(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】通信ネットワークにおけるロケーション最適化方法、システム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20240219BHJP
【FI】
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549874
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 CN2022077296
(87)【国際公開番号】W WO2022188625
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ゴヤル、マノジュ クマール
(72)【発明者】
【氏名】クリシュナ マーシー、ラガヴェンドラ
(72)【発明者】
【氏名】ソディ、マンジット シン
(72)【発明者】
【氏名】ナガル、ラグヴェール プラサド
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201AA01
5K201CC04
5K201CC07
5K201EA05
5K201EA07
5K201EC08
5K201ED05
5K201FA02
(57)【要約】
通信ネットワークにおけるロケーション最適化方法、システムが提供される。まず指示が受信される。ここで指示はコンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものであり、指示の受信に応答して無線通信を行うための最適化ロケーションが、コンピューティング・デバイスのロケーションと最適化ロケーション・リストとに基づいて決定される。そして最適化ロケーションは無線通信を行うコンピューティング・デバイスに通信される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のためのコンピュータ実施方法であって、前記コンピュータ実施方法が、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、指示を受信することであり、前記指示が、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである、前記受信することと、
前記指示の受信に応答して、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行うための最適化ロケーションを、前記コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することと
を含む、コンピュータ実施方法。
【請求項2】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションの物理座標を、前記無線通信を行うデバイスに通信すること
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項3】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行うコンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションのロケーション指示を、モノのインターネット・デバイスに通信することであり、前記指示が、前記モノのインターネット・デバイスに通知を提供させることを含み、前記通知が、可聴、可視、およびホログラフィックからなる前記リストから選択される、前記通信すること
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項4】
前記最適化ロケーション・リストが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、複数のデータを受信することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記複数のデータに基づいて複数のロケーションに対する前記最適化ロケーション・リストを決定することと
を含むことによって、作り出される、請求項1に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項5】
前記複数のデータに属するデータが、前記コンピューティング・デバイスの信号強度、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける年の季節、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける気象状況、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションに関するロケーションのタイプ、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションの方位角、前記ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、前記ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴からなる群から選択される、請求項4に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項6】
前記データが、モノのインターネット・デバイスから受信される、請求項4に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項7】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、閾値イベントは生じたかどうかを決定することと、
前記閾値イベントが生じていないとの決定に応答して、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、更新されたデータを受信することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記受信した更新データを使用して前記最適化ロケーション・リストを更新することと
をさらに含む、請求項4に記載のコンピュータ実施方法。
【請求項8】
無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、前記コンピュータ・プログラム製品が、
1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体と、
前記1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納されたプログラム命令であり、前記プログラム命令が、
指示を受信するためのプログラム命令であり、前記指示が、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである、前記プログラム命令、
前記指示の受信に応答して、前記無線通信を行うための最適化ロケーションを、前記コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定するためのプログラム命令、および
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するためのプログラム命令
を含む、前記プログラム命令と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項9】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションの物理座標を、前記無線通信を行うデバイスに通信する
ためのプログラム命令を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項10】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションのロケーション指示をモノのインターネット・デバイスに通信することであり、前記指示が、前記モノのインターネット・デバイスに通知を提供させることを含み、前記通知が、可聴、可視、およびホログラフィックからなる前記リストから選択される、前記通信すること
のためのプログラム命令を含む、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項11】
前記最適化リストが、
複数のデータを受信し、
前記複数のデータに基づいて複数のロケーションに対する前記最適化ロケーション・リストを決定する
ためのプログラム命令を含むことによって、作り出される、請求項8に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項12】
前記複数のデータに属するデータが、前記コンピューティング・デバイスの信号強度、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける年の季節、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける気象状況、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションに関するロケーションのタイプ、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションの方位角、前記ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、前記ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴からなる群から選択される、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項13】
前記データが、モノのインターネット・デバイスから受信される、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項14】
前記1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納された以下のプログラム命令、すなわち、
閾値イベントは生じたかどうかを決定するためのプログラム命令、
前記閾値イベントが生じていないとの決定に応答して、更新されたデータを受信するためのプログラム命令、および
前記受信した更新データを使用して前記最適化ロケーション・リストを更新するためのプログラム命令
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項11に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項15】
無線通信のためのコンピュータ・システムであって、前記コンピュータ・システムが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサと、
1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体と、
前記1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のために前記1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納されたプログラム命令であり、前記プログラム命令が、
指示を受信するためのプログラム命令であり、前記指示が、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである、前記プログラム命令、
前記指示の受信に応答して、前記無線通信を行うための最適化ロケーションを、前記コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定するためのプログラム命令、および
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するためのプログラム命令
を含む、前記プログラム命令と
を含む、コンピュータ・システム。
【請求項16】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションの物理座標を、前記無線通信を行うデバイスに通信する
ためのプログラム命令を含む、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項17】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションのロケーション指示をモノのインターネット・デバイスに通信することであり、前記指示が、前記モノのインターネット・デバイスに通知を提供させることを含み、前記通知が、可聴、可視、およびホログラフィックからなる前記リストから選択される、前記通信すること
のためのプログラム命令を含む、請求項5に記載のコンピュータ・システム。
【請求項18】
前記最適化リストが、
複数のデータを受信し、
前記複数のデータに基づいて複数のロケーションに対する前記最適化ロケーション・リストを決定する
ためのプログラム命令を含むことによって、作り出される、請求項15に記載のコンピュータ・システム。
【請求項19】
前記複数のデータに属するデータが、前記コンピューティング・デバイスの信号強度、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける年の季節、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける気象状況、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションに関するロケーションのタイプ、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションの方位角、前記ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、前記ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴からなる群から選択される、請求項18に記載のコンピュータ・システム。
【請求項20】
前記データが、モノのインターネット・デバイスから受信される、請求項18に記載のコンピュータ・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、通信ネットワークの分野に関し、より詳細には、通信ネットワークの信号品質に対する最適化ロケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
最後のリンクが無線である通信ネットワークは、セルラ・ネットワークまたはモバイル・ネットワークとしても知られている。ネットワーク、具体的には最後の無線リンクは、セル内の物理的エリアにわたって広がる。各セルは、少なくとも1つの固定ロケーション・トランシーバ(すなわち、セル・タワー)によってサービス提供される。各トランシーバは、1つのプロバイダまたは多数のプロバイダのためのものであり得る。ネットワークは、限定はしないが、携帯電話、タブレット、ラップトップ、ページャ、などを含むデバイスが、デバイス内に含まれるか、またはデバイスに取り付けられた(物理的にまたは無線で)ポータブル・トランシーバを有する限り、デバイスによる無線通信を可能にする。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態は、無線通信のためのコンピュータ実施方法、コンピュータ・プログラム製品、およびシステムを開示する。1つの実施形態では、指示が受信される。指示は、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである。指示の受信に応答して、無線通信を行うための最適化ロケーションが、コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定される。最適化ロケーションは、無線通信を行うコンピューティング・デバイスに通信される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本発明の少なくとも1つの実施形態による、中央最適化プログラム112の動作に適する、全体的に100で示されたネットワーク・コンピューティング環境の機能ブロック図である。
【
図2】本発明の少なくとも1つの実施形態による、最適化ロケーションを決定するための中央最適化プログラム112の動作ステップを示すフローチャート図である。
【
図3】本発明の少なくとも1つの実施形態による、最適化ロケーションを適用するためのローカル最適化プログラム122の動作ステップを示すフローチャート図である。
【
図4】本発明の少なくとも1つの実施形態による、中央最適化プログラム112およびローカル最適化プログラム122を実行するのに適する、全般的に400で示されたコンピュータの構成要素を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、ネットワークにおける通信のための最適化ロケーションを決定し、決定された最適化ロケーションをコンピューティング・デバイスに提供するための方法、コンピュータ・プログラム製品、およびコンピュータ・システムを提供する。本発明の実施形態は、ユーザが、コンピューティング・デバイスで、限定はしないが、テキスト・メッセージ、音声通話、ビデオ通話、などを含むデータ転送を行うとき、データ転送を行うために使用されるコンピューティング・デバイスの物理的ロケーションに起因して、ユーザが受けるネットワークからのサービスが不十分である場合があることを認識している。本発明の実施形態は、コンピューティング・デバイスが、ネットワークに接続するためのより良好な信号を有し、その結果、ネットワークとのより良好なデータ接続を有することができるためのより最適な物理的ロケーションを見出そうとして、多くのユーザが物理的エリアを動き回ることがあることを認識している。
【0006】
本発明の実施形態は、データ転送のための最適なロケーションを決定し、次いで、この最適なロケーションをユーザのコンピューティング・デバイスに提供するためのプログラムを提供する。本発明の実施形態は、決定された最適なロケーションに物理的に到達する方法についてコンピューティング・デバイスがユーザに指示を与えることを可能にする。本発明の実施形態は、電気通信ネットワークまたはWi-Fiネットワークであり得る無線通信ネットワークにおける最適なロケーションを学習して、データ転送を行うのに最適なまたは最良のロケーションを決定するためのプログラムを提供する。
【0007】
次に、本発明の様々な実施形態をより詳細に参照すると、
図1は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、中央最適化プログラム112およびローカル最適化プログラム122の動作に適する、全体的に100で示された、ネットワーク・コンピューティング環境の機能ブロック図である。
図1は、1つの実施態様の例を単に提供しており、異なる実施形態を実施できる環境に関していかなる制限も意味していない。図示された環境への多くの変更が、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって行われ得る。
【0008】
ネットワーク・コンピューティング環境100は、ネットワーク140を介して相互接続されるサーバ・デバイス110、コンピューティング・デバイス120、およびIoTデバイス130-1~130-nを含む。本発明の実施形態では、ネットワーク140は、電気通信ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、インターネットなどのワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、または3つのものの組合せとすることができ、有線、無線、または光ファイバ接続を含むことができる。ネットワーク140は、音声、データ、およびビデオ形成を含むマルチメディア信号を含むデータ、音声、またはビデオ、あるいはその組合せの信号を受信および送信することができる1つまたは複数の有線ネットワークまたは無線ネットワークあるいはその両方を含むことができる。一般に、ネットワーク140は、ネットワーク・コンピューティング環境100内のサーバ・デバイス110、コンピューティング・デバイス120、IoTデバイス130-1~130-n、および他のコンピューティング・デバイス(図示せず)の間の通信をサポートすることになる接続およびプロトコルの任意の組合せとすることができる。
【0009】
一実施形態では、ネットワーク140は、無線セルラ・ネットワークである通信ネットワークの一部であるセルラ・タワーを含むことができる。セルラ・ネットワークは、少なくとも1つの固定ロケーション・トランシーバで物理的なランド・エリアをカバーする「セル」を含むことができるが、3つ以上のセルラ・サイトまたは基地トランシーバ局あるいはその両方を含むことができる。これらの固定ロケーション・トランシーバまたは基地トランシーバ局あるいはその両方は、ネットワーク140の一部である残りの通信デバイスに接続することによって、音声、データ、および他のタイプのコンテンツの送信を提供することができる。
【0010】
サーバ・デバイス110は、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、スマートウォッチ、またはデータを受信し、送り、および処理することができる任意のプログラマブル電子デバイスとすることができるコンピューティング・デバイスである。一般に、サーバ・デバイス110は、機械可読プログラム命令を実行し、ネットワーク140などのネットワークを介してコンピューティング環境100内の他のコンピューティング・デバイス(図示せず)と通信することができる任意のプログラマブル電子デバイスまたはプログラマブル電子デバイスの組合せを表す。
【0011】
本発明の様々な実施形態において、サーバ・デバイス110は、スタンドアロン・デバイス、管理サーバ、ウェブ・サーバ、メディア・サーバ、モバイル・コンピューティング・デバイス、またはデータを受信し、送り、および処理することができる任意の他のプログラマブル電子デバイスもしくはコンピューティング・システムとすることができるコンピューティング・デバイスとすることができる。他の実施形態では、サーバ・デバイス110は、クラウド・コンピューティング環境などにおいて、多数のコンピュータをサーバ・システムとして利用するサーバ・コンピューティング・システムを表す。一実施形態では、サーバ・デバイス110は、ネットワーク・コンピューティング環境100内でアクセスされたとき、シームレスなリソースの単一のプールとして機能するクラスタ化されたコンピュータおよび構成要素(例えば、データベース・サーバ・コンピュータ、アプリケーション・サーバ・コンピュータ、ウェブ・サーバ、およびメディア・サーバ)を利用するコンピューティング・システムを表す。
【0012】
一実施形態では、サーバ・デバイス110は、ユーザ・インターフェース(図示せず)を含む。ユーザ・インターフェースは、ユーザとアプリケーションとの間のインターフェースを提供するプログラムである。ユーザ・インターフェースは、プログラムがユーザに提示する情報(グラフィック、テキスト、およびサウンドなど)と、ユーザがプログラムを制御するために使用する制御シーケンスとを指す。多くのタイプのユーザ・インターフェースがある。1つの実施形態では、ユーザ・インターフェースは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)とすることができる。GUIは、テキスト・ベース・インターフェース、タイプ入力コマンド・ラベル、またはテキスト・ナビゲーションとは対照的に、二次表記などのグラフィカル・アイコンおよび視覚的インジケータを通して、ユーザがキーボードおよびマウスなどの電子デバイスと対話することを可能にする一種のユーザ・インターフェースである。コンピュータでは、GUIは、コマンドがキーボードでタイプ入力される必要があるコマンドライン・インターフェースの学習曲線が急峻であることに気付いたことを受けて導入された。GUIにおけるアクションは、多くの場合、グラフィックス要素の直接操作により実行される。
【0013】
一実施形態では、サーバ・デバイス110は、中央最適化プログラム112を含む。本発明の実施形態は、最適化ロケーションを決定するための中央最適化プログラム112を提供する。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、1つまたは複数のデータを受信する。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、受信したデータに基づいて最適化ロケーションを決定する。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、閾値に達したかどうかを決定する。一実施形態では、閾値に達した場合、中央最適化プログラム112は、最適化ロケーションを送信する。一実施形態では、閾値が満たされていない場合、中央最適化プログラム112はデータを受信する。
【0014】
一実施形態では、サーバ・デバイス110は、情報リポジトリ114を含む。一実施形態では、情報リポジトリ114は、中央最適化プログラム112によって管理され得る。代替実施形態では、情報リポジトリ114は、サーバ・デバイス110のオペレーティング・システムによって、別のプログラム(図示せず)によって、単独で、または中央最適化プログラム112と一緒に管理され得る。情報リポジトリ114は、情報を格納、収集、または分析、あるいはその組合せを行うことができるデータ・リポジトリである。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ114は、サーバ・デバイス110の外に配置され、ネットワーク140などの通信ネットワークを介してアクセスされる。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ114は、サーバ・デバイス110に格納される。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ114は、情報リポジトリ114がサーバ・デバイス110によってアクセス可能であるならば、別のコンピューティング・デバイス(図示せず)に常駐してもよい。一実施形態では、情報リポジトリ114は、限定はしないが、信号強度、年の季節、気象状況、ロケーションのタイプ、方位角、ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴を含むロケーション情報を含むことができる。一実施形態では、情報リポジトリ114は、最適化ロケーションのリストと、ネットワーク140の一部の物理的レイアウト情報(すなわち、無線ネットワーク・レイアウト、タワー・レイアウト、セル構造、など)と、キャリア情報とを含むことができる。
【0015】
情報リポジトリ114は、当技術分野で知られているように、情報を格納するための任意の揮発性または不揮発性ストレージ媒体を使用して実装され得る。例えば、情報リポジトリ114は、テープ・ライブラリ、光学ライブラリ、1つまたは複数の独立したハード・ディスク・ドライブ、独立ディスク冗長アレイ(RAID)内の多数のハード・ディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、またはランダム・アクセス・メモリ(RAM)で実装され得る。同様に、情報リポジトリ114は、当技術分野で知られている任意の好適なストレージ・アーキテクチャ、例えば、リレーショナル・データベース、オブジェクト指向データベース、または1つまたは複数のテーブルなどで実装されてもよい。
【0016】
コンピューティング・デバイス120は、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、スマートウォッチ、またはデータを受信し、送り、および処理することができる任意のプログラマブル電子デバイスとすることができるコンピューティング・デバイスである。一般に、コンピューティング・デバイス120は、機械可読プログラム命令を実行し、ネットワーク140などのネットワークを介してコンピューティング環境100内の他のコンピューティング・デバイス(図示せず)と通信することができる任意のプログラマブル電子デバイスまたはプログラマブル電子デバイスの組合せを表す。
【0017】
本発明の様々な実施形態において、コンピューティング・デバイス120は、スタンドアロン・デバイス、管理サーバ、ウェブ・サーバ、メディア・サーバ、モバイル・コンピューティング・デバイス、またはデータを受信し、送り、および処理することができる任意の他のプログラマブル電子デバイスもしくはコンピューティング・システムとすることができるコンピューティング・デバイスとすることができる。他の実施形態では、コンピューティング・デバイス120は、クラウド・コンピューティング環境などにおいて多数のコンピュータをサーバ・システムとして利用するサーバ・コンピューティング・システムを表す。一実施形態では、コンピューティング・デバイス120は、ネットワーク・コンピューティング環境100内でアクセスされたとき、シームレスなリソースの単一のプールとして機能するクラスタ化されたコンピュータおよび構成要素(例えば、データベース・サーバ・コンピュータ、アプリケーション・サーバ・コンピュータ、ウェブ・サーバ、およびメディア・サーバ)を利用するコンピューティング・システムを表す。
【0018】
一実施形態では、コンピューティング・デバイス120は、ユーザ・インターフェース(図示せず)を含む。ユーザ・インターフェースは、ユーザとアプリケーションとの間のインターフェースを提供するプログラムである。ユーザ・インターフェースは、プログラムがユーザに提示する情報(グラフィック、テキスト、およびサウンドなど)と、ユーザがプログラムを制御するために使用する制御シーケンスとを指す。多くのタイプのユーザ・インターフェースがある。1つの実施形態では、ユーザ・インターフェースは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)とすることができる。GUIは、テキスト・ベース・インターフェース、タイプ入力コマンド・ラベル、またはテキスト・ナビゲーションとは対照的に、二次表記などのグラフィカル・アイコンおよび視覚的インジケータを通して、ユーザがキーボードおよびマウスなどの電子デバイスと対話することを可能にする一種のユーザ・インターフェースである。コンピュータでは、GUIは、コマンドがキーボードでタイプ入力される必要があるコマンドライン・インターフェースの学習曲線が急峻であることに気付いたことを受けて導入された。GUIにおけるアクションは、多くの場合、グラフィックス要素の直接操作により実行される。
【0019】
一実施形態では、コンピューティング・デバイス120は、ローカル最適化プログラム122を含む。本発明の実施形態は、最適化ロケーションを適用するためのローカル最適化プログラム122を提供する。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、指示を受信する。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、最適化ロケーションを決定する。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、最適化ロケーションを通信する。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、データを中央最適化プログラム112に提供する。
【0020】
一実施形態では、コンピューティング・デバイス120は、情報リポジトリ124を含む。一実施形態では、情報リポジトリ124は、ローカル最適化プログラム122によって管理され得る。代替実施形態では、情報リポジトリ124は、コンピューティング・デバイス120のオペレーティング・システムによって、別のプログラム(図示せず)によって、単独で、またはローカル最適化プログラム122と一緒に管理され得る。情報リポジトリ124は、情報を格納、収集、または分析、あるいはその組合せを行うことができるデータ・リポジトリである。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ124は、コンピューティング・デバイス120の外に配置され、ネットワーク140などの通信ネットワークを介してアクセスされる。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ124は、コンピューティング・デバイス120に格納される。いくつかの実施形態では、情報リポジトリ124は、情報リポジトリ124がコンピューティング・デバイス120によってアクセス可能であるならば、別のコンピューティング・デバイス(図示せず)に常駐してもよい。一実施形態では、情報リポジトリ124は、限定はしないが、信号強度、年の季節、気象状況、ロケーションのタイプ、方位角、ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴を含むロケーション情報を含むことができる。一実施形態では、情報リポジトリ124は、最適化ロケーションおよびキャリア情報を含むことができる。
【0021】
情報リポジトリ124は、当技術分野で知られているように、情報を格納するための任意の揮発性または不揮発性ストレージ媒体を使用して実装され得る。例えば、情報リポジトリ124は、テープ・ライブラリ、光学ライブラリ、1つまたは複数の独立したハード・ディスク・ドライブ、独立ディスク冗長アレイ(RAID)内の多数のハード・ディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、またはランダム・アクセス・メモリ(RAM)で実装され得る。同様に、情報リポジトリ124は、当技術分野で知られている任意の好適なストレージ・アーキテクチャ、例えば、リレーショナル・データベース、オブジェクト指向データベース、または1つまたは複数のテーブルなどで実装されてもよい。
【0022】
最も広義のIoTデバイス130-1、130-2、および130-nは、ネットワーク140に接続することができ、ネットワーク140に/からデータを送信することができる任意のデバイスである。一実施形態では、IoTデバイス130-nは、任意の数のIoTデバイスであり得る。言い換えれば、議論を容易にするために、ネットワーク・コンピューティング環境100には3つのIoTデバイス130のみが示されているが、しかしながら、ネットワーク・コンピューティング環境100内で通信する任意の数のIoTデバイス130-nが存在してもよい。一実施形態では、IoTデバイス130-nは、ラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、ネットブック・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ(PC)、デスクトップ・コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、スマートウォッチ、またはデータを受信し、送り、および処理することができる任意のプログラマブル電子デバイスとすることができるコンピューティング・デバイスであり得る。一般に、コンピューティング・デバイス120は、機械可読プログラム命令を実行し、ネットワーク140などのネットワークを介してコンピューティング環境100内の他のコンピューティング・デバイス(図示せず)と通信することができる任意のプログラマブル電子デバイスまたはプログラマブル電子デバイスの組合せを表す。一実施形態では、IoTデバイス130-nは、限定はしないが、信号強度、年の季節、気象状況、ロケーションのタイプ、方位角、ロケーションでの所与の時点におけるネットワーク輻輳、ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴を含む、任意の数のデータを収集または送信あるいはその両方を行うことができる。一実施形態では、IoTデバイス130-nは、IoTデバイス130-nで行われた通信のパケット損失を記録することができる。
【0023】
図2は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、最適化ロケーションを決定するための中央最適化プログラム112の動作ステップを示すワークフロー200のフローチャート図である。代替実施形態では、ワークフロー200のステップは、中央最適化プログラム112と連係しながら任意の他のプログラム(図示せず)によって実行されてもよい。本発明の実施形態は、少なくとも最適化ロケーションの決定を可能にすることを正しく認識されたい。しかしながら、
図2は、1つの実施態様の例を単に提供しており、異なる実施形態を実施できる環境に関していかなる制限も意味していない。図示された環境への多くの変更が、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって行われ得る。好ましい実施形態では、ユーザは、ユーザ・インターフェース(図示せず)を介して、ユーザがネットワーク140内でデータ(すなわち、オーディオ、ビデオ、など)転送を行うための最適化ロケーションを決定したいときに、ワークフロー200を呼び出すことができる。
【0024】
中央最適化プログラム112が、データを受信する(ステップ202)。ステップ202において、中央最適化プログラム112は、コンピューティング・デバイス120、IoTデバイス130-1、IoTデバイス130-2、またはIoTデバイス130-n、あるいはその組合せのうちの1つまたは複数からのデータを受信する。一実施形態では、データは、ネットワーク140を介して受信され、情報リポジトリ114に格納され得る。一実施形態では、各デバイスのデータは、限定はしないが、信号強度、年の季節、気象状況、ロケーションのタイプ、方位角、ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴を含むことができる。
【0025】
一実施形態では、信号強度は、dBm(電力レベルが1ミリワットを基準にしてデシベルで表されることを示すために使用されるレベルの単位)で測定され、0dBmは信号がないことであり、負のdBmが大きい(例えば-50dBm)ほど、信号強度が良好である。一実施形態では、信号強度は、データを送る時の1回の信号強度、デバイスが配置されていた特定のロケーションで記録された信号強度、デバイスでのデータ転送中の平均信号強度、または任意の組合せとすることができる。一実施形態では、年の季節は、データが送られた日付に基づいて、春、夏、秋、冬から選択される。一実施形態では、気象状況は、情報が中央最適化プログラム112に送られるときにデバイスに記録され得る。代替実施形態では、中央最適化プログラム112が、ネットワーク140を介して送られたデータに関する情報を受信すると、中央最適化プログラム112は、図示されていない別のプログラム(すなわち、気象プログラム)と連携して、データがコンピューティング・デバイスまたはIoTデバイスあるいはその両方から転送されたロケーションにおける気象状況を決定することができる。一実施形態では、気象状況は、限定はしないが、温度、地域の暴風、地域の雷、地域の雨、および湿度を含む。一実施形態では、ロケーションのタイプは、限定はしないが、屋内または屋外を含むことができる。一実施形態では、方位角は、限定はしないが、コンピューティング・デバイス120またはIoTデバイス130-nにおいて見出される通信デバイス(すなわち、アンテナ)の位置、高さ、および水平方位を含む。
【0026】
一実施形態では、所与の時点における決定されたネットワーク輻輳は、ネットワーク140内のキューイング遅延およびパケット損失、より具体的には、デバイスと直接通信しているネットワーク140のエンド・ノード(すなわち、セル・タワー)におけるキューイング遅延およびパケット損失に基づく。一実施形態では、所与の時点における完了呼の有効性は、データ転送の自然言語処理に基づくことができる。例えば、通話が非常に悪い品質であったという不満をユーザが表明している場合、またはユーザが他のユーザの声を聞くことができない場合、彼らは、「私の声が聞こえますか」という状態で会話している。一実施形態では、履歴上の成功率は、記録されたパケットの損失/キューイング遅延のない、利用可能なネットワークのシームレスな使用の尺度である。一実施形態では、ロケーションを最適として記録しているそのロケーション座標の事例が多いことは、成功率が良好であることを示す要因である。
【0027】
一実施形態では、中央最適化プログラム112は、データ転送の有効性または成功あるいはその両方に関して、ユーザからの入力を、コンピューティング・デバイス120またはIoTデバイス130-nを介して受信することができる。一実施形態では、ユーザ入力は、バイナリ(すなわち、良好または不良)とすることができる。代替実施形態では、ユーザ入力はスケールされてもよい(すなわち、0~100、0は不良であり、100は良好である)。
【0028】
中央最適化プログラム112は、最適化ロケーションを決定する(ステップ204)。ステップ204において、中央最適化プログラム112は、ステップ202で受信したデータを使用して最適化ロケーションを決定するために行列因数分解を使用する。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、受信したすべてのデータについて単一の最適化ロケーションを決定することができる。代替実施形態では、中央最適化プログラム112は、ネットワーク140のエンド・ノード(すなわち、セル・タワー)によってカバーされる物理的エリアに対して1つまたは複数の最適化ロケーションを決定することができる。さらに別の代替実施形態では、中央最適化プログラム112は、物理的エリアに対して1つまたは複数の最適化ロケーションを決定することができる。一実施形態では、物理的エリアは、ネットワーク140の1つまたは複数のエンド・ノード(すなわち、セル・タワー)によってカバーされ得る。一実施形態では、大量のデバイスが、ネットワーク140を介したデータ転送にとってロケーションが良好であるかまたは不良であるかを示すデータを中央最適化プログラム112に提供する場合、データ転送のためのその物理的ロケーションの精度に関する信頼性レベルが向上することになる。一実施形態では、決定された最適化ロケーションは、エリアごとにリスト内にある。
【0029】
中央最適化プログラム112は、閾値に達したかどうかを決定する(決定ステップ206)。一実施形態では、閾値は、時間閾値とすることができる。言い換えれば、時間閾値が満たされているかどうかである。代替実施形態では、閾値は、データ点の数とすることができる。言い換えれば、閾値量の新しいデータが追加されているかどうかである。さらに別の代替実施形態では、閾値は、決定された最適化ロケーションの変更の数とすることができる。言い換えれば、閾値数の決定された最適化ロケーションが、決定された最適化ロケーションの前のロケーションに比べて変更されたロケーションを有するかどうかである。例えば、決定された最適化ロケーションAが、閾値量(すなわち、500フィート(152メートル))だけ移動したかどうかである。一実施形態では、閾値に達していないと中央最適化プログラム112が決定した(決定ステップ206、いいえの分岐)場合、処理はステップ202に進む。一実施形態では、閾値に達したと中央最適化プログラム112が決定した(決定ステップ206、はいの分岐)場合、処理はステップ208に進む。
【0030】
中央最適化プログラム112は、最適化ロケーションを送信する(ステップ208)。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、コンピューティング・デバイス120からの要求に応じて、最適化ロケーションを送信することができる。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、最適化ロケーションを、中央最適化プログラム112からの最適化ロケーションの受信をオプトインしている(opt-into)すべてのコンピューティング・デバイスに送信することができる。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、以下で論じられるローカル最適化プログラム122からの照会に応じて、最適化ロケーションを送信することができ、閾値に、必ずしも達する必要はない。
【0031】
一実施形態では、中央最適化プログラム112は、中央最適化プログラム112が決定するすべての最適化ロケーションを送信することができる。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、コンピューティング・デバイス120が接続されたネットワーク140の最後のエンド・ノード(すなわちセル・タワー)に関する最適化ロケーションを送信することができる。一実施形態では、中央最適化プログラム112は、コンピューティング・デバイス120のロケーションの閾値距離内の最適化ロケーションを送信することができる。
【0032】
図3は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、最適化ロケーションを適用するためのローカル最適化プログラム122の動作ステップを示すワークフロー300のフローチャート図である。代替実施形態では、ワークフロー300のステップは、ローカル最適化プログラム122と連係しながら任意の他のプログラム(図示せず)によって実行されてもよい。本発明の実施形態は、少なくとも最適化ロケーションの適用を可能にすることを理解されたい。しかしながら、
図3は、1つの実施態様の例を単に提供しており、異なる実施形態を実施できる環境に関していかなる制限も意味していない。図示された環境への多くの変更が、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって行われ得る。好ましい実施形態では、ユーザは、ユーザ・インターフェース(図示せず)を介して、ユーザが最適化ロケーションを決定したいときに、ワークフロー300を呼び出すことができる。
【0033】
ローカル最適化プログラム122が、指示を受信する(ステップ302)。第1の実施形態では、ユーザは、コンピューティング・デバイス120のユーザ・インターフェース(図示せず)を介して、データ転送(すなわち、テキスト・メッセージ、音声通話、ビデオ通話、など)を行うための最適化ロケーションを決定するように、ローカル最適化プログラム122に指示する。代替実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、信号強度が閾値未満であることを示す別のプログラム(図示せず)からの指示を受信する。言い換えれば、低品質の信号がある。一実施形態では、これらの指示は、データ転送イベントの前に、間に、または後に行われ得る。
【0034】
ローカル最適化プログラム122は、最適化ロケーションを決定する(ステップ304)。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、中央最適化プログラム112に照会し、決定された最適化ロケーションをステップ208を介して受信することによって、最適化ロケーションを決定することができる。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、決定された最適化ロケーションを中央最適化プログラム112から前もって受信し、決定された最適化ロケーションを情報リポジトリ124に格納していてもよい。
【0035】
一実施形態では、上記のように、ローカル最適化プログラム122は、すべての決定された最適化ロケーションを中央最適化プログラム112から受信し、決定された最適化ロケーションを情報リポジトリ124に格納することができる。この実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、コンピューティング・デバイス120によって使用されているキャリアに基づいて、またはコンピューティング・デバイス120の物理的ロケーション(すなわち、どの最適化ロケーションがコンピューティング・デバイス120の物理的ロケーションに最も近いか)に基づいて、あるいはその両方に基づいて、特定の最適化ロケーションを決定することができる。
【0036】
ローカル最適化プログラム122は、最適化ロケーションを通信する(ステップ306)。ステップ306において、ローカル最適化プログラム122は、ユーザまたはIoTデバイス130-nあるいはその両方に最適化ロケーションを通信する。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、決定された最適化ロケーションの座標をユーザにユーザ・インターフェースを介して通信することができる。言い換えれば、座標の可視表現または可聴表現あるいはその両方が、ユーザ・インターフェースまたはコンピューティング・デバイス120あるいはその両方を介してユーザに送られ得る。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、決定された最適化ロケーションの座標を別のプログラム(図示せず)に通信することができる。例えば、ローカル最適化プログラム122は、決定された最適化ロケーションへの方向を提供するために、座標をコンピューティング・デバイス120のマッピング・プログラムに通信することができる。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、決定された最適化ロケーションに最も近いIoTデバイス130-nを決定することができ、IoTデバイス130-nは、限定はしないが、可聴指示、可視指示、ホログラフィック指示、などを含む、決定された最適化ロケーションの指示を実行することができる。一実施形態では、指示は、ユーザがそのプロバイダ無線ネットワーク上にいる場合、このロケーションがユーザにとって最適であり得ることをユーザに示すために、無線ネットワークのサービス・プロバイダのタグを含むことができる。
【0037】
ローカル最適化プログラム122は、データを提供する(ステップ308)。ステップ308において、ローカル最適化プログラム122は、データを中央最適化プログラム112に提供する。一実施形態では、ステップ308は、ステップ202で受信されたデータの提供ステップである。言い換えれば、提供されるデータは、限定はしないが、信号強度、年の季節、気象状況、ロケーションのタイプ、方位角、ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、ロケーションでの所与の時点に
おける完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴を含む。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、コンピューティング・デバイス120のユーザ・インターフェースを介して、データ転送が行われた特定のロケーションがデータ転送にとって良好であったかまたは不良であったかを示す指示をユーザから受信することができる。一実施形態では、これは、バイナリ決定(すなわち、1=良好、2=不良)またはスケール決定(scaled decision)(すなわち、1~10、1は最良であり、10は最悪である)とすることができる。一実施形態では、ローカル最適化プログラム122は、たった今論じられた、ユーザから受信した指示と同様に、データ転送が肯定的であったかまたは否定的であったかをユーザが示しているかどうかを決定するために、音声または書面あるいはその両方のデータ転送に自然言語処理を実行することができる。一実施形態では、自然言語処理は、ユーザがサービスにオプトインしたときにのみ発生するオプトイン・システムに基づくことになる。
【0038】
図4は、本発明の少なくとも1つの実施形態による、中央最適化プログラム112およびローカル最適化プログラム122に適するコンピュータ400の構成要素を示すブロック図である。
図4は、コンピュータ400、1つまたは複数のプロセッサ404(1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサを含む)、通信ファブリック402、RAM416およびキャッシュ418を含むメモリ406、永続ストレージ408、通信ユニット412、I/Oインターフェース414、ディスプレイ422、および外部デバイス420を示す。
図4は、1つの実施形態の例を単に提供しており、異なる実施形態を実施できる環境に関していかなる制限も意味していないことを理解されたい。図示された環境に多くの変更を行うことができる。
【0039】
図示のように、コンピュータ400は、通信ファブリック402を介して動作し、通信ファブリック402は、コンピュータ・プロセッサ404、メモリ406、永続ストレージ408、通信ユニット412、および入力/出力(I/O)インターフェース414の間の通信を提供する。通信ファブリック402は、プロセッサ404(例えば、マイクロプロセッサ、通信プロセッサ、およびネットワーク・プロセッサ)、メモリ406、外部デバイス420、およびシステム内の任意の他のハードウェア構成要素の間でデータまたは制御情報を渡すのに適するアーキテクチャで実装され得る。例えば、通信ファブリック402は、1つまたは複数のバスで実装され得る。
【0040】
メモリ406および永続ストレージ408は、コンピュータ可読ストレージ媒体である。図示の実施形態では、メモリ406は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)416およびキャッシュ418を含む。一般に、メモリ406は、任意の適切な揮発性または不揮発性の1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体を含むことができる。
【0041】
中央最適化プログラム112およびローカル最適化プログラム122のためのプログラム命令は、メモリ406のうちの1つまたは複数のメモリを介したそれぞれのコンピュータ・プロセッサ404のうちの1つまたは複数による実行のために、永続ストレージ408、またはより一般的には任意のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納され得る。永続ストレージ408は、磁気ハード・ディスク・ドライブ、ソリッド・ステート・ディスク・ドライブ、半導体ストレージ・デバイス、読み出し専用メモリ(ROM)、電子的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、またはプログラム命令もしくはデジタル情報を格納することができる任意の他のコンピュータ可読ストレージ媒体とすることができる。
【0042】
永続ストレージ408によって使用される媒体は、さらに、取り外し可能とすることができる。例えば、取り外し可能ハード・ドライブは、永続ストレージ408のために使用され得る。他の例は、永続ストレージ408の一部でもある別のコンピュータ可読ストレージ媒体に転送するためにドライブに挿入される、光学および磁気ディスクと、サム・ドライブと、スマート・カードとを含む。
【0043】
通信ユニット412は、これらの例では、他のデータ処理システムまたはデバイスとの通信を提供する。これらの例では、通信ユニット412は、1つまたは複数のネットワーク・インターフェース・カードを含むことができる。通信ユニット412は、物理的通信リンクおよび無線通信リンクのいずれかまたは両方の使用を介して通信を提供することができる。本発明のいくつかの実施形態の文脈において、様々な入力情報データのソースは、入力データが受信され、出力が同様に通信ユニット412を介して送信されるように、コンピュータ400に対して物理的に遠方にあってもよい。
【0044】
I/Oインターフェース414は、コンピュータ400と連携して動作することができる他のデバイスとのデータの入出力を可能にする。例えば、I/Oインターフェース414は、キーボード、キーパッド、タッチ・スクリーン、または他の適切な入力デバイスとしてあり得る外部デバイス420への接続を提供することができる。外部デバイス420は、ポータブル・コンピュータ可読ストレージ媒体、例えば、サム・ドライブ、ポータブル光学または磁気ディスク、およびメモリーカードをさらに含むことができる。本発明の実施形態を実践するために使用されるソフトウェアおよびデータは、そのようなポータブル・コンピュータ可読ストレージ媒体に格納されてもよく、I/Oインターフェース414を介して永続ストレージ408にロードされてもよい。I/Oインターフェース414は、同様に、ディスプレイ422に接続することができる。ディスプレイ422は、データをユーザに表示するための機構を備え、例えば、コンピュータ・モニタであってもよい。
【0045】
本発明は、任意の可能な技術的詳細レベルの統合におけるシステム、方法、またはコンピュータ・プログラム製品、あるいはその組合せであり得る。コンピュータ・プログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有する1つのコンピュータ可読ストレージ媒体(または複数の媒体)を含むことができる。
【0046】
コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行デバイスによる使用のための命令を保持および格納することができる有形のデバイスであり得る。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、限定はしないが、電子ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、光学ストレージ・デバイス、電磁気ストレージ・デバイス、半導体ストレージ・デバイス、または前述のものの任意の適切な組合せとすることができる。コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例の非網羅的なリストには、以下のもの、すなわち、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ポータブル・コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、メモリ・スティック、フロッピー(R)・ディスク、命令が記録されたパンチカードまたは溝内の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、および前述のものの任意の適切な組合せが含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読ストレージ媒体は、電波もしくは他の自由に伝播する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバ・ケーブルを通過する光パルス)、またはワイヤを通して伝送される電気信号などのそれ自体一過性信号であると解釈されるべきではない。
【0047】
本明細書に記載されるコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読ストレージ媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、あるいはネットワーク、例えば、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、または無線ネットワーク、あるいはその組合せを介して外部コンピュータまたは外部ストレージ・デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイ・コンピュータ、またはエッジ・サーバ、あるいはその組合せを含むことができる。各コンピューティング/処理デバイス内のネットワーク・アダプタ・カードまたはネットワーク・インターフェースは、コンピュータ可読プログラム命令をネットワークから受信し、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納するためにコンピュータ可読プログラム命令を転送する。
【0048】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セット・アーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(R)、C++などのようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語もしくは類似のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソース・コードもしくはオブジェクト・コードのいずれかとすることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、全面的にユーザのコンピュータで、部分的にユーザのコンピュータで、スタンドアロン・ソフトウェア・パッケージとして、部分的にユーザのコンピュータでおよび部分的にリモート・コンピュータで、または全面的にリモート・コンピュータもしくはサーバで実行することができる。後者のシナリオでは、リモート・コンピュータは、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)もしくはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通してユーザのコンピュータに接続されてもよく、または接続が外部コンピュータに対して行われてもよい(例えば、インターネット・サービス・プロバイダを使用してインターネットを通して)。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル・ロジック回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)を含む電子回路は、本発明の態様を実行するために、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路を個人専用にすることによってコンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
【0049】
本発明の態様は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータ・プログラム製品の流れ図またはブロック図あるいはその両方を参照して本明細書に記載されている。流れ図またはブロック図あるいはその両方の各ブロック、および流れ図またはブロック図あるいはその両方におけるブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実現されることが理解されよう。
【0050】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実施するための手段を作り出すように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を作り出すための他のプログラマブル・データ処理装置のプロセッサに提供され得る。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、命令が格納されたコンピュータ可読ストレージ媒体が流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作の態様を実施する命令を含む製品を構成するように、コンピュータ、プログラマブル・データ処理装置、または他のデバイス、あるいはその組合せに、特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読ストレージ媒体に格納され得る。
【0051】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイスで実行される命令が流れ図またはブロック図あるいはその両方の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実施するように、コンピュータ、他のプログラマブル・データ処理装置、または他のデバイスにロードされて、一連の動作ステップをコンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイスで実行させて、コンピュータ実施プロセスを作り出すことができる。
【0052】
図における流れ図およびブロック図は、本発明の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関しては、流れ図またはブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含むコンピュータ・プログラム命令のモジュール、セグメント、または一部を表すことができる。いくつかの代替実施態様では、ブロックに記された機能は、図に記された順序から外れて行われてもよい。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、同時に、実質的に同時に、部分的にもしくは全面的に時間的に重複して実行される1つのステップとして達成されてもよく、またはブロックは、時には、関連する機能に応じて逆の順序で実行されてもよい。ブロック図または流れ図あるいはその両方の各ブロック、およびブロック図または流れ図あるいはその両方のブロックの組合せは、指定された機能または動作を実行するかあるいは専用ハードウェア命令とコンピュータ命令の組合せを実行する専用ハードウェア・ベース・システムで実施されることにも留意されたい。
【0053】
本発明の様々な実施形態の記載は、例証の目的のために提示されたが、網羅的であること、または開示された実施形態に限定されることを意図するものではない。記載された実施形態の範囲から逸脱することなく、多くの変更および変形が当業者には明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、実際の適用、または市場で見出される技術に対する技術的改善を最もよく説明するように、あるいは当業者が本明細書に開示される実施形態を理解できるように選ばれた。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの情報処理による無線通信のための
方法であって、前記
方法が、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、指示を受信することであり、前記指示が、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである、前記受信することと、
前記指示の受信に応答して、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行うための最適化ロケーションを、前記コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することと
を含む、
方法。
【請求項2】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションの物理座標を、前記無線通信を行うデバイスに通信すること
を含む、請求項1に記載の
方法。
【請求項3】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信を行うコンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信することが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションのロケーション指示を、モノのインターネット・デバイスに通信することであり、前記指示が、前記モノのインターネット・デバイスに通知を提供させることを含み、前記通知が、可聴、可視、およびホログラフィックからなる前記リストから選択される、前記通信すること
を含む、請求項1に記載の
方法。
【請求項4】
前記最適化ロケーション・リストが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、複数のデータを受信することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記複数のデータに基づいて複数のロケーションに対する前記最適化ロケーション・リストを決定することと
を含むことによって、作り出される、請求項1に記載の
方法。
【請求項5】
前記複数のデータに属するデータが、前記コンピューティング・デバイスの信号強度、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける年の季節、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける気象状況、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションに関するロケーションのタイプ、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションの方位角、前記ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、前記ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴からなる群から選択される、請求項4に記載の
方法。
【請求項6】
前記データが、モノのインターネット・デバイスから受信される、請求項4に記載の
方法。
【請求項7】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、閾値イベントは生じたかどうかを決定することと、
前記閾値イベントが生じていないとの決定に応答して、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、更新されたデータを受信することと、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記受信した更新データを使用して前記最適化ロケーション・リストを更新することと
をさらに含む、請求項4に記載の
方法。
【請求項8】
請求項1~7の何れか1項に記載の方法を、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサに実行させる、コンピュータ・プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の前記コンピュータ・プログラムを、コンピュータ可読ストレージ媒体に格納した、ストレージ媒体。
【請求項10】
無線通信のためのコンピュータ・システムであって、前記コンピュータ・システムが、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサと、
1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体と、
前記1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサのうちの少なくとも1つによる実行のために前記1つまたは複数のコンピュータ可読ストレージ媒体に格納されたプログラム命令であり、前記プログラム命令が、
指示を受信するためのプログラム命令であり、前記指示が、コンピューティング・デバイスによって行われている無線通信のためのものである、前記プログラム命令、
前記指示の受信に応答して、前記無線通信を行うための最適化ロケーションを、前記コンピューティング・デバイスのロケーションと、最適化ロケーション・リストとに基づいて決定するためのプログラム命令、および
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するためのプログラム命令
を含む、前記プログラム命令と
を含む、コンピュータ・システム。
【請求項11】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションの物理座標を、前記無線通信を行うデバイスに通信する
ためのプログラム命令を含む、請求項
10に記載のコンピュータ・システム。
【請求項12】
前記無線通信を行う前記コンピューティング・デバイスに前記最適化ロケーションを通信するための前記プログラム命令が、
前記無線通信のロケーションに基づく前記最適化ロケーションのロケーション指示をモノのインターネット・デバイスに通信することであり、前記指示が、前記モノのインターネット・デバイスに通知を提供させることを含み、前記通知が、可聴、可視、およびホログラフィックからなる前記リストから選択される、前記通信すること
のためのプログラム命令を含む、請求項
10に記載のコンピュータ・システム。
【請求項13】
前記
最適化ロケーション・リストが、
複数のデータを受信し、
前記複数のデータに基づいて複数のロケーションに対する前記最適化ロケーション・リストを決定するためのプログラム命令を含むことによって、作り出される、請求項
10に記載のコンピュータ・システム。
【請求項14】
前記複数のデータに属するデータが、前記コンピューティング・デバイスの信号強度、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける年の季節、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションにおける気象状況、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションに関するロケーションのタイプ、前記コンピューティング・デバイスの前記ロケーションの方位角、前記ロケーションでの所与の時点における決定されたネットワーク輻輳、前記ロケーションでの所与の時点における完了呼の有効性、および所与の時点における成功率の履歴からなる群から選択される、請求項
13に記載のコンピュータ・システム。
【請求項15】
前記データが、モノのインターネット・デバイスから受信される、請求項
13に記載のコンピュータ・システム。
【請求項16】
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、閾値イベントは生じたかどうかを決定するためのためのプログラム命令と、
前記閾値イベントが生じていないとの決定に応答して、1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、更新されたデータを受信するためのためのプログラム命令と、
1つまたは複数のコンピュータ・プロセッサによって、前記受信した更新データを使用して前記最適化ロケーション・リストを更新するためのプログラム命令と
をさらに含む、請求項13に記載のコンピュータ・システム。
【国際調査報告】