(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】蒸気生成のためのシステム及び装置
(51)【国際特許分類】
A61B 18/04 20060101AFI20240219BHJP
【FI】
A61B18/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552189
(86)(22)【出願日】2022-02-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-28
(86)【国際出願番号】 US2022018075
(87)【国際公開番号】W WO2022187113
(87)【国際公開日】2022-09-09
(32)【優先日】2021-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】カールソン スティーブン ティー
(72)【発明者】
【氏名】ラウニヤール ニラジ プラサド
(72)【発明者】
【氏名】ミリジアン マーク デヴィッド
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160KK47
(57)【要約】
例示的な配置において、医療装置に使用するための蒸気発生器は、流体の供給源と流体連通し、流体の供給源からの流体が移動する少なくとも1つの流体経路を画定する加熱コアを含み得る。少なくとも1つの流体経路は、流体に乱流を発生させる1つ以上の表面を含むことができる。蒸気発生器はまた、加熱コアに配置されたコイルを含んでもよく、コイルは、少なくとも1つの流体経路に沿って移動する流体を加熱し、それによって蒸気を発生させるように電流を受けるように構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器に使用される蒸気発生器であって、
流体の供給源と流体連通し、流体の前記供給源からの流体が移動する少なくとも1つの流体経路を画定する加熱コアであって、前記少なくとも1つの流体経路は、流体に乱流を発生させる1つ以上の表面を含む、加熱コアと、
前記加熱コアの周りに配置されたコイルであって、前記少なくとも1つの流体経路に沿って移動する流体を加熱し、それによって蒸気を発生させるように、電流を受けるように構成された、コイルと、
を備える蒸気発生器。
【請求項2】
前記コイルは、流体を誘導加熱するように構成されている、請求項1に記載の蒸気発生器。
【請求項3】
前記加熱コアは格子状本体を含み、前記格子状本体の1つ以上の支柱が、流体中に乱流を発生させる前記1つ以上の表面を画定する、請求項1又は2に記載の蒸気発生器。
【請求項4】
前記加熱コアは、前記格子状本体の周りに配置されたシースをさらに含む、請求項3に記載の蒸気発生器。
【請求項5】
前記格子状本体はインコネルを含む、請求項3又は4に記載の蒸気発生器。
【請求項6】
前記格子状本体は略円筒形状を有する、請求項3~5のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
【請求項7】
前記格子状本体は、複数の支柱によって画定された複数の開口部を画定している、請求項3~6のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
【請求項8】
すべての前記開口部は互いに流体連通している、請求項7に記載の蒸気発生器。
【請求項9】
前記少なくとも1つの流体経路は、(a)前記格子状本体の長手方向軸線に略平行な通路と、(b)前記格子状本体の長手方向軸線を横切る通路と、に沿う複数の流体移動ルートを画定する、請求項3~8のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
【請求項10】
前記加熱コアの少なくとも一部は、医療装置のニードル内に配置される、請求項1~9のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
【請求項11】
前記加熱コアを有する前記ニードルの一部は、被験者の体腔内に挿入可能なシャフト内に配置される、請求項10に記載の蒸気発生器。
【請求項12】
前記加熱コアは管を含み、前記管はテクスチャ加工された壁面を有する内腔を画定し、前記テクスチャ加工された壁面が流体中に乱流を発生させる、請求項1~11のいずれか1項に記載の蒸気発生器。
【請求項13】
前記管はコイルを形成する、請求項12に記載の蒸気発生器。
【請求項14】
前記加熱コアは2つ以上のコイルを含む、請求項13に記載の蒸気発生器。
【請求項15】
前記管は非円形断面を有する、請求項14に記載の蒸気発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年3月3日に出願された米国仮出願第63/156,079号からの優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、蒸気発生のための装置、システム、および方法に関し、特に、蒸気アブレーション装置のための蒸気発生器に関する。
【背景技術】
【0003】
前立腺の病気などのある種の病状は、蒸気アブレーションを含むアブレーションによって治療することができる。このようなアブレーション又は切除は、体腔内又はその他患者の体内に挿入されるシースを有する装置を用いて行うことができる。前立腺組織などの組織を切除するか、さもなければ組織を処置するために、装置から蒸気(例えば、水蒸気)が放出される。蒸気は、装置の蒸気発生器によって発生させることができる。発生器は、現在の発生器よりも設置面積又はフットプリントが小さく、高品質の蒸気を効率的に発生させることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示のシステム、装置、および方法は、上述した欠陥のいくつかを是正し、および/または従来技術の他の側面に対処することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な配置において、医療装置に使用するための蒸気発生器は、流体の供給源と流体連通し、流体の供給源からの流体が移動する少なくとも1つの流体経路を画定する加熱コアを含み得る。少なくとも1つの流体経路は、流体に乱流を発生させる1つ以上の表面を含むことができる。蒸気発生器はまた、加熱コアの周りに配置されたコイルを含んでもよく、コイルは、少なくとも1つの流体経路に沿って移動する流体を加熱し、それによって蒸気を発生させるように、電流を受けるように構成される。
【0006】
コイルは、流体を誘導加熱するように構成することができる。
【0007】
加熱コアは、格子状本体を含むことができ、格子状本体の1つ以上の支柱が、流体中に乱流を発生させる1つ以上の表面を画定することができる。
【0008】
加熱コアは、格子状本体の周りに配置されたシースをさらに含むことができる。
【0009】
格子状本体はインコネルを含むことができる。
【0010】
格子状本体は略円筒形状を有することができる。
【0011】
格子状本体は、複数の支柱によって画定された複数の開口部を画定することができる。
【0012】
すべての開口部は互いに流体連通することができる。
【0013】
少なくとも1つの流体経路は、(a)格子状本体の長手方向軸に略平行な通路と、(b)格子状本体の長手方向軸を横切る通路と、に沿う複数の流体移動ルートを画定することができる。
【0014】
加熱コアの少なくとも一部は、医療装置のニードル内に配置することができる。
【0015】
加熱コアを有するニードルの一部は、被験者の体腔内に挿入可能なシャフト内に配置することができる。
【0016】
加熱コアは管を含むことができ、管はテクスチャ加工された壁面を有する内腔を画定することができる。テクスチャ加工された壁面が流体中に乱流を発生させることができる。
【0017】
管はコイルを形成することができる。
【0018】
加熱コアは2つ以上のコイルを含むことができる。
【0019】
管は非円形断面を有することができる。
【0020】
別の例示的な配置において、医療装置に使用するための蒸気発生器は、流体の供給源と流体連通し、流体の供給源からの流体が移動する複数の流体経路を画定する格子状本体を含むことができる。格子状本体は、複数の開口部を画定する複数の支柱を含むことができる。蒸気発生器は、格子状本体の周りに配置されたコイルをさらに含むことができる。コイルは、複数の流体経路に沿って移動する流体を加熱し、それによって蒸気を発生させるように、電流を受けるように構成されてもよい。
【0021】
複数の流体経路は、(a)格子状本体の長手方向軸に略平行な通路と、(b)格子状本体の長手方向軸を横切る通路と、に沿う流体移動ルートを画定する。
【0022】
格子状本体の少なくとも一部は、医療器具のニードル内に配置することができる。
【0023】
格子状本体は、略円筒形状を有することができる。
【0024】
さらなる例示的な配置において、医療装置に使用するための蒸気発生器は、流体の供給源と流体連通し、流体の供給源からの流体が移動する複数の流体経路を画定する格子状本体を含むことができる。複数の流体経路は、(a)格子状本体の長手方向軸に略平行な通路と、(b)格子状本体の長手方向軸を横切る通路と、に沿う流体移動ルートを画定することができる。蒸気発生器は、格子状本体の周りに配置されたコイルをさらに含むことができる。コイルは、複数の流体経路に沿って移動する流体を加熱し、それによって蒸気を発生させるように、電流を受けるように構成されてもよい。
【0025】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものに過ぎず、特許請求の範囲に記載される本発明を制限するものではないことを理解されたい。本明細書で使用される場合、用語「comprises」、「comprising」、またはそれらの他の変形は、要素のリストからなるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の他の要素を含み得るような、非排他的な包含をカバーすることを意図している。用語「例示的」は、「理想的」ではなく「例」の意味で使用される。本明細書において、用語「近位」とは、操作者に近い方向を意味し、用語「遠位」とは、操作者から遠い方向を意味する。本明細書において蒸気アブレーションが言及されているが、このような言及は限定的なものとして解釈されるべきではない。本明細書において開示される実施例はまた、他のタイプのアブレーション機構(例えば、クライオアブレーション、RFアブレーション、または他のタイプのアブレーション)、またはアブレーションに関連しない他の装置とともに使用され得る。
【0026】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本開示の実施例を示すものであり、本明細書とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】例示的なアブレーション装置の一部の側面図である。
【
図2】
図1のアブレーション装置とともに使用するための例示的な蒸気発生器を示す。
【
図3】
図2の蒸気発生器と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図4】
図2の蒸気発生器と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図5】
図2の蒸気発生器と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図6】
図1のアブレーション装置などのアブレーション装置の例示的なシャフトおよび遠位先端部を示す。
【
図7】
図6のシャフトおよび遠位先端部と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図8】
図6のシャフトおよび遠位先端部と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図9】
図6のシャフトおよび遠位先端部と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図10】
図6のシャフトおよび遠位先端部と共に使用するための例示的な加熱コアを示す。
【
図11】
図1のアブレーション装置などのアブレーション装置と共に使用するための例示的な蒸気発生器を示す。
【
図12】例えば流体コイルと共に使用する例示的な管を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
蒸気アブレーション装置のための蒸気発生器は、流体(例えば、水)がそれを通過し得る経路を画定する導電体を取り囲む高周波(「RF」)コイルを含み得る。導電体は、三次元(「3D」)金属印刷などの付加製造法によって形成することができる。RFコイルを通る電流は、電磁束を発生し、導電体に電流(渦電流など)を生じさせ、導電体の加熱を生じさせる。導電体の加熱は、そこを通過する水の加熱を引き起こし、それによって水蒸気を発生させることができる。導電体は、例えば、導電性メッシュ、格子、または1つ以上のコイルを含むことができる。発生器(RFコイルおよび導電体)は、蒸気アブレーション装置のハンドル内または蒸気アブレーション装置のシャフト内に配置することができる。水蒸気は、組織を治療的に処置するために処置部位に搬送することができる。例えば、水蒸気は組織を切除又はアブレートする。一例として、切除される組織は前立腺組織であり、切除により前立腺肥大症(BPH)を治療することができる。
【0029】
図1は、アブレーション装置10の例示的な遠位アセンブリの側面図を示す。アブレーション装置10は、ハンドル50およびシャフト11を含み得る。シャフト11は、患者の体腔内に、そうでなければ患者の体内に挿入可能である(例えば、経会陰ルートを介するなど、患者の組織を介して)。シャフト11は、遠位先端部12を有し得る。ハンドル50は、使用者によって把持されるように構成され得る。
【0030】
ニードル24は、遠位先端部12から伸長可能および/または収縮可能であってもよい。ニードル24は、ニードル24の近位端からニードル24の遠位先端に向かって延びる中央内腔またはチャネル、およびニードル24の遠位先端近傍の複数の開口を有する部材であってよい。複数の開口は、中央内腔またはチャネルの内容物(例えば、蒸気、スチーム)を、ニードル24が配置、受容、または他の方法で挿入される周囲の組織に伝達するように構成され得る。例えば、ニードル24の中央内腔またはチャネルは、その中に(例えば、蒸気発生器を介して)蒸気を受け取り、開口を介して組織に蒸気を供給するように構成されてもよい。ニードル24は、第1の挿入構成を有するように構成されてもよく、この構成では、ニードル24は、シャフト11内に収容、受容、または他の方法で配置される(例えば、ニードル24のどの部分も、遠位先端部12の長手方向軸に対して、遠位先端部12の半径方向外側に延びないように)。ニードル24は、第2の処置構成(
図1)を有してもよく、この構成では、ニードル24は、遠位先端部12から(例えば、遠位先端部12の長手方向軸に対して、遠位先端部12を遠位方向に越えて、および/または、遠位先端部12の半径方向外側に)延びている。処置構成では、ニードル24は、シャフト11の長手方向軸に対して半径方向外側に湾曲し得る。
【0031】
ハンドル50は、ハンドル50の近位端から近位方向に延びるケーブル配線52を含み得る。ケーブル配線52は、電力、流体、信号などをハンドル50またはアブレーション装置10の他の部分(例えば、シャフト11)に伝送することができる。一例では、ケーブル52は、流体源からアブレーション装置10に、水などの流体を伝送することができる。いくつかの実施形態では、蒸気発生器(本明細書において、
図2~
図14に関してさらに詳細に説明する)が、アブレーション装置10内(例えば、ハンドル50またはシャフト11内)に配置されてもよい。蒸気発生器に通される流体は、アブレーション装置10内に収容されてもよく、またはケーブル52を介してアブレーション装置10に伝送されてもよい。他の実施形態では、蒸気発生器はアブレーション装置10の外部に配置されてもよく、蒸気は蒸気発生器からケーブル10を介してアブレーション装置10に伝送されてもよい。
【0032】
図2は、例示的な蒸気発生器160を示す。蒸気発生器160は、アブレーション装置10などの装置に蒸気を供給するために使用され得る。例においては、蒸気発生器160は、ハンドル50内またはシャフト11内に配置されてもよい。他の例では、蒸気発生器160は、上述のように、アブレーション装置10の外部に配置されてもよい。蒸気発生器160は、コイル162および加熱コア170を含んでよい。コイル162を通る電流は、以下でさらに詳細に説明するように、コア170を通って移動する流体を加熱するのに役立つ。蒸気発生器160は、流体を誘導加熱するのに役立つ。
【0033】
コイル162は、RF電流または他の交流電流を流すことができる。コイル162は、コイル162が電流を流すのを補助する任意の特徴を有していてもよい。コイル162は、任意の適切な材料から作られてもよく、任意の適切な数の巻線を含んでもよい。例えば、コイル162は、リッツ線(RFエネルギーの伝送に特に効率的なタイプの線)を含むことができる。交流電流がコイル162を通過すると、電流は1つ以上の磁界を発生させることができる。コイル162は、巻き線から構成されてもよい。あるいは、コイル162は、例えば、押出成形、バインダ噴射、粉末床溶融、または任意の他の適切な形態の付加製造法/3D金属印刷を含む付加製造方法によって形成されてもよい。コイル162は、コイル162からの電流が他の構造物またはコイル162のターン間を通過するのを防止するための絶縁材料を含んでもよい。
【0034】
コア170は、格子状本体172とシース174とを含むことができる。格子状本体172は、第1の端部176および第2の端部178を有する略円筒形の全体形状を有してもよい。格子状本体は、複数のノードで交わる複数の支柱を有する複数のセルを含んでよい。格子状本体172は、パターンで複数回繰り返される1つのセル構造、またはパターンで繰り返されてもよい複数のセル構造を含んでもよい。各セルは、支柱によって画定される開口部を含むことができる。複数のセルの開口部は、全て互いに流体連通することができる。流体は、流体連通した開口部を介して、第1の端部176から第2の端部178へと流れることができる。あるいは、開口部は、第1の端部176から第2の端部178まで延びるが、第1の端部176と第2の端部178との間で互いに流体連通していない複数の経路を画定してもよい。格子状本体172は、1つ以上の導電性材料で形成されてもよく、上述の付加製造技術のいずれかにより形成されてもよい。例えば、格子状本体172は、銅のような高い熱伝導性を示す印刷可能な材料で形成されてもよい。さらに、または代替的に、格子状本体172は、17-4ステンレス、インコネル、316Lステンレス、コバルトクロム(CoCr)などのような、高い熱伝導性と生体適合性との組み合わせを示す印刷可能な材料で形成されてもよい。格子状本体172の材料は、均一であってもよいし、以下に説明するエネルギー伝達の効率を最大にするために変化させてもよい。いくつかの配置において、格子状本体172の材料は、粉末床溶融を介して形成されてもよい。
【0035】
シース174は、第1の端部176と第2の端部178との間の格子状本体172の外面を、第1の端部176と第2の端部178との間の格子状本体172の側面から流体が流出しないように、包むことができる。シース174は、金属または非金属などの任意の適切な材料で形成することができる。シース174は、材料のシートから、または付加製造法により、任意の適切な製造方法によって形成することができる。シース174は、格子状本体172と同じ材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。シース174は、例えば接着剤、溶接、または摩擦嵌合によって格子状本体172に固定することができる。シース174と格子状本体172は一緒に、格子状インフィル又は充填物(格子状本体172)を有する管(シース174)を形成することができる。
【0036】
コア170は、コイル162の中心に配置されてもよい。
図2に示すように、コア170はコイル162から隙間によって分離されていてもよい。あるいは、コイル162はコア170に接していてもよいが、電流がコイル162からコア170に流れないように絶縁されていてもよく、絶縁はコア170の加熱に耐える特性を有することができる。電流(例えば、RF電流)がコイル162を通過すると、コイル162は1つ以上の磁界を発生することができる。磁場は、格子状本体172の導電性材料内に渦電流を誘導することができる。導電性材料の抵抗を介して流れる渦電流は、格子状本体172内に熱を発生させることができる。格子状本体172の複数の支柱は、所望の加熱パターンを提供するように構成することができる。例えば、格子状本体172のある部分に、格子状本体の他の部分よりもより多くの熱が発生されてもよい。一例では、より多くの熱が、(コア170の長手方向軸に対して)格子状本体172の半径方向内側部分よりも格子状本体172の半径方向外側部分で生成されてもよい。格子状本体172の全体にわたって高品質で一貫した蒸気を発生させるために、付加的な熱が必要とされる格子状本体の部分では、より多量の熱が発生されてもよい。格子状本体172の材料は、所望の加熱パターンを容易にするように選択することができる。あるいは、格子状本体172の複数の支柱は、均等に加熱するように構成してもよい。例えば、支柱の厚さは、均等な加熱を促進するように選択されてもよい。シース174に渦電流を発生させて、シース174を加熱することもできる。
【0037】
コイル162に電流が流れるとき、流体(例えば、水)の供給源が、流体を格子状本体172の第1の端部176に流し込むことができる。格子状本体172は、流体源からの流体が移動し得る流体経路を画定し得る。流体経路は多数の分岐を含んでよく、流体がたどる特定のルートは様々であってよい。例えば、ルートは、格子状本体172の長手方向軸に略平行な、および格子状本体172の長手方向軸を横切る流体の移動を促進することができる。流体が格子状本体172の支柱および/またはシース174を通過すると、熱が格子状本体172および/またはシース174から流体に伝達され、それによって流体が加熱される。格子状本体172を通る流れは乱流であることができ、流体と接触してそれを加熱するために大きな表面積を提供する。乱流は、効率的な熱の流れを促進することができる。流体は、蒸気が発生するように十分に加熱することができる。例えば、流体の実質的に全てが蒸気に変化することができる。格子状本体172の構成は、流体が接触する大きな表面積を提供し、効率的な加熱を提供する。加熱されるために流体が流れるコイルと比較して、格子状本体172は、より小さな設置面積又はフットプリントを占有しながら、(流体と接触する格子状本体172の大きな表面積に起因して)同じ加熱を提供する。より小さいフットプリントは、製造効率および/またはアブレーション装置10のより小さいサイズを促進し得る。例えば、蒸気発生器160は、アブレーション装置10のハンドル50内のより小さい空間を占めることができ、ハンドル50をより小さいサイズで製造することを可能にし、追加の構成要素(例えば、制御基板または他の電子機器)のための空間を生じさせ、ハンドル50内の蒸気発生器160の代替の位置を可能にし、または空間のより大きな利用可能性のためにハンドル50の製造を容易にする。さらに、上述されたように、蒸気発生器160のより小さい外形又はプロファイルは、シャフト11内に発生器160を配置することを可能にし得る。
【0038】
コイルと比較して、例えば、流体の通路の長さは、格子状本体172を通してより短くすることができ、蒸気発生器160を通るより速い移動を提供し、それにより、より効率的な熱伝達をもたらす。すなわち、格子を通過する流体が移動する通路の全長は、コイルの様々なターンの周りを通過する流体の通路の全長よりも短くてもよい。コア170から流体への効率的な熱伝達は、高品質で均一な蒸気を生成する。蒸気の質は、混合物中の水と蒸気の比率である。例えば、混合物は水100%、蒸気0%でスタートする。しかし、熱が加わると相変化が起こり、蒸気の割合が増加する。最終的には、すべての水が水蒸気に変換され、混合物は0%の水と100%の水蒸気となる。蒸気は気体であり、液体よりも容易に(例えば、より自由に)組織内の間質腔を通過し得るため、蒸気の質が高いほど(例えば、比率が高いほど)、組織(例えば、前立腺組織)の治療に理想的である。
【0039】
蒸気発生器160は、
図2に示されていない追加の要素を有していてもよい。例えば、熱電対は、コア170の加熱制御を可能とするために、格子状本体172などのコア170の一部に結合されてもよい。
【0040】
図3A~
図5Cは、例示的なコア370、470、570を示す。コア370、470、570は、上述したコア170の任意の特徴を有することができる。コア370、470、570の各々は、それぞれ、格子状本体372、472、572と、それぞれ、シース374、474、574とを有することができる。格子状本体372、472、572は格子状本体172の任意の特性を有することができ、シース374、474、574はシース174の任意の特性を有することができる。
図3A/3B、
図4A/4B、および
図5A/5Bは、それぞれ、格子状本体372、472、572のみを示す。
図3A、
図4A、および
図5Aは断面図を示し、
図3B、
図4B、および
図5Bは斜視図を示す。
図3C、
図4C、および
図5Cは、それぞれ、シース374、474、574を含むコア370、470、570を示す。コア370、470、570は、格子状本体372、472、572が互いに異なる格子/セルパターンを有し得ることを除いて、同一であり得る。例えば、格子状本体372、472、572の各々は、コイル162と各格子状本体372、472、572との間の表面積、セルサイズ、背圧、及び熱伝導率のバランスをとるように選択された変化する格子/セルパターンを有することができる。
【0041】
格子状本体372、472、572を以下に個別に説明するが、以下に説明する特性は、任意の組み合わせで互いに組み合わせることができることが理解されよう。形状および構造は、多種多様なパターンを生成するために混合およびマッチングされてもよい。以下の格子状本体372、472、572のパターンは単なる例示である。本開示の範囲内で、多種多様な構造/パターンを使用することができる。
【0042】
図3Aおよび
図3Bに示されるように、コア370の断面層格子状本体372は、クローバー/丸みを帯びた「X」形状の支柱を含むことができる。一実施例では、この同じパターンが、格子状本体372の長さにわたって層状に繰り返されてもよい。層は、格子状本体372が一体部品であるように、格子状本体372の長手方向軸に沿って少なくとも部分的に延びる支柱を介して互いに相互接続されてもよい。
図3Aおよび
図3Bに示すように、クローバー/丸みを帯びた「X」形状を有する層は、互いに対してオフセット/回転されてもよい。格子状本体372の断面スライスは均一でなく、すべての断面がクローバー/丸みを帯びた「X」形状を含むとは限らない。例えば、特定の断面スライスは、クローバー/丸みを帯びた「X」形状の支柱を接続するが、それ自体はクローバー/丸みを帯びた「X」形状ではない支柱のみを含むことができる。一例では、交互の層が使用されてもよく、この場合、クローバー/丸みを帯びた「X」形状の支柱は、層間で互いにオフセットされる(例えば、クローバー/丸みを帯びた「X」形状が、クローバー/丸みを帯びた「X」形状のアームに平行な方向にシフトされるように)。層は、格子状本体372の厚さ全体にわたってパターンで繰り返されてもよい(例えば、1つおきの層が同じであってもよい)。あるいは、他のパターンの層を使用してもよい。さらに、層は、代替的に、互いに異なる形状の支柱を有してもよい。
【0043】
クローバー/丸みを帯びた「X」形状の支柱と、様々な層を連結する支柱との間の空間は、流体が通過し得る開口部を形成することができる。すべての開口部は互いに流体連通していてもよい。従って、水、又は別の流体は、格子状本体372の第1の端部から格子状本体372の第2の端部へ通過することができる。流体は、格子状本体372を横方向に(格子状本体372の長手方向軸に垂直に)通過することもできる。格子状本体372を通って移動する流体は、格子状本体372を通って移動する際に、格子状本体372の支柱に接触しながら、様々な通路を横断することができる。上述したように、格子状本体372の支柱は、流体を加熱することができる。
【0044】
図4A~
図4Cは、代替的な格子状本体472を示す。格子状本体372に関して上述したように、格子状本体472は、格子状本体472の長手方向軸に沿って互いに積み重ねられる複数の層を含むことができる。特に
図4Aの断面図に示されるように、格子状本体472の層は、略格子状又はグリッド状のパターンの支柱を含むことができる。支柱は、複数の開口部を画定し、これらは丸みを帯びた形状、丸みを帯びた四角形、または代替の形状であってもよい。ストラットは、グリッド状パターンから長手方向に延びて(例えば、複数の開口部のうちの1つの側面を画定するストラットに沿って途中まで)、複数の層を一緒に結合することができる。層を連結する支柱は、格子状本体472の長手方向軸に垂直な横方向に格子状本体472を通る開口部を残すことができる。格子状本体472の開口部は、すべて互いに流体連通することができる。
【0045】
格子状本体472の層は、開口部が格子状本体472の長手方向軸に沿って互いに整列するように、すべて同じであって同じ向きを有してもよい。あるいは、格子状本体472の層は、開口部が整列しないように互いにオフセットしていてもよい。例えば、格子状本体472の層は、互いに対して相対的に回転されていてもよく、または互いから横方向にオフセットされていてもよい。格子状本体472(および/または本明細書に記載される他の格子状本体)の層は、層によって画定される平面が長手方向軸に対して垂直でないように角度を付けられてもよい。層は、互いに対して異なる角度を有してもよいし、同じ角度を有してもよい。
【0046】
格子状本体372に関して上述したように、流体は、格子状本体472を通って全体的に長手方向に流れることができる。流体は、格子状本体472の第1の端部から格子状本体472の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動して、様々な通路をとることができる。格子状本体472の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されることができる。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、気化させることができる。
【0047】
図5A~
図5Cは、代替的な格子状本体572を示す。格子状本体572は、略魚網パターンを有することができる。格子状本体572の開口部は、長円形または魚の目形であってもよい。あるいは、開口部は、丸みを帯びた形状、正方形、菱形、三角形、扇形、または任意の他の適切な形状を有してもよい。開口部はすべて同じ形状であってもよいし、互いに異なる形状であってもよい。
【0048】
格子状本体372、472は、不均一な断面(離散的な支柱が互いに層を結合することができる)を有してもよく、格子状本体572は、均一な断面を有してもよい。
図5A~
図5Cに示すパターンは、格子状本体572の全長に沿って延びていてもよい。格子状本体572は、そこを通って長手方向に延びる複数のチャネルを画定することができる。チャネルは、離散的(互いに流体連通していない)であってもよいし、流体連通していてもよい。例えば、開口部は、チャネル間で格子状本体に周期的に形成することができる。
【0049】
格子状本体372、472に関して上述したように、流体は格子状本体572を通って一般的に長手方向に流れることができる。チャネルが離散的である場合、流体は個々のチャネル内に保持され得る。チャネルが流体連通している場合、流体は、格子状本体572の第1の端部から格子状本体572の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動し、様々な通路をとることができる。格子状本体572の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されてもよい。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、気化させることができる。
【0050】
図6は、蒸気アブレーション装置610の例示的なシャフト611を示す。蒸気アブレーション装置610は、蒸気アブレーション装置10の任意の特徴を有してよく、シャフト611は、シャフト11の任意の特性を有してよい。シャフト611は、(遠位先端部12の任意の特性を有する)遠位先端部612で終端することができる。ニードル624(ニードル24の任意の特性を有する)は、シャフト611の内腔を通って延びることができる。蒸気発生器660(上述の蒸気発生器160の任意の特性を有する)は、ニードル624に対して配置することができる。すなわち、このような配置では、ニードル624自体がインコネルまたは他の同様の金属/材料で形成され、蒸気発生器660の一部として機能することができる。言い換えれば、ニードル624の長さは、蒸気発生器の一部(例えば、RFコイル162と同様のRFコイル)によって取り囲まれて(例えば、包まれて)いてもよい。ニードル24に関して上述したように、ニードル624の一部は、シャフト611に対して伸長可能および収縮可能であってもよく、そのため、ニードル624は、選択的にシャフト611の外側に延びることができる。ニードル624の遠位先端は、ニードル624がシャフト611に対して半径方向外側に延びるのを容易にするように曲げ可能であってもよい。
【0051】
曲げ可能な部分の近位にあるニードル624の部分(例えば、ニードル624の約6インチ)は、任意の適切な材料(例えば、インコネル)であってよい蒸気発生器660の少なくとも一部を含む(または形成する)ことができる。蒸気発生器660を少なくとも部分的にニードル624内に(またはニードル624の一部として)含めることは、そのような位置が蒸気発生器と標的組織との間の距離を最小化し、それによって蒸気送達通路に沿って発生し得る凝縮を最小化するため、組織への送達のために非常に純粋な蒸気を提供することができる。上述したように、蒸気発生器660から供給される蒸気は、蒸気発生器の他の位置と比較して、小さな移動距離を有し得る。ニードル624内(またはニードル624の一部としての)蒸気発生器660のこのような位置決めは、ニードル624の外側ジャケットを冷却する必要性を低減または排除し得る。例えば、蒸気発生器がハンドルのような他の場所に配置され、それによって、ハンドルおよびシャフト全体の温度を、取り扱いのための許容可能な温度閾値を超えないように制御する必要がある配置とは対照的に、(ニードル624内またはニードル624の一部として)シャフト611の遠位端に沿って蒸気発生器660を配置することは、シャフト611のこの部分のみの冷却を可能にする。
【0052】
一例では、ニードル624のシースは、蒸気発生器660を取り囲むことができる。別の例では、発生器660は、ニードル624の外面を形成してもよい。蒸気発生器660は、
図2に関して上述したように、コイル162を含むことができる。発生器660のいくつかの部分(例えば、コイル162)は、ニードル624の外側に(例えば、放射状に取り囲むように)配置されてもよく、一方、コア(コア170、370、470、570の任意の特性を有する)は、ニードル624の内側に配置することができる。
【0053】
図7A~
図10Cは、蒸気発生器660と共に使用するための例示的なコア770、870、970、1070を示す。例示的なコア770、870、970、1070は、蒸気発生器160と共に使用されてもよい。コア770、870、970、1070は、上述したコア170、370、470、570の任意の特徴を有することができる。コア770、870、970、1070の各々は、それぞれ、格子状本体772、872、972、1072と、それぞれ、シース774、874、974、1074とを有することができる。格子状本体772、872、972、1072は、格子状本体172、372、472、572の任意の特性を有することができ、シース774、874、974、1074は、シース174、374、474、574の任意の特性を有することができる。
図7A/7B、
図8A/8B、
図9A/9B、および
図10A/10Bは、それぞれ、格子状本体772、872、972、1072のみを示す。
図7A、
図8A、
図9A、および
図10Aは断面図を示し、
図7B、
図8B、
図9B、および
図10Bは斜視図を示す。
図7C、
図8C、
図9C、および
図10Cは、それぞれ、シース774、874、974、1074を含むコア770、870、970、1070を示す。コア770、870、970、1070は、格子状本体772、872、972、1072が互いに異なる格子/セルパターンを有し得ることを除いて、同一であってもよい。例えば、格子状本体772、872、972、1072の各々は、表面積、セルサイズ、背圧、およびコイル162と各格子状本体772、872、972、1072との間の熱伝導率のバランスをとるように選択された、変化する格子/セルパターンを有することができる。
図7A~
図10Cに示す格子パターンは単なる例示である。格子状本体372、472、572のものを含む代替の格子パターンを使用してもよい。本明細書に開示された格子状本体の特性は、どのように組み合わせてもよく、格子状本体の特徴を混合して組み合わせてもよい。
【0054】
図7A~
図7Cは、例示的な格子状本体772を示す。格子状本体372、472、および572に関して上述したように、格子状本体772は、格子状本体772の長手方向軸に沿って互いに積層される複数の層を含み得る。
図7Aの断面図に特に示されるように、格子状本体772の層は、行および列に配置された正方形または矩形形状の切り抜き/開口部を画定する支柱を含むことができる。層は、格子状本体772の外側面上の接合部773で接合することができる。例えば、層は、2、3、4、またはそれ以上の接合部で一緒に接合されてもよい。支柱775は、複数の層を一緒に結合するために、層間(例えば、4つの隣接する正方形/矩形の開口部の頂点間の中間)に延びてよい。あるいは、支柱775は省略されてもよい。層を連結する支柱は、格子状本体772の長手方向軸に垂直な横方向に格子状本体772を通る開口部を残すことができる。格子状本体772の開口部は、すべて互いに流体連通することができる。
【0055】
格子状本体772の層は、開口部が格子状本体772の長手方向軸に沿って互いに整列するように、すべて同じであって同じ向きを有してもよい。あるいは、格子状本体772の層は、開口部が整列しないように互いにオフセットしていてもよい。例えば、格子状本体772の層は、互いに対して相対的に回転されていてもよく、または互いから横方向にオフセットされていてもよい。格子状本体772(および/または本明細書に記載される他の格子状本体)の層は、層によって画定される平面が長手方向軸に対して垂直でないように角度を付けられてもよい。層は、互いに対して異なる角度を有してもよいし、同じ角度を有してもよい。
【0056】
格子状本体372、472、および572に関連して上述したように、流体は格子状本体772を通って全体的に長手方向に流れることができる。流体は、格子状本体772の第1の端部から格子状本体772の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動して、様々な通路をとることができる。格子状本体772の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されることができる。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、気化させることができる。
【0057】
図8A~
図8Cは、例示的な格子状本体872を示す。格子状本体372、472、572、および772に関して上述したように、格子状本体872は、格子状本体872の長手方向軸に沿って互いに積層される複数の層を含むことができる。
図8Aの断面図に特に示されるように、格子状本体872の層は、行および列に配置された円形の開口部/切り抜きを画定する支柱を含むことができる。支柱875は、複数の層を一緒に結合するために、層間に延びてよい。層を連結する支柱875は、格子状本体872の長手方向軸に垂直な横方向に格子状本体872を通る開口部を残すことができる。例えば、
図8Bに示すように、水の横方向の通過を可能にするために、円形の開口部が形成されてもよい(例えば、格子状本体872は、格子状本体872の長手方向軸に平行な平面を規定する円形の開口部を有してもよい)。格子状本体872の開口部は、すべて互いに流体連通することができる。
【0058】
格子状本体872の層は、開口部が格子状本体872の長手方向軸に沿って互いに整列するように、すべて同一であって同じ向きであってもよい。あるいは、格子状本体872の層は、開口部が整列しないように互いにオフセットしていてもよい。例えば、格子状本体872の層は、互いに対して相対的に回転されていてもよく、または互いから横方向にオフセットされていてもよい。格子状本体872(および/または本明細書に記載される他の格子状本体)の層は、層によって画定される平面が長手方向軸に対して垂直でないように角度を付けられてもよい。層は、互いに対して異なる角度を有してもよいし、同じ角度を有してもよい。
【0059】
格子状本体372、472、572、772に関して上述したように、流体は格子状本体872を通って全体的に長手方向に流れることができる。流体は、格子状本体872の第1の端部から格子状本体872の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動して、様々な通路をとることができる。格子状本体872の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されることができる。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、気化させることができる。
【0060】
図9A~
図9Cは、例示的な格子状本体972を示す。格子状本体372、472、572、772、および872に関して上述したように、格子状本体972は、格子状本体972の長手方向軸に沿って互いに積層される複数の層を含むことができる。
図9Aの断面図に特に示されるように、格子状本体972の層は、列状に配置された六角形の開口部/切り抜きを規定する支柱を含むことができる。支柱は、ハニカムパターンを有することができる。支柱は、複数の層を一緒に結合するために、層の支柱間に延在することができる。長手方向の支柱は、六角形の開口部が妨げられることなく互いに整列され得るように、層間で、格子状本体972の長手方向軸に平行に延びることができる。層を連結する支柱は、格子状本体972の長手方向軸に垂直な横方向に格子状本体972を通る開口部を残すことができる。格子状本体972の開口部は、すべて互いに流体連通することができる。
【0061】
格子状本体972の層は、開口部が格子状本体972の長手方向軸に沿って互いに整列するように、すべて同じであって同じ向きであってもよい。あるいは、格子状本体972の層は、開口部が整列しないように互いにオフセットしていてもよい。例えば、格子状本体972の層は、互いに対して相対的に回転されていてもよく、または互いから横方向にオフセットされていてもよい。格子状本体972(および/または本明細書に記載される他の格子状本体)の層は、層によって画定される平面が長手方向軸に対して垂直でないように角度を付けられてもよい。層は、互いに対して異なる角度を有してもよいし、同じ角度を有してもよい。
【0062】
格子状本体372、472、572、772、および872に関して上述したように、流体は、格子状本体972を通って全体的に長手方向に流れることができる。流体は、格子状本体972の第1の端部から格子状本体972の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動して、様々な通路をとることができる。格子状本体972の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されることができる。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、気化させることができる。
【0063】
図10A~
図10Cは、例示的な格子状本体1072を示す。格子状本体1072は、織物パターン、ニットパターン、またはかぎ針編みパターンを有することができる。支柱は、格子状本体1072を通る長手方向および横方向の流体の流れを可能にし、流体内に乱流を発生させることができる。
図10Aの断面図に特に示されるように、格子状本体1072の層は、列状に配置された平行四辺形の開口部/切り抜きを画定する支柱を含むことができる。格子状本体1072の開口部は、すべて互いに流体連通することができ、又は開口部のサブセットのみが互いに流体連通していてもよい。
【0064】
格子状本体372、472、572、772、872、および972に関して上述したように、流体は、格子状本体1072を通って全体的に長手方向に流れることができる。流体は、格子状本体1072の第1の端部から格子状本体1072の第2の端部まで全体的に長手方向に移動する際に、長手方向および横方向に移動して、様々な通路をとることができる。格子状本体1072の支柱は、
図2に関連して上述したように、加熱されることができる。加熱された支柱は、流体に熱を伝え、流体を気化させることができる。
【0065】
図11は、代替の蒸気発生器1160を示す。蒸気発生器は、本明細書に記載される以外は、蒸気発生器160または660の任意の特性を有することができる。蒸気発生器1160は、RFコイル162の任意の特性を有することができるRFコイル1162を含むことができる。蒸気発生器1160は、1つまたは複数のコイルを含み得る加熱コア1180を有することができる。一例では、加熱コア1170は、第1の流体コイル1182および第2の流体コイル1184を含む複数の流体コイルを含んでもよい。示されるように、第2の流体コイル1184は、第1および第2の流体コイル1182、1184が同心状に配置されるように、半径方向で第1の流体コイル1182内に配置することができる。加熱コア1180は、互いに同心状に配置することができる代替の数のコイル(例えば、3つ以上のコイル)を含んでもよい。
【0066】
流体コイル1182、1184は、流体の供給源からの流体が移動し得る1つ以上の流体経路を画定することができる。流体コイル1182は、RFコイル1162から流体コイル1182、1184を絶縁し得るシース1164によって封止され得るか、またはその逆であってもよい。そのようであるので、シース1164は、ポリイミドなどの高温熱可塑性プラスチックで形成することができる。シース1164は、RFコイル1162から流体コイル1182および/または1184への電流の直接的な流れを防止するように絶縁性であることができる。RFコイル1162は、蒸気発生器160のRFコイル162に関して上述したように、流体コイル1182、1184を加熱することができる。
【0067】
上述のように、第1の流体コイル1182及び第2の流体コイル1184は、同心状に配置することができる。例えば、第2の流体コイル1184は、第1の流体コイル1182内に配置することができる。第1の管腔1183は第1の流体コイル1182を通って延びることができ、第2の管腔1183は第2の流体コイル1184を通って延びることができる。第1の管腔1183と第2の管腔1185は、互いに流体連通していてもよい。流体は、加熱中に第1の管腔1183および第2の管腔1185を通過することができる。流体は、最初に流体コイル1182、1184のうちの一方を通過し、次に流体コイル1182、1184のうちの他方を通過してもよい。例えば、流体源は、流体コイル1182、1184の一方の端部に流体を供給してもよい。流体は、管腔1183または1185を通って流体コイル1182、1184の一方の他端まで移動することができる。その後、流体は、流体コイル1182、1184の他方の管腔1183または1185に入り、流体コイル1182、1184の他方の端部に達するまで、管腔1183または1185を通って流れることができる。管腔1183、1185は、流体が蒸気発生器1160の同じ端部に出入りするように、直接接合されてもよい。あるいは、管の部品(図示せず)が管腔1183と1185にまたがっていてもよい。このような構成では、流体は、蒸気発生器1160の一方の端に流入し、蒸気発生器1160の他方の端から流出するか、または蒸気発生器1160の同じ端に流入し、同じ端から流出する。流体コイル1182、1184は、コイル1182、1184の多数の構成が実現され得るように、3D印刷を介して形成することができることが理解される。例えば、いくつかの配置では、複数の独立した流体経路が形成されてもよく、または1つの連続的な巻線経路が形成されてもよい。いくつかの配置では、流体コイルは、一端から始まり、第2の端部に向かって円形に上向きに巻かれ、次いで、内側コイルを形成するためにそれ自体で折り畳まれ(例えば、反転、回転)、第1の端部に向かって下向きに巻かれて戻ることができる。別の配置では、流体コイルの第1のコイル層は、第1の方向(例えば、時計回り)に巻いて円形または半円形の形状の外側セグメントを形成し、次にセグメントの中心に向かって折り返し、第2の方向(例えば、反時計回り)に巻いて内側コイルセグメントを形成することができる。このパターンを繰り返し、長手方向に沿って多数の層を形成することができる。
【0068】
流体コイル1182と1184は、インコネルなどの任意の適切な材料で形成することができる。流体コイル1182と1184は、同じ材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。また、単一のコイルに沿って材料が異なっていてもよい。流体コイル1182、1184の壁の厚さは均一であってもよいし、所望の加熱プロファイルを提供するために変化させてもよい。流体コイル1182および/または1184は、管を巻くことによって形成されてもよい。あるいは、流体コイル1182および/または1184は、蒸気発生器160に関して上述した任意の技術を含む付加製造法によって形成されてもよい。
【0069】
発生器1160は、1つの流体コイルのみを使用する発生器よりも利点を提供することができる。発生器1160は、同心コイルにより、より小さいフットプリント内で同じ長さの流体移動を提供することができる。より小さなフットプリントは、発生器160に関して上述した任意の利点を有することができる。実際、発生器1160は、加熱経路の長さを2倍にするか、または他の方法で増加させることができ、それによって流体が加熱コイル内に配置される時間を増加させるので、既存の発生器よりも高品質の蒸気を生成することができる。
【0070】
図12A~
図12Dは、テクスチャ加工された内面を有する例示的な管を示す。管は、蒸気発生器1160などの発生器、または任意の他の蒸気発生器で使用するためのコイルまたは他の構造を形成するために使用することができる。管は、流体源からの流体の流れが横断するための1つ以上の流体経路を画定することができる。
図12A~
図12Dの管のテクスチャ加工された表面は、蒸気発生器1160などの蒸気発生器におけるエネルギーの効率的な伝達のために、より高い表面積を提供することができる。テクスチャ加工された表面は、流体の乱流を増加させ、効率的な加熱をさらに促進することができる。
図12A~
図12Dの管はまた、流体を運ぶために単一のコイルのみを使用する発生器を含む他の蒸気発生器と共に使用されてもよい。テクスチャ加工された表面は、乱流を促進しながらその表面積を最大化するように選択することができる。
図12A~
図12Dに示されている管は、インコネルなどの任意の適切な材料で、本明細書に記載されている任意の付加製造技術などの任意の適切な方法によって形成することができる。管は、同じ材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。材料は、単一の管内で異なっていてもよい。
【0071】
図12Aは、第1の管1280を示す。
図12Aに示すように、管1280の少なくとも1つの断面は、複数のディンプル1288を含むことができる。ディンプル1288は、管1280の内面1286に沿って延びるチャネルの断面であってもよい。ディンプル1288は、チャネルの少なくともいくつかが丸みを帯びた底部を有することがあるため、略丸みを帯びた断面を有することができる。チャネルは、内面1286の周囲に環状に、および/または管1280の長手方向に沿って延びることができる。チャネルは、均一な幅および/または可変の幅を有することができる。チャネルは、内面1286において菱形および/または三角形の形状を形成することができる。例えば、いくつかのチャネルは、互いに平行に、管1280の内面1286の周囲に環状に延びることができる。チャネルの他のものは、管1280の内面1286の周囲に螺旋状に延びるか、さもなければ内面1286に沿って斜めに延び、それによって環状チャネルと三角形を形成することができる。内面1286のテクスチャ又は構造は、流体に乱流を生じさせ、平滑な内面よりも流体と接触するための大きな表面積を提供することができる。したがって、内面1286のテクスチャは、改善された流体加熱および改善された蒸気発生を促進することができる。
【0072】
図12Bは、内面1386を有する例示的な管1380を示す。断面において、管1380の壁は、より大きなディンプル1388およびより小さなディンプル1390を有することができ、これらのディンプルはそれぞれ丸みを帯びた形状を有することができる。大きいディンプル1388は、内面1386に形成された大きい凹部の部分であることができる。小さいディンプル1390は、内面1386に形成された小さい凹部の部分であることができる。内面1386の凹部は、様々なサイズおよびプロファイルを有することができる。例えば、凹部は、魚の鱗タイプのパターンまたは任意の適切なタイプのパターンを形成することができる。内面1386のテクスチャは、流体に乱流を生じさせ、平滑な内面よりも流体と接触するための大きな表面積を提供することができる。したがって、内面1386のテクスチャは、改善された流体加熱および改善された蒸気発生を促進することができる。
【0073】
図12Cは、内面1486を有する例示的な管1480を示す。断面において、管1480の壁は、
図12Cに示されている8つの平坦面および8つの角部のような、角部又はコーナーによって分離された平坦面を有することができる。角部は、管1480の内面1486に沿って延びるチャネルの断面であってもよい。チャネルは、内面1486の周囲に環状方向に、及び/又は管1480の長手方向に沿って延びることができる。チャネルは、均一な幅および/または可変の幅を有することができる。チャネルは、内面1486において菱形および/または三角形の形状を形成することができる。例えば、いくつかのチャネルは、互いに平行に、管1480の内面1486の周囲に環状に延びることができる。チャネルの他のものは、管1280の内面1486の周囲に螺旋状に延びるか、さもなければ内面1486に沿って斜めに延び、それによって環状チャネルと三角形を形成することができる。内面1486のテクスチャ又は構造は、流体に乱流を生じさせ、平滑な内面よりも流体と接触するための大きな表面積を提供することができる。したがって、内面1486のテクスチャは、改善された流体加熱および改善された蒸気発生を促進することができる。
【0074】
図12Dは、内面1586を有する例示的な管1580を示す。断面において、管1580の壁は、それぞれが複数のセグメント(例えば、丸みを帯びたセグメントまたは直線セグメント)を有することができるディンプル1588を有することができる。ディンプル1588は、内面1586に形成された凹部の断面であってもよい。内面1586の凹部は、様々な深さおよび断面サイズを含む、様々なサイズおよびプロファイルを有することができる。内面1586のテクスチャ又は構造は、流体に乱流を生じさせ、平滑な内面よりも流体と接触するための大きな表面積を提供することができる。したがって、内面1586のテクスチャは、改善された流体加熱および改善された蒸気発生を促進することができる。
【0075】
図13は、発生器1160のような発生器、または加熱のために流体を運ぶためにコイルを使用する他の発生器において使用され得る例示的なコイル1680を示す。コイル1680は、流体源からの流体が移動し得る流体経路を画定することができる。コイル1680の特徴は、
図12A~
図12Dの特徴と共に使用されてもよい。
図13に示されるように、コイル1680の壁1692は、細長い形状を有してもよく、それによって、細長い断面を有する管腔を画定する。例えば、
図13に示されるように、壁は、楕円形の形状を有してよく、楕円形の開口部を画定することができる。他の例では、壁は、細長い断面を有する内腔を画定するために、レーストラック形状、矩形、卵形、楕円形、または他の適切な形状であってもよい。コイル1680の内腔の形状は、そこを通過する流体のより効率的な加熱を提供し得る。コイル1680の壁1692から(コイル1680の断面の短軸に沿って)内腔の中心までの距離が減少すると、その中を移動する流体へのより良い熱の伝導を提供することができる。例えば、そこを通過する流体を加熱することによって形成される蒸気は、丸い断面を有するコイルによって生成される蒸気と比較して、より湿潤でないものとできる。コイル1680は、インコネルなどの任意の適切な材料で、本明細書に記載される任意の付加製造技術などの任意の適切な方法によって形成することができる。コイル1680の材料は、効率的な加熱を提供するために、均一であっても不均一であってもよい。壁1692の幅は、コイル1680の内腔を通過する流体を効率的に加熱するために、均一であってもよいし、変化してもよい。
【0076】
図14は、発生器1160のような発生器、または加熱のために流体を運ぶためにコイルを使用する他の発生器において使用され得る例示的なコイル1780を示す。コイル1780は、流体源からの流体が移動し得る流体経路を画定することができる。コイル1780の特徴は、
図12A~
図12Dおよび
図13の特徴と共に使用されてもよい。
図13に示すように、コイル1780の壁1792は、任意の適切な断面形状およびサイズを有する内腔1794を画定することができる。例えば、
図14に示すように、壁1792は、円形の断面形状を有する内腔1794を画定することができる。円形断面を有する壁を有する通常のコイルでは、巻線間にほぼ三角形状の間隙が形成され得る。
図14のコイル1780では、インフィル1796がコイル1780の内径に存在するはずの隙間を埋めることができる。インフィル1798は、そうでなければコイル1780の外径に存在するであろう隙間を埋めることができる。充填物1796/1798の一方のみを使用して、内径のみまたは外径のみが充填物を有するようにしてもよい。あるいは、インフィル1796/1798の両方を使用することもできる。インフィル1796および1798は、間隙の一部のみを充填してもよいし、間隙のすべてを充填してもよい。例えば、
図14に示すように、インフィル1796は、コイル1780の滑らかで真っ直ぐな内径を形成することができ、インフィル1798は、コイル1780の滑らかで真っ直ぐな外径を形成することができる。インフィル1796および/または1798は、コイル1780がその中に形成されたらせん状内腔1794を有する円筒を形成するように、壁1792と共に均一な材料で形成されてもよい。分かれた壁1792が
図17に例示の目的で示されているが、円形の壁1792が存在しないような単一の均一な構造が形成されてもよい。
【0077】
丸みを帯びた断面を有するコイルに存在するであろう隙間をなくすことは、コイル1780に沿ってより効率的な熱伝達を提供し得る。熱は、コイル1780(および本明細書で開示される任意のコア、格子状本体、およびコイル)を通って伝導することができ、インフィル1796、1798は、そのような熱伝導を改善し、それによってより高品質の蒸気を提供することができ、流体に必要な移動通路がより短くなり、それによってコイル1780の長さを減少させることが可能になる。コイル1780の長さの減少は、発生器160に関して上述した省スペースの効率を提供し得る。コイル1780は、インコネルなどの任意の適切な材料で、本明細書に記載される任意の付加製造技術などの任意の適切な方法によって形成され得る。コイル1780の材料は、効率的な加熱を提供するために、均一であっても不均一であってもよい。壁1792および/またはインフィル1796、1798の幅は、コイル1780の内腔を通過する流体を効率的に加熱するために、均一であってもよいし、変化してもよい。
【0078】
本明細書に記載されるいずれのデバイスも、より効率的な熱および/またはエネルギー伝達を提供するための追加の特徴を有することができる。例えば、本明細書に記載される実施例は、本明細書に記載される任意の付加製造方法によって形成される特徴を含むことができる。例えば、熱電対及び/又はリッツ線とコイル/コアとの間の改善された接続を提供するために、本明細書に開示される任意のコイル又はコアの肥厚又は平坦化された部分などの特徴を形成することができる。厚くされた部分または平坦化された部分は、熱電対、リッツワイヤ、または他の構造体のワイヤのためのランディングパッドを提供することができ、破断または漏れの影響を受けやすい領域/溶接を回避または低減するように、熱電対、リッツワイヤ、または他の構造体が付着する堅牢な領域/厚くされた部分を追加することによって、様々な構造体の溶接を改善することができる。
【0079】
本開示の原理は、特定の用途のための例示的な実施例を参照して本明細書に記載されているが、本開示はこれに限定されないことが理解されるべきである。当業者であって、本明細書で提供される教示にアクセスできる者は、追加の修正、適用、および等価物の置換はすべて、本明細書で説明される実施例の範囲内にあることを認識するであろう。従って、本発明は、前述の説明によって限定されるものとはみなされない。
【国際調査報告】