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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】格闘技用電子採点システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
A63B71/06 E
A63B71/06 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551095
(86)(22)【出願日】2022-02-16
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 IB2022051377
(87)【国際公開番号】W WO2022175836
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】117078
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】PT
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.BLUETOOTH
3.BONJOUR
4.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】523317331
【氏名又は名称】デ アブレウ カルドーソ バティスタ マルケス、ペドロ ミゲル
(74)【代理人】
【識別番号】110002561
【氏名又は名称】弁理士法人勝沼国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デ アブレウ カルドーソ バティスタ マルケス、ペドロ ミゲル
(72)【発明者】
【氏名】カエイロ ロペス モレノ ヌーノ ペドロ
(57)【要約】
本出願では、特に格闘技用に設計された電子採点システムについて説明する。このシステムにより、ジャッジは格闘とそのさまざまなラウンドを通じて自動的かつ整合性があるように採点パラメータを記録することができる。これを可能にするために、審判の評価は格闘中に採点装置を使用して定期的にキャプチャされ、格闘の最終勝者の決定の基礎となるすべての処理を担当する中央制御ユニットに送信される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
格闘技用の電子採点システムであって、
- 格闘の採点パラメータを記録するように適合された少なくとも1つの採点装置であって、前記採点装置は、入力パラメータが入力されるように適合された入力モジュールと、少なくとも1つの入力パラメータを採点パラメータに変換するようにプログラムされた処理モジュールと、中央制御ユニットへの接続を提供するように適合された通信モジュールとを備える、少なくとも1つの採点装置と、
- 少なくとも1つの格闘の採点パラメータを監視するように適合された中央制御ユニットであって、処理モジュールと、少なくとも1つの採点装置への接続を提供するように適合された通信モジュールとを含む、中央制御ユニットと、
を備え、
前記少なくとも1つの採点装置が、少なくとも1つの採点パラメータを前記中央制御ユニットに送信するように構成され;
前記中央制御ユニットの前記処理モジュールは、少なくとも1つの採点パラメータを処理し、少なくとも1つの格闘から最終スコアを計算するようにプログラムされている、ことを特徴とする、システム。
【請求項2】
2つ以上の採点装置を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
各採点装置は固有の識別コードを有する、ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記中央制御ユニットの前記処理モジュールは、格闘に応じてそれぞれの識別コードによって、採点装置に関連付けるように構成され;
前記中央制御ユニットは、複数の格闘を監視するよう適合され、関連付けられたそれぞれの採点装置によって記録された採点パラメータによって、各格闘の最終スコアを計算するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記システムが複数の中央制御ユニットを備えることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
中央制御ユニットの前記処理モジュールは、採点装置の動作を有効および無効にするように構成されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
採点装置が採点パラメータを中央制御ユニットに周期的に送信するように構成されていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
採点パラメータを送信するための、少なくとも1つの採点装置と中央制御ユニットとの間の通信は、好ましくはRSAタイプの暗号化方法を用いた複合キーアルゴリズムによって暗号化されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
採点装置の前記処理モジュールは、少なくとも1つの採点パラメータを圧縮するための拡張子.MAPのファイルを生成するようにさらにプログラムされ;前記ファイルは、可変サイズの複数のフィールドによって構成され、各フィールドは、少なくとも1つの予め定義された特殊文字によって区切られていることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
採点装置の前記入力モジュールがタッチスクリーンを備えていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
採点装置の前記入力モジュールは、さらに、評価グラフィカルインターフェースを実装するように構成され;前記評価グラフィカルインターフェースは、2つの対称的な半分に分割され、各半分が競技者を表す採点グラフィカル環境を表示するように設計されており;前記採点グラフィカル環境は、2つの測定軸:
- 一方の競技者が他方の競技者に与えるインパクトのレベルと;
- 前記格闘の継続時間と、
を備えることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記採点グラフィカル環境の対称的な半分はそれぞれ複数の評価レベルを備えることを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記入力パラメータは、前記採点グラフィカル環境の座標に対応し、前記採点装置の前記処理モジュールは、前記採点グラフィカル環境の座標を評価パラメータに変換するように構成されることを特徴とする、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
通信ネットワークシステムを通じて提供される情報管理プラットフォームを備え;前記情報管理プラットフォームは中央制御ユニットに動作可能に接続されていることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記情報管理プラットフォームは採点データベースを備え;
中央制御ユニットは、前記採点パラメータと格闘の最終スコアを採点データベースに保存するように適合されている、ことを特徴とする、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
スコアデータベースに保存されたスコアの分析のための予測方法を実行するように構成された、人工知能モジュールをさらに含むことを特徴とする、請求項14又は15に記載のシステム。
【請求項17】
前記情報管理プラットフォームはさらにスコアデータベースと前記人工知能モジュールへのアクセスを提供するように適合されたユーザインターフェースを備えることを特徴とする、請求項14~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記システムはさらに格闘シミュレーションモジュールを備え;前記格闘シミュレーションモジュールは、仮想格闘をエミュレートするように適合された処理手段を含み、前記ユーザインターフェースを通じて発行される前記仮想格闘に関連する採点パラメータを受信するように構成されていることを特徴とする、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記採点装置がモバイル処理装置、好ましくはスマートフォンであることを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、格闘技の分野に属する。特に、本発明は、格闘技用の電子採点システムに関する。
【背景技術】
【0002】
格闘技は、2人の競技者が互いに戦う格闘接触スポーツである。格闘技の例としては、ボクシング、例えばキックボクシング、柔道、テコンドー、柔術、総合格闘技(MMA)など、さまざまなスタイルが挙げられる。
【0003】
格闘はラウンドに分けられ、それぞれのモダリティに定められた接触ルールに従って行われる。ジャッジは2人の競技者のパフォーマンスを評価し、格闘ラウンドを通してより多くのポイントを獲得した方に勝利を与える責任がある。最終スコアは、格闘進行中の各競技者のパフォーマンスに対する中間的な評価の合計を反映し、その記録は現在、手動のカウンターのようなアナログ装置、又はより古風な方法では、ノートにスコアを登録し、もしくは単にジャッジの記憶力に頼ることによって行われている。
【0004】
さらに、多くの方法として、格闘は複数のジャッジによって判定される。このため、勝者を決定するために、それぞれのジャッジによって格闘を通して記録された記録を最終的にシンクロナイズさせる必要がある。
【0005】
現在のソリューションでは、格闘の評価における筋の通った方法及び/又は一貫性を提供しておらず、結果の授与と伝達は、各ジャッジによるフォームへの記入と紙形式での物理的査定に依存している。そのため、このデータを収集するための自動的かつ信頼性の高い方法がなく、これらの評価は各ジャッジの記憶に基づいているため正当化することがしばしば困難である。これに加えて、各ジャッジの評価を集約するプロセス全体が、中央デスク側の人為的ミスの影響を受けやすく、時間のかかる信頼性の低いプロセスである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、格闘を通してジャッジの評価を自動的かつ一貫して記録する方法を開発することによって、最先端技術において特定された問題を解決することを意図している。さらに、各ジャッジによって行われた過去の評価を体系的に保存し、参照するために利用可能にすることを目的とした管理及び記録プラットフォームも提案される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、格闘を通して各ジャッジによって与えられるスコアの収集を自動化する、格闘技用の電子採点システムに関する。さらに、スコア記録をリアルタイムで参照することができるため、格闘を通したスコア付与の整合性に寄与する。
【0008】
提案されたシステムは、すべてのジャッジがこの目的のために特定の装置を使用し、そのことは全員にとって同じパラメータと測定基準を課すため、ジャッジのトレーニングに関係なく、ジャッジによる採点に整合性を持たせることを意図している。
【0009】
この目的を達成するために、開発された格闘技用の電子採点システムは:
- 格闘の採点パラメータを記録するように適合された少なくとも1つの採点装置であって、前記装置は、入力パラメータが入力されるように適合された入力モジュールと、少なくとも1つの入力パラメータを採点パラメータに変換するようにプログラムされた処理モジュールと、中央制御ユニットへの接続を提供するように適合された通信モジュールと、を備える、少なくとも1つの採点装置と、
- 少なくとも1つの格闘の採点パラメータを監視するように適合された中央制御ユニットであって、処理モジュールと、少なくとも1つの採点装置に接続するように適合された通信モジュールとを含む、中央制御ユニットと、
を備える。
【0010】
より詳細には、提案されたシステムは、採点装置が、少なくとも1つの採点パラメータを中央制御ユニットに送信するように構成され;中央制御ユニットの処理モジュールが、少なくとも1つの採点パラメータを処理し、少なくとも1つの格闘の最終スコアを決定するようにプログラムされていることを特徴とする。
【0011】
本発明の一実施形態では、開発されたシステムは複数の中央制御ユニットを備え、各中央制御ユニットはそれに関連する採点装置のグループを有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】開発された格闘技用電子採点システムの一実施形態を概略的に示す図であり、参照符号は以下を意味する: 1-採点装置; 2-中央制御ユニット; 3-情報管理プラットフォーム。
図2】開発された格闘ラウンド評価用システムによって提供される評価グラフィカルインターフェースの図であり、参照符号は以下を意味する: 4-評価グラフィカルインターフェース; 5-各競技者を参照する左右対称のハーフ; 6-評価レベル。
図3】開発された格闘ラウンド評価用システムよって提供される評価グラフィカルインターフェースの図であり、参照符号は以下を意味する: 7-ラウンドを通しての採点パラメータ; 8-ジャッジによるスコアのパーセンテージ分布。9-評価レベルごとに各競技者の審査員によって与えられたスコアのパーセンテージ分布。
図4】開発された格闘ラウンド評価用システムによって提供される評価グラフィカルインターフェースの図であり、参照符号は以下を意味する: 7-ラウンドを通しての採点パラメータ; 10-ラウンドの最終スコア。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明の詳細な説明
本発明の最も一般的な有利な構成は、発明の概要に記載されている。これらの構成は、本発明の他の有利な実施形態及び/又は好ましい実施形態に従って、以下で詳細に説明される。
【0014】
本発明は、ジャッジが格闘とその様々なラウンドを通して、採点パラメータの自動的かつ整合性のある記録を行うことを可能にするシステムを提供することを目的とする。これを可能にするために、ジャッジの評価は、採点装置の助けを借りて格闘を通して定期的にキャプチャされ、最終的な勝者の決定の基礎となるすべての処理を担当する中央制御ユニットに送信される。
【0015】
本発明の好ましい構成では、システムは2つ以上の採点装置を備える。この特定の態様において、提案されたシステムは、複数のジャッジの存在を必要とする格闘スタイルに対しても運用可能である。
【0016】
別の好ましい構成では、各採点装置は、中央制御ユニットに対して装置自体を識別する固有の識別コードを有する。実際、本発明の代替的な実施形態によれば、中央制御ユニットの処理モジュールは、格闘に応じてそれぞれの識別コードによって採点装置に関連付けるように構成されている。このようにして、中央制御ユニットは、同時に発生するかどうかにかかわらず、複数の格闘を監視することが可能になり、それに関連付けられたそれぞれの採点装置によって登録された採点パラメータに従って、各格闘の最終スコアを計算するように構成される。あるいは、システムは複数の中央制御ユニットを備えてよく、各中央制御ユニットは、異なる地理的位置で同時に発生する可能性のある格闘または格闘のセットを監視することができる。
この範囲において、システムの好ましい実施形態では、後者は無線通信ネットワークを通じて実施され、システムのすべての要素は無線通信プロトコルによって互いに接続される。
【0017】
別の好ましい構成では、中央制御ユニットの処理モジュールは、採点装置の動作を有効および無効にするように構成されている。これにより、中央制御ユニットは、採点装置(及びそのジャッジ)の認証プロトコルを実行し、許可された装置のみが採点パラメータを送信することを可能にする。したがって、認可されていない装置が、中央制御ユニットによる所定の格闘の最終スコアの決定に影響を与えることはない。
【0018】
別の好ましい構成では、採点パラメータを送信するための、少なくとも1つの採点装置と中央制御ユニットとの間の通信は、例えばRSAのような暗号化方法を用いた複合キーアルゴリズムによって暗号化される。この文脈において、採点装置の処理モジュールは、少なくとも1つの採点パラメータを圧縮するための拡張子.MAPのファイルを生成するようにプログラムされている。前記ファイルは、可変サイズの複数のフィールドを含み、各フィールドは、少なくとも1つの予め定義された特殊文字によって区切られる。この態様は、複数のジャッジによって判定される戦い、例えばMMAの戦いの場合のように3人のジャッジによって判定される戦いにおいて特に重要であり、したがって、採点装置と中央制御ユニットとの間の正確なシンクロナイズを必要とする。
【0019】
別の好ましい構成では、採点装置の入力モジュールはタッチスクリーンを備える。特に、採点装置の入力モジュールは、さらに、評価グラフィカルインターフェースを実装するように構成される。前記評価グラフィカルインターフェースは、2つの対称的な半分に分割され、各半分が競技者を表す採点グラフィカル環境を表示するように設計されている。このため、前記採点グラフィカル環境は、2つの測定軸:
- 一方の競技者が他方の競技者に与えるインパクトのレベルと;
- 格闘の継続時間と、
を備える。
【0020】
さらに、採点グラフィカル環境の対称的な半分はそれぞれ複数の評価レベルを備えることができ、これにより後で採点パラメータに変換される入力パラメータを入力する際に、より詳細な情報が提供される。この特定のケースでは、入力パラメータは、採点グラフィカル環境の座標に対応し、採点装置の処理モジュールは、採点グラフィカル環境の座標を評価パラメータに変換するように構成される。
【0021】
本発明の代替実施形態では、システムは、通信ネットワークシステムを介して提供される情報管理プラットフォームを備える。
【0022】
前記プラットフォームは、中央制御ユニットに動作可能に接続され、スコアデータベースを備え、該中央制御ユニットは、採点パラメータと格闘の最終スコアを保存する。複数の中央制御ユニットを備えるシステムの場合、各中央制御ユニットは情報管理プラットフォームに接続されている。このようにして、格闘に関するスコアは、例えば、スコアを与えたジャッジに従って構造化された方法で保存される。さらに、システムは、スコアデータベースに保存されたスコアの分析のための予測方法を実行するように構成された、機械学習などの人工知能モジュールを含む。このような情報を利用するために、プラットフォームは、さらにスコアデータベースと人工知能モジュールへのアクセスを提供するように適合されたユーザインターフェースを備える。
【0023】
代替実施形態では、システムはさらに格闘シミュレーションモジュールを備える。このモジュールは、仮想格闘をエミュレートするように適合された処理手段を含み、ユーザインターフェースを通じて発行される、仮想格闘に関連する採点パラメータを受信するように構成されている。したがって、このプラットフォームはジャッジのトレーニングを可能にし、仮想環境で収集されたスコアは、ジャッジにトレーニングに関するフィードバックを提供するために人工知能モジュールによって使用されることもできる。
【0024】
最後に、システムの代替実施形態では、採点装置はモバイル処理装置、好ましくはスマートフォンである。
【0025】
開発されたシステムの特定の実施形態では、採点装置は、タッチスクリーンタイプの入力モジュールを備えるマートフォンであり、グラフィカルインターフェースの構成により、各競技者に応じて、ジャッジの評価を参照して入力パラメータを登録することができる。ジャッジのスマートフォンのタッチスクリーンから利用可能なグラフィカルインターフェースは、各競技者を表す2つの対称的な半分に分割された垂直グラフを表示するように構成され、当該半分が、各競技者に関連するジャッジの評価レベルを表す複数の列に分割されている。すなわち、グラフ表現には、各競技者の対戦相手に対するインパクトのレベルを測定するX軸と、格闘の1ラウンド中に経過した時間を測定する縦軸(Y)の2つの測定軸が含まれる。この文脈では、ジャッジはスマートフォンのタッチスクリーンに指で評価を入力することで、彼の評価の座標を連続的に記録する。これにより、格闘進行中の各ラウンドのグラフが作成され得、ジャッジに与えられたスコアを即座に客観的に表示することができる。
【0026】
これらのデータは、特別に開発された形式の拡張子.MAPのファイルとして中央制御ユニットに送信され、可変サイズの各フィールドは1つ以上の特別な事前定義された文字によって区切られる。これにより、データ構造が常に同じになり、誤差の限度が最小限に抑えられ、送信されたデータはシステム要素によってのみ認識される形式で適切に暗号化される。この目的のため、ジャッジのスマートフォンから送信される採点パラメータは、RSA暗号を使用して複合キーで暗号化される。このプロセスにより、中央制御ユニットは正式に識別されたスマートフォンからの情報のみを受信する権限が与えられる。この暗号化キーは格闘ごとに変更される。
【0027】
ジャッジにより与えられ、それぞれのX、Y座標で共有され適切にフォーマットされたスコアによって、中央制御ユニットがそれぞれの格闘を評価し、各ジャッジの結果を表示し、誰が格闘の勝者であったかをリアルタイムで知らせることを可能にする。
【0028】
各格闘の開始、一時停止、終了は中央制御ユニットによって定義及び指示されるため、各ジャッジのスマートフォンが適切にシンクロナイズされ、リアルタイムで接続されている必要がある。言い換えれば、スマートフォンは中央制御ユニットがその指示を出したときのみ評価を開始する。
【0029】
スマートフォンと中央制御ユニット間の接続は、Wi-Fi、NSD-ネットワークサービスディスカバリー(Android)および/またはBonjour(iOS)、あるいはBluetoothなど、さまざまな無線通信プロトコルを使用して行うことができる。
【0030】
このシステムには情報管理プラットフォームも含まれており、スマートフォンでキャプチャされたすべての情報だけでなく、すべての格闘、ラウンド、ジャッジ、選手、連盟などの履歴情報も保存され、ユーザインターフェースを通じてアクセスできる。特に、リアルタイムのウェブアプリケーションに非同期で通知を送信するようにプラットフォームを構成することが可能である。
【0031】
当業者には明らかなように、本発明は、本明細書に記載された実施形態に限定されるべきではなく、本発明の範囲内で多くの変更が可能である。
【0032】
もちろん、上述した好ましい実施形態は、様々な可能な形態で組み合わせ可能であり、そのような組み合わせの繰り返しは本明細書では避けられる。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】