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特表2024-508577リニアメディアチャネルの経験の質の評価システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】リニアメディアチャネルの経験の質の評価システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/442 20110101AFI20240220BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20240220BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20240220BHJP
   H04L 67/12 20220101ALI20240220BHJP
   H04L 67/5683 20220101ALI20240220BHJP
【FI】
H04N21/442
H04N21/436
H04N21/258
H04L67/12
H04L67/5683
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023505867
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(85)【翻訳文提出日】2023-03-08
(86)【国際出願番号】 US2020047049
(87)【国際公開番号】W WO2022039737
(87)【国際公開日】2022-02-24
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.PYTHON
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】513180451
【氏名又は名称】ヴィアサット,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ViaSat,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スルヤヴァンシ、ヴィジャイ エー.
(72)【発明者】
【氏名】エアハルト、カール アール.
(72)【発明者】
【氏名】スレイター、ジョシュア ジー.
(72)【発明者】
【氏名】フロイド、ステュアート エイチ.
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA08
5C164SC05S
5C164SC11P
5C164UA04S
5C164UB26S
5C164UB41P
5C164UB71P
5C164UC21S
5C164YA14
(57)【要約】

通信システムは、移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバと、移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバと、を備える。リモートサーバは、機内サーバによる使用のために1つ以上のリニアメディアチャネルを生成するように構成されている。通信システムは、移動プラットフォームの機内に位置する仮想メディアクライアントを更に備える。仮想メディアクライアントは、機内サーバからリニアメディアチャネルを受信し、パフォーマンスデータを機内サーバに送信するように構成されている。機内サーバは、移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信するように構成されている。1つ以上のメディア要求は、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定する。機内サーバは、リモートサーバから1つ以上のリニアメディアチャネルを受信することと、受信された1つ以上のメディア要求に従って、1つ以上のリニアメディアチャネルを複数のユーザメディアクライアントに提供することと、1つ以上のメディアチャネルのうちの少なくとも第1のリニアメディアチャネルを仮想メディアクライアントに提供することと、仮想メディアクライアントから第1のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信することと、を行うように更に構成されている。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムであって、
移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバと、
前記移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバであって、前記機内サーバによる使用のために1つ以上のリニアメディアチャネルを生成するように構成されているリモートサーバと、
前記移動プラットフォームの機内に位置する仮想メディアクライアントと、を備え、
前記仮想メディアクライアントは、
前記機内サーバからリニアメディアチャネルを受信し、
パフォーマンスデータを前記機内サーバに送信するように構成されており、
前記機内サーバは、
前記移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信し、ただし前記1つ以上のメディア要求は、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定するものであり、
前記リモートサーバから前記1つ以上のリニアメディアチャネルを受信し、
受信された前記1つ以上のメディア要求に従って、前記1つ以上のリニアメディアチャネルを前記複数のユーザメディアクライアントに提供し、
前記1つ以上のメディアチャネルのうちの少なくとも第1のリニアメディアチャネルを前記仮想メディアクライアントに提供し、
前記仮想メディアクライアントから前記第1のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信するように構成されている、通信システム。
【請求項2】
前記機内サーバは、前記1つ以上のリニアメディアチャネルを示す要求データを前記リモートサーバに送信するように更に構成されており、前記リモートサーバから受信された前記1つ以上のリニアメディアチャネルが、前記要求データに応答して提供される、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記要求データは、前記1つ以上のメディア要求の集約を含む、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記仮想メディアクライアントは、メディア要求を前記機内サーバに送信するように更に構成されており、
前記機内サーバは、前記仮想メディアクライアントからの前記メディア要求に応答して、前記リニアメディアチャネルを前記仮想メディアクライアントに送信するように更に構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記機内サーバは、
前記仮想メディアクライアントから第1のメディア要求を受信し、ただし前記第1のメディア要求は、前記1つ以上のリニアメディアチャネルに含まれない第2のリニアメディアチャネルを指定するものであり、
前記リモートサーバから前記第2のリニアメディアチャネルを受信し、
前記第2のリニアメディアチャネルを前記仮想メディアクライアントに提供し、
前記仮想メディアクライアントから前記第2のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記仮想メディアクライアントにおける前記第1のリニアメディアチャネルのストリーミングに関連する、請求項1~5のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
スコアリングサブシステムを更に備え、前記スコアリングサブシステムは、前記機内サーバから前記パフォーマンスデータの第1のセットを取得し、前記パフォーマンスデータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて前記第1のリニアメディアチャネルに関連付けられた経験の質スコアを計算するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記機内サーバは、前記複数のユーザメディアクライアントのうちの第1のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項9】
スコアリングサブシステムを更に備え、前記機内サーバは、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットを前記スコアリングサブシステムに提供するように構成されている、請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記スコアリングサブシステムは、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットに少なくとも部分的に基づいて経験の質スコアを生成するように構成されている、請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記経験の質スコアを生成することは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較することを伴う、請求項10に記載の通信システム。
【請求項12】
前記スコアリングサブシステムは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較して、前記仮想メディアクライアントの信頼性スコアを生成するように更に構成されている、請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
前記スコアリングサブシステムは、前記信頼性スコアに少なくとも部分的に基づいてトレーニング動作を実行するように更に構成されている、請求項12に記載の通信システム。
【請求項14】
前記仮想メディアクライアントは、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムを記憶し、
前記第1のオペレーティングシステム及び前記第2のオペレーティングシステムを使用して前記第1のリニアメディアチャネルをストリーミングするように更に構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項15】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記第1のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータを含み、前記機内サーバは、前記仮想メディアクライアントから前記第2のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項14に記載の通信システム。
【請求項16】
前記仮想メディアクライアントは、前記第1のオペレーティングシステムと前記第2のオペレーティングシステムとの間で循環するように構成されている、請求項14に記載の通信システム。
【請求項17】
前記仮想メディアクライアントは、
1つ以上のネットワークブラウザをエミュレートするためのエミュレーションデータを記憶し、
前記エミュレーションデータを使用して前記第1のリニアメディアチャネルをストリーミングするように更に構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項18】
前記複数のユーザメディアクライアントのうちの少なくとも1つは、パーソナル電子デバイスである、請求項1~17のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項19】
前記1つ以上のリニアメディアチャネルは、テレビジョンコンテンツを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項20】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ以上を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項21】
前記機内サーバは、前記第1のリニアメディアチャネルの人気に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のリニアメディアチャネルを前記仮想メディアクライアントに選択的に提供するように更に構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項22】
移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバにて、前記移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信することであって、前記1つ以上のメディア要求は、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定するものである、受信することと、
前記機内サーバにて、前記移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバから前記1つ以上のリニアメディアチャネルを受信することであって、前記リモートサーバは、前記機内サーバによる使用のために1つ以上のリニアメディアチャネルを生成するように構成されている、受信することと、
受信された前記1つ以上のメディア要求に従って、前記1つ以上のリニアメディアチャネルを前記機内サーバから前記複数のユーザメディアクライアントに提供することと、
前記1つ以上のメディアチャネルのうちの少なくとも第1のリニアメディアチャネルを前記機内サーバから、前記移動プラットフォームの機内の仮想メディアクライアントに提供することと、
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第1のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信することと、を含む方法。
【請求項23】
前記1つ以上のリニアメディアチャネルを示す要求データを前記リモートサーバに送信することを更に含み、前記リモートサーバから受信された前記1つ以上のリニアメディアチャネルが、前記要求データに応答して提供される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記要求データは、前記1つ以上のメディア要求の集約を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
メディア要求を前記仮想メディアクライアントから前記機内サーバに送信することと、
前記仮想メディアクライアントからの前記メディア要求に応答して、前記リニアメディアチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに送信することと、を更に含む、請求項22~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから第1のメディア要求を受信することであって、前記第1のメディア要求は、前記1つ以上のリニアメディアチャネルに含まれない第2のリニアメディアチャネルを指定するものである、受信することと、
前記機内サーバにて、前記リモートサーバから前記第2のリニアメディアチャネルを受信することと、
前記第2のリニアメディアチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに提供することと、
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第2のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信することと、を更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記仮想メディアクライアントにおける前記第1のリニアメディアチャネルのストリーミングに関連する、請求項22~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
スコアリングサブシステムにて、前記機内サーバから前記パフォーマンスデータの第1のセットを取得することと、
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のリニアメディアチャネルに関連付けられた経験の質スコアを計算することと、を更に含む、請求項22~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記機内サーバにて、前記複数のユーザメディアクライアントのうちの第1のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータの第2のセットを受信することを更に含む、請求項22~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットを前記機内サーバからスコアリングサブシステムに提供することを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットに少なくとも部分的に基づいて経験の質スコアを生成することを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記経験の質スコアを生成することは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較することを伴う、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較して、前記仮想メディアクライアントの信頼性スコアを生成することを更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記スコアリングサブシステムにて、前記信頼性スコアに少なくとも部分的に基づいてトレーニング動作を実行することを更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記仮想メディアクライアントは、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムを記憶するように更に構成されており、前記方法は、前記仮想メディアクライアントにて、前記第1のオペレーティングシステム及び前記第2のオペレーティングシステムを使用してストリーミングすることを更に含む、請求項1~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記第1のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータを含み、前記方法は、前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第2のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信することを更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記仮想メディアクライアントでは、前記第1のオペレーティングシステムと前記第2のオペレーティングシステムとの間で循環することを更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記仮想メディアクライアントにて、1つ以上のネットワークブラウザをエミュレートするためのエミュレーションデータを記憶することと、
前記仮想メディアクライアントにて、前記エミュレーションデータを使用して前記第1のリニアメディアチャネルをストリーミングすることと、を更に含む、請求項22~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のユーザメディアクライアントのうちの少なくとも1つは、パーソナル電子デバイスである、請求項22~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記1つ以上のリニアメディアチャネルは、テレビジョンコンテンツを含む、請求項22~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ以上を含む、請求項22~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のリニアメディアチャネルの人気に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のリニアメディアチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに選択的に提供することを更に含む、請求項22~41のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、リニアメディアチャネルの経験の質の評価に関し、より具体的には、航空機を含む移動プラットフォームのためのリニアメディアチャネルの経験の質の評価のシステム及び方法に関する。
【発明の概要】
【0002】
本明細書では、乗り物を含む移動プラットフォームにおいてデータを監視し、かつ/又はデータの送信を管理するためのシステム、デバイス、及び方法について説明する。
【0003】
一実施形態では、移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバと、移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバと、を備える通信システムについて説明する。リモートサーバは、機内サーバによる使用のために1つ以上のリニアメディアチャネルを生成するように構成されている。通信システムは、移動プラットフォームの機内に位置する仮想メディアクライアントを更に備える。仮想メディアクライアントは、機内サーバからリニアメディアチャネルを受信し、パフォーマンスデータを機内サーバに送信するように構成されている。機内サーバは、移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信するように構成されている。1つ以上のメディア要求は、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定する。機内サーバは、リモートサーバから1つ以上のリニアメディアチャネルを受信することと、受信された1つ以上のメディア要求に従って、1つ以上のリニアメディアチャネルを複数のユーザメディアクライアントに提供することと、1つ以上のメディアチャネルのうちの少なくとも第1のリニアメディアチャネルを仮想メディアクライアントに提供することと、仮想メディアクライアントから第1のリニアメディアチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信することと、を行うように更に構成されている。
【0004】
本開示を要約する目的で、特定の態様、利点、及び新規な特徴が本明細書に記載されている。そのような利点の全てが、必ずしも任意の特定の実施形態に従って達成される可能性があるわけではないことを理解されたい。したがって、開示される実施形態は、本明細書で教示されるような利点又は利点のグループを、本明細書で教示又は示唆される場合がある他の利点を必ずしも達成することなく、達成又は最適化する方式で実施されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
様々な実施形態が、例示を目的として添付の図面に示されており、決して本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。加えて、開示された異なる実施形態の様々な特徴を組み合わせて、本開示の一部である追加の実施形態を形成することができる。
図1】1つ以上の実施形態による、乗り物などの移動プラットフォーム及び/又は移動プラットフォームの機内のサーバと地上サーバとの間のデータの送信を管理するためのシステムを示す。
図2】1つ以上の実施形態による地上サーバを示す。
図3】1つ以上の実施形態による機内監視システムを示す。
図4】本開示の実施形態による、移動プラットフォームの機内に提供される通信サービスの機内及び/又は地上パフォーマンス評価のためのプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本明細書で提供される見出しは、単に便宜上のものであり、特許請求された本発明の範囲又は意味に必ずしも影響を与えない。特定の実装形態では、本開示は、(例えば、移動プラットフォームの機内に提供される)乗客サービスに関連するシステムログデータを管理し、並びに/又は移動プラットフォームの機内監視システムへ及び/若しくは機内監視システムから転送するためのシステム、デバイス及び方法に関する。
【0007】
概要
本開示は、リニアメディアチャネル及び/又は他のメディアデータを移動プラットフォーム(例えば、乗り物)の機内のメディアクライアントに提供するように構成された通信システムのための経験の質データの評価のためのデバイス、システム、及びプロセスを提供する。「経験の質」データは、1つ以上のリニアメディアチャネルのユーザ経験の質に関する通信サービスパフォーマンスの測定値を表す任意のデータを指すことができ、例えば、スタートアップデータ及び/又は再バッファデータを含むことができる。スタートアップデータは、メディアクライアントにおいてメディアデータのストリーミングを開始するために必要とされる時間量を示す任意のデータを含み得る。再バッファデータは、メディアデータのストリーミング中のメディアクライアントにおける再バッファイベントの数(再バッファカウント)を示す、及び/又は再バッファイベントの合計時間(再バッファリング持続時間)を示す、任意のデータを含み得る。再バッファイベントは、バッファリング動作の実行のためのメディアデータのストリーミングの中断を含むことができ、メディアデータのストリーミング中の任意の時点で必要に応じて発生し得る。場合によっては、再バッファイベントは、デバイス間のメディアデータの失敗した及び/又は遅い送信によって引き起こされることがある。
【0008】
「リニアメディアチャネル」は、ビデオ及び/又はオーディオコンテンツの任意のリアルタイムブロードキャストを指すことができ、例えば、ライブテレビジョンコンテンツを含み得る。リニアメディアチャネルは、スケジュールされたコンテンツのストリームを含み得る。ユーザがリニアメディアチャネルを選択したことに応答して、ユーザ(すなわち、ユーザのメディアクライアント)に、リニアメディアチャネルに参加させ、リニアメディアチャネルによって現在提供されているコンテンツのストリームを視聴させることができる。例えば、コンテンツのストリームは、ユーザのメディアクライアント、及びリニアメディアチャネルに参加している任意の他のメディアクライアントに同時にストリーミングすることができる。したがって、リニアメディアチャネルに参加することは、ユーザのメディアクライアントに、デフォルト開始点(例えば、映画の始まり)からメディアコンテンツのストリーミングを開始させないことがあるが、代わりに、他のデバイスに現在ストリーミングされている点においてストリーミングを開始させることがある。
【0009】
いくつかの実施形態では、リニアメディアチャネルは、リモート(例えば、地上)コンピューティングデバイス(例えば、サーバ)から、移動プラットフォームの機内のコンピューティングデバイス(例えば、サーバ)にブロードキャストしてもよい。移動プラットフォームの機内のコンピューティングシステムは、リモートサーバから様々なデータ送信を受信するように更に構成されてもよく、リモートサーバは、移動プラットフォームの機内のコンピューティングシステムから様々なデータ送信を受信するように構成してもよい。受信されたデータは、移動プラットフォームの機内で及び/又は地上コンピューティングシステムにおいて収集され、集約され、フィルタリングされ、分析され、及び/又は他の方法で処理される。
【0010】
リニアメディアチャネル及び/又は他のメディアコンテンツは、様々なメディアクライアントにおけるストリーミングのために構成することができる。本明細書で使用する「メディアクライアント」は、メディアデータを送信及び/若しくは受信し、様々なメディアコンテンツにアクセス及び/若しくは再生し、並びに/又は(経験の質パフォーマンスデータを含む)パフォーマンスメトリックを送信するように構成された任意のデバイスを指すことができ、例えば、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、及びタブレットなどのパーソナル電子デバイス(personal electronic device、PED)、乗務員デバイス、エンターテインメントシステム(例えば、航空機の場合におけるシートバックエンターテインメントシステム)、並びに/又は仮想メディアクライアントを含むことができる。本明細書で使用する「仮想メディアクライアント」という用語は、移動プラットフォームの機内でのメディアコンテンツのストリーミング及び/又は経験の質データの送信において使用するために特に構成された専用メディアクライアントを指すことがある。仮想メディアクライアントは、有線及び/又は無線接続を介して移動プラットフォームの機内のコンピューティングシステム(例えば、機内サーバ)に接続するように構成してもよい。本明細書で使用する「ユーザメディアクライアント」という用語は、仮想メディアクライアントではない任意のメディアクライアント(例えば、PED)を指すことができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアントは、複数のオペレーティングシステム、ソフトウェアアプリケーション、及び/又はメディアシステムを実行及び/又はエミュレートするように構成してもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアントは、乗り物の移動中に乗り物の機内に位置してもよい。このようにして、仮想メディアクライアントは、やはり乗り物の機内に位置しているユーザメディアクライアントによって経験されるストリーミングの質の正確な及び/又は代表的な例を提供することができる。例えば、乗り物の機内の仮想メディアクライアント及びユーザメディアクライアントは、衛星通信リンクの同じ側に位置してもよい。したがって、ユーザメディアクライアントによって経験されるあらゆる送信関連問題は、仮想メディアクライアントによっても経験され得る。
【0012】
仮想メディアクライアントは、乗り物の機内のユーザメディアクライアントが様々な理由のいずれかでパフォーマンスデータを提供することができないときであっても、乗り物の機内のパフォーマンスデータへのアクセスを有利に可能にすることができる。例えば、ユーザメディアクライアントは、ユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータを収集することを妨げるプライバシー制限を有し得る。そのような場合、仮想メディアクライアントから収集されたパフォーマンスデータは、ユーザメディアクライアントにおける経験の質の正確な表現であり得るので、仮想メディアクライアントは、ユーザメディアクライアントのプロキシとして機能し得る。
【0013】
移動プラットフォームの機内の通信サービスに関連する様々なパフォーマンスデータは、様々な目的のために、例えば、通信サービスのパフォーマンスを改善及び/又は維持するために、収集及び/又は分析され得る。いくつかの実施形態では、収集されたパフォーマンスデータを分析して、1つ以上の経験の質スコアを生成することができる。パフォーマンスデータは、乗り物の機内のメディアクライアントから収集された様々な生データ(例えば、スタートアップ遅延及び/又は再バッファデータ)を含み得る。パフォーマンスデータは、乗り物の機内の1つ以上の仮想メディアクライアント及び/又はユーザメディアクライアントから送信してもよく、(例えば、機内サーバの一部として)乗り物の機内に位置する及び/又は(例えば、地上サーバの一部として)乗り物から遠隔に位置する1つ以上のスコアリングサブシステムによって収集してもよい。スコアリングサブシステムは、パフォーマンスデータを分析して、パフォーマンスデータに関連する1つ以上の経験の質スコアを生成するように構成してもよい。例えば、スコアリングサブシステムは、パフォーマンスデータに1つ以上の閾値を適用して、パフォーマンスデータに示された値が1つ以上の閾値を満たすか、超えるか、又は下回るかを判定するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステムは、パフォーマンスデータ値に関連付けられたタイムスタンプ及び/又は他の時間値を使用することを伴い得る関連付けられた時間成分を用いて、パフォーマンスデータに示された値を分析するように構成してもよい。例えば、スコアリングサブシステムは、ある時間期間(例えば、1分、30分)にわたるバッファ/再バッファイベントの数を判定し、及び/又は判定された数をある時間期間にわたるバッファ/再バッファイベントの閾値数と比較するように構成してもよい。別の例として、スコアリングサブシステムは、再バッファイベントの総再バッファリング持続時間を判定し、それを閾値持続時間と比較するように構成してもよい。
【0014】
場合によっては、パフォーマンスデータは、例えば、移動プラットフォームの移動(例えば、フライト)中に、移動プラットフォームの機内の乗客及び/又は乗務員によって使用されるPED及び/又は他のメディアクライアントから収集してもよい。しかしながら、いくつかのメディアクライアントにおける通信サービスのパフォーマンスは、メディアクライアントのソフトウェア及び/又はハードウェアによって少なくとも部分的に影響を受ける可能性がある。例えば、ローエンドメディアクライアント及び/又は旧式のオペレーティングシステムを実行しているメディアクライアントは、ハイエンドメディアクライアント及び/又はより新しいオペレーティングシステムを実行しているメディアクライアントと比較して、相対的に劣ったパフォーマンスを示す結果を提供し得る。相対的に劣ったパフォーマンスは、メディアクライアントにおける様々な要因(例えば、メモリ、処理能力など)によって引き起こされる可能性があり、一般に(例えば、地上サーバ及び/又は機内サーバによって提供される)通信サービスのパフォーマンスを示さない可能性がある。更に、いくつかのソフトウェア及び/又はハードウェアは、他ものよりも特定の通信システムにより適している場合がある。例えば、通信システムは、iOSデバイスと共に使用するために設計される場合があり、Androidデバイスの場合より多くのパフォーマンス問題を経験する場合がある。したがって、移動プラットフォームの機内に提供される通信サービスのためのパフォーマンスメトリックの収集は、1つ以上の仮想メディアクライアントを介して統一されたベースライン測定プロセスを有することが有利であろう。
【0015】
更に、場合によっては、ユーザメディアクライアントは、パフォーマンスデータの送信を妨げることがある。例えば、ユーザメディアクライアントは、パフォーマンスデータが1つ以上のサーバ及び/又はスコアリングサブシステムと共有されることを可能にしない可能性があるプライバシーソフトウェアを利用することがある。そのような場合、仮想メディアクライアントは、パフォーマンスデータを提供することができないユーザメディアクライアントの代わりにパフォーマンスデータを提供することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の仮想メディアクライアントからのパフォーマンスデータのみを、経験の質データの生成のためにスコアリングサブシステムによって収集してもよい。例えば、1つ以上のユーザメディアクライアントによって送信されるパフォーマンスデータは、無視してもよく、及び/又はスコアリングサブシステムによる分析から能動的に除外してもよい。このようにして、生成された経験の質データは、オペレーティングシステムタイプ、オペレーティングシステム条件、プライバシー制限、及び/又は様々な他の要因によって悪影響を受ける可能性があるユーザメディアクライアントからのパフォーマンスデータを反映していないことがある。
【0016】
移動プラットフォームの機内に提供される通信サービスは、移動プラットフォームの機内に及び/又は移動プラットフォームの外部に位置する様々な通信システムデバイスによって提供することができる。様々なリニアメディアチャネルが、インターネット及び/又は他のネットワークの使用を通して送信され得る。インターネット及び/又は他のネットワークサービスは、移動プラットフォームの外部の衛星及び/又は他のデバイスと通信し得る、移動プラットフォームの機内のモデム及び/又は他のデバイスの使用を通して提供することができる。乗り物又は他の移動プラットフォーム上での提示のためのリニアメディアチャネルは、リモート(例えば、地上)サーバなどの異種リモートソースから由来することができる。乗り物の機内コンテンツ提示プラットフォーム及び/又は他の移動プラットフォームの場合、サーバをローカルにインストールしてもよく、そのようなサーバは、1つ以上のリモートメディアサーバから1つ以上のデータ転送パッケージとして提示のためにコンテンツを受信することができる。例えば、機内サーバは、様々なコンテンツサービス及びソリューションをともにプルインして、乗り物又は他の移動プラットフォームの機内の乗客に望ましいエンドユーザ経験を提供するように構成することができる。リニアメディアチャネルは、1つ以上の地上サーバから受信することができ、地上サーバは、異なるコンテンツソースから異なるタイプのコンテンツアイテムを受信することができる。
【0017】
1つ以上のサーバは、リニアメディアチャネル及び/又はインターフェースデータを含むデータをメディアクライアントに提供するように構成することができる。1つ以上のサーバは、乗り物の内部(例えば、飛行機)及び/又は乗り物の外部(例えば、地上)に位置し得る。いくつかの実施形態では、地上に及び/又は他の方法で乗り物の外部にあるサーバは、乗り物の機内の1つ以上のサーバとのネットワーク通信を確立するように構成することができる。本明細書で説明されるいくつかの実施形態は、乗り物の機内にあるサーバと乗り物の機内にないサーバとを区別することがあるが、そのようなサーバによって実行されるいくつかの機能は、交換可能であってもよく、並びに/又は両方のサーバ及び/若しくはいずれかのサーバにおいて実行可能であってもよい。
【0018】
ネットワークの概要
いくつかの実装形態では、本開示は、移動プラットフォーム(例えば、乗り物)の機内に提供される通信サービスに関連する経験の質の評価を提供するシステム、プロセス、及びデバイスを提供する。図1は、1つ以上の実施形態による、乗り物などの移動プラットフォーム105及び/又は移動プラットフォーム105の機内のサーバ120と地上サーバ130との間のデータの送信を管理するためのシステム100を示す。様々なデータを、地上データストア140及び/又は移動プラットフォーム105の機内の機内データストア170に記憶することができる。地上サーバ130及び/又は移動プラットフォーム105に記憶されたデータのタイプは、図2及び図3において更に詳細に説明される。地上データストア140及び/又は機内データストア170は、不揮発性データストレージを備え得る。
【0019】
システム100は、機内制御回路121及び/又は仮想メディアクライアント125を含み、これらは、航空機、クルーズ船、自動車、又は他の乗り物などの移動プラットフォーム105に設置され、及び/又はその上若しくはその中に配置される。仮想メディアクライアント125は、機内サーバ120の一部として示されているが、仮想メディアクライアント125は、代わりに、機内サーバ120の外部の別の機内コンポーネント内に実装してもよい。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント125は、有線及び/又は無線接続を介して機内サーバ120と通信するように構成してもよい。
【0020】
特定の実施形態が、航空機又は他の乗り物の文脈で本明細書に開示されているが、本明細書に開示される原理は、任意の好適な又は所望の移動プラットフォーム又は乗り物に適用可能であり得ることを理解されたい。機内サーバ120は、移動プラットフォーム105の機内のデータを送信、受信、及び/又は他の方法で管理するように構成することができる。例えば、機内サーバ120は、メディアデータを様々な機内通信サービスデバイスに送信するように構成することができる。「通信サービスデバイス」は、移動プラットフォームにおける乗客サービスの提供を容易にするように構成された任意のデバイスを含むことができ、1つ以上のモデム、トランシーバ、アンテナ、WAP、及び/又は他の機内サービスデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、機内サーバ120は、移動プラットフォーム105の機内の、仮想メディアクライアント125を含む、メディアサービスデバイス及び/又はメディアクライアントから送信されたパフォーマンスデータを受信及び/又はフィルタリングするように構成することができる。
【0021】
移動プラットフォーム105の機内の様々な通信サービスデバイス及び/又はメディアクライアントから受信されるパフォーマンスデータは、移動プラットフォーム105上で提供される通信サービスに関連する。いくつかの実施形態では、パフォーマンスデータは、とりわけ、スタートアップデータ及び/又は再バッファデータを含み得る、様々なパフォーマンスデータ(例えば、経験の質データ)のうちのいずれかに関連するパフォーマンスデータ値を含んでもよい。
【0022】
地上サーバ130及び/又は機内サーバ120は、1つ以上の通信サービスデバイス及び/又はメディアクライアントから受信されたパフォーマンスデータを分析するように構成されたスコアリングサブシステムを備えてもよい。いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステムは、パフォーマンスデータを受信し、データに調整を行い(例えば、パフォーマンスデータを、パフォーマンスデータが生成された時間期間に関連付け)、並びに/又は(例えば、パフォーマンスデータ及び/若しくは調整されたパフォーマンスデータを様々な閾値と比較することによって)1つ以上の経験の質スコアを計算するように構成してもよい。スコアリングサブシステムは、乗り物105の機内に位置してもよく、及び/又は乗り物105の外部(例えば、地上)に位置してもよい。いくつかの実施形態では、第1のスコアリングサブシステムは、(例えば、機内サーバ120の一部として)乗り物105の機内に位置してもよく、第2のスコアリングサブシステムは、(例えば、地上サーバ130の一部として)乗り物105の外部に位置してもよい。いくつかの実施形態では、地上に位置するスコアリングサブシステムは、複数の乗り物からのパフォーマンスデータを集約するように、及び/又は複数の乗り物からのパフォーマンスデータを比較して、問題を経験している乗り物を識別するように構成してもよい。例えば、衛星110のビーム内の第1の乗り物105からのパフォーマンスデータが良好なパフォーマンスを示す一方で、衛星110のビーム内の第2の乗り物からのパフォーマンスデータが不良なパフォーマンスを示す場合、スコアリングサブシステムは、問題が衛星110ではなく第2の乗り物に存在すると判定するように構成することができる。場合によっては、システム100は、地上のコンピューティングリソースを利用するために、地上サーバ130に少なくともスコアリングサブシステムを含んでもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、様々なデータ(例えば、パフォーマンスデータ、要求データなど)の取得は、衛星ネットワーク112接続及び/又はインターネット若しくは他のネットワーク122との別のタイプのネットワーク接続123(例えば、Wi-Fi若しくは他のネットワーク接続)を通じてなど、乗り物105の外部のネットワーク接続を介して少なくとも部分的に実行される。ネットワーク112接続は、衛星110とゲートウェイ115との間の通信経路を含み得る。ゲートウェイ115は、衛星110並びにネットワーク122とデータ通信し、それによって地上サーバ130とデータ通信することができる。移動プラットフォーム105は、衛星110及びゲートウェイ115を含む衛星アクセスネットワーク112から順方向ダウンリンク信号を受信し、衛星110及びゲートウェイ115を使用して衛星ベースのアクセスネットワーク112に逆方向アップリンク信号を送信するように構成することができる。
【0024】
ネットワーク122は、任意のタイプのネットワークであることができ、例えば、インターネット、IPネットワーク、イントラネット、広域ネットワーク(wide area network、WAN)、ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)、仮想プライベートネットワーク(virtual private network、VPN)、仮想LAN(virtual LAN、VLAN)、光ファイバネットワーク、ケーブルネットワーク、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)、公衆交換データネットワーク(public switched data network、PSDN)、公衆陸上モバイルネットワーク、セルラネットワーク、及び/又は本明細書に説明されるような任意の他のタイプのネットワークサポート通信のうちの1つ以上を含むことができる。更に、ネットワーク122は、有線(例えば、銅及び光)並びに/又は無線(例えば、無線及びマイクロ波)接続を含むことができる。
【0025】
移動プラットフォーム105は、図1では飛行機として示されており、特定の実施形態は、飛行機、飛行機のフリート、及び/又は航空会社の文脈で本明細書に開示されている。しかしながら、本開示の実施形態は、他のタイプ及び/又はグルーピングの移動プラットフォーム及び/又は関連するエンティティに適用可能であることを理解されたい。
【0026】
上記で説明したように、移動プラットフォーム105に関して、地上サーバ130はリモートサーバを表し得る。本明細書では地上サーバと称されるが、サーバ130は、任意の物理的位置に物理的に配置及び/又は位置することができる。本明細書における「地上」という用語の使用は、地上サーバ130が移動プラットフォーム105上に又はそこに配置されておらず、むしろその外部の何らかの場所に配置されていることを示すための簡略化及び便宜のためのものである。地上サーバ130は、図1の地上サーバ130の例示的な実施形態を構成し得る図2の地上サーバ230に関連して理解され得る。図1に関して、様々なデータ(例えば、メディアコンテンツアイテム)は、移動プラットフォーム105によって、ネットワーク122若しくは他の地上局、ゲートウェイ、又は他のネットワークノードなどを介して地上サーバ130から取得することができる。
【0027】
1人以上のユーザ114(例えば、乗客、乗務員)は、移動プラットフォーム105の機内にいてもよく、移動プラットフォーム105の機内に提供される通信サービスにアクセスするために、1つ以上のメディアクライアント116(例えば、PED、シートバックエンターテインメントシステム、乗務員デバイスなど)を使用してもよい。通信サービスを介して、メディアクライアント116は、パフォーマンスデータ、メディアデータ、及び/又は要求データを送信及び/又は受信するように構成することができる。
【0028】
地上サーバ
図2を参照すると、地上サーバ230は、様々な機能のいずれかを実行するように構成された様々なコンポーネントのいずれかを備える制御回路231を備え得る。地上サーバ230は、移動プラットフォームの機内のサーバによる使用のために、ネットワーク222を介して様々なリニアメディアチャネル203(例えば、リニアメディアチャネル)を生成及び/又は送信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、地上サーバ230は、ネットワーク222を介して移動プラットフォームから、パフォーマンスデータ201及び/又は要求データ204を含む様々なデータを受信するように構成することができる。パフォーマンスデータ201及び/又は要求データ204は、特定の移動プラットフォーム(例えば、図1に関して説明されたシステム100の移動プラットフォーム105)上で提供される乗客サービスに関連し得る。地上サーバ230は、地上サーバ230と組み合わされて単一のデバイスになるデータストレージ240を備えるか、又は地上サーバ230の外部にある異なるデバイスであってよいデータストレージ240を備える。
【0029】
ネットワーク222は、衛星通信ネットワークを介して移動プラットフォームによってアクセスされる、インターネットなどの広域ネットワークを備え得る。したがって、地上サーバ230とリモート移動プラットフォームとの間の通信リンクは、インターネット又は他の広域ネットワークを介して達成される。ネットワーク222と地上サーバ230との間のデータの送信及び/又は受信は、ネットワーク222と地上サーバ230との間のネットワーク接続を確立するように構成されたネットワークインターフェース235を介して容易になり得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、地上サーバ230は、移動プラットフォームからの着信要求データ204を管理するように構成されたデータ要求マネージャ234を備え得る。いくつかの要求データ204は、1つ以上のリニアメディアチャネルを含む、リニアメディアチャネル203に対する要求を含み得る。いくつかの実施形態では、要求データ204は、メディアクライアントからの受信されたメディア要求、及び/又は移動プラットフォームの機内のメディアクライアントにおける特定のリニアメディアチャネル203へのアクセスの試みに応答して、移動プラットフォームの機内のサーバから生成及び/又は送信してもよい。地上サーバ230が要求データに関係なく全てのリニアメディアチャネル(ブロードキャスト)を自動的に送信する他の実施形態では、要求データ204は、移動プラットフォームの機内のサーバから送信しなくてもよい。データ要求マネージャ234は、要求データ204においてどのリニアメディアチャネル203が識別及び/又は指定され得るかを含めて、要求データ204のコンテンツを判定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、移動プラットフォームの機内のサーバ(例えば、図1の機内サーバ120)は、受信されたメディア要求を集約して要求データ204を生成するように構成することができる。例えば、集約は、メディア要求を収集すること、及び/又は重複するメディア要求(例えば、同一のリニアメディアチャネルを識別/指定するメディア要求)を除去することを伴う。
【0031】
いくつかの実施形態では、地上サーバ230は、送信ビームを介してリニアメディアチャネル203を送信するように構成することができる。各ビームは、広い地理的エリアをカバーするように構成してもよく、様々な移動プラットフォームは、それらが移動(例えば、航空機の場合、フライト)して進むにつれて、ビームに入り、ビームから出る。いくつかの実施形態では、地上サーバ230によって生成されるビームは、リニアメディアチャネル203の特定のセットを、ビーム内の移動プラットフォームに、及び/又は具体的には、所与の「ビームグループ」の一部である移動プラットフォームに提供するように構成することができる。場合によっては、特定のビームグループに含まれる移動プラットフォームのみが、所与のビームを介して送信されたリニアメディアチャネル203を受信するように構成することができる。移動プラットフォームの機内のサーバは、地上サーバ230に関連付けられたビームグループに追加されることを要求するための要求データ204を送信するように構成することができる。
【0032】
ビームを介して送信されるメディアデータは、ビーム及び/又はビームのビームグループの一部内の任意の移動プラットフォームで利用可能である。例えば、地上サーバ230は、(メディアデータの中でも)特定のリニアメディアチャネルをビームで送信することができる。ビームの地理的エリア内の、及び/又はビームに関連付けられたビームグループに選択的に含まれる任意の移動プラットフォームは、特定のリニアメディアチャネルを受信することが可能である。いくつかの実施形態では、移動プラットフォームは、特定のリニアメディアチャネルを受信する前に、この特定のリニアメディアチャネル(又は他のリニアメディアチャネル203)を要求することが要求される。例えば、地上サーバ230は、第1のリニアメディアチャネル(例えば、ライブテレビジョンチャネル)を第1のビームの一部として送信するように構成することができる。地上サーバのビーム内を移動する移動プラットフォームは、地上サーバ230から第1のリニアメディアチャネルを受信するようにとの要求を示す要求データ204を送信することができる。要求を受信したことに応答して、データ要求マネージャ234は、第1のリニアメディアチャネルを受信するために選択された移動プラットフォームのリストに移動プラットフォームを追加するように構成さすることができる。したがって、移動プラットフォームは、地上サーバ230において選択されたことに応答して、第1のリニアメディアチャネルを受信するように構成することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、地上サーバ230は、移動プラットフォームへのリニアメディアチャネル203の送信を管理するように構成されたメディアデータマネージャ236コンポーネントを備え得る。リニアメディアチャネルを含むリニアメディアチャネル203は、移動プラットフォームから送信された要求データ204に応答して、地上サーバ230から送信される。例えば、移動プラットフォームの機内のメディアクライアントが、機内サーバによって現在提供されていないリニアメディアチャネルに対する要求を機内サーバに送信する場合、機内サーバは、要求されたリニアメディアチャネルへのアクセスを取得するために、要求データ204を地上サーバ230に送信してもよい。メディアデータマネージャ236は、要求されたリニアメディアチャネルを(例えば、ビームの一部として)送信するように構成してもよく、及び/又は要求を送信した移動プラットフォームを、要求されたリニアメディアチャネルを受信することが可能であるものとして選択してもよい。
【0034】
メディアデータマネージャ236は、リニアメディアチャネル203を、複数のリニアメディアチャネル及び/又は他のリニアメディアチャネル203セットを含み得るマルチキャストとして送信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、要求されたリニアメディアチャネルのみが、地上サーバ230及び/又はメディアデータマネージャ236によって送信されるビームに含まれる。ビームに含まれないリニアメディアチャネルが要求データ204において要求される場合、リニアメディアチャネルは、メディアデータマネージャ236によってビームに追加される。いくつかの実施形態では、地上サーバ230及び/又はメディアデータマネージャ236は、要求データを必要とせずに、ビーム内に全てのリニアメディアチャネルを含めるように構成することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、地上サーバ230は、移動プラットフォームから(例えば、移動プラットフォームの機内のサーバから)パフォーマンスデータ201を取得するように構成することができる。パフォーマンスデータ201は、メディアクライアントにおけるクリックイベントとメディアクライアントにおけるリニアメディアチャネル203の第1のフレームの表示との間の時間差を表し得る、スタートアップ遅延データを含み得る。様々な処理システムは異なる量の復号時間を必要とし得るので、スタートアップ遅延は、メディアクライアントの処理能力に少なくとも部分的に基づき得る。場合によっては、パフォーマンスデータ201は、パフォーマンスデータ201に関連付けられた1つ以上の経験の質スコアを生成するために処理されてもよい(例えば、閾値パフォーマンス値と比較されてもよい)。例えば、5秒を超えるスタートアップ遅延を示すパフォーマンスデータ201は、データストレージ240において注釈付け及び/又は記憶することができる。パフォーマンスデータ201は、更に又は代替的に、移動プラットフォームの移動中にリニアメディアチャネル203のストリーミング中に経験された再バッファイベントの数及び/又は再バッファリング持続時間を表し得る再バッファデータを含み得る。いくつかの実施形態では、1時間当たり3つを超える再バッファイベントを示す再バッファカウントデータは、不十分なパフォーマンスとみなしてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、パフォーマンスデータ201は、ユーザ提供フィードバックを含んでもよい。例えば、メディアクライアントのユーザは、移動プラットフォームの移動中にユーザ及び/又はメディアクライアントの経験の質を示すフィードバックを提供するように促される。地上サーバ230において、移動プラットフォームに送信された全てのリニアメディアチャネル203に関連するパフォーマンスデータ201を受信することができ、及び/又は移動プラットフォームに送信されたリニアメディアチャネル203のサブセットを受信することができる。例えば、移動プラットフォームは、特定のリニアメディアチャネルに関連するパフォーマンスデータ201のみを送信してもよく、又は全てのリニアメディアチャネルのパフォーマンスデータ201を送信してもよい。
【0037】
地上サーバ230及び/又は乗り物の機内のサーバは、パフォーマンスデータ201を受信し、かつ/又は受信されたパフォーマンスデータ201に基づいて1つ以上の経験の質(quality of experience、QOE)スコアを生成するように構成されたスコアリングサブシステム238を備えることができる。例えば、パフォーマンスデータ201は、ユーザ経験への影響を判定するために閾値と比較され得る生のスタートアップ遅延データ及び/又は再バッファデータを含み得る。QOEスコアを生成することは、1つ以上の乗り物上のユーザの経験の質を評価するために、必要に応じてパフォーマンスデータ201を組み合わせること、集約すること、調整すること、及び/又は比較することを伴い得る。
【0038】
スコアリングサブシステム238は、乗り物の機内の1つ以上のユーザメディアクライアント(例えば、PED)によって生成されたパフォーマンスデータ201を集約し、かつ/又は1つ以上のユーザメディアクライアントから受信された集約パフォーマンスデータ201を、乗り物の機内の1つ以上の仮想メディアクライアントによって生成されたパフォーマンスデータ201と比較するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザメディアクライアントからのパフォーマンスデータ201と仮想メディアクライアントからのパフォーマンスデータ201との間の比較は、1つ以上の仮想メディアクライアントの信頼性レベルを判定するために、及び/又は信頼性レベルを増加させるように1つ以上の仮想メディアクライアントを修正するために使用してもよい。例えば、スコアリングサブシステム238は、第1のオペレーティングソフトウェア(例えば、iOSオペレーティングシステム)を有する乗り物の機内の複数のユーザメディアクライアントからのパフォーマンスデータ201を集約して、95%の第1のQOEスコアを生成し得る。スコアリングサブシステム238は、第1のオペレーティングソフトウェアを実行するように構成された乗り物の機内の仮想メディアクライアントからパフォーマンスデータ201を更に受信して、98%の第2のQOEスコアを生成し得る。スコアリングサブシステム238は、第1のQOEスコアと第2のQOEスコアとの間の絶対値差を100%から減算することによって仮想メディアクライアントの信頼性スコアを生成するように更に構成してもよく、その結果、100%-abs(95%-98%)=97%の信頼性スコアが得られる。信頼性スコアは、乗り物の機内のユーザメディアクライアントの実際の経験の質に対する、仮想メディアクライアントによって生成されたパフォーマンスデータ201の精度のレベルを示すことができる。信頼性スコアは、仮想メディアクライアントからのパフォーマンスデータが、ユーザメディアクライアントからのパフォーマンスデータをどれほど代表するかを示すことができる。パフォーマンススコアは、(下で考察される)トレーニング動作をいつ実行すべきかを判定するために、またトレーニング動作がいつ成功するかを判定するために、スコアリングサブシステム238によって使用される。スコアリングサブシステム238は、複数回のフライトにわたって複数のオペレーティングシステム(例えば、iOS及びAndroid)の信頼性スコアを生成するように構成されてもよく、様々な信頼性スコアを集約して、仮想メディアクライアントの全体的な信頼性スコアを生成してもよい。仮想メディアクライアントからのパフォーマンスデータのみを使用するときにQOEスコアを計算する精度を改善するために、信頼性スコアに基づいてスコアリングサブシステム238に様々な修正を行うことができる。いくつかの実施形態では、特定のオペレーティングシステムの2つ以上のインスタンスが、仮想メディアクライアントにおいて順次に及び/又は同時に実行されてもよく、スコアリングサブシステム238は、オペレーティングシステムの各インスタンスについて信頼性スコアを生成するように構成することができる。様々な生成された信頼性スコアを比較して、移動プラットフォームの機内のユーザメディアクライアントの経験の質を最もぴったり反映するオペレーティングシステム及び/又はオペレーティングシステムのインスタンスを判定してもよい。
【0039】
スコアリングサブシステム238は、乗客ごと(例えば、PEDごと)、移動ごと(例えば、フライトごと)、乗り物ごと、衛星ビームごと、及び/又はフリート(例えば、航空機のフリート)ごとに基づいてQOEスコアを生成するように構成してもよい。いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、乗客ごと及び移動ごとにQOEスコアを生成するように構成されてもよく、並びに/又は乗り物全体及び/又は乗り物のフリートにわたってQOEスコアを集計してもよい。例えば、スコアリングサブシステム238は、1つ以上の乗り物の機内の各ユーザメディアクライアント及び/又は仮想メディアクライアントから受信されたパフォーマンスデータ201から個々のQOEスコアを生成するように構成することができる。個々のQOEスコアの各々が生成されると、スコアリングサブシステム238は、個々のQOEスコアを集約して、乗り物の機内の全てのメディアクライアント及び/又は複数の乗り物の機内の全てのメディアクライアントに対する全体的なQOEスコアを生成するように構成することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、乗り物の移動中に及び/又は移動後に1つ以上のQOEスコアを計算するように構成することができる。例えば、パフォーマンスデータ201は、移動ごとに1回、移動ごとに複数回(例えば、2分ごと)、1日に1回など、乗り物から受信されてもよい。パフォーマンスデータ201が受信されるときはいつでも、スコアリングサブシステム238は、受信されたパフォーマンスデータ201に基づいて1つ以上のQOEスコアを生成するように構成することができる。
【0041】
乗り物の機内のユーザメディアクライアント及び/又は仮想メディアクライアントは、同様に、特定のイベントに応答して、及び/又は周期的に、パフォーマンスデータ201を生成及び/又は送信するように構成することができる。例えば、ユーザメディアクライアントは、ユーザメディアクライアントにおける1つ以上のリニアメディアチャネル203のストリーミングの開始に応答して、パフォーマンスデータ201を生成するように構成することができる。仮想メディアクライアントは、ストリーミングの開始に応答して及び/又は周期的に(例えば、2分ごとに)、パフォーマンスデータ201を生成するように構成することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、1つ以上のQOEスコアを生成する際に、任意の好適な時間期間にわたって生成されたパフォーマンスデータ201を収集及び/又は集約するように構成することができる。パフォーマンスデータ201が収集される時間期間は、パフォーマンスデータ201のサンプルが、QOEスコアを計算するために比較的低頻度のイベント(例えば、再バッファイベント)の1つ以上のインスタンスを含み得るのに十分な長さであり得る。例えば、30分ごとに1回発生する再バッファイベントを示すパフォーマンスデータ201は、5分ごとに1回再バッファイベントを示すパフォーマンスデータ201よりはるかに良好なQOEスコアをもたらし得る。したがって、QOEを正確に判定するために十分な時間期間(例えば、30分)にわたってパフォーマンスデータ201を収集することが有利であり得る。いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、所与の時間期間にわたっていくつかのパフォーマンスデータ201メトリック(例えば、スタートアップ遅延データ、再バッファカウントデータ、再バッファ持続時間データ)の成功レベルを判定するように構成することができる。例えば、スコアリングサブシステム238は、メディアクライアント及び/又はメディアクライアントのグループが、時間の99%のストリーミングされたリニアメディアチャネルの2時間期間ごとに所与の数未満の再バッファイベントを経験したことを判定するように構成することができる。
【0043】
スコアリングサブシステム238は、パフォーマンスデータ201のセットを、パフォーマンスデータ201のセットを報告するメディアクライアントのデバイスタイプに関連付けるように構成することができる。例えば、5秒を超えるスタートアップ遅延を示すパフォーマンスデータ201は、スタートアップ遅延を報告及び/又は経験したメディアクライアントのタイプに関連付けることができる。このようにして、スコアリングサブシステム238は、不十分なパフォーマンスが、一般的な通信サービスではなく特定のタイプのメディアクライアントに起因し得るかどうかを判定するように構成することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、QOEスコアは、移動プラットフォームにおいて収集されたパフォーマンスデータ201に基づいて、移動プラットフォームの機内で生成することができる。スコアリングサブシステム238及び/又は移動プラットフォームの機内の同様のデバイスは、受信された全てのパフォーマンスデータ201及び/又は受信されたパフォーマンスデータ201のサブセット(例えば、所与の閾値を上回る及び/若しくは下回る値を示すパフォーマンスデータ201並びに/又はデータストレージ240に記憶されたパフォーマンスデータ201)についてQOEスコアを生成するように構成することができる。
【0045】
スコアリングサブシステム238によって生成されたQOEスコアは、移動プラットフォームにおける送信されたリニアメディアチャネル203に関するユーザ経験を示し得る。いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238及び/又は地上サーバ230の他のコンポーネントは、比較的低いQOEスコア及び/又は閾値スコア値を下回るか若しくは超えるQOEスコアを生成することに応答して、1つ以上のアラート機能を実行するように構成することができる。1つ以上のアラート機能は、低いスコアの根本原因を判定する際に使用するように構成することができる。
【0046】
QOEスコアがモデル化され得る方式は実施形態ごとに異なり得る。いくつかの実施形態では、データベースは、メディアクライアントにおけるQOEのフィードバックを提供する個々のメディアクライアントのデータストレージ240において構築することができる。スコアリングサブシステム238は、移動プラットフォームにおいて実行されるQOE評価に対してフィードバックを照合するように構成することができる。(例えば、移動プラットフォームの機内の仮想メディアクライアントを含む)移動プラットフォームの機内のメディアクライアントから十分な量のデータサンプルが取得されたとき、データベース内のパフォーマンスデータ201は、地上サーバ230並びに/又は移動プラットフォームの機内のサーバ及び/若しくは仮想メディアクライアントにおいて実行される計算に少なくとも部分的に基づいてQOEスコアを判定するための基準として使用することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、例えば機械学習を使用するトレーニング動作を介してトレーニングされるように構成することができる。例えば、所与のメディアクライアントから収集されたパフォーマンスデータ201は、メディアクライアントの集合(例えば、所与の移動プラットフォームの機内の全てのメディアクライアント)の集約パフォーマンスデータ201と比較することができる。機械学習を利用して、特定のメディアクライアントに関するデータとメディアクライアントのグループに関する集約データとの間の不一致を判定することができる。例えば、第1のメディアクライアントは、3.2秒のスタートアップ遅延を報告し、一方、メディアクライアントのグループは、3.4秒の集約スタートアップ遅延を報告することができる。第1のメディアクライアントについてのパフォーマンスデータ201は、第1のメディアクライアントがどのようにハイエンドメディアクライアントと比較されるかを判定するために、現代の及び/又は比較的強力なオペレーティングシステムを備えるハイエンドメディアクライアントに対して測定することができる。いくつかの実施形態では、アルゴリズムは、第1のメディアクライアントのデバイスタイプ(例えば、「ハイエンド」又は「ローエンド」)を判定するために利用することができる。したがって、第1のメディアクライアントに対してスコアリングサブシステム238によって生成されたQOEスコアは、第1のメディアクライアントの判定されたデバイスタイプに少なくとも部分的に基づいて、調整され、重み付けなどすることができる。いくつかの実施形態では、メディアクライアントのグループ(例えば、移動プラットフォームの機内の全てのメディアクライアント)のための生成されたQOEスコアは、メディアクライアントのデバイスタイプに少なくとも部分的に基づいて重み付けなどすることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、スコアリングサブシステム238は、第1のメディアクライアントに関連するパフォーマンスデータ201を、第2のメディアクライアントに関連するパフォーマンスデータ201と比較するように構成することができる。そのようなデバイス間比較は、第1のメディアクライアント、第2のメディアクライアント、及び/又は他のメディアクライアントの誤動作を検出するために使用することができる。いくつかの実施形態では、パフォーマンスデータ201の中央値を使用して、特定のメディアクライアントの外れ値パフォーマンスデータ201を除外することができる。例えば、スコアリングサブシステム238は、パフォーマンスデータ201を集約する際に、及び/又はパフォーマンスデータ201に基づいて1つ以上のQOEスコアを生成する際に、異常に高い及び/又は低いパフォーマンスデータ201値を除外するように構成することができる。
【0049】
リニアメディアチャネル203のいくつかのセットは、他のものとは異なるビットレートでコーディングすることができる。例えば、第1のリニアメディアチャネル203(例えば、ニュースチャネル)は、比較的低いビットレートを有してもよく、第2のリニアメディアチャネル203(例えば、スポーツチャネル)は、比較的高いビットレートを有してもよい。オプションの実施形態では、ユーザは、リニアメディアチャネル203の所与のセットのビットレートを選択することができ得、並びに/又は地上サーバ230及び/若しくは機内サーバは、パフォーマンス評価に応答してリニアメディアチャネル203のビットレートを選択するように構成することができる。例えば、劣悪な送信条件では、より低いビットレートを利用することができる。
【0050】
フライトビュー
図3は、1つ以上の実施形態による乗り物/移動プラットフォーム305に関連付けられた機内データ監視システムを示す。機内監視システムは、機内サーバ320と、関連する機内データストア340とを備え、機内データストア340は、不揮発性データストレージ媒体を備えてもよく、並びに/又はパフォーマンスデータ301、要求データ303、及び/若しくはリニアメディアチャネル304を含む特定のデータを記憶するように構成することができる。機内サーバ320及び機内データストレージ340は、図3では別個のコンポーネントとして示されているが、機内サーバ320及び機内データストレージ340は、単一のデバイスに組み合わされてもよく、又は異なるデバイスであってもよい。
【0051】
移動プラットフォーム305は、衛星ネットワーク、セルラネットワーク、又は他のネットワークなど、外部アクセスネットワークとの接続を確立するためのネットワークアクセス端末381(すなわち、ネットワークインターフェース)を備え得る。ネットワークアクセス端末381は、ネットワーク通信を容易にするために、アンテナ382、トランシーバ384、及びモデム386のうちの1つ以上を備える。アンテナ382は、モデム386と通信し得るトランシーバ384と通信することができる。無線アクセスポイント(wireless access point、WAP)365は、機内サーバ320及び/又は他のネットワークアクセスコンポーネント(図示せず)と通信することができる。PED316及び/又はシートバックエンターテインメントシステム318を含む、移動プラットフォーム305の機内の1つ以上のユーザメディアクライアントは、データストア340に記憶された、及び/又はネットワーク322を介してリモートサーバから取得されたリニアメディアチャネル304を取得及び/又は消費するための1つ以上のアプリケーションを実行するように構成された制御回路を備えることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザメディアクライアントを使用して1つ以上のメディアコンテンツアイテムを選択/要求するオプションを有してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、移動プラットフォームの機内の複数のメディアクライアント(例えば、PED316及び/又はシートバックエンターテインメントシステム)をサービスするように構成することができる。例えば、機内サーバ320は、複数のメディアクライアントからメディア要求を受信及び/又は集約するように構成することができる。更に、機内サーバ320は、リモートサーバから受信されたメディアチャネル(例えば、リニアメディアチャネル304)を複数のメディアクライアントに送信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、複数のメディアクライアントに共通メディアチャネルを送信するように構成されてもよく、及び/又は異なるメディアクライアントに異なるメディアチャネルを送信するように構成することができる。
【0053】
ネットワークアクセス端末381は、例えば、衛星及びゲートウェイ(図1参照)を介して、機内サーバ320と1つ以上の地上サーバとの間の接続性を提供することができる。いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、パフォーマンスデータ301、要求データ303、及び/又はリニアメディアチャネル304の送信及び/又は受信のために、ネットワークアクセス端末381又は他のネットワークインターフェースを介して、乗り物305の機内の様々なメディアクライアント及び/又はサービスアクセスデバイス(例えば、WAP365)からデータを送信及び/又は取得するように構成することができる。いくつかの実施形態では、ネットワークアクセス端末381は、移動プラットフォーム305の機内のメディアクライアント及び/又はサービスアクセスデバイスとの1つ以上の有線及び/又は無線接続を確立するように構成することができる。メディアクライアントは、(例えば、ネットワークアクセス端末381によって確立された1つ以上の接続を介して)機内サーバ320及び/又はリモートサーバにメディア要求を送信するように構成することができる。機内サーバ320は、受信されたメディア要求を集約して、要求データ303を生成し、及び/又は要求データ303をリモートサーバに送信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、メディア要求を集約することは、重複するメディア要求を除去することを伴い得る。ネットワークアクセス端末381は、メディアクライアント、サービスアクセスデバイス、及び機内サーバ320を含む様々なデバイス間の複数の接続を確立するように構成することができる。
【0054】
便宜上、以下の説明では、移動プラットフォーム305を、飛行機などの乗り物として指す。乗り物305内に配置されたユーザメディアクライアント316、318は、乗客によって乗り物305上に持ち込まれた任意のタイプのPED(例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブックなど)、並びに乗客シートバックシステム318及び/又は乗り物305上の他のデバイスを含むことができる。ユーザメディアクライアント316、318は、有線及び/又は無線であり得る通信リンクを介して機内サーバ320と通信するように構成することができる。通信リンクは、例えば、乗り物305の機内の1つ以上のWAP365によってサポートされる無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)などのローカルエリアネットワークの一部であり得る。1つ以上のWAP365は、乗り物305の周りに分散配置することができ、サーバ320と連携して、例えば、WLAN拡張サービスセット(extended service set、ESS)などの一部として、トラフィックスイッチング及びルーティング機能を提供することができる。
【0055】
乗り物上の乗客は、任意の好適な又は所望の様式で機内サーバ320とインターフェースすることができる。例えば、リニアメディアチャネル304は、ウェブブラウザアプリケーション、ネイティブアプリケーションなどを通してなど、乗客に関連付けられたPED316の電子ディスプレイを使用して、又はシートバックメディアシステム318などの乗り物統合メディアシステムに関連付けられたインターフェースを使用して、乗客に提示することができる。機内サーバ320は、PED316及び/又は乗り物305に関連付けられた提示システム(例えば、シートバックメディア提示デバイス若しくはシステム318)を使用して提示するためのリニアメディアチャネル304を提供するためのメディア配信システム及び/又はコンテンツサーバとして機能するように構成することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、ユーザは、PED316及び/又はメディアシステム318におけるリニアメディアチャネル304のストリーミングを要求するために、PED316及び/又はメディアシステム318に入力(例えば、リニアメディアチャネル304の選択)を提供し得る。ユーザ入力に応答して、PED316及び/又はメディアシステム318は、要求されたリニアメディアチャネル304を示す1つ以上の要求を機内サーバ320に送信するように構成することができる。そのような要求に応答して、機内サーバ320は、要求されたリニアメディアチャネル304を示す要求データ303をリモートサーバに送信することによって、リニアメディアチャネル304を要求することができる。リニアメディアチャネル304が機内サーバ320において受信されると、機内サーバ320は、リニアメディアチャネル304をPED316及び/又はメディアシステム318に提供することができる。要求されたリニアメディアチャネル304が機内サーバ320においてすでに利用可能である(例えば、リニアメディアチャネル304が、異なるユーザからの要求に応答してリモートサーバからすでに受信されている)場合、機内サーバ320は、PED316及び/又はメディアシステム318からの要求に応答して、リモートサーバに要求を送信することなく、リニアメディアチャネル304をPED316及び/又はメディアシステム318に直接配信するように構成することができる。
【0057】
機内サーバ320は、本開示の実施形態による機能を実装するための制御回路を備えることができる。いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、リニアメディアチャネル304、パフォーマンスデータ301、及び/又は要求データ303の集約及び/又は配信ポイントとして機能するように構成することができる。
【0058】
図3に示すように、機内サーバ320は、接続性ユニット(例えば、航空機のフライト中接続性(in-flight connectivity、IFC)ユニット)、メディアユニット325(例えば、航空機のフライト中エンターテインメント(in-flight entertainment、IFE)ユニット)、ウェブプロキシ327、及びコンテンツ配信ユニット329を備えてもよい。接続性ユニット323は、ネットワーク322と、移動プラットフォーム305の機内のメディアクライアント及び/又はサービスアクセスデバイスとの間の接続性を提供するように構成することができる。メディアユニット325は、移動プラットフォーム305の機内のメディアクライアントに映画及び他のオンデマンドコンテンツを含む様々なリニアメディアチャネル304を提供するように構成することができる。ウェブプロキシ327は、移動プラットフォーム305の機内のメディアクライアントからのリニアメディアチャネルに対する特定のメディア要求を管理するように構成することができる。例えば、ユーザ及び/又はメディアクライアントが、利用可能である(例えば、リモートサーバからのビームを介して移動プラットフォーム305に提供される)リニアメディアチャネル(例えば、ライブテレビジョンチャネル)を指定するメディア要求を送信する場合、ウェブプロキシ327は、要求されたリニアメディアチャネルをメディアクライアントに提供するように構成することができる。メディアクライアントが、現在利用可能ではないリニアメディアチャネルを識別/指定するメディア要求を送信する場合、配信ユニット329は、要求データ303を生成し及び/若しくはリモートサーバに送信し、並びに/又はリモートサーバによって提供されるとき、要求されたリニアメディアチャネルを提供するように構成することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、移動プラットフォーム305の機内の(例えば、仮想メディアクライアント350及び/又はユーザメディアクライアントを含む)1つ以上のメディアクライアントからパフォーマンスデータ301を受信するように構成することができる。機内サーバ320は、移動プラットフォームの機内のメディアクライアントから取得されたパフォーマンスデータ301を1つ以上のリモートサーバに送信するように更に構成することができる。
【0060】
1つ以上の仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305の機内に位置してもよい。仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320とは別個のデバイスとして図3に示されているが、仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320のコンポーネントであってもよく、並びに/又は有線及び/若しくは無線接続を介して機内サーバ320に接続することができる。機内サーバ320は、少なくとも単一のリニアメディアチャネル及び/又は複数のリニアメディアチャネルを仮想メディアクライアント350に送信するように構成することができる。いくつかの実施形態では、機内サーバ320によって仮想メディアクライアント350に提供されるリニアメディアチャネルはまた、機内サーバ320によって、移動プラットフォーム305の機内の1つ以上のユーザメディアクライアント(例えば、PED316及び/又はシートバックシステム318)に送信することができる。
【0061】
場合によっては、機内サーバ320において(例えば、PED316及びエンターテインメントシステム318を含む)ユーザメディアクライアントから取得されたパフォーマンスデータ301は、不均一な及び/又は信頼できないデータを提供することがある。例えば、ローエンドPED316は、ハイエンドPED316と比較して非常に異なる質の経験結果を経験することがある。ローエンドPED316とハイエンドPED316とのパフォーマンスの差は、とりわけ、メモリ及び処理能力を含む様々な要因のいずれかに起因し得る。したがって、移動プラットフォーム305の機内の様々なPED316は、移動プラットフォーム305の機内に提供される通信サービスのパフォーマンスを示す統一された及び/又は信頼できるサンプルを提供することができない場合がある。
【0062】
いくつかの実施形態では、1つ以上の仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320及び/又は1つ以上のリモートサーバにおける評価のためにパフォーマンスデータ301を生成するための中央及び/又は統合プロセスを提供するように構成することができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、異なるタイプのデバイスのパフォーマンスをミミック及び/又はエミュレートするように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、仮想メディアクライアント350が様々なオペレーティングシステムを使用してリニアメディアチャネル304をストリーミングすることを可能にするために、オペレーティングシステムデータ352を記憶するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、Androidオペレーティングシステム及び/又はiOSオペレーティングシステムを使用してリニアメディアチャネル304をストリーミングするように構成することができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、複数のオペレーティングシステムを同時に若しくは順次に実行し、かつ/又は異なる若しくは同一のオペレーティングシステムを使用して、リニアメディアチャネル304の異なるセットを同時に若しくは順次に再生するように構成することができる。仮想メディアクライアント350は、仮想メディアクライアント350が、ウェブ/ネットワークブラウザ、アプリケーション、及び/又はメディアプレーヤを含む様々なメディアソフトウェアをエミュレートすることを可能にするために、エミュレーションデータ354を記憶するように更に構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、エミュレーションデータ354を使用して、1つ以上のオペレーティングシステム、ネットワークブラウザ、メディアプレーヤなどに関連付けられたコマンド及び/又は動作と同様及び/又は同一であり得るコマンド及び/又は動作のセットを使用して1つ以上のリニアメディアチャネル304をストリーミングするように構成することができる。
【0063】
仮想メディアクライアント350における異なるオペレーティングシステムデータ352及び/又はエミュレーションデータ354の使用により、異なるオペレーティングシステムに起因し得る不一致の検出が可能になり得る。例えば、仮想メディアクライアント350は、第1のオペレーティングシステムを使用してパフォーマンスデータ301の第1のセットを生成し、第2のオペレーティングシステムを使用してパフォーマンスデータ301の第2のセットを生成するように構成することができる。移動プラットフォーム305の機内の、及び/又は地上サーバにおけるスコアリングサブシステムは、パフォーマンスデータ301の第1のセットについての第1のQOEスコアと、パフォーマンスデータ301の第2のセットについての第2のQOEスコアとを生成するように構成することができる。第1のQOEスコアと第2のQOEスコアとの間に大きい不一致がある場合、より低いQOEスコアに関連付けられたオペレーティングシステムに問題が存在すると判定することができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、1つ以上のPED316及び/又はエンターテインメントシステム318からのパフォーマンスデータ301の第1のセットと、1つ以上の仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301の第2のセットとの比較を使用して、1つ以上の仮想メディアクライアント350の信頼性レベルを判定し、かつ/又は1つ以上の仮想メディアクライアント350を修正して信頼性レベルを高めることができる。例えば、機内サーバ320及び/又はリモートサーバは、第1のオペレーティングソフトウェア(例えば、iOSオペレーティングシステム)を有する移動プラットフォーム305の機内の複数のPED316及び/又はエンターテインメントシステム318からのパフォーマンスデータ301を集約して、95%の第1のQOEスコアを生成することができる。機内サーバ320及び/又はリモートサーバは、やはり第1のオペレーティングソフトウェアを有する移動プラットフォーム305の機内の仮想メディアクライアント350からパフォーマンスデータ301を更に受信して、98%の第2のQOEスコアを生成することができる。機内サーバ320及び/又はリモートサーバは、第1のQOEスコアと第2のQOEスコアとの間の絶対値差を100%から減算することによって仮想メディアクライアント350の信頼性スコアを生成するように更に構成されてもよく、その結果、100%-abs(95%-98%)=97%の信頼性スコアが得られる。信頼性スコアは、移動プラットフォーム305の機内の1つ以上のPED316及び/又はエンターテインメントシステム318の実際の経験の質に対する、仮想メディアクライアント350によって生成されたパフォーマンスデータ301の精度のレベルを示すことができる。機内サーバ320及び/又はリモートサーバは、複数の移動にわたって複数のオペレーティングシステム(例えば、iOS及びAndroid)の信頼性スコアを生成するように構成されてもよく、様々な信頼性スコアを集約して、仮想メディアクライアント350の全体的な信頼性スコアを生成してもよい。仮想メディアクライアント350のパフォーマンスを改善するために、信頼性スコアに基づいて仮想メディアクライアント350に対して様々な処方を行うことができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350におけるオペレーティングシステムデータ353は、特定のオペレーティングシステムの2つ以上のインスタンスを含んでもよく、及び/又はオペレーティングシステムの2つ以上のインスタンスは、仮想メディアクライアント350において同時に実行されてもよく、機内サーバ320及び/又はリモートサーバは、オペレーティングシステムの各インスタンスに対して信頼性スコアを生成するように構成することができる。
【0065】
仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305の移動中の異なる時間に、異なるオペレーティングシステム、及び/又は1つ以上のオペレーティングシステムの異なるインスタンス/バージョンを実行するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、移動中に複数のオペレーティングシステム及び/又はオペレーティングシステムの複数のインスタンスを動的及び/又は周期的に循環するように構成することができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、仮想メディアクライアントの比較的低い信頼性スコアに応答して、複数のオペレーティングシステム、及び/又は1つ以上のオペレーティングシステムの複数のインスタンスを実行するように構成することができる。例えば、移動プラットフォーム305の1回以上の移動の期間にわたる仮想メディアクライアント350の信頼性スコアが閾値を下回ったことに応答して、仮想メディアクライアント350は、複数のオペレーティングシステム、及び/又は1つ以上のオペレーティングシステムの複数のインスタンスを動的に循環して、複数のインスタンス及び/又は複数のオペレーティングシステムに対して仮想メディアクライアント350の信頼性スコアを生成するように構成することができる。生成された信頼性スコアは、移動プラットフォーム305の機内のPED316及び/又はエンターテインメントシステム318によって使用される可能性が最も高くあり得るオペレーティングシステム及び/又はオペレーティングシステムのインスタンスに相関し得る、最高の信頼性スコアを判定するために比較することができる。このようにして、経験の質スコアは、移動プラットフォーム305の機内のユーザメディアクライアントの1つ以上の特性(例えば、デバイスタイプ及び/又はオペレーティングシステム)に基づいて較正することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、仮想メディアクライアント350が実行するように構成された各オペレーティングシステム及び/又はオペレーティングシステムの各インスタンスに関連付けられたパフォーマンスデータ301を生成するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、第1のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータ301の第1のセットを生成し、第2のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータ301の第2のセットを生成し、及び/又はパフォーマンスデータ301の第1及び第2のセットを機内サーバ320に送信するように構成することができる。
【0067】
仮想メディアクライアント350は、異なるオペレーティングシステム、及び/又はオペレーティングシステムの異なるインスタンスを同時に、順次に、及び/又は交互に実行するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、第1のオペレーティングシステムを実行し、第2のオペレーティングシステムに切り替わるように構成することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、異なるオペレーティングシステム及び/又はソフトウェアアプリケーションのためのパフォーマンスデータ301を同時に及び/又はケースバイケースで生成するように構成することができる。仮想メディアクライアント350は、様々なデバイス特性のいずれかを模倣するように構成することができる。例えば、Androidデバイスは、メディアコンテンツを再生する独自の様式を有することがあり、仮想メディアクライアント350は、Androidデバイスと同様に経験の質データを監視するように構成することができる。
【0069】
いくつかのユーザメディアクライアントは、機内サーバ320がそのようなユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータ301を収集することを防止し得る、クローズドエコシステムを使用して動作することがある。しかしながら、仮想メディアクライアント350は、クローズドエコシステムデバイス(例えば、iOSデバイス)をエミュレートし、そのようなクローズドエコシステムデバイスに固有のオペレーティングシステム及び/又はソフトウェアアプリケーションを使用してパフォーマンスデータ301を有利に提供するように構成することができる。
【0070】
仮想メディアクライアント350から収集されたパフォーマンスデータ301は、移動プラットフォーム305上で提供される(リニアメディアチャネルのパフォーマンスを含む)通信サービスのパフォーマンスに関連する意味のある報告を提供する際に有用であり得る。更に、仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305における通信サービスに関連する様々な問題を解決する際に有用であり得る。例えば、仮想メディアクライアント350が良好なパフォーマンスを示すパフォーマンスデータ301を提供し、PED316が不良なパフォーマンスを示すパフォーマンスデータ301を提供する場合、仮想メディアクライアント350のパフォーマンスデータ301をPED316のパフォーマンスデータ301と比較して、パフォーマンス結果の差を判定することができる。更に、PED316のユーザは、検出された結果の差に応答して、PED316に問題がある可能性があることを通知することができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305に提供される特定のリニアメディアチャネル304及び/又は全てのリニアメディアチャネル304を再生及び/又は監視するように構成することができる。仮想メディアクライアントが、受信に応答してパフォーマンスデータ301を受信及び/又は提供するために、特定のリニアメディアチャネル304を選択する異なる方法。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、リニアメディアチャネル304の人気に基づいてリニアメディアチャネル304を監視するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305のために最も多く要求された及び/又はストリーミングされたリニアメディアチャネルを監視するように構成することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、ユーザメディアクライアントは、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定するメディア要求を送信するように構成することができる。同様に、いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、1つ以上のリニアメディアチャネルを指定するメディア要求を送信するように構成することができる。場合によっては、仮想メディアクライアント350は、メディア要求を送信することを要求されなくてもよい。例えば、仮想メディアクライアント350は、最も人気のあるリニアメディアチャネル、及び/又はユーザメディアクライアントによって移動プラットフォーム305上で現在アクセスされている少なくとも1つのリニアメディアチャネルを受信することが有益であり得る。したがって、そのようなリニアメディアチャネルは、機内サーバ320にとってすでに利用可能なことがあるので、仮想メディアクライアント305は、メディア要求を送信することなく、そのようなリニアメディアチャネルを受信することが可能であり得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、複数のリニアメディアチャネルを同時に又は順次に監視するように構成することができる。このようにして、仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301は、特定のリニアメディアチャネルに関するパフォーマンス問題を検出する際に有用であり得る。例えば、第1のリニアメディアチャネルに関連する仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301が良好なパフォーマンスを示すが、第2のリニアメディアチャネルに関連する仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301が不良なパフォーマンスを示す場合、第2のリニアメディアチャネルに関連する問題が存在すると判定することができる。場合によっては、仮想メディアクライアント350は、仮想メディアクライアント350が移動プラットフォーム305のコンテンツデマンドを増加させ得ないように、PED316及び/又はシートバックシステム318によってすでに要求されたリニアメディアチャネルのみを監視するように構成することができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアント350は、図3に示されるように、機内サーバ320から分離することができる。更に、仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320から直接ではなく、WAP365からリニアメディアチャネル304を受信するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアント350は、WAP365と通信するために、Wi-Fiドングル及び/又は同様の回路を介してWAP365に接続するように構成することができる。このようにして、不十分なパフォーマンスを示す仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301は、WAP365に関連するパフォーマンス問題を識別するために使用することができる。
【0075】
仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305の機内に位置するように構成することができる。このようにして、仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305の機内のデバイスの経験の質パフォーマンスを正確に表すように構成することができる。仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320とは別個のものとして示されているが、仮想メディアクライアント350は、機内サーバ320に組み込まれてもよい。更に、仮想メディアクライアント350は、(例えば、WAP365を介してリニアメディアチャネル304を受信することなく)リニアメディアチャネル304を機内サーバ320から直接受信するように構成することができる。
【0076】
仮想メディアクライアント350からのパフォーマンスデータ301の収集は、有利には、ユーザメディアクライアント(例えば、PED316)への直接アクセス及び/又はユーザメディアクライアントからのパフォーマンスデータ301の収集を必要とせずに、パフォーマンスデータ301の収集を可能にし得る。例えば、いくつかのPED316は、パフォーマンスデータ301及び/又は他の関連データの収集を防止し得るハードウェア及び/又はソフトウェアを備え得る。更に、場合によっては、特定のPEDは、移動プラットフォーム105における通信システムのパフォーマンスの評価のために利用することが困難又は不可能であり得るデータに慣れていない及び/又は他の方法でそのようなデータを提供し得るハードウェア及び/又はソフトウェアを備え得る。更に、場合によっては、ユーザは、データがユーザのPED316から収集されないことを好む場合がある。したがって、仮想メディアクライアント350は、ユーザメディアクライアントからの収集を必要とせずに、移動プラットフォーム305におけるパフォーマンスデータ301の収集を有利に可能にすることができる。
【0077】
更に、仮想メディアクライアント350は、移動プラットフォーム305の機内のユーザメディアクライアントのパフォーマンスを表し得るパフォーマンスデータ301を提供するように構成することができる。場合によっては、パフォーマンス問題は、衛星と機内サーバ320との間の送信障害によって引き起こされ得る。したがって、リモート(例えば、地上)サーバと衛星との間のデータの送信が良好であっても、ネットワーク322を介して衛星から移動プラットフォーム305において受信される様々なリニアメディアチャネル304に関連するパフォーマンス問題は、衛星から移動プラットフォーム305への送信中に様々な要因(例えば、天候)に起因して発生し得る。仮想メディアクライアント350は移動プラットフォーム305の機内に位置し得るので、衛星と機内サーバ320との間のデータの送信中に生じる何らかのパフォーマンス問題が、仮想メディアクライアント350、並びに移動プラットフォーム305の機内のユーザメディアクライアントによって経験され得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、機内サーバ320は、仮想メディアクライアント350からだけでなく、移動プラットフォーム305の機内の様々なPED316及び/又はシートバックシステム318からもパフォーマンスデータ301を受信するように構成することができる。このようにして、例えば、PED316に関連するパフォーマンスデータ301を仮想メディアクライアント350のパフォーマンスデータ301と比較して、パフォーマンス問題を経験しているPED316を検出することができる。例えば、PED316が、仮想メディアクライアント350とは非常に異なるパフォーマンスデータ301を示すパフォーマンスデータ301を提供する場合、PED316からのパフォーマンスデータ301は、パフォーマンス評価判定から除外及び/又は破棄することができる。
【0079】
統計的閾値を利用して、PED316及び/又は仮想メディアクライアント350に関連するパフォーマンス問題を判定することができる。例えば、移動プラットフォーム305の機内の全てのPED316が通信サービスの不十分なパフォーマンスを示すが、仮想メディアクライアント350が良好なパフォーマンスを示す場合、仮想メディアクライアント350に関して問題が存在すると判定することができる。
【0080】
経験の質の評価プロセス
図4は、本開示の実施形態による、移動プラットフォームの機内に提供される通信サービスの機内パフォーマンス評価のためのプロセス400を示す。プロセス400のステップは、機内サーバによって実行されるものとして説明されているが、そのようなステップは、代わりにリモートサーバによって実行することができる。
【0081】
プロセス400は、ブロック405において、移動プラットフォームの機内に位置するユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信することを伴う。メディア要求は、複数のユーザメディアクライアントから受信することができる。いくつかの実施形態では、メディア要求は、連続的に及び/又は周期的に受信することができる。メディア要求の各々は、1つ以上のリニアメディアチャネルを示し、かつ/又は指定することができる。1つ以上のリニアメディアチャネルは、移動プラットフォームにおいて現在アクセスされていないチャネル、及び/又は現在アクセスされている(例えば、移動プラットフォームの機内の1つ以上のユーザメディアクライアントにおいて再生されている)リニアメディアチャネルを含み得る。ユーザメディアクライアントは、周期的に、及び/又は特定のイベント(例えば、ユーザがユーザメディアクライアントにおいて新しいチャネルを選択すること)に応答して、メディア要求を送信し得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、移動プラットフォームの機内の仮想メディアクライアントはまた、メディア要求を機内サーバに送信するように構成することができる。仮想メディアクライアントがリニアメディアチャネルを要求し、受信し、及び/又はそれにアクセスする方式は、実施形態ごとに異なることができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアントは、1つ以上のユーザメディアクライアントによって現在消費されているリニアメディアチャネルのみに対するメディア要求を送信するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアントは、現在消費されている全てのリニアメディアチャネルを受信するように構成されてもよく、及び/又はリニアメディアチャネルの全てを並列に(例えば、マルチスレッドを介して)監視するように構成することができる。別の例として、仮想メディアクライアントは、チャネル間で周期的に切り替えることによって、及び/又は監視のための代表的なチャネルを選択することによって、リニアメディアチャネルを一度に1つ監視することなどによって、消費されているリニアメディアチャネルの全てよりも少ないものを受信及び/又は監視するように構成することができる。他の実施形態では、仮想メディアクライアントは、移動プラットフォームの機内のユーザメディアクライアントによって現在消費されていないチャネルを受信及び/又は監視するように構成することができる。例えば、仮想メディアクライアントは、ユーザメディアクライアントによって現在消費されていない可能性があるチャネル提供ラインナップのチャネルを一時的に要求及び/又は監視するように構成することができる。このようにして、仮想メディアクライアントは、通信サービスを介して提供される全てのリニアメディアチャネルの適切なパフォーマンスを保証するように構成することができる。
【0083】
ブロック410において、プロセス400は、受信されたメディア要求を集約して、特定のリニアメディアチャネルを指定する要求データを生成することを伴う。いくつかの実施形態では、集約することは、メディア要求を比較して、共通のリニアメディアチャネルを示すメディア要求を識別することを伴い得る。例えば、異なるユーザメディアクライアントからの異なるメディア要求は、共通のリニアメディアチャネルを指定する場合がある。機内サーバは、リモートサーバに送信されるデータの量を制限するために、重複するメディア要求を除去するように構成することができる。更に、集約は、例えば、受信されたメディア要求の圧縮を含む、他の形態のデータ処理を伴い得る。ブロック415において、プロセス400は、生成された要求データをリモートサーバに送信することを伴う。
【0084】
ブロック420において、プロセス400は、リモートサーバからリニアメディアチャネルを受信することを伴う。受信されたリニアメディアチャネルは、要求データにおいて指定されたリニアメディアチャネルの全て又はサブセットを含み得る。
【0085】
ブロック425において、プロセス400は、移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントにリニアメディアチャネルを送信/提供することを伴う。機内サーバは、受信されたリニアメディアチャネルの全てをユーザメディアクライアントの全てに提供するように構成されてもよく、又は特定のユーザメディアクライアントによって要求されたリニアメディアチャネルを特定のユーザメディアクライアントのみに提供してもよい。
【0086】
ブロック430において、プロセス400は、受信されたリニアメディアチャネルのうちの少なくとも1つを移動プラットフォームの機内の仮想メディアクライアントに送信/提供することを伴う。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアントに提供されるリニアメディアチャネルは、リニアメディアチャネルの人気又は他の特徴に少なくとも部分的に基づいて選択することができる。
【0087】
ブロック435において、プロセス400は、仮想メディアクライアントからパフォーマンスデータの第1のセットを受信することを伴う。パフォーマンスデータの第1のセットは、単一のパフォーマンスデータタイプ(例えば、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ)を含んでもよく、又は複数のパフォーマンスデータタイプ(例えば、スタートアップデータと再バッファデータの両方)を含んでもよい。パフォーマンスデータは、仮想メディアクライアントに提供されるリニアメディアチャネルのパフォーマンス(例えば、ストリーミングパフォーマンス)を示すことができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、機内サーバは、1つ以上のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように構成することができる。パフォーマンスデータの第2のセットは、単一のパフォーマンスデータタイプ(例えば、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ)を含んでもよく、又は複数のパフォーマンスデータタイプ(例えば、スタートアップデータと再バッファデータの両方)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、パフォーマンスデータの第1のセットは、パフォーマンスデータの第2のセットとは異なるパフォーマンスデータタイプを含んでもよく、又はパフォーマンスデータの第1のセットは、パフォーマンスデータの第2のセットと同一のパフォーマンスデータタイプを含んでもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、機内サーバ及び/又は地上サーバは、仮想メディアクライアント及び/又は1つ以上のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータを受信し得る。受信されたパフォーマンスデータは、1つ以上の経験の質スコアを生成するために、機内サーバ及び/又は地上サーバにおいて他のパフォーマンスデータと相関され、かつ/又は他のパフォーマンスデータと集約することができる。いくつかの実施形態では、仮想メディアクライアントの特徴(例えば、オペレーティングシステム及び/又はソフトウェア)は、仮想メディアクライアント及び/又は1つ以上のユーザメディアクライアントから受信されたパフォーマンスデータに基づいて、適合及び/又は変更することができる。
【0090】
一般的注釈
文脈上明白に他の意味に解すべき場合を除き、本明細書及び特許請求の範囲の全体を通して、単語「備える、含む(comprise)」、「備える、含む(comprising)」などは、排他的又は網羅的な意味ではなく、包括的な意味で、すなわち、「含むが、これに限定されない」という意味で解釈されるべきである。「結合された(coupled)」という語は、本明細書で一般に使用される場合、直接接続してもよいか、又は1つ以上の中間要素によって接続してもよい、2つ以上の要素を指す。加えて、「本明細書において(herein)」、「上記(above)」、「下記(below)」、及び同様の意味の単語は、本出願で使用される場合、本出願全体を指し、本出願の任意の特定部分を言及しないものとする。文脈上許される限り、単数又は複数を使用する上記の「発明を実施するための形態」における単語はまた、それぞれ、複数又は単数を含んでよい。単語「又は」は、2つ以上の項目のリストを参照する場合、単語の以下の解釈の全てを包含する。すなわち、リスト内の項目のいずれか、リスト内の項目の全て、及びリスト内の項目の任意の組み合わせ、を包含する。
【0091】
本開示全体を通じて、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性を、少なくともいくつかの実施形態に含むことができることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて様々な場所における、「いくつかの実施形態では」、「特定の実施形態では」、又は「実施形態では」という語句の出現は、全てが必ずしも同じ実施形態を指すわけではなく、同じ又は異なる実施形態のうちの1つ以上を指す場合がある。更には、本明細書で開示される実施形態が、本発明の実施形態であってもよいか、又はそうでなくてもよい。例えば、本明細書で開示される実施形態は、部分的に又は全体的に、発明に関係しない特徴及び/又はコンポーネントを含んでもよい。加えて、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の実施形態における本開示から、当業者には明らかなように任意の好適な方式で組み合わせることができる。
【0092】
本発明の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は本発明を上記で開示した厳密な形態に限定することを意図するものではない。本発明の特定の実施形態及び本発明の実施例を、例示を目的として上述したが、関連技術の当業者は理解するように、本発明の範囲内で様々な等価な修正形態が可能である。例えば、プロセス又はブロックが所与の順序で提示されているとはいえ、代替実施形態は、異なる順序で、ステップを有するルーチンを実施してもよいか、又はブロックを有するシステムを採用してもよく、いくつかのプロセス又はブロックは、削除、移動、追加、再分割、組み合わせ、かつ/又は修正することができる。これらプロセス又はブロックの各々は、様々な異なる様式で実装することができる。また、プロセス又はブロックは、時には順次に実施されるものとして示されているが、これらのプロセス又はブロックは、代わりに並列に実行されてもよいか、又は異なる時間に実施されてもよい。
【0093】
本明細書で提供される本発明の教示は、必ずしも上記のシステムではなく、他のシステムに適用することができる。上記の様々な実施形態の要素及び作用を組み合わせて、更なる実施形態を提供することができる。
【0094】
本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、これら実施形態はあくまで一例として提示されており、本開示の範囲を限定することを意図していない。実際は、本明細書に記載される新規な方法及びシステムは、様々な他の形態で具現化されてもよく、更には、本明細書に記載される方法及びシステムの形態の様々な省略、置換、及び変更が、本開示の趣旨から逸脱することなく行われてもよい。添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物は、本開示の範囲及び趣旨に含まれるような、そのような形態又は修正を網羅することを意図している。
【0095】
添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物は、保護の範囲及び趣旨に含まれるような、そのような形態又は修正を網羅することを意図している。例えば、図に示される様々なコンポーネントは、プロセッサ、ASIC/FPGA、又は専用ハードウェア上のソフトウェア及び/又はファームウェアとして実装されてもよい。また、上記で開示された特定の実施形態の特徴及び属性は、追加の実施形態を形成するために異なる様式で組み合わされてもよく、それらの全ては本開示の範囲内に入る。本開示は、特定の好ましい実施形態及び用途を提供するが、本明細書に記載される特徴及び利点の全てを提供するわけではない実施形態を含む、当業者に明らかな他の実施形態もまた、本開示の範囲内である。したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ定義されることが意図される。
【0096】
本明細書で説明される方法及びプロセスは、1つ以上の汎用及び/又は専用コンピュータによって実行されるソフトウェアコードモジュールにおいて具現化されてもよく、ソフトウェアコードモジュールを介して部分的又は完全に自動化されてもよい。「モジュール」という語は、ハードウェア及び/又はファームウェアで具現化された論理、又は、例えば、C若しくはC++などのプログラミング言語で書かれた、場合によっては入口点及び出口点を有するソフトウェア命令の集合を指すことができる。ソフトウェアモジュールは、実行可能プログラムにコンパイル及びリンクされてもよく、動的にリンクされたライブラリにインストールされてもよく、又は、例えば、BASIC、Perl、若しくはPython等のインタープリタ型プログラミング言語で書かれてもよい。ソフトウェアモジュールは、他のモジュール若しくはそれら自体から呼び出し可能であってもよく、及び/又は検出されたイベント若しくは割込みに応答して呼び出されてもよいことが理解されよう。ソフトウェア命令は、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)などのファームウェアに埋め込まれ得る。「モジュール」は、関連する機能性を概念的に実装し得る、1つ以上のデバイス、コンポーネント、システム、又はサブシステムを更に指すことができる。ハードウェアモジュールは、ゲート及びフリップフロップなどの接続された論理ユニットから構成されてもよく、並びに/又はプログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、及び/若しくはプロセッサなどのプログラマブルユニットから構成されてもよいことが更に理解されよう。本明細書に記載のモジュールは、ソフトウェアモジュールとして実装されることが好ましいが、ハードウェア及び/又はファームウェアで表されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、モジュールは別個にコンパイルされてもよいが、他の実施形態では、モジュールは、別個にコンパイルされたプログラムの命令のサブセットを表してもよく、他の論理プログラムユニットに利用可能なインターフェースを有しなくてもよい。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信システムであって、
移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバ(120、320など)と、
前記移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバ(130、230など)であって、前記機内サーバによる使用のために1つ以上のライブビデオチャネルを生成するように構成されているリモートサーバと、
前記移動プラットフォームの機内に位置する仮想メディアクライアント(125、350など)と、を備え、
前記仮想メディアクライアントは、
前記機内サーバからライブビデオチャネルを受信し、
パフォーマンスデータを前記機内サーバに送信するように構成されており、
前記機内サーバは、
前記移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信し、ただし前記1つ以上のメディア要求は、1つ以上のライブビデオチャネルを指定するものであり、
前記リモートサーバから前記1つ以上のライブビデオチャネルを受信し、
受信された前記1つ以上のメディア要求に従って、前記1つ以上のライブビデオチャネルを前記複数のユーザメディアクライアントに提供し、
前記1つ以上のライブビデオチャネルのうちの少なくとも第1のライブビデオチャネルを前記仮想メディアクライアントに提供し、
前記仮想メディアクライアントから前記第1のライブビデオチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信するように構成されている、通信システム。
【請求項2】
前記機内サーバは、前記1つ以上のライブビデオチャネルを示す要求データを前記リモートサーバに送信するように更に構成されており、前記リモートサーバから受信された前記1つ以上のライブビデオチャネルが、前記要求データに応答して提供される、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記要求データは、前記1つ以上のメディア要求の集約を含む、請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記仮想メディアクライアントは、メディア要求を前記機内サーバに送信するように更に構成されており、
前記機内サーバは、前記仮想メディアクライアントからの前記メディア要求に応答して、少なくとも前記第1のライブビデオチャネルを前記仮想メディアクライアントに提供するように更に構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記機内サーバは、
前記仮想メディアクライアントから第1のメディア要求を受信し、ただし前記第1のメディア要求は、前記1つ以上のライブビデオチャネルに含まれない第2のライブビデオチャネルを指定するものであり、
前記リモートサーバから前記第2のライブビデオチャネルを受信し、
前記第2のライブビデオチャネルを前記仮想メディアクライアントに提供し、
前記仮想メディアクライアントから前記第2のライブビデオチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項4に記載の通信システム。
【請求項6】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記仮想メディアクライアントにおける前記第1のライブビデオチャネルのストリーミングに関連する、請求項1~5のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
スコアリングサブシステムを更に備え、前記スコアリングサブシステムは、前記機内サーバから前記パフォーマンスデータの第1のセットを取得し、前記パフォーマンスデータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて前記第1のライブビデオチャネルに関連付けられた経験の質スコアを計算するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項8】
前記機内サーバは、前記複数のユーザメディアクライアントのうちの第1のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項9】
スコアリングサブシステムを更に備え、前記機内サーバは、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットを前記スコアリングサブシステムに提供するように構成されている、請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記スコアリングサブシステムは、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットに少なくとも部分的に基づいて経験の質スコアを生成するように構成されている、請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記経験の質スコアを生成することは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較することを伴う、請求項10に記載の通信システム。
【請求項12】
前記スコアリングサブシステムは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較して、前記仮想メディアクライアントの信頼性スコアを生成するように更に構成されている、請求項11に記載の通信システム。
【請求項13】
前記スコアリングサブシステムは、前記信頼性スコアに少なくとも部分的に基づいてトレーニング動作を実行するように更に構成されている、請求項12に記載の通信システム。
【請求項14】
前記仮想メディアクライアントは、
第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムを記憶し、
前記第1のオペレーティングシステム及び前記第2のオペレーティングシステムを使用して前記第1のライブビデオチャネルをストリーミングするように更に構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項15】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記第1のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータを含み、前記機内サーバは、前記仮想メディアクライアントから前記第2のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信するように更に構成されている、請求項14に記載の通信システム。
【請求項16】
前記仮想メディアクライアントは、前記第1のオペレーティングシステムと前記第2のオペレーティングシステムとの間で循環するように構成されている、請求項14に記載の通信システム。
【請求項17】
前記仮想メディアクライアントは、
1つ以上のネットワークブラウザをエミュレートするためのエミュレーションデータを記憶し、
前記エミュレーションデータを使用して前記第1のライブビデオチャネルをストリーミングするように更に構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項18】
前記複数のユーザメディアクライアントのうちの少なくとも1つは、パーソナル電子デバイスである、請求項1~17のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項19】
前記1つ以上のライブビデオチャネルは、テレビジョンコンテンツを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項20】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ以上を含む、請求項1~19のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項21】
前記機内サーバは、前記第1のライブビデオチャネルの人気に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のライブビデオチャネルを前記仮想メディアクライアントに選択的に提供するように更に構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項22】
移動プラットフォームの機内に位置する機内サーバ(120、320など)にて、前記移動プラットフォームの機内の複数のユーザメディアクライアントから1つ以上のメディア要求を受信することであって、前記1つ以上のメディア要求は、1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルを指定するものである、受信することと、
前記機内サーバにて、前記移動プラットフォームの外部に位置するリモートサーバ(130、230など)から前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルを受信することであって、前記リモートサーバは、前記機内サーバによる使用のために1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルを生成するように構成されている、受信することと、
受信された前記1つ以上のメディア要求に従って、前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルを前記機内サーバから前記複数のユーザメディアクライアントに提供することと、
前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルのうちの少なくとも第1のリアルタイムブロードキャストチャネルを前記機内サーバから、前記移動プラットフォームの機内の仮想メディアクライアント(125、350など)に提供することと、
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第1のセットを受信することと、を含む方法。
【請求項23】
前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルを示す要求データを前記リモートサーバに送信することを更に含み、前記リモートサーバから受信された前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルが、前記要求データに応答して提供される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記要求データは、前記1つ以上のメディア要求の集約を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
メディア要求を前記仮想メディアクライアントから前記機内サーバに送信することと、
前記仮想メディアクライアントからの前記メディア要求に応答して、前記リアルタイムブロードキャストチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに送信することと、を更に含む、請求項22~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから第1のメディア要求を受信することであって、前記第1のメディア要求は、前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルに含まれない第2のリアルタイムブロードキャストチャネルを指定するものである、受信することと、
前記機内サーバにて、前記リモートサーバから前記第2のリアルタイムブロードキャストチャネルを受信することと、
前記第2のリアルタイムブロードキャストリニアメディアチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに提供することと、
前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第2のリアルタイムブロードキャストチャネルに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信することと、を更に含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記仮想メディアクライアントにおける前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルのストリーミングに関連する、請求項22~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
スコアリングサブシステムにて、前記機内サーバから前記パフォーマンスデータの第1のセットを取得することと、
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルに関連付けられた経験の質スコアを計算することと、を更に含む、請求項22~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記機内サーバにて、前記複数のユーザメディアクライアントのうちの第1のユーザメディアクライアントからパフォーマンスデータの第2のセットを受信することを更に含む、請求項22~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットを前記機内サーバからスコアリングサブシステムに提供することを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1及び第2のセットに少なくとも部分的に基づいて経験の質スコアを生成することを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記経験の質スコアを生成することは、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較することを伴う、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記スコアリングサブシステムにて、前記パフォーマンスデータの第1のセットを前記パフォーマンスデータの第2のセットと比較して、前記仮想メディアクライアントの信頼性スコアを生成することを更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記スコアリングサブシステムにて、前記信頼性スコアに少なくとも部分的に基づいてトレーニング動作を実行することを更に含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記仮想メディアクライアントは、第1のオペレーティングシステム及び第2のオペレーティングシステムを記憶するように更に構成されており、前記方法は、前記仮想メディアクライアントにて、前記第1のオペレーティングシステム及び前記第2のオペレーティングシステムを使用してストリーミングすることを更に含む、請求項22~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、前記第1のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータを含み、前記方法は、前記機内サーバにて、前記仮想メディアクライアントから前記第2のオペレーティングシステムに関連付けられたパフォーマンスデータの第2のセットを受信することを更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記仮想メディアクライアントでは、前記第1のオペレーティングシステムと前記第2のオペレーティングシステムとの間で循環することを更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記仮想メディアクライアントにて、1つ以上のネットワークブラウザをエミュレートするためのエミュレーションデータを記憶することと、前記仮想メディアクライアントにて、前記エミュレーションデータを使用して前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルをストリーミングすることと、を更に含む、請求項22~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のユーザメディアクライアントのうちの少なくとも1つは、パーソナル電子デバイスである、請求項22~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記1つ以上のリアルタイムブロードキャストチャネルは、テレビジョンコンテンツを含む、請求項22~39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記パフォーマンスデータの第1のセットは、スタートアップデータ及び再バッファデータのうちの1つ以上を含む、請求項22~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルの人気に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のリアルタイムブロードキャストチャネルを前記機内サーバから前記仮想メディアクライアントに選択的に提供することを更に含む、請求項22~41のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】