(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】ケーブルにより供給される電力接続における取り外しアーク防止
(51)【国際特許分類】
H02J 1/00 20060101AFI20240220BHJP
G06F 1/26 20060101ALI20240220BHJP
G06F 3/00 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
H02J1/00 309Z
G06F1/26 306
H02J1/00 306G
G06F3/00 Y
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547278
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-03
(86)【国際出願番号】 US2022011860
(87)【国際公開番号】W WO2022173542
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミシュラ、ララン・ジー
(72)【発明者】
【氏名】ウィートフェルト、リチャード・ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】パパリゾス、ジョルジオス・コンスタンティノス
(72)【発明者】
【氏名】ワーナー、ジョシュア
【テーマコード(参考)】
5B011
5G165
【Fターム(参考)】
5B011DA06
5B011DC07
5B011EA05
5B011JA00
5B011KK01
5G165BB00
5G165EA02
5G165GA06
5G165HA09
5G165JA07
5G165KA11
5G165LA07
(57)【要約】
電力送達は、電力ソースデバイスから電力シンクデバイスに電力を供給しているデータケーブルが取り外されるときのアーク放電を防止するのに役立つように制御され得る。ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在が検出され得る。電力ソースから電力シンクに伝達されている電力信号のレベルは、検出に応答して低減され得る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル部分と、ケーブルプラグと、を有するデータケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための方法であって、
前記ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することと、
前記存在を検出することに応答して、検出信号を生成することと、
前記検出信号に応答して、前記ケーブルプラグと前記ケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ケーブルプラグおよび前記ケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電力信号の前記レベルを低減することは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザの前記存在を検出することは、電力ソースデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ケーブル部分および前記ケーブルプラグ上で、前記検出信号を送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザの前記存在を検出することは、電力シンクデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備え、
前記検出信号を送信することは、前記ケーブル部分上で、電力ソースデバイスに前記検出信号を送信することを備える、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザのタッチを検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ケーブルプラグと、前記電力信号を与える電力ソースデバイスと、前記電力信号を受信する電力シンクデバイスと、のうちの少なくとも1つにおけるスナバ回路を使用して、前記電力信号をフィルタリングすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
データケーブルアセンブリにおける電力制御のためのシステムであって、
1つまたは複数のデータ信号経路と、少なくとも1つの電力導体と、を含むケーブル部分と、
前記ケーブル部分の端部に取り付けられたケーブルプラグと、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、前記ケーブルプラグにおけるセンサと、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された、前記ケーブルプラグにおける電力送達コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項17】
前記ケーブルプラグは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記センサは、タッチセンサである、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記ケーブル部分の電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記ケーブルプラグと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項24】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
電力シンクデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
電力シンクケーブルレセプタクルと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記電力シンクケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成されたシンク電力コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項26】
前記電力シンクケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記センサは、タッチセンサである、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
ケーブルと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記ケーブルおよび前記電力ソースケーブルレセプタクルを介して、前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項33】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
電力ソースデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
電力ソースケーブルレセプタクルと、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
電源と、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成されたソース電力コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項35】
前記電力ソースケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記センサは、タッチセンサである、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項34に記載のシステム。
【請求項38】
前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項39】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項34に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001] ポータブルコンピューティングデバイス(「PCD:Portable computing device」)は、個人レベルおよび職業レベルで人々にとって必需品になりつつある。これらのデバイスは、セルラ電話(例えば、スマートフォン)、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、携帯情報端末または「PDA」、ポータブルゲーム機、ラップトップ、および他のポータブル電子デバイスを含み得る。PCDは、一般に再充電可能なバッテリによって電力供給されるが、電力(power)は、ケーブル(cable)を通じて外部ソースからも供給され得る。
【0002】
[0002] ユニバーサルシリアルバス(「USB:Universal Serial Bus」)は、データ信号とともに電力を供給することが可能なデータインターフェースである。USBケーブルは、例えばPCDに電力を送達する(deliver)ことも可能なデータケーブルである。PCDのUSBポートと、電力を供給するUSBポートとの間にUSBケーブルを接続することによって、バッテリを充電するか、その他の方法でPCDに電力を供給することが一般的になっている。このように電源レセプタクルとして機能するUSBポートは、ユビキタスになっており、ホテルの部屋、自動車、航空機の座席、および人々がPCDを使用する他の場所を含む、様々な環境で見られる。電力を供給するシステムまたはデバイスは、電力「ソース」デバイスと呼ばれ得、電力が供給されているデバイス(例えば、PCD)は、電力「シンク」デバイスと呼ばれ得る。USBは長い間、データ信号とともに限られた量の電力を供給する能力を有してきたが、拡張電力範囲(「EPR:Extended Power Range」)として知られる拡張を含む、タイプ-C(「USB-C」)およびUSB電力送達(「USB-PD:USB Power Delivery」)として知られるUSBのより最近のバージョンは、実質的により大きい量の電力を供給することが可能である。より高い電力送達は、他の利点の中でも特に、より速いバッテリ充電を可能にし得る。
【0003】
[0003] USBコネクタ上の高電圧は、高電圧がコネクタの取り外し(disconnection)中に残っている場合、コンタクト間のアーク放電(arcing)が発生し得るので、ユーザ(user)だけでなくコネクタ自体にもリスクをもたらし得る。このようなアーク放電は、コネクタコンタクトを損傷し得る。本開示は、このようなリスクを低減することに対処する。
【発明の概要】
【0004】
[0004] データケーブルアセンブリ(data cable assembly)を通じて供給される電力を制御するシステム、方法、および他の例が開示される。本明細書で開示されるシステム、方法、および他の例は、例えば、電力ソースデバイス(power source device)から電力シンクデバイス(power sink device)に電力を供給しているデータケーブルアセンブリが取り外されるときのアーク放電を抑制するなどの利点を提供し得る。
【0005】
[0005] データケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための例示的な方法が、ケーブルプラグ(cable plug)とケーブルレセプタクル(cable receptacle)との間の接続(connection)に近接するユーザの存在(presence)を検出することを含み得る。例示的な方法は、ユーザの存在を検出することに応答して、検出信号(detection signal)を生成することをさらに含み得る。例示的な方法は、検出信号に応答して、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間で伝達されている(being conveyed)電力信号(power signal)のレベル(level)を低減することをなおさらに含み得る。
【0006】
[0006] データケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための例示的なシステムが、1つまたは複数のデータ信号経路(data signal path)および電力導体(power conductor)を含むケーブル部分(cable portion)を含み得る。例示的なシステムはまた、ケーブル部分の端部に取り付けられたケーブルプラグを含み得る。例示的なシステムは、ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、ケーブルプラグにおけるセンサ(sensor)をさらに含み得る。例示的なシステムは、ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出することに応答して、ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号(power level reduction signal)を送信するように構成された、ケーブルプラグにおける電力送達コントローラ(power delivery controller)をなおさらに含み得る。
【0007】
[0007] データケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための別の例示的なシステムが、電力シンクケーブルレセプタクル(power sink cable receptacle)と、電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、シンク電力コントローラ(sink power controller)と、を含み得る。シンク電力コントローラは、電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電力シンクケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成され得る。
【0008】
[0008] データケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するためのさらに別の例示的なシステムが、電力ソースケーブルレセプタクル(power source cable receptacle)と、電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、電源(power supply)と、ソース電力コントローラ(source power controller)と、を含み得る。ソース電力コントローラは、電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成され得る。
【0009】
[0009] 図面において、同様の参照番号は、別段の指示がない限り、様々な図を通して同様の部分を指す。「102A」または「102B」などの英字の文字指定を伴う参照番号に関して、この英字の文字指定は、同じ図に存在する2つの同様の部分または要素を区別し得る。参照番号が、すべての図において同じ参照番号を有するすべての部分を包含することが意図される場合、参照番号に対する英字の文字指定は省略され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]
図1は、例示的な実施形態による、ケーブルプラグの斜視図である。
【
図2】[0011]
図2は、例示的な実施形態による、データおよび電力を伝達するように構成されたケーブルのブロック図である。
【
図3】[0012]
図3は、例示的な実施形態による、レセプタクルを有するデバイスの概念的斜視図である。
【
図4】[0013]
図4は、例示的な実施形態による、データケーブルによって相互接続された電力ソースデバイスと電力シンクデバイスとを備えるシステムのブロック図である。
【
図5】[0014]
図5は、例示的な実施形態による、電力ソースデバイスから電力シンクデバイスにデータケーブルを通じて供給される電力を制御するための方法を例示するフローチャートである。
【
図6】[0015]
図6は、例示的な実施形態による、スナバ回路(snubber circuitry)を有するシステムの回路図である。
【
図7】[0016]
図7は、例示的な実施形態による、スナバ回路を有する別のシステムの回路図である。
【
図8】[0017]
図8は、例示的な実施形態による、電力ソースデバイスまたは電力シンクデバイスとして構成可能なポータブルコンピューティングデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0018] 「例示的(exemplary)」という用語は、本明細書では「例、事例、または例示を提供する」という意味で使用される。「実例的(illustrative)」という用語は、本明細書では「例示的」と同義的に使用され得る。「例示的」であるとして本明細書で説明される任意の態様は、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であるように解釈されるべきではない。
【0012】
[0019] 「データケーブル」という用語は、本明細書では、1つまたは複数のデータ信号を搬送または通信するように構成されたケーブルを指すために使用され得る。USBケーブルは、データ信号を通信するだけでなく、電力を送達するようにも構成されたデータケーブルの一例である。
【0013】
[0020] より高い電力送達は、より高い電圧およびより高い電流の組合せによって達成され得る。USB-C仕様は、例えば、20ボルト直流(「VDC」)および5アンペア(「A」)で100ワット(「W」)に達する電力レベルを企図する。USB-CへのEPR拡張は、例えば、電圧が5Aで50Vに達することを可能にし得る。USB-Cコネクタを取り外しの最中のUSB-Cコネクタ上のこのようなより高い電圧は、コネクタコンタクトを損傷し得る、アーク放電の増大したリスクをもたらし得る。
【0014】
[0021] USB-C仕様は、より高い電圧によってもたらされる様々なリスクを低減するための機能を推進する。例えば、USB-C仕様に従って、電力ソースデバイスおよび電力シンクデバイスは、電力送達に関する情報を互いに通信し得る。この通信は、ケーブルの一端または両端においてUSB-Cケーブルプラグに埋め込まれた電力送達制御回路(すなわち、集積回路チップ)によって促進される。電力送達制御回路は、「E-Marker」回路またはE-Markerコントローラとも呼ばれ、事実上、USB-Cケーブルにその電力伝送能力をタグ付けまたはマーク付けする。電力送達制御回路を有するUSB-Cケーブルは、電子的にマーク付けされたケーブル(「EMC」)または電子的にマーク付けされたケーブルアセンブリ(「EMCA」)と呼ばれ得る。
【0015】
[0022] USB-Cポートは、ダウンストリーム方向にデータを送るように構成されたダウンストリーム向きポート(「DFP:downstream-facing port」)、またはアップストリーム方向にデータを送るように構成されたアップストリーム向きポート(「UFP:upstream-facing port」)を含む、いくつかの役割のうちのいずれかを担い得る。DFPはまた、電力をソース(source)し得る。DFPアプリケーションの一例が、ドッキングステーションである。UFPはまた、電力をシンクし得る。UFPの例は、モニタおよびソリッドステートデータストレージドライブを含む。デュアルロールポート(「DRP:dual-role port」)が、DFPまたはUFPとして構成され得、動的に役割を切り替え得る。
【0016】
[0023] USB-CケーブルがデバイスのUSB-Cポートに差し込まれるとき、デバイスは、ケーブルにおけるE-Marker回路を探して、ケーブルがUSB-C電力送達仕様と互換性があるかどうか、および互換性がある場合は、ケーブルの最大電流定格を決定し得る。また、USB-Cケーブルの2つの端部が2つのデバイスのそれぞれのUSB-Cポートに差し込まれると、これら2つのデバイスは、それらのUSB-Cポートのそれぞれの役割を決定するために、すなわち、どちらのデバイスを電力ソースデバイスとして機能させ、どちらのデバイスを電力シンクデバイスとして機能させるかを確立するために、互いに通信し得る。次いで、電力ソースデバイスおよび電力シンクデバイスは、電力ソースデバイスの電力送達能力、電力シンクデバイスの要求された電圧および電流、ならびにケーブルの最大電流を考慮に入れて、電力が伝送されるべき規則または条件を決定またはネゴシエートするために、互いにさらに通信し得る。電力ソースデバイスおよび電力シンクデバイスがこのネゴシエーションフェーズを完了すると、電力ソースデバイスは、ネゴシエートされた電圧および電流レベルで電力を供給し始め得る。一般に、電力シンクデバイスのバッテリが充電を完了すると、電力シンクデバイスは、このイベントのインジケーションを電力ソースデバイスに通信し得、次いで、それは、電力レベルを低減し得る。
【0017】
[0024] 電力ソースデバイスと電力シンクデバイスとの間の上述の通信は、意図的でないか意図的であるかにかかわらず、USB-Cコネクタの突然の取り外しによるアーク放電から保護するには不十分であり得る。突然の意図的でない取り外しは、例えば、ケーブルがデバイスから不注意に強く引っ張られることによって起こり得る。突然の意図的でない取り外しはまた、例えば、デバイスが充電していたテーブルから落下するなど、デバイスがある高さから落下することによっても起こり得る。
【0018】
[0025]
図1に例示されるように、実例的または例示的な実施形態では、プラグ100は、本体部分102と、本体部分102から前方に延在するコンタクトハウジング部分104と、を含む。また、プラグ100の一部ではないが、ケーブル部分106が、本体部分102から後方に延在し得る。以下に説明されるように、プラグ100は、データ信号だけでなく、電力も伝達するように構成される。プラグ100は、例えば、USB-Cまたは他のデータ通信ケーブル電力送達仕様に準拠し得る。
【0019】
[0026] プラグ100は、本体部分102の面上にセンサ表面108を含み得る。明確さを目的として図示されていないが、プラグ100は、本体部分102の反対の面上にも同様のセンサ表面を含み得、これにより、ユーザ(図示せず)が本体部分102を把持するかまたは把持しようと試みるとき、ユーザの指のうちの少なくとも1本が、センサ表面108のうちの少なくとも一方に接触するか、さもなければ近接する。
【0020】
[0027] センサ表面108は、近接センサの一部であり得、その残りの部分は、本体部分102内に封入され得る(したがって、
図1には図示せず)。本開示で使用される場合、「近接センサ(proximity sensor)」という用語は、その意味の範囲内に、ユーザの身体の一部の接近(すなわち、センサ表面108の非ゼロ距離内)を感知または検出するように構成されたセンサ、ならびにユーザの身体の一部とセンサ表面108との間の接触(すなわち、ゼロ距離)を感知または検出するように構成されたタッチセンサを含む。近接センサは、例えば、ユーザの手がセンサ表面108に近接近する(coming into close proximity)か、またはセンサ表面108にタッチすることによって引き起こされる静電容量の変化を感知可能な静電容量タイプであり得る。代替として、近接センサは、ユーザのタッチ(touch)を検出するように構成可能な感圧タイプのものであり得る。さらに他の代替の実施形態では、近接センサは、赤外線、光電などのタイプのものであり得る。例えば、センサ表面108は、赤外線エミッタおよび検出器ペア(図示せず)を含み得る。プラグ100に近接するユーザの身体の一部の存在を検出するように構成可能なさらに他のタイプのセンサが、本開示における教示および例を考慮して、当業者には容易に想起され得る。近接センサは、例えば、センサ表面108の1または2センチメートル以内のユーザの手(または同様に検出可能な物体)の存在を感知可能であり得る。近接センサは、ユーザの手がセンサ表面108のそのような距離内に入ったか、またはセンサ表面108にタッチしたときに、検出信号を生成し得る。
【0021】
[0028] 本体部分102は、近接センサの一部を含む、電気導体および電子構成要素(
図1には図示せず)を包み込むか、または別様に封入する外装(skin)または「オーバーモールド(overmold)」を備え得る。例示される実施形態では、センサ表面108は露出している、すなわち、オーバーモールドの外面上にあるか、またはその外面に対して延在しているが、他の実施形態(図示せず)では、このようなセンサ表面は、センサのタイプに依存して、オーバーモールドの表面の下に埋め込まれ得る。
【0022】
[0029]
図2にブロック図形式で例示されるように、データケーブルまたはケーブルアセンブリ200は、ケーブル部分202と、ケーブルアセンブリ200の第1の端部における第1のプラグ部分204Aと、ケーブルアセンブリ200の第2の端部における第2のプラグ部分204Bと、を含み得る。「ケーブル部分」という用語は、本明細書では、実質的にデータケーブルアセンブリの端部間で、データおよび電力を搬送するように構成されたデータケーブルアセンブリの可撓性の細長い部分を指すために使用される。例示される実施形態では、ケーブル部分202の第1の端部が、第1のプラグ部分204Aに結合され得、ケーブル部分202の第2の端部が、第2のプラグ部分204Bに結合され得る。したがって、ケーブル部分202は、実質的に第1のプラグ部分204Aと第2のプラグ部分204Bとの間に延在する。(機械的詳細はブロック図に図示されていないが、当業者によって理解されるように、ケーブル部分202のいくらかの実質的でない量が、第1のプラグ部分204Aおよび第2のプラグ部分204B内またはそのストレインリリーフ(strain relief)(図示せず)内に保持され得ることが留意され得る)。他の実施形態(図示せず)では、このようなケーブルアセンブリは、ケーブル部分の一方の端部のみに結合された1つのプラグ部分のみを含み得る。このような他の実施形態では、このような「キャプティブ(captive)」ケーブルの他方の端部は、電力ソースデバイスまたは電力シンクデバイスなどの電子デバイスに直接(すなわち、容易にユーザが取り外し可能なコネクタなしで)接続され得る。プラグ部分204Aおよび204Bのいずれか一方または両方が、上述のプラグ100(
図1)のものと同様の構造または構成を有し得る。例えば、プラグ部分204Aおよび204Bのいずれか一方または両方が、USB-C構造または構成を有し得る。
【0023】
[0030] 第1のプラグ部分204Aは、複数の電気コンタクト206Aを含み得る。電気コンタクト206Aは、複数のデータバスコンタクト208Aを含み得る。電気コンタクト206Aはまた、1つまたは複数の電圧バス(「Vbus」)コンタクト210Aと、1つまたは複数の接地バスコンタクト212Aと、を含み得る。電気コンタクト206Aは、1つまたは複数の制御チャネル(「CC」)コンタクト214Aをさらに含み得る。
図2に概略的に示されているが、電気コンタクト206Aは、例えば、USB-C仕様に準拠するように、配置およびその他の方法で構成され得、これは、当業者によってよく理解されている。
【0024】
[0031] 第1のプラグ部分204Aはまた、電力送達コントローラ216Aと、近接センサ218Aと、を含み得る。近接センサ218Aは、第1のプラグ部分204Aへのユーザの近接を感知するように構成された、
図1に関して上記で説明されたタイプのものであり得る。近接センサ218Aの出力が、
図1に関して上記で説明された検出信号を与えるように、電力送達コントローラ216Aの入力に結合され得る。電力送達コントローラ216Aの双方向データポート(bidirectional data port)が、制御チャネルコンタクト214Aに結合され得る。制御チャネルは、(例えば、メッセージプロトコルなどに関して)USB-C仕様に記載されているように動作可能であり得る。
【0025】
[0032] 第2のプラグ部分204Bは、第1のプラグ部分204Aと同様であり得る。第2のプラグ部分204Bは、データバスコンタクト208Bと、電圧バスコンタクト210Bと、接地バスコンタクト212Bと、制御チャネルコンタクト214Bと、を含む複数の電気コンタクト206Bを含み得る。第2のプラグ部分204Bは、上述の電力送達コントローラ216Aおよび近接センサ218Aと同様の電力送達コントローラ216Bおよび近接センサ218Bを含み得る。
【0026】
[0033] ケーブル部分202は、可撓性ケーブルジャケット(図示せず)内に封入された複数のワイヤ220を備え得る。ワイヤ220は、複数のデータバスワイヤ222を含み得る。各データバスワイヤ222の第1の端部が、データバスコンタクト208Aのそれぞれ1つに結合され得、各データバスワイヤ222の第2の端部は、データバスコンタクト208Bのそれぞれ1つに結合され得る。他の実施形態(図示せず)では、このようなケーブル部分は、データバス信号の一部またはすべてを伝達するための光ファイバを含み得る。ワイヤ220はまた、1つまたは複数の電圧バスワイヤ224を含み得る。各電圧バスワイヤ224の第1の端部が、電圧バスコンタクト210Aのそれぞれ1つに結合され得、各電圧バスワイヤ224の第2の端部が、電圧バスコンタクト210Bのそれぞれ1つに結合され得る。ワイヤ220は、1つまたは複数の接地バスワイヤ226をさらに含み得る。各接地バスワイヤ224の第1の端部が、接地バスコンタクト212Aのそれぞれ1つに結合され得、各電圧バスワイヤ224の第2の端部が、接地バスコンタクト212Bのそれぞれ1つに結合され得る。ワイヤ220は、1つまたは複数の制御チャネルワイヤ228をなおさらに含み得る。各制御チャネルワイヤ228の第1の端部が、制御チャネルコンタクト214Aのそれぞれ1つに結合され得、各制御チャネルワイヤ228の第2の端部が、制御チャネルコンタクト214Bのそれぞれ1つに結合され得る。
【0027】
[0034]
図3に例示されるように、デバイス300は、デバイスハウジング304の一部においてレセプタクル302を含み得る。例示される実施形態では、レセプタクル302は、上述のプラグ100(
図1)と、または上述のケーブルアセンブリ200(
図2)の第1のプラグ部分204Aもしくは第2のプラグ部分204Bと電気的および機械的に嵌合可能であるように構成される。すなわち、ユーザは、プラグ100をレセプタクル302に接続し(またはプラグ100をレセプタクル302に「差し込み」)、その後、プラグ100をレセプタクルから取り外すまたは「抜く」ことができる。ユーザは、第1のプラグ部分204Aまたは第2のプラグ部分204Bのいずれかをレセプタクル302に差し込み、その後、それをレセプタクル302から抜き得る。このような電気的および機械的な嵌合の態様は、例えば、USB-C仕様に準拠し得る。したがって、レセプタクル302は、プラグ100(
図1)の電気コンタクトと、またはケーブルアセンブリ200(
図2)の第1のプラグ部分204Aもしくは第2のプラグ部分204Bの電気コンタクトと接触するように構成された電気コンタクト(図示せず)を含み得る。
【0028】
[0035] デバイス300は、例えば、ポータブルコンピューティングデバイスまたはPCDなど、任意のタイプのものであり得る。デバイス300は、プロセッサ、メモリなど(図示せず)のような、データ処理電子機器を含み得る。デバイス300は、他のデバイスに電力を供給するように構成されたタイプのものであり得る。電力を供給するように構成されたデバイス300は、電力ソースデバイスと呼ばれ得る。対照的に、電力を受け取るように構成されたデバイス300は、電力シンクデバイスと呼ばれ得る。いくつかの実施形態では、デバイス300は、電力ソースデバイスまたは電力シンクデバイスのいずれかとして動的に構成可能であり得る。電力ソースデバイスの一例が、充電器であり、これは、交流(「AC」)電気ユーティリティ電力(壁電力、幹線電力(mains power)などとしても知られる)を低電圧DC電力に変換する電源を有し得る。
【0029】
[0036] デバイス300は、デバイスハウジング304の面上にセンサ表面306を含み得る。センサ表面306は、上述のプラグ100(
図1)のセンサ表面108と同様であり得、デバイスハウジング304内の近接センサ(図示せず)の一部であり得る。したがって、近接センサおよびそのセンサ表面306については、本開示では、同様の詳細は説明しない。センサ表面306は、レセプタクル302に隣接し得る。センサ表面306は、例えば、レセプタクル302を取り囲む、デバイスハウジング304の面上のベゼルの形態であり得る。代替として、センサタイプに依存して、センサ表面306は、デバイスハウジング304内にあり得る。センサ表面306は、ユーザの手がセンサ表面306に接触したか、さもなければ近接するときを検出するように構成され得る。すなわち、近接センサは、ユーザの手がセンサ表面306のそのような距離内に入ったか、またはセンサ表面306にタッチしたときに、検出信号を生成し得る。
【0030】
[0037] 上述のプラグ100(
図1)がケーブルレセプタクル302に接続されている間、プラグ100における近接センサ、デバイス300における近接センサ、または両方の近接センサが、プラグ100とケーブルレセプタクル302との間の接続に近接するユーザの手の存在を感知し得ることに留意されたい。
【0031】
[0038] 再び
図2を簡単に参照すると、電力送達コントローラ216Aは、上述の検出信号、または検出信号に基づく信号、メッセージ、もしくは他のインジケーションを、制御チャネルコンタクト214Aに与え、制御チャネルワイヤ228を介して、制御チャネルコンタクト214Bに与えるように構成され得る。同様に、電力送達コントローラ216Bは、上述の検出信号、または検出信号に基づく信号、メッセージ、もしくは他のインジケーションを、制御チャネルコンタクト214Bに与え、制御チャネルワイヤ228を介して、制御チャネルコンタクト214Aに与えるように構成され得る。したがって、プラグ部分204Aまたは204Bのどちらにおいてユーザの手の存在が検出されたかにかかわらず、検出信号または検出信号に基づくインジケーションは、ケーブルアセンブリ200のいずれかの端部に接続された任意のデバイス300(
図3)に与えられ得る。例えば、電力ソースデバイスとケーブルアセンブリ200との間の接続において検出されたユーザの手の存在のインジケーションが、ケーブルアセンブリ200を通じて電力シンクデバイスに伝達され得る。同様に、電力シンクデバイスとケーブルアセンブリ200との間の接続において検出されたユーザの手の存在のインジケーションが、ケーブルアセンブリ200を通じて電力ソースデバイスに伝達され得る。
【0032】
[0039] 電力送達コントローラ216Aおよび216Bのうちの少なくとも1つは、検出信号を与えることに関して上記で説明された方法に加えて、従来の方法で動作するように構成され得る。例えば、電力送達コントローラ216Aおよび216Bのうちの1つは、USB-C仕様などに従って、ケーブルアセンブリ200が接続されているデバイスによって問い合わせされた(queried)ときに、ケーブルアセンブリ200の電力送達能力を識別する情報を与えるように構成され得る。
【0033】
[0040]
図4に例示されるように、システム400では、ケーブルアセンブリ402の一方の端部が、電力ソースデバイス404に接続され得、ケーブルアセンブリ402の他方の端部が、電力シンクデバイス406に接続され得る。ケーブルアセンブリ402は、上述のケーブルアセンブリ200(
図2)のものと同様の構造を有し得る。例えば、ケーブルアセンブリ402は、一方の端部において第1のプラグ410Aに取り付けられ、他方の端部において第2のプラグ410Bに取り付けられたケーブル部分408を含み得る。第1のプラグ410Aは、近接センサ412Aと、電力送達コントローラ414Aと、を含み得る。第2のプラグ410Bは、近接センサ412Bと、電力送達コントローラ414Bと、を含み得る。
【0034】
[0041] 電力ソースデバイス404は、ポート416を含み得る。第1のプラグ410Aは、上述のデバイス300のレセプタクル302と同様であるポート416のレセプタクル(図示せず)に接続され得る。同様に、電力シンクデバイス406は、ポート418を含み得る。第2のプラグ410Bは、上述のデバイス300のレセプタクル302と同様であるポート418のレセプタクル(図示せず)に接続され得る。ケーブルアセンブリ402は、データバスワイヤ420を介してデータ信号を搬送し、電圧バスワイヤ422を介して電力信号を搬送し、制御チャネルワイヤ424を介して制御チャネル信号を搬送し得る(すべてが概念的に
図4に破線で示されている)。ケーブルアセンブリ402における接地ワイヤは、明確さを目的として図示されていない。
【0035】
[0042] 電力ソースデバイス404は、電源426を含み得る。電源426は、ポート416のレセプタクルの電圧バスコンタクト(図示せず)に結合された出力を有し得る。したがって、このようにしてポート416に供給された電力は、第1のプラグ410A、ケーブルアセンブリ408の電圧バスワイヤ422、および第2のプラグ410Bを介して、電力シンクデバイス406のポート418に伝達される。
【0036】
[0043] 電力シンクデバイス406は、同様に電源428を含み得る。ポート418のレセプタクルの電圧バスコンタクト(図示せず)が、電源428の入力に結合され得る。電源428は、電力ソースデバイス404から受け取った電力を使用して、電力シンクデバイス406の電子構成要素(図示せず)に電力供給するように構成され得る。
【0037】
[0044] 電力ソースデバイス404のポート416は、電力コントローラ430と、センサ432と、を含み得る。センサ432は、上述のデバイス300(
図3)のセンサ表面306と同様であるセンサ表面(別個に図示せず)を有し得る。電力コントローラ430およびセンサ432は、上記で説明された点で、電力送達コントローラ216Aおよびセンサ218A(
図2)と同様に構成され得る。すなわち、電力コントローラ430は、センサ432に近接するユーザの検出に応答して、検出信号を与え得る。電力コントローラ430は、検出信号をケーブルアセンブリ402に与え得る。電力コントローラ430はまた、検出信号を電源426にも与え得る。電源430は、検出信号に応答して、電力ソースデバイス404から電力シンクデバイス406に伝達されている電力のレベルを低減する(例えば、電圧を低減する)ように構成され得る。いくつかの実施形態では、電源430は、電力のレベルを、第1のレベル(first level)から第2の(非ゼロ)レベルに低減するように構成され得る。他の実施形態では、電源430は、電力のレベルをゼロに低減するように構成され得る。
【0038】
[0045] 電力シンクデバイス406のポート418は、上述の電力コントローラ430およびセンサ432とそれぞれ同様の電力コントローラ434およびセンサ436を含み得る。電力コントローラ434は、センサ436に近接するユーザの検出に応答して、検出信号をケーブルアセンブリ402に与え得る。
【0039】
[0046] 電力コントローラ430によって受信される検出信号は、センサ432、センサ412A、センサ412B、またはセンサ436によって生成され得ることに留意されたい。電源430は、センサ432、センサ412A、センサ412B、またはセンサ436のいずれかから受信された検出信号に応答して、電力ソースデバイス404から電力シンクデバイス406に伝達されている電力のレベルを低減するように構成され得る。
【0040】
[0047] 電力コントローラ430および434は、検出信号を与えることに関して上記で説明された方法に加えて、従来の方法で動作するように構成され得る。例えば、電力コントローラ430および434は、USB-C仕様に従って、ケーブルアセンブリ200の電力送達能力を決定するために、電力送達コントローラ414Aおよび414Bのうちの1つに問い合わせることと、電力レベルをネゴシエートすることと、を行うように構成され得る。
【0041】
[0048]
図5では、データと電力の両方を供給するように構成されたケーブルを通じて供給される電力を制御するための例示的な方法500が例示される。方法500は、例えば、上述のシステム400(
図4)または他のシステムにおいて実行され得るか、または制御され得る。方法500の開始に先立って、電力ソースデバイス404(
図4)は、ケーブル402を介して、電力シンクデバイス406に電力を送達していることがあり得る。このような電力送達は、例えば、USB-C仕様によって提供されるような、従来の電力送達スキームに従って行われ得る。例えば、ケーブル402を使用して電力ソースデバイス404と電力シンクデバイス406とを相互接続すると、電力ソースデバイス404および電力シンクデバイス406は、ケーブル402の電力送達能力を決定するために、電力送達コントローラ414Aおよび414Bの一方または両方に問い合わせ、送達されるべき電力のレベルをネゴシエートし、さもなければ電力送達を開始し得る。ケーブル402を使用して電力ソースデバイス404と電力シンクデバイス406とを相互接続すると、電力送達は、例えば、5Vおよび5Aなどで、公称レベルで開始し得る。次いで、電力ソースデバイス404と電力シンクデバイス406とが、例えば、20V、または50Vなど、および、例えば、5Aのような、より高い電力レベルをネゴシエートすると、電力ソースデバイス404は、より高いレベルで電力シンクデバイス406に電力を送達することを開始し得る。方法500は、電力ソースデバイス404が、より高いレベルで電力シンクデバイス406に電力を送達しているときに実行され得る。
【0042】
[0049] ブロック502によって示されるように、方法500は、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することを含み得る。例えば、センサ412Aまたはセンサ432(
図4)のいずれかが、プラグ410Aとポート416レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出し得る。同様に、センサ412Bまたはセンサ436のいずれかが、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出し得る。これらの接続のうちの1つに近接するユーザの存在は、差し迫った突然の取り外しを示し得る。明確さを目的として
図5には図示されていないが、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在は、そのような存在が検出され得る(ブロック502)時まで、または電力送達が別の方法で(例えば、充電が完了したとき、またはシンクがそのシステムに電力供給するのにソースからそれ以上電力を必要としないときに)終了されるまで、監視され続け得る。
【0043】
[0050] ブロック504によって示されるように、方法500はまた、ユーザの存在を検出することに応答して、検出信号を生成することを含み得る。ブロック506によって示されるように、方法500は、検出信号に応答して、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することをさらに含み得る。したがって、電力ソースデバイスから電力シンクデバイスに伝達されている電力信号のレベルは、低減され得る。レベルは、例えば、上記で参照されたより高いレベルから、上記で参照された公称レベルに低減され得る。代替として、レベルは、ゼロに低減され得る。電力信号のレベルを低減することは、電圧を低減すること、電流を低減すること、または電圧と電流の両方を低減すること、を含み得る。
【0044】
[0051] 一例では、センサ432は、プラグ410Aとポート416レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することに応答して、上記で参照された検出信号を生成し得る。検出信号に応答して、電力コントローラ430は、次いで、電源426に、ポート416レセプタクルとプラグ410Aとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減させるように、電源426を調整し得る。低減された電力レベルは、ユーザがプラグ410Aを抜く場合に、プラグ410Aとポート416レセプタクルとの間の接続におけるアーク放電を抑制し得る。
【0045】
[0052] 別の例では、センサ412Aは、プラグ410Aとポート416レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することに応答して、上記で参照された検出信号を生成し得る。電力送達コントローラ414Aは、検出信号、または検出信号に基づく信号、メッセージ、もしくは他のインジケーションを、制御チャネルを介して、電力コントローラ430に伝達し得る。検出信号に基づいて、電力コントローラ430は、次いで、電源426に、ポート416レセプタクルとプラグ410Aとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減させるように、電源426を調整し得る。低減された電力レベルは、ユーザがプラグ410Aを抜く場合に、プラグ410Aとポート416レセプタクルとの間の接続におけるアーク放電を抑制し得る。
【0046】
[0053] さらに別の例では、センサ412Bは、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することに応答して、上記で参照された検出信号を生成し得る。電力送達コントローラ414Bは、検出信号、または検出信号に基づく信号、メッセージ、もしくは他のインジケーションを、制御チャネルを介してケーブル402上で電力コントローラ430に伝達または送信し得る。検出信号に基づいて、電力コントローラ430は、次いで、電源426に、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減させるように、電源426を調整し得る。低減された電力レベルは、ユーザがプラグ410Bを抜く場合に、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間の接続におけるアーク放電を抑制し得る。
【0047】
[0054] なお別の例では、センサ436は、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することに応答して、上記で参照された検出信号を生成し得る。電力コントローラ434は、検出信号、または検出信号に基づく信号、メッセージ、もしくは他のインジケーションを、制御チャネルを介してケーブル402上で電力コントローラ430に伝達または送信し得る。検出信号に基づいて、電力コントローラ430は、次いで、電源426に、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減させるように、電源426を調整し得る。低減された電力レベルは、ユーザがプラグ410Bを抜く場合に、プラグ410Bとポート418レセプタクルとの間の接続におけるアーク放電を抑制し得る。
【0048】
[0055] 上述の例では、様々なプラグ、レセプタクル、電力送達スキーム、ソースデバイスおよびシンクデバイスなどの態様は、USB-Cなどの周知のデータケーブル仕様の態様に準拠し得るが、USB-Cは、例としてのみ意図されていることが理解されるべきである。他の例では、本開示による、プラグ、レセプタクル、電力送達スキーム、ソースデバイスおよびシンクデバイスなどのこのような態様は、USB以外のデータケーブル仕様に準拠し得るか、またはいずれのそのような仕様にも準拠しないことがあり得る。本明細書の例および他の説明を考慮して、当業者であれば、本発明の主題を、電力がデータ信号とともにケーブルを介して送達される任意のタイプのコネクタシステムに適用することが可能であろう。
【0049】
[0056]
図6~
図7に例示されるように、アーク放電を抑制するための別の技法が、システム600(
図6)、システム700(
図7)、またはスナバ回路を含む同様のシステムを提供することである。スナバ回路は、例えば、電力ソースが電力シンクから不意に取り外されたとき、回路インダクタンスによって引き起こされるエネルギー(すなわち、過渡電圧(voltage transient))を吸収するように構成されたフィルタのタイプである。
【0050】
[0057] システム600(
図6)は、電力ソースポート602と、電力シンクポート618と、ケーブル634と、のうちの1つまたは複数を含み得る。ケーブル634の端部は、それぞれのポート602および618のレセプタクル(明確さを目的として別個に図示せず)に接続され得る。電力ソースポート602は、上述の電力ソースデバイス404(
図4)の一部の例であり得る。電力シンクポート618は、上述の電力シンクデバイス406(
図4)の一部の例であり得る。ケーブル634は、ケーブル402(
図4)の一部の例であり得る。したがって、以下で説明されない、電力ソースポート602、電力シンクポート618、またはケーブル634の態様は、それぞれ、電力ソースデバイス404、電力シンクデバイス406、およびケーブル402に関して上記で説明された態様と同様であり得る。例えば、電力ソースポート602、電力シンクポート618、またはケーブル634のうちの1つまたは複数は、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することと、そのような検出に応答して、プラグとレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成され得る。
【0051】
[0058] 電力ソースポート602は、ソース電圧バスコンタクト610とソース接地コンタクト612との間で互いに直列に結合された、ソース電圧604と、ソース抵抗606と、ソースインダクタンス608と、を概念的に備え得る(すなわち、それらを備えるものとして電気的にモデル化され得る)。キャパシタ(capacitor)616と直列の抵抗器(resistor)614を備えるソーススナバ回路が、ソース電圧バスコンタクト610とソース接地コンタクト612との間に結合され得る。同様に、電力シンクポート618が、シンク電圧バスコンタクト624とシンク接地コンタクト626との間に結合された、負荷インダクタンス608と直列の負荷抵抗620を概念的に備え得る。負荷キャパシタンス628が、負荷抵抗620と並列に結合され得る。ソーススナバ回路に加えて、またはソーススナバ回路の代替として、キャパシタ632と直列の抵抗器630を備えるシンクスナバ回路が、シンク電圧バスコンタクト624とシンク接地コンタクト626との間に結合され得る。
【0052】
[0059] ソースおよび/もしくはシンクスナバ回路に加えて、またはソースおよび/もしくはシンクスナバ回路の代替として、スナバ回路が、ケーブル634に含まれ得る。ケーブル634は、ケーブル634の第1の端部において、第1のケーブル電圧バスコンタクト636と、第1のケーブル接地コンタクト638と、を含み得る。ケーブル634は、ケーブル634の第2の端部において、第2のケーブル電圧バスコンタクト640と、第2のケーブル接地コンタクト642と、を含み得る。電圧バスコンタクト636と640との間の接続は、電圧バスを提供し、接地コンタクト638と642との間の接続は、接地バスを提供する。ケーブル634は、第1のケーブル電圧コンタクト636と第2のケーブル電圧コンタクト640との間に、ケーブルインダクタンス646と直列のケーブル抵抗644を概念的に備え得る。ケーブル634は、電圧バスと接地バスとの間にキャパシタンス648をさらに概念的に備え得る。ケーブル634は、第1のケーブル電圧バスコンタクト636と第1のケーブル接地コンタクト638との間に結合されたキャパシタ652と直列の抵抗器650を備える第1のケーブルスナバ回路を含み得る。第1のケーブルスナバ回路の代替として、またはこれに加えて、ケーブル634は、第2のケーブル電圧バスコンタクト640と第2のケーブル接地コンタクト642との間に結合されたキャパシタ656と直列の抵抗器654を備える第2のケーブルスナバ回路を含み得る。
【0053】
[0060] システム700(
図7)は、電力ソースポート702と、電力シンクポート718と、ケーブル734と、のうちの1つまたは複数を含み得る。スナバ回路の構成に関して以下に説明されることを除いて、電力ソースポート702、電力シンクポート718、およびケーブル734は、上述の電力ソースポート602、電力シンクポート618、およびケーブル634(
図6)と同様であり得る。
【0054】
[0061] 電力ソースポート702は、ソース電圧バスコンタクト710とソース接地コンタクト712との間で互いに直列に結合された、ソース電圧704と、ソース抵抗706と、ソースインダクタンス708と、を概念的に備え得る(すなわち、それらを備えるものとして電気的にモデル化され得る)。ダイオード(diode)714を備えるソーススナバ回路が、ソース電圧バスコンタクト710とソース接地コンタクト712との間に結合され得る。同様に、電力シンクポート718が、シンク電圧バスコンタクト724とシンク接地コンタクト726との間に結合された、負荷インダクタンス708と直列の負荷抵抗720を概念的に備え得る。負荷キャパシタンス728が、負荷抵抗720と並列に結合され得る。ソーススナバ回路に加えて、またはソーススナバ回路の代替として、ダイオード730を備えるシンクスナバ回路が、シンク電圧バスコンタクト724とシンク接地コンタクト726との間に結合され得る。
【0055】
[0062] ソースおよび/もしくはシンクスナバ回路に加えて、またはソースおよび/もしくはシンクスナバ回路の代替として、スナバ回路は、ケーブル734に含まれ得る。ケーブル734は、ケーブル734の第1の端部において、第1のケーブル電圧バスコンタクト736と、第1のケーブル接地コンタクト738と、を含み得る。ケーブル734は、ケーブル734の第2の端部において、第2のケーブル電圧バスコンタクト740と、第2のケーブル接地コンタクト742と、を含み得る。電圧バスコンタクト736と740との間の接続は、電圧バスを提供し、接地コンタクト738と742との間の接続は、接地バスを提供する。ケーブル734は、第1のケーブル電圧コンタクト736と第2のケーブル電圧コンタクト740との間に、ケーブルインダクタンス746と直列のケーブル抵抗744を概念的に備え得る。ケーブル734は、電圧バスと接地バスとの間にキャパシタンス748をさらに概念的に備え得る。ケーブル734は、第1のケーブル電圧バスコンタクト736と第1のケーブル接地コンタクト738との間に結合されたダイオード750を備える第1のケーブルスナバ回路を含み得る。第1のケーブルスナバ回路の代替として、またはこれに加えて、ケーブル734は、第2のケーブル電圧バスコンタクト740と第2のケーブル接地コンタクト742との間に結合されたダイオード754を備える第2のケーブルスナバ回路を含み得る。
【0056】
[0063] ケーブル、ソースデバイス、またはシンクデバイスに含まれ得るさらに他のタイプのスナバ回路は、
図6~
図7に関して上記で説明された例を考慮すれば、当業者には容易に想起されよう。例えば、スナバ回路は、能動スナバ回路または能動および受動スナバ回路の組合せを備え得る。
【0057】
[0064]
図8に例示されるように、PCD800は、電力シンクデバイスまたは電力ソースデバイスの一例であり得る。PCD800は、上述のデバイス300(
図3)、電力ソースデバイス404(
図4)または電力シンクデバイス406(
図4)の一例であり得る。
【0058】
[0065] PCD800は、システムオンチップ(「SoC」)802を含み得る。SoC802は、CPU804、GPU806、DSP807、アナログ信号プロセッサ808、または他のプロセッサを含み得る。CPU804は、例えば、第1のコア804A、第2のコア804Bなど~第Nのコア804Nまでの、複数のコアを含み得る。いくつかの実施形態では、
図4に関して上記で説明されたような電力コントローラが、CPU804またはPCD800の他のプロセッサの機能部分を備え得る。
【0059】
[0066] ディスプレイコントローラ810およびタッチスクリーンコントローラ812が、CPU804に結合され得る。SoC802の外部にあるタッチスクリーンディスプレイ814が、ディスプレイコントローラ810とタッチスクリーンコントローラ812とに結合され得る。PCD800は、CPU804に結合されたビデオデコーダ816をさらに含み得る。ビデオ増幅器818が、ビデオデコーダ816とタッチスクリーンディスプレイ814とに結合され得る。ビデオポート820が、ビデオ増幅器818に結合され得る。加入者アイデンティティモジュール(「SIM」)カード826もまた、CPU804に結合され得る。ユニバーサルシリアルバス(「USB」)コントローラ822もまた、CPU804に結合され得、USBポート824が、USBコントローラ822に結合され得る。USBポート824は、上述のポート416、418(
図4)などのうちのいずれかの例であり得る。
【0060】
[0067] 1つまたは複数のメモリが、CPU804に結合され得る。1つまたは複数のメモリは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含み得る。揮発性メモリの例は、スタティックランダムアクセスメモリ(「SRAM」)828と、ダイナミックRAM(「DRAM」)830および831と、を含む。このようなメモリは、DRAM830のように、SoC802の外部にあり得るか、またはDRAM831のように、SoC802の内部にあり得る。CPU804に結合されたDRAMコントローラ832が、DRAM830および831へのデータの書込み、およびそれらからのデータの読取りを制御し得る。他の実施形態では、このようなDRAMコントローラは、CPU804などのプロセッサ内に含まれ得る。
【0061】
[0068] ステレオオーディオCODEC834が、アナログ信号プロセッサ808に結合され得る。さらに、オーディオ増幅器836が、ステレオオーディオCODEC834に結合され得る。第1および第2のステレオスピーカ838および840は、それぞれ、オーディオ増幅器836に結合され得る。加えて、マイクロホン増幅器842が、ステレオオーディオCODEC834に結合され得、マイクロホン844が、マイクロホン増幅器842に結合され得る。周波数変調(「FM」)ラジオチューナ846が、ステレオオーディオCODEC834に結合され得る。FMアンテナ848が、FMラジオチューナ846に結合され得る。さらに、ステレオヘッドフォン850が、ステレオオーディオCODEC834に結合され得る。CPU804に結合され得る他のデバイスは、1つまたは複数のデジタル(例えば、CCDまたはCMOS)カメラ852を含む。
【0062】
[0069] モデムまたはRFトランシーバ854が、アナログ信号プロセッサ808に結合され得る。RFスイッチ856が、RFトランシーバ854とRFアンテナ858とに結合され得る。加えて、キーパッド860、マイクロホン付きモノヘッドセット862、およびバイブレータデバイス864が、アナログ信号プロセッサ808に結合され得る。
【0063】
[0070] SoC802は、1つまたは複数の内部またはオンチップ熱センサ870Aを有し得、1つまたは複数の外部またはオフチップ熱センサ870Bに結合され得る。アナログデジタル変換器(「ADC」)コントローラ872が、温度センサ870Aおよび870Bによって生成された電圧降下をデジタル信号に変換し得る。
【0064】
[0071] 電源874が、電力管理集積回路(「PMIC」)876に結合され得る。電源874は、上述の電源426、428(
図4)などのいずれかの例であり得る。明確さを目的として
図8には示されていないが、電源874の制御入力が、USBポート824の電力コントローラ(別個に図示せず)に結合され得る。他の実施形態では、USBコントローラ822は、このような電力コントローラを含み得る。
【0065】
[0072] ファームウェアまたはソフトウェアが、DRAM830もしくは831、SRAM828などのような、上述のメモリのいずれかに記憶され得るか、またはソフトウェアもしくはファームウェアが実行されるプロセッサハードウェアによって直接アクセス可能なローカルメモリに記憶され得る。このようなファームウェアまたはソフトウェアの実行は、上述の方法(例えば、
図5の方法500)のいずれかの態様を制御し得るか、または上述のシステムのいずれかの態様を構成し得る。プロセッサハードウェアによる実行のためにコンピュータ可読形式で記憶されたファームウェアまたはソフトウェアを有する任意のそのようなメモリは、特許の語彙(patent lexicon)でその用語が理解されるように、「コンピュータ可読媒体」の例であり得る。
【0066】
[0073] 代替の実施形態が、本発明が関係する当業者には明らかになるであろう。したがって、選択された態様を詳細に例示および説明してきたが、そこで様々な置換および変更が行われ得ることが理解されよう。
【0067】
[0074] 実施例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
[0075] 1.ケーブル部分と、ケーブルプラグと、を有するデータケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための方法であって、
[0076] ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することと、
[0077] 存在を検出することに応答して、検出信号を生成することと、
[0078] 検出信号に応答して、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、
を備える方法。
[0079] 2.ケーブルプラグおよびケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項1に記載の方法。
[0080] 3.電力信号のレベルを低減することは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベル(second non-zero level)に低減することを備える、条項1に記載の方法。
[0081] 4.ユーザの存在を検出することは、電力ソースデバイスにおいて、接続に近接するユーザの存在を検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0082] 5.ケーブル部分およびケーブルプラグ上で、検出信号を送信することをさらに備える、条項1に記載の方法。
[0083] 6.
[0084] ユーザの存在を検出することは、電力シンクデバイスにおいて、接続に近接するユーザの存在を検出することを備え、
[0085] 検出信号を送信することは、ケーブル部分上で、電力ソースデバイスに検出信号を送信することを備える、
条項5に記載の方法。
[0086] 7.ユーザの存在を検出することは、ユーザのタッチを検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0087] 8.ユーザのタッチを検出することは、ケーブルプラグの一部(portion)に対するユーザのタッチを検出することを備える、条項7に記載の方法。
[0088] 9.ユーザのタッチを検出することは、ケーブルレセプタクルの一部に対するユーザのタッチを検出することを備える、条項7に記載の方法。
[0089] 10.ユーザの存在を検出することは、ユーザの非ゼロ近接(non-zero proximity)を検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0090] 11.ユーザの非ゼロ近接を検出することは、ケーブルプラグの一部に対するユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、条項10に記載の方法。
[0091] 12.ユーザの非ゼロ近接を検出することは、ケーブルレセプタクルの一部に対するユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、条項10に記載の方法。
[0092] 13.ケーブルプラグと、電力信号を与える電力ソースデバイスと、電力信号を受信する電力シンクデバイスと、のうちの少なくとも1つにおけるスナバ回路を使用して、電力信号をフィルタリングすることをさらに備える、条項1に記載の方法。
[0093] 14.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項13に記載の方法。
[0094] 15.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項13に記載の方法。
[0095] 16.データケーブルアセンブリにおける電力制御のためのシステムであって、
[0096] 1つまたは複数のデータ信号経路と、少なくとも1つの電力導体と、を含むケーブル部分と、
[0097] ケーブル部分の端部に取り付けられたケーブルプラグと、
[0098] ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、ケーブルプラグにおけるセンサと、
[0099] ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出することに応答して、ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された、ケーブルプラグにおける電力送達コントローラと、
を備えるシステム。
[00100] 17.ケーブルプラグは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項16に記載のシステム。
[00101] 18.センサは、タッチセンサである、条項16に記載のシステム。
[00102] 19.センサは、非ゼロ近接センサである、条項16に記載のシステム。
[00103] 20.ケーブル部分の電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項16に記載のシステム。
[00104] 21.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項20に記載の方法。
[00105] 22.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項20に記載の方法。
[00106] 23.
[00107] ケーブルプラグと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00108] 電源と、
[00109] 電力レベル低減信号を受信することと、電力レベル低減信号に応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、条項16に記載のシステム。
[00110] 24.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項23に記載のシステム。
[00111] 25.電力シンクデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御(cable-supplied power control)のためのシステムであって、
[00112] 電力シンクケーブルレセプタクルと、
[00113] 電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
[00114] 電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電力シンクケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成されたシンク電力コントローラと、
を備えるシステム。
[00115] 26.電力シンクケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項25に記載のシステム。
[00116] 27.センサは、タッチセンサである、条項25に記載のシステム。
[00117] 28.センサは、非ゼロ近接センサである、条項25に記載のシステム。
[00118] 29.電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項25に記載のシステム。
[00119] 30.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項29に記載のシステム。
[00120] 31.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項29に記載のシステム。
[00121] 32.
[00122] ケーブルと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00123] 電源と、
[00124] ケーブルおよび電力ソースケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を受信することと、電力レベル低減信号に応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、条項25に記載のシステム。
[00125] 33.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項32に記載のシステム。
[00126] 34.電力ソースデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
[00127] 電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00128] 電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
[00129] 電源と、
[00130] 電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成されたソース電力コントローラと、
を備えるシステム。
[00131] 35.電力ソースケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項34に記載のシステム。
[00132] 36.センサは、タッチセンサである、条項34に記載のシステム。
[00133] 37.センサは、非ゼロ近接センサである、条項34に記載のシステム。
[00134] 38.電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項34に記載のシステム。
[00135] 39.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項38に記載のシステム。
[00136] 40.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項38に記載のシステム。
[00137] 41.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項34に記載のシステム。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データケーブルアセンブリ
の電力を制御するための方法であって、
ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を
センサが検出することと、
前記ケーブルプラグおよび前記センサは、前記データケーブルアセンブリの一部であり、前記データケーブルアセンブリは、前記プラグに結合されたケーブル部分をさらに備え、前記センサは、前記ケーブルプラグ内に収容されており、
前記存在を検出することに応答して、
前記センサによって、検出信号を生成することと、
前記検出信号に応答して、前記ケーブルプラグと前記ケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ケーブルプラグおよび前記ケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電力信号の前記レベルを低減することは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザの前記存在を検出することは、電力ソースデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ケーブル部分および前記ケーブルプラグ上で、前記検出信号を送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザの前記存在を検出することは、電力シンクデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備え、
前記検出信号を送信することは、前記ケーブル部分上で、電力ソースデバイスに前記検出信号を送信することを備える、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザのタッチを検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ケーブルプラグと、前記電力信号を与える電力ソースデバイスと、前記電力信号を受信する電力シンクデバイスと、のうちの少なくとも1つにおけるスナバ回路を使用して、前記電力信号をフィルタリングすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
データケーブルアセンブリにおける電力制御のためのシステムであって、
1つまたは複数のデータ信号経路と、少なくとも1つの電力導体と、を含むケーブ
ルと、
前記ケーブ
ルの端部に取り付けられたケーブルプラグと、
前記ケーブルおよび前記ケーブルプラグは、前記データケーブルアセンブリを形成しており、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、前記ケーブルプラグに
収容されたセンサと、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された、前記ケーブルプラグに
収容された電力送達コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項17】
前記ケーブルプラグは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記センサは、タッチセンサである、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記ケーブル部分の電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記ケーブルプラグと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項24】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
電力シンクデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
データポートと、制御チャネルポートと、を有する電力シンクケーブルレセプタクルと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成された
、前記ケーブルレセプタクル内に収容されたセンサと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を
前記センサが検出することに応答して、前記電力シンクケーブルレセプタクル
の前記制御チャネルポートを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された
、前記制御チャネルポートに結合され且つ前記電力シンクデバイス内に収容されたシンク電力コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項26】
前記電力シンクケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記センサは、タッチセンサである、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
ケーブルと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記ケーブルおよび前記電力ソースケーブルレセプタクルを介して、前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項33】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
電力ソースデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
データポートと、制御チャネルポートと、を有する電力ソースケーブルレセプタクルと、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成された
、前記ケーブルレセプタクル内に収容されたセンサと、
電源と、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を
前記センサが検出することに応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成された
、前記制御チャネルポートに結合され且つ前記電力ソースデバイス内に収容されたソース電力コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項35】
前記電力ソースケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記センサは、タッチセンサである、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
前記センサは、非ゼロ近接センサである、請求項34に記載のシステム。
【請求項38】
前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項39】
前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記スナバ回路は、ダイオードを備える、請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、請求項34に記載のシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
[0074] 実施例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
[0075] 1.ケーブル部分と、ケーブルプラグと、を有するデータケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための方法であって、
[0076] ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することと、
[0077] 存在を検出することに応答して、検出信号を生成することと、
[0078] 検出信号に応答して、ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、
を備える方法。
[0079] 2.ケーブルプラグおよびケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項1に記載の方法。
[0080] 3.電力信号のレベルを低減することは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベル(second non-zero level)に低減することを備える、条項1に記載の方法。
[0081] 4.ユーザの存在を検出することは、電力ソースデバイスにおいて、接続に近接するユーザの存在を検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0082] 5.ケーブル部分およびケーブルプラグ上で、検出信号を送信することをさらに備える、条項1に記載の方法。
[0083] 6.
[0084] ユーザの存在を検出することは、電力シンクデバイスにおいて、接続に近接するユーザの存在を検出することを備え、
[0085] 検出信号を送信することは、ケーブル部分上で、電力ソースデバイスに検出信号を送信することを備える、
条項5に記載の方法。
[0086] 7.ユーザの存在を検出することは、ユーザのタッチを検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0087] 8.ユーザのタッチを検出することは、ケーブルプラグの一部(portion)に対するユーザのタッチを検出することを備える、条項7に記載の方法。
[0088] 9.ユーザのタッチを検出することは、ケーブルレセプタクルの一部に対するユーザのタッチを検出することを備える、条項7に記載の方法。
[0089] 10.ユーザの存在を検出することは、ユーザの非ゼロ近接(non-zero proximity)を検出することを備える、条項1に記載の方法。
[0090] 11.ユーザの非ゼロ近接を検出することは、ケーブルプラグの一部に対するユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、条項10に記載の方法。
[0091] 12.ユーザの非ゼロ近接を検出することは、ケーブルレセプタクルの一部に対するユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、条項10に記載の方法。
[0092] 13.ケーブルプラグと、電力信号を与える電力ソースデバイスと、電力信号を受信する電力シンクデバイスと、のうちの少なくとも1つにおけるスナバ回路を使用して、電力信号をフィルタリングすることをさらに備える、条項1に記載の方法。
[0093] 14.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項13に記載の方法。
[0094] 15.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項13に記載の方法。
[0095] 16.データケーブルアセンブリにおける電力制御のためのシステムであって、
[0096] 1つまたは複数のデータ信号経路と、少なくとも1つの電力導体と、を含むケーブル部分と、
[0097] ケーブル部分の端部に取り付けられたケーブルプラグと、
[0098] ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、ケーブルプラグにおけるセンサと、
[0099] ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出することに応答して、ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された、ケーブルプラグにおける電力送達コントローラと、
を備えるシステム。
[00100] 17.ケーブルプラグは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項16に記載のシステム。
[00101] 18.センサは、タッチセンサである、条項16に記載のシステム。
[00102] 19.センサは、非ゼロ近接センサである、条項16に記載のシステム。
[00103] 20.ケーブル部分の電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項16に記載のシステム。
[00104] 21.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項20に記載の方法。
[00105] 22.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項20に記載の方法。
[00106] 23.
[00107] ケーブルプラグと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00108] 電源と、
[00109] 電力レベル低減信号を受信することと、電力レベル低減信号に応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、条項16に記載のシステム。
[00110] 24.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項23に記載のシステム。
[00111] 25.電力シンクデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御(cable-supplied power control)のためのシステムであって、
[00112] 電力シンクケーブルレセプタクルと、
[00113] 電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
[00114] 電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電力シンクケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成されたシンク電力コントローラと、
を備えるシステム。
[00115] 26.電力シンクケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項25に記載のシステム。
[00116] 27.センサは、タッチセンサである、条項25に記載のシステム。
[00117] 28.センサは、非ゼロ近接センサである、条項25に記載のシステム。
[00118] 29.電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項25に記載のシステム。
[00119] 30.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項29に記載のシステム。
[00120] 31.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項29に記載のシステム。
[00121] 32.
[00122] ケーブルと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00123] 電源と、
[00124] ケーブルおよび電力ソースケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を受信することと、電力レベル低減信号に応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、条項25に記載のシステム。
[00125] 33.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項32に記載のシステム。
[00126] 34.電力ソースデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
[00127] 電力ソースケーブルレセプタクルと、
[00128] 電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
[00129] 電源と、
[00130] 電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出することに応答して、電源によって電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成されたソース電力コントローラと、
を備えるシステム。
[00131] 35.電力ソースケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、条項34に記載のシステム。
[00132] 36.センサは、タッチセンサである、条項34に記載のシステム。
[00133] 37.センサは、非ゼロ近接センサである、条項34に記載のシステム。
[00134] 38.電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、条項34に記載のシステム。
[00135] 39.スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、条項38に記載のシステム。
[00136] 40.スナバ回路は、ダイオードを備える、条項38に記載のシステム。
[00137] 41.ソース電力コントローラは、電力信号のレベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、条項34に記載のシステム。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ケーブル部分と、ケーブルプラグと、を有するデータケーブルアセンブリを通じて供給される電力を制御するための方法であって、
前記ケーブルプラグとケーブルレセプタクルとの間の接続に近接するユーザの存在を検出することと、
前記存在を検出することに応答して、検出信号を生成することと、
前記検出信号に応答して、前記ケーブルプラグと前記ケーブルレセプタクルとの間で伝達されている電力信号のレベルを低減することと、
を備える方法。
[C2] 前記ケーブルプラグおよび前記ケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、C1に記載の方法。
[C3] 前記電力信号の前記レベルを低減することは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減することを備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記ユーザの前記存在を検出することは、電力ソースデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備える、C1に記載の方法。
[C5] 前記ケーブル部分および前記ケーブルプラグ上で、前記検出信号を送信することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6] 前記ユーザの前記存在を検出することは、電力シンクデバイスにおいて、前記接続に近接する前記ユーザの前記存在を検出することを備え、
前記検出信号を送信することは、前記ケーブル部分上で、電力ソースデバイスに前記検出信号を送信することを備える、
C5に記載の方法。
[C7] 前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザのタッチを検出することを備える、C1に記載の方法。
[C8] 前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、C7に記載の方法。
[C9] 前記ユーザの前記タッチを検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記タッチを検出することを備える、C7に記載の方法。
[C10] 前記ユーザの前記存在を検出することは、前記ユーザの非ゼロ近接を検出することを備える、C1に記載の方法。
[C11] 前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルプラグの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、C10に記載の方法。
[C12] 前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することは、前記ケーブルレセプタクルの一部に対する前記ユーザの前記非ゼロ近接を検出することを備える、C10に記載の方法。
[C13] 前記ケーブルプラグと、前記電力信号を与える電力ソースデバイスと、前記電力信号を受信する電力シンクデバイスと、のうちの少なくとも1つにおけるスナバ回路を使用して、前記電力信号をフィルタリングすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C14] 前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、C13に記載の方法。
[C15] 前記スナバ回路は、ダイオードを備える、C13に記載の方法。
[C16] データケーブルアセンブリにおける電力制御のためのシステムであって、
1つまたは複数のデータ信号経路と、少なくとも1つの電力導体と、を含むケーブル部分と、
前記ケーブル部分の端部に取り付けられたケーブルプラグと、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの存在を検出するように構成された、前記ケーブルプラグにおけるセンサと、
前記ケーブルプラグに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記ケーブルプラグを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成された、前記ケーブルプラグにおける電力送達コントローラと、
を備えるシステム。
[C17] 前記ケーブルプラグは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、C16に記載のシステム。
[C18] 前記センサは、タッチセンサである、C16に記載のシステム。
[C19] 前記センサは、非ゼロ近接センサである、C16に記載のシステム。
[C20] 前記ケーブル部分の電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、C16に記載のシステム。
[C21] 前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、C20に記載のシステム。
[C22] 前記スナバ回路は、ダイオードを備える、C20に記載のシステム。
[C23] 前記ケーブルプラグと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、C16に記載のシステム。
[C24] 前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、C23に記載のシステム。
[C25] 電力シンクデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
電力シンクケーブルレセプタクルと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
前記電力シンクケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記電力シンクケーブルレセプタクルを介して、電力レベル低減信号を送信するように構成されたシンク電力コントローラと、
を備えるシステム。
[C26] 前記電力シンクケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、C25に記載のシステム。
[C27] 前記センサは、タッチセンサである、C25に記載のシステム。
[C28] 前記センサは、非ゼロ近接センサである、C25に記載のシステム。
[C29] 前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、C25に記載のシステム。
[C30] 前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、C29に記載のシステム。
[C31] 前記スナバ回路は、ダイオードを備える、C29に記載のシステム。
[C32] ケーブルと嵌合可能な電力ソースケーブルレセプタクルと、
電源と、
前記ケーブルおよび前記電力ソースケーブルレセプタクルを介して、前記電力レベル低減信号を受信することと、前記電力レベル低減信号に応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減することと、を行うように構成されたソース電力コントローラと、
をさらに備える、C25に記載のシステム。
[C33] 前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、C32に記載のシステム。
[C34] 電力ソースデバイスにおけるケーブルにより供給される電力制御のためのシステムであって、
電力ソースケーブルレセプタクルと、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの存在を検出するように構成されたセンサと、
電源と、
前記電力ソースケーブルレセプタクルに近接するユーザの前記存在を検出することに応答して、前記電源によって前記電力ソースケーブルレセプタクルに与えられる電力信号のレベルを低減するように構成されたソース電力コントローラと、
を備えるシステム。
[C35] 前記電力ソースケーブルレセプタクルは、ユニバーサルシリアルバス(USB)電力送達のために構成される、C34に記載のシステム。
[C36] 前記センサは、タッチセンサである、C34に記載のシステム。
[C37] 前記センサは、非ゼロ近接センサである、C34に記載のシステム。
[C38] 前記電力シンクケーブルレセプタクルの電力導体に結合されたスナバ回路をさらに備える、C34に記載のシステム。
[C39] 前記スナバ回路は、互いに直列のキャパシタおよび抵抗器を備える、C38に記載のシステム。
[C40] 前記スナバ回路は、ダイオードを備える、C38に記載のシステム。
[C41] 前記ソース電力コントローラは、前記電力信号の前記レベルを、第1のレベルから第2の非ゼロレベルに低減するように構成される、C34に記載のシステム。
【国際調査報告】