IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リマコーポレート・ソチエタ・ペル・アチオニの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】人工肩関節
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/40 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
A61F2/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022564658
(86)(22)【出願日】2022-03-03
(85)【翻訳文提出日】2023-09-11
(86)【国際出願番号】 EP2022055419
(87)【国際公開番号】W WO2022189257
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】102021000005870
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515156197
【氏名又は名称】リマコーポレート・ソチエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】LIMACORPORATE S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Nazionale, 52 Villanova 33038 San Daniele del Friuli(UD), Italy
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プレッサッコ、ミケーレ
(72)【発明者】
【氏名】ファットーリ、アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】フェッロ、トーマス
(72)【発明者】
【氏名】デル ネグロ、ニコラ
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA11
4C097BB01
4C097CC01
4C097CC05
4C097CC12
4C097CC18
4C097SC02
(57)【要約】
本発明は人工肩関節に関し、人工肩関節は、メタグレン要素(2)またはベースプレートと、メタグレン要素(2)から突出するピン(3)と、メタグレン要素(2)の中心にある貫通孔(11)と、中心にある貫通孔(11)に対してメタグレン要素(2)の周囲に形成された少なくとも1つの貫通孔(5)と、メタグレン要素(2)に対してピン(3)の反対側にあるグレノスフィア要素(12)と、メタグレン要素(2)の中心にある貫通孔(11)に収容され、中心にある貫通孔(11)の底に当接する頭部を有する中央圧縮ねじ(9)と、を備え、中心にある貫通孔(11)は、グレノスフィア要素(12)を通過する安全ねじ(18)の端部を受け入れるように一続きにねじ山が付けられた開口部(11A)を有し、人工肩関節はさらに、メタグレン要素(2)とグレノスフィア要素(12)との間のコネクタ要素(13)を備え、メタグレン要素(2)は、中心にある貫通孔(11)の周囲に突出するコネクタ要素(13)を収容するための座部(14)を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人工肩関節(1)であって、前記人工肩関節(1)が、
メタグレン要素(2)またはベースプレートと、
前記メタグレン要素(2)から突出するピン(3)と、
前記メタグレン要素(2)の中心にある貫通孔(11)と、
前記中心にある貫通孔(11)に対して前記メタグレン要素(2)の周囲に形成された少なくとも1つの貫通孔(5)と、
前記メタグレン要素(2)に対して前記ピン(3)の反対側にあるグレノスフィア要素(12)と、を備え、
前記人工肩関節(1)がさらに、
前記メタグレン要素(2)の前記中心にある貫通孔(11)に収容され、前記中心にある貫通孔(11)の底に当接する頭部を有する中央圧縮ねじ(9)であって、前記中心にある貫通孔(11)が、前記グレノスフィア要素(12)を通過する安全ねじ(25)の端部(24)を受け入れるように一続き(18)にねじ山が付けられた開口部(11A)を有している、中央圧縮ねじ(9)と、
前記メタグレン要素(2)と前記グレノスフィア要素(12)との間のコネクタ要素(13)であって、前記メタグレン要素(2)が、前記中心にある貫通孔(11)の周囲に突出する前記コネクタ要素(13)を収容するための座部(14)を提供する、コネクタ要素(13)と、を備えることを特徴とする、人工肩関節(1)。
【請求項2】
前記コネクタ要素(13)が前記メタグレン要素(2)と前記グレノスフィア要素(12)との間に組み込まれ、前記ハウジング座部(14)が前記中心にある貫通孔(11)の周囲に突出する単一部品として形成される、請求項1記載の人工肩関節(1)。
【請求項3】
前記コネクタ要素(13)は円錐部分(15)を含み、前記接続座部(14)が、互いに角度的に離間され、グレノスフィア(12)の面に対向するベースプレート(2)の表面から冠状に突出するいくつかのギザギザ部分(28)を有して成形される、請求項1または2に記載の人工肩関節(1)。
【請求項4】
前記コネクタ要素(13)の一部(19)が、前記安全ねじ(25)の挿入によって固定される前記グレノスフィア要素(12)と確実に係合している、請求項1~3のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項5】
前記コネクタ要素(13)が、1mm~10mmの間で前記グレノスフィア(12)の回転中心のオフセットを生成するように構成された軸方向寸法を有する接続部分(19)によって前記グレノスフィア要素(12)に連結され得る、請求項1~4のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項6】
前記ピン(3)が、取り外し可能であり、前記メタグレン要素(2)の突起(3A)に拘束される、請求項1~5のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項7】
前記メタグレン要素(2)の中心軸(X-X)に対して傾斜した軸(A-A)をそれぞれ有する複数の貫通孔(5)が、周囲の固定ねじ(4)を収容するために前記中心にある貫通孔(11)の周囲に設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項8】
前記安全ねじ(25)が、前記メタグレン要素(2)の前記中心にある貫通孔(11)のねじ山が付けられた(18)開口部(11A)に係合するねじ付き端部(24)を有する前記グレノスフィア要素(12)を通って挿入される、請求項1~7のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項9】
前記メタグレン要素(2)および前記ピン(3)が単一部品で作られている、請求項1~8のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項10】
前記固定ねじ(4)の挿入後に閉鎖部を形成するロック要素(7)が、周囲に形成された前記貫通孔(5)の開口部に取付けられる、請求項1~9のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項11】
前記ロック要素(7)が、半球状の突起(7A)を備え、前記固定ねじ(4)の頭部が、前記半球状の突起(7A)を収容するための円錐台状の座部(8)を備え、請求項10記載の人工肩関節(1)。
【請求項12】
前記メタグレン要素(2)が、実質的に円筒形の本体および25mm以下の直径を有する、請求項1~11のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項13】
前記メタグレン要素(2)が、骨と接触するように構成された表面上に小柱構造または表面コーティング層を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の人工肩関節(1)。
【請求項14】
前記人工肩関節(1)が変換可能であるように構成され、中心にある貫通孔(11、11’)が解剖学的構成(1’)にしたがってライナインサート(12B)を収容するようにさらに構成されている、請求項1~13のいずれか1項に記載の人工肩関節(1、1’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相対的な肩甲骨に対する上腕骨頭の関節のための人工肩関節に関する。
【0002】
概して、本発明は、肩の手術のための整形外科用人工関節の分野に適用される。
【背景技術】
【0003】
解剖学的な肩関節、または肩甲骨上腕関節は、実質的に、球状部分として形成されている上腕骨頭と、わずかに楕円形であり、それほど深部ではない肩甲骨の関節腔または関節窩とを含む。
【0004】
正しい肩の機能のために、上腕骨頭を関節窩にしっかりと近づけて中心に保ち、内外の回転力を提供する、回旋筋のグレノスフィア(glenosphere)の4つの筋肉および腱に加えて、腕を上げる運動に欠かせない強い筋肉である三角筋が、重要な役割を果たす。
【0005】
人工肩関節の介入が必要となり得るさまざまな状況が存在する。
【0006】
最も一般的な状況は関節症であり、これは、正常な肩と比較して、その後の上腕骨と肩甲骨との間の関節空間の消失、関節面の変形、および骨棘と呼ばれる骨増殖体の形成を伴う被覆軟骨の損失を含む。
【0007】
これは、加齢とともに自然に発症する場合もあれば、以前の関節の損傷、たとえば、深刻な外傷や度重なる肩の脱臼が原因である場合もある。
【0008】
関節リウマチ、乾癬性関節炎のようなリウマチ性疾患の発症、または治癒が不十分な骨折の結果などの、他の状況も存在する。
【0009】
上記の疾患の1つが、重度でほぼ制御不可能な痛みおよび肩の運動の大きな損失を引き起こし、それによって、患者が日常活動を行うことができなくなった場合に、人工関節インプラントに頼ることが正しい適用である。
【0010】
現在利用可能な解決策は多数存在する。
【0011】
特に、いわゆる「全体的な(total)」人工関節が利用可能であり、両関節側、上腕骨頭と肩甲骨関節窩の両方を交換するか、または上腕骨側のみに関する人工関節を交換し、この場合、技術的には「半関節形成術」と呼ばれる。
【0012】
上腕骨コンポーネントと関節窩コンポーネントの両方が変性または損傷している場合に、「全体的な」人工関節が採用されなければならない。
【0013】
「解剖学的」モデルによれば、凸状の上腕骨頭を有するコンポーネントは、インサートと結合された、メタグレン(metaglene)と呼ばれるベース(base)で構成することができる、凹状の面またはカップを有する肩甲骨コンポーネントに結合され、その名称が示唆するように、このコンポーネントの構造は関節腔の形状を呼び起こす。
【0014】
近年成功を収めている別の「全体的な」人工関節のモデルは、グレノスフィアを含む金属ベースで構成された、いわゆる「リバース型人工関節(reverse prosthesis)」であり、これは、肩の解剖学的構造の実質的に逆である構造を特徴とし、半球状の凸状コンポーネントが肩甲骨に固定される一方で、半球部を収容するための凹面は上腕骨側にある。
【0015】
「解剖学的」モデルは、回旋筋腱板の損傷がないことが好ましく、それゆえ、解剖学的バイオメカニクスおよび関節の安定性が依然として保証されることが可能である。
【0016】
「リバース」モデルは、代わりに、従来の解剖学的人工関節では患者の臨床状態の改善につながらない程度まで解剖学的バイオメカニクスおよび関節の安定性が損なわれることを含む、回復不能な損傷による回旋筋腱板障害の場合に好ましい。
【0017】
人工関節の材料でさえ、近年、より生体適合性が高く、骨と軟骨の両方である宿主組織に重点を置くコーティングの開発と共に、強い技術革新を受けている。
【0018】
これに関して、たとえば、同じ出願人の欧州特許出願公開第1488764号明細書およびDEPUYの国際公開01/47442号に記載される具体的な解決策も知られている。
【0019】
先行技術による上記の解決策および上記の更新の存在にもかかわらず、より良好な臨床結果を得るために、それらの特徴を改善する必要性が依然として感じられる。
【0020】
より具体的には、グレノスフィアを関節窩コンポーネントに組み付けることが、利用可能な空間の極端な減少が原因で困難であることは周知である。これは、続く時間の損失、ならびにコーンの不正確な組み付けおよび続くインプラントの失敗のリスクを伴って、その位置決めの正確さに対する障害を決定づけるものである。
【0021】
本発明の根底にある技術的課題は、リバース型人工関節のインプラントによって関節腔内での球状体の容易かつ正確な組み付けを可能にし、外科医の作業を容易にする、人工肩関節を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、人工関節と骨との間の固定を改善し、続いて骨成長を改善することができる人工関節を考案することである。
【0023】
本発明のさらなる目的はまた、インプラント工程およびそれに続くリハビリテーション工程の両方に関して人工関節の侵襲性を低減するために、規模が縮小された解決策を提供することである。換言すれば、規模の制限は縦方向および横方向の両方で維持されなければならない。
【0024】
本発明のさらに別の目的は、数人の患者間に存在する自然な解剖学的差異を考慮に入れること、したがって、最良の生体力学的解決策を確かなものとするために外科医に特定数のオプションを提供することである。
【0025】
最後に、本発明の目的は、「解剖学的」人工関節モデルと「リバース型」人工関節モデルの両方に適した解決策を提供することである。
【発明の概要】
【0026】
本発明の根底にある解決策の考えは、一緒に組み付けられる人工関節の要素間の、および人工関節が収容される解剖学的座部に対する圧縮作用を利用する、特にコンパクトな解決策を提供することである。
【0027】
上記の技術的課題は人工肩関節によって解決され、人工肩関節は、
メタグレン要素またはベースプレートと、
上記メタグレン要素から突出するピンと、
上記メタグレン要素の中心にある貫通孔と、
上記の中心にある貫通孔に対してメタグレン要素の周囲に形成された少なくとも1つの貫通孔と、
上記メタグレン要素に対して上記ピンの反対側にあるグレノスフィア要素と、を備え、
人工肩関節はさらに、
上記メタグレン要素の上記の中心にある貫通孔に収容され、上記の中心にある貫通孔の底に当接する頭部を有する中央圧縮ねじであって、
上記の中心にある貫通孔が、グレノスフィア要素を通過する安全ねじの端部を受け入れるように一続きにねじ山が付けられた開口部を有している、中央圧縮ねじと、
メタグレン要素(2)とグレノスフィア要素(12)との間のコネクタ要素(13)であって、上記メタグレン要素(2)が、上記の中心にある貫通孔(11)の周囲に突出する上記コネクタ要素(13)を収容するための座部(14)を提供する、コネクタ要素(13)と、を備える。
【0028】
利点として、本発明の解決策は、必要に応じて異なる長さに調整することができる中央圧縮ねじによって、より大きな圧縮を可能にし、したがってインプラントの一次安定性を可能にする。
【0029】
好ましくは、メタグレン要素とグレノスフィア要素との間のコネクタ要素はまた、上記要素間に組み込まれる。
【0030】
また、好ましくは、上記コネクタ要素を収容するための座部は、上記の中心にある貫通孔の周囲に突出する単一部品として形成される。
【0031】
また、コネクタ要素は円錐部分を含み、上記接続座部は、互いに角度的に離間され、グレノスフィアの面に対向するベースプレートの表面から冠状に突出するいくつかのギザギザ部分を有して成形される。
【0032】
上記コネクタ要素の一部は、上記安全ねじの挿入によって固定される上記グレノスフィア要素と確実に係合している。
【0033】
また、コネクタ要素は、1mm~10mmで含まれるグレノスフィア(12)の回転中心のオフセットを生成するように構成された軸方向寸法を有する接続部分によって上記グレノスフィア要素に連結させることができる。
【0034】
好ましい実施形態によれば、ピンは取り外し可能であり、ベースプレートの突起に拘束される。代替的に、ベースプレートおよびピンは単一部品として作られるが、中心にある貫通孔はそれらを完全に貫通する。
【0035】
上記メタグレン要素の中心軸(X-X)に対して傾斜した軸(A-A)をそれぞれ有し、周囲の固定ねじを収容する複数の貫通孔が、中心にある貫通孔の周囲に配置されている。
【0036】
固定ねじの挿入後に閉鎖部を形成するロック要素が、周囲の固定ねじのために周囲に形成された上記貫通孔の開口部に取り付けられることにも留意されるべきである。この固定ねじは、好ましくは、示される実施形態におけるように、球状頭部である。
【0037】
ロック要素は、周囲に少なくとも1つのねじ回しを備えたディスクであり、半球状の突起を備え、上記固定ねじの頭部は、代わりに、上記半球状の突起を収容するための円錐台状の座部を備える。示される実施形態では、それによって、固定ねじの頭部の円錐台の軸が、常にロック要素の中心を通過するという事実により、およびこれが固定ねじの球状頭部の中心と一致するという事実により、ロックが確実に行われる。
【0038】
本発明の解決策のベースプレートは、既知の解決策よりも寸法が小さく、たとえば、実質的に円筒形の本体および25mm以下の直径を有する。
【0039】
明らかに、ここで説明した同じ解決策が、より大きな直径を有するベースプレートに適用されることを妨げるものではない。
【0040】
また、ベースプレートは、骨と接触するように構成された表面上に小柱構造または表面コーティング層を含む。
【0041】
本発明の解決策の人工関節は変換可能であるように構成することができ、中心にある貫通孔が、解剖学的構成に従ってライナインサートを収容するようにさらに構成されている。
【0042】
したがって、この解剖学的構成では、ライナインサートは、グレノスフィア要素およびコネクタ要素の代わりにベースプレートのピンの反対側に組み付けられる。
【0043】
さらなる特徴および利点は、非限定的な例によって与えられた添付図面を参照して、本発明による人工肩関節の好ましいが排他的ではない実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明による第1の実施形態に従う人工肩関節の分解図を示す。
図2A図1の人工肩関節の細部の実施形態を示す。
図2B図1の人工肩関節の細部の実施形態を示す。
図3】関節窩で得られた組み合わされた座部における本発明による人工肩関節を示す。
図4】関節窩で得られた組み合わされた座部における本発明による人工肩関節を示す。
図5図1の断面図を示す。
図6図1の別の断面図を示す。
図7図4の詳細を示す。
図8】ロック要素を有する図1の別の断面図を示す。
図9図6のロック要素の斜視図を示す。
図10】本発明による人工肩関節の略半球状の要素の結合モードの実施形態を示す。
図10D図8の詳細を示す。
図11】本発明による人工肩関節におけるコネクタ要素とメタグレン要素との間の結合モードの第1の実施形態の特定の図を示す。
図12A】本発明による人工肩関節におけるコネクタ要素とメタグレン要素との間の結合モードの第2の実施形態の斜視図を示す。
図12B】本発明による人工肩関節におけるコネクタ要素とメタグレン要素との間の結合モードの第2の実施形態の斜視図を示す。
図13】安全ねじを備えた本発明による人工肩関節の断面図を示す。
図14A】本発明による異なる接続部分を有するコネクタ要素を示す。
図14B】本発明による異なる接続部分を有するコネクタ要素を示す。
図14C】本発明による異なる接続部分を有するコネクタ要素を示す。
図15】本発明によるリバース型人工関節の斜視図を示す。
図16A】逆構成と解剖学的構成との間の本発明による人工肩関節の修正工程を示す。
図16B】逆構成と解剖学的構成との間の本発明による人工肩関節の修正工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0045】
添付図面を参照すると、人工肩関節の第1の実施形態が、全体的かつ概略的に1で示され、本発明に従って作られ、簡潔にするために人工関節1、およびその代替実施形態での人工関節1’で以下に定義される。
【0046】
具体的には、いわゆるリバース型人工関節が本明細書に示されているが、本発明は、以下で明らかになるように、いわゆる解剖学的人工関節にも適用される。
【0047】
特に、人工関節1または1’は中間メタグレン要素2を含む。この要素2は、それ自体でいわゆる人工関節ベースプレートを表すことができ、または関節腔内の骨インプラントのピン3またはペグと協働することができる。
【0048】
以下でより詳細に見られるように、骨欠損の場合にも適した人工関節システムを有するために、ベースプレート2はまた、さまざまな構成の範囲で利用可能な、いわゆる拡張バージョンで作られる。これによって、関節窩のさまざまなタイプの骨欠損を回復させ、骨の再構築と組織の緊張の両方の点で最適な状態を取り戻すことが可能である。
【0049】
メタグレン要素2から実際に突出しているピン3は、関節腔に向かって回転させられるメタグレン要素2の基部に取り付けられる。
【0050】
メタグレン要素2は、解剖学的人工関節であるかリバース型人工関節であるかに応じて、関連するピン3と一緒に関節窩または上腕骨上に位置づけられる略円筒形状の要素である。概して、ピン3は、図3および図4で見られるように、関節窩で得られた組み合わされた座部に干渉によって押し込むか、ねじ込むか、またはセメントで固定することによって埋め込まれる。
【0051】
図2Aおよび図2Bに見られるように、メタグレン要素2およびピン3は、取り外し可能であり、分離可能に取り付けることができる(図2A)か、または単一部品として形成された単一のモノリシック要素を構成することができる(図2B)。第1のケースにおいて、メタグレン要素2には突起3Aが設けられ、そこにピン3が固定される一方で、第2のケースにおいて、2つのコンポーネント間に取り付ける工程は明らかに必要とされず、逆に、ピン3は要素2の突起自体を表す。
【0052】
図2Aに示される実施形態では、結合は、好ましくはモールスコーン(Morse cone)タイプの円錐結合によって得られるが、異なるタイプの結合が採用されることを妨げるものではない。メタグレン要素2とピン3との間のモジュール性のケースでは、すべてのベースプレート2(他に増強されたものも)を(異なる長さの)すべてのピン3と結合させることができる。
【0053】
利点として、SMR MB TT人工関節システム(Shoulder Modular Replacement Metal Back Trabecular Titaniumの頭字語)で現在使用されているピン3に関して、本明細書のピン3の寸法は、(単なる例として:モジュールバージョンでの10.37mmの直径およびφ11.37mmの直径に対する単一部品バージョンでの9.3mmの直径から)必要な固定部品の数を減少させることが可能である、コネクタ要素とそのハウジング座部との採用により、大幅に縮小される。
【0054】
対照的に、2つのコンポーネント2および3が互いに分離可能である場合、異なるメタグレン要素2を異なる長さを有するピン3と関連付けることができ、したがって、製造される異なる要素の数が減少する。
【0055】
さらに、メタグレン要素2は、特に骨と接触する表面に、表面コーティング22を提供することができる。この表面コーティング22は、たとえば、小柱状のチタン(trabecular titanium)で作ることができる。
【0056】
メタグレン2の本体には、メタグレン2の突出部分3A、またはとにかくピン3と共に、中央に配置され、主軸X-Xに沿って実際に同軸に配置された貫通孔11が設けられている。
【0057】
中央圧縮ねじ9が、貫通孔11に収容され、関節窩にねじ込むことによって埋め込まれるまで、メタグレン要素2およびこれらの要素2、3から突出するピン3を通過する。中央圧縮ねじ9は、特殊な複合レンチによってねじ込まれる、六角レンチの座部または同様の形状の凹んだ座部を備えた頭部10を有する。
【0058】
中央圧縮ねじ9の頭部10は、図5の断面に示されるように、貫通孔11の底に当接する。貫通孔11の底は、貫通孔11自体の直径に対してわずかに狭い直径を有する。
【0059】
中心にある貫通孔11の開口部11Aは、以下に議論されるさらなる安全ねじ25のねじ付き端部24を収容するために少なくとも一続き18にねじ込まれる。
【0060】
中央圧縮ねじ9は、適切なように、異なる長さを有することができる。中央圧縮ねじ9によって、関節腔内のピン3のインプラントを固定することができる最適な骨統合が可能になる。
【0061】
また、メタグレン要素2およびピン3が互いに分離可能である場合、このねじ9は、これらの要素2、3と協働して、それらの望ましくない接続解除を防止する。また、これによって、人工関節インプラント全体と骨との間に有益な圧縮が生成される。
【0062】
中心にある貫通孔11の周囲には、周辺/左右の固定ねじ4を収容するためのいくつかの座部5が設けられる。
【0063】
実質的に、メタグレン要素2および関連するピン3は、メタグレン2の本体に設けられた対応する貫通孔座部5に挿入された少なくとも1つの周辺固定ねじ4の助けを得て、安定化され、インプラント保持度が増加される。好ましい実施形態では、ねじ4は、異なる方向に好適に方向付けすることが可能である球形の頭部を有する。
【0064】
周辺/左右の固定ねじ4のための複数の貫通孔座部5が設けられる。
【0065】
貫通孔座部5は4つ設けられているが、中心にある貫通孔11の周囲に形成する可能性に応じて、それらの数は少なくても多くてもよい。
【0066】
各座部5は、固定ねじ4の対応する球形の頭部をねじ込むことによって収容する皿頭(countersunkand)のねじ山付き挿入部分を有する。
【0067】
添付の図面に例示される本実施形態では、実質的に中心にある貫通孔11の周囲に十字状に配置された4つの固定ねじ4が設けられる。
【0068】
固定ねじ4は、適切なように、異なる長さおよび直径を有するステムを有することができる。
【0069】
図面で見られるように、これらの固定ねじ4は、埋め込まれたときに互いに分岐する軸に沿って伸長させられる。より具体的には、図7の例に示されるように、各ねじ4は、メタグレン要素2の主軸X-Xに対して傾斜した軸A-Aに沿って、および概してそれぞれのハウジング座部5の凹形状、ならびに固定ねじ4自体のサイズに応じて振幅αだけ変化する傾斜角を有して延在する。
【0070】
軸A-Aは、実際には、メタグレン要素(2)の中心軸X-Xに対して傾斜した孔5の軸である。
【0071】
固定ねじ4の少なくとも1つを備えた人工関節要素は、特に図7および8に示されている。
【0072】
固定ねじ4は、対応する下孔の角度に従って単純に挿入されると、圧縮によって作用するが、それ自体の孔5の周囲の各固定ねじ4の負荷による回転を防止するのを可能にすることなく作用し、これは明らかにこの回転が後関節要素2の形状によって認められる範囲内にあることを前提としている。
【0073】
本発明はまた、埋め込み後のねじ4のそれら自体の軸を中心にした回転を防止するためのデバイスを提供する。図8に見られるように、取り外し可能なロック要素7が考案され、これは、好ましい実施形態では図9に概略的に示されている。さらに、図7に見られるように、ロック要素7によって、開口円錐α内に含まれる角度の範囲に従って、固定ねじ4を異なる角度で挿入することが可能になる。
【0074】
ロック要素7は、実際には、少なくとも1つの周方向のねじ回し7Bを備えるねじの頭部単独に類似するロックキャップである。この要素7は、六角レンチの座部および反対側の半球状の突起7Aを有する。
【0075】
各ねじ4は、ロック要素7の半球状の突起7Aが収容される円錐台状の座部8を有する。
【0076】
実質的に、ロック要素7は、対応する固定ねじ4が既に挿入されてねじ込まれた後、孔5の雌ねじにねじ込まれ、ロック要素7の1回または複数回の回転によって、孔5の開口部上にキャップとして固定されることが可能になる。突起7Aは、ねじ4の頭部の円錐台状の座部に収容されている。しかし、圧力によってのみ孔5の開口部に挿入することができるロック要素7が他の方法で設けられることを妨げるものではない。
【0077】
ロック要素7の存在によって、ロック要素7の半球面7Aと固定ねじ4の頭部に存在する座部の円錐台面との間の接触圧力によって生じる摩擦により、固定ねじ4の回転中の起こり得る解放が防止される。
【0078】
ステムに関係なく固定ねじ4の頭部と同一の形状を有するという事実によって、ロック要素7の標準化された形状を作り出すことが可能になる。
【0079】
人工肩関節1の構造はまた、ピン3の反対側の位置でメタグレン要素2上に組み立てられるグレノスフィア要素12を含む。
【0080】
図1図14Cおよび図16Aに示される実施形態では、逆タイプの人工関節1が例示され、一方で、図15および図16Bは解剖学的人工関節に関する。
【0081】
リバース型人工関節の場合、グレノスフィア要素12は、グレノスフィア12Aと呼ばれる略半球状の要素12Aと、環状体を備えたコネクタ要素13とを含み、環状体を通って、グレノスフィア12Aはメタグレン要素2に結合される。
【0082】
利点として、コネクタ要素13は、2つの部分15、19を備え、グレノスフィアとベースプレートとの間に組み込まれる。
【0083】
グレノスフィア12Aおよびコネクタ要素13は、好ましくは、図10に示されるように、および図10Dに詳細に示されるように、または図13にも示されるように、第1に確実な係合によって、好ましくは円錐形で、さらにより好ましくはグレノスフィア12Aにおいて雄円錐で、およびコネクタ要素13において雌円錐で結合されるが、その逆も可能であり、その場合、後に議論される、ねじ結合によって結合される。
【0084】
そのような実施形態によって、人工関節構造全体の容易な結合が可能になる。
【0085】
コネクタ要素13とメタグレン要素2またはベースプレートとの間の結合は、代わりに、コネクタ要素13の部分15を収容するように構成され、ベースプレート2の中心にある貫通孔11の周囲に形成されたメタグレン要素2の接続座部14との間で実施される。この座部14は、実質的にグレノスフィア要素(12)に向かって突出するように形成され、互いに角度的に離間されている、およびグレノスフィア12Aの面に対向するベースプレートの表面から冠状に突出する、いくつかのギザギザ部分28によって画定され、範囲を定められる。
【0086】
より具体的には、図11に見られる第1の実施形態によれば、コネクタ要素13は、円錐部分15と同軸である環状縁部分19を備える。
【0087】
ベースプレートの接続座部14は、円錐テーパ状の凹部の形状を有し、円錐部分15は、コネクタ要素13上の雄円錐とベースプレート2の雌円錐14との間の円錐結合のために構成されている。
【0088】
雌座部14を冠状に形成する別個のギザギザ部分28が、単一の回転工程によって得られ、後に切り詰められ、それらがコネクタ13の円錐部分15とミリメートル単位で結合するため、この結合は特に正確に画定されている。
【0089】
円錐部分15が座部14に完全に組み込まれる一方で、環状縁部分19は、グレノスフィア要素12によって完全に組み込まれるまで、グレノスフィアの円錐部分を収容する。
【0090】
したがって、コネクタ13は、2つのメタグレン要素2とグレノスフィア要素12との間で入れ子にされる。
【0091】
メタグレン要素2の座部14とコネクタ要素13の円錐部分15との間の結合全体がメタグレン要素2の寸法内にあるため、周囲の軟組織との干渉の可能性を回避することができる。
【0092】
代替の実施形態によれば、メタグレン要素2とコネクタ要素13との間の確実な係合のための異なる部分を設けることができる。
【0093】
より具体的には、図12Aおよび12Bの2つの図面に例示される例示的な実施形態では、コネクタ要素13から角度的に離間され、コネクタ要素13から突出する、いくつかのタブ16を設けることができる。これらのタブ16は、ベースプレート要素2の外周面6に設けられた対応するスロット17に係合することを意図されている。単に指標目的で本明細書に例示される例では、これらのタブ16の数は4つである。
【0094】
この解決策は、前の解決策に代わるものであることは明らかであり、これは、コネクタ要素13の4つのタブ16をメタグレン要素2の4つのスロット17と「同相」で挿入する必要があり、したがって、前の解決策に対する外科手術の間に組み付けることがより困難であり、そのときにねじの導入を必要とするためである。
【0095】
異なる数のタブ16およびスロット17が採用されること、または異なるタイプの確実な係合がもたらされることを明確に妨げるものではない。
【0096】
図11に例として示される第1の実施形態は、挿入工程中にグレノスフィア12Aおよびコネクタ13によって形成された構造を「方向付け」し、外科医にとって最適な位置が見出されると、すべてに影響を与えることが可能である。すべてのグレノスフィアが対称的である必要はないが、一部は最適な埋め込み位置を決定する非対称性を有するため。多くの場合、第1の実施形態は必要である。
【0097】
したがって、この要件に関しては、強制的な挿入方向を有さない第1の実施形態が好ましい。
【0098】
逆に、図12Aおよび図12Bの代替実施形態では、タブ16を備えたコネクタ13の存在によって位相が維持されるため、最初にコネクタを挿入し、その後にグレノスフィア12Aを挿入する必要があり、したがって追加の工程が導入される。
【0099】
換言すれば、第1の実施形態は、コネクタ13をグレノスフィア12Aに事前に組み付け、後に位置調整を可能にしながらアセンブリを埋め込むことができるという利点を有する。
【0100】
本態様は、調整および埋め込みを容易にするために外科医によってしばしば考慮される。
【0101】
また、人工関節1は、図13の断面図で見られるように、(単一部品ではない場合)円錐結合を伴う可能性のあるピン3を除いて、人工関節1自体のすべての要素を相互結合状態に保つように構成された、安全ねじ25を備える。しかし、ピン3では接続のさらなる強化が確かなもとなる。
【0102】
安全ねじ25は、グレノスフィア12Aを貫通し、ベースプレートの孔11と実際に同軸である中心孔23に挿入される。ねじは、ベースプレートの孔11の開口部11Aの雌ねじ18とねじ込み式に係合するねじ付き端部24を備えたステム25を備え、したがって、ピン3を除いて、人工関節1のすべてのコンポーネントの相互のパッキンを維持する。
【0103】
人工関節1の採用を必要とする患者間に明確な解剖学的類似性が存在するが、最適な人工肩関節のインプラントを実施するために考慮されなければならないいくつかの自然解剖学的差異が存在することも周知されている。患者ごとに、グレノスフィアの回転中心を変更して軟組織に正しく張力をかけるか、またはそれをより利点のある位置に再配置して人工関節(つまり、内側の関節窩(es. in medialized glenoids))の適切な生体力学に好都合であるようにする必要があり得る。
【0104】
これに関連して、異なる患者において異なる方法で、人工関節1、特にグレノスフィア要素12を位置づける可能性を有することが好ましい。
【0105】
より詳細には、本開示による人工関節1によって、グレノスフィア12Aをメタグレン要素2に対して軸方向に位置づける、すなわち側方化することが可能になり、異なる軸オフセットも確かなものとなる。これにより、組織が常に適切に緊張した人工関節を埋め込むことが可能になる。
【0106】
この可能性は、コネクタ要素13の構成、より具体的には、グレノスフィアとの結合を意図したこの要素の部分19に変化をもたらす、図14Aから14Cに例示されるデバイスによって提供される。
【0107】
これを達成するために、コネクタ要素13の接続部分19は、その高さを変更され、その他の特徴を不変に維持する。
【0108】
換言すれば、この接続部分19の軸方向の寸法を除いて、同一のコネクタ要素13が採用され、この接続部分19の高さは、好ましくは1mmから10mmの間のグレノスフィア12Aの回転中心の軸方向のオフセットを生成するように構成されている。例として、軸方向の寸法が3mmから6mmの間で変化するコネクタ要素13が、図14A、14B、14Cに示されている。
【0109】
図15に例示される代替実施形態では、本開示による人工関節は、構成部品間の同じ相互接続および固定の解決策によって解剖学的人工関節1’として構成することができる。
【0110】
図15の解剖学的人工関節1’では、常に関節窩骨腔に挿入されるように意図されているが、ライナインサート12Bに結合されている、メタグレン要素2’またはベースプレートが存在する。
【0111】
ライナインサート12Bは、解剖学的人工関節1’のメタグレン要素2’に適合するように成形され、これは、前の例示的な実施形態のものとは構造的に異なる。
【0112】
このライナインサート12Bは、中央圧縮ねじ9を収容することができるベースプレート2の中心孔11’に係合する一対の弾性爪20によって形成された突出部分を有する。弾性爪20は、メタグレン要素2’におけるライナインサート12Bの結合を確かなものとするように中心孔11’の開口部で得られた環状空洞22に弾性的に挿入される小さな突起21を備える。
【0113】
ライナインサート12Bは、上部でメタグレン要素2を閉鎖し、人工関節1’との接触面全体にかかる圧力を最善の状態で分散させるように構成されている。
【0114】
人工関節1’が解剖学的構成で埋め込まれ、後に、患者の人生の特定の時点で、前の例示的な実施形態のように、リバース型人工関節1に変換することを示唆する回旋筋腱板の劣化が生じる可能性がある。
【0115】
言い換えると、図16Aおよび16Bに見られるように、人工関節1および1’は、変換可能であるように構成され、したがって、解剖学的人工関節1’をリバース型人工関節1に変換することが可能である。
【0116】
特に、ライナインサート12Bを取り外し、コネクタ要素13をベースプレート2’に追加することが可能であり、これによって、グレノスフィア要素12を安全ねじ25によって結合することが可能になる。
【0117】
利点として、本発明は、人工関節1、1’と骨との間の固定を改善することが可能であり、続いて骨成長も改善される。
【0118】
その結果、メタグレン要素2およびピン3の寸法を縮小することができる。インプラントおよびリハビリ工程で有益な効果がもたらされる。
【0119】
利点として、具体的には、先行技術に対する、コネクタ要素がそのハウジング座部を有する本発明の構成によって、余分なピンを採用する必要がなくなり、したがって、人工関節の中心に向かってあらゆるものを圧縮することによってメタグレンの直径を縮小させることが可能になる。
【0120】
さらに利点として、本発明は、アクセスが困難な領域での複雑な外科手術工程中に多大な視覚労力を必要とせずに、容易に相互接続する構成部品を操作することができることに気付いた外科医にとって特に実用的である。
【0121】
最後に、利点として、本発明は、患者の具体的なニーズに応じて修正および調整することができる。
【0122】
当業者は、以下の請求項によって定義されるように、提示された実施形態が、具体的で偶発的な必要性に従って、さらなる修正および変形を受けることができ、すべてが本発明の保護の範囲内にあることを理解するであろう。
【0123】
たとえば、解剖学的人工関節に技術的障害が見られないリバース型人工関節に関して記載された特徴は、主張される保護の範囲から逸脱することなく解釈され得る。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10.10D】
図11
図12A
図12B
図13
図14A-14C】
図15
図16A
図16B
【国際調査報告】