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特表2024-508583昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品
(51)【国際特許分類】
   B32B 7/02 20190101AFI20240220BHJP
   A01P 17/00 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 37/18 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 65/22 20090101ALI20240220BHJP
   A41D 31/30 20190101ALI20240220BHJP
   A41D 31/00 20190101ALI20240220BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 65/34 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 45/02 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 65/44 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 65/36 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 65/06 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 65/28 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 65/16 20090101ALI20240220BHJP
   A01N 53/08 20060101ALI20240220BHJP
   A01N 31/02 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
B32B7/02
A01P17/00
A01N37/18 Z
A01N65/22
A41D31/30
A41D31/00 504B
A41D31/00 504C
A41D13/00 110
A01N65/34
A01N43/40 101P
A01N45/02
A01N65/44
A01N65/36
A01N65/06
A01N65/28
A01N65/16
A01N53/08 125
A01N31/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537577
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 US2021063740
(87)【国際公開番号】W WO2022133052
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】17/124,466
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523227546
【氏名又は名称】アスペン ヘルスケア ソリューションズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コレット、ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン、ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】コレット、デレク
(72)【発明者】
【氏名】コレット、ジャレド
(72)【発明者】
【氏名】コレット、トラビス
(72)【発明者】
【氏名】コレット、トレバー
【テーマコード(参考)】
3B211
4F100
4H011
【Fターム(参考)】
3B211AA01
3B211AA05
3B211AA06
3B211AA08
3B211AA15
3B211AB01
3B211AC08
3B211AC19
4F100AH02A
4F100AH03A
4F100AK04B
4F100AK07A
4F100AK41A
4F100AR00A
4F100AR00B
4F100BA02
4F100CA12A
4F100DG15A
4F100GB72
4F100JC00A
4F100JD05B
4F100JD15A
4F100YY00A
4H011AC06
4H011BA06
4H011BB05
4H011BB06
4H011BB09
4H011BB13
4H011BB22
4H011DA08
(57)【要約】
昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品及びその作製方法。使い捨て物品は、外側の吸水層、内側の防水層、及び外側層に適用された昆虫忌避剤を含む。使い捨て物品はファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドであってもよい。幾つかの実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリプロピレンである。他の実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリエステルである。内側の防水層はキャストポリエチレンであってもよい。昆虫忌避剤は有効量のDEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)及びエッセンシャル・オイルを単独又は組み合わせて含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)外側の吸水層
b)内側の防水層
c)前記外側の吸水層に適用された昆虫忌避剤
を含む、昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品。
【請求項2】
ファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドからなる群から選択される1つ以上の品物である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項3】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリプロピレン(spun-bonded polypropylene)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項4】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリエステル(spun-bonded polyester)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項5】
前記内側の防水層がキャストポリエチレン(cast polyethylene)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項6】
前記昆虫忌避剤が、DEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)及びエッセンシャル・オイルからなる群から選択される有効量の1種以上の忌避剤を含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項7】
前記昆虫忌避剤がDEETを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項8】
前記昆虫忌避剤がOLEを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項9】
前記昆虫忌避剤がエッセンシャル・オイルを少なくとも0.18容量%の濃度で含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項10】
前記昆虫忌避剤が更に、7容量%以上の濃度のピカリジン、0.5容量%以上の濃度のペルメトリン、5容量%以上の濃度のイソロンギホレノン、5容量%以上の濃度のイソロンギホラノン、20容量%以上の濃度のIR3535(登録商標)、7.75容量%以上の濃度の2-ウンデカノンからなる群から選択される1種以上の第2の忌避剤を含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項11】
前記エッセンシャル・オイルが、ニオイヒバ、シダー・ウッド(cedar wood)、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーの単独又は組合せからなる群から選択される、請求項6に記載の使い捨て物品。
【請求項12】
使い捨て物品に昆虫忌避剤を浸み込ませる方法であって、
a)外側の吸水層及び内側の防水層を含む使い捨て物品を準備する工程、
b)昆虫忌避剤を前記外側の吸水層に適用する工程、
c)前記昆虫忌避剤を乾燥する工程
を含む、方法。
【請求項13】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリプロピレンである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリエステルである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記内側の防水層がキャストポリエチレンである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記昆虫忌避剤が、DEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)及びエッセンシャル・オイルからなる群から選択される有効量の1種以上の忌避剤を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記昆虫忌避剤がDEETを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記昆虫忌避剤がOLEを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記昆虫忌避剤がエッセンシャル・オイルを少なくとも0.18容量%の濃度で含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記エッセンシャル・オイルが、ニオイヒバ、シダー・ウッド、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーの単独又は組合せからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
特許商標庁長官殿:ロバート・コレット(Robert Collette、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)、アイディー(ID) 83403、及びジェフェリー・ウィルソン(Jeffrey Willson)、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)、アイディー(ID) 83403、及びデレック・コレット(Derek Collette)、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)、及びジャレッド・コレット(Jared Collette)、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)、及びトラヴィス・コレット(Travis Collette)、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)、及びトレバー・コレット(Trevor Collette)、米国国民、郵便宛先ピー.オー.ボックス(P.O. Box) 3881 アイダホ・フォールズ(Idaho Falls)は以下の明細書に記載する昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品を発明し、特許証を付与されることを嘆願するものである。
【0002】
優先権主張
この出願は参照により本明細書に組み込まれる2020年12月16日に出願された米国出願第17/124,466号の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
サービス提供者は、トコジラミ及びトコジラミの卵で荒らされた住宅及びその他の空間に入る必要があることが多い。このことは在宅ヘルスケア・サービスにおいて、ヘルスケア提供者が寝具類、家具及びその他の汚染された物質及び表面に密に接しなければならないことが多いので殊に問題である。適切な保護がないと、介護人及び他のサービス提供者は患者の環境から自身の住宅、乗り物、職場、又はその他の場所へトコジラミを広めることを恐れて、そのような環境に立ち入ることを嫌がるであろう。このように嫌がることによって潜在的に、かかるサービスの利便性が低下したりサービスの質が損なわれたりする可能性がある。
【0004】
トコジラミの蔓延に対する有効な抑止力として幾つかの昆虫忌避剤が同定されている。特に、DEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)はトコジラミの伝播を抑止する際に格別の有効性を示す。一般に急性毒性は低いので虫を殺すことはない。しかし、この低い毒性は入手可能な毒物学的データに基づいて望ましく、通常の使用が一般的な米国住民に対して健康問題を示すことはない。
【0005】
レモン・ユーカリ・オイル(Oil of lemon eucalyptus)(OLE)並びにニオイヒバ、シダー・ウッド(cedar wood)、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーなどのエッセンシャル・オイルの単独又は組合せもまた昆虫忌避特性を有し、特にトコジラミの伝播を抑止する際に有利な用途を有することが立証されている。OLE及びエッセンシャル・オイルはまた天然の忌避剤解決策として魅力的である。
【0006】
しかしながら、これらの忌避剤は全て、プラスチックに対して腐食作用を有することが知られている。従ってこれは通常、在宅ヘルスケア提供者が使用できるプラスチックのアウターウエア(outwear)に応用できない。しかしながら、ある種の織り方及びプラスチックをベースとする材料の組合せと併せて使用すると、目に見える劣化を材料に起こすことなく、DEET、OLE及びエッセンシャル・オイルをベースとする忌避剤を適用することができることが発見された。従って、本発明はその様々な実施例において忌避剤が適用された物品の顕著な劣化を起こすことなく最大のトコジラミ忌避を可能にする。
【0007】
この問題に対処する際に直面しなければならない第2の問題点はコストである。特に、公知のトコジラミ忌避剤の解決策は使用後衣類を廃棄するか又は長時間にわたる除染過程を経るかしなければならない環境で実行可能な解決策ではない。本発明はその様々な実施例においてヘルスケア・ワーカーが各家庭訪問に新しく完全に包装された処理済物品を使用することを可能にし、従って交差汚染のリスクを排除し、一方で同時に手軽な解決策となる。
【0008】
上記並びにその他の問題の全てが本発明によりその様々な実施例において対処される。また、本発明はトコジラミからの防護における特定の応用について論じられるが、トコジラミに荒らされた環境のみに限定されないことに留意されたい。本発明はまた、限定されないが、ハエ、蚊、ノミ、ゴキブリ、ダニ及びマダニを含む他の伝染性の蔓延を伴う空間でも同様に利用することができよう。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品である。使い捨て物品は、外側の吸水層、内側の防水層、及び外側層に適用された昆虫忌避剤を含む。使い捨て物品は、ファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドであってもよい。幾つかの実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリプロピレンである。他の実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリエステルである。内側の防水層はキャストポリエチレンであってもよい。昆虫忌避剤は単独又は組み合わせて有効量のDEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)又はエッセンシャル・オイルを含むことができる。エッセンシャル・オイルは、ニオイヒバ、シダー・ウッド、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーをここでも単独又は組み合わせて含む。幾つかの実施例において、DEETは少なくとも30容量%の濃度である。幾つかの実施例において、OLEは少なくとも30容量%の濃度である。幾つかの実施例において、エッセンシャル・オイルは0.18容量%の濃度である。
【0010】
昆虫忌避剤は、7容量%以上の濃度のピカリジン並びに0.5容量%以上の濃度のペルメトリン、5容量%以上の濃度のイソロンギホレノン、5容量%以上の濃度のイソロンギホラノン、20容量%以上の濃度のIR3535(登録商標)、及び7.75容量%以上の濃度の2-ウンデカノンも含むことができ、以上全て単独又は組合せである。
【0011】
使い捨て物品に昆虫忌避剤を浸み込ませる方法も開示される。外側の吸水層及び内側の防水層を有する使い捨て物品を準備する。昆虫忌避剤を外側の吸水層に適用し、次いで乾燥する。1つの実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリプロピレンである。1つの実施例において、外側の吸水層はスパンボンドポリエステルである。1つの実施例において、内側の防水層はキャストポリエチレンである。1つの実施例において、昆虫忌避剤は単独又は組み合わせて有効量のDEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)又はエッセンシャル・オイルを含む。
【0012】
幾つかの実施例において、DEET濃度は少なくとも30容量%である。幾つかの実施例において、OLE濃度は少なくとも30容量%である。更に他の実施例において、エッセンシャル・オイル濃度は少なくとも0.18容量%である。適切なエッセンシャル・オイルは、ニオイヒバ、シダー・ウッド、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本方法論の下で処理に適した物品の実例を示す図である。
図2】本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨て靴カバーを描写する図である。
図3】本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てアーム・カバーを描写する図である。
図4】本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てヘッド・カバーを描写する図である。
図5】本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てボディー・カバーを描写する図である。
図6】本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てアンダー・パッドを描写する図である。
図7】本発明の1つの実施例による使い捨て衣類のトコジラミ忌避物品の包装の実例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで、本発明の原理の理解を促進する目的で、図面に示した模範的な実施例を参照し、具体的な言葉を使用して本発明を説明する。それにもかかわらず、それによって発明の範囲を限定する意図は全くないことを理解されたい。本明細書に示される本発明の特徴のあらゆる変更及び更なる修正、並びに本明細書に示される本発明の原理のあらゆる追加の応用が当技術分野で熟練しこの開示に接した当業者により想到され、それらは本発明の範囲内と考えるべきである。
【0015】
本発明はその様々な実施例においてトコジラミ忌避剤又はより一般的には昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品を含む。使い捨て物品は未殺菌の使い捨てファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドを含むことができる。
【0016】
スパンボンドポリプロピレン(PP:spunbonded polypropylene)又はスパンボンドポリエステル(PET:spunbonded polyester)の外側吸水層及びキャストポリエチレン(CPE:cast polyethylene)の内側防水層を有する物品が本発明に関連して使用するのに特に良く適合していることが発見された。これらの物品はMcKesson Corporation(Irving、Texas)及びMedline Industries, Inc.(Northfield、Illinois)から入手可能である。いずれの材料も主にプラスチックを含むにも関わらず、DEET、OLE及びエッセンシャル・オイルをベースとする忌避剤を単独で、又は他の忌避剤と組み合わせて適用するといかなる顕著な劣化も分解も起こさないことが判明した。また、CPE及びPPは偶然ヘルスケア産業で使用される最も一般的な使い捨て布でもあり、そのため本発見が特に有益となる。
【0017】
上述したように、DEET、OLE及びエッセンシャル・オイルをベースとする忌避剤はプラスチックを溶解又は腐食することが知られている。しかしながら、本発明の方法論を応用すると、主としてプラスチック材料を含む物品は驚くべきことに、そのような忌避剤で処理したときに目につくほどの不利な作用を示さない。物品の外側層の織物の組合せが、忌避剤を吸収させるだけでなく、忌避剤と内側層にあるプラスチックとの直接の接触(これはプラスチックの劣化を引き起こす)を防ぐのに役立つと考えられる。こうして、材料及び忌避剤の本組合せは、物品の顕著な劣化を起こすことなく最大のトコジラミ忌避を可能にする。
【0018】
幾つかの実施例において、外側層は、ポリエステル・メッシュ、並びに羊毛、綿、カラムシ、亜麻、竹、大麻及びフランネル単独又は組合せなどの伝統的な多孔性の布も含むことができる。処理済物品に使用される2層の材料は、限定されないが積層又はコーティングを含む様々な公知の技術により作り出すことができる。
【0019】
上で論じたように、DEET、OLE及びエッセンシャル・オイルをベースとする忌避剤は、トコジラミに対して極めて効果的な忌避剤である。DEETは一般に少なくとも30容量%の濃度でこの能力が最適になると考えられる。しかし、本発明はこの特定の濃度に限定されない。むしろ、トコジラミの伝播に対して抑止力として作用する単独又は他の忌避剤と組み合わせたあらゆる濃度のDEETが本発明の範囲内であると考えられる。同様に、レモン・ユーカリ・オイル(OLE)は少なくとも30容量%の濃度でこの能力が最適である。しかし、本発明はこの特定の濃度に限定されない。むしろ、トコジラミの伝播に対して抑止力として作用する単独又は他の忌避剤と組み合わせたあらゆる濃度のOLEが本発明の範囲内であると考えられる。同様に、エッセンシャル・オイルは0.18%の濃度でこの能力が最適である。しかし、本発明はこの特定の濃度に限定されない。むしろ、トコジラミの伝播に対して抑止力として作用する単独又は他の忌避剤と組み合わせたあらゆる濃度のエッセンシャル・オイルが本発明の範囲内と考えられる。
【0020】
他の公知の忌避剤もDEET、OLE又はエッセンシャル・オイルと組み合わせて本発明に組み入れることができる。これらには、限定されることはないが、以下の単独又は組合せがある:
1)7容量%以上の濃度のピカリジン、
2)0.5容量%以上の濃度のペルメトリン、
3)5容量%以上の濃度のイソロンギホレノン、
4)5容量%以上の濃度のイソロンギホラノン、
5)20容量%以上の濃度のMerck KGaA(Darmstadt、Germany)から入手可能なIR3535(登録商標)、及び
6)7.75容量%以上の濃度の2-ウンデカノン。
【0021】
幾つかの実施例において、忌避剤は、ここでも単独又は他の忌避剤と組み合わせた容量で65%までのp-メンタン-3,8-ジオールも含み得る。
【0022】
昆虫忌避剤は、限定されないが、霧吹き、噴霧、ブラシ塗り、コーティング 浸漬(dipping)、ドレンチング、ドリッピング、浸み込ませ(infusing)、注入(pouring)、ロール塗り(rolling on)、拡散(spreading)又はワイピングなどの直接の局所適用を含めて様々な方法で使い捨て衣類の物品に適用することができる。所望の被覆程度に応じて、これらの方法の各々を単独又は組み合わせて使用することができよう。
【0023】
図1に描写されているように、本明細書に記載されている方法論は、限定されないがヘッド・キャップ112、アーム・スリーブ114、フル・ボディー・スーツ116、パンツ118、フード120、アンダー・パッド122及びシャツ124を含む様々な物品に適用することができる。
【0024】
図2は処理された2層の膝丈靴カバー100、200の図である。両方の実施例で、キャストポリエチレン(CPE)の内側層102及びスパンボンドプロピレン(PP)の外側層104を有するハイブリッド基材が提供される。この実施例における外側層104はおよそ30容量%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン、5容量%のイソロンギホレノン並びにおよそ30%のレモン・ユーカリ・オイル及び30%のDEETを含む忌避剤が浸み込ませてある。忌避剤は噴霧及び乾燥方法(spray and dry method)又は浸漬及び乾燥方法(dip and dry method)のいずれかにより適用される。100で示された実施例で、忌避剤はバンド106として適用されている。200で示された実施例で、忌避剤108は靴底を除いて物品の外側表面全体に適用されており、この図の靴底は1つ以上のラテックス・グリップ・パターン110を含む。破損の可能性を最小にするために伸縮バンド111も含むことができる。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適切な他の忌避剤濃度は、a)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン(Isolonifolenone)及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスも含む。
【0025】
図3は処理された2層のアーム・カバー300、400を示す。全体が301で描かれた未処理のカバーも説明のために示されている。両方の実施例において、キャストポリエチレン(CPE)の内側層302及びスパンボンドプロピレン(PP)の外側層304を有するハイブリッド基材が提供される。この実施例の外側層304はおよそ30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン、5容量%のイソロンギホレノン並びにおよそ30%のレモン・ユーカリ・オイル及び30%のDEETを含む忌避剤が浸み込ませてある。忌避剤は噴霧及び乾燥方法又は浸漬及び乾燥方法のいずれかにより適用される。300で示された実施例において、忌避剤は2つの水平に向いたバンド306として適用されている。400で示された実施例において、忌避剤は複数の斜めに向いたバンド308として適用されている。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまた、a)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスも含む。
【0026】
図4は処理された2層のヘッド・カバー500、600を示す。説明のために全体を501で示す未処理のカバーも示されている。両方の実施例において、キャストポリエチレン(CPE)の内側層502及びスパンボンドプロピレン(PP)の外側層504を有するハイブリッド基材が提供される。これらの実施例の外側層504はおよそ30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン、5容量%のイソロンギホレノン並びにおよそ30%のレモン・ユーカリ・オイル及び30%のDEETを含む忌避剤が浸み込ませてある。忌避剤は噴霧及び乾燥方法又は浸漬及び乾燥方法のいずれかで適用される。500で示した実施例において、忌避剤は水平に向いたバンド506として適用されている。600で示した実施例において、忌避剤508は顔面の伸縮バンド510を除いた物品の外側表面全体に適用されている。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまた、a)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスを含む。
【0027】
図5は処理された2層のフル・ボディー・カバー700を示す。全体が701で描写された未処理のカバーも説明のために示されている。キャストポリエチレン(CPE)の内側層702及びスパンボンドプロピレン(PP)の外側層704を有するハイブリッド基材が提供される。この実施例における外側層704はおよそ30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン、5容量%のイソロンギホレノン並びにおよそ30%のレモン・ユーカリ・オイル及び30%のDEETを含む忌避剤が浸み込ませてある。忌避剤は噴霧及び乾燥方法又は浸漬及び乾燥方法のいずれかにより適用される。例示した実施例において、忌避剤は腕706、脚及び足708並びにカラー部分710にばらばらに適用されている。しかし忌避剤は物品の外側表面全体又は実質的に外側表面全体に適用することもできよう。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまた、a)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスを含む。
【0028】
図6は本発明の1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てアンダー・パッド800を示す。上で論じた衣料品と同様に、キャストポリエチレン(CPE)の底層(目に見えない)及びスパンボンドプロピレン(PP)の上層804を有するハイブリッド基材が提供される。上層804はおよそ30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン、5容量%のイソロンギホレノン並びにおよそ30%のレモン・ユーカリ・オイル及び30%のDEETを含む忌避剤が浸み込ませてある。忌避剤は噴霧及び乾燥方法又は浸漬及び乾燥方法のいずれかにより適用される。例示された実施例において、忌避剤はアンダー・パッド800の縁802の周りに適用され、吸収性パッド803を未処理のまま残している。幾つかの実施例において、忌避剤は縁802の一部分のみに適用できることが留意される。例えば、1つの実施例において、3つの縁のみ全体又は一部が処理される。他の実施例において、2つの縁の全体又は一部が処理される。更に他の実施例において、1つの縁のみ全体又は一部が処理される。例示した実施例において、忌避剤処理は実質的に吸収性パッド803に延びる。しかし、他の実施例において、忌避剤処理は吸収性パッドの途中まで延びるだけでもよい。未処理のアンダー・パッド801も説明のために示されている。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまた、a)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスも含む。
【0029】
上述したように、幾つかの実施例において、昆虫忌避剤は、処理される物品の一部に適用される必要があるだけの場合がある。例えば、人の衣類に忌避剤の単一のバンドを適用することが、トコジラミを忌避するのに充分である可能性がある。この限定された適用は、忌避剤の使用量をかなり少なくできることによってコスト並びに着用者及び近くのものに対する潜在的な忌避剤の副作用を最小にする点で有益である。しかし、処理される場所の正確な位置及び大きさは必要性及び状況に応じて適合させることができるであろうし、全てのパターン及び範囲が本発明の範囲内と考えられる。
【0030】
上で論じたように、本発明の1つの利点は、単一の防護及びトコジラミ忌避性の物品を単一の位置で一旦着用した後捨てることが可能になることである。第2の位置に着いた際、新しい処理済物品を開けて使用することができる。その利点を踏まえて、使い捨て包装も本発明で使用するのに有利である。図7に1つの実施例による適切な製品包装を示す。処理後の適切な即時の包装が適用後の忌避剤の最大の捕獲及び開封後の物品の最大の寿命を可能にするので重要であることが知られている。
【0031】
この実施例において、包装はミシン目802で引き裂いて開くことができるポーチ800である。ポーチ800は2層であり、外側層804はポリマープラスチックであり、内側層806はアルミホイルである。この実施例において、ポーチ800は、気体及び液体に対して25μm以下の透過性で事実上非透過性であるべきである。ポーチ800はまた、一旦使用した後の処理済物品の安全な廃棄のために再シールできるようにするジッパー閉鎖機構808も含むことができる。使い捨てPE手袋810は使用者による処理済物品との直接の接触を減らすために含まれ得る。ポーチ800は、出所表示及び製品説明812も含むことができる。
【0032】
使い捨て衣類物品に忌避剤が噴霧される1つの実施例において、適用はおよそ3~5秒であり、最大30分乾燥する。乾燥後、物品をそのような非透過性のパッケージに包装して開封されるまで有効性を閉じ込めることができよう。開封されると、物品はおよそ2~3時間の有効な忌避を提供する。
【0033】
上で説明した本発明は主に使い捨て衣類の物品に関するが、在宅ヘルスケア産業で広く使用される他の品物も同様に処理してヘルスケア・ワーカーを感染から保護する一般的な一連の製品を増やすことができることが知られている。例えば、ある種の状況において、ヘルスケア・ワーカーは交差感染を引き起こす可能性のある表面に品物を置かなければならない。処理されたチャックパッド又はその他の同様な層を含むことにより、ワーカーは荒らされた家具品物と自身のナース・バッグ、フィールド・タブレット、車のキー、財布、等の所持品及びその他の商売道具との間にバリヤを追加する。図6に示されているように、使い捨てパッドはパッドの縁に浸み込ませるが、全てがトコジラミから保護されたときでも忌避剤と直接接触することにならないように、所持品を置く忌避剤のない中央領域が得られるように構築される。
【0034】
「実例1」
1つの実施例による衣類のトコジラミ忌避物品を次の基材を利用して組み立てた:基材はスパンボンドポリプロピレン(PP)の外側層及びキャストポリエチレンの内側層を含んでいた。基材の外側層に忌避剤を3秒間直接噴霧し、続いて簡単な30分の乾燥時間により浸み込ませた。基材は等しい有効性で忌避剤に浸け、ここでも簡単な乾燥時間にさらすことができる。乾燥したら、処理された基材を非透過性のアルミを裏張りしたポリマーで迅速に包装して有効性の喪失を避ける。開封すると、製品はおよそ2~3時間有効な忌避剤として作用する。忌避剤濃度は次の通り:30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン;5容量%のイソロンギホレノン;30容量%の精製されたレモン・ユーカリ・オイル(OLE)(シトリオジオール);及び30%のDEET。かかる浸み込ませた物品は、通常の衣類の上に着たとき、かかる衣類又はアクセサリに顕著な有害作用がないことが示された。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまたa)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%DEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスも含む。
【0035】
「実例2」
1つの実施例によるトコジラミ忌避性使い捨てアンダー・パッド(「チャックパッド」)を次の基材を利用して組み立てた:基材はスパンボンドポリプロピレン(PP)の外側層、キャストポリエチレンの下層、並びに超吸収性ポリマー(SAP)及びセルロースフラッフパルプからなる吸収層を含んでいた。基材の外側層の縁に忌避剤を3秒間直接に噴霧し、続いて簡単な30分の乾燥時間により浸み込ませた。乾燥したら、処理された基材を非透過性のアルミを裏張りしたポリマーに迅速に包装して有効性の喪失を避ける。開封すると、製品はおよそ2~3時間有効な忌避剤として機能する。忌避剤濃度は次の通り:30%の蒸留水、5容量%のイソロンギホラノン;5容量%のイソロンギホレノン;30容量%の精製されたレモン・ユーカリ・オイル(OLE)(シトリオジオール);及び30%のDEET。かかる使い捨てアンダー・パッドは、テーブル、ベッド、長椅子及び椅子、カーペット、及びその他の様々な家具に載せたとき、かかる品物に顕著な作用を及ぼさないことが示された。本実例で、及び本発明に関連して使用するのに適した他の忌避剤濃度はまたa)30%のレモン・ユーカリ・オイル、70%の蒸留水;b)5%のDEET、5%のイソロニホレノン及び90%の蒸留水;c)5%のDEET、5%のイソロンギホラノン及び90%の蒸留水;並びにd)5%のDEET、7%のピカリジン及び88%の蒸留水;e)並びに1.08%のエッセンシャル・オイル及び98.92%の蒸留水のミックスも含む。
【0036】
変形例
本発明を特に在宅ヘルスケア産業に関連して説明してきたが、かかる用途に限定する意図はない。本発明は、限定されないがホテル、モーテル及びその他の宿泊飲食サービス、ハウスキーピング及びハウス・クリーニング・サービス、害虫駆除サービス並びに清掃業務を含めて各種の他の産業に有用性がある。
【0037】
他の実施例において、衣料品は処理された織物の下のライニングを含むことができよう。これは忌避剤が使用者の主たる衣類又は皮膚の上に剥がれ落ちるのを防ぎ、結果として本発明が完全に自己完結の解決策となることを可能にする。弾性シンチ(cinch)も含んでもよく、織物の端が破損の可能性のある点を容易に固定できるようになる。ボタン及びクリップも含んでもよく、それによって、処理された衣類の様々な物品を互いに取り付けることが可能になり、ここでも破損の可能性のある点の固定ができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-08-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)外側の吸水層
b)内側の防水層
c)前記外側の吸水層に適用された昆虫忌避剤であって、該昆虫忌避剤はDEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)を少なくとも30容量%の濃度で含む、昆虫忌避剤
を含む、昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品。
【請求項2】
ファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドからなる群から選択される1つ以上の品物である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項3】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリプロピレン(spun-bonded polypropylene)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項4】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリエステル(spun-bonded polyester)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項5】
前記内側の防水層がキャストポリエチレン(cast polyethylene)である、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項6】
前記昆虫忌避剤が、DEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)及びエッセンシャル・オイルからなる群から選択される有効量の1種以上の忌避剤を含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項7】
前記昆虫忌避剤がOLEを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項に記載の使い捨て物品。
【請求項8】
前記昆虫忌避剤がエッセンシャル・オイルを少なくとも0.18容量%の濃度で含む、請求項に記載の使い捨て物品。
【請求項9】
前記昆虫忌避剤が更に、7容量%以上の濃度のピカリジン、0.5容量%以上の濃度のペルメトリン、5容量%以上の濃度のイソロンギホレノン、5容量%以上の濃度のイソロンギホラノン、20容量%以上の濃度のIR3535(登録商標)、7.75容量%以上の濃度の2-ウンデカノンからなる群から選択される1種以上の第2の忌避剤を含む、請求項1に記載の使い捨て物品。
【請求項10】
前記エッセンシャル・オイルが、ニオイヒバ、シダー・ウッド(cedar wood)、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーの単独又は組合せからなる群から選択される、請求項6に記載の使い捨て物品。
【請求項11】
)外側の吸水
b)内側の防水層
c)前記外側の吸水層に適用された昆虫忌避剤であって、該昆虫忌避剤はエッセンシャル・オイルを少なくとも0.18容量%の濃度で含む、昆虫忌避剤
を含む、昆虫忌避剤を浸み込ませた使い捨て物品
【請求項12】
ファブリック・ガウン、靴カバー、レッグ・カバー、ハンド・カバー、アーム・カバー、ヘッド・カバー、ボディー・カバー、フェイス・カバー、フル・ボディー・カバー及びチャックパッドからなる群から選択される1つ以上の品物である、請求項11に記載の使い捨て物品。
【請求項13】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリプロピレンである、請求項11に記載の使い捨て物品
【請求項14】
前記外側の吸水層がスパンボンドポリエステルである、請求項11に記載の使い捨て物品
【請求項15】
前記内側の防水層がキャストポリエチレンである、請求項11に記載の使い捨て物品
【請求項16】
前記昆虫忌避剤が、DEET(N,N-ジエチル-m-トルアミド)、OLE(レモン・ユーカリ・オイル)及びエッセンシャル・オイルからなる群から選択される有効量の1種以上の忌避剤を含む、請求項11に記載の使い捨て物品
【請求項17】
前記昆虫忌避剤がOLEを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項16に記載の使い捨て物品
【請求項18】
前記昆虫忌避剤がDEETを少なくとも30容量%の濃度で含む、請求項16に記載の使い捨て物品
【請求項19】
前記昆虫忌避剤が更に、7容量%以上の濃度のピカリジン、0.5容量%以上の濃度のペルメトリン、5容量%以上の濃度のイソロンギホレノン、5容量%以上の濃度のイソロンギホラノン、20容量%以上の濃度のIR3535(登録商標)、7.75容量%以上の濃度の2-ウンデカノンからなる群から選択される1種以上の第2の忌避剤を含む、請求項11に記載の使い捨て物品。
【請求項20】
前記エッセンシャル・オイルが、ニオイヒバ、シダー・ウッド、シトロネラ、レモングラス、レモン、セイヨウハッカ、リンゴ酢、ユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ラベンダー、ウインターグリーン、メラレウカ及びローズマリーの単独又は組合せからなる群から選択される、請求項11に記載の使い捨て物品
【国際調査報告】