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特表2024-508941スケジューリングデータなしのビームインジケーションのためのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットおよび能力報告
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】スケジューリングデータなしのビームインジケーションのためのダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットおよび能力報告
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240220BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240220BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554056
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 CN2021086537
(87)【国際公開番号】W WO2022188235
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/080375
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バイ、ティアンヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジュンイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ13
5K067KK02
(57)【要約】
本開示は、基地局(BS)が送信構成インジケータ(TCI)を示すためにダウンリンクデータをもたないダウンリンク制御情報(DCI)を送信することを可能にするシステム、方法、および装置を提供する。一態様では、ユーザ機器(UE)は、UEが、TCIをもち、データ割当てをもたないDCIを受信することができるかどうかに関連付けられた能力インジケーションを送信し得る。UEは、1つまたは複数の構成済みフィールドをもち、ダウンリンクデータをもたないDCIを受信し得、TCIを識別するために、1つまたは複数の構成済みフィールドに基づいて、DCIを解釈し得る。TCIは、タイプ1ビームインジケーションまたは別のタイプのビームインジケーションであり得る。DCIは、DCIフォーマット1_1または1_2、あるいは、例の中でも、DCIフォーマット1_0またはアップリンク構成をスケジュールするDCIなどの別のDCIフォーマットであり得、TCIをもつ別の構成を示し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記TCIに関連付けられた構成済みフィールドが、前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在せず、前記UEが、
別のDCI、
DCIでない別のインジケータ、
前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在する別の構成済みフィールド、あるいは
デフォルト構成
のうちの少なくとも1つに基づいて前記TCIを決定するように構成された、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
【請求項12】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを送信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、前記UEが、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
【請求項21】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを受信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、ユーザ機器(UE)が、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
【請求項29】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を行うように構成された、装置。
【請求項37】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
基地局(BS)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を行うように構成された、装置。
【請求項40】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
能力インジケータを送信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、前記UEが、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を行うように構成された、装置。
【請求項43】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項42に記載の装置。
【請求項45】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを受信する
ようにさらに構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記能力インジケータに従って通信するために、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信する
ように構成された、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、請求項42に記載の装置。
【請求項47】
基地局(BS)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
能力インジケータを受信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、ユーザ機器(UE)が、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を行うように構成された、装置。
【請求項48】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項47に記載の装置。
【請求項50】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを送信する
ようにさらに構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記能力インジケータに従って通信するために、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信する
ように構成された、請求項49に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡された、2021年3月12日に出願された「DOWNLINK CONTROL INFORMATION (DCI) FORMAT FOR BEAM INDICATION WITHOUT SCHEDULING DATA」と題するPCT特許出願第PCT/CN2021/080375号の優先権を主張する。先願の開示は、本特許出願の一部と見なされ、参照により本特許出願に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般にワイヤレス通信(wireless communication)に関し、スケジューリングデータ(scheduling data)なしのビームインジケーション(beam indication)のためのダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)フォーマット(format)および能力報告(capability reporting)のための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
[0004] ワイヤレスネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE:user equipment)のための通信をサポートすることができるいくつかの基地局(BS:base station)を含み得る。UEは、ダウンリンク(DL)とアップリンク(UP)とを介してBSと通信し得る。「DL」(または「順方向リンク」)はBSからUEへの通信リンクを指し、「UL」(または「逆方向リンク」)はUEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明されるように、BSは、ノードB、LTE発展型ノードB(eNB)、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、新無線(NR)BS、または5GノードBと呼ばれることがある。
【0005】
[0005] 上記の多元接続技術は、異なるUEが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることもあるNRは、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、DL上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、UL(またはそれらの組合せ)上でCP-OFDMまたは(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)SC-FDMを使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本開示のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれいくつかの発明的態様を有し、それらのうちの単一の態様が、本明細書で開示される望ましい属性を単独で担当するとは限らない。
【0007】
[0007] 本開示で説明される主題の1つの発明的態様は、ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法において実装され得、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールド(configured field)を含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信制御インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)に従って通信することとを含む。
【0008】
[0008] いくつかの態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2である。いくつかの態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマット(uplink DCI format)である。いくつかの態様では、DCIは、TCIの第1のインジケーション(indication)と、別の設定の第2のインジケーションとを含む。いくつかの態様では、第2のインジケーションは、2次セル(SCell:secondary cell)休止インジケーション(dormancy indication)、半永続的スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)解放インジケーション(release indication)、SPSアクティブ化インジケーション(activation indication)、またはハイブリッド自動再送要求(HARQ:hybrid automatic repeat request)インジケーションのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、DCIは、複数のTCIを示す。いくつかの態様では、TCIは、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む。
【0009】
[0009] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、基地局(BS)によって実施されるワイヤレス通信の方法において実装され得、DCIフォーマットを有するDCIを送信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを含む。
【0010】
[0010] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含むUEにおけるワイヤレス通信のための装置において実装され得、DCIフォーマットを有するDCIを受信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを行うように構成される。
【0011】
[0011] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含むBSにおけるワイヤレス通信のための装置において実装され得、DCIフォーマットを有するDCIを送信すること、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを行うように構成される。
【0012】
[0012] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、DCIフォーマットを有するDCIを取得するように構成された第1のインターフェースを含むワイヤレス通信のためのUEの装置において実装され得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIは、スケジューリングデータを含まず、第1のインターフェースまたは第2のインターフェースは、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って情報を取得または出力するように構成される。
【0013】
[0013] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、DCIフォーマットを有するDCIを出力するように構成された第1のインターフェースを含むワイヤレス通信のためのBSの装置において実装され得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIは、スケジューリングデータを含まず、第1のインターフェースまたは第2のインターフェースは、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って情報を出力または取得するように構成される。
【0014】
[0014] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、1つまたは複数の命令を含むワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)において実装され得、1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、DCIフォーマットを有するDCIを受信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとをユーザ機器に行わせる。
【0015】
[0015] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体において実装され得、BSの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、DCIフォーマットを有するDCIを送信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとをBSに行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0016】
[0016] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実装され得、この装置は、DCIフォーマットを有するDCIを受信するための手段と、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信するための手段とを含む。
【0017】
[0017] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実装され得、この装置は、DCIフォーマットを有するDCIを送信するための手段と、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信するための手段とを含む。
【0018】
[0018] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、UEの装置によって実施されるワイヤレス通信の方法において実装され得、能力インジケータ(capability indicator)を送信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを含む。
【0019】
[0019] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、BSによって実施されるワイヤレス通信の方法において実装され得、能力インジケータを受信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを含む。
【0020】
[0020] いくつかの態様では、ここにおいて、1つまたは複数の構成済みフィールドは、TCIに関連付けられる。いくつかの態様では、方法は、DCIフォーマットを有するDCIを受信することと、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを含む。
【0021】
[0021] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含むUEにおけるワイヤレス通信のための装置において実装され得、能力インジケータを送信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを行うように構成される。
【0022】
[0022] いくつかの態様では、ここにおいて、1つまたは複数の構成済みフィールドは、TCIに関連付けられる。いくつかの態様では、方法は、DCIフォーマットを有するDCIを送信することと、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを含む。
【0023】
[0023] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含むBSにおいて実装され得、能力インジケータを受信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを行うように構成される。
【0024】
[0024] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、能力インジケータを出力するように構成された第1のインターフェースを含むワイヤレス通信のためのUEの装置において実装され得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まず、第1のインターフェースまたは第2のインターフェースは、能力インジケータに従って通信するように構成される。
【0025】
[0025] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、能力インジケータを受信するように構成された第1のインターフェースを含むワイヤレス通信のためのBSの装置において実装され得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まず、第2のインターフェースまたは第1のインターフェースは、能力インジケータに従って通信するように構成される。
【0026】
[0026] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、1つまたは複数の命令を含むワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体において実装され得、1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、能力インジケータを送信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとをUEに行わせる。
【0027】
[0027] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体において実装され得、BSの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、能力インジケータを受信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとをBSに行わせる1つまたは複数の命令を含む。
【0028】
[0028] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実装され得、この装置は、能力インジケータを送信するための手段と、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信するための手段とを含む。
【0029】
[0029] 本開示で説明される主題の別の発明的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実装され得、この装置は、能力インジケータを受信するための手段と、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信するための手段とを含む。
【0030】
[0030] いくつかの態様では、例の中でも、装置の処理システムあるいは装置の1つまたは複数のインターフェースなど、UEの装置は、装置によって実施されるワイヤレス通信の方法の1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。
【0031】
[0031] いくつかの態様では、例の中でも、装置の処理システムあるいは装置の1つまたは複数のインターフェースなど、BSの装置は、装置によって実施されるワイヤレス通信の方法の1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。
【0032】
[0032] 態様は、概して、添付の図面を参照しながら本明細書で実質的に説明され、添付の図面によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、または処理システムを含む。
【0033】
[0033] 本開示で説明される主題の1つまたは複数の実装形態の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図の相対寸法は一定の縮尺で描かれていないことがあることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】[0034] ワイヤレスネットワークの一例を示す図。
図2】[0035] ワイヤレスネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している基地局(BS)の一例を示す図。
図3】[0036] BSとUEとの間の通信のためにビーム(beam)を使用する一例を示す図。
図4】[0037] たとえば、UEによって実施される、例示的なプロセスを示す図。
図5】たとえば、BSによって実施される、例示的なプロセスを示す図。
図6】[0038] ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図。
図7】ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図。
図8】[0039] 本開示の例示的な態様に関連する図。
図9】本開示の例示的な態様に関連する図。
図10】本開示の例示的な態様に関連する図。
図11】[0040] たとえば、UEによって実施される、例示的なプロセスを示す図。
図12】たとえば、BSによって実施される、例示的なプロセスを示す図。
図13】[0041] 本開示の例示的な態様に関連する図。
【発明を実施するための形態】
【0035】
[0042] 様々な図面における同様の参照番号および記号は、同様の要素を示す。
【0036】
[0043] 以下の説明は、本開示の発明的態様を説明する目的で、いくつかの実装形態を対象とする。ただし、本明細書の教示が多数の異なる方法で適用され得ることを、当業者は容易に認識されよう。本開示における例のうちのいくつかは、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11ワイヤレス規格、IEEE802.3イーサネット(登録商標)規格、およびIEEE1901電力線通信(PLC)規格によるワイヤレスおよびワイヤードローカルエリアネットワーク(LAN)通信に基づく。しかしながら、説明される実装形態は、3G、4G、または5G、あるいはさらなるそれの実装形態技術を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラー、またはモノのインターネット(IOT)ネットワーク内で通信するために使用される、IEEE802.11規格、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO RevA、EV-DO RevB、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPS、あるいは他の知られている信号のいずれかを含むワイヤレス通信規格のいずれかに従って無線周波数信号を送信および受信することが可能である任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実装され得る。
【0037】
[0044] いくつかの状況では、基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)に構成情報を提供するためにダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信し得る。たとえば、BSは、例の中でも、半永続的スケジューリング(SPS:semi-persistent scheduling)解放、SPSアクティブ化、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)構成、または2次セル休止構成(secondary cell dormancy configuration)を示すために、DCIを送信し得る。BSはまた、UEのためのビーム構成を更新するために、DCIを送信し得る。たとえば、BSは、3GPP仕様において定義されている送信構成インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態、または別の同様のデータ構造など、TCIを示すために、ダウンリンクデータ送信をスケジュールするためのダウンリンクリソース割当てをもつ、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2で構成された、DCIを送信し得る。TCIは、1つまたは複数の擬似コロケーション(QCL)ルールを示し得、ここで、ルールは、基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB)などの同期信号、チャネル状態情報(CSI)基準信号(CSI-RS)、測位基準信号(PRS)、または他の基準信号)を、関連するチャネルプロパティ(たとえば、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、空間フィルタなどの1つまたは複数の空間パラメータ、あるいは他のプロパティ)に関連付ける。そのようなQCLルールは、3GPP仕様によって定義されているQCLタイプA、QCLタイプB、QCLタイプC、またはQCLタイプDデータ構造を含み得る。
【0038】
[0045] 1つのタイプのTCIは、少なくとも1つのダウンリンクチャネルまたは基準信号と少なくとも1つのアップリンクチャネルまたは基準信号とのための共通のビームを示す、ジョイントダウンリンクおよびアップリンクTCI(タイプ1ビームインジケーション)である。他のタイプのTCIは、複数のダウンリンクチャネルまたは基準信号のための共通のビームを示す、別個のダウンリンク共通TCI(タイプ2ビームインジケーション)、あるいは複数のアップリンクチャネルまたは基準信号のための共通のビームを示す、別個のアップリンク共通TCI(タイプ3ビームインジケーション)、単一のダウンリンクチャネルまたは基準信号のためのビームを示し得る、別個のダウンリンク単一チャネルTCI(タイプ4ビームインジケーション)、単一のアップリンクチャネルまたは基準信号のためのビームを示し得る、別個のアップリンク単一チャネルTCI(タイプ5ビームインジケーション)、あるいは単一のアップリンクチャネルまたは基準信号のためのビームを示し得る、アップリンク空間関係情報(SRI:spatial relationship information)(タイプ6ビームインジケーション)を含み得る。他のタイプのTCIが可能であり、(3GPP仕様などの)規格において定義され得る。
【0039】
[0046] BSが、TCIを示すためにダウンリンクデータ送信をスケジュールするDCIを送信するとき、DCIは、たとえば、タイプ1ビームインジケーション(ジョイントダウンリンクおよびアップリンクTCI)を示すために、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり得る。本明細書で説明されるいくつかの態様は、BSがTCIを示すためにダウンリンクデータなしにDCIを送信し得るように、1つまたは複数の解釈ルールを定義し得る。たとえば、UEは、1つまたは複数の構成済みフィールドをもち、ダウンリンクデータをもたないDCIを受信し得、TCIを識別するために、1つまたは複数の構成済みフィールドに基づいて、DCIを解釈し得る。そのような例では、TCIは、タイプ1ビームインジケーションまたは別のタイプ(another type)のビームインジケーションであり得る。さらに、そのような例では、DCIは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2、あるいは、例の中でも、DCIフォーマット1_0またはアップリンク構成をスケジュールするDCIなどの別のDCIフォーマットであり得、例の中でも、SPS解放、SPSアクティブ化、HARQ構成、または2次セル休止構成など、TCIをもつ別の構成を示し得る。本明細書で説明されるいくつかの態様は、UEが、UEがTCIを示すためにダウンリンクデータなしにDCIを受信することをサポートするかどうかに関する能力報告を提供することを可能にし得る。たとえば、UEは、能力インジケータを送信することによって、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2のためのサポートを示し得る。
【0040】
[0047] 本開示で説明される主題の特定の実装形態は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。本明細書で説明されるように、UEは、データ送信をスケジュールしないDCIを受信し得、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信し得る。データ送信をスケジュールしない、TCIを識別するためのDCIの使用により、TCIを識別するDCIに含まれるべきデータ送信をスケジュールする情報を有することに対して、シグナリングオーバーヘッドの低減が可能になり得る。DCI中のTCIにおける異なるタイプのビームインジケーションの使用を可能にすることにより、3GPP(NR)システムにおけるダウンリンクおよびアップリンクチャネルのためだけでなく、データおよび制御チャネルのためにもビーム管理手順を簡略化し得る、統一されたTCIフレームワークが可能になり得る。DCI中にTCIなどの明示的ビームインジケーションを含めることにより、DCIが、例の中でも、SPS解放、SPSアクティブ化、HARQ構成、または2次セル休止構成など、別の構成を示すために送信されているときなど、シグナリングのフレキシビリティが向上され得る。UEがTCIを示すためにダウンリンクデータなしにDCIをサポートするかどうかを示すための能力インジケータを提供することにより、BSがTCIを示すためにダウンリンクデータなしにDCIを送信し、UEがそのようなDCIを解釈することができないシナリオが回避される。上述のシナリオを回避することにより、そのようなDCIを解釈することができないUEからの通信エラーの尤度が低減し、BSが、異なる能力をもつUEを含む通信システム中で動作することが可能になり得る。
【0041】
[0048] 図1は、ワイヤレスネットワーク100の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、5G(NR)ネットワーク、LTEネットワーク、または別のタイプのネットワークの要素であるか、またはこれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示されている)1つまたは複数の基地局110と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、または送受信ポイント(TRP)と呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、BSのカバレージエリア、このカバレージエリアをサービスするBSサブシステムのカバレージエリア、またはそれらの組合せを指すことができる。
【0042】
[0049] BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、別のタイプのセル、またはそれらの組合せに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。図1に示されている例では、BS110aはマクロセル102aのためのマクロBSであり得、BS110bはピコセル102bのためのピコBSであり得、BS110cはフェムトセル102cのためのフェムトBSであり得る。BSは1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。「eNB」、「基地局」、「NR BS」、「gNB」、「TRP」、「AP」、「ノードB」、「5G NB」、および「セル」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0043】
[0050] いくつかの例では、セルは必ずしも固定であるとは限らないことがあり、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動することがある。いくつかの例では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワーク、またはそれらの組合せなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いにならびにワイヤレスネットワーク100中の1つまたは複数の他のBSまたはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0044】
[0051] ワイヤレスネットワーク100はまた、リレー局を含み得る。リレー局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。リレー局はまた、他のUEに対する送信を中継することができるUEであり得る。図1に示されている例では、リレーBS110dは、マクロBS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。リレーBSは、リレー局、リレー基地局、リレーなどと呼ばれることもある。
【0045】
[0052] ワイヤレスネットワーク100は、例の中でも、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、またはリレーBSなど、異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワーク100における干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーBSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0046】
[0053] ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合し得、これらのBSの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0047】
[0054] 複数のUE120(たとえば、UE120a、UE120b、UE120cなど)はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEはまた、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることがある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/生体デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体またはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0048】
[0055] いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UEあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得るか、またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素、または他の構成要素など、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれ得る。いくつかの例では、プロセッサ構成要素とメモリ構成要素とは、一緒に結合され得る。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)とメモリ構成要素(たとえば、メモリ)とは、例の中でも、動作可能に結合されること、通信可能に結合されること、電子的に結合されること、または電気的に結合されることが可能である。
【0049】
[0056] 概して、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリアにおいて展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートし得、1つまたは複数の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることもある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0050】
[0057] いくつかの態様では、(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)2つ以上のUE120は、(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、直接、通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、(車両間(V2V)プロトコル、車両対インフラストラクチャ(V2I)プロトコル、または同様のプロトコルを含み得る)車両対あらゆるモノ(V2X)プロトコル、あるいはメッシュネットワークを使用して通信し得る。そのような例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、ならびに基地局110によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実施し得る。
【0051】
[0058] ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、またはチャネルに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、410MHzから7.125GHzにわたり得る、第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信し得る。別の例として、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、24.25GHzから52.6GHzにわたり得る、第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信し得る。FR1とFR2との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波数(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」帯域と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」という用語は、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、(たとえば、7.125GHzよりも大きい)ミッドバンド周波数、またはそれらの組合せを広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」という用語は、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、(たとえば、24.25GHz未満の)ミッドバンド周波数、またはそれらの組合せを広く表し得ることを理解されたい。FR1とFR2とに含まれる周波数は変更され得、本明細書で説明される技法は、それらの変更された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0052】
[0059] 図2は、ワイヤレスネットワーク100においてUE120と通信している基地局(BS)110の一例200を示す図である。基地局110は、T個のアンテナ234a~234tを装備し得、UE120は、R個のアンテナ252a~252rを装備し得、ここで、概して、T≧1およびR≧1である。
【0053】
[0060] 基地局110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択されたMCSに基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報のための)システム情報と制御情報(たとえば、CQI要求、許可、または上位レイヤシグナリング)とを処理し、オーバーヘッドシンボルと制御シンボルとを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)または復調基準信号(DMRS))と同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))とのための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供し得る。各変調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器232は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0054】
[0061] UE120において、アンテナ252a~252rが、基地局110または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)254a~254rに提供し得る。各復調器254は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器254は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指し得る。チャネルプロセッサは、例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、またはCQIパラメータを決定し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングに含まれ得る。
【0055】
[0062] ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワーク中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0056】
[0063] (アンテナ234a~234tまたはアンテナ252a~252rなどの)アンテナは、例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイを含み得るか、またはそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、共面アンテナ要素のセットまたは非共面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ要素または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、図2の1つまたは複数の構成要素など、1つまたは複数の送信または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
【0057】
[0064] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、またはCQIを含むレポートのための)制御情報とを受信し、処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDMまたはCP-OFDMのために)変調器254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)は、UE120のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、変調器254、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明されるプロセスのうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用され得る。
【0058】
[0065] 基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み得、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。基地局110は、ダウンリンク通信、アップリンク通信、またはそれらの組合せのために1つまたは複数のUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)は、基地局110のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ234、変調器232、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明されるプロセスのうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用され得る。
【0059】
[0066] いくつかの実装形態では、コントローラ/プロセッサ280は、処理システムの構成要素であり得る。処理システムは、概して、(たとえば、UE120の他のシステムまたは構成要素にパスされ得る)出力のセットを生成するために入力を受信し、入力を処理する機械または構成要素のシステムまたはシリーズを指し得る。たとえば、「UE120の処理システム」は、UE120の様々な他の構成要素または副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0060】
[0067] UE120の処理システムは、UE120の他の構成要素とインターフェースし得、他の構成要素から受信された情報(入力または信号など)を処理すること、他の構成要素に情報を出力することなどを行い得る。たとえば、UE120のチップまたはモデムは、処理システムと、情報を受信または取得するための第1のインターフェースと、情報を出力、送信または提供するための第2のインターフェースとを含み得る。いくつかの場合には、「第1のインターフェース」は、チップまたはモデムの処理システムと受信機との間のインターフェースを指し得、したがって、UE120は、情報または信号入力を受信し得、情報は、処理システムにパスされ得る。いくつかの場合には、「第2のインターフェース」は、チップまたはモデムの処理システムと送信機との間のインターフェースを指し得、したがって、UE120は、チップまたはモデムから情報出力を送信し得る。第2のインターフェースがまた、情報または信号入力を取得または受信し得、第1のインターフェースがまた、情報を出力、送信、または提供し得ることを、当業者は容易に認識されよう。
【0061】
[0068] いくつかの実装形態では、コントローラ/プロセッサ240は、処理システムの構成要素であり得る。処理システムは、概して、(たとえば、基地局110の他のシステムまたは構成要素にパスされ得る)出力のセットを生成するために入力を受信し、入力を処理する機械または構成要素のシステムまたはシリーズを指し得る。たとえば、「基地局110の処理システム」は、基地局110の様々な他の構成要素または副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0062】
[0069] 基地局110の処理システムは、基地局110の他の構成要素とインターフェースし得、他の構成要素から受信された情報(入力または信号など)を処理すること、他の構成要素に情報を出力することなどを行い得る。たとえば、基地局110のチップまたはモデムは、処理システムと、情報を受信または取得するための第1のインターフェースと、情報を出力、送信または提供するための第2のインターフェースとを含み得る。いくつかの場合には、「第1のインターフェース」は、チップまたはモデムの処理システムと受信機との間のインターフェースを指し得、したがって、基地局110は、情報または信号入力を受信し得、情報は、処理システムにパスされ得る。いくつかの場合には、「第2のインターフェース」は、チップまたはモデムの処理システムと送信機との間のインターフェースを指し得、したがって、基地局110は、チップまたはモデムから情報出力を送信し得る。第2のインターフェースがまた、情報または信号入力を取得または受信し得、第1のインターフェースがまた、情報を出力、送信、または提供し得ることを、当業者は容易に認識されよう。
【0063】
[0070] 基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、スケジューリングデータなしにビームインジケーションのためにDCIを使用することに関連する1つまたは複数の技法と、能力報告に関連する1つまたは複数の技法とを実施し得る。基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または図2の任意の他の構成要素(もしくは構成要素の組合せ)は、たとえば、図4のプロセス400、図5のプロセス500、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242とメモリ282とは、それぞれ基地局110とUE120とのためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242とメモリ282とは、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードまたはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。1つまたは複数の命令は、基地局110またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき(たとえば、直接的に、またはコンパイル、変換、もしくは解釈された後に)、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、または基地局110に、たとえば、図4のプロセス400、図5のプロセス500、図11のプロセス1100、図12のプロセス1200、または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示させ得る。
【0064】
[0071] いくつかの態様では、UE120は、例の中でも、DCIフォーマットを有するDCIを送信するための手段、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信するための手段、能力インジケータを送信するための手段、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、あるいは能力インジケータに従って通信するための手段を含み得る。いくつかの態様では、そのような手段は、コントローラ/プロセッサ280、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、または受信プロセッサ258など、図2に関して説明されるUE120の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0065】
[0072] いくつかの態様では、基地局110は、例の中でも、DCIフォーマットを有するDCIを送信するための手段、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信するための手段、能力インジケータを受信するための手段、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、あるいは能力インジケータに従って通信するための手段を含み得る。いくつかの態様では、そのような手段は、アンテナ234、DEMOD232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、MOD232、またはアンテナ234など、図2に関して説明される基地局110の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0066】
[0073] 図2のブロックは別個の構成要素として示されているが、それらのブロックに関して上記で説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、または組合せ構成要素で、あるいは構成要素の様々な組合せで実装され得る。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、TX MIMOプロセッサ266、または別のプロセッサに関して説明される機能は、コントローラ/プロセッサ280によって、またはコントローラ/プロセッサ280の制御下で実施され得る。
【0067】
[0074] 図3は、基地局(BS)とUEとの間の通信のためにビームを使用する一例300を示す図である。図3に示されているように、基地局110とUE120は、互いに通信し得る。
【0068】
[0075] 基地局110は、基地局110のカバレージエリア内に位置するUE120に送信し得る。基地局110とUE120とは、ビームフォーミングされた通信のために構成され得、ここで、基地局110は、指向性BS送信ビームを使用してUE120の方向に送信し得、UE120は、指向性UE受信ビームを使用して送信を受信し得る。各BS送信ビームは、例の中でも、関連するビームID、ビーム方向、またはビームシンボルを有し得る。基地局110は、1つまたは複数のBS送信ビーム305を介してダウンリンク通信を送信し得る。
【0069】
[0076] UE120は、UE120の受信回路において異なるビームフォーミングパラメータを使用して構成され得る、1つまたは複数のUE受信ビーム310を介してダウンリンク送信を受信することを試み得る。UE120は、比較的有利な性能を提供する(たとえば、BS送信ビーム305とUE受信ビーム310の異なる測定される組合せの最良のチャネル品質を有する)、BS送信ビーム305-Aとして示されている特定のBS送信ビーム305と、UE受信ビーム310-Aとして示されている特定のUE受信ビーム310とを識別し得る。いくつかの例では、UE120は、どのBS送信ビーム305が、基地局110がUE120への送信のために選択し得るBS送信ビームとしてUE120によって識別されるかのインジケーションを送信し得る。UE120は、このようにして、ダウンリンク通信のために基地局110とのビームペアリンク(BPL)(たとえば、BS送信ビーム305-AとUE受信ビーム310-Aの組合せ)を達成し、維持し得、このBPLは、1つまたは複数の確立されたビーム改良手順に従ってさらに改良され、維持され得る。
【0070】
[0077] BS送信ビーム305またはUE受信ビーム310などのダウンリンクビームは、TCI状態に関連付けられ得る。TCI状態は、ダウンリンクビームの1つまたは複数のQCLプロパティなど、ダウンリンクビームの指向性または特性を示し得る。QCLプロパティは、たとえば、例の中でも、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、または空間受信パラメータを含み得る。いくつかの例では、各BS送信ビーム305はSSBに関連付けられ得、UE120は、BS送信ビーム305に関連付けられたSSBのリソースにおいてアップリンク送信を送信することによって、BS送信ビーム305を示し得る。特定のSSBは、(たとえば、アンテナポートまたはビームフォーミングについて)関連付けられたTCI状態を有し得る。基地局110は、いくつかの例では、TCI状態によって示され得るアンテナポートQCLプロパティに基づいてダウンリンクBS送信ビーム305を示し得る。TCI状態は、異なるQCLタイプ(たとえば、例の中でも、ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散、または空間受信パラメータの異なる組合せのためのQCLタイプ)のために、1つのダウンリンク基準信号セット(たとえば、SSBおよび非周期的、周期的、または半永続的CSI-RS)に関連付けられ得る。QCLタイプが空間受信パラメータを示す場合、QCLタイプは、UE120におけるUE受信ビーム310のアナログ受信ビームフォーミングパラメータに対応し得る。したがって、UE120は、基地局110がTCIインジケーションを介してBS送信ビーム305を示すことに基づいて、BPLのセットから対応するUE受信ビーム310を選択し得る。
【0071】
[0078] 基地局110は、ダウンリンク共有チャネル送信のためのアクティブ化されたTCI状態のセットと、ダウンリンク制御チャネル送信のためのアクティブ化されたTCI状態のセットとを維持し得る。ダウンリンク共有チャネル送信のためのアクティブ化されたTCI状態のセットは、基地局110が物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上でのダウンリンク送信のために使用するビームに対応し得る。ダウンリンク制御チャネル通信のためのアクティブ化されたTCI状態のセットは、基地局110が物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上でのまたは制御リソースセット(CORESET:control resource set)中でのダウンリンク送信のために使用し得るビームに対応し得る。UE120はまた、ダウンリンク共有チャネル送信とCORESET送信とを受信するためのアクティブ化されたTCI状態のセットを維持し得る。TCI状態がUE120についてアクティブ化された場合、UE120は、TCI状態に基づいて1つまたは複数のアンテナ構成を有し得、UE120は、アンテナまたはアンテナ重み付け構成を再構成することが不要であり得る。いくつかの例では、UE120のアクティブ化されたTCI状態のセット(たとえば、アクティブ化されたPDSCH TCI状態およびアクティブ化されたCORESET TCI状態)は、無線リソース制御(RRC)メッセージなどの構成メッセージによって構成され得る。
【0072】
[0079] 同様に、アップリンク通信では、UE120は、指向性UE送信ビームを使用して基地局110の方向に送信し得、基地局110は、指向性BS受信ビームを使用して送信を受信し得る。各UE送信ビームは、例の中でも、関連するビームID、ビーム方向、またはビームシンボルを有し得る。UE120は、1つまたは複数のUE送信ビーム315を介してアップリンク通信を送信し得る。
【0073】
[0080] 基地局110は、1つまたは複数のBS受信ビーム320を介してアップリンク送信を受信し得る。基地局110は、比較的有利な性能を提供する(たとえば、UE送信ビーム315とBS受信ビーム320の異なる測定される組合せの最良のチャネル品質を有する)、UE送信ビーム315-Aとして示されている特定のUE送信ビーム315と、BS受信ビーム320-Aとして示されている特定のBS受信ビーム320とを識別し得る。いくつかの例では、基地局110は、どのUE送信ビーム315が、基地局110がUE120からの送信のために選択し得るUE送信ビームとして基地局110によって識別されるかのインジケーションを送信し得る。UE120と基地局110とは、このようにして、アップリンク通信のためにBPL(たとえば、UE送信ビーム315-AとBS受信ビーム320-Aの組合せ)を達成し、維持し得、このBPLは、1つまたは複数の確立されたビーム改良手順に従ってさらに改良され、維持され得る。UE送信ビーム315またはBS受信ビーム320などのアップリンクビームは、空間関係に関連付けられ得る。空間関係は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のQCLプロパティと同様に、アップリンクビームの指向性または特性を示し得る。
【0074】
[0081] 図4は、たとえば、UEによって実施される、例示的なプロセス400を示す図である。プロセス400は、UE(たとえば、UE120)がスケジューリングデータなしにビームインジケーションのためにDCIを使用することに関連する動作を実施する一例である。
【0075】
[0082] 図4に示されているように、いくつかの態様では、プロセス400は、DCIフォーマットを有するDCIを受信することを含み得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIは、スケジューリングデータを含まない(ブロック410)。たとえば、UEは、本明細書で説明されるように、(図6に示されている受信構成要素602を使用することなどによって)DCIフォーマットを有するDCIを受信し得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIは、スケジューリングデータを含まない。いくつかの態様では、UEは、DCIフォーマットを有するDCIを取得するように構成された第1のインターフェースを含み得る。
【0076】
[0083] 図4に示されているように、いくつかの態様では、プロセス400は、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することを含み得る(ブロック420)。たとえば、UEは、本明細書で説明されるように、(図6に示されている受信構成要素602または送信構成要素604を使用することなどによって)1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信し得る。いくつかの態様では、UEは、TCIに従って情報を取得または出力するように構成された第1のインターフェースまたは第2のインターフェースを含み得る。
【0077】
[0084] プロセス400は、以下で説明されるまたは本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関する、任意の単一の態様、または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0078】
[0085] 第1の追加の態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2である。
【0079】
[0086] 第2の追加の態様では、DCIは、TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない。
【0080】
[0087] 第3の追加の態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットである。
【0081】
[0088] 第4の追加の態様では、DCIは、TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む。
【0082】
[0089] 第5の追加の態様では、第2のインジケーションは、2次セル休止インジケーション、半永続的スケジューリング解放インジケーション、半永続的スケジューリングアクティブ化インジケーション、またはハイブリッド自動再送要求インジケーションのうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
[0090] 第6の追加の態様では、TCIは、DCIのTCIフィールドパラメータの値に基づく。
【0084】
[0091] 第7の追加の態様では、TCIは、DCIの非TCIフィールドパラメータ(non-TCI field parameter)の値に基づく。
【0085】
[0092] 第8の追加の態様では、TCIは、DCIの1つまたは複数のCORESETビームに基づく。
【0086】
[0093] 第9の追加の態様では、DCIは、単一のTCI(single TCI)を示し、TCIは、TCIプールに関連付けられ、プロセス400は、TCIに基づいてTCIプール(TCI pool)に関連付けられた複数のTCIを構成することをさらに含む。
【0087】
[0094] 第10の追加の態様では、DCIは、複数のTCIを示す。
【0088】
[0095] 第11の追加の態様では、DCIは、TCIのセットの識別子(identifier)を示すTCIフィールド(TCI field)を含む。
【0089】
[0096] 第12の追加の態様では、TCIのセットは、共通の属性(common attribute)をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピング(configured grouping)から選択される、TCIの単一の構成済みグルーピング(single configured grouping)またはTCIのグループ(group)である。
【0090】
[0097] 第13の追加の態様では、TCIは、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む。
【0091】
[0098] 第14の追加の態様では、TCIは、DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)に基づく。
【0092】
[0099] 第15の追加の態様では、TCIは、DCIの必須フィールド(mandatory field)に基づく。
【0093】
[0100] 第16の追加の態様では、TCIは、ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス(validation sequence)に基づく。
【0094】
[0101] 第17の追加の態様では、TCIは、非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値に基づく。
【0095】
[0102] 第18の追加の態様では、プロセス400は、能力インジケータを送信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとをさらに含む。
【0096】
[0103] 第19の追加の態様では、TCIに関連付けられた構成済みフィールドは、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在せず、UEは、別のDCI、DCIでない別のインジケータ(another indicator)、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在する別の構成済みフィールド、あるいはデフォルト構成のうちの少なくとも1つに基づいてTCIを決定するように構成される。
【0097】
[0104] 図4はプロセス400の例示的なブロックを示しているが、いくつかの態様では、プロセス400は、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または図4に図示されているものとは別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス400のブロックのうちの2つ以上が並列に実行され得る。
【0098】
[0105] 図5は、たとえば、基地局(BS)によって実施される、例示的なプロセス500を示す図である。プロセス500は、基地局(たとえば、基地局110)がスケジューリングデータなしにビームインジケーションのためにDCIを使用することに関連する動作を実施する一例である。
【0099】
[0106] 図5に示されているように、いくつかの態様では、プロセス500は、DCIフォーマットを有するDCIを送信することを含み得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIは、スケジューリングデータを含まない(ブロック510)。たとえば、基地局は、本明細書で説明されるように、(図7に示されている送信構成要素704を使用することなどによって)DCIフォーマットを有するDCIを送信し得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、DCIは、スケジューリングデータを含まない。いくつかの態様では、基地局は、DCIフォーマットを有するDCIを出力するように構成された第1のインターフェースを含み得る。
【0100】
[0107] 図5に示されているように、いくつかの態様では、プロセス500は、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信制御インジケータ(TCI)に従って通信することを含み得る(ブロック520)。たとえば、基地局は、本明細書で説明されるように、(図7に示されている受信構成要素702または送信構成要素704を使用することなどによって)1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信し得る。いくつかの態様では、基地局は、TCIに従って情報を出力または取得するように構成された第1のインターフェースまたは第2のインターフェースを含み得る。
【0101】
[0108] プロセス500は、以下で説明されるまたは本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関する、任意の単一の態様、または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0102】
[0109] 第1の追加の態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2である。
【0103】
[0110] 第2の追加の態様では、DCIは、TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない。
【0104】
[0111] 第3の追加の態様では、DCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットである。
【0105】
[0112] 第4の追加の態様では、DCIは、TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む。
【0106】
[0113] 第5の追加の態様では、第2のインジケーションは、2次セル休止インジケーション、半永続的スケジューリング解放インジケーション、半永続的スケジューリングアクティブ化インジケーション、またはハイブリッド自動再送要求インジケーションのうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
[0114] 第6の追加の態様では、TCIは、DCIのTCIフィールドパラメータの値に基づく。
【0108】
[0115] 第7の追加の態様では、TCIは、DCIの非TCIフィールドパラメータの値に基づく。
【0109】
[0116] 第8の追加の態様では、TCIは、DCIの1つまたは複数のCORESETビームに基づく。
【0110】
[0117] 第9の追加の態様では、DCIは、単一のTCIを示し、TCIは、TCIプールに関連付けられ、プロセス500は、TCIに基づいてTCIプールに関連付けられた複数のTCIに従って通信することをさらに含む。
【0111】
[0118] 第10の追加の態様では、DCIは、複数のTCIを示す。
【0112】
[0119] 第11の追加の態様では、DCIは、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含む。
【0113】
[0120] 第12の追加の態様では、TCIのセットは、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである。
【0114】
[0121] 第13の追加の態様では、TCIは、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む。
【0115】
[0122] 第14の追加の態様では、TCIは、DCIに関連付けられたRNTIに基づく。
【0116】
[0123] 第15の追加の態様では、TCIは、DCIの必須フィールドに基づく。
【0117】
[0124] 第16の追加の態様では、TCIは、ビームインジケーションのために構成された検証シーケンスに基づく。
【0118】
[0125] 第17の追加の態様では、TCIは、非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値に基づく。
【0119】
[0126] 第18の追加の態様では、プロセス500は、能力インジケータを受信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを含む。
【0120】
[0127] 図5はプロセス500の例示的なブロックを示しているが、いくつかの態様では、プロセス500は、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または図5に図示されているものとは別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス500のブロックのうちの2つ以上が並列に実施され得る。
【0121】
[0128] 図6は、ワイヤレス通信のための例示的な装置600のブロック図である。装置600はUEであり得るか、またはUEは装置600を含み得る。いくつかの態様では、装置600は、(たとえば、1つまたは複数のバスあるいは1つまたは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していることがある、受信構成要素602と送信構成要素604とを含む。示されているように、装置600は、受信構成要素602と送信構成要素604とを使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置606と通信し得る。示されているように、装置600は、例の中でも、決定構成要素608のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0122】
[0129] いくつかの態様では、装置600は、本明細書で説明される1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置600は、例の中でも、図4のプロセス400、図11のプロセス1100など、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、図6に示されている装置600あるいは1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明されたUEの1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図6に示されている1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明された1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0123】
[0130] 受信構成要素602は、装置606から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素602は、受信された通信を装置600の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素602は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置606の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素602は、図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、受信構成要素602は、処理システムの構成要素であり得る。たとえば、「装置600の処理システム」は、装置600の様々な他の構成要素または副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0124】
[0131] 送信構成要素604は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置606に送信し得る。いくつかの態様では、装置606の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置606への送信のために送信構成要素604に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素604は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置606に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素604は、図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素604は、トランシーバ中で受信構成要素602とコロケートされ得る。いくつかの態様では、送信構成要素604は、処理システムの構成要素であり得る。
【0125】
[0132] 装置600の処理システムは、装置600の他の構成要素とインターフェースし得、他の構成要素から受信された情報(入力または信号など)を処理すること、他の構成要素に情報を出力することなどを行い得る。たとえば、装置600のチップまたはモデムは、処理システムと、情報を受信または取得するための受信構成要素602と、情報を出力、送信または提供するための送信構成要素604とを含み得る。いくつかの場合には、受信構成要素602は、チップまたはモデムの処理システムと受信機との間のインターフェースを指し得、したがって、装置600は、情報または信号入力を受信し得、情報は、処理システムにパスされ得る。いくつかの場合には、送信構成要素604は、チップまたはモデムの処理システムと送信機との間のインターフェースを指し得、したがって、装置600は、チップまたはモデムから情報出力を送信し得る。第2のインターフェースがまた、情報または信号入力を取得または受信し得、第1のインターフェースがまた、情報を出力、送信、または提供し得ることを、当業者は容易に認識されよう。
【0126】
[0133] 受信構成要素602は、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信し得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIは、スケジューリングデータを含まない。受信構成要素602または送信構成要素604は、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信制御インジケータ(TCI)に従って通信し得る。決定構成要素608は、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールドに基づいてTCIを決定し得る。送信構成要素604は、能力インジケータを送信し得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まない。受信構成要素602または送信構成要素604は、能力インジケータに従って通信し得る。
【0127】
[0134] 図7は、ワイヤレス通信のための例示的な装置700のブロック図である。装置700は基地局であり得るか、または基地局は装置700を含み得る。いくつかの態様では、装置700は、(たとえば、1つまたは複数のバスあるいは1つまたは複数の他の構成要素を介して)互いと通信していることがある、受信構成要素702と送信構成要素704とを含む。示されているように、装置700は、受信構成要素702と送信構成要素704とを使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置706と通信し得る。示されているように、装置700は、例の中でも、構成構成要素708のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0128】
[0135] いくつかの態様では、装置700は、本明細書で説明される1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置700は、例の中でも、図5のプロセス500、図12のプロセス1200など、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、図7に示されている装置700あるいは1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明された基地局の1つまたは複数の構成要素を含み得る。追加または代替として、図7に示されている1つまたは複数の構成要素は、図2に関して上記で説明された1つまたは複数の構成要素内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0129】
[0136] 受信構成要素702は、装置706から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素702は、受信された通信を装置700の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置706の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、受信構成要素702は、処理システムの構成要素であり得る。たとえば、装置700の処理システムは、装置700の様々な他の構成要素または副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0130】
[0137] 送信構成要素704は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置706に送信し得る。いくつかの態様では、装置706の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置706への送信のために送信構成要素704に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置706に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、図2に関して上記で説明された基地局の、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、トランシーバ中で受信構成要素702とコロケートされ得る。いくつかの態様では、送信構成要素704は、処理システムの構成要素であり得る。たとえば、装置700の処理システムは、装置700の様々な他の構成要素または副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0131】
[0138] 装置700の処理システムは、装置700の他の構成要素とインターフェースし得、他の構成要素から受信された情報(入力または信号など)を処理すること、他の構成要素に情報を出力することなどを行い得る。たとえば、装置700のチップまたはモデムは、処理システムと、情報を受信または取得するための受信構成要素702と、情報を出力、送信または提供するための送信構成要素704とを含み得る。いくつかの場合には、受信構成要素702は、チップまたはモデムの処理システムと受信機との間のインターフェースを指し得、したがって、装置700は、情報または信号入力を受信し得、情報は、処理システムにパスされ得る。いくつかの場合には、送信構成要素704は、チップまたはモデムの処理システムと送信機との間のインターフェースを指し得、したがって、装置700は、チップまたはモデムから情報出力を送信し得る。第2のインターフェースがまた、情報または信号入力を取得または受信し得、第1のインターフェースがまた、情報を出力、送信、または提供し得ることを、当業者は容易に認識されよう。
【0132】
[0139] 送信構成要素704は、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信し得、ここで、DCIは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIは、スケジューリングデータを含まない。受信構成要素702または送信構成要素704は、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信制御インジケータ(TCI)に従って通信し得る。構成構成要素708は、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールドを構成し得る。受信構成要素702は、能力インジケータを受信し得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まない。受信構成要素702または送信構成要素704は、能力インジケータに従って通信し得る。
【0133】
[0140] 図8図10は、本開示の例示的な態様に関連する図である。
【0134】
[0141] 統一されたTCIフレームワークにおいてビームインジケーションを更新するためにDCIをどのように使用すべきかに注目する。統一されたTCIフレームワークは、共通のビームインジケーションタイプを含む。デバイスは、ジョイントダウンリンク(DL)/アップリンク(UL)TCI状態を示すためにDL割当てでDCIフォーマット1_1または1_2を使用することができる。スケジューリングDLデータなしにTCI状態を示すためにDCIを使用すべきかどうかまたはDCIをどのように使用すべきかに注目する。DCIベースのビームインジケーションでは、ビームインジケーションのためのDCIフォーマットのサポートに関して、DL割当てをもつDCIフォーマット1_1/1_2に加えて、以下の代替のうちの少なくとも1つを選択することが考慮される。代替0-追加のDCIフォーマットはサポートされない。DL割当てなしのDCIフォーマット1_1および1_2は、ジョイントTCIならびに別個のDL/UL TCIのために適用可能である。そのような場合、(例の中でも、SPS PDSCH解放に基づく、トリガされたSRSに基づく、SCell休止を示すDCIに基づく)DCI肯定応答機構のためのサポートが構成され得る。(PDSCH受信をスケジュールするためにではなく、SPS PDSCH解放を示すためにではなく、またはSCell休止を示すためにではなく)ビームインジケーションのためにのみ使用されるDCIフォーマット1_1/1_2をどのように識別すべきかという問題は、PDCCHカバレージとスケジューリング機構とに対する影響を考慮して解決され得る。UEは、BSで構成された適用時間が肯定応答(ACK)送信の後であると仮定することができるかどうかが、解決され得る。いくつかの態様は、ジョイントTCIならびに別個のDL/UL TCIのために適用可能な、DL割当てなしの1_1/1_2以外の専用DCIフォーマットを提供する。(例の中でも、SPS PDSCH解放に基づく、トリガされたSRSに基づく、SCell休止を示すDCIに基づく)DCI肯定応答機構のためのサポートが構成され得る。フォーマットが既存のDCIフォーマットに基づく場合、ビームインジケーションのためにのみ使用されるDCIフォーマットをどのように識別すべきかは解決され得る。UEは、gNBで構成された適用時間がACK送信の後であると仮定することができる/仮定するものとなるかどうかが、解決され得る。代替-3 別個のDL/UL TCIのUL専用TCIのためにのみ適用可能な、UL許可を伴うUL関係のDCIフォーマット0_1/0_2。
【0135】
[0142] 統一されたTCIフレームワークにおいてジョイントまたは別個のDL/ULビームインジケーションをサポートするためのビームインジケーションシグナリング媒体上で、デバイスは、アクティブTCI状態からのジョイントまたは別個のDL/ULビームインジケーションを示すために、少なくともUE固有(ユニキャスト)DCIを使用して、レイヤ1(L1)ベースのビームインジケーションをサポートし得る。DCIフォーマット1_1および1_2は、ジョイントビームインジケーションのために再利用され得る。追加のDCIフォーマット(既存のDCIフォーマット0_0、0_1、0_2、1_0、ならびにビームインジケーションに専用の新しいDCIフォーマット)をサポートすることが可能であり得る。
【0136】
[0143] 以下の3つのタイプのTCI状態が考慮される:少なくとも1つのDLチャネル/RS+少なくとも1つのULチャネル/RSのための共通のビームを示すためのジョイントDL/UL共通TCI状態、2つ以上のDLチャネル/RSのための共通のビームを示すための別個のDL共通TCI状態、2つ以上のULチャネル/RSのための共通のビームを示すための別個のUL共通TCI状態。NRのFurther enhanced MIMO(FeMIMO)では、統一されたTCIフレームワーク上で、デバイスは、DL TCIフレームワークに基づいて、およびそれに類似して、DLとULとのためのジョイントTCIをサポートし得る。「TCI」という用語は、QCLまたは空間フィルタを決定するための基準(UE仮定)を提供するための少なくとも1つのソースRSを含むTCI状態を少なくとも含み得る。統一されたTCIフレームワークにおいて、ULとDLとのための別個のビームインジケーションのケースに適応するために、デバイスは、1つはDL用の、および1つはUL用の、2つの別個のTCI状態を利用し得る。別個のDL TCIの場合、M個のTCI中のソース基準信号は、少なくとも、PDSCH上でのUE専用受信のために、およびコンポーネントキャリア(CC)中のCORESETのすべてまたはサブセット上でのUE専用受信のために、QCL情報を提供する。別個のUL TCIの場合、N個のTCI中のソース基準信号は、少なくとも、動的許可/構成された許可ベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のために、およびCC中の専用PUCCHリソースのすべてまたはサブセットのために、共通のUL送信(TX)空間フィルタを決定するための基準を提供する。場合によっては、このUL TX空間フィルタは、アンテナ切替え/コードブックベース/非コードブックベースUL送信のために構成されたリソースセット中のすべてのSRSリソースにも適用され得る。
【0137】
[0144] ビームインジケーションのタイプ:タイプ1-少なくとも1つのDLチャネル/RS+少なくとも1つのULチャネル/RSのための共通のビームを示すためのジョイントDL/UL共通TCI状態、タイプ2-2つ以上のDLチャネル/RSのための共通のビームを示すための別個のDL共通TCI状態、タイプ3-2つ以上のULチャネル/RSのための共通のビームを示すための別個のUL共通TCI状態、タイプ4-単一のDLチャネル/RSのためのビームを示すための別個のDL単一チャネル/RS TCI状態、タイプ5-単一のULチャネル/RSのためのビームを示すための別個のUL単一チャネル/RS TCI状態、タイプ6-単一のULチャネル/RSのためのビームを示すためのUL空間関係情報(SRI)。
【0138】
[0145] 本明細書で説明されるいくつかの態様は、スケジューリングデータなしにTCI状態を示すためにDCIを使用するための、および能力報告のための方法について説明し得る。BSは、DCIがデータ送信をスケジュールしないことをUEに示し得る。UEは、(同じくデータをスケジュールしない)他の目的を対象とするDCIから区別し得る。DCIは、例の中でも、SPS解放/アクティブ化を有効にするか、タイプ3HARQを要求するか、または2次セル休止インジケーションを提供し得る。BSとUEとは、DCIフォーマット1_1および1_2を使用し得る。DCIは、一度に1つの目的のみを示し得る。BSとUEとは、他のDCIフォーマット(DCIフォーマット1_0およびULフォーマット)を使用し得る。DCIは、2つ以上の目的(例の中でも、TCIインジケーションおよび2次セル休止インジケーション)を示すことができる。
【0139】
[0146] 図8は、DCIフォーマットと示された構成との間の関連付けの一例である。
【0140】
[0147] 検証シーケンスは、以下のリソース割振りタイプに依存し得る:resourceAllocation=resourceAllocationType0であり、DCIフォーマット1_1における周波数ドメインリソース割当てフィールドのすべてのビットが0に等しいか、またはresourceAllocation=resourceAllocationType1であり、DCIフォーマット1_1における周波数ドメインリソース割当てフィールドのすべてのビットが1に等しいか、あるいはresourceAllocation=dynamicSwitchであり、DCIフォーマット1_1における周波数ドメインリソース割当てフィールドのすべてのビットが0または1に等しい。
【0141】
[0148] DCI中にTCIフィールドを含んでいることがあるDCIフォーマット1_1、1_2では、tci-PresentInDCIが「有効」として設定された(またはtci-PresentForDCI-Format1-2-r16がCORESETのために構成された)場合、デバイスは、TCI状態IDを示すためにDCIフォーマット1_1または(1_2)のTCIフィールドを使用することができる。他の場合、例の中でも、以下のオプションが可能であり得る。オプション1:UEは、(スケジューリングデータなしで)TCI状態を示すためにTCIフィールドを含んでいないDCIを受信することを予想しない。オプション2:DCIは、TCI状態IDを示すために他のフィールドを含み得る。オプション3:暗黙的方法が使用され得る(示されるビームは、DCIのCORESETビームに基づいて決定される)。複数DCI(mDCI)複数送受信ポイント(mTRP)シナリオでは、示されるビームは、CORESETビームであり、同じCORESETプール識別子(ID)によってスケジュールされるチャネル/RSのために使用され得る。単一DCI(sDCI)mTRPのケースでは、示されるTCI状態は、CORESETビームに基づいて決定され得る(DCIを送るCORESETビームが2つのTCI状態のTCIコードポイントに対応する場合、CORESETビームは、示されたビームであり、DCIを送るCORESETビームが単一TCI状態に対応する場合、CORESET TCI状態を含んでいるTCI状態ペアに対応する最も低いID TCIコードポイントを見つける)。DCIフォーマット1_0またはUL DCIフォーマットの場合、デバイスは、オプションがTCI状態フィールドを含まないので、オプション1~3を使用し得る。UL DCIフォーマットの場合、デバイスは、TCI状態IDを示すために、存在する場合、SRI(またはUL TCI状態)のフィールドを使用することができる。
【0142】
[0149] ビームインジケーションDCIの1つのインスタンスにおいてDL TCI状態とUL TCI状態の両方がシグナリングされ得るかどうかに関するオプションがあり得る。オプション1-1つのDCIは、1つのTCI状態のみを示すことができる。そのような場合、UEは、異なるTCI状態プールにおいて構成され、DCIがUL TCI状態プールまたはDL TCI状態プールなどのどのTCI状態プールを参照しているかを識別するために追加のビットまたは他のシグナリングを使用し得、すべてのTCI状態は、同じプールにおいて構成され得、UEは、TCI状態を示すために他のフィールドならびにTCI状態を使用し得る。オプション2-1つのDCIは、2つ以上のTCI状態を示すことができ、ここで、複数のTCI状態は、1つのDLと1つのULとを含むことができる。オプション2-1-DCIにおいて複数のTCI状態の直接インジケーションがあり得る。そのような場合、DCIは、1つのTCIを示すためにTCIフィールドを使用し、別のTCIを示すために別の未使用フィールド(変調およびコーディング方式(MCS)フィールド)を使用し得る。オプション2-2-TCIペア/セットのIDを示すためにフィールド(TCIフィールド)を使用する。オプション2-2-1-TCI状態のペアリング/グルーピングはBSシグナリングによって構成され、DCIはペアリング/グルーピングのIDを示す。オプション2-2-2-TCIフィールドはインデックスを示し、各プール/グループ中のインデックスに対応するTCI状態が示される。そのような場合、複数のプール/グループがBSによって事前構成され得る。一例として、DCIがTCIフィールドにおいてインデックス「1」を示す場合、(DLおよびUL TCI状態プール中で)「1」とインデックス付けされた両方のTCI状態が示される。
【0143】
[0150] 一度に1つの目的のみを示すことができるDCIの場合、他の目的を示すためのDCIで区別するために、ビームインジケーションDCIは、他の目的(例の中でも、SPS解放/アクティブ化、タイプ3HARQ要求、2次セル(SCell)休止)のためにインジケーション方法から以下のオプションのうちの少なくとも1つを使用し得る:異なるRNTI、異なるDCIフォーマット、検証のために使用される少なくとも1つの異なるフィールド、同じ検証フィールド中の異なる検証シーケンス。
【0144】
[0151] 図9は、RNTIまたはDCIフォーマットとDCIに示された構成との間の関連付けの一例である。図9に関して、ビームインジケーションのための新しいRNTIが定義され得るか、ビームインジケーションのための新しいDCIフォーマットが定義され得るか、またはBSは、他の目的のために使用されないRNTIとDCIフォーマットとの組合せを使用し得る。たとえば、BSは、インジケーションTCI状態に対してC-RNTIまたはMCS-C-RNTIと、フォーマット1_0または1_2(またはUL DCI)フォーマットとを使用し得る。フォーマット1_0または1_2のために、検証シーケンス/フィールドは、任意の可能な組合せであり得る。たとえば、BSは、SPS/ULタイプ2解放フォーマットを再利用し得る。そのような場合、DCIフォーマット1_0のために、BSは、TCI状態IDを示すためにHARQプロセスIDフィールド、または時間ドメインリソース割当て(TDRA)を使用し得る。
【0145】
[0152] 図10は、DCIフィールドにおける検証情報の使用の一例である。たとえば、BSは、DCIフォーマットにおいて必須である(選択的に存在しない)フィールドを使用し得る。必須でない新しい検証フィールドは、他の目的のための情報フィールドのために使用されないことがある。図10に示されているDCIフィールドの追加または代替として、DCI1_1の場合、可能なフィールドは、例の中でも、スケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンド(2ビット)、PUCCHリソースインジケータ(2ビット)、またはSRS要求(3ビット)、を含み、DCI1_2の場合、可能なフィールドは、スケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンド(2ビット)を含む。
【0146】
[0153] いくつかの態様では、DCIが、他の目的のために使用されるのとは検証のために異なるDCIフィールドを使用するとき、UE120などのUEは、ダウンリンク割当てをスケジュールせずにTCI構成を示すために使用される受信DCIを識別し得る。たとえば、受信DCIが、CRCがC-RNTIまたはMCS-C-RNTIによってスクランブルされるDCIフォーマット1_1または1_2を使用するとき、ワンショットHARQ要求が、「0」であるかまたは利用可能でないとき、FDRAフィールド中のビットが、(リソース割振りタイプに基づいて)すべて「1」または「0」であるとき、および他の検証目的によって使用されないフィールド中のビットのとき(スケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンドは、フィールドがすべて「1」であるときなど、構成済みシーケンスに一致する)、UEは、スケジューリングデータなしにDCIがTCI状態を示すことを決定し得る。TCI状態IDは、(tci-PresentInDCIが「有効」として設定された場合、またはtci-PresentForDCI-Format1-2-r16がCORESETのために構成された場合)TCI状態フィールド中に示され得る。代替的に、BSは、TCI状態を示すために例の中でも、MCSフィールド、新規データインジケータ(NDI)フィールド、または冗長バージョン(RV)フィールドのうちの少なくとも1つを使用し得る。
【0147】
[0154] いくつかの態様では、ダウンリンク割当てをスケジュールしないビームインジケーションのためのDCIは、SPSアクティブ化/解放、タイプ3HARQ要求、または2次セル休止インジケーションなどの他のインジケーション目的におけるように、同じDCIフォーマットインジケータ、DCIのCRCビットをスクランブルするために同じタイプのRNTI、あるいは検証のために同じフィールドを使用し得る。そのような場合、ビームインジケーションのための新しい検証シーケンスは、同じ検証フィールドを使用してDCI(ビームインジケーション)の目的を他のインジケーション目的と区別するように定義され得る。たとえば、UEにTCI状態を示すためのDCIは、UEにSPS解放を示すためのDCIのように、同じDCIフォーマット、CRCビットをスクランブルするために同じRNTI、および検証のために同じフィールドを使用し得る。この例では、第1の検証シーケンスは、(検証フィールドのうちの少なくとも1つにおいて)SPS解放を示すための第2の検証シーケンスに対して、TCI状態を示すためのDCIについて別様に定義される。一例として、RVフィールド検証シーケンスは、ビームインジケーション目的のためにはすべて「1」として定義され、SPS解放またはアクティブ化のためにはすべて「0」として定義され得る。このようにして、UEは、受信DCIのRVフィールド中のビットを検査することによって、インジケーション目的を決定することができる。
【0148】
[0155] 別の例では、BSは、CRCをスクランブルするためにCS-RNTIを使用し得、DCIフォーマット1_0、1_1、または1_2を使用し得る。そのようなケースでは、NDIが「0」である場合、および例の中でも、MCSフィールド、RVフィールド、またはFDRAフィールドのうちの少なくとも1つが、SPS解放またはアクティブ化のために使用される構成済みシーケンスとは異なる構成済みシーケンスを使用している(以下のうちの少なくとも1つを定義する:RV=すべて「1」、MCS=すべて「1」、またはFDRAがすべて「0」もしくはすべて「1」以外の構成済みシーケンスを使用しており、MCS、RV、またはFDRAの中の他のフィールドが、SPSと同じシーケンスを使用し得る)場合、UEは、DCIがTCI状態を示すことを決定し得る。DCIは、TCI状態IDを示すために、存在する場合、TCIフィールドを使用し得る。他の場合、DCIは、TCI状態IDを示すために、例の中でも、FDRAフィールド、HARQフィールド、またはアンテナポートフィールドなど、別の予約済みフィールドを使用し得る。いくつかの態様では、ビームインジケーションのための検証シーケンスが、他の目的を示すためのDCIの同じフィールド中に含まれていることがないように、ルールが定義され得る。
【0149】
[0156] 検証目的のために使用されるフィールド、およびTCI状態IDを示すためのフィールドの追加または代替として、(データ送信の割当てをスケジュールすることなしに)ビームインジケーションのために使用されるDCIフォーマットは、1つまたは複数の追加のフィールド中に情報ビットを含み得る。たとえば、DCIフォーマットは、例の中でも、DCIフォーマットインジケータ、TDRA、DCIフォーマットの識別子、キャリアインジケータ、帯域幅パート(BWP)インジケータ、ダウンリンク割当てインデックス(構成された場合)、スケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンド、PUCCHリソースインジケータ、またはPDSCH対HARQフィードバックタイミングインジケータ(存在する場合)のための情報ビットを含むように定義され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のフィールドは、DCIに対してACKの時間リソースまたは周波数リソースを位置特定するための、またはDCIに対してACKを搬送するためのPUCCHの電力制御パラメータのための情報を示すために使用され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のフィールドは、示されたTCI状態に関連するアップリンク送信の電力制御構成など、示されたTCI状態に関する情報を示すために使用され得る。
【0150】
[0157] いくつかの態様では、DCIフォーマットのために定義された、検証または情報のために使用される1つまたは複数のフィールドは、DCIが、データをスケジュールすることなしにビームインジケーションのために使用されるとき、DCIフォーマットのDCIから省略され得る。たとえば、ビームインジケーションのための検証または情報伝達を妨げることなしにDCIから定義済みフィールドの省略を可能にするための、1つまたは複数の評価ルールが定義され得る。いくつかの態様では、検証のためのまたは情報を示すための定義済みフィールドがDCI中に存在しないとき、UEは、TCI状態IDを示すためのDCIを受信することを予期されない。代替的に、定義済みフィールドがDCIフォーマット中に存在しないとき、追加のフィールドが、検証のためにまたは情報を示すために使用され得る。いくつかの態様では、UEは、存在しないフィールドについて、DCIの解釈を可能にするためのビットの予約済みシーケンスを決定し得る。たとえば、RVフィールドは、スケジューリングデータなしにTCI状態を示すためにDCIにおいて検証のために使用され得、RVフィールドは、DCIフォーマット1_2のDCI中に存在しないかまたはそれにおいて構成されないことがある。この例では、UEは、スケジューリングデータなしにTCI状態を示すためにフォーマット1_2でDCIを受信しないように構成され得る。代替的に、RVフィールドがRVフィールド中に存在しないとき、UEは、フィールド中の「0」など、あらかじめ定義されたシーケンスを仮定するように構成され得る。代替的に、UEが検証のために代替フィールド(MCSフィールドなど)を使用することができるように、ルールが定義され得る。同様のルールは、TCI状態情報または追加の情報を示すために使用される他のフィールドがDCI中に存在しないケースにおいて適用され得る。たとえば、構成済みフィールドがDCIに含まれない場合、UEは、検証のために構成済みの代替フィールドを使用し得る。追加または代替として、UEは、検証のために構成済みのデフォルトシーケンスを使用し得る。追加または代替として、UEは、別のDCIを使用し得る。
【0151】
[0158] いくつかのBSとUEとは、一度に2つ以上の目的のインジケーション(例の中でも、TCIインジケーション、およびSPSアクティブ化/解放、タイプ3HARQ要求、SCell休止インジケーションのうちの少なくとも1つ)をサポートしないことがある。そのような場合、UEは、TCI状態ならびに他の目的を示すためのDCIを受信することを予想しない。本明細書のいくつかの態様は、例の中でも、TCI状態と、SPSアクティブ化/解放、タイプ3HARQ、SCell休止の1つのうちの少なくとも1つとを示すために単一のDCIを使用することを可能にする。BSとUEとは、DCIが複数の目的を示すことを示すためのDCIにおける単一の目的のケースとは、検証フィールドおよびシーケンスの異なる組合せを使用し得る。
【0152】
[0159] 一態様では、DCIフォーマットは、TCI状態と、SPSアクティブ化または解放とを示すように定義され得る。たとえば、BSは、DCIフォーマット1_0、1_1、または1_2に関連してCS-RNTIを使用し得る。そのような場合、NDIフィールドとRVフィールドとがすべて「0」である場合、およびMCSフィールドが、TCIインジケーションのみ(またはSPS/UL解放/アクティブ化のみ)のために使用されるインデックスとは異なる初期TXのための構成済みの予約済みインデックスである場合、UEは、DCIがTCI状態とSPS解放/アクティブ化とを示すことを決定し得る。そのような場合、DCIは、TCI状態IDを示すために、存在する場合、TCIフィールドを使用し得る。他の場合、DCIは、TCI状態IDを示すためにFDRAフィールドを使用し得る。DCIは、SPS解放/アクティブ化の構成を示すためにHARQプロセスIDフィールドを使用し得る。
【0153】
[0160] CRCがC-RNTIまたは変調およびコーディング方式(MCS)固有C-RNTI(MCS-C-RNTI)によってスクランブルされるDCIフォーマット1_1を使用するとき、ならびにワンショットHARQ要求フィールドが「1」に設定されたとき、FDRAフィールドがリソース割振りタイプに基づいて「1」または「0」に設定されたとき、ならびにスケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンドが、TCIのみを示すケースにおいて使用されるシーケンスとは異なる構成済みシーケンスに一致したとき、UEは、DCIがTCI状態を示し、スケジューリングデータなしにタイプ3HARQを要求することを決定し得る。そのようなケースでは、TCI状態IDは、tci-PresentInDCIが「有効」として設定された(またはtci-PresentForDCI-Format1-2-r16がCORESETのために構成された)場合、TCI状態フィールド中に示される。そうでないケースでは、DCIは、TCI状態を示すために例の中でも、MCSフィールド、NDIフィールド、またはRVフィールドのうちの少なくとも1つを使用し得る。
【0154】
[0161] CRCがC-RNTIまたはMCS-C-RNTIによってスクランブルされるDCIフォーマット1_1を使用するとき、ワンショットHARQ要求フィールドが存在しないかまたは「0」に設定されたとき、FDRAフィールドが(リソース割振りタイプに基づいて)「1」または「0」であるとき、およびスケジュールされたPUCCHのためのTPCコマンドが、TCIのみを示すケースにおいて使用されるシーケンスとは異なる構成済みシーケンスに一致したとき、UEは、DCIがTCI状態を示し、スケジューリングデータなしにタイプ3HARQを要求することを決定し得る。そのようなケースでは、TCI状態IDは、tci-PresentInDCIが「有効」として設定された(またはtci-PresentForDCI-Format1-2-r16がCORESETのために構成された)場合、TCI状態フィールド中に示される。そうでないケースでは、DCIは、TCI状態を示すために例の中でも、PUCCHリソースインジケータまたはSRS要求のうちの少なくとも1つを使用し得る。DCIは、SCell休止ビットマップを示すために図10に示されているのと同じフィールドを使用し得る。
【0155】
[0162] 図11は、たとえば装置によって実施される、例示的なプロセス1100を示す図である。プロセス1100は、UE(たとえば、UE120)が、スケジューリングデータなしにビームインジケーションのためのDCIの能力インジケーションに関連する動作を実施する一例である。
【0156】
[0163] 図11に示されているように、いくつかの態様では、プロセス1100は、能力インジケータを送信することを含み得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられる(ブロック1110)。たとえば、UEは、本明細書で説明されるように、(図6に示されている送信構成要素604を使用することなどによって)能力インジケータを送信し得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まない。いくつかの態様では、UEは、能力インジケータを出力するように構成された第1のインターフェースを含み得る。
【0157】
[0164] 図11にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス1100は、能力インジケータに従って通信することを含み得る(ブロック1120)。たとえば、UEは、本明細書で説明されるように、(図6に示されている受信構成要素602または送信構成要素604を使用することなどによって)能力インジケータに従って通信し得る。いくつかの態様では、UEは、能力インジケータに従って通信を取得または出力するように構成された第1のインターフェースまたは第2のインターフェースを含み得る。
【0158】
[0165] プロセス1100は、以下で説明されるまたは本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関する、任意の単一の態様、または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0159】
[0166] 第1の追加の態様では、1つまたは複数の構成済みフィールドは、TCIに関連付けられる。
【0160】
[0167] 第2の追加の態様では、能力インジケータは、DCIフォーマットを有するDCIのためのUEサポートを識別する。
【0161】
[0168] 第3の追加の態様では、プロセス1100は、DCIフォーマットを有するDCIを受信することを含み、能力インジケータに従って通信することは、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することを含む。
【0162】
[0169] 第4の追加の態様では、能力インジケータは、アップリンク制御情報(UCI:uplink control information)メッセージの随意のフィールド(optional field)に含まれる。
【0163】
[0170] 第5の追加の態様では、能力インジケータは、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである。
【0164】
[0171] 第6の追加の態様では、能力インジケータは、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである。
【0165】
[0172] 第7の追加の態様では、プロセス1100は、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを送信することを含み、能力インジケータに従って通信することは、第1の能力インジケータと第2の能力インジケータとに従って通信することを含む。
【0166】
[0173] 図11はプロセス1100の例示的なブロックを示しているが、いくつかの態様では、プロセス1100は、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または図11に図示されているものとは別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1100のブロックのうちの2つ以上が並列に実施され得る。
【0167】
[0174] 図12は、たとえば装置によって実施される、例示的なプロセス1200を示す図である。プロセス1200は、基地局(たとえば、基地局110)が、スケジューリングデータなしにビームインジケーションのためのDCIの能力インジケーションに関連する動作を実施する一例である。
【0168】
[0175] 図12に示されているように、いくつかの態様では、プロセス1200は、能力インジケータを受信することを含み得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられる(ブロック1210)。たとえば、基地局は、本明細書で説明されるように、(図7に示されている受信構成要素702を使用することなどによって)能力インジケータを受信し得、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットは、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットは、スケジューリングデータを含まない。いくつかの態様では、BSは、能力インジケータを取得するように構成された第1のインターフェースを含み得る。
【0169】
[0176] 図12にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス1200は、能力インジケータに従って通信することを含み得る(ブロック1220)。たとえば、基地局は、本明細書で説明されるように、(図7に示されている受信構成要素702または送信構成要素704を使用することなどによって)能力インジケータに従って通信し得る。いくつかの態様では、BSは、能力インジケータに従って通信を出力または取得するように構成された第1のインターフェースまたは第2のインターフェースを含み得る。
【0170】
[0177] プロセス1200は、以下で説明されるまたは本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関する、任意の単一の態様、または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0171】
[0178] 第1の追加の態様では、1つまたは複数の構成済みフィールドは、TCIに関連付けられる。
【0172】
[0179] 第2の追加の態様では、能力インジケータは、DCIフォーマットを有するDCIのためのUEサポートを識別する。
【0173】
[0180] 第3の追加の態様では、プロセス1200は、DCIフォーマットを有するDCIを送信することを含み、能力インジケータに従って通信することは、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することを含む。
【0174】
[0181] 第4の追加の態様では、能力インジケータは、UCIメッセージの随意のフィールドに含まれる。
【0175】
[0182] 第5の追加の態様では、能力インジケータは、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである。
【0176】
[0183] 第6の追加の態様では、能力インジケータは、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである。
【0177】
[0184] 第7の追加の態様では、プロセス1200は、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを受信することを含み、能力インジケータに従って通信することは、第1の能力インジケータと第2の能力インジケータとに従って通信することを含む。
【0178】
[0185] 図12はプロセス1200の例示的なブロックを示しているが、いくつかの態様では、プロセス1200は、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または図12に図示されているものとは別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つ以上が並列に実施され得る。
【0179】
[0186] 図13は、本開示による、スケジューリングデータなしでのビームインジケーションのためのDCIフォーマットの使用のための能力インジケーションに関連する一例1300を示す図である。図13に示されているように、基地局110とUE120とは、互いに通信し得る。
【0180】
[0187] 参照番号1305によって示されるように、UE120は、基地局110に能力インジケーションを送信し得る。たとえば、UE120は、UE120がスケジューリングデータなしにビームインジケーションのためのDCIフォーマットをサポートするかどうかを示すUCIを送信し得る。この場合、UCIは、例の中でも、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2、など、1つまたは複数のDCIフォーマットのサポートを示すための随意のフィールドを含み得る。いくつかの態様では、UE120は、単一のUE能力インジケーションを送信し得る。たとえば、UE120は、UE120がダウンリンク割当てを用いるビームインジケーションDCIまたはダウンリンク割当てを用いないビームインジケーションDCIの両方をサポートするかどうかを示すために単一のフィールドをもつUCIを送信し得る。代替的に、UE120は、UE120がダウンリンク割当てを用いるビームインジケーションDCIをサポートするかどうかの第1の能力インジケーション、およびUE120がダウンリンク割当てを用いないビームインジケーションDCIをサポートするかどうかの第2の能力インジケーションなど、複数の能力インジケーションを送信し得る。
【0181】
[0188] 参照番号1310によって示されるように、基地局110はDCIを送信し得、UE120はそれを受信し得る。たとえば、UE120は、UE120がダウンリンク割当てを用いないビームインジケーションDCIをサポートすることを示すための能力インジケーションをUE120が提供することに基づいて、ダウンリンクデータをスケジュールしないビームインジケーションDCIを受信し得る。この場合、ビームインジケーションDCIは、例の中でも、TCIを示すために1つまたは複数の構成済みフィールドを含む、DCIフォーマット1_1、DCIフォーマット1_2、DCIフォーマット1_0、アップリンクフォーマットDCIであり得る。追加または代替として、ビームインジケーションDCIは、TCIに加えて、2次セル休止インジケーションなどの別のインジケーションのための1つまたは複数の構成済みフィールドを含み得る。
【0182】
[0189] 参照番号1315によって示されるように、UE120は、DCIに基づいて通信構成を決定し得る。たとえば、UE120は、基地局110と通信する際に使用すべきTCIを決定し得る。いくつかの態様では、UE120は、DCIが、通信構成を決定するためのTCIフィールドを含むと決定し得る。たとえば、UE120は、TCIのインジケーションがDCIに含まれるかどうかを示すフィールドを識別するために、DCIをパースし得る。追加または代替として、UE120は、RNTI、DCIフォーマット、検証フィールド、または検証シーケンスに基づいて、DCIがTCIフィールドを含むと決定し得る。TCIフィールドがDCI中に存在しないとき、UE120は、他の情報に基づいてTCIを決定し得る。たとえば、UE120は、DCI中の別のフィールド、DCIのCORESETビーム、またはデフォルト構成に基づいて、TCIがDCIに含まれると決定し得る。別の例では、フィールドが存在しないとき、UE120は、DCIがTCI状態を示さないと決定し得る。
【0183】
[0190] いくつかの態様では、UE120は、DCIに基づいて複数のTCI状態を識別し得る。たとえば、UE120は、TCIプール内で単一のTCIを識別するDCIを受信し得、UE120は、TCIをTCIプールに適用し得る。この場合、TCIプールは、アップリンクTCIプールまたはダウンリンクTCIプールを含み得る。別の例では、UE120は、アップリンクTCIおよびダウンリンクTCIなど、複数のTCIを識別するDCIを受信し得る。この場合、DCIは、複数のTCIの明示的インジケータ(たとえば、TCIフィールド中の第1のTCIの第1のインジケータ、およびMCSフィールドなどの別のフィールド中の第2のTCIの第2のインジケータ)を含み得る。代替的に、DCIは、UE120が複数のTCIをそれから導出し得る識別子(たとえば、UE120が、インデックス値に対応する複数のTCIを識別するためにそれでテーブルルックアップを実施し得るインデックス値)を含み得る。この場合、テーブルルックアップをそれから実施すべきテーブル(または別のデータ構造もしくはプール)は、基地局110から受信されるシグナリングで構成され得る。
【0184】
[0191] 参照番号1320によって示されるように、UE120は、通信構成に従って基地局110と通信し得る。たとえば、UE120は、DCIから識別されたTCIを使用して、(アップリンク上で)基地局110にシグナリングを送信するか、または(ダウンリンク上で)基地局110からシグナリングを受信し得る。いくつかの態様では、UE120は、サイドリンクなどの通信構成に従って別のリンク上で通信し得る。
【0185】
[0192] 以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
【0186】
[0193] 態様1:UEの装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、DCIフォーマットを有するDCIを受信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを含む、方法。
【0187】
[0194] 態様2:DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2である、態様1の方法。
【0188】
[0195] 態様3:DCIが、TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、態様2の方法。
【0189】
[0196] 態様4:DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットである、態様1の方法。
【0190】
[0197] 態様5:DCIが、TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、態様1~4の方法。
【0191】
[0198] 態様6:第2のインジケーションが、2次セル休止インジケーション、半永続的スケジューリング解放インジケーション、半永続的スケジューリングアクティブ化インジケーション、またはハイブリッド自動再送要求インジケーションのうちの少なくとも1つを含む、態様5の方法。
【0192】
[0199] 態様7:TCIが、DCIのTCIフィールドパラメータの値に基づく、態様1~6のいずれかの方法。
【0193】
[0200] 態様8:TCIが、DCIの非TCIフィールドパラメータの値に基づく、態様1~7のいずれかの方法。
【0194】
[0201] 態様9:TCIが、DCIの1つまたは複数のCORESETビームに基づく、態様1~8のいずれかの方法。
【0195】
[0202] 態様10:DCIが、単一のTCIを示し、TCIが、TCIプールに関連付けられ、TCIに基づいてTCIプールに関連付けられた複数のTCIを構成することをさらに含む、態様1~9のいずれかの方法。
【0196】
[0203] 態様11:DCIが、複数のTCIを示す、態様1~9のいずれかの方法。
【0197】
[0204] 態様12:DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含む、態様1~11のいずれかの方法。
【0198】
[0205] 態様13:TCIのセットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、態様12の方法。
【0199】
[0206] 態様14:TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、態様1~13のいずれかの方法。
【0200】
[0207] 態様15:TCIが、DCIに関連付けられたRNTIに基づく、態様1~14のいずれかの方法。
【0201】
[0208] 態様16:TCIが、DCIの必須フィールドに基づく、態様1~15のいずれかの方法。
【0202】
[0209] 態様17:TCIが、ビームインジケーションのために構成された検証シーケンスに基づく、態様1~16のいずれかの方法。
【0203】
[0210] 態様18:TCIが、非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値に基づく、態様1~16のいずれかの方法。
【0204】
[0211] 態様19:TCIに関連付けられた構成済みフィールドが、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在せず、UEが、別のDCI、DCIでない別のインジケータ、DCIの1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在する別の構成済みフィールド、デフォルト構成のうちの少なくとも1つに基づいてTCIを決定するように構成された、態様1~18のいずれかの方法。
【0205】
[0212] 態様20:基地局によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、DCIフォーマットを有するDCIを送信することと、ここで、DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIが、スケジューリングデータを含まない、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することとを含む、方法。
【0206】
[0213] 態様21:DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2である、態様20の方法。
【0207】
[0214] 態様22:DCIが、TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、態様21の方法。
【0208】
[0215] 態様23:DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットである、態様20の方法。
【0209】
[0216] 態様24:DCIが、TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、態様23の方法。
【0210】
[0217] 態様25:第2のインジケーションが、2次セル休止インジケーション、半永続的スケジューリング解放インジケーション、半永続的スケジューリングアクティブ化インジケーション、またはハイブリッド自動再送要求インジケーションのうちの少なくとも1つを含む、態様24の方法。
【0211】
[0218] 態様26:TCIが、DCIのTCIフィールドパラメータの値に基づく、態様20~25のいずれかの方法。
【0212】
[0219] 態様27:TCIが、DCIの非TCIフィールドパラメータの値に基づく、態様20~26のいずれかの方法。
【0213】
[0220] 態様28:TCIが、DCIの1つまたは複数のCORESETビームに基づく、態様20~27のいずれかの方法。
【0214】
[0221] 態様29:DCIが、単一のTCIを示し、TCIが、TCIプールに関連付けられ、TCIに基づいてTCIプールに関連付けられた複数のTCIに従って通信することをさらに含む、態様20~28のいずれかの方法。
【0215】
[0222] 態様30:DCIが、複数のTCIを示す、態様20~28のいずれかの方法。
【0216】
[0223] 態様31:DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含む、態様20~30のいずれかの方法。
【0217】
[0224] 態様32:TCIのセットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、態様30の方法。
【0218】
[0225] 態様33:TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、態様20~32のいずれかの方法。
【0219】
[0226] 態様34:TCIが、DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づく、態様20~33のいずれかの方法。
【0220】
[0227] 態様35:TCIが、DCIの必須フィールドに基づく、態様20~34のいずれかの方法。
【0221】
[0228] 態様36:TCIが、ビームインジケーションのために構成された検証シーケンスに基づく、態様20~35のいずれかの方法。
【0222】
[0229] 態様37:TCIが、非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値に基づく、態様20~36のいずれかの方法。
【0223】
[0230] 態様38:UEの装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、能力インジケータを送信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを含む、方法。
【0224】
[0231] 態様39:1つまたは複数の構成済みフィールドが、TCIに関連付けられる、態様38の方法。
【0225】
[0232] 態様40:能力インジケータが、DCIフォーマットを有するDCIのためのUEサポートを識別する、態様38~39のいずれかの方法。
【0226】
[0233] 態様41:DCIフォーマットを有するDCIを受信することをさらに含み、能力インジケータに従って通信することが、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することを含む、態様40の方法。
【0227】
[0234] 態様42:能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、態様38~41のいずれかの方法。
【0228】
[0235] 態様43:能力インジケータが、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、態様38~42のいずれかの方法。
【0229】
[0236] 態様44:能力インジケータが、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、態様38~43のいずれかの方法。
【0230】
[0237] 態様45:スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを送信することをさらに含み、能力インジケータに従って通信することが、第1の能力インジケータと第2の能力インジケータとに従って通信することを含む、態様44の方法。
【0231】
[0238] 態様46:BSの装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、能力インジケータを受信することと、ここで、能力インジケータは、UEが、DCIフォーマットを有するダウンリンクDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここで、DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここで、DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、能力インジケータに従って通信することとを含む、方法。
【0232】
[0239] 態様47:1つまたは複数の構成済みフィールドが、TCIに関連付けられる、態様46の方法。
【0233】
[0240] 態様48:能力インジケータが、DCIフォーマットを有するDCIのためのUEサポートを識別する、態様46~47のいずれかの方法。
【0234】
[0241] 態様49:DCIフォーマットを有するDCIを送信することをさらに含み、能力インジケータに従って通信することが、1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられたTCIに従って通信することを含む、態様48の方法。
【0235】
[0242] 態様50:能力インジケータが、UCIメッセージの随意のフィールドに含まれる、態様46~49のいずれかの方法。
【0236】
[0243] 態様51:能力インジケータが、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、態様46~50のいずれかの方法。
【0237】
[0244] 態様52:能力インジケータが、スケジューリングデータを含まないDCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、態様46~51のいずれかの方法。
【0238】
[0245] 態様53:スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを受信することをさらに含み、能力インジケータに従って通信することが、第1の能力インジケータと第2の能力インジケータとに従って通信することを含む、態様34の方法。
【0239】
[0246] 態様54:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み、命令が、態様1~19のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0240】
[0247] 態様55:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとが、態様1~19のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0241】
[0248] 態様56:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~19のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0242】
[0249] 態様57:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1~19のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0243】
[0250] 態様58:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様1~19のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実施させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0244】
[0251] 態様59:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み、命令が、態様20~37のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0245】
[0252] 態様60:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとが、態様20~37のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0246】
[0253] 態様61:ワイヤレス通信のための装置であって、態様20~37のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0247】
[0254] 態様62:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様20~37のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0248】
[0255] 態様63:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様20~37のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実施させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0249】
[0256] 態様64:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み、命令が、態様38~45のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0250】
[0257] 態様65:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとが、態様38~45のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0251】
[0258] 態様66:ワイヤレス通信のための装置であって、態様38~45のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0252】
[0259] 態様67:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様38~45のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0253】
[0260] 態様68:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様38~45のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実施させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0254】
[0261] 態様69:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み、命令が、態様46~53のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実施させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0255】
[0262] 態様70:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリと、1つまたは複数のプロセッサとが、態様46~53のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0256】
[0263] 態様71:ワイヤレス通信のための装置であって、態様46~53のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0257】
[0264] 態様72:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様46~53のうちの1つまたは複数の態様の方法を実施するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0258】
[0265] 態様73:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様46~53のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実施させる1つまたは複数の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0259】
[0266] 上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0260】
[0267] 本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものである。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装される。本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するように広く解釈されるものである。本明細書で使用されるしきい値を満たすことは、例の中でも、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、あるいはしきい値に等しくないことを指すことがある。本明細書で使用される項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cを包含するものである。
【0261】
[0268] また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」に関して参照される1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関係する項目、無関係の項目、または関係する項目と無関係の項目の組合せ)を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。ただ1つの項目が意図される場合、「ただ1つ(only one)」という句または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」という用語および同様の用語は、オープンエンド用語であるものである。さらに、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときに包括的であるものであり、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちのただ1つ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)「および/または(and/or)」と互換的に使用され得る。
【0262】
[0269] 本明細書で開示された態様に関して説明される様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアの互換性は、概して機能に関して説明され、上記で説明された様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびプロセスにおいて示された。そのような機能がハードウェアで実装されるのかソフトウェアで実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0263】
[0270] 本明細書で開示される態様に関して説明される様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用される、ハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチップまたはマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明される機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、あるいは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。いくつかの態様では、特定のプロセスおよび方法は、所与の機能に固有である回路によって実施され得る。
【0264】
[0271] 1つまたは複数の態様では、説明される機能は、本明細書で開示される構造を含むハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、およびそれらの上記構造の構造的等価物において、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。本明細書で説明される主題の態様はまた、データ処理装置が実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ記憶媒体上に符号化された(コンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールなどの)1つまたは複数のコンピュータプログラムとして実装され得る。
【0265】
[0272] ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。本明細書で開示される方法またはアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実装され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上述の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。さらに、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上のコードおよび命令の1つまたは任意の組合せ、あるいはそのセットとして存在し得る。
【0266】
[0273] 本開示で説明される態様への様々な修正は当業者には容易に明らかであり得、本明細書で定義された一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、本開示と、本明細書で開示された原理および新規の特徴とに一致する、最も広い範囲を与えられるべきである。
【0267】
[0274] さらに、「上側」および「下側」という用語は、図の説明を簡単にするために時々使用され、適切に配向されたページ上の図の配向に対応する相対位置を示し、実装された任意のデバイスの適切な配向を反映しないことがあることを、当業者は容易に諒解されよう。
【0268】
[0275] また、別個の態様に関して本明細書で説明されるいくつかの特徴は、単一の態様において組合せで実装され得る。また、逆に、単一の態様に関して説明される様々な特徴は、複数の態様において別個に、あるいは任意の好適な部分組合せで実装され得る。その上、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、初めにそのように請求されることさえあるが、請求される組合せからの1つまたは複数の特徴は、いくつかの場合にはその組合せから削除され得、請求される組合せは、部分組合せ、または部分組合せの変形形態を対象とし得る。
【0269】
[0276] 同様に、動作は特定の順序で図面に図示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序でまたは順番に実施されることを、あるいはすべての図示の動作が実施されることを必要とするものとして理解されるべきではない。さらに、図面は、流れ図の形態でもう1つの例示的なプロセスを概略的に図示し得る。ただし、図示されていない他の動作は、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作は、図示の動作のうちのいずれかの前に、後に、同時に、またはそれらの間に、実施され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明される態様における様々なシステム構成要素の分離は、すべての態様においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明されたプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品において互いに一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の態様が以下の特許請求の範囲の範囲内に入る。いくつかの場合には、特許請求の範囲に記載の行為は、異なる順序で実施され、依然として望ましい結果を達成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記TCIに関連付けられた構成済みフィールドが、前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在せず、前記UEが、
別のDCI、
DCIでない別のインジケータ、
前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在する別の構成済みフィールド、あるいは
デフォルト構成
のうちの少なくとも1つに基づいて前記TCIを決定するように構成された、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
【請求項12】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを送信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、前記UEが、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
【請求項21】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを受信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、ユーザ機器(UE)が、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
【請求項29】
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、請求項34に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0269
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0269】
[0276] 同様に、動作は特定の順序で図面に図示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示される特定の順序でまたは順番に実施されることを、あるいはすべての図示の動作が実施されることを必要とするものとして理解されるべきではない。さらに、図面は、流れ図の形態でもう1つの例示的なプロセスを概略的に図示し得る。ただし、図示されていない他の動作は、概略的に示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つまたは複数の追加の動作は、図示の動作のうちのいずれかの前に、後に、同時に、またはそれらの間に、実施され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。その上、上記で説明される態様における様々なシステム構成要素の分離は、すべての態様においてそのような分離を必要とするものとして理解されるべきでなく、説明されたプログラム構成要素およびシステムは、概して、単一のソフトウェア製品において互いに一体化されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされ得ることを理解されたい。さらに、他の態様が以下の特許請求の範囲の範囲内に入る。いくつかの場合には、特許請求の範囲に記載の行為は、異なる順序で実施され、依然として望ましい結果を達成することができる。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
[C2]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、C1に記載の方法。
[C3]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、C1に記載の方法。
[C4]
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、C3に記載の方法。
[C5]
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、C1に記載の方法。
[C6]
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、C1に記載の方法。
[C7]
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、C1に記載の方法。
[C8]
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、C1に記載の方法。
[C9]
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、C1に記載の方法。
[C10]
前記TCIに関連付けられた構成済みフィールドが、前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在せず、前記UEが、
別のDCI、
DCIでない別のインジケータ、
前記DCIの前記1つまたは複数の構成済みフィールド中に存在する別の構成済みフィールド、あるいは
デフォルト構成
のうちの少なくとも1つに基づいて前記TCIを決定するように構成された、C1に記載の方法。
[C11]
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を備える、方法。
[C12]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、C11に記載の方法。
[C13]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、C11に記載の方法。
[C14]
前記第2のインジケーションが、
2次セル(SCell)休止インジケーション、
半永続的スケジューリング(SPS)解放インジケーション、
SPSアクティブ化インジケーション、または
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、C13に記載の方法。
[C15]
前記TCIが、前記DCIのTCIフィールドパラメータの値、前記DCIの非TCIフィールドパラメータの値、あるいは前記DCIの1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)ビームに基づく、C11に記載の方法。
[C16]
前記DCIが、複数のTCI、または前記複数のTCIをそれから構成すべきTCIプールに関連付けられた単一のTCIを示す、C11に記載の方法。
[C17]
前記DCIが、TCIのセットの識別子を示すTCIフィールドを含み、TCIの前記セットが、共通の属性をもつ、TCIの複数の構成済みグルーピングから選択される、TCIの単一の構成済みグルーピングまたはTCIのグループである、C11に記載の方法。
[C18]
前記TCIが、ダウンリンクTCIと、アップリンクTCIとを含む、C11に記載の方法。
[C19]
前記TCIが、
前記DCIに関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、
前記DCIの必須フィールド、
ビームインジケーションのために構成された検証シーケンス、または
非TCI構成に関連付けられた検証シーケンスの値
のうちの少なくとも1つに基づく、C11に記載の方法。
[C20]
ユーザ機器(UE)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを送信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、前記UEが、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
[C21]
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、C20に記載の方法。
[C22]
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、C20に記載の方法。
[C23]
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、C22に記載の方法。
[C24]
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、C20に記載の方法。
[C25]
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、C20に記載の方法。
[C26]
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、C20に記載の方法。
[C27]
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、C26に記載の方法。
[C28]
基地局(BS)の装置によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
能力インジケータを受信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、ユーザ機器(UE)が、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を備える、方法。
[C29]
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、C28に記載の方法。
[C30]
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、C28に記載の方法。
[C31]
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを送信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信すること
を備える、C30に記載の方法。
[C32]
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、C28に記載の方法。
[C33]
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットと、スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットとのためのサポートを示す単一の能力インジケータである、C28に記載の方法。
[C34]
前記能力インジケータが、スケジューリングデータを含まない前記DCIフォーマットのためのサポートを示す第1の能力インジケータである、C28に記載の方法。
[C35]
スケジューリングデータを含む別のDCIフォーマットのためのサポートを示す第2の能力インジケータを受信すること
をさらに備え、前記能力インジケータに従って通信することが、
前記第1の能力インジケータと前記第2の能力インジケータとに従って通信すること
を備える、C34に記載の方法。
[C36]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを受信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を行うように構成された、装置。
[C37]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、C36に記載の装置。
[C38]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、C36に記載の装置。
[C39]
基地局(BS)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIを送信することと、ここにおいて、前記DCIが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIが、スケジューリングデータを含まない、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信することと
を行うように構成された、装置。
[C40]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_1またはDCIフォーマット1_2であり、前記DCIが、前記TCIのインジケーションを含み、別のタイプのインジケーションを含まない、C39に記載の装置。
[C41]
前記DCIフォーマットが、DCIフォーマット1_0またはアップリンクDCIフォーマットであり、前記DCIが、前記TCIの第1のインジケーションと、別の設定の第2のインジケーションとを含む、C39に記載の装置。
[C42]
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
能力インジケータを送信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、前記UEが、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を行うように構成された、装置。
[C43]
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、C42に記載の装置。
[C44]
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、C42に記載の装置。
[C45]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを受信する
ようにさらに構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記能力インジケータに従って通信するために、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信する
ように構成された、C44に記載の装置。
[C46]
前記能力インジケータが、アップリンク制御情報(UCI)メッセージの随意のフィールドに含まれる、C42に記載の装置。
[C47]
基地局(BS)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
能力インジケータを受信することと、ここにおいて、前記能力インジケータは、ユーザ機器(UE)が、ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを有するDCIをサポートするかどうかに関連付けられ、ここにおいて、前記DCIフォーマットが、1つまたは複数の構成済みフィールドを含み、およびここにおいて、前記DCIフォーマットが、スケジューリングデータを含まない、
前記能力インジケータに従って通信することと
を行うように構成された、装置。
[C48]
前記1つまたは複数の構成済みフィールドが、送信構成インジケータ(TCI)に関連付けられる、C47に記載の装置。
[C49]
前記能力インジケータが、前記DCIフォーマットを有する前記DCIのためのUEサポートを識別する、C47に記載の装置。
[C50]
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記DCIフォーマットを有する前記DCIを送信する
ようにさらに構成され、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記能力インジケータに従って通信するために、
前記1つまたは複数の構成済みフィールドに関連付けられた送信構成インジケータ(TCI)に従って通信する
ように構成された、C49に記載の装置。
【国際調査報告】