(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-27
(54)【発明の名称】通信経路の切り替え方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 36/00 20090101AFI20240219BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240219BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240219BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20240219BHJP
H04W 40/22 20090101ALI20240219BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W88/04
H04W92/18
H04W76/14
H04W40/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554314
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2022083111
(87)【国際公開番号】W WO2022206612
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110343630.9
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リャン,ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン,チエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本出願は、通信経路の切り替え方法及び端末を開示し、無線通信技術分野に属し、本出願の実施例の通信経路の切り替え方法は、再構成メッセージを受信するステップであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含むステップと、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられるステップとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートUEによって実行される通信経路の切り替え方法であって、
再構成メッセージを受信するステップであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含むステップと、
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられるステップとを含む、通信経路の切り替え方法。
【請求項2】
前記ターゲットタイマは、
前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマと、
前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップは、
前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動するステップと、
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えた後に、前記方法は、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことと、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップの後に、前記方法は、
第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止することと、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けることとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップは、
前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動するステップと、
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップの後に、前記方法は、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記再構成メッセージが、少なくとも一つのリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記少なくとも一つのリレーUEのうちのいずれか一つである、請求項4から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことは、
前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つのリレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記PC5接続は、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む、請求項4から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことは、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信したことを含む、請求項4又は7に記載の方法。
【請求項12】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの後に、前記方法は、
前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの後に、前記方法は、
前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、
前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたものと、
前記再構成メッセージの指示によって得られたものとのうちのいずれか一つであり、ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの前に、前記方法は、
前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記複数のリレーUEから第一のリレーUEを選択することをさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
通信経路の切り替え装置であって、
再構成メッセージを受信するための受信モジュールであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるようリモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む受信モジュールと、
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するための切り替えモジュールであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる切り替えモジュールとを含む、通信経路の切り替え装置。
【請求項17】
前記ターゲットタイマは、
前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマと、
前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記切り替えモジュールは、前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記切り替えモジュールはさらに、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことと、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記切り替えモジュールはさらに、第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止することと、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けることとに用いられる、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記切り替えモジュールは、前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記切り替えモジュールはさらに、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記再構成メッセージが、少なくとも一つのリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記少なくとも一つのリレーUEのうちのいずれか一つである、請求項19から21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記切り替えモジュールはさらに、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つのリレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定するために用いられる、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記PC5接続は、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む、請求項19から24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
前記切り替えモジュールはさらに、前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信するために用いられる、請求項19又は22に記載の装置。
【請求項27】
前記切り替えモジュールはさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
前記切り替えモジュールはさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項29】
前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、
前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたものと、
前記再構成メッセージの指示によって得られたものとのうちのいずれか一つであり、ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである、請求項27又は28に記載の装置。
【請求項30】
前記切り替えモジュールはさらに、前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記複数のリレーUEから第一のリレーUEを選択するために用いられる、請求項16から18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載の通信経路の切り替え方法のステップを実現する、端末。
【請求項32】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載の通信経路の切り替え方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本発明は、2021年03月30日に中国特許局で提出された、出願番号が202110343630.9であり、発明名称が「通信経路の切り替え方法、装置及び端末」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的に通信経路の切り替え方法、装置及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
第五世代ニューラジオ(5th Generation New Radio、5G NR)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムなどの通信システムは、いずれもサブリンク(Sidelink、SL)伝送をサポートすることができ、即ちユーザ機器(User Equipment、UE、即ちリモートUEである)の間は、ネットワーク側機器を介さずに物理層上でデータ伝送を直接に行うことができる。
【0004】
しかし、SLリレー(Relay)シナリオに存在する通信経路切り替え(Path switch)の問題、例えば端末が、基地局に直接接続される通信経路から、リレー端末を介して基地局に間接的に接続される通信経路に切り替えられる必要があるという問題について、現在、切り替えプロセスの順調な進行を確保するために、これをサポートするものとしての信頼できる1セットの切り替えフローがまだ欠けている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、SLリレーシナリオに存在する通信経路切り替えプロセスが順調に進行できないという問題を解決できる通信経路の切り替え方法、装置及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、リモートUEによって実行される通信経路の切り替え方法を提供し、前記方法は、再構成メッセージを受信するステップであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含むステップと、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられるステップとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、通信経路の切り替え装置を提供し、前記装置は、再構成メッセージを受信するための受信モジュールであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む受信モジュールと、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するための切り替えモジュールであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる切り替えモジュールとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0010】
第五の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、前記リモートUEは、再構成メッセージを受信し、且つ前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動することによって、リモートUEは、通信経路の切り替え結果を明確にし、さらに通信経路切り替えフローの順調な実行を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本出願の例示的な実施例による無線通信システムの構造概略図である。
【
図2】本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の別の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の別の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の別の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法のフローチャートである。
【
図6】本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え装置のブロック構造概略図である。
【
図7】本出願の例示的な実施例による端末のブロック構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0017】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0018】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造概略図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(evolution Node-B、eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0019】
ここで、いくつかの通信シナリオでは、リモート(Remote)UEは、ネットワーク側機器12とデータを伝送する必要があるが、カバレッジが良くないため、リレー(Relay)UEを介して中継する必要があり、ここで、relay UEとネットワーク側機器12との間は、Uuインターフェースを採用して接続されてもよく、relay UEとremote UEとの間は、サイドリンク(sidelink、SL)インターフェースを採用して接続されてもよく、ここで、SLインターフェースは、PC5インターフェースと呼ばれてもよい。一般的には、relay UEは、オープンであり、任意のremote UEにサービスを提供できる。
【0020】
この場合に、以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による技術案を詳細に説明する。
【0021】
説明すべきこととして、本出願の実施例による通信経路の切り替え方法では、通信シナリオによって、リモートUEとリレーUEの役割を交換することが可能であり、例えばいくつかの通信シナリオでは、前記リモートUEは、リレーUEとして上り下りリンクのデータ転送などを行ってもよく、別のいくつかの通信シナリオでは、前記リレーUEは、リモートUEとしてもよく、本実施例はここで制限しない。
【0022】
この場合に、
図2に示すように、本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法200のフローチャートであり、この方法200は、端末(例えばリモートUE)によって実行されてもよいが、これに限らず、具体的に端末にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法200は、少なくとも以下のステップを含んでもよい。
【0023】
S210、再構成メッセージを受信する。
【0024】
ここで、前記再構成メッセージ(切り替えコマンドとして理解されてもよい)は、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路は、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路は、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む。例えば、再び
図1を参照すると、前記第一の経路は、前記端末11が前記基地局12に直接接続されることであってもよく、前記第二の経路は、前記端末11が別の端末11を介して前記基地局12に間接的に接続されることであってもよい。注意すべきこととして、前述した第一の基地局と第二の基地局とは、同一の基地局であってもよく、異なる基地局であってもよく、本実施例は、これに対して制限しない。
【0025】
可能な実現方式として、前記再構成メッセージは、第一の経路から前記第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられることに加えて、少なくとも一つの第一のリレーUEの情報など、例えば前記第一のリレーUEの識別子情報を指示することもできる。
【0026】
理解できるように、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記複数のリレーUEのうちのいずれか一つであってもよい。選択的に、前記第一のリレーUEは、プロトコルにより約定されるもの又は上位層シグナリングにより構成されるものなどであってもよく、ここで制限しない。
【0027】
S220、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動する。
【0028】
ここで、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果(例えば切り替え失敗、切り替え成功、切り替え進行中)を決定するために用いられ、それによって前記リモートUEは、前記ターゲットタイマの運行状態に基づいて、通信経路の切り替え結果を明確にすることによって、通信経路切り替えフローの順調な実行を確保することができる。選択的に、前記ターゲットタイマの起動オケージョンについては、プロトコルにより約定されてもよく、上位層シグナリングにより構成されてもよく、ここで制限しない。
【0029】
本実施例では、可能な実現方式として、前記ターゲットタイマは、以下の(1)-(2)のうちのいずれか一つを含む。
【0030】
(1)前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマ。
【0031】
ここで、このタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のものである。本実施例では、前記タイマの値は、プロトコルにより規定され又は上位層シグナリング又はネットワーク側機器により構成されてもよい。
【0032】
(2)前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマ。ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む。
【0033】
ここで、前記指定タイマは、従来のタイマ、例えばT304などであってもよい。しかし、注意すべきこととして、本実施例では、この指定タイマの値は、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる切り替えプロセスに特に適合したものであり、例えば前記第一の経路から前記第三の経路に切り替えられる(つまり、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続される)場合、前記指定タイマの値は、第一の時間であり、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる場合、前記指定タイマの値は、第二の時間であり、前記第二の時間は、前記第一の時間と異なり(例えば第一の時間が前記第二の時間よりも大きく又は前記第一の時間が第二の時間よりも小さく)、又は、前記第二の時間は、前記第一の時間と同じである。選択的に、前記指定タイマの値は、プロトコルにより約定されるもの又は基地局により構成されるものなどであってもよい。
【0034】
本実施例では、前記リモートUEは、再構成メッセージを受信し、且つ前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動することによって、リモートUEは、通信経路の切り替え結果を明確にし、さらに通信経路切り替えフローの順調な実行を確保することができる。
【0035】
図3に示すように、本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法300のフローチャートであり、この方法300は、端末(例えばリモートUE)によって実行されてもよいが、これに限らず、具体的に端末にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法300は、少なくとも以下のステップを含んでもよい。
【0036】
S310、再構成メッセージを受信する。
【0037】
ここで、前記再構成メッセージは、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路は、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路は、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む。
【0038】
理解できるように、S310の実現プロセスは、前述方法の実施例200における関連記述を参照できることに加えて、可能な実現方式として、前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記リモートUEは、リレー再選択プロセスに基づいて前記複数のリレーUEから候補の第一のリレーUEを選択し、さらにこの候補の第一のリレーUEとのPC5接続を試行して、通信経路の切り替えを実現することができる。
【0039】
S320、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動する。
【0040】
ここで、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる。
【0041】
理解できるように、S320の実現プロセスは、方法の実施例200における関連記述を参照できることに加えて、本実施例における可能な実現方式として、S320の実現プロセスは、S321とS322を含んでもよいが、それらに限らず、内容は、以下のとおりである。
【0042】
S321、前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動する。
【0043】
ここで、S321に記載の再構成メッセージ、ターゲットタイマの関連記述について、前述方法の実施例200における関連記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0044】
S322、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替える。
【0045】
ここで、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、前記リモートUEが前記第一のリレーUEとのPC5接続(つまり、Sidelinkリンク接続であり、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続などを含んでもよい)を確立すること、前記リモートUEが無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)再構成メッセージを送信すること、前記第一のリレーUEがランダムアクセスプロセスを開始することなどを含んでもよいが、それらに限らず、ここで制限しない。
【0046】
この場合に、可能な実現方式として、以下の(1)-(3)のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記リモートUEは、経路切り替えに成功したと判定し、及び前記ターゲットタイマを停止してもよい。
【0047】
(1)前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したこと。
【0048】
理解できるように、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つの(又はいずれか一つの)リレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続(PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む)を確立したと決定する。
【0049】
例えば、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEの情報があることを指示する場合、リモートUEがそのうちの一つのリレーUEとのPC5接続の確立に失敗した後に、リモートUEは、他の一つ又は複数のリレーUEとのPC5接続の確立を試行してもよく、少なくとも一つとの接続確立に成功した場合、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定する。
【0050】
可能な実現方式として、前記リモートUEが第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止し、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けてもよい。
【0051】
(2)前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したこと。
【0052】
ここで、前記リモートUEは、前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信してもよい。本実施例では、前記第四の基地局は、前記第二の基地局と同じであってもよく、異なってもよく、ここで制限しない。
【0053】
(3)前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこと。
【0054】
ここで、前記第五の基地局は、前記再構成メッセージを送信する基地局と同じであってもよく、異なってもよい。言い換えれば、前記第五の基地局は、前記第二の基地局と同じであってもよく、異なってもよく、ここで制限しない。
【0055】
本実施例では、前記リモートUEは、再構成メッセージを受信した場合に、ターゲットタイマを起動し、さらに前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられ、最後に、所定条件を満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することによって、通信経路切り替えフローの順調な実行をさらに確保することができる。
【0056】
図4に示すように、本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法400のフローチャートであり、この方法400は、端末によって実行されてもよいが、これに限らず、具体的に端末にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法400は、少なくとも以下のステップを含んでもよい。
【0057】
S410、再構成メッセージを受信する。
【0058】
ここで、前記再構成メッセージは、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路は、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路は、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む。
【0059】
理解できるように、S410の実現プロセスは、前述方法の実施例200及び/又は300における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0060】
S420、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動する。
【0061】
ここで、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる。
【0062】
理解できるように、S420の実現プロセスは、方法の実施例200及び/又は300における関連記述を参照できることに加えて、本実施例における可能な実現方式として、S420の実現プロセスは、S421とS422を含んでもよいが、それらに限らず、内容は、以下のとおりである。
【0063】
S421、前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動する。
【0064】
ここで、S321に記載の再構成メッセージ、ターゲットタイマの関連記述について、前述方法の実施例200及び/又は300における関連記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0065】
理解できるように、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つの(又はいずれか一つの)リレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続(つまり、Sidelinkリンク接続であり、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む)を確立したと決定する。
【0066】
S422、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替える。
【0067】
前述S322と類似するように、S422に記載のリモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、前記リモートUEが成功裏にRRC再構成メッセージを送信すること、前記第一のリレーUEがランダムアクセスプロセスを開始することなどを含んでもよいが、それらに限らない。
【0068】
この場合に、可能な実現方式として、以下の(1)-(2)のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記リモートUEは、経路切り替えに成功したと判定し、及び前記ターゲットタイマを停止してもよい。
【0069】
(1)前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したこと。
【0070】
ここで、前記リモートUEは、前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信してもよい。本実施例では、前記第四の基地局は、前記第二の基地局と同じであってもよく、異なってもよく、ここで制限しない。
【0071】
(2)前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこと。
【0072】
ここで、前記第五の基地局は、前記再構成メッセージを送信する基地局と同じであってもよく、異なってもよい。言い換えれば、前記第五の基地局は、前記第二の基地局と同じであってもよく、異なってもよく、ここで制限しない。
【0073】
本実施例では、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動し、さらに前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられ、最後に、所定条件を満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することによって、通信経路切り替えフローの順調な実行をさらに確保することができる。
【0074】
図5に示すように、本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え方法500のフローチャートであり、この方法500は、端末(例えばリモートUE)によって実行されてもよいが、これに限らず、具体的に端末にインストールされたハードウェア及び/又はソフトウェアによって実行されてもよい。本実施例では、前記方法500は、少なくとも以下のステップを含んでもよい。
【0075】
S510、再構成メッセージを受信する。
【0076】
ここで、前記再構成メッセージは、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路は、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路は、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む。
【0077】
S520、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動する。
【0078】
ここで、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる。
【0079】
理解できるように、S510とS520の実現プロセスは、前述方法の実施例200-400における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0080】
S530、前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び所定操作を実行し、前記所定操作は、以下の(1)-(3)の少なくとも一つを含む。
【0081】
(1)前記リモートUEがRRC接続再構築プロセス(RRC re-establishment procedure)を開始すること。
【0082】
(2)前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告すること。
【0083】
ここで、前記リモートUEが失敗に関連する情報を基地局に報告することは、通信経路の切り替えプロセスにおいて、前記リモートUEが依然として元の基地局との接続を維持することができること、例えば前記リモートUEが通信経路の切り替えプロセスにおいて元の基地局との接続(例えばDAPS- Dual Active Protocol Stackベアラを構成する)を切断しないこと、又は、この時に経路変換を開始する基地局がリモートUEの基地局のうちの一つ(例えばマスターセルグループ(Master Cell Group、MCG)又はセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG))であり、リモートUEに同時に別の基地局(例えばSCG又はMCG)が接続されており、別の基地局に報告できることである。
【0084】
前記経路切り替え失敗に関連する情報は、切り替えに失敗した第一のリレーUEに対応する識別子(Identity、ID)、切り替え失敗の原因などを含んでもよく、これに対して制限しない。
【0085】
(3)前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこと。
【0086】
選択的に、前記第二のリレーUEは、以下の(3a)-(3b)のいずれか一つである。
【0087】
(3a)前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたもの。
例えば前記リモートUEは、リレー再選択プロセスに基づいてリレー再選択を行ってもよい。
【0088】
(3b)前記再構成メッセージの指示によって得られたもの。ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである。
【0089】
理解できるように、前述(3a)と(3b)に基づいて得られた第二のリレーUEは、同じであってもよく、異なってもよく、ここで制限しない。
【0090】
例示的には、本実施例では、前記ターゲットタイマがタイムアウトする前に、及び/又は、PC5接続の回数がN(即ち第一の数値である)回を超える前に、前記リモートUEは、新たなリレーUE(即ち前述した第二のリレーUE)との接続の確立を常に試行してもよい。ここで、前記第一の数値は、プロトコルにより約定されるもの又は基地局により構成されるものであってもよく、前記再構成メッセージにより指示されたリレーUEの数に基づいて決定されてもよく、ここで制限しない。
【0091】
さらに、前述実現方式に加えて、可能な実現方式として、前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記リモートUEは、以下の(1)-(2)の少なくとも一つを実行してもよい。
【0092】
(1)前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始すること。
【0093】
(2)前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこと。
【0094】
ここで、前記第三のリレーUEは、以下の(2a)又は(2b)のいずれか一つであってもよい。
【0095】
(2a)前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたもの。
【0096】
(2b)前記再構成メッセージの指示によって得られたもの。ここで、前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである。
【0097】
理解する必要があることとして、本実現方式の実現プロセスについて前述S530の実現プロセスを参照することができ、例えば前記第三のリレーUEの関連記述は、前述の、前記第二のリレーUEに対する記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0098】
本実施例では、前記リモートUEは、前記ターゲットタイマがタイムアウトしたかどうか、及び/又は、PC5接続の回数が所定値を超えたかどうかに基づいて、後続の切り替え操作を実行するかどうか、例えばRRC接続再構築プロセスを開始するかどうか、リレーUE再選択プロセスを開始するかどうかなどを決定してもよく、それによって、切り替えフローの確実な進行をさらに確保し、無線通信システムの性能を向上させることができる。
【0099】
また、本実施例による前述方法の実施例200-500は、L2アーキテクチャに適用されてもよく、L3アーキテクチャに適用されてもよい。ここで、L2アーキテクチャの特徴は、リレーUEが、それにより中継されるデータに対して完全なプロトコルスタックを有さず、即ち無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)と物理(PHY)という基本的なレイヤ2(L2)伝送プロトコルスタックを除き、対応するRRC、サービスデータ適応プロトコル(Service Data Adaptation Protocol、SDAP)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)などのプロトコルスタックがなく、RLCベアラ(bearer)のみでリモートUEのデータを乗せて伝送することである。
【0100】
L3アーキテクチャの特徴は、リレーUEが完全なプロトコルスタックを有し、即ちRLC、MACとPHYという基本的なL2伝送プロトコルスタックに加えて、RRC、SDAP、PDCPなどのプロトコルスタック(例を挙げるだけで、必ずしもすべてがあるとは限らない)も有し、remote UEのデータを乗せて伝送するために用いられることである。
【0101】
説明すべきこととして、本出願の実施例による通信経路の切り替え方法では、実行本体は、通信経路の切り替え装置、又は、この通信経路の切り替え装置における通信経路の切り替え方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では通信経路の切り替え装置による通信経路の切り替え方法の実行を例にして、本出願の実施例による通信経路の切り替え装置を説明する。
【0102】
図6に示すように、本出願の例示的な実施例による通信経路の切り替え装置600のブロック構造概略図であり、前記装置600は、再構成メッセージを受信するための受信モジュール610であって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含む受信モジュール610と、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するための切り替えモジュール620であって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられる切り替えモジュール620とを含む。
【0103】
選択的に、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマと、前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む。
【0104】
選択的に、前記切り替えモジュール620は、前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる。
【0105】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことと、前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる。
【0106】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止することと、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けることとに用いられる。
【0107】
選択的に、前記切り替えモジュール620は、前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる。
【0108】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる。
【0109】
選択的に、前記再構成メッセージが、少なくとも一つのリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記少なくとも一つのリレーUEのうちのいずれか一つである。
【0110】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つのリレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定するために用いられる。
【0111】
選択的に、前記PC5接続は、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む。
【0112】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信するために用いられる。
【0113】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び、前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告することと、前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0114】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0115】
選択的に、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたものと、前記再構成メッセージの指示によって得られたものとのうちのいずれか一つであり、ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである。
【0116】
選択的に、前記切り替えモジュール620はさらに、前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記複数のリレーUEから第一のリレーUEを選択するために用いられる。
【0117】
本出願の実施例では、前記リモートUEは、再構成メッセージを受信し、且つ前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動することによって、リモートUEは、通信経路の切り替え結果を明確にし、さらに通信経路切り替えフローの順調な実行を確保することができる。
【0118】
本出願の実施例における通信経路の切り替え装置は、装置であってもよく、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0119】
本出願の実施例による通信経路の切り替え装置は、
図2から
図5の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、前述方法の実施例200-500に記載の方法を実現するために用いられる。この端末の実施例は、上記端末側の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0121】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0122】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0124】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0125】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0126】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0127】
ここで、プロセッサ710は、再構成メッセージを受信することであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含むことと、前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動することであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられることとに用いられる。
【0128】
選択的に、前記ターゲットタイマは、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマと、前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む。
【0129】
選択的に、前記プロセッサ710は、前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる。
【0130】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことと、前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる。
【0131】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止することと、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けることとに用いられる。
【0132】
選択的に、前記プロセッサ710は、前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動することと、前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えることとに用いられる。
【0133】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止するために用いられる。
【0134】
選択的に、前記再構成メッセージが、少なくとも一つのリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記少なくとも一つのリレーUEのうちのいずれか一つである。
【0135】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つのリレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定するために用いられる。
【0136】
選択的に、前記PC5接続は、PC5-S接続及び/又はPC5-RRC接続を含む。
【0137】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信するために用いられる。
【0138】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び、前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告することと、前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0139】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0140】
選択的に、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたものと、前記再構成メッセージの指示によって得られたものとのうちのいずれか一つであり、ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである。
【0141】
選択的に、前記プロセッサ710はさらに、前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記複数のリレーUEから第一のリレーUEを選択するために用いられる。
【0142】
本出願の実施例では、再構成メッセージを受信し、且つ前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動することによって、リモートUEは、通信経路の切り替え結果を明確にし、さらに通信経路切り替えフローの順調な実行を確保することができる。
【0143】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記通信経路の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0144】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0145】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記通信経路の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0146】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0147】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記通信経路の切り替え方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0148】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0149】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0150】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモートUEによって実行される通信経路の切り替え方法であって、
再構成メッセージを受信するステップであって、前記再構成メッセージが、第一の経路から第二の経路に切り替えるよう前記リモートUEに指示するために用いられ、前記第一の経路が、前記リモートUEが第一の基地局に直接接続されることを含み、前記第二の経路が、前記リモートUEが第一のリレーUEを介して第二の基地局に接続されることを含むステップと、
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップであって、前記ターゲットタイマが、前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられる時の切り替え結果を決定するために用いられるステップとを含む、通信経路の切り替え方法。
【請求項2】
前記ターゲットタイマは、
前記リモートUEが前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるために専用のタイマと、
前記第一の経路から第三の経路に切り替えられる時に採用される指定タイマとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第三の経路は、前記リモートUEが第三の基地局に直接接続されることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップは、
前記再構成メッセージを受信した場合に、前記ターゲットタイマを起動するステップと、
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えた後に、前記方法は、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことと、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することをさらに含み、
又は、
第一のリレーUEとのPC5接続の確立を開始した場合に、前記ターゲットタイマを一時停止することと、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを運行し続けることとをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップは、
前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立した場合に、前記ターゲットタイマを起動するステップと、
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記再構成メッセージに基づいて、前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えるステップの後に、前記方法は、
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことと、
前記第一のリレーUEが第五の基地局へのランダムアクセスプロセスを成功裏に完了したこととのうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記ターゲットタイマを停止することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記再構成メッセージが、少なくとも一つのリレーUEがあることを指示する場合に、前記第一のリレーUEは、前記少なくとも一つのリレーUEのうちのいずれか一つである、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記再構成メッセージに基づいて、前記リモートUEが第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したことは、
前記再構成メッセージが、複数のリレーUEがあることを指示し、且つ前記リモートUEが前記複数のリレーUEのうちの少なくとも一つのリレーUEと成功裏にPC5接続を確立することができる場合に、前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立したと決定することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記リモートUEがRRC再構成メッセージを成功裏に第四の基地局に送信したことは、
前記リモートUEが前記第一のリレーUEを介して前記RRC再構成メッセージを成功裏に前記第四の基地局に送信したことを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの後に、前記方法は、
前記ターゲットタイマがタイムアウトした場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えたが、前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、前記切り替え結果として切り替えに成功しなかったと決定し、及び
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEが切り替え失敗報告プロセスを開始し、及び経路切り替え失敗に関連する情報を報告することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第二のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの後に、前記方法は、
前記ターゲットタイマがタイムアウトしておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合、及び/又は、前記リモートUEにより開始されたPC5接続の回数が第一の数値を超えておらず、且つ前記リモートUEが前記第一のリレーUEと成功裏にPC5接続を確立しなかった場合に、
前記リモートUEがRRC接続再構築プロセスを開始することと、
前記リモートUEがリレーUE再選択プロセスを開始し、及び/又は、再選択された第三のリレーUEとPC5接続を行うこととのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、
前記リモートUEがリレーUE再選択を行うことによって得られたものと、
前記再構成メッセージの指示によって得られたものとのうちのいずれか一つであり、ここで、前記第二のリレーUE又は前記第三のリレーUEは、前記再構成メッセージにより指示された複数のリレーUEのうちの前記第一のリレーUEを除く他のリレーUEである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記再構成メッセージに基づいて前記第一の経路から前記第二の経路に切り替えられるプロセスにおいて、ターゲットタイマを起動するステップの前に、前記方法は、
前記再構成メッセージにおいて複数のリレーUEが指示されている場合に、前記複数のリレーUEから第一のリレーUEを選択することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の通信経路の切り替え方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の通信経路の切り替え方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】