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特表2024-508862基板にメモリセル、高電圧デバイス、及び論理デバイスを備えた半導体デバイスを形成する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】基板にメモリセル、高電圧デバイス、及び論理デバイスを備えた半導体デバイスを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 41/42 20230101AFI20240220BHJP
   H10B 41/40 20230101ALI20240220BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240220BHJP
   H10B 41/30 20230101ALI20240220BHJP
【FI】
H10B41/42
H10B41/40
H01L29/78 371
H10B41/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552520
(86)(22)【出願日】2021-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-23
(86)【国際出願番号】 US2021036311
(87)【国際公開番号】W WO2022186852
(87)【国際公開日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202110226090.6
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】17/339,880
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン、グオ シャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、チュンミン
(72)【発明者】
【氏名】シン、レオ
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シアン
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP02
5F083EP25
5F083EP28
5F083EP30
5F083EP33
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP72
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083GA27
5F083JA04
5F083JA32
5F083JA33
5F083JA35
5F083NA01
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR33
5F083PR40
5F083PR43
5F083PR46
5F083PR53
5F083PR56
5F083ZA28
5F101BA04
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD22
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH04
5F101BH13
(57)【要約】
半導体基板の上面を、第1及び第2のエリア内では陥凹させるが、第3のエリア内では陥凹させないステップと、3つのエリア内に第1の導電層を形成するステップと、3つのエリア内全てに第2の導電層を形成するステップと、第2のエリアから第1及び第2の導電層、並びに第1のエリアから第1及び第2の導電層の部分を除去するステップであって、浮遊ゲートの上方に制御ゲートを各々備えるスタック構造の対を結果としてもたらす、除去するステップと、3つのエリア内全てに第3の導電層を形成するステップと、第1及び第2のエリア内に保護層を形成するステップと、第3のエリアから第3の導電層を除去するステップと、第3のエリア内にダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、第1及び第2のエリア内でエッチングを行って、選択ゲート及びHVゲートを形成するステップと、ダミー導電性材料のブロックを金属材料のブロックと置き換えるステップと、によって半導体デバイスを形成する方法。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスを形成する方法であって、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の上面に対して、前記第1のエリア内の前記基板の上面及び前記第2のエリア内の前記基板の上面を陥凹させるステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記第1の導電層に絶縁層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記絶縁層を薄くすることなく、前記第3のエリア内の前記絶縁層を薄くするステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記絶縁層及び前記第1の導電層を貫通して前記基板内に達するトレンチを形成するステップと、
前記トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
前記トレンチを前記充填するステップの後に、前記第1、第2及び第3のエリアから前記絶縁層を除去するステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記第1の導電層の上方に配設され、前記第1、第2及び第3のエリア内の前記第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、前記第2及び第3のエリアから前記第1及び第2の導電層を完全に除去するために、1回以上のエッチングを実行するステップであって、前記1回以上のエッチングは、前記第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、前記スタック構造の各々は、前記第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、前記第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された前記第2の導電層の制御ゲートを含む、1回以上のエッチングを実行するステップと、
前記スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
前記保護絶縁層を前記形成するステップの後に、前記第3のエリアから前記第3の導電層を除去するステップと、
前記第3のエリアからの前記第3の導電層を前記除去するステップの後に、前記第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第3のエリア内の前記上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
前記第3のエリア内の前記ダミー導電性材料のブロックを前記形成するステップの後に、各々が前記スタック構造のうちの1つに隣接して配設された前記第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が前記第2のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第2のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された前記第3の導電層の複数のHVゲートを形成するために、前記保護絶縁層の部分並びに前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の部分をエッチングするステップと、
各々が前記選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
前記ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記金属材料のブロックの各々は、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記置き換えるステップの前に、前記ダミー導電性材料のブロックの各々が、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁され、前記置き換えるステップは、前記高K絶縁材料の層の前記金属材料のブロックの各々を形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スタック構造の対の各々について、前記第3の導電層の消去ゲートが、前記スタック構造の対の間に配設され、前記ソース領域のうちの1つの上方に配設され、前記ソース領域のうちの1つから絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1、第2、及び第3の導電層の各々は、ポリシリコン又はアモルファスシリコンで形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1、第2、及び第3のドレイン領域、並びに前記第2及び第3のソース領域にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記置き換えるステップの前に、前記選択ゲート、前記消去ゲート、及び前記HVゲートにシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記スタック構造の各々について、前記制御ゲートは、ONO絶縁層によって前記浮遊ゲートから絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ダミー導電性材料のブロックを形成するステップは、前記導電性材料のブロックに論理絶縁層を形成し、前記論理絶縁層にハードマスク層を形成するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記置き換えるステップの前に、
前記第1、第2、及び第3のエリア内に流動性材料の層を形成するステップと、
前記ハードマスク層を露出させるために、前記流動性材料の層の一部を除去するステップと、
前記ハードマスク層を除去するステップと
前記流動性材料の層を除去するステップと、を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記選択ゲート、前記消去ゲート、及び前記HVゲートにシリサイドを形成するステップであって、前記論理絶縁層が前記導電性材料のブロックへのシリサイドの形成を防止する、形成するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
半導体デバイスを形成する方法であって、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の上面に対して、前記第1のエリア内の前記基板の上面及び前記第2のエリア内の前記基板の上面を陥凹させるステップと、
前記基板の上方に絶縁層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記絶縁層を薄くすることなく、前記第3のエリア内の前記絶縁層を薄くするステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記絶縁層を貫通して前記基板内に達するトレンチを形成するステップと、
前記トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
前記トレンチを前記充填するステップの後に、前記第1及び第2のエリアから前記絶縁層を除去するステップと、
前記第1及び第2内の前記上面の上方に配設され、前記第1及び第2内の前記上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第1の導電層の上方に配設され、前記第1及び第2のエリア内の前記第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、前記第2のエリアから前記第1及び第2の導電層を完全に除去するために、1回以上のエッチングを実行するステップであって、前記1回以上のエッチングは、前記第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、前記スタック構造の各々は、前記第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、前記第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された前記第2の導電層の制御ゲートを含む、1回以上のエッチングを実行するステップと、
前記スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第1及び第2のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
前記保護絶縁層を前記形成するステップの後に、前記第3のエリアから前記保護絶縁層を除去するステップと、
前記第3のエリアからの前記保護絶縁層を前記除去するステップの後に、前記第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第3のエリア内の前記上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
前記第3のエリア内の前記ダミー導電性材料のブロックの前記形成するステップの後に、各々が前記スタック構造のうちの1つに隣接して配設された前記第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が前記第2のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第2のエリア内の前記上面から絶縁された前記第3の導電層の複数のHVゲートを形成するために、前記保護絶縁層の部分並びに前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の部分をエッチングするステップと、
各々が前記選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
前記ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記金属材料のブロックの各々は、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記上面から絶縁される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スタック構造の対の各々について、前記第3の導電層の消去ゲートが、前記スタック構造の対の間に配設され、前記ソース領域のうちの1つの上方に配設され、前記ソース領域のうちの1つから絶縁される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1、第2、及び第3のドレイン領域、前記第2及び第3のソース領域、前記選択ゲート、前記消去ゲート、並びに前記HVゲートにシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スタック構造の各々について、前記制御ゲートは、ONO絶縁層によって前記浮遊ゲートから絶縁される、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、2021年3月1日に出願され「Method Of Forming A Semiconductor Device With Memory Cells,High Voltage Devices And Logic Devices On A Substrate」と題する中国特許出願第202110226090.6号、及び2021年6月4日に出願され「Method Of Forming A Semiconductor Device With Memory Cells,High Voltage Devices And Logic Devices On A Substrate」と題する米国特許出願第17/339,880号の優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、埋め込み型不揮発性メモリセルを備えた半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
シリコン半導体基板に形成された不揮発性メモリ半導体デバイスは、周知である。例えば、米国特許第6,747,310号、同第7,868,375号、及び同第7,927,994号は、半導体基板に形成された4つのゲート(浮遊ゲート、制御ゲート、選択ゲート、及び消去ゲート)を備えたメモリセルを開示し、これらは、全ての目的に対して参照により本明細書に組み込まれる。ソース及びドレイン領域は、基板への拡散埋め込み領域として形成され、基板においてそれらの間にチャネル領域を画定する。浮遊ゲートは、チャネル領域の第1の部分の上方に配設され、第1の部分の導電率を制御し、選択ゲートは、チャネル領域の第2の部分の上方に配設され、第2の部分の導電率を制御し、制御ゲートは、浮遊ゲートの上方に配設され、消去ゲートは、ソース領域の上方に、かつ浮遊ゲートに横方向に隣接して配設される。
【0004】
また、不揮発性メモリセルと同じ基板に低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成することも知られている。例えば、全ての目的に対して参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第9,276,005号を参照されたい。高K誘電体及び金属ゲートなどの新しいゲート材料も、性能を高めるために使用される。しかしながら、メモリセルを形成することにおける処理ステップは、同時に作製される論理デバイスに悪影響を与える場合があり、逆もまた同様である。
【0005】
同じ基板にメモリセル、低電圧論理デバイス、及び高電圧デバイスを含むデバイスを作製する改善された方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
上述した問題及び必要性は、半導体デバイスを形成する方法によって対処され、この方法は、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
第3のエリア内の基板の上面に対して、第1のエリア内の基板の上面及び第2のエリア内の基板の上面を陥凹させるステップと、
第1、第2、及び第3のエリア内の上面の上方に配設され、第1、第2、及び第3のエリア内の上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
第1、第2、及び第3のエリア内の第1の導電層に絶縁層を形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の絶縁層を薄くすることなく、第3のエリア内の絶縁層を薄くするステップと、
第1、第2及び第3のエリア内の絶縁層及び第1の導電層を貫通して基板内に達するトレンチを形成するステップと、
トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
トレンチの充填ステップの後に、第1、第2及び第3のエリアから絶縁層を除去するステップと、
第1、第2及び第3のエリア内の第1の導電層の上方に配設され、第1、第2及び第3のエリア内の第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
1回以上のエッチングを実行して、第1のエリア内の第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、第2及び第3のエリアから第1及び第2の導電層を完全に除去するステップであって、1回以上のエッチングは、第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、スタック構造の各々は、第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された第2の導電層の制御ゲートを含む、ステップと、
スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を基板内に形成するステップと、
第1、第2、及び第3のエリア内の基板の上面の上方に配設され、第1、第2、及び第3のエリア内の基板の上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
保護絶縁層の形成ステップの後に、第3のエリアから第3の導電層を除去するステップと、
第3のエリアからの第3の導電層の除去ステップの後に、第3のエリア内の上面の上方に配設され、第3のエリア内の上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
第3のエリア内のダミー導電性材料のブロックの形成ステップの後に、保護絶縁層の部分並びに第1及び第2のエリア内の第3の導電層の部分をエッチングして、各々がスタック構造のうちの1つに隣接して配設された第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が第2のエリア内の基板の上面の上方に配設され、第2のエリア内の基板の上面から絶縁された第3の導電層の複数のHVゲートを形成するステップと、
各々が選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
各々がHVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を基板内に形成するステップと、
各々がHVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
各々がダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を基板内に形成するステップと、
各々がダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含む。
【0007】
半導体デバイスを形成する方法が、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
第3のエリア内の基板の上面に対して、第1のエリア内の基板の上面及び第2のエリア内の基板の上面を陥凹させるステップと、
基板の上方に絶縁層を形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の絶縁層を薄くすることなく、第3のエリア内の絶縁層を薄くするステップと、
第1、第2及び第3のエリア内の絶縁層を貫通して基板内に達するトレンチを形成するステップと、
トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
トレンチの充填ステップの後に、第1及び第2のエリアから絶縁層を除去するステップと、
第1及び第2内の上面の上方に配設され、第1及び第2内の上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の第1の導電層の上方に配設され、第1及び第2のエリア内の第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
1回以上のエッチングを実行して、第1のエリア内の第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、第2のエリアから第1及び第2の導電層を完全に除去するステップであって、1回以上のエッチングは、第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、スタック構造の各々は、第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された第2の導電層の制御ゲートを含む、ステップと、
スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を基板内に形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の基板の上面の上方に配設され、第1及び第2のエリア内の基板の上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
第1及び第2のエリア内の第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
保護絶縁層の形成ステップの後に、第3のエリアから保護絶縁層を除去するステップと、
第3のエリアからの保護絶縁層の除去ステップの後に、第3のエリア内の上面の上方に配設され、第3のエリア内の上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
第3のエリア内のダミー導電性材料のブロックの形成ステップの後に、保護絶縁層の部分並びに第1及び第2のエリア内の第3の導電層の部分をエッチングして、各々がスタック構造のうちの1つに隣接して配設された第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が第2のエリア内の上面の上方に配設され、第2のエリア内の上面から絶縁された第3の導電層の複数のHVゲートを形成するステップと、
各々が選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
各々がHVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を基板内に形成するステップと、
各々がHVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
各々がダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を基板内に形成するステップと、
各々がダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を基板内に形成するステップと、
ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含むことができる。
【0008】
本発明の他の目的及び特徴は、明細書、特許請求の範囲、添付図面を精読することによって明らかになるであろう。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図1B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図1C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図2A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図2B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図2C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図3A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図3B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図3C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図4A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図4B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図4C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図5A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図5B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図5C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図6A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図6B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図6C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図7A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図7B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図7C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図8A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図8B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図8C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図9A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図9B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図9C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図10A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図10B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図10C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図11A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図11B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図11C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図12A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図12B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図12C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図13A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図13B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図13C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図14A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図14B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図14C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図15A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図15B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図15C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図16A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図16B】HVデバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
図16C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
図17】完成したメモリセルを示すメモリセルエリアの断面図である。
図18】完成したHVデバイスを示すHVエリアの断面図である。
図19】完成した論理デバイスを示す論理エリアの断面図である。
図20A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図20B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図20C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
図21A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図21B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図21C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
図22A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図22B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図22C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
図23A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図23B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図23C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
図24A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図24B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図24C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
図25A】代替実施形態におけるメモリセルを形成するステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
図25B】代替実施形態におけるHVデバイスを形成するステップを示すHVエリアの断面図である。
図25C】代替実施形態における論理デバイスを形成するステップを示す論理エリアの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、同じ半導体基板にメモリセル、低電圧論理デバイス、及び高電圧論理デバイスを同時に形成することによって半導体デバイスを形成するプロセスである。以下に説明するプロセスは、基板10の1つ以上のメモリセルエリア2(第1のエリア又はMCエリア2とも称される)内にメモリセル、基板10の1つ以上の高電圧論理デバイスエリア4(第2のエリア又はHVエリア4とも称される)内に高電圧論理デバイス、及び基板10の1つ以上の低電圧論理デバイスエリア6(第3のエリア又は論理エリア6とも称される)内に低電圧論理デバイスを形成するステップを含む。本プロセスは、MCエリア2内にメモリセルの対、HVエリア4内に高電圧論理デバイス、及び論理エリア6内に低電圧論理デバイスを同時に形成することに関して説明される。しかしながら、各エリア内の複数のそのようなデバイスが、同時に形成されてもよい。基板10は、半導体材料(例えば、シリコン)の基板である。
【0019】
MCエリア2についての図1A図16A、HVエリア4についての図1B図16B、論理エリア6についての図1C図16Cを参照すると、半導体デバイスを作製するプロセスにおけるステップの断面図が示されている。このプロセスは、MCエリア2及びHVエリア4におけるシリコン基板10の上面10aを、論理エリア6に対して凹部量Rだけ陥凹させることによって始まる。基板上面10aを陥凹させるステップは、基板上面10aに二酸化ケイ素(本明細書では「酸化物」とも称される)層を形成し、酸化物層に窒化ケイ素(本明細書では「窒化物」とも称される)層を形成することによって行われてもよい。フォトリソグラフィマスキングステップを実行して、フォトレジストでMC及びHVエリア2/4ではなく論理エリア6を覆う(すなわち、3つのエリア全てにわたってフォトレジストを形成し、フォトレジストの一部を選択的に露出し、フォトレジストの一部を選択的に除去し、下地構造の露出した部分(この場合、MC及びHVエリア2/4内の窒化物層)を残す一方、下地構造の他の部分(この場合、論理エリア6内の窒化物層)をフォトレジストによって覆われたままにする)。窒化物及び酸化物エッチングを行い、これらの層をMC及びHVエリア2/4から除去し、これらのエリア内の上面10aを露出したままにする。フォトレジスト除去後、熱酸化を行って、MC及びHVエリア2/4内の上面10aの露出した部分に酸化物層を形成するが、論理エリア6内の上面10aは影響を受けない(窒化物層及び酸化物層によって保護される)。この熱酸化プロセスは、MC及びHVエリア2/4内の基板10のシリコンの一部を消費し、これらのエリア内の上面10aを凹部量Rだけ効果的に低下させる。次いで、窒化物及び酸化物のエッチングを使用して、全ての酸化物層及び窒化物層を除去し、図1A図1B及び図1Cに示す構造を得る。MC及びHVエリア2/4内の上面10aは、論理エリア内6の上面10aに対して凹部量R(例えば、~300A)だけ陥凹される。
【0020】
次に、酸化物層12が上面10aに形成される(例えば、堆積又は熱成長などによって)。その後、酸化物層12にポリシリコン層などの導電層14(すなわち、第1の導電層)を形成する。導電層14は、代わりに、その場ドープ又は非ドープのいずれかのアモルファスシリコンであってもよい。導電層14にポリシリコン又はアモルファスシリコンが使用される場合、埋め込み及びアニールを実行する。酸化物層18が導電層14に形成され、続いて窒化物層20が酸化物層18に形成される。次いで、フォトリソグラフィマスキングステップを実行して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジスト21で覆うが、論理エリア6は露出したままにする(すなわち、フォトレジスト21は、マスキングステップの一部として論理エリア6から除去される)。次に、図2A図2B及び図2Cに示すように、窒化物エッチングを使用して、論理エリア6内の窒化物層20を薄くする(すなわち、厚さを減少させる)(例えば、好ましくは、エッチングの時間を、エッチングによって論理エリア6の窒化物層20が凹部量Rにほぼ等しい量だけ薄くなり、その結果、3つのエリア2/4/6全ての窒化物層20の上面が実質的に同じ高さになるように設定する)。
【0021】
フォトレジスト21の除去後、フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、各エリアの部分をフォトレジストで選択的に覆う。窒化物、酸化物、ポリシリコン、及び/又はシリコンのエッチングを使用して、窒化物層20、酸化物層18、導電層14、酸化物層12を貫通してシリコン基板10内に達するトレンチを形成する。次いで、図3A及び図3Bに示すように、酸化物堆積及び窒化物層20で停止する化学機械研磨(CMP)によって、トレンチを酸化物22で充填する。酸化物22で充填されたトレンチは、MCエリア2内の活性領域に平行に延在するが、図3Cは活性領域のうちの1つの断面図であるため、酸化物22で充填されたトレンチは図3Cには示されていない。酸化物22は、STI(shallow trench isolation、シャロートレンチアイソレーション)酸化物22とも呼ばれ得る絶縁材料である。STI酸化物22は、酸化物堆積前の熱酸化によって形成されたライナー酸化物を含むことができる。
【0022】
一連の埋め込みを実行して、各エリア2/4/6(各埋め込み中に他のエリアのうちの1つ以上を保護するフォトレジストを用いる)において基板10内に所望のウェルを作成し、続いて酸化物のエッチバックを行い、STI酸化物22を窒化物層20の上端より下方に陥凹させることができる。次に、窒化物エッチングを使用して、窒化物層20を除去する。次いで、絶縁層24が構造の上方に形成される。好ましくは、絶縁層24は、酸化物/窒化物/酸化物副層(酸化物、窒化物、酸化物堆積及びアニールによって形成された)を有するONO複合体層である。しかしながら、絶縁層24は、代わりに、他の誘電体層の複合体、又は副層を有しない単一の誘電体材料で形成され得る。次に、ポリシリコン層などの導電層26(すなわち、第2の導電層)が、一例では堆積によって構造に形成される。導電層26は、代わりに、その場ドープ又は非ドープのいずれかのアモルファスシリコンであってもよい。導電層26にポリシリコン又は非ドープのアモルファスシリコンが使用される場合、埋め込み及びアニールを実行する。次いで、ハードマスク層28を導電層26に形成する。ハードマスク層28は、窒化物層、SiCN層、又は酸化物層、窒化物層及び/もしくはSiCN層の複合体であってもよい。結果として得られた構造を図4A図4B、及び図4Cに示す。
【0023】
フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、構造にフォトレジスト30を形成し、これをHV及び論理エリア4/6から除去し、MCエリア2から選択的に除去して、HV及び論理エリア4/6内のハードマスク層28を露出させ、MCエリア2内のハードマスク層28の部分のみを露出させる。一連のエッチングを使用して、ハードマスク層28、導電層26、及び絶縁層24の露出した部分を除去し、MCエリア2内のハードマスク層28、導電層26、及び絶縁層24の離間したスタック構造S1及びS2の対は残し、HV及び論理エリア4/6からはこれらの層を完全に除去する。結果として得られた構造を図5A図5B、及び図5Cに示す。
【0024】
フォトレジスト30の除去後、酸化物堆積又は熱酸化及びエッチングを使用して、MCエリア2内のスタックS1及びS2の側面に沿って酸化物スペーサ32を形成する。窒化物の堆積及びエッチングを使用して、酸化物スペーサ32の側面に沿って窒化物スペーサ34を形成する。酸化物及び窒化物のエッチングは、組み合わされ得る。導電層14の材料に応じて、ポリシリコンエッチング又はシリコンエッチングなどのエッチングを実行して、導電層14の露出した部分を除去し、その結果、離間した各スタック構造S1/S2は、MCエリア2内の導電層14の残りからの導電性材料14aのブロックを含み、導電層14は、HVエリア/論理エリア4/6から完全に除去される。図6A図6B、及び図6Cに示すように、酸化物スペーサ36を、酸化物堆積及び酸化物異方性エッチングによって、導電性材料14aのブロックの露出した端部に沿ってスタック構造S1/S2の側面に形成する。
【0025】
フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及び論理エリア2/6をフォトレジストで覆うが、露出したHVエリア4を残す。酸化物エッチングを使用して、HVエリア4から酸化物層12を除去する。フォトレジスト除去後、次いで、絶縁層38を、熱成長及び/又は堆積によって、HVエリア4内の基板上面10a、並びにMCエリア2内の構造の上及び論理エリア6内の絶縁層38の上部に形成する。絶縁層38は、酸化物及び/又は酸窒化物であり得、HVデバイスのゲート酸化物として機能する。しかしながら、酸化物層12の除去及び絶縁層38との置き換えは任意であり、代わりに酸化物層12をHVデバイスのゲート酸化物の一部又は全体として使用してもよいことに留意されたい。フォトレジストの除去後、フォトレジスト40を構造に形成し、MCエリア2内のスタックS1とS2との間のエリア(本明細書ではスタック間エリアと称される)からのみ除去する。埋め込みプロセスを実行して、スタックS1とスタックS2との間の基板内に(第1の)ソース領域42を形成する。次いで、酸化物エッチングを使用して、スタック間エリア内の絶縁層38、酸化物スペーサ36、及び酸化物層12を除去する。結果として得られた構造を図7A図7B、及び図7Cに示す。
【0026】
フォトレジスト40の除去後、構造にトンネル酸化物44を形成する。トンネル酸化物44は、堆積及び/又は熱成長によって形成された酸化物及び/又は酸窒化物であり得る。ソース領域42におけるより高いドーパントレベルの触媒効果のために、トンネル酸化物44は、ソース領域42により厚い部分44aを有することができる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、HV及び論理エリア4/6、並びにMCエリア2内のスタック間エリアをフォトレジストで覆う。スタック構造S1及びS2のスタック間エリア以外のエリア(本明細書ではスタック外エリアと称される)は露出したままである。埋め込みは、この時点で、スタック外エリア内の基板10の部分(すなわち、後に形成される選択ゲートの下にあるそれらの基板部分)について実行され得る。酸化物エッチングを使用して、スタック外エリア内の酸化物層12の露出した部分を除去する。フォトレジストの除去後、構造に絶縁層46を形成する。絶縁層46は、堆積及び/又は熱成長によって形成された酸化物及び/もしくは酸窒化物又は任意の他の適切な誘電体材料であり得る。絶縁層46の形成は、トンネル酸化物44及び絶縁層38を厚くするか、又はその一部となる。結果として得られた構造を図8A図8B、及び図8Cに示す。
【0027】
ポリシリコン層などの導電層48(すなわち、第3の導電層)を構造に形成する。導電層48は、その場ドープ又は非ドープとすることができ、また代わりにアモルファスシリコンであってもよい。導電層48に非ドープのポリシリコン又はアモルファスシリコンが使用される場合、ドーピング及びアニールを実行する。化学機械研磨(CMP)を行って、構造の上面を平坦化する。図9A図9B及び図9Cに示すように、更なるエッチバックプロセスを使用して、導電層48の上面をスタックS1及びS2の頂部の下方に陥凹させる。
【0028】
この段階で、大部分のメモリセル形成が完了する。保護絶縁層54をこの構造の上方に形成する。保護絶縁層54は、酸化物、窒化物、SiCN、又はそれらの組み合わせであることができる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジストで覆い、一方、論理エリア6を露出したままにする。図10A図10B及び図10C(フォトレジスト除去後)に示すように、1つ以上のエッチングを使用して、論理エリア6内の保護層54、導電層48、絶縁層38及び酸化物層12を除去する。保護層54は、この一連のエッチングからMC及びHVエリア2/4を保護する。
【0029】
埋め込みをこの時点で実行して、論理エリア6内の基板10にドープされたP及びNウェルを形成することができる。誘電体層56は、論理エリア6内の露出した基板上面10aに形成される(これは、論理デバイスのゲート誘電体として機能することができる)。誘電体層56は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、高K誘電体層、又はそれらの複合体であり得る。高K絶縁材料は、二酸化ケイ素の誘電率より大きい誘電率Kを有する絶縁材料である。高K絶縁材料の例としては、HfO2、ZrO2、TiO2、Ta25、及びそれらの組み合わせが挙げられる。次いで、ポリシリコン層などのダミー導電層58を構造の上方に形成する。次いで、窒化物などの絶縁層59(本明細書では論理絶縁層59とも称する)及びハードマスク層60をダミー導電層58に形成する。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、論理エリア6の選択部分をフォトレジストで覆い、MC及びHVエリア2/4全体、並びに論理エリア6の一部の絶縁層59及びハードマスク層60は露出したままにする。次いで、エッチングを使用して、MCエリア、HVエリア、及び論理エリア2/4/6内の絶縁層59及びハードマスク層60の露出したエリアを除去する。フォトレジストの除去後、エッチングを使用して、ダミー導電層58及び誘電体層56の露出した部分(すなわち、論理エリア6内のハードマスク層60の残りの部分によって保護されていない全ての部分)を除去し、誘電体層56に配設されたダミー導電性材料58のブロックを含む論理エリア6内の論理スタック構造LS1及びLS2を残す。誘電体スペーサ62(例えば、窒化物)を、堆積及びエッチングによって論理スタック構造LS1/LS2の側面に形成する。この時点で、論理エリア6内の基板10に埋め込みを実行することができる。結果として得られた構造を図11A図11B、及び図11Cに示す。
【0030】
フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、論理エリア6、HVエリア4の一部、及びMCエリア2の一部をフォトレジスト64で覆う(すなわち、スタック間エリア、スタック構造S1及びS2、並びにスタック構造S1及びS2に直接隣接するスタック外エリアのこれらの部分を覆う)。図12A図12B、及び図12Cに示すように、エッチングを使用して、保護層54及び導電層48の露出した部分を除去する。フォトレジスト64を除去した後、追加の選択的な埋め込み及びエッチングを、基板10の異なる露出部分において(すなわち、追加のフォトリソグラフィマスクステップ及び埋め込みによって)実行することができる。例えば、フォトレジストによって論理エリア6を覆い、MC及びHVエリア2/4は露出したままにしてもよく、絶縁層38及び46によってのみ覆われた基板10の部分に埋め込みが施される。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、論理エリア6を覆い、MC及びHVエリア2/4は露出したままにする。次に、エッチングを使用して、絶縁層38及び46の露出した部分を薄くし(また保護絶縁層54も薄くし)、これにより、その後のプロセスで、HVエリア4内へのより良好な埋め込み貫通を提供することができる。結果得られた構造を、図13A図13B、及び図13C(フォトレジスト除去後)に示す。
【0031】
半非共形(semi-nonconformal)層70をその構造に形成する。この層は、下地トポグラフィの適合性のいく分かを保有するが、垂直表面及び水平表面が接合する場所と比較して、下地トポグラフィの頂部でより薄い。このような様々な厚さを達成するために、流動性材料を使用して層70を形成することが好ましい。半非共形層70のための非限定的な材料の一例は、BARC材料(底部反射防止コーティング)であり、これは、フォトリソグラフィ中のレジスト界面における反射率を低減するために一般的に使用される。BARC材料は流動性かつ湿潤性であり、酸化物に対するそれらの高い選択性のために最小限のプロセス損傷で容易にエッチング及び除去される。半非共形層70に使用することができる他の材料には、フォトレジスト又はスピンオンガラス(SOG)が含まれる。エッチング(例えば、異方性)を使用して、半非共形層70の上部をスタック構造S1/S2及び導電層48の残りの部分の保護絶縁層54、並びに論理スタック構造LS1/LS2のハードマスク層60から除去し、それらを露出させる一方で、絶縁層38及び46は半非共形層70で覆われたままにする(すなわち、半非共形層70のこの部分は、次のエッチングステップ用のハードマスクとして機能する)。エッチングを使用して、論理スタック構造LS1/LS2のハードマスク層60を除去する。結果として得られた構造を図14A図14B、及び図14Cに示す。
【0032】
半非共形層70の除去後、酸化物及び窒化物の堆積、続いてスペーサエッチングを使用して、MCエリア2内のスタック構造S1/S2の側面、論理エリア6内のスタック構造LS1/LS2の側面、及びHVエリア4内の構造の側面に酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ(図示せず)を形成する。埋め込みを実行して、MCエリア2内の酸化物スペーサ66に隣接して基板内に(第1の)ドレイン領域74を、HVエリア4内の酸化物スペーサ66に隣接して(第2の)ソース領域及び(第2の)ドレイン領域76/78を、並びに論理エリア6内の酸化物スペーサ66に隣接して(第3の)ソース領域及び(第3の)ドレイン領域80/82を形成する。任意の所与の領域の埋め込みは、埋め込まれるべきではない他の領域の埋め込みを阻止するためにフォトレジストを形成することによって実行することができる。例えば、同じドーピングタイプの、MCエリア2のドレイン領域74、HVエリア4のソース/ドレイン領域76/78、及び論理エリア6のソース/ドレイン領域80/82は、逆のソース/ドレインドーピングタイプのエリアにフォトレジストを形成し、次いでMC、HV、及び論理エリア2/4/6に単一の埋め込みを実行することによって、同時に形成することができる。この時点で、堆積、マスキングステップ、及びエッチングにより、次のステップで任意のシリサイド化を阻止するために、ブロッキング層84を形成することができる。ブロッキング層84によって保護されていないMC及びHVエリア2/4の保護絶縁層54の残りの部分も、上記エッチング中に除去され、導電層48をその後のシリサイド化に露出させる。次いで、金属堆積及びアニールを実行して、導電層48、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82の露出した部分の上面にシリサイド86を形成する。ブロッキング層84は、そのような形成が望ましくない任意の部分のシリサイド形成を防止する。任意選択的に、ブロッキング層84を、ソース/ドレインエリア74/76/78/80/82及び/又は導電層48の選択部分に維持して、これらの選択領域内でのシリサイド形成を阻止してもよい。次に、窒化物エッチングなどのエッチングを用いて、論理エリア6内の酸化物スペーサ66及び絶縁層59の窒化物スペーサを除去し(ダミー導電層58のブロックを露出させ)、MCエリア2内のハードマスク層28を除去する。結果として得られた構造を図15A図15B、及び図15Cに示す。
【0033】
層88(例えば、窒化物)を構造の上方に形成する。次いで、層間誘電体(ILD)絶縁材料90の厚い層を層88に形成する。CMPを実行して、ILD絶縁材料90を平坦化及び陥凹させ、論理エリア6内のダミー導電層58を露出させる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジストで覆い、論理エリア6を露出したままにする。次に、ポリシリコンエッチングなどのエッチングを使用して、論理エリア6内のダミー導電層58のブロックを除去する。Al、Ti、TiAlN、TaSiN、TaN、TiN、もしくは他の適切な金属材料であるがこれらに限定されない、又はそれらの複合体などの層を、構造の上方に形成する。次いで、CMPを実行して、金属ゲート材料層を除去し、論理エリア6内の誘電体層56に配設された金属材料94のブロックを残す。最終構造を図16A図16B、及び図16Cに示す。
【0034】
図17は、MCエリア2内の最終メモリセル構造を示し、これは、各々が2つのドレイン領域74から離間したソース領域42を共有し、それらの間に延在するシリコン10内のチャネル領域96を有する、メモリセルの対を含む。各メモリセルは、チャネル領域96の第1の部分の導電率を制御するためにチャネル領域96の第1の部分の上方に配設され、チャネル領域96の第1の部分から絶縁された浮遊ゲート14a(すなわち、導電層14からの残りの導電性材料のブロック)と、チャネル領域96の第2の部分の導電率を制御するためにチャネル領域96の第2の部分の上方に配設され、チャネル領域96の第2の部分から絶縁された選択ゲート48a(すなわち、ワード線ゲートとも称することができ、導電層48からの残りのブロック導電性材料である)と、浮遊ゲート14aの上方に配設され、浮遊ゲート14aから絶縁された制御ゲート26a(すなわち、導電層26からの残りの導電性材料のブロック)と、ソース領域42(メモリセルの対によって共有される)の上方に配設され、ソース領域42から絶縁された消去ゲート48b(すなわち、導電層48からの残りの導電性材料のブロック)と、を含む。メモリセルの対は、列方向(BL方向)に延在し、隣り合う列の間にSTI酸化物22を挟んでメモリセルの列が形成される。制御ゲートの行は、メモリセルの行全体にわたって制御ゲート26aを相互に接続する、連続制御ゲート線として形成される。選択ゲート48aの行は、メモリセルの行全体にわたって選択ゲート48aを相互に接続する、連続選択ゲート線として(ワードゲート線としても知られる)形成される。消去ゲート48bの行は、メモリセルの対の行全体にわたって消去ゲート48bを相互に接続する、連続消去ゲート線として形成される。
【0035】
最終HVデバイスを図18に示す。各HVデバイスは、離間したソース及びドレイン領域76及び78を含み、シリコン基板10のチャネル領域98がそれらの間に延在する。HVゲート48c(すなわち、導電層48からの残りの導電性材料のブロック)は、チャネル領域98の導電率を制御するために、チャネル領域98の上方に配設され、チャネル領域98から絶縁される。
【0036】
最終論理デバイスを図19に示す。各論理デバイスは、離間したソース及びドレイン領域80及び82を含み、シリコン基板10のチャネル領域100がそれらの間に延在する。金属ゲート94のブロックは、チャネル領域100の導電率を制御するために、チャネル領域100の上方に配設され、(誘電体層56によって)チャネル領域100から絶縁された金属ゲート94である。
【0037】
同じ基板にメモリセル、HVデバイス、及び論理デバイスを形成する上記方法には、多くの利点がある。メモリセル及びHVデバイスの形成は、論理エリア6内に金属ゲート94が形成される前に完了するので、論理エリア6内の金属ゲート94は、メモリセル及びHVデバイスの形成によって悪影響を受けない。MC及びHVエリア2/4内のゲートを形成するためのプロセスステップは、論理エリア6内のゲートの形成のためのプロセスステップとは別個で独立している(及びそれに対してカスタマイズされ得る)。MC及びHVエリア2/4は、メモリセル及びHVデバイスの形成の大部分が完了した後、かつ論理エリア6内の処理の前(すなわち、限定されないが、メモリセル及びHVデバイスの形成からの残りの論理エリア6内の層の除去の前、かつダミーポリシリコンの除去を含む論理デバイスの形成に使用された層の堆積及び除去の前)に保護絶縁層54によって覆われる。基板10の上面10aは、MC/HVエリア2/4での高さがより高い構造を収容するために(すなわち、論理エリア6での高さがより低い論理デバイスの頂部が、MC/HVエリア2/4での高さがより高いメモリセル及びHVデバイスの頂部よりもわずかに高くなり、かつ、3つのエリア全てにまたがるCMPを処理に使用できるように-例えば、選択ゲート48a及びHVゲート48cの頂部が、ILD90のCMP中にダミー導電層58と実質的に同じ高さとなるように)、論理エリア6に対してMC及びHVエリア2/4で陥凹している。層88は、金属ゲート94を形成する際に使用されるCMPからシリサイド化された導電層48を保護し、導電層26は、このCMPの停止層として役立つ。シリサイド86は、ドレイン領域74、及びソース/ドレイン領域76/78、ソース/ドレイン領域80/82、選択ゲート48a、消去ゲート48b、及びHVゲート48cの導電率を高める。半非共形層70は、ハードマスク層60が論理エリア6から除去されている間、MC及びHVエリア2のソース/ドレイン領域内の酸化物及びシリコンを保護する。メモリセル選択ゲート48a、メモリセル消去ゲート48b、及びHVゲート48cは、単一の導電性材料堆積を使用して形成することができる(すなわち、単一のポリシリコン堆積によって形成された単一のポリシリコン層を使用して、3つのタイプ全てのゲートを形成することができる)。更に、同じポリシリコンエッチングを使用して、各選択ゲート48aのエッジの一方及び各HVゲート48cの両方のエッジを画定することができる。(ゲート酸化物として使用される)様々な層46、12、38及び56の厚さは互いに独立しており、各々がその各々のゲート動作に対して最適化されている。例えば、選択ゲート48aの下の絶縁層46は、浮遊ゲート14aの下の酸化物層12より薄いことが好ましい。
【0038】
窒化物層20を薄くするための窒化物エッチング(図2A図2C及び関連する説明を参照されたい)は、MC及びHVエリア2/4が論理エリア6に対して陥凹した基板上面10aを有する(かつ窒化物層20の下の酸化物層12/18及び導電層14が3つのエリア全てに形成される)場合であっても、窒化物層20の上面がMC、HV及び論理エリア2/4/6内で実質的に同じ高さになるようにして、3つのエリア全てにわたって後続の処理をより良好かつより均一にする。スタック構造S1及びS2の頂部の導電層48を平坦化するために使用されるCMPと、それに続く、スタック構造S1及びS2の頂部の下の導電層48を陥凹させるためのエッチング(図9A図9C及び関連する説明を参照)は、MC及びHVエリア2/4における導電層48の高さの信頼できる制御を提供し(例えば、APC(自動プロセス制御)を使用して、エッチングプロセス前に導電層48の厚さを測定し、次いでエッチングのエッチング速度に基づいてエッチング時間を導出し)、従って追加のマスキングステップを回避する。最後に、MC及びHVエリア2/4内の保護絶縁層54、及び論理エリア6内のハードマスク層60を、半共形層70の形成後にエッチングすることによって、シリサイド86を形成する前の余分なマスキングステップの必要性を省く。
【0039】
図20A図25A図20B図25B、及び図20C図25Cは、図1A図1Cに示す構造から始まる代替実施形態を開示している。酸化物堆積又は熱酸化により、上面10aに酸化物層101が形成される。酸化物層101に窒化物層102が形成される。次に、フォトリソグラフィマスキングステップを実行して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジスト104で覆うが、論理エリア6は露出したままにする。次に、図20A図20B及び図20Cに示すように、窒化物エッチングを使用して、論理エリア6内の窒化物層102を薄くし(すなわち、厚さを減少させ)、窒化物層102の上面を3つのエリア全て、すなわちMC、HV及び論理エリア2/4/6内で実質的に同じ高さにする。
【0040】
フォトレジスト104の除去後、フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、各エリアの部分をフォトレジストで選択的に覆う。窒化物、酸化物及びシリコンのエッチングを使用して、窒化物層102、酸化物層101を貫通してシリコン基板10内に達するトレンチを形成する。フォトレジスト除去後に、図21A図21B、及び図21Cに示すように、酸化物堆積及び窒化物層102で停止する化学機械研磨(CMP)によって、トレンチをSTI酸化物106で充填する。STI酸化物106は、酸化物堆積前の熱酸化によって形成されたライナー酸化物を含むことができる。
【0041】
次に、フォトリソグラフィマスキングステップを実行して、論理エリアをフォトレジストで覆うが、MC及びHVエリア2/4は露出したままにする。次に、1回以上のエッチングを用いて、MC及びHVエリア2/4から窒化物層102及び酸化物層101を除去する。フォトレジスト除去後、例えば熱酸化によって、MC及びHVエリア2/4内の基板表面10aに酸化物層108を形成する。次いで、例えば堆積によって、ポリシリコン層などの導電層110を構造に形成する。導電層110は、代わりに、その場ドープ又は非ドープのいずれかのアモルファスシリコンであってもよい。層110に非ドープのポリシリコン又はアモルファスシリコンが使用される場合、埋め込み及びアニールを実行する。化学機械研磨及びエッチバックを使用して、MC及びHVエリア2/4内の導電層110を平坦化及び陥凹させ、論理エリア6から導電層110を除去する。次いで、酸化物エッチングを使用して、STI酸化物106を陥凹させてもよい。結果として得られた構造を図22A図22B、及び図22Cに示す。
【0042】
次に、絶縁層24、導電層26、ハードマスク層28、スタック構造S1及びS2、酸化物スペーサ32、酸化物スペーサ36、絶縁層38、ソース領域42、トンネル酸化物44、並びに絶縁層46の形成を、図4A図8A図4B図8B、及び図4C図8Cに関して上述したステップを使用して実行する。結果として得られた構造を図23A図23B、及び図23Cに示す。次に、上述のような導電層48の形成(すなわち、堆積、CMP及びエッチバック)を実行し、その結果、図24A図24Cに示すように、論理エリア6内に窒化物層102が存在するため、CMPによって論理エリア6から導電層48が完全に除去される。次に、図25A図25Cに示すように、保護絶縁層54を上述のようにMC及びHVエリア2/4内の導電層48に形成し、次いで、エッチングを行って、論理エリア6から絶縁層38、酸化物層101及び窒化物層102を除去し、論理エリア6内のSTI酸化物106を陥凹させる。図11A図11Cから図16A図16Cに関して上述した処理ステップを実行して、構造体を完成させる。この代替実施形態の利点は、より単純でより効率的なエッチングを使用して、STI酸化物106で充填されたトレンチを形成することができることである(なぜなら、トレンチは、基板10に達する前に4つの層を貫通する(図3A図3C参照)のではなく、基板10に達する前に2つの層のみを貫通して(図21A図21C参照)形成されるからである)。
【0043】
本発明は、上で説明され、本明細書において図示した実施形態に限定されるものではなく、添付の請求の範囲にあるあらゆる全ての変形例も包含することが理解されよう。例えば、本明細書における本発明への言及は、特許請求の範囲又は特許請求項の用語の限定を意図するものではなく、代わりに特許請求の範囲の1つ以上によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するにすぎない。上で説明した材料、プロセス、及び数値の実施例は、単に例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものとみなされるべきではない。更に、特許請求の範囲及び明細書から明らかであるように、全ての方法のステップは、例示又は特許請求した正確な順序で実施される必要はなく、むしろ特許請求の範囲に別段の定めがない限り、任意の順序で本発明のメモリセルエリア及び論理エリアの適切な形成が可能である。最後に、単一層の材料をそのような又は同様の材料の複数層として形成することができ、逆もまた同様である。
【0044】
本明細書で使用される場合、「の上方に(over)」及び「に(on)」という用語は両方とも、「に直接」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「に間接的に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、「隣接する」という用語は、「直接隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に何ら配設されない)、及び「間接的に隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に配設される)を含む。例えば、要素を「基板の上方に」形成することは、その要素を基板に直接、中間材料/要素をそれらの間に何ら伴わずに、形成すること、並びにその要素を基板に間接的に、1つ以上の中間材料/要素をそれらの間に伴って、形成することを含み得る。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図16C
図17
図18
図19
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22A
図22B
図22C
図23A
図23B
図23C
図24A
図24B
図24C
図25A
図25B
図25C
【手続補正書】
【提出日】2023-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスを形成する方法であって、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の上面に対して、前記第1のエリア内の前記基板の上面及び前記第2のエリア内の前記基板の上面を陥凹させるステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記第1の導電層に絶縁層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記絶縁層を薄くすることなく、前記第3のエリア内の前記絶縁層を薄くするステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記絶縁層及び前記第1の導電層を貫通して前記基板内に達するトレンチを形成するステップと、
前記トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
前記トレンチを前記充填するステップの後に、前記第1、第2及び第3のエリアから前記絶縁層を除去するステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記第1の導電層の上方に配設され、前記第1、第2及び第3のエリア内の前記第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、前記第2及び第3のエリアから前記第1及び第2の導電層を完全に除去するために、1回以上のエッチングを実行するステップであって、前記1回以上のエッチングは、前記第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、前記スタック構造の各々は、前記第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、前記第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された前記第2の導電層の制御ゲートを含む、1回以上のエッチングを実行するステップと、
前記スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第1、第2、及び第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
前記保護絶縁層を前記形成するステップの後に、前記第3のエリアから前記第3の導電層を除去するステップと、
前記第3のエリアからの前記第3の導電層を前記除去するステップの後に、前記第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第3のエリア内の前記上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
前記第3のエリア内の前記ダミー導電性材料のブロックを前記形成するステップの後に、各々が前記スタック構造のうちの1つに隣接して配設された前記第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が前記第2のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第2のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された前記第3の導電層の複数のHVゲートを形成するために、前記保護絶縁層の部分並びに前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の部分をエッチングするステップと、
各々が前記選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
前記ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記金属材料のブロックの各々は、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記置き換えるステップの前に、前記ダミー導電性材料のブロックの各々が、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁され、前記置き換えるステップは、前記高K絶縁材料の層の前記金属材料のブロックの各々を形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スタック構造の対の各々について、前記第3の導電層の消去ゲートが、前記スタック構造の対の間に配設され、前記ソース領域のうちの1つの上方に配設され、前記ソース領域のうちの1つから絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1、第2、及び第3の導電層の各々は、ポリシリコン又はアモルファスシリコンで形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1、第2、及び第3のドレイン領域、並びに前記第2及び第3のソース領域にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記置き換えるステップの前に、前記選択ゲート、前記消去ゲート、及び前記HVゲートにシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記スタック構造の各々について、前記制御ゲートは、ONO絶縁層によって前記浮遊ゲートから絶縁される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ダミー導電性材料のブロックを形成するステップは、ダミー導電性材料のブロックに論理絶縁層を形成し、前記論理絶縁層にハードマスク層を形成するステップを含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記置き換えるステップの前に、
前記第1、第2、及び第3のエリア内に流動性材料の層を形成するステップと、
前記ハードマスク層を露出させるために、前記流動性材料の層の一部を除去するステップと、
前記ハードマスク層を除去するステップと
前記流動性材料の層を除去するステップと、を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記選択ゲート、前記消去ゲート、及び前記HVゲートにシリサイドを形成するステップであって、前記論理絶縁層が前記ダミー導電性材料のブロックへのシリサイドの形成を防止する、形成するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
半導体デバイスを形成する方法であって、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の上面に対して、前記第1のエリア内の前記基板の上面及び前記第2のエリア内の前記基板の上面を陥凹させるステップと、
前記基板の上方に絶縁層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記絶縁層を薄くすることなく、前記第3のエリア内の前記絶縁層を薄くするステップと、
前記第1、第2及び第3のエリア内の前記絶縁層を貫通して前記基板内に達するトレンチを形成するステップと、
前記トレンチを絶縁材料で充填するステップと、
前記トレンチを前記充填するステップの後に、前記第1及び第2のエリアから前記絶縁層を除去するステップと、
前記第1及び第2内の前記上面の上方に配設され、前記第1及び第2内の前記上面から絶縁された第1の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第1の導電層の上方に配設され、前記第1及び第2のエリア内の前記第1の導電層から絶縁された第2の導電層を形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記第1及び第2の導電層の一部を選択的に除去し、前記第2のエリアから前記第1及び第2の導電層を完全に除去するために、1回以上のエッチングを実行するステップであって、前記1回以上のエッチングは、前記第1のエリア内にスタック構造の複数の対をもたらし、前記スタック構造の各々は、前記第1の導電層の浮遊ゲートの上方に配設され、前記第1の導電層の浮遊ゲートから絶縁された前記第2の導電層の制御ゲートを含む、1回以上のエッチングを実行するステップと、
前記スタック構造の複数の対のうちの1対の間に各々配設された第1のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、前記第1及び第2のエリア内の前記基板の前記上面から絶縁された第3の導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
前記保護絶縁層を前記形成するステップの後に、前記第3のエリアから前記保護絶縁層を除去するステップと、
前記第3のエリアからの前記保護絶縁層を前記除去するステップの後に、前記第3のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第3のエリア内の前記上面から絶縁されたダミー導電性材料のブロックを形成するステップと、
前記第3のエリア内の前記ダミー導電性材料のブロックの前記形成するステップの後に、各々が前記スタック構造のうちの1つに隣接して配設された前記第3の導電層の複数の選択ゲートを形成し、各々が前記第2のエリア内の前記上面の上方に配設され、前記第2のエリア内の前記上面から絶縁された前記第3の導電層の複数のHVゲートを形成するために、前記保護絶縁層の部分並びに前記第1及び第2のエリア内の前記第3の導電層の部分をエッチングするステップと、
各々が前記選択ゲートのうちの1つに隣接する第1のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記HVゲートのうちの1つに隣接する第2のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のソース領域を前記基板内に形成するステップと、
各々が前記ダミー導電性材料のブロックのうちの1つに隣接する第3のドレイン領域を前記基板内に形成するステップと、
前記ダミー導電性材料のブロックの各々を金属材料のブロックと置き換えるステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記金属材料のブロックの各々は、高K絶縁材料の層によって前記第3のエリア内の前記上面から絶縁される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記スタック構造の対の各々について、前記第3の導電層の消去ゲートが、前記スタック構造の対の間に配設され、前記ソース領域のうちの1つの上方に配設され、前記ソース領域のうちの1つから絶縁される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1、第2、及び第3のドレイン領域、前記第2及び第3のソース領域、前記選択ゲート、前記消去ゲート、並びに前記HVゲートにシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スタック構造の各々について、前記制御ゲートは、ONO絶縁層によって前記浮遊ゲートから絶縁される、請求項12に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
フォトレジスト21の除去後、フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、各エリアの部分をフォトレジストで選択的に覆う。窒化物、酸化物、ポリシリコン、及び/又はシリコンのエッチングを使用して、窒化物層20、酸化物層18、導電層14、酸化物層12を貫通してシリコン基板10内に達するトレンチを形成する。次いで、図3A及び図3Bに示すように、酸化物堆積及び窒化物層20で停止する化学機械研磨(CMP)によって、トレンチを酸化物22で充填する。酸化物22で充填されたトレンチは、MCエリア2内の活性領域に平行に延在するが、図3は活性領域のうちの1つの断面図であるため、酸化物22で充填されたトレンチは図3には示されていない。酸化物22は、STI(shallow trench isolation、シャロートレンチアイソレーション)酸化物22とも呼ばれ得る絶縁材料である。STI酸化物22は、酸化物堆積前の熱酸化によって形成されたライナー酸化物を含むことができる。
【国際調査報告】