(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】無線デバイスのため省電力動作
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240220BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240220BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/0453
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553976
(86)(22)【出願日】2022-03-10
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 US2022019749
(87)【国際公開番号】W WO2022192537
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517308024
【氏名又は名称】オフィノ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ, フア
(72)【発明者】
【氏名】イ, ユンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ディナン, エスマエル ヘジャジ
(72)【発明者】
【氏名】シリク, アリ チャガタイ
(72)【発明者】
【氏名】シュー, カイ
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヒョンスク
(72)【発明者】
【氏名】ラステガードゥースト, ナザニン
(72)【発明者】
【氏名】パク, ジョンヒョン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH36
(57)【要約】
無線デバイスは、帯域幅部分(BWP)上の検索空間グループ(SSG)と、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視のためのSSG切り替え用のタイマーと、BWP上のPDCCH監視をスキップするための持続時間とを示す、構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する。タイマーは、SSGのうちの第1のSSGに対して、第1のSSGを介して第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することに応答して開始される。タイマーが作動している間、BWP上のPDCCH監視を持続時間にわたってスキップすることを示す第2のDCIが受信される。タイマーの作動中、PDCCH監視は、持続時間におけるBWP上でスキップされる。第2のスロットで終わる持続時間内の第1のスロットで満了となるタイマーに基づいて、PDCCH監視は、第2のスロットの後のSSGのうちの第2のSSGで開始される。
【選択図】
図31
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
無線デバイスによって、
帯域幅部分(BWP)上の検索空間グループ(SSG)であって、前記SSGが第1のSSGと第2のSSGとを含む、SSGと、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視に対するSSG切り替えのためのタイマーと、
前記BWP上でのPDCCH監視をスキップするための持続時間とを示す構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
前記第1のSSGに対して、前記第1のSSGを介して第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することに応答して、前記タイマーを開始することと、
前記タイマーが作動している間に、前記持続時間にわたって前記BWP上でのPDCCH監視を前記スキップすることを示す第2のDCIを受信することと、
前記タイマーが作動している間に、前記持続時間における前記BWP上でのPDCCH監視をスキップすることと、
前記タイマーが、第2のスロットにおいて終了する前記持続時間内の第1のスロットにおいて満了することに基づいて、前記第2のスロット後に前記第2のSSG上でのPDCCH監視を開始することと、を含む、方法。
【請求項2】
方法であって、帯域幅部分(BWP)の第1の検索空間グループ(SSG)から前記BWPの第2のSSGに物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視を切り替えるために、タイマーに応答して、前記BWP上でのPDCCH監視をスキップするために、ある持続時間内のスロットにおいて満了することと、無線デバイスによって、前記持続時間後に前記第2のSSG上のPDCCHを監視することを開始することと、を含む、方法。
【請求項3】
前記無線デバイスによって、前記BWP上でのSSGのうちの前記第1のSSGに対して前記タイマーを開始することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記タイマーが、前記第1のSSGを介して第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することに基づいて、前記第1のSSGに関連付けられたタイマー値で開始される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のSSG上で前記PDCCHを監視することに基づいて、前記タイマーが作動している間に、前記持続時間にわたって前記BWP上での前記PDCCH監視をスキップすることを示すDCIを受信することを更に含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記タイマーが作動している間に、前記PDCCH監視をスキップすることを示す前記DCIを受信することに応答して、前記持続時間にわたって前記BWP上での前記PDCCH監視をスキップすることを更に含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記持続時間が第2のスロットにおいて終了し、前記持続時間の後に前記第2のSSG上で前記PDCCHを監視することを前記開始することが、前記第2のスロットの後に前記第2のSSG上で前記PDCCHを監視することを開始することを含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記タイマーが前記持続時間内の前記スロットにおいて満了することが、前記スロットが前記持続時間が終了する前記第2のスロットよりも前であることを含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記BWPの構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを更に含み、前記構成パラメータが、
前記BWPの複数の検索空間であって、前記BWP上のSSG切り替えのために前記第1のSSGと前記第2のSSGとを含む前記SSGにグループ化されている、複数の検索空間と、
前記第1のSSGに関連付けられた前記タイマーに対して、前記タイマーの満了に応答して前記PDCCHを監視するために、前記第1のSSGから前記第2のSSGへのSSG切り替えのためのタイマー値と、を示す、請求項2~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記DCIが、前記持続時間の長さの値を示すフィールドを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記DCIを受信する前に、前記第1のSSGを介して前記PDCCHを監視することと、前記第2のSSGを介して前記PDCCHを監視しないことと、を更に含む、請求項5~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記持続時間にわたって前記BWP上での前記PDCCH監視を前記スキップすることが、前記BWPの前記第1のSSG上及び前記BWPの前記第2のSSG上での前記PDCCH監視をスキップすることを含む、請求項6~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIが、前記持続時間にわたって、アクティブ状態にある、前記BWP上での前記PDCCH監視をスキップすることを示す、請求項5~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記BWPが、前記BWP上での前記PDCCH監視を前記スキップする間に、前記アクティブ状態に維持される、請求項5~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記タイマーの前記タイマー値が、前記持続時間以下である、請求項2~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記BWP上でのPDCCH監視に対する前記第1のSSGへの切り替えに応答して、前記第1のSSGに関連付けられた前記タイマー値に基づいて、前記タイマーを開始することを更に含む、請求項2~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記無線デバイスのために構成された1つ以上の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)ビットを含むDCIを受信することに応答して、前記タイマーを再始動することを更に含む、請求項2~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
各スロットにおいて、前記タイマーが、そのスロットにおいて、前記無線デバイスのために構成された1つ以上のRNTIによってスクランブルされたCRCビットを含むDCIを受信しなかったことに応答して、そのスロットにおいてデクリメントされる、請求項2~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記タイマーが、前記持続時間内で前記スロットにおいて満了することに応答して、前記持続時間の後に前記第1のSSG上でのPDCCH監視を開始しないことを更に含む、請求項2~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第2のSSG上での前記PDCCHを監視することを前記開始することが、前記第1のSSGから前記第2のSSGに切り替えることを含む、請求項2~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記タイマーが前記スロットにおいて満了することに応答して、前記持続時間が終了する前記第2のスロットの後までに前記第2のSSG上でのPDCCH監視を開始しないことを更に含む、請求項2~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のSSGが、前記第1のSSGを識別する第1のSSGインデックスを有する1つ以上の第1の検索空間を含み、前記第2のSSGが、前記第2のSSGを識別する第2のSSGインデックスを有する1つ以上の第2の検索空間を含み、前記第1のSSGインデックスが、前記第2のSSGとは異なる、請求項2~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記第2のSSGインデックスが0である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
方法であって、
無線デバイスによって、
前記BWP上の検索空間グループ(SSG)切り替えのためにSSGにグループ化された複数の検索空間と、
前記SSGのうちのあるSSG上での物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視をスキップするための1つ以上の持続時間とを示す帯域幅部分(BWP)の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することと、
前記SSGのうちの第1のSSG上での、前記1つ以上の持続時間の第1の持続時間にわたる、前記PDCCH監視をスキップすることを示すフィールドを含むDCIフォーマットを有する第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
前記DCIに基づいて、前記第1の持続時間にわたって前記第1のSSG上の前記PDCCHを監視することをスキップすることと、を含む、方法。
【請求項25】
方法であって、
ある持続時間の間、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視をスキップするために、ある帯域幅部分(BWP)の検索空間グループ(SSG)のうちの、あるSSGを示すフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するあるDCIを、無線デバイスによって受信することと、
前記DCIに基づいて、前記持続時間にわたって前記SSG上の前記PDCCHを監視することをスキップすることと、を含む、方法。
【請求項26】
前記BWPの構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを更に含み、前記構成パラメータが、
前記BWP上のSSG切り替えのために前記SSGにグループ化されている検索空間と、
前記BWP上での物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視をスキップするための1つ以上の持続時間とを示す、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記フィールドが、前記1つ以上の持続時間のうちの前記持続時間を示す、請求項25又は26に記載の方法。
【請求項28】
前記DCIが、前記持続時間の長さの値を示す、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記SSGが、前記無線デバイスが前記DCIを受信する前記BWP上の前記SSGの第1のSSGである、請求項25~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記DCIを受信する前に、前記SSGを介して前記PDCCHを監視することと、前記SSGのうちの1つ以上の他のSSGを介して前記PDCCHを監視しないことと、を更に含む、請求項25~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記SSGを介して前記DCIを受信することに応答して第1のSSG切り替えタイマーを停止することを更に含む、請求項25~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記フィールドが、前記持続時間の間、アクティブ状態にある、前記BWPのPDCCH監視をスキップするために前記SSGを示す、請求項25~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記BWPが、前記SSG上での前記PDCCH監視をスキップする間に、前記アクティブ状態に維持される、請求項25~32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記SSGのうちの各SSGが、SSG切り替えタイマーに対するそれぞれのタイマー値に関連付けられる、請求項25~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記SSGに対する、SSG切り替えタイマーのタイマー値が、前記持続時間以上である、請求項25~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記BWP上でのPDCCH監視に対する前記SSGへの切り替えに応答して、前記SSGに関連付けられた前記タイマー値に基づいて、前記SSG切り替えタイマーを始動することを更に含む、請求項25~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記無線デバイスのために構成された1つ以上の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってスクランブルされた巡回冗長検査(CRC)ビットを含むDCIを受信することに応答して前記SSG切り替えタイマーを再始動することを更に含む、請求項25~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
各スロットにおいて、前記SSG切り替えタイマーが、そのスロットにおいて、前記無線デバイスのために構成された1つ以上のRNTIによってスクランブルされたCRCビットを含むDCIを受信しなかったことに応答して、そのスロットにおいてデクリメントされる、請求項25~37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記持続時間の後、前記SSGのうちの、前記SSG上でのPDCCH監視を再開することを更に含む、請求項25~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記持続時間の後、前記SSGのうちの、1つ以上の他のSSG上でのPDCCH監視を再開しないことを更に含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記BWPの前記SSG上で、前記持続時間の後に、前記SSG切り替えタイマーが作動することに基づいて、前記PDCCH監視が再開される、請求項39又は40に記載の方法。
【請求項42】
前記SSGが、同じ検索空間グループインデックスを有する1つ以上の検索空間を含む、請求項25~42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
1つ以上のプロセッサ及び命令を記憶しているメモリを備える無線デバイスであって、命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線デバイスに、請求項1~42のいずれか一項に記載の方法を実行させる、無線デバイス。
【請求項44】
方法であって、
基地局によって無線デバイスに、
帯域幅部分(BWP)上の検索空間グループ(SSG)であって、前記SSGが第1のSSGと第2のSSGとを含む、SSGと、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視に対するSSG切り替えのためのタイマーと、
前記BWP上でのPDCCH監視をスキップするための前記無線デバイスに対する持続時間とを示す、構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することと、
前記第1のSSGに対する前記無線デバイスのために、前記無線デバイスに前記第1のSSGを介して第1のダウンリンク制御情報(DCI)を伝送することに応答して、前記タイマーを開始することと、
前記タイマーが作動している間に、前記持続時間にわたって前記BWP上でのPDCCH監視をスキップすることを前記無線デバイスに示す第2のDCIを前記無線デバイスに伝送することと、
前記タイマーが作動している間に、前記持続時間における前記BWP上での前記PDCCH監視を前記無線デバイスに伝送することをスキップすることと、
前記無線デバイスに、前記タイマーが、第2のスロットにおいて終了する前記持続時間内の第1のスロットにおいて満了することに基づいて、前記第2のスロット後に前記第2のSSG上での前記PDCCHを伝送することと、を含む、方法。
【請求項45】
方法であって、
基地局によって無線デバイスへ、
前記BWP上の検索空間グループ(SSG)切り替えのためにSSGにグループ化された複数の検索空間と、
前記SSGのうちのあるSSG上での物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)監視をスキップするために前記無線デバイスに対する1つ以上の持続時間とを示す、帯域幅部分(BWP)の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを伝送することと、
前記SSGのうちの第1のSSG上での、前記1つ以上の持続時間のうちの第1の持続時間にわたる、PDCCH監視をスキップすることを前記無線デバイスに示すフィールドを含むダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有する第1のDCIを前記無線デバイスに伝送することと、
前記DCIに基づいて、前記第1の持続時間にわたって前記第1のSSG上の前記PDCCHを伝送することをスキップすることと、を含む、方法。
【請求項46】
1つ以上のプロセッサ及び命令を記憶しているメモリを備える基地局であって、命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記無線デバイスに、請求項44又は45に記載の方法を実行させる、基地局。
【請求項47】
1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサに請求項1~46のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月10日に出願された米国仮特許出願第63/159,202号の優先権を主張し、その出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本開示では、様々な実施形態が、開示された技術がどのように実装され得るか、及び/又は開示された技術がどのように環境及びシナリオで実践され得るかの例として提示される。関連技術分野の当業者には、範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の様々な変更を行うことができることは明らかであろう。実際、明細書を読んだ後、代替的な実施形態を実装する方法が関連技術分野の当業者に明らかになるであろう。本実施形態は、例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。本開示の実施形態は、添付図面を基準して説明される。開示された例示的な実施形態からの制限、特徴、及び/又は要素が組み合わせられ、本開示の範囲内で更なる実施形態を作成し得る。機能と利点を強調する図は、例としてのみ示される。開示されたアーキテクチャは、示される以外の方式で利用され得るように、十分に柔軟で構成可能である。例えば、いかなるフローチャートにリストされたアクションも、いくつかの実施形態で再配列され、又は任意選択的にのみ使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示の様々な実施形態のうちのいくつかの例が、図面を参照して、本明細書に説明される。
【0004】
【
図1A】本開示の実施形態が実装され得る例示的な移動体通信ネットワークを示す。
【
図1B】本開示の実施形態が実装され得る例示的な移動体通信ネットワークを示す。
【
図2A】新しい無線(NR)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルスタックをそれぞれ示す。
【
図2B】新しい無線(NR)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルスタックをそれぞれ示す。
【
図3】
図2AのNRユーザプレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されたサービスの一実施例を示す。
【
図4A】
図2AのNRユーザプレーンプロトコルスタックを通る例示的なダウンリンクデータフローを示す。
【
図4B】MAC PDUにおけるMACサブヘッダの例示的なフォーマットを示す。
【
図5A】
図5A及び
図5Bは、ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングをそれぞれ示す。
【
図5B】
図5A及び
図5Bは、ダウンリンクとアップリンクの論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングをそれぞれ示す。
【
図6】UEのRRC状態移行を示す例示的な図である。
【
図7】OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの例示的な構成を示す。
【
図8】NRキャリアの時間及び周波数ドメインにおけるスロットの例示的な構成を示す。
【
図9】NRキャリアに対して3つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の一実施例を示す。
【
図10A】2つのコンポーネントキャリアを有する3つのキャリアアグリゲーション構成を示す。
【
図10B】アグリゲーションセルがどのように1つ以上のPUCCHグループに構成され得るかの一実施例を示す。
【
図11A】SS/PBCHブロック構造及び位置の一実施例を示す。
【
図11B】時間及び周波数ドメインにマッピングされたCSI-RSの一実施例を示す。
【
図13A】
図13A、
図13B、及び
図13Cは、4ステップ競合ベースランダムアクセス手順、2ステップ競合なしランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図13B】
図13A、
図13B、及び
図13Cは、4ステップ競合ベースランダムアクセス手順、2ステップ競合なしランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図13C】
図13A、
図13B、及び
図13Cは、4ステップ競合ベースランダムアクセス手順、2ステップ競合なしランダムアクセス手順、及び別の2ステップランダムアクセス手順をそれぞれ示す。
【
図14A】帯域幅部分に対するCORESET構成の一実施例を示す。
【
図14B】CORESET及びPDCCH処理上のDCI伝送に対するCCE~REGマッピングの一実施例を示す。
【
図15】基地局と通信する無線デバイスの一実施例を示す。
【
図16A】アップリンク及びダウンリンク伝送のための例示的な構造を示す。
【
図16B】アップリンク及びダウンリンク伝送のための例示的な構造を示す。
【
図16C】アップリンク及びダウンリンク伝送のための例示的な構造を示す。
【
図16D】アップリンク及びダウンリンク伝送のための例示的な構造を示す。
【
図18A】DL MAC PDUの一実施例を示す。
【
図18B】UL MAC PDUの一実施例を示す。
【
図19】ダウンリンクの複数のLCIDの一実施例を示す。
【
図20】アップリンクの複数のLCIDの一実施例を示す。
【
図21A】いくつかの実施形態による、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEフォーマットの実施例を示す。
【
図21B】いくつかの実施形態による、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEフォーマットの実施例を示す。
【
図22A】いくつかの実施形態による、DRX構成の実施例を示す。
【
図22B】いくつかの実施形態による、DRX構成の実施例を示す。
【
図23】いくつかの実施形態による、セル上のBWPアクティブ化/非アクティブ化の一実施例を示す。
【
図24】いくつかの実施形態による、様々なDCIフォーマットの実施例を示す。
【
図25】一部の実施形態による、セルの不活動状態構成の実施例を示す。
【
図26】いくつかの実施形態による、制御リソースセットのRRC構成の一実施例を示す。
【
図27】いくつかの実施形態による、検索空間のRRC構成の一実施例を示す。
【
図28A】いくつかの実施形態による、検索空間グループ切り替え動作の実施例を示す。
【
図28B】いくつかの実施形態による、検索空間グループ切り替え動作の実施例を示す。
【
図29】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング動作の一実施例を示す。
【
図30】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図31】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図32】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図33】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図34】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図35】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づいて、省電力を達成するためのフローチャートの一実施例を示す。
【
図36】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【
図37】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピングの時間値表示の一実施例を示す。
【
図38】いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及び検索空間グループ切り替えに基づく省電力の一実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
実施形態は、必要に応じて動作するように構成され得る。開示されたメカニズムは、例えば、無線デバイス、基地局、無線環境、ネットワーク、上記の組み合わせなどで、特定の基準が満たされると実行され得る。例示的な基準は、例えば、無線デバイス又はネットワークノード構成、トラフィック負荷、初期システムセットアップ、パケットサイズ、トラフィック特性、上記の組み合わせなどに少なくとも部分的に基づき得る。1つ以上の基準が満たされるときに、様々な例示的な実施形態が適用され得る。したがって、開示されたプロトコルを選択的に実装する例示的な実施形態を実装することが可能であり得る。
【0006】
基地局は、無線デバイスの混合と通信し得る。無線デバイス及び/又は基地局は、複数の技術、及び/又は同じ技術の複数のリリースをサポートし得る。無線デバイスは、無線デバイスのカテゴリー及び/又は能力に応じて、いくつかの特定の能力を有し得る。本開示が複数の無線デバイスと通信する基地局に言及する場合、本開示は、カバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及し得る。本開示は、例えば、所定の能力を含み、基地局の所定のセクターにある、所定のLTE又は5Gリリースの複数の無線デバイスに言及し得る。本開示における複数の無線デバイスは、選択された複数の無線デバイス、及び/又は開示された方法などに従って実行するカバレッジエリア内の全無線デバイスのサブセットに言及し得る。開示された方法に準拠し得ないカバレッジエリアに複数の基地局又は複数の無線デバイスが存在し得る。例えば、それらの無線デバイス又は基地局は、LTE又は5G技術の古いリリースに基づき実行される。
【0007】
本明細書では、「a」及び「an」、並びに同様の句は「少なくとも1つ」及び「1つ以上」として解釈される。同様に、接尾辞「(s)」で終わる任意の用語は、「少なくとも1つ」及び「1つ以上」として解釈されるべきである。本明細書では、「may」という用語は「例えば、~であり得る」として解釈されるべきである。換言すれば、「may」という用語は、「may」という用語に続く句が複数の好適な可能性の一実施例であり、種々の実施形態の1つ以上によって用いられても用いられない場合があることを示す。本明細書で使用される場合、「含む(comprises)」及び「からなる(consists of)」という用語は、記載される要素の1つ以上のコンポーネントを列挙する。「含む(comprises)」という用語は、「含む(includes)」と互換性があり記載される要素に含まれる列挙されていないコンポーネントを除外しない。対照的に、「からなる(consists of)」は、記述される要素の1つ以上のコンポーネントの完全な列挙を提供する。本明細書で使用される場合、「に基づく」という用語は、例えば、「のみに基づく」というよりも、むしろ「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、列挙された要素の任意の可能な組み合わせを表す。例えば、「A、B、及び/又はC」は、A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、又はA、B、及びCを表し得る。
【0008】
A及びBがセットであり、Aの全ての要素がBの要素でもある場合、AはBのサブセットと呼ばれる。本明細書では、非空集合及びサブセットのみが考慮される。例えば、B={セル1、セル2}の可能なサブセットは、{セル1}、{セル2}、及び{セル1、セル2}である。「に基づき」(又は同等に「に少なくとも基づき」)という句は、「に基づき」という用語に続く句が様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一実施例であることを示す。「に応答して」(又は同等に「に少なくとも応答して」)という句は、「に応答して」という句に続く句が様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一実施例であることを示す。「に応じて」(又は同等に「に少なくとも応じて」)という句は、「に応じて」という句に続く句が様々な実施形態の1つ以上に用いられる場合と用いられない場合とがある多数の好適な可能性の一実施例であることを示す。「用いる/使用する」(又は同等に「少なくとも用いる/使用する」)という句は、「用いる/使用する」という句に続く句が様々な実施形態の1つ以上に使用される場合とされない場合とがある多数の好適な可能性の一実施例であることを示す。
【0009】
構成されるという用語は、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの容量に関連し得る。構成されるとは、デバイスが動作状態にあるか非動作状態にあるかにかかわらず、デバイスの動作特性に影響するデバイスの特定の設定を指し得る。換言すれば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、レジスタ、メモリ値などは、デバイスが特定の特性を提供するために、デバイスが動作状態又は非動作状態にあるかどうかにかかわらず、デバイス内で「構成され」得る。「デバイスにおいて発生する制御メッセージ」などの用語は、デバイスが動作状態か非動作状態かにかかわらず、制御メッセージがデバイスにおける特定の特性を構成するために使用され得る、又はデバイスにおける特定のアクションを実装するために使用され得るパラメータを有することを意味し得る。
【0010】
本開示では、パラメータ(又は同等にフィールド、又は情報要素:IEと呼ばれる)は、1つ以上の情報オブジェクトを含み得、情報オブジェクトは、1つ以上の他のオブジェクトを含み得る。例えば、パラメータ(IE)Nがパラメータ(IE)Mを含み、パラメータ(IE)Mがパラメータ(IE)Kを含み、パラメータ(IE)Kがパラメータ(情報要素)Jを含む場合、例えば、NはKを含み、NはJを含む。例示的な実施形態においては、1つ以上のメッセージが複数のパラメータを含むと、それは、複数のパラメータのうちのパラメータが1つ以上のメッセージのうちの少なくとも1つに含まれるが、1つ以上のメッセージの各々に含まれる必要はないことを意味する。
【0011】
提示された多くの特徴は、「may」の使用又は括弧の使用により任意選択的であるものとして説明される。簡潔さ及び読みやすさのために、本開示は、任意選択的な特徴のセットから選択することによって得られ得るありとあらゆる変更を明示的に記載していない。本開示は、そのような全ての変更を明示的に開示すと解釈されるべきである。例えば、3つの任意選択的な特徴を有するものとして説明されたシステムは、7つの方式、すなわち、3つの可能な特徴の1つのみ、3つの特徴のいずれか2つ、又は3つの特徴の3つによって具現化され得る。
【0012】
開示された実施形態で説明される要素の多くは、モジュールとして実装され得る。ここで、モジュールは、定義された機能を実行し、他の要素への定義されたインターフェースを有する要素として定義される。本開示で説明されるモジュールは、ハードウェア、ハードウェアと組み合わせたソフトウェア、ファームウェア、ウェットウェア(例えば、生物学的要素を有するハードウェア)、又はそれらの組み合わせで実装され得、それらは、挙動的に等価であり得る。例えば、モジュールは、ハードウェアマシン(C、C++、Fortran、Java(登録商標)、Basic、Matlab(登録商標)など)若しくはSimulink、Stateflow、GNU Octave、又はLabVIEWMathScriptで実行されるように構成されるコンピュータ言語で記述されたソフトウェアルーチンで実装され得る。ディスクリート又はプログラム可能なアナログ、デジタル、及び/又は量子ハードウェアを組み込む物理ハードウェアを使用してモジュールを実装することも可能であり得る。プログラム可能なハードウェアの例には、コンピュータ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コンプレックスプログラマーブルロジックデバイス(CPLD)が含まれる。コンピュータ、マイクロコントローラ、及びマイクロプロセッサは、アセンブリ、C、C++などの言語を使用してプログラムされる。FPGA、ASIC、CPLDは、多くの場合、プログラマーブルデバイスの機能が少ない内部ハードウェアモジュール間の接続を構成するVHSICハードウェア記述言語(VHDL)又はVerilogなどのハードウェア記述言語(HDL)を使用してプログラムされる。機能モジュールの結果を達成するために、上記の技術がしばしば組み合わせて使用される。
【0013】
図1Aは、本開示の実施形態が実装され得る移動体通信ネットワーク100の一実施例を示す。移動体通信ネットワーク100は、例えば、ネットワークオペレータによって実行される公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)であり得る。
図1Aに示すように、移動体通信ネットワーク100は、コアネットワーク(CN)102、無線アクセスネットワーク(RAN)104、及び無線デバイス106を含む。
【0014】
CN102は、無線デバイス106に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、及び/又はオペレータ内DNなどの1つ以上のデータネットワーク(DN)へのインターフェースを提供し得る。インターフェース機能の一部として、CN102は、無線デバイス106と1つ以上のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、無線デバイス106を認証し、充電機能を提供し得る。
【0015】
RAN104は、エアインターフェース上で無線通信を介して、CN102を無線デバイス106に接続し得る。無線通信の一部として、RAN104は、スケジューリング、無線リソース管理、及び再伝送プロトコルを提供し得る。エアインターフェース上のRAN104から無線デバイス106への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアインターフェース上の無線デバイス106からRAN104への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク伝送は、周波数分割二重化(FDD)、時間分割二重化(TDD)、及び/又は2つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク伝送から分離され得る。
【0016】
無線デバイスという用語は、本開示全体を通して、無線通信が必要又は利用可能な任意のモバイルデバイス又は固定(非携帯)デバイスを指し、及び包含するために使用され得る。例えば、無線デバイスは、電話、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、ラップトップ、センサ、メーター、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、車両道路側ユニット(RSU)、中継ノード、自動車、及び/又はそれらの任意の組み合わせであり得る。無線デバイスという用語は、ユーザ機器(UE)、ユーザ端末(UT)、アクセス端末(AT)、モバイルステーション、受話器、無線送受信ユニット(WTRU)、及び/又は無線通信デバイスを含む、他の用語を包含する。
【0017】
RAN104は、1つ以上の基地局(図示せず)を含み得る。基地局という用語は、ノードB(UMTS及び/又は3G標準に関連付けられる)、進化したノードB(eNB、E-UTRA及び/又は4G規格と関連)、遠隔無線ヘッド(RRH)、1つ以上のRRHに結合されたベースバンド処理ユニット、ドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータノード又は中継ノード、次世代進化ノードB(ng-eNB)、世代ノードB(gNB、NR及び/又は5G規格と関連)、アクセスポイント(AP、例えばWiFi又は他の好適な無線通信規格に関連している)、及び/又はそれらの任意の組み合わせを指し、かつそれを包含するために、本開示全体を通して使用され得る。基地局は、少なくとも1つのgNB中央ユニット(gNB-CU)及び少なくとも1つのgNB分散ユニット(gNB-DU)を含み得る。
【0018】
RAN104に含まれる基地局は、無線デバイス106とエアインターフェース上で通信するための1つ以上のアンテナのセットを含み得る。例えば、1つ以上の基地局は、3つのセル(又はセクター)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含み得る。セルのサイズは、レシーバ(例えば、基地局レシーバ)が、セルで動作するトランスミッタ(例えば、無線デバイストランスミッタ)からの伝送の受信に成功することができる範囲によって判定され得る。一緒に、基地局のセルは、無線デバイス可動性をサポートするために、広い地理的エリアにわたって無線デバイス106に無線カバレッジを提供し得る。
【0019】
3つのセクターサイトに加えて、基地局の他の実装も可能である。例えば、RAN104の1つ以上の基地局は、3つより多い又はそれ未満のセクターを有するセクターサイトとして実装され得る。RAN104の1つ以上の基地局は、アクセスポイントとして、複数の遠隔無線ヘッド(RRH)に結合されたベースバンド処理ユニットとして、及び/又はドナーノードのカバレッジエリアを拡張するために使用されるリピータ又は中継ノードとして実装され得る。RRHに結合されたベースバンド処理ユニットは、集中型又はクラウドRANアーキテクチャの一部であり得、ベースバンド処理ユニットは、ベースバンド処理ユニットのプール内に集中型であるか、又は仮想化され得る。リピータノードは、ドナーノードから受信した無線信号を増幅及び再ブロードキャストし得る。中継ノードは、リピータノードと同じ/類似の機能を実行し得るが、ドナーノードから受信した無線信号をデコーディングして、無線信号を増幅及び再ブロードキャストする前にノイズを除去し得る。
【0020】
RAN104は、類似のアンテナパターン及び類似の高レベル伝送電力を有するマクロセル基地局の均質なネットワークとして展開され得る。RAN104は、異種ネットワークとして展開され得る。異種ネットワークでは、スモールセル基地局を使用して、例えば、マクロセル基地局によって提供される比較的大きなカバレッジエリアとオーバーラップするカバレッジエリアなど、小さなカバレッジエリアを提供することができる。小さなカバレッジエリアは、データトラフィックの多いエリア(又はいわゆるホットスポット)、又はマクロセルカバレッジが弱いエリアに提供され得る。スモールセル基地局の実施例としては、カバレッジエリアが縮小する順に、マイクロセル基地局、ピコセル基地局、及びフェムトセル基地局又はホーム基地局が挙げられる。
【0021】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、
図1Aの移動体通信ネットワーク100と同様の移動体通信ネットワークの仕様のグローバル標準化を提供するために1998年に形成された。現在までに、3GPP(登録商標)は、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)として知られる第3世代(3G)ネットワーク、ロング・ターム・エボリューション(LTE)として知られる第4世代(4G)ネットワーク、及び5Gシステム(5GS)として知られる第5世代(5G)ネットワークという、3世代のモバイルネットワークの仕様を生産している。本開示の実施形態は、次世代RAN(NG-RAN)と称される、3GPP(登録商標)5GネットワークのRANを基準して説明される。実施形態は、
図1AのRAN104、以前の3G及び4GネットワークのRAN、及びまだ仕様化されていない将来のネットワーク(例えば、3GPP(登録商標)6Gネットワーク)などの他の移動体通信ネットワークのRANに適用可能であり得る。NG-RANは、新しい無線(NR)として知られる5G無線アクセス技術を実装し、4G無線アクセス技術又は非3GPP(登録商標)無線アクセス技術を含む他の無線アクセス技術を実装するために供給され得る。
【0022】
図1Bは、本開示の実施形態が実装され得る、別の実施例の移動体通信ネットワーク150を示す。移動体通信ネットワーク150は、例えば、ネットワークオペレータによって実行されるPLMNであり得る。
図1Bに示すように、移動体通信ネットワーク150は、5Gコアネットワーク(5G-CN)152、NG-RAN154、及びUE156A及びUE156B(総称してUE156)を含む。これらのコンポーネントは、
図1Aに関して説明された対応するコンポーネントと同じ又は同様の方法で実装及び動作することができる。
【0023】
5G-CN152は、UE156に、パブリックDN(例えば、インターネット)、プライベートDN、及び/又はオペレータ内DNなどの1つ以上のDNへのインターフェースを提供する。インターフェース機能の一部として、5G-CN152は、UE156と1つ以上のDNとの間のエンドツーエンドの接続をセットアップし、UE156を認証し、充電機能を提供し得る。3GPP(登録商標)4GネットワークのCNと比較して、5G-CN152のベースは、サービスベースのアーキテクチャであり得る。これは、5G-CN152を構成するノードのアーキテクチャが、他のネットワーク機能へのインターフェースを介してサービスを提供するネットワーク機能として定義され得ることを意味する。5G-CN152のネットワーク機能は、専用若しくは共有ハードウェア上のネットワーク要素として、専用若しくは共有ハードウェア上で動作するソフトウェアインスタンスとして、又はプラットフォーム(例えば、クラウドベースのプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能として、いくつかの方法で実装され得る。
【0024】
図1Bに示すように、5G-CN152は、簡単に説明できるように、
図1Bで1つのコンポーネントAMF/UPF158として示すように、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)158A及びユーザプレーン機能(UPF)158Bを含む。UPF158Bは、NG-RAN154と1つ以上のDNとの間のゲートウェイとして機能し得る。UPF158Bは、パケットルーティング及び転送、パケット検査及びユーザプレーンポリシールールの施行、トラフィック利用の報告、1つ以上のDNへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類、ユーザプレーンに対するサービス品質(QoS)処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、アップリンク/ダウンリンクレート実施、及びアップリンクトラフィック検証)、ダウンリンクパケットバッファリング、及びダウンリンクデータ通知トリガなどの機能を実行し得る。UPF158Bは、イントラ/インター無線アクセス技術(RAT)モビリティのアンカーポイント、1つ以上のDNに相互接続される外部プロトコル(又はパケット)データユニット(PDU)セッションポイント、及び/又は分岐ポイントとして機能して、マルチホームPDUセッションをサポートし得る。UE156は、UEとDNとの間の論理接続である、PDUセッションを介してサービスを受信するように構成され得る。
【0025】
AMF158Aは、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、NASシグナリングセキュリティ、アクセス層(AS)セキュリティ制御、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCN間ノードシグナリング、アイドルモードUE到達可能性(例えば、ページング再伝送の制御と実行)、登録エリア管理、システム内及びシステム間モビリティサポート、アクセス認証、ローミング権限のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(サブスクリプションとポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、及び/又はセッション管理機能(SMF)の選択などの機能を実行し得る。NASは、CNとUEとの間で動作する機能を指し得、ASは、UEとRANとの間で動作する機能を指し得る。
【0026】
5G-CN152は、わかりやすくするために
図1Bに示されていない1つ以上の追加のネットワーク機能を含み得る。例えば、5G-CN152は、セッション管理機能(SMF)、NRリポジトリ機能(NRF)、ポリシー制御機能(PCF)、ネットワーク露出機能(NEF)、統一データ管理(UDM)、アプリケーション機能(AF)、及び/又は認証サーバ機能(AUSF)のうちの1つ以上を含み得る。
【0027】
NG-RAN154は、5G-CN152を、エアインターフェース上で無線通信を介してUE156に接続し得る。NG-RAN154は、gNB160A及びgNB160Bとして図示された1つ以上のgNB(まとめてgNB160)及び/又はng-eNB162A及びng-eNB162Bとして図示された1つ以上のng-eNB(まとめてng-eNB162)を含み得る。gNB160及びng-eNB162は、より一般的に基地局と称され得る。gNB160及びng-eNB162は、エアインターフェース上でUE156と通信するための1つ以上のアンテナのセットを含み得る。例えば、gNB160の1つ以上及び/又はng-eNB162の1つ以上は、3つのセル(又はセクター)をそれぞれ制御するための3つのアンテナセットを含み得る。合わせて、gNB160及びng-eNB162のセルは、UEモビリティをサポートするために、広い地理的エリアにわたってUE156に無線カバレッジを提供し得る。
【0028】
図1Bに示すように、gNB160及び/又はng-eNB162は、NGインターフェースによって5G-CN152に接続され得、Xnインターフェースによって他の基地局に接続され得る。NG及びXnインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートネットワークなどの基となるトランスポートネットワーク上に、直接的な物理的接続及び/又は間接的な接続を使用して確立され得る。gNB160及び/又はng-eNB162は、UuインターフェースによってUE156に接続され得る。例えば、
図1Bに示すように、gNB160Aは、UuインターフェースによってUE156Aに接続され得る。NG、Xn、及びUuインターフェースは、プロトコルスタックに関連付けられている。インターフェースに関連付けられるプロトコルスタックは、データ及びシグナリングメッセージを交換するため
図1Bのネットワーク要素によって使用され得、ユーザプレーン及び制御プレーンの2つのプレーンを含み得る。ユーザプレーンは、ユーザにとって関心対象のデータを処理し得る。制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0029】
gNB160及び/又はng-eNB162は、1つ以上のNGインターフェースによって、AMF/UPF158など、5G-CN152の1つ以上のAMF/UPF機能に接続され得る。例えば、gNB160Aは、NG-ユーザプレーン(NG-U)インターフェースによって、AMF/UPF158のUPF158Bに接続され得る。NG-Uインターフェースは、gNB160AとUPF158Bとの間のユーザプレーンPDUの供給を提供し得る(例えば、非保証送達)。gNB160Aは、NG制御プレーン(NG-C)インターフェースを使用してAMF158Aに接続できる。NG-Cインターフェースは、例えば、NGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの転送、ページング、PDUセッション管理及び構成転送及び/又は警告メッセージ伝送を提供し得る。
【0030】
gNB160は、Uuインターフェース上のUE156に向かってNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。例えば、gNB160Aは、第1のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェース上で、UE156Aに向かってNRユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。ng-eNB162は、Uuインターフェース上のUE156に向かって、Evolved UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得、E-UTRAは3GPP(登録商標)4G無線アクセス技術を指す。例えば、ng-eNB162Bは、第2のプロトコルスタックに関連付けられるUuインターフェース上で、UE156Bに向かってE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。
【0031】
5G-CN152は、NR及び4Gの無線アクセスを処理するように構成されると説明された。当業者であれば、NRが4Gコアネットワークに、「非スタンドアローン動作」として知られるモードで接続することが可能であり得ることを理解するであろう。非スタンドアローン動作では、4Gコアネットワークを使用して、制御プレーン機能(例えば、初期アクセス、モビリティ、及びページング)を提供する(又は少なくともサポートする)。1つのAMF/UPF158のみが
図1Bに示されるが、1つのgNB又はng-eNBは、複数のAMF/UPFノードに接続されて、冗長性を提供し、及び/又は複数のAMF/UPFノードにわたって共有をロードし得る。
【0032】
考察されるように、
図1Bにおいて、ネットワーク要素間のインターフェース(例えば、Uu、Xn、及びNGインターフェース)がデータ及びシグナリングメッセージを交換するためにネットワーク要素が使用するプロトコルスタックと関連付けられ得る。プロトコルスタックは、2つのプレーン、すなわち、ユーザプレーン及び制御プレーンを含み得る。ユーザプレーンは、ユーザにとって関心対象のデータを処理し得、制御プレーンは、ネットワーク要素に対する関心対象のシグナリングメッセージを処理し得る。
【0033】
図2A及び
図2Bはそれぞれ、UE210とgNB220との間にあるUuインターフェース用のNRユーザプレーン及びNR制御プレーンプロトコルスタックの例を示す。
図2A及び
図2Bに示されるプロトコルスタックは、例えば、
図1Bに示されるUE156AとgNB160Aとの間のUuインターフェースに使用されるものと同じ又は類似であり得る。
【0034】
図2Aは、UE210及びgNB220に実装された5つの層を含むNRユーザプレーンプロトコルスタックを示す。プロトコルスタックの最下部で、物理層(PHYs)211及び221は、プロトコルスタックの上位層にトランスポートサービスを提供し得、オープンシステム相互接続(OSI)モデルの層1に対応し得る。PHY211及び221の上の次の4つのプロトコルは、メディアアクセス制御層(MAC)212及び222、無線リンク制御層(RLC)213及び223、パケットデータ収束プロトコル層(PDCP)214及び224、並びにサービスデータアプリケーションプロトコル層(SDAP)215及び225を含む。合わせて、これらの4つのプロトコルは、OSIモデルの層2又はデータリンク層を構成し得る。
【0035】
図3は、NRユーザプレーンプロトコルスタックのプロトコル層間に提供されるサービスの一実施例を示す。
図2A及び
図3の上からスタートして、SDAP215及び225は、QoSフロー処理を実行し得る。UE210は、UE210とDNとの間の論理接続であり得る、PDUセッションを介してサービスを受信し得る。PDUセッションは、1つ以上のQoSフローを有し得る。CNのUPF(例えば、UPF158B)は、QoS要件(例えば、遅延、データレート、及び/又はエラーレートに関して)に基づいて、PDUセッションの1つ以上のQoSフローにIPパケットをマッピングし得る。SDAP215及び225は、1つ以上のQoSフローと1つ以上のデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除は、gNB220でSDAP225によって判定され得る。UE210でのSDAP215は、gNB220から受信した反射マッピング又は制御シグナリングを介して、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングについて通知され得る。反射マッピングについては、gNB220でのSDAP225は、ダウンリンクパケットを、UE210のSDAP215によって観察されて、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング/マッピング解除を判定し得る、QoSフローインジケータ(QFI)でマークし得る。
【0036】
PDCP214及び224は、エアインターフェース上で伝送する必要のあるデータ量を低減するためのヘッダ圧縮/解凍、エアインターフェース上で伝送されるデータの不正なデコーディングを防止するための暗号化/暗号解除、及び整合性保護(制御メッセージが意図されたソースから発信されることを確実にするため)を行い得る。PDCP214及び224は、例えば、未送達のパケットの再伝送、パケットのシーケンス内送達及び再配列、並びにgNB内ハンドオーバーのために、重複して受信されたパケットの除去を実行し得る。PDCP214及び224は、受信されるパケットの可能性を改善し、レシーバで、任意の重複パケットを除去するために、パケット重複を実行し得る。パケット重複は、高信頼性を必要とするサービスに有用であり得る。
【0037】
図3には示されていないが、PDCP214及び224は、二重接続シナリオにおいて、スプリット無線ベアラとRLCチャネルとの間のマッピング/マッピング解除を実行し得る。二重接続は、UEが2つのセル、又はより一般的には、マスターセルグループ(MCG)及び二次セルグループ(SCG)の2つのセルグループに接続することを可能にする技術である。スプリットベアラは、SDAP215及び225へのサービスとしてPDCP214及び224によって提供される無線ベアラのうちの1つなどの単一の無線ベアラが、二重接続でセルグループによって処理されるときである。PDCP214及び224は、セルグループに属するRLCチャネル間でスプリット無線ベアラをマッピング/マッピング解除し得る。
【0038】
RLC213及び223は、それぞれ、MAC212及び222から受信した複製データユニットのセグメンテーション、自動繰り返し要求(ARQ)を通した再伝送、及び除去を実行し得る。RLC213及び223は、トランスペアレントモード(TM)、未確認応答モード(UM)、及び確認応答モード(AM)の3つの伝送モードをサポートし得る。RLCが動作している伝送モードに基づいて、RLCは、指摘された機能のうちの1つ以上を実行し得る。このRLC構成は、ヌメロロジ及び/又は伝送時間間隔(TTI)持続時間に依存せずに論理チャネルごとであり得る。
図3に示すように、RLC213及び223は、それぞれPDCP214及び224にサービスとしてRLCチャネルを提供し得る。
【0039】
MAC212及び222は、論理チャネルの多重化/多重分離、及び/又は論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングを実行し得る。多重化/多重分離は、PHY211及び221へ/から送達されるトランスポートブロック(TB)へ/からの1つ以上の論理チャネルに属するデータユニットの多重化/多重分離を含み得る。MAC222は、動的スケジューリングによって、UE間の、スケジューリング、スケジューリング情報報告、及び優先度処理を行うように構成され得る。スケジューリングは、ダウンリンク及びアップリンクのためにgNB220(MAC222にて)で実施され得る。MAC212及び222は、ハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)(例えば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合、キャリアごとに1つのHARQエンティティ)を通して、エラー訂正、論理チャネル優先度付けによるUE210の論理チャネル間の優先度処理、及び/又はパディングを行うように構成され得る。MAC212及び222は、1つ以上のヌメロロジ及び/又は伝送タイミングをサポートし得る。一実施例では、論理チャネル優先度付けにおけるマッピング制限により、論理チャネルがどのヌメロロジ及び/又は伝送タイミングを使用し得るかを制御し得る。
図3に示すように、MAC212及び222は、サービスとしてRLC213及び223に論理チャネルを提供し得る。
【0040】
PHY211及び221は、エアインターフェース上で情報を送信及び受信するために、物理チャネルへのトランスポートチャネルのマッピング並びにデジタル及びアナログ信号処理機能を実行し得る。これらのデジタル及びアナログ信号処理機能は、例えば、コーディング/デコーディング及び変調/復調を含み得る。PHY211及び221は、マルチアンテナマッピングを実行し得る。
図3に示すように、PHY211及び221は、サービスとして、MAC212及び222に1つ以上のトランスポートチャネルを提供し得る。
【0041】
図4Aは、NRユーザプレーンプロトコルスタックを通るダウンリンクデータフローの実施例を示す。
図4Aは、NRユーザプレーンプロトコルスタックを通した3つのIPパケット(n、n+1、及びm)のダウンリンクデータフローを示し、gNB220で2つのTBを生成する。NRユーザプレーンプロトコルスタックを通るアップリンクデータフローは、
図4Aに示すダウンリンクデータフローと類似し得る。
【0042】
図4Aのダウンリンクデータフローは、SDAP225が、1つ以上のQoSフローから3つのIPパケットを受信し、3つのパケットを無線ベアラにマッピングしたときに開始する。
図4Aでは、SDAP225は、IPパケットn及びn+1を第1の無線ベアラ402にマッピングし、IPパケットmを第2の無線ベアラ404にマッピングする。SDAPヘッダ(
図4Aで「H」とラベル付けされる)がIPパケットに追加される。上位プロトコル層から/へのデータユニットは、下位プロトコル層のサービスデータユニット(SDU)と称され、下位プロトコル層へ/からのデータユニットは、上位プロトコル層のプロトコルデータユニット(PDU)と称される。
図4Aに示すように、SDAP225からのデータユニットは、下位プロトコル層PDCP224のSDUであり、SDAP225のPDUである。
【0043】
図4Aの残りのプロトコル層は、関連する機能(例えば、
図3に関して)を実行し、対応するヘッダを追加し、それぞれの出力を次の下位層に転送し得る。例えば、PDCP224は、IPヘッダ圧縮及び暗号化を実行し、その出力をRLC223に転送し得る。RLC223は、任意選択的に(例えば、
図4AのIPパケットmについて示されるように)セグメンテーションを実行し、その出力をMAC222に転送し得る。MAC222は、いくつかのRLC PDUを多重化し得、MACサブヘッダをRLC PDUに取り付けてトランスポートブロックを形成し得る。NRでは、
図4Aに示すように、MACサブヘッダはMAC PDU全体に分散され得る。LTEでは、MACサブヘッダはMAC PDUの先頭に完全に位置し得る。NR MAC PDU構造は、MAC PDUサブヘッダが、完全なMAC PDUが組み立てられる前に計算され得るため、処理時間及び関連遅延を低減し得る。
【0044】
図4Bは、MAC PDUにおけるMACサブヘッダの例示的なフォーマットを示す。MACサブヘッダには、MACサブヘッダが対応しているMAC SDUの長さ(バイト単位など)を示すためのSDU長さフィールド、MAC SDUが多重分離プロセスを支援するために開始した論理チャネルを識別するための論理チャネル識別子(LCID)フィールド、SDU長さフィールドのサイズを示すためのフラグ(F)、及び将来使用するための予約ビット(R)フィールドが含まれる。
【0045】
図4Bは更に、MAC223又はMAC222などのMACによってMAC PDUに挿入されるMAC制御要素(CE)を示す。例えば、
図4Bは、MAC PDUに挿入された2つのMAC CEを示す。MAC CEは、ダウンリンク伝送(
図4Bに示されるように)のためMAC PDUの開始に、及びアップリンク伝送のためMAC PDUの終了に挿入され得る。MAC CEは、インバンド制御シグナリングに使用され得る。例示的なMAC CEは、バッファ状態報告及び電力ヘッドルーム報告などのスケジューリング関連MAC CE、PDCP重複検出のアクティブ化/非アクティブ化、チャネル状態情報(CSI)報告、サウンディング基準信号(SRS)伝送、及び事前構成されたコンポーネントのためのものなどのアクティブ化/非アクティブ化MAC CE、不連続受信(DRX)関連MAC CE、タイミングアドバンスMAC CE、及びランダムアクセス関連MAC CEを含む。MAC CEは、MAC SDUに説明されるのと類似したフォーマットのMACサブヘッダによって先行され得、MAC CEに含まれる制御情報のタイプを示すLCIDフィールドに予約値で識別され得る。
【0046】
NR制御プレーンプロトコルスタックを説明する前に、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル、並びにチャネルタイプ間のマッピングを最初に説明する。1つ以上のチャネルを使用して、後述するNR制御プレーンプロトコルスタックに関連する機能を実行し得る。
【0047】
図5A及び
図5Bは、それぞれダウンリンク及びアップリンクについて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネル間のマッピングを示す。情報は、NRプロトコルスタックのRLC、MAC、及びPHY間のチャネルを通して渡される。論理チャネルは、RLCとMACとの間で使用され得、NR制御プレーンにおいて制御及び構成情報を搬送する制御チャネルとして、又はNRユーザプレーンにおいてデータを搬送するトラフィックチャネルとして分類され得る。論理チャネルは、特定のUE専用の専用論理チャネルとして、又は2つ以上のUEによって使用され得る共通の論理チャネルとして分類され得る。論理チャネルはまた、それが搬送する情報のタイプによって定義され得る。NRによって定義される論理チャネルのセットは、例えば、
-位置がセルレベルでネットワークに知られていないUEをページングするために使用されるページングメッセージを搬送するためのページング制御チャネル(PCCH)と、
-マスター情報ブロック(MIB)及びいくつかのシステム情報ブロック(SIB)の形態でシステム情報メッセージを搬送するためのブロードキャスト制御チャネル(BCCH)であって、システム情報メッセージがUEによって使用されて、セルがどのように構成され、セル内でどのように動作するかについての情報を取得し得る、ブロードキャスト制御チャネルと、
-ランダムアクセスとともに制御メッセージを搬送するための共通制御チャネル(CCCH)と、
-UEを構成するために、特定のUEとの間で制御メッセージを搬送するための専用制御チャネル(DCCH)と、
-特定のUEとの間でユーザデータを搬送するための専用トラフィックチャネル(DTCH)と、を含む。
【0048】
トランスポートチャネルは、MAC層とPHY層との間で使用され、それらが搬送する情報がエアインターフェース上でどのように伝送されるかによって定義され得る。NRによって定義されるトランスポートチャネルのセットは、例えば、
-PCCHから発信されたページングメッセージを搬送するためのページングチャネル(PCH)と、
-BCCHからMIBを搬送するためのブロードキャストチャネル(BCH)と、
-BCCHからのSIBを含む、ダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージを搬送するためのダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)と、
-アップリンクデータ及びシグナリングメッセージを搬送するためのアップリンク共有チャネル(UL-SCH)と、
-事前スケジューリングなしに、UEがネットワークに接続できるようにするランダムアクセスチャネル(RACH)と、を含む。
【0049】
PHYは、物理チャネルを使用して、PHYの処理レベル間で情報を渡すことができる。物理チャネルは、1つ以上のトランスポートチャネルの情報を搬送するための時間周波数リソースの関連セットを有し得る。PHYは、制御情報を生成して、PHYの低レベル動作をサポートし、L1/L2制御チャネルとして知られる物理制御チャネルを介して、PHYの低レベルへ制御情報を提供し得る。NRによって定義される物理チャネル及び物理制御チャネルのセットは、例えば、
-BCHからMIBを搬送するための物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
-DL-SCHからのダウンリンクデータ及びシグナリングメッセージ、並びにPCHからのページングメッセージを搬送するための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
-ダウンリンクスケジューリングコマンド、アップリンクスケジューリンググラント、及びアップリンク電力制御コマンドを含み得る、ダウンリンク制御情報(DCI)を搬送するための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
-UL-SCH及び以下に記載されるように、一部の例においてはアップリンク制御情報(UCI)からアップリンクデータ及びシグナリングメッセージを搬送するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
-HARQ確認応答、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びスケジューリング要求(SR)を含み得る、UCIを搬送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
-ランダムアクセスのための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、を含む。
【0050】
物理制御チャネルと同様に、物理層は、物理層の低レベル動作をサポートするために物理信号を生成する。
図5A及び
図5Bに示すように、NRによって定義される物理層信号には、一次同期信号(PSS)、二次同期信号(SSS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、及び位相トラッキング基準信号(PT-RS)が含まれる。これらの物理層信号は、以下でより詳細に説明される。
【0051】
図2Bは、NR制御プレーンプロトコルスタックの一実施例を示す。
図2Bに示すように、NR制御プレーンプロトコルスタックは、NRユーザプレーンプロトコルスタックの例と同じ/類似の第1の4つのプロトコル層を使用し得る。これら4つのプロトコル層は、PHY211及び221、MAC212及び222、RLC213及び223、並びにPDCP214及び224を含む。NRユーザプレーンプロトコルスタックのように、スタックの上部にSDAP215及び225を有する代わりに、NR制御プレーンスタックは、NR制御プレーンプロトコルスタックの上部に無線リソース制御(RRC)216及び226、並びにNASプロトコル217及び237を有する。
【0052】
NASプロトコル217及び237は、UE210とAMF230(例えば、AMF158A)との間、又はより一般的には、UE210とCNとの間に制御プレーン機能を提供し得る。NASプロトコル217及び237は、NASメッセージと称されるシグナリングメッセージを介して、UE210とAMF230との間に制御プレーン機能を提供し得る。UE210とAMF230との間には、NASメッセージがトランスポートされ得る直接経路はない。NASメッセージは、Uu及びNGインターフェースのASを使用してトランスポートされ得る。NASプロトコル217及び237は、認証、セキュリティ、接続セットアップ、モビリティ管理、及びセッション管理などの制御プレーン機能を提供し得る。
【0053】
RRC216及び226は、UE210とgNB220との間に、又はより一般的には、UE210とRANとの間に制御プレーン機能を提供し得る。RRC216及び226は、RRCメッセージと称されるシグナリングメッセージを介して、UE210とgNB220との間に制御プレーン機能を提供し得る。RRCメッセージは、シグナリング無線ベアラ、及び同一/同様のPDCP、RLC、MAC、及びPHYプロトコル層を使用して、UE210とRANとの間で伝送され得る。MACは、制御プレーン及びユーザプレーンデータを、同じトランスポートブロック(TB)内に多重化し得る。RRC216及び226は、AS及びNASに関連するシステム情報のブロードキャスト、CN又はRANによって開始されたページング、UE210とRANとの間のRRC接続の確立、メンテナンス、及びリリース、キー管理を含むセキュリティ機能、シグナリング無線ベアラ及びデータ無線ベアラの確立、構成、メンテナンス、及びリリース、モビリティ機能、QoS管理機能、UE測定報告と報告の制御、無線リンク失敗(RLF)の検出と回復、及び/又はNASメッセージ転送のような制御プレーン機能を提供し得る。RRC接続の確立の一部として、RRC216及び226は、UE210とRANとの間の通信のためのパラメータの設定を伴い得る、RRCコンテキストを確立し得る。
【0054】
図6は、UEのRRC状態移行を示す例示的な図である。UEは、
図1Aに示す無線デバイス106、
図2A及び
図2Bに示すUE210、又は本開示に説明される任意の他の無線デバイス、と同じ又は類似であり得る。
図6に示されるように、UEは、3つのRRC状態、すなわち、RRC接続602(例えば、RRC-CONNECTED)、RRCアイドル604(例えば、RRC-IDLE)、及びRRC非アクティブ606(例えば、RRC-INACTIVE)のうちの少なくとも1つにあり得る。
【0055】
RRC接続602では、UEは確立されたRRCコンテキストを有し、基地局と少なくとも1つのRRC接続を有し得る。基地局は、
図1Aに示すRAN104に含まれる1つ以上の基地局の1つ、
図1Bに示すgNB160又はng-eNB162の1つ、
図2A及び
図2Bに示すgNB220、又は本開示に記載される任意の他の基地局に類似であり得る。UEが接続される基地局は、UEに対するRRCコンテキストを有し得る。UEコンテキストと称されるRRCコンテキストは、UEと基地局との間の通信のためのパラメータを含み得る。これらのパラメータは、例えば、1つ以上のASコンテキスト、1つ以上の無線リンク構成パラメータ、ベアラ構成情報(例えば、データ無線ベアラ、シグナリング無線ベアラ、論理チャネル、QoSフロー、及び/又はPDUセッションに関連する)、セキュリティ情報、及び/又はPHY、MAC、RLC、PDCP、及び/又はSDAP層構成情報を含み得る。RRC接続602にある間、UEのモビリティはRAN(例えば、RAN104又はNG-RAN154)によって管理され得る。UEは、サービングセル及び近隣のセルからの信号レベル(例えば、基準信号レベル)を測定し、これらの測定値を現在UEにサービスを提供している基地局に報告し得る。UEのサービング基地局は、報告された測定値に基づき、隣接基地局の1つのセルへのハンドオーバーを要求し得る。RRC状態は、RRC接続602から、接続リリース手順608を介して、RRCアイドル604に、遷移し得、又は接続非アクティブ化手順610を介してRRC非アクティブ606に遷移し得る。
【0056】
RRCアイドル604では、RRCコンテキストはUEに対して確立されない場合がある。RRCアイドル604では、UEは基地局とのRRC接続を有しない場合がある。RRCアイドル604にある間、UEは、ほとんどの時間にわたってスリープ状態であり得る(例えば、バッテリー電力を節約するため)。UEは、周期的に(例えば、不連続受信サイクルごとに1回)アクティブ化して、RANからのページングメッセージを監視し得る。UEのモビリティは、セル再選択として知られる手順を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、以下でより詳細に考察されるようにランダムアクセス手順を伴い得る接続確立手順612を介して、RRCアイドル604からRRC接続602に移行し得る。
【0057】
RRC非アクティブ606では、以前に確立されたRRCコンテキストは、UE及び基地局で維持される。これにより、RRCアイドル604からRRC接続602への遷移と比較して、シグナリングオーバーヘッドが低減されて、RRC接続602への高速遷移が可能となる。RRC非アクティブ606では、UEはスリープ状態にあり、UEのモビリティは、セル再選択を通してUEによって管理され得る。RRC状態は、RRC非アクティブ606から、接続再開手順614によって、RRC接続602に、又は接続リリース手順608と同じ又は類似の接続リリース手順616を介して、RRCアイドル604に移行し得る。
【0058】
RRC状態は、モビリティ管理メカニズムと関連付けられ得る。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606では、モビリティは、セル再選択を通してUEによって管理される。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606におけるモビリティ管理の目的は、ネットワークが、移動体通信ネットワーク全体にわたりページングメッセージをブロードキャストすることなく、ページングメッセージを介してイベントをUEに通知できるようにすることである。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606で使用されるモビリティ管理メカニズムは、ページングメッセージが、移動体通信ネットワーク全体の代わりにUEが現在存在するセルグループのセル上にブロードキャストされ得るように、ネットワークがセルグループレベル上でUEを追跡することを可能にし得る。RRCアイドル604及びRRC非アクティブ606のモビリティ管理メカニズムは、セルグループレベル上でUEを追跡する。それらは、異なる粒度のグループ化を使用して、それを行い得る。例えば、セルグループ化の粒度の3つのレベル、すなわち、個々のセル、RANエリア識別子(RAI)によって識別されるRANエリア内のセル、及び追跡エリアと称され、追跡エリア識別子(TAI)によって識別されるRANエリアのグループ内のセル、が存在し得る。
【0059】
追跡エリアは、CNレベルでUEを追跡するために使用され得る。CN(例えば、CN102又は5G-CN152)は、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストをUEに提供し得る。UEが、セル再選択を通して、UE登録エリアに関連付けられるTAIのリストに含まれないTAIに関連付けられているセルに移動した場合、UEは、CNがUEの位置を更新できるようにCNで登録更新を行い、UEに新しいUE登録エリアを提供し得る。
【0060】
RANエリアは、RANレベルでUEを追跡するために使用され得る。RRC非アクティブ606状態のUEに対して、RAN通知エリアがUEに割り当てられ得る。RAN通知エリアは、1つ以上のセルアイデンティティ、RAIのリスト、又はTAIのリストを含み得る。一実施例では、基地局は、1つ以上のRAN通知エリアに属し得る。一実施例では、セルは、1つ以上のRAN通知エリアに属し得る。UEがセル再選択を通して、UEに割り当てられたRAN通知エリアに含まれないセルに移動した場合、UEは、RANで通知エリアの更新を実行し、UEのRAN通知エリアを更新し得る。
【0061】
UEに対するRRCコンテキストを格納する基地局、又はUEの最後のサービング基地局は、アンカー基地局と称され得る。アンカー基地局は、少なくとも、UEがアンカー基地局のRAN通知エリアにとどまっている時間中に、及び/又はUEがRRC非アクティブ606にとどまっている時間中に、UEに対するRRCコンテキストを維持し得る。
【0062】
図1BのgNB160などのgNBは、2つの部分、つまり中央ユニット(gNB-CU)、及び1つ以上の分散ユニット(gNB-DU)にスプリットされ得る。gNB-CUは、F1インターフェースを使用して、1つ以上のgNB-DUに結合され得る。gNB-CUは、RRC、PDCP、及びSDAPを含み得る。gNB-DUは、RLC、MAC、及びPHYを含み得る。
【0063】
NRでは、物理信号及び物理チャネル(
図5A及び
図5Bに関して考察される)を直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル上にマッピングし得る。OFDMは、F直交サブキャリア(又はトーン)上でデータを伝送するマルチキャリア通信方式である。伝送前に、データは、ソースシンボルと称され、F平行シンボルストリームに分割される、一連の複雑なシンボル(例えば、M直交振幅変調(M-QAM)又はM相シフトキーイング(M-PSK)シンボル)にマッピングされ得る。F平行シンボルストリームは、それらが周波数ドメイン内にあるかのように扱われ、それらを時間ドメインに変換する逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックへの入力として使用され得る。IFFTブロックは、F平行シンボルストリームのそれぞれから1つを、Fソースシンボルに一度に取り込み、各ソースシンボルを使用して、F直交サブキャリアに対応するF正弦波基底関数の1つの振幅及び位相を変調し得る。IFFTブロックの出力は、F直交サブキャリアの総和を表すF時間ドメインサンプルであり得る。F時間ドメインサンプルは、単一OFDMシンボルを形成し得る。いくつかの処理(例えば、サイクリックプレフィックスの追加)及びアップコンバージョンの後、IFFTブロックによって提供されるOFDMシンボルは、キャリア周波数でエアインターフェース上で伝送され得る。F平行シンボルストリームは、IFFTブロックによって処理される前に、FFTブロックを使用して混合され得る。この処理は、ディスクリートフーリエ変換(DFT)でプリコーディングされたOFDMシンボルを生成し、アップリンク内のUEにより使用され、ピーク対平均電力比(PAPR)を減少させることができる。逆処理を、FFTブロックを使用してレシーバでOFDMシンボルに実行して、ソースシンボルにマッピングされたデータを復元し得る。
【0064】
図7は、OFDMシンボルがグループ化されたNRフレームの例示的な構成を示す。NRフレームは、システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。SFNは、1024フレームの期間で繰り返し得る。図示するように、1つのNRフレームは、持続時間が10ミリ秒(ms)であり得、持続時間が1ミリ秒である10のサブフレームを含み得る。サブフレームは、例えば、スロット当たり14のOFDMシンボルを含むスロットに分割され得る。
【0065】
スロットの持続時間は、スロットのOFDMシンボルに使用されるヌメロロジに依存し得る。NRでは、異なるセル展開(例えば、最大mm波の範囲のキャリア周波数のセルまでのキャリア周波数が1GHz未満のセル)を収容するために、柔軟なヌメロロジがサポートされる。ヌメロロジは、サブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス持続時間に関して定義され得る。NRにおけるヌメロロジについては、サブキャリア間隔は、15kHzのベースラインサブキャリア間隔から2の累乗によってスケールアップされ得、サイクリックプレフィックス持続時間は、4.7μsのベースラインサイクリックプレフィックス持続時間から2の累乗によってスケールダウンされ得る。例えば、NRは、以下のサブキャリア間隔/サイクリックプレフィックス持続時間の組み合わせ、すなわち、15kHz/4.7μs、30kHz/2.3μs、60kHz/1.2μs、120kHz/0.59μs、及び240kHz/0.29μsでヌメロロジを定義する。
【0066】
スロットは、固定数のOFDMシンボル(例えば、14のOFDMシンボル)を有し得る。より高いサブキャリア間隔を有するヌメロロジは、スロット持続時間が短く、それに応じて、サブフレーム当たりのスロット数が多い。
図7は、このヌメロロジ依存性スロット持続時間及びサブフレーム当たりのスロット伝送構造を示す(図示を容易にするために、240kHzのサブキャリア間隔を有するヌメロロジは
図7には示されていない)。NR内のサブフレームは、ヌメロロジ非依存時間基準として使用され得るが、スロットは、アップリンク及びダウンリンク伝送がスケジューリングされるユニットとして使用され得る。低遅延サポートするために、NRでのスケジューリングは、スロット持続時間から分離され、任意のOFDMシンボルでスタートし、伝送に必要なだけ多くのシンボルの間続き得る。これらの部分スロット伝送は、ミニスロット伝送又はサブスロット伝送と称され得る。
【0067】
図8は、NRキャリアの時間及び周波数ドメインにおけるスロットの例示的な構成を示す。スロットは、リソース要素(RE)とリソースブロック(RB)を含む。REは、NRにおいて最小の物理リソースである。REは、
図8に示されるように、周波数ドメインの1つのサブキャリアによって、時間ドメインの1つのOFDMシンボルにわたる。RBは、
図8に示されるように、周波数ドメインで12の連続するREにわたる。NRキャリアは、275RB又は275×12=3300サブキャリアの幅に制限され得る。こうした制限は、使用される場合、NRキャリアをサブキャリア間隔が15、30、60、及び120kHzのそれぞれについて、50、100、200、及び400MHzに制限し得、400MHzの帯域幅が、キャリア帯域幅制限当たり400MHzに基づき設定され得る。
【0068】
図8は、NRキャリアの全帯域幅にわたって使用される単一ヌメロロジを示す。他の例示的な構成では、複数のヌメロロジが、同じキャリア上でサポートされ得る。
【0069】
NRは、広範なキャリア帯域幅(例えば、120kHzのサブキャリア間隔に対して最大400MHz)をサポートし得る。全てのUEが、全キャリア帯域幅を受信できるとは限らない(例えば、ハードウェアの制限など)。また、全キャリア帯域幅を受信することは、UEの電力消費量の観点からは禁止され得る。一実施例では、電力消費量を低減するため、及び/又は他の目的のために、UEは、UEが受信するようにスケジューリングされるトラフィック量に基づいて、UEの受信帯域幅のサイズを適合させ得る。これは帯域幅適応と称される。
【0070】
NRは、全キャリア帯域幅を受信できないUEをサポートし、帯域幅適応をサポートする帯域幅部分(BWP)を定義する。一実施例では、BWPは、キャリア上の連続RBのサブセットによって定義され得る。UEは、サービングセル当たり1つ以上のダウンリンクBWP及び1つ以上のアップリンクBWP(例えば、サービングセル当たり最大4つのダウンリンクBWP及び最大4つのアップリンクBWP)で(例えば、RRC層を介して)で構成され得る。所与の時間で、サービングセルに対して構成されるBWPのうちの1つ以上がアクティブであり得る。これらの1つ以上のBWPは、サービングセルのアクティブBWPと称され得る。サービングセルが二次アップリンクキャリアで構成されるときに、サービングセルは、アップリンクキャリアに1つ以上の第1のアクティブBWP、及び二次アップリンクキャリアに1つ以上の第2のアクティブBWPを有し得る。
【0071】
ペアでないスペクトルについては、ダウンリンクBWPのダウンリンクBWPインデックスとアップリンクBWPのアップリンクBWPインデックスが同じ場合、構成されるダウンリンクBWPのセットからのダウンリンクBWPを、構成されたアップリンクBWPのセットからのアップリンクBWPとリンクし得る。ペアでないスペクトルについては、UEは、ダウンリンクBWPの中心周波数がアップリンクBWPの中心周波数と同じであると予想し得る。
【0072】
一次セル(PCell)上の構成されるダウンリンクBWPのセット内のダウンリンクBWPについて、基地局は、少なくとも1つの検索空間に対してUEを、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)で構成し得る。検索空間は、UEが制御情報を見つけることができる、時間及び周波数ドメイン内の位置のセットである。検索空間は、UE固有検索空間又は共通検索空間(複数のUEによって潜在的に使用可能)であり得る。例えば、基地局は、アクティブダウンリンクBWPにおいて、PCell上又は一次二次セル(PSCell)上に、共通検索空間でUEを構成し得る。
【0073】
構成されたアップリンクBWPのセット内のアップリンクBWPの場合、BSは、1つ以上のPUCCH伝送のための1つ以上のリソースセットでUEを構成し得る。UEは、ダウンリンクBWPに対して、構成されるヌメロロジ(例えば、サブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス持続時間)に従って、ダウンリンクBWP内のダウンリンク受信(例えば、PDCCH又はPDSCH)を受信し得る。UEは、構成されるヌメロロジ(例えば、アップリンクBWPのサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス長)に従って、アップリンクBWP内のアップリンク伝送(例えば、PUCCH又はPUSCH)を伝送し得る。
【0074】
1つ以上のBWPインジケータフィールドは、ダウンリンク制御情報(DCI)に提供され得る。BWPインジケータフィールドの値は、構成されるBWPのセットのどのBWPが、1つ以上のダウンリンク受信に対するアクティブダウンリンクBWPであるかを示し得る。1つ以上のBWPインジケータフィールドの値は、1つ以上のアップリンク伝送に対するアクティブアップリンクBWPを示し得る。
【0075】
基地局は、PCellに関連付けられる構成されるダウンリンクBWPのセット内のデフォルトダウンリンクBWPで、UEを半静的に構成し得る。基地局が、UEに対するデフォルトダウンリンクBWPを提供していない場合、デフォルトダウンリンクBWPは、初期アクティブダウンリンクBWPであり得る。UEは、PBCHを使用して取得されたCORESET構成に基づいて、どのBWPが初期アクティブダウンリンクBWPであるかを判定し得る。
【0076】
基地局は、PCellのBWP非アクティブタイマー値でUEを構成できる。UEは、適切な任意の時点でBWP非アクティブタイマーをスタート又は再スタートし得る。例えば、(a)UEが、対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWPを示すDCIを検出するときに、又は(b)UEが、非対のスペクトル動作に対するデフォルトダウンリンクBWP又はアップリンクBWP以外のアクティブダウンリンクBWP又はアクティブアップリンクBWPを示すDCIを検出するときに、UEがBWP非アクティブタイマーを始動又は再始動し得る。UEが一定期間(例えば、1ミリ秒又は0.5ミリ秒)DCIを検出しない場合、UEは、BWP非アクティブタイマーを満了に向かって実行し得る(例えば、0からBWP非アクティブタイマー値まで増加させるか、又はBWP非アクティブタイマー値から0へ減少させる)。BWP非アクティブタイマーが満了になると、UEはアクティブダウンリンクBWPからデフォルトダウンリンクBWPに切り替えられ得る。
【0077】
一実施例では、基地局は、1つ以上のBWPを有するUEを半静的に構成し得る。UEは、第2のBWPをアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、及び/又はBWP非アクティブタイマーの満了に応答して(例えば、第2のBWPがデフォルトBWPである場合)、アクティブBWPを第1のBWPから第2のBWPに切り替え得る。
【0078】
ダウンリンク及びアップリンクBWP切り替え(BWP切り替えが、現在アクティブBWPから、現在アクティブでないBWPへの切り替えを指す)は、ペアのスペクトルで独立して実行され得る。ペアでないスペクトルでは、ダウンリンク及びアップリンクBWP切り替えを同時に実行され得る。構成されるBWP間の切り替えは、RRCシグナリング、DCI、BWP非アクティブタイマーの満了、及び/又はランダムアクセスの開始に基づき発生し得る。
【0079】
図9は、NRキャリアに対して3つの構成されるBWPを使用した帯域幅適応の一実施例を示す。3つのBWPで構成されるUEは、切り替え点で、1つのBWPから別のBWPに切り替え得る。
図9に示される例では、BWPに、帯域幅が40MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP902、帯域幅が10MHz、サブキャリア間隔が15kHzのBWP904、及び帯域幅が20MHz、サブキャリア間隔が60kHzのBWP906が含まれる。BWP902は、初期アクティブBWPであり得、BWP904は、デフォルトBWPであり得る。UEは、切り替え点においてBWP間を切り替え得る。
図9の例では、UEは、切り替え点908でBWP902からBWP904に切り替え得る。切り替え点908での切り替えは、例えば、BWP非アクティブタイマー(デフォルトBWPへの切り替えを示す)の満了に応答して、及び/又はアクティブBWPとしてBWP904を示すDCIを受信することに応答して、任意の好適な理由のために発生し得る。UEは、BWP906をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切り替え点910でアクティブBWP904からBWP906に切り替え得る。UEは、BWP非アクティブタイマーの満了に応答して、及び/又はBWP904をアクティブBWPとして示すDCIを受信することに応答して、切り替え点912でアクティブBWP906からBWP904に切り替え得る。UEは、BWP902をアクティブBWPとして示すDCIを受信する応答で、切り替え点914でアクティブBWP904からBWP902に切り替え得る。
【0080】
UEが、構成されるダウンリンクBWPのセットとタイマー値におけるデフォルトダウンリンクBWPで二次セルに対して構成される場合、二次セル上のBWPを切り替えるためのUE手順は、一次セル上のものと同じ/類似であり得る。例えば、UEは、UEが一次セルに対してこれらの値を使用するのと同じ/同様の様式で、二次セルに対してタイマー値及びデフォルトダウンリンクBWPを使用し得る。
【0081】
より大きなデータレートを提供するために、キャリアアグリゲーション(CA)を使用して、2つ以上のキャリアをアグリゲーションし、同じUEとの間で同時に伝送され得る。CAのアグリゲーションキャリアは、コンポーネントキャリア(CC)と称され得る。CAが使用されるとき、UEに対するサービングセルは多数あり、CCに対して1つである。CCは、周波数ドメイン内に3つの構成を有し得る。
【0082】
図10Aは、2つのCCを有する3つのCA構成を示す。帯域内、連続的な構成1002において、2つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、周波数帯内で互いに直接隣接して位置する。帯域内、非連続的な構成1004では、2つのCCは、同じ周波数帯(周波数帯A)にアグリゲーションされ、ギャップによって周波数帯に分離される。帯域間構成1006では、2つのCCは、周波数帯(周波数帯A及び周波数帯B)に位置する。
【0083】
一実施例では、最大32のCCがアグリゲーションされ得る。アグリゲーションされたCCは、同じ又は異なる帯域幅、サブキャリア間隔、及び/又は二重化スキーム(TDD又はFDD)を有し得る。CAを使用するUEのサービングセルは、ダウンリンクCCを有し得る。FDDの場合、1つ以上のアップリンクCCは、任意選択的に、サービングセルに対して構成され得る。アップリンクキャリアよりも多くのダウンリンクキャリアをアグリゲーションすることができることは、例えば、UEがアップリンクよりもダウンリンクにおいてより多くのデータトラフィックを有する場合に有用であり得る。
【0084】
CAが使用されるときに、UEのアグリゲーションセルの1つを、一次セル(PCell)と称され得る。PCellは、UEが最初にRRC接続確立、再確立、及び/又はハンドオーバーで接続するサービングセルであり得る。PCellは、UEにNASモビリティ情報とセキュリティ入力を提供し得る。UEは異なるPCellを有し得る。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンク一次CC(DL PCC)と称され得る。アップリンクでは、PCellに対応するキャリアは、アップリンク一次CC(UL PCC)と称され得る。UEに対する他のアグリゲーションセルは、二次セル(SCell)と称され得る。一実施例では、SCellは、PCellがUEに対して構成された後に構成され得る。例えば、SCellは、RRC接続再構成手順を介して構成され得る。ダウンリンクでは、SCellに対応するキャリアは、ダウンリンク二次CC(DL SCC)と称され得る。アップリンクでは、SCellに対応するキャリアは、アップリンク二次CC(UL SCC)と称され得る。
【0085】
UEに対して構成されるSCellは、例えば、トラフィック及びチャネル条件に基づきアクティブ化及び非アクティブ化され得る。SCellの非アクティブ化は、SCell上のPDCCH及びPDSCH受信が停止され、SCell上のPUSCH、SRS、及びCQI伝送が停止されることを意味し得る。構成されるSCellは、
図4Bに関して、MAC CEを使用してアクティブ化及び非アクティブ化され得る。例えば、MAC CEは、ビットマップ(例えば、SCell当たり1ビット)を使用して、UEに対してどのSCell(例えば、構成されるSCellのサブセットの中)がアクティブ化又は非アクティブ化されるかを示し得る。構成されるSCellは、SCell非アクティブ化タイマー(例えば、SCell当たり1つのSCell非アクティブ化タイマー)の満了に応答して非アクティブ化され得る。
【0086】
セルのスケジューリング割り当て及びスケジューリンググラントなどのダウンリンク制御情報は、自己スケジューリングとして知られる、割り当て及びグラントに対応するセル上で伝送され得る。セルに対するDCIは、クロスキャリアスケジューリングとして知られる別のセル上で伝送され得る。アグリゲーションセルに対するアップリンク制御情報(例えば、CQI、PMI、及び/又はRIなどのHARQ確認応答及びチャネル状態フィードバック)は、PCellのPUCCH上で伝送され得る。アグリゲーションされたダウンリンクCCの数が多いと、PCellのPUCCHが過負荷になることがある。セルは、複数のPUCCHグループに分割され得る。
【0087】
図10Bは、アグリゲーションセルがどのように1つ以上のPUCCHグループに構成され得るかの一実施例を示す。PUCCHグループ1010及びPUCCHグループ1050は、それぞれ1つ以上のダウンリンクCCを含み得る。
図10Bの例では、PUCCHグループ1010は、PCell1011、SCell1012、及びSCell1013の3つのダウンリンクCCを含む。PUCCHグループ1050は、本例では、PCell1051、SCell1052、及びSCell1053の3つのダウンリンクCCを含む。1つ以上のアップリンクCCは、PCell1021、SCell1022、及びSCell1023として構成され得る。1つ以上の他のアップリンクCCは、一次Sセル(PSCell)1061、SCell1062、及びSCell1063として構成され得る。UCI1031、UCI1032、及びUCI1033として示されるPUCCHグループ1010のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PCell1021のアップリンクで伝送され得る。UCI1071、UCI1072、及びUCI1073として示されるPUCCHグループ1050のダウンリンクCCに関連するアップリンク制御情報(UCI)は、PSCell1061のアップリンクで伝送され得る。一実施例では、
図10Bに描写されるアグリゲーションセルがPUCCHグループ1010及びPUCCHグループ1050に分割されない場合、ダウンリンクCCに関連するUCIを伝送するための単一アップリンクPCell及びPCellは、過負荷状態になり得る。UCIの伝送をPCell1021とPSCell1061の間で分割することによって、過負荷を防止し得る。
【0088】
ダウンリンクキャリアと、任意選択的にアップリンクキャリアと、を含むセルには、物理セルIDとセルインデックスが割り当てられ得る。物理セルID又はセルインデックスは、例えば、物理セルIDが使用される、コンテキストに応じて、セルのダウンリンクキャリア及び/又はアップリンクキャリアを識別し得る。物理セルIDは、ダウンリンクコンポーネントキャリア上で伝送される同期信号を使用して判定され得る。セルインデックスは、RRCメッセージを使用して判定され得る。本開示では、物理セルIDは、キャリアIDと称され得、セルインデックスは、キャリアインデックスと称され得る。例えば、本開示が第1のダウンリンクキャリアに対する第1の物理セルIDに言及する場合、本開示は、第1の物理セルIDが、第1のダウンリンクキャリアを含むセルに対するものであることを意味し得る。同じ概念は、例えば、キャリアのアクティブ化に適用され得る。本開示が第1のキャリアがアクティブ化されることを示すときに、本明細書は、第1のキャリアを含むセルがアクティブ化されることを意味し得る。
【0089】
CAでは、PHYのマルチキャリアの性質がMACにさらされ得る。一実施例では、HARQエンティティは、サービングセル上で動作し得る。トランスポートブロックは、サービングセル当たりの割り当て/グラント当たりに生成され得る。トランスポートブロック及びトランスポートブロックの潜在的なHARQ再伝送は、サービングセルにマッピングされ得る。
【0090】
ダウンリンクでは、基地局が、UEへの1つ以上の基準信号(RS)(例えば、
図5Aに示されるように、PSS、SSS、CSI-RS、DMRS、及び/又はPT-RS)を伝送(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト、及び/又はブロードキャスト)し得る。アップリンクでは、UEは、1つ以上のRSを基地局(例えば、
図5Bに示されるように、DMRS、PT-RS、及び/又はSRS)に伝送し得る。PSS及びSSSは、基地局によって伝送され、UEによって使用され、UEを基地局に同期化し得る。PSS及びSSSは、PSS、SSS、及びPBCHを含む同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック内に提供され得る。基地局は、SS/PBCHブロックのバーストを周期的に伝送し得る。
【0091】
図11Aは、SS/PBCHブロックの構造及び位置の一実施例を示す。SS/PBCHブロックのバーストは、1つ以上のSS/PBCHブロック(例えば、
図11Aに示すように、4つのSS/PBCHブロック)を含み得る。バーストは、周期的に伝送され得る(例えば、2フレームごと又は20ミリ秒ごと)。バーストは、ハーフフレーム(例えば、持続時間5ミリ秒を有する第1のハーフフレーム)に制限され得る。
図11Aは一実施例であり、これらのパラメータ(バースト当たりのSS/PBCHブロックの数、バーストの周期、フレーム内のバーストの位置)は、例えば、SS/PBCHブロックが伝送されるセルのキャリア周波数、セルのヌメロロジ又はサブキャリア間隔、ネットワークによる構成(例えば、RRCシグナリングを使用する)、又は任意の他の好適な要因に基づき構成され得ることが理解されよう。一実施例では、UEは、監視されるキャリア周波数に基づきSS/PBCHブロックに対するサブキャリア間隔を想定し得る。ただし、無線ネットワークが、異なるサブキャリア間隔を想定するようUEを構成している場合はこの限りではない。
【0092】
SS/PBCHブロックは、時間ドメイン内の1つ以上のOFDMシンボル(例えば、
図11Aの例に示されるような4つのOFDMシンボル)にわたり得、周波数ドメインの1つ以上のサブキャリア(例えば、240の連続サブキャリア)にわたり得る。PSS、SSS、及びPBCHは、共通中心周波数を有し得る。PSSは、最初に伝送され得、例えば、1つのOFDMシンボル及び127個のサブキャリアにわたり得る。SSSは、PSSの後に伝送され得(例えば、後の2つのシンボル)、1OFDMシンボル及び127サブキャリアにわたり得る。PBCHは、PSSの後に伝送され得(例えば、次の3つのOFDMシンボルにわたって)、240のサブキャリアにわたり得る。
【0093】
時間及び周波数ドメインにおけるSS/PBCHブロックの位置は、UEには不明であり得る(例えば、UEがセルを検索している場合)。セルを見つけて選択するために、UEはPSSのキャリアを監視し得る。例えば、UEは、キャリア内の周波数位置を監視し得る。特定の持続時間(例えば、20ミリ秒)後にPSSが見つからない場合、UEは、同期ラスタによって示されるように、キャリア内の異なる周波数位置でPSSを検索し得る。PSSが時間及び周波数ドメイン内の位置に見られる場合、UEは、SS/PBCHブロックの既知の構造に基づいて、SSS及びPBCHの位置をそれぞれ判定し得る。SS/PBCHブロックは、セル定義SSブロック(CD-SSB)であり得る。一実施例では、一次セルは、CD-SSBと関連付けられ得る。CD-SSBは、同期ラスタ上に位置し得る。一実施例では、セル選択/検索及び/又は再選択は、CD-SSBに基づき得る。
【0094】
SS/PBCHブロックは、UEによってセルの1つ以上のパラメータを判定するのに使用され得る。例えば、UEは、PSS及びSSSのシーケンスそれぞれに基づいて、セルの物理セル識別子(PCI)を判定し得る。UEは、SS/PBCHブロックの位置に基づいて、セルのフレーム境界の位置を判定し得る。例えば、SS/PBCHブロックは、伝送パターンに従って伝送されたことを示し得、伝送パターン中のSS/PBCHブロックは、フレーム境界から既知の距離である。
【0095】
PBCHは、QPSK変調を使用し得、順方向エラー訂正(FEC)を使用し得る。FECは、ポーラコーディングを使用し得る。PBCHがまたがる1つ以上のシンボルは、PBCHの復調のために1つ以上のDMRSを搬送し得る。PBCHは、セルの現在のシステムフレーム番号(SFN)及び/又はSS/PBCHブロックタイミングインデックスの指標を含み得る。これらのパラメータは、UEの基地局への時間同期を容易にし得る。PBCHは、UEに1つ以上のパラメータを提供するために使用されるマスター情報ブロック(MIB)を含み得る。MIBは、UEがセルに関連付けられた残りの最小システム情報(RMSI)を特定するために使用される。RMSIは、システム情報ブロックタイプ1(SIB1)を含み得る。SIB1は、UEがセルにアクセスするために必要な情報を含み得る。UEは、PDSCHをスケジューリングするために使用され得る、PDCCHを監視するためにMIBの1つ以上のパラメータを使用し得る。PDSCHは、SIB1を含み得る。SIB1は、MIBに提供されたパラメータを使用してデコーディングされ得る。PBCHは、SIB1の不在を示し得る。SIB1が存在しないことを示すPBCHに基づいて、UEに周波数が指し示され得る。UEは、UEに指し示される周波数でSS/PBCHブロックを検索し得る。
【0096】
UEは、同じSS/PBCHブロックインデックスで伝送された1つ以上のSS/PBCHブロックが、準共位置に配置される(QCLされる)(例えば、同じ/類似のドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間Rxパラメータを有する)と想定し得る。UEは、SS/PBCHブロック伝送に対してQCLが異なるSS/PBCHブロックインデックスを有することを想定し得ない。
【0097】
SS/PBCHブロック(例えば、半フレーム内にあるブロック)は、空間方向(例えば、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)に伝送され得る。一実施例では、第1のSS/PBCHブロックは、第1のビームを使用して第1の空間方向に伝送され得、第2のSS/PBCHブロックは、第2のビームを使用して第2の空間方向に伝送され得る。
【0098】
一実施例では、キャリアの周波数スパン内で、基地局は、複数のSS/PBCHブロックを伝送し得る。一実施例では、複数のSS/PBCHブロックの第1のSS/PBCHブロックの第1のPCIは、複数のSS/PBCHブロックの第2のSS/PBCHブロックの第2のPCIとは異なり得る。異なる周波数位置で伝送されるSS/PBCHブロックのPCIは、異なり得るか、又は同じであり得る。
【0099】
CSI-RSは、基地局によって伝送され、UEがチャネル状態情報(CSI)を獲得するために使用され得る。基地局は、チャネル推定又は他の任意の好適な目的のために、1つ以上のCSI-RSでUEを構成し得る。基地局は、同じ/類似のCSI-RSのうちの1つ以上でUEを構成し得る。UEは、1つ以上のCSI-RSを測定し得る。UEは、1つ以上のダウンリンクCSI-RSの測定に基づいて、ダウンリンクチャネル状態を推定し、及び/又はCSI報告を生成し得る。UEは、CSI報告を基地局に提供し得る。基地局は、UEによって提供されるフィードバック(例えば、推定されたダウンリンクチャネル状態)を使用して、リンク適合を実行し得る。
【0100】
基地局は、1つ以上のCSI-RSリソースセットでUEを半静的に構成し得る。CSI-RSリソースは、時間及び周波数ドメイン内の位置及び周期性と関連付けられ得る。基地局は、CSI-RSリソースを選択的にアクティブ化及び/又は非アクティブ化し得る。基地局は、CSI-RSリソースセット内のCSI-RSリソースがアクティブ化及び/又は非アクティブ化されることをUEに示し得る。
【0101】
基地局は、CSI測定値を報告するようにUEを構成し得る。基地局は、周期的に、非周期的に、又は半永続的にCSI報告を提供するようにUEを構成し得る。周期的CSI報告の場合、UEは、複数のCSI報告のタイミング及び/又は周期性で構成され得る。非周期的CSI報告の場合、基地局がCSI報告を要求し得る。例えば、基地局は、UEに、構成されるCSI-RSリソースを測定し、測定値に関するCSI報告を提供するように命令し得る。半永続的CSI報告については、基地局は、周期的報告を周期的に伝送し、選択的にアクティブ化又は非アクティブ化するようUEを構成し得る。基地局は、RRCシグナリングを使用して、CSI-RSリソースセット及びCSI報告でUEを構成し得る。
【0102】
CSI-RS構成は、例えば、最大32のアンテナポートを示す1つ以上のパラメータを含み得る。UEは、ダウンリンクCSI-RS及びCORESETが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSに関連付けられるリソース要素がCORESET用に構成される物理リソースブロック(PRB)の外部にある場合、ダウンリンクCSI-RSと制御リソースセット(CORESET)に同じOFDMシンボルを使用するように構成され得る。UEは、ダウンリンクCSI-RS及びSS/PBCHブロックが空間的にQCLされ、ダウンリンクCSI-RSと関連付けられるリソース要素がSS/PBCHブロック用に構成されるPRBの外部にある場合、ダウンリンクCSI-RS及びSS/PBCHブロックに同じOFDMシンボルを使用するように構成され得る。
【0103】
ダウンリンクDMRSは、基地局によって伝送され得、チャネル推定のためにUEによって使用され得る。例えば、ダウンリンクDMRSは、1つ以上のダウンリンク物理チャネル(例えば、PDSCH)のコヒーレント復調に使用され得る。NRネットワークは、データ復調のために1つ以上の可変及び/又は構成可能なDMRSパターンをサポートし得る。少なくとも1つのダウンリンクDMRS構成は、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つ又は2つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングされ得る。基地局は、PDSCHのフロントロードされたDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を使用してUEを半静的に構成し得る。DMRS構成は、1つ以上のDMRSポートをサポートし得る。例えば、シングルユーザMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大8つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。マルチユーザMIMOの場合、DMRS構成は、UE当たり最大4つの直交ダウンリンクDMRSポートをサポートし得る。無線ネットワークは、ダウンリンクとアップリンクの一般的なDMRS構造を(例えば、少なくともCP-OFDMに対し)サポートできる。DMRS位置、DMRSパターン、及び/又はスクランブルシーケンスは、同じか、又は異なり得る。基地局は、同じプリコーディングマトリックスを使用して、ダウンリンクDMRS及び対応するPDSCHを伝送し得る。UEは、PDSCHのコヒーレント復調/チャネル推定のために1つ以上のダウンリンクDMRSを使用し得る。
【0104】
一実施例では、トランスミッタ(例えば、基地局)は、伝送帯域幅の一部に対してプリコーダマトリックスを使用し得る。例えば、トランスミッタは、第1の帯域幅に第1のプリコーダマトリックスを、第2の帯域幅に第2のプリコーダマトリックスを使用し得る。第1のプリコーダマトリックス及び第2のプリコーダマトリックスは、第1の帯域幅が第2の帯域幅とは異なることに基づき異なり得る。UEは、同じプリコーディングマトリックスが、PRBのセットにわたって使用されると仮定し得る。PRBのセットは、プリコーディングリソースブロックグループ(PRG)として示され得る。
【0105】
PDSCHは、1つ以上の層を含み得る。UEは、DMRSを有する少なくとも1つのシンボルが、PDSCHの1つ以上の層の層上に存在すると仮定し得る。上位層は、PDSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
【0106】
ダウンリンクPT-RSは、基地局によって伝送され得、位相雑音補償のためにUEによって使用され得る。ダウンリンクPT-RSが存在するかどうかは、RRC構成によって異なる。ダウンリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、RRCシグナリングの組み合わせ、及び/又はDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調及びコーディングスキーム(MCS))に使用される1つ以上のパラメータとの関連付けを使用して、UE固有ベースで構成され得る。構成されるとき、ダウンリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータに関連付けられ得る。NRネットワークは、時間及び/又は周波数ドメインで定義された複数のPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジューリングされた帯域幅の少なくとも1つの構成に関連付けられ得る。UEは、DMRSポート及びPT-RSポートのための同じプリコーディングを仮定し得る。PT-RSポート数は、スケジューリングされたリソース内のDMRSポート数よりも少ない場合がある。ダウンリンクPT-RSは、UEのスケジューリングされた時間/周波数期間に制限され得る。ダウンリンクPT-RSは、レシーバでの位相追跡を容易にするためにシンボル上で伝送され得る。
【0107】
UEは、チャネル推定のために、アップリンクDMRSを基地局に伝送し得る。例えば、基地局は、1つ以上のアップリンク物理チャネルのコヒーレント復調のためにアップリンクDMRSを使用し得る。例えば、UEは、PUSCH及び/又はPUCCHでアップリンクDMRSを伝送し得る。アップリンクDM-RSは、対応する物理チャネルに関連付けられる周波数の範囲に類似する周波数の範囲にわたり得る。基地局は、1つ以上のアップリンクDMRS構成でUEを構成し得る。少なくとも1つのDMRS構成が、フロントロードされたDMRSパターンをサポートし得る。フロントロードされたDMRSは、1つ以上のOFDMシンボル(例えば、1つ又は2つの隣接するOFDMシンボル)にマッピングされ得る。1つ以上のアップリンクDMRSは、PUSCH及び/又はPUCCHの1つ以上のシンボルで伝送するように構成され得る。基地局は、UEが、単一シンボルDMRS及び/又は二重シンボルDMRSをスケジューリングするために使用し得る、PUSCH及び/又はPUCCHのためのフロントロードDMRSシンボルの数(例えば、最大数)を用いて、UEを半静的に構成し得る。NRネットワークは、ダウンリンク及びアップリンク用の共通DMRS構造(例えば、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(CP-OFDM)のために)をサポートし得、ここで、DMRS位置、DMRSパターン、及び/又はDMRSのスクランブルシーケンスは、同じか、又は異なり得る。
【0108】
PUSCHは、1つ以上の層を含み得、UEは、PUSCHの1つ以上の層の層上に存在するDMRSを有する少なくとも1つのシンボルを伝送し得る。一実施例では、上位層は、PUSCHに対して最大3つのDMRSを構成し得る。
【0109】
アップリンクPT-RS(位相追跡及び/又は位相雑音補償のために基地局によって使用され得る)は、UEのRRC構成に応じて存在しても、存在しない場合がある。アップリンクPT-RSの存在及び/又はパターンは、RRCシグナリング及び/又はDCIによって示され得る、他の目的(例えば、変調及びコーディングスキーム(MCS))に使用される1つ以上のパラメータの組み合わせによってUE固有ベースに構成され得る。構成されるとき、アップリンクPT-RSの動的存在は、少なくともMCSを含む1つ以上のDCIパラメータに関連付けられ得る。無線ネットワークは、時間/周波数ドメインで画定される複数のアップリンクPT-RS密度をサポートし得る。周波数ドメイン密度は、それが存在する場合、スケジューリングされた帯域幅の少なくとも1つの構成に関連付けられ得る。UEは、DMRSポート及びPT-RSポートのための同じプリコーディングを仮定し得る。PT-RSポート数は、スケジューリングされたリソース内のDMRSポート数よりも少ない場合がある。例えば、アップリンクPT-RSは、UEのスケジュールされた時間/周波数期間に制限され得る。
【0110】
SRSは、アップリンクチャネル依存スケジューリング及び/又はリンク適合をサポートするために、チャネル状態推定のためにUEによって基地局に伝送され得る。UEによって伝送されるSRSは、基地局が1つ以上の周波数でアップリンクチャネル状態を推定することを可能にし得る。基地局のスケジューラは、推定されたアップリンクチャネル状態を使用して、UEからのアップリンクPUSCH伝送のために1つ以上のリソースブロックを割り当てることができる。基地局は、1つ以上のSRSリソースセットを用いてUEを半静的に構成し得る。SRSリソースセットの場合、基地局は、1つ以上のSRSリソースを用いてUEを構成し得る。SRSリソースセット適用性は、上位層(例えば、RRC)のパラメータによって構成され得る。例えば、上位層パラメータがビーム管理を示すとき、1つ以上のSRSリソースセット(例えば、同一/同様の時間ドメイン挙動、周期的、非周期的、及び/又は同様のものを有する)のSRSリソースセット内のSRSリソースが、瞬時に(例えば、同時に)伝送され得る。UEは、SRSリソースセット内の1つ以上のSRSリソースを伝送し得る。NRネットワークは、非周期的、周期的、及び/又は半永続的SRS伝送をサポートし得る。UEは、1つ以上のトリガタイプに基づきSRSリソースを伝送し得、1つ以上のトリガタイプは、上位層シグナリング(例えば、RRC)及び/又は1つ以上のDCIフォーマットを含み得る。一実施例では、少なくとも1つのDCIフォーマットが、UEが1つ以上の構成されるSRSリソースセットのうちの少なくとも1つを選択するために用いられ得る。SRSトリガタイプ0は、上位層シグナリングに基づきトリガされたSRSを指し得る。SRSトリガタイプ1は、1つ以上のDCIフォーマットに基づきトリガされたSRSを指し得る。一実施例では、PUSCHとSRSが同じスロットで伝送されるときに、UEは、PUSCH及び対応するアップリンクDMRSの伝送の後にSRSを伝送するように構成され得る。
【0111】
基地局は、SRSリソース構成識別子、SRSポートの数、SRSリソース構成の時間ドメイン挙動(例えば、周期的、半永続的、又は非周期的SRSの表示)、スロット、ミニスロット、及び/又はサブフレームレベル周期性、周期的及び/又は非周期的SRSリソースのためのオフセット、SRSリソース内のOFDMシンボルの数、SRSリソースの開始OFDMシンボル、SRS帯域幅、周波数ホッピング帯域幅、周期シフト、及び/又はSRSシーケンスIDのうちの少なくとも1つを示す1つ以上のSRS構成パラメータを用いてUEを準統計学的に構成し得る。
【0112】
アンテナポートは、アンテナポート上のシンボルが搬送されるチャネルが、同じアンテナポート上の別のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得るように画定される。第1のシンボル及び第2のシンボルが同じアンテナポート上に伝送される場合、レシーバは、アンテナポート上の第1のシンボルを搬送するためのチャネルから、アンテナポート上の第2のシンボルを搬送するためのチャネル(例えば、フェードゲイン、マルチパス遅延、及び/又は同様のもの)を推測し得る。第1のアンテナポート及び第2のアンテナポートは、第1のアンテナポート上の第1のシンボルが搬送されるチャネルの1つ以上の大規模特性が、第2のアンテナポートの第2のシンボルが搬送されるチャネルから推測され得る場合、準共位置に配置される(QCLされる)と称され得る。1つ以上の大規模特性は、遅延拡散、ドップラー拡散、ドップラーシフト、平均利得、平均遅延、及び/又は空間受信(Rx)パラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0113】
ビームフォーミングを使用するチャネルは、ビーム管理が必要とする。ビーム管理は、ビーム測定、ビーム選択、及びビーム指標を含み得る。ビームは、1つ以上の基準信号と関連付けられ得る。例えば、ビームは、1つ以上のビームフォーミングされた基準信号によって識別され得る。UEは、ダウンリンク基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))に基づきダウンリンクビーム測定を実行し、ビーム測定報告を生成し得る。UEは、RRC接続が基地局でセットアップされた後、ダウンリンクビーム測定手順を実行し得る。
【0114】
図11Bは、時間及び周波数ドメインにマッピングされるチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の一実施例を示す。
図11Bに示される正方形は、セルの帯域幅内のリソースブロック(RB)にわたり得る。基地局は、1つ以上のCSI-RSを示すCSI-RSリソース構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。以下のパラメータ、すなわち、CSI-RSリソース構成アイデンティティ、CSI-RSポートの数、CSI-RS構成(例えば、サブフレーム内のシンボル及びリソース要素(RE)の位置)、CSI-RSサブフレーム構成(例えば、サブフレーム位置、オフセット、及び無線フレームの周期性)、CSI-RS電力パラメータ、CSI-RSシーケンスパラメータ、コード分割多重化(CDM)タイプパラメータ、周波数密度、伝送コーム、疑似共位置(QCL)パラメータ(例えば、QCL-scramblingidentity、crs-portscount、mbsfn-subframeconfiglist、csi-rs-configZPid、qcl-csi-rs-configNZPid)、及び/又は他の無線リソースパラメータのうちの1つ以上は、CSI-RSリソース構成に対する、上位層シグナリング(例えば、RRC及び/又はMACシグナリング)によって構成され得る。
【0115】
図11Bに示す3つのビームは、UE固有の構成のUEに対して構成され得る。3つのビーム(ビーム#1、ビーム#2、及びビーム#3)が
図11Bに示され、それより多い、又はそれより少ないビームが構成され得る。ビーム#1は、第1のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで伝送され得るCSI-RS1101で割り当てられ得る。ビーム#2は、第2のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで伝送され得るCSI-RS1102で割り当てられ得る。ビーム#3は、第3のシンボルのRB内の1つ以上のサブキャリアで伝送され得るCSI-RS1103で割り当てられ得る。周波数分割多重化(FDM)を使用することにより、基地局は、同じRB内の他のサブキャリア(例えば、CSI-RS1101を伝送するために使用されないもの)を使用して、別のUEのビームに関連付けられる別のCSI-RSを伝送し得る。時間ドメイン多重化(TDM)を使用することにより、UEに使用されるビームは、UEのビームが他のUEのビームからのシンボルを使用するように構成され得る。
【0116】
図11Bに示されるCSI-RS(例えば、CSI-RS1101、1102、1103)は、基地局によって伝送され、1つ以上の測定のためにUEによって使用され得る。例えば、UEは、構成されるCSI-RSリソースの基準信号受信電力(RSRP)を測定し得る。基地局は、報告構成を用いてUEを構成し得、UEは、報告構成に基づいて、RSRP測定値をネットワークに(例えば、1つ以上の基地局を介して)報告し得る。一実施例では、基地局は、報告された測定結果に基づいて、いくつかの基準信号を含む1つ以上の伝送構成指標(TCI)状態を判定し得る。一実施例では、基地局は、1つ以上のTCI状態をUEに示し得る(例えば、RRCシグナリング、MAC CE、及び/又はDCIを介して)。UEは、1つ以上のTCI状態に基づき判定される受信(Rx)ビームを有するダウンリンク伝送を受信し得る。一実施例では、UEは、ビームコレスポンデンス能力を有しても有しない場合がある。UEがビームコレスポンデンス能力を有する場合、UEは、コレスポンデンスするRxビームの空間ドメインフィルタに基づいて、伝送(Tx)ビームの空間ドメインフィルタを判定し得る。UEがビームコレスポンデンス能力を有していない場合、UEは、アップリンクビーム選択手順を実行して、Txビームの空間ドメインフィルタを判定し得る。UEは、基地局によってUEに構成される1つ以上のサウンディング基準信号(SRS)リソースに基づいて、アップリンクビーム選択手順を実行し得る。基地局は、UEによって伝送される1つ以上のSRSリソースの測定値に基づいて、UEのためのアップリンクビームを選択し、示し得る。
【0117】
ビーム管理手順において、UEは、1つ以上のビームペアリンク、基地局によって伝送される伝送ビーム、及びUEによって受信される受信ビームを含むビームペアリンクのチャネル品質を評価(例えば、測定)し得る。評価に基づいて、UEは、例えば、1つ以上のビーム識別(例えば、ビームインデックス、基準信号インデックス、又は類似のもの)、RSRP、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、チャネル品質インジケータ(CQI)、及び/又はランクインジケータ(RI)を含む、1つ以上のビームペア品質パラメータを示すビーム測定報告を伝送し得る。
【0118】
図12Aは、3つのダウンリンクビーム管理手順、すなわち、P1、P2、及びP3の例を示す。手順P1は、例えば、1つ以上の基地局Txビーム及び/又はUE Rxビーム(P1の一番上の行と一番下の行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、伝送受信点(TRP)(又は複数のTRP)の伝送(Tx)ビームでのUE測定を可能にし得る。TRPでのビームフォーミングは、ビームのセットのTxビームスイープを含み得る(P1とP2の一番上の行に、破線の矢印で示される反時計回り方向に楕円が回転しているように示される)。UEでのビームフォーミングは、ビームのセットのためのRxビームスイープを含み得る(P1とP3の下の行に、破線の矢印で示される時計回り方向に楕円が回転しているように示される)。手順P2を使用して、TRPのTxビームでUE測定を有効にし得る。(P2の一番上の行に、破線の矢印で示されるよう反時計回り方向に楕円が回転しているように示される)。UE及び/又は基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、又は手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順P2を実行し得る。これは、ビームリファインメントと称され得る。UEは、基地局で同じTxビームを使用し、UEでRxビームをスイープすることによって、Rxビーム判定のための手順P3を実行し得る。
【0119】
図12Bは、3つのアップリンクビーム管理手順、すなわち、U1、U2、及びU3の例を示す。手順U1を使用して、例えば、1つ以上のUE Txビーム及び/又は基地局Rxビーム(U1の最上行及び最下行にそれぞれ楕円として示される)の選択をサポートするために、UEのTxビームに対して基地局が測定を実行することを可能にし得る。UEでのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのTxビームスイープを含み得る。(U1とU3の下の行に、破線の矢印で示される時計回り方向に楕円が回転しているように示される)。基地局でのビームフォーミングは、例えば、ビームのセットからのRxビームスイープを含み得る。(U1とU2の一番上の行に、破線の矢印で示される反時計回り方向に楕円が回転しているように示される)。手順U2を使用して、UEが固定Txビームを使用するときに基地局がそのRxビームを調整できるようにし得る。UE及び/又は基地局は、手順P1で使用されるよりも小さなビームのセットを使用して、又は手順P1で使用されるビームよりも狭いビームを使用して、手順U2を実行し得る。これは、ビームリファインメントと称され得る。UEは、基地局が固定Rxビームを使用するときに、そのTxビームを調整する手順U3を実行し得る。
【0120】
UEは、ビーム失敗の検出に基づいて、ビーム失敗リカバリ(BFR)手順を開始し得る。UEは、BFR手順の開始に基づいて、BFR要求(例えば、プリアンブル、UCI、SR、MAC CE、及び/又は同様のもの)を伝送し得る。UEは、関連する制御チャネルのビームペアリンクの品質が満足のいかない(例えば、エラーレート閾値よりも高いエラーレート、受信信号電力閾値より低い受信信号電力、タイマーの満了、及び/又は類似のものを有する)という判定に基づいて、ビーム失敗を検出し得る。
【0121】
UEは、1つ以上のSS/PBCHブロック、1つ以上のCSI-RSリソース、及び/又は1つ以上の復調基準信号(DMRS)を含む1つ以上の基準信号(RS)を使用して、ビームペアリンクの品質を測定し得る。ビームペアリンクの品質は、ブロックエラーレート(BLER)、RSRP値、信号対干渉プラスノイズ比(SINR)値、基準信号受信品質(RSRQ)値、及び/又はRSリソースで測定されるCSI値の1つ以上に基づき得る。基地局は、RSリソースが、チャネル(例えば、制御チャネル、共有データチャネル、及び/又は類似のもの)の1つ以上のDM-RSと準共位置に配置される(QCLされる)ことを示し得る。チャネルのRSリソース及び1つ以上のDMRSは、RSリソースを介したUEへの伝送からのチャネル特性(例えば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間Rxパラメータ、フェード、及び/又は類似のもの)が、チャネルを介してUEへの伝送からのチャネル特性と類似又は同じであるときに、QCLされ得る。
【0122】
ネットワーク(例えば、ネットワークのgNB及び/又はng-eNB)及び/又はUEは、ランダムアクセス手順を開始し得る。RRC-IDLE状態のUE及び/又はRRC-INACTIVE状態のUEは、ランダムアクセス手順を開始して、ネットワークへの接続セットアップを要求し得る。UEは、RRC-CONNECTED状態からランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始して、アップリンクリソースを要求し(例えば、利用可能なPUCCHリソースがない場合にSRのアップリンク伝送のために)、及び/又はアップリンクタイミング(例えば、アップリンク同期状態が同期されていない場合)を獲得し得る。UEは、ランダムアクセス手順を開始し、1つ以上のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、及び/又は同様のものなどの他のシステム情報)を要求し得る。UEは、ビーム失敗リカバリ要求のためのランダムアクセス手順を開始し得る。ネットワークは、ハンドオーバーのための、及び/又はSCell追加のための時間アライメントを確立するためのランダムアクセス手順を開始し得る。
【0123】
図13Aは、4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順を示す。手順の開始前に、基地局は、構成メッセージ1310をUEに伝送し得る。
図13Aに示される手順は、Msg1 1311、Msg2 1312、Msg3 1313、及びMsg4 1314の4つのメッセージの伝送を含む。Msg1 1311は、プリアンブル(又はランダムアクセスプリアンブル)を含み得、及び/又はプリアンブルと称され得る。Msg2 1312は、ランダムアクセス応答(RAR)を称され得、及び/又はランダムアクセス応答(RAR)と称され得る。
【0124】
構成メッセージ1310は、例えば、1つ以上のRRCメッセージを使用して伝送され得る。1つ以上のRRCメッセージは、UEへの1つ以上のランダムアクセスチャネル(RACH)パラメータを示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、1つ以上のランダムアクセス手順に対する一般的なパラメータ(例えば、RACH-configGeneral)、セル固有のパラメータ(例えば、RACH-ConfigCommon)、及び/又は専用パラメータ(例えば、RACH-configDedicated)のうちの少なくとも1つを含み得る。基地局は、1つ以上のRRCメッセージを1つ以上のUEにブロードキャスト又はマルチキャストし得る。1つ以上のRRCメッセージは、UE固有であり得る(例えば、RRC_CONNECTED状態及び/又はRRC_INACTIVE状態において、UEに伝送される専用RRCメッセージ)。UEは、1つ以上のRACHパラメータに基づいて、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313の伝送に対する時間周波数リソース及び/又はアップリンク伝送電力を判定し得る。1つ以上のRACHパラメータに基づいて、UEは、Msg2 1312及びMsg4 1314を受信するための受信タイミング及びダウンリンクチャネルを判定し得る。
【0125】
構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータは、Msg1 1311の伝送に利用可能な1つ以上の物理RACH(PRACH)機会を示し得る。1つ以上のPRACH機会は、事前定義され得る。1つ以上のRACHパラメータは、1つ以上のPRACH機会の1つ以上の利用可能なセットを示し得る(例えば、prach-ConfigIndex)。1つ以上のRACHパラメータは、(a)1つ以上のPRACH機会と、(b)1つ以上の基準信号との間の関連を示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、(a)1つ以上のプリアンブルと、(b)1つ以上の基準信号との間の関連を示し得る。1つ以上の基準信号は、SS/PBCHブロック及び/又はCSI-RSであり得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、PRACH機会にマッピングされたSS/PBCHブロックの数、及び/又はSS/PBCHブロックにマッピングされたプリアンブルの数を示し得る。
【0126】
構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータを使用して、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313のアップリンク伝送電力を判定し得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、プリアンブル伝送のための基準電力(例えば、受信したターゲット電力及び/又はプリアンブル伝送の初期電力)を示し得る。1つ以上のRACHパラメータによって示される1つ以上の電力オフセットがあり得る。例えば、1つ以上のRACHパラメータは、電力ランピングステップ、SSBとCSI-RSとの間の電力オフセット、Msg1 1311及びMsg3 1313の伝送間の電力オフセット、及び/又はプリアンブルグループ間の電力オフセット値を示し得る。1つ以上のRACHパラメータは、UEが少なくとも1つの基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)及び/又はアップリンクキャリア(例えば、正常アップリンク(NUL)キャリア及び/又は補完的アップリンク(SUL)キャリア)を判定し得るための、1つ以上の閾値を示し得る。
【0127】
Msg1 1311は、1つ以上のプリアンブル伝送(例えば、プリアンブル伝送及び1つ以上のプリアンブル再伝送)を含み得る。RRCメッセージは、1つ以上のプリアンブルグループ(例えば、グループA及び/又はグループB)を構成するために使用され得る。プリアンブルグループは、1つ以上のプリアンブルを含み得る。UEは、パスロス測定及び/又はMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルグループを判定し得る。UEは、1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)のRSRPを測定し、RSRP閾値(例えば、rsrp-ThresholdSSB及び/又はrsrp-ThresholdCSI-RS)を超えるRSRPを有する少なくとも1つの基準信号を判定し得る。UEは、例えば、1つ以上のプリアンブルと少なくとも1つの基準信号との間の関連付けがRRCメッセージによって構成される場合、1つ以上の基準信号及び/又は選択されたプリアンブルグループに関連付けられる少なくとも1つのプリアンブルを選択し得る。
【0128】
UEは、構成メッセージ1310に提供される1つ以上のRACHパラメータに基づいて、プリアンブルを判定し得る。例えば、UEは、パスロス測定、RSRP測定、及び/又はMsg3 1313のサイズに基づいて、プリアンブルを判定し得る。別の例として、1つ以上のRACHパラメータは、プリアンブルフォーマット、プリアンブル伝送の最大数、及び/又は1つ以上のプリアンブルグループ(例えば、グループA及びグループB)を判定するための1つ以上の閾値を示し得る。基地局は、1つ以上のRACHパラメータを使用して、1つ以上のプリアンブルと1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)との間の関連付けでUEを構成し得る。関連付けが構成される場合、UEは、関連付けに基づいて、Msg1 1311に含めるようにプリアンブルを判定し得る。Msg1 1311は、1つ以上のPRACH機会を介して基地局に伝送され得る。UEは、プリアンブルの選択及びPRACH機会の判定のために、1つ以上の基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を使用し得る。1つ以上のRACHパラメータ(例えば、ra-ssb-OccasionMskIndex及び/又はra-OccasionList)は、PRACH機会と1つ以上の基準信号との間の関連付けを示し得る。
【0129】
UEは、プリアンブル伝送後に応答が受信されない場合、プリアンブル再伝送を実行し得る。UEは、プリアンブル再伝送のためにアップリンク伝送電力を増加させ得る。UEは、ネットワークによって構成される、パスロス測定及び/又はターゲット受信プリアンブル電力に基づいて、初期プリアンブル伝送電力を選択し得る。UEは、プリアンブルを再伝送することを判定し得、アップリンク伝送電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル再伝送のランピングステップを示す1つ以上のRACHパラメータ(例えば、PREAMBLE_POWER_RAMPING_STEP)を受信し得る。ランピングステップは、再伝送のためのアップリンク伝送電力の増分増加の量であり得る。UEが、前のプリアンブル伝送と同じである基準信号(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)を判定する場合、UEはアップリンク伝送電力をランプアップし得る。UEは、プリアンブル伝送及び/又は再伝送の数を数えることができる(例えば、PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER)。UEは、例えば、プリアンブル伝送の数が、1つ以上のRACHパラメータ(例えば、preambleTransMax)によって構成される閾値を超える場合、ランダムアクセス手順の完了に失敗したと判定し得る。
【0130】
UEによって受信されるMsg2 1312は、RARを含み得る。一部のシナリオでは、Msg2 1312は、複数のUEに対応する複数のRARを含み得る。Msg2 1312は、Msg1 1311の伝送の後、又はそれに応答して受信され得る。Msg2 1312は、DL-SCH上でスケジューリングされ、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用してPDCCH上で示され得る。Msg2 1312は、Msg1 1311が基地局によって受信されたことを示し得る。Msg2 1312は、UEがUEの伝送タイミングを調整するために使用し得る時間アライメントコマンド、Msg3 1313の伝送のためのスケジューリンググラント、及び/又は一時セルRNTI(TC-RNTI)を含み得る。UEは、プリアンブルを伝送した後、UEは、Msg2 1312のPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)をスタートし得る。UEは、UEがプリアンブルを伝送するために使用するPRACH機会に基づいて、いつ時間ウィンドウをスタートするかを判定し得る。例えば、UEは、プリアンブルの最後のシンボルの1つ以上のシンボルの後に(例えば、プリアンブル伝送の終了からの第1のPDCCH機会に)、時間ウィンドウをスタートし得る。1つ以上のシンボルは、ヌメロロジに基づき判定され得る。PDCCHは、RRCメッセージによって構成される共通検索空間(例えば、Type1-PDCCH共通検索空間)の中にあり得る。UEは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づきRARを識別し得る。RNTIは、ランダムアクセス手順を開始する1つ以上のイベントに応じて使用され得る。UEは、ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)を使用し得る。RA-RNTIは、UEがプリアンブルを伝送するPRACH機会と関連付けられ得る。例えば、UEは、OFDMシンボルインデックス、スロットインデックス、周波数ドメインインデックス、及び/又はPRACH機会のULキャリアインジケータに基づいて、RA-RNTIを判定し得る。RA-RNTIの一実施例は、以下の通りであり得る。
-RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
ここで、s_idは、PRACH機会の第1のOFDMシンボルのインデックスであり得(例えば、0≦s_id<14)、t_idは、システムフレーム内のPRACH機会の第1のスロットのインデックスであり得(例えば、0≦t_id<80)、f_idは、周波数ドメインでのPRACH機会のインデックスであり得(例えば、0≦f_id<8)、ul_carrier_idは、プリアンブル伝送に使用されるULキャリアであり得る(例えば、NULキャリアの場合は0、SULキャリアの場合は1)。
【0131】
UEは、Msg2 1312の受信成功に応答して(例えば、Msg2 1312で識別されたリソースを使用して)、Msg3 1313を伝送し得る。Msg3 1313は、例えば、
図13Aに示される競合ベースのランダムアクセス手順における競合解決のために使用され得る。一部のシナリオでは、複数のUEが、同じプリアンブルを基地局に伝送し得、基地局は、UEに対応するRARを提供し得る。複数のUEが、RARをそれ自体に対応するものとして解釈する場合、不一致が発生し得る。競合解決(例えば、Msg3 1313及びMsg4 1314の使用)を使用して、UEが別のUEのアイデンティティを誤って使用しない可能性を増大させてもよい。競合解決を実行するために、UEは、Msg3 1313にデバイス識別子(例えば、割り当てられた場合、C-RNTI、Msg2 1312に含まれるTC RNTI、及び/又は任意の他の好適な識別子)を含み得る。
【0132】
Msg4 1314は、Msg3 1313の伝送の後、又はそれに応答して受信され得る。C-RNTIがMsg3 1313に含まれていた場合、基地局は、C-RNTIを使用してPDCCH上のUEに対処する。UEの固有のC-RNTIがPDCCH上で検出された場合、ランダムアクセス手順の完了に成功したことが判定される。TC-RNTIがMsg3 1313に含まれる場合(例えば、UEがRRC_IDLE状態であるか、又はそうでなければ基地局に接続されていない場合)、Msg4 1314は、TC-RNTIと関連付けられるDL-SCHを使用して受信される。MAC PDUが正常にデコーディングされ、MAC PDUが、Msg3 1313で送信された(例えば、伝送された)CCCH SDUと一致するか、そうでなければ対応するUE競合解決アイデンティティMAC CEを含む場合、UEは、競合解決が成功したと決定し得る、及び/又はUEは、ランダムアクセス手順が成功裏に完了したと決定し得る。
【0133】
UEは、補完的アップリンク(SUL)キャリア及び通常アップリンク(NUL)キャリアで構成され得る。初期アクセス(例えば、ランダムアクセス手順)は、アップリンクキャリアでサポートされ得る。例えば、基地局は、2つの別個のRACH構成、すなわち、SULキャリアのためのものと、NULキャリアのためのものでUEを構成し得る。SULキャリアで構成されるセル内のランダムアクセスの場合、ネットワークは、どのキャリア(NUL又はSUL)を使用するかを示し得る。UEは、例えば、1つ以上の基準信号の測定品質がブロードキャスト閾値よりも低い場合、SULキャリアを判定し得る。ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313)のアップリンク伝送は、選択されたキャリア上にとどまり得る。UEは、1つ以上の事例において、ランダムアクセス手順(例えば、Msg1 1311とMsg3 1313との間)中にアップリンクキャリアを切り替え得る。例えば、UEは、チャネルクリアアセスメント(例えば、リッスンビフォアトーク)に基づいて、Msg1 1311及び/又はMsg3 1313のアップリンクキャリアを判定及び/又は切り替え得る。
【0134】
図13Bは、2ステップ競合のないランダムアクセス手順を示す。
図13Aに示される4ステップ競合ベースのランダムアクセス手順に類似して、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1320をUEに伝送し得る。構成メッセージ1320は、構成メッセージ1310に対して一部の点で類似し得る。
図13Bは、2つのメッセージ、すなわち、Msg1 1321及びMsg2 1322の伝送を含む。Msg1 1321及びMsg2 1322は、いくつかの点で、
図13Aそれぞれに示されるMsg1 1311及びMsg2 1312に類似し得る。
図13A及び
図13Bから理解されるように、競合のないランダムアクセス手順は、Msg3 1313及び/又はMsg4 1314に類似したメッセージを含まない場合がある。
【0135】
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順は、ビーム失敗リカバリ、他のSI要求、SCell追加、及び/又はハンドオーバーのために開始され得る。例えば、基地局は、Msg1 1321に使用されるプリアンブルをUEに示すか、又は割り当て得る。UEは、PDCCH及び/又はRRCを介して基地局から、プリアンブル(例えば、ra-PreambleIndex)の指標を受信し得る。
【0136】
プリアンブルを伝送した後、UEは、RARのPDCCHを監視する時間ウィンドウ(例えば、ra-ResponseWindow)をスタートし得る。ビーム失敗リカバリ要求の場合、基地局は、RRCメッセージ(例えば、recoverySearchSpaceId)によって示される検索空間内に別個の時間ウィンドウ及び/又は別個のPDCCHでUEを構成し得る。UEは、検索空間上のCell RNTI(C-RNTI)にアドレス指定されたPDCCH伝送を監視し得る。
図13Bに示す競合のないランダムアクセス手順において、UEは、Msg1 1321の伝送及び対応するMsg2 1322の受信の後、又はこれに応答して、ランダムアクセス手順の完了に成功したと判定し得る。UEは、例えば、PDCCH伝送がC-RNTIにアドレス指定される場合に、ランダムアクセス手順が完了すると判定し得る。UEは、ランダムアクセス手順が、例えば、UEが、UEによって伝送されるプリアンブルに対応するプリアンブル識別子を含むRARを受信した場合、及び/又はRARが、プリアンブル識別子を含むMACサブPDUを含む場合、完了に成功したと判定し得る。UEは、応答をSI要求に対する応答確認の指標として判定し得る。
【0137】
図13Cは、別の2ステップランダムアクセス手順を示す。
図13A及び
図13Bに示されるランダムアクセス手順に類似して、基地局は、手順の開始前に、構成メッセージ1330をUEに伝送し得る。構成メッセージ1330は、構成メッセージ1310及び/又は構成メッセージ1320に対して一部の点で類似し得る。
図13Cは、2つのメッセージ、すなわち、Msg A 1331及びMsg B 1332の伝送を含む。
【0138】
Msg A 1331は、UEによってアップリンク伝送で伝送され得る。Msg A 1331は、プリアンブル1341の1つ以上の伝送及び/又はトランスポートブロック1342の1つ以上の伝送を含み得る。トランスポートブロック1342は、
図13Aに示されるMsg3 1313の内容と類似及び/又は同等である内容を含み得る。トランスポートブロック1342は、UCI(例えば、SR、HARQ ACK/NACK、及び/又は類似のもの)を含み得る。UEは、Msg A 1331を伝送した後、又はそれに応答して、Msg B 1332を受信し得る。Msg B 1332は、
図13A及び13B示されるMsg 2 1312(例えば、RAR)、及び/又は
図13Aに示されるMsg4 1314の内容と類似及び/又は同等である内容を含み得る。
【0139】
UEは、ライセンスされたスペクトル及び/又はライセンスされていないスペクトルに対し、
図13Cの2ステップランダムアクセス手順を開始し得る。UEは、1つ以上の要因に基づいて、2ステップランダムアクセス手順を開始するかどうかを判定し得る。1つ以上の要因は、使用中の無線アクセス技術(例えば、LTE、NR、及び/又は類似のもの)、UEが有効なTAを有するかどうか、セルサイズ、UEのRRC状態、スペクトルのタイプ(例えば、ライセンスされた対ライセンスされていない)、及び/又は任意の他の好適な要因であり得る。
【0140】
UEは、構成メッセージ1330に含まれる2ステップのRACHパラメータに基づいて、プリアンブル1341及び/又はMsg A 1331に含まれるトランスポートブロック1342に対する無線リソース及び/又はアップリンク伝送電力を判定し得る。RACHパラメータは、変調及びコーディングスキーム(MCS)、時間周波数リソース、及び/又はプリアンブル1341及び/又はトランスポートブロック1342に対する電力制御を示し得る。プリアンブル1341(例えば、PRACH)の伝送のための時間周波数リソース及びトランスポートブロック1342(例えば、PUSCH)の伝送のための時間周波数リソースは、FDM、TDM、及び/又はCDMを使用して多重化され得る。RACHパラメータは、UEが、Msg B 1332の監視及び/又は受信のための受信タイミング及びダウンリンクチャネルを判定することを可能にし得る。
【0141】
トランスポートブロック1342は、データ(例えば、遅延に敏感なデータ)、UEの識別子、セキュリティ情報、及び/又はデバイス情報(例えば、International Mobile Subscriber Identity(IMSI))を含み得る。基地局は、Msg A 1331に対する応答としてMsg B 1332を伝送し得る。Msg B 1332は、プリアンブル識別子、タイミングアドバンスコマンド、電力制御コマンド、アップリンクグラント(例えば、無線リソース割り当て及び/又はMCS)、競合解決のためのUE識別子、及び/又はRNTI(例えば、C-RNTI又はTC-RNTI)のうちの少なくとも1つを含み得る。UEは、Msg B 1332のプリアンブル識別子がUEによって伝送されるプリアンブルに一致し、及び/又はMsg B 1332のUEの識別子がMsg A 1331のUEの識別子(例えば、トランスポートブロック1342)に一致した場合に、2ステップランダムアクセス手順の完了に成功したと判定し得る。
【0142】
UE及び基地局は、制御シグナリングを交換し得る。制御シグナリングは、L1/L2制御シグナリングと称され得、PHY層(例えば、層1)及び/又はMAC層(例えば、層2)に由来し得る。制御シグナリングは、基地局からUEに伝送されるダウンリンク制御シグナリング及び/又はUEから、基地局に伝送されるアップリンク制御シグナリングを含み得る。
【0143】
ダウンリンク制御シグナリングは、ダウンリンクスケジューリング割り当て、アップリンク無線リソース及び/又はトランスポートフォーマットを示すアップリンクスケジューリンググラント、スロットフォーマット情報、プリエンプション指標、電力制御コマンド、及び/又は他の任意の好適なシグナリングを含み得る。UEは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上の基地局によって伝送されるペイロードにおいてダウンリンク制御シグナリングを受信し得る。PDCCH上で伝送されるペイロードは、ダウンリンク制御情報(DCI)と称され得る。一部のシナリオでは、PDCCHは、UEのグループに共通なグループ共通PDCCH(GC-PDCCH)であり得る。
【0144】
基地局は、伝送エラーの検出を容易にするために、1つ以上の巡回冗長検査(CRC)パリティビットをDCIに付加し得る。DCIがUE(又はUEのグループ)に対して意図されるとき、基地局は、UEの識別子(又はUEのグループの識別子)でCRCパリティビットをスクランブルし得る。識別子を用いてCRCパリティビットをスクランブルすることは、識別子値及びCRCパリティビットのModulo-2追加(又は排他的OR演算)を含み得る。識別子は、16ビット値の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含み得る。
【0145】
DCIは、異なる目的に使用され得る。目的は、CRCパリティビットをスクランブルするために使用されるRNTIのタイプによって示され得る。例えば、ページングRNTI(P-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ページング情報及び/又はシステム情報変更通知を示し得る。P-RNTIは、十六進法で「FFFE」として事前定義され得る。システム情報RNTI(SI-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、システム情報のブロードキャスト伝送を示し得る。SI-RNTIは、十六進法で「FFFF」として事前定義され得る。ランダムアクセスRNTI(RA-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、ランダムアクセス応答(RAR)を示し得る。セルRNTI(C-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、動的スケジューリングのユニキャスト伝送及び/又はPDCCH順序のランダムアクセスのトリガを示し得る。一時セルRNTI(TC-RNTI)でスクランブルされたCRCパリティビットを有するDCIは、競合解決を示し得る(例えば、
図13Aに示されるMsg3 1313に類似するMsg3)。基地局によってUEに構成される他のRNTIは、Configured Scheduling RNTI(CS-RNTI)、Transmit Power Control-PUCCH RNTI(TPC-PUCCH-RNTI)、Transmit Power Control-PUSCH RNTI(TPC-PUSCH-RNTI)、Transmit Power Control-SRS RNTI(TPC-SRS-RNTI)、Interruption RNTI(INT-RNTI)、Slot Format Indication RNTI(SFI-RNTI)、Semi-Persistent CSI RNTI(SP-CSI-RNTI)、Modulation and Coding Scheme Cell RNTI(MCS-C-RNTI)、及び/又は類似のものを含む。
【0146】
DCIの目的及び/又は内容に応じて、基地局は、1つ以上のDCIフォーマットでDCIを伝送し得る。例えば、DCIフォーマット0_0は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用できる。DCIフォーマット0_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット0_1は、セル内のPUSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット0_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_0は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る。DCIフォーマット1_0は、フォールバックDCIフォーマットであり得る(例えば、コンパクトなDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット1_1は、セル内のPDSCHのスケジューリングに使用され得る(例えば、DCIフォーマット1_0よりも多くのDCIペイロードを有する)。DCIフォーマット2_0は、UEのグループにスロットフォーマット指標を提供するために使用され得る。DCIフォーマット2_1は、UEへの伝送を意図していないとUEが仮定する物理リソースブロック及び/又はOFDMシンボルをUEのグループに通知するために使用され得る。DCIフォーマット2_2は、PUCCH又はPUSCH用の伝送電力制御(TPC)コマンドの伝送のために使用され得る。DCIフォーマット2_3は、1つ以上のUEによるSRS伝送のためのTPCコマンドのグループの伝送のために使用され得る。新しい機能のためのDCIフォーマットが、今後のリリースで定義され得る。DCIフォーマットは、異なるDCIサイズを有するか、又は同じDCIサイズを共有し得る。
【0147】
RNTIでDCIをスクランブルした後、基地局は、チャネルコーディング(例えば、ポーラコーディング)、レートマッチング、スクランブル及び/又はQPSK変調を用いてDCIを処理し得る。基地局は、PDCCHのために使用及び/又は構成されるリソース要素上に、符号化及び変調されたDCIをマッピングし得る。DCIのペイロードサイズ及び/又は基地局のカバレッジに基づいて、基地局は、いくつかの連続制御チャネル要素(CCE)を占有するPDCCHを介してDCIを伝送し得る。連続するCCEの数(アグリゲーションレベルと称される)は、1、2、4、8、16、及び/又は任意の他の好適な数であり得る。CCEは、リソース要素グループ(REG)の数(例えば、6)を含み得る。REGは、OFDMシンボルにおけるリソースブロックを含み得る。リソース要素上のコーディング及び変調されたDCIのマッピングは、CCE及びREGのマッピング(例えば、CCE~REGマッピング)に基づき得る。
【0148】
図14Aは、帯域幅部分に対するCORESET構成の一実施例を示す。基地局は、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)上のPDCCHを介してDCIを伝送し得る。CORESETは、UEが1つ以上の検索空間を使用してDCIをデコーディングしようとする時間周波数リソースを含み得る。基地局は、時間周波数ドメイン内にCORESETを構成し得る。
図14Aの例では、第1のCORESET1401及び第2のCORESET1402は、スロット内の第1のシンボルで生じる。第1のCORESET1401は、周波数ドメインにおいて第2のCORESET1402と重複する。第3のCORESET1403は、スロット内の第3のシンボルで発生する。第4のCORESET1404は、スロットの第7のシンボルで発生する。CORESETは、周波数ドメインにおいて異なる数のリソースブロックを有し得る。
【0149】
図14Bは、CORESET及びPDCCH処理上のDCI伝送に対するCCE~REGマッピングの一実施例を示す。CCE~REGマッピングは、インターリーブマッピング(例えば、周波数多様性を提供する目的で)又は非インターリーブマッピング(例えば、干渉調整及び/又は制御チャネルの周波数選択伝送を促進する目的で)であり得る。基地局は、異なる又は同じCCE~REGマッピングを異なるCORESET上で実行し得る。CORESETは、RRC構成によるCCE~REGマッピングと関連付けられ得る。CORESETは、アンテナポート準備共位置(QCL)パラメータで構成され得る。アンテナポートのQCLパラメータは、CORESET内のPDCCH受信のために復調基準信号(DMRS)のQCL情報を示し得る。
【0150】
基地局は、1つ以上のCORESET及び1つ以上の検索空間セットの構成パラメータを含むRRCメッセージをUEに伝送し得る。構成パラメータは、検索空間セットとCORESETとの間の関連を示し得る。検索空間セットは、所与のアグリゲーションレベルでCCEによって形成されるPDCCH候補のセットを含み得る。構成パラメータは、アグリゲーションレベルごとに監視されるPDCCH候補の数、PDCCHの監視周期及びPDCCH監視パターン、UEによって監視される1つ以上のDCIフォーマット、及び/又は検索空間セットが、共通検索空間セット又はUE固有検索空間セットであるかどうかを示し得る。共通検索空間セット内のCCEのセットは、事前定義され、UEに既知であり得る。UE固有検索空間セット内のCCEのセットは、UEのアイデンティティ(例えば、C-RNTI)に基づき構成され得る。
【0151】
図14Bに示すように、UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESETの時間周波数リソースを判定し得る。UEは、CORESETの構成パラメータに基づいて、CORESETに対するCCE~REGマッピング(例えば、インターリーブ又は非インターリーブ、及び/又はマッピングパラメータ)を判定し得る。UEは、RRCメッセージに基づいて、CORESET上に構成される検索空間セットの数(例えば、最大で10)を判定し得る。UEは、検索空間セットの構成パラメータに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。UEは、1つ以上のDCIを検出するために、1つ以上のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの1つ以上のPDCCH候補をデコーディングすることを含み得る。監視は、可能な(又は構成される)PDCCH位置、可能な(又は構成される)PDCCHフォーマット(例えば、共通検索空間におけるCCEの数、PDCCH候補の数、及び/又はUE固有検索空間におけるPDCCH候補の数)、及び可能な(又は構成される)DCIフォーマットを有する1つ以上のPDCCH候補のDCI内容をデコーディングすることを含み得る。デコーディングは、ブラインドデコーディングと称され得る。UEは、CRCチェック(例えば、RNTI値に一致するDCIのCRCパリティビットに対するスクランブルビット)に応答して、UEに対して有効なDCIを判定し得る。UEは、DCIに含まれる情報(例えば、スケジューリング割り当て、アップリンクグラント、電力制御、スロットフォーマット指標、ダウンリンクプリエンプション、及び/又は類似のもの)を処理し得る。
【0152】
UEは、アップリンク制御シグナリング(例えば、アップリンク制御情報(UCI))を基地局に伝送し得る。アップリンク制御シグナリングは、受信したDL-SCHトランスポートブロックに対するハイブリッド自動繰り返し要求(HARQ)確認応答を含み得る。UEは、DL-SCHトランスポートブロックを受信した後、HARQ確認応答を伝送し得る。アップリンク制御シグナリングは、物理ダウンリンクチャネルのチャネル品質を示すチャネル状態情報(CSI)を含み得る。UEは、CSIを基地局に伝送し得る。基地局は、受信したCSIに基づいて、ダウンリンク伝送のための伝送フォーマットパラメータ(例えば、マルチアンテナ及びビームフォーミングスキームを含む)を判定し得る。アップリンク制御シグナリングは、スケジューリング要求(SR)を含み得る。UEは、アップリンクデータが基地局に伝送に利用可能であることを示すSRを伝送し得る。UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して、UCI(例えば、HARQ確認応答(HARQ-ACK)、CSI報告、SRなど)を伝送し得る。UEは、いくつかのPUCCHフォーマットのうちの1つを使用して、PUCCHを介してアップリンク制御シグナリングを伝送し得る。
【0153】
5つのPUCCHフォーマットが存在し得、UEは、UCIのサイズ(例えば、UCI伝送のアップリンクシンボルの数及びUCIビットの数)に基づきPUCCHフォーマットを判定し得る。PUCCHフォーマット0は、1つ又は2つのOFDMシンボルの長さを有し得、2以下のビットを含み得る。UEは、伝送が1つ又は2つのシンボルを超えており、正又は負のSRを有するHARQ-ACK情報ビットの数(HARQ-ACK/SRビット)が1つ又は2つである場合、PUCCHフォーマット0を使用して、PUCCHリソースにおいてUCIを伝送し得る。PUCCHフォーマット1は、4~14のOFDMシンボルの間の数を占め得、2以下のビットを含み得る。UEは、伝送が4個以上のシンボルであり、HARQ-ACK/SRビットの数が1つ又は2つである場合、PUCCHフォーマット1を使用し得る。PUCCHフォーマット2は、1つ又は2つのOFDMシンボルを占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、伝送が1つ又は2つのシンボルを超え、UCIビットの数が2つ以上である場合、PUCCHフォーマット2を使用し得る。PUCCHフォーマット3は、4~14のOFDMシンボルの間の数を占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、伝送が4個以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含まない場合、PUCCHフォーマット3を使用し得る。PUCCHフォーマット4は、4~14のOFDMシンボルの間の数を占有し得、2ビット超を含み得る。UEは、伝送が4つ以上のシンボルであり、UCIビットの数が2つ以上であり、PUCCHリソースが直交カバーコードを含む場合、PUCCHフォーマット4を使用し得る。
【0154】
基地局は、例えば、RRCメッセージを使用して、複数のPUCCHリソースセットの構成パラメータをUEに伝送し得る。複数のPUCCHリソースセット(例えば、最大4つのセット)は、セルのアップリンクBWP上に構成され得る。PUCCHリソースセットは、PUCCHリソースセットインデックス、PUCCHリソース識別子(例えば、pucch-Resourceid)によって識別されるPUCCHリソースを有する複数のPUCCHリソース、及び/又はUEが、PUCCHリソースセット内の複数のPUCCHリソースのうちの1つを使用して伝送し得るUCI情報ビットの数(例えば、最大数)で構成され得る。複数のPUCCHリソースセットで構成されるときに、UEは、UCI情報ビット(例えば、HARQ-ACK、SR、及び/又はCSI)の合計ビット長に基づいて、複数のPUCCHリソースセットのうちの1つを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2以下である場合、UEは、PUCCHリソースセットのインデックスが「0」に等しい第1のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が2より大きく、第1の構成値以下である場合、UEは、「1」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第2のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が第1の構成値より大きく、第2の構成値以下である場合、UEは、「2」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第3のPUCCHリソースセットを選択し得る。UCI情報ビットの合計ビット長が第2の構成値より大きく、第3の値(例えば、1406)以下である場合、UEは、「3」に等しいPUCCHリソースセットインデックスを有する第4のPUCCHリソースセットを選択し得る。
【0155】
複数のPUCCHリソースセットからPUCCHリソースセットを判定した後、UEは、UCI(HARQ-ACK、CSI、及び/又はSR)伝送のためにPUCCHリソースセットからPUCCHリソースを判定し得る。UEは、PDCCH上で受信されたDCI(例えば、DCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1)内のPUCCHリソースインジケータに基づいて、PUCCHリソースを判定し得る。DCIの3ビットPUCCHリソースインジケータは、PUCCHリソースセット内の8つのPUCCHリソースのうちの1つを示し得る。PUCCHリソースインジケータに基づいて、UEは、DCI内のPUCCHリソースインジケータによって示されるPUCCHリソースを使用してUCI(HARQ-ACK、CSI及び/又はSR)を伝送し得る。
【0156】
図15は、本開示の実施形態による基地局1504と通信する無線デバイス1502の一実施例を示す。無線デバイス1502及び基地局1504は、
図1Aに示される移動体通信ネットワーク100、
図1Bに示される移動体通信ネットワーク150、又は他の通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークの一部であり得る。
図15には、1つの無線デバイス1502及び1つの基地局1504のみが示される。しかし、移動体通信ネットワークは、
図15に示されるものと同じ又は同様の構成を有する、複数のUE及び/又は複数の基地局を含み得ることが理解されよう。
【0157】
基地局1504は、無線デバイス1502を、エアインターフェース(又は無線インターフェース)1506上で無線通信を介してコアネットワーク(図示せず)に接続し得る。エアインターフェース1506上の基地局1504から無線デバイス1502への通信方向は、ダウンリンクとして知られ、エアインターフェース上の無線デバイス1502から、基地局1504への通信方向は、アップリンクとして知られる。ダウンリンク伝送は、FDD、TDD、及び/又は2つの二重化技術のいくつかの組み合わせを使用して、アップリンク伝送から分離され得る。
【0158】
ダウンリンクでは、基地局1504から無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の処理システム1508に提供され得る。データは、例えば、コアネットワークによって処理システム1508に提供され得る。アップリンクでは、無線デバイス1502から、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の処理システム1518に提供され得る。処理システム1508及び処理システム1518は、層3及び層2のOSI機能を実装して、伝送のためにデータを処理し得る。層2は、例えば、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関して、SDAP層、PDCP層、RLC層、及びMAC層を含み得る。層3は、
図2Bに関してRRC層を含み得る。
【0159】
処理システム1508によって処理された後、無線デバイス1502に送信されるデータは、基地局1504の伝送処理システム1510に提供され得る。同様に、処理システム1518によって処理された後、基地局1504に送信されるデータは、無線デバイス1502の伝送処理システム1520に提供され得る。伝送処理システム1510及び伝送処理システム1520は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関してPHY層を含み得る。伝送処理のために、PHY層は、例えば、トランスポートチャネルの順方向エラー訂正コーディング、インターリーブ、レートマッチング、トランスポートチャネルの物理チャネルへのマッピング、物理チャネルの変調、多重入力多重出力(MIMO)又はマルチアンテナ処理、及び/又は類似のものを実行し得る。
【0160】
基地局1504において、受信処理システム1512は、無線デバイス1502からアップリンク伝送を受信し得る。無線デバイス1502において、受信処理システム1522は、基地局1504からダウンリンク伝送を受信し得る。受信処理システム1512及び受信処理システム1522は、層1のOSI機能を実装し得る。層1は、
図2A、
図2B、
図3、及び
図4Aに関してPHY層を含み得る。受信処理の場合、PHY層は、例えば、エラー検出、順方向エラー訂正デコーディング、デインターリーブ、物理チャネルへのトランスポートチャネルのデマッピング、物理チャネルの復調、MIMO又はマルチアンテナ処理、及び/又は類似のものを実行し得る。
【0161】
図15に示すように、無線デバイス1502及び基地局1504は、複数のアンテナを含み得る。複数のアンテナは、空間多重化(例えば、単一ユーザMIMO又はマルチユーザMIMO)、伝送/受信多様性、及び/又はビームフォーミングなどの1つ以上のMIMO又はマルチアンテナ技術を実行するために使用され得る。他の例では、無線デバイス1502及び/又は基地局1504は、単一アンテナを有し得る。
【0162】
処理システム1508及び処理システム1518は、それぞれメモリ1514及びメモリ1524と関連付けられ得る。メモリ1514及びメモリ1524(例えば、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体)は、本出願において考察される1つ以上の機能を実施するために、処理システム1508及び/又は処理システム1518によって実行され得るコンピュータプログラム命令又はコードを記憶し得る。
図15には示されていないが、伝送処理システム1510、伝送処理システム1520、受信処理システム1512、及び/又は受信処理システム1522は、それらのそれぞれの機能のうちの1つ以上を実行するために実行され得るコンピュータプログラム命令又はコードを格納するメモリ(例えば、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体)に結合され得る。
【0163】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、1つ以上のコントローラ及び/又は1つ以上のプロセッサを含み得る。1つ以上のコントローラ及び/又は1つ以上のプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又は他のプログラマーブルロジックデバイス、ディスクリートゲート及び/又はトランジスターロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、オンボードユニット、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、信号コーディング/処理、データ処理、電力制御、入出力処理、及び/又は無線デバイス1502及び基地局1504が無線環境で動作するのを可能にし得る他の任意の機能のうちの少なくとも1つを実行し得る。
【0164】
処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれ、1つ以上の周辺装置1516及び1つ以上の周辺装置1526に接続され得る。1つ以上の周辺装置1516及び1つ以上の周辺装置1526は、特徴及び/又は機能を提供するソフトウェア及び/又はハードウェア、例えば、スピーカ、マイク、キーパッド、ディスプレイ、タッチパッド、電源、衛星トランシーバ、ユニバーサルシリ線ユニアルバス(USB)ポート、ハンズフリーヘッドセット、周波数変調(FM)無線ユニット、メディアプレーヤ、インターネットブラウザ、電子制御ユニット(例えば、車両用)、並びに/又は1つ以上のセンサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサ、レーダセンサ、ライダセンサ、超音波センサ、光センサ、カメラ、及び/若しくは同様のもの)を含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、1つ以上の周辺装置1516及び/又は1つ以上の周辺装置1526からユーザ入力データを受信し、及び/又はユーザ出力データを提供し得る。無線デバイス1502内の処理システム1518は、電源から電力を受け取ることができ、及び/又は無線デバイス1502内の他のコンポーネントに電力を分配するように構成され得る。電源は、1つ以上の電源、例えば、バッテリー、太陽電池、燃料電池、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。処理システム1508及び/又は処理システム1518は、それぞれ、GPSチップセット1517及びGPSチップセット1527に接続され得る。GPSチップセット1517及びGPSチップセット1527は、それぞれ、無線デバイス1502及び基地局1504の地理的位置情報を提供するように構成され得る。
【0165】
図16Aは、アップリンク伝送のための例示的な構造を示す。物理アップリンク共有チャネルを表すベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行し得る。この1つ以上の機能は、スクランブリング、複素数値シンボルを生成するためのスクランブルビットの変調、1つ又はいくつかの伝送層上への複素数値変調シンボルのマッピング、複素数値シンボルを生成するための変換プリコーディング、複素数値シンボルのプリコーディング、プリコーディングされた複素数値シンボルのリソース要素へのマッピング、複素数値時間ドメイン単一キャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)又はCP-OFDM信号のアンテナポートへの生成、及び/又は同様のもののうちの少なくとも1つを含み得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効であるときに、アップリンク伝送のためのSC-FDMA信号が生成され得る。一実施例では、変換プリコーディングが有効でないときに、
図16Aによって、アップリンク伝送のためのCP-OFDM信号が生成され得る。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他のメカニズムを実装し得ることが予想される。
【0166】
図16Bは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調及びアップコンバージョンのための例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートに対する、複素数値SC-FDMA又はCP-OFDMベースバンド信号及び/又は複素数値物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)ベースバンド信号であり得る。伝送前にフィルタリングが用いられ得る。
【0167】
図16Cは、ダウンリンク伝送の例示的な構造を示す。物理ダウンリンクチャネルを表すベースバンド信号は、1つ以上の機能を実行し得る。この1つ以上の機能は、物理チャネル上で伝送されるべきコードワード内の符号化されたビットのスクランブリング、複素数値変調シンボルを生成するためのスクランブルされたビットの変調、複素数値変調シンボルの1つ又はいくつかの伝送層上へのマッピング、アンテナポート上での伝送のための層上にある複素数値変調シンボルのプリコーディング、アンテナポートの複素数値変調シンボルのリソース要素へのマッピング、アンテナポートごとの複素数値時間ドメインOFDM信号の生成、及び/又は同様のものを含み得る。これらの機能は、例として示されており、様々な実施形態で他のメカニズムを実装し得ることが予想される。
【0168】
図16Dは、ベースバンド信号のキャリア周波数への変調及びアップコンバージョンのための別の例示的な構造を示す。ベースバンド信号は、アンテナポートのための複素数値OFDMベースバンド信号であり得る。伝送前にフィルタリングが用いられ得る。
【0169】
無線デバイスは、複数のセル(例えば、一次セル、二次セル)の構成パラメータを含む1つ以上のメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を基地局から受信し得る。無線デバイスは、複数のセルを介して、少なくとも1つの基地局(例えば、二重接続の2つ以上の基地局)と通信し得る。1つ以上のメッセージ(例えば、構成パラメータの一部として)は、無線デバイスを構成するための物理的、MAC、RLC、PCDP、SDAP、RRC層のパラメータを含み得る。例えば、構成パラメータは、物理層及びMAC層チャネル、ベアラなどを構成するためのパラメータを含み得る。例えば、構成パラメータは、物理層、MAC層、RLC層、PCDP層、SDAP層、RRC層、及び/又は通信チャネルのためのタイマーの値を示すパラメータを含み得る。
【0170】
タイマーが開始されると実行を開始し、停止するまで、又は満了するまで、実行を継続し得る。タイマーは、実行していない場合にスタートされ得るか、又は実行している場合に再スタートされ得る。タイマーは、値と関連付けられ得る(例えば、タイマーは、ある値からスタート若しくは再スタートされ得るか、又は0からスタートされ、値に到達すると満了し得る)。タイマーの持続時間は、(例えば、BWP切り替えにより)タイマーが停止するか、又は満了するまで更新され得ない。タイマーを使用して、プロセスの時間期間/ウィンドウを測定し得る。本明細書が、1つ以上のタイマーに関連する実装及び手順を指す場合、1つ以上のタイマーを実装する複数の方法があることが理解されよう。例えば、タイマーを実装するための複数の方法のうちの1つ以上が、手順の期間/ウィンドウを測定するために使用され得ることが理解されよう。例えば、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーは、ランダムアクセス応答を受信するためのウィンドウ時間を測定するために使用され得る。一実施例では、ランダムアクセス応答ウィンドウタイマーのスタート及び満了の代わりに、2つの時間スタンプ間の時間差が使用され得る。タイマーが再スタートされるとき、時間ウィンドウの測定のためのプロセスが再スタートされ得る。他の例示的な実装は、時間ウィンドウの測定を再スタートするために提供され得る。
【0171】
基地局は、1つ以上のMAC PDUを無線デバイスに伝送し得る。一実施例では、MAC PDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、ビットストリングは、最上位ビットがテーブルの最初の行の左端のビットであり、最下位ビットがテーブルの最後の行の右端のビットであるテーブルによって表され得る。より一般的には、ビットストリングは、左から右に読み取られ、次いで行の読み取り順序で読み取られる。一実施例では、MAC PDU内のパラメータフィールドのビット順序は、左端のビットの最初の最上位ビット、及び右端のビットの最後の最下位ビットで表される。
【0172】
一実施例では、MAC SDUは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、MAC SDUは、最初のビット以降のMAC PDUに含まれ得る。一実施例では、MAC CEは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダは、長さがバイト整列された(例えば、8ビットの倍数に整列された)ビットストリングであり得る。一実施例では、MACサブヘッダは、対応するMAC SDU、MAC CE、又はパディングの直前に配置することができる。MACエンティティは、DL MAC PDUの予約ビットの値を無視することができる。
【0173】
一実施例では、MAC PDUは、1つ以上のMACサブPDUを含み得る。1つ以上のMACサブPDUのうちのMACサブPDUには、MACサブヘッダのみ(パディングを含む)、MACサブヘッダ及びMAC SDU、MACサブヘッダ及びMAC CE、MACサブヘッダ及びパディング、又はそれらの組み合わせが含まれる。MAC SDUは、可変サイズであり得る。MACサブヘッダは、MAC SDU、MAC CE、又はパディングに対応することができる。
【0174】
一実施例では、MACサブヘッダがMAC SDU、可変サイズのMAC CE、又はパディングに対応する場合、MACサブヘッダは、1ビット長のRフィールド、1ビット長のFフィールド、マルチビット長のLCIDフィールド、マルチビット長のLフィールド、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0175】
図17Aは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、及びLフィールドを備えたMACサブヘッダの一実施例を示す。
図17Aの例示的なMACサブヘッダでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、8ビットの長さであり得る。
図17Bは、Rフィールド、Fフィールド、LCIDフィールド、及びLフィールドを備えたMACサブヘッダの実施例を示す。
図17Bに示される例示的なMACサブヘッダでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Lフィールドは、16ビットの長さであり得る。MACサブヘッダが固定サイズのMAC CE又はパディングに対応する場合、MACサブヘッダは、2ビット長のRフィールド及びマルチビット長のLCIDフィールドを含み得る。
図17Cは、Rフィールド及びLCIDフィールドを含むMACサブヘッダの一実施例を示す。
図17Cに示された例示的なMACサブヘッダでは、LCIDフィールドは、6ビットの長さであり得、Rフィールドは、2ビットの長さであり得る。
【0176】
図18Aは、DL MAC PDUの一実施例を示す。MAC CE1及び2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含むMACサブPDU又はパディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
図18Bは、UL MAC PDUの一実施例を示す。MAC CE1及び2などの複数のMAC CEを一緒に配置することができる。一実施形態において、MAC CEを含むMACサブPDUは、MAC SDUを含む全てのMACサブPDUの後に配置することができる。更に、MACサブPDUは、パディングを含むMACサブPDUの前に配置することができる。
【0177】
一実施例では、基地局のMACエンティティは、1つ以上のMAC CEを、無線デバイスのMACエンティティに伝送することができる。
図19は、1つ以上のMAC CEに関連付けられ得る複数のLCIDの実施例を示す。1つ以上のMAC CEは、SP ZP CSI-RSリソースセットアクティブ化/非アクティブ化MAC CE、PUCCH空間関係アクティブ化/非アクティブ化MAC CE、SP SRSアクティブ化/非アクティブ化MAC CE、PUCCHに関するSP CSIレポートアクティブ化/非アクティブ化MAC CE、UE固有のPDCCHのTCI状態表示MAC CE、UE固有のPDSCHのTCI状態表示MAC CE、非周期的CSIトリガ状態サブセレクションMAC CE、SP CSI-RS/CSI-IMリソースセットアクティブ化/非アクティブ化MAC CE、UE競合解決アイデンティティMAC CE、タイミングアドバンスコマンドMAC CE、DRXコマンドMAC CE、ロングDRXコマンドMAC CE、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CE(1オクテット)、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CE(4オクテット)、及び/又は複製アクティブ化/非アクティブ化MAC CEのうちの少なくとも1つを含む。一実施例では、基地局のMACエンティティによって無線デバイスのMACエンティティに伝送されるMAC CEなどのMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダに関連付けられるMAC CEがロングDRXコマンドMAC CEであることを示し得る。
【0178】
一実施例では、無線デバイスのMACエンティティは、1つ以上のMAC CEを、基地局のMACエンティティに伝送することができる。
図20は、1つ以上のMAC CEの一実施例を示す。1つ以上のMAC CEは、ショートバッファ状態報告(BSR)MAC CE、ロングBSR MAC CE、C-RNTI MAC CE、構成されるグラント確認MAC CE、単一エントリーPHR MAC CE、複数エントリーPHR MAC CE、ショート遮断BSR、及び/又はロング遮断BSRのうちの少なくとも1つを含み得る。一実施例では、MAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダにLCIDを有することができる。異なるMAC CEは、MAC CEに対応するMACサブヘッダに異なるLCIDを有し得る。例えば、MACサブヘッダで111011によって与えられたLCIDは、MACサブヘッダに関連付けられるMAC CEがショート遮断コマンドMAC CEであることを示し得る。
【0179】
キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)が集約され得る。無線デバイスは、CAの技術を使用して、無線デバイスの能力に応じて、1つ以上のCCで同時に受信又は伝送し得る。一実施形態では、無線デバイスは、隣接するCC及び/又は隣接しないCCに対してCAをサポートし得る。CCはセルに編成され得る。例えば、CCは1つの一次セル(PCell)と1つ以上の二次セル(SCell)とに編成され得る。CAを用いて構成されると、無線デバイスはネットワークとの1つのRRC接続を有し得る。RRC接続の確立/再確立/ハンドオーバー中、NASモビリティ情報を提供するセルはサービングセルであり得る。RRC接続の再確立/ハンドオーバー手順中、セキュリティ入力を提供するセルはサービングセルであり得る。一実施例では、サービングセルはPCellを示し得る。一実施例では、基地局は、無線デバイスの能力に応じて、複数の1つ以上のSCellの構成パラメータを含む1つ以上のメッセージを無線デバイスに伝送し得る。
【0180】
CAを用いて構成されると、基地局及び/又は無線デバイスは、無線デバイスのバッテリー又は電力消費を改善するために、SCellのアクティブ化/非アクティブ化メカニズムを使用してもよい。無線デバイスが1つ以上のSCellを用いて構成されると、基地局は1つ以上のSCellのうちの少なくとも1つをアクティブ化又は非アクティブ化することができる。SCellの構成時に、SCellに関連付けられたSCell状態が「アクティブ化」又は「休止」に設定されない限り、SCellを非アクティブ化し得る。
【0181】
無線デバイスは、SCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信することに応答して、SCellをアクティブ化/非アクティブ化することができる。一実施例では、基地局は、無線デバイスに、SCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を含む1つ以上のメッセージを伝送し得る。一実施例では、無線デバイスは、SCellタイマーの満了に応答してSCellを非アクティブ化し得る。
【0182】
無線デバイスがSCellをアクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すると、無線デバイスはSCellをアクティブ化し得る。SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、SCell上でのSRS伝送、SCellに対するCQI/PMI/RI/CRIレポート、SCell上でのPDCCH監視、SCellに対するPDCCH監視、及び/又はSCell上でのPUCCH伝送を含む動作を実行し得る。SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、SCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を始動又は再始動し得る。無線デバイスは、SCellをアクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEが受信されると、スロット内の第1のSCellタイマーを始動又は再始動し得る。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスは、記憶された構成に従って、SCellに関連付けられる構成されるグラントタイプ1の1つ以上の中断された構成済みのアップリンクグラントを(再)初期化することができる。一実施例では、SCellのアクティブ化に応答して、無線デバイスはPHRをトリガし得る。
【0183】
無線デバイスが、アクティブ化されたSCellを非アクティブ化するSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを受信すると、無線デバイスはアクティブ化されたSCellを非アクティブ化し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellに関連付けられた第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)が満了すると、無線デバイスはアクティブ化されたSCellを非アクティブ化し得る。アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマーを停止し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みのアップリンクグラントタイプ2の1つ以上の構成済みダウンリンク割り当て及び/又は1つ以上の構成済みのアップリンクグラントをクリアし得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellの非アクティブ化に応答して、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる構成済みのアップリンクグラントタイプ1の1つ以上の構成済みのアップリンクグラントを中断し得る、及び/又はアクティブ化されたSCellに関連付けられるHARQバッファをフラッシュし得る。
【0184】
SCellが非アクティブ化されると、無線デバイスは、SCell上でSRSを伝送すること、SCellのCQI/PMI/RI/CRIをレポートすること、SCell上のUL-SCHで伝送すること、SCell上のRACHで伝送すること、SCell上の少なくとも1つの第1のPDCCHを監視すること、SCellの少なくとも1つの第2のPDCCHを監視すること、及び/又はSCell上でPUCCHを伝送することを含む動作を実行しない場合がある。アクティブ化されたSCell上の少なくとも1つの第1のPDCCHがアップリンクグラント又はダウンリンク割り当てを示すと、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。一実施例では、アクティブ化されたSCellをスケジューリングしているサービングセル(例えば、PCell又はPUCCHを用いて構成されるSCell、すなわちPUCCH SCell)上の少なくとも1つの第2のPDCCHが、アクティブ化されたSCellのアップリンクグラント又はダウンリンク割り当てを示す場合、無線デバイスは、アクティブ化されたSCellに関連付けられる第1のSCellタイマー(例えば、sCellDeactivationTimer)を再始動し得る。一実施例では、SCellが非アクティブ化されると、SCell上に進行中のランダムアクセス手順がある場合、無線デバイスはSCell上の進行中のランダムアクセス手順を中止し得る。
【0185】
図21Aは、1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの例を示す。第1のLCID(例えば、
図19に示されるような「111010」)を有する第1のMAC PDUサブヘッダは、1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを識別することができる。1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEのサイズは一定であってもよい。1オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、単一のオクテットを含んでもよい。単一のオクテットは、第1の回数のCフィールド(例えば、7)と第2の回数のRフィールド(例えば1)とを含むことができる。
【0186】
図21Bは、4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEの例を示す。第2のLCID(例えば、
図19に示されるような「111001」)を有する第2のMAC PDUサブヘッダは、4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを識別することができる。4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEのサイズは一定であってもよい。4オクテットのSCellアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、4オクテットを含むことができる。4つのオクテットは、第3の数のCフィールド(例えば、31)と第4の数のRフィールド(例えば、1)とを含むことができる。
【0187】
図21A及び/又は
図21Bにおいて、SCellインデックスiを有するSCellが構成される場合、C
iフィールドは、SCellインデックスiを有するSCellのアクティブ化/非アクティブ化状態を示し得る。一実施例では、C
iフィールドが1に設定されると、SCellインデックスiを有するSCellがアクティブ化され得る。一実施例では、C
iフィールドがゼロに設定されると、SCellインデックスiを有するSCellが非アクティブ化され得る。一実施例では、SCellインデックスiを用いて構成済みのSCellがない場合、無線デバイスはC
iフィールドを無視し得る。
図21A及び
図21Bにおいて、Rフィールドは、予約ビットを示し得る。Rフィールドはゼロに設定され得る。
【0188】
図22Aは、省電力動作及び/又はDRX動作のパラメータのRRC構成の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、DRX動作の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。無線デバイスのMACエンティティは、DRX動作の構成パラメータに基づいて、MACエンティティのC-RNTI、CI-RNTI、CS-RNTI、INT-RNTI、SFI-RNTI、SP-CSI-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、及びAI-RNTIのPDCCH監視アクティビティを制御し得る。RRC_CONNECTEDであるときに、DRXが構成されている場合、アクティブ化された全てのサービングセルについて、MACエンティティは、DRX動作を使用して、PDCCHを不連続に監視してもよい。そうでなければ、MACエンティティは、PDCCHを継続的に監視し得る。
【0189】
一実施例では、DRX動作の構成パラメータは、DRXサイクルの開始時の持続時間を示すdrx-onDurationTimerと、drx-onDurationTimerをアクティブ化する前の遅延を示すdrx-SlotOffsetと、PDCCHがMACエンティティに対する新しいUL又はDL伝送を示すPDCCH機会後の持続時間を示すdrx-InactivityTimerと、DL再伝送が受信されるまでの最大持続時間を示すdrx-RetransmissionTimerDL(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと)と、UL再伝送に対するグラントが受信されるまでの最大持続時間を示すdrx-RetransmissionTimerUL(UL HARQプロセスごと)と、LongDRXサイクルを示すdrx-LongCycleStartOffsetと、Long and Short DRXサイクルが開始するサブフレームを定義するdrx-StartOffsetと、Short DRXサイクルに対するdrx-ShortCycleと、無線デバイスがShort DRXサイクルに従う可能性のある持続時間を示すdrx-ShortCycleTimerと、HARQ再伝送に対するDL割り当てがMACエンティティによって予期される前に最小持続時間を示すdrx-HARQ-RTT-TimerDL(ブロードキャストプロセスを除くDL HARQプロセスごと)と、UL HARQ再伝送グラントがMACエンティティによって予期されるまでに最小持続時間を示すdrx-HARQ-RTT-TimerUL(UL HARQプロセスごと)とを含み得る。
【0190】
一実施例では、省電力動作(例えば、DRX動作と関連)の構成パラメータは、PS-RNTI(DCP)によってスクランブルされたCRCを含むDCIが監視されているが、無線デバイスによって検出されない場合、関連するdrx-onDurationTimerを開始するかどうかを示すps-Wakeupと、DCPが構成されているが、関連するdrx-onDurationTimerが始動されていない場合に、drx-onDurationTimerによって示される持続時間中にPUCCH上のL1-RSRPではない周期的CSIを報告するかどうかを示すps-TransmitOtherPeriodicCSIと、DCPが構成されているが、関連するdrx-onDurationTimerがアクティブ化されていない場合に、drx-onDurationTimerによって示される持続時間中にPUCCH上でL1-RSRPである周期的CSIを伝送するかどうかを示すps-TransmitPeriodicL1-RSRPとを含み得る。
【0191】
一実施例では、省電力動作の構成パラメータは、DCIフォーマット2_6に対するPS-RNTIを示すps-RNTI(例えば、
図24の例示的な実施形態に基づく)と、共通検索空間に従うPCell又はSpCellのアクティブDL BWP上のDCIフォーマット2_6の検出に対するPDCCH監視のための検索空間セットの数を示すdci-Format2-6と、DCIフォーマット2_6に対するペイロードサイズを示すsize-DCI-2-6とを含み得る。構成パラメータは、Wake-up指標ビットのDCIフォーマット2_6における位置を示すps-PositionDCI-2-6を備え得、より高い層に報告されると、0に設定のWake-up指標ビットが、次の長いDRXサイクルに対してdrx-onDurationTimerを開始しないことを示し、又はより高い層に報告されると、1に設定のWake-up指標ビットが、次の長いDRXサイクルに対してdrx-onDurationTimerを開始することを示してもよい。
【0192】
一実施例では、PCell又はSpCellのアクティブDL BWPにおけるDCIフォーマット2_6の検出に対してPDCCHを監視するために無線デバイスに検索空間セットが提供され、UEがDCIフォーマット2_6を検出する場合、無線デバイスの物理層は、無線デバイスに対するWake-up指標ビットの値を、次の長いDRXサイクルに対して、より高い層(例えば、無線デバイスのMACエンティティ/層)に報告する。無線デバイスがDCIフォーマット2_6を検出しない場合、無線デバイスの物理層は、次の長いDRXサイクルに対して、より高い層にWake-up指標ビットの値を報告しない。
【0193】
一実施例では、無線デバイスには、PCell又はSpCellのアクティブDL BWPにおけるDCIフォーマット2_6の検出のためにPDCCHを監視するための検索空間セットが提供されており、次の長いDRXサイクルの前にアクティブ時間外の対応するPDCCH監視の機会全てについて、DCIフォーマット2_6の検出のためにPDCCHを監視するために無線デバイスが要求されていない場合、又は、次の長いDRXサイクルのアクティブ時間外で、DCIフォーマット2_6を検出するためのPDCCH監視の機会を有さず、無線デバイスの物理層が、Wake-up指標ビットに対して、次の長いDRXサイクルのためにより高い層に報告する。
【0194】
一実施例では、MACエンティティのサービングセルは、別個のDRXパラメータを有する2つのDRXグループにおいてRRCによって構成されてもよい。RRCが二次DRXグループを構成しないときに、1つのDRXグループのみが存在し得、全てのサービングセルがその1つのDRXグループに属する。2つのDRXグループを構成する場合、各サービングセルは、2つのグループのいずれかに一意に割り当てられる。各DRXグループに対して個別に構成されているDRXパラメータは、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimerである。DRXグループに共通するDRXパラメータは、drx-SlotOffset、drx-RetransmissionTimerDL、drx-RetransmissionTimerUL、drx-LongCycleStartOffset、drx-ShortCycle(任意選択的)、drx-ShortCycleTimer(任意選択的)、drx-HARQ-RTT-TimerDL、及びdrx-HARQ-RTT-TimerULである。
【0195】
一実施例では、DRXサイクルが構成されているときに、無線デバイスは、DRXグループにおけるサービングセルに対するアクティブ時間が、DRXグループに対して構成されているdrx-onDurationTimer又はdrx-InactivityTimerが作動している間、又はdrx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerULが、DRXグループにおける任意のサービングセルにおいて作動している間、又はra-ContentionResolutionTimer(又はmsgB-ResponseWindow)が作動している間、又はSRがPUCCHで送信され、保留中である間の時間を含むこと、MACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのランダムアクセスプリアンブルのうちでMACエンティティによって選択されていないランダムアクセスプリアンブルに対するRARの正常な受信後に受信されていないこと、を決定し得る。
【0196】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、MAC PDUが、構成されたダウンリンク割り当てで受信される場合、無線デバイスのMACエンティティは、対応するHARQプロセスに対するdrx-HARQ-RTT-TimerDLを、対応するDL HARQフィードバックを担持する対応する伝送の終了後に、第1のシンボルで始動してもよく、及び/又は対応するHARQプロセスに対するdrx-RetransmissionTimerDLを停止してもよい。
【0197】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、MAC PDUが、構成されたアップリンクグラントにおいて伝送され、LBT故障指標が下層から受信されない場合、無線デバイスのMACエンティティは、対応するPUSCH伝送の第1の伝送(例えば、バンドル内)の終了の後に、第1のシンボルにおいて対応するHARQプロセスに対するdrx-HARQ-RTT-TimerULを開始し得る、及び/又は対応するPUSCH伝送の第1の伝送(バンドル内)で、対応するHARQプロセスに対するdrx-RetransmissionTimerULを停止し得る。
【0198】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、drx-HARQ-RTT-TimerDLが満了である場合、及び対応するHARQプロセスのデータが正常にデコーディングされなかった場合、無線デバイスのMACエンティティは、drx-HARQ-RTT-TimerDLの満了後の第1のシンボルにおける対応するHARQプロセスに対してdrx-RetransmissionTimerDLを開始し得る。
【0199】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、drx-HARQ-RTT-TimerULが満了する場合、無線デバイスのMACエンティティは、drx-HARQ-RTT-TimerULの満了後の第1のシンボルにおいて、対応するHARQプロセスに対して、drx-RetransmissionTimerULを開始し得る。
【0200】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、DRX Command MAC CE又はLong DRX Command MAC CEが受信されると、無線デバイスのMACエンティティは、各DRXグループに対するdrx-onDurationTimerを停止してもよいし、及び/又は各DRXグループに対するdrx-InactivityTimerを停止してもよい。
【0201】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、DRXグループに対するdrx-InactivityTimerが満了の場合、無線デバイスのMACエンティティは、drx-InactivityTimerの満了の後に第1のシンボルにおけるこのDRXグループに対して、drx-ShortCycleTimerを始動又は再始動し得、及び/又はShort DRXが構成される場合、このDRXグループに対するShort DRXサイクルを使用し得る。Short DRXサイクルが構成されておらず、DRXグループのdrx-InactivityTimerが満了の場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループに対してLong DRXサイクルを使用し得る。
【0202】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、DRX Command MAC CEが受信された場合、無線デバイスのMACエンティティは、DRX Command MAC CE受信の終了後に、第1のシンボルにおける各DRXグループに対して、drx-ShortCycleTimerを始動又は再始動し得、及び/又はShort DRXサイクルが構成されている場合には、各DRXグループに対するShort DRXサイクルを使用し得る。Short DRXサイクルが構成されていない場合、DRX Command MAC CEが受信される場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループに対してLong DRXサイクルを使用し得る。
【0203】
一実施例では、DRX動作が構成されるときに、DRXグループに対するdrx-ShortCycleTimerが満了である場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループに対するLong DRXサイクルを使用し得る。Long DRX Command MAC CEが受信される場合、無線デバイスのMACエンティティは、各DRXグループに対するdrx-ShortCycleTimerを停止し得、及び/又は各DRXグループに対してLong DRXサイクルを使用し得る。
【0204】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、Short DRXサイクルがDRXグループに対して使用される場合、及び[(SFN×10)+サブフレーム番号]modulo(drx-ShortCycle)=(drx-StartOffset)modulo(drx-ShortCycle)の場合、無線デバイスのMACエンティティは、drx-onDurationTimerを、サブフレームの始まりからdrx-SlotOffsetの後、このDRXグループに対して開始してもよい。
【0205】
図22Bは、DCP受信に基づく省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、無線デバイスが、第1の値に設定されるウェイクアップ指標を含むDCPを受信するときに、無線デバイスは、DRX動作と関連付けられたdrx-onDurationTimerを始動してもよく、及び/又はdrx-onDurationTimerが作動されている間にPDCCHを監視してもよい。drx-onDurationTimerが満了(又はDRXからDRXへの切り替えがオフの持続時間)のときに、無線デバイスは、PDCCHの監視を停止してもよい。一実施例では、無線デバイスが、第2の値に設定されるウェイクアップ指標を含むDCPを受信するときに、無線デバイスは、DRX動作と関連付けられたdrx-onDurationTimerを始動せずに、及び/又は持続時間上のDRXに対するPDCCHの監視をスキップしてもよい。
【0206】
例示的な実施形態では、DRX動作が構成されるときに、Long DRXサイクルがDRXグループに対して使用され、かつ[(SFN×10)+サブフレーム番号]modulo(drx-LongCycle)=drx-StartOffsetの場合、及びDCP監視がアクティブDL BWPに対して構成されている場合であって、下層から受信された現在のDRXサイクルに関連付けられたDCP指標が、drx-onDurationTimerを開始するよう示した場合、現在のDRXサイクルに関連付けられた時間領域における全てのDCP機会が、グラント/割り当て/DRX Command MAC CE/Long DRX Command MAC CE、及び最後のDCP機会の開始の4ミリ秒前までに送信されたScheduling Requestを考慮しながら、アクティブ時間において発生した場合、又は測定ギャップの間、あるいは、MACエンティティが、ra-ResponseWindowが作動中に、C-RNTIによって識別されたSpCellのrecoverySearchSpaceIdによって示された検索空間上でPDCCH伝送を監視するときに、又は、ps-Wakeupが値trueで構成されており、かつ、現在のDRXサイクルに関連付けられたDCP指標が、下層から受信されていない場合に、無線デバイスのMACエンティティは、サブフレームの始まりからdrx-SlotOffsetの後にdrx-onDurationTimerを始動させてもよい。
【0207】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、Long DRXサイクルがDRXグループに対して使用される場合、及び[(SFN×10)+サブフレーム番号]modulo(drx-LongCycle)=drx-StartOffsetであり、DCP監視がアクティブDL BWPに対して構成されていない場合、無線デバイスのMACエンティティは、サブレームの始まりからdrx-SlotOffsetの後にこのDRXグループに対するdrx-onDurationTimerを始動し得る。
【0208】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、DRXグループがアクティブ時間にある場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループにおけるサービングセル上のPDCCHを監視し得る。PDCCHがDL伝送を示す場合、無線デバイスのMACエンティティは、DL HARQフィードバックを実行する対応する伝送の終了の後の第1のシンボルにおける対応するHARQプロセスに対するdrx-HARQ-RTT-TimerDLを開始し得、及び/又は対応するHARQプロセスに対するdrx-RetransmissionTimerDLを停止し得る。MACエンティティは、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングが非数値のk1値を示す場合、対応するHARQプロセスに対するPDSCH伝送の後に、第1のシンボルにおけるdrx-RetransmissionTimerDLを開始し得る。HARQフィードバックが、非数値のk1値を示すPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングによって延期される場合、DL HARQフィードバックを伝送する対応する伝送機会は、HARQ-ACKフィードバックを要求する後のPDCCHに示される。
【0209】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、DRXグループがアクティブ時間にある場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループにおけるサービングセル上のPDCCHを監視し得る。例えば、PDCCHがUL伝送を示す場合、MACエンティティは、対応するPUSCH伝送の第1の伝送の終了の後(バンドル内)第1のシンボルにおける対応するHARQプロセスに対してdrx-HARQ-RTT-TimerULを始動し得、及び/又は対応するHARQプロセスに対してdrx-RetransmissionTimerULを停止し得る。
【0210】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、DRXグループがアクティブ時間にある場合、無線デバイスのMACエンティティは、このDRXグループにおけるサービングセル上のPDCCHを監視し得る。PDCCHがこのDRXグループにおけるサービングセル上の新しい伝送(DL又はUL)を示す場合、MACエンティティは、PDCCH受信の終了後に、第1のシンボルにおける、このDRXグループに対するdrx-InactivityTimerを始動又は再始動し得る。HARQプロセスがダウンリンクフィードバック情報を受信し、確認応答が示される場合、MACエンティティは、対応するHARQプロセスに対してdrx-RetransmissionTimerULを停止してもよい。
【0211】
一実施例では、DRX動作が構成されているときに、DCP監視がアクティブDL BWPに対して構成され、現在のシンボルnがdrx-onDurationTimerの持続時間内で発生し、更に現在のDRXサイクルに関連付けられたdrx-onDurationTimerが開始されず、全てのDRXアクティブ時間条件である、MACエンティティは、周期的なSRS及び半永続的SRSを伝送してはならず、PUSCH上に構成された半永続的CSIを報告してはならず、ps-TransmitPeriodicL1-RSRPが値trueで構成されていない場合、PUCCH上のL1-RSRPである周期的CSIを報告してはならず、ps-TransmitOtherPeriodicCSIが、値trueで構成されていない場合、PUCCH上のL1-RSRPではない周期的CSIを報告してはならない、というDRX Active Time条件を評価するときに、MACエンティティが、受信されたグラント/割り当て/DRX Command MAC CE/Long DRX Command MAC CE及び、シンボルnの4ミリ秒前までに受信されたSRを考慮した、アクティブ時間にはない。
【0212】
一実施例では、DRX操作が構成されているときに、DCP監視がアクティブDL BWPに対して構成されていない場合、及び/又は現在のシンボルnがdrx-onDurationTimer持続時間内で発生しない場合、及び/又は現在のDRXサイクルに関連付けられたdrx-onDurationTimerが始動される場合、現在のシンボルnにおいて、DRXグループがアクティブ時間内にない場合、MACエンティティは、CSIマスキング(csi-Mask)が上層によって設定されている場合、このDRXグループにおいて、周期的なSRS及び半永続的SRSを伝送してはならず、このDRXグループにおいてPUCCH上のCSI及びPUSCH上に構成された半永続的CSIを報告してはならず、このDRXグループにおいてPUCCH上のCSIを報告してはならないという、全てのDRXアクティブ時間条件を評価するときに、このDRXグループにおいてサービングセル上でスケジュールされたグラント/割り当てと、シンボルnの4ミリ秒前までに受信されたDRX Command MAC CE/Long DRX Command MAC CE及びそれまでに送信されたスケジューリング要求とを考慮し、かつ現在のシンボルnにおいて、DRXグループのdrx-onDurationTimerが作動していない場合、全てのDRXアクティブ時間条件を評価するときに、このDRXグループにおいてサービングセル上でスケジュールされたグラント/割り当てと、シンボルnの4ミリ秒前までに受信されたDRX Command MAC CE/Long DRX Command MAC CEとを考慮する。
【0213】
一実施例では、MACエンティティが、DRXグループにおけるサービングセル上でPDCCHを監視しているかどうかにかかわらず、MACエンティティは、HARQフィードバック、PUSCH上の非周期的CSI、及びそのようなことが予想される場合、DRXグループにおけるサービングセル上の非周期的SRSを伝送し得る。MACエンティティは、完全なPDCCH機会ではない場合(例えば、アクティブ時間がPDCCH機会の中間において開始又は終了する場合)、PDCCHを監視する必要はない。
【0214】
基地局は、PCell上で帯域幅適応(BA)を有効にするために、アップリンク(UL)帯域幅部分(BWP)及びダウンリンク(DL)BWPを用いて無線デバイスを構成することができる。キャリアアグリゲーションが構成される場合、基地局は、SCell上でBAを有効にするために、少なくともDL BWPを用いて無線デバイスを更に構成することができる(つまり、ULにUL BWPがない場合がある)。PCellの場合、初期アクティブBWPは、初期アクセスに使用される第1のBWPであり得る。SCellの場合、第1のアクティブBWPは、SCellがアクティブ化されるときに、無線デバイスがSCell上で動作するように構成される第2のBWPであり得る。ペアになっているスペクトル(例えば、FDD)では、基地局及び/又は無線デバイスは、DL BWPとUL BWPを個別に切り替えることができる。ペアになっていないスペクトル(例えば、TDD)では、基地局及び/又は無線デバイスは、DL BWPとUL BWPを同時に切り替えることができる。
【0215】
一実施例では、基地局及び/又は無線デバイスは、DCI又はBWP非アクティブタイマーによって、構成されるBWP間でBWPを切り替えることができる。BWP非アクティブタイマーがサービングセルに対して構成される場合、基地局及び/又は無線デバイスは、サービングセルに関連付けられたBWP非アクティブタイマーの満了に応答して、アクティブBWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。デフォルトBWPは、ネットワークによって構成することができる。一実施例では、FDDシステムの場合、BAで構成される場合、各アップリンクキャリアに対して1つのUL BWP、及び1つのDL BWPは、アクティブサービングセルにおいて同時にアクティブであり得る。一実施例では、TDDシステムの場合、1つのDL/UL BWPペアは、アクティブサービングセルで同時にアクティブであり得る。1つのUL BWP及び1つのDL BWP(又は1つのDL/ULペア)で動作すると、無線デバイスのバッテリー消費が改善され得る。無線デバイスが動作し得る1つのアクティブUL BWP及び1つのアクティブDL BWP以外のBWPは、非アクティブ化され得る。非アクティブ化されたBWPでは、無線デバイスは、PDCCHを監視しなくてもよく、及び/又はPUCCH、PRACH、及びUL-SCHに伝送しなくてもよい。
【0216】
一実施例では、サービングセルは、最大で第1の回数(例えば、4つ)のBWPで構成され得る。一実施例では、アクティブ化されたサービングセルの場合、任意の時点で1つのアクティブBWPが存在し得る。一実施例では、サービングセルに対するBWP切り替えを使用して、一度に、非アクティブBWPをアクティブ化し、アクティブBWPを非アクティブ化させることができる。一実施例では、BWP切り替えは、ダウンリンク割り当て又はアップリンクグラントを示すPDCCHによって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、BWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)によって制御され得る。一実施例では、BWP切り替えは、ランダムアクセス手順の開始に応答して、MACエンティティによって制御され得る。SpCellの追加又はSCellのアクティブ化の際に、ダウンリンク割り当て又はアップリンクグラントを示すPDCCHを受信せずに、1つのBWPが最初にアクティブになってもよい。サービングセルのアクティブBWPを、RRC及び/又はPDCCHで示すことができる。一実施例では、ペアになっていないスペクトルに対して、DL BWPをUL BWPとペアにすることができ、BWP切り替えは、UL及びDLの両方に共通であり得る。
【0217】
図23は、セル(例えば、PCell又はSCell)上のBWP切り替えの実施例を示す。一実施例では、無線デバイスが、基地局から、セルの構成パラメータ及びセルに関連付けられた1つ以上のBWPを含む少なくとも1つのRRCメッセージを受信することができる。RRCメッセージは、RRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCReconfiguration)、RRC接続再確立メッセージ(例えば、RRCRestablishment)、及び/又はRRC接続セットアップメッセージ(例えば、RRCSetup)を含むことができる。1つ以上のBWPのうち、少なくとも1つのBWPは、第1のアクティブBWP(例えば、BWP1)として、1つのBWPは、デフォルトBWP(例えば、BWP0)として、構成され得る。無線デバイスは、n番目のスロットでセルをアクティブ化するためのコマンド(例えば、RRCメッセージ、MAC CE又はDCI)を受信し得る。セルがPCellである場合、無線デバイスは、セルをアクティブ化するコマンドを受信しないことがあり、例えば、無線デバイスがPCellの構成パラメータを含むRRCメッセージを受信すると、無線デバイスはPCellをアクティブ化し得る。無線デバイスは、セルをアクティブ化することに応答して、BWP1上のPDCCHを監視することを開始することができる。
【0218】
一実施例では、無線デバイスは、BWP1上のDL割り当てを示すDCIを受信することに応答して、m番目のスロットでBWP非アクティブタイマー(例えば、bwp-InactivityTimer)を始動(又は再始動)することができる。無線デバイスは、s番目のスロットで、BWP非アクティブタイマーが満了する場合、アクティブBWPとしてデフォルトBWP(例えば、BWP0)に再度切り替わり得る。無線デバイスは、sCellDeactivationTimerが満了する場合(例えば、セルがSCellである場合)、セルを非アクティブ化する、及び/又はBWP非アクティブタイマーを停止することができる。セルがPCellであることに応答して、無線デバイスはセルを非アクティブ化せず、sCellDeactivationTimerをPCellに適用しない場合がある。
【0219】
一実施例では、MACエンティティは、BWPで構成されるアクティブ化されたサービングセルのアクティブBWPに、UL-SCHで伝送すること、RACHで伝送すること、PDCCHを監視すること、PUCCHを伝送すること、DL-SCHを受信すること、及び/又はもしあれば、記憶された構成に従って、構成されるグラントタイプ1の中断された構成済みアップリンクグラントを(再)初期化することを含む、正常な動作を適用することができる。
【0220】
一実施例では、BWPで構成される各アクティブ化されたサービングセルの非アクティブBWP上で、MACエンティティは、UL-SCHで伝送しなくてもよく、RACHで伝送しなくてもよく、PDCCHを監視しなくてもよく、PUCCHを伝送しなくてもよく、SRSを伝送しなくてもよく、DL-SCHを受信しなくてもよく、構成されるグラントタイプ2の任意の構成済みダウンリンク割り当て及び構成済みアップリンクグラントをクリアしてもよく、及び/又は構成されるタイプ1の任意の構成済みアップリンクグラントを中断し得る。
【0221】
一実施例では、MACエンティティがサービングセルのBWP切り替えのためにPDCCHを受信する場合、このサービングセルに関連付けられるランダムアクセス手順が進行中でない間に、無線デバイスは、PDCCHによって示されるBWPへのBWP切り替えを実行し得る。一実施例では、帯域幅部分インジケータフィールドがDCIフォーマット1_1で構成される場合、帯域幅部分インジケータフィールド値は、DL受信に対して、構成されるDL BWPセットからのアクティブDL BWPを示すことができる。一実施例では、帯域幅部分インジケータフィールドがDCIフォーマット0_1で構成される場合、帯域幅部分インジケータフィールド値は、UL伝送用の構成されるUL BWPセットからのアクティブUL BWPを示すことができる。
【0222】
一実施例では、一次セルについて、無線デバイスは、上位層パラメータDefault-DL-BWPによって、構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPが提供され得る。一実施例では、上位層パラメータDefault-DL-BWPによって、無線デバイスにデフォルトDL BWPが提供されない場合、デフォルトDL BWPは、初期アクティブDL BWPであり得る。一実施例では、無線デバイスは、一次セルのタイマー値である、上位層パラメータbwp-InactivityTimerによって提供され得る。構成される場合、無線デバイスは、実行中の場合、周波数範囲1の場合は1ミリ秒の間隔ごと、周波数範囲2の場合は0.5ミリ秒ごとにタイマーをインクリメントすることができ、これは、無線デバイスが、ペアになっているスペクトル動作に対してDCIフォーマット1_1を検出することができない場合、又は無線デバイスが、間隔中、ペアになっていないスペクトル動作に対して、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット0_1を検出することができない場合である。
【0223】
一実施例では、無線デバイスが、構成されるDL BWPの中のデフォルトDL BWPを示す上位層パラメータDefault-DL-BWPを用いて二次セル用に構成され、かつ無線デバイスが、タイマー値を示す上位層パラメータbwp-InactivityTimerを用いて構成される場合、二次セル上での無線デバイス手順は、二次セル用のタイマー値、及び二次セル用のデフォルトDL BWPを使用する一次セル上のものと同じであり得る。
【0224】
一実施例では、無線デバイスが、二次セル又はキャリア上に、第1のアクティブDL BWPである上位層パラメータActive-BWP-DL-SCellによって、及び第1のアクティブUL BWPである上位層パラメータActive-BWP-UL-SCellによって構成される場合、無線デバイスは、二次セル上の示されたDL BWP及び示されたUL BWPを、二次セル上の、又はキャリア上のそれぞれの第1のアクティブDL BWP及び第1のアクティブUL BWPとして使用することができる。
【0225】
一実施例では、監視する無線デバイスのためのPDCCH候補のセットは、PDCCH検索空間セットの観点から定義される。検索空間セットは、CSSセット又はUSSセットを含む。無線デバイスは、以下の1つ以上の検索空間セットにおけるPDCCH候補を監視するものであるが、その検索空間セットは、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、MIB内のpdcch-ConfigSIB1によって、又はPDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceSIB1によって、又はPDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceZeroによって構成されたType0-PDCCH CSSセット、MCGの一次セルでSI-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のsearchSpaceOtherSystemInformationによって構成されたType0A-PDCCH CSSセット、一次セルでRA-RNTI、MsgB-RNTI、又はTC-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のra-SearchSpaceによって構成されたType1-PDCCH CSSセット、MCGの一次セルでP-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、PDCCH-ConfigCommon内のpagingSearchSpaceによって構成されたType2-PDCCH CSSセット、INT-RNTI、SFI-RNTI、TPC-PUSCH-RNTI、TPC-PUCCH-RNTI、TPC-SRS-RNTI、CI-RNTI、又はPS-RNTI及び、及び一次セルの場合のみ、C-RNTI、MCS-C-RNTI、又はCS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=commonでPDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されたType3-PDCCH CSSセット、及びC-RNTI、MCS-C-RNTI、SP-CSI-RNTI、CS-RNTI、SL-RNTI、SL-CS-RNTI、又はSL-L-CS-RNTIによってスクランブルされたCRCを有する、DCIフォーマットに対する、searchSpaceType=ue-SpecificでPDCCH-Config内のSearchSpaceによって構成されたUSSセットである。
【0226】
一実施例では、無線デバイスは、スロット内のPDCCH監視周期性、PDCCH監視オフセット、及びPDCCH監視パターンを含む1つ以上のPDCCH構成パラメータに基づいて、アクティブDL BWP上のPDCCH監視機会を決定する。検索空間セット(SSs)に対して、無線デバイスは、PDCCH監視機会が、番号n
fフレームにおける番号
【数1】
を伴うスロットに存在すると決定するが、
【数2】
である場合である。
【数3】
は、ヌメロロジμが構成されるときのフレームにおけるスロットの番号である。o
sは、PDCCH構成パラメータにおいて示されるスロットオフセットである。k
sは、PDCCH構成パラメータにおいて示されるPDCCH監視周期性である。無線デバイスは、T
s連続スロットに対する検索空間セットのための、スロット
【数4】
から始まる、PDCCH候補を監視しており、次のk
s-T
s連続スロットに対する検索空間セットsのためのPDCCH候補を監視しない。一実施例では、CCEアグリゲーションレベルL∈{1,2,4,8,16}におけるUSSは、CCEアグリゲーションレベルLに対するPDCCH候補のセットによって定義される。
【0227】
一実施例ではCORESETpに関連付けられた検索空間セットsに対して、無線デバイスが、キャリアインジケータフィールド値n
CIを
【数5】
として対応するサービスセルのアクティブDL BWPに対する
【数6】
スロットにおいて設定された検索空間のPDCCH候補
【数7】
に対応する、アグリゲーションレベルLに対するCCEインデックス、ここで、任意のCSSに対して、
【数8】
、USSに対して、
【数9】
、Y
p、-1=n
RNTI≠0、p mod 3=0に対するA
p=39827、p mod 3=1に対するA
p=39829、p mod 3=2に対するA
p=39839、及びD=65537、i=0,・・・,L-1、N
CCE、pはCCEの数であり、0からN
CCE、p-1までの番号が付けられ、CORESETpにおいて、n
CIは、無線デバイスが、PDCCHが監視されるサービングセルに対してCrossCarrierSchedulingConfigによってキャリアインジケータフィールドで構成されている場合の、キャリアインジケータフィールド値であり、さもなければ、CSS、n
CI=0、
【数10】
、ここで
【数11】
は、無線デバイスが、n
CIに対応するサービングセルの検索空間セットのアグリゲーションレベルLを監視するように構成されるPDCCH候補の数であり、任意のCSSに対しては、
【数12】
、USSに対しては、
【数13】
が、検索空間セットsのCCEアグリゲーションレベルLに対して構成される全てのn
CI値
【数14】
のうちの最大値であり、そしてn
RNTIのために使用されるRNTI値はC-RNTIである、を決定する。
【0228】
一実施例では、無線デバイスは、複数の検索空間(SS)を含む検索空間セットの構成パラメータに従って、PDCCH候補のセットを監視し得る。無線デバイスは、1つ以上のDCIを検出するために、1つ以上のCORESET内のPDCCH候補のセットを監視し得る。監視は、監視されたDCIフォーマットに従って、PDCCH候補のセットの1つ以上のPDCCH候補をデコーディングすることを含み得る。監視は、可能な(又は構成される)PDCCH位置、可能な(又は構成される)PDCCHフォーマット(例えば、CCEの数、共通SSにおけるPDCCH候補の数、及び/又はUE固有のSSにおけるPDCCH候補の数)、及び可能な(又は構成される)DCIフォーマットを有する1つ以上のPDCCH候補のDCI内容をデコーディングすることを含み得る。デコーディングは、ブラインドデコーディングと称され得る。可能なDCIフォーマットは、
図24の例示的な実施形態に基づいてもよい。
【0229】
図24は、基地局が制御情報を無線デバイスに伝送することによって使用され得る、又はPDCCH監視のために無線デバイスによって使用され得る、DCIフォーマットの例を示す。異なるDCIフォーマットは、異なるDCIフィールドを含んでもよく、及び/又は異なるDCIペイロードサイズを有してもよい。異なるDCIフォーマットは、異なるシグナル伝達目的を有する場合がある。一実施例においては、DCIフォーマット0_0は、1つのセルにおけるPUSCHをスケジュールするために使用され得る。DCIフォーマット0_1を使用して、1つのセルで1つ又は複数のPUSCHをスケジュールするか、又はCG-DFI(構成済みのグラント-ダウンリンクフィードバック情報)を、構成済みのグラントPUSCHなどに対して示すことができる。無線デバイスがSSで監視し得るDCIフォーマットは、後で説明する
図27に関する例示的な実施形態に基づいて構成されてもよい。
【0230】
図25は、休止構成を有するサービングセルのRRC構成の例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルの休止動作に対する1つ以上の構成パラメータを伝送し得る。一実施例では、構成パラメータは、構成されたSCellの多数のグループに対するビットマップを含むdormancyGroupOutsideActiveTimeを含んでもよい。ビットマップ位置は、Wake-up指標ビット位置の直後にあってもよい(例えば、DCIフォーマット2_6で構成されている)。ビットマップサイズは、構成されたSCellのグループ数と等しくてもよく、ビットマップの各ビットは、構成されたSCellのグループ数からの構成されたSCellのグループに対応する。ビットマップのビットに対する「0」値は、構成されたSCellの対応するグループ内の各アクティブ化されたSCellに対する無線デバイスについて、休止BWP-Id(例えば、
図25に示すように)によって提供される、アクティブDL BWPを示す。ビットマップのビットに対する「1」値は、現在のアクティブDL BWPが休止中のDL BWPである場合、構成済みSCellの対応するグループにおける各アクティブ化されたSCellに対して、firstOutsideActiveTimeBWP-Idによって提供される、アクティブDL BWPを示し得、又は、現在のアクティブDL BWPが、休止のDL BWPでない場合、構成済みSCellの対応するグループにおける各アクティブ化されたSCellに対して、無線デバイスのための、現在のアクティブDL BWPを示し得る。無線デバイスは、アクティブDL BWPを、示されたアクティブDL BWPに設定してもよい。
【0231】
一実施例では、無線デバイスには、検索空間セットが提供されて(例えば、
図22A及び/又は
図27に基づいて)、PCell又はSpCellのアクティブDL BWPにおけるDCIフォーマット2_6を検出するために、PDCCHを監視し得る。無線デバイスは、DCIフォーマット2_6を検出し得る。一実施例では、DCIフォーマット2_6は、SCell休止状態指標フィールドを含んでもよく、SCell休止状態指標フィールドは、dormancyGroupWithinActiveTime(例えば、
図25に示すように)によって提供される、構成されたSCellのグループの数に等しいサイズのビットマップであり、ビットマップの各ビットは、構成されたSCellのグループの数から構成されたSCellのグループに対応する。
【0232】
一実施例では、無線デバイスは、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1の検出のためにPDCCHを監視する検索空間(又は検索空間セット)を有して構成されてもよく、DCIフォーマット0_1及びDCIフォーマット1_1のうちの1つ又は両方は、SCell休止指標フィールドを含む。無線デバイスは、キャリアインジケータフィールドを含まないDCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット1_1を検出するか、又は0に等しい値を有するキャリアインジケータフィールドを含むDCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット1_1を検出する場合、アクティブDL BWPを、示されたアクティブDL BWPに設定し得る。一実施例では、示されたアクティブDL BWPは、SCell休止状態指標ビットマップのビットが、グループに対応する場合、「0」値に設定される場合、構成されたSCellのグループ内の各アクティブ化されたSCellの無線デバイスに対して、dormantBWP-Idによって提供されるアクティブDL BWPであってもよい。一実施例では、ビットが「1」値に設定される場合、現在のアクティブDL BWPが休止DL BWP、又は現在のアクティブDL BWPの場合に、構成されたSCellの対応するグループにおける各アクティブ化されたSCellに対する無線デバイスのために、あるいは、現在のアクティブDL BWPが休止DL BWPでない場合、構成されたSCellの対応するグループにおける各アクティブ化されたSCellに対する無線デバイスのために、示されたアクティブDL BWPは、firstWithinActiveTimeBWP-Idによって提供される、アクティブDL BWPであってもよい。
【0233】
一実施例では、無線デバイスは、無線デバイスが、DCIの検出のためにPDCCHを監視するために検索空間セットを用いて提供されること、DCIのCRCが、C-RNTI又はMCS-C-RNTIによってスクランブルされること、one-shot HARQ-ACK要求フィールドが、存在しないか、又は「0」値を有すること、PCell上で検出されたDCIが、キャリアインジケータフィールドを含まないこと、又は0に等しい値を有するキャリアインジケータフィールドを含むこと、resourceAllocation=resourceAllocationType0及びDCIにおける周波数領域リソース割り当てフィールドの全てのビットが0に等しいこと、resourceAllocation=resourceAllocationType1及びDCIにおける周波数領域リソース割り当てフィールドの全てのビットが1に等しいこと、及び/又はresourceAllocation=dynamicSwitch及びDCIフォーマット1_1における周波数領域リソース割り当てフィールドの全てのビットが0又は1に等しいこと、という条件のうちの少なくとも1つに基づいてSCell休止を示す(例えば、PDSCH受信をスケジュールしないこと、又はSPS PDSCHリリースを示すこと)としてDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)を決定し得る。一実施例では、SCell休止を示すものとしてDCIを決定することに応答して、無線デバイスは、トランスポートブロック1に対して、MCS、NDI、RV及びHARQプロセス番号の一連のフィールド、アンテナポート、DMRSシーケンス初期化を、SCellインデックスの昇順で、構成された各SCellにビットマップを提供するものとして考慮し得る。ビットマップのビットに対する「0」値は、対応するアクティブ化されたSCellに対する無線デバイスに対して、dormantBWP-Idによって提供される、アクティブDL BWPを示し得る。ビットマップのビットに対する「1」値は、現在のアクティブDL BWPが休止DL BWPであるか又は現在のアクティブDL BWPである場合、対応するアクティブ化されたSCellに対する無線デバイスに対して、現在のアクティブDL BWPが休止DL BWPでない場合、対応するアクティブ化されたSCellに対する無線デバイスに対して、firstWithinActiveTimeBWP-Idによって提供される、アクティブDL BWPを示し得る。無線デバイスは、アクティブDL BWPを、示されたアクティブDL BWPに設定してもよい。
【0234】
一実施例では、アクティブ化されたSCell上の無線デバイスに対して、dormantBWP-Idによって提供されるアクティブDL BWPが、アクティブ化されたSCell上の無線デバイスに対するデフォルトDL BWPでない場合、dormantBWP-Idによって提供されるアクティブDL BWPから、アクティブ化されたSCell上のデフォルトDL BWPへの移行には、BWP非アクティブタイマーが使用されない。
【0235】
一実施例では、無線デバイスは、DCIフォーマット1_1を提供するPDCCHの最後のシンボルからのNシンボルの後にSCell休止を示すDCIフォーマット1_1の検出に応答して、HARQ-ACK情報を提供し得る。PDSCH-ServingCellConfigのprocessingType2Enabledが、DCIフォーマット1_1、μ=0に対してN=7を、μ=1に対してN=7.5を、及びμ=2に対してN=15を、さもなければ、μ=0に対してN=14を、μ=1に対してN=16を、μ=2に対してN=27を、更にμ=3に対してN=31を提供するPDCCHを用いてサービングセルを有効にするように設定されるが、μは、DCIフォーマット1_1を提供するPDCCHのSCS構成とDCIフォーマット1_1の検出に応答するHARQ-ACK情報を用いるPUCCHのSCS構成との間の最小SCS構成である。
【0236】
図26は、サービングセルのダウンリンクBWPのRRC構成パラメータ(例えば、BWP-DownlinkDedicated IE)の例を示す。基地局は、サービングセルのダウンリンクBWP(例えば、初期ダウンリンクBWP)の1つ以上の構成パラメータを1つの無線デバイス(又は複数の無線デバイス)に伝送してもよい。
図26に示すように、ダウンリンクBWPの1つ以上の構成パラメータには、ダウンリンクBWPのPDCCHに対する1つ以上のパラメータ(例えば、pdcch-Config IEにおいて)、及び1つ以上の他のパラメータが含まれ得る。pdcch-Config IEは、帯域幅部分に対する任意の共通又はUE固有の検索空間で使用できる、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)のパラメータを含み得る。PDCCHの1つ以上のパラメータは、帯域幅部分に対する複数の検索空間を示してもよく、各検索空間は、検索空間IDと関連付けられる。PDCCHの1つ以上のパラメータは、検索空間切り替えのための1つ以上のセルグループを示す、検索空間スイッチ構成パラメータ(例えば、searchSpaceSwitchConfig-r16 IE)を含み得る。DCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の検索空間切り替え指標ビットマップのビットが第1の値を示すときに、無線デバイスは、そのビットに対応するセルグループにおける全てのセルに対して、第1の検索空間グループに切り替えてもよい。DCI(例えば、DCIフォーマット2_0)の検索空間切り替え表示ビットマップのビットが第2の値を示すときに、無線デバイスは、そのビットに対応するセルグループにおける全てのセルに対して、第2の検索空間グループに切り替えてもよい。
【0237】
図26に示すように、CORESETは、CORESETインデックス(例えば、ControlResourceSetId)と関連付けられてもよい。値0のCORESETインデックスは、MIB及びServingCellConfigCommon(controlResourceSetZero)で構成された共通CORESETを識別し得、ControlResourceSet IEでは使用し得ない。他の値を有するCORESETインデックスは、専用シグナリングによって、又はSIB1で構成されたCORESETを識別し得る。controlResourceSetIdは、サービングセルのBWP間で一意である。CORESETは、CORESETのCORESETプールのインデックスを示すcoresetPoolIndexと関連付けられてもよい。CORESETは、シンボルの数でCORESETの連続時間持続を示す、時間持続時間パラメータ(例えば、duration)と関連付けられてもよい。実施例では、
図26に示すように、CORESETの構成パラメータは、周波数リソース表示(例えば、frequencyDomainResources)、CCE-REGマッピングタイプインジケータ(例えば、cce-REG-MappingType)、複数のTCI状態、TCIがDCI内に存在するかどうかを示すインジケータ、及び類似のもののうちの少なくとも1つを含み得る。ビット数(例えば、45ビット)を含む周波数リソース表示は、周波数ドメインリソースを示し、表示の各ビットが6RBのグループに対応し、グループ化がセル(例えば、SpCell、SCell)のBWP中の第1のRBグループから開始する。第1の(左端/最上位)ビットは、BWPの第1のRBグループに対応し、以下同様である。1に設定されるビットは、そのビットに対応するRBグループが、このCORESETの周波数ドメインリソースに属していることを示す。CORESETが構成されるBWPに完全には含まれていないRBのグループに対応するビットは、ゼロに設定される。
【0238】
一実施例では、基地局は、セルの全てのダウンリンクBWPに対して有効なPDCCH構成パラメータ(例えば、
図26に示すPDCCH-ServingCellConfig IE)を含む1つ以上のRRCメッセージを無線デバイスに伝送することができる。実施例では、PDCCH構成パラメータは、検索空間スイッチタイマー(例えば、searchSpaceSwitchTimer IE)に対するタイマー値(例えば、シンボル/スロットの単位での整数、又はミリ秒単位での整数)を含み得る。検索空間スイッチタイマー及び時間値は、
図28Bに記載される検索空間切り替え動作に使用され得る。
【0239】
図27は、BWPの検索空間(例えば、SearchSpace IE)の構成の例を示す。一実施例では、検索空間の1つ以上の検索空間構成パラメータは、検索空間ID(searchSpaceId)、制御リソースセットID(controlResourceSetId)、監視スロット周期性とオフセットパラメータ(monitoringSlotPeriodicityAndOffset)、検索空間期間の値(期間)、監視シンボル表示(monitoringSymbolsWithinSlot)、アグリゲーションレベルに対する候補の数(nrofCandidates)、及び/又は共通SSタイプ又はUE固有SSタイプを示すSSタイプ(searchSpaceType)のうちの少なくとも1つを含み得る。監視スロット周期性及びオフセットパラメータは、PDCCH監視のためのスロット(例えば、無線フレーム内)及びスロットオフセット(例えば、無線フレームの開始に関連する)を示し得る。監視シンボル表示は、無線デバイスがSS上のPDCCHを監視し得るスロットのどのシンボルかを示し得る。制御リソースセットIDは、SSが位置し得る制御リソースセットを識別し得る。
【0240】
図27に示すように、検索空間の1つ以上の検索空間構成パラメータは、検索空間切り替え動作のために、検索空間が属し得る1つ以上の検索空間グループを示す、検索空間グループリスト(例えば、searchSpaceGroupIdList)を含み得る。検索空間切り替え動作は、
図28A及び/又は
図28Bの例示的な実施形態に基づいてもよい。
【0241】
図28Aは、1つ以上の検索空間セットグループ(又はSSSG)切り替え指標(又は検索空間セットグループ切り替えフラグ)を含むDCIフォーマット2_0の実施例を示す。一実施例では、DCIフォーマット2_0は、1つ以上のスロットフォーマットインジケータ(例えば、スロットフォーマットインジケータ1、スロットフォーマットインジケータ2、...スロットフォーマットインジケータN)、1つ以上の利用可能なRBセットインジケータ、1つ以上のCOT持続時間指標、1つ以上のSSSグループ切り替えフラグを含み得る。一実施例では、1つ以上のSSSグループ切り替えフラグの各々は、複数のセルグループのそれぞれのセルグループに対応してもよい。複数のセルグループは、
図26についての上述の例示的な実施形態に基づいて実装され得る。複数のセルグループのうちの各々のセルグループは、1つ以上のセルを含み得る。セルグループに対応する、1つ以上のSSSグループ切り替えフラグのSSSグループ切り替えフラグは、第1の値に設定するときに、セルグループの各セルに対して第1のSSSグループから第2のSSSグループに切り替えてもよい。SSSグループ切り替えフラグは、第2の値に設定するときに、セルグループの各セルについて、第2のSSSグループから第1のSSSグループへの切り替えを示し得る。一実施例では、第1のSSSグループ及び第2のSSSグループを含む複数のSSSグループは、
図27に関して上述した例示的な実施形態に基づいて構成されてもよい。無線デバイスは、
図28Bの例示的な実施形態に基づいて、SSSグループ切り替えを行ってもよい。
【0242】
図28Bは、DCI(例えば、DCIフォーマット2_0、又は
図24に記載される他のDCIフォーマット)に基づくSSSグループ切り替えの実施例を示す。一実施例では、無線デバイスには、サービングセル上のPDCCH監視に対するsearchSpaceGroupIdList(例えば、
図27の例示的な実施形態に基づく)による検索空間セット(例えば、Type3-PDCCH CSSセット、USSセット、又は任意の他のタイプの検索空間セット)に対するグループインデックスが提供されてもよい。
【0243】
一実施例では、無線デバイスは、検索空間セットに対してsearchSpaceGroupIdListが提供されない場合がある。
図28Bの実施形態は、検索空間セットがsearchSpaceGroupIdListで構成されていない場合、検索空間上のPDCCH監視に適用できない場合がある。
図28Bの実施形態を適用しないことに基づいて、無線デバイスは、PDCCH監視のための検索空間セットから切り替えることなく、BWP上の検索空間セットを監視し得る。
【0244】
一実施例では、無線デバイスがcellGroupsForSwitchList(例えば、
図26に示す例示的な実施形態に基づく)に提供されている場合、1つ以上のサービングセルのグループを示して、
図28Bの実施形態は、各グループ内の全てのサービングセルに適用され得る。無線デバイスがcellGroupsForSwitchListが提供されていない場合、
図28Bの実施形態は、無線デバイスがsearchSpaceGroupIdListが提供されるサービスセルにのみ適用され得る。
【0245】
一実施例では、無線デバイスがsearchSpaceGroupIdListが提供される場合、無線デバイスは、searchSpaceGroupIdListによって提供される場合、グループインデックス0を有する検索空間セットに従ってPDCCH監視をリセットし得る。
【0246】
一実施例では、無線デバイスは、UE処理能力(例えば、UE処理能力1、UE処理能力2など)及びSCS構成μに基づくシンボルP
switchの数を用いて、searchSpaceSwitchDelay(例えば、
図26に示すように)によって提供されてもよい。SCS構成μに対するUE処理機能1は、無線デバイスがUE処理機能2に対するサポートを示さない限り、適用され得る。一例では、UE能力1及びμ=0に対してP
switch=25、UE能力1及びμ=1に対してP
switch=25、UE能力1及びμ=2に対してP
switch=25、UE能力2及びμ=0に対してP
switch=10、UE能力2及びμ=1に対してP
switch=12、UE能力2及びμ=2に対してP
switch=22などである。
【0247】
一実施例では、無線デバイスは、searchSpaceSwitchTimer(例えば、
図26に示すように、スロットの単位で)によって、無線デバイスがsearchSpaceGroupIdListに提供される、又は提供される場合、cellGroupsForSwitchListによって提供されるサービングセルに対して、タイマー値で提供されてもよい。無線デバイスは、サービングセルにおいて、又はサービングセルのセットにおいて、全ての構成されたDL BWPのうちで最小のSCS構成μである基準SCS構成に基づいて、各スロットの後にタイマー値を1つ減少させ得る。無線デバイスは、タイマー減少手順中に基準SCS構成を維持し得る。
【0248】
実施例では、searchSpaceSwitchTimerは、デフォルトの検索空間グループ(例えば、検索空間グループ0)に移動する前に、サービスセルのアクティブDL BWPにおけるPDCCHを監視するためのスロットの単位での値として定義され得る。15kHzのSCSでは、有効なタイマー値は{1,...,20}のうちの1つであってもよい。30kHzのSCSでは、有効なタイマー値は{1,...,40}のうちの1つであってもよい。60kHzのSCSでは、有効なタイマー値は{1,...,80}のうちの1つであってもよい。一実施例では、基地局は、同じCellGroupForSwitchにおける全てのサービングセルに対して、同じタイマー値を構成し得る。
【0249】
図28Bに示すように、無線デバイスは、セルのBWPのSSSグループの構成に基づいて、第1のSSSグループ(例えば、1番目のSSSグループ又はグループインデックス0を有するSSS)上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、DCIフォーマット2_0で、サービングセルに対する検索空間セットグループ切り替えフラグフィールドの位置を有するSearchSpaceSwitchTriggerによって提供されてもよい。SearchSpaceSwitchTriggerは、
図27の例示的な実施形態に基づいて構成されてもよい。無線デバイスは、DCI(例えば、DCIフォーマット2_0を有する
図28Bにおける1番目のDCI)を受信し得る。DCIは、例えば、DCIフォーマット2_0におけるSSSグループ切り替えフラグフィールドの値が1であるときに、セルに対するSSSグループ切り替えを示し得る。DCIを受信することに応答して、無線デバイスは、第2のSSSグループ(例えば、2番目のSSSグループ又はグループインデックス1を有するSSS)に従ってPDCCHの監視を開始し、第1のSSSグループ(又はサービングセルに対してグループインデックス0を有するSSS上のPDCCHの監視を停止してもよい。無線デバイスは、第2のSSSグループ(例えば、2番目のSSSグループ又はグループインデックス1を有するSSS)上でPDCCHの監視を開始し、DCIフォーマット2_0を有するPDCCHの最後のシンボルの後に少なくともP
switchシンボルである第1のスロットで第1のSSSグループのPDCCHの監視を停止してもよい。DCIの受信に基づいて、無線デバイスは、検索空間切り替えタイマーのタイマー値を、searchSpaceSwitchTimerによって提供される値に設定し得る。
【0250】
一実施例では、無線デバイスは、セルのBWPのSSSグループの構成に基づいて、第2のSSSグループ(例えば、2番目のSSSグループ又はグループインデックス1を有するSSS)上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、SearchSpaceSwitchTriggerによって、DCIフォーマット2_0でサービングセルのための検索空間セットグループ切り替えフラグフィールドの位置が提供されてもよい。無線デバイスは、DCIを受信し得る。DCIは、セルに対するSSSグループ切り替えを示してもよく、例えば、DCIフォーマット2_0における検索空間セットグループ切り替えフラグフィールドの値が0である場合、無線デバイスは、グループインデックス0を有する検索空間セットに従ってPDCCHを監視し得、サービングセルに対するグループインデックス1を有する検索空間セットに従ってPDCCHの監視を停止してもよい。無線デバイスは、グループインデックス0を有する検索空間セットに従ってPDCCHの監視を開始し、DCIフォーマット2_0を有するPDCCHの最後のシンボルの後の少なくともPswitchシンボルである第1のスロットにおいて、グループ1を有する検索空間セットに従ってPDCCHの監視を停止してもよい。
【0251】
一実施例では、第1のSSSグループ(例えば、グループインデックス1)に従うサービングセルに対するPDCCHを監視する場合、無線デバイスは、第2のSSSグループ(例えば、グループインデックス0を有する検索空間セット)に従ってサービングセルに対するPDCCHの監視を開始し、タイマーが満了するスロットの後又はDCIフォーマット2_0によって示されるサービングセルに対する残りのチャネル占有持続時間の最後のシンボルの後、少なくともPswitchシンボルである、第1のスロットの始まりにおけるサービングセルに対して、第1のSSSグループに従うPDCCHの監視を停止し得る。
【0252】
一実施例では、無線デバイスは、サービングセルに対するSearchSpaceSwitchTrigger、例えば、SearchSpaceSwitchTriggerが、SlotFormatIndicatorの構成パラメータに存在しない場合、提供されず、SlotFormatIndicatorは、Slot-Format-Indicator(SFI)に対するGroup-Common-PDCCHを監視するように構成されている。SearchSpaceSwitchTriggerが提供されていないことに応答して、DCIフォーマット2_0は、SSSグループ切り替えフラグフィールドを含まない場合がある。SearchSpaceSwitchTriggerが提供されていないときに、無線デバイスが、第1のSSSグループ(例えば、グループインデックス0を有する検索空間セット)に従ってPDCCHを監視することによってDCIフォーマットを検出した場合、無線デバイスは、第2のSSSグループ(例えば、グループインデックス1を有する検索空間セット)に従ってPDCCHの監視を開始し得、第1のSSSグループに従って、サービスセルに対するPDCCHの監視を停止し得る。無線デバイスは、第2のSSSグループに従ってPDCCHの監視を開始し得、DCIフォーマットを有するPDCCHの最後のシンボルの後の少なくともPswitchシンボルである第1のスロットで、第1のSSSグループに従って、PDCCHの監視を停止してもよい。無線デバイスは、任意の検索空間セットでPDCCHを監視することによってDCIフォーマットを検出する場合、タイマー値を、searchSpaceSwitchTimerによって提供される値に設定(又は再始動)し得る。
【0253】
一実施例では、無線デバイスは、サービスセルに対するSearchSpaceSwitchTriggerを提供しない場合がある。SearchSpaceSwitchTriggerが提供されていないときに、無線デバイスが、第1のSSSグループ(例えば、グループインデックス1)に従うサービングセルに対するPDCCHを監視する場合、無線デバイスは、第2のSSSグループ(例えば、グループインデックス0を有する検索空間セット)に従ってサービングセルに対するPDCCHの監視を開始し、タイマーが満了するスロットの後又は、無線デバイスが、DCIフォーマット2_0を検出するためにPDCCHを監視するように設定された検索空間が提供される場合、DCIフォーマット2_0によって示されるサービングセルに対する残りのチャネル占有持続時間の最後のシンボルの後、少なくともPswitchシンボルである、第1のスロットの始まりにおけるサービングセルに対して、第1のSSSグループに従うPDCCHの監視を停止し得る。
【0254】
一実施例では、無線デバイスは、スロットにおけるスロット及びシンボルを決定して、無線デバイスが、searchSpaceGroupIdListが提供される、サービングセルに対する検索空間セットに従って、PDCCH監視を開始又は停止し得るか、又はcellGroupsForSwitchListを提供した場合、サービングセルのセットに対して、サービングセル又はサービングセルのセットにおける全ての構成されたDL BWPのうちで最小のSCS構成μに基づいて、ある場合は、無線デバイスがPDCCHを受信し、対応するDCIフォーマット2_0を検出して、検索空間セットに従ってPDCCH監視の開始又は停止をトリガする。
【0255】
一実施例では、無線デバイスは、省電力動作に対するPDCCHスキップ機構を実行し得る。
図29は、PDCCHスキッピプベースの省電力動作の例を示す。
【0256】
一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWPに対するPDCCHの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る(例えば、
図26及び/又は
図27について前述された例示の実施形態に基づいて)。PDCCHの構成パラメータに基づいて、無線デバイスは、BWP上のPDCCHを監視し得る。BWPは、アクティブ状態にあるダウンリンクBWPをしてもよい。無線デバイスは、
図23に関して上述した例示的な実施形態に基づいてBWPをアクティブにし得る。
【0257】
図29に示すように、無線デバイスは、時間ウィンドウを有するPDCCHをスキップすることを示す第1のDCI(例えば、1番目のDCI)を受信してもよい。時間ウィンドウの時間値は、第1のDCIによって示されてもよく、又は1つ以上のRRCメッセージによって構成されてもよい。第1のDCIの受信に応答して、無線デバイスは、BWP上でのPDCCHの監視を停止し得る。BWP上でのPDCCHの監視の停止は、BWP上に構成された1つ以上のSSSグループ上のPDCCHの監視の停止を含み得る。無線デバイスは、BWPのアクティブ状態を維持する。第1のDCIは、BWP切り替えを示し得ない。一実施例では、時間ウィンドウの間(又は時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが作動しているときに)、基地局は、PDCCHを無線デバイスに伝送しない場合がある。
【0258】
図29に示すように、時間ウィンドウが満了になると、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視を再開し得る。PDCCH監視の再開に基づいて、無線デバイスは、s PDSCHを介して第2のDCI(例えば、2番目のDCI)スケジューリングTBを受信してもよい。無線デバイスは、第2のDCIによってスケジュールされたPDSCHを介してTBを受信してもよい。一実施例では、時間ウィンドウの満了に応答して、基地局は、第2のDCIを無線デバイスに伝送し得る。
【0259】
既存の技術では、無線デバイスは、例えば、
図28A及び/又は
図28Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスが、BWP上の第1のSSGから第2のSSGへ、PDCCH監視を切り替えることを示すSSG指標を含む第1のDCIを受信し得る。無線デバイスは、例えば、
図29に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスがBWP上のPDCCH監視をスキップすることを示すPDCCHスキッピング指標を含む第2のDCIを受信し得る。既存の技術の実装に基づき、第1のDCIを受信した後の第2のDCIの受信に応答して、SSG切り替え動作及びPDCCHスキッピング動作に関して、無線デバイスがどのように振る舞うべきかに関してあいまいさが存在する。ほとんどの場合、SSG切り替え動作とPDCCHスキッピング動作の時間ウィンドウは同調しない。
【0260】
一実施例では、既存の技術を実施することによって、無線デバイスは、第1のDCIによって示されるSSG上で、無線デバイスがPDCCH監視を停止すべきか、又は維持すべきか、無線デバイスがSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウの作動を停止すべきか又は継続すべきか、無線デバイスが第2のSSGの監視を開始するべきとき、無線デバイスが第2のSSGに関連付けられた第2のウィンドウを開始するべきときなどを決定することが困難であり得る。
【0261】
より具体的には、既存の技術を実施することによって、SSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウ(例えば、検索空間切り替えタイマー)がPDCCHスキッピングの持続時間の前に満了となるとき、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの満了直後に、SSGからデフォルトのSSG(例えば、グループインデックス0を有するSSG)に切り替えるか、又は無線デバイスがPDCCHスキッピングにある持続時間の終わりまでにSSG切り替えを遅らせるかを知らない。無線デバイスの挙動のあいまいさは、PDCCHスキッピング動作及びSSG切り替え動作に関して、無線デバイスと基地局との間の不一致をもたらし得る。
【0262】
したがって、SSG切り替え動作後にPDCCHスキッピング指標を受信したときに、無線デバイスを基地局と同調させるための無線デバイスの挙動を設計及び指定する必要がある。以下で更に説明する例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費量を低減し、及び/又は信号伝送遅延を低減し得る。
【0263】
図30は、PDCCHスキッピング及びSSSグループ切り替えによる省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWP上に複数の検索空間グループ(SSG)の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。SSGインデックスによって識別される複数のSSGのうちのSSGは、1つ以上の検索空間を含んでもよい。SSGに含まれる検索空間は、Type0-PDCCH CSS、Type0A-PDCCH CSS、Type1-PDCCH CSS、Type2-PDCCH CSS、Type3-PDCCH CSS、及び/又はUE固有検索空間(USS)のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0264】
一実施例では、SSGは、BWP上のいかなる検索空間も含まなくてもよい。いかなる検索スペースを含まないSSGは、本明細書においては、休止状態(空、非アクティブ、虚像など)SSGと称されてもよい。休止SSGは、非休止BWP上に構成されてもよい。休止状態のSSGは、休止BWP上に構成され得ない。休止BWP又は非休止BWPは、
図23及び/又は
図25に関して上述した例示的な実施形態に基づいて実施され得る。少なくとも1つの検索空間を含むSSGは、非休止SSGと称されてもよい。無線デバイスは、RRCメッセージ、MAC CE、DCI、及び/又は1つ以上のタイマーに基づいて、休止SSG又は非休止SSGに切り替えてもよい。
【0265】
図30に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSGに従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。第1のSSGは、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるデフォルトSSGであってもよい。第1のSSGは、グループインデックスが0と等しいSSGであってもよい。無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、第1のSSGからBWP上の複数のSSGのうちの第2のSSGへの切り替えを示すSSG切り替え指標を含む第1のDCI(例えば、1番目のDCI)を受信し得る。第1のDCIは、無線デバイスが第1のSSGからPDCCH監視を切り替える第2のSSGを示すSSGインデックスを含み得る。第1のDCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとし得る。
【0266】
一実施例では、DRX動作を用いて構成されたときに、無線デバイスは、DRXサイクルの持続時間に、DRXで第1のDCIを受信してもよい。
【0267】
図30に示すように、第1のDCIにおけるSSG切り替え指標の受信に応答して、無線デバイスは、PDCCH監視を第1のSSGからBWP上の第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウに関連付けられた第1のタイマー値に基づいて、第1の時間ウィンドウ(又は第1のタイマー)を開始してもよい。第1のタイマー値は、第1のDCIによって示されてもよい。時間ウィンドウは、1つ以上のRRCメッセージによって示され得る。第1のタイマー値は、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるSSG当たりであってもよい。第1のSSGは、BWP上の第2のSSGから別個の及び/又は独立したタイマー値で構成されてもよい。第1のタイマー値は、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるBWP当たりであってもよい。BWP当たりに構成された第1のタイマー値に基づいて、無線デバイスは、第1のSSG及び第2のSSGを含む複数のSSGに対して同じタイマー値を適用し得る。
【0268】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、SSG切り替えを示す第1のDCIを受信した後に、DCIを受信したことに応答して第1の時間ウィンドウ(例えば、ダウンリンクスケジューリングDCI、アップリンクグラントDCIなど、
図30に示さない第2のSSGの1つ以上のSSを介して)を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウを再開し得る。
【0269】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウに関連付けられた第1のタイマーを、無線デバイスがDCIを受信しないスロット内で減少させ得る。
【0270】
図30に示すように、無線デバイスは、BWP上でPDCCH監視をスキップすることを示すPDCCHスキッピング指標を含む第2のDCI(例えば、2番目のDCI)を受信してもよい。PDCCHスキッピング指標の受信に応答して、無線デバイスは、第2のSSG(例えば、第1のSSG)の監視を停止し、第2のタイマー値に基づいて第2の時間ウィンドウ(又は第2のタイマー)を開始し得る。
【0271】
例示的な実施形態では、第2のタイマー値は、1つ以上のRRCメッセージ及び/又は第2のDCIによって示されてもよい。1つ以上のRRCメッセージは、PDCCHスキッピングのための複数の第2のタイマー値(例えば、スロットの単位で)を示し得る。第2のDCIは、1つ以上のRRCメッセージによって構成される複数の第2のタイマー値のうちの1つを示してもよい。PDCCHスキッピングのためのDCI及び/又は1つ以上のRRCメッセージによって示される時間値は、後で説明する
図36の例示的な実施形態に基づいて実施され得る。
【0272】
図30に示すように、PDCCHスキッピング指標の受信に応答して、無線デバイスは、BWP上の第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを停止してもよい。PDCCHスキッピング指標の受信に応答して、第1の時間ウィンドウを停止することが、無線デバイスがBWP上のPDCCH監視をスキップする第2の時間ウィンドウの間の不必要なSSG切り替えを回避し得る。そうでなければ、PDCCHスキッピングの間、第1の時間ウィンドウを作動させたままにしておくと、第1の時間ウィンドウが満了したときに、第2のSSGに切り替える結果となり得、一方、無線デバイスは、PDCCHスキッピング指標のためにPDCCHを監視していない。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費を改善し、及び/又は無線デバイスが時間ウィンドウに対してPDCCHスキッピングの後に監視する複数のSSGのうちのどれかに関して基地局と同調させてもよい。
【0273】
図30に示すように、無線デバイスは、第2のDCIにおけるPDCCHスキッピング指標の受信、第2の時間ウィンドウの間、又は第2の時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが作動しているときに基づいて、BWP上のPDCCH監視(第1のSSG及び/又は第2のSSG、又は複数のSSGの任意のSSG上)をスキップし得る。
【0274】
図30に示すように、第2の時間ウィンドウは満了となり得る。第2の時間ウィンドウが満了になることに応答して、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視を再開(又は再始動)し得る。無線デバイスは、第2のSSG上のPDCCH監視を再開し得る(例えば、第1のSSGに切り替えない場合がある)。無線デバイスは、第2のSSG上のPDCCH監視を再開する(例えば、第1のSSGに切り替えない)ことに応答して、第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを再開し得る。そうでなければ、第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを再始動しない場合、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウによって制御されない長い時間、第2のSSG上にとどまり、これが電力消費を増加させ得る。無線デバイスは、初期時間値から(例えば、第1のDCI及び/又はRRCメッセージによって示される)、第1の時間ウィンドウを再始動し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウを、無線デバイスが第2のDCIを受信した後に第1の時間値を停止すると到達する、初期時間値とは異なる値から、再始動し得る。
【0275】
図30に示すように、無線デバイスが第1の時間ウィンドウ(例えば、第1の時間ウィンドウを再始動した後)の間に第2のSSGを監視するときに、無線デバイスは、第2のSSGを介してPDSCH(又はPUSCH)を介してTBをスケジューリングする第3のDCI(例えば、3番目のDCI)を受信し得る。無線デバイスは、PDSCHを介してTBを受信してもよい(又はPUSCHを介してTBを伝送する)。無線デバイスは、第2のDCIを受信することに応答して第1の時間ウィンドウを再始動し得る。
【0276】
一実施例では、第1の時間ウィンドウの期限が満了することに応答して、無線デバイスは、セルのBWP上のPDCCH監視のために第1のSSGに切り替えてもよい。
【0277】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、DRX動作を用いて構成され(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて)、
図30の1つ以上の例示的な実施形態は、DRX動作がアクティブ時間にあるときに、持続時間に適用される(例えば、持続時間タイマー上のDRXが作動し、DRX非アクティブタイマーが作動し、DRX再伝送タイマーが作動し、SRがPUCCHで送信され、かつ保留中であり、又はMACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのRandom Access PreambleのうちのMACエンティティによって選択されていないRandom Access Preambleに対するRARの正常な受信後に受信されていないときに)。
図30の1つ以上の実施形態をDRXアクティブ時間で適用することは、PDCCHを監視することと、DRXアクティブ時間で1つ以上のDCI(1番目のDCI、2番目のDCI、3番目のDCIなど)を受信することを含み得る。
【0278】
例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスは、BWP上でのPDCCH監視を停止することを示すPDCCHスキッピング指標を含むDCIを受信することに応答して、BWPのSSGに関連付けられた時間ウィンドウ(例えば、作動している場合)を停止し得る。DCIは、無線デバイスがDCIを受信した後の時間期間を示す時間値を含んでもよく、その間、無線デバイスはBWP上のPDCCH監視を停止(又はスキップ)してもよい。例示的な実施形態は、無線デバイスがBWP上のPDCCHを監視しない時間期間、不必要なSSG切り替えを回避し得る。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費を改善し、及び/又は無線デバイスが時間ウィンドウに対してPDCCHスキッピングの後に監視する、複数のSSGのうちのどれかに関して基地局と同調させてもよい。
【0279】
図31は、PDCCHスキッピング及びSSG切り替えによる省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWP上の複数の検索空間グループ(SSG)の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27及び/又は
図30に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0280】
図31に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSGに従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。第1のSSGは、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるデフォルトSSGであってもよい。第1のSSGは、グループインデックスが0と等しいSSGであってもよい。無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、第1のSSGからBWP上の複数のSSGのうちの第2のSSGへの切り替えを示すSSG切り替え指標を含む第1のDCI(例えば、1番目のDCI)を受信し得る。第1のDCIは、無線デバイスが第1のSSGからPDCCH監視を切り替える第2のSSGを示すSSGインデックスを含み得る。第1のDCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとし得る。
【0281】
図31に示すように、第1のDCIにおけるSSG切り替え指標の受信に応答して、無線デバイスは、PDCCH監視を第1のSSGからBWP上の第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウに関連付けられた第1のタイマー値に基づいて、第1の時間ウィンドウ(又は第1のタイマー)を開始してもよい。例示的な実施形態では、第1のタイマー値は、例えば、
図30に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、第1のDCI及び/又は1つ以上のRRCメッセージによって示されてもよい。
【0282】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウに関連付けられた第1のタイマーを、無線デバイスがDCIを受信しないスロット内で減少させ得る。
【0283】
図31に示すように、無線デバイスは、BWP上でPDCCH監視をスキップすることを示すPDCCHスキッピング指標を含む第2のDCI(例えば、2番目のDCI)を受信してもよい。PDCCHスキッピング指標の受信に応答して、無線デバイスは、第2のSSG(例えば、第1のSSG)の監視を停止し、第2のタイマー値(例えば、
図30に関して上述された例示的な実施形態に基づいて)に基づいて第2の時間ウィンドウ(又は第2のタイマー)を開始し得る。
【0284】
図31に示すように、PDCCHスキッピング指標の受信に応答して、無線デバイスは、BWP上の第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウの作動を継続し得る。第1の時間ウィンドウを継続して作動することは、PDCCHスキッピング指標を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウ及び第2の時間ウィンドウを管理するための無線デバイスの実装コストを単純化し得る。
【0285】
図31に示すように、無線デバイスは、第2のDCIにおけるPDCCHスキッピング指標の受信、第2の時間ウィンドウの間、又は第2の時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが作動しているときに基づいて、BWP上のPDCCH監視(第1のSSG及び/又は第2のSSG、又は複数のSSGの任意のSSG上)をスキップし得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウと第2の時間ウィンドウを同時に作動し続けることができる。
【0286】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウと第2の時間ウィンドウの両方が作動しているときに、第1の時間ウィンドウが第2の時間ウィンドウよりも早く満了するかどうかを決定し得る。
図31に示すように、第1の時間ウィンドウは、第2の時間ウィンドウが満了する前に満了してもよい。第1の時間ウィンドウが第2の時間ウィンドウよりも早く満了するのに応答して、無線デバイスは、PDCCH監視を第2のSSGからBWP上の第1のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、PDCCH監視をBWP上の第1のSSGに切り替えることに応答して、第2の時間ウィンドウを無効化(又は停止)し得る(作動している場合、又は満了でない場合)。第2の時間ウィンドウを無効化することに応答して、無線デバイスは、BWP上の第1のSSGを監視し得る。無線デバイスは、第1のSSGの監視中に、第1のSSGを介してPDSCH(又はPUSCH)を介してTBをスケジューリングする第3のDCIを受信し得る。無線デバイスは、PDSCHを介してTBを受信してもよい(又はPUSCHを介してTBを伝送する)。無線デバイスは、第3のDCIを受信することに応答して第1の時間ウィンドウを再始動し得る。一実施例では、第1の時間ウィンドウの期限が満了することに応答して、無線デバイスは、セルのBWP上のPDCCH監視のために第2のSSGに切り替えてもよい。
【0287】
例示的な実施形態では、第1の時間ウィンドウは、第2の時間ウィンドウが満了する前に満了してもよい。第1の時間ウィンドウが第2の時間ウィンドウよりも早く満了するのに応答して、無線デバイスは、第2のSSGからBWP上の第1のSSGに切り替えてもよく、及び/又は第1の時間ウィンドウを停止してもよい。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの作動を継続し得る。第2の時間ウィンドウの作動を継続すること(又は第2の時間ウィンドウが満了しない)に応答して、無線デバイスは、無線デバイスが第1のSSGに切り替えた後、BWP上の第1のSSGの監視を始動しない場合がある。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、BWP上の第1のSSGの監視を始動し得る。
【0288】
例示的な実施形態では、第2の時間ウィンドウは、第1の時間ウィンドウと第2の時間ウィンドウの両方が同時に作動されるときに、第1の時間ウィンドウが満了する前に、満了となり得る。第2の時間ウィンドウが第1の時間ウィンドウよりも早く満了するのに応答して、無線デバイスは、BWP上の第2のSSG上のPDCCH監視を再開し得る(例えば、第1のSSGに切り替えることなく)。無線デバイスは、第2のSSGの監視中に、第2のSSGを介してPDSCH(又はPUSCH)を介して、第4のDCIスケジューリングTBを受信し得る。無線デバイスは、PDSCHを介してTBを受信してもよい(又はPUSCHを介してTBを伝送する)。無線デバイスは、第4のDCIを受信することに応答して第1の時間ウィンドウを再始動し得る。一実施例では、第1の時間ウィンドウの満了に応答して、無線デバイスは、セルのBWP上のPDCCH監視のために、第2のSSGから第1のSSGに切り替えてもよい。
【0289】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、DRX動作を用いて構成され(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて)、
図31の1つ以上の例示的な実施形態は、DRX動作がアクティブ時間にあるときに、持続時間に適用される(例えば、持続時間タイマー上のDRXが作動し、DRX非アクティブタイマーが作動し、DRX再伝送タイマーが作動し、SRがPUCCHで送信され、かつ保留中であり、又はMACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのRandom Access PreambleのうちのMACエンティティによって選択されていないRandom Access Preambleに対するRARの正常な受信後に受信されていないときに)。
図31の1つ以上の実施形態をDRXアクティブ時間で適用することは、PDCCHを監視することと、DRXアクティブ時間で1つ以上のDCI(1番目のDCI、2番目のDCI、3番目のDCIなど)を受信することを含み得る。
【0290】
図31の例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスは、SSG切り替えのための第1の時間ウィンドウ、及び同時に作動されるPDCCHスキッピングのための第2の時間ウィンドウを維持し得る。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウが満了になる前に、第1の時間ウィンドウが満了になるのに応答して、第1のSSGから、BWP上の第2のSSGに切り替えてもよい。
【0291】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、第2のSSGへの切り替えに応答して、第2の時間ウィンドウが作動している場合、第2の時間ウィンドウ(BWP上のPDCCHスキッピングについて)を無効化(又は停止)してもよい。第2の時間ウィンドウを無効化(又は停止)するのに応答して、無線デバイスは、BWP上の第2のSSGの監視を開始し、第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを開始し得る。例示的な実施形態は、データ伝送遅延を低減し得る。
【0292】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、第2のSSGへの切り替えに応答して第2の時間ウィンドウを作動し続けることができる。無線デバイスが第2のSSGに切り替わった後、無線デバイスは、第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを開始しない場合があり、及び/又は第2の時間ウィンドウが作動しているときに、BWP上の第2のSSGを監視しない場合がある。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウが満了になるのに応答して、第2のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを始動し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの始動に応答して、第2のSSGの監視を始動してもよい。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費を低減し得る。
【0293】
図32は、
図30及び/又は
図31に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、SSG切り替え及びPDCCHスキッピングを用いる省電力動作の例示的な実施形態を示す。
【0294】
一実施例では、無線デバイスは、例えば、
図30及び/又は
図31に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、BWPにおける複数のSSG(SSG-0、SSG-1、SSG-2など)で構成されてもよい。無線デバイスは、SSG-1に関連付けられたSSG切り替えタイマーが作動しているときに、SSG-1上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第1のスロット(T0)で、例えば、
図30及び/又は
図31に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、SSG切り替えタイマーが作動しているときに、BWP上の持続時間(例えば、いくつかのスロット)の間、PDCCHスキッピングを示すDCI(1番目のDCI)を受信してもよい。持続時間の間、PDCCHスキッピングを示すDCIを受信することに応答して、無線デバイスは、持続時間、例えば、第1のスロット(T0)から第2のスロット(T2)へ開始して、SSG-1上のPDCCH監視をスキップしてもよい。T0とT2との間の時間ギャップは、持続時間によって示される。T0とT2の間で、SSG-1に関連付けられたSSG切り替えタイマーは、満了であり得る(例えば、SSG-1に関連付けられたSSG切り替えタイマーの満了前にDCIが受信されないときに、第3のスロット、T1で)。T0とT2との間の持続時間内のスロット(例えば、T1)でSSG切り替えタイマーが満了になるのに応答して、無線デバイスは、無線デバイスがPDCCHスキッピングをその持続時間に対して完了したときに、SSG-0上のPDCCH監視を第2のスロットT2まで(又はその後に)遅延させてもよい。スロット(例えば、T1)でT0とT2の間の時間持続内に満了になるSSG切り替えタイマーに応答して、無線デバイスは、T1とT2との間のSSG-0を監視しない。無線デバイスが、持続時間の間、例えば、T2で、PDCCHスキッピングを完了した(又はその後)ときに、無線デバイスは、BWPのSSG-0を監視し始め得る。一実施例では、SSG-0は、
図30及び/又は
図31に関して上述した例示的な実施形態に基づいて、BWP上に構成されたSSGのうちのデフォルトSSGであってもよい。無線デバイスがPDCCHスキッピングを終了するまで(又は後に)、ある持続時間の間、SSG-0(又はデフォルトSSG)を監視することを開始すると、SSG切り替えタイマーが持続時間の間に満了となったとしても、無線デバイスがPDCCH監視のための電力消費量を節約することができる。無線デバイスがPDCCHスキッピング中において持続時間の間にSSG切り替えタイマーが満了になるときに無線デバイスがSSG-0を監視し始めると、無線デバイスは、PDCCHスキッピングの持続時間を短縮することによって、PDCCH監視のための電力消費を増加させることができる。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費を改善し、及び/又は無線デバイスがPDCCHスキッピング中であり、SSG切り替えタイマーが満了であるときに、無線デバイスがどのSSGを監視すべきかに関して、基地局及び無線デバイスを調整することを可能にすることができる。
【0295】
図32に示すように、無線デバイスは、例えば、無線デバイスがSSG-0上のPDCCHを監視するときに、SSGがSSG-2(SSG-0から)に切り替えることを示すDCI(2番目のDCI)を、第4のスロット(T3)で受信し得る。無線デバイスは、PDCCH監視をSSG-0からSSG-2に切り替えてもよい。無線デバイスは、SSG-2への切り替えに応答して、SSG-2に対してSSG切り替えタイマーを始動し得る。SSG-2に対するSSG切り替えタイマーは、満了となり得る(例えば、第5のスロット、T4では、DCIがT3とT4との間で受信されない場合)。一実施例では、T4は、PDCCHスキッピングの持続時間内にはない。無線デバイスは、T4を含むある持続時間、PDCCHスキッピング指標を受信しない。SSG-2に対するSSG切り替えタイマーの満了に応答して、無線デバイスは、PDCCH監視のためにSSG-2からSSG-0に切り替えてもよい。無線デバイスは、T4の後、SSG-0上でPDCCHを監視し始めることができる。
【0296】
図32の例示的な実施形態に基づいて、第1のスロットで満了となるSSG切り替えタイマーに応答して、無線デバイスによってPDCCHスキッピングが持続時間(いくつかのスロット)に適用されるときに、無線デバイスは、第1のスロット及び持続時間の最後のスロットに基づいて決定される第2のスロットで、デフォルトのSSG(検索空間グループインデックス0を有するSSG)の監視を開始することを決定し得る。持続時間の最後のスロットの後に発生する第1のスロットに応答して、第2のスロットは、第1のスロットの後にスロットとして決定される。持続時間の最後のスロットの前に発生する第1のスロットに応答して、第2のスロットは、最後のスロットの後にスロットとして決定される。
【0297】
図32の例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスは、SSG切り替えタイマーが持続時間内のスロットで満了となる場合、無線デバイスが基地局によって示される時間の間、PDCCHスキッピングを終了する(又は完了する)まで、SSG切り替えタイマーの満了によってトリガされるSSG切り替えを(デフォルトSSGへ)遅延させ得る。無線デバイスは、SSG切り替えタイマーの満了直後に、SSG切り替えタイマーが、無線デバイスがPDCCHスキッピング中である持続時間内でないスロットにおいて満了となる場合、又は無線デバイスが、SSG切り替えタイマーの満了前にPDCCHスキッピング指標を受信しない場合、SSG切り替えタイマーの満了によってトリガされて、SSGを(デフォルトSSGに)切り替えてもよい。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費を改善し、及び/又は無線デバイスがPDCCHスキッピング中であり、SSG切り替えタイマーが満了であるときに、無線デバイスがどのSSGを監視すべきかに関して、基地局及び無線デバイスを調整することを可能にすることができる。
【0298】
既存の技術では、無線デバイスは、例えば、
図29の例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスがBWP上のPDCCH監視を、ある持続時間にわたってスキップすることを示す、PDCCHスキッピング指標を含む第1のDCIを受信してもよい。無線デバイスは、例えば、
図28A及び/又は
図28Bの例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスがPDCCH監視を第1のSSGからBWP上の第2のSSGへ切り替えることを示すSSG指標を含む第2のDCIを受信し得る。既存の技術の実装に基づいて、PDCCHスキッピング指標及びSSG切り替え指標を示す2つのDCIを受信する無線デバイスは、無線デバイスの電力消費量の増加をもたらし得、及び/又はPDCCHスキッピング指標及びSSG切り替え指標に対するシグナル伝達伝送待ち時間の増加をもたらし得る。PDCCHスキッピング指標及びSSG切り替え指標のシグナル伝達オーバーヘッドを低減し、及び/又はPDCCHスキッピング指標及びSSG切り替え指標を受信するための無線デバイスの電力消費を低減する必要性がある。
【0299】
例示的な実施形態では、基地局は、ある持続時間にわたってPDCCH監視をスキップすることを示す第1のフィールド、及び複数のSSGのうちのあるSSGを示す第2のフィールドを含むDCIを伝送してもよく、及び/又は無線デバイスは受信してもよい。SSGは、無線デバイスが、持続時間の間、PDCCH監視をスキップした後のPDCCH監視に使用され得る。DCIに基づいて、無線デバイスは、持続時間の間、PDCCH監視をスキップし得る。持続時間が満了した後、無線デバイスは、PDCCH監視のために第2のSSGに切り替えてもよく、第2のSSGはDCIによって示される。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピングを行った後にPDCCH監視をスキッピングするための持続時間と、PDCCH監視を再開するためのSSGを示すことによって、DCI伝送のシグナル伝達オーバーヘッドの減少をもたらし得る。したがって、いくつかの実施形態によると、単一のDCIは、複数のDCIにわたって示されるスキッピングPDCCH動作とSSG切り替え動作との間の不一致の可能性を回避するように設計され得る。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピング後のPDCCH監視を再開するために、基地局がSSGを柔軟に示すことを可能にし得る。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費量を低減し、及び/又はデータ伝送遅延を低減し得る。
【0300】
例示的な実施形態では、基地局は、PDCCH監視をスキッピングするための持続時間を示すDCIフィールドを含むDCIを伝送し得、及び/又は無線デバイスは、そのDCIを受信し得る。DCIは、SSG切り替えのためのSSGインデックスを含まない場合がある。第1の値に設定される持続時間は、無線デバイスが、第1のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウの残りの時間期間についてPDCCH監視をスキップすることを示し得る。第1のSSGは、無線デバイスがDCIを受信するときに、無線デバイスがPDCCHを監視しているSSGであってもよい。第1の時間ウィンドウは、無線デバイスがDCIを受信するときに、作動し得る。DCIがPDCCHスキッピングを示すこと及び持続時間が第1の値に設定されることに基づいて、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間にわたって、第1のSSG上のPDCCH監視をスキップし得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了になった後、第1のSSGから第2のSSGに切り替えてもよい。第2のSSGは、RRCメッセージ、MAC CE、及び/又はDCIによって構成されてもよい。無線デバイスは、切り替え後及び/又は第1の時間ウィンドウが満了となったときに、第2のSSG上のPDCCHを監視し得る。例示的な実施形態によって、基地局は、無線デバイスが、SSGに関連付けられた持続時間の残りの時間期間に、PDCCH監視を停止する(又はスキップする)ことを示してもよい。そうでなければ、PDCCHスキッピングの持続時間の長さを示して、その持続時間の残り時間(UEの状態、構成、現在のスロットのスロットインデックスなどに応じて可変であってもよい)に等しい長さを示して、DCIに対するDCIペイロードを増加させ、及び/又は無線デバイスの電力消費を増加させる。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピング指標及びSSG切り替え指標を受信するための無線デバイスの電力消費を低減し得る。
【0301】
図33は、PDCCHスキッピング及びSSSグループ切り替えによる省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWP上の複数のSSGの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27、
図30及び/又は
図31に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0302】
図33に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSGに従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。第1のSSGは、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるデフォルトSSGであってもよい。第1のSSGは、グループインデックスが0と等しいSSGであってもよい。
【0303】
図33に示すように、無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、第1の時間ウィンドウに対するPDCCH監視のスキッピングを示す第1のDCIフィールドと、無線デバイスが第1の時間ウィンドウ後に(又は第1の時間ウィンドウに対するPDCCH監視のスキッピング後に)第1のSSGから切り替えることができる第2のSSGを示す第2のDCIフィールドとを含む第1のDCI(1番目のDCI)を受信してもよい。第1の時間ウィンドウの時間値は、第1のDCI及び/又は1つ以上のRRCメッセージ(例えば、
図37に関する例示的な実施形態に基づく)によって示されてもよい。第1のDCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとし得る。
【0304】
一実施例では、第1の時間ウィンドウに対してPDCCH監視をスキッピングすることを示す第1のDCIフィールドに基づいて、無線デバイスは、BWP上のPDCCHの監視を停止してもよい(例えば、第1のSSG、第2のSSG、又はBWP上に構成された複数のSSGのうちの1つ以上数)。無線デバイスは、初期時間値で第1の時間ウィンドウを開始してもよい。
【0305】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの満了に応答して、第1のSSGから第2のSSG(第1のDCIによって示される)に切り替えてもよい。無線デバイスは、BWP上の第2のSSGへの切り替えに基づいて、第2のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始してもよい。第2の時間ウィンドウに対する第2の時間値は、1つ以上のRRCメッセージ(例えば、
図30に関して上述した例示的な実施形態に基づいて)に構成されてもよい。
【0306】
一実施例では、第2の時間ウィンドウがBWP上の第2のSSG上でPDCCHを作動及び/又は監視している間、無線デバイスは、PDSCH(又はPUSCH)を介してTBをスケジューリングする第2のDCI(例えば、2番目のDCI)を受信してもよく、無線デバイスは、PDSCHを介してTBを受信してもよい(又はPUSCHを介してTBを伝送する)。無線デバイスは、第2のDCIの受信に応答して、第2の時間ウィンドウを初期時間値で始動(又は再始動)してもよい。
【0307】
一実施例では、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視のために、第2のSSGから第1のSSGに切り替えてもよい。
【0308】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、DRX動作を用いて構成され(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて)、
図33の例示的な実施形態は、DRX動作がアクティブ時間にあるときに、持続時間に適用される(例えば、持続時間タイマー上のDRXが作動し、DRX非アクティブタイマーが作動し、DRX再伝送タイマーが作動し、SRがPUCCHで送信され、かつ保留中であり、又はMACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのRandom Access PreambleのうちのMACエンティティによって選択されていないRandom Access Preambleに対するRARの正常な受信後に受信されていないときに)。
図33の実施形態をDRXアクティブ時間で適用することは、PDCCHを監視することと、DRXアクティブ時間で1つ以上のDCI(1番目のDCI、2番目のDCIなど)を受信することを含み得る。
【0309】
図33の例示的な実施形態に基づいて、基地局は、第1のセルのBWPのPDCCHを介して、持続時間にわたって第1のセル(又は第2のセル)上のPDCCH監視をスキッピングすることを示す第1のフィールド、及び第1のセル上の複数のSSGのうちのあるSSGを示す第2のフィールドを含むDCIを伝送してもよく、及び/又は無線デバイスは受信してもよい。SSGは、無線デバイスが、持続時間の間、PDCCH監視をスキップした後のPDCCH監視に使用され得る。DCIに基づいて、無線デバイスは、持続時間(例えば、DCI受信後のスロットから始まる持続時間)にわたって、第1のセル(又は第1のセルの全てのBWP)上のPDCCH監視をスキップし得る。持続時間が満了した後、無線デバイスは、PDCCH監視のために第1のセルの第2のSSGに切り替えてもよく、第2のSSGはDCIによって示される。例示的な実施形態は、PDCCH監視をスキップする持続時間を示すだけでなく、PDCCHスキップ後にPDCCH監視を再開するためのSSGも示すことによって、DCI伝送のシグナル伝達オーバーヘッドを低減し得る。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピング後のPDCCH監視を再開するために、基地局がSSGを柔軟に示すことを可能にし得る。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費量を低減し、及び/又はデータ伝送遅延を低減し得る。
【0310】
図34は、PDCCHスキッピング及びSSSグループ切り替えによる省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWP上の複数のSSGの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27、
図30、
図31及び/又は
図33に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0311】
図34に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSGに従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。第1のSSGは、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるデフォルトSSGであってもよい。第1のSSGは、グループインデックスが0と等しいSSGであってもよい。
【0312】
図34に示すように、無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、第1のSSGからBWP上の複数のSSGのうちの第2のSSGへの切り替えを示すSSG切り替え指標を含む第1のDCI(例えば、1番目のDCI)を受信し得る。第1のDCIは、無線デバイスが第1のSSGからPDCCH監視を切り替える第2のSSGを示すSSGインデックスを含み得る。第1のDCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとし得る。
【0313】
図34に示すように、第1のDCIにおけるSSG切り替え指標の受信に応答して、無線デバイスは、PDCCH監視を第1のSSGからBWP上の第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウに関連付けられた第1のタイマー値に基づいて、第1の時間ウィンドウ(又は第1のタイマー)を開始してもよい。例示的な実施形態では、第1のタイマー値は、例えば、
図30及び/又は
図37に基づいて、第1のDCI及び/又は1つ以上のRRCメッセージによって示されてもよい。
【0314】
図34に示すように、無線デバイスは、第2のSSG上のPDCCHの監視中に、第1のウィンドウの残りの時間にわたってPDCCH監視をスキップすることを示すDCIフィールドを含む第2のDCI(例えば、2番目のDCI)を受信してもよい。第1の値に設定されるDCIフィールドは、無線デバイスが、例えば、後述する、
図35、
図36及び/又は
図37の例示的な実施形態に基づいて、第1のウィンドウの残りの時間期間について、BWP上のPDCCH監視をスキップすることを示し得る。第1のDCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとし得る。
【0315】
実施例では、第2のDCIのDCIフィールドに基づいて、第1の時間ウィンドウに対するPDCCH監視のスキッピングを示して、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間について、BWP上のPDCCHの監視を停止してもよい(例えば、第1のSSG、第2のSSG、又はBWP上に構成された複数のSSGのうちの1つ以上)。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウを作動し続け、第1の時間ウィンドウの実行中に第2のSSG上のPDCCHの監視を停止し得る。
【0316】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了することに応答して、BWP上の複数のSSGのうちの第2のSSGから第3のSSGに切り替えてもよい。第3のSSGは、第1のSSGであってもよい。第3のSSGは、1つ以上のRRCメッセージに基づいて、複数のSSGのPDCCHを持続時間にわたってスキッピングした後、BWP上のPDCCH監視を再開するための専用SSGとして構成され得る。無線デバイスは、BWP上の第3のSSGへの切り替えに基づいて、第3のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始してもよい。第2の時間ウィンドウに対する第2の時間値は、1つ以上のRRCメッセージ(例えば、
図30に関して上述した例示的な実施形態に基づいて)に構成されてもよい。
【0317】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、DRX動作を用いて構成され(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて)、
図34の例示的な実施形態は、DRX動作がアクティブ時間にあるときに、持続時間に適用される(例えば、持続時間タイマー上のDRXが作動し、DRX非アクティブタイマーが作動し、DRX再伝送タイマーが作動し、SRがPUCCHで送信され、かつ保留中であり、又はMACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのRandom Access PreambleのうちのMACエンティティによって選択されていないRandom Access Preambleに対するRARの正常な受信後に受信されていないときに)。
図34の実施形態をDRXアクティブ時間で適用することは、PDCCHを監視することと、DRXアクティブ時間で1つ以上のDCI(1番目のDCI、2番目のDCI、3番目のDCIなど)を受信することを含み得る。
【0318】
図34の例示的な実施形態に基づいて、基地局は、無線デバイスが持続時間にわたってPDCCHをスキップした後、PDCCH監視を再開するために、BWP上の複数のSSGの専用SSGを示す構成パラメータを(例えば、RRCメッセージを介して)伝送してもよく、及び/又は無線デバイスは受信してもよい。DCIのDCIフィールドに基づいて、第1のセルのBWPのPDCCHを介して、第1の(例えば、予め定義された、数値ではない、固定されたなど)値に設定される無線デバイスは、無線デバイスが、その無線デバイスが監視している現在のSSGに関連付けられた時間ウィンドウの休止時間中に、PDCCH監視をスキップし得ると決定し得る。無線デバイスは、時間ウィンドウの残りの時間期間中にPDCCH監視をスキッピングした後、BWP上のPDCCH監視のための第1のSSGから専用のSSGに切り替わってもよい。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピング持続時間フィールドを(予め定義された、又は固定された)値に設定することによって、無線デバイスが、SSGに関連付けられた時間ウィンドウの残りの時間期間にわたってPDCCH監視をスキップすることを示す、基地局を可能にし得る。例示的な実施形態は、PDCCHスキッピングのための持続時間指標のためのシグナル伝達オーバーヘッドを低減し得る。
【0319】
図35は、いくつかの実施形態による、PDCCHスキッピング及びSSSグループ切り替えに基づいて、省電力を達成するための方法のフローチャートの例を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、セルのBWP上の複数のSSGの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27、
図30、
図31、
図32、
図33及び/又は
図34に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0320】
図35に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSG(例えば、1番目のSSG)に従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。第1のSSGは、1つ以上のRRCメッセージによって構成されるデフォルトSSGであってもよい。第1のSSGは、グループインデックスが0と等しいSSGであってもよい。無線デバイスは、第1のSSGに関連付けられた第1の時間ウィンドウを開始してもよい。第1の時間ウィンドウは、
図30、
図31、
図32、
図33及び/又は
図34に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0321】
図35に示すように、無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、BWP上のPDCCH監視をスキップするための第2の時間ウィンドウに関連付けられた時間値を含むDCIを受信してもよい。DCIは、
図24に関して上述した例示的な実施形態に基づくDCIフォーマットとすることができる。
【0322】
図35に示すように、無線デバイスは、DCIの時間値が第1の値(例えば、基地局及び無線デバイスの両方に既知の予め定義された値、又は固定値)に設定されているかどうかを決定し得る。
【0323】
時間値が第1の値に設定されることに応答して、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間にわたってPDCCH監視をスキップし、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間後に第2のSSGに切り替えるように決定し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間にわたって、第1のSSGのPDCCH監視をスキップしてもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウ(又は第1の時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが満了)の後に、第1のSSGから第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、切り替え後の第2のSSG上のPDCCHを監視し得る。
【0324】
時間値が第1の値に設定されていないことに応答して、無線デバイスは、時間値によって示される第2の時間ウィンドウにわたって、第1のSSG上のPDCCH監視をスキップし、第2の時間ウィンドウ(又は第2の時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが満了になるときに)の後に、第1のSSG上のPDCCH監視を再開(例えば、第2のSSGへの切り替えなしに)することを決定し得る。決定に基づいて、無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの間に第1のSSG上のPDCCH監視をスキップし得る。第2の時間ウィンドウの後、無線デバイスは、第1のSSG上に維持してもよい(例えば、第2のSSGへの切り替えなしに)。第2の時間ウィンドウの後、無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視してもよい(第1の時間ウィンドウが動作しているときに)。
【0325】
図36は、PDCCHスキッピング及びSSSグループ切り替えによる省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSG(例えば、1番目のSSG)上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、持続時間を有する第1の時間ウィンドウ(例えば、第1のSSGと関連付けられる)を開始してもよい。
【0326】
一実施例では、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、無線デバイスは、PDCCHスキッピングを示すDCIを受信し得る。DCIは、PDCCHスキッピングの持続時間を示すPDCCHスキッピング指標フィールドを含み得る。無線デバイスは、PDCCHスキッピング指標フィールドが第1の値に設定されるに応答して、第1の時間ウィンドウの残りの持続時間/期間について、第1のSSG上のPDCCH監視をスキップすることを決定し得る。決定に基づいて、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの残りの時間期間について、第1のSSG上のPDCCH監視をスキップし得る。
【0327】
一実施例では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了になることに応答して、複数のSSGのうちの第2のSSGに切り替えてもよい。第2のSSGは、基地局によって構成されてもよい。DCIは、第2のSSGを示すSSGインデックスを含み得る。第2のSSGへの切り替えに基づいて、無線デバイスは、第2のSSG上のPDCCHの監視を開始し得る。
【0328】
図37は、PDCCHスキッピング及びSSG切り替えに基づく省電力のためのPDCCHスキッピング持続時間指標の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、BWP上のPDCCHの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、BWP上のPDCCHスキッピングのための複数の時間値(例えば、順序のある時間値のリスト)を含み得る。複数の時間値は、無線デバイスが、いくつかのスロットにわたってPDCCH監視をスキップすることを示す、1つ以上の第1の値(例えば、1、2、3、のように、1より大きい任意の整数)を含んでもよく、この数は、PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドによって示される、1つ以上の第1の値のうちの1つである。複数の時間値は、第1の値を示すPDCCHスキッピング持続時間指標フィールドを含むDCIを受信するのに応答して、無線デバイスがBWP上のPDCCH監視をスキップしないことを示す第2の値(例えば、ゼロ)を含み得る。複数の時間値は、無線デバイスが、DRXサイクルの持続時間上に、DRXに対するPDCCH監視をスキップするのを示す、第2の値(例えば、第1の非数値、又は第1の予め定義された値)を含み得る。複数の時間値は、無線デバイスが、SSGに関連付けられた時間ウィンドウの残りの持続時間にわたってPDCCH監視をスキップするのを示す、第3の値(例えば、第2の非数値、又は第2の予め定義された値)を含み得る。第3の値は第2のオフセット値とは異なり得る。
【0329】
一実施例では、無線デバイスは、PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドを含むDCIを受信してもよい。PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドは、BWP上のPDCCHスキッピングの複数の時間値のうちの1つを示し得る。一実施例では、PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドが第1の値(例えば、3ビットで構成されているときに、000)に設定されることに応答して、無線デバイスは、第1のスロット数にわたってBWP上のPDCCH監視をスキップしてもよく、第1の数は、1つ以上のRRCメッセージによって構成される複数の時間値の第1の値に対応する。第1の値がゼロであることに応答して、無線は、(例えば、PDCCHスキッピングを適用しないことによって)BWP上のPDCCH監視を維持し得る。PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドを第2の値(例えば、001)に設定することに応答して、無線デバイスは、第2のスロット数にわたってBWP上のPDCCH監視をスキップしてもよく、第2の数は、1つ以上のRRCメッセージによって構成される複数の時間値の第2の値に対応する。
【0330】
一実施例では、PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドが第7の値(例えば、110)に設定され、かつ複数の時間値のうちの対応する第7の値を第1の予め定義された値に設定することに対応して、無線デバイスは、持続時間上のDRX(又は持続時間上のDRXが開始された場合の持続時間上のDRXの残りの時間)にわたるPDCCH監視をスキップし得る。PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドを第8の値(例えば、111)に設定し、複数の時間値のうちの対応する第7の値を第2の予め定義された値に設定することに応答して、無線デバイスは、DCIを受信する前に無線デバイスが監視しているSSGに関連付けられた時間ウィンドウの残りの時間期間にわたって、PDCCH監視をスキップしてもよい。
【0331】
同様に、PDCCHスキッピング持続時間指標フィールドは、1、2ビット、又は3ビット超の長さで構成されてもよい。上述した実施形態は、3ビットに対して異なるビット長を有するスキップ持続時間指標フィールドに対して拡張されてもよい。一実施例では、PDCCHスキッピング動作に関連付けられた時間値が第1の予め定義された値(例えば、RRCメッセージ及び/又はDCIに基づく)に設定されることに基づいて、無線デバイスは、持続時間上のDRX(又は持続時間上のDRXが開始された場合の持続時間のDRXの残りの時間)に対するPDCCH監視をスキップし得る。PDCCHスキッピング動作に関連付けられた時間値が第2の予め定義された値(例えば、RRCメッセージ及び/又はDCIに基づく)に設定されることに応答して、無線デバイスは、DCIを受信する前に、無線デバイスが監視しているSSGに関連付けられた時間ウィンドウの残りの時間期間にわたって、PDCCH監視をスキップし得る。
【0332】
既存の技術では、無線デバイスは、例えば、
図29の例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスが第1のセル上の持続時間にわたってBWP上のPDCCH監視をスキップすることを示す、PDCCHスキッピング指標を含む第1のDCIを受信してもよい。無線デバイスは、例えば、
図28A及び/又は
図28Bの例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスがPDCCH監視を第1のSSGからBWP上の第2のSSGへ切り替えることを示すSSG指標を含む第2のDCIを第2のセルを介して受信し得る。既存の技術の実装に基づいて、第1のDCIを受信した後の第2のDCIの受信に応答して、無線デバイスは、PDCCHスキッピング動作及びSSG切り替え動作に関する無線デバイスの挙動を決定するのが困難であり得る。一実施例では、無線デバイスは、第1のDCIによって示されるPDCCHスキッピング動作を、無線デバイスが無効化するか、又は維持するか、無線デバイスが、PDCCHスキッピング動作に関連付けられた第1の時間ウィンドウを停止するか、又は作動し続けるか、無線デバイスが第2のSSGの監視を開始するとき、無線デバイスが第2のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始するときなどを決定することが困難であり得る。PDCCHスキッピング指標後にSSG切り替え動作を受信するときに、無線デバイスの挙動を設計し、無線デバイスの挙動を基地局と同調させる必要がある。例示的な実施形態は、無線デバイスの電力消費量を改善し、及び/又はシグナル伝達遅延を低減し得る。
【0333】
図38は、PDCCHスキッピング及びSSG切り替えベースの省電力動作の例示的な実施形態を示す。一実施例では、基地局は、無線デバイスへ、第1のセルのBWP上の複数の検索空間グループ(SSG)の構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを伝送し得る。構成パラメータは、
図27及び/又は
図30に関連して上述した例示的な実施形態に基づいて、実装され得る。
【0334】
図38に示すように、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGのうちの第1のSSGに従って(又は上で)PDCCHを監視してもよい。無線デバイスは、第1のSSG上のPDCCHを監視する間に、PDCCHスキッピング指標フィールドを含む第1のDCI(例えば、1番目のDCI)を受信してもよい。PDCCHスキッピング指標フィールドは、無線デバイスがBWP上のPDCCH監視を停止する持続時間を示してもよく、無線デバイスはBWPをアクティブ状態に維持する。一実施例では、DRX動作(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づく)で構成されたとき、無線デバイスは、DRXサイクルの持続時間に、DRXで第1のDCIを受信してもよい。PDCCHスキッピング指標フィールドは、
図37で上述した例示的な実施形態に基づいて実施され得る。
【0335】
図38に示すように、PDCCHスキッピングの持続時間を示すPDCCHスキッピング指標フィールドの受信に応答して、無線デバイスは、第1のセルのBWP(例えば、第1のSSG、又は複数のSSGのうちの1つ以上のSSG)上のPDCCHの監視を停止してもよい。無線デバイスは、持続時間に基づいて、第1の時間ウィンドウ(例えば、1番目の時間ウィンドウ)を開始するか、又は第1のタイマーを開始し得る。
【0336】
図38に示すように、無線デバイスは、第1のセルのBWPの複数のSSGのうちの第1のSSGから第2のSSGへの切り替えを示すSSG切り替え指標(又はフラグ)を含む第2のDCI(例えば、2番目のDCI)を受信してもよい。無線デバイスは、無線デバイスがPDCCHを監視している第2のセル(例えば、PCell、SCellなど)を介して第2のDCIを受信し得る。無線デバイスは、無線デバイスが第1の時間ウィンドウにあり、無線デバイスが第1のセル上のPDCCHの監視を停止するときに、時間インスタンスにおいて第2のDCIを受信し得る。SSG切り替え指標は、第2のSSGを識別するSSGインデックスを示し得る。SSG切り替え指標は、第1の値に設定されるときに第1のSSGを維持することを示す、及び/又は第2の値に設定されるときに第1のSSGから第2のSSGへの切り替えを示すフラグであってもよい。第2の持続時間(又は第2のタイマー)は、第2のSSGに対して(例えば、第2のDCIのSSG切り替え指標によって、及び/又はRRCメッセージのSSG構成パラメータによって)示されてもよい。第2のSSGに切り替えるときに、無線デバイスは、第2の持続時間で第2のSSG上のPDCCHを監視し得る。第2の持続時間の後、無線デバイスは、BWP上の第2のSSGの監視を停止し得る(又は第1のSSG、又は複数のSSGのうちの別のSSGへ切り替える)。
【0337】
例示的な実施形態では、第2のセルからSSG切り替え指標を受信する(例えば、第1の時間ウィンドウが作動中である間)ことに応答して、無線デバイスは、第1のセルのBWP上の第1のSSGから第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、第2のセルからSSG切り替え指標を受信するのに応答して、PDCCHスキッピングに関連する第1の時間ウィンドウを停止してもよい。無線デバイスは、第2のSSGに関連付けられた第2の持続時間(構成されている場合)を開始してもよい。無線デバイスは、第2の持続時間の開始(自動的に)が第1の時間ウィンドウを無効化(又は停止)すると決定し得る。無線デバイスは、SSG切り替えを示す(自動的に)第2のDCIが、例えば、無線デバイスがBWP上でPDCCHスキッピングを適用し、無線デバイスが第2のセルからSSG切り替え指標を受信するときに、PDCCHスキッピングを示す第1のDCIを無効にすると決定し得る。無線デバイスは、第1のSSGから第2のSSGへの切り替えに基づいて、第2のSSG上のPDCCHの監視を開始してもよい。SSG切り替え指標の受信に応答して第1の時間ウィンドウを停止することは、例えば、第1の時間ウィンドウの満了まで待つことなく、無線デバイスが、SSG切り替え指標に基づいて第2のSSGに切り替えた直後に、第2のSSGにわたってPDCCHを監視することを可能にし得る。例示的な実施形態では、データ伝送待ち時間を改善し得る。
【0338】
一実施例では、第2の時間ウィンドウの間、無線デバイスは、第1のセルのBWP上の第2のSSG上のPDCCHを監視することに基づいて、DCI(
図38には示さず)を受信してもよい。無線デバイスは、アップリンクグラント又はダウンリンク割り当てを示すDCIに基づいて、TBを伝送又はTBを受信してもよい。
【0339】
図38に示すように、第2の時間ウィンドウが満了となるとき、無線デバイスは、第2のSSGから別のSSG(例えば、第1のSSG、又は複数のSSGのうちの第3のSSG)に切り替えてもよい。無線デバイスは、切り替え後に、第1のセルのBWP上のSSG上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、PDSCHを介してTBをスケジューリングする第3のDCIを受信し得る。無線デバイスは、第3のDCIに基づいて、PDSCHを介してTBを受信し得る。
【0340】
例示的な実施形態では、第2のセルからSSG切り替え指標を受信する(例えば、第1の時間ウィンドウが作動中である間)ことに応答して、無線デバイスは、第1のセルのBWP上の第1のSSGから第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、PDCCHスキッピングに関連付けられた第1の時間ウィンドウを作動し得る。第1の時間ウィンドウが作動している間、無線デバイスは、例えば、無線デバイスが第1のSSGから第2のSSGへ切り替えた後でさえも、第1のセルのBWP上のPDCCHの監視を停止し得る。第1の時間ウィンドウが実行中、無線デバイスは、たとえ無線デバイスが第2のSSGに切り替えたとして、第2のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始しない場合がある。
【0341】
例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスは、SSG切り替え指標を受信した後にPDCCHスキッピングを無効にしてはならない。PDCCHスキッピングを無効にしないことは、PDCCHスキッピングに関連付けられた第1の時間ウィンドウを継続して作動すること、及び/又は第1のセルのBWP上のPDCCH監視を停止することを含み得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了になること応答して、第2のSSGの監視を開始し、第2のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始し得る(例えば、SSG切り替え指標の受信直後ではない)。
【0342】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了になること(又は無線デバイスが第1のセルのBWP上のPDCCHスキッピングを停止する第1の時間ウィンドウの後)に応答して、第2のSSGに関連付けられた第2の時間ウィンドウを開始してもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが満了になる、及び/又は第2の時間ウィンドウを開始することに応答して、第2のSSG上でPDCCH監視を開始してもよい。第2のSSG上のPDCCH監視の間、無線デバイスは、PDSCHを介してTBをスケジューリングするDCIを受信してもよい。無線デバイスは、DCIに基づいて、PDSCHを介してTBを受信し得る。
【0343】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、DRX動作を用いて構成され(例えば、FGI.22A及び/又は
図22Bに関して上述した例示的な実施形態に基づいて)、
図38の例示的な実施形態は、DRX動作がアクティブ時間にあるときに、持続時間に適用される(例えば、持続時間タイマー上のDRXが作動し、DRX非アクティブタイマーが作動し、DRX再伝送タイマーが作動し、SRがPUCCHで送信され、かつ保留中であり、又はMACエンティティのC-RNTIにアドレス指定された新しい伝送を示すPDCCHが、競合ベースのRandom Access PreambleのうちのMACエンティティによって選択されていないRandom Access Preambleに対するRARの正常な受信後に受信されていないときに)。
図38の実施形態をDRXアクティブ時間で適用することは、PDCCHを監視することと、DRXアクティブ時間で1つ以上のDCI(1番目のDCI、2番目のDCI、3番目のDCIなど)を受信することを含み得る。
【0344】
例示的な実施形態に基づいて、無線デバイスは、第1のSSGからセル上の第2のSSGへの切り替えを示すDCIを受信するのに応答して、PDCCHスキッピングに関連する時間ウィンドウをセル上で作動し続けることができる。無線デバイスは、PDCCHスキッピングに関連付けられた時間ウィンドウが満了になった後に、第2のSSG上のPDCCHの監視を開始し得る。無線デバイスは、例えば、無線デバイスが第2のSSGに切り替わった後に、時間ウィンドウ作動している間に、第2のSSG上のPDCCHの監視を開始しない場合がある。例示的な実施形態は、無線デバイスが第2のSSG上のPDCCHを監視する持続時間の長さにおいて、無線デバイスの電力消費を低減し、及び/又は基地局と同調させ得る。例示的な実施形態は、第2のSSG上のPDCCH監視の持続時間の長さの同調によって、データ/シグナル伝達の遅延を低減し得る。
【0345】
例示的な実施形態では、無線デバイスがセル上のPDCCHの監視を停止する時間ウィンドウの間、無線デバイスは、セル上の第1のSSGから第2のSSGへの切り替えを示すSSG切り替え指標を含むDCIを(第2のセルを介して)受信してもよい。無線デバイスは、DCIの受信に応答して、セル上のPDCCHスキッピングに関連する時間ウィンドウを停止するか、又は作動し続けるかを決定し得る。一実施例では、無線デバイスは、第2のSSGが休止SSGであることに応答して(例えば、構成された検索空間なしで)、時間ウィンドウを作動させ続けることができる。時間ウィンドウの間、無線デバイスは、セル上のPDCCHの監視を停止し得る。一実施例では、無線デバイスは、第2のSSGが非休止SSGであることに応答して、時間ウィンドウを停止し得る。時間ウィンドウを停止することに応答して、無線デバイスは、PDCCH監視を第1のSSGから第2のSSGに切り替えてもよい。無線デバイスは、SSG切り替えに基づいて、第2のSSG上のPDCCHを監視し得る。
【0346】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視のために、複数の検索空間グループのうちの第1の検索空間グループを示す第1のDCIを受信してもよい。第1のDCIを受信することに応答して、無線デバイスは、第1の検索空間グループを介してPDCCHを監視し、第1の時間ウィンドウを開始し得る。無線デバイスは、PDCCHスキッピング指標を含む第2のDCIを受信してもよい。無線デバイスは、第2のDCIの受信に応答して、BWP上のPDCCH監視を停止し、第1の時間ウィンドウを停止し、第2の時間ウィンドウを開始し得る。第2の時間ウィンドウの満了に応答して、無線デバイスは、第1の検索空間グループを介してPDCCHを監視し、第1の時間ウィンドウを開始(又は再開始)し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの満了に応答して、第1の検索空間グループからのPDCCH監視を、複数の検索空間グループの第2の検索空間グループに切り替えてもよい。
【0347】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視のために、複数の検索空間グループのうちの第1の検索空間グループを示す第1のDCIを受信してもよい。無線デバイスは、第1のDCIに基づいて第1の時間ウィンドウを開始してもよい。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの間、第1の検索空間グループを介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第2のDCIに基づいて、BWP上のPDCCH監視をスキップすることを示す第2のDCIを受信してもよく、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウを停止し、第2の時間ウィンドウを開始してもよい。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの間に、複数の検索空間グループのPDCCH監視を停止し得る。
【0348】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、第1の時間ウィンドウを開始(又は再開始)し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウ(又は第1の時間ウィンドウに関連付けられたタイマーが作動しているときに)中に、第1の検索空間グループを介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの満了に応答して、第1の検索空間グループからのPDCCH監視を、複数の検索空間グループの第2の検索空間グループに切り替えてもよい。
【0349】
例示的な実施形態によれば、第1のDCIは、第1の時間ウィンドウに対する第1のタイマー値を示し得る。第2のDCIは、第2の時間ウィンドウに対する第2のタイマー値を示し得る。
【0350】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、セルのBWP上の複数の検索空間グループの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを受信してもよく、複数の検索空間グループは、第1の検索空間グループ及び第2の検索空間グループを含む。構成パラメータは、第1の時間ウィンドウに対して第1のタイマー値を示すことができる。複数の検索空間グループのうちの各検索空間グループは、同じ検索空間グループインデックスを有する1つ以上の検索空間を含んでもよい。
【0351】
例示的な実施形態によれば、構成パラメータが、1つ以上の検索空間の各検索空間に対する第1の構成パラメータを備えてもよく、第1の構成パラメータが、検索空間を識別する検索空間インジケータと、検索空間に関連付けられた制御リソースセットを示す制御リソースセットインジケータと、検索空間上のPDCCH監視のための監視スロット周期性及びオフセットパラメータと、持続時間と、スロットインジケータ内の監視シンボルと、いくつかの候補と、検索空間タイプ(例えば、共通の検索スペースのタイプ、UE固有の検索空間タイプ)、及び/又は検索空間に関連付けられた1つ以上のSSGグループインデックスと、を備える。
【0352】
例示的な実施形態によれば、制御リソースセットは、周波数領域リソース構成パラメータ、持続時間値、リソース要素グループマッピングタイプ指標への制御チャネル要素、及び/又は制御リソースセットプールインデックスを含む第2の構成パラメータで構成されてもよい。
【0353】
例示的な実施形態によれば、第2のDCIは、第1の検索空間グループから第2の検索空間グループへの検索グループ切り替えを示さない。
【0354】
例示的な実施形態によれば、BWPは、セル上でアクティブ状態である。第2のDCIは、アクティブBWP切り替えを示さない。無線デバイスは、第2のDCIを受信することに基づいて、BWPをアクティブ状態に維持し得る。
【0355】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、セルの構成パラメータを備える1つ以上のRRCメッセージを受信してもよく、セルは、BWPを含む複数のBWPを備える。無線デバイスは、BWPのアクティブ化を示すアクティブコマンドインジケーティングを受信することに基づいて、BWPをアクティブにし得る。アクティブ化コマンドは、セルの第2のBWPからBWP部分へのアクティブBWP切り替えを示す第3のDCI、セルのアクティブ化を示すMAC CE、及びアクティブ状態を示す、セルに対する、セル状態指標を含むRRCメッセージのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0356】
例示的な実施形態によれば、第1のDCIは、無線デバイスを含む複数の無線デバイスにアドレス指定されたグループ共通DCIと、無線デバイスにアドレス指定された無線デバイス専用DCIとのうちの少なくとも1つを含む。第2のDCIは、無線デバイスを含む複数の無線デバイスにアドレス指定されたグループ共通DCIと、無線デバイスにアドレス指定された無線デバイス専用DCIとのうちの少なくとも1つを含む。
【0357】
例示的な実施形態によれば、第1のDCIは、複数の検索空間グループの第3の検索空間グループから、BWP上の第1の検索空間グループへのPDCCH監視切り替えを示し得る。
【0358】
例示的な実施形態によれば、第1のDCI及び第2のDCIは、DCIフィールドを含む同じDCIフォーマットを有する。第1のDCIのDCIフィールドを第1の値に設定することは、第1のDCIがSSG切り替えを示すことを示す。第2のDCIのDCIフィールドを第2の値に設定することは、第2のDCIがPDCCH監視スキッピングを示すことを示す。
【0359】
例示的な実施形態によれば、PDCCH監視を第1の検索空間グループから第2の検索空間グループに切り替えることは、第1の検索空間グループ上のPDCCHの監視を停止し、第2の検索空間グループ上のPDCCHの監視を開始することを含む。
【0360】
例示的な実施形態では、無線デバイスは、BWP上のPDCCH監視のために、複数のSSGの第1の検索空間グループ(SSG)を示す第1のDCIを受信し得る。無線デバイスは、第1のDCIに基づいて、第1のSSGを介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第2のDCIを受信し得る。第2のDCIは、帯域幅部分上のPDCCHスキッピング、及びPDCCH監視のための、複数のSSGのうちの第2のSSGを示し得る。第2のDCIに基づいて、無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの間に複数のSSG上のPDCCH監視を停止し得る。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、PDCCH監視のために第2のSSGに切り替えてもよい。第2のDCIは、PDCCHスキッピングを示す第1のDCIフィールドを含み、第2のSSGを示す第2のDCIフィールドを含み得る。
【0361】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、BWP上の第1のSSGを介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、監視中に、BWP上のPDCCHスキッピングとPDCCH監視のための第2のSSGとを示す、ダウンリンク制御情報を受信し得る。無線デバイスは、時間ウィンドウの間に第1のSSG上のPDCCH監視を停止し得る。無線デバイスは、時間ウィンドウの満了に応答して、PDCCH監視のために第2のSSGに切り替えてもよい。
【0362】
例示的な実施形態によれば、DCIは、時間ウィンドウに対する時間値を示し得る。
【0363】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、セルのBWP上の複数のSSGの構成パラメータを含む1つ以上のRRCメッセージを受信してもよく、複数のSSGは、第1のSSG及び第2のSSGを含む。構成パラメータは、第2の時間ウィンドウに対してタイマー値を示すことができる。無線デバイスは、第2のSSGへの切り替えに応答して、第2の時間ウィンドウを開始してもよい。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの間に第2のSSG上のPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、PDCCH監視のために第1のSSGに切り替えてもよい。
【0364】
例示的な実施例では、無線デバイスは、BWP上の複数のSSGの構成パラメータを受信し得る。無線デバイスは、第1の時間ウィンドウの間に、BWP上の第1のSSGを介してPDCCHを監視し得る。無線デバイスは、監視の間に、PDCCH監視をスキッピングするための時間値を示すDCIを受信してもよい。時間値が第1の値に設定されることに応答して、無線デバイスは、第1の時間ウィンドウが作動しているときに、第1のSSG上のPDCCHの監視を停止してもよく、かつ第1の時間ウィンドウの満了に応答して、PDCCH監視のために第2のSSGに切り替えてもよい。
【0365】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、時間値が第2の値に設定されることに応答して、第2の値に基づいて第2の時間ウィンドウを開始してもよい。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの間に第1のSSG上のPDCCHの監視を停止してもよい。無線デバイスは、第2の時間ウィンドウの満了に応答して、PDCCH監視のために第1のSSGに切り替えてもよい。
【0366】
例示的な実施形態によれば、構成パラメータは、第1の時間ウィンドウの満了後のPDCCH監視のための第2のSSGを示し得る。第2のSSGは、複数のSSGのうちのデフォルトのSSGから独立して、及び/又は別々に構成されてもよい。
【0367】
例示的な実施形態によれば、第2のSSGは、複数のSSGのうちのデフォルトのSSGであってもよく、デフォルトのSSGは、無線デバイスが、セルの(再)構成、セルのアクティブ化、アクティブBWPのBWPへの切り替え、及び/又はDRX構成のDRXタイマー(例えば、持続時間タイマー上のDRX)の始動のうちの少なくとも1つに応答してPDCCHを監視するSSGである。
【0368】
例示的な実施形態によれば、無線デバイスは、DCIを受信することに応答して、第1の時間ウィンドウを停止し得る。
【国際調査報告】