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特表2024-508593パラメータ確定方法、パラメータ確定装置、記憶媒体及び電子デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】パラメータ確定方法、パラメータ確定装置、記憶媒体及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/352 20210101AFI20240220BHJP
   A61B 5/02 20060101ALI20240220BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
A61B5/352 100
A61B5/02 310A
A61B5/00 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540768
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(85)【翻訳文提出日】2023-07-11
(86)【国際出願番号】 CN2021141724
(87)【国際公開番号】W WO2022143547
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011624658.1
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】523249076
【氏名又は名称】ワン リ
【氏名又は名称原語表記】WANG, Li
【住所又は居所原語表記】Floor 2, East Area Building #1, No. 299 Kangwei Road, Pudong New District, Shanghai 201315, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 励
【テーマコード(参考)】
4C017
4C117
4C127
【Fターム(参考)】
4C017AA02
4C017AA10
4C017AA19
4C017BB01
4C017BB12
4C017BC11
4C017BC21
4C117XA01
4C117XB09
4C117XE13
4C117XE14
4C117XE17
4C117XE54
4C117XJ21
4C117XJ23
4C127AA02
4C127GG05
4C127GG15
4C127GG18
(57)【要約】
パラメータ確定方法及びパラメータ確定装置であって、医療データ処理の技術分野に関する。パラメータ確定方法は、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップ(S100)であって、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含むステップと、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップ(S200)であって、第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含むステップと、を含む。パラメータ測定時に受けるノイズ要素からの影響を低減して、得られるパラメータ集合の精度と、時間に従う変化の比較可能性とを向上させることを達成できる。確定された第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合により神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表徴する場合、表徴精度及び時間に従う変化の比較可能性を効果的に向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータ確定方法であって、
第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップであって、前記第1時間区間は夜間区間を含み、前記第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含むステップと、
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップであって、前記第2時間区間は日中区間を含み、前記第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含むステップと、を含む
ことを特徴とするパラメータ確定方法。
【請求項2】
前記第1時間区間は複数の第1時間帯を含み、前記第1心拍数表徴パラメータは第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータを含み、
第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定する前記ステップは、
前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップと、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ確定方法。
【請求項3】
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップと、
前記最小の第1平均心拍数パラメータを前記第1安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項2に記載のパラメータ確定方法。
【請求項4】
前記第1心拍変動表徴パラメータは第1安静時心拍変動パラメータを含み、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップの後に、
前記第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定するステップと、
前記第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを前記第1安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含む
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のパラメータ確定方法。
【請求項5】
前記第1安静時心拍変動パラメータは睡眠安静時心拍変動パラメータを含む
ことを特徴とする請求項4に記載のパラメータ確定方法。
【請求項6】
前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する前記ステップの前に、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含み、
ここで、前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
非安静時間区間が除去された後の複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップを含む
ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項7】
前記第1安静時心拍数パラメータは睡眠安静時心拍数パラメータを含む
ことを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項8】
前記第1時間区間は一日の22:00から翌日の6:00までの時間区間を含む
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項9】
前記第2時間区間は複数の第2時間帯を含み、前記第2心拍数表徴パラメータは第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータを含み、
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する前記ステップは、
前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップと、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項10】
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータを特定するステップと、
前記最小の第2平均心拍数パラメータを前記第2安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項9に記載のパラメータ確定方法。
【請求項11】
前記第2心拍変動表徴パラメータは第2安静時心拍変動パラメータを含み、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップの後に、
前記第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定するステップと、
前記第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを前記第2安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含む
ことを特徴とする請求項9又は10に記載のパラメータ確定方法。
【請求項12】
前記第2安静時心拍変動パラメータは日中安静時心拍変動パラメータを含む
ことを特徴とする請求項11に記載のパラメータ確定方法。
【請求項13】
前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定する前記ステップの前に、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含み、
ここで、前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
非安静時間区間が除去された後の複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップを含む
ことを特徴とする請求項9ないし12のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項14】
前記第2安静時心拍数パラメータは日中安静時心拍数パラメータを含む
ことを特徴とする請求項9ないし13のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項15】
前記第2時間区間は一日の8:00から当日の20:00までの時間区間を含む
ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項16】
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する前記ステップの後に、
前記第1パラメータ集合及び前記第2パラメータ集合に基づいて、前記テスト対象体に対応する神経ホルモンのレベル及び/又は状態を確定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項17】
パラメータ確定装置であって、第1確定モジュール及び第2確定モジュールを備え、
前記第1確定モジュールは第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するように構成され、前記第1時間区間は夜間区間を含み、前記第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含み、
前記第2確定モジュールは第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成され、前記第2時間区間は日中区間を含み、前記第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む
ことを特徴とするパラメータ確定装置。
【請求項18】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは請求項1ないし16のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法を実行するように構成される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項19】
電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、
前記プロセッサは請求項1ないし16のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法を実行するように構成される
ことを特徴とする電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は医療データ処理の技術分野に関し、具体的にはパラメータ確定方法、パラメータ確定装置、記憶媒体及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、交感神経及び副交感神経により駆動される神経ホルモンは、昼夜の変化、病状の進展、睡眠状況及び薬物などのたくさんの要素による影響を受けやすいため、精度よく測定されることが相当難しい。
【0003】
そこで、神経ホルモンのレベル及び/又は状態を精度よく表すパラメータを確定するためのパラメータ確定方法が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術課題を解決するために本発明を提案する。本発明の実施例は、パラメータ確定方法、パラメータ確定装置、コンピュータ読取可能な記憶媒体及び電子デバイスを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によると、本発明の実施例はパラメータ確定方法を開示する。該方法は、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップであって、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含むステップと、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップであって、第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含むステップと、を含む。
【0006】
本発明の一実施例において、第1時間区間は複数の第1時間帯を含み、第1心拍数表徴パラメータは第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータを含む。且つ、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップは、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップと、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む。
【0007】
本発明の一実施例において、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確認するステップは、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップと、最小の第1平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含む。
【0008】
本発明の一実施例において、第1心拍変動表徴パラメータは第1安静時心拍変動パラメータを含む。且つ、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定するステップの後に、該方法は、第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定するステップと、第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第1安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含む。
【0009】
本発明の一実施例において、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップの前に、該方法は、複数の第1時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含む。ここで、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップは、非安静時間区間が除去された後の複数の第1時間帯に基づいて、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップを含む。
【0010】
本発明の一実施例において、第2時間区間は複数の第2時間帯を含み、第2心拍数表徴パラメータは第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータを含む。且つ、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップは、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップと、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む。
【0011】
本発明の一実施例において、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するステップは、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータを特定するステップと、最小の第2平均心拍数パラメータを第2安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含む。
【0012】
本発明の一実施例において、第2心拍変動表徴パラメータは第2安静時心拍変動パラメータを含む。且つ、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するステップの後に、該方法は、第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定するステップと、第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第2安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含む。
【0013】
本発明の一実施例において、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップの前に、該方法は、複数の第2時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含む。ここで、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップは、非安静時間区間が除去された後の複数の第2時間帯に基づいて、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップを含む。
【0014】
もう一態様によると、本発明の実施例はパラメータ確定装置を開示する。該装置は第1確定モジュール及び第2確定モジュールを備える。第1確定モジュールは第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するように構成される。第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。第2確定モジュールは第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。
【0015】
もう一態様によると、本発明の実施例はコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。該記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムは上述の実施例に係るパラメータ確定方法を実行するように構成される。
【0016】
もう一態様によると、本発明の実施例は電子デバイスを提供する。該電子デバイスはプロセッサと、プロセッサ実行可能な命令を記憶するように構成されるメモリとを備える。ここで、プロセッサは上述の実施例に係るパラメータ確定方法を実行するように構成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るパラメータ確定方法は、第1時間区間と第2時間区間のそれぞれにおいてテスト対象体に対応するパラメータ集合(すなわち第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合)をそれぞれ確定することによって、パラメータ測定時のノイズ要素による影響を低減して、得られるパラメータ集合の精度と、異なる時点における比較可能性を向上させることを実現できる。また、本発明の実施例において確定された第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合を用いて神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表す場合、表徴精度を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面を参照しながら本発明の実施例についてより詳しく説明することにより、本発明の上述又は他の目的、特徴及び長所がより明確になる。図面は、本発明の実施例がよりうまく理解されるために用いられており、明細書の一部を構成して本発明の実施例とともに本発明の解釈に寄与するが、本発明に対する制限にはならない。図面において、同じ符号は一般に同一の部品又はステップを表す。
図1】本発明の実施例が適用される1つの場面の模式図である。
図2】本発明の実施例が適用されるもう1つの場面の模式図である。
図3】本発明の例示的な一実施例に係るパラメータ確定方法のフロチャートである。
図4】本発明の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を測定することのフロチャートである。
図5】本発明の例示的な一実施例に係る、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定することのフロチャートである。
図6】本発明の他の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を測定することのフロチャートである。
図7】本発明の他の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を測定することのフロチャートである。
図8】本発明の例示的な一実施例に係る、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を測定することのフロチャートである。
図9】本発明の例示的な一実施例に係る、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定することのフロチャートである。
図10】本発明の他の例示的な一実施例に係る、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を測定することのフロチャートである。
図11】本発明の例示的な一実施例に係るパラメータ確定装置の構造模式図である。
図12】本発明の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。
図13】本発明の他の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。
図14】本発明の他の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。
図15】本発明の例示的な一実施例に係る第2確定モジュールの構造模式図である。
図16】本発明の他の例示的な一実施例に係る第2確定モジュールの構造模式図である。
図17】本発明の例示的な一実施例に係る電子デバイスの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明による例示的な実施例を詳しく記述する。明らかに、ここで記述される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、本発明のすべての実施例ではない。なお、本発明はここで記述される例示的な実施例により制限されない。
【0020】
<発明の経緯>
周知の通り、交感神経及び副交感神経により駆動される神経ホルモンはたくさんの要素による影響を受けやすい。特に心不全又は不整脈を罹患している心臓病患者の神経ホルモンは、昼夜の変化、病状の進展、睡眠状況、運動又は活動程度、薬物、気分の変化などの要素により非常に影響されやすい。そこで、従来技術においては一般に、心拍数(Heart Rate,HR)と心拍変動(Heart Rate Variability,HRV)を神経ホルモンを表徴可能な診断根拠にするか又は測定指標の代替として使用する。具体的に、心拍数とは心臓が1分間あたりに拍動する回数である。心拍変動とは、心拍の回ごとの周期の差異の変化状況を指す。心拍数の計算由来は、体表面心電図、心内膜、心外膜心電図、皮下電極による心電図、又はR波及びP波によって算出された心室心拍数或いは心房心拍数を含むが、これらに限られない。また、心拍数は他の技術、例えば光電式容積脈波記録法(PPG)などにより算出されてもよい。
【0021】
しかしながら、心拍数も心拍変動もやはり非常に影響を受けやすい。例えば、夜間において、心拍数及び/又は心拍変動は睡眠段階によって頻繁に変化しており、このような変化は必ずしも神経ホルモンと関わるものではない。また、心拍数が低いため、ペースメーカー又は植込み型除細動器が植え込まれている患者は夜間によくペーシングされる。この場合、患者の実際の心拍数は「隠され」て、測定され得た心拍数データにより表されることができなくなる。さらに、従来技術において、測定された日中の心拍数及び日中の心拍変動には運動段階及び精神興奮段階のデータも含まれている。しかし、運動段階及び精神興奮段階は一時的な状態しか表徴できず、並びに、このような一時的な変化は時間(日)によって異なる。それとともに、心不全などのような疾患は、患者の神経ホルモンのレベル及び/又は状態に与える影響が顕著であるが、時間の面では相対的に長期である。故に、神経ホルモンのレベル及び/又は状態を正確に表徴できるパラメータを確定し且つ確定されるパラメータの比較可能性を向上させることができるパラメータ確定方法が必要とされている。
【0022】
上述した技術課題に鑑みて、本発明の基本的思想として、パラメータ確定方法、パラメータ確定装置、コンピュータ読取可能な記憶媒体及び電子デバイスを提案する。
【0023】
本発明に係るパラメータ確定方法は、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップであって、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含むステップと、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップであって、第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含むステップと、を含む。
【0024】
本発明に係るパラメータ確定方法は、第1時間区間と第2時間区間のそれぞれにおいてテスト対象体に対応するパラメータ集合(すなわち第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合)をそれぞれ確定することによって、パラメータ測定時のノイズ要素による影響を低減して、得られるパラメータ集合の精度と比較可能性を向上させることを達成できる。また、本発明により確定された第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合を用いて神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表す場合、表徴精度を効果的に向上させることができる。
【0025】
本発明の基本的原理を説明した後、以下、図面を参照しながら本発明のいくつかの非制限的な実施例を紹介する。
【0026】
<例示的な場面>
図1は本発明の実施例が適用される1つの場面の模式図である。図1に示すように、本発明の実施例が適用される場面はサーバ1及び医療設備2を含み、ここで、サーバ1と医療設備2の間には通信可能な接続関係が存在する。
【0027】
具体的に、医療設備2はテスト対象体の基準パラメータを収集するために用いられる。ここで、基準パラメータは心拍数パラメータ及び心拍変動パラメータなどを含むがこれらに限られない。サーバ1は、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定し、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。ここで、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。第2時間帯は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。すなわち、該場面ではパラメータ確定方法が実現される。
【0028】
例示的に、サーバ1は、医療設備2により収集された基準パラメータに基づいて上述の第1パラメータ集合及び/又は第2パラメータ集合を確定する。
【0029】
図1に示される上述の場面では、サーバ1を利用してパラメータ確定方法を実現した。それにより、場面の適応能力を向上させるとともに、医療設備2の計算量を効果的に削減することができる。
【0030】
なお、本発明は他の1つの場面にも適用されることができる。図2は本発明の実施例が適用されるもう1つの場面の模式図である。具体的に、該場面は医療設備3を含み、且つ、医療設備3はパラメータ収集モジュール301及び計算モジュール302を含む。
【0031】
具体的に、医療設備3中のパラメータ収集モジュール301はテスト対象体の基準パラメータを収集するように構成される。ここで、基準パラメータは心拍数パラメータ及び心拍変動パラメータなどを含むがこれらに限られない。計算モジュール302は第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定し、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。ここで、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。第2時間帯は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。すなわち、該場面ではパラメータ確定方法が実現される。
【0032】
例示的に、計算モジュール302は、パラメータ収集モジュール301により収集された基準パラメータに基づいて上述の第1パラメータ集合及び/又は第2パラメータ集合を確定する。
【0033】
図2に示される上述の場面では、医療設備3を利用してパラメータ確定方法を実現したため、サーバなどの関連装置とデータ送信操作を行う必要がない。よって、上述の場面はパラメータ確定方法のリアルタイム性を保証することができる。
【0034】
なお、上述の場面で言及された医療設備は植込み型の医療設備(Implantable Medical Devices,IMD)であってもよく、ウェアラブル型の医療設備(Wearable Medical Devices,WMD)であってもよく、本発明の実施例はこれについて限定しない。
【0035】
<例示的な方法>
図3は本発明の例示的な一実施例に係るパラメータ確定方法のフロチャートである。図3に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は以下のステップを含む。
【0036】
ステップS100において、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定する。
【0037】
例示的に、第1時間区間は夜間区間を含む。例えば、24時間制の場合、第1時間区間は一日の18:00から翌日の6:00までの時間区間である。好ましく、第1時間区間は一日の22:00から翌日の6:00までの時間区間である。好ましく、第1時間区間において、テスト対象体は休憩又は睡眠状態にあり、それによりノイズが低減されて最終的に得られる第1パラメータ集合の精度が高くなる。ここで、休憩状態とは体が安静状態にあることを指し、睡眠状態とは眠っているとともに体が安静で且つ「横になる」姿勢になっている状態を指す。
【0038】
例示的に、ステップS100で言及されたテスト対象体は人体を指す。すなわち、人体に対応する第1パラメータ集合を確定する。なお、ステップS100で言及された、テスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定することは、テスト対象体に対応する第1パラメータ集合を算出することを意味してもよい。
【0039】
本発明の実施例において、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。ここで、第1心拍数表徴パラメータとは、第1時間区間内の心拍数状況を表徴できるパラメータである。第1心拍変動表徴パラメータは、第1時間区間内の心拍変動状況を表徴できるパラメータである。例えば、第1心拍数表徴パラメータはリアルタイムに測定された心拍数に基づいて得られており、第1心拍変動表徴パラメータはリアルタイムに測定された心拍変動に基づいて得られる。
【0040】
ステップS200において、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する。
【0041】
例示的に、第2時間区間は日中区間を含む。例えば、24時間制の場合、第2時間区間は一日の6:00から当日の18:00までの時間区間である。好ましく、第2時間区間は一日の8:00から当日の20:00までの時間区間である。好ましく、第2時間区間において、テスト対象体は休憩状態にあるか又はほぼ運動や活動を行わない状態にあり、それによりノイズが低減されて最終的に得られる第2パラメータ集合の精度及び比較可能性が高くなる。さらに好ましく、第2時間区間において、テスト対象体は非立位の休憩又は非運動状態にある。例示的に、ここで言及された非運動状態は、運動/体動又は他の生理パラメータ閾値に基づいて判定されることができる。例えば、テスト対象体のリアルタイム体動信号が所定の閾値より低いか、又はテスト対象体のリアルタイム心拍数が継続的に予め設定された運動心拍数閾値を超えていない場合には、テスト対象体が非運動状態にあると判定してもよい。
【0042】
本発明の実施例において、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。ここで、第2心拍数表徴パラメータは、第2時間区間内の心拍数状況を表徴できるパラメータを指す。第2心拍変動表徴パラメータは、第2時間区間内の心拍変動状況を表徴できるパラメータを指す。例えば、第2心拍数表徴パラメータはリアルタイムに測定された心拍数に基づいて得られ、第2心拍変動表徴パラメータはリアルタイムに測定された心拍変動に基づいて得られる。
【0043】
実際の適用場面においては、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定し、且つ、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する。
【0044】
本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、第1時間区間と第2時間区間のそれぞれにおいてテスト対象体に対応するパラメータ集合(すなわち、第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合)をそれぞれ確定することにより、パラメータ測定時のノイズ要素による影響を低減して、得られるパラメータ集合の精度と比較可能性を向上させることを達成できる。また、本発明により確定された第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合を用いて神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表す場合、表徴精度を効果的に向上させることができる。
【0045】
図4は本発明の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を測定することのフロチャートである。図4に示す実施例は図3に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図4に示す実施例と図3に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0046】
図4に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、第1時間区間は複数の第1時間帯を含み、第1心拍数表徴パラメータは第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータを含む。且つ、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップは、以下のステップを含む。
【0047】
ステップS110において、複数の第1時間帯に基づいて、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する。
【0048】
例示的に、第1時間帯は時間長さが60秒のタイムウィンドウである。言い換えると、ステップS110は、第1時間区間に含まれる複数のタイムウィンドウに基づいて、複数のタイムウィンドウそれぞれに対応する第1平均心拍数パラメータをそれぞれ確定することを指す。
【0049】
選択的に、各タイムウィンドウに対応する第1平均心拍数(Mean Heart Rate,MHR)パラメータとは、該タイムウィンドウ内に測定された心拍数の平均値である。
【0050】
ステップS120において、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、第1安静時心拍数パラメータを確定する。
【0051】
本発明の一実施例において、第1安静時心拍数パラメータは睡眠安静時心拍数(Sleep Rest Heart Rate,Sleep RHR)パラメータである。
【0052】
第1安静時心拍数パラメータは複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて確定されたものであるため、得られた第1安静時心拍数パラメータは複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータの特性を十分反映できる。よって、得られる第1安静時心拍数パラメータはテスト対象体の、第1時間区間における心拍数状況をよりうまく表徴することができる。
【0053】
本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定し、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定することにより、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定することを達成できる。リアルタイム心拍数に比べると、第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータはテスト対象体の、第1時間区間における心拍数状況をより精度よく表徴することができる。したがって、本発明の実施例により得られた第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータに基づいてテスト対象体の第1時間区間における神経ホルモンのレベル及び/又は状態を予測する場合、より精度高い神経ホルモンの予測結果を得ることができる。
【0054】
本発明のもう1つの実施例において、第1平均心拍数パラメータを確定する流れは、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する心拍変動パラメータを確定することと、複数の第1時間帯それぞれに対応する心拍変動パラメータに基づいて第1平均心拍数パラメータを確定することとを含む。例えば、まずは複数の第1時間帯それぞれに対応する心拍変動パラメータのうちの最大の心拍変動パラメータに対応する第1時間帯を特定し、次に該第1時間帯に対応する平均心拍数パラメータを第1平均心拍数パラメータとして確定する。ここで、心拍変動パラメータに対しては他の統計、例えば75%値などにより記述してもよい。また、平均心拍数パラメータも他の統計、例えば25%値などにより記述してもよい。
【0055】
同じく、本発明の実施例においては、第1時間区間から非安静時間区間を先に除去してもよい。ここで、非安静時間区間の詳しい意味については図7に示す実施例を参照すればよく、本実施例では省略する。
【0056】
図5は、本発明の例示的な一実施例に係る、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定することのフロチャートである。図5に示す実施例は図4に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図5に示す実施例と図4に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0057】
図5に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定するステップは、以下のステップを含む。
【0058】
ステップS121において、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定する。
【0059】
ステップS122において、最小の第1平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定する。
【0060】
例を挙げると、第1時間区間に含まれる第1時間帯の数が5であり、それぞれ第1時間帯a、第1時間帯b、第1時間帯c、第1時間帯d及び第1時間帯eとなる。対応するように、第1時間帯aに対応する第1平均心拍数パラメータは80回/分であり、第1時間帯bに対応する第1平均心拍数パラメータは85回/分であり、第1時間帯cに対応する第1平均心拍数パラメータは90回/分であり、第1時間帯dに対応する第1平均心拍数パラメータは75回/分であり、第1時間帯eに対応する第1平均心拍数パラメータは95回/分である。明らかに、第1時間帯dに対応する第1平均心拍数パラメータ(75回/分)が最小の第1平均心拍数パラメータになる。よって、ステップS122に記載のとおり、第1時間帯dに対応する第1平均心拍数パラメータ(75回/分)を第1安静時心拍数パラメータとして確定することができる。
【0061】
本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定し、最小の第1平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定することにより、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定することを達成できる。複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータは、テスト対象体の、第1時間区間における心拍数特性をある程度表徴できるため、本発明の実施例は第1パラメータ集合に含まれる情報量をより一層増やすことができ、それにより神経ホルモンのレベル及び/又は状態の予測精度及び比較可能性を向上させることができる。
【0062】
図5に示す実施例を基に拡張して本発明のもう1つの実施例を取得した。本発明の実施例は、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップの前に、第1時間区間のうちのプリセット時間区間を選定するステップを更に含む。ここで、プリセット時間区間の長さは第1時間区間より短い。並びに、本発明の実施例において、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップは、プリセット時間区間に含まれる第1時間帯に対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップを含む。このように設けることにより、第1時間区間におけるいくつかの非典型的な時間区間(例示的)に対応する平均心拍数パラメータを効果的に除去することができ、ひいては確定され得る最小の第1平均心拍数パラメータの精度をより一層向上させることができる。
【0063】
図6は本発明の他の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を測定することのフロチャートである。図6に示す実施例は図4に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図6に示す実施例と図4に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0064】
図6に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定するステップの後に、以下のステップを更に含む。
【0065】
ステップS130において、第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定する。
【0066】
ステップS140において、第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第1安静時心拍変動パラメータとして確定する。
【0067】
本発明の一実施例において、第1安静時心拍変動パラメータは睡眠安静時心拍変動(Sleep Rest Heart Rate Variability,Sleep RHRV)パラメータである。
【0068】
実際の適用場面においては、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定し、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定する。次に、第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定し、第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第1安静時心拍変動パラメータとして確定する。さらに、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する。
【0069】
得られる第1安静時心拍変動パラメータは第1安静時心拍数パラメータに基づいて確定されるものであるため、従来技術に比べると、本発明の実施例は、得られる第1安静時心拍変動パラメータの、テスト対象体の第1時間区間における神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表徴する能力及び比較可能性を向上させることができる。
【0070】
なお、本発明のもう1つの実施例においては、第1安静時心拍変動パラメータを先に確定してから第1安静時心拍数パラメータを確定してもよい。(これは第2安静時心拍変動パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータにも適用可能であり、つまり、第2安静時心拍変動パラメータを先に確定してから第2安静時心拍数パラメータを確定することができる。)例えば、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータを確定してから、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータに基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定し、次に第1安静時心拍変動パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定し、第1安静時間帯に対応する平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定する。ここで、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータに基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定するステップは、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータのうちの最大の第1心拍変動パラメータに対応する第1時間帯に基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定する、ように実行されることができる。ここで、心拍変動パラメータについては、最大以外にも他の統計、例えば75%値などによって記述してもよい。また、心拍変動パラメータは他の統計、例えば25%値などによって記述してもよい。
【0071】
図7は本発明の他の例示的な一実施例に係る、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定することのフロチャートである。図7に示す実施例は図4に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図7に示す実施例と図4に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0072】
図7に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確認するステップの前に、以下のステップを更に含む。
【0073】
ステップS105において、複数の第1時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去する。
【0074】
例示的に、ステップS105で言及された非安静時間区間とは、例えば、いびき時間区間及び/又は呼吸周波数が不安定な(例えば睡眠時無呼吸,sleep apnea)の時間区間である。
【0075】
本発明の一実施例において、非安静時間区間は、睡眠中に身体活動程度が高い特殊段階に対応する時間区間を更に含む。例えば、睡眠中の特殊段階はレム睡眠(Rapid Eye Movement,REM)段階であり、例えば夢を見るときに心拍数の変化は激しい。もう1つの例として、非安静時間区間は心房期外収縮(Premature atrial contraction,PAC)、心室期外収縮(Premature Ventricular Contraction,PVC)、心房頻拍又は心房性不整脈(例えば心房細動など)、心室頻拍(Ventricular Tachycardia,VT)などの事件に対応する時間区間を更に含む。
【0076】
また、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップは、以下のステップを含む。
【0077】
ステップS115において、非安静時間区間が除去された後の複数の第1時間帯に基づいて、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する。
【0078】
非安静時間区間は特異性が強いため、テスト対象体の典型的状況をうまく表徴することができない。それに鑑みて、本発明の実施例は非安静時間区間を除去することにより、確定される第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍変動パラメータなどのパラメータの表徴能力を向上させる。
【0079】
図8は本発明の例示的な一実施例に係る、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を測定することのフロチャートである。図8に示す実施例は図3に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図8に示す実施例と図3に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0080】
図8に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、第2時間区間は複数の第2時間帯を含み、第2心拍数表徴パラメータは第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータを含む。且つ、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップは、以下のステップを含む。
【0081】
ステップS210において、複数の第2時間帯に基づいて、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定する。
【0082】
例示的に、第2時間帯は時間長さが60秒のタイムウィンドウである。言い換えると、ステップS210は、第2時間区間に含まれる複数のタイムウィンドウに基づいて複数のタイムウィンドウそれぞれに対応する第2平均心拍数パラメータをそれぞれ確定することを指す。
【0083】
選択的に、各タイムウィンドウに対応する第2平均心拍数(Mean Heart Rate,MHR)パラメータとは、該タイムウィンドウ内で測定され得た心拍数の平均値である。
【0084】
ステップS220において、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定する。
【0085】
本発明の一実施例において、第2安静時心拍数パラメータは日中安静時心拍数(Day Rest Heart Rate,Day RHR)パラメータである。
【0086】
第2安静時心拍数パラメータは複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて確定されるものであるため、得られる第2安静時心拍数パラメータは複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータの特性を十分反映できる。よって、得られる第2安静時心拍数パラメータはテスト対象体の第2時間区間における心拍数状況をよりうまく表徴することができる。
【0087】
本発明の実施例に係るパラメータ確定方法は、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定し、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定することにより、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定することを達成できる。リアルタイム心拍数に比べると、第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータはテスト対象体の第2時間区間における心拍数状況をより精度よく表徴することができる。よって、本発明の実施例により得られた第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータに基づいてテスト対象体の第2時間区間における神経ホルモンのレベル及び/又は状態を予測すると、より精度が高い神経ホルモンの予測結果を得ることができる。
【0088】
図9は本発明の例示的な一実施例に係る、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定することのフロチャートである。図9に示す実施例は図8に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図9に示す実施例と図8に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0089】
図9に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するステップは、以下のステップを含む。
【0090】
ステップS221において、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータを特定する。
【0091】
ステップS222において、最小の第2平均心拍数パラメータを第2安静時心拍数パラメータとして確定する。
【0092】
例を挙げると、第2時間区間に含まれる第2時間帯の数が3であり、それぞれが第2時間帯a、第2時間帯b及び第2時間帯cである。対応するように、第2時間帯aに対応する第2平均心拍数パラメータは80回/分であり、第2時間帯bに対応する第2平均心拍数パラメータは85回/分であり、第2時間帯cに対応する第2平均心拍数パラメータは90回/分である。明らかに、第2時間帯aに対応する第2平均心拍数パラメータ(80回/分)が最小の第2平均心拍数パラメータとなる。よって、ステップS222に記載のとおり、第2時間帯aに対応する第2平均心拍数パラメータ(80回/分)を第2安静時心拍数パラメータとして確定することができる。なお、第2安静時心拍数パラメータは他の統計、例えば25%値などにより記述されてもよい。
【0093】
同じく、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータはテスト対象体の第2時間区間における心拍数特性をある程度表徴することができるため、本発明の実施例は第2パラメータ集合に含まれる有効な情報をより一層増やすことができ、ひいては神経ホルモンのレベル及び/又は状態の予測精度及び比較可能性を向上させることができる。
【0094】
図8に示す実施例を基に拡張して本発明のもう1つの実施例を得た。本発明の実施例は、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップの前に、複数の第2時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含む。ここで、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップは、非安静時間区間が除去された後の複数の第2時間帯に基づいて、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップを含む。
【0095】
例えば、テスト対象体が(喧嘩又は他の原因で)興奮している。又は、非安静時間区間は心房期外収縮(Premature atrial contraction,PAC)、心室期外収縮(Premature Ventricular Contraction,PVC)、心房頻拍又は心房性不整脈(例えば心房細動など)、心室頻拍(Ventricular Tachycardia,VT)などの事件に対応する時間区間を更に含む。よって、本発明の実施例は神経ホルモンのレベル及び/又は状態の予測精度及び比較可能性をより一層向上させることができる。ここで、非安静時間区間の詳しい意味については図7に示す実施例を参照すればよく、本実施例では省略する。
【0096】
図10は本発明の他の例示的な一実施例に係る、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を測定することのフロチャートである。図10に示す実施例は図8に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図10に示す実施例と図8に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0097】
図10に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定方法において、第2心拍変動表徴パラメータは第2安静時心拍変動パラメータを含む。且つ、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するステップの後に、以下のステップを更に含む。
【0098】
ステップS230において、第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定する。
【0099】
ステップS240において、第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第2安静時心拍変動パラメータとして確定する。
【0100】
本発明の一実施例において、第2安静時心拍変動パラメータは日中安静時心拍変動(Day Rest Heart Rate Variability,Day RHRV)パラメータである。
【0101】
実際の適用場面においては、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定してから、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定し、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定し、さらに第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定し、第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第2安静時心拍変動パラメータとして確定する。
【0102】
得られる第2安静時心拍変動パラメータは第2安静時心拍数パラメータに基づいて確定されるものであるため、従来技術に比べると、本発明の実施例は、確定される第2安静時心拍変動パラメータの、テスト対象体の第2時間区間における神経ホルモンのレベル及び/又は状態を表徴する能力を向上させることができる。
【0103】
本発明の一実施例においては、上述の実施例で言及された第1平均心拍数パラメータ及び/又は第2平均心拍数パラメータを他の統計的な記述(例えば、対応する心拍数の中央値及び/又は四分位点(例えば75%又は25%)などの統計指標パラメータ)に変えることができる。又は、上述の実施例を基に、第1パラメータ集合及び/又は第2パラメータ集合に、対応する心拍数の中央値及び/又は四分位点(例えば75%又は25%)などの統計指標パラメータを更に補充する。こうすると、パラメータ確定方法の柔軟性を向上させるとともに、対応するパラメータ集合に含まれる有効な情報量を増やすことができる。
【0104】
本発明の一実施例において、上述の実施例で言及された第1心拍変動表徴パラメータは、対応する心拍変動パラメータを含み、及び/又は、上述の実施例で言及された第2心拍変動表徴パラメータは、文献でよく使用される心拍変動パラメータを含むがこれに限られない。また、含まれる心拍変動パラメータは心拍数(R-R間隔又はP-P間隔)の標準偏差情報を利用して得られるものである。
【0105】
図3に示す実施例を基に拡張して本発明のもう1つの実施例を得た。本発明の実施例は、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップ(すなわちステップS200)の後に、第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合に基づいてテスト対象体に対応する神経ホルモンのレベル及び/又は状態を確定するステップを更に含む。
【0106】
本発明の実施例は、第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合を利用して神経ホルモンのレベル及び/又は状態の表徴精度を向上させることができ、ひいては医者の疾患診断操作をよりうまく補助するために前提条件を提供する。
【0107】
<例示的な装置>
図11は本発明の例示的な一実施例に係るパラメータ確定装置の構造模式図である。図11に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置は第1確定モジュール100及び第2確定モジュール200を備える。
【0108】
第1確定モジュール100は第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するように構成され、第2確定モジュール200は第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。
【0109】
図12は本発明の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。図12に示す実施例は図11に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図12に示す実施例と図11に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0110】
図12に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置において、第1確定モジュール100は、第1平均心拍数パラメータ確定ユニット110及び第1安静時心拍数パラメータ確定ユニット120を備える。
【0111】
第1平均心拍数パラメータ確定ユニット110は複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するように構成され、第1安静時心拍数パラメータ確定ユニット120は複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて第1安静時心拍数パラメータを確定するように構成される。
【0112】
本発明の一実施例において、第1安静時心拍数パラメータ確定ユニット120はさらに、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定し、最小の第1平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定するように構成される。
【0113】
図13は本発明の他の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。図13に示す実施例は図12に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図13に示す実施例と図12に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0114】
図13に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置において、第1確定モジュール100は第1安静時間帯確定ユニット130及び第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140を更に備える。
【0115】
第1安静時間帯確定ユニット130は第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定するように構成され、第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140は第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第1安静時心拍変動パラメータとして確定するように構成される。
【0116】
図14は本発明の他の例示的な一実施例に係る第1確定モジュールの構造模式図である。図14に示す実施例は図12に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図14に示す実施例と図12に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0117】
図14に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置は非安静時間区間除去ユニット105を更に備える。非安静時間区間除去ユニット105は複数の第1時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するように構成される。
【0118】
且つ、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置において、第1平均心拍数パラメータ確定ユニット110は第1平均心拍数パラメータ確定サブユニット115を備える。第1平均心拍数パラメータ確定サブユニット115は、非安静時間区間が除去された後の複数の第1時間帯に基づいて、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するように構成される。
【0119】
図15は本発明の例示的な一実施例に係る第2確定モジュールの構造模式図である。図15に示す実施例は図12に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図15に示す実施例と図12に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0120】
図15に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置において、第2確定モジュール200は第2平均心拍数パラメータ確定ユニット210及び第2安静時心拍数パラメータ確定ユニット220を備える。
【0121】
第2平均心拍数パラメータ確定ユニット210は複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するように構成され、第2安静時心拍数パラメータ確定ユニット220は複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定するように構成される。
【0122】
本発明の一実施例において、第2安静時心拍数パラメータ確定ユニット220はさらに、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータを特定し、最小の第2平均心拍数パラメータを第2安静時心拍数パラメータとして確定するように構成される。
【0123】
図16は本発明の他の例示的な一実施例に係る第2確定モジュールの構造模式図である。図16に示す実施例は図15に示す実施例を基に拡張され得たものであるため、以下では図16に示す実施例と図15に示す実施例の間の差異を重点として説明し、共通の部分については省略する。
【0124】
図16に示すように、本発明の実施例に係るパラメータ確定装置において、第2確定モジュール200は、第3安静時間帯確定ユニット230及び第2安静時心拍変動パラメータ確定ユニット240を更に備える。
【0125】
第3安静時間帯確定ユニット230は第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定するように構成され、第2安静時心拍変動パラメータ確定ユニット240は第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第2安静時心拍変動パラメータとして確定するように構成される。
【0126】
なお、図11ないし図16に係るパラメータ確定装置中の第1確定モジュール100及び第2確定モジュール200と、第1確定モジュール100に含まれる第1平均心拍数パラメータ確定ユニット110と、第1安静時心拍数パラメータ確定ユニット120と、第1安静時間帯確定ユニット130と、第2安静時間帯確定ユニット135と、第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140と、第2確定モジュール200に含まれる第2平均心拍数パラメータ確定ユニット210と、第2安静時心拍数パラメータ確定ユニット220と、第3安静時間帯確定ユニット230と、第2安静時心拍変動パラメータ確定ユニット240と、第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140に含まれる第1安静時心拍変動パラメータ確定サブユニット141との操作及び機能については、上述した図3ないし図10に係るパラメータ確定方法を参照すればよく、重複を避けるためにここでは省略する。
【0127】
また、上述した実施例で言及されたパラメータ確定装置は、心拍数異常事件(PVCもしくはPAC、非持続的VT、心房細動(Atrial Fibrillation,AF)、心室頻拍(Ventricular Tachycardia,VT)及び心室細動(Ventricular Fibrillation,VF)を含むがこれらに限られない)に対して定義、検出などの機能を実現するために、上述した実施例に係るパラメータ確定方法を自身に具備するか、又は、従来の医療設備/装置と組合せることによって従来の医療設備/装置のデータ収集機能により収集された基準パラメータ及び/又は従来の医療設備/装置の判断機能によって上述の実施例に係るパラメータ確定方法を実現して、パラメータ確定方法により確定された第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合を利用することができる。
【0128】
以下、図17を参照しながら本発明の実施例に係る電子デバイスを説明する。図17は本発明の例示的な一実施例に係る電子デバイスの構造模式図である。
【0129】
図17に示すように、電子デバイス1700は1つ又は複数のプロセッサ1701及びメモリ1702を備える。
【0130】
プロセッサ1701は中央処理ユニット(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を具備する他の形式の処理ユニットであってもよく、且つ、電子デバイス1700中の他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行させることができる。
【0131】
メモリ1702は1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含むことができる。コンピュータプログラム製品は様々な形式のコンピュータ読取可能な記憶媒体、例えば揮発性メモリ及び/又は非揮発性メモリを含むことができる。揮発性メモリは例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)などを含む。非揮発性メモリは例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、フラッシュメモリなどを含む。コンピュータ読取可能な記憶媒体には1つ又は複数のコンピュータプログラム命令が記憶されており、プロセッサ1701は該プログラム命令を実行することによって上述した本発明の各実施例によるパラメータ確定方法及び/又は他の所望の機能を実現することができる。コンピュータ読取可能な記憶媒体には心拍数情報などのような各種内容が更に記憶されていてもよい。
【0132】
1つの例において、電子デバイス1700は入力装置1703及び出力装置1704を更に備えてもよく、これらのコンポーネントはバスシステム及び/又は他の形式の接続手段(図示せず)により互いに接続する。
【0133】
該入力装置1703は例えばキーボード、マウスなどを含むことができる。
【0134】
該出力装置1704は外部に各種の情報(確定され得た第1パラメータ集合及び第2パラメータ集合などを含む)を出力することができる。該出力装置1704は例えば、ディスプレイ、スピーカー、プリンター、通信ネットワーク及びそれに接続されるリモート出力デバイスなどを含むことができる。
【0135】
もちろん、簡略化するために、図17には該電子デバイス1700において本発明と関連する一部のコンポーネントしか示しておらず、バス、入力/出力ポートなどのコンポーネントを省略した。また、これら以外にも、詳しい適用状況に応じて、電子デバイス1700は他の任意の適切なコンポーネントを備えてもよい。
【0136】
上述した方法及びデバイス以外、本発明の実施例はコンピュータプログラム命令を有するコンピュータプログラム製品であってもよく、コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されるとき、プロセッサは本明細書に記載の本発明の各実施例に係るパラメータ確定方法のステップを実行する。
【0137】
該コンピュータプログラム製品は、1種類又は複数種類のプログラミング言語の任意の組合せにより本発明の実施例による操作を実行するためのプログラムコードが編集されることができ、該プログラミング言語はオブジェクト指向のプログラミング言語(例えば、Java、C++など)を含み、一般の手続型プログラミング言語(例えば、「C」言語や類似のプログラミング言語)を更に含む。プログラムコードはユーザ計算デバイスにおいて完全的に実行されるか、ユーザデバイスにおいて部分的に実行されるか、独立したソフトウェアパックとして実行されるか、一部がユーザ計算デバイスで実行されて一部がリモート計算デバイスで実行されるか、又は、リモート計算デバイスやサーバにおいて完全的に実行することができる。
【0138】
さらに、本発明の実施例はコンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行されるとき、プロセッサは本明細書に記載の本発明の各実施例によるパラメータ確定方法のステップを実行する。
【0139】
コンピュータ読取可能な記憶媒体は1つ又は複数の読取可能な媒体の任意の組合せを採用することができる。読取可能な媒体は読取可能な信号媒体又は読取可能な記憶媒体であってもよい。読取可能な記憶媒体は例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は、半導体のシステム、装置或いはデバイス、又は、任意の以上の組合せを含んでもよいがこれらに限られない。読取可能な記憶媒体のより詳しい例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の導線を有する電気接続、携帯式ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、書き込み・消去可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、携帯式コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光メモリ部品、磁気メモリ部品、又は以上の任意の適切な組合せを含む。
【0140】
以上では具体的な実施例に基づいて本発明の基本的原理を説明したが、本発明で言及された長所、メリット、効果などは例示的なものに過ぎず、制限ではない。これらの長所、メリット、効果などが本発明のいずれの実施例にも必須なものとして考えてはいけない。また、上述した詳しい細部は例として、理解を助けるためのものに過ぎず、制限ではない。上述した細部は、本発明が必ずしも上述した詳しい細部で実現されなければならないように制限しない。
【0141】
本発明に係るデバイス、装置、設備、システムのブロック図は例示的な例に過ぎず、ブロック図に示された形態で接続、配列、配置しなければならないと要求又は示唆することを意図しない。当業者であれば理解できるように、これらのデバイス、装置、設備、システムは任意の形態で接続、配列、配置されることができる。「含む」、「備える」、「有する」などの用語は開放的な語彙であって、「含むが限られない」ことを意味し、これで入れ替え可能である。ここで使用された用語「又は」と「及び」は「及び/又は」を意味し、文脈上で明確に否定していない限り、「及び/又は」と入れ替え可能である。ここで使用された用語「例えば」は「例えば…が、それに限られない」ことを指し、これで入れ替え可能である。
【0142】
さらに、本発明による装置、デバイス及び方法において、各部品又は各ステップは分解及び/又は再組合せ可能である。これらの分解及び/又は再組合せは本発明の同等の形態として見なされるべきである。
【0143】
以上の態様の記述は、任意の当業者が本発明を実現又は使用できるようにするために開示されている。これらの態様の様々な変更は当業者にとって容易なものであり、ここで定義された一般的原理は本発明の範囲を逸脱しない前提で他の態様に適用されることができる。よって、本発明はここで開示された態様に限られることを意図せず、ここで開示された原理及び新規な特徴に一致する最大の範囲に従う。
【0144】
例示及び記述を目的として以上の記述を開示した。また、ここの記述は本発明の実施例をここで開示された形態に制限することを意図しない。以上では複数の例示的な態様及び実施例を説明したが、当業者であればこれらの変形、変更、変化、追加及びサブ組合せを想到できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータ確定方法であって、
第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するステップであって、前記第1時間区間は夜間区間を含み、前記第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含むステップと、
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するステップであって、前記第2時間区間は日中区間を含み、前記第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含むステップと、を含む
ことを特徴とするパラメータ確定方法。
【請求項2】
前記第1時間区間は複数の第1時間帯を含み、前記第1心拍数表徴パラメータは第1平均心拍数パラメータ及び第1安静時心拍数パラメータを含み、
第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定する前記ステップは、
前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップと、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のパラメータ確定方法。
【請求項3】
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップと、
前記最小の第1平均心拍数パラメータを前記第1安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含み、
前記第1安静時心拍数パラメータは睡眠安静時心拍数パラメータを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のパラメータ確定方法。
【請求項4】
前記第1心拍変動表徴パラメータは第1安静時心拍変動パラメータを含み、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータに基づいて、前記第1安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップの後に、
前記第1安静時心拍数パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定するステップと、
前記第1安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを前記第1安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含み、前記第1安静時心拍変動パラメータは睡眠安静時心拍変動パラメータを含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項5】
前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する前記ステップの前に、
前記複数の第1時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含み、
ここで、前記複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
非安静時間区間が除去された後の複数の第1時間帯に基づいて、前記複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータを確定するステップを含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項6】
前記第1時間区間は一日の22:00から翌日の6:00までの時間区間を含み、前記第2時間区間は一日の8:00から当日の20:00までの時間区間を含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項7】
前記第2時間区間は複数の第2時間帯を含み、前記第2心拍数表徴パラメータは第2平均心拍数パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータを含み、
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する前記ステップは、
前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップと、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項8】
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータのうちの最小の第2平均心拍数パラメータを特定するステップと、
前記最小の第2平均心拍数パラメータを前記第2安静時心拍数パラメータとして確定するステップと、を含み、
前記第2安静時心拍数パラメータは日中安静時心拍数パラメータを含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項9】
前記第2心拍変動表徴パラメータは第2安静時心拍変動パラメータを含み、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて、前記第2安静時心拍数パラメータを確定する前記ステップの後に、
前記第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定するステップと、
前記第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを前記第2安静時心拍変動パラメータとして確定するステップと、を更に含み、
前記第2安静時心拍変動パラメータは日中安静時心拍変動パラメータを含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項10】
前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定する前記ステップの前に、
前記複数の第2時間帯それぞれに対応する非安静時間区間を除去するステップを更に含み、
ここで、前記複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定する前記ステップは、
非安静時間区間が除去された後の複数の第2時間帯に基づいて、前記複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定するステップを含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項11】
第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定する前記ステップの後に、
前記第1パラメータ集合及び前記第2パラメータ集合に基づいて、前記テスト対象体に対応する神経ホルモンのレベル及び/又は状態を確定するステップを更に含む
ことを特徴とする請求項に記載のパラメータ確定方法。
【請求項12】
パラメータ確定装置であって、第1確定モジュール及び第2確定モジュールを備え、
前記第1確定モジュールは第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定するように構成され、前記第1時間区間は夜間区間を含み、前記第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含み、
前記第2確定モジュールは第2時間区間に基づいて前記テスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成され、前記第2時間区間は日中区間を含み、前記第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む
ことを特徴とするパラメータ確定装置。
【請求項13】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは請求項1ないし11のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法を実行するように構成される
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項14】
電子デバイスであって、
前記電子デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、
前記プロセッサは請求項1ないし11のいずれか一項に記載のパラメータ確定方法を実行するように構成される
ことを特徴とする電子デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
具体的に、医療設備2はテスト対象体の基準パラメータを収集するために用いられる。ここで、基準パラメータは心拍数パラメータ及び心拍変動パラメータなどを含むがこれらに限られない。サーバ1は、第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定し、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。ここで、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。すなわち、該場面ではパラメータ確定方法が実現される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
具体的に、医療設備3中のパラメータ収集モジュール301はテスト対象体の基準パラメータを収集するように構成される。ここで、基準パラメータは心拍数パラメータ及び心拍変動パラメータなどを含むがこれらに限られない。計算モジュール302は第1時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第1パラメータ集合を確定し、第2時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第2パラメータ集合を確定するように構成される。ここで、第1時間区間は夜間区間を含み、第1パラメータ集合は第1心拍数表徴パラメータ及び第1心拍変動表徴パラメータを含む。第2時間区間は日中区間を含み、第2パラメータ集合は第2心拍数表徴パラメータ及び第2心拍変動表徴パラメータを含む。すなわち、該場面ではパラメータ確定方法が実現される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
図5に示す実施例を基に拡張して本発明のもう1つの実施例を取得した。本発明の実施例は、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップの前に、第1時間区間のうちのプリセット時間区間を選定するステップを更に含む。ここで、プリセット時間区間の長さは第1時間区間より短い。並びに、本発明の実施例において、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップは、プリセット時間区間に含まれる第1時間帯に対応する第1平均心拍数パラメータのうちの最小の第1平均心拍数パラメータを特定するステップを含む。このように設けることにより、第1時間区間におけるいくつかの非典型的な時間区間対応する平均心拍数パラメータを効果的に除去することができ、ひいては確定され得る最小の第1平均心拍数パラメータの精度をより一層向上させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
なお、本発明のもう1つの実施例においては、第1安静時心拍変動パラメータを先に確定してから第1安静時心拍数パラメータを確定してもよい。(これは第2安静時心拍変動パラメータ及び第2安静時心拍数パラメータにも適用可能であり、つまり、第2安静時心拍変動パラメータを先に確定してから第2安静時心拍数パラメータを確定することができる。)例えば、複数の第1時間帯に基づいて複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータを確定してから、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータに基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定し、次に第1安静時心拍変動パラメータに対応する第1時間帯を第1安静時間帯として確定し、第1安静時間帯に対応する平均心拍数パラメータを第1安静時心拍数パラメータとして確定する。ここで、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータに基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定するステップは、複数の第1時間帯それぞれに対応する第1心拍変動パラメータのうちの最大の第1心拍変動パラメータに対応する第1時間帯に基づいて第1安静時心拍変動パラメータを確定する、ように実行されることができる。ここで、心拍変動パラメータについては、最大以外にも他の統計、例えば75%値などによって記述してもよい。また、平均心拍ラメータは他の統計、例えば25%値などによって記述してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】
実際の適用場面においては、第時間区間に基づいてテスト対象体に対応する第パラメータ集合を確定するステップは、複数の第2時間帯に基づいて複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータを確定し、複数の第2時間帯それぞれに対応する第2平均心拍数パラメータに基づいて第2安静時心拍数パラメータを確定し、さらに第2安静時心拍数パラメータに対応する第2時間帯を第3安静時間帯として確定し、第3安静時間帯に対応する心拍変動パラメータを第2安静時心拍変動パラメータとして確定することを含むことができる
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0126】
なお、図11ないし図16に係るパラメータ確定装置中の第1確定モジュール100及び第2確定モジュール200と、第1確定モジュール100に含まれる第1平均心拍数パラメータ確定ユニット110と、第1安静時心拍数パラメータ確定ユニット120と、第1安静時間帯確定ユニット130と、第2安静時間帯確定ユニット、第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140と、第2確定モジュール200に含まれる第2平均心拍数パラメータ確定ユニット210と、第2安静時心拍数パラメータ確定ユニット220と、第3安静時間帯確定ユニット230と、第2安静時心拍変動パラメータ確定ユニット240と、第1安静時心拍変動パラメータ確定ユニット140に含まれる第1安静時心拍変動パラメータ確定サブユニットの操作及び機能については、上述した図3ないし図10に係るパラメータ確定方法を参照すればよく、重複を避けるためにここでは省略する。
【国際調査報告】