(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】車両安定化システム
(51)【国際特許分類】
B62K 21/12 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
B62K21/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548715
(86)(22)【出願日】2022-02-07
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 IN2022050097
(87)【国際公開番号】W WO2022172286
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202141005934
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シンガニア,シャラド
(72)【発明者】
【氏名】カラナム,ヴェンカタ マンガ ラジュ
【テーマコード(参考)】
3D013
【Fターム(参考)】
3D013CE02
3D013CF21
(57)【要約】
車両のバランスを取るためのシステムが説明される。1つの例では、車両安定化システムは、車両に手動操向入力を与えるためのハンドル102と自動操向入力を与えるためのモータアセンブリ104とを含み得る。ハンドル102およびモータアセンブリ104は、遊星歯車アセンブリ106に機械的に結合され得る。操作中、遊星歯車アセンブリ106は、手動操向入力および自動操向入力の少なくとも一方に基づいて回転することができ、それにより車両の操向システム108を作動させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のバランスを取るための車両安定化システムであって、
手動操向入力を車両に与えるハンドルと、
自動操向入力を前記車両に与えるモータアセンブリと、
前記ハンドルおよび前記モータアセンブリに機械的に結合された遊星歯車アセンブリであって、前記手動操向入力および前記自動操向入力の少なくとも一方に基づいて回転する遊星歯車アセンブリと、
前記遊星歯車アセンブリに結合された操向システムであって、前記遊星歯車アセンブリの回転に基づいて作動する操向システムと
を備える、車両安定化システム。
【請求項2】
前記車両に装着されたセンサの第1のセットをさらに備え、前記センサの第1のセットが複数の車両属性を監視する、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項3】
前記センサの第1のセットが、速度センサおよび慣性測定ユニットの一方である、請求項2に記載の車両安定化システム。
【請求項4】
前記車両属性が、前記車両の速度、ロール角、ロールレートのうちの1つを含む、請求項2に記載の車両安定化システム。
【請求項5】
前記モータアセンブリが、
前記車両に装着されたセンサの第1のセットから複数の車両属性を受信する、
前記受信された車両属性に基づいて前記車両の目標操向角を決定する、および
前記決定された目標操向角に基づいてモータを回転させる
ためのコントローラをさらに備える、請求項1記載の車両安定化システム。
【請求項6】
前記モータの前記回転が、前記遊星歯車アセンブリに前記自動操向入力を与える、請求項5に記載の車両安定化システム。
【請求項7】
前記太陽歯車が、前記モータアセンブリからの前記自動操向入力に基づいて回転する、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項8】
前記遊星歯車アセンブリが、
太陽歯車と、
前記太陽歯車の外周縁に沿って配置された複数の遊星歯車であって、前記太陽歯車の前記回転に基づいて回転する複数の遊星歯車と
を備える、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項9】
前記遊星歯車アセンブリが遊星キャリアをさらに備え、前記遊星キャリアが前記複数の遊星歯車に結合され、前記ハンドルからの前記手動操向入力に基づいて回転する、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項10】
前記遊星歯車アセンブリが、内周縁を備えるリング歯車をさらに備え、前記内周縁が前記複数の遊星歯車と接触していて前記複数の遊星歯車の前記回転に基づいて回転し、前記複数の遊星歯車が、前記太陽歯車の回転および前記遊星キャリアの回転の少なくとも一方に基づいて回転する、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項11】
前記遊星歯車アセンブリが、
前記手動操向入力と前記自動操向入力を重ね合わせ、
前記重ね合わせに基づいて前記リング歯車を回転させ、
前記リング歯車の前記回転に基づいて前記操向システムを作動させる、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項12】
前記操向システムが前記車両の前輪をさらに備え、前記前輪が前記操向システムの作動に基づいて回転する、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項13】
前記モータアセンブリがセンサの第2のセットをさらに備え、前記センサの第2のセットが、
前記車両の前記回転に基づいて前記コントローラにフィードバックを与える、請求項1に記載の車両安定化システム。
【請求項14】
前記センサの第2のセットが、操向角センサ、操向トルクセンサ、およびモータエンコーダのうちの1つである、請求項13に記載の車両安定化システム。
【請求項15】
前記前輪および前記モータアセンブリから前記車両のライダに伝達するトルクを制限するためのトルク制限ユニットをさらに備える、請求項1に記載の車両安定化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
車両の様々な構成要素および動作プロセスが、車両の全体的な働きを改善するために自動化され得る。自動化プロセスの増加に伴い、車両のライダが車両を操作するのを助けることが必要になり得る。二輪車両または三輪車両に関しては、極低速においてライダが車両のバランスを取るのを助けることが重要になり得る。従来の車両の場合では、ライダは操向ハンドルを手で使用して車両のバランスを取ることができる。一方で、自律車両の場合には、アクチュエータシステムが自動的に車両のバランスを取ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
車両は、私人にとっても商業目的にとっても必須の要件になっている。理解され得るように、車両は、様々な数の相互接続された機械的および電気的構成要素を使用し得る。このような場合、新技術の出現とともに、構成要素の働きおよび車両の動作を改善するために様々な手法が実装され得る。
【0003】
車両の特定の構成要素が、電子回路によって制御され得る、または命令ベースのコントローラに基づき得る場合があり得る。このような車両の例には自律車両が、それだけには限らないが含まれる。理解されるように、自律車両は、人間の介入なしに、または最小限の介入で動作することが可能であり得る車両として言及されることがある。この車両は、すべての構成要素が命令ベースの電子回路によって制御される場合のように、完全に自律的であり得る。別の例では、いくつかの構成要素が、車両の全体的な働きおよび機能を改善するように、プログラム可能な命令および電子回路によって自動的に制御され得る。
【0004】
完全または部分的に自動化された車両の働きには複雑さが伴うために、車両のライダが車両を操作するのを補助することが重要になり得る。さらに、ライダが車両を操作するだけでなく、車両のバランスを取る必要があるので、車両に補助を提供することが二輪車両の場合にはより重要になり得る。
【0005】
二輪車両に関しては、ライダを補助するそのような1つの例は、低速において車両に安定性をもたらすことによるものである。一般に、二輪車両は低速においてふらつく傾向があり得、ライダは、操向入力を与えることによって車両のバランスを取ることを継続的に必要とし得る。理解され得るように、二輪車両では、操向ハンドルは、操向入力を与えて二輪車両のバランスを取るためにライダが使用することができる。ライダは、操向ハンドルの助けによって操向角度を手動で調節することができる。
【0006】
自律車両の場合には、アクチュエータシステムがライダ入力と同様の、車両のバランスを同様に取り得る自動化入力を与えることができる。このような場合、自動化入力は、アクチュエータシステムによって決定された、車両のバランスを取るための操舵角に対応し得る。
【0007】
しかし、低速において二輪車両のバランスを取るための従来の手法は、ライダベースの手動の手法またはアクチュエータベースの自動化手法のいずれか一方のみが二輪車両のバランスを取ることを可能にするように設計されることがある。ライダベースの手動の手法の場合、ライダは、操向ハンドルを介して操向入力を継続的に与えて車両のバランスを取ることができる。一方で、自動化車両の場合には、アクチュエータシステムは、車両の操向システムと直接結合することができ、ライダからのいかなる手動操向入力も必要とせずに、車両のバランスを自動的に取ることができる。このような場合にライダは、操向入力を車両に加えることができないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、車両のバランスを自動的に取るためのアクチュエータシステムは、ライダが車両に手動操向入力を加えるための備えを有し得ることが必要とされ得る。具体的には、手動操向入力ならびに自動操向入力を操向システムに同時に加え、それによって車両のバランスをより適切に取ることが必要とされ得る。ライダは、手動入力を与えること、およびアクチュエータシステムからの自動入力を使用することによって、車両のバランスを取る際に補助されているのを感じることができ、より適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施態様による、車両安定化システムを実装するための例示的な車両アセンブリを示す図である。
【
図2】本発明の実施態様による、車両安定化システムに実装される遊星歯車アセンブリの斜視図である。
【
図3】本発明の実施態様による、車両安定化システムに実装される遊星歯車アセンブリの上面図である。
【
図4】本発明の実施態様による、車両安定化システムに実装される遊星歯車アセンブリの分解図である。
【
図5】本発明の実施態様による、複数のハンドルおよび操向システムの回転を示す図である。
【
図6】本発明の実施態様による、車両安定化システムの働きを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、図面を参照する。
図面全体を通して、同一の参照番号は、同様であるが必ずしも同一ではない要素を示す。図は必ずしも原寸に比例しておらず、いくつかの部品のサイズが、示された例をより明確に説明するために誇張されていることがある。さらに、図面は、説明と一致する例および/または実施態様を提示するが、説明は、図面に提示された例および/または実施態様に限定されていない。
【0011】
このような目的のために、二輪車両のバランスを取るための車両安定化システムについて説明する。1つの例では、車両安定化システムは、手動操向入力を車両に与えるためのハンドルを含み得る。車両安定化システムはさらに、自動操向入力を車両に与えるためのモータアセンブリを含み得る。ハンドルおよびモータアセンブリは、遊星歯車アセンブリに機械的に結合され得る。遊星歯車アセンブリは、太陽歯車と、太陽歯車の外周縁に沿って配置された複数の遊星歯車とを含み得る。複数の遊星歯車は、太陽歯車の回転に基づいて回転し得る。動作中、遊星歯車アセンブリは、手動操向入力および自動操向入力の少なくとも一方に基づいて回転し得る。遊星歯車アセンブリはさらに、車両の操向システムに結合され得る。操向システムは、遊星歯車アセンブリの回転に基づいて作動させることができ、車両の前輪を含み得る。操向システムの作動に基づいて前輪が回転し、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。
【0012】
別の例では、遊星歯車アセンブリは、遊星キャリアおよびリング歯車をさらに含む。前述のように、遊星歯車アセンブリは、ハンドルおよびモータアセンブリに機械的に結合されている。太陽歯車は、モータアセンブリから受け取った自動操向入力に基づいて回転することができる。その場合、太陽歯車の回転により遊星歯車が回転する。一方で、遊星キャリアは、ハンドルの回転により遊星キャリアが回転し、その回転により複数の遊星歯車が回転するようにして、ハンドルおよび複数の遊星歯車に結合されている。
【0013】
さらに、リング歯車は、複数の遊星歯車がリング歯車の内周縁に接触するようにして、太陽歯車と同じ軸を有する同軸リングとして配置される。前述のように、複数の遊星歯車は、太陽歯車および遊星キャリアの回転の少なくとも一方に基づいて回転し、これによりリング歯車が回転する。
【0014】
操作中、ハンドルのライダ操作および制御に応答してハンドルが回転することで、遊星歯車アセンブリに手動操向入力を与える。手動操向入力に基づいて、遊星キャリアが回転して、遊星歯車を回転させる。遊星歯車の回転により、リング歯車が回転する。
【0015】
一方で、モータアセンブリは、モータアセンブリが自動操向入力として目標操向角を遊星歯車アセンブリに与えることができ得るようにして、遊星歯車アセンブリに結合される。太陽歯車は、モータアセンブリから受け取った目標操向角に応じて回転することができる。太陽歯車の回転に基づいて遊星歯車が回転し、これによりさらにリング歯車が回転する。この場合、リング歯車の回転は、操向システムの入力として作用する。
【0016】
別の例では、車両は、車輪およびモータからライダに伝達するトルクを制限するためのトルク制限ユニットを含み得る。このようなトルク制限ユニットの例には、ばね負荷カム、二方向クラッチアセンブリ、およびライダに伝達されるトルクを制限することができる他の電子システムが、それだけには限らないが含まれ得る。
【0017】
別の例では、車両は、センサの第1のセットをさらに含み得る。センサの第1のセットは、車両の速度、ロール角、ロールレートなどの、複数の車両属性を監視することができる。このような第1のセンサセットの例には、速度センサおよび慣性測定ユニットが、それだけには限らないが含まれ得る。しかし、任意の他の車両属性を決定するために、任意の他のセンサが本主題の範囲から逸脱することなく使用されてよい。
【0018】
一方で、モータアセンブリは、コントローラおよびモータをさらに含み得る。モータアセンブリは、コントローラがセンサの第1のセットからデータを受信することができるように、センサの第1のセットと通信し得る。コントローラは、センサの第1のセットからデータを受信すると、モータアセンブリの目標操向角を決定することができる。その後、目標操向角に基づいて、コントローラはモータを回転させることができる。モータが回転することで、自動操向入力を遊星歯車アセンブリに与えることができる。
【0019】
別の例では、モータアセンブリは、センサの第2のセットを含み得る。センサの第2のセットは、車両の回転に基づいて、コントローラにフィードバックを与えることができる。このようなセンサの第2のセットの例には、操向角センサ、操向トルクセンサ、およびモータエンコーダが、それだけには限らないが含まれ得る。理解されるように、本主題の手法は、ハンドルからの手動操向入力、ならびにモータアセンブリからの自動操向入力を、車両のバランスを取るために同時に考慮することを可能にし得る。車両安定化システムは、人間ベースの手動操向入力、ならびにモータアセンブリからの自動操向入力を受け取ることが可能であり、それによって極低速において車両のバランスをより適切に取ることができる。このような車両の例には、二輪車両および三輪車両が、それだけには限らないが含まれ得る。
【0020】
複数の遊星歯車は、太陽歯車ならびに遊星キャリアの回転のうちの少なくとも一方に基づいて回転することが可能であり得る。その結果、リング歯車は、太陽歯車ならびに遊星キャリアにより生じる回転のトルク重畳に基づいて回転することができる。太陽歯車の回転はモータアセンブリからの入力によって生じるのに対し、遊星キャリアの回転はハンドルからの入力によって生じることに留意されたい。太陽歯車と遊星キャリアの両方が複数の遊星歯車を回転させて、リング歯車を回転させる。
【0021】
太陽歯車、遊星キャリアおよびリング歯車の回転運動はそれぞれ、モータアセンブリ自動操向入力、ライダ手動操向入力、および操向システムの回転に対応し得る。モータアセンブリは補助トルクを加えることができ、ライダは、操向入力を与えて車両のバランスを取り操縦することができる。遊星歯車アセンブリは、操向システムへの両方の操向入力を重ね合わせることができ、ライダが車両のバランスを取る補助をすることができる。
【0022】
本発明について、添付の図を参照してさらに説明する。可能な限り、図および以下の説明では、同一の参照数字が同一または類似の部品を参照するために使用される。本明細書および図は、本発明の原理を例示しているに過ぎないことに留意されたい。したがって、本明細書には明示的に説明または図示されていないが、本発明の原理を包含する様々な構成が考案され得ると理解される。さらに、本発明の原理、態様、および例、ならびにその具体例を説明する本明細書のすべての記述は、その等価物を包含するものである。
【0023】
本明細書で使用される「間中」、「間」、および「とき」という語は、ある開始動作と同時にすぐに起こることを意味する厳密な用語ではなく、最初の動作と最初の動作によって開始される反応との間に、伝播遅延などの、いくらかの小さいが妥当な遅延があり得ることを意味する。加えて、「接続された」および「結合された」という語は、説明を明確にするために全体を通して使用されており、直接的な接続または間接的な接続のいずれかを含む可能性がある。本発明の様々な例が、いくつかの例を参照して以下に記載されている。例示的な交通管理システムが実装される手法が、
図1~
図6に関して詳細に説明される。ここに示された本発明の図面は説明のためのものであり、特許請求された発明の範囲を限定すると解釈されるものではないことに留意されたい。
【0024】
図1は、本発明の実施態様による、車両安定化システムを実装するための例示的な車両アセンブリ100を示す。車両アセンブリ100は、例示的な車両に対応することができ、他の構成要素(
図1には図示せず)とともに車両安定化システムを含み得る。このような車両の例には、二輪車両および三輪車両が、それだけには限らないが含まれ得る。
【0025】
車両アセンブリ100は、ハンドル102、モータアセンブリ104、遊星歯車アセンブリ106、操向システム108、およびトルク制限ユニット110を含み得る。前述の構成要素は、車両安定化システムの一部であってよく、極低速において車両のバランスを取ることが可能であり得る。理解され得るように、ハンドル102は、車両の操向アームに対応することができ、車両のライダが操作することができる。車両は、ライダがハンドル102を介して制御することができ、ハンドル102は、車両のバランスを取るための手動操向入力をもたらすことができる。
【0026】
車両アセンブリ100は、センサの第1のセット(
図1には図示せず)をさらに含み得る。このようなセンサの第1の例には、速度センサおよび慣性測定ユニットが、それだけには限らないが含まれ得る。1つの例では、このような第1のセンサのセットは、車両アセンブリ100のシャーシまたは車輪に取り付けられてよい。センサは、車両の速度、ロール角、ロールレートなどの、複数の車両属性を監視することができる。しかし、このようなセンサの第1のセットのタイプおよび位置は例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。任意の他のタイプのセンサが、本発明の範囲から逸脱することなく、車両アセンブリ100の任意の部分に取り付けられ得る。
【0027】
車両アセンブリ100は、モータアセンブリ104をさらに含み得る。モータアセンブリ104は、モータ112、センサの第2のセットおよびコントローラ(
図1には図示せず)を含み得る。このようなセンサの第2のセット例には、操向角センサ、操向トルクセンサ、およびモータエンコーダが、それだけには限らないが含まれ得る。センサは、車両の速度、ロール角、ロールレートなどの、複数の車両属性を監視することができる。前述のセンサおよび車両属性の例は例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことに留意されたい。任意の車両状態を監視するための任意の他のタイプのセンサが、本発明の範囲から逸脱することなく使用され得る。
【0028】
モータアセンブリ104は、モータスリーブおよびモータシャフト(明瞭かつ簡潔にするために
図1には描かれていない)などの他の構成要素をさらに含み得る。監視された車両属性に基づいて、コントローラは、車両のバランスを取るための自動操向入力を決定することができる。
【0029】
1つの例では、速度センサ、慣性測定ユニットなどの、(車両アセンブリ100に設置された)センサの第1のセットは、自動操向入力を決定するための車両属性を監視することができる。一方で、操向角センサ、操向トルクセンサ、モータエンコーダなどの、(モータアセンブリ104内の)センサの第2のセットは、コントローラにフィードバックを与えるために車両属性および/またはモータ属性を監視することができる。
【0030】
車両アセンブリ100は、遊星歯車アセンブリ106をさらに含み得る。遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102およびモータアセンブリ104に機械的に結合され得る。遊星歯車アセンブリ106は、遊星歯車アセンブリ106がハンドル102およびモータアセンブリ104から入力を受け取ることが可能であり得るようにして、配置することができる。1つの例では、遊星歯車アセンブリ106の様々な構成要素がハンドル102、ならびにモータアセンブリ104に結合され得る。
【0031】
遊星歯車アセンブリ106はさらに、操向システム108に結合され得る。操向システム108は、車両の前輪、サスペンションフォーク、車両のブレーキなどをさらに含み得る(
図1には図示せず)。操向システム108は、前輪を回転させ、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取る役割を担うことができる。
【0032】
操作中、低速において、車両のライダは、ハンドル102を介して車両に手動操向入力を与えることができる。手動操向入力は、ライダによって与えられるハンドル102の操向角度を指し得る。前述のように、ハンドル102は、遊星歯車アセンブリ106に機械的に結合されている。ハンドル102の回転により、遊星歯車アセンブリ106が回転することになり得、それにより操向システム108が回転し得る。
【0033】
一方で、低速において、モータアセンブリ104は、自動操向入力を遊星歯車アセンブリ106に与えることができる。前述のように、センサの第1のセットは、複数の車両属性を監視することができる。センサの第1のセットは、モータアセンブリ104のコントローラと通信でき得るようにして、モータアセンブリ104と通信することができる。コントローラは、信号をセンサの第1のセットから受信し、それによってモータ112を回転させることができる。1つの例では、コントローラは、決定された目標操向角を示す信号をモータ112に送信し得る。モータ112は、決定された目標操向角に基づいて回転することができる。
【0034】
モータ112は、遊星歯車アセンブリ106に結合され、自動操向入力を遊星歯車アセンブリ106に与えることができる。自動操向入力は、センサの第1のセットによって監視される車両属性に基づいてコントローラによって決定された目標操向角を示すことができる。モータアセンブリ104から受け取られた自動操向入力に基づいて、遊星歯車アセンブリ106はさらに回転し、それによって追加の回転入力を操向システム108に与えることができる。
【0035】
遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102を介して、およびモータアセンブリ104からそれぞれ受け取られた、手動操向入力と自動操向入力を重ね合わせることができる。遊星歯車アセンブリ106は、遊星歯車アセンブリ106の重ね合わされた回転に基づいて操向システム108が作動できるようにして、操向システム108に結合され得る。操向システム108の作動に基づいて、車両の前輪が回転し、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。
【0036】
別の例では、操向システム108の回転に基づいて、センサの第2のセットは、車両および/またはモータの属性をさらに監視してフィードバック入力をコントローラに与えることができる。1つの例では、センサの第2のセットは、フィードバックセンサと呼ばれることがあり、車両の最終的な操向角を監視することができる。コントローラは、監視された操向角に基づいて、前に決定された目標操向角に達したかどうかを決定することができる。
【0037】
理解されるように、操向システム108の回転後の車両属性を監視してフィードバックをコントローラに与えることにより、車両安定化システムのいずれかの構成要素が正常に機能しない場合に、本主題の手法で安全を確保することが可能になり得る。たとえば、コントローラによって不合理な自動操向入力が決定された場合に、フィードバックセンサとも呼ばれるセンサの第2のセットは、モータ入力を制限して、発生し得るいかなる事故も防止することができる。
【0038】
さらに別の例では、車両は、車輪およびモータからライダに伝達するトルクを制限するためのトルク制限ユニット110を含み得る。このようなトルク制限ユニット110の例には、ばね負荷カム、二方向クラッチアセンブリ、およびライダに伝達されるトルクを制限することができる他の電子システムが、それだけには限らないが含まれ得る。
【0039】
理解されるように、本主題の手法は、ハンドル102からの手動操向入力、ならびにモータアセンブリ104からの自動操向入力を、車両のバランスをより適切に取るために同時に考慮することを可能にし得る。遊星歯車アセンブリ106は、両方の入力を受け取って操向システム108を回転させるための中間構成要素として作用できるようにして、設計されてよい。遊星歯車アセンブリ106が、車両を安定させるために両方の入力を重ね合わせて操向システム108を回転させる手法については、
図2~
図4に関連してさらに詳細に説明する。
【0040】
図2は、本発明の実施態様による、車両安定化システムに実装される遊星歯車アセンブリの斜視図を示す。1つの例では、遊星歯車アセンブリは、
図1に示された遊星歯車アセンブリ106であってよい。本明細書は遊星歯車アセンブリに関して記載されているが、この遊星歯車アセンブリは、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。ハンドル102からの手動操向入力およびモータアセンブリ104からの自動操向入力を受け取り、これらを重ね合わせ、操向システム108を作動させて車両のバランスを取ることが可能であり得る、任意の他のタイプの機械的歯車アセンブリ、電気構成要素、またはそれらの組み合わせが、本発明の範囲から逸脱することなく使用され得る。
【0041】
この例に戻ると、遊星歯車アセンブリ106は、ハウジングまたはケーシングに封入された複数の構成要素を含み得る。ハウジングまたはケーシングは、
図3~
図4に関連して説明されるように、様々な構成要素を取り囲む。ハウジングは、そのような内部構成要素を環境要因に対して十分に保護することができ、また、遊星歯車アセンブリ106の不正変更を防止することもできる。
【0042】
図1に関連して説明したように、遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102と操向システム108との間に取り付けることができる。ハウジングは、上部カバー202および下部カバー204を含み得る。ハウジングは、
図1で説明したように、遊星歯車アセンブリ106の様々な構成要素が車両安定化システムの様々な構成要素に結合されることを可能にし得るようにして、設計されてよい。
【0043】
上部カバー202は、遊星歯車アセンブリ106がハンドル102に結合されることを可能にし得る。さらに、底部カバー204は、遊星歯車アセンブリ106が、モータアセンブリ104および操向システム108などの他の構成要素に結合されることを可能にし得る。前述のように、遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102からの手動操向入力とモータアセンブリ104からの自動操向入力とを重ね合わせることができる。この重ね合わせおよび回転に基づいて、遊星歯車アセンブリ106は次に、操向システム108を作動させて車両の前輪を回転させ、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。遊星歯車アセンブリの様々な構成要素の構造と、車両を安定させるために遊星歯車アセンブリ106が両方の入力を重ね合わせて操向システム108を作動させる手法とについて、
図3~
図4に関連してさらに詳細に説明する。
【0044】
図3および
図4はそれぞれ、本発明の実施態様による、車両安定化システムに実装される遊星歯車アセンブリの上面図および分解図を示す。本明細書では遊星歯車アセンブリに関して説明しているが、この遊星歯車アセンブリは、本発明の範囲から逸脱することなく他のタイプの歯車アセンブリを使用して実装されてもよい。
【0045】
遊星歯車アセンブリ106は、上部カバー202および下部カバー204を含み得る。上部カバー202および底部カバー204は、遊星歯車アセンブリ106のハウジングの一部であってもよく、
図3~
図4に示されるように、他のすべての構成要素を取り囲み得る。前述のように、遊星歯車アセンブリ106は、上部カバー202を介してハンドル102に機械的に結合され、底部カバー204を介して操向システム108に機械的に結合され得る。
【0046】
遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102からの手動操向入力と、モータアセンブリ104からの自動操向入力とを受け取ることができる。受け取った操向入力に基づいて、遊星歯車アセンブリ106は回転し、その回転を重ね合わせ、操向システム108を作動させて車両の前輪を回転させ、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。
図3~
図4に関連して説明するように、複数の歯車および他の構成要素が遊星歯車アセンブリ106に含まれることがあり、これらは重ね合わせ、作動、および回転を容易にすることができる。
【0047】
遊星歯車アセンブリ106は、太陽歯車302、遊星キャリア304、3つの遊星歯車306-1、306-2、306-3(遊星歯車306と総称)、およびリング歯車308を含み得る。遊星歯車アセンブリ106はさらに、操向歯車402、モータ駆動歯車404、およびモータ被動歯車406を含み得る。遊星歯車アセンブリ106は、遊星歯車306が太陽歯車302の外周縁に沿って配置され、太陽歯車302の回転に基づいて回転するようにして、設計されてよい。本明細書では、3つの遊星歯車306に関して説明しているが、この遊星歯車は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。遊星歯車306などの、任意の数の遊星歯車が本主題の範囲から逸脱することなく太陽歯車302に沿って配置され得ることに留意されてよい。
【0048】
この例に戻ると、リング歯車308はさらに、遊星歯車306がリング歯車308の内周縁に接触するようにして、太陽歯車302の軸と同じ軸を有する同軸リングとして配置される。太陽歯車302の回転により遊星歯車306が回転し、それによってリング歯車308が回転する。さらに、遊星キャリア304は、遊星キャリア304の回転もまた遊星歯車306を回転させ、それによって追加の回転入力をリング歯車308に与えるように、遊星歯車306に結合されている。
【0049】
本発明の手法は、遊星歯車アセンブリ106が、ハンドル102およびモータアセンブリ104などの異なる入力元から二重操向入力を受け取り、操向システム108を作動させて車両の前輪を回転させることが可能になるようにして、設計される。
【0050】
操作中、低速において、遊星歯車アセンブリ106は、ハンドル102を介してライダから手動操向入力を受け取ることができる。操向歯車402は、ハンドル102のライダ操作および制御に応答するハンドル102の回転により操向歯車402が回転するようにして、ハンドル102に結合されている。操向歯車402は、遊星キャリア304に機械的に結合されている。遊星キャリア304は、その軸で操向歯車402に、操向歯車402の軸と同様に結合されている。操向歯車402の回転により、遊星キャリア304が回転する。遊星キャリア304が回転すると、遊星歯車306が回転し、その回転によりリング歯車308が回転する。
【0051】
この場合、リング歯車308の回転は、操向システム108の入力のうちの1つとして作用する。遊星歯車アセンブリ106の様々な構成要素および歯車は、ハンドル102からの手動操向入力により最終的にリング歯車308が回転するようにして、配置される。
【0052】
一方で、モータアセンブリ104はまた、自動操向入力を遊星歯車アセンブリ106に与える。前述のように、モータアセンブリ104(
図2には図示せず)には、センサの第1のセットによって複数の車両属性を監視することに基づいて目標操向角を決定するコントローラを採用してよい。このコントローラは、決定された目標操向角に基づいてモータ112を回転させることができる。前述のように、モータアセンブリ104からの自動操向入力は、センサの第1のセットを使用してモータアセンブリ104によって決定された目標操向角を示し得る。
【0053】
モータアセンブリ104はまた、遊星歯車アセンブリ106が、モータアセンブリ104からの自動操向入力を受け取り、それをハンドル102から受け取られた手動操向入力と重ね合わせることが可能であり得るようにして、遊星歯車アセンブリ106にモータ駆動歯車404を介して結合される。
【0054】
この例に戻ると、モータ駆動歯車404は、モータアセンブリ106に結合され、モータ112の回転に基づいて回転することができる。モータ112が回転すると、モータ駆動歯車404を介して遊星歯車アセンブリ106に自動操向入力が与えられる。モータ駆動歯車404は、モータ駆動歯車404の回転によりモータ被動歯車406が回転するように、モータ被動歯車406と接触している。さらに、モータ被動歯車406は、モータ被動歯車406の回転により太陽歯車302が同じ角速度で回転するようにして、太陽歯車302に結合されている。太陽歯車302はさらに、太陽歯車302の回転により遊星歯車306が回転するように、その外周縁に沿って遊星歯車306と接触している。
【0055】
その後、遊星歯車306の回転によりリング歯車308が回転する。前述のように、リング歯車308はまた、遊星キャリア304により生じる後続の回転に基づいて回転することもできる。そのため、リング歯車308は、太陽歯車302により生じる回転を遊星キャリア304により生じる回転と重ね合わせる。
【0056】
リング歯車308の重ね合わされた回転は、その後、操向システム108を作動させる入力として作用する。操向システム108は、他の構成要素とともに、車両の前輪を含むことがあり、操向システム108が作動すると前輪が回転し、それによって車両の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。
【0057】
遊星歯車アセンブリ106の、太陽歯車302、遊星キャリア304、およびリング歯車308における回転運動はそれぞれ、モータアセンブリ自動操向入力、ライダ手動操向入力、および操向システム回転に対応し得る。理解されるように、手動操向入力は、車両のバランスを取って車両を操縦するために使用することができ、自動操向入力は、補助トルクとして作用し得る。両方の操向入力を重ね合わせることで、車両のバランスをより適切に取るのを補助することができる。手動操向入力および自動操向入力を使用して車両のバランスを取ることができる別の手法について、
図5に関連してさらに詳細に説明する。
【0058】
図5は、本発明の実施態様による、複数のハンドルおよび操向システムの回転を示す。前述のように、車両の操向システムは、ハンドル102を介したライダからの手動操向入力と、モータアセンブリ104からの自動操向入力とに基づいて回転することができる。
【0059】
図5に描かれているように、操向システム108は、ハンドル102からの、αと呼ばれる手動操向入力を受け取ることができる。一方で、モータアセンブリ104(
図5には図示せず)は、βと呼ばれる自動操向入力を与えることができる。本発明の手法により遊星歯車アセンブリ106が、両方の入力を重ね合わせ、操向システム108を作動させて車両の前輪を回転させることができる。
【0060】
図5(A)、
図5(B)、および
図5(C)にさらに描かれているように、ハンドル102は、操向システム108に何も手動操向入力を与えないことがある。
図5(A)に描かれた1つの例では、モータアセンブリ104からの自動操向入力は、操向システム108を反時計回り方向に回転させ得る。
図5(B)に描かれた別の例では、操向システム108は、モータアセンブリ104から何も自動操向入力を受け取らないことがあり、それによって、車両の動きを変更しない。
図5(C)に描かれたさらに別の例では、モータアセンブリ104からの自動操向入力は、操向システム108を時計回り方向に回転させ得る。
【0061】
一方で、
図5(D)および
図5(E)に描かれているように、モータアセンブリ104からの自動操向入力は、操向システム108を反時計回り方向に回転させることがあるのに対して、ハンドル102からの手動操向入力は、操向システム108を反時計回り方向および時計回り方向にそれぞれ回転させることがある。
【0062】
別の例では、
図5(F)および
図5(G)に描かれているように、モータアセンブリ104からの自動操向入力は、操向システム108を時計回り方向に回転させることがあるのに対して、ハンドル102からの手動操向入力は、操向システム108を反時計回り方向および時計回り方向にそれぞれ回転させることがある。その結果、遊星歯車アセンブリ106は、手動操向入力と自動操向入力を重ね合わせることができ、この重ね合わせに基づいて操向システム108を回転させることができる。
【0063】
図6は、本発明の実施形態による、車両安定化システムの働きのブロック図を示す。前出の図に関して前に説明したように、本主題の手法では、ハンドル102を介したライダからの手動操向入力と、モータアセンブリ104からの自動操向入力とを重ね合わせて、操向システム108を作動させるための車両安定化システム600を提供することができる。車両安定化システム600は、重ね合わされた手動操向入力と自動操向入力に基づいて、低速において車両のバランスを取ることができる。
【0064】
図6に示されているように、車両安定化システムは、センサの第1のセット602およびモータアセンブリ104を含み得る。モータアセンブリ104は、センサの第2のセット604、コントローラ606、およびモータ112をさらに含み得る。センサの第1のセット602は、複数の車両属性を監視すること、およびコントローラ606と通信することができる。センサの第1のセット602によって監視された車両属性に基づいて、コントローラ606は目標操向角を決定し、その決定された目標操向角に基づいてモータ112を回転させることができる。モータ112の回転は、自動操向入力608として作用する。一方で、ライダは、ハンドル102を介して手動操向入力610を与えることができる。
【0065】
遊星歯車アセンブリ106(
図6には図示せず)は、自動操向入力608と手動操向入力610を重ね合わせることができ、重ね合わされた回転に基づいて回転することができる。遊星歯車アセンブリ106の回転により操向システム108を作動させ、それによって車両612の向きを変えて車両のバランスを取ることができる。さらに、操向システム108の回転に基づいて、センサの第2のセット604は、車両および/またはモータの属性を監視して、フィードバック入力をコントローラ606に与えることができる。そのフィードバック入力に基づいて、コントローラ606はモータ112の回転を変更して、最終的に自動操向入力608を変更することができる。変更された自動操向入力608は、その後、車両612のバランスを取るために操向システム108によって使用され得る。
【0066】
理解されるように、本発明の手法は、自動操向入力608および手動操向入力610を、車両のバランスをより適切に取るために同時に考慮することを可能にし得る。ライダからの手動操向入力610は車両を制御することができ、自動操向入力608は補助トルクとして作用することができる。
【0067】
本明細書での諸例は、構造的特徴および/または方法に特有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲は必ずしも、説明された特定の特徴または方法に限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および方法は、本明細書の例として開示され説明されている。
【国際調査報告】