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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】水性軽質液体洗剤配合物
(51)【国際特許分類】
   C11D 17/08 20060101AFI20240219BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 1/02 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 1/88 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 3/395 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 3/48 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 3/43 20060101ALI20240219BHJP
   C11D 3/40 20060101ALI20240219BHJP
【FI】
C11D17/08
C11D3/37
C11D1/02
C11D1/88
C11D3/386
C11D3/395
C11D3/48
C11D3/43
C11D3/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549906
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 US2022017186
(87)【国際公開番号】W WO2022182614
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】63/153,400
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590001418
【氏名又は名称】ダウ シリコーンズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナド、サウガタ
(72)【発明者】
【氏名】クロイツ、セルジュ
(72)【発明者】
【氏名】シモン、クリステル
【テーマコード(参考)】
4H003
【Fターム(参考)】
4H003AB19
4H003AB27
4H003AD04
4H003BA12
4H003DA05
4H003EA12
4H003EA19
4H003EA21
4H003EB22
4H003EB30
4H003ED02
4H003FA12
4H003FA26
(57)【要約】
水性軽質液体洗剤配合物が提供され、本水性軽質液体洗剤配合物は、水と、洗浄界面活性剤と、起泡増強添加剤と、を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水性軽質液体洗剤配合物であって、
水と、
洗浄界面活性剤と、
起泡増強添加剤と、を含み、前記起泡増強添加剤が、架橋されたセルロースエーテルであって、前記架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテル、を含む、水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項2】
前記架橋されたセルロースエーテルが、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである、請求項1に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項3】
前記不可逆的に架橋されたセルロースエーテル中の前記ポリエーテル基が、2~100個のオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレン基である、請求項2に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項4】
前記ポリオキシアルキレン基が、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項5】
前記不可逆的に架橋されたセルロースエーテルが、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、前記架橋が、前記ポリエーテル基を含み、前記ベースセルロースエーテルが、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基を含む、請求項4に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項6】
前記ベースセルロースエーテルが、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項5に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項7】
前記洗浄界面活性剤が、アニオン性界面活性剤を含む、請求項2に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項8】
前記洗浄界面活性剤が、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤との混合物である、請求項2に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項9】
分散剤ポリマー、塩、ビルダー、酵素、腐食防止剤、酸、塩基、漂白剤、研磨剤、抗菌剤、キレート剤、追加の界面活性剤、pH調整剤、緩衝剤、染料、芳香剤、ヒドロトロープ、有機溶媒、レオロジ改質剤、スルホン化ポリマー、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される任意選択の成分を更に含む、請求項1に記載の水性軽質液体洗剤配合物。
【請求項10】
物品を手洗いする方法であって、
汚れた物品を提供することであって、前記汚れた物品が、食器類、ガラス食器類、銀食器類、鍋、及びフライパンのうちの少なくとも1つからなる群から選択される、提供することと、
請求項2に記載の水性軽質液体洗剤配合物を提供することと、
前記汚れた物品を前記水性液体食器手洗い用洗剤配合物と手で接触させて、洗浄された物品を提供することと、
前記水性軽質液体洗剤配合物を前記洗浄された物品からすすぐことと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性軽質液体洗剤配合物に関する。具体的には、本発明は、水性軽質液体洗剤配合物であって、水と、洗浄界面活性剤と、起泡増強添加剤と、を含み、起泡増強添加剤が、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含む、水性軽質液体洗剤配合物に関する。
【0002】
水性洗浄組成物、例えば、硬質表面洗浄配合物は、幅広い用途を有する。例えば、蓄積した汚れ、油、グリース、及び他の汚染物質を定期的に洗浄することが必要な、床、カウンター、壁、テーブル、並びに例えば、木、石、ラミネート、セラミック、及びプラスチック材料から作られた他の物などの硬質表面の洗浄に使用される。硬質表面洗浄配合物に最良の界面活性剤は、一部の使用者の皮膚を刺激する傾向がある。しかしながら、より低刺激の界面活性剤は、使用中の洗剤配合物の継続的な有効性を示唆するものであると長い間認識されてきた起泡マイレージに悪影響を与える傾向がある。
【0003】
Dulibaらは、米国特許第5,424,010号において軽質液体洗剤配合物を提供する。Dulibaらは、特に食器類、グラス、銀食器類、鍋、フライパン、及び傷みやすい衣類を、周囲洗浄水温、並びに温水又は高温の洗浄水温で手洗浄するのに効果的な、低刺激で安定した発泡組成物である軽質液体手洗い用洗浄組成物を開示している。この組成物は、約20重量%~約40重量%の少なくとも1つのアニオン性又は非イオン性界面活性剤と、約0.5~約3.5重量%の、3-メチル-3-メトキシ-ブタノールであるアルコールと、約2%~約8%の少なくとも1つのヒドロトロープと、約50%~約70%の水と、を含む。本組成物は、pHが約6.0~約8.0の範囲であり、粘度が約100cps~約500cpsの範囲である。
【0004】
それにもかかわらず、改善された美的特性(特に手触り)並びに維持された起泡マイレージ及び/又は改善された瞬間起泡を有する有効な水性液体食器手洗い用洗剤配合物が依然として継続的に必要とされている。
【0005】
本発明は、水性軽質液体洗剤配合物を提供し、本配合物は、洗浄界面活性剤と、起泡増強添加剤と、を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含む。
【0006】
本発明は、物品を手洗いする方法を提供し、本方法は、汚れた物品を提供することであって、汚れた物品が、食器類、ガラス食器類、銀食器類、鍋、及びフライパンのうちの少なくとも1つからなる群から選択される、提供することと、本発明の水性軽質液体洗剤配合物を提供することと、汚れた物品を水性軽質液体洗剤配合物と手で接触させて、洗浄された物品を提供することと、本水性軽質液体洗剤配合物を洗浄された物品からすすぐことと、を含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、美的特性、特にレオロジ、懸濁、及び手触りを改善しながら、油脂性食品汚れの存在下で増強された起泡マイレージを有する有効な洗浄性能を提供する。
【0008】
別段示されない限り、比率、百分率、部などは、重量によるものである。組成物中の重量百分率(又は重量%)は、乾燥重量の、すなわち、組成物に存在し得る一切の水を除外する百分率である。ポリマー中のモノマー単位の百分率は、固形分重量、すなわち、ポリマー乳剤中に存在する一切の水を排除した百分率である。
【0009】
本明細書で使用する場合、別段示されない限り、「重量平均分子量」及び「molecular weight、Mw」という用語は、互換的に使用されて、ゲル浸透クロマトグラフィ(gel permeation chromatography、GPC)及びポリエチレングリコール標準物などの従来の標準物を用いた従来の方式で測定された重量平均分子量を指す。GPCの技法は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-lnterscience,1979に、及びA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84で詳細に考察されている。重量平均分子量は、本明細書においてダルトンの単位で報告される。
【0010】
「DS」という用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、Zeisel法によって決定して、セルロースエーテル中の無水グルコース単位当たりのアルキル置換OH基の数を意味する。
【0011】
「DS(メチル)」又は「DS(M)」という用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、Zeisel法によって決定して、セルロースエーテル中の無水グルコース単位当たりのメチル置換OH基の数を意味する。
【0012】
「MS」という用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、Zeisel法によって決定して、セルロースエーテル中のヒドロキシアルキル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0013】
「MS(ヒドロキシエチル)」又は「MS(HE)」という用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、Zeisel法によって決定して、セルロースエーテル中のヒドロキシエチル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0014】
「MS(ヒドロキシプロピル)」又は「MS(HP)」という用語は、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、Zeisel法によって決定して、セルロースエーテル中のヒドロキシプロピル置換基としての無水グルコース単位1モル当たりのエーテルとして結合しているエーテル化試薬のモル数を意味する。
【0015】
「Zeisel法」という用語は、MS及びDSを決定するためのZeisel切断手順を指す。G.Bartelmus and R.Ketterer,Zeitschrift fuer Analytische Chemie,Vol.286(1977,Springer,Berline,DE),161-190ページを参照されたい。
【0016】
「美的特徴」という用語は、水性液体食器手洗い用洗剤配合物に関連して本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、視覚的及び触覚的感覚特性(例えば、滑らかさ、粘着性、潤滑性、質感、色、透明性、濁度、均一性)を指す。
【0017】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、硬質表面洗浄配合物及び食器手洗い用配合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、食器手洗い用配合物である。
【0018】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、水(本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、好ましくは10~99重量%(より好ましくは25~98重量%、最も好ましくは50~97重量%)の水)と、洗浄界面活性剤(本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、好ましくは0.01~35重量%(より好ましくは0.1~20重量%、更により好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤)と、起泡増強添加剤(本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、好ましくは0.01~5重量%、より好ましくは0.05~3重量%、更により好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤)と、を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含む。
【0019】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、10~99重量%(好ましくは25~98重量%、より好ましくは50~97重量%)の水を含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、10~99重量%(好ましくは25~98重量%、より好ましくは50~97重量%)の水を含み、水は、蒸留水、脱イオン水、及び工業用軟水のうちの少なくとも1つである。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、10~99重量%(好ましくは25~98重量%、より好ましくは50~97重量%)の水を含み、水は、蒸留及び脱イオンされている。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、10~99重量%(好ましくは25~98重量%、より好ましくは50~97重量%)の水を含み、水は、望ましくない金属イオンが本水性軽質液体洗剤配合物に導入されるのを回避するために、蒸留され、脱イオン化され、工業用に軟化される。
【0020】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~35重量%(好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~35重量%(好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、アニオン性界面活性剤を含む。なおより好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~35重量%(好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、アニオン性界面活性剤の混合物を含む。更になおより好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~35重量%(好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤との混合物を含む。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~35重量%(好ましくは0.1~20重量%、より好ましくは1~15重量%、最も好ましくは5~12重量%)の洗浄界面活性剤を含み、洗浄界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(linear alkyl benzene sulfonic acid、LABSA)又はその塩と、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(sodium lauryl ether sulfate、SLES)と、コカミドプロピルベタインとの混合物を含む。
【0021】
好ましくは、アニオン性界面活性剤は、アルキルスルホン酸、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンサルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエーテルスルホン酸、アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルスルホネート、パラフィンスルホン酸、パラフィンサルフェート、パラフィンスルホネート、オレフィンスルホン酸、オレフィンサルフェート、オレフィンスルホネート、アルファ-スルホカルボキシレート、アルファ-スルホカルボキシレートのエステル、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸、アルキルグリセリルエーテルサルフェート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、脂肪酸の硫酸塩、脂肪酸のスルホネート、脂肪酸エステルのスルホネート、アルキルフェノールポリエトキシエーテルサルフェート、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホン酸、2-アクリルオキシ-アルカン-1-スルホネート、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホン酸、ベータ-アルキルオキシアルカンスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、アニオン性界面活性剤は、C8~20アルキルベンゼンスルホン酸、C8~20アルキルベンゼンサルフェート、C8~20アルキルベンゼンスルホネート、C8~20アルキルエーテルスルホン酸、C8~20アルキルエーテルサルフェート、C8~20アルキルエーテルスルホネート、パラフィンスルホン酸、パラフィンサルフェート、パラフィンスルホネート、α-オレフィンスルホン酸、α-オレフィンサルフェート、α-オレフィンスルホネート、脂肪酸のスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。アニオン性界面活性剤は、C11~13アルキルベンゼンスルホン酸、C11~13アルキルベンゼンスルホネート、C11~13アルキルポリエトキシスルホン酸、C11~13アルキルポリエトキシサルフェート、C11~13アルキルポリエトキシスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、アニオン性界面活性剤は、C10~16アルキルベンゼンスルホン酸、C10~16アルキルベンゼンスルホネート、C10~16アルキルポリエトキシスルホン酸、C10~16アルキルポリエトキシサルフェート、C10~16アルキルポリエトキシスルホネート、それらの塩、及びそれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、アニオン性界面活性剤は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)とC10~16アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩との混合物を含む(好ましくは、それである)。
【0022】
好ましくは、両性界面活性剤は、ベタイン、アミンオキシド、アルキルアミドアルキルアミン、アルキル置換アミンオキシド、アシル化アミノ酸、脂肪族四級アンモニウム化合物の誘導体、及びそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、両性界面活性剤はベタインを含む。最も好ましくは、両性界面活性剤はコカミドプロピルベタインである。
【0023】
非イオン性界面活性剤としては、アルコキシレート、ポリグリコールエーテル、脂肪アルコールポリグリコールエーテル、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、末端基キャップされたポリグリコールエーテル、混合エーテル、ヒドロキシ混合エーテル、脂肪酸ポリグリコールエステル、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましい非イオン性界面活性剤としてはアルコキシレートが挙げられる。より好ましい非イオン性界面活性剤は、式Iに従うものであり、
【0024】
【化1】

式中、wは、平均5~40(好ましくは7~27、より好ましくは、8~20、最も好ましくは、7~12)であり、Rは、水素及び直鎖状又は分岐状C1~20アルキル基(好ましくは、水素、及び直鎖状又は分岐状C1~15アルキル基、より好ましくは直鎖状C1~15アルキル基)からなる群から選択され、Rは、直鎖状又は分岐状C1~20アルキル基及び直鎖状又は分岐状C1~4ヒドロキシアルキル基(好ましくは、直鎖状又は分岐状C1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C1~4ヒドロキシアルキル基、より好ましくは、直鎖状C1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C1~3ヒドロキシアルキル基、最も好ましくは、直鎖状C1~15アルキル基)からなる群から選択され、各Rは、独立して、水素、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソ-プロピル基、n-ブチル基、2-ブチル基、及び2-メチル-2-ブチル基(好ましくは水素、メチル基、及びエチル基、より好ましくは、水素及びメチル基、最も好ましくは、水素)からなる群から選択され、但し、R及びRの炭素原子数の合計は5~21(好ましくは6~20個の炭素原子、より好ましくは7~18個の炭素原子、最も好ましくは11~15個の炭素原子)である。更により好ましい非イオン性界面活性剤は、式Iに従うものであり、式中、wは、平均8~16であり、Rは、水素及び直鎖状C1~15アルキル基からなる群から選択され、Rは、直鎖状又は分岐状C1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C1~4ヒドロキシアルキル基からなる群から選択され、Rは、水素、メチル基、及びエチル基からなる群から選択され、但し、R及びRの炭素原子数の合計は、6~20である。最も好ましい非イオン性界面活性剤は、式Iに従うものであり、式中、wは、平均7~12であり、Rは、水素及び直鎖状C1~15アルキル基からなる群から選択され、Rは、直鎖状又は分岐状C1~15アルキル基及び直鎖状又は分岐状C1~3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択され、Rは、水素であり、但し、R及びRの炭素原子数の合計は7~18である。
【0025】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基を含む混合セルロースエーテルである。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースである。
【0026】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含み、架橋されたセルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル基及びアルキルエーテル基を含む混合セルロースエーテルであり、架橋されたセルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され、架橋されたセルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~5重量%(好ましくは0.05~3重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.5重量%)の起泡増強添加剤を含み、起泡増強添加剤は、架橋されたセルロースエーテルであって、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む、架橋されたセルロースエーテルを含み、架橋されたセルロースエーテルは、ベースセルロースエーテル及び架橋を含み、架橋は、ポリエーテル基を含み、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースであり、架橋されたセルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。
【0027】
好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは0.12~0.6重量%、より好ましくは0.12~0.45重量%、最も好ましくは0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含む。より好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは、0.12~0.6重量%、より好ましくは0.12~0.45重量%、最も好ましくは0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含み、ポリエーテル基は、架橋当たり2~100個(好ましくは2~20個、より好ましくは3~15個)のオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレン基である。最も好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%(好ましくは、0.12~0.6重量%、より好ましくは0.12~0.45重量%、最も好ましくは0.12~0.29重量%)のポリエーテル基を含み、ポリエーテル基は、架橋当たり2~100個(好ましくは2~20個、より好ましくは3~15個)のオキシプロピレン基を有するポリオキシプロピレン基である。
【0028】
好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む架橋を有するベースセルロースエーテルを含む。好ましくは、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルセルロースエーテル、アルキルセルロースエーテル、及びそれらの組み合わせから選択される。ベースセルロースエーテルの例としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルエチルヒドロキシエチルセルロース、疎水的に改質されたエチルヒドロキシエチルセルロース、疎水的に改質されたヒドロキシエチルセルロース、スルホエチルメチルヒドロキシエチルセルロース、スルホエチルメチルヒドロキシプロピルセルロース、及びスルホエチルヒドロキシエチルセルロースが挙げられる。好ましくは、ベースセルロースエーテルは、アルキルヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシアルキルメチルセルロース(例えば、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルヒドロキシプロピルセルロース、及びエチルヒドロキシエチルセルロース)などの、ヒドロキシアルキルエーテル基とアルキルエーテル基との両方を含む混合セルロースエーテルである。
【0029】
好ましくは、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換を含む。より好ましくは、ベースセルロースエーテルは、1.5~4.5(好ましくは2.0~3.0)のヒドロキシエチルエーテル置換度MS(HE)又はヒドロキシプロピルエーテル置換度MS(HP)を有する。
【0030】
好ましくは、ベースセルロースエーテルは、メチルエーテル置換を含む。より好ましくは、ベースセルロースエーテルは、1.2~2.1(好ましくは、1.3~1.7、より好ましくは1.35~1.60)のメチルエーテル置換度DS(M)を有する。
【0031】
好ましくは、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換及びアルキルエーテル置換を含む混合セルロースエーテルである。より好ましくは、ベースセルロースエーテルは、0.05~0.75(好ましくは0.15~0.45、より好ましくは0.20~0.40)のヒドロキシエチルエーテル置換度MS(HE)、及び1.2~2.1(好ましくは1.3~1.7、より好ましくは1.35~1.60)のメチルエーテル置換度DS(M)を有する混合セルロースエーテルである。
【0032】
好ましくは、ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシアルキルエーテル置換及びアルキルエーテル置換を含む混合セルロースエーテルである。より好ましくは、ベースセルロースエーテルは、0.1~1.5(好ましくは0.2~1.2)のヒドロキシプロピルエーテル置換度MS(HP)、及び1.2~2.1(好ましくは1.3~2.0)のメチルエーテル置換度DS(M)を有する混合セルロースエーテルである。
【0033】
好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、架橋されたセルロースエーテルの重量に基づいて、0.1~0.6重量%のポリエーテル基を含む架橋を有するベースセルロースエーテルを含む。ベースセルロースエーテルは、ヒドロキシエチルメチルセルロースであり、架橋は、ポリオキシプロピレンジオキシエチレンエーテル架橋、例えば、ヒドロキシエチルメチルセルロースとポリプロピレングリコール(polypropylene glycol、PPG)グリシジルエーテルとの反応生成物として生成される架橋である。
【0034】
ベースセルロースエーテルを架橋して架橋されたセルロースエーテルを形成させるために使用される架橋剤は、ポリオキシアルキレン又はポリアルキレングリコール基と、ベースセルロースエーテルとエーテル結合を形成して、架橋されたセルロースエーテルを形成する、2つ以上(好ましくは2つ)の架橋基、例えば、ハロゲン基、グリシジル又はエポキシ基、及びエチレン不飽和基(例えば、ビニル基)とを有する化合物が含まれる。好ましくは、架橋剤は、1,2-ジクロロ(ポリ)アルコキシエーテル、ジクロロポリオキシエチレン、ジグリシジルポリアルコキシエーテル、ジグリシジルホスホネート、スルホン基を含むジビニルポリオキシアルキレンからなる群から選択される。2つの異なる種類の官能基を有する架橋剤を使用することができる。例としては、ジグリシジルポリオキシプロピレン及びグリシジル(ポリ)オキシアルキルメタクリレートが挙げられる。好ましくは、架橋剤は、分子当たり2~100個(好ましくは2~20個、より好ましくは3~15個)のオキシアルキレン基を含む。
【0035】
好ましくは、架橋されたセルロースエーテル中に含まれる架橋剤の量は、0.0001~0.05当量(好ましくは0.0005~0.01当量、より好ましくは0.001~0.005当量)の範囲であり、「当量」という単位は、ベースセルロースエーテル中の無水グルコース単位(anhydroglucose unit、AGU)のモル数に対する架橋剤のモルのモル比を表す。
【0036】
好ましくは、架橋されたセルロースエーテルは、不可逆的に架橋されたセルロースエーテルである。つまり、架橋されたセルロースエーテル中の架橋は、通常条件下での架橋されたセルロースエーテルの意図された使用中に分解しない。対照的に、可逆的架橋は、通常条件下での架橋されたセルロースエーテルの意図された使用中に分解することになる。水性軽質洗剤配合物における使用が意図されるセルロースエーテル中の可逆的架橋の例は、アルデヒドベースの架橋剤(例えば、グリオキサール)を使用して創出される架橋であり、この架橋は、架橋された材料が水に溶解すると分解する。
【0037】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択の成分を更に含む。好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択の成分を更に含み、この任意選択の成分は、分散剤ポリマー、塩(例えば、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム)、ビルダー、酵素、腐食防止剤、酸、塩基(例えば、水酸化ナトリウム)、漂白剤、研磨剤、抗菌剤(例えば、フェノキシエタノール)、キレート剤、追加の界面活性剤、pH調整剤、緩衝剤、染料、芳香剤、ヒドロトロープ、有機溶媒、レオロジ改質剤、スルホン化ポリマー、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0038】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、分散剤ポリマーを更に含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~2重量%(好ましくは0.05~1.5重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.75重量%)の分散剤ポリマーを更に含む。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.01~2重量%(好ましくは0.05~1.5重量%、より好ましくは0.075~1重量%、最も好ましくは0.1~0.75重量%)の分散剤ポリマーを更に含み、分散剤ポリマーは、ポリアクリル酸ホモポリマーである。好ましくは、ポリアクリル酸ホモポリマーは、1,000~7,500ダルトン(好ましくは1,500ダルトン以上、より好ましくは2,000ダルトン以上、更により好ましくは3,000ダルトン以上、最も好ましくは4,000ダルトン以上、好ましくは7,500ダルトン以下、より好ましくは7,000ダルトン以下、更により好ましくは6,000ダルトン以下、最も好ましくは5,000ダルトン以下)の分子量を有する。
【0039】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~7.5重量%、最も好ましくは1~5重量%)のヒドロトロープを更に含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~7.5重量%、最も好ましくは1~5重量%)のヒドロトロープを更に含み、ヒドロトロープは、尿素、トシレート、(i)キシレンスルホン酸、(ii)トルエンスルホン酸、(iii)エチルベンゼンスルホン酸、及び(iv)クメンスルホン酸のカルシウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルカノールアンモニウム塩、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~7.5重量%、最も好ましくは1~5重量%)のヒドロトロープを更に含み、ヒドロトロープは、トルエンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸カリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸アンモニウム、キシレンスルホン酸カリウム、キシレンスルホン酸カルシウム、クメンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸アンモニウム、及びそれらの混合物からなる群から選択される。なおより好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~7.5重量%、最も好ましくは1~5重量%)のヒドロトロープを更に含み、ヒドロトロープは、キシレンスルホン酸ナトリウムを含む。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~7.5重量%、最も好ましくは1~5重量%)のヒドロトロープを更に含み、ヒドロトロープは、キシレンスルホン酸ナトリウムである。
【0040】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、スルホン化ポリマーを更に含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、スルホン化ポリマーを更に含み、スルホン化ポリマーは、アクリル酸とスルホン化モノマーとのコポリマーである。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、スルホン化ポリマーを更に含み、スルホン化ポリマーは、アクリル酸とスルホン化モノマーとのコポリマーであり、スルホン化モノマーは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(2-acrylamido-2-methylpropane sulfonic acid、AMPS)、2-メタクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、4-スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、3-アリルオキシスルホン酸、2-ヒドロキシ-1-プロパンスルホン酸(2-hydroxy-1-propane sulfonic acid、HAPS)、2-スルホエチル(メタ)アクリル酸、2-スルホプロピル(メタ)アクリル酸、3-スルホプロピル(メタ)アクリル酸、4-スルホブチル(メタ)アクリル酸、及びそれらの塩からなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、スルホン化ポリマーを更に含み、スルホン化ポリマーは、アクリル酸とスルホン化モノマーとのコポリマーであり、スルホン化モノマーは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)及びその塩からなる群から選択される。
【0041】
好ましくは、スルホン化ポリマーは、1,000~25,000ダルトン(好ましくは5,000~20,000ダルトン、より好ましくは7,500~17,500ダルトン、最も好ましくは10,000~15,000ダルトン)の重量平均分子量Mを有する。
【0042】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマーを更に含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.005~0.5重量%(好ましくは0.0075~0.05重量%、より好ましくは0.009~0.02重量%)のポリ(アルキレンオキシド)ポリマーを更に含む。更により好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.005~0.5重量%(好ましくは0.0075~0.05重量%、より好ましくは0.009~0.02重量%)のポリ(アルキレンオキシド)ポリマーを更に含み、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマーは、ポリ(エチレンオキシド)ポリマー、ポリ(プロピレンオキシド)ポリマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0.005~0.5重量%(好ましくは0.0075~0.05重量%、より好ましくは0.009~0.02重量%)のポリ(アルキレンオキシド)ポリマーを更に含み、ポリ(アルキレンオキシド)ポリマーは、750,000~10,000,000ダルトン(好ましくは1,000,000ダルトン以上、より好ましくは2,000,000ダルトン以上、更により好ましくは4,000,000ダルトン以上、好ましくは8,000,000ダルトン以下、より好ましくは7,000,000ダルトン以下、最も好ましくは6,000,000ダルトン以下)の重量平均分子量Mを有するポリ(エチレンオキシド)ポリマーである。
【0043】
好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.01~10重量%、より好ましくは1~7.5重量%、最も好ましくは1.5~5重量%)の有機溶媒を更に含む。より好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.01~10重量%、より好ましくは1~7.5重量%、最も好ましくは1.5~5重量%)の有機溶媒を更に含み、有機溶媒は、水と相溶性がある。最も好ましくは、本発明の水性軽質液体洗剤配合物は、任意選択で、本水性軽質液体洗剤配合物の重量に基づいて、0~10重量%(好ましくは0.01~10重量%、より好ましくは1~7.5重量%、最も好ましくは1.5~5重量%)の有機溶媒を更に含み、有機溶媒は、脂肪族アルコール(例えば、C1~6アルカノール、C1~6アルキルジオール)、モノアルキレングリコールエーテル(例えば、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールn-ブチルエーテル、エチレングリコールt-ブチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、プロピレングリコールt-ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート)、ポリアルキレングリコールエーテル(例えば、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル、ジエチレングリコールt-ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールn-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールt-ブチルエーテル、ジプロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールt-ブチルエーテル)、及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0044】
好ましくは、本発明の物品を手洗いする方法は、汚れた物品を提供することであって、汚れた物品が、食器類、ガラス食器類、銀食器類、鍋、及びフライパンのうちの少なくとも1つからなる群から選択される(好ましくは、物品が、食器類、ガラス食器類、及び銀食器類のうちの少なくとも1つからなる群から選択され、好ましくは、物品が、油脂性食品汚れで汚れている)、提供することと、本発明の水性軽質液体洗剤配合物を提供することと、汚れた物品を水性軽質液体洗剤配合物と手で接触させて、洗浄された物品を提供することと、本水性軽質液体洗剤配合物を洗浄された物品からすすぐことと、を含む。
【0045】
ここで、本発明のいくつかの実施形態を、以下の実施例で詳細に説明する。
【0046】
合成1:架橋されたセルロースエーテル
合成1で使用した架橋剤は、約400ダルトンの分子量を有し、以下の式(式中、nは5.7~6.7である)を有するポリプロピレングリコール(PPG)から作製された直鎖状ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテルであった
【0047】
【化2】

(EPILOX(商標)M985ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテル架橋剤としてLeuna-Harze GmbH、Leuna,DEから入手可能)。
【0048】
粉砕したセルロースのフロック(1.5mol)を5Lのオートクレーブに付加した。オートクレーブを窒素ガスで2回パージした後、オートクレーブの内容物を40℃まで加熱した。次に、ジメチルエーテル(DME、4.7mol/molの無水グルコース単位(AGU))及び塩化メチル(MCl;3.2mol/molのAGU)をオートクレーブに注入した。苛性ソーダ(NaOH、強度50重量%水性、1.9molのNaOH/mol AGU)を、2分間40℃の温度で、3回に分けてオートクレーブに加えた。反応混合物を、40℃で30分間保持した。次に、エチレンオキシド(0.45mol/mol AGU)を加え、反応混合物を10分間40℃で保持した。架橋剤(EPILOX(商標)M985架橋剤、0.0025mol/mol AGU)を20mLのイソプロパノールに溶解させ、オートクレーブの内容物に30秒間隔で6回きざみで加えた。次に、フラスコの内容物を、80℃に40分間加熱した。80℃で、水溶性一価銅配位子(MCL2、1.3mol/mol AGU)をオートクレーブに迅速に注入した。その後、NaOH(0.67mol/mol AGU)を30分かけて7回に分けて加えた後、80℃で70分のクックオフ時間を続けた。これに続いて、生成物である架橋されたセルロースエーテルを熱い(95℃超の)水で洗浄し、ギ酸で中和し、造粒し、乾燥させ、粉砕した。
【0049】
比較例C1及び実施例1
水性液体食器手洗い用洗剤配合物
比較例C1及び実施例1の水性液体食器手洗い用洗剤配合物を、水酸化ナトリウムでpH8に調整した表1に記載の重量割合で構成成分を一緒に混合することによって調製した。比較例C1及び実施例1の水性液体食器手洗い用洗剤配合物を、Nitsch & Huttman,Recommendation for the Quality Assessment of the Cleaning Performance of Hand Dishwashing Detergents,SOFW Journal;vol.128,pp.23-29(2002)(ISSN0942-7694)に記載のIKW方法論に従って、食器手洗いにおける洗浄性能について観察した。洗浄性能の結果を表2に報告する。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【国際調査報告】