(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】RIS支援および非RIS支援アップリンクシグナリング
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240220BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240220BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240220BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20240220BHJP
G01S 5/02 20100101ALI20240220BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W72/20
H04W16/28
H04W16/26
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552110
(86)(22)【出願日】2022-02-01
(85)【翻訳文提出日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 US2022014725
(87)【国際公開番号】W WO2022186933
(87)【国際公開日】2022-09-09
(32)【優先日】2021-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】リー、フン・ディン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC11
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
5K067KK02
(57)【要約】
測位基準信号提供方法は、UEからリピータ以外の電気通信デバイスに直接、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRSを送信することと、UEからRISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるUE(ユーザ機器)であって、前記プロセッサは、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、前記トランシーバを介して、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記トランシーバを介してRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を行うように構成される、UE(ユーザ機器)。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSを送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することと、
前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2の経路損失であり、前記送信電力は、第2の送信電力であり、前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することと、
前記第2のUL-PRSと同時に、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項3に記載のUE。
【請求項5】
前記経路損失は、1次経路損失であり、前記送信電力は、1次送信電力であり、前記プロセッサは、
前記トランシーバによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
前記1次経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項3に記載のUE。
【請求項6】
前記プロセッサは、
アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記トランシーバを介して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記RISの方向を決定するために、前記プロセッサは、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
測位基準信号提供方法であって、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSをUE(ユーザ機器)からリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記UEからRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を備える、方法。
【請求項9】
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2経路損失であり、前記送信電力は、第2送信電力であり、前記方法は、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第1のUL-PRSは、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して送信される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
をさらに備え、
前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して送信される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
をさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
によって、前記RISの方向を決定することをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
UE(ユーザ機器)であって、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための手段と、
RIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信するための手段と
を備える、UE(ユーザ機器)。
【請求項16】
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定するための手段をさらに備え、前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される、請求項15に記載のUE。
【請求項18】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2経路損失であり、前記送信電力は、第2送信電力であり、前記UEは、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定するための手段をさらに備え、前記第1のUL-PRSを送信するための前記手段は、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信するための手段を備える、請求項17に記載のUE。
【請求項19】
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みるための手段と、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定するための手段と
をさらに備え、
前記第2のUL-PRSを送信するための前記手段は、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信するための手段を備える、請求項15に記載のUE。
【請求項20】
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みるための手段と、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信するための手段と
をさらに備える、請求項15に記載のUE。
【請求項21】
前記RISの方向を決定するための手段をさらに備え、前記手段は、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みるための手段と、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定するための手段と、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定するための手段と
を備える、請求項15に記載のUE。
【請求項22】
プロセッサ可読命令を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、UE(ユーザ機器)エンティティのプロセッサに、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
RIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項23】
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、請求項22に記載の記憶媒体。
【請求項24】
前記プロセッサに、前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、前記プロセッサに、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、請求項22に記載の記憶媒体。
【請求項25】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2の経路損失であり、前記送信電力は、第2の送信電力であり、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、前記プロセッサに、前記第1のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、請求項24に記載の記憶媒体。
【請求項26】
前記プロセッサに、
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、
前記プロセッサに、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記プロセッサに、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、請求項22に記載の記憶媒体。
【請求項27】
前記プロセッサに、
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項22に記載の記憶媒体。
【請求項28】
前記プロセッサに、前記RISの方向を決定することを行わせるために、前記プロセッサに、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
を行わせるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項22に記載の記憶媒体。
【請求項29】
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるネットワークエンティティであって、前記プロセッサは、
UE(ユーザ機器)が第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースをスケジュールすることと、
前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースをスケジューリングすることと
を行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【請求項30】
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して、前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記トランシーバを介して、前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うようにさらに構成される、請求項29に記載のネットワークエンティティ。
【請求項31】
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項29に記載のネットワークエンティティ。
【請求項32】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項33】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記プロセッサは、前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信するようにさらに構成される、請求項32に記載のネットワークエンティティ。
【請求項34】
前記プロセッサは、
前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSをスケジュールすることと、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
を行うようにさらに構成される、請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項35】
前記プロセッサは、
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項29に記載のネットワークエンティティ。
【請求項36】
アップリンク測位基準信号をスケジュールする方法であって、前記方法は、
ネットワークエンティティからUE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することと
を備える、方法。
【請求項37】
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うことをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記方法は、前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信することをさらに備える、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記方法は、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記ネットワークエンティティから前記UEに送信することと
をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
ネットワークエンティティであって
UE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信するための手段と、
前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信するための手段と
を備える、ネットワークエンティティ。
【請求項44】
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、エンティティ、前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信するための手段、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信するための手段、または、
それらの組合せ
をさらに備える、請求項43に記載のネットワークエンティティ。
【請求項45】
前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段と、
前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段と
をさらに備える、請求項43に記載のネットワークエンティティ。
【請求項46】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項45に記載のネットワークエンティティ。
【請求項47】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記ネットワークエンティティは、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を前記RISに送信するための手段をさらに備える、請求項46に記載のネットワークエンティティ。
【請求項48】
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記ネットワークエンティティは、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振るための手段と、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振るための手段と
をさらに備える、請求項45に記載のネットワークエンティティ。
【請求項49】
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御するための手段と、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信するための手段と
をさらに備える、請求項43に記載のネットワークエンティティ。
【請求項50】
プロセッサ可読命令を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、ネットワークエンティティのプロセッサに、
UE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、
前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することと
を行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項51】
前記プロセッサに、
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、エンティティ、前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項50に記載の記憶媒体。
【請求項52】
前記プロセッサに、
前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項50に記載の記憶媒体。
【請求項53】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項52に記載の記憶媒体。
【請求項54】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を前記RISに送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項53に記載の記憶媒体。
【請求項55】
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項52に記載の記憶媒体。
【請求項56】
前記プロセッサに、
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、請求項50に記載の記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、内容全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる、2021年3月5日に出願された「RIS-AIDED AND NON-RIS-AIDED SIGNALING」と題するギリシャ特許出願第20210100135号の利益を主張し、2021年3月9日に出願された「RIS-AIDED AND NON-RIS-AIDED UPLINK SIGNALING」と題するギリシャ特許出願第20210100144号の利益とを主張する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))、第5世代(5G)サービスなどを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーAnalog Advanced Mobile Phone System(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのGlobal System for Mobile access(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003]第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されなければならない。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されなければならず、レイテンシが大幅に低減されなければならない。
【発明の概要】
【0004】
[0004]例示的なUE(ユーザ機器)は、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合され、UEが第1のタイプのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)と第2のタイプのDL-PRSとを測定するように構成されることを示す能力報告をトランシーバを介して送信し、TRP(送信/受信ポイント)から直接受信された第1のタイプのDL-PRSを測定し、RIS(再構成可能なインテリジェント表面)を介してTRPから受信された第2のタイプのDL-PRSを測定するように構成されたプロセッサとを含む。
【0005】
[0005]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、少なくともしきい値品質を有するUEによる第1のタイプのDL-PRSの測定値に応答して、第2のタイプのDL-PRSの測定値を無効にするように構成される。プロセッサは、UEからの測定値報告が第2のタイプのDL-PRSの測定値を欠くことになるという表示を、トランシーバを介してネットワークエンティティに送信するように構成される。プロセッサは、プロセッサが少なくともしきい値品質を有する第1のタイプのDL-PRSの測定値を取得することが不可能であることに応答して、第2のタイプのDL-PRSを測定するように構成される。プロセッサは、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得することと、より高い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより高い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより低い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するよりわずかでも前であれば、トランシーバを介してより高い品質の測定値をネットワークエンティティに送信することとを行うように構成される。プロセッサは、TRPの識別情報とRISの識別情報とに基づいて第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルするように構成される。
【0006】
[0006]例示的な測位基準信号測定方法は、UEから、UEが第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定するように構成されることを示す能力報告を送信することと、TRPから直接受信された第1のタイプのDL-PRS、もしくはRISを介してTRPから受信された第2のタイプのDL-PRS、またはそれらの組合せを測定することとを含む。
【0007】
[0007]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、少なくともしきい値品質を有するUEによる第1のタイプのDL-PRSの測定値に応答して、第2のタイプのDL-PRSの測定値を無効にすることを含む。本方法は、UEからネットワークエンティティに、UEからの測定値報告が第2のタイプのDL-PRSの測定値を欠くことになるという表示を送信することを含む。第2のタイプのDL-PRSを測定することは、UEが少なくともしきい値品質を有する第1のタイプのDL-PRSの測定値を取得することが不可能であることに応答して実施される。第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定することは、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得することを含み、本方法は、より高い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより高い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより低い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するよりわずかでも前であれば、より高い品質の測定値をUEからネットワークエンティティに送信することとを含む。本方法は、TRPの識別情報とRISの識別情報とに基づいて第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルすることを含む。
【0008】
[0008]別の例示的なUEは、UEが第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定するように構成されることを示す能力報告を送信するための手段と、TRPから直接受信された第1のタイプのDL-PRS、もしくはRISを介してTRPから受信された第2のタイプのDL-PRS、またはそれらの組合せを測定するための手段とを含む。
【0009】
[0009]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEは、少なくともしきい値品質を有するUEによる第1のタイプのDL-PRSの測定値に応答して、第2のタイプのDL-PRSの測定値を無効にするための手段を含む。UEは、UEからネットワークエンティティに、UEからの測定値報告が第2のタイプのDL-PRSの測定値を欠くことになるという表示を送信するための手段を含む。第2のタイプのDL-PRSを測定するための手段は、UEが少なくともしきい値品質を有する第1のタイプのDL-PRSの測定値を取得することが不可能であることに応答して、第2のタイプのDL-PRSを測定するための手段を含む。第1のタイプのDL-PRSを測定するための手段と第2のタイプのDL-PRSとを測定するための手段とは、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得するための手段を含み、UEは、より高い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより高い測定品質を有するかを決定するための手段と、より低い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより低い測定品質を有するかを決定するための手段と、より低い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するよりわずかでも前であれば、より高い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するための手段とを含む。UEは、TRPの識別情報とRISの識別情報とに基づいて第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルするための手段を含む。
【0010】
[0010]例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、UEのプロセッサに、UEが第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定するように構成されることを示す能力報告を送信することと、TRPから直接受信された第1のタイプのDL-PRS、もしくはRISを介してTRPから受信された第2のタイプのDL-PRS、またはそれらの組合せを測定することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0011】
[0011]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、少なくともしきい値品質を有するUEによる第1のタイプのDL-PRSの測定値に応答して、第2のタイプのDL-PRSの測定値を無効にすることを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、UEからの測定値報告が第2のタイプのDL-PRSの測定値を欠くことになるという表示をネットワークエンティティに送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第2のタイプのDL-PRSを測定することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、UEが少なくともしきい値品質を有する第1のタイプのDL-PRSの測定値を取得することが不可能であることに応答して、第2のタイプのDL-PRSを測定することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、記憶媒体は、より高い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより高い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値として、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより低い測定品質を有するかを決定することと、より低い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するよりわずかでも前であれば、より高い品質の測定値をネットワークエンティティに送信することとをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、TRPの識別情報とRISの識別情報とに基づいて第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルすることをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0012】
[0012]例示的なネットワークエンティティは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合され、トランシーバを介して、第1のタイプのDL-PRSの第1のDL-PRSを送信することと、トランシーバを介してRISに、第2のタイプのDL-PRSの第2のDL-PRSを送信することとを行うように構成されたプロセッサとを含む。
【0013】
[0013]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、ネットワークエンティティの識別情報とRISの識別情報とを使用して第2のDL-PRSをスクランブルするように構成される。プロセッサは、第1のDL-PRSよりも高いインスタンス当たりの反復数で第2のDL-PRSを送信するように構成される。プロセッサは、第1のDL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のDL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のDL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のDL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて第2のDL-PRSを送信するように構成される。
【0014】
[0014]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、トランシーバを介して、第1のタイプのソース信号の第1のソース信号を送信することと、トランシーバを介して、RISに、第2のタイプのソース信号の第2のソース信号を送信することとを行うように構成される。プロセッサは、トランシーバを介してUEから、受信されたソース信号に対応する第1の送信ビームを示す表示を受信することと、第1の送信ビームに対する第2の送信ビームの擬似コロケーション(QCL)タイプを示すQCL表示をUEに送信することと、第1の送信ビームと擬似コロケーションされた第2の送信ビームを使用して、第1のDL-PRSまたは第2のDL-PRSのうちの1つをUEに送信することとを行うように構成される。プロセッサは、トランシーバを介してRISに、第2のタイプのソース信号の第3のソース信号を送信することと、第2のソース信号は、第1の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされ、第3のソース信号は、第2の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされる、第2のソース信号と第3のソース信号とを同じインデックス番号で送信することとを行うように構成される。プロセッサは、トランシーバを介してUE(ユーザ機器)に、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信するように構成される。
【0015】
[0015]測位基準信号を提供する例示的な方法は、ネットワークエンティティから、第1のタイプのDL-PRSの第1のDL-PRSを送信することと、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプのDL-PRSの第2のDL-PRSを送信することとを含む。
【0016】
[0016]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、ネットワークエンティティの識別情報とRISの識別情報とを使用して第2のDL-PRSをスクランブルすることを含む。第2のDL-PRSを送信することは、第1のDL-PRSよりも高いインスタンス当たりの反復数で第2のDL-PRSを送信することを含む。第2のDL-PRSを送信することは、第1のDL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のDL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のDL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のDL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて第2のDL-PRSを送信することを含む。
【0017】
[0017]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、第1のタイプのソース信号の第1のソース信号を送信することと、RISに、第2のタイプのソース信号の第2のソース信号を送信することとを含む。本方法は、ネットワークエンティティにおいて、UEから、受信されたソース信号に対応する第1の送信ビームを示す表示を受信することと、第1の送信ビームに対する第2の送信ビームのQCLタイプを示すQCL表示をUEに送信することとを含み、ここで、第1のDL-PRSまたは第2のDL-PRSのうちの1つは、第1の送信ビームと擬似コロケーションされた第2の送信ビームを使用してUEに送信される。本方法は、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプのソース信号の第3のソース信号を送信することと、第2のソース信号は、第1の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされ、第3のソース信号は、第2の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされる、第2のソース信号と第3のソース信号とを同じインデックス番号で送信することとを含む。本方法は、ネットワークエンティティからUEに、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信することを含む。
【0018】
[0018]別の例示的なネットワークエンティティは、第1のタイプのDL-PRSの第1のDL-PRSを送信するための手段と、RISに、第2のタイプのDL-PRSの第2のDL-PRSを送信するための手段とを含む。
【0019】
[0019]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ネットワークエンティティは、ネットワークエンティティの識別情報とRISの識別情報とを使用して第2のDL-PRSをスクランブルするための手段を含む。第2のDL-PRSを送信するための手段は、第1のDL-PRSよりも高いインスタンス当たりの反復数で第2のDL-PRSを送信するための手段を含む。第2のDL-PRSを送信するための手段は、第1のDL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のDL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のDL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のDL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、第2のDL-PRSを送信するための手段を含む。
【0020】
[0020]同じく、または代替として、そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ネットワークエンティティは、第1のタイプのソース信号の第1のソース信号を送信するための手段と、RISに、第2のタイプのソース信号の第2のソース信号を送信するための手段とを含む。ネットワークエンティティは、受信されたソース信号に対応する第1の送信ビームの表示を受信するための手段と、第1の送信ビームに対する第2の送信ビームのQCLタイプを示すQCL表示をUEに送信するための手段とを含み、ここで、第1のDL-PRSまたは第2のDL-PRSのうちの1つは、第1の送信ビームと擬似コロケーションされた第2の送信ビームを使用してUEに送信される。ネットワークエンティティは、第2のタイプのソース信号の第3のソース信号をRISに送信するための手段と、第2のソース信号と第3のソース信号とを同じインデックス番号で送信するための手段と、第2のソース信号は、第1の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされ、第3のソース信号は、第2の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされる、を含む。ネットワークエンティティは、ネットワークエンティティからUEに、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信するための手段を含む。
【0021】
[0021]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ネットワークエンティティのプロセッサに、第1のタイプのDL-PRSの第1のDL-PRSを送信することと、RISに、第2のタイプのDL-PRSの第2のDL-PRSを送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0022】
[0022]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、ネットワークエンティティの識別情報とRISの識別情報とを使用して第2のDL-PRSをスクランブルすることをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第2のDL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、第1のDL-PRSよりも高いインスタンス当たりの反復数で第2のDL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第2のDL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、プロセッサに、第1のDL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のDL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のDL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のDL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、第2のDL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0023】
[0023]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、第1のタイプのソース信号の第1のソース信号を送信することと、RISに、第2のタイプのソース信号の第2のソース信号を送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、受信されたソース信号に対応する第1の送信ビームを示す表示をUEから受信することと、第1の送信ビームに対する第2の送信ビームのQCLタイプを示すQCL表示をUEに送信することとをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、ここで、第1のDL-PRSまたは第2のDL-PRSのうちの1つは、第1の送信ビームと擬似コロケーションされた第2の送信ビームを使用してUEに送信される。記憶媒体は、プロセッサに、第2のタイプのソース信号の第3のソース信号をRISに送信することと、第2のソース信号は、第1の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされ、第3のソース信号は、第2の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされる、同じインデックス番号を有する第2のソース信号と第3のソース信号とを送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、UEに、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0024】
[0024]別の例示的なUEは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバとメモリとに通信可能に結合され、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)を、トランシーバを介してリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、トランシーバを介してRISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することとを行うように構成されたプロセッサとを含む。
【0025】
[0025]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて第2のUL-PRSを送信するように構成される。プロセッサは、RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することと、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して第2のUL-PRSを送信することとを行うように構成される。タイプ2の経路損失基準信号の経路損失は第2の経路損失であり、送信電力は第2の送信電力であり、プロセッサは、RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することと、第2のUL-PRSと同時に、タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して第1のUL-PRSを送信することとを行うように構成される。経路損失は1次経路損失であり、送信電力は1次送信電力であり、プロセッサは、トランシーバによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、1次経路損失を決定することに失敗したことに応答して、SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して第2のUL-PRSを送信することとを行うように構成される。
【0026】
[0026]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRSを測定することを試みることと、少なくともしきい値品質を有するDL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、トランシーバを介して、UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することとを行うように構成される。RISの方向を決定するために、プロセッサは、複数のUE受信ビームを使用して、RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、選択された受信ビームに対応するUEのUE送信ビームを決定することとを行うように構成される。
【0027】
[0027]測位基準信号提供方法は、UEからリピータ以外の電気通信デバイスに直接、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRSを送信することと、UEからRISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することとを含む。
【0028】
[0028]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する。本方法は、RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することを含み、第2のUL-PRSは、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される。タイプ2の経路損失基準信号の経路損失は第2の経路損失であり、送信電力は第2の送信電力であり、本方法は、RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することを含み、第1のUL-PRSは、タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して送信される。
【0029】
[0029]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、UEによって受信されたSSBを測定することとを含み、第2のUL-PRSは、タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して送信される。本方法は、UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRSを測定することを試みることと、少なくともしきい値品質を有するDL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することとを含む。本方法は、複数のUE受信ビームを使用して、RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、選択された受信ビームに対応するUEのUE送信ビームを決定することとによって、RISの方向を決定することを含む。
【0030】
[0030]別の例示的なUEは、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための手段と、RISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信するための手段とを含む。
【0031】
[0031]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する。UEは、RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定するための手段を含み、第2のUL-PRSは、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される。タイプ2の経路損失基準信号の経路損失は第2の経路損失であり、送信電力は第2の送信電力であり、UEは、RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定するための手段を含み、第1のUL-PRSを送信するための手段は、タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して第1のUL-PRSを送信するための手段を含む。
【0032】
[0032]同じく、または代替として、そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEは、タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みるための手段と、UEによって受信されたSSBを測定するための手段とを含み、ここで、第2のUL-PRSを送信するための手段は、タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して第2のUL-PRSを送信するための手段を含む。UEは、UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRSを測定することを試みるための手段と、少なくともしきい値品質を有するDL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信するための手段とを含む。UEは、複数のUE受信ビームを使用して、RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みるための手段と、少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定するための手段と、選択された受信ビームに対応するUEのUE送信ビームを決定するための手段とを含む、RISの方向を決定するための手段を含む。
【0033】
[0033]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、UEエンティティのプロセッサに、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、RISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0034】
[0034]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する。記憶媒体は、RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、第2のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して第2のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。タイプ2の経路損失基準信号の経路損失は第2の経路損失であり、送信電力は第2の送信電力であり、記憶媒体は、RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、第1のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して第1のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0035】
[0035]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、UEによって受信されたSSBを測定することとをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、第2のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して第2のUL-PRSを送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRSを測定することを試みることと、少なくともしきい値品質を有するDL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサにRISの方向を決定させるために、プロセッサに、複数のUE受信ビームを使用して、RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、選択された受信ビームに対応するUEのUE送信ビームを決定することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0036】
[0036]別の例示的なネットワークエンティティは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合され、UEが第1のタイプの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースをスケジュールすることと、UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRISに送信するための第2のアップリンク測位信号リソースをスケジュールすることとをように構成されたプロセッサとを含む。
【0037】
[0037]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、トランシーバを介して、第2のUL-PRSの受信と、第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、またはトランシーバを介して、第1のUL-PRSの受信と、第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、またはそれらの組合せを行うように構成される。プロセッサは、トランシーバを介してUEに、第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、トランシーバを介してRISに、第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することとを行うように構成される。第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である。第2のダウンリンク経路損失基準信号は第2の測位基準信号であり、プロセッサは、トランシーバを介してRISに、第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信するようにさらに構成される。プロセッサは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて第2のUL-PRSをスケジュールすることと、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSの両方を割り振ることと、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSの両方を割り振ることとを行うように構成される。
【0038】
[0038]同じく、または代替として、そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、RISの複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示をUEに送信することとを行うように構成される。
【0039】
[0039]アップリンク測位基準信号をスケジュールする例示的な方法は、ネットワークエンティティからUEに、UEが第1のタイプの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、ネットワークエンティティからUEに、UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRISに送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することとを含む。
【0040】
[0040]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、第2のUL-PRSの受信と、第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、ネットワークエンティティからUEに、UEが第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または第1のUL-PRSの受信と、第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、ネットワークエンティティからUEに、UEが第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、またはそれらの組合せを含む。本方法は、ネットワークエンティティからUEに、第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することとを含む。第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である。第2のダウンリンク経路損失基準信号は第2の測位基準信号であり、本方法は、ネットワークエンティティからRISに、第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信することを含む。第1のスケジュールおよび第2のスケジュールに従って、第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、本方法は、第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることとを含む。
【0041】
[0041]同じく、または代替として、そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、RISの複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示をネットワークエンティティからUEに送信することとを含む。
【0042】
[0042]別の例示的なネットワークエンティティは、UEが第1のタイプの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールをUEに送信するための手段と、UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRISに送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールをUEに送信するための手段とを含む。
【0043】
[0043]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ネットワークエンティティは、エンティティ、第2のUL-PRSの受信と、第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示をUEに送信するための手段、または第1のUL-PRSの受信と、第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示をUEに送信するための手段、またはそれらの組合せを含む。ネットワークエンティティは、第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号をUEに送信するための手段と、第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号をRISに送信するための手段とを含む。第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である。第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の測位基準信号であり、ネットワークエンティティは、第2の測位基準信号の送信電力の表示をRISに送信するための手段を含む。第1のスケジュールおよび第2のスケジュールに従って、第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、ネットワークエンティティは、第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振るための手段と、第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振るための手段とを含む。
【0044】
[0044]同じく、または代替として、そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。ネットワークエンティティは、RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御するための手段と、RISの複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示をUEに送信するための手段とを含む。
【0045】
[0045]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ネットワークエンティティのプロセッサに、UE(ユーザ機器)が第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールをUEに送信することと、UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールをUEに送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0046】
[0046]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、エンティティ、第2のUL-PRSの受信と、第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示をUEに送信すること、または第1のUL-PRSの受信と、第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、UEが第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示をUEに送信すること、またはそれらの組合せを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、UEに、第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、RISに、第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である。第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の測位基準信号であり、記憶媒体は、プロセッサに、第2の測位基準信号の送信電力の表示をRISに送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第1のスケジュールおよび第2のスケジュールに従って、第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、記憶媒体は、第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることとをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0047】
[0047]同じく、または代替として、そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、RISの複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示をUEに送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0048】
[0048]別の例示的なUEは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合され、少なくとも第1のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第1の信号タイプの第1のDL-RS(ダウンリンク基準信号)のUEによる受信と、少なくとも第2のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第2の信号タイプの第2のDL-RSの受信の欠如とに基づいて、トランシーバを介してネットワークエンティティに、第1の信号タイプの第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求を送信すること、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの一方がネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射(非再構成可能なインテリジェント表面反射)信号転送のためのものであり、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの他方がネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、またはトランシーバを介してネットワークエンティティに、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のための第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信すること、第2のオンデマンド要求は、共通基地局に関連付けられた複数のRISのうちの第1のRISを指定する、またはトランシーバを介してネットワークエンティティに、UEがRIS反射PRSおよび非RIS反射PRSのための異なるPRSシンボル持続時間をサポートすることを示す能力メッセージを送信すること、またはそれらの任意の組合せを行うように構成されたプロセッサとを含む。
【0049】
[0049]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。プロセッサは、第1のオンデマンド要求を送信すること、第1のPRSリソースは、第1のダウンリンクPRSリソースもしくは第1のアップリンクPRSリソースである、または、第2のオンデマンド要求を送信すること、第2のPRSリソースは、第2のダウンリンクPRSリソースもしくは第2のアップリンクPRSリソースである、またはそれらの組合せを行うように構成される。プロセッサは、第1のオンデマンド要求を送信するように構成され、第1のDL-RSは経路損失基準信号である。プロセッサは、ネットワークエンティティからの少なくとも第3のしきい値品質を有し、第1のRISによって反射される第3のDL-RSのUEによる受信に基づいて、さらに、ネットワークエンティティからの少なくとも第4のしきい値品質を有し、第1のRISとは別個の複数のRISの第2のRISによって反射される第4のDL-RSの受信の欠如に基づいて、第2のオンデマンド要求を送信するように構成される。プロセッサは、トランシーバを介してネットワークエンティティに能力メッセージを送信するように構成され、プロセッサは、非RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第1のPRSシンボル持続時間と、RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第2のPRSシンボル持続時間とを含む能力メッセージを送信するように構成される。プロセッサは、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも2つのRISの分離に基づいて第2のPRSシンボル持続時間を決定するように構成される。
【0050】
[0050]UEの位置決定を容易にする例示的な方法は、少なくとも第1のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第1の信号タイプの第1のDL-RSのUEによる受信と、少なくとも第2のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第2の信号タイプの第2のDL-RSの受信の欠如とに基づいて、UEからネットワークエンティティに、第1の信号タイプの第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求を送信すること、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの一方は、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの他方は、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、またはUEからネットワークエンティティに、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のための第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信すること、第2のオンデマンド要求は、共通基地局に関連付けられた複数のRISのうちの第1のRISを指定する、または、UEからネットワークエンティティに、RIS反射PRSおよび非RIS反射PRSについて異なるPRSシンボル持続時間をUEがサポートすることを示す能力メッセージを送信すること、またはそれらの任意の組合せとを含む。
【0051】
[0051]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。本方法は、第1のオンデマンド要求を送信すること、第1のPRSリソースは、第1のダウンリンクPRSリソースもしくは第1のアップリンクPRSリソースである、または、第2のオンデマンド要求を送信すること、第2のPRSリソースは、第2のダウンリンクPRSリソースもしくは第2のアップリンクPRSリソースである、またはそれらの組合せを含む。本方法は、第1のオンデマンド要求を送信することを含み、第1のDL-RSは、経路損失基準信号である。本方法は、ネットワークエンティティからの少なくとも第3のしきい値品質を有し、第1のRISによって反射される第3のDL-RSのUEによる受信に基づいて、さらに、ネットワークエンティティからの少なくとも第4のしきい値品質を有し、第1のRISとは別個の複数のRISの第2のRISによって反射される第4のDL-RSの受信の欠如に基づいて、第2のオンデマンド要求を送信することを含む。本方法は、ネットワークエンティティに能力メッセージを送信することを含み、能力メッセージは、非RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第1のPRSシンボル持続時間と、RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第2のPRSシンボル持続時間とを含む。本方法は、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも2つのRISの分離に基づいて、第2のPRSシンボル持続時間を決定することを含む。
【0052】
[0052]別の例示的なUEは、トランシーバと、UEの位置決定を容易にするための手段とを含み、UEの位置決定を容易にするための手段は、少なくとも第1のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第1の信号タイプの第1のDL-RSのUEによる受信と、少なくとも第2のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第2の信号タイプの第2のDL-RSの受信の欠如とに基づいて、トランシーバを介してネットワークエンティティに、第1の信号タイプの第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求を送信するための手段、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの一方は、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの他方は、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、またはトランシーバを介してネットワークエンティティに、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のための第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信するための手段、第2のオンデマンド要求は、共通基地局に関連付けられた複数のRISのうちの第1のRISを指定する、または、トランシーバを介してネットワークエンティティに、RIS反射PRSおよび非RIS反射PRSについて異なるPRSシンボル持続時間をUEがサポートすることを示す能力メッセージを送信するための手段、またはそれらの任意の組合せとを含む。
【0053】
[0053]そのようなUEの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEは、第1のオンデマンド要求を送信するための手段、第1のPRSリソースは、第1のダウンリンクPRSリソースもしくは第1のアップリンクPRSリソースである、または、第2のオンデマンド要求を送信するための手段、第2のPRSリソースは、第2のダウンリンクPRSリソースもしくは第2のアップリンクPRSリソースである、またはそれらの組合せを含む。UEは、第1のオンデマンド要求を送信するための手段を含み、第1のDL-RSは、経路損失基準信号である。UEは、第2のオンデマンド要求を送信するための手段を含み、第2のオンデマンド要求を送信するための手段は、ネットワークエンティティからの少なくとも第3のしきい値品質を有し、第1のRISによって反射される第3のDL-RSのUEによる受信に基づいて、さらに、ネットワークエンティティからの少なくとも第4のしきい値品質を有し、第1のRISとは別個の複数のRISのうちの第2のRISによって反射される第4のDL-RSの受信の欠如に基づいて、第2のオンデマンド要求を送信するための手段を含む。UEは、ネットワークエンティティに能力メッセージを送信するための手段を含み、能力メッセージは、非RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第1のPRSシンボル持続時間と、RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第2のPRSシンボル持続時間とを含む。UEは、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも2つのRISの分離に基づいて、第2のPRSシンボル持続時間を決定するための手段を含む。
【0054】
[0054]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、UEのプロセッサに、少なくとも第1のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第1の信号タイプの第1のDL-RSのUEによる受信と、少なくとも第2のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第2の信号タイプの第2のDL-RSの受信の欠如とに基づいて、第1の信号タイプの第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求をネットワークエンティティに送信すること、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの一方は、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの他方は、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、または、ネットワークエンティティに、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のための第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信すること、第2のオンデマンド要求は、共通の基地局に関連付けられた複数のRISのうちの第1のRISを指定する、または、UEがRIS反射PRSおよび非RIS反射PRSについて異なるPRSシンボル持続時間をサポートすることを示す能力メッセージをネットワークエンティティに送信すること、または、それらの任意の組合せを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0055】
[0055]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。記憶媒体は、プロセッサに、第1のオンデマンド要求を送信すること、ここで、第1のPRSリソースは、第1のダウンリンクPRSリソースもしくは第1のアップリンクPRSリソースである、または、第2のオンデマンド要求を送信すること、ここで、第2のPRSリソースは、第2のダウンリンクPRSリソースもしくは第2のアップリンクPRSリソースである、またはそれらの組合せを行わせるプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、プロセッサに、第1のオンデマンド要求を送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、第1のDL-RSは、経路損失基準信号である。記憶媒体は、第2のオンデマンド要求を送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、第2のオンデマンド要求を送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令は、ネットワークエンティティからの少なくとも第3のしきい値品質を有し、第1のRISによって反射される第3のDL-RSのUEによる受信に基づいて、さらに、ネットワークエンティティからの少なくとも第4のしきい値品質を有し、第1のRISとは別個の複数のRISの第2のRISによって反射される第4のDL-RSの受信の欠如に基づいて、第2のオンデマンド要求を送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。記憶媒体は、能力メッセージをネットワークエンティティに送信することをプロセッサに行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、能力メッセージは、非RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第1のPRSシンボル持続時間と、RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第2のPRSシンボル持続時間とを含む。記憶媒体は、プロセッサに、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも2つのRISの分離に基づいて第2のPRSシンボル持続時間を決定することを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0056】
[0056]別の例示的なネットワークエンティティは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合され、UEからトランシーバを介して、第1の信号タイプのDL-PRSを処理するためのUEの第1のPRSシンボル持続時間と、第2の信号タイプの第2のDL-PRSを処理するためのUEの第2のPRSシンボル持続時間とを示す能力メッセージを受信することと、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、第2のDL-PRSの第2のリソースが第2のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、能力メッセージに基づいて、第2の信号タイプの第2のDL-PRSの第2のリソースをスケジュールすることとを行うように構成されたプロセッサとを含む。
【0057】
[0057]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のPRSシンボル持続時間は、第1のPRSシンボル持続時間よりも時間的に短く、プロセッサは、能力メッセージに基づいて、第1のDL-PRSの第1のリソースが第1のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、第1の信号タイプの第1のDL-PRSの第1のリソースをスケジュールするように構成される。第1のPRSシンボル持続時間はスロットの量であり、第2のPRSシンボル持続時間はシンボルのサブスロットの量である。
【0058】
[0058]ダウンリンク測位基準信号スケジューリング方法は、ネットワークエンティティにおいて、UEから、第1の信号タイプのDL-PRSを処理するためのUEの第1のPRSシンボル持続時間と、第2の信号タイプの第2のDL-PRSを処理するためのUEの第2のPRSシンボル持続時間とを示す能力メッセージを受信することと、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、第2のDL-PRSの第2のリソースが第2のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、能力メッセージに基づいて、第2の信号タイプの第2のDL-PRSの第2のリソースをスケジュールすることとを含む。
【0059】
[0059]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のPRSシンボル持続時間は、第1のPRSシンボル持続時間よりも時間的に短く、本方法は、能力メッセージに基づいて、第1のDL-PRSの第1のリソースが第1のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、第1の信号タイプの第1のDL-PRSの第1のリソースをスケジュールすることを含む。第1のPRSシンボル持続時間はスロットの量であり、第2のPRSシンボル持続時間はシンボルのサブスロットの量である。
【0060】
[0060]別の例示的なネットワークエンティティは、UEから、第1の信号タイプのDL-PRSを処理するためのUEの第1のPRSシンボル持続時間と、第2の信号タイプの第2のDL-PRSを処理するためのUEの第2のPRSシンボル持続時間とを示す能力メッセージを受信するための手段と、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、第2のDL-PRSの第2のリソースが第2のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、能力メッセージに基づいて、第2の信号タイプの第2のDL-PRSの第2のリソースをスケジュールするための手段とを含む。
【0061】
[0061]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のPRSシンボル持続時間は、第1のPRSシンボル持続時間よりも時間的に短く、ネットワークエンティティは、能力メッセージに基づいて、第1のDL-PRSの第1のリソースが第1のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、第1の信号タイプの第1のDL-PRSの第1のリソースをスケジュールするための手段を含む。第1のPRSシンボル持続時間はスロットの量であり、第2のPRSシンボル持続時間はシンボルのサブスロットの量である。
【0062】
[0062]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ネットワークエンティティのプロセッサに、UEから、第1の信号タイプのDL-PRSを処理するためのUEの第1のPRSシンボル持続時間と、第2の信号タイプの第2のDL-PRSを処理するためのUEの第2のPRSシンボル持続時間とを示す能力メッセージを受信することと、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、第2のDL-PRSの第2のリソースが第2のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、能力メッセージに基づいて、第2の信号タイプの第2のDL-PRSの第2のリソースをスケジュールすることとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。
【0063】
[0063]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。第2のPRSシンボル持続時間は、第1のPRSシンボル持続時間よりも時間的に短く、記憶媒体は、プロセッサに、能力メッセージに基づいて、第1のDL-PRSの第1のリソースが第1のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、第1の信号タイプの第1のDL-PRSの第1のリソースをスケジュールすることを行わせるためのプロセッサ可読命令を含む。第1のPRSシンボル持続時間はスロットの量であり、第2のPRSシンボル持続時間はシンボルのサブスロットの量である。
【0064】
[0064]別の例示的なネットワークエンティティは、ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、メモリと、トランシーバおよびメモリに通信可能に結合され、UEからトランシーバを介して、(1)第1の信号タイプの第1の測定値、もしくは第2の信号タイプの第2の測定値、もしくはそれらの組合せを示す測定値表示と、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、または、(2)第1の信号タイプの第1のUL-PRS、もしくは第2の信号タイプの第2のUL-PRS、もしくはそれらの組合せと、または(3)UEの節電モードの表示との少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を受信することと、トランシーバを介してUEに、少なくとも1つの信号に応答してメッセージを送信することとを行うように構成されたプロセッサとを含み、メッセージは、UEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのDL-PRS(ダウンリンクPRS)の測定値を報告することを示すか、またはUEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのUL-PRSを送信することを示すか、またはそれらの組合せである。
【0065】
[0065]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEの節電モードの表示は、UEが節電モードで動作するための要求を含む。メッセージによって示される第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の信号転送のより良好な測定品質に対応する。
【0066】
[0066]信号転送を制御する例示的な方法は、UEから、(1)第1の信号タイプの第1の測定値、もしくは第2の信号タイプの第2の測定値、もしくはそれらの組合せを示す測定値表示と、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、または、(2)第1の信号タイプの第1のUL-PRS、もしくは第2の信号タイプの第2のUL-PRS、もしくはそれらの組合せと、または(3)UEの節電モードの表示との少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を受信することと、UEに、少なくとも1つの信号に応答してメッセージを送信することとを含み、メッセージは、UEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのDL-PRS(ダウンリンクPRS)の測定値を報告することを示すか、またはUEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのUL-PRSを送信することを示すか、またはそれらの組合せである。
【0067】
[0067]そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEの節電モードの表示は、UEが節電モードで動作するための要求を含む。メッセージによって示される第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の信号転送のより良好な測定品質に対応する。
【0068】
[0068]別の例示的なネットワークエンティティは、UEから、(1)第1の信号タイプの第1の測定値、もしくは第2の信号タイプの第2の測定値、もしくはそれらの組合せを示す測定値表示と、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、または、(2)第1の信号タイプの第1のUL-PRS、もしくは第2の信号タイプの第2のUL-PRS、もしくはそれらの組合せと、または(3)UEの節電モードの表示との少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を受信するための手段と、UEに、少なくとも1つの信号に応答してメッセージを送信するための手段とを含み、メッセージは、UEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのDL-PRS(ダウンリンクPRS)の測定値を報告することを示すか、またはUEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのUL-PRSを送信することを示すか、またはそれらの組合せである。
【0069】
[0069]そのようなネットワークエンティティの実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEの節電モードの表示は、UEが節電モードで動作するための要求を含む。メッセージによって示される第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の信号転送のより良好な測定品質に対応する。
【0070】
[0070]別の例示的な非一時的プロセッサ可読記憶媒体は、ネットワークエンティティのプロセッサに、UEから、(1)第1の信号タイプの第1の測定値、もしくは第2の信号タイプの第2の測定値、もしくはそれらの組合せを示す測定値表示と、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、または、(2)第1の信号タイプの第1のUL-PRS、もしくは第2の信号タイプの第2のUL-PRS、もしくはそれらの組合せと、または(3)UEの節電モードの表示との少なくとも1つを含む少なくとも1つの信号を受信することと、UEに、少なくとも1つの信号に応答してメッセージを送信することとを行わせるためのプロセッサ可読命令を含み、メッセージは、UEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのDL-PRS(ダウンリンクPRS)の測定値を報告することを示すか、またはUEが第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのUL-PRSを送信することを示すか、またはそれらの組合せである。
【0071】
[0071]そのような記憶媒体の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。UEの節電モードの表示は、UEが節電モードで動作するための要求を含む。メッセージによって示される第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の信号転送のより良好な測定品質に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【
図1】[0072]例示的なワイヤレス通信システムの簡略図。
【
図2】[0073]
図1に示された例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図。
【
図3】[0074]
図1に示された例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図。
【
図4】[0075]
図1に示された例示的なサーバの構成要素のブロック図。
【
図5】[0076]RIS(再構成可能なインテリジェント表面)を含むワイヤレス通信環境の簡略図。
【
図6】[0077]例示的なユーザ機器(UE)の簡略図。
【
図7】[0078]ネットワークエンティティのブロック図。
【
図8】[0079]基地局とUEとの間のシグナリングの簡略図。
【
図9】[0080]RIS反射信号および/または非RIS反射信号を使用して測位情報を決定するためのシグナリングおよびプロセスフローを示す図。
【
図10】[0081]測位基準信号測定方法のブロック流れ図。
【
図11】[0082]測位基準信号を提供するブロック流れ図。
【
図12】[0083]複数の基地局とUEとの間のシグナリングの簡略図。
【
図13】[0084]RISを含むワイヤレス通信環境の簡略図。
【
図14】[0085]RISを使用して、またはRISを使用せずに、アップリンク測位基準信号を提供するためのシグナリングおよびプロセスフローを示す図。
【
図15】[0086]測位基準信号提供方法のブロック流れ図。
【
図16】[0087]アップリンク測位基準信号をスケジュールする方法のブロック流れ図。
【
図17】[0088]基準基地局と、ネイバー基地局と、基準RISと、ネイバーRISとからの測位基準信号の受信の簡略化されたタイミング図。
【
図18】[0089]RISを使用して、またはRISを使用せずに、DL-PRSとUL-PRSとを提供し、DL-PRSを測定するためのシグナリングおよびプロセスフローを示す図。
【
図19】[0090]UEの位置決定を容易にする方法のブロック流れ図。
【
図20】[0091]ダウンリンク測位基準信号スケジューリング方法の方法のブロック流れ図。
【
図21】[0092]DL-PRS測定値および/またはUL-PRSのオンデマンド要求のための簡略化されたシグナリングおよびプロセスフローを示す図。
【
図22】[0093]信号転送を制御する方法のブロック流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0073】
[0094]本明細書では、信号(たとえば、経路損失基準信号、同期信号、チャネル状態情報基準信号、測位基準信号(PRS)などの基準信号)のための異なる信号タイプを定義し、使用することに関する技法について説明し、あるタイプの信号は、再構成可能なインテリジェント表面(RIS)によって反射されることなしにユーザ機器(UE)と基地局との間を進み、別のタイプの信号は、UEと基地局との間のRISによって反射される。たとえば、異なるタイプの信号は、1つまたは複数の異なる送信特性値(たとえば、異なる反復係数、異なるキャリア周波数、異なる帯域幅、異なるビーム、1つまたは複数の異なるタイミング特性値など)、および/または異なるコードワードを有し得る。異なるタイプの信号は、ダウンリンク信号および/またはアップリンク信号、たとえば、ダウンリンク基準信号(DL-RS)および/またはアップリンクPRSなどを含み得る。別の例として、様々な擬似コロケーションタイプが信号タイプのためにサポートされ得る。別の例として、UEは、異なる信号タイプをサポートする(たとえば、測定する)UEの能力を示すための能力メッセージを与え得る。別の例として、UEは、両方の信号タイプを受信し、(たとえば、非RIS反射信号が測定されている間はRIS反射が測定され得ないように、および/またはRIS反射信号の測定値が報告されない間は非RIS反射信号の測定値が報告されるように)RIS反射信号よりも非RIS反射信号に(たとえば、測定および/または報告のための)より高い優先度を与え得る。別の例として、UEは、両方の信号タイプを測定し、より高い品質を有する信号測定のための測定値情報のみを含む測定値報告を与え得る。UEは、基地局からの1つのタイプの信号を測定すること、または測定することを試みることを、UEがそのタイプの信号をまったく、または少なくともしきい値品質で測定することが可能であると予想しない場合、回避する(たとえば、その1つまたは複数のスケジュールされた測定をスキップする)か、または極めて高い品質で他のタイプの信号を測定することを予想し得る。たとえば、UEが1つのタイプの基準信号(たとえば、RIS反射または非RIS反射)を測定することができないか、または基準信号を測定するが、品質が悪い場合、UEは、そのタイプの信号の測定を停止し(そのタイプの信号のスケジュールされた測定をスキップし)、対応する測定値報告をスキップし得る。別の例として、UEがRIS反射基準信号および非RIS反射基準信号を測定し、一方が極めて高い品質を有する場合、UEは、極めて低い品質で受信された信号のタイプを測定することを停止し得る。UEは、UEが指定された信号タイプおよび/または指定された信号の1つまたは複数の測定をスキップしていることを、基地局および/またはロケーションサーバに示し得る。これらは例であり、他の例が実装され得る。
【0074】
[0095]本明細書では、特に、RIS反射アップリンク信号および非RIS反射アップリンク信号、たとえば、アップリンクPRS(すなわち、測位のためのサウンディング基準信号(SRS))に関する技法について説明される。たとえば、RIS反射ダウンリンク基準信号は、ダウンリンク経路損失を決定するために使用され得、ダウンリンク経路損失は、それぞれ、RIS反射アップリンク信号および非RIS反射アップリンク信号のためのアップリンク送信電力を設定するために使用される。別の例として、ダウンリンク信号の測定値は、アップリンク信号送信のために使用すべき1つまたは複数のアンテナビームを決定するために使用され得る。別の例として、アップリンク送信のために現在使用されているビームは、ビーム、たとえば、現在使用されているビームと同じビームであり得る以前に使用されたビームに関連して定義され得る。別の例として、基地局は、UEからアップリンク信号を受信するために(たとえば、RISによって)使用される受信ビームに関する情報をUEに与え得る。別の例として、UEは、UEがダウンリンク信号を(まったく、または少なくともしきい値品質では)測定することが不可能であると決定し、それに応答して、スケジュールされた測定を実施することを試みず、UEがスケジュールされた測定を実施していないことを示し得る。UEは、たとえば、対応するダウンリンクおよびアップリンク信号転送(たとえば、ラウンドトリップ時間測位)を伴う動作の実装形態のために、対応するアップリンク信号(たとえば、アップリンクPRS)がUEによって送られないことを示し得る。
【0075】
[0096]本明細書では、ダウンリンクPRS(DL-PRS)および/またはアップリンクPRS(UL-PRS)シグナリング、たとえば、DL-PRSおよび/またはUL-PRSについてのオンデマンド要求、受信されたPRSを処理するためのPRSシンボル持続時間などに関する技法について説明される。たとえば、UEは、1つまたは複数の特定のPRSパラメータ値を要求し得る、および/または特定の基地局からPRSを要求し得る、DL-PRSについてのオンデマンド要求を送り得る。別の例として、UEは、UEが(少なくとも十分な品質を有する)非RIS反射DL-RSを測定することが不可能であることに応答して、特定のタイプのUL-PRS、たとえば、RIS反射UL-PRSのためのリソースの割振りを要求し得る。別の例として、UEは、たとえば、RIS反射DL-RSの測定(または試みられた測定)に基づいて、DL-PRSおよび/またはUL-PRSのために使用されるべき特定のRISを要求し得る。別の例として、UEは、PRSを処理するためにUEによって使用されるべきシンボル持続時間を報告し得、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局および/またはサーバ)は、報告されたシンボル持続時間に対応する(たとえば、その中に収まる)DL-PRSリソースを割り振り得る。
【0076】
[0097]さらに他の技法が本明細書で論じられる。
【0077】
[0098]本明細書で説明される項目および/または技法は、以下の能力のうちの1つまたは複数、ならびに言及されていない他の能力を提供し得る。RIS反射信号の測定値は、たとえば、RIS反射信号に対してより多くの繰返しを提供することによって、強化され得る。測位レイテンシは、たとえば、より弱い測定の前により強い測定値を報告することによって、および/または特定の信号の測定値が報告されないことを示すことによって低減され得る。RIS反射信号および非RIS反射信号を使用するときの測定精度が高められ得る。RIS反射信号および非RIS反射信号を送信するための電力制御が改善され得る。RIS反射信号および非RIS反射信号を使用するときのビーム管理が強化され得る。測位のための電力消費は、たとえば、(たとえば、測位精度を改善する可能性が低い)PRS送信および/または測定を回避することによって、PRSについてのオンデマンド要求を使用することによって、および/またはUEのサブスロット処理能力に対応するようにPRSを割り振ることによって、低減され得る。エネルギーは、サウンディング基準信号(SRS)送信、たとえば、(少なくともしきい値品質で)受信されなかった測位基準信号に対応するSRS送信、および/または少なくともしきい値品質で受信されることが予想されないSRS送信を回避することによって節約され得る。他の能力が提供されてもよく、本開示によるすべての実装形態が、議論される能力のうちのいずれか、ましてやすべてを提供しなければならないとは限らない。
【0078】
[0099]ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、消費者アセット追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例に有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなどの、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号を測定することに基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、LTEワイヤレスネットワークが現在位置決定のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を利用するのと同様の方法で基地局によって送信された基準信号を利用し得る、様々な測位方法のためのサポートを含むことが予想される。
【0079】
[00100]説明は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに言及することがある。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、あるいは両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実施することを行わせることになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体内で実施され得る。したがって、本明細書で説明される様々な態様は、請求される主題を含むそのすべてが本開示の範囲内であるいくつかの異なる形態で実施され得る。
【0080】
[00101]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有でないか、またはさもなければそれに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。当然、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワークなどを介して、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEのために可能である。
【0081】
[00102]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得る。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般的なノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。
【0082】
[00103]UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたはワイヤラインフォン、スマートフォン、タブレット、消費者アセット追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって実施され得る。UEがそれを通してRANに信号を送ることができる通信リンクはアップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクはダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0083】
[00104]本明細書で使用される「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0084】
[00105]
図1を参照すると、通信システム100の一例は、UE105と、UE106と、無線アクセスネットワーク(RAN)135と、ここでは第5世代(5G)次世代RAN(NG)(NG-RAN)と、5Gコアネットワーク(5GC)140とを含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーショントラッカーデバイス、セルラー電話、ビークル(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであり得る。5Gネットワークは、新無線(NR)ネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN135は、5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GC140は、NGコアネットワーク(NGC)と呼ばれることがある。NG-RANおよび5GCの規格化は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPPからの5Gサポートのための現在のまたは将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであり得る。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティに/から信号を送るおよび/または受信するように構成され、UE105に同様に結合され得るが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために
図1に示されていない。同様に、説明は、簡略化のためにUE105に焦点を当てている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))またはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくは広域補強システム(WAAS)などのいくつかの他の地域もしくは局所のSPSのための衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を利用し得る。通信システム100の追加の構成要素について以下で説明される。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0085】
[00106]
図1に示されているように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110bと次世代eノードB(ng-eNB)114とを含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、セッション管理機能(SMF)117と、ロケーション管理機能(LMF)120と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125とを含む。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、互いに通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれることがある。AMF115と、SMF117と、LMF120と、GMLC125とは、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、削除するために、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の最初の接点として働き得る。gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth-low energy(BLE)、Zigbee(登録商標)などの短距離技術と通信するように構成された短距離基地局)であり得る。基地局のうちの1つまたは複数、たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成され得る。gNB110a、110b、および/またはng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルのための通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナの機能として複数のセクタに区分され得る。
【0086】
[00107]
図1は、様々な構成要素の一般化された図を与え、それらのいずれかまたはすべてが適宜に利用され得、それらの各々が必要に応じて複製または省略され得る。詳細には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100において利用され得る。同様に、通信システム100は、より多数の(またはより少数の)SV(すなわち、示された4つのSV190~193よりも多いまたは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理的および/またはワイヤレス接続、ならびに/あるいは追加のネットワークを含み得る、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、および/または省略され得る。
【0087】
[00108]
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などの他の通信技術のために使用され得る。本明細書で説明する実装形態(それらが5G技術のためのものであれ、ならびに/あるいは1つまたは複数の他の通信技術および/またはプロトコルのためのものであれ)は、指向性同期信号を送信(またはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信および測定し、ならびに/あるいは(GMLC125または他のロケーションサーバを介して)UE105にロケーション支援を与え、ならびに/あるいはそのような指向性送信信号についてUE105において受信された測定量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、またはLMF120などのロケーション対応デバイスにおいてUE105のロケーションを計算するために使用され得る。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125と、ロケーション管理機能(LMF)120と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115と、SMF117と、ng-eNB(eノードB)114と、gNB(gNodeB)110a、110bとは、例であり、様々な実施形態では、それぞれ様々な他のロケーションサーバ機能および/または基地局機能に置き換えられるか、またはそれらを含み得る。
【0088】
[00109]システム100の構成要素が、たとえばgNB110a、110b、ng-eNB114、および/または5GC140(および/または、1つまたは複数の他のベーストランシーバ局など、図示されない1つまたは複数の他のデバイス)を介して、直接または間接的に互いに(少なくとも時々ワイヤレス接続を使用して)通信できるという点で、システム100はワイヤレス通信が可能である。間接通信の場合、通信は、たとえば、データパケットのヘッダ情報を変更するために、フォーマットを変更するためになど、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に変更され得る。UE105は、複数のUEを含み得、モバイルワイヤレス通信デバイスであり得るが、ワイヤレスにおよびワイヤード接続を介して通信し得る。UE105は、様々なデバイスのいずれか、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ビークルベースのデバイスなどであり得るが、UE105は、これらの構成のいずれかである必要がないので、これらは例であり、他の構成のUEが使用され得る。他のUEはウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在しているか、または未来に開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用され得る。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム100内で実装され得、互いと、ならびに/あるいは、UE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/または外部クライアント130と通信し得る。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、家庭用娯楽および/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、たとえば、外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信し得る。
【0089】
[00110]UE105または他のデバイスは、様々なネットワークにおいて、および/または様々な目的で、および/または様々な技術(たとえば、5G、WiFi通信、Wi-Fi(登録商標)通信の複数の周波数、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(ビークルツーエブリシング、たとえば、V2P(ビークルツーペデストリアン)、V2I(ビークルツーインフラストラクチャ)、V2V(ビークルツービークル)など)、IEEE802.11pなど)を使用して、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(Cellular-V2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用狭域通信))であり得る。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上の動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調された信号を送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交波分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)などの1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いに通信し得る。
【0090】
[00111]UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を備え得、および/またはそのように呼ばれるか、あるいは、何らかの他の名前で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者アセット追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、資産トラッカー、健康モニタ、セキュリティシステム、スマート都市センサー、スマートメーター、ウェアラブルトラッカー、あるいは何らかの他のポータブルまたは可動デバイスに対応し得る。一般に、必ずしもそうとは限らないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、Bluetooth(BT)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使用する)5G新無線(NR)など、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使用して他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使用してワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば
図1に示されていない5GC140の要素を介して、または場合によってはGMLC125を介して)外部クライアント130と通信することを可能にし、および/または外部クライアント130が(たとえば、GMLC125を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にし得る。
【0091】
[00112]UE105は、単一のエンティティを含み得、あるいは、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入出力)デバイスならびに/またはボディセンサーならびに別個のワイヤラインもしくはワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などで複数のエンティティを含み得る。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値または位置フィックスと呼ばれることがあり、地理的であり、したがって、高度成分(たとえば、海抜高、地表高または地表深度、フロアレベルまたは地階レベル)を含むことも含まないこともあるUE105のロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供し得る。代替的に、UE105のロケーションは、都市ロケーションとして(たとえば、郵便住所として、あるいは、特定の部屋またはフロアなど、建築物中の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。UE105のロケーションは、ある確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でUE105がそれの内部に位置することが予想される(地理的にまたは都市形態でのいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を備える相対的なロケーションとして表され得る。相対的なロケーションは、たとえば、地理的に、都市に関して、または、たとえば、マップ、フロアプラン、もしくは建築物プラン上に示されたポイント、エリア、もしくはボリュームを参照することによって定義され得る、既知のロケーションにある何らかの原点に対して定義された相対的な座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれている説明では、ロケーションという用語の使用は、別段に示されていない限り、これらの変形態のいずれかを備え得る。UEのロケーションを計算するとき、局所的なx、y、および場合によってはz座標の値を求め、次いで、所望される場合、局所的な座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下の高度に対する)絶対的な座標に変換することが一般的である。
【0092】
[00113]UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使用して他のエンティティと通信するように構成され得る。UE105は、1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetoothなどの、任意の適切なD2D無線アクセス技術(RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信点(TRP)の地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあり得るか、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。D2D通信を利用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループの中の他のUEはそのような地理的カバレージエリアの外側にあることがあり、または別様に基地局からの送信を受信することができないことがある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ中の他のUEに送信し得る、1対多(1:M)システムを利用し得る。TRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPの関与なしでUE間で実行され得る。
【0093】
[00114]
図1に示されるNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、gNB110a、110bは、5Gを使用するUE105のために5GC140へのワイヤレス通信アクセスを与え得る。
図1では、UE105のためのサービングgNBは、gNB110aであると仮定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、またはUE105に追加のスループットおよび帯域幅を与えるための2次gNBとして働き得る。
【0094】
[00115]
図1に示されるNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、場合によっては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135内のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、UE105にLTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスを与え得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数は、UE105の位置を決定するのを支援するために信号を送信し得るが、UE105からまたは他のUEから信号を受信しないことがある測位専用のビーコンとして機能するように構成され得る。
【0095】
[00116]gNB110a、110b、および/またはng-eNB114は、各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタはTRPを備え得るが、複数のTRPは1つまたは複数の構成要素を共有し得る(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有し得る)。システム100は、マクロTRPのみを含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしてよい。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーし得、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭のユーザのための端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0096】
[00117]述べられたように、
図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、たとえばLTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなど、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを与える発展型パケットシステム(EPS)では、RANは、発展型ノードB(eNB)を備える基地局を備え得る発展型ユニバーサル移動通信システム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を備え得る。EPSのためのコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を備え得る。EPSは、E-UTRAN+EPCを備え得、ここで、E-UTRANは、
図1のNG-RAN135に対応し、EPCは、5GC140に対応する。
【0097】
[00118]gNB110a、110bおよびng-eNB114は、測位機能のために、LMF120と通信するAMF115と通信し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へと、場合によっては、UE105のためのデータおよびボイスベアラへとのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。LMF120は、たとえば、ワイヤレス通信を通してUE105と直接通信するか、あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114と直接通信し得る。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするときのUE105の測位をサポートし得、支援GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAまたはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到着角度(AOA)、離脱角度(AOD)、および/または他の位置方法などの位置プロシージャ/方法をサポートし得る。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信されたUE105のためのロケーションサービス要求を処理し得る。LMF120は、AMF115および/またはGMLC125に接続され得る。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、コマーシャルLMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)などの他の名前で呼ばれることがある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装し得る。(UE105のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも部分は、(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114などのワイヤレスノードによって送信される信号ならびに/または、たとえば、LMF120によってUE105に与えられた支援データのためにUE105によって取得された信号測定値を使用して)UE105において実施され得る。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働き得、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更とハンドオーバとを含むUE105のモビリティをサポートし得、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに参加し得る。
【0098】
[00119]GMLC125は、外部クライアント130から受信されたUE105についてのロケーション要求をサポートし得、AMF115によってLMF120にフォワーディングするためにそのようなロケーション要求をAMF115にフォワーディングし得るか、またはLMF120にロケーション要求を直接フォワーディングし得る。(たとえば、UE105のためのロケーション推定値を含んでいる)LMF120からのロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に戻され得、GMLC125は、次いで、外部クライアント130に(たとえば、ロケーション推定値を含んでいる)ロケーション応答を戻し得る。AMF115とLMF120との両方に接続されたGMLC125が示されているが、いくつかの実装形態では、これらの接続のうちの1つしか5GC140によってサポートされないことがある。
【0099】
[00120]
図1にさらに示されているように、LMF120は、3GPP技術仕様(TS)38.455に定義され得る(NPPaまたはNRPPaと呼ばれることがある)新無線位置プロトコルAを使用してgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信し得る。NRPPaは、3GPP TS 36.455において定義されているLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得、NRPPaメッセージは、AMF115を介してgNB110a(またはgNB110b)とLMF120との間でおよび/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。
図1にさらに示されているように、LMF120とUE105とは、3GPP TS 36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信し得る。LMF120とUE105とは、同じくまたは代わりに、LPPと同じであるか、それと同様であるか、またはそれの拡張であり得る(NPPまたはNRPPと呼ばれることがある)新無線測位プロトコルを使用して通信し得る。ここで、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、AMF115と、UE105のためのサービングgNB110a、110bまたはサービングng-eNB114とを介してUE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPメッセージおよび/またはNPPメッセージは、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使用してLMF120とAMF115との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使用してAMF115とUE105との間で転送され得る。LPPプロトコルおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUE支援型のおよび/またはUEベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(たとえば、gNB110a、110bまたはng-eNB114によって取得された測定値とともに使用されるときに)E-CIDなどのネットワークベースの位置方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用され得、ならびに/あるいはgNB110a、110b、および/またはng-eNB114からの指向性SS(同期信号)またはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関係情報をgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使用され得る。LMF120は、gNBまたはTRPとコロケーションされるかもしくはそれと統合され得、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配設され、gNBおよび/もしくはTRPと直接または間接的に通信するように構成され得る。
【0100】
[00121]UE支援型の位置方法では、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。たとえば、ロケーション測定値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APのための受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝播時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、基準信号受信電力(RSRP)および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含み得る。ロケーション測定値は、同じくまたは代わりに、SV190~193のためのGNSS擬似距離、コード位相、および/またはキャリア位相の測定値を含み得る。
【0101】
[00122]UEベースの位置方法では、UE105は、(たとえば、UE支援型の位置方法のためのロケーション測定値と同じまたはそれと同様であり得る)ロケーション測定値を取得し得、(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信された、またはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局もしくはAPによってブロードキャストされた支援データの助けを借りて)UE105のロケーションを計算し得る。
【0102】
[00123]ネットワークベースの位置方法では、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114)またはAPは、ロケーション測定値(たとえば、UE105によって送信された信号のためのRSSI、RTT、RSRP、RSRQまたは到着時間(ToA)の測定値)を取得し得、および/またはUE105によって取得された測定値を受信し得る。1つまたは複数の基地局またはAPは、UE105のためのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)に測定値を送り得る。
【0103】
[00124]NRPPaを使用してgNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供された情報は、指向性SSまたはPRS送信およびロケーション座標のためのタイミングおよび構成情報を含み得る。LMF120は、NG-RAN135および5GC140を介してLPPメッセージおよび/またはNPPメッセージ中の支援データとしてUE105にこの情報の一部または全部を提供し得る。
【0104】
[00125]LMF120からUE105に送られたLPPメッセージまたはNPPメッセージは、所望の機能に応じて様々な事のうちのいずれかを行うようにUE105に命令し得る。たとえば、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、GNSS(またはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(または何らかの他の位置方法)のための測定値を取得するためのUE105のための命令を含んでいる可能性がある。E-CIDの場合、LPPメッセージまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数によってサポートされる(あるいはeNBまたはWiFi APなどの何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信される指向性信号の1つまたは複数の測定量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ測定値)を取得するようにUE105に命令し得る。UE105は、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して(たとえば、5G NASメッセージ内の)LPPメッセージまたはNPPメッセージ中でLMF120に測定量を送り返し得る。
【0105】
[00126]述べられたように、通信システム100は5G技術に関して説明されるが、通信システム100は、GSM、WCDMA、LTEなど、他の通信技術をサポートするために実装され得、それらの通信技術は、(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能を実装するために)UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使用される。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成され得る。たとえば、5GC140は、5GC140中の非3GPPインターワーキング機能(N3IWF、
図1に図示せず)を使用してWLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105のためのIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートし得、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115などの5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140との両方は、1つまたは複数の他のRANと1つまたは複数の他のコアネットワークとによって置き換えられ得る。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含んでいるE-UTRANによって置き換えられ得、5GC140は、AMF115の代わりのモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であり得るGMLCとを含んでいるEPCによって置き換えられ得る。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中のeNBにロケーション情報を送り、それらのeNBからロケーション情報を受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使用し得、UE105の測位をサポートするためにLPPを使用し得る。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使用するUE105の測位は、5Gネットワークについて本明細書で説明されることに類似する様式でサポートされ得るが、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書で説明される機能およびプロシージャは、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなどの他のネットワーク要素に代わりに適用され得ることが異なる。
【0106】
[00127]述べられたように、いくつかの実施形態では、測位機能は、位置が決定されることになるUE(たとえば、
図1のUE105)の範囲内にある(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114などの)基地局によって送られた指向性SSまたはPRSビームを少なくとも部分的に使用して実装され得る。UEは、いくつかの事例では、UEの位置を計算するために(gNB110a、110b、ng-eNB114などの)複数の基地局からの指向性SSまたはPRSビームを使用し得る。
【0107】
[00128]また
図2を参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの一例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、(ワイヤレストランシーバ240および/またはワイヤードトランシーバ250を含む)トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサー213の1つもしくは複数など)のうちの1つまたは複数は、UE200から省略され得る。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む複数のプロセッサを備え得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備え得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、(送信された1つまたは複数の(セルラー)ワイヤレス信号と、オブジェクトを識別、マッピング、および/または追跡するために使用される反射とを用いた)RF(無線周波数)検知、および/または超音波などのためのプロセッサを備え得る。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートし得る。たとえば、あるSIM(加入者識別情報モジュールまたは加入者識別モジュール)は相手先ブランド製造業者(OEM)によって使用され得、別のSIMは接続性のためにUE200のエンドユーザによって使用され得る。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されたとき、プロセッサ210に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア212を記憶する。代替として、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ210に機能を実施することを行わせるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ210に言及し得るが、これは、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本説明は、機能を実施するプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数の略記として、機能を実施するプロセッサ210に言及し得る。本説明は、機能を実施するUE200の1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するUE200に言及し得る。プロセッサ210は、メモリ211に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ210の機能は、以下でより十分に説明される。
【0108】
[00129]
図2に示されたUE200の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240、およびセンサー213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、ならびに/またはワイヤードトランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0109】
[00130]UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信されダウンコンバートされる信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得る、モデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実施し得る。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。しかしながら、ベースバンド処理を実施するために、他の構成が使用され得る。
【0110】
[00131]UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサー、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサー、1つもしくは複数の光センサー、1つもしくは複数の重量センサー、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサーなど、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得るセンサー213を含み得る。慣性測定ユニット(IMU)は、たとえば、(たとえば、3次元におけるUE200の加速度に集合的に応答する)1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を備え得る。センサー213は、たとえば1つまたは複数のコンパス用途をサポートするために、様々な目的のいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真の北に対する)方位を決定するための、1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つもしくは複数の気圧センサー、1つもしくは複数の周辺光センサー、1つもしくは複数のカメライメージャ、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを備え得る。センサー213は、アナログ信号表示および/またはデジタル信号表示を生成し得、それらの表示は、メモリ211に記憶され、たとえば、測位動作および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの、1つまたは複数のアプリケーションをサポートするDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得る。
【0111】
[00132]センサー213は、相対ロケーション測定、相対ロケーション決定、動き決定などにおいて使用され得る。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対変位、デッドレコニング、センサーベースロケーション決定、および/またはセンサー支援ロケーション決定のために使用され得る。センサー213は、UE200が固定されている(静止している)か、もしくは移動しているかを、および/または、UE200の移動性に関する何らかの有用な情報をLMF120に報告するかどうかを決定するために、有用であり得る。たとえば、センサー213によって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が動きを検出したこと、またはUE200が移動したことをLMF120に通知/報告し、相対的な変位/距離を(たとえば、デッドレコニング、またはセンサーベースのロケーション決定、またはセンサー213によって可能にされるセンサーにより支援されるロケーション決定を介して)報告し得る。別の例では、相対的な測位情報について、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または向きなどを決定するために使用され得る。
【0112】
[00133]IMUは、相対的なロケーション決定において使用され得る、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定値を提供するように構成され得る。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープはそれぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。動きの瞬時的な方向ならびにUE200の変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定値が時間にわたり積分され得る。UE200のロケーションを追跡するために、動きおよび変位の瞬時的な方向が積分され得る。たとえば、UE200の参照ロケーションは、たとえば、ある瞬間についてSPS受信機217を使用して(および/または何らかの他の手段によって)決定され得、この瞬間の後に得られる加速度計およびジャイロスコープからの測定値は、参照ロケーションに対する相対的なUE200の動き(方向および距離)に基づいてUE200の現在のロケーションを決定するためにデッドレコニングにおいて使用され得る。
【0113】
[00134]磁力計は異なる方向における磁場の強さを決定することができ、これはUE200の方位を決定するために使用され得る。たとえば、方位は、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために使用され得る。磁力計は、2つの直交する次元における磁界強度の表示を検出し、提供するように構成された、2次元磁力計を含み得る。代替として、磁力計は、3つの直交する次元における磁界強度の表示を検出し、提供するように構成された、3次元磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の表示を、たとえばプロセッサ210に提供するための手段を提供し得る。
【0114】
[00135]トランシーバ215は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に変換するための、アンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタルアナログ変換器)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログデジタル変換器)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機244は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ240は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサル移動通信システム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、TRPおよび/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。新無線は、ミリ波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえば、NG-RAN135と通信してNG-RAN135に通信を送り、それから通信を受信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/あるいは、ワイヤード受信機254は、個別の構成要素または合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、トランシーバ215と少なくとも部分的に統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、それぞれ、適切な信号を送るおよび/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0115】
[00136]ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのいくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備え得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのうちの2つ以上を含み得る。ユーザインターフェース216は、ユーザがUE200によってホストされた1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成され得る。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるように、アナログ信号および/またはデジタル信号の表示をメモリ211に記憶し得る。同様に、UE200にホストされたアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、アナログ信号および/またはデジタル信号の表示をメモリ211に記憶し得る。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上を含む)、オーディオ入出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用され得る。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえばユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での、タッチおよび/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備え得る。
【0116】
[00137]SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号に、たとえば電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合され得る。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するための獲得されたSPS信号260を全体的にまたは部分的に処理するように構成され得る。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用する三辺測量によってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ(図示せず)が、獲得されたSPS信号を全体的にまたは部分的に処理するために、および/あるいはUE200の推定されるロケーションを計算するために、SPS受信機217とともに利用され得る。メモリ211は、測位動作を実施する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の表示(たとえば、測定値)を記憶し得る。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の専用プロセッサ、および/またはメモリ211は、UE200のロケーションを推定するために、測定値を処理する際に使用するためのロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0117】
[00138]UE200は、静止または移動像をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じく、または代替として、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために記憶された画像データを復号/解凍し得る。
【0118】
[00139]位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的な位置、ならびに/または時間を決定するように構成され得る。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、および/またはその一部もしくはすべてを含み得る。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、プロセッサ210およびメモリ211と連携して適宜動作し得るが、本明細書の説明は、PD219が(1つまたは複数の)測位方法に従って実施するように構成されること、または(1つまたは複数の)測位方法に従って実施することに言及し得る。同じくまたは代替的に、PD219は、三辺測量のための地上ベースの信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使用してUE200のロケーションを決定すること、SPS信号260の取得および使用を支援すること、または両方のために構成され得る。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)、および/またはE-CIDなどの別の技法に基づいて、UE200のロケーションを決定するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマーク、および/または建築物、橋、街路などの人工ランドマークなど)の既知のロケーションと組み合わせられた画像認識とを使用するように構成され得る。PD219は、UE200のロケーションを決定するために1つまたは複数の他の技法(たとえば、UEの自己報告されるロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠すること)を使用するように構成され得、UE200のロケーションを決定するために技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上波測位信号)を使用し得る。PD219は、UE200の方位および/または動きを検知し、その表示を提供し得るセンサー213(たとえば、(1つまたは複数の)ジャイロスコープ、(1つまたは複数の)加速度計、(1つまたは複数の)磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)は、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにその表示を使用するように構成され得る。PD219は、決定された位置および/または動きの不確実性および/または誤差の表示を提供するように構成され得る。PD219の機能は、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって様々な様式および/または構成で提供され得、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの様々な組合せによって提供され得る。
【0119】
[00140]また
図3を参照すると、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のTRP300の一例は、プロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、バス320(これは、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)によって互いに通信可能に結合され得る。示される装置(たとえば、ワイヤレストランシーバ)のうちの1つまたは複数は、TRP300から省略され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、(たとえば、
図2に示されている、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されたとき、プロセッサ310に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア312を記憶する。代替として、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ310に機能を実施することを行わせるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ310に言及し得るが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ310に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ310に言及することがある。本説明は、機能を実施するTRP300の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)の(およびしたがって、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つの)略記として、機能を実施するTRP300に言及し得る。プロセッサ310は、メモリ311に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ310の機能は、以下でより十分に説明される。
【0120】
[00141]トランシーバ315は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に変換するための、1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機344は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信のために構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120、および/または1つまたは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それらから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために利用され得るネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤード受信機354は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0121】
[00142]
図3に示されたTRP300の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、本明細書の説明は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、LMF120および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0122】
[00143]また
図4を参照すると、LMF120がその一例である、サーバ400は、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。図示された装置(たとえば、ワイヤレストランシーバ)のうちの1つまたは複数は、サーバ400から省略され得る。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、(たとえば、
図2に示されているような汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)複数のプロセッサを備え得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されたとき、プロセッサ410に本明細書で説明する様々な機能を実施することを行わせるように構成された命令を含んでいるプロセッサ可読、プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであり得るソフトウェア412を記憶する。代替として、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能ではないことがあるが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ410に機能を実施することを行わせるように構成され得る。本説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。説明は、機能を実施するプロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数の略記として、その機能を実施するプロセッサ410に言及することがある。説明は、機能を実施するサーバ400のうちの1つまたは複数の適切な構成要素の略記として、機能を実施するサーバ400に言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えておよび/またはその代わりに、記憶された命令を伴うメモリを含み得る。プロセッサ410の機能は、以下でより十分に説明される。
【0123】
[00144]トランシーバ415は、それぞれワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成された、ワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)送信し、ならびに/または(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)受信し、信号をワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号に、およびワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に変換するための、1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤレス受信機444は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)、AMPS(アドバンストモバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTE Direct(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFi Direct(WiFi-D)、Bluetooth、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、TRP300、たとえば、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティに通信を送り、それから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために利用され得るワイヤード通信、たとえば、ネットワークインターフェースのために構成されたワイヤード送信機452とワイヤード受信機454とを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の送信機を含み得、および/または、ワイヤード受信機454は、個別の構成要素もしくは合成/統合された構成要素であり得る複数の受信機を含み得る。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0124】
[00145]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ410に言及し得るが、これは、プロセッサ410が(メモリ411に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するサーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)の略記として、機能を実施するサーバ400に言及し得る。
【0125】
[00146]
図4に示されているサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含めて、一例であり、本開示を限定するものではなく、他の構成が使用され得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省略され得る。同じく、または代替として、本明細書の説明は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されること、または実施することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施され得る(すなわち、TRP300および/またはUE200はこれらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る)。
【0126】
[00147]測位技法
[00148]セルラーネットワークにおけるUEの地上波測位の場合、アドバンストフォワードリンクトリラテラレーション(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法は、しばしば、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の測定が、UEによって行われ、次いで、ロケーションサーバに与えられる「UE支援型」モードで動作する。ロケーションサーバは、次いで、測定値と基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を計算する。これらの技法が、UEの位置を計算するためにUE自体ではなくロケーションサーバを使用するので、これらの測位技法は、カーナビゲーションまたはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションにおいて頻繁に使用されず、これらは、代わりに、一般に、衛星ベースの測位に依拠する。
【0127】
[00149]UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使用して高精度の測位のために衛星測位システム(SPS)(グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS))を使用し得る。これらの技術は、地上局から測定値などの支援データを使用する。LTEリリース15は、データが、サービスに加入したUEのみが情報を読み取ることができるように暗号化されることを可能にする。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入したUEは、加入のために支払っていない他のUEにデータを移すことによって他のUEのために容易に「暗号化を解読すること」が行われないことがある。移すことは、支援データが変化するたびに反復される必要があることになる。
【0128】
[00150]UE支援型の測位では、UEは、測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)に測定値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を送る。測位サーバは、セルごとに1つの記録で複数の「エントリ」または「記録」を含んでいる基地局アルマナック(BSA)を有し、ここで、各記録は、地理的なセルロケーションを含んでいるが、他のデータをも含み得る。BSA中の複数の「記録」のうちの「記録」の識別子が参照され得る。BSAとUEからの測定値とが、UEの位置を計算するために使用され得る。
【0129】
[00151]従来のUEベースの測位では、UEは、それ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)に測定値を送るのを回避し、これは、次に、レイテンシおよびスケーラビリティを改善する。UEは、ネットワークからの関係するBSA記録情報(たとえば、gNB(より広く、基地局)のロケーション)を使用する。BSA情報は、暗号化され得る。しかし、BSA情報が、たとえば、前に説明されたPPPまたはRTK支援データよりもはるかに低い頻度で変化するので、加入しておらず、復号鍵に支払っていないUEにBSA情報を利用可能にすることは(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易であり得る。gNBによる基準信号の送信は、BSA情報をクラウドソーシングまたはウォードライビングに潜在的にアクセス可能にし、本質的に、現場でのおよび/またはオーバーザトップの観察に基づいてBSA情報を生成することを可能にする。
【0130】
[00152]測位技法は、位置決定精度および/またはレイテンシなどの1つまたは複数の基準に基づいて特徴づけられ得、および/または査定され得る。レイテンシは、位置関連データの決定をトリガするイベントと測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースでのそのデータの利用可能性との間で経過される時間である。測位システムの初期化時に、位置関連データの利用可能性のためのレイテンシは、タイムツーファーストフィックス(TTFF)と呼ばれ、TTFF後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データの可用性の間で経過した時間の逆数は、更新レート、すなわち、位置関連データが最初のフィックス後に生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、UEは、272個のPRB(物理リソースブロック)割振りの場合にUEがT時間量(たとえば、Tms)ごとに処理することができる時間単位(たとえば、ミリ秒)でのDL PRSシンボルの持続時間としてUEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響を及ぼし得る能力の他の例は、UEがPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0131】
[00153]多数の異なる測位技法(測位方法とも呼ばれる)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を決定するために使用され得る。たとえば、知られている位置決定技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAとも呼ばれ、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、2つのエンティティ間の距離を決定するために、信号があるエンティティから別のエンティティに進み、戻るための時間を使用する。この距離、ならびに、エンティティのうちの第1のエンティティの既知のロケーションおよび2つのエンティティ間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。マルチRTT(マルチセルRTTとも呼ばれる)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数の距離および他のエンティティの既知のロケーションが、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間での移動時間の差が、他のエンティティからの相対距離を決定するために使用され得、それらの相対距離が、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わせて、そのあるエンティティのロケーションを決定するために使用され得る。エンティティのロケーションの決定を助けるために、到着角度および/または離脱角度が使用され得る。たとえば、信号の到着角度または離脱角度は、デバイス間の距離(信号、たとえば信号の移動時間、信号の受信電力などを使用して決定される)およびデバイスのうちの1つの既知のロケーションと組み合わせて、他のデバイスのロケーションを決定するために使用され得る。到着角度または離脱角度は、真の北などの参照方向に対する相対的な方位角であり得る。到着角度または離脱角度は、あるエンティティの真上に対する相対的な(すなわち、地球の中心から半径方向に外に向かう方向に対して相対的な)天頂角であり得る。E-CIDは、UEのロケーションを決定するために、サービングセルの識別情報、タイミング進み(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との差)、検出された近隣セル信号の推定されるタイミングおよび電力、ならびに場合によっては(たとえば、基地局からのUEにおける信号の、またはその逆の信号の)到着角度を使用する。TDOAでは、受信デバイスのロケーションを決定するために、ソースの既知のロケーションおよびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の受信デバイスにおける到着時間の差が使用される。
【0132】
[00154]ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つまたはそれ以上の近隣基地局(および、一般に、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、サービング基地局)のサービングセル上でRTT測定信号(たとえば、PRS)を走査/受信するように、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再使用リソース(たとえば、システム情報を送信するために基地局によって使用されるリソース)上でRTT測定信号を送信する。UEは、(たとえば、それのサービング基地局から受信されたDL信号からUEによって導出されたような)UEの現在のダウンリンクタイミングに対する各RTT測定信号の(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信時間(time of reception)、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)到着時間(arrival time)を記録し、(たとえば、それのサービング基地局によって命令されたときに)共通のまたは個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を1つまたは複数の基地局に送信し、各RTT応答メッセージのペイロード中に、RTT測定信号のToAとRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE TRx-TxまたはUERx-Tx)を含め得る。RTT応答メッセージは、基地局がRTT応答のToAをそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT測定信号の送信時間と基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→RxをUEによって報告された時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、基地局は、この伝搬時間中の光速を仮定することによってUEと基地局との間の距離を決定することができる。
【0133】
[00155]UE中心RTT推定は、(たとえば、サービング基地局によって命令されたときに)UEが、UEの近傍にある複数の基地局によって受信されるアップリンクRTT測定信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様である。各関与する基地局はダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、ダウンリンクRTT応答メッセージは、RTT応答メッセージペイロード中に基地局におけるRTT測定信号のToAと基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差を含み得る。
【0134】
[00156]ネットワーク中心手順とUE中心手順の両方の場合、RTT計算を実施する側(ネットワークまたはUE)は、(常にとは限らないが)一般に、最初のメッセージまたは信号(たとえば、RTT測定信号)を送信し、他方の側は、最初のメッセージまたは信号のToAとRTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0135】
[00157]マルチRTT技法は、位置を決定するために使用され得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)は、1つまたは複数の信号(たとえば、基地局からのユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャスト)を送出し得、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなどの他のTSP)は、第1のエンティティから信号を受信し、この受信信号に応答し得る。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなどの別のエンティティ)は、第2のエンティティまでの距離を決定するために第2のエンティティからの応答を使用し得、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを決定するために複数の距離と第2のエンティティの既知のロケーションとを使用し得る。
【0136】
[00158]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局のロケーションからのUEについての)方向の範囲を定義する到着角度(AoA)または離脱角度(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交点は、UEについてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0137】
[00159]PRS(測位基準信号)信号を使用する測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)では、UEからTRPまでの距離を決定するために、複数のTRPによって送られたPRS信号が測定され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが使用される。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について決定され、UEの位置(ロケーション)を決定するためにTDOA技法において使用され得る。測位基準信号は、PRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常同じ電力を使用して送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数シフト)をもつPRS信号は互いに干渉することがあり、その結果、より離れたTRPからのPRS信号がより近いTRPからのPRS信号に埋もれることがあり、その結果、より離れたTRPからの信号が検出されないことがある。何らかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば0に減らし、したがってPRS信号を送信しない)ことによって干渉を減らすのを助けるために、PRSミューティングが使用され得る。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、そのより弱いPRS信号とより強いPRS信号が干渉することなく、UEによってより簡単に検出され得る。RSという用語およびそれらの変形形態(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報基準信号))は、1つの基準信号または2つ以上の基準信号を指し得る。
【0138】
[00160]測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRS、しばしば単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(これは測位のためのSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれることがある)を含む。PRSのソースが、擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を備えるか、またはPNコードを使用して(たとえば、キャリア信号をPNコードで変調することによって)生成され得る。PNコードは、(異なるPRSソースからの同じPRSが重複しないように少なくとも指定されたエリア内で)PRSソースに固有であり得る。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを備え得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)は、上位レイヤパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通のパラメータを有する、(1つまたは複数の)PRSリソースをもつ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソースのための、DL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックは、12個の連続するサブキャリアと、指定された数のシンボルとを占有する。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占有するリソースブロックのセットである。帯域幅部分(BWP)は、隣接共通リソースブロックのセットであり、共通リソースブロックのチャネル帯域幅またはサブセット内のすべての共通リソースブロックを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータは、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最低サブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属する。周波数レイヤはまた、同じDL PRS帯域幅と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、コームサイズの同じ値(すなわち、コームNの場合、N番目ごとのリソース要素がPRSリソース要素である、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)とを有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連付けられ得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号および/または単一の基地局から送信される単一のビーム(および/またはビームID)に関連付けられ得る(ここで、基地局は、1つまたは複数のビームを送信し得る)。PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、PRSリソースまたは単にリソースは、ビームと呼ばれることもある。これは、基地局とPRSが送信されるビームとがUEに知られるのかどうかについていかなる暗示も有しない。
【0139】
[00161]TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成され得る。そのスケジュールに従って、TRPは、間欠的に、たとえば最初の送信から一定の間隔で定期的に、DL PRSを送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成され得る。リソースセットは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期、共通のミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を有する。PRSリソースセットの各々は複数のPRSリソースを備え、各PRSリソースは、スロット内のN個の(1つまたは複数の)連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)中にあり得る複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を備える。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれることがある。RBは、時間領域における1つまたは複数の連続するシンボルの量と、周波数領域における連続するサブキャリアの量(5G RBの場合は12)とにわたるREの集合である。各PRSリソースは、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占有し得る連続するシンボルの数で構成される。REオフセットは、周波数におけるDL PRSリソース内の最初のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対的なREオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに関するDL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを決定する。送信されるREはスロットにまたがって反復し得、各送信は反復と呼ばれ、その結果、PRSリソースの中に複数の反復があり得る。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースは同じTRPと関連付けられ、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットの中のDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームと関連付けられる(しかしTRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0140】
[00162]PRSリソースは、擬似コロケーションおよび開始PRBパラメータによっても定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータは、他の基準信号とのDL PRSリソースの任意の擬似コロケーション情報を定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックを伴うQCLタイプDであるように構成され得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックを伴うQCLタイプCであるように構成され得る。開始PRBパラメータは、参照点Aに関するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBという粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0141】
[00163]PRSリソースセットは、スロットにわたって、同じ周期、同じのミューティングパターン構成(もしあれば)、および同じ反復係数を伴う、PRSリソースの集合である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての反復が送信されるように構成される1つ1つの時間が、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」は、各PRSリソースに対する指定された数の反復、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、その結果、指定された数の反復が指定された数のPRSリソースの各々に対して送信されると、インスタンスが完成する。インスタンスは、「機会」と呼ばれることもある。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成は、UEがDL PRSを測定するのを容易にする(または可能にすらする)ためにUEに提供され得る。
【0142】
[00164]PRSの複数の周波数レイヤは、レイヤの帯域幅のいずれか一つ一つよりも大きい有効な帯域幅を与えるためにアグリゲートされ得る。(連続および/または別個であり得る)コンポーネントキャリアの、擬似コロケーションされている(QCLed)、同じアンテナポートを有するなどの基準を満たす複数の周波数レイヤは、(DL PRSおよびUL PRSのための)より大きい有効なPRS帯域幅を与えるためにステッチングされ、増加した到着時間測定精度を生じ得る。ステッチングは、ステッチングされたPRSが、単一の測定から取られたものとして扱われ得るように個々の帯域幅断片にわたるPRS測定値を組み合わせることを備える。QCLedされると、異なる周波数レイヤは同様に挙動し、PRSのステッチングがより大きい有効な帯域幅をもたらすことが可能になる。アグリゲートされたPRSの帯域幅またはアグリゲートされたPRSの周波数帯域幅と呼ばれることがあるより大きい有効な帯域幅は、(たとえば、TDOAの)より良い時間領域解像度を提供する。アグリゲートされたPRSは、PRSリソースの集合を含み、アグリゲートされたPRSの各PRSリソースは、PRS構成要素と呼ばれることがあり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上でまたは同じ帯域の異なる部分上で送信され得る。
【0143】
[00165]RTT測位は、TRPによってUEに、およびUE(RTT測位に参加している)によってTRPに送られる測位信号をRTTが使用するという点で、アクティブな測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送り得、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送り得る。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調した測位が使用され得、UEは、各TRPに対する測位のための別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される測位のための単一のUL-SRSを送る。マルチRTTに参加するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプしているUE(サービスされるUE、TRPはサービングTRPである)を探し、近隣TRP(近隣UE)にキャンプしているUEも探す。近隣TRPは、単一のBTS(基地トランシーバ局)(たとえば、gNB)のTRPであり得るか、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであり得る。マルチRTT測位を含むRTT測位では、RTTを決定するために使用される(およびしたがって、UEとTRPとの間の距離を決定するために使用される)測位信号ペアに関するPRS/SRS中の測位信号に関するDL-PRS信号およびUL-SRSは、互いに時間的に近くに存在することがあり、その結果、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPのクロックドリフトによる誤差が許容可能な限界内にある。たとえば、測位信号ペアに関するPRS/SRS中の信号は、互いの約10ms内で、それぞれTRPおよびUEから送信され得る。測位に関するSRSがUEによって送られ、測位に関するPRSとSRSとが互いに時間的に近くで搬送されると、特に、多くのUEが同時に測位を試みる場合、(過剰なノイズなどを引き起こし得る)無線周波数(RF)信号輻輳が生じ得ること、および/または、多くのUEを同時に測定することを試みているTRPにおいて算出輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0144】
[00166]RTT測位は、UEベースまたはUE支援であり得る。UEベースRTTでは、UE200は、TRP300までの距離とTRP300の既知のロケーションとに基づいて、RTTと、TRP300の各々までの対応する距離と、UE200の位置とを決定する。UE支援型のRTTでは、UE200は、測位信号を測定し、測定値情報をTRP300に提供し、TRP300はRTTおよび距離を決定する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえばサーバ400までの距離を提供し、サーバは、たとえば異なるTRP300までの距離に基づいて、UE200の位置を決定する。RTTおよび/または距離は、UE200から信号を受信したTRP300によって、1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400と組み合わせてこのTRP300によって、または、UE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって決定され得る。
【0145】
[00167]様々な測位技法が5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNRネイティブの測位方法は、DLのみの測位方法、ULのみの測位方法、およびDL+ULの測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAとDL-AoDとを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAとUL-AoAとを含む。組み合わせられたDL+ULベースの測位方法は、1つの基地局を伴うRTTと、複数の基地局を伴うRTT(マルチRTT)とを含む。
【0146】
[00168](たとえば、UEについての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の既知のロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0147】
[00169]RIS反射を使用する環境
[00170]
図5を参照すると、ワイヤレス通信環境500は、サーバ505と、TRP510、511と、再構成可能なインテリジェント表面(RIS)520、521と、UE530、531、532と、障害物540(たとえば、RF信号を抑制/遮断する建物または他の物体)とを含む。サーバ505はサーバ400の一例であり得、TRP510、511はTRP300の例であり得、UE530、531は、(たとえば、
図6に関して説明したように)本明細書で説明するUE200の例または他のUEの例であり得る。TRP510、511は、それぞれ、少なくともアンテナビーム551、552、553、554、561、562、563、564と通信する(ワイヤレス信号を送信および/または受信する)ように構成される。RIS520、521は、工学設計された電磁(EM)特性を有する人工構造である。RIS520、521は、送信機(たとえば、基地局またはUE)からワイヤレス信号を受信し、受信機(たとえば、基地局またはUE)に向かって、1つまたは複数のビームを介して受信信号を受動的にビームフォーミングし、(たとえば、電力増幅なしに)再送信するように構成され、再送信された信号は反射信号と呼ばれる。RISは、入射信号を所望の方向に反射するように構成され得る。たとえば、RIS520、521の各々は、UE530~532のうちの1つまたは複数など、1つまたは複数の受信機に向かってそれぞれの反射信号を送信するように動的に構成され得る。RIS520は、この例では、ワイヤレス信号を送信および/または受信するためにアンテナビーム571、572、573、574を使用するように構成される。
【0148】
[00171]
図5に示す例では、TRP510は、RIS520、521からの反射信号の方向を制御するために、RIS520、521に接続され、それらを制御するように構成される。図示のように、TRP510は、障害物540がTRP510とUE531との間の見通し線(LOS)方向(たとえば、TRP510からUE531へのビーム552)に沿って配置されていることにより、UE531と直接通信することができない。UE531は、TRP510に対して障害物540の背後に配置され、したがって、TRP510からLOSビーム(ビーム552)を受信することができない。TRP510は、障害物540がカバレッジホール、すなわち、TRP510からの信号が直接到達することができないか、または到達するが、カバレッジホール内のUEによる信号の検出を困難または不可能にするほど十分に減衰され得る地理的エリアを作成することを認識し得る。このシナリオでは、TRP510は、TRP510が現在認識していないデバイスを含む、カバレージホール中のデバイスにカバレージを与えるために、1つまたは複数のRISからの信号をカバレージホール中にバウンスし得る。たとえば、TRP510は、信号556をRIS520に送信し、RIS520を制御して、到来信号をビーム573に反射させて、反射信号576をUE531に向けて送信するために、ビーム551を使用し、それによって、障害物540の周りのUE531と通信し得る。TRP510は、UE531からのUL信号をTRP510へのビーム571に反射するようにRIS520を構成することがある。同様に、TRP510は、信号557をRIS520に送り、到来信号をUE531に向けて反射するようにRIS520を制御し、それによって障害物540の周りのUE531と通信することがある。別の例として、TRP510は、信号558、559をUE530、532に直接送り得る。別の例として、TRP510は、信号560をRIS521に送り、TRP510が1つまたは複数の信号をUE532に直接送ることができる(また、送ることがある)場合であっても、到来信号560をUE532に向けて反射するようにRIS521を制御することがある。
【0149】
[00172]環境500は、1つまたは複数のTRPと、非サービングTRPから、特にUEから遠いTRPから送信されたPRSを聴取または検出する能力を有しないことがある、「NRライト」UEまたは低減能力UE(すなわち、「NR RedCap」UE)などの、1つまたは複数の低ティア(たとえば、低電力、低帯域幅、低アンテナカウント、低ベースバンド処理能力)UEとの間の信号転送を助けるために使用され得る。同様に、低ティアUEから測位するためのSRSの非サービングTRPによる測位測定のためのSRSは、低ティアUEではないUEからの測位測定のためのSRSよりも低い品質であり得る。RIS520、521のうちの1つまたは複数の使用は、TRP510とUE531との間の1つまたは複数の追加の信号の転送を可能にし得る。単一のTRP、ここではTRP510からのRIS520、521の使用は、複数のTRPからの複数の信号で発生し得る同期誤差を低減または除去し得、それは、たとえば、TRP510とUE531との間の信号転送に基づいて測位精度を改善するのを助け得る。
【0150】
[00173]UE530~532のうちの1つまたは複数は、RIS信号反射がない場合のみ(たとえば、UE530)、RIS信号反射がある場合のみ(たとえば、UE531)、RIS信号反射がある場合もしくはない場合(たとえば、UE532)、TRP、たとえば、TRP510のカバレージエリア内にあるか、または(
図5には示されていないが)TRPのカバレージエリア内にないことがある。UE530~532のモビリティに起因して、UE530~532のうちのいずれかは、ある時間にあるカバレージ状況(たとえば、RIS反射がない場合のみ)にあり、別の時間に別のカバレージ状況(たとえば、RIS反射がある場合のみ)にあり得る。また、UEは、それぞれTRP510およびRIS520からの信号のビーム方向に起因して、同じ時間/ロケーションにおいてTRP510から直接とRIS520との両方からの信号を受信および測定することが可能でないことがある。たとえば、UE531は、ビーム551~554の各々においてTRP510によって送信された同期信号(たとえば、SSB(同期信号ブロック))を測定することを試み、ビーム551~554のいずれかからの同期信号を測定することができないが、UE531のビーム581を使用して、RIS520からビーム551中で送られ、ビーム573中で反射された同期信号を測定することが可能であり得る。UE531は、TRP510に向かうLOS方向に向けられたビーム582を適切に使用してビーム573中の信号を測定することが可能でないことがある。
【0151】
[00174]
図1~
図5をさらに参照しながら
図6を参照すると、UE600は、バス640によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ610と、トランシーバ620と、メモリ630とを含む。UE600は、
図6に示されている構成要素を含み得、
図2に示されている構成要素のいずれかなどの1つまたは複数の他の構成要素を含み得、したがって、UE200は、UE600の一例であり得る。たとえば、プロセッサ610は、プロセッサ210の構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ620は、トランシーバ215の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246、またはワイヤレス受信機244およびアンテナ246、またはワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ620は、ワイヤード送信機252および/またはワイヤード受信機254を含み得る。メモリ630は、たとえば、プロセッサ610に機能を実施することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令をもつソフトウェアを含むメモリ211と同様に構成され得る。
【0152】
[00175]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ610に言及し得るが、これは、プロセッサ610が(メモリ630に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するUE600の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ610およびメモリ630)の略記として、機能を実施するUE600に言及し得る。プロセッサ610は(場合によっては、メモリ630と、適宜、トランシーバ620および/またはUE600の1つまたは複数の他の構成要素とともに)、信号測定ユニット650、測定値報告ユニット660、能力ユニット665、電力制御ユニット670、測位のためのSRSユニット675、ビーム管理ユニット680、および/またはPRS要求ユニット690を含み得る。信号測定ユニット650、測定値報告ユニット660、能力ユニット665、電力制御ユニット670、測位のためのSRSユニット675、ビーム管理ユニット680、およびPRS要求ユニット690は、以下でさらに説明され、この説明は、信号測定ユニット650、測定値報告ユニット660、能力ユニット665、電力制御ユニット670、測位のためのSRSユニット675、ビーム管理ユニット680、および/またはPRS要求ユニット690の機能のいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ610、または概してUE600に言及することがあり、UE600は、それらの機能を実施するように構成される。
【0153】
[00176]また
図7を参照すると、ネットワークエンティティ700は、バス740によって互いに通信可能に結合されたプロセッサ710と、トランシーバ720と、メモリ730とを含む。ネットワークエンティティ700は、
図7に示す構成要素を含み得、TRP300がネットワークエンティティ700の一例であり得、および/またはサーバ400がネットワークエンティティ700の一例であり得るように、
図3および/または
図4に示す構成要素のいずれかなどの、1つまたは複数の他の構成要素を含み得る(たとえば、ネットワークエンティティ700は、TRPおよび/またはサーバ構成要素を備え、TRPおよび/またはサーバ機能を実施するように構成され得る)。たとえば、トランシーバ720は、トランシーバ315および/またはトランシーバ415の構成要素のうちの1つまたは複数、たとえば、アンテナ346およびワイヤレス送信機342および/もしくはワイヤレス受信機344、ならびに/またはアンテナ446およびワイヤレス送信機442および/もしくはワイヤレス受信機444を含み得る。同じくまたは代替的に、トランシーバ720は、ワイヤード送信機352、ワイヤード受信機354、ワイヤード送信機452、および/またはワイヤード受信機454を含み得る。メモリ730は、たとえば、プロセッサ710に機能を実施することを行わせるように構成されたプロセッサ可読命令を有するソフトウェアを含む、メモリ311および/またはメモリ411と同様に構成され得る。本明細書の説明では、ネットワークエンティティ700は、TRP510とサーバ505の両方を含むと仮定される。
【0154】
[00177]本明細書の説明は、機能を実施するプロセッサ710に言及し得るが、これは、プロセッサ710が(メモリ730に記憶された)ソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合などの他の実装形態を含む。本明細書の説明は、機能を実施するネットワークエンティティ700の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ710およびメモリ730)の略記として、機能を実施するネットワークエンティティ700に言及し得る。プロセッサ710は(場合によっては、メモリ730と、適宜、トランシーバ720およびネットワークエンティティ700の1つまたは複数の他の構成要素とともに)、信号割振りユニット750と、ビーム管理ユニット760と、信号測定ユニット770とを含み得る。信号割振りユニット750、ビーム管理ユニット760、および信号測定ユニット770は、以下でさらに説明され、説明は、信号割振りユニット750、ビーム管理ユニット760、および/または信号測定ユニット770の機能のうちのいずれかを実施するものとして、概してプロセッサ710、または概してネットワークエンティティ700に言及することがあり、ネットワークエンティティ700は、それらの機能を実施するように構成される。
【0155】
[00178]非RIS反射信号およびRIS反射信号
[00179]非RIS反射信号およびRIS反射信号を用いた異なるカバレージエリアのサービスを容易にするために、異なるカバレージエリアに対応する非RIS反射信号およびRIS反射信号に対して異なるタイプの信号が使用され得る。したがって、たとえば、信号割振りユニット750は、RIS520、521によって反射されるべき信号のためのリソースをTRP510とUE531との間に割り振り、RISによる反射なしにTRP510とUE530、532との間で転送されるべき信号のためのリソースを割り振るように構成される。非RIS反射DL信号(LOS信号)は、タイプ1のDL信号と呼ばれることがあり、RIS反射信号は、タイプ2のDL信号と呼ばれることがある。たとえば、信号556および信号557は、タイプ2のDL信号であり、信号558、559は、タイプ1のDL信号である。タイプ1のDL信号および/またはタイプ2のDL信号は、基準信号(たとえば、PRS、SSB、CSI-RS(チャネル状態情報基準信号)など)などの様々な信号を含み得る。タイプ1およびタイプ2のDL信号は、1つまたは複数の異なる送信特性値(たとえば、異なるキャリア周波数、異なる周波数レイヤ、異なる反復係数、異なる帯域幅、異なるビーム、異なるタイミング(たとえば、異なるスロット、異なるシンボルセット(たとえば、持続時間)、異なる時間オフセットなど)など)、および/または異なるコードワードを有し得る(すなわち、異なる信号タイプに適用される異なるコードワードを有する)。タイプ2のDL信号は、通常、受信時にタイプ1のDL信号よりも低い電力であり、タイプ2の信号を受信および測定する際に受信機(たとえば、UE)を支援するために、タイプ1の信号よりも大きい反復係数を用いて信号割振りユニット750によって構成され得る。したがって、タイプ2の反復は、より多くの反復の統合を容易にして信号測定を容易にするために、より多くおよび/またはより頻繁に反復され得る。反復係数は、実装形態、たとえば、TRP、RIS、および妨害物のロケーションの知識に依存し得る。ロケーションサーバ(たとえば、サーバ505)は、TRPおよびRISのロケーションと、TRPおよびRISが信号を向けることができる場所とを記憶し得る。RISが移動され得る間、サーバは、RISの現在のロケーションを記憶させ得る(たとえば、RISが移動されていることに応答して、また場合によってはRISが静止している間にしきい値時間が経過したことなどに応答して、適宜更新される)。タイプ1のDL信号のビームは、たとえば、タイプ1のDL信号のビームがタイプ2のDL信号のビームよりも長い距離にわたって送信されることに起因して、タイプ2のDL信号のビームによってカバーされるエリアよりも大きいエリアをカバーし得る。
【0156】
[00180]タイプ1のDL信号は、それらの送信TRPに関連付けられ、タイプ2のDL信号は、それらの送信TRPとそれらの反射RISとに関連付けられる。たとえば、信号割振りユニット750は、TRP510のTRP IDを含むようにタイプ1の信号を生成して送信することがあり、TRP510のTRP IDと、タイプ2の信号が送られ、タイプ2の信号が反射されるそれぞれのRISのRIS IDとを含むように各タイプ2の信号を生成して送信することがある。たとえば、信号556は、TRP510のTRP IDとRIS520のRIS IDとを含み得、信号557は、TRP510のTRP IDとRIS521のRIS IDとを含み得る。信号割振りユニット750は、TRP IDとそれぞれのRIS IDとを使用して、タイプ2の信号、たとえば、信号556、557をスクランブルする(すなわち、TRP IDとRIS IDとを、PRSなどの信号の擬似ランダムシーケンスを生成するためのシードとして使用する)ように構成され得る。UE600の信号測定ユニット650は、それぞれのTRP IDおよびRIS IDを使用して各擬似ランダムタイプ2の信号(たとえば、タイプ2のPRS)をデスクランブルするように構成され得る。複数のRIS、たとえば、TRP510に関連付けられたRIS520、521が単一のTRPに関連付けられ得るので、RISのうちの1つがサービングRISとして選択され得、次いで、1つまたは複数の他のRISの各々が近隣RISになる(また、RISがサービングRISであるか、または近隣RISであるかは、経時的に変化し得る)。
【0157】
[00181]ビーム管理ユニット760は、信号を送信するためのビームを選択することができ、送信された信号中でビーム情報を与え得る。たとえば、ビーム管理ユニット760は、送信された信号のQCLタイプに関する表示を与えるように構成され得る。たとえば、ビーム管理ユニット760は、送信されるソース信号に、当該ソース信号がDL-PRSとのQCL-タイプCまたはQCL-タイプDであることを示すQCL情報を含み得る。ネットワークエンティティ700は、タイプ1のDL-PRSについて、サービングTRPもしくは近隣TRPからのタイプ1のSSBソース信号のためのQCL-タイプC、またはサービングTRPもしくは近隣TRPからのタイプ1のDL-PRSソース信号もしくはタイプ1のSSBソース信号のためのQCL-タイプDをサポートするように構成され得る。ネットワークエンティティ700は、タイプ2のDL-PRSについて、サービングRISもしくは近隣RISからのタイプ2のSSBソース信号のためのQCL-タイプC、またはサービングRISもしくは近隣RISからのタイプ2のDL-PRSソース信号もしくはタイプ2のSSBソース信号のためのQCL-タイプDをサポートするように構成され得る。QCL-タイプDは、共通のダウンリンク到来角(たとえば、支配的AoAおよび平均AoA)を有する異なるアンテナポートを使用する送信を指す。QCL-タイプCは、共通のドップラーシフトおよび平均遅延を有する異なるアンテナポートを使用する送信を指す。
【0158】
[00182]また
図8を参照すると、ネットワークエンティティ700のビーム管理ユニット760は、測定されるべきソース信号を有するTRP810から複数のソース信号ビーム820、821、822を送信するように構成される。ソース信号は、様々な信号、たとえば、SSB、PRS、CSI-RSなどのいずれかであり得る。プロセッサ710は、LPPを通して、近隣TRP上でのSSB送信のための時間周波数ロケーションを与えることができる。ビーム管理ユニット760は、場合によっては信号割振りユニット750と組み合わせて、UEとの接続を確立するために同期信号(たとえば、SSB)を送信するように構成される。UE830、たとえば、信号測定ユニット650は、同期信号を測定し、同期信号を受信したことに基づいてTRP810との通信を確立し得る。UE600の能力ユニット665は、UE600が測定することができるソース信号の量を示す能力報告を提供することがある。TRP810、たとえば、信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、ソース信号ビーム、たとえば、ソース信号(たとえば、SSB、PRS)を送信するために使用されるべきソース信号ビーム820~822と、ソース信号ビーム820~822中で送られるべきソース信号のためのそれぞれのリソース割振りとを示す情報をUE830に送信し得る。ネットワークエンティティ700は、UEが測定することできる能力報告中で示されたビームの量以下の数のソース信号ビームを使用してソース信号を送信し得る。たとえば、UE830の信号測定ユニット650は、1つまたは複数の受信ビーム(たとえば、受信ビーム825)を使用してソース信号を測定し、ソース信号ビーム820~822のうちのどれからソース信号が最良の品質(たとえば、最も高いRSRP)で測定されたかを決定するように構成される。測定値報告ユニット660は、最高品質測定値が決定されたソース信号ビーム820~822を示す報告をネットワークエンティティ700に送信するように構成される。測定値報告ユニット660が同じセットからのRSリソース上でRS RSRP測定値(たとえば、SSB RSRPまたはPRS RSRP)を報告するとき、測定値報告ユニット660は、どのRS RSRP測定値が同じ受信ビームを使用して測定されたかを示し得る。
【0159】
[00183]ソース信号ビーム820~822は、それぞれのDL-PRSビーム840、841、842とQCLedされ、したがって、DL-PRSは、最高品質測定値が決定されたソース信号ビーム820~822としてUEによって示されたソース信号ビーム820~822とQCLedされたPRSビーム840~841とともに、ビーム管理ユニット760によって送られ得る。ソース信号ビーム820~822はそれぞれ、ソース信号インデックス番号(たとえば、ソース信号がSSBである場合にはSSBインデックス)を有する。異なるビームに関連付けられた複数のソース信号が単一のDL-PRSを用いてQCLedされる場合、同じインデックスが複数のソース信号のために使用される(たとえば、SSBを有するQCL-タイプCおよびQCL-タイプDであるDL-PRSのための同じSSBインデックス)。2つのタイプ1のPRS間のQCL関係は、同じTRPに関連付けられたPRSリソースのために提供され得、2つのタイプ2のPRS間のQCL関係は、同じRISに関連付けられたPRSリソースのために提供され得る。上記で説明したように、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のDL-PRSの場合、サービングまたは近隣TRPからのタイプ1のSSBソース信号のためのQCL-タイプC、あるいはサービングまたは近隣TRPからのタイプ1のDL-PRSソース信号、またはタイプ1のSSBソース信号のためのQCL-タイプDをサポートし得る。また、上記で説明したように、ネットワークエンティティ700は、タイプ2のDL-PRSの場合、サービングまたは近隣RISからのタイプ2のSSBソース信号のためのQCL-タイプC、あるいはサービングまたは近隣RISからのタイプ2のDL-PRSソース信号またはタイプ2のSSBソース信号のためのQCL-タイプDをサポートし得る。
【0160】
[00184]タイプ2の(すなわち、RIS反射)PRSのためのQCLの場合、ネットワークエンティティ700および/またはUE600は様々なガイドラインに従い得る。たとえば、ネットワークエンティティ700は、同じRISに関連付けられたPRSリソースに対してのみ、2つのPRSリソース間のQCL関係を与え得る。1つのPRSと別のPRSとの間のQCLが有効であるために、両方のPRSが同じRISを通過する。別の例として、UE600は、ネットワークエンティティ700からのLPPを通して、RIS上でのSSB送信のための時間周波数ロケーションが与えられることを予想し得る。LPPを通して提供される時間周波数情報は、UE600がSSBを探索するのを助け得る。別の例として、タイプ2のPRSがSSBを有するQCL-タイプCまたはQCL-タイプDソースを有する場合、同じSSBインデックスが使用される。したがって、異なるビームに関連付けられた複数のソース信号が単一のDL-PRSを用いてQCLedされる場合、同じインデックスが複数のソース信号のために使用される(たとえば、SSBを有するQCL-タイプCおよびQCL-タイプDであるDL-PRSのための同じSSBインデックス)。
【0161】
[00185]UE600は、後続のPRSを処理する際に、ソース信号とともに与えられたQCL情報を使用しても、使用しなくてもよい。ネットワークエンティティ700は、UE600が測定するソース信号(たとえば、SSB、PRS、CSI-RSなど)とともにQCL情報を与える。UE600、たとえば、信号測定ユニット650は、最高品質測定値、たとえば、最も高く測定されたRSRPを有するソース信号を決定し、測定値報告ユニット660は、最高品質測定値に対応するソースビームを示すメッセージをネットワークエンティティ700に送信する。ネットワークエンティティ700、たとえば、信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、最高品質測定値を生じるソース信号ビームに対応するビーム、すなわち、このソース信号ビームとともにQCLedされるPRSビームとともにPRSを送信する。UE600、たとえば、信号測定ユニット650は、PRS信号の処理に影響を及ぼすためにQCLタイプ情報を使用し得る。たとえば、PRSが測定されたソース信号を用いてQCLタイプであることを知ると、信号測定ユニット650は、PRSのためのAoDを決定することなしに(たとえば、ソース信号のAoDをPRSのためのAoDとして使用して)ソース信号から決定されたAoDを使用し得る。別の例として、PRSが測定されたソース信号を有するQCL-タイプCであることを知ると、信号測定ユニット650は、ソース信号のドップラーシフトおよび/または平均遅延を、それぞれ、PRSのためのドップラーシフトおよび/または平均遅延として使用し得る。しかしながら、UE600は、QCL情報を活用する必要はなく、ソース信号のそのような測定値とは無関係にAoA、ドップラーシフト、および/または平均遅延を決定することができる。
【0162】
[00186]信号測定ユニット650は、非RIS反射PRSとRIS反射PRSとを測定するように構成され得、あるタイプのPRSの測定を別のタイプのPRSよりも優先し得る。たとえば、信号測定ユニット650は、最初にタイプ1のPRSを探索し、タイプ1のPRSを測定することに失敗したことに応答して、タイプ2のPRS(のみ)を探索し得る。別の例として、信号測定ユニット650は、UE600が、タイプ2のPRSが許容可能な品質で測定される可能性が低いかまたは測定されることが不可能である場所に配置されていること、UE600が、信号測定ユニット650が少なくともしきい値品質でタイプ1のPRSを測定することが可能である場所に配置されていること、および/またはタイプ2のPRSの測定が不要であることに基づいて、1つまたは複数のタイプ2のPRSを測定することを回避し得る。UE600は、たとえば、UE600がタイプ1のPRSを非常に良好に測定することができるように、
図5に示されたTRP510に対するUE530など、TRPとともにLOS中に配設され得る。別の例として、UE600は、UE600がRIS520からのタイプ2のPRSを十分な品質で測定する可能性が低いか、またはRIS520からのタイプ2のPRSをまったく測定することができないように、
図5に示されたRIS520に対するUE530などの、RISからブロックされたロケーションに配設され得る。別の例として、UE600が同じロケーション、たとえば、
図5に示されているUE532のロケーションにおいてタイプ1のPRSとタイプ2のPRSとを測定することができた場合でも、信号測定ユニット650は、たとえば、それを行うことが随意である(たとえば、タイプ2のPRS測定なしに所望の精度でロケーションを決定するための十分な測定値情報が存在するか、またはタイプ1の測定が、たとえば、少なくともしきい値品質で、すでに正常に実施されている)場合、タイプ2のPRSを測定することを回避し得る。同様に、信号測定ユニット650は、UE600が、タイプ1のPRSが許容可能な品質で測定される可能性が低いかまたは測定されることが不可能である場所に配置されていること、UE600が、信号測定ユニット650が少なくともしきい値品質でタイプ2のPRSを測定することが可能である場所に配置されていること、および/またはタイプ1のPRSの測定が不要であることに基づいて、タイプ1のPRSを測定することを回避し得る。UE600は、たとえば、UE600がタイプ2のPRSを非常に良好に測定することができるように、
図5に示されたRIS520に対するUE531など、RISとともにLOS中に配設され得る。別の例として、UE600は、UE600が十分な品質を有するTRP510からのタイプ1のPRSを測定する可能性がないか、またはTRP510からのタイプ1のPRSを測定することがまったく不可能であるように、
図5に示されたTRP510に対するUE531など、TRPからブロックされたロケーション中に配設され得る。別の例として、UE600が同じロケーション、たとえば、
図5に示されているUE532のロケーションにおいてタイプ1のPRSとタイプ2のPRSとを測定することができた場合でも、信号測定ユニット650は、たとえば、それを行うことが随意である(たとえば、タイプ1のPRS測定なしに所望の精度でロケーションを決定するための十分な測定値情報が存在するか、またはタイプ2の測定が、たとえば、少なくともしきい値品質で、すでに正常に実施されている)場合、タイプ1のPRSを測定することを回避し得る。1つもしくは複数のタイプ1の測定および/または1つもしくは複数のタイプ2のPRS測定を回避することは、測定のための、また場合によっては測定の処理のための、UE600による電力消費を低減し得る。
【0163】
[00187]測定値報告ユニット660は、PRS測定値を選択的に報告するように構成され得る。たとえば、複数のPRS測定値が利用可能な場合、測定値報告ユニット660は、より低い品質のPRS測定値を報告する前に、より高い品質のPRS測定値を報告してもよいし、またはより低い品質のPRS測定値を報告せずに、より高い品質のPRS測定値を報告してもよい。これは、測定値を報告するためのUE600による電力消費と、報告を受信および処理するためのネットワークエンティティによる電力消費の両方を低減するのを助け得る。より高い品質の測定値を最初に報告することは、より低い品質の測定値がより高い品質の測定値の前に報告された場合よりも速くしきい値品質を用いて位置を決定することを容易にすることによって、(位置決定の)レイテンシを低減するのを助け得る。同じくまたは代替的に、測定値報告ユニット660は、(たとえば、上記で説明したように、測定が回避されているので)PRS測定値(たとえば、タイプ1のPRS測定値またはタイプ2のPRS測定値)が報告されないことを報告し得る。したがって、UE600は、PRS測定値を報告しないことによって電力を節約し得、レイテンシは、ネットワークエンティティ700が、測定値報告ユニット660が送信しないPRS測定値報告を待つことを回避することによって改善され得る。
【0164】
[00188]
図1~
図8をさらに参照しながら
図9を参照すると、RISを使用して、および使用せずに測位信号測定値を取得し、報告するためのシグナリングおよびプロセスフロー900は、図示された段階を含む。フロー900は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。フロー900は、ネットワークエンティティ700と、RIS901と、RISカバレージではなくLOSセルカバレージ中にあり得るか、LOSセルカバレージではなくRISカバレージ中にあり得るか、またはLOSセルカバレージおよびRISカバレージ中にあり得るUE902との間の信号転送を示す。説明は、ネットワークエンティティとUE902との間で信号が正常に転送されるが、たとえば、ネットワークエンティティ700および/または1つもしくは複数の障害物に対するUE902のロケーションに応じて、1つまたは複数の信号が正常に転送されないことがあると仮定し得る。
【0165】
[00189]段階910において、ネットワークエンティティ700は、UE902との通信を確立するためにUE902に同期信号を送信することを試みる。ネットワークエンティティ700、たとえば、TRP510は、UE902が受信することが可能であるか、または可能でないことがあるRIS901(たとえば、RIS521)を介して、タイプ1(非RIS反射)の同期信号911を送信し得、および/またはタイプ2(RIS反射)の同期信号912を送信し得る。UE902は、UE530のロケーションにあり、タイプ1の同期信号911のみを受信することが可能であり得るか、またはUE531のロケーションにあり、タイプ2の同期信号912のみを受信することが可能であり得るか、またはUE532のロケーションにあり、同期信号911と912の両方を受信することが可能であり得る。
【0166】
[00190]段階920において、UE902は、能力ユニット665がネットワークエンティティ700に能力報告921および/または能力報告922を送信することによって、UE902が受信した同期信号911、912に応答する。能力報告922は、送られる場合、RIS901を介してネットワークエンティティ700に送られる。能力報告921、922は、とりわけ、タイプ2のDL信号、たとえば、タイプ2のソース信号およびタイプ2のDL-PRSを受信するUE902の能力を示し得る。能力報告921、922は、UE902がタイプ1のDL信号およびタイプ2のDL信号を測定および報告するように構成されていることを示し得る。能力報告921、922は、タイプ2のDL信号の測定値を報告し、タイプ1のDL信号を測定および報告するためのUE902の構成が暗黙的である状態で、UEがタイプ2のDL信号を測定するように構成されるという明示的表示を含み得る。
【0167】
[00191]段階930において、ネットワークエンティティ700は、1つまたは複数のソース信号ビームスケジュールおよび対応するソース信号ビームを送信することによって、能力報告921、922のうちの1つまたは複数を受信したことに応答する。信号割振りユニット750は、能力報告921を受信したことに応答して、タイプ1のソース信号ビームスケジュール931を送信することができ、能力報告922を受信したことに応答して、タイプ2のソース信号ビームスケジュール932を送信することがある。スケジュール931、932は、ネットワークエンティティ700によって送られるソース信号のリソースおよびビームを示す。ネットワークエンティティ700のビーム管理ユニット760は、スケジュール931が送られた場合にタイプ1のソース信号ビーム933を使用して、および/またはスケジュール932が送られた場合にタイプ2のソース信号ビーム934を使用して、ソース信号を送信する。ビーム933は、たとえば、アンテナビーム551~554であり得、ビーム934は、たとえば、ビーム571~574であり得る(ネットワークエンティティ700は、ビーム551中でソース信号をRIS520に送信し、ネットワークエンティティ700は、ビーム571~574を使用してソース信号を送信するようにRIS520を制御する)。ビーム934中のソース信号は、ソース信号に対応するPRSをそれぞれ送信および反射する、TRPおよびRIS901のTRP IDおよびRIS IDを含み得る。
【0168】
[00192]段階940において、UE902は、タイプ1の測定ビーム報告941および/またはタイプ2の測定ビーム報告942を送信する。信号測定ユニット650は、スケジュールされたビームのソース信号を測定することを試み、段階930において受信されたソース信号ビームに対応する測定ビーム報告941、942を送信する。測定ビーム報告941は、送られた場合、最高品質(たとえば、最も強いRSRP)のタイプ1のソース信号測定値に対応するタイプ1のソース信号ビーム933を示し、測定ビーム報告942は、送られた場合、最高品質のタイプ2のソース信号測定値に対応するタイプ2のソース信号ビーム934を示す。測定ビーム報告941、942は、PRS(および/または他の信号)をUE902に送信するためにどのビームを使用すべきかに関する表示をネットワークエンティティ700に与える。
【0169】
[00193]段階950において、ネットワークエンティティ700は、DL-PRSをUE902に送信する。ビーム管理ユニット760は、測定ビーム報告941、942によって示されたソース信号ビーム933、934に対応する(それらとQCLedされる)PRSビームを決定する。信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、決定されたビームに基づいてPRSリソースを割り振り、タイプ1のDL-PRSスケジュール951および/またはタイプ2のDL-PRSスケジュール952をUE902に送信し、その後にタイプ1のDL-PRS953および/またはタイプ2のDL-PRS954が続く。
【0170】
[00194]段階960において、UE902は、PRS953、954を測定し得る。PRS953、954のうちの1つのみがUE902に送られる場合、信号測定ユニット650は、受信されたPRS953、954を測定する(または少なくとも測定することを試みる)。DL-PRS953、954の両方がUE902に送られた場合、UE902は、DL-PRS953、954を選択的に測定し、たとえば、別のDL-PRSがすでに測定されているか、または少なくともしきい値品質ですでに測定されている場合など、1つのDL-PRSの測定を回避し得る。DL-PRS953、954の両方がUE902に送られ、それによって測定された場合、UE902は、タイプ1のDL-PRS953の測定に優先度を与え、たとえば、タイプ2のDL-PRSの測定よりもタイプ1のDL-PRS953の測定を優先し、および/またはタイプ2のDL-PRS954の測定の報告よりもタイプ1のDL-PRS953の測定の報告を優先し得る。
【0171】
[00195]段階970において、UE902は、タイプ1のPRS測定値報告971および/またはタイプ2のPRS測定値報告972を送信し得る。DL-PRS953、954のうちの1つのみが測定された場合、測定値報告ユニット660は、測定値報告971、972のうちの適切な1つを送信し得る。両方のDL-PRS953、954が測定された場合、測定値報告ユニット660は、両方の測定値報告971、972を送信し得るか、または測定値報告971、972のうちの1つを選択的に送信し得る(たとえば、より高い品質の測定値報告、またはより高い品質の測定値報告を最初に送信し、他の測定値報告についての要求を待つ、またはタイプ1の測定値報告972を最初に送信し、タイプ2の測定値報告972についての要求を待つなど)。測定値報告971または測定値報告972は、それぞれ、(たとえば、測定が回避されているので)タイプ2のPRS測定値またはタイプ1のPRS測定値が報告されないことを示し得る。測定値報告971、972のいずれかまたは両方は、1つまたは複数のPRS測定値などの位置情報、1つまたは複数の距離、1つまたは複数の擬似距離、1つまたは複数のロケーション推定値、1つまたは複数の速さ、1つまたは複数の速度などの1つまたは複数の処理された測定値情報を含み得る。ネットワークエンティティ700は、UE902に関する位置情報(たとえば、ロケーション推定値、速度、速さなど)を決定するために測定値報告971、972を処理し得る。
【0172】
[00196]
図1~
図9をさらに参照しながら
図10を参照すると、PRS測定方法1000が、図示された段階を含む。しかしながら、方法1000は、一例であり、限定するものではない。方法1000は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0173】
[00197]段階1010において、方法1000は、UEから、UEが第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定するように構成されることを示す能力報告を送信することを含む。たとえば、UE902の能力ユニット665は、UE902がタイプ1の信号とタイプ2の信号とを測定するように構成されていることを示す能力報告921、922の一方または両方をネットワークエンティティ700に送信し得る(および/または1つもしくは複数の他の能力報告を1つもしくは複数の他のネットワークエンティティに送信し得る)。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、能力報告を送信するための手段を備え得る。
【0174】
[00198]段階1020において、方法1000は、TRPから直接受信された第1のタイプのDL-PRS、もしくはRISを介してTRPから受信された第2のタイプのDL-PRS、またはそれらの組合せを測定することを含む。たとえば、UE902は、ネットワークエンティティ700から直接タイプ1のPRS953を測定し(たとえば、UE530はTRP510からタイプ1のPRSを測定するか、またはUE532はTRP510からタイプ1のPRSを測定する)、および/またはRIS901を介してネットワークエンティティ700からタイプ2のPRSを測定し得る(たとえば、UE531はRIS520を介してTRP510からタイプ2のPRSを測定するか、またはUE532はRIS521を介してTRP510からタイプ2のPRSを測定する)。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、アンテナ246およびワイヤレス受信機244)と組み合わされたプロセッサ610は、第1のタイプのDL-PRSもしくは第2のタイプのDL-PRS、またはそれらの組合せを測定するための手段を備え得る。
【0175】
[00199]方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1000は、少なくともしきい値品質を有するUEによる第1のタイプのDL-PRSの測定に応答して、第2のタイプのDL-PRSの測定を無効にすることを備える。たとえば、信号測定ユニット650は、タイプ2のPRSを測定することよりもタイプ1のPRSを測定することを優先し得、少なくともしきい値品質(たとえば、少なくともしきい値RSRP)を有するタイプ1のPRSの測定に基づいてタイプ2のPRSを測定することを回避し得る。プロセッサ610は、場合によってはメモリ630と組み合わせて、DL-PRSの測定を無効にするための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1000は、UEからネットワークエンティティに、UEからの測定値報告が第2のタイプのDL-PRSの測定を欠くことになるという表示を送信することを備える。たとえば、測定値報告ユニット660は、タイプ1の測定値報告971またはタイプ2の測定値報告972中に、それぞれ、タイプ2のPRSまたはタイプ1のPRSの測定値が報告されないという表示を含め得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、DL-PRS測定値報告がDL-PRS、たとえば、第2のタイプのDL-PRSの測定を欠くことになるという表示を送信するための手段を備え得る。
【0176】
[00200]同じくまたは代替的に、方法1000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第2のタイプのDL-PRSを測定することは、UEが少なくともしきい値品質を有する第1のタイプのDL-PRSの測定値を取得することが不可能であることに応答して実施される。たとえば、信号測定ユニット650は、信号測定ユニット650が少なくともしきい値品質(たとえば、少なくともしきい値RSRP)を有するタイプ1のPRSを測定することに失敗した場合にのみ、タイプ2のPRS954を測定し得る。これは、適切な信号測定がすでに行われている場合に信号測定を回避することによってエネルギーを節約するのに役立ち得る。別の例示的な実装形態では、第1のタイプのDL-PRSと第2のタイプのDL-PRSとを測定することは、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得することを備え、方法1000は、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより高い測定品質を有するかをより高い品質の測定値として決定することと、第1の測定値または第2の測定値のうちのどちらがより低い測定品質を有するかをより低い品質の測定値として決定することと、より低い品質の測定値をネットワークエンティティに送信するよりわずかでも前であれば、より高い品質の測定値をUEからネットワークエンティティに送信することとを備える。たとえば、信号測定ユニット650は、第1のPRS測定値を決定するためにタイプ1のPRS953を測定し、第2のPRS測定値を決定するためにタイプ2のPRSを測定し、仮に他の測定値が送信される場合、他の測定値を送信する前に、第1および第2のPRS測定値のうちのより高品質の測定値を送信し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第1のタイプのDL-PRSの第1の測定値と第2のタイプのDL-PRSの第2の測定値とを取得するための手段を備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、より高い品質の測定値およびより低い品質の測定値を決定するための手段を備えることができ、場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、仮により低い品質の測定値の前により高い品質の測定値を送信するための手段を備えることがある。別の例示的な実装形態では、方法1000は、TRPの識別情報とRISの識別情報とに基づいて第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルすることを備える。たとえば、信号測定ユニット650は、(たとえば、ソース信号ビーム934からの)TRP IDおよびRIS IDを、PRSを測定するための擬似ランダムシーケンスを生成するためのシードとして使用し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、第2のタイプのDL-PRSをデスクランブルするための手段を備え得る。
【0177】
[00201]
図1~
図9をさらに参照しながら
図11を参照すると、測位基準信号を提供する方法1100は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1100は、一例であり、限定するものではない。方法1100は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0178】
[00202]段階1110において、方法1100は、ネットワークエンティティから、第1のタイプのDL-PRSの第1のDL-PRSを送信することを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のPRS953をUE902に送信する。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1のDL-PRSを送信するための手段を備え得る。
【0179】
[00203]段階1120において、方法1100は、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプのDL-PRSの第2のDL-PRSを送信することを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700は、タイプ2のPRS954をUE902に送信する。プロセッサ710は、(たとえば、タイプ2の測定ビーム報告942に応答して)メモリ730からRIS901のロケーションにアクセスして、ネットワークエンティティに対するRISの方向を決定することがある。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、RISの方向を決定するための手段を備え得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第2のDL-PRSを送信するための手段を備え得る。
【0180】
[00204]方法1100の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1100は、ネットワークエンティティの識別情報とRISの識別情報とを使用して第2のDL-PRSをスクランブルすることを備え得る。たとえば、プロセッサ710は、DL-PRSの擬似ランダムシーケンスを生成するためのシードとしてTRP IDとRIS IDとを使用し得る。場合によってはメモリ730と組み合わされたプロセッサ710は、第2のDL-PRSをスクランブルするための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、第2のDL-PRSを送信することは、第1のDL-PRSよりも高いインスタンス当たりの反復数で第2のDL-PRSを送信することを備える。プロセッサ710は、たとえば、(受信時の)より低電力のPRSの測定を容易にするために、第2のDL-PRSがより頻繁に反復されるように、第1のDL-PRSおよび第2のDL-PRSのための反復係数を使用し得る。別の例示的な実装形態では、第2のDL-PRSを送信することは、第1のDL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のDL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のDL-PRSとは異なる1つまたは複数のタイミング特性、または第1のDL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて第2のDL-PRSを送信することを備える。
【0181】
[00205]同じくまたは代替的に、方法1100の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1100は、第1のタイプのソース信号のうちの第1のソース信号を送信することと、第2のタイプのソース信号のうちの第2のソース信号をRISに送信することとを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700は、タイプ1およびタイプ2のソース信号(たとえば、SSB、PRS、CSI-RSなど)を送信することがある。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1のソース信号と第2のソース信号とを送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1100は、ネットワークエンティティにおいて、UEから、受信されたソース信号に対応する第1の送信ビームを示す表示を受信することと、第1の送信ビームに対する第2の送信ビームのQCLタイプを示すQCL表示をUEに送信することとを備え、第1のDL-PRSまたは第2のDL-PRSのうちの1つは、第1の送信ビームとQCLedされた第2の送信ビームを使用してUEに送信される。たとえば、ネットワークエンティティ700は、測定ビーム報告941、942の一方または両方を受信することがある。送信ビームの表示は、明示的(たとえば、ビームID)または暗黙的(たとえば、信号IDとビームIDとのマッピングを有するネットワークエンティティ700との信号ID)であり得る。ネットワークエンティティ700は、送信ビームの表示が受信される前にQCL表示を送信し得、たとえば、複数の送信ビーム中でソース信号とともにそれぞれのQCL情報を送信し、UEは、ソース信号情報からQCL情報を収集する。ネットワークエンティティ700は、示された送信ビームとQCLedされたそれぞれのビームを使用して、タイプ1のPRS953および/またはタイプ2のPRS954を送信する。複数の送信ビームも示され、複数のPRSが対応する送信ビームとともに送信され得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機344およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1の送信ビームの表示を受信するための手段を備え得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、QCL表示を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1100は、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプのソース信号の第3のソース信号を送信することと、第2のソース信号は、第1の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされ、第3のソース信号は、第2の擬似コロケーションタイプを有する第2のDL-PRSと擬似コロケーションされる、第2のソース信号と第3のソース信号とを同じインデックス番号で送信することとを備える。たとえば、タイプ2のPRSは、1つのソース信号(たとえば、SSB)とのQCL-タイプC関係と、別のソース信号(たとえば、別のSSB)とのQCL-タイプD関係とを有し、両方のソース信号のために示される同じソースインデックス(たとえば、SSBインデックス)を有し得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第2のソース信号と第3のソース信号とを送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1100は、ネットワークエンティティからUEに、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信することを備える。たとえば、プロセッサ710は、LPPを使用してトランシーバ720を介してUE902にタイミングおよび周波数情報を送信し得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第2のタイプのソース信号のタイミングおよび周波数を送信するための手段を備え得る。
【0182】
[00206]RIS支援測位のためのアップリンクPRS
[00207]UE600は、タイプ1(非RIS反射)またはタイプ2(RIS反射)信号として、測位のためのSRSとも呼ばれるUL-PRSを送信するように構成され得る。UL-PRSは、たとえば、異なるキャリア周波数、異なる帯域幅、異なるビーム、異なる時間特性、および/または異なるコードワードを用いて、タイプ1の信号とタイプ2の信号とについて異なるように構成され得る。タイプ1およびタイプ2のUL-PRSは、それぞれタイプ1およびタイプ2のDL-PRSと同様に構成され得る。
【0183】
[00208]
図6および
図7をさらに参照しながら
図12を参照すると、開ループ電力制御は、測位のためのSRSを送信するためのUE1230の送信電力を設定する(たとえば、調整する)ためにサポートされ得る。たとえば、信号割振りユニット750は、DL経路損失基準として、たとえば、それぞれQCL基準信号1212および経路損失基準信号1222の一部として使用されるように、サービングセル、たとえば、TRP1210、または近隣セル、たとえば、TRP1220のDL-PRSまたはSSBを構成することをサポートし得る。プロセッサ610は、経路損失を決定するために、既知の送信電力を有する受信された基準信号の電力を測定し、UE600の、たとえば、測位のためのSRSの送信電力を設定するために経路損失を使用する。DL経路損失基準として使用されるべきDL-PRSの場合、プロセッサ710は、(たとえば、同じまたは別個の信号中で)DL-PRSとともにPRSリソース電力パラメータ(すなわち、DL-PRSの送信電力)を与え得る。電力制御ユニット670は、DL経路損失基準信号からダウンリンク経路損失を決定するように構成される。電力制御ユニット670は、電力制御ユニット670がDL経路損失基準信号からダウンリンク経路損失を決定することに失敗した場合、経路損失を決定するために別の信号を使用するように構成され得る。たとえば、電力制御ユニット670は、提供されたDL経路損失基準信号からダウンリンク経路損失を決定することに失敗したことに応答して、UE600がMIB(マスタ情報ブロック)を取得するために使用するSSBからの基準信号リソースを経路損失基準信号として使用し得る。電力制御ユニット670は、TRP1210、1220の各々からUE1230へのDL経路損失を使用して、SRS1232、1234をそれぞれTRP1210、1220に送信するための送信電力を決定する。電力制御ユニット670は、UE600がPUSCH/PUCCHおよび他のSRS送信のために維持し得るサービングセルごとの最大4つの経路損失推定値とは異なる、測位のためのSRSリソースセットにわたる最大N個の別個の経路損失推定値を決定し得るが、ここで、たとえば、N={0,4,8,16}である。
【0184】
[00209]UE600は、測位のためのSRSのためのビームと1つまたは複数の他のビームとの間の空間関係をサポートし得る。たとえば、ビーム管理ユニット680は、SRS測位のためのビームとDL RSビームおよび/または別の測位のためのSRSビームとの間の関係をサポートし得る(たとえば、測位のためのSRSのための複数のリソース間の空間関係をサポートし得る)。ビーム管理ユニット680は、測位のためのSRSのために使用すべきAoDを決定するために、DL-RSの決定されたAoAと、DL RSのAoAと測位のためのSRSのAoDとの間の空間関係とを使用し得る。たとえば、ビーム管理ユニット680は、送信ビームの、DL-RSを受信した受信ビームとの関係に応じて、測位のためのSRSを送信するための送信ビームを選択し得る。
【0185】
[00210]
図1~
図7をさらに参照しながら
図13を参照すると、ワイヤレス通信環境1300は、環境500と同様であるが、構成要素がより少なく、サーバ1305と、TRP1310と、RIS1320と、UE1330、1331と、障害物1340とを含む。サーバ1305は、サーバ400の一例であり得、TRP1310は、TRP300の一例であり得、UE1330、1331は、UE600の例であり得る。セルカバレージ内にあるがRISカバレージ内にないUE、たとえば、UE1330に対して、信号測定ユニット650は、RIS1320によって反射されたDL RSを受信することができない、および/または、少なくともしきい値品質でRISによって反射されたDL-RSを測定することができないことがある。したがって、電力制御ユニット670は、測位のためのSRSのための送信電力を決定するために、TRP1310によって送信され、RIS1320によって反射されたDL-RSを使用することができないことがある。ビーム管理ユニット680は、測位のためのSRSを送信するために使用すべきビームを決定するためにRIS反射DL-RSを使用することができないことがある。同様に、TRP1310のセルラーカバレージホール中のUE、たとえば、UE1331は、TRP1310への反射のためにRIS1320に送信されるべき測位のためのSRSのために使用すべき送信電力および/またはビームを決定するために非RIS反射DL-RSを使用することができないことがある。
【0186】
[00211]異なるカバレージエリアにおけるUE600の測位を容易にするために、UE600は、異なるカバレージエリアに対応する非RIS反射信号およびRIS反射信号のための測位のための異なるタイプのSRSを生成および送信するように構成される。したがって、たとえば、測位のためのSRSユニット675は、信号を生成し、(たとえば、電力制御ユニット670およびビーム管理ユニット680の助けを借りて)TRPに直接送信し、RISを介してTRPに間接的に信号を送信するように構成される。測位信号のための非RIS反射SRSは、測位のためのタイプ1のSRS(またはタイプ1のUL-PRS)と呼ばれることがあり、測位信号のためのRIS反射SRSは、測位のためのタイプ2のSRS(またはタイプ2のUL-PRS)と呼ばれることがある。たとえば、信号1351は、測位のためのタイプ1のSRSであり、信号1352は、測位のためのタイプ2のSRSである。測位のためのSRSユニット675は、信号割振りユニット750による割振りに従って、1つもしくは複数の異なる送信特性値(たとえば、異なるキャリア周波数、異なる周波数レイヤ、異なる反復係数、異なる帯域幅、異なるビーム、異なるタイミング(たとえば、異なるスロット、異なるシンボルセット(たとえば、持続時間)、異なる時間オフセットなど)など)、および/または異なるコードワード(タイプ2の信号に適用されるのとは異なるコードワードがタイプ1の信号に適用される)を有するように、測位のためのタイプ1およびタイプ2のSRSを生成し得る。測位のためにタイプ1およびタイプ2のSRSの異なる特性値を使用することは、ネットワークエンティティ700(たとえば、ネットワークエンティティ700であるか、またはその一部であるTRP)が測位のためにSRSを受信するのを助け得る。測位のためのタイプ1およびタイプ2のSRSは、タイプ1およびタイプ2のDL-RS(たとえば、DL-PRS、SSB、CSI-RSなど)と同様に定義され得る。非RIS反射信号は、(たとえば、UE1331のロケーションにおける)カバレージホール中にUE600があるTRPに到達することが可能でないことがあり、TRPは、RISに向けられていないビーム(たとえば、UE1330に向けられたビーム1363)を使用してRIS反射信号を受信することが可能でないことがある。
【0187】
[00212]ネットワークエンティティ700およびUE600は、UE600がタイプ1およびタイプ2のSRSの送信電力を制御し得るように構成され得る。たとえば、信号割振りユニット750は、タイプ1のDL-RSとタイプ2のDL-RSとをUE600に割り振り、送信することができ、測位のためのSRSユニット675は、たとえば、電力制御ユニット670および/またはビーム管理ユニット680の支援を受けて、測位のためのSRSをネットワークエンティティ700に送信することがある。タイプ-1のDL-RSおよびタイプ-2のDL-RSは、経路損失基準信号であり得る。経路損失基準信号の各々は、たとえば、DL-PRSまたはSSBであり得、サービングセルまたは近隣セルからのものであり得る。経路損失基準信号がDL-PRSである場合、ネットワークエンティティ700は、PRSリソース電力値をUE600に与え得る。電力制御ユニット670は、対応する経路損失を決定し、測位のためのタイプ1のSRSのための対応する送信電力を決定するために、タイプ1のDL経路損失RSを使用し得る。同様に、電力制御ユニット670は、対応する経路損失を決定し、測位のためのタイプ2のSRSのための対応する送信電力を決定するために、タイプ2のDL経路損失RSを使用し得る。電力制御ユニット670は、測位のためのSRSユニット675に両方の送信電力値を与え得、測位のためのSRSユニット675は、それぞれの送信電力を使用して測位のためのタイプ1およびタイプ2のSRSを送信し得、それを同時に行い得る。経路損失基準としてのDL-PRSは、他のDL-RSよりも、測位のためのSRSのためのより関連する経路損失を生じ得る。電力制御ユニット670は、経路損失を決定するために別の基準信号を使用することによって、DL経路損失基準信号から経路損失を決定することが不可能であることに応答するように構成され得る。たとえば、電力制御ユニット670は、(たとえば、UE600が、UE600とネットワークエンティティ700との間のさらなる対話を可能にするためにSSBを測定するので)UE600がMIBを取得するために使用するSSBから取得された基準信号リソースを、他の経路損失基準信号として使用するように構成され得る。電力制御ユニット670は、測位リソースセットのための複数のSRSについて、たとえば、同じTRPに送られるべき測位のためのタイプ1およびタイプ2のSRSについて、異なるTRPに送られるべき測位のためのSRSについて、ならびに/または異なるRISに送られるべき測位のためのSRSについて、別個の経路損失推定値を決定することが可能であり得る。したがって、複数の経路損失推定値の複数のセットが電力制御ユニット670によって決定され得る。
【0188】
[00213]ビーム管理ユニット680は、測位のためのSRSを送信するために測位のためのSRSユニット675によって使用されるべきビームを選択するように構成される。ダウンリンクおよびアップリンクビームは、タイプ1の信号および/またはタイプ2の信号のための空間関係を有し得、ビーム管理ユニット680は、DL-RS(たとえば、DL-PRS、SSB、CSI-RS)を最良に受信するビームに基づいて、測位のためのSRSを送信するためのアップリンクビームを選択するように構成され得る。ビーム管理ユニット680は、メモリ630に記憶されたビーム間の空間関係(すなわち、マッピング)に基づいて送信ビームを選択し得る。測位のためのタイプ1のSRSのリソースのための複数のビームは空間関係を有し得、および/または測位のためのタイプ2のSRSのリソースのための複数のビームは空間関係を有し得、ビーム管理ユニット680は、測位送信のためのSRSのために使用すべきビームを決定するために関係を使用するように構成され得る。たとえば、ビーム管理ユニット680は、以前に使用された(たとえば、直近に使用された)ビームを基準として使用し、以前に使用されたビームを含むビーム間の関係に基づいて、測位のためのSRSの送信のために使用すべきビームを選択し得る。ビーム管理ユニット680は、たとえば、UE600の移動(たとえば、回転)、および/またはUE600から測位のためのSRSを受信するためにネットワークエンティティ700によって使用されるべき受信ビームのネットワークエンティティ700からの表示などの他の情報に基づいて、ネットワークエンティティ700に測位のためのSRSを送信し続けるためにビームを選択し得る。ビーム管理ユニット680は、ネットワークエンティティ700からDL-RSを最良に受信したUE600の受信ビームに対応するUE600の送信ビームを選択し得る。測定値報告ユニット660は、ネットワークエンティティ700が測位のためのSRSを受信するために対応する受信ビームを使用することがあるように、最良に受信されたDL-RSを送信するために使用されるネットワークエンティティ送信ビームの表示を送信することがある。たとえば、UE1330のビーム管理ユニット680は、TRP1310からDL-RSを最良に受信する対応するビームに基づいて、信号1351を送信するためにビーム1371、1372、1373、1374からビーム1373を選択し得、UE1330は、最良に受信されたDL-RSを送信するためにビーム1363が使用されたことを示し得る。ビーム管理ユニット680は、TCI(送信構成インジケータ)状態が、DL-PRSおよびUL-PRSに適用可能でないPDCCHまたはPDSCHのためのQCL関係のためのものであるので、TCI状態とは異なる、測位のためのSRSのための1つまたは複数のQCL関係を使用し得る。
【0189】
[00214]ネットワークエンティティ700は、測位のためのSRSの送信を選択的に有効にし得、および/または測位のためのSRSのスケジュールされた送信をキャンセルし得る。ネットワークエンティティ700は、適切な品質で受信される可能性が高い測位のためのSRSのみを有効にし得、および/または適切な品質で受信される可能性が低い測位のためのスケジュールされたSRSをキャンセルし得る。たとえば、信号割振りユニット750は、(1)ネットワークエンティティ700が、UE600がネットワークエンティティからタイプ1のRSを受信したという表示(たとえば、測定値報告、応答メッセージなど)を受信し、UE600がネットワークエンティティによって送られたタイプ2のRSを受信したという表示を受信しない場合、または(2)ネットワークエンティティ700が、十分な品質(たとえば、少なくともしきい値電力)を有するUE600から測位のためのスケジュールされたタイプ2のSRSを受信しない場合、測位のためのタイプ2のSRSのためではなく、測位のためのタイプ1のSRSのためのリソースを割り振る(または再割り振りする)ことがある。同様に、信号割振りユニット750は、(1)ネットワークエンティティ700が、UE600がネットワークエンティティからタイプ2のRSを受信したという表示(たとえば、測定値報告、応答メッセージなど)を受信し、UE600がネットワークエンティティによって送られたタイプ1のRSを受信したという表示を受信しない場合、または(2)ネットワークエンティティ700が、十分な品質(たとえば、少なくともしきい値電力)でUE600から測位のためのスケジュールされたタイプ1のSRSを受信しない場合、測位のためのタイプ1のSRSのためではなく、測位のためのタイプ2のSRSのためのリソースを割り振り得る。信号割振りユニット750は、同じくまたは代替的に、同じタイプのDL-RSの受信の表示を受信しないこと、および/または測位のための同じタイプのSRSの受信の欠如に基づいて、測位のためのあるタイプのSRSのためのスケジュールされたリソースを使用しないように、ならびに/あるいは測位のためのあるタイプのSRSの送信を停止するように、UE600に表示を送信するように構成され得る。たとえば、UL-PRSは、160msごとに送信されるようにスケジュールされ得、ネットワークエンティティ700は、UE600が1つまたは複数の将来のスケジュールされたUL-PRS送信を送信しないことを示すメッセージをUE600に送信し得る。測位のためのSRSの送信を回避および/またはキャンセルすることは、UE600のエネルギーを節約し、測位のためのSRSをリッスンすることに費やされるネットワークエンティティ700のエネルギーを節約し得る。
【0190】
[00215]測位のためのSRSユニット675は、たとえば、測位のためのSRSの予想される有用性に基づいて、測位のためのタイプ1またはタイプ2のSRSを選択的に送信するように構成され得る。たとえば、測位のためのSRSがジョイントDL/UL測位技法(たとえば、RTT)において使用されるべきであり、測位のためのSRSに対応するDL-PRSが受信されない(少なくとも、十分な精度を有する測定値報告の供給などの、対応するアクションをトリガするのに十分な品質をもたない)場合、測位のためのSRSユニット675は、測位のためのSRSを送信すべきかどうかを決定し得る。測位のためのSRSユニット675は、測位のためのスケジュールされたSRSの送信の省略の表示をネットワークエンティティ700に送信し得、省略の理由の表示を送信し得る。たとえば、RTT測位セッションでは、信号測定ユニット650がタイプ1のDL-PRSを測定することができない場合、測位のためのSRSユニット675は、測位のためのスケジュールされたタイプ1のSRSの送信をスキップし得、送信スキップを示すメッセージをネットワークエンティティ700(たとえば、gNBおよび/またはロケーションサーバ)に送信し得る。
【0191】
[00216]
図1~
図9および
図13をさらに参照しながら
図14を参照すると、RISを使用して、または使用せずにUL-PRS(測位のためのSRS)を与えるためのシグナリングおよびプロセスフロー1400は、図示された段階を含む。フロー1400は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。フロー1400は、ネットワークエンティティ700と、RIS1401と、RISカバレージではなくLOSセルカバレージ中にあり得るか、LOSセルカバレージではなくRISカバレージ中にあり得るか、またはLOSセルカバレージおよびRISカバレージ中にあり得るUE1402との間の信号転送を示す。説明は、ネットワークエンティティ700とUE1402との間で信号が正常に転送されるが、たとえば、ネットワークエンティティ700および/または1つもしくは複数の障害物に対するUE1402のロケーションに応じて、1つまたは複数の信号が正常に転送されないことがあると仮定し得る。フロー1400は、
図9に示されているが、図を簡単にするためにここでは示されていない段階を含み得る。
【0192】
[00217]段階1410において、ネットワークエンティティ700は、UE902との通信を確立するためにUE1402に同期信号を送信することを試みる。上記で説明した段階910と同様に、ネットワークエンティティ700、たとえば、TRP1310は、UE1402が受信することが可能であり得るかまたは可能でないことがあるRIS1401(たとえば、RIS1320)を介して、タイプ1の同期信号1411を送信し得、および/またはタイプ2の同期信号1412を送信し得る。
【0193】
[00218]段階1420において、ネットワークエンティティ700は、1つもしくは複数のタイプ1の経路損失基準信号1421および/または1つもしくは複数のタイプ2の経路損失基準信号1422をUE1402に送信する。経路損失信号1421、1422は、既知の送信電力を有し得、および/またはネットワークエンティティ700は、(たとえば、経路損失基準信号として使用されるDL-PRSのためのPRSリソース電力フィールド中で)送信電力を示し得る。
【0194】
[00219]段階1430において、UE1402は、1つまたは複数の基準信号肯定応答(ACK)信号1431、1432を送信し得る。ACK信号1431は、UE1402がタイプ1の同期信号1411を受信したこと、および/またはUE1402が経路損失基準信号1421を受信したこと、および/またはUE1402が何らかの他のタイプ1の基準信号を受信したことの表示であり得る。ACK信号1432は、UE1402がタイプ2の同期信号1412を受信したこと、および/またはUE1402が経路損失基準信号1422を受信したこと、および/またはUE1402が何らかの他のタイプ2の基準信号を受信したことの表示であり得る。UE1402は、たとえば、UE1402がそうするように構成されていない場合、またはUE1402が肯定応答されるべき基準信号を受信しない場合、ACK信号1431、1432のいずれも送信しないことがある。
【0195】
[00220]段階1440において、ネットワークエンティティ700は、PRSスケジュール1441、1442を送信する。信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、PRSリソースと適切なビームとを割り振り、UE1402に送信されるべきタイプ1のDL-PRSのためのスケジュールおよび/またはUE1402によって送信されるべきタイプ1のUL-PRSのためのスケジュールを含むタイプ1のPRSスケジュール1441を送信する。同じくまたは代替的に、信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、PRSリソースと適切なビームとを割り振り、UE1402に送信されるべきタイプ2のDL-PRSのためのスケジュールおよび/またはUE1402によって送信されるべきタイプ2のUL-PRSのためのスケジュールを含むタイプ1のPRSスケジュール1442を送信する。信号割振りユニット750は、たとえば、他のタイプの信号のACK信号1431、1432が受信されなかった場合、リソースを単一のタイプのUL-PRSに割り振り得る。
【0196】
[00221]段階1450において、ネットワークエンティティ700は、DL-PRSをUE1402に送信する。信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、段階1440において提供されたDL-PRSスケジュールに従って、(RIS1401を介して)タイプ1のDL-PRS1451および/またはタイプ2のDL-PRS1452をUE1402に送信する。
【0197】
[00222]段階1460において、UE1402は、DL-PRS1451、1452を測定し得る。DL-PRS1451、1452のうちの1つのみがUE1402に送信される場合、信号測定ユニット650は、受信されたDL-PRS1451、1452を測定し得る(または少なくとも測定することを試み得る)。DL-PRS1451、1452の両方がUE1402に送信された場合、UE1402は、DL-PRS1451、1452のうちの1つ、両方を選択的に測定するか、またはいずれも測定しないことがある。
【0198】
[00223]段階1470において、UE1402は、タイプ1のPRS測定値報告1471および/またはタイプ2のPRS測定値報告1472を送信し得る。対応するDL-PRS1411、1452が受信または測定されなかった場合、測定値報告1471、1472は、これを示し得るか、または対応する測定値報告1471、1472は送信されないことがある。
【0199】
[00224]段階1480において、UE1402は、タイプ1のUL-PRS1481を送信し得、および/またはタイプ2のUL-PRS1482を送信し得る。測位のためのSRSユニット675は、信号測定ユニット650によって測定された経路損失基準信号1421、1422の受信電力から、または信号測定ユニット650が経路損失基準信号1421、1422を測定することができない場合は(たとえば、信号1411、1412の)別の基準信号測定値から電力制御ユニット670によって決定された経路損失に基づいて電力制御ユニット670によって決定されたそれぞれの送信電力を用いてUL-PRS1481、1482を送信し得る。測位のためのSRSユニット675は、ビーム管理ユニット680によって決定されたそれぞれのビームを用いてUL-PRS1481、1482を送信し得る。UE1402は、たとえば、UE1402がジョイントUL/DL測位セッション中であり、対応するDL-PRS1451、1452が受信されないか、または少なくともしきい値品質で受信されない場合、UL-PRS1481、1482のうちの1つまたは複数を送信しないことがある。
【0200】
[00225]段階1490において、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のUL-PRSスケジュール信号1491および/またはタイプ2のUL-PRSスケジュール信号1492を送信し得る(ただし、ネットワークエンティティ700は、UL-PRSスケジュール信号1491、1492のいずれも送信しないことがある)。UL-PRSスケジュール信号1491、1492は、DL-PRS測定値1471、1472またはその欠如に基づいて、および/またはUL-PRS1481、1482の測定値もしくはその欠如に基づいて、UL-PRSのためのリソースを再割り振りし得、および/またはUL-PRSのUL-PRS送信を停止するように示し得る。たとえば、PRSのタイプ(DLおよび/またはUL)が(少なくともしきい値品質で)測定されない場合、そのタイプのUL-PRSは、新しいスケジュール中のリソースを割り振られないことがあり、および/またはそのタイプのUL-PRSの測定は、停止されるように示され(たとえば、ネットワークエンティティ700に内部的に示され、および/またはネットワークエンティティ700からUE1402に示され)得る。段階1490は、たとえば、UE1402に、UL-PRSを送信することを停止させ、および/またはスケジュールされたUL-PRSを送信させないように、図示のように段階1480の後に、または段階1480の前もしくは間に行われ得る。
【0201】
[00226]
図1~
図14をさらに参照しながら
図15を参照すると、測位基準信号供給方法1500は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1500は、一例であり、限定するものではない。方法1500は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0202】
[00227]段階1510において、方法1500は、UEから、リピータ以外の電気通信デバイスに直接、第1のタイプのUL-PRSの第1のUL-PRSを送信することを含む。たとえば、測位のためのSRSユニット675は、RIS(または他のリピータ)を通過することなしに、タイプ1のUL-PRS1481をネットワークエンティティ700および/または別のUEに送信する。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第1のUL-PRSを送信するための手段を備え得る。
【0203】
[00228]段階1520において、方法1500は、UEからRISに、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することを含む。たとえば、測位のためのSRSユニット675は、段階1520においてRISに向けられると決定されたビームを使用して、タイプ2のUL PRS1482をネットワークエンティティ700に送信する。ビーム管理ユニット680は、たとえば、段階940に関して説明したように、信号測定ユニット650によって示された、DL-RSを最良に受信した受信ビームに基づいて、(第2のUL-PRSを送信するために使用されるべき)RISに向けられたビームを決定し得る。場合によってはメモリ630および/またはトランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、RISの方向を決定するための手段を備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第2のUL-PRSを送信するための手段を備え得る。
【0204】
[00229]方法1500の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する。別の例示的な実装形態では、方法1500は、RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することを備え、ここで、第2のUL-PRSは、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、タイプ2の経路損失基準信号を測定するための手段を備え得る。電力制御ユニット670は、信号測定ユニット650による1つまたは複数の測定値に基づいて経路損失基準信号1422の経路損失を決定し、タイプ2のUL-PRS1482を送信するための送信電力を設定し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失を決定するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、タイプ2の経路損失基準信号の経路損失は第2の経路損失であり、送信電力は第2の送信電力であり、方法1500は、RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することを備え、第1のUL-PRSは、タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して送信される。たとえば、電力制御ユニット670は、信号測定ユニット650による1つまたは複数の測定値に基づいて経路損失基準信号1421の経路損失を決定し、タイプ1のUL-PRS1481を送信するための送信電力を設定し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、タイプ1の経路損失基準信号を測定するための手段を備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、タイプ1の経路損失基準信号の経路損失を決定するための手段を備え得る。
【0205】
[00230]同じくまたは代替的に、方法1500の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1500は、タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、UEが受信したSSBを測定することとを備え、第2のUL-PRSは、タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して送信される。たとえば、信号測定ユニット650が(たとえば、信号1422の送信の欠如により、信号1422の劣悪な品質(たとえば、不十分な受信電力)によりなど)経路損失基準信号1422を測定することができないことに応答して、電力制御ユニット670は、SSBの経路損失を決定し、SSB経路損失に基づいてタイプ2のUL-PRS1482の送信電力を設定するために、信号測定ユニット650によって示された(たとえば、タイプ2の同期信号1412の)SSBの測定値を使用し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みるための手段と、SSBを測定するための手段とを備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わされたプロセッサ610は、SSB経路損失を決定するための手段を備えることがある。別の例示的な実装形態では、方法1500は、UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRSを測定することを試みることと、少なくともしきい値品質を有するDL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することとを備える。たとえば、測位のためのSRSユニット675は、UE600がUL/DL測位セッション(たとえば、RTTセッション)中であり、1つまたは複数のDL-PRSが十分な品質で受信または測定されていないことに基づいて、1つまたは複数のスケジュールされたUL-PRS送信をスキップし得、スケジュールされたUL-PRS送信がスキップされているという通知をネットワークエンティティ700に送信し得る。送信をスキップすることはUEエネルギーを節約し得、ネットワークエンティティ700に通知することは、スキップされた送信をリッスンしないことによってネットワークエンティティ700がエネルギーを節約するのを助け得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、DL-PRSを測定することを試みるための手段を備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、ネットワークエンティティに通知を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1500は、複数のUE受信ビームを使用して、RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、選択された受信ビームに対応するUEのUE送信ビームを決定することとによって、RISの方向を決定することを備える。たとえば、UE1331の信号測定ユニット650は、いくつかの受信ビームの各々を使用してRIS1320からのDL-RSを測定することを試み得る。信号測定ユニット650は、受信ビームのうちのどれがDL-RSを最良に(たとえば、最大電力で)受信したかを決定し得、ビーム管理ユニット680は、DL-RSを最良に受信した受信ビームに対応する送信ビームを(たとえば、メモリ630に記憶された受信ビームと送信ビームとのマッピングから)決定し得る。たとえば、ビーム管理ユニット680は、(送信ビーム1381、1382、1383、1384からの)送信ビーム1383が、DL-RSを最良に受信した受信ビームに対応し、したがって、RIS1320の方向に対応すると決定し得、ビーム管理ユニット680と連携する測位のためのSRSユニット675は、ビーム1383を使用して信号1352を送信し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス受信機244およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、RISによって反射された少なくとも1つのDL-PRSを測定することを試みるための手段を備え得る。場合によってはメモリ630と組み合わせたプロセッサ610は、選択された受信ビームを決定するための手段と、選択された受信ビームに対応するUE送信ビームを決定するための手段とを備え得る。
【0206】
[00231]
図1~
図14をさらに参照しながら
図16を参照すると、アップリンク測位基準信号をスケジュールする方法1600は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1600は、一例であり、限定するものではない。方法1600は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0207】
[00232]段階1610において、方法1600は、ネットワークエンティティからUEに、UEが第1のタイプの第1のUL-PRSをリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700の信号割振りユニット750は、RIS(または他のリピータ)を通過することなしにネットワークエンティティ700および/または別のUEへの送信のためのタイプ1のUL-PRSのためのスケジュールを含むタイプ1のPRSスケジュール1441を送信する。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1のスケジュールを送信するための手段を備え得る。
【0208】
[00233]段階1620において、方法1600は、ネットワークエンティティからUEに、UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700の信号割振りユニット750は、タイプ2のUL-PRSのためのスケジュールを含むタイプ2のPRSスケジュール1442を送信する。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第2のスケジュールを送信するための手段を備え得る。
【0209】
[00234]方法1600の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1600は、第2のUL-PRSの受信と、第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、ネットワークエンティティからUEに、UEが第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または第1のUL-PRSの受信と、第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、ネットワークエンティティからUEに、UEが第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、またはそれらの組合せを備える。たとえば、プロセッサ710は、タイプ1のUL-PRS1481を送信することを停止すること(またはスケジュールされたタイプ1のUL-PRS1481を送信しないこと)を示すUL-PRSスケジュール信号1491を送信することによって、タイプ2のUL-PRS1482を受信することと、タイプ1のUL-PRS1481を受信しないこととに応答する。同じくまたは代替的に、プロセッサ710は、タイプ2のUL-PRS1482を送信することを停止すること(またはスケジュールされたタイプ2のUL-PRS1482を送信しないこと)を示すUL-PRSスケジュール信号1492を送信することによって、タイプ1のUL-PRS1481を受信し、タイプ2のUL-PRS1482を受信しないことに応答する。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1の終了表示を送信するための手段と、第2の終了表示を送信するための手段とを備え得る。別の例示的な実装形態では、方法1600は、RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、RISの複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示をネットワークエンティティからUEに送信することとを含む。たとえば、プロセッサ710は、1つまたは複数の命令をRIS、たとえば、RIS1320に送信して、RISに、信号を反射する(たとえば、信号を放出する)ために特定のビームを使用することを行わせることができ、放出のために使用されるRISビームに関する表示をUE600に送信することができ、これは、UE600が、RISとの信号転送のために使用すべき受信ビームおよび/または送信ビームを決定するのを助けることがある。場合によってはメモリ730と組み合わされたプロセッサ710は、RISの1つまたは複数のアンテナビームの選択を制御するための手段を備え得、場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、ビーム表示をUEに送信するための手段を備え得る。
【0210】
[00235]同じくまたは代替的に、方法1600の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1600は、ネットワークエンティティからUEに、第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、ネットワークエンティティからRISに、第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することとを備える。たとえば、プロセッサ710は、(複数のビームを使用して、またはUEに向けられるようにあらかじめ決定されたビームを使用して)タイプ1の経路損失基準信号1421をUE600(たとえば、UE1330)に送信し、(たとえば、メモリ730に記憶されたRISロケーションのテーブルから)RISの方向を決定し、タイプ2の経路損失基準信号1422をRIS(たとえば、UE1331への反射のためのRIS1320)に送信し得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段を備え得る。場合によってはメモリ730と組み合わされたプロセッサ710は、RISの方向を決定するための手段を備えることがある。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である。別の例示的な実装形態では、第2のダウンリンク経路損失基準信号は第2の測位基準信号であり、方法1600は、ネットワークエンティティからRISに、第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信することを備える。たとえば、送信電力の表示は、PRSリソース電力パラメータ中で与えられ得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、送信電力の表示を送信するための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、第1のスケジュールおよび第2のスケジュールに従って、第2のUL-PRSは、第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、方法1600は、第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることとを備える。たとえば、信号割振りユニットは、タイプ1の経路損失基準信号1421およびタイプ1のUL-PRS1481のために同様のリソースを割り振り、タイプ2の経路損失基準信号1422およびタイプ2のUL-PRS1482のために同様のリソースを割り振る。場合によってはメモリ730と組み合わされたプロセッサ710は、第1のダウンリンク経路損失基準信号と第1のUL-PRSとを割り振るための手段と、第2のダウンリンク経路損失基準信号と第2のUL-PRSとを割り振るための手段とを備え得る。
【0211】
[00236]フレキシブルなRIS支援測位基準信号タイミング
[00237]測位基準信号送信および/または受信の選択可能なタイミングは、RIS支援シグナリングを用いる環境において使用され得る。たとえば、RIS反射および非RIS反射のDL-PRSおよび/またはUL-PRSが、オンデマンドで提供され得る。1つまたは複数のDL-RSの測定に基づいて、たとえば、UEは、いくつかのDL-PRSおよび/またはUL-PRSが良好に測定され得るかどうかを決定し、(UEによってまたはネットワークエンティティによって)良好に測定される可能性が高いPRSリソースのオンデマンド割振りを要求し、良好に測定される可能性が低いPRSリソースを要求しないことがある。別の例として、RIS反射DL-PRSをリッスンするタイミングは、非RIS反射PRSと比較して低減され得る。RIS反射DL-PRSを受信するための受信回路は、非RIS反射DL-PRSを受信するための時間ウィンドウよりも小さい時間ウィンドウの間作動され得る。別の例として、DL-PRSの測定値報告がオンデマンドで要求され得、DL-PRSの測定がオンデマンドで要求され得、および/またはUL-PRSのプロビジョンがオンデマンドで要求され得る。
【0212】
[00238]
図1~
図5および
図7をさらに参照しながら再び
図6を参照すると、PRS要求ユニット690は、オンデマンドPRS要求をネットワークエンティティ700に送信するように構成される。PRS要求ユニット690は、(たとえば、1つまたは複数のTRP300、方向/ビーム、周期性、PRS構成(たとえば、周波数レイヤ、SCS、スロットオフセット、反復係数など)などを指定する)適切なPRSリソースを要求し得る。要求されたPRSリソースは、UE600によって決定された必要性に基づいて決定され得る。
【0213】
[00239]オンデマンドPRS要求を使用することは、様々な利点のうちの1つまたは複数を提供し得る。たとえば、PRSのオンデマンド要求は、DL-PRS送信のために割り当てられるべきリソースの増加(たとえば、増加された帯域幅、ビーム方向、および/またはTRP)を可能にし得る。1つまたは複数のDL-PRS送信を終了および/またはスケジュール解除するための表示が送られ得る。増加したDL-PRS送信は、gNBおよび/またはLMF中で構成され得るいくつかのPRS構成に制限されることによって簡略化され得る。たとえば、PRS構成パラメータのセットは、増加されたPRS送信についての要求がない場合、非拡張PRS送信のために使用され得る。非拡張PRS送信は、(たとえば、リソース使用を最小限に抑えるために)PRSを送信しないことを含み得る。増加された(拡張された)PRS送信の1つまたは複数のレベルは各々、PRS構成パラメータの異なるセット(たとえば、1つまたは複数の異なる値を有する同じパラメータ)に関連付けられ得る。たとえば、PRS送信は、パラメータのデフォルトセットに従ってオンにされ、そうでない場合(必要とされないとき)オフにされ得る。オンデマンドPRS要求は、非周期的(スケジュールなしに実施される)、周期的(規則的な間隔での要求を伴う)、または半永続的(スケジュールされていない時間に開始された周期的要求のウィンドウを伴う)であり得る。半永続的送信は、MAC-CE(媒体アクセス制御-制御媒体)トリガされ得るが、非周期的PRSは、DCI(ダウンリンク制御情報)トリガされ得る。PRSリソース(DLおよび/またはUL)は動的に割り振られ得、リソースはPRSの要求に基づいて割り振られ、要求の終了(たとえば、周期的ウィンドウの満了、終了要求の受信など)時に割振り解除される。オンデマンドPRSは、デバイス効率を改善すること、リソース使用を低減すること、エネルギーを節約すること(たとえば、エネルギー消費を低減すること)などの、1つまたは複数の利点を提供し得る。
【0214】
[00240]オンデマンドPRSは、UEおよび/またはサーバ(たとえば、ロケーションサーバ)によって開始され得る。PRS要求ユニット690は、UL-PRS(測位のためのSRS)および/またはDL-PRSのための特定のプロパティを求めるオンデマンド要求を送信することがある。たとえば、UE600は、PRSのためのより大きい周期性(たとえば、20msではなく160ms)を要求することによって電力を節約しようと試み得る。UE600および/またはサーバ400は、特定の(DLおよび/またはUL)PRSパターン、オンにされるべき(DLおよび/またはUL)PRS送信、オフにされるべき(DLおよび/またはUL)PRS送信、周期性、帯域幅などを要求/示唆/推奨し得る。
【0215】
[00241]PRS要求ユニット690は、タイプ1のDL-PRS、タイプ1のUL-PRS、タイプ2のDL-PRS、および/またはタイプ2のUL-PRSについての1つまたは複数のオンデマンド要求を送信し得る。たとえば、UE600は、1つのタイプのDL-PRS(たとえば、UE600がUE530のロケーションにある場合はタイプ2のDL-PRS、またはUE600がUE531のロケーションにある場合はタイプ1のDL-PRS)を測定することが不可能であり得る。特定のTRPから特定のタイプのDL-PRSを要求する決定は、1つまたは複数のDL-RSの測定に基づき得る。PRS要求ユニット690は、信号測定ユニット650がタイプ1のDL-RSおよび/またはタイプ2のDL-RSを測定することが可能であるかどうかを決定するために、信号測定ユニット650と通信し得、DL-RSは、たとえば、PRS、SSB、またはCSI-RSである。PRS要求ユニット690は、UE600が(たとえば、少なくともしきい値品質で)測定することが可能であったDL-RSのタイプに対応するタイプのみのDL-PRSを要求することによって、信号測定ユニット650が(少なくともしきい値品質で)一方のタイプのDL-RSを測定することが可能であり、他方のタイプのDL-RSを測定することが可能でないことに応答し得る。UE600が他のタイプのDL-PRSを良好に測定することができないとき、他のタイプのDL-PRSを要求せず、したがって測定することを回避することによって、UE600は電力を節約し得る。同様に、特定のタイプのUL-PRSを要求するという決定は、1つまたは複数のDL-RSの測定に基づき得る。PRS要求ユニット690は、信号測定ユニット650がタイプ1のDL-RSおよび/またはタイプ2のDL-RSを測定することが可能であるかどうかを決定するために、信号測定ユニット650と通信し得、DL-RSは、たとえば、SRS電力制御のための経路損失基準信号である。PRS要求ユニット690は、UE600が(たとえば、少なくともしきい値品質で)測定することが可能であったDL-RSのタイプに対応するタイプのみのUL-PRSを要求することによって、信号測定ユニット650が(少なくともしきい値品質で)一方のタイプのDL-RSを測定することが可能であり、他方のタイプのDL-RSを測定することが可能でないことに応答し得る。他のタイプのUL-PRSが良好に測定されることが可能である可能性が高くないとき、他のタイプのUL-PRSを要求せず、したがって、送信することを回避することによって、UE600は電力を節約し得る。
【0216】
[00242]PRS要求ユニット690は、共通TRPに関連する特定のRISのためのタイプ2のDL-PRSおよび/またはタイプ2のUL-PRSについての1つまたは複数のオンデマンド要求を送信し得る。たとえば、UE600は、1つのRISを介してTRPからタイプ2のDL-PRSを測定することが不可能であり得るが、別のRISを介してTRPからタイプ2のDL-PRSを測定することが可能であり得る(たとえば、UE532は、RIS520を介してではなくRIS521を介してTRP510からDL-PRSを受信し得る)。特定のRISを介してタイプ2のDL-PRSを要求するという決定は、1つまたは複数のDL-RSの測定に基づき得る。PRS要求ユニット690は、RISを介して信号測定ユニット650がTRPからのタイプ2のDL-RSを測定することが可能であると決定するために、信号測定ユニット650と通信し得る。PRS要求ユニット690は、UE600が(たとえば、少なくともしきい値品質を有する)タイプ2のDL-RSをそこから測定することができたRISに対応するタイプ2のDL-PRSを要求することによって、(少なくともしきい値品質を有する)別のRISではなく1つのRISからタイプ2のDL-RSを測定することが可能であることを信号測定ユニット650に応答し得る。UE600が他のRISからタイプ2のDL-PRSを良好に測定することができないとき、他のRISからのタイプ2のDL-PRSを要求せず、したがって測定することを回避することによって、UE600は電力を節約し得る。同様に、特定のRISを介した送信のためにタイプ2のUL-PRSを要求する決定は、1つまたは複数のDL-RSの測定に基づき得、PRS要求ユニット690は、UE600が(たとえば、少なくともしきい値品質で)タイプ2のDL-RSを測定することができたRISに対応するタイプ2のUL-PRSを要求することによって、(少なくともしきい値品質で)別のRISではなく1つのRISからタイプ2のDL-RSを測定することが可能である信号測定ユニット650に応答する。UE600から送られ、他のRISによって反射されたタイプ2のUL-PRSが良好に測定される可能性が低いとき、他のRISにタイプ2のUL-PRSを要求せず、したがって送信することを回避することによって、UE600は電力を節約し得る。
【0217】
[00243]
図17も参照すると、UE600は、タイプ1のDL-PRSまたはタイプ2のDL-PRSの場合、各DL-PRSの予想到着時間の表示を与えられ得る。たとえば、ネットワークエンティティ700は、DL基準信号に対する時間差として予想到着時間を示すDL-PRS-expectedRSTDパラメータ値をUE600に送信し得る。ネットワークエンティティ700はまた、DL-PRS-expectedRSTDパラメータ値における不確実性を示すDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値をUE600に送信し得る。不確実性パラメータは、(基準TRPからの)基準信号に対して(近隣TRPから)PRSが到着し得る最も早いものと最も遅いものとを決定するために、したがって、DL-PRS-expectedRSTDパラメータ値の周りの探索ウィンドウを定義するために使用され得る。探索ウィンドウは、スロットレベルまたはサブスロットレベルで定義され得る。FFT(高速フーリエ変換)演算のためのスロットレベルバッファリングの場合、持続時間Kは、2
-μ|S|に等しく、ここで、μは、(15kHz、30kHz、60kHzのSCSに対応する0、1、2を有する)サブキャリア空間(SCS)のインデックスであり、Sは、(ターゲットおよび基準)DL-PRSリソースセットの各ペアのためのDL-PRS-expectedRSTDおよびDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値を考慮する潜在的DL-PRSリソースを含んでいるPmsウィンドウ(PRSシンボル持続時間)内のサービングセルのスロットのセットである。PRSシンボル持続時間は、PRS到着の最も早い時間(たとえば、シンボルスパン1712の開始)からPRS到着の最も遅い時間(たとえば、シンボルスパン1714の終了)まで延びる、UEバッファリングウィンドウの境界に対応し得る。PRSシンボル持続時間は、DL-PRS-expectedRSTDからDL-PRS-expectedRSTDの不確実性を引いたものから、DL-PRS-expectedRSTDにDL-PRS-expectedRSTDの不確実性を加えたものまで延びることがあり、(サブキャリア間隔の逆数に対応する)単一のOFDMシンボルの時間スパンを指さない。FFT演算のためのサブスロットレベルバッファリングの場合、
【0218】
【0219】
は、潜在的なPRSシンボルの和集合をカバーするサービングセルの整数個のOFDMシンボルに対応するスロットs内のミリ秒単位の最小間隔を定義し、DL-PRSリソースセット(ターゲットおよび基準)の各ペアのためのDL-PRS-expectedRSTDおよびDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値を考慮してスロットs内のPRSシンボル占有を決定する。たとえば、基準TRPからのDL-PRSの予想されるRSTDのスパン1710に対する予想されるRSTD不確実性に基づいて近隣TRPからのDL-PRSのための最も早いシンボルスパン1712および最も遅いシンボルスパン1714をカバーするために、信号測定ユニット650は、スロット全体にわたるスロットレベル探索ウィンドウ1720を使用し得る。シンボルスパン1712、1714をカバーするために、信号測定ユニット650は、最も早いシンボルスパン1712の始まりから最も遅いシンボルスパン1714の終わりまでシンボルにまたがるサブスロットレベル探索ウィンドウ1730を使用し得る。サブスロットレベル探索ウィンドウを使用することは、UE600によって実施される動作(たとえば、FFT(高速フーリエ変換)演算)を低減し、したがって、スロットレベル探索ウィンドウを使用することと比較して、UE600による電力消費を低減し得る。
【0220】
[00244]非RIS反射信号の場合、TRP300とUE600との間の距離と、この距離の不確実性の両方が有意であり得、有意なDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値を生じる。RIS反射信号の場合、PRSシンボル持続時間は、RIS展開に依存するDL-PRS-expectedRSTDおよびDL-PRS-expectedRSTD不確実性に依存する。RIS反射信号の場合、TRP300とRISとの間の距離は既知であり、RISとUE600との間の距離(たとえば、20m)は、(少なくとも典型的には)非RIS反射信号の場合のTRP300とUE600との間の距離(たとえば、1+km)よりもはるかに小さい。したがって、RIS間の同期は、TRP間の同期よりも良好に制御され得、RIS反射信号のためのDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値は、RIS反射信号のためのDL-PRS-expectedRSTD不確実性パラメータ値よりもはるかに小さくなり得る。たとえば、基準RISからのDL-PRSの予想されるRSTDのスパン1750に対する予想されるRSTD不確実性に基づく近隣RISからのDL-PRSのための最も早いシンボルスパン1752および最も遅いシンボルスパン1754からのシンボルは、(図示のように)ウィンドウ1730中よりも少なくなり得る。したがって、信号測定ユニット650は、非RIS反射PRSのための探索ウィンドウ、たとえば、探索ウィンドウ1730よりもはるかに小さいことがある、RIS反射PRSのための(シンボル(たとえば、OFDMシンボル)の量である)探索ウィンドウ1740を使用し得る。信号測定ユニット650は、非RIS反射信号とRIS反射信号とを測定するために異なるPRSシンボル持続時間を使用し得る。RIS反射PRSシンボル持続時間は、たとえば、潜在的なタイプ2の(RIS反射)DL-PRSの和集合をカバーし、スロット内のタイプ2のPRSシンボル占有を決定する(OFDM)シンボルの整数に対応する、スロット内の(たとえば、ミリ秒単位の)最小間隔であり得る。
【0221】
[00245]能力ユニット665は、異なるPRSシンボル持続時間、たとえば、潜在的なPRSリソースの異なるPミリ秒ウィンドウをサポートする(たとえば、異なる量のPRSシンボルを処理する)UE600の能力を報告し得る。PRSシンボル持続時間は、たとえば、FFT演算による処理のためにDL-PRSシンボルをバッファするためのUE600のバッファのサイズに対応し得る。UE600のバッファのサイズは、報告されたPRSシンボル持続時間よりも大きくなり得、たとえば、UE600は、DL-PRSを処理するために、示されたPRSシンボル持続時間に対応するバッファの一部分を使用するように構成される。能力ユニット665によって提供される能力報告は、UE600がスロットレベルバッファリングおよび/またはサブスロットレベル(シンボルレベル)バッファリングが可能であることを示し得る。能力ユニット665は、たとえば、それぞれ、RIS反射信号および非RIS反射信号についての予想されるRSTDおよび予想されるRSTD不確実性値に基づいて、RIS反射信号および非RIS反射信号についてのPRSシンボル持続時間を決定(計算)し得る。RIS反射PRSシンボル持続時間は、RIS展開に関係し、共通の(すなわち、同じ)TRP300のための2つ以上のRISの1つまたは複数の分離に基づいて計算され得る。能力ユニット665は、サポートされるPRSシンボル持続時間と対応する信号タイプ(たとえば、RIS反射もしくは非RIS反射、または特定のRISによるRIS反射など)とを示すPRSシンボル持続時間(P値)の1つまたは複数の表示を能力報告中でネットワークエンティティ700に送信し得る。UE1802は、経時的に複数の能力報告を送信し得、PRSシンボル持続時間のうちの1つまたは複数は、たとえば、電力を節約するUE600の要望に基づいて、または測定精度についての要望に対して重み付けされた、電力を節約するUE600の要望に基づいて、経時的に変化し得る(たとえば、RIS反射PRSシンボル持続時間が変化し得る)。能力報告は、ネットワークエンティティ700が、UE600におけるそれぞれのPRSシンボル持続時間以下に及ぶようにPRSリソースを割り振ることを明示的および/または暗黙的に要求し得る。
【0222】
[00246]信号測定ユニット650は、サポートされるPRSシンボル持続時間に基づいて信号測定のためのリソースを協調させ得る。たとえば、信号測定ユニット650は、それぞれのPRSシンボル持続時間に従ってシンボルをバッファし得る。別の例として、信号測定ユニット650は、PRS持続時間に基づいて、DL-PRSを処理するためのUE600の1つまたは複数の構成要素、たとえば、1つまたは複数のRFチェーン構成要素をオフにし得る。RFチェーン構成要素は、たとえば、1つまたは複数のフィルタ、1つまたは複数の増幅器(たとえば、低雑音増幅器)、1つまたは複数のミキサなどを含み得る。信号測定ユニット650は、測定されるべきPRSのPRSシンボル持続時間がフルスロットよりも短いことに基づいて、たとえば、フルスロットよりも短い間、構成要素をオンにし得る。したがって、信号測定ユニット650は、PRSを処理するために、RF構成要素がより長い時間の間、たとえば、1つまたは複数のフルスロットの間オンにされる場合よりも少ない動作、たとえば、より少ないFFT演算を実施し得る。スロットレベルバッファリングの場合、信号測定ユニット650は、1つまたは複数のスロット全体についてバッファし、RF処理をオンにする。サブスロットレベル(シンボルレベル)バッファリングの場合、信号測定ユニット650は、シンボルレベルでシンボルをバッファし、これは、スロットレベルバッファリングと比較して、UE動作、したがってUE電力消費を低減し得る。シンボルレベルバッファリングは、潜在的なPRSシンボルの和集合を含み、スロット内のPRSシンボル占有に対応し、DL-PRSリソースセットの各ペア(ターゲットおよび基準)についての予想されるRSTDおよび予想されるRSTD不確実性に基づく、サービングセルの整数個の(OFDM)シンボルをバッファし得る。バッファリングおよびUE動作を低減するためにRIS反射PRSシンボル持続時間を使用することは、UE600による電力消費を低減し得る。電力消費低減は、低減されたPRSシンボル持続時間(したがって、探索ウィンドウ)を使用することによって、および/またはUE600が良好に測定することが可能であるPRSのタイプ(たとえば、タイプ1またはタイプ2)のみを測定することによって達成され得る。たとえば、UE531の場合、タイプ1のPRSを測定することを試みないことによって、および特にタイプ2のPRSのための(および場合によっては特にRIS520からのタイプ2のPRSのための)PRSシンボル持続時間を使用することによって、電力が節約され得る。
【0223】
[00247]
図1~
図7および
図17をさらに参照しながら
図18を参照すると、RISを使用して、および使用せずに、DL-PRSおよびUL-PRSを与え、DL-PRSを測定するためのシグナリングおよびプロセスフロー1800は、図示された段階を含む。フロー1800は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。フロー1800は、ネットワークエンティティ700と、RIS1801と、RISカバレージではなくLOSセルカバレージ中にあり得るか、LOSセルカバレージではなくRISカバレージ中にあり得るか、またはLOSセルカバレージおよびRISカバレージ中にあり得るUE1802との間の信号転送を示す。説明は、ネットワークエンティティ700とUE1802との間で信号が正常に転送されるが、たとえば、ネットワークエンティティ700および/または1つもしくは複数の障害物に対するUE1802のロケーションに応じて、1つまたは複数の信号が正常に転送されないことがあると仮定し得る。フロー1800は、
図9に示されているが、図を簡単にするためにここでは示されていない段階を含み得る。
【0224】
[00248]段階1810において、UE1802は、能力報告1811および/または能力報告1812をネットワークエンティティ700に送信する。能力報告1812は、送信される場合、RIS1801を介してネットワークエンティティ700に送信される。能力報告1811、1812は、とりわけ、RIS反射PRSシンボル持続時間と非RIS反射PRSシンボル持続時間とをサポートするUE1802の能力を示し得、報告は、(たとえば、DL-PRS-expectedRSTDおよびDL-PRS-expectedRSTD不確実性(図示せず)の表示に基づいて計算された)PRSシンボル持続時間のそれぞれの値、たとえば、ウィンドウ1720、1730、1740の値を含み得る。
【0225】
[00249]段階1820において、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のDL-PRSオンデマンド要求1821と、タイプ2のDL-PRSオンデマンド要求1822と、タイプ1のUL-PRSオンデマンド要求1823と、タイプ2のUL-PRSオンデマンド要求1824とをUE1802に送信する。要求1821~1824のうちの1つもしくは複数、またはさらにすべては、(たとえば、UE1802がオンデマンド要求をサポートしない場合、および/またはUE1802がオンデマンド要求1821~1824のうちの1つもしくは複数を送信するようにトリガされない場合)フロー1800から省略され得る。信号測定ユニット650は、要求1821、1822を送信し得、測位のためのSRSユニット675は、要求1823、1824を送信し得る。要求1821~1824は、特定のPRSリソースパラメータを要求し得る。要求1822は、DL-PRSを反射するためにRIS1801が使用されることを要求し得、要求1824は、RIS1801がUL-PRSを反射するために使用されることを示し得る。
【0226】
[00250]段階1830において、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のDL-PRSスケジュール1831と、タイプ2のDL-PRSスケジュール1832と、タイプ1のUL-PRSスケジュール1833と、タイプ2のUL-PRSスケジュール1834とをUE1802に送信する。スケジュール1831~1834のうちの1つまたは複数、またはさらにはすべてが、フロー1800から省略され得る。スケジュール1831~1834のうちの1つまたは複数は、それぞれ、要求1821~1824のうちの1つまたは複数に応答して送信され得るか、または1つまたは複数のオンデマンド要求とは無関係に送信され得る。信号割振りユニット750およびビーム管理ユニット760は、PRSリソースと適切なビームとを割り振り、スケジュール1831~1834を送信し得る。スケジュール1831、1832は、能力報告1811、1812中で示されたPRSシンボル持続時間に基づき、それに準拠するように構成され得る。
【0227】
[00251]段階1840において、それぞれのスケジュール1831~1834に従って、ネットワークエンティティ700はタイプ1のDL-PRS1841とタイプ2のDL-PRS1842とをUE1802に送信し、UE1802はタイプ1のUL-PRS1843とタイプ2のUL-PRS1844とをネットワークエンティティ700に送信する。PRS1841~1844のうちの1つまたは複数、またはさらにはすべてが、フロー1800から省略され得る。DL-PRS1841、1842は、能力報告1811、1812中で示されたPRSシンボル持続時間を満たし得る(たとえば、UE1802においてその中で受信されるように構成され得る)。
【0228】
[00252]段階1850において、UE1802は、たとえば、段階960および/または段階1460に関して上記で説明したように、DL-PRS1841、1842を測定し得る。信号測定ユニット650は、能力報告1811、1812中で示されたそれぞれのPRSシンボル持続時間に従って、DL-PRS1841、1842をバッファし、たとえば、UEのRF構成要素をPRSのオフ不在受信にし得る。たとえば、信号測定ユニット650は、探索ウィンドウ1740に従ってタイプ2のDL-PRS1842をバッファし、探索ウィンドウ1720または探索ウィンドウ1730に従ってタイプ1のDL-PRS1841をバッファし得る。
【0229】
[00253]段階1860において、UE1802は、上記の段階970の説明および/または段階1470の説明と同様に、タイプ1のPRS測定値報告1861および/またはタイプ2のPRS測定値報告1862を送信し得る。ネットワークエンティティ700は、UE1802に関する位置情報(たとえば、ロケーション推定値、速度、速さなど)を決定するために測定値報告1861、1862を処理し得る。
【0230】
[00254]
図1~
図7、
図17、および
図18をさらに参照しながら
図19を参照すると、UE1900の位置決定を容易にする方法は、図示された段階を含む。しかしながら、方法1900は、一例であり、限定するものではない。方法1900は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。たとえば、方法1900は、段階1910を含み得るか、または段階1920を含み得るか、または段階1930を含み得るか、またはそれらの任意の組合せ(段階1910および1920、または段階1920および1930、または段階1910、1920、および1930)を含み得る。したがって、UEは、段階1910を実施するための手段、または段階1920を実施するための手段、または段階1930を実施するための手段、あるいはそれらの任意の組合せを備える、UEのための位置判断情報を容易にするための手段を備え得る。
【0231】
[00255]段階1910において、方法1900は、少なくとも第1のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第1の信号タイプの第1のDL-RSのUEによる受信と、少なくとも第2のしきい値品質を有するネットワークエンティティからの第2の信号タイプの第2のDL-RSの受信の欠如とに基づいて、UEからネットワークエンティティに、第1の信号タイプの第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求を送信することを含み、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの一方は、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第1の信号タイプおよび第2の信号タイプのうちの他方は、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである。たとえば、UE1802(たとえば、信号測定ユニット650)は、非RIS反射DL-RSを測定することが可能であること、およびRIS反射DL-RSを測定することが不可能であることに基づいて、オンデマンド要求1821または1823のうちの1つまたは複数を送信し得る。別の例として、UE1802(たとえば、信号測定ユニット650)は、RIS反射DL-RSを測定することが可能であること、および非RIS反射DL-RSを測定することが不可能であることに基づいて、オンデマンド要求1822または1824のうちの1つまたは複数を送信し得る。信号タイプは、直接(非RIS反射)信号転送および間接(RIS反射)信号転送に割り当てられた構成であり得るという点で、信号タイプは、それぞれ非RIS反射信号転送およびRIS反射信号転送のためのものであり得る。RIS反射信号は、RIS IDを含み得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第1のPRSリソースを求める第1のオンデマンド要求を送信するための手段を備え得る。
【0232】
[00256]段階1920において、方法1900は、UEからネットワークエンティティに、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のための第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信することを含み、第2のオンデマンド要求は、共通の基地局に関連付けられた複数のRISの第1のRISを指定する。たとえば、UE1802の信号測定ユニット650は、タイプ2のDL-PRSオンデマンド要求1822および/またはタイプ2のUL-PRSオンデマンド要求1824を、RIS1801(たとえば、TRP510に対応するRIS520、521のうちのRIS520)を指定するネットワークエンティティに送信し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信するための手段を備え得る。
【0233】
[00257]段階1930において、方法1900は、UEがRIS反射PRSおよび非RIS反射PRSのための異なるPRSシンボル持続時間をサポートすることを示す能力メッセージをUEからネットワークエンティティに送信することを含む。たとえば、UE1802の能力ユニット665は、UE1802がRIS反射PRSおよび非RIS反射PRSのための異なるPRSシンボル持続時間をサポートすること(UE1802が異なるシンボル持続時間を有するPRSを処理するように構成されること)を示す能力報告1811、1812の一方または両方をネットワークエンティティ700に送信し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、能力メッセージを送信するための手段を備え得る。
【0234】
[00258]方法1900の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1900は、第1のオンデマンド要求を送信することと、第1のPRSリソースは、第1のダウンリンクPRSリソースもしくは第1のアップリンクPRSリソースである、または、第2のオンデマンド要求を送信することと、第2のPRSリソースは、第2のダウンリンクPRSリソースもしくは第2のアップリンクPRSリソースである、またはそれらの組合せを備える。たとえば、信号測定ユニットは、オンデマンド要求1821~1824のうちの1つまたは複数を送信することがある。別の例示的な実装形態では、方法1900は、第1のオンデマンド要求を送信することを含み、第1のDL-RSは経路損失基準信号である。たとえば、信号測定ユニット650は、1つまたは複数のそれぞれの測定品質を有する1つまたは複数のDL-RSの測定またはそれの欠如(たとえば、タイプ1のDL-RSの測定およびタイプ2のDL-RSの測定の欠如、またはタイプ2のDL-RSの測定およびタイプ1のDL-RSの測定の欠如)に基づいて、オンデマンドPRS要求1821~1824を送信すべきかどうか、およびどのオンデマンドPRS要求を送信すべきかを決定し得る。別の例示的な実装形態では、方法1900は、ネットワークエンティティからの少なくとも第3のしきい値品質を有し、第1のRISによって反射される第3のDL-RSのUEによる受信に基づいて、さらに、ネットワークエンティティからの少なくとも第4のしきい値品質を有し、第1のRISとは別個の複数のRISの第2のRISによって反射される第4のDL-RSの受信の欠如に基づいて、第2のオンデマンド要求を送信することを備える。たとえば、UE532の信号測定ユニット650は、RIS521によって反射されたDL-RSの測定と、RIS520によって反射されたDL-RSの(適切な品質の)測定の欠如とに基づいて、RIS521によって反射されるべきタイプ2のPRS(ULおよび/またはDL)についてのオンデマンド要求を送信し得る。場合によってはメモリ630と組み合わされた、トランシーバ620(たとえば、ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、およびアンテナ246)と組み合わされたプロセッサ610は、第2のPRSリソースを求める第2のオンデマンド要求を送信するための手段を備え得る。
【0235】
[00259]同じくまたは代替的に、方法1900の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、方法1900は、ネットワークエンティティに能力メッセージを送信することを備え、能力メッセージは、非RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第1のPRSシンボル持続時間と、RIS反射PRSを受信するためにUEによってサポートされる第2のPRSシンボル持続時間とを含む。シンボル持続時間は、たとえば、シンボルの数および/または時間スパン(たとえば、ミリ秒の量)として指定され得る。別の例示的な実装形態では、方法1900は、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも2つのRISの分離に基づいて第2のPRSシンボル持続時間を決定することを備える。
【0236】
[00260]
図1~
図7、
図17、および
図18をさらに参照しながら
図20を参照すると、ダウンリンク測位基準信号スケジュール方法2000は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2000は、一例であり、限定するものではない。方法2000は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0237】
[00261]段階2010において、方法2000は、ネットワークエンティティにおいて、UEから、第1の信号タイプのDL-PRSを処理するためのUEの第1のPRSシンボル持続時間と、第2の信号タイプの第2のDL-PRSを処理するためのUEの第2のPRSシンボル持続時間とを示す能力メッセージを受信することを含み、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである。たとえば、ネットワークエンティティ700は、能力報告1811、1812の一方または両方を受信し得、報告1811、1812は、RIS反射信号および/または非RIS反射信号の各々についての1つまたは複数のPRSシンボル持続時間(たとえば、シンボルの量、時間の量)を含む。信号タイプは、直接(非RIS反射)信号転送および間接(RIS反射)信号転送に割り当てられた構成であり得るという点で、信号タイプは、それぞれ非RIS反射信号転送およびRIS反射信号転送のためのものであり得る。RIS反射信号のためのPRSシンボル持続時間は、RISを指定し得、たとえば、RIS IDを含み得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機344およびアンテナ346)と組み合わされたプロセッサ710は、能力メッセージを受信するための手段を備え得る。
【0238】
[00262]段階2020において、方法2000は、能力メッセージに基づいて、第2のDL-PRSの第2のリソースが第2のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、第2の信号タイプの第2のDL-PRSの第2のリソースをスケジュールすることを含む。たとえば、信号割振りユニット750は、タイプ2のDL-PRSが1つまたは複数の指定されたPRSシンボル持続時間、たとえば、ウィンドウ1740内でUE600によって受信されることを確実にするのを助けるために、PRSリソースを割り振り得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた(場合によってはトランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされた)プロセッサ710は、第2のリソースをスケジュールするための手段を備え得る。
【0239】
[00263]方法2000の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、第2のPRSシンボル持続時間は、第1のPRSシンボル持続時間よりも時間的に短く、方法2000は、第1のDL-PRSの第1のリソースが第1のPRSシンボル持続時間以下に及ぶように、能力メッセージに基づいて、第1の信号タイプの第1のDL-PRSの第1のリソースをスケジュールすることを備える。たとえば、信号割振りユニット750は、タイプ1のDL-PRSが1つまたは複数の指定されたPRSシンボル持続時間、たとえば、ウィンドウ1720または1740内でUE600によって受信されることを確実にするのを助けるために、PRSリソースを割り振り得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた(場合によってはトランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機342およびアンテナ346)と組み合わされた)プロセッサ710は、第1のリソースをスケジュールするための手段を備え得る。別の例示的な実装形態では、第1のPRSシンボル持続時間はスロットの量であり、第2のPRSシンボル持続時間はシンボルのサブスロットの量である。
【0240】
[00264]
図1~
図7、
図17、および
図18をさらに参照しながら
図21を参照すると、DL-PRS測定値および/またはUL-PRSのオンデマンド要求のためのシグナリングおよびプロセスフロー2100は、図示された段階を含む。フロー2100は、段階が追加され、並べ替えられ、および/または削除され得るので、一例である。フロー2100は、フロー1800の補完、たとえば、継続であってよい。
【0241】
[00265]段階2110において、ネットワークエンティティ700は、1つまたは複数のUL-PRS測定値を取得するために1つまたは複数のUL-PRSを測定し得る。たとえば、信号測定ユニット770は、UL-PRS1843および/またはUL-PRS1844の測定を試みる。信号測定ユニット770は、たとえば、変化し得るチャネル状態により、スケジュールされたUL-PRSを測定することが可能であることも可能でないこともある。信号測定ユニット770は、たとえば、UE1802のロケーションを決定する際に使用するために、UL-PRSが少しでも測定されたか、測定されたが不十分な品質であったか、または十分な品質で測定されたかを決定し得る。
【0242】
[00266]段階2120において、UE1802は、ネットワークエンティティ700に節電表示2122を送信し得る。たとえば、電力制御ユニット670は、UE1802がUE1802の節電モードに入ることを許可されることを要求するか、またはUE1802が節電モードで動作しているか、もしくは節電モードでの動作に入っていることを示す表示2122を送信し得る。節電モードでは、UE1802は、たとえば、PRSを処理する(たとえば、(DLおよび/またはSL)PRSを測定する、(DLおよび/またはSL)PRS測定値を報告する、ならびに/あるいは(ULおよび/またはSL)PRSを送信する)ための限られた能力を有し得る。表示2122は、たとえば、たとえば、UE1802がタイプ1のPRSのみもしくはタイプ2のPRSのみを測定するための、UE1802がタイプ1のPRS測定値のみもしくはタイプ2のPRS測定値のみを報告するための、および/またはUE1802がタイプ1のPRSのみもしくはタイプ2のPRSのみを送信するための、動作における1つまたは複数の特定の要求された変更を示し得る。表示2122は、別の例として、一般に、たとえば、特定の節電機能(たとえば、UE動作の変更)についての特定の要求なしに、節電モードを要求し得る。
【0243】
[00267]段階2130において、ネットワークエンティティは、PRSタイプ要求2132をUE1802に送信し得る。たとえば、ネットワークエンティティ700は、UE1802に、より少ない電力を使用することを行わせることを試みることによって、表示2122に応答するように、ならびに/あるいはUL-PRS1843、1844の1つもしくは複数の測定値、および/またはUL-PRS1843、1844の測定を試みること、および/またはDL-PRS1841、1842の測定の1つもしくは複数の表示(またはそれの欠如)に応答するように構成され得る。たとえば、UE1802が電力を節約するのを助けるために、信号割振りユニット750は、UE1802による受信のためにタイプ1の信号のみをスケジュールするか、またはUE1802による受信のためにタイプ2の信号のみをスケジュールするか、またはUE1802による送信のためにタイプ1の信号のみをスケジュールするか、またはUE1802による送信のためにタイプ2の信号のみをスケジュールし得る。別の例として、プロセッサ710は、UE1802がタイプ1のPRSの測定値のみを報告すること、またはタイプ2のPRSの測定値のみを報告することを要求するように構成され得る。別の例として、プロセッサ710は、UE1802がタイプ1のPRSの測定値のみを報告すること、またはタイプ2のPRSの測定値のみを報告することを要求するように構成され得る。1つのタイプのPRSの測定値のみを報告するための要求は、UE1802が1つのタイプのPRSのみを測定するための暗黙的要求であり得る。したがって、ネットワークエンティティ700は、表示2122に応答して、ならびに/あるいは1つもしくは複数のDL-PRS測定値および/または1つもしくは複数のUL-PRS測定値に応答して、UE1802がタイプ1の信号およびタイプ2の信号のうちの1つのタイプのみを測定および/または報告することを要求し得る。たとえば、1つのタイプのPRS測定値が十分な品質で測定され、他のタイプのPRSが十分な品質で測定されなかった(たとえば、劣悪な品質であるか、またはまったく測定されなかった)場合、UE1802は、十分な品質で測定されたタイプのPRSを処理(測定、報告、および/または送信)するように要求され得る。
【0244】
[00268]また
図22を参照すると、信号転送を制御する方法2200は、図示された段階を含む。しかしながら、方法2200は、一例であり、限定するものではない。方法2200は、たとえば、段階が追加され、削除され、並べ替えられ、組み合わせられ、同時に実施され、および/または単一の段階が複数の段階へと分割されるようにすることによって、変えられ得る。
【0245】
[00269]段階2210において、方法2000は、UE(ユーザ機器)から、(1)第1の信号タイプの第1の測定値、もしくは第2の信号タイプの第2の測定値、またはそれらの組合せを示す測定値表示、第1の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の非RIS反射信号転送のためのものであり、第2の信号タイプは、ネットワークエンティティとUEとの間のRIS反射信号転送のためのものである、あるいは(2)第1の信号タイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)、もしくは第2の信号タイプの第2のUL-PRS、またはそれらの組合せ、あるいは(3)UEの節電モードの表示のうちの少なくとも1つを備える少なくとも1つの信号を受信することを含む。たとえば、ネットワークエンティティ700は、DL-PRS1841、1842の1つもしくは複数の測定値、あるいはUL-PRS1841、1842のうちの1つもしくは複数、および/または表示2122を受信し得る。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス受信機およびアンテナ)と組み合わされたプロセッサ710は、少なくとも1つの信号を受信するための手段を備え得る。
【0246】
[00270]段階2220において、方法2200は、UEに、少なくとも1つの信号に応答してメッセージを送信することを含み、メッセージは、UEが第1の信号タイプもしくは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのDL-PRS(ダウンリンクPRS)の測定値を報告することを示すか、またはUEが第1の信号タイプもしくは第2の信号タイプのうちの1つのタイプのみのUL-PRSを送信することを示すか、あるいはそれらの組合せである。たとえば、ネットワークエンティティ700は、PRSタイプ要求2132をUE1802に送信し得る。メッセージは、(たとえば、UEが他のタイプの測定値を報告することがあるように、または他のタイプの信号を別のネットワークエンティティに送信するために)UEが1つのタイプの信号のみの測定値をネットワークエンティティに報告すること、または1つのタイプの信号のみを送信することを示し得る。1つのタイプのみの測定値を報告するための表示は、明示的または暗示的であり得る(たとえば、1つのタイプの信号のみを測定するための表示、したがって、そのタイプの信号のみの測定値を報告することを暗示する)。場合によってはメモリ730と組み合わされた、トランシーバ720(たとえば、ワイヤレス送信機およびアンテナ)と組み合わされたプロセッサ710は、メッセージを送信するための手段を備え得る。
【0247】
[00271]方法2200の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含み得る。例示的な実装形態では、UEの節電モードの表示は、UEが節電モードで動作するための要求を備える。別の例示的な実装形態では、メッセージによって示される第1の信号タイプまたは第2の信号タイプのうちの1つのタイプは、ネットワークエンティティとUEとの間の信号転送のよりより良好な測定品質に対応する。たとえば、ネットワークエンティティ700は、タイプ1のPRSがネットワークエンティティ700との間で転送され、タイプ2のPRSよりも良好な品質で測定されたこと(またはその逆)に基づいて、タイプ1のPRSを測定値報告、または送信するようにUE1802に命令し得る。
【0248】
[00272]他の考慮事項
[00273]他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的ロケーションに実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0249】
[00274]本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含む。本明細書で使用される「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。
【0250】
[00275]本明細書で使用される、RS(基準信号)という用語は、1つまたは複数の基準信号を指し得、適宜、RSという用語の任意の形態、たとえば、PRS、SRS、CSI-RSなどに適用され得る。
【0251】
[00276]本明細書で使用されるように、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または状態「に基づく」という文は、その機能または動作が、述べられた項目または状態に基づき、述べられた項目または状態に加えて1つまたは複数の項目および/または状態に基づき得ることを意味する。
【0252】
[00277]また、本明細書において使用されるとき、(場合によっては、「のうちの少なくとも1つ」で終わる、または「のうちの1つまたは複数」で終わる)項目の列挙において使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という列挙、または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」もしくは「A、またはB、またはC」という列挙が、AもしくはBもしくはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または1つより多くの特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサがAまたはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという記載、または項目が機能Aまたは機能Bを実施するように構成されるという記載は、その項目がAに関する機能を実施するように構成され得るか、またはBに関する機能を実施するように構成され得るか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するように構成されたプロセッサ」または「Aを測定するかまたはBを測定するように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Aを測定するように構成され得る(およびBを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを測定するように構成され得る(およびAを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを測定しBを測定するように構成され得る(およびAおよびBのうちのどちら、または両方を測定するかを選択するように構成され得る)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを測定するための手段の記載は、Aを測定するための手段(Bを測定することが可能であることも可能でないこともある)、またはBを測定するための手段(およびAを測定するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを測定するための手段(AおよびBのどちらを測定するか、または両方を測定するかを選択することが可能であり得る)を含む。別の例として、項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施することまたは機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという記載は、その項目が、機能Xを実施するように構成され得るか、または機能Yを実施するように構成され得るか、または機能Xを実施し、機能Yを実施するように構成され得ることを意味する。たとえば、「Xを測定することまたはYを測定することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」という句は、プロセッサが、Xを測定するように構成され得る(およびYを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを測定するように構成され得る(およびXを測定するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを測定するようにおよびYを測定するように構成され得る(およびXおよびYのうちのどちら、または両方を測定するかを選択するように構成され得る)ことを意味する。
【0253】
[00278]具体的な要件に従って、かなりの変形が行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される可能性もあり、および/または、特定の要素がハードウェア、プロセッサによって実行される(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)ソフトウェア、またはその両方で実装される可能性がある。さらに、ネットワーク入出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。別段に記載されていない限り、互いに接続されるまたは通信するものとして図に示されるおよび/または本明細書で説明される機能的または他の構成要素は、通信可能に結合される。すなわち、それらは、それらの間の通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0254】
[00279]上で論じられたシステム、およびデバイスは例である。様々な構成は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。たとえば、いくつかの構成に関して説明される特徴は、様々な他の構成において組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様の方式で組み合わせられ得る。また、技術は発展するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲の範囲を限定しない。
【0255】
[00280]ワイヤレス通信システムは、通信が、すなわち、ワイヤまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁および/または音響波によってワイヤレスに搬送されるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有しないことがあるが、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または同様の用語は、デバイスの機能が通信に専用であること、さらには、それに一次的であることを必要としないか、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスがワイヤレス通信機能(一方向または二方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信のために少なくとも1つの無線(各無線は送信機、受信機、またはトランシーバの部分である)を含むことを示す。
【0256】
[00281](実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるために、具体的な詳細が説明で与えられる。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実施され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。要素の機能および配置において、様々な変更がなされてよい。
【0257】
[00282]本明細書で使用される、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使用して、様々なプロセッサ可読媒体は、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサに命令/コードを提供することに関与し得、ならびに/あるいはそのような命令/コードを(たとえば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態において、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はされないが、ダイナミックメモリを含む。
【0258】
[00283]いくつかの例示的な構成について説明したが、様々な修正、代替構成、および等価物が使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であり得、他のルールが、本開示の適用例よりも優先するかまたはさもなければ本開示の適用例を修正し得る。また、上記の要素が考慮される前に、考慮されている間に、または考慮された後に、いくつかの動作が行われ得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲の範囲を限定しない。
【0259】
[00284]値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれの内にある、またはそれを下回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに小さい第2のしきい値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも小さい1つの値である。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるUE(ユーザ機器)であって、前記プロセッサは、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、前記トランシーバを介して、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記トランシーバを介してRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を行うように構成される、UE(ユーザ機器)。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSを送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することと、
前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2の経路損失であり、前記送信電力は、第2の送信電力であり、前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することと、
前記第2のUL-PRSと同時に、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項3に記載のUE。
【請求項5】
前記経路損失は、1次経路損失であり、前記送信電力は、1次送信電力であり、前記プロセッサは、
前記トランシーバによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
前記1次経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項3に記載のUE。
【請求項6】
前記プロセッサは、
アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記トランシーバを介して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記RISの方向を決定するために、前記プロセッサは、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
測位基準信号提供方法であって、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSをUE(ユーザ機器)からリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記UEからRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を備える、方法。
【請求項9】
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2経路損失であり、前記送信電力は、第2送信電力であり、前記方法は、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第1のUL-PRSは、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して送信される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
をさらに備え、
前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して送信される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
をさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
によって、前記RISの方向を決定することをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるネットワークエンティティであって、前記プロセッサは、
UE(ユーザ機器)が第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースをスケジュールすることと、
前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースをスケジューリングすることと
を行うように構成される、ネットワークエンティティ。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して、前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記トランシーバを介して、前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うようにさらに構成される、請求項
15に記載のネットワークエンティティ。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項
15に記載のネットワークエンティティ。
【請求項18】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項
17に記載のネットワークエンティティ。
【請求項19】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記プロセッサは、前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信するようにさらに構成される、請求項
18に記載のネットワークエンティティ。
【請求項20】
前記プロセッサは、
前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSをスケジュールすることと、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
を行うようにさらに構成される、請求項
17に記載のネットワークエンティティ。
【請求項21】
前記プロセッサは、
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信することと
を行うようにさらに構成される、請求項
15に記載のネットワークエンティティ。
【請求項22】
アップリンク測位基準信号をスケジュールする方法であって、前記方法は、
ネットワークエンティティからUE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することと
を備える、方法。
【請求項23】
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うことをさらに備える、請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
をさらに備える、請求項
22に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、請求項
24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記方法は、前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信することをさらに備える、請求項
25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記方法は、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
をさらに備える、請求項
24に記載の方法。
【請求項28】
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記ネットワークエンティティから前記UEに送信することと
をさらに備える、請求項
22に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0259
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0259】
[00284] 値が第1のしきい値を超える(またはそれよりも大きい、またはそれを上回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに大きい第2のしきい値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも高い1つの値である。値が第1のしきい値よりも小さい(またはそれの内にある、またはそれを下回る)という記述は、値が、第1のしきい値よりもわずかに小さい第2のしきい値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2のしきい値は、コンピューティングシステムの分解能において第1のしきい値よりも小さい1つの値である。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるUE(ユーザ機器)であって、前記プロセッサは、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、前記トランシーバを介して、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記トランシーバを介してRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を行うように構成される、UE(ユーザ機器)。
[C2]
前記プロセッサは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSを送信するようにさらに構成される、C1に記載のUE。
[C3]
前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することと、
前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、C1に記載のUE。
[C4]
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2の経路損失であり、前記送信電力は、第2の送信電力であり、前記プロセッサは、
前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することと、
前記第2のUL-PRSと同時に、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、C3に記載のUE。
[C5]
前記経路損失は、1次経路損失であり、前記送信電力は、1次送信電力であり、前記プロセッサは、
前記トランシーバによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
前記1次経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することと
を行うようにさらに構成される、C3に記載のUE。
[C6]
前記プロセッサは、
アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記トランシーバを介して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
を行うようにさらに構成される、C1に記載のUE。
[C7]
前記RISの方向を決定するために、前記プロセッサは、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
を行うようにさらに構成される、C1に記載のUE。
[C8]
測位基準信号提供方法であって、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSをUE(ユーザ機器)からリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
前記UEからRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を備える、方法。
[C9]
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、C8に記載の方法。
[C10]
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される、C8に記載の方法。
[C11]
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2経路損失であり、前記送信電力は、第2送信電力であり、前記方法は、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することをさらに備え、前記第1のUL-PRSは、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して送信される、C10に記載の方法。
[C12]
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと、
をさらに備え、
前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して送信される、C8に記載の方法。
[C13]
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
をさらに備える、C8に記載の方法。
[C14]
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
によって、前記RISの方向を決定することをさらに備える、C8に記載の方法。
[C15]
UE(ユーザ機器)であって、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための手段と、
RIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信するための手段と
を備える、UE(ユーザ機器)。
[C16]
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、C15に記載のUE。
[C17]
前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定するための手段をさらに備え、前記第2のUL-PRSは、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して送信される、C15に記載のUE。
[C18]
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2経路損失であり、前記送信電力は、第2送信電力であり、前記UEは、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定するための手段をさらに備え、前記第1のUL-PRSを送信するための前記手段は、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信するための手段を備える、C17に記載のUE。
[C19]
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みるための手段と、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定するための手段と
をさらに備え、
前記第2のUL-PRSを送信するための前記手段は、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信するための手段を備える、C15に記載のUE。
[C20]
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みるための手段と、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信するための手段と
をさらに備える、C15に記載のUE。
[C21]
前記RISの方向を決定するための手段をさらに備え、前記手段は、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みるための手段と、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定するための手段と、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定するための手段と
を備える、C15に記載のUE。
[C22]
プロセッサ可読命令を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、UE(ユーザ機器)エンティティのプロセッサに、
第1のタイプのUL-PRS(アップリンク測位基準信号)の第1のUL-PRSを、リピータ以外の電気通信デバイスに直接送信することと、
RIS(再構成可能なインテリジェント表面)に、第2のタイプのUL-PRSの第2のUL-PRSを送信することと
を行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
[C23]
前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有する、C22に記載の記憶媒体。
[C24]
前記プロセッサに、前記RISから受信されたタイプ2の経路損失基準信号を測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、前記プロセッサに、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、前記タイプ2の経路損失基準信号の経路損失に基づく送信電力を使用して、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、C22に記載の記憶媒体。
[C25]
前記タイプ2の経路損失基準信号の前記経路損失は、第2の経路損失であり、前記送信電力は、第2の送信電力であり、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記RISから受信されたタイプ1の経路損失基準信号を測定することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、前記プロセッサに、前記第1のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、前記タイプ1の経路損失基準信号の第1の経路損失に基づく第1の送信電力を使用して前記第1のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、C24に記載の記憶媒体。
[C26]
前記プロセッサに、
タイプ2の経路損失基準信号を測定することを試みることと、
前記UEによって受信されたSSB(同期信号ブロック)を測定することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備え、
前記プロセッサに、前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるための前記プロセッサ可読命令は、前記タイプ2の経路損失基準信号に基づいて基準信号経路損失を決定することに失敗したことに応答して、前記プロセッサに、前記SSBのSSB経路損失に基づく2次送信電力を使用して前記第2のUL-PRSを送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令を備える、C22に記載の記憶媒体。
[C27]
前記プロセッサに、
UEにおいて、アップリンク/ダウンリンク測位技法のためのDL-PRS(ダウンリンク測位基準信号)を測定することを試みることと、
少なくともしきい値品質を有する前記DL-PRSを測定することに失敗したことに応答して、前記UEが対応するUL-PRSの送信をスキップしているという表示を送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C22に記載の記憶媒体。
[C28]
前記プロセッサに、前記RISの方向を決定することを行わせるために、前記プロセッサに、
複数のUE受信ビームを使用して、前記RISによって反射された少なくとも1つのダウンリンク基準信号を測定することを試みることと、
前記少なくとも1つのダウンリンク基準信号の最も強い信号測定値に対応する前記複数のUE受信ビームのうちの選択された受信ビームを決定することと、
前記選択された受信ビームに対応する前記UEのUE送信ビームを決定することと
を行わせるように構成されたプロセッサ可読命令をさらに備える、C22に記載の記憶媒体。
[C29]
ワイヤレス信号を送信および受信するように構成されたトランシーバと、
メモリと、
前記トランシーバと前記メモリとに通信可能に結合されたプロセッサと
を備えるネットワークエンティティであって、前記プロセッサは、
UE(ユーザ機器)が第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースをスケジュールすることと、
前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースをスケジューリングすることと
を行うように構成される、ネットワークエンティティ。
[C30]
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して、前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記トランシーバを介して、前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うようにさらに構成される、C29に記載のネットワークエンティティ。
[C31]
前記プロセッサは、
前記トランシーバを介して前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
を行うようにさらに構成される、C29に記載のネットワークエンティティ。
[C32]
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、C31に記載のネットワークエンティティ。
[C33]
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記プロセッサは、前記トランシーバを介して前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信するようにさらに構成される、C32に記載のネットワークエンティティ。
[C34]
前記プロセッサは、
前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを用いて、前記第2のUL-PRSをスケジュールすることと、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
を行うようにさらに構成される、C31に記載のネットワークエンティティ。
[C35]
前記プロセッサは、
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信することと
を行うようにさらに構成される、C29に記載のネットワークエンティティ。
[C36]
アップリンク測位基準信号をスケジュールする方法であって、前記方法は、
ネットワークエンティティからUE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することと
を備える、方法。
[C37]
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行うことをさらに備える、C36に記載の方法。
[C38]
前記ネットワークエンティティから前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
をさらに備える、C36に記載の方法。
[C39]
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、C38に記載の方法。
[C40]
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記方法は、前記ネットワークエンティティから前記RISに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を送信することをさらに備える、C39に記載の方法。
[C41]
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記方法は、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
をさらに備える、C38に記載の方法。
[C42]
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記ネットワークエンティティから前記UEに送信することと
をさらに備える、C36に記載の方法。
[C43]
ネットワークエンティティであって
UE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信するための手段と、
前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信するための手段と
を備える、ネットワークエンティティ。
[C44]
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、エンティティ、前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信するための手段、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信するための手段、または、
それらの組合せ
をさらに備える、C43に記載のネットワークエンティティ。
[C45]
前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段と、
前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信するための手段と
をさらに備える、C43に記載のネットワークエンティティ。
[C46]
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、C45に記載のネットワークエンティティ。
[C47]
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記ネットワークエンティティは、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を前記RISに送信するための手段をさらに備える、C46に記載のネットワークエンティティ。
[C48]
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記ネットワークエンティティは、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振るための手段と、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振るための手段と
をさらに備える、C45に記載のネットワークエンティティ。
[C49]
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御するための手段と、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信するための手段と
をさらに備える、C43に記載のネットワークエンティティ。
[C50]
プロセッサ可読命令を備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読命令は、ネットワークエンティティのプロセッサに、
UE(ユーザ機器)に、前記UEが第1のタイプの第1のUL-PRS(アップリンク測位基準信号)をリピータ以外の電気通信デバイスに直接送信するための第1のアップリンク測位信号リソースの第1のスケジュールを送信することと、
前記UEに、前記UEが第2のタイプの第2のUL-PRSをRIS(再構成可能なインテリジェント表面)に送信するための第2のアップリンク測位信号リソースの第2のスケジュールを送信することと
を行わせる、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
[C51]
前記プロセッサに、
前記第2のUL-PRSの受信と、前記第1のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、エンティティ、前記UEに、前記UEが前記第1のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第1の終了表示を送信すること、または、
前記第1のUL-PRSの受信と、前記第2のUL-PRSを受信することに失敗したこととに応答して、前記UEに、前記UEが前記第2のUL-PRSのスケジュールされた送信を停止することを示す第2の終了表示を送信すること、または、
それらの組合せ
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C50に記載の記憶媒体。
[C52]
前記プロセッサに、
前記UEに、前記第1のタイプの第1のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと、
前記RISに、前記第2のタイプの第2のダウンリンク経路損失基準信号を送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C50に記載の記憶媒体。
[C53]
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号は、第1の同期信号ブロックまたは第1の測位基準信号であり、前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、第2の同期信号ブロックまたは第2の測位基準信号である、C52に記載の記憶媒体。
[C54]
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号は、前記第2の測位基準信号であり、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、前記第2の測位基準信号の送信電力の表示を前記RISに送信することを行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C53に記載の記憶媒体。
[C55]
前記第1のスケジュールおよび前記第2のスケジュールに従って、前記第2のUL-PRSは、前記第1のUL-PRSとは異なるキャリア周波数、または前記第1のUL-PRSとは異なる帯域幅、または前記第1のUL-PRSとは異なる1つもしくは複数のタイミング特性、または前記第1のUL-PRSとは異なるコードワード、またはそれらの任意の組合せを有し、前記記憶媒体は、前記プロセッサに、
前記第1のダウンリンク経路損失基準信号と前記第1のUL-PRSの両方を、第1のキャリア周波数と、第1の帯域幅と、第1のタイミング特性とを用いて割り振ることと、
前記第2のダウンリンク経路損失基準信号と前記第2のUL-PRSの両方を、第2のキャリア周波数と、第2の帯域幅と、第2のタイミング特性とを用いて割り振ることと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C52に記載の記憶媒体。
[C56]
前記プロセッサに、
前記RISの複数のアンテナビームのうちの1つまたは複数の選択を制御することと、
前記RISの前記複数のアンテナビームのうちの選択された1つを示すビーム表示を前記UEに送信することと
を行わせるためのプロセッサ可読命令をさらに備える、C50に記載の記憶媒体。
【国際調査報告】