラーウェッジイリュージョンシステム及び方法(Mirror Wedge Illusion System and Method)」という名称の米国仮特許出願第63/152,173号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この文献は全体が全ての目的で引用により本明細書に組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
本節は、以下で説明及び/又は特許請求する本開示の様々な態様に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介するためのものである。本考察は、読者に背景事情を示して本開示の様々な態様のより良い理解を促す上で役立つと考えられる。従って、これらの記載は、先行技術を認めるものとしてではなく上記の観点から読むべきものであると理解されたい。
【0003】
娯楽アトラクションでは、特殊効果を提供するために鏡が使用されることがある。例えば、娯楽アトラクションでは、鏡を使用して、実際には反射であるシーンの側面が見えていると観察者に思わせる錯視を提供することができる。伝統的なミラーイリュージョン(例えば、フローティングドアイリュージョン(floating door illusion)と呼ばれる錯視)は、娯楽アトラクション内のゲストが容易に鏡を識別できない状態を保つようにエッジに沿ってフレームが施された鏡を含む。フローティングドアイリュージョンでは、例えば室内に通じるドアを通じて部屋の内部が見えているにもかかわらず、観察者にはドアが浮かんでいる(そして、基本的に関連する外壁がない)かのように見せるように鏡を配置することができる。このような錯視では、ドアのフレームが鏡のエッジを隠すことによって鏡の性質を隠し、従ってミラーイリュージョンを維持する役割を果たすことができる。しかしながら、現在では、エッジにフレームを施さずに鏡を使用すると鏡のエッジがかなり見えやすくなり、対象とする観客に錯視の性質又は原理が分かってしまうことが認識されている。対象とする観客に錯視の原理が容易に明らかになると、その錯視は崩壊したものとみなすことができ、崩壊した錯視の娯楽価値は限られてしまう。従って、現在では、ミラーイリュージョンを提供するための改善されたシステム及び方法が望ましいと認識されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろいくつかの開示する実施形態の概要を示すものにすぎない。実際には、本開示は、以下に示す実施形態と類似し得る又は異なり得る様々な形態を含むことができる。
【0005】
ある実施形態では、二面鏡が、反射材料層と、反射材料層の前面を覆う薄い透明層と、反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、暗色マスク層に結合された支持層とを含む。
【0006】
ある実施形態では、ミラーウェッジシステムが、ミラーウェッジの第1の台形壁を定める第1のミラー部分と、ミラーウェッジの第2の台形壁を定める第2のミラー部分と、第1のミラー部分及び第2のミラー部分が接合するミラーウェッジの頂点とを含む。第1のミラー部分及び第2のミラー部分はそれぞれ二面鏡を含み、二面鏡は、反射材料層と、反射材料層の前面を覆う薄い透明層と、反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、暗色マスク層に結合された支持層とを含む。
【0007】
ある実施形態では、ミラーウェッジイリュージョンシステムが、n角形プリズムの一部の面として配置された複数の壁と、ミラーウェッジとを含む。複数の壁は、n角形プリズムの一部の凹面を定めるように協働する前面を含む。ミラーウェッジは、前面の一部から凹面内にかつミラーウェッジの頂点エッジに向かって延びる。ミラーウェッジは、頂点エッジにおいて互いに結合された第1のミラー側及び第2のミラー側を含む。第1のミラー側及び第2のミラー側は、反射材料層と、反射材料層の前面を覆う薄いガラス層と、反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、暗色マスク層に結合された厚いガラス支持層とを含む。ミラーウェッジは、複数の壁の一部を反射して、ミラーウェッジが複数の壁の一部であるような錯視をもたらすように構成される。
【0008】
ある実施形態では、二面鏡の製造方法を提供する。方法は、支持層上に暗色マスク層を組み立てることと、暗色マスク層の支持層とは反対側に反射材料層を組み立てることと、反射層の暗色マスク層とは反対側に薄い透明層を組み立てることとを含む。この方法は、堆積物を真空スパッタリングして、反射層の暗色マスク層とは反対側に薄い透明層を施すことを含むことができる。さらに、薄いガラス層を含むことができる薄い透明層を、2つのミラー部分間の境界面を横切って堆積させることができる。
【0009】
全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態によるミラーウェッジイリュージョンシステムの概略的斜視図である。
図2】本開示の実施形態による図1のミラーウェッジイリュージョンシステムの概略的平面図である。
図3】本開示の実施形態による図1のミラーウェッジイリュージョンシステムの概略的立面図である。
図4】本開示の実施形態による、図1のミラーウェッジイリュージョンシステムの二面鏡の概略的分解断面図である。
図5】本開示の実施形態によるミラーウェッジイリュージョンシステムのミラーウェッジの概略的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の1又は2以上の具体的な実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では実施の特徴を全て説明していない場合もある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような実施の開発においては、実施によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実施固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかることができるが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する通常の技術者にとって、設計、製作、及び製造の日常的な事業であると理解されたい。
【0012】
本開示の様々な実施形態の要素を紹介する場合、「a」、「an」及び「the」といった冠詞は、これらの要素が1つ又は2つ以上存在することを意味するものとする。「備える(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的なものとして意図されており、列記する要素以外のさらなる要素が存在し得ることを意味する。また、本開示の「1つの実施形態」又は「ある実施形態」についての言及は、記載する特徴も含むさらなる実施形態の存在を排除するものとして解釈されるように意図するものではないと理解されたい。
【0013】
本明細書に開示する技術は、鏡を使用して錯視を生み出す特殊効果に関する。本実施形態は、興味深い像の作成、及びショーの機能的側面の隠蔽などのために採用することができる。具体的には、本実施形態は、機能的に従来のミラー効果を上回るミラーウェッジイリュージョンに関する。具体的には、本実施形態は、二面鏡(dual-surfaced mirrors)を介してミラーウェッジイリュージョンを提供するシステム及び方法に介する。二面鏡は、ガラス基板上に配置された黒色バックマスク上に銀層を含むように一般的に定義される表面鏡(first surface mirror)とは異なり、支持体上の暗色マスク層上に配置された反射層を覆って配置された薄い透明層を含む。この数十分の1マイクロメートル又は数千分の1インチの厚みであることができる薄い透明層は、反射層を保護すると同時に、2つの鏡面が接するエッジ又は継ぎ目の視認性も制限する。ある実施形態では、2つの鏡面間のエッジを覆って薄い透明層を連続層として設けることにより、薄い透明層の利点を高めることができる。
【0014】
ミラーウェッジイリュージョンに含まれるミラーウェッジは、観察者にミラーウェッジがミラーウェッジとしてではなく物体そのもの(例えば、壁の続き)として見えるように物体を反射するよう構成することができる。例えば、ミラーウェッジイリュージョンは、視覚的印象(例えば、小道具が宙に浮かんでいる錯視)を与えるように娯楽アトラクションの一部として配置することができる。ミラーウェッジイリュージョンは、娯楽アトラクションのゲストには小道具に顕著な制御線が結合されておらず単独で小道具が動いているように見えるように、制御線などの物体をミラーウェッジの内部及び小道具の背後に隠すために使用することもできる。
【0015】
本実施形態によるミラーウェッジイリュージョンシステムでは、様々なタイプの鏡を使用することができる。例えば、ミラーウェッジイリュージョンシステムでは標準的な鏡を使用することができる。標準的な鏡は、その上面としての厚いガラス支持層を含むことができる。厚いガラス支持層の裏面を反射材料層が覆い、反射材料層の裏面を暗色マスク層が覆うことができる。しかしながら、標準的な鏡は、いくつかの条件下ではミラーウェッジイリュージョンを維持するのに適さないことがある。例えば、標準的な鏡のエッジを露出させ、標準的な鏡の端部が集まってくさびを形成するように斜角付けすることはできるが、それでもやはり標準的な鏡の最上層である厚いガラス層の深さがミラーウェッジイリュージョンシステムのゲストに容易に見えてしまい、ミラーウェッジイリュージョンを崩壊させてしまう恐れがある。また、本実施形態によるミラーウェッジイリュージョンシステムでは表面鏡(front surface mirror)を使用することもできる。この(first surface mirrorとも呼ばれる)表面鏡は、上面としての反射材料層と、反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、暗色マスク層の裏面を覆う厚いガラス支持層とを含むことができる。しかしながら、娯楽アトラクション環境では、表面鏡の上面の反射材料層の成分が露出するため、表面鏡を単独では維持できない場合がある。従って、開示する技術は、様々な鏡の欠点に留意して、ミラーウェッジイリュージョンシステムの動作面を容易にする二面鏡を含む。
【0016】
具体的には、開示する技術は、二面鏡を利用してミラーウェッジイリュージョンシステムのミラーウェッジを形成することを含む。例えば、ミラーウェッジイリュージョンは、ウェッジ構成に二面鏡を含めて、二面鏡が娯楽アトラクションのゲストに鏡ではなく反射された風景として見えるように風景(例えば、壁)を反射するよう配置することができる。当業者であれば理解できるように、ミラーウェッジイリュージョンシステムの鏡は、観察者には反射された壁が隣接する壁の延長として見えるように配置することができる。例えば、反射された壁は、壁自体と共に部屋又は部屋の一部を形成しているように見えることができる。従って、ミラーウェッジイリュージョンシステムの鏡は空間の錯視を生み出すことができる。二面鏡は、反射材料層と、反射材料層の前面を覆う薄い透明層(例えば、薄いガラス層)と、反射材料層の裏面を覆う暗色マスク層と、暗色マスク層に結合された支持層(例えば、厚いガラス支持層)とを含む。薄い透明層は二面鏡の最上層であり、その下に反射材料層、暗色マスク層及び支持層がそれぞれ続く。二面鏡は、標準的な鏡又は表面鏡とは異なる。例えば、二面鏡は、最上層に銀又はアルミニウムなどの反射材料層を含む表面鏡とは異なり、最上層である薄い透明層(例えば、薄いガラス)を含む。二面鏡の薄い透明層は、二面鏡の前面部分のメンテナンスを抑えて耐用期間を保つことができる。
【0017】
図面を参照すると、図1は、本開示の実施形態によるミラーウェッジイリュージョンシステム10の斜視図である。ミラーウェッジイリュージョンシステム10は、遊園地の娯楽アトラクションの一部であることができる。ミラーウェッジイリュージョンシステム10は、複数の壁12と、ミラーウェッジ14と、ミラーウェッジ14の頂点エッジ18付近に位置する小道具16(例えば、アニメフィギュア)とを含む。ミラーウェッジ14は、複数の壁12の少なくとも一部を反射してミラーウェッジイリュージョンを提供するように構成される。ミラーウェッジイリュージョンは、ミラーウェッジイリュージョンシステム10のゲスト(例えば、観察者)によってミラーウェッジ14が検出されないように、ミラーウェッジ14の反射像が複数の壁12と整列して複数の壁12に沿って位置しているように見えることを含むことができる。
【0018】
ミラーウェッジイリュージョンシステム10の態様については以下でさらに説明する。このミラーイリュージョンの動作は幾何学的関係によって支援される。従って、説明を容易にするために、ウェッジイリュージョンシステム10の特徴間の様々な軸及び幾何学的関係について言及する。しかしながら、このような言及は、必ずしも厳密な数学的関係を必要とするものではないと解釈されたい。例えば、ある構造が別の構造と平行であるという言及は文脈的に(例えば、概ね平行であると)解釈すべきものであり、完全な数学的関係として解釈すべきものではない。
【0019】
ミラーウェッジイリュージョンは、n角形(例えば、多辺正閉多角形(multi-sided regular closed polygon))及び/又はn角形プリズムに関する光学的及び幾何学的特性に基づいて動作することができる。他の実施形態では曲面を採用することもできる。しかしながら、説明を容易にするためにn角形プリズムに関する例を示す。ミラーウェッジイリュージョンの基本前提は、ミラーウェッジによって反射されるn角形の辺をミラーウェッジの背後の壁と整列するように角度付けすることである。例えば、30°で交差する壁を有するミラーウェッジは、-30°で鏡に映り込む実際の壁に対応する反射された壁を有する。このため、ミラーウェッジによって示される反射された壁は、反射された壁に連続して実際の壁に沿って位置しているように見える。壁に一貫した模様を利用することで視覚的一貫性を高めることができる。
【0020】
このことを踏まえて、複数の壁12をn角形プリズム(例えば、14角形プリズム、16角形プリズム)の一部の面として配置する。複数の壁12は、n角形プリズムの一部の凹面22を定める前面20(例えば、壁)を含む。前面20は、それぞれn角形プリズムの側面又は面として整列することができる。複数の壁12の各前面20は、隣接する前面に対して角度付けされる。複数の壁12の前面20を角度付けすることで、複数のゲスト視野角に対してミラーウェッジイリュージョンを維持することができる。
【0021】
図示の実施形態では、ミラーウェッジ14が、複数の壁12の1又は2以上の前面24から凹面22内に延びている。複数の壁12(具体的には、ミラーウェッジに隣接する(単複の)前面24)については、対応する幅が、概ね図1に示す軸27に平行な軸に沿って存在する。ミラーウェッジ14は、この幅を横切って(単複の)前面24から離れる方向に延びる。ミラーウェッジ14は、(単複の)前面24から離れて凹面22内に延びる第1のミラー部分26(例えば、第1のミラー側)及び第2のミラー部分30(例えば、第2のミラー側)を含む。図示のように、第1のミラー部分26はミラーウェッジ14の第1の台形壁を定め、(単複の)前面24に隣接するミラーウェッジ14の第1のエッジ28から凹面22内に延びる。また、図示のように、第2のミラー部分30はミラーウェッジ14の第2の台形壁を定め、(単複の)前面24に隣接するミラーウェッジ14の第2のエッジ32から凹面22内に延びる。第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30はn角形プリズムの中心に向かって延び、図示の軸31と概ね平行に延びる頂点エッジ18において交わる。この第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の配置の結果、ミラーウェッジ14は、全体として図示の軸41と平行な軸に概ね沿って凹面22内に延びる。
【0022】
第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の((単複の)前面24から凹面22内に延びる)長手方向長さは、仮想n角形プリズムの外半径にほぼ等しいことができる。なお、n角形プリズムは閉じた形状であるが、n角形プリズムの一部(例えば、面の一部)のみが物理的に存在し、これをミラーウェッジイリュージョンシステム10の一部として利用することもできる。従って、図示の実施形態では、複数の壁12がn角形プリズムの一部を形成している。複数の壁12には様々な小道具(例えば、絵、模様、物体、照明)を結合し、又は複数の壁12上にこれらを提供することができる。図示の実施形態では、小道具23が、本実施形態による様々な小道具を表す。図1に示す斜視図では、ミラーウェッジ14上のn角形プリズムの反射部分の反射角が、全てn角形プリズムの対向部分の予想角と整列している。従って、反射された像がミラーウェッジ14上で対向する物理的構造と整列することにより、ミラーウェッジ14がゲストによって検出されないようにすることができる。実際には、図示のように、ミラーウェッジ14上の反射19がミラーウェッジ14の背後の予想される床の角度と整列し、反射21がミラーウェッジ14の背後の小道具23と整列し、反射25がミラーウェッジ14の背後の複数の壁12のうちの壁の角度と整列する。
【0023】
上述したように、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30は、ミラーウェッジ14の頂点エッジ22において結合(例えば、接合)される。頂点エッジ22はn角形プリズムの中心軸に存在し、概ね軸31と平行に整列することができる。ミラーウェッジ14は、複数の壁12の少なくとも一部を反射することによって、反射部分をn角形プリズムの内角と一致させ、従って反射部分が複数の壁12に沿って位置してミラーウェッジ14が存在しないという錯視をゲストに与えるように構成される。このように、ミラーウェッジ14は、ミラーウェッジ14が存在しておらず空間を占めていないという錯視をもたらすことができる。一例として、複数の壁12のうちのミラーウェッジ14の反射ゾーン内に存在する壁の模様がミラーウェッジ14上に入射して、ミラーウェッジ14からゲストの見通し線内に反射することがある。従って、ミラーウェッジ14及び複数の壁12は、ミラーウェッジ14によって示される反射された壁が複数の壁12によって形成された凹面22内ではなく複数の壁12に沿って位置しているように見えるよう配置される。実際には、ミラーウェッジイリュージョンシステムを観察しているゲストにはミラーウェッジ14が存在しないように見える。すなわち、ミラーウェッジ14は、複数のゲスト視野角に対して、ミラーウェッジ14によって形成された反射が複数の壁12の前面20に沿って位置しているように見えるよう構成される。この方法で、観察者は、複数の壁12上の連続的な模様を、さらに言えば実際にはゲストの見通し線内に位置するミラーウェッジ14の存在によって途切れていない模様を観察することができる。
【0024】
図示の実施形態では、(ミラーウェッジ14によって形成された三角形の底面を横切る)ミラーウェッジ14の後部の長さ34が、複数の壁12の前面24の高さに沿って軸31と概ね平行に延びている。また、図示の実施形態では、ミラーウェッジ14の後部の長さ34が複数の壁12の壁の高さよりも短い。複数の壁12は、構造的支持特徴(例えば、ねじ、ナット)を介してミラーウェッジ14を支持することができる。さらに、図示の実施形態では、ミラーウェッジ14の後部(ミラーウェッジ14によって形成された三角形の底面)の幅36が、複数の壁12の特定のセグメントの前面24の幅にほぼ等しい。また、ミラーウェッジ14の第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の各々の幅(複数の壁12から凹面22内に延びる寸法)は、仮想n角形プリズムの半径(例えば、外半径)未満又はこの半径とほぼ等しいことができる。
【0025】
図示の実施形態では、複数の壁12の壁が、ミラーウェッジ14の角度37を補償するように角度付けされている。しかしながら、いくつかの実施形態は異なる角度(例えば、正方形の部屋又は滑らかに湾曲した壁)を採用することもできる。それにもかかわらず、ミラーウェッジイリュージョンは、観察期間全体を通じたミラーウェッジイリュージョンシステム10の周囲のゲスト40の位置に対応する複数のゲスト視野角38に対して維持し、設計することができる。例えば、ミラーウェッジイリュージョンシステム10を含む娯楽用乗り物では、娯楽用乗り物の乗り物車両がゲスト40を移動させるように構成されていることがある。ゲストが移動するにつれ、ゲストが占有する各位置に対してミラーウェッジイリュージョンを維持することが望ましいと考えられる。また、ミラーウェッジイリュージョンは、複数のゲスト高さに対して維持することもできる。実際には、異なるゲスト40(例えば、大人、子供)が、軸31に平行な異なる高さからミラーウェッジイリュージョンシステム10を見ることができる。複数のゲストの高さに対してミラーウェッジイリュージョンを維持するために、頂点エッジ18の長さは、軸31に平行な軸に沿った様々な視野角に対応するように設計することができる。従って、アトラクションエンジニアは、ミラーウェッジイリュージョンを維持するために、娯楽アトラクションの許容されるゲスト視野角38に基づいてミラーウェッジイリュージョンシステム10の形状を構成することができる。
【0026】
図示の実施形態では、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30が二面鏡である。従って、二面鏡の上面は薄い透明層である。第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の薄い透明層は、頂点エッジ18において接合することができる。いくつかの実施形態では、二面鏡が、表面鏡(例えば、銀の表面鏡)の上面に薄いガラス層を真空スパッタリングすることによって製造される。これらの場合、薄いガラス層は、ミラーウェッジイリュージョンシステム10の観察者に容易に気づかれることなく、二面鏡のメンテナンスを抑えて耐用期間を保つのに役立つ。
【0027】
ミラーウェッジイリュージョンシステム10は、ミラーウェッジ14の頂点エッジ18に近接して配置された小道具16(例えば、アニメフィギュア)も含む。小道具16は、小道具16を作動させるための制御線を含み、及び/又はこのような制御線に結合される。制御線は、頂点エッジ18に沿った位置に近接してミラーウェッジ14によって隠される。制御線は、小道具16の背後の頂点エッジ18に沿った開口部を通じて出てくることができる。ミラーウェッジイリュージョンシステム10は、観察者が作動設備を検出することなく小道具16を作動させることができるように、制御線を小道具16の背後に隠すように構成される。ミラーウェッジイリュージョンシステム10が小道具16の制御線を隠すことができる理由は、ミラーウェッジ14が前面20を反射することにより、観察者がミラーウェッジ14を凹面22内の物体として検出するのではなく、複数の壁12に沿って位置しているように見えるミラーウェッジ14上の反射された壁を観察するようになるからである。実際には、ミラーウェッジは、複数の壁12の一部(例えば、n角形プリズムの側面の一部)であるようにカモフラージュされているようなものである。
【0028】
図示の実施形態では、小道具が頂点エッジ18の全長を隠していない。代わりに、小道具16は、頂点エッジ18の一部をゲストの視界から隠している。なお、頂点エッジ18の他の部分を隠すためにさらなる小道具を使用することもできる。実際には、ミラーウェッジイリュージョンシステム10は、頂点エッジ18が小道具自体(例えば、頂点エッジ上を流れる水の流れ)であるように見えるように頂点エッジ18の一部をカモフラージュするように構成された(例えば、固定された又は作動可能な)さらなる小道具又は設計を含むことができる。
【0029】
図2は、図1のミラーウェッジイリュージョンシステム10の概略的平面図である。図2には、n角形の一部として配置された複数の壁12を示す。図示のように、第1のミラー部分26(例えば、第1の表面)及び第2のミラー部分30(例えば、第2の表面)はミラーフレームなどのフレームで終端していない。代わりに、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30は、頭上から見た頂点エッジ18を表す、望ましい視野角を提供するようにn角形の中心又は半径に近接して配置された地点60において接合する。第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30は、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の二面鏡の斜角又は切断部において頂点エッジ18で接合することができる。しかしながら、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30は、それぞれの二面鏡の層の全部又は一部を共有することもできる。例えば、頂点エッジ18における第1のミラー部分26及び第2のミラー部分のシームレスな結合をもたらすために、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の少なくとも外側の可視層(例えば、薄い透明層及び反射層)を共に形成することができる。
【0030】
図3は、図1のミラーウェッジイリュージョンシステム10の概略的立面図である。特定の視点からのビューを表す図示の実施形態では、ミラーウェッジ14が複数の壁12と同一に見えている様子を示す。さらに、ミラーウェッジ14は、様々な位置又は視点から複数の壁12と同一に見えるように構成される。例えば、ミラーウェッジ14は、ミラーウェッジイリュージョンシステム10の他の側面に対して、娯楽アトラクションの乗り物車両内のゲストが通過する全ての視点又は角度において、ミラーウェッジイリュージョンシステム10によって提供される光学的錯視をゲストが見て体験できるように配置することができる。実際に、観察者は、指定された観察位置では錯視に起因してミラーウェッジ14を容易に検出することができない。このことは、多くの観察位置を含むことができる乗り物と共に所望の効果が実装されることを容易にする。さらに、頂点エッジ18は、ミラーウェッジ14に比べて小さな小道具16がミラーウェッジイリュージョンシステム10内でまるで浮いているように又は支持されずに立っているように見えることを可能にする錯視の提供を容易にする。
【0031】
第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30は二面鏡である。図4は、図1のミラーウェッジイリュージョンシステム10の二面鏡80の層の分解図である。二面鏡80は、薄いガラス層82、反射材料層84(例えば、銀)、暗色マスク層86、及び厚いガラス支持層88を含む。薄いガラス層82及び厚いガラス支持層88は、所望の特性を有する他の材料に置き換えることができる(例えば、薄いガラス層82を薄い透明プラスチック層に、また厚いガラス支持層88をプラスチックパネルに置き換えることができる)。薄いガラス層82は、反射材料層84の前面90を覆う。暗色マスク層86は、反射材料層84の裏面92を覆う。厚いガラス支持層88は、暗色マスク層86の裏面94に結合される。厚いガラス支持層88は、薄いガラス層82よりも厚いことができる。薄いガラス層82は、真空スパッタ層(例えば、真空スパッタ蒸着)を含むことができる。すなわち、薄いガラス層82は、真空スパッタリングされたガラスの薄層であることができる。薄いガラス層82は、二面鏡80のメンテナンスを抑えて耐用期間を保つのに役立つことができる。いくつかの実施形態では、薄いガラス層82の厚みが0.06mm~0.09mmである。薄いガラス層82の厚みは、人間の髪の毛の太さと同様であることができる。このように、薄いガラス層82は、ミラーウェッジイリュージョンシステム10の観察者には実質的に見えないことができる。いくつかの実施形態では、頂点エッジ18のシームレスなテクスチャを形成するために、薄いガラス層82が、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30上に同時に又は連続プロセスステップで堆積される。
【0032】
いくつかの実施形態では、二面鏡80の製造期間中に、厚いガラス支持層88上のより繊細な目に見える層が工具によって損なわれないこと又は破壊されないことを確実にするために、厚いガラス支持層88上の他の層(例えば、基板)が適用される前に厚いガラス支持層88を特定の角度で斜角付け又は切断することができる。この斜角付け又は切断は、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30などの2つのミラーを接合してミラーウェッジ14を形成するのを容易にすることもできる。第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30の層の少なくとも一部を個別に形成することもできるが、各層に同じ材料を使用することで一貫性及びメンテナンス上の利点をもたらすことができる。例えば、層を形成する材料は、一貫して環境変化による損傷を避けるように挙動することができる。また、二面鏡80の上面の薄いガラス層82と二面鏡80の裏面の厚いガラス支持層88とを含む二面鏡80のサンドイッチ状構造は、同じ割合での二面鏡80の膨張及び収縮を促すことができる。このことは、温度変動と共に二面鏡80がひび割れするのを防ぐのに役立つことができる。なお、いくつかの実施形態では、第1のミラー部分26及び第2のミラー部分30のための共有層を設けることを含め、ミラーウェッジ14を単一構造として形成することができる。
【0033】
図5は、ミラーウェッジ14の様々な特徴を示す、ミラーウェッジ14の斜視図である。図示のように、ミラーウェッジ14の頂点エッジ18の付近には、又は頂点エッジ18を貫通して開口部100が存在する。いくつかの実施形態では、ミラーウェッジ14に複数の開口部を含めることができる。複数の開口部は、1又は2以上のさらなる小道具又はその他の特徴を制御するための制御線102を収容することができる。小道具16は、開口部100を介して、自動化コントローラ104(例えば、プログラマブルロジックコントローラ、ローカルコントローラ、又はプログラムされたコンピュータ)からの命令に基づいて1又は2以上の方向への小道具16(例えば、アニメキャラクタ)の動きなどの様々な特殊効果を小道具16に実行させるように構成された制御線102に結合される。ミラーウェッジイリュージョンシステム10が娯楽ショーで使用される時には、このような配置を使用して制御線102が観客の視界から隠される。例えば、制御線102は、開口部100の前方における小道具16の存在及びミラーウェッジ14によって視界から隠すことができる。図示の実施形態では、頂点エッジ18の長さがアニメフィギュアの高さよりも長い。いくつかの実施形態では、頂点エッジ18の長さが小道具16の高さとほぼ等しく、又はそれよりも短いことができる。これらの実施形態では、観察者が観察できる頂点エッジ18の量を少なくすることができる。
【0034】
本開示で説明した実施形態は様々な修正及び代替形態が可能であるが、図面には特定の実施形態を一例として示し、本明細書ではこれらについて詳細に説明した。しかしながら、本開示は、開示した特定の形態に限定されるように意図するものではないと理解されたい。本開示は、以下の添付の特許請求の範囲によって定められる本開示の趣旨及び範囲内の全ての修正物、同等物及び代替物を対象とする。
【0035】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むいずれかの請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0036】
10 ミラーウェッジイリュージョンシステム
12 複数の壁
14 ミラーウェッジ
16 小道具
18 頂点エッジ
19 反射
20 複数の壁の前面
21 反射
22 プリズムの一部の凹面
23 小道具
24 複数の壁の前面
25 反射
26 第1のミラー部分
27 軸
28 ミラーウェッジの第1のエッジ
30 第2のミラー部分
31 軸
32 ミラーウェッジの第2のエッジ
34 ミラーウェッジの後部の長さ
36 ミラーウェッジの後部の幅
37 ミラーウェッジの角度
38 ゲスト視野角
40 ゲスト
41 軸
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】