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特表2024-508437空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/16 20090101AFI20240219BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240219BHJP
   H04W 16/06 20090101ALI20240219BHJP
   H04W 72/541 20230101ALI20240219BHJP
【FI】
H04W28/16
H04W16/28
H04W16/06
H04W72/541
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550665
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-22
(86)【国際出願番号】 US2022017369
(87)【国際公開番号】W WO2022187031
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】63/155,635
(32)【優先日】2021-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/675,980
(32)【優先日】2022-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】トクゴズ、イェリズ
(72)【発明者】
【氏名】サンダララジャン、ジェイ・クマー
(72)【発明者】
【氏名】ムッカビィリ、クリシュナ・キラン
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、ホワン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ブシャン、ナガ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、テサン
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ティンファン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
(57)【要約】
第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信の方法が、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することを含む。本方法は、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信することをも含む。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信の方法であって、
UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することと、
選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、前記UEの方向における前記空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記第2のネットワークデバイスは、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、前記方法は、
前記第1のネットワークデバイスによって、前記予測されたセル間ダウンリンク干渉が所定のしきい値を超える、前記UEを選択することと、
前記第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記要求メッセージは、過大な干渉を引き起こすビームを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記要求メッセージは、保護すべき時間/周波数リソースを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記要求メッセージは、保護すべきリソースの量を示し、前記量は、前記UEのトラフィック需要に基づいて決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記要求メッセージは、リソースセットの所定のリスト内の前記選択されたリソースセットのインデックスを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記要求メッセージによって示された提案の受諾を示す応答メッセージを受信することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
リソースの異なるセットについての代替提案を示す応答メッセージを受信することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
更新されたUEロケーション、前記UEについての更新されたチャネル条件、および/または前記UEについての更新されたトラフィック需要に基づく更新された予測に応答して、前記要求メッセージを更新することをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のネットワークデバイスはネイバーセルを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記方法は、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージに基づいて予測することと、
前記第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEロケーション、前記UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについての前記リソース需要の更新を受信することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のネットワークデバイスは中央ノードを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記方法が、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信することと、
前記第1の要求メッセージに基づいて予測することと、
アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信することと、
前記第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
更新されたUEロケーション、前記UEについての更新されたチャネル条件、および/または前記UEについての更新されたリソース需要に基づいて、前記予測することを更新することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、
UEが受ける空間ダウンリンクセル間干渉を予測するための手段と、
選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、前記UEの方向における前記空間ダウンリンクセル間干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信するための手段と、
を備える、装置。
【請求項15】
前記第1のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記第2のネットワークデバイスは、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、前記装置は、
前記第1のネットワークデバイスによって、前記予測された空間ダウンリンクセル間干渉が所定のしきい値を超える、前記UEを選択するための手段と、
前記第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信するための手段と、
をさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記要求メッセージによって示された提案の受諾を示す応答メッセージを受信するための手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
リソースの異なるセットについての代替提案を示す応答メッセージを受信するための手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
更新されたUEロケーション、前記UEについての更新されたチャネル条件、および/または前記UEについての更新されたトラフィック需要に基づく更新された予測に応答して、前記要求メッセージを更新するための手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のネットワークデバイスはネイバーセルを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記装置は、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信するための手段と、
前記要求メッセージに基づいて予測するための手段と、
前記第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信するための手段と、
をさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項20】
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEロケーション、前記UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについての前記リソース需要の更新を受信するための手段をさらに備える、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のネットワークデバイスは中央ノードを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記装置は、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信するための手段と、
前記第1の要求メッセージに基づいて予測するための手段と、
アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信するための手段と、
前記第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信するための手段と、
をさらに備える、請求項14に記載の装置。
【請求項22】
更新されたUEロケーション、前記UEについての更新されたチャネル条件、および/または前記UEについての更新されたリソース需要に基づいて、前記予測することを更新するための手段をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と、
を備える、第1のネットワークデバイスであって、前記命令は、前記プロセッサによって実行されたとき、前記第1のネットワークデバイスに、
UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することと、
選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、前記UEの方向における前記空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信することと、
を行わせるように動作可能である、第1のネットワークデバイス。
【請求項24】
前記第1のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記第2のネットワークデバイスは、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、前記命令は、前記第1のネットワークデバイスに、
前記予測されたセル間ダウンリンク干渉が所定のしきい値を超える、前記UEを選択することと、
前記第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信することと、
をさらに行わせる、請求項23に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項25】
前記第1のネットワークデバイスはネイバーセルを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記命令は、前記第1のネットワークデバイスに、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信することと、
前記要求メッセージに基づいて予測することと、
前記第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信することと、
をさらに行わせる、請求項23に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項26】
前記第1のネットワークデバイスは中央ノードを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記命令は、前記第1のネットワークデバイスに、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信することと、
前記第1の要求メッセージに基づいて予測することと、
アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信することと、
前記第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信することと、
をさらに行わせる、請求項23に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項27】
前記命令は、前記第1のネットワークデバイスに、更新されたUEロケーション、前記UEについての更新されたチャネル条件、および/または前記UEについての更新されたリソース需要に基づいて、前記予測することを更新することをさらに行わせる、請求項26に記載の第1のネットワークデバイス。
【請求項28】
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記プログラムコードは、第1のネットワークデバイスのプロセッサによって実行され、
UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するためのプログラムコードと、
選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、前記UEの方向における前記空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信するためのプログラムコードと、
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項29】
前記第1のネットワークデバイスはネイバーセルを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体は、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信するためのプログラムコードと、
前記要求メッセージに基づいて予測するためのプログラムコードと、
前記第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信するためのプログラムコードと、
をさらに備える、請求項28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項30】
前記第1のネットワークデバイスは中央ノードを備え、前記第2のネットワークデバイスはサービングセルを備え、前記非一時的コンピュータ可読媒体は、
前記第2のネットワークデバイスから、前記UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/または前記UEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信するためのプログラムコードと、
前記第1の要求メッセージに基づいて予測するためのプログラムコードと、
アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信するためのプログラムコードと、
前記第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信するためのプログラムコードと、
をさらに備える、請求項28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、それらの開示全体が参照により明確に組み込まれる、2021年3月2日に出願された「SPATIAL INTER-CELL INTERFERENCE AWARE DOWNLINK COORDINATION」と題する米国仮特許出願第63/155,635号の利益を主張する、2022年2月18日に出願された「SPATIAL INTER-CELL INTERFERENCE AWARE DOWNLINK COORDINATION」と題する米国特許出願第17/675,980号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調(spatial inter-cell interference aware downlink coordination)の拡張のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
[0004]ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS)を含み得る。ユーザ機器(UE)は、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局(BS)と通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)はBSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)はUEからBSへの通信リンクを指す。より詳細に説明されるように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、ラジオヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれることがある。
【0005】
[0005]上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることもある、新無線(NR)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク(UL)上でCP-OFDMおよび/または(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)SC-FDMを使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。
【0006】
[0006]人工ニューラルネットワークは、人工ニューロン(たとえば、ニューロンモデル)の相互結合されたグループを備え得る。人工ニューラルネットワークは、算出デバイスであるか、または算出デバイスによって実施されるべき方法として表され得る。深層畳み込みニューラルネットワークなど、畳み込みニューラルネットワークは、フィードフォワード人工ニューラルネットワークのタイプである。畳み込みニューラルネットワークは、タイリングされた受容野(tiled receptive field)において構成され得るニューロンの層を含み得る。より高い効率を達成するためにニューラルネットワーク処理をワイヤレス通信に適用することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【0007】
[0007]第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信の方法が、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することを含む。本方法は、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、UEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信することをも含む。
【0008】
[0008]第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信のための装置が説明される。本装置は、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するための手段を含む。本装置は、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、UEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信するための手段をも含む。
【0009】
[0009]第1のネットワークデバイスは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとを含む。第1のネットワークデバイスは、メモリに記憶された命令をも含む。命令がプロセッサによって実行されたとき、第1のネットワークデバイスは、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するように動作可能である。第1のネットワークデバイスは、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、UEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信するようにも動作可能である。
【0010】
[0010]プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体が、第1のネットワークデバイスのプロセッサによって実行される。非一時的コンピュータ可読媒体は、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するためのプログラムコードを含む。非一時的コンピュータ可読媒体は、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによって、UEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために、第2のネットワークデバイスと通信するためのプログラムコードをも含む。
【0011】
[0011]態様は、概して、添付の図面および明細書を参照しながら実質的に説明され、添付の図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および処理システムを含む。
【0012】
[0012]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。追加の特徴および利点が説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して以下の説明を検討するとより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0013】
[0013]本開示の特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】[0014]本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークの一例を概念的に示すブロック図。
図2】[0015]本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している基地局の一例を概念的に示すブロック図。
図3】[0016]本開示のいくつかの態様による、汎用プロセッサを含むシステムオンチップ(SOC)を使用してニューラルネットワークを設計する例示的な実装形態を示す図。
図4A】[0017]本開示の態様による、ニューラルネットワークを示す図。
図4B】本開示の態様による、ニューラルネットワークを示す図。
図4C】本開示の態様による、ニューラルネットワークを示す図。
図4D】[0018]本開示の態様による、例示的な深層畳み込みネットワーク(DCN)を示す図。
図5】[0019]本開示の態様による、例示的な深層畳み込みネットワーク(DCN)を示すブロック図。
図6A】[0020]本開示の態様による、ユーザ機器が受ける空間干渉がネイバー基地局からネイバーユーザ機器(UE)へのダウンリンク送信ビームに基づく、通信ネットワークを示す図。
図6B】本開示の態様による、ユーザ機器が受ける空間干渉がネイバー基地局からネイバーユーザ機器(UE)へのダウンリンク送信ビームに基づく、通信ネットワークを示す図。
図7】[0021]本開示の態様による、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調を可能にするための、ネイバー基地局からのダウンリンク送信ビームの信号強度測定を示す、通信ネットワークの図。
図8】[0022]本開示の態様による、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調を可能にするように構成されたニューラル処理エンジンを含むネットワークのブロック図。
図9】[0023]本開示の様々な態様による、サービングセルにおける空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、ネットワークによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図。
図10】[0024]本開示の様々な態様による、ネイバーセルにおける空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、ネットワークによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図。
図11】[0025]本開示の様々な態様による、中央ノードにおける空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、デバイスによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図。
図12】[0026]本開示の様々な態様による、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、ネットワークデバイスによって実施される例示的なプロセスを示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0027]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。そうではなく、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。これらの教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、記載された態様をいくつ使用しても、装置が実装され得、または方法が実施され得る。さらに、本開示の範囲は、記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。開示される本開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0016】
[0028]次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0017】
[0029]5G以降のワイヤレス技術に一般に関連する用語を使用して態様が説明され得るが、本開示の態様は、3Gおよび/または4G技術など、ならびに3Gおよび/または4G技術を含む、他の世代ベースの通信システムにおいて適用され得ることに留意されたい。
【0018】
[0030]セル間干渉が、ユーザにとっての信号(たとえば、信号対干渉プラス雑音比(SINR))劣化を生じ得る。ユーザにとっての信号劣化は、特に、ユーザがセルエッジにあるときに著しいことがある。さらに、次世代ノードB(gNB)における大規模多入力多出力(MIMO)アンテナの導入により、このセル間干渉は、ユーザにとっての著しいSINR劣化につながり得る。たとえば、狭いダウンリンク送信ビームが、極めて方向的であり、時間とともに極めて可変であり、SINR劣化を生じ得る。特に、セルエッジにおける極めて方向的な干渉は、データレートを低減し、ユーザ経験に悪影響を及ぼし得る。さらに、干渉の高い可変性は、サポート可能な変調およびコーディング方式(MCS)を予測することなど、リンク適応を実施することをより難しくする。これは、限られた遅延バジェットを有する、レイテンシセンシティブアプリケーションにとって、困難であり得る。
【0019】
[0031]本開示のいくつかの態様では、潜在的ビクティムユーザ機器(UE)に対するネイバー基地局(たとえば、gNB)の潜在的送信ビームの影響を推論するようにニューラルネットワークがトレーニングされる。本開示のこれらの態様では、ニューラルネットワークは、UEチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)測定報告と、ビーム情報と、UEロケーションとを使用して経時的にトレーニングされる。本開示の他の態様では、データベースが、潜在的ビクティムUEに対するネイバー基地局(たとえば、gNB)の潜在的送信ビームの影響に関する情報を記憶する。本開示のこれらの態様では、データベースは、データベースルックアップが潜在的ビクティムUEに対するネイバー基地局からの潜在的影響を決定することを可能にするために、UEチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)測定報告、ビーム情報、およびUEロケーションを記憶する。
【0020】
[0032]ニューラルネットワークがビクティムUEに対するネイバー基地局の送信ビームの影響を推論するようにトレーニングされると、ネットワークデバイス(たとえば、gNB)は、ネイバー基地局と協調する。本開示のこれらの態様では、ネットワークデバイス協調は、ビクティムUEをサービスするために使用される時間/周波数リソース中のネイバー基地局によるダウンリンク送信ビームの通信を禁止し得る。たとえば、第1のユーザ機器(UE1)が、ネイバー基地局(gNB2)のダウンリンク送信ビームkからの著しい干渉を受け得る。この例では、空間セル間干渉は、ネイバー基地局gNB2が、第1のユーザ機器をサービスするリソース上でダウンリンク送信ビームkの方向においてエネルギーを送信することを回避するとき、緩和される。
【0021】
[0033]本開示の態様によれば、サービングセルは、サービスされるUEについて、ネイバーセルの異なる潜在的ダウンリンク送信ビームから受けるダウンリンク干渉を予測する。たとえば、サービングセルは、セル間ダウンリンク干渉によって潜在的に引き起こされる悪影響が所定のUE干渉しきい値を超える、サービスされるUEのサブセットを識別し得る。UEの潜在的ビクティムサブセットのこの識別はまた、UEが受信しているトラフィックのタイプなど、追加の基準を含み得る。たとえば、遅延センシティブトラフィックおよび/または高信頼性トラフィックを受信するUEが、UEの潜在的ビクティムサブセットの一部として選択され得る。
【0022】
[0034]本開示のこれらの態様では、サービングセルは、UEの潜在的ビクティムサブセットの各々について潜在的に干渉するネイバーセルに要求メッセージを送る。要求メッセージは、潜在的に干渉するネイバーセルが回避することを要求されるビームインデックスの禁止されるリストを含み得る。さらに、要求メッセージは、保護が要求される、要求される時間/周波数リソース(たとえば、時間スロット/リソースブロック(RB))を示し得る。いくつかの実装形態では、時間/周波数リソースのあらかじめ定義されたセットがあらゆるセルについて構成され、したがって、シグナリングは、単に、リソースの提案されるセットのインデックスを参照し得る。代替的に、時間/周波数リソースは、ネイバーセルが決定するように委ねられる。
【0023】
[0035]本開示のいくつかの態様では、空間セル間ダウンリンク干渉を学習することと、UEのビクティムサブセットの予測とが、アグレッサネイバーセル(aggressor neighbor cell)と呼ばれることがある、干渉セルにおいて実施される。本開示のこれらの態様では、サービングセルは、潜在的に脆弱なUEを、それらのロケーション、トラフィックタイプ、または他の選択基準に基づいて識別する。識別されると、サービングセルは、(1つまたは複数の)アグレッサネイバーセルに要求メッセージを送る。要求メッセージは、(1)(1つまたは複数の)脆弱なUEのロケーション、(2)UE干渉許容しきい値、および/または(3)保護されるリソースの需要のサブセットを示し得る。本開示の他の態様では、所望の保護されるリソースの量を表すために、ビクティムUEのトラフィック負荷の指示が提供される。
【0024】
[0036]サービングセルによって送られる要求メッセージは、リソース需要を省略し得、これは随意である。要求メッセージがリソース需要を省略したとき、保護されるリソースはネイバーセルによって決定される。さらに、各セルについて構成された時間/周波数リソースのあらかじめ定義されたセットがあり得る。この構成では、要求メッセージのシグナリングは、単に、UEリソース需要を満たすリソースの提案されるセットのインデックスを参照し得る。
【0025】
[0037]他の実装形態では、学習および予測は、ネットワークコントローラなど、集中型協調ノードにおいて実施される。たとえば、サービングセルは、潜在的に脆弱なUEを、それらのロケーション、トラフィックタイプ、または他の選択基準に基づいて識別する。識別されると、サービングセルは、集中型協調ノードに、識別された脆弱なUEに関する情報を送信する。この情報は、(1)(1つまたは複数の)脆弱なUEのロケーション、(2)脆弱なUEの干渉しきい値、および(3)トラフィック負荷(たとえば、更新されたトラフィック需要)のすべてまたはサブセットを示し得る。中央ノード協調を含むいくつかの実装形態は、複数のアグレッサネイバーセルがビクティムUEに対して干渉を潜在的に引き起こしているとき、有益であり得る。
【0026】
[0038]図1は、本開示の態様が実施され得るネットワーク100を示す図である。ネットワーク100は、5GネットワークまたはNRネットワーク、あるいはLTEネットワークなど、いくつかの他のワイヤレスネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示されている)いくつかのBS110と、他のネットワークエンティティとを含み得る。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、BSのカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするBSサブシステムを指すことができる。
【0027】
[0039]BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示されている例では、BS110aがマクロセル102aのためのマクロBSであり得、BS110bがピコセル102bのためのピコBSであり得、BS110cがフェムトセル102cのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、互換的に使用され得る。
【0028】
[0040]いくつかの態様では、セルは必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動することがある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、および/あるいはワイヤレスネットワーク100中の1つまたは複数の他のBSまたはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0029】
[0041]ワイヤレスネットワーク100はまた、リレー局を含み得る。リレー局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。リレー局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。図1に示されている例では、リレー局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。リレー局は、リレーBS、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0030】
[0042]ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、リレーBSなどを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーBSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0031】
[0043]ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0032】
[0044]UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/生体デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0033】
[0045]基地局110はニューラル処理エンジン150を含み得る。簡潔のために、1つの基地局110aのみが、ニューラル処理エンジン150を含むものとして示されているが、ネイバー基地局もニューラル処理エンジン150を含み得る。ニューラル処理エンジン150は、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測し得る。ニューラル処理エンジン150はまた、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信し得る。
【0034】
[0046]ネットワークコントローラ130はニューラル処理エンジン160を含み得る。ニューラル処理エンジン160は、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測し得る。ニューラル処理エンジン160はまた、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信し得る。
【0035】
[0047]いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UEあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得、および/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素など、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれ得る。
【0036】
[0048]概して、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリア中の単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0037】
[0049]いくつかの態様では、(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)2つまたはそれ以上のUE120が、(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接、通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、(たとえば、車両対車両(V2V)プロトコル、車両対インフラストラクチャ(V2I)プロトコルなどを含み得る)車両対あらゆるモノ(V2X)プロトコル、メッシュネットワークなどを使用して通信し得る。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実施されるものとして他の場所で説明される他の動作を実施し得る。たとえば、基地局110は、ダウンリンク制御情報(DCI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、メディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)を介して、またはシステム情報(たとえば、システム情報ブロック(SIB))を介してUE120を構成し得る。
【0038】
[0050]上記のように、図1は一例として提供されるにすぎない。他の例は、図1に関して説明されるものとは異なり得る。
【0039】
[0051]図2は、図1中の基地局のうちの1つであり得る基地局110および図1中のUEのうちの1つであり得るUE120の設計200のブロック図を示す。基地局110は、T個のアンテナ234a~234tを装備し得、UE120は、R個のアンテナ252a~252rを装備し得、ここで、概して、T≧1およびR≧1である。
【0040】
[0052]基地局110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択された(1つまたは複数の)MCSに少なくとも部分的に基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。MCSを減少させることは、スループットを低下させるが、送信の信頼性を増加させる。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、直交周波数分割多重(OFDM)などのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器232は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログにコンバート、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a~234tを介して送信され得る。以下でより詳細に説明される様々な態様によれば、同期信号は、追加の情報を伝達するためにロケーション符号化を用いて生成され得る。
【0041】
[0053]UE120において、アンテナ252a~252rが、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a~254rに提供し得る。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器254は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング中に含まれ得る。
【0042】
[0054]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告のための)制御情報とを受信および処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDM、CP-OFDMなどのために)変調器254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器254によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。
【0043】
[0055]図2の基地局110のコントローラ/プロセッサ240、および/またはUE120のコントローラ/プロセッサ280は、他の場所でより詳細に説明されるように、UE120についてのロケーションベースダウンリンク干渉支援情報を予測するための機械学習に関連する1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、図2のUE120のコントローラ/プロセッサ280は、たとえば、図8のプロセスおよび/または説明されるような他のプロセスの動作を実施または指示し得る。さらに、図2の基地局110のコントローラ/プロセッサ240は、たとえば、図9図12のプロセスおよび/または説明されるような他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ246は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上のデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0044】
[0056]いくつかの態様では、基地局110およびネットワークコントローラ130は、予測するための手段、選択するための手段、送信するための手段、受信するための手段、更新するための手段、および/または通信するための手段を含み得る。そのような手段は、図2に関して説明されるネットワークコントローラ130または基地局110の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0045】
[0057]上記のように、図2は一例として提供されるにすぎない。他の例は、図2に関して説明されるものとは異なり得る。
【0046】
[0058]いくつかの場合には、異なるタイプのアプリケーションおよび/またはサービスをサポートする異なるタイプのデバイスが、セル中に共存し得る。異なるタイプのデバイスの例は、UEハンドセット、顧客構内機器(CPE)、車両、モノのインターネット(IoT)デバイスなどを含む。異なるタイプのアプリケーションの例は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)アプリケーション、大規模マシンタイプ通信(mMTC)アプリケーション、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)アプリケーション、車両対あらゆるモノ(V2X)アプリケーションなどを含む。さらに、いくつかの場合には、単一のデバイスが、同時に、異なるアプリケーションまたはサービスをサポートし得る。
【0047】
[0059]図3は、本開示のいくつかの態様による、ニューラルネットワークトレーニングのための勾配を生成するために構成された中央処理ユニット(CPU)302またはマルチコアCPUを含み得る、システムオンチップ(SOC)300の例示的な一実装形態を示す。SOC300は、基地局110またはUE120中に含まれ得る。変数(たとえば、ニューラル信号およびシナプス荷重)、算出デバイスに関連するシステムパラメータ(たとえば、重みをもつニューラルネットワーク)、遅延、周波数ビン情報、およびタスク情報が、ニューラル処理ユニット(NPU)308に関連するメモリブロックに記憶されるか、CPU302に関連するメモリブロックに記憶されるか、グラフィックス処理ユニット(GPU)304に関連するメモリブロックに記憶されるか、デジタル信号プロセッサ(DSP)306に関連するメモリブロックに記憶されるか、メモリブロック318に記憶され得るか、または複数のブロックにわたって分散され得る。CPU302において実行される命令が、CPU302に関連するプログラムメモリからロードされ得るか、またはメモリブロック318からロードされ得る。
【0048】
[0060]SOC300はまた、GPU304、DSP306など、特定の機能に適合された追加の処理ブロックと、第5世代(5G)接続性、第4世代ロングタームエボリューション(4G LTE)接続性、Wi-Fi(登録商標)接続性、USB接続性、Bluetooth(登録商標)接続性などを含み得る接続性ブロック310と、たとえば、ジェスチャーを検出および認識し得るマルチメディアプロセッサ312とを含み得る。一実装形態では、NPUは、CPU、DSP、および/またはGPUにおいて実装される。SOC300はまた、センサープロセッサ314、画像信号プロセッサ(ISP)316、および/または全地球測位システムを含み得るナビゲーションモジュール320を含み得る。
【0049】
[0061]SOC300はARM命令セットに基づき得る。本開示の一態様では、汎用プロセッサ302にロードされる命令が、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するためのプログラムコードと、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信するためのプログラムコードとを備え得る。
【0050】
[0062]深層学習アーキテクチャは、各層において連続的により高い抽象レベルで入力を表現するように学習し、それにより、入力データの有用な特徴表現を蓄積することによって、オブジェクト認識タスクを実施し得る。このようにして、深層学習は、旧来の機械学習の主要なボトルネックに対処する。深層学習の出現より前に、オブジェクト認識問題に対する機械学習手法は、場合によっては浅い分類器(shallow classifier)と組み合わせて、人的に設計された特徴に大きく依拠していることがある。浅い分類器は、たとえば、入力がどのクラスに属するかを予測するために、特徴ベクトル成分の重み付き和がしきい値と比較され得る2クラス線形分類器であり得る。人的に設計された特徴は、領域の専門知識をもつ技術者によって特定の問題領域に適合されたテンプレートまたはカーネルであり得る。対照的に、深層学習アーキテクチャは、人間の技術者が設計し得るものと同様である特徴を表現するように学習するが、トレーニングを通してそれを行い得る。さらに、深層ネットワークは、人間が考慮していないことがある新しいタイプの特徴を表現し、認識するように学習し得る。
【0051】
[0063]深層学習アーキテクチャは特徴の階層を学習し得る。たとえば、視覚データを提示された場合、第1の層は、エッジなど、入力ストリーム中の比較的単純な特徴を認識するように学習し得る。別の例では、聴覚データを提示された場合、第1の層は、特定の周波数におけるスペクトル電力を認識するように学習し得る。第1の層の出力を入力として取る第2の層は、視覚データの場合の単純な形状、または聴覚データの場合の音の組合せなど、特徴の組合せを認識するように学習し得る。たとえば、上位層は、視覚データ中の複雑な形状、または聴覚データ中の単語を表現するように学習し得る。さらに上位の層は、共通の視覚オブジェクトまたは発話フレーズを認識するように学習し得る。
【0052】
[0064]深層学習アーキテクチャは、自然階層構造を有する問題に適用されたとき、特にうまく機能し得る。たとえば、原動機付き車両の分類は、ホイール、フロントガラス、および他の特徴を認識するための第1の学習から恩恵を受け得る。これらの特徴は、車、トラック、および飛行機を認識するために、異なる方法で、上位層において組み合わせられ得る。
【0053】
[0065]ニューラルネットワークは、様々な結合性パターンを用いて設計され得る。フィードフォワードネットワークでは、情報が下位層から上位層に受け渡され、所与の層における各ニューロンは、上位層におけるニューロンに通信する。上記で説明されたように、フィードフォワードネットワークの連続する層において、階層表現が蓄積され得る。ニューラルネットワークはまた、リカレントまたは(トップダウンとも呼ばれる)フィードバック結合を有し得る。リカレント結合では、所与の層におけるニューロンからの出力は、同じ層における別のニューロンに通信され得る。リカレントアーキテクチャは、ニューラルネットワークに順次配信される入力データチャンクのうちの2つ以上にわたるパターンを認識するのに役立ち得る。所与の層におけるニューロンから下位層におけるニューロンへの結合は、フィードバック(またはトップダウン)結合と呼ばれる。高レベルの概念の認識が、入力の特定の低レベルの特徴を弁別することを助け得るとき、多くのフィードバック結合をもつネットワークが役立ち得る。
【0054】
[0066]ニューラルネットワークの層間の結合は全結合または局所結合であり得る。図4Aは、全結合ニューラルネットワーク402の一例を示す。全結合ニューラルネットワーク402では、第1の層におけるニューロンは、第2の層における各ニューロンが第1の層におけるあらゆるニューロンから入力を受信するように、それの出力を第2の層におけるあらゆるニューロンに通信し得る。図4Bは、局所結合ニューラルネットワーク404の一例を示す。局所結合ニューラルネットワーク404では、第1の層におけるニューロンは、第2の層における限られた数のニューロンに結合され得る。より一般的には、局所結合ニューラルネットワーク404の局所結合層は、層における各ニューロンが同じまたは同様の結合性パターンを有するように構成されるが、異なる値を有し得る結合強度で構成され得る(たとえば、410、412、414、および416)。局所結合の結合性パターンは、所与の領域中の上位層ニューロンが、ネットワークへの総入力のうちの制限された部分のプロパティにトレーニングを通して調節された入力を受信し得るので、上位層において空間的に別個の受容野を生じ得る。
【0055】
[0067]局所結合ニューラルネットワークの一例は、畳み込みニューラルネットワークである。図4Cは、畳み込みニューラルネットワーク406の一例を示す。畳み込みニューラルネットワーク406は、第2の層における各ニューロンのための入力に関連する結合強度が共有されるように構成され得る(たとえば、408)。畳み込みニューラルネットワークは、入力の空間ロケーションが有意味である問題に好適であり得る。
【0056】
[0068]1つのタイプの畳み込みニューラルネットワークは、深層畳み込みネットワーク(DCN)である。図4Dは、車載カメラなどの画像キャプチャデバイス430から入力された画像426から視覚特徴を認識するように設計されたDCN400の詳細な例を示す。本例のDCN400は、交通標識と、交通標識上で提供された数とを識別するようにトレーニングされ得る。もちろん、DCN400は、車線マーキングを識別すること、または交通信号を識別することなど、他のタスクのためにトレーニングされ得る。
【0057】
[0069]DCN400は、教師あり学習を用いてトレーニングされ得る。トレーニング中に、DCN400は、速度制限標識の画像426など、画像を提示され得、次いで、出力422を生成するために、フォワードパスが算出され得る。DCN400は、特徴抽出セクションと分類セクションとを含み得る。画像426を受信すると、畳み込み層432が、特徴マップ418の第1のセットを生成するために、畳み込みカーネル(図示せず)を画像426に適用し得る。一例として、畳み込み層432のための畳み込みカーネルは、28×28特徴マップを生成する5×5カーネルであり得る。本例では、4つの異なる特徴マップが、特徴マップ418の第1のセットにおいて生成されるので、4つの異なる畳み込みカーネルが、畳み込み層432において画像426に適用された。畳み込みカーネルは、フィルタまたは畳み込みフィルタと呼ばれることもある。
【0058】
[0070]特徴マップ418の第1のセットは、特徴マップ420の第2のセットを生成するために、最大プーリング層(図示せず)によってサブサンプリングされ得る。最大プーリング層は、特徴マップ418の第1のセットのサイズを低減する。すなわち、14×14などの特徴マップ420の第2のセットのサイズが、28×28などの特徴マップ418の第1のセットのサイズよりも小さい。低減されたサイズは、メモリ消費を低減しながら、後続の層に同様の情報を提供する。特徴マップ420の第2のセットは、特徴マップの1つまたは複数の後続のセット(図示せず)を生成するために、1つまたは複数の後続の畳み込み層(図示せず)を介して、さらに畳み込まれ得る。
【0059】
[0071]図4Dの例では、特徴マップ420の第2のセットは、第1の特徴ベクトル424を生成するために畳み込まれる。さらに、第1の特徴ベクトル424は、第2の特徴ベクトル428を生成するために、さらに畳み込まれる。第2の特徴ベクトル428の各特徴は、「標識」、「60」、および「100」など、画像426の可能な特徴に対応する数を含み得る。ソフトマックス関数(図示せず)が、第2の特徴ベクトル428中の数を確率にコンバートし得る。したがって、DCN400の出力422は、画像426が1つまたは複数の特徴を含む確率である。
【0060】
[0072]本例では、「標識」および「60」についての出力422における確率は、「30」、「40」、「50」、「70」、「80」、「90」、および「100」など、出力422の他のものの確率よりも高い。トレーニングの前に、DCN400によって生成される出力422は、不正確である可能性がある。したがって、誤差が、出力422とターゲット出力との間で計算され得る。ターゲット出力は、画像426(たとえば、「標識」および「60」)のグランドトゥルースである。次いで、DCN400の重みは、DCN400の出力422がターゲット出力とより密接に整合されるように調整され得る。
【0061】
[0073]重みを調整するために、学習アルゴリズムは、重みのための勾配ベクトルを算出し得る。勾配は、重みが調整された場合に、誤差が増加または減少する量を示し得る。最上層において、勾配は、最後から2番目の層におけるアクティブ化されたニューロンと出力層におけるニューロンとを結合する重みの値に直接対応し得る。下位層では、勾配は、重みの値と、上位層の算出された誤差勾配とに依存し得る。次いで、重みは、誤差を低減するために調整され得る。重みを調整するこの様式は、それがニューラルネットワークを通して「バックワードパス」を伴うので、「バックプロパゲーション」と呼ばれることがある。
【0062】
[0074]実際には、重みの誤差勾配は、計算された勾配が真の誤差勾配を近似するように、少数の例にわたって計算され得る。この近似方法は、確率的勾配降下(stochastic gradient descent)と呼ばれることがある。システム全体の達成可能な誤差レートが減少しなくなるまで、または誤差レートがターゲットレベルに達するまで、確率的勾配降下が繰り返され得る。学習の後に、DCNは新しい画像(たとえば、画像426の速度制限標識)を提示され得、ネットワークを通したフォワードパスは、DCNの推論または予測と見なされ得る出力422をもたらし得る。
【0063】
[0075]深層信念ネットワーク(DBN:deep belief network)は、隠れノードの複数の層を備える確率モデルである。DBNは、トレーニングデータセットの階層表現を抽出するために使用され得る。DBNは、制限ボルツマンマシン(RBM:Restricted Boltzmann Machine)の層を積層することによって取得され得る。RBMは、入力のセットにわたる確率分布を学習することができる人工ニューラルネットワークのタイプである。RBMは、各入力がそれにカテゴリー分類されるべきクラスに関する情報の不在下で確率分布を学習することができるので、RBMは、教師なし学習においてしばしば使用される。ハイブリッド教師なしおよび教師ありパラダイムを使用して、DBNの下部RBMは、教師なし様式でトレーニングされ得、特徴抽出器として働き得、上部RBMは、(前の層からの入力とターゲットクラスとの同時分布上で)教師あり様式でトレーニングされ得、分類器として働き得る。
【0064】
[0076]深層畳み込みネットワーク(DCN)は、追加のプーリング層および正規化層で構成された、畳み込みネットワークのネットワークである。DCNは、多くのタスクに関して最先端の性能を達成している。DCNは、入力と出力ターゲットの両方が、多くの標本について知られており、勾配降下方法の使用によってネットワークの重みを修正するために使用される、教師あり学習を使用してトレーニングされ得る。
【0065】
[0077]DCNは、フィードフォワードネットワークであり得る。さらに、上記で説明されたように、DCNの第1の層におけるニューロンから次の上位層におけるニューロンのグループへの結合は、第1の層におけるニューロンにわたって共有される。DCNのフィードフォワードおよび共有結合は、高速処理のために活用され得る。DCNの算出負担は、たとえば、リカレントまたはフィードバック結合を備える同様のサイズのニューラルネットワークのそれよりもはるかに少ないことがある。
【0066】
[0078]畳み込みネットワークの各層の処理は、空間的に不変のテンプレートまたは基底投射と見なされ得る。入力が、カラー画像の赤色、緑色、および青色チャネルなど、複数のチャネルに最初に分解された場合、その入力に関してトレーニングされた畳み込みネットワークは、画像の軸に沿った2つの空間次元と、カラー情報をキャプチャする第3の次元とをもつ、3次元であると見なされ得る。畳み込み結合の出力は、後続の層において特徴マップを形成すると見なされ、特徴マップ(たとえば、220)の各要素が、前の層(たとえば、特徴マップ218)における様々なニューロンから、および複数のチャネルの各々から入力を受信し得る。特徴マップにおける値は、整流(rectification)、max(0,x)など、非線形性を用いてさらに処理され得る。隣接するニューロンからの値は、さらにプールされ得、これは、ダウンサンプリングに対応し、さらなる局所不変性と次元削減とを提供し得る。白色化に対応する正規化はまた、特徴マップにおけるニューロン間のラテラル抑制によって適用され得る。
【0067】
[0079]深層学習アーキテクチャの性能は、より多くのラベリングされたデータポイントが利用可能となるにつれて、または算出能力が増加するにつれて、向上し得る。現代の深層ニューラルネットワークは、ほんの15年前に一般的な研究者にとって利用可能であったものよりも数千倍も大きいコンピューティングリソースを用いて、ルーチン的にトレーニングされる。新しいアーキテクチャおよびトレーニングパラダイムが、深層学習の性能をさらに高め得る。整流された線形ユニット(rectified linear unit)は、勾配消失(vanishing gradient)として知られるトレーニング問題を低減し得る。新しいトレーニング技法は、過学習(over-fitting)を低減し、したがって、より大きいモデルがより良い汎化を達成することを可能にし得る。カプセル化技法は、所与の受容野においてデータを抽出し、全体的性能をさらに高め得る。
【0068】
[0080]図5は、深層畳み込みネットワーク550を示すブロック図である。深層畳み込みネットワーク550は、結合性および重み共有に基づく、複数の異なるタイプの層を含み得る。図5に示されているように、深層畳み込みネットワーク550は、畳み込みブロック554A、554Bを含む。畳み込みブロック554A、554Bの各々は、畳み込み層(CONV)356と、正規化層(LNorm)558と、最大プーリング層(MAX POOL)560とで構成され得る。
【0069】
[0081]畳み込み層556は、1つまたは複数の畳み込みフィルタを含み得、これは、特徴マップを生成するために入力データに適用され得る。畳み込みブロック554A、554Bのうちの2つのみが示されているが、本開示はそのように限定しておらず、代わりに、設計選好に従って、任意の数の畳み込みブロック554A、554Bが深層畳み込みネットワーク550中に含まれ得る。正規化層558は、畳み込みフィルタの出力を正規化し得る。たとえば、正規化層558は、白色化またはラテラル抑制を行い得る。最大プーリング層560は、局所不変性および次元削減のために、空間にわたってダウンサンプリングアグリゲーションを行い得る。
【0070】
[0082]たとえば、深層畳み込みネットワークの並列フィルタバンクは、高性能および低電力消費を達成するために、SOC300のCPU302またはGPU304にロードされ得る。代替実施形態では、並列フィルタバンクは、SOC300のDSP306またはISP316にロードされ得る。さらに、深層畳み込みネットワーク550は、それぞれ、センサーおよびナビゲーションに専用の、センサープロセッサ314およびナビゲーションモジュール320など、SOC300上に存在し得る他の処理ブロックにアクセスし得る。
【0071】
[0083]深層畳み込みネットワーク550はまた、1つまたは複数の全結合層562(FC1およびFC2)を含み得る。深層畳み込みネットワーク550は、ロジスティック回帰(LR)層564をさらに含み得る。深層畳み込みネットワーク550の各層556、558、560、562、564の間には、更新されるべき重み(図示せず)がある。層(たとえば、556、558、560、562、564)の各々の出力は、畳み込みブロック554Aのうちの第1のものにおいて供給された入力データ552(たとえば、画像、オーディオ、ビデオ、センサーデータおよび/または他の入力データ)から階層特徴表現を学習するために、深層畳み込みネットワーク550中の層(たとえば、556、558、560、562、564)のうちの後続の層の入力として働き得る。深層畳み込みネットワーク550の出力は、入力データ552についての分類スコア566である。分類スコア566は、確率のセットであり得、ここで、各確率は、入力データが特徴のセットからの特徴を含む確率である。
【0072】
[0084]上記のように、図3図5は例として提供される。他の例は、図3図5に関して説明されるものとは異なり得る。
【0073】
[0085]上記で説明されたように、セル間干渉が、ユーザにとっての信号(たとえば、信号対干渉プラス雑音比(SINR))劣化を生じ得る。ユーザにとっての信号劣化は、特に、ユーザがセルエッジにあるときに著しいことがある。さらに、次世代基地局(たとえば、gNB)における大規模多入力多出力(MIMO)アンテナの導入により、このセル間干渉は、極めて方向的であり、時間とともに極めて可変であり得る。残念ながら、セルエッジにおける極めて方向的な干渉は、データレートを低減し、ユーザ経験に悪影響を及ぼし得る。さらに、干渉の高い可変性は、サポート可能な変調およびコーディング方式(MCS)を予測することなど、リンク適応を実施することをより難しくする。これは、限られた遅延バジェットを有する、レイテンシセンシティブアプリケーションにとって、困難である。この限られた遅延バジェットは、選択された変調およびコーディング方式(MCS)が正確でないとき、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロシージャを通してパケットを復元するのに不十分であり得る。
【0074】
[0086]図6Aおよび図6Bは、本開示の態様による、ユーザ機器(UE)が受ける空間干渉がネイバー基地局からネイバーUEへのダウンリンク送信ビームに基づく、通信ネットワークを示す。図6Aに示されているように、第1の干渉シナリオ600では、第1のUE120-1が、ダウンリンク送信ビームiを通して第1の基地局110-1と通信する。同様に、第2のUE120-2が、ダウンリンク送信ビームjを通してネイバー基地局110-2と通信する。この例では、ダウンリンク送信ビームiに対するダウンリンク送信ビームjからの空間セル間干渉が、第1のUE120-1における最小信号劣化(たとえば、SINR=20dB)を生じる。
【0075】
[0087]図6Bは、第1のUE120-1がダウンリンク送信ビームiを通して第1の基地局110-1と通信する、第2の干渉シナリオ650を示す。対照的に、第2のUE120-2は、ダウンリンク送信ビームiに干渉するダウンリンク送信ビームkを通してネイバー基地局110-2と通信する。この例では、ダウンリンク送信ビームiに対するダウンリンク送信ビームkからの空間セル間干渉が、第1のUE120-1における著しい信号劣化(たとえば、SINR=5dB)を生じ、これは、第1のUE120-1におけるユーザ経験を劣化させる。
【0076】
[0088]図7は、本開示の態様による、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調を可能にするための、ネイバー基地局からのダウンリンク送信ビームの信号強度測定を示す、通信ネットワーク700の図である。本開示の態様によれば、潜在的ビクティムUEに対するネイバー基地局(たとえば、gNB)の潜在的送信ビームの影響を推論するようにニューラルネットワークがトレーニングされる。この例では、ビクティムユーザ機器(UE1)120-1が、ダウンリンク送信ビームi上でサービング基地局(gNB1)110-1と通信する。残念ながら、ビクティムUE1 120-1は、第2のユーザ機器(UE2)120-2と通信するために使用されるネイバー基地局(gNB2)110-2のダウンリンク送信ビームkからの著しい干渉を受ける。
【0077】
[0089]この例では、ビクティムUE1 120-1に対する空間セル間干渉は、ネイバー基地局gNB2 110-2との協調によって緩和される。たとえば、ネイバー基地局gNB2 110-2は、ビクティムUE1 120-1をサービスするリソース上でダウンリンク送信ビームkの方向においてエネルギーを送信することを回避するために、ダウンリンクビームj上で送信し得る。本開示の態様は、ビクティムUE1 110-1についての干渉を回避するために、ビクティムUE1 120-1をサービスするために使用されるリソース上でダウンリンクビームj上で送信するために、ネイバー基地局gNB2 110-2と協調する。
【0078】
[0090]本開示の態様によれば、サービング基地局gNB1 110-1のニューラルネットワークが、ビクティムUE1 120-1に対するネイバー基地局gNB2 110-2のダウンリンク送信ビームの影響を推論するようにトレーニングされる。本開示のこれらの態様では、サービング基地局gNB1 110-1は、ビクティムUE1 120-1をサービスするために使用される時間/周波数リソース上のネイバー基地局gNB2 110-2によるダウンリンク送信ビームkの通信を禁止するために、ネイバー基地局gNB2 110-2と協調する。いくつかの構成では、セル間干渉の予測は、たとえば、図8に示されているように、ニューラル処理エンジン(NPE)を用いた機械学習を使用して実施される。
【0079】
[0091]図8は、本開示の態様による、空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調を可能にするための空間セル間干渉ベース分布のニューラルネットワークベース予測のために構成されたニューラル処理エンジンを含むネットワークのブロック図である。本開示の態様では、データベースが、潜在的ビクティムUEに対するネイバー基地局(たとえば、gNB)の潜在的送信ビームの影響に関する情報を記憶する。本開示のこれらの態様では、データベースは、データベースルックアップが潜在的ビクティムUEに対するネイバー基地局からの潜在的影響を決定することを可能にするために、UEチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)測定報告、ビーム情報、およびUEロケーションを記憶する。
【0080】
[0092]図8は、ロケーションブロック830を有するUE120と、ニューラルネットワークを実装するためのニューラル処理エンジン810を有する基地局110とを含むネットワーク800を示す。この例では、ロケーションブロック830は、ニューラル処理エンジン810にUEロケーション802(X)を示す。また、ネイバーセル送信プリコーダ804(T)(たとえば、チャネル状態情報(CSI)ビームインデックス)がネイバーセルからニューラル処理エンジン810に入力される。UEロケーション802およびネイバーセル送信プリコーダ804に基づいて、ニューラル処理エンジン810は、UE120の現在のロケーションについての干渉ベース分布820(F)を予測する。たとえば、干渉(たとえば、干渉オーバーサーマル)分布が予測され得るか、または信号対干渉プラス雑音比(SINR)分布が予測され得る。
【0081】
[0093]本開示の態様では、ニューラル処理エンジン810のニューラルネットワークのトレーニングは、UEチャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)測定報告、ならびにネイバーセル送信プリコーダ804およびUEロケーション802に基づき得る。UE CSI-RS測定報告は、ネイバー基地局の各ビームについてのネイバーセル信号強度を提供する。たとえば、信号強度測定報告は、たとえば、SINR情報または基準信号受信電力(RSRP)情報を含む、CSI報告に基づき得る。本開示のいくつかの態様では、UE CSI-RS測定報告は、信号強度がサービングセルに対応し、干渉がネイバー基地局の各ビームに対応する、SINR情報を提供し得る。
【0082】
[0094]本開示のいくつかの態様では、基地局110は、サービスされるUE120に、プリコーディングされたCSI-RS信号を周期的に送る。サービスされるUE120は、チャネル条件を推定するために受信CSI-RS信号を使用し得る。サービスされるUE120は、データチャネルプリコーディングを助けるために、最も強い受信信号品質(たとえば、最も強いビーム)を生じる単一のビームまたはビームの組合せを識別するためにも、受信CSI-RS信号を使用し得る。さらに、他のセルからのCSI-RS信号が測定され得る。たとえば、UEは、他のセルからのCSI-RS信号を使用して、他のセルによって引き起こされる干渉を推定し得る。UEは、測定されたCSI-RS信号を使用して無線リソース管理を実施し得る。たとえば、UEは、他のセルの測定されたCSI-RS信号を使用して、ネイバーセルが現在のサービングセルよりも強いかどうかを識別し、これはハンドオーバをトリガし得る。実際には、UEによって実施されたCSI-RS測定は、UE120によってサービングセル110に報告される。
【0083】
[0095]図8に示されているように、ニューラル処理エンジン810のニューラルネットワークは、ネイバーセル送信プリコーダ804およびUEロケーション802に基づいて所与のUEロケーション802についての干渉ベース分布820を予測する。ネイバーセル送信プリコーダ804は、知られているコードブック内のプリコーダインデックスであり得るか、またはプリコーダ重みであり得る。本開示の態様では、UEロケーション802は、測位ソースからのUE120の(x,y,z)座標の組合せの形態で表され得る。測位ソースは、たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)、5G NRロケーションサーバなどであり得る。代替的に、UEロケーション802は、サービングセル内のUE120のロケーションを表すメトリックのセットに基づいて決定され得る。たとえば、サービングセル内のUE120のロケーションを表すメトリックのセットは、サービングセル基準信号受信電力(RSRP)信号、最も強い送信ビーム方向を示すサービングセルプリコーダ(たとえば、プリコーディング行列インジケータ(PMI))、サービングセルチャネル品質インジケータ(CQI)、および/またはサービングセルとUE120との間のチャネルについての経路損失推定値を含み得る。さらに、UEロケーション802は、他のUEセンサー情報に基づいて決定され得る。いくつかの態様では、UEロケーション802はジオロケーションであり得る。
【0084】
[0096]本開示の態様では、ニューラルネットワークのトレーニングは様々なノードにおいて実施され得る。たとえば、ニューラルネットワークのトレーニングはサービングセルにおいて実施され得る。この例では、干渉測定報告は、UEロケーション802に関する情報とともに、UE120によってサービングセルの基地局110に送られる。UE120の位置推定は、サービングセル基地局110において実施されるか、または別個のロケーションサーバによってサービングセルの基地局110に通信され得る。代替的に、UEロケーションインジケータメトリックが、UEロケーション802を決定するためにUE120によってサービングセルに報告される。
【0085】
[0097]本開示のいくつかの態様では、ニューラルネットワークのトレーニングは、図7に示されているネイバー基地局gNB2 110-2など、(1つまたは複数の)ネイバーセルにおいて実施される。本開示のこれらの態様では、サービングセルの基地局gNB1 110-1は、ネイバー基地局gNB2 110-2においてニューラルネットワークのトレーニングを実施するために、ネイバー基地局gNB2 110-2に、UEロケーション802および干渉測定報告を送る。本開示の他の態様では、ニューラルネットワークのトレーニングは集中型ノードにおいて実施される。本開示のこれらの態様では、サービングセルの基地局gNB1 110-1は、集中型ノードにおいてニューラルネットワークのトレーニングを実施するために、集中型ノードに、UEロケーション802、サービングセル識別情報(ID)、ネイバーセルID、および干渉測定報告を送る。
【0086】
[0098]ニューラルネットワークがビクティムUEに対するネイバー基地局の送信ビームの影響を推論するようにトレーニングされると、ネットワークデバイス(たとえば、gNB)は、ネイバー基地局と協調する。本開示のこれらの態様では、ネットワークデバイス協調は、ビクティムUEをサービスするために使用される時間/周波数リソース上のネイバー基地局によるダウンリンク送信ビームの通信を防ぎ得る。たとえば、図7に示されているように、UE1 120-1は、ネイバー基地局(gNB2)110-2のダウンリンク送信ビームkからの著しい干渉を受ける。この例では、空間セル間干渉は、ネイバー基地局gNB2 110-2が、UE1 120-1をサービスするために使用されるリソース上でダウンリンク送信ビームkの方向においてエネルギーを送信することを回避するとき、緩和される。
【0087】
[0099]本開示の態様によれば、予測された干渉ベース分布に従ういくつかの基準に基づいて、望ましくないネイバーセルビームが識別される。たとえば、所定のしきい値を超える平均値またはパーセンタイルがその基準であり得る。さらに、この空間干渉特徴づけは、たとえば、図9図11に示されているように、高干渉イベントを防ぐために、ネイバー基地局gNB2 110-2など、近くのセル間のスケジューリングを協調させるために使用され得る。
【0088】
[00100]図9は、本開示の様々な態様による、サービングセル900における空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、UE120(120-1、...、120-N)と、サービングセル900の基地局110-1と、ネイバーセル950(950-1、...、950-N)の基地局110-2、...、110-Nとによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図である。
【0089】
[00101]本開示の態様によれば、サービングセル900の基地局110-1は、ネイバーセル950(950-1、...、950-N)の異なる潜在的ダウンリンク送信ビームからサービングセル900中のUE120(120-1、...、120-N)が受ける潜在的ダウンリンク干渉を予測する。たとえば、サービングセル900の基地局110-1は、ネイバーセル950からのセル間ダウンリンク干渉によって引き起こされる潜在的悪影響が所定のUE干渉しきい値を超える、サービスされるUE120のサブセットを識別する。すなわち、ネイバーセル950は、潜在的に干渉するネイバーセルを含み得る。UEの潜在的ビクティムサブセットのこの識別はまた、UEが受信しているトラフィックのタイプなど、追加の基準を含み得る。たとえば、遅延センシティブトラフィックおよび/または高信頼性トラフィックを受信するUEが、UEの潜在的ビクティムサブセットの一部として選択され得る。
【0090】
[00102]時間t0において、サービングセル900の基地局110-1は、UE120の各ビクティムサブセットについて潜在的に干渉するネイバーセル950に要求メッセージを送る。要求メッセージは、潜在的に干渉するネイバーセル950が回避することを要求されるビームインデックスの要求されるリストを示す提案を含み得る。さらに、要求メッセージは、保護が要求される、要求される時間/周波数リソース(たとえば、時間スロット/リソースブロック(RB))を示し得る。たとえば、要求メッセージは、保護すべきリソースの量を示し得る。基地局110-1は、脆弱なUEがどのくらいの帯域幅を必要とするか、たとえば、割り振られるリソースの1/4を決定し得る。いくつかの実装形態では、時間/周波数リソースのあらかじめ定義されたセットが各セルについて構成され、したがって、時間t0における要求メッセージのシグナリングは、単に、リソースの提案されるセットのインデックスを参照し得る。代替的に、時間/周波数リソースの選択は、ネイバーセル950のための決定として委ねられる。
【0091】
[00103]時間t1において、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2~Nは、時間t1においてサービングセル900の基地局110-1によって受信される(1つまたは複数の)応答メッセージで応答する。応答メッセージは、要求メッセージによって示された提案の受諾であり得る。たとえば、応答メッセージは、言及された時間/周波数リソースについて、識別されたビーム方向における送信されるエネルギーを制限するための同意を示し得る。代替的に、応答メッセージは、保護されるべき時間/周波数リソースについての潜在的提案または代替提案を含み得る。たとえば、時間t1において受信される応答メッセージは、サービングセル900からの要求メッセージ中の提案(たとえば、サービング提案)が受諾されないとき、リソースの異なるセットについての代替提案を含み得る。
【0092】
[00104]サービングセル900は、ビクティムUE120が位置を変化させ、チャネル条件が変化し、および/またはトラフィック需要が変化したとき、空間セル間ダウンリンク干渉予測を周期的に繰り返し得る。たとえば、UE120はサービング基地局110-1のより近くに移動し得るか、またはUEはアイドルモードに入り得る。時間t2において、サービングセル900は、新しい条件についての更新された予測に基づいて、ネイバーセル950に、更新された要求メッセージを送り得る。さらに、時間t3において、ネイバーセル950は、同様に、更新された応答メッセージで、更新された要求メッセージに応答し得る。ビクティムUE120についての干渉脅威が消失すると、時間t4において、サービングセル900は、リソース保護を停止するためにキャンセル要求メッセージ(cancel request message)を送り得る。たとえば、サービングセル900は、ビクティムUE120がアイドルモードに入ったとき、時間t4において、キャンセル要求メッセージを送り得る。
【0093】
[00105]図10は、本開示の様々な態様による、ネイバーセル950における空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、UE120(120-1、...、120-N)と、サービングセル900の基地局110-1と、ネイバーセル950の基地局110-2とによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図である。
【0094】
[00106]本開示の態様では、空間セル間ダウンリンク干渉の予測は、アグレッサネイバーセル950と呼ばれることがある、ネイバーセル950において行われる。本開示のこれらの態様では、サービングセル900の基地局110-1は、潜在的に脆弱なUEを、それらのロケーション、トラフィックタイプ、または他の選択基準に基づいて識別する。識別されると、時間t0において、サービングセル900の基地局110-1は、アグレッサネイバーセル950に要求メッセージを送る。要求メッセージは、(1)(1つまたは複数の)脆弱なUEのロケーション、(2)UE干渉許容しきい値、および/または(3)リソース需要のサブセットを示し得る。
【0095】
[00107]時間t0においてサービングセル900の基地局110-1によって送られる要求メッセージは、リソース需要を省略し得、これは随意である。要求メッセージがリソース需要を省略したとき、保護されるリソースは、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2によって決定される。さらに、ジオロケーションの代わりに、UEのロケーションは、UEのロケーションを表すメトリックのあるセットによって表され得る。さらに、各セルについて構成された時間/周波数リソースのあらかじめ定義されたセットがあり得る。この構成では、時間t0において送られる要求メッセージのシグナリングは、単に、UEリソース需要を満たすリソースの提案されるセットのインデックスを参照し得る。
【0096】
[00108]本開示のこれらの態様では、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2は、時間t0における要求メッセージに応答して、アグレッサネイバーセル950の送信ビームからの干渉が、UE干渉しきい値を超える、ビクティムUEに対する有害な影響を引き起こすことになるかどうかを予測する。予測された有害な影響に応答して、時間t1において、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2は、サービングセル900に、ビクティムUEの要求される時間/周波数リソースについての禁止されるビーム方向における送信されるエネルギーを制限するための同意を示す応答メッセージを送る。潜在的に、時間t1における応答メッセージは、保護すべきリソースセットなど、保護されるUEのための時間/周波数リソースについての提案または(リソース需要が受諾されない場合)代替提案を含む。
【0097】
[00109]いくつかの実装形態では、サービングセル900の基地局110-1は、UE120が位置を変化させるか、チャネル条件が変化するか、またはトラフィック需要が変化したとき、保護されるUE120および保護されるリソースのロケーションおよび脆弱性を周期的に評価する。これらの変化した条件のいずれかに応答して、時間t2において、サービングセル900は、新しい条件による更新された要求メッセージを送り得る。ダウンリンク干渉が、脆弱なUE120の更新されたセットに有害であることになるかどうかを予測した後に、時間t3において、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2は、更新された応答メッセージを送信することによって、更新された要求メッセージに応答する。この例では、脆弱なUE120のセットへの干渉脅威が消失すると、時間t4において、サービングセル900の基地局110-1は、リソース保護を終了するために、アグレッサネイバーセル950にキャンセルメッセージを送り得る。
【0098】
[00110]図11は、本開示の様々な態様による、中央ノード960における空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のための、たとえば、UE120(120-1、...、120-N)と、サービングセル900の基地局110-1と、中央ノードと、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2とによって実施される例示的なプロセスを示すタイミング図である。
【0099】
[00111]いくつかの実装形態では、予測は、ネットワークコントローラ130など、中央ノード960において実施され得る。たとえば、サービングセル900の基地局110-1は、潜在的に脆弱なUEを、それらのロケーション、トラフィックタイプ、または他の選択基準に基づいて識別する。識別されると、時間t1において、サービングセル900の基地局110-1は、中央ノード960に、識別された、脆弱なUEに関するメッセージを送る。このメッセージは、(1)(1つまたは複数の)脆弱なUEのロケーション、(2)脆弱なUEの干渉しきい値、および(3)トラフィック負荷のすべてまたはサブセットを示し得る。上述のように、そのUEロケーションは、(1)測位ソースからのUEの(x,y,z)座標(たとえば、ジオロケーション)、および/または(2)サービングセル900内のUEのロケーションを表すメトリックのセットの組合せを使用して表され得る。測位ソースは、たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)ロケーションサーバ、5G NRロケーションサーバ、または他のロケーションサーバであり得る。さらに、UEロケーションを表すメトリックのセットは、サービングセル900の基準信号受信電力(RSRP)、サービングセルプリコーダ(たとえば、最も強い送信ビーム方向)、サービングセルチャネル品質インジケータ(CQI)、および/またはサービングセル900とUE120との間の経路損失推定値を含み得る。他のUEセンサー情報も、時間t0における、脆弱なUEメッセージ中に含まれ得る。
【0100】
[00112]動作中、中央ノード960は、ビクティムUE120に対するアグレッサネイバーセル950のダウンリンク送信ビームからの干渉によって引き起こされる劣化がUE干渉しきい値を超えるかどうかを予測する。時間t1において、中央ノード960は、ネイバーセルダウンリンク送信ビームの干渉がUE干渉しきい値を超えるとき、アグレッサネイバーセル950に協調要求メッセージを送信する。要求メッセージは、要求メッセージによって言及される要求される時間/周波数リソースについての指定されたビーム方向における送信されるエネルギーを制限することによってUEを保護するための提案を含み得る。応答して、時間t2において、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2は、中央ノード960に応答メッセージを送る。応答メッセージは、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2が提案を受諾することを示し得る。さもなければ、応答メッセージは、UEを保護するための代替プランを提案し得る。時間t3において、中央ノード960は、サービングセル900に、保護されるUEのための保護されるリソースのセットを示し得る応答メッセージを送る。
【0101】
[00113]いくつかの実装形態では、中央ノード960は、(1つまたは複数の)保護されるUEと、保護されるリソースとのロケーションおよび脆弱性を周期的に評価する。周期的評価は、UEのロケーション、UEのチャネル条件、および/またはUEに対するトラフィック需要の変化が検出されたかどうかを決定し得る。検出された変化に応答して、時間t4において、中央ノード960は、変化した条件に基づいて、アグレッサネイバーセル950に、更新された要求メッセージを送り得る。応答して、時間t5において、アグレッサネイバーセル950の基地局110-2は、更新された保護されるリソースを示す更新された応答メッセージで、更新された要求メッセージに応答し得る。時間t6において、中央ノード960は、サービングセル900に、保護されるリソースの更新されたセットを基地局110-1に通知し得る応答メッセージを送る。
【0102】
[00114]干渉脅威が消失すると、時間t7において、サービングセル900は、中央ノード960にキャンセルメッセージを送り、時間t8において、リソース保護を終了するために終了メッセージをトリガし得る。中央ノードを含むいくつかの実装形態は、複数のアグレッサネイバーセルがビクティムUEに対して干渉を潜在的に引き起こしているとき、有益であり得る。
【0103】
[00115]図12は、本開示の様々な態様による、ニューラルネットワークベース空間セル間干渉学習のための、たとえば、ネットワークデバイスによって実施される例示的なプロセス1200を示す流れ図である。例示的なプロセス1200は、ニューラルネットワークベース空間セル間干渉アウェアダウンリンク協調のためのネットワーク拡張の一例である。
【0104】
[00116]図12に示されているように、いくつかの態様では、プロセス1200は、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測すること(ブロック1202)を含む。たとえば、(たとえば、コントローラ/プロセッサ240、および/またはメモリ242を使用する)基地局は、空間ダウンリンクセル間ダウンリンク干渉を予測することができる。予測は、サービング基地局、アグレッサ基地局、または中央ノードにおいて行われ得る。いくつかの態様では、予測は、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要に基づく。
【0105】
[00117]いくつかの態様では、プロセス1200は、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信すること(ブロック1204)をさらに含む。たとえば、(たとえば、アンテナ234、DEMOD/MOD232、TX MIMOプロセッサ230、送信プロセッサ220、コントローラ/プロセッサ240、および/またはメモリ242を使用する)基地局は、UEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信することができる。いくつかの態様では、保護されるリソースは、禁止されるビームインデックス、保護すべき時間/周波数リソース、および/または保護すべきリソースの量を含む。
例示的な態様
[00118]態様1: 第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信の方法であって、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することと、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信することとを備える、方法。
【0106】
[00119]態様2: 第1のネットワークデバイスがサービングセルを備え、第2のネットワークデバイスが、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、方法は、第1のネットワークデバイスによって、予測されたセル間ダウンリンク干渉が所定のしきい値を超える、UEを選択することと、第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信することとをさらに備える、態様1に記載の方法。
【0107】
[00120]態様3: 要求メッセージが、過大な干渉を引き起こすビームを示す、態様1または2に記載の方法。
【0108】
[00121]態様4: 要求メッセージが、保護すべき時間/周波数リソースを示す、態様1または2に記載の方法。
【0109】
[00122]態様5: 要求メッセージが、保護すべきリソースの量を示し、量が、UEのトラフィック需要に基づいて決定される、態様1または2に記載の方法。
【0110】
[00123]態様6: 要求メッセージが、リソースセットの所定のリスト内の選択されたリソースセットのインデックスを示す、態様1または2に記載の方法。
【0111】
[00124]態様7: 要求メッセージによって示された提案の受諾を示す応答メッセージを受信することをさらに備える、態様1または2に記載の方法。
【0112】
[00125]態様8: リソースの異なるセットについての代替提案を示す応答メッセージを受信することをさらに備える、態様1または2に記載の方法。
【0113】
[00126]態様9: 更新されたUEロケーション、UEについての更新されたチャネル条件、および/またはUEについての更新されたトラフィック需要に基づく更新された予測に応答して、要求メッセージを更新することをさらに備える、態様1または2に記載の方法。
【0114】
[00127]態様10: 第1のネットワークデバイスがネイバーセルを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、方法が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信することと、要求メッセージに基づいて予測することと、第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信することとをさらに備える、態様1から9のいずれかに記載の方法。
【0115】
[00128]態様11: 第2のネットワークデバイスから、UEロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要の更新を受信することをさらに備える、態様1から10のいずれかに記載の方法。
【0116】
[00129]態様12: 第1のネットワークデバイスが中央ノードを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、方法が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信することと、第1の要求メッセージに基づいて予測することと、アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信することと、第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信することとをさらに備える、態様1に記載の方法。
【0117】
[00130]態様13: 更新されたUEロケーション、UEについての更新されたチャネル条件、および/またはUEについての更新されたリソース需要に基づいて、予測することを更新することをさらに備える、態様12に記載の方法。
【0118】
[00131]態様14: 第1のネットワークデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、UEが受ける空間ダウンリンクセル間干渉を予測するための手段と、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間ダウンリンクセル間干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信するための手段とを備える、装置。
【0119】
[00132]態様15: 第1のネットワークデバイスがサービングセルを備え、第2のネットワークデバイスが、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、装置は、第1のネットワークデバイスによって、予測された空間ダウンリンクセル間干渉が所定のしきい値を超える、UEを選択するための手段と、第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信するための手段とをさらに備える、態様14に記載の装置。
【0120】
[00133]態様16: 要求メッセージによって示された提案の受諾を示す応答メッセージを受信するための手段をさらに備える、態様15に記載の装置。
【0121】
[00134]態様17: リソースの異なるセットについての代替提案を示す応答メッセージを受信するための手段をさらに備える、態様15に記載の装置。
【0122】
[00135]態様18: 更新されたUEロケーション、UEについての更新されたチャネル条件、および/またはUEについての更新されたトラフィック需要に基づく更新された予測に応答して、要求メッセージを更新するための手段をさらに備える、態様15に記載の装置。
【0123】
[00136]態様19: 第1のネットワークデバイスがネイバーセルを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、装置が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信するための手段と、要求メッセージに基づいて予測するための手段と、第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信するための手段とをさらに備える、態様14に記載の装置。
【0124】
[00137]態様20: 第2のネットワークデバイスから、UEロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要の更新を受信するための手段をさらに備える、態様19に記載の装置。
【0125】
[00138]態様21: 第1のネットワークデバイスが中央ノードを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、装置が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信するための手段と、第1の要求メッセージに基づいて予測するための手段と、アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信するための手段と、第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信するための手段とをさらに備える、態様14に記載の装置。
【0126】
[00139]態様22: 更新されたUEロケーション、UEについての更新されたチャネル条件、および/またはUEについての更新されたリソース需要に基づいて、予測することを更新するための手段をさらに備える、態様21に記載の装置。
【0127】
[00140]態様23: プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備える、第1のネットワークデバイスであって、命令は、プロセッサによって実行されたとき、第1のネットワークデバイスに、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測することと、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信することとを行わせるように動作可能である、第1のネットワークデバイス。
【0128】
[00141]態様24: 第1のネットワークデバイスがサービングセルを備え、第2のネットワークデバイスが、潜在的に干渉するネイバーセルを備え、命令は、第1のネットワークデバイスに、予測されたセル間ダウンリンク干渉が所定のしきい値を超える、UEを選択することと、第2のネットワークデバイスに要求メッセージを送信することとをさらに行わせる、態様23に記載の第1のネットワークデバイス。
【0129】
[00142]態様25: 第1のネットワークデバイスがネイバーセルを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、命令が、第1のネットワークデバイスに、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信することと、要求メッセージに基づいて予測することと、第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信することとをさらに行わせる、態様23に記載の第1のネットワークデバイス。
【0130】
[00143]態様26: 第1のネットワークデバイスが中央ノードを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、命令が、第1のネットワークデバイスに、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信することと、第1の要求メッセージに基づいて予測することと、アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信することと、第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信することとをさらに行わせる、態様23に記載の第1のネットワークデバイス。
【0131】
[00144]態様27: 命令が、第1のネットワークデバイスに、更新されたUEロケーション、UEについての更新されたチャネル条件、および/またはUEについての更新されたリソース需要に基づいて、予測することを更新することをさらに行わせる、態様26に記載の第1のネットワークデバイス。
【0132】
[00145]態様28: プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体であって、プログラムコードは、第1のネットワークデバイスのプロセッサによって実行され、UEが受ける空間セル間ダウンリンク干渉を予測するためのプログラムコードと、選択されたリソースセットにわたってリソースを保護することによってUEの方向における空間セル間ダウンリンク干渉を低減するために第2のネットワークデバイスと通信するためのプログラムコードとを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0133】
[00146]態様29: 第1のネットワークデバイスがネイバーセルを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、非一時的コンピュータ可読媒体が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す要求メッセージを受信するためのプログラムコードと、要求メッセージに基づいて予測するためのプログラムコードと、第2のネットワークデバイスに応答メッセージを送信するためのプログラムコードとをさらに備える、態様28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0134】
[00147]態様30: 第1のネットワークデバイスが中央ノードを備え、第2のネットワークデバイスがサービングセルを備え、非一時的コンピュータ可読媒体が、第2のネットワークデバイスから、UEのロケーション、UE干渉許容しきい値、および/またはUEについてのリソース需要を示す第1の要求メッセージを受信するためのプログラムコードと、第1の要求メッセージに基づいて予測するためのプログラムコードと、アグレッサネイバーセルに、リソース保護を要求する第2の要求メッセージを送信するためのプログラムコードと、第2のネットワークデバイスに、保護されるリソースを示す応答メッセージを送信するためのプログラムコードとをさらに備える、態様28に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0135】
[00148]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0136】
[00149]使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。使用されるプロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。
【0137】
[00150]しきい値に関していくつかの態様が説明される。使用されるしきい値を満たすことは、コンテキストに応じて、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指し得る。
【0138】
[00151]説明されるシステムおよび/または方法は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードを参照せずに記載され、ソフトウェアおよびハードウェアは、説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0139】
[00152]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されおよび/または本明細書で開示されたが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際は、これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されずおよび/または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。以下に記載される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0140】
[00153]使用されるいかなる要素、行為、または命令も、明示的にそのように説明されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関係する項目、無関係の項目、関係する項目と無関係の項目の組合せなど)を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの~のみ(only one)」という句または同様の言い回しが使用される。また、使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】