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特表2024-508942流体注入のためのシステム、装置、及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】流体注入のためのシステム、装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/142 20060101AFI20240220BHJP
   A61M 5/14 20060101ALI20240220BHJP
   A61M 5/145 20060101ALI20240220BHJP
   A61M 5/168 20060101ALI20240220BHJP
   A61M 5/44 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
A61M5/142 500
A61M5/14 584
A61M5/145 506
A61M5/168 502
A61M5/44 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554063
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 US2022019381
(87)【国際公開番号】W WO2022192285
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】63/158,309
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/291,090
(32)【優先日】2021-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517295861
【氏名又は名称】410 メディカル,インク.
【氏名又は名称原語表記】410 MEDICAL,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レーン,アンドリュー ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ロバートソン,ガレン シー.
(72)【発明者】
【氏名】カールセン,サバンナ ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ティックマイヤー,ロバート ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】オルトマンズ,ルーク ディー.
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD12
4C066EE18
4C066FF04
4C066HH07
4C066LL04
4C066LL09
4C066QQ25
4C066QQ85
4C066QQ92
(57)【要約】
いくつかの実施形態では、システムは、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリを含むことができる。流体送達アセンブリは、駆動アセンブリに解放可能に機械的に、かつ任意選択で電気的に結合されるように構成されている。流体送達アセンブリが駆動アセンブリに解放可能に結合されるときに、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリからの(例えば、患者への)流体の送達を制御することができる。例えば、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリに解放可能に結合されて、流体送達アセンブリからの流体の送達を制御して、流体送達アセンブリからの連続的(例えば、非拍動性)流体流動を提供することができる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ポンプと、第1の電気接続部と、第2の電気接続部と、流体入口チューブ類と、流体出口チューブ類とを含む流体送達アセンブリと、
前記流体送達アセンブリの前記第1の電気接続部に可逆的に結合されるように構成された電気接続部を含む駆動アセンブリと、を備え、
前記流体入口チューブ類は、前記流体ポンプに結合され、かつ流体源に結合されるように構成され、
前記流体出口チューブ類は、前記流体ポンプに結合され、かつ患者に結合されるように構成され、
前記第2の電気接続部は、外部電力貯蔵構成要素に可逆的に結合されるように構成され、
前記駆動アセンブリは、前記流体送達アセンブリの前記第1の電気接続部及び前記駆動アセンブリの前記電気接続部を介して前記外部電力貯蔵構成要素から受信した電力に基づいて動作して、流体が前記流体入口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリ内に引き込まれ、かつ前記流体出口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリから送達されるように、前記流体ポンプを制御するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記外部電力貯蔵構成要素を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
充電器ベースアセンブリを更に備え、
前記充電器ベースアセンブリは、前記充電器ベースアセンブリが前記外部電力貯蔵構成要素に電力を提供して、前記外部電力貯蔵構成要素の電力貯蔵レベルを増加させることができるように、交流電源に結合され、かつ前記外部電力貯蔵構成要素に結合されるように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記流体送達アセンブリは、前記流体送達アセンブリから送達される流体の温度を上昇させるように構成されている加温器アセンブリを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2の電気接続部は、細長いケーブルを含み、
前記細長いケーブルの長さの少なくとも一部は、前記細長いケーブルの前記長さの前記一部が、前記流体入口チューブ類の長さの一部に平行に延在するように、前記流体入口チューブ類の前記長さの前記一部に結合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、内部電力貯蔵構成要素を含み、
前記システムは、充電器ベースアセンブリを更に備え、
前記充電器ベースアセンブリは、前記充電器ベースアセンブリが前記内部電力貯蔵構成要素に電力を提供して、前記内部電力貯蔵構成要素の電力貯蔵レベルを増加させることができるように、交流電源に結合され、かつ前記駆動アセンブリに結合されるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2の電気接続部は、ベースアセンブリに可逆的に結合されるように構成されており、
前記ベースアセンブリは、前記ベースアセンブリが、AC電力を受信し、前記AC電力に基づいてDC電力を提供することができるように、交流(AC)-直流(DC)変換器を含み、かつAC電源に結合されるように構成されており、
前記駆動アセンブリは、前記流体送達アセンブリの前記第2の電気接続部、前記流体送達アセンブリの前記第1の電気接続部、及び前記駆動アセンブリの前記電気接続部を介して前記ベースアセンブリから受信した電力に基づいて動作して、流体が前記流体入口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリ内に引き込まれ、かつ前記流体出口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリから送達されるように、前記流体ポンプを制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
充電器ベースアセンブリを更に備え、
前記充電器ベースアセンブリは、前記充電器ベースアセンブリが、前記流体送達アセンブリの前記第2の電気接続部、前記流体送達アセンブリの前記第1の電気接続部、及び前記駆動アセンブリの前記電気接続部を含む電気経路を介して前記駆動アセンブリに動作電力を提供することができるように、交流電源に結合され、かつ前記流体送達アセンブリの前記第2の電気接続部に結合されるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記駆動アセンブリは、内部電力貯蔵構成要素を含み、
前記駆動アセンブリは、前記内部電力貯蔵構成要素から受信した電力に基づいて動作して、流体が、前記流体入口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリ内に引き込まれ、かつ前記流体出口チューブ類を介して前記流体送達アセンブリから送達されるように前記流体ポンプを制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記流体ポンプは、第1のシリンジ及び第2のシリンジを含み、
前記駆動アセンブリは、前記第1のシリンジのプランジャが前記第2のシリンジのプランジャとは反対の方向に並進されるように、前記第1のシリンジの前記プランジャ及び前記第2のシリンジの前記プランジャの移動を制御するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記流体送達アセンブリは、流体が、前記流体ポンプから前記流体源に向かって、前記患者から前記流体ポンプに向かって、及び前記第1のシリンジと前記第2のシリンジとの間を流れることを防止するように構成されている一方向弁のセットを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記一方向弁のセットは、
前記流体ポンプの入口と前記第1のシリンジの遠位開口との間に配設された第1の一方向弁と、
前記第1のシリンジの前記遠位開口と前記流体ポンプの出口との間に配設された第2の一方向弁と、
前記流体ポンプの前記入口と前記第2のシリンジの遠位開口との間に配設された第3の一方向弁と、
前記第2のシリンジの前記遠位開口と前記流体ポンプの前記出口との間に配設された第4の一方向弁と、を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
流体送達アセンブリハウジングと、駆動機構と、少なくとも1つのリザーバと、少なくとも1つのピストンと、流体入口チューブ類と、流体出口チューブ類とを含む流体送達アセンブリと、
駆動アセンブリハウジングと、電力貯蔵構成要素と、モータと、前記モータに動作可能に結合された駆動伝達機構とを含む駆動アセンブリと、を備え、
前記流体入口チューブ類は、前記少なくとも1つのリザーバに結合され、かつ流体源に結合されるように構成され、
前記流体出口チューブ類は、前記少なくとも1つのリザーバに結合され、かつ患者に結合されるように構成され、
前記駆動機構は、流体が前記流体入口チューブ類を介して前記少なくとも1つのリザーバ内に引き込まれ、かつ流体が前記流体出口チューブ類を介して前記少なくとも1つのリザーバから送達されるように前記少なくとも1つのピストンの移動を制御するように構成され、
前記少なくとも1つのリザーバ、前記ピストン、及び前記駆動機構の少なくとも一部は、前記流体送達アセンブリハウジング内に配設され、
前記モータは、前記電力貯蔵構成要素によって提供される電力に基づいて動作するように構成され、
前記電力貯蔵構成要素、前記モータ、及び前記駆動伝達機構の少なくとも一部は、前記駆動アセンブリハウジング内に配設され、
前記駆動伝達機構は、前記モータの制御下で前記駆動機構を介して前記流体送達アセンブリの前記少なくとも1つのピストンの移動を制御するように、前記流体送達アセンブリの前記駆動機構に可逆的に結合可能である、システム。
【請求項14】
電気接続部を含む外部電源を更に備え、
前記駆動アセンブリは、前記駆動アセンブリの前記電力貯蔵構成要素が前記外部電源から電力を受信することができるように、前記外部電源の前記電気接続部に可逆的に結合可能な電気接続部を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
内部空間を画定するシステムハウジングを更に備え、
前記外部電源及び前記駆動アセンブリは、前記駆動アセンブリの前記電気接続部が前記外部電源の前記電気接続部に結合される構成で前記内部空間内に配設されるように構成されており、
前記流体送達アセンブリの前記駆動機構は、前記外部電源及び前記駆動アセンブリが前記システムハウジングの前記内部空間内に配設されるときに、前記駆動アセンブリの前記駆動伝達機構に結合されるように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記駆動アセンブリの前記電力貯蔵構成要素は、前記電力貯蔵構成要素の電力貯蔵レベルが増加するように、前記駆動アセンブリの前記電気接続部が前記外部電源の前記電気接続部に結合される第1の構成において、前記外部電源から電力を受信するように構成されており、
前記駆動アセンブリは、前記駆動アセンブリが前記外部電源から結合解除され、かつ前記駆動アセンブリの前記駆動伝達機構が前記流体送達アセンブリの前記駆動機構に結合される第2の構成において、前記電力貯蔵構成要素に貯蔵された電力に基づいて動作して、前記少なくとも1つのピストンの前記移動を制御するように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の構成において、前記駆動アセンブリは、前記流体送達アセンブリの前記駆動機構が前記駆動伝達機構に結合されているときに、前記外部電源から受信した電力に基づいて動作して、前記少なくとも1つのピストンの前記移動を制御するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記外部電源は、上面を有する外部電源ハウジングを含み、
前記駆動アセンブリハウジングは、上面及び下面を有し、
前記流体送達アセンブリハウジングは、上面及び下面を有し、
前記駆動アセンブリの前記電気接続部が前記外部電源の前記電気接続部に結合されているときに、前記外部電源ハウジングの前記上面は、前記駆動アセンブリハウジングの前記下面と接触しており、
前記駆動伝達機構は、前記流体送達アセンブリの前記駆動機構に結合されているとき、前記流体送達アセンブリハウジングの前記上面は、前記流体送達アセンブリハウジングの前記下面に結合されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記外部電源の前記上面、前記駆動アセンブリの前記上面及び前記下面、並びに前記流体送達アセンブリの前記下面はそれぞれ、同じ周囲長を有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記流体送達アセンブリは、前記流体送達アセンブリを通って移動する流体を加温するように構成されている加温器サブアセンブリを含み、
前記加温器サブアセンブリは、前記流体送達アセンブリハウジング内に配設されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
前記流体送達アセンブリは、電気接続部を含み、
前記電気接続部は、前記加温器サブアセンブリが前記駆動アセンブリの電気接続部及び前記流体送達アセンブリの前記電気接続部を介して前記駆動アセンブリの前記電力貯蔵構成要素から前記加温器サブアセンブリに供給される電力に基づいて動作することができるように、前記駆動アセンブリの前記電気接続部に結合されるように構成されている、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記流体送達アセンブリは、電気接続部を含み、
前記駆動アセンブリは、データが前記流体送達アセンブリと前記駆動アセンブリとの間で転送され得るように、前記流体送達アセンブリの前記電気接続部に結合されるように構成された電気接続部を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項23】
前記流体送達アセンブリは、第1の位置合わせ特徴を含み、
前記駆動アセンブリは、前記流体送達アセンブリが前記駆動アセンブリの前記モータの動作中に前記駆動アセンブリに対して回転することを防止するように、前記第1の位置合わせ特徴と可逆的に係合されるように構成されている第2の位置合わせ特徴を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項24】
前記流体送達アセンブリは、第1の保持機構を含み、
前記駆動アセンブリは、前記流体送達アセンブリが前記駆動アセンブリの前記モータの動作中に前記駆動アセンブリから分離されることを防止するように、前記第1の保持機構と可逆的に係合されるように構成されている第2の保持機構を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項25】
前記流体は、血液又は血液製剤のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項26】
前記流体は、生理食塩水を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項27】
前記駆動アセンブリは、前記電力貯蔵構成要素に貯蔵された電力に基づいて動作して、前記モータの動作を制御するように構成されているコントローラを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項28】
流体送達アセンブリの駆動機構を駆動アセンブリの駆動伝達機構に結合することと、
前記駆動アセンブリが、前記駆動アセンブリに結合された外部電源から受信した電力を使用して、前記流体送達アセンブリの少なくとも1つのリザーバに対する前記流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御して、流体を前記流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ前記流体送達アセンブリから流体を送達するように、前記駆動アセンブリの動作を開始することと、
前記外部電源の電気接点を前記駆動アセンブリの電気接点から分離することによって、前記駆動アセンブリを前記外部電源から結合解除することと、を含み、前記駆動アセンブリは、前記駆動アセンブリが前記外部電源から結合解除されているときに、流体を前記流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体を前記流体送達アセンブリから送達するように、前記少なくとも1つのリザーバに対する前記流体送達アセンブリの前記少なくとも1つのピストンの移動を制御し続ける、方法。
【請求項29】
前記流体送達アセンブリを前記駆動アセンブリに前記結合することは、前記駆動機構が前記駆動伝達機構と係合されるように、前記流体送達アセンブリの流体送達アセンブリハウジングの底面を前記駆動アセンブリの駆動アセンブリハウジングの上面上に配設することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記駆動アセンブリを前記外部電源から前記結合解除することは、前記駆動アセンブリハウジングの底面を前記外部電源の外部電源ハウジングの上面から分離することを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記流体送達アセンブリの流体入口チューブ類を流体源に結合し、前記流体送達アセンブリの流体出口チューブ類を患者に結合することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記駆動アセンブリを前記外部電源から結合解除した後に、前記流体送達アセンブリ及び前記駆動アセンブリを患者のベッド上に配置することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記流体送達アセンブリは、第1のリザーバを画定する第1のシリンジと、第2のリザーバを画定する第2のシリンジと、を含み、
前記流体送達アセンブリから送達される前記流体が実質的に連続的であるように、前記第1のシリンジは、前記第2のシリンジが流体を送達する間に流体を引き込むように構成され、かつ前記第1のシリンジは、前記第2のシリンジが流体を引き込む間に流体を送達するように構成されている、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記外部電源が前記駆動アセンブリに電力を提供して、前記駆動アセンブリの内部電力貯蔵構成要素の貯蔵電力レベルを上昇させるように、前記駆動アセンブリを前記外部電源に結合することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
ベースアセンブリが交流電源に基づいて前記駆動アセンブリに連続動作電力を提供するように、前記駆動アセンブリを前記ベースアセンブリに結合することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
前記駆動アセンブリを前記ベースアセンブリに結合することは、
前記流体送達アセンブリの第1の電気接続部を前記ベースアセンブリに電気的に結合することと、
前記流体送達アセンブリの第2の電気接続部を前記駆動アセンブリの電気接続部に電気的に結合することと、を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記駆動アセンブリを前記ベースアセンブリに前記結合することは、前記駆動アセンブリの電気接続部を前記ベースアセンブリの電気接続部と係合させることを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記流体送達アセンブリに結合された加温器が、前記外部電源から受信した電力に基づいて、前記流体送達アセンブリから送達される前記流体の温度を上昇させるように動作するように、前記加温器の動作を開始することを更に含む、請求項28に記載の方法。
【請求項39】
流体送達アセンブリの駆動機構を駆動アセンブリの駆動伝達機構に結合することと、
前記駆動アセンブリが、前記駆動アセンブリに結合された外部電源から受信した電力を使用して、前記流体送達アセンブリの少なくとも1つのリザーバに対する前記流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御して、流体を前記流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ前記流体送達アセンブリから流体を送達するように、前記駆動アセンブリの動作を開始することと、
前記外部電源の電気接点を充電器ベースの電気接点から分離することによって、前記外部電源を前記充電器ベースから結合解除することと、を含み、前記駆動アセンブリは、前記外部電源が前記充電器ベースから結合解除されているときに、流体を前記流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体を前記流体送達アセンブリから送達するように、前記少なくとも1つのリザーバに対する前記流体送達アセンブリの前記少なくとも1つのピストンの移動を制御し続ける、方法。
【請求項40】
前記外部電源、前記流体送達アセンブリ、及び前記駆動アセンブリとともに、第1の位置から第2の位置まで移動することをさらに含み、前記駆動アセンブリは、前記第1の位置から前記第2の位置に移動する間に、流体を前記流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体を前記流体送達アセンブリから送達するように、前記少なくとも1つのリザーバに対する前記流体送達アセンブリの前記少なくとも1つのピストンの移動を制御し続ける、請求項39に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年12月17日に米国特許商標庁に出願された「Infusion Mechanism Systems,Apparatus,and Methods of Using the Same」と題する米国仮特許出願第63/291,090号、及び2021年3月8日に米国特許商標庁に出願された「Systems,Apparatus,and Methods for Fluid Infusion」と題する米国仮特許出願第63/158,309号の優先権及び利益を主張するものであり、これらの各々の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
多くの医学的状態は、静脈内流体及び/又は血液製剤の送達を必要とし、出血性ショックなどのいくつかの状態は、流体及び血液製剤の高速送達を必要とする。高速注入器は、典型的には、かさばり、セットアップ及び使用が複雑である。加えて、高速注入器は、典型的には、圧力を生成するために使用する機構のタイプ(静脈内(intravenous、IV)バッグの外部加圧、蠕動ポンプ)により、生成することができる圧力の量が制限される(例えば、300mmHgまで)。それらは、大口径IVアクセス(1000mL/分以上)を通して迅速に流体及び血液を送達することが可能であり得るが、典型的な高速注入器は、末梢IVを通して制限された流量を有する。更に、流体送達のために使用される単一シリンジポンプは、シリンジが流体で充填されている間、シリンジ排出間に0流量の期間を必要とし、流量を制限し、ピーク流量中により高い圧力を有する、高度な脈動性圧力プロファイルをもたらす。
【0003】
したがって、容易な輸送、単純なセットアップ及びユーザ制御、並びに末梢IV部位を通した高流量での連続流体流動を可能にする、流体注入のためのシステム、装置、及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態では、システムは、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリを含むことができる。流体送達アセンブリは、駆動アセンブリに解放可能に機械的に、かつ任意選択で電気的に結合されるように構成されている。流体送達アセンブリが駆動アセンブリに解放可能に結合されるときに、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリからの(例えば、患者への)流体の送達を制御することができる。例えば、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリに解放可能に結合されて、流体送達アセンブリからの流体の送達を制御して、流体送達アセンブリからの連続的(例えば、非拍動性)流体流動を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】一実施形態による、システムの概略図である。
図1B】一実施形態による、システムの概略図である。
図2】一実施形態による、システムの概略図である。
図3】一実施形態による、システムの概略図である。
図4】一実施形態による、システムの概略図である。
図5】一実施形態による、駆動アセンブリの概略図である。
図6】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図7】一実施形態による、流体送達アセンブリの概略図である。
図8】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図9】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図10】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図11】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図12】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図13】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図14】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図15】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図16】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図17】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図18】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図19】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図20】一実施形態による、充電器ベースの概略図である。
図21】一実施形態による、流体送達アセンブリの概略図である。
図22】一実施形態による、流体送達アセンブリの概略図である。
図23】一実施形態による、単一シリンジ注入システムと、本明細書に説明されるダブルシリンジ注入器のうちのいずれかなどのダブルシリンジ注入器との圧力プロファイル間の例示的比較を示すグラフである。
図24】一実施形態による、システムの概略図である。
図25】一実施形態による、システムの概略図である。
図26A】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの様々な図である。
図26B】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの様々な図である。
図26C】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの様々な図である。
図26D】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの様々な図である。
図27A】一実施形態による、流体送達アセンブリの正面部分の上面図及び斜視図である。
図27B】一実施形態による、流体送達アセンブリの正面部分の上面図及び斜視図である。
図28A】一実施形態による、駆動アセンブリの斜視図及び側面図の例示である。
図28B】一実施形態による、駆動アセンブリの斜視図及び側面図の例示である。
図29A】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成における流体送達システムの側面図である。
図29B】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成における流体送達システムの側面図である。
図29C】第2の構成における流体送達システムの斜視図である。
図30A図29A~29Cの流体送達システムの使い捨てチューブ類アセンブリの駆動機構及び駆動アセンブリの駆動伝達機構の様々な図である。
図30B図29A~29Cの流体送達システムの使い捨てチューブ類アセンブリの駆動機構及び駆動アセンブリの駆動伝達機構の様々な図である。
図30C図29A~29Cの流体送達システムの使い捨てチューブ類アセンブリの駆動機構及び駆動アセンブリの駆動伝達機構の様々な図である。
図31】一実施形態による、キー付きピニオンと係合される駆動伝達機構の上面図の概略図である。
図32A】一実施形態による、システムの様々な図である。
図32B】一実施形態による、システムの様々な図である。
図32C】一実施形態による、システムの様々な図である。
図33A】一実施形態による、システムの様々な図である。
図33B】一実施形態による、システムの様々な図である。
図33C】一実施形態による、システムの様々な図である。
図34A】一実施形態による、システムの様々な図である。
図34B】一実施形態による、システムの様々な図である。
図34C】一実施形態による、システムの様々な図である。
図34D】一実施形態による、システムの様々な図である。
図35A】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの概略図である。
図35B】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの概略図である。
図35C】一実施形態による、動作の様々な段階における流体送達アセンブリの概略図である。
図36】一実施形態による、システムの概略図である。
図37】一実施形態による、システムの概略図である。
図38A】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図38B】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図39A】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図39B】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図40A】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図40B】それぞれ、一実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるシステムの概略図である。
図41】一実施形態による、システムの一部の斜視図である。
図42A】一実施形態による、駆動アセンブリの一部の斜視図である。
図42B図42Aの駆動アセンブリの断続ベベルギアの斜視図である。
図43A】一実施形態による、システムの斜視図の例示である。
図43B】一実施形態による、システムの斜視図の例示である。
図43C】一実施形態による、システムの斜視図の例示である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
流体注入のためのシステム、装置、及び方法が、本明細書に説明される。いくつかの実施形態では、システムは、IV流体及び血液投与のための小型の携帯可能高速注入器を含む。多くの医学的状態は、静脈内流体及び/又は血液製剤の送達を必要とし、出血性ショックなどのいくつかの状態は、流体及び血液製剤の高速送達を必要とする。かさばり、セットアップ及び使用が複雑である多くの他の高速注入器とは異なり、本明細書に説明されるシステム、装置、及び方法は、ハンドヘルド、携帯可能な使用、及びデバイスの再使用可能部分と使い捨てIVチューブ類との間の単一アクション接続を伴う単純セットアップを可能にする。
【0007】
いくつかの実施形態では、システムは、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリを含む。流体送達アセンブリは、流体ポンプと、第1の電気接続部と、第2の電気接続部と、流体入口チューブ類と、流体出口チューブ類と、を含む。流体入口チューブ類は、流体ポンプに結合され、流体源に結合されるように構成されている。流体出口チューブ類は、流体ポンプに結合され、患者に結合されるように構成されている。第2の電気接続部は、外部電力貯蔵構成要素に可逆的に結合されるように構成されている。駆動アセンブリは、流体送達アセンブリの第1の電気接続部に可逆的に結合されるように構成されている電気接続部を含む。駆動アセンブリは、流体送達アセンブリの第1の電気接続部及び駆動アセンブリの電気接続部を介して外部電力貯蔵構成要素から受信した電力に基づいて動作して、流体が、流体入口チューブ類を介して流体送達アセンブリ内に引き込まれ、かつ流体出口チューブ類を介して流体送達アセンブリから送達されるように流体ポンプを制御するように構成されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、システムは、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリを含む。流体送達アセンブリは、流体送達アセンブリハウジングと、駆動機構と、少なくとも1つのリザーバと、少なくとも1つのピストンと、流体入口チューブ類と、流体出口チューブ類と、を含む。流体入口チューブ類は、少なくとも1つのリザーバに結合され、流体源に結合されるように構成されている。流体出口チューブ類は、少なくとも1つのリザーバに結合され、患者に結合されるように構成されている。駆動機構は、流体が、流体入口チューブ類を介して少なくとも1つのリザーバ内に引き込まれ、かつ流体が、流体出口チューブ類を介して少なくとも1つのリザーバから送達されるように少なくとも1つのピストンの移動を制御するように構成されている。少なくとも1つのリザーバ、ピストン、及び駆動機構の少なくとも一部は、流体送達アセンブリハウジング内に配設される。駆動アセンブリは、駆動アセンブリハウジングと、電力貯蔵構成要素と、モータと、モータに動作可能に結合された駆動伝達機構と、を含む。モータは、電力貯蔵構成要素によって提供される電力に基づいて動作するように構成されている。電力貯蔵構成要素、モータ、及び駆動伝達機構の少なくとも一部は、駆動アセンブリハウジング内に配設されている。駆動伝達機構は、モータの制御下で駆動機構を介して流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御するように、流体送達アセンブリの駆動機構に可逆的に結合可能である。
【0009】
いくつかの実施形態では、方法は、流体送達アセンブリの駆動機構を駆動アセンブリの駆動伝達機構に結合することと、駆動アセンブリが、駆動アセンブリに結合された外部電源から受信した電力を使用して、流体送達アセンブリの少なくとも1つのリザーバに対する流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御して、流体を流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体送達アセンブリから流体を送達するように、駆動アセンブリの動作を開始することと、外部電源の電気接点を駆動アセンブリの電気接点から分離することによって、駆動アセンブリを外部電源から結合解除することであって、駆動アセンブリは、駆動アセンブリが、外部電源から結合解除されているときに、流体を流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体を流体送達アセンブリから送達するように、少なくとも1つのリザーバに対する流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御し続ける、結合解除することと、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、方法は、流体送達アセンブリの駆動機構を駆動アセンブリの駆動伝達機構に結合することと、駆動アセンブリが、駆動アセンブリに結合された外部電源から受信した電力を使用して、流体送達アセンブリの少なくとも1つのリザーバに対する流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御して、流体を流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体送達アセンブリから流体を送達するように、駆動アセンブリの動作を開始することと、外部電源の電気接点を充電器ベースの電気接点から分離することによって、外部電源を充電器ベースから結合解除することであって、駆動アセンブリは、外部電源が、充電器ベースから結合解除されているときに、流体を流体送達アセンブリ内に引き込み、かつ流体を流体送達アセンブリから送達するように、少なくとも1つのリザーバに対する流体送達アセンブリの少なくとも1つのピストンの移動を制御し続ける、結合解除することと、を含む。
【0011】
図1Aは、システム100(注入機構、注入器、高速注入器、又はダブルリザーバ注入器とも称される)の概略図である。システム100は、流体送達アセンブリ130(使い捨てチューブ類アセンブリ又は使い捨てカートリッジアセンブリとも称される)と、駆動アセンブリ140(再使用可能駆動ユニットとも称される)と、を含むことができる。流体送達アセンブリ130は、駆動アセンブリ140に解放可能に機械的に、かつ任意選択で電気的に結合されるように構成されている。例えば、流体送達アセンブリ130は、機械的結合部101A(駆動係合構成要素、保持構成要素、及び/又は位置合わせ構成要素を含む)及び電気的結合部101B(電力及び/又はデータの伝達のために構成される)を介して、駆動アセンブリ140に結合されることができる。流体送達アセンブリ130が駆動アセンブリ140に解放可能に結合されるときに、駆動アセンブリ140は、流体送達アセンブリ130からの(例えば、患者Pへの)流体の送達を制御することができる。例えば、駆動アセンブリ140は、流体送達アセンブリ130に解放可能に結合されて、流体送達アセンブリ130からの流体の送達を制御して、流体送達アセンブリ130からの連続的(例えば、非拍動性)流体流動を提供することができる。駆動アセンブリ140は、本明細書に説明される駆動アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。流体送達アセンブリ130は、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。
【0012】
流体送達アセンブリ130は、流体が、流体源120から引き出され得るように、流体ライン133A(流体入口ライン、チューブ類、入口チューブ類、流体入口チューブ類、及び/又はチューブとも称される)を介して流体源120に流体的に結合されるように構成され得る。流体源120は、例えば、生理食塩水又は血液を含有する、1つ以上の流体容器(例えば、流体バッグ)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体源120は、流体送達アセンブリ130及び/又はシステム100内に含まれ得る。流体送達アセンブリ130はまた、流体が、流体送達アセンブリ130によって患者に放出され得るように、患者Pに結合可能な流体ライン133B(流体出口ライン、チューブ類、入口チューブ類、流体入口チューブ類、及び/又はチューブとも称される)を含むことができる。流体ライン133A及び133Bの各々は、チューブ類又はチューブ、カテーテル、流体コネクタ、弁、フィルタなどの任意の好適な流体伝達構成要素又は流体伝達構成要素の組み合わせを含むか、又はそれに結合され得る。
【0013】
図1Bに示すように、流体送達アセンブリ130は、任意選択に、駆動機構160及び流体ポンプ131を含むことができる。流体ポンプ131は、1つ以上のリザーバ(図示せず)を含むことができる。駆動機構160は、流体が、流体ポンプ131内に引き込まれ、流体ポンプ131から放出され得るように、流体ポンプ131を制御するように構成されている。いくつかの実施形態では、駆動機構160は、流体ライン133Bから実質的に連続した流れを生成するように流体ポンプ131を制御することができる。流れは、実質的に非拍動性であってもよい。
【0014】
流体送達アセンブリ130は、流体が、流体源120から流体ポンプ131内に引き込まれ得るが、流体ライン133Aを介して流体ポンプ131から流体源120に向かって放出され得ないように、かつ流体が、流体ライン133Bを介して流体ポンプ131から患者Pに放出され得るが、流体ライン133Bから流体ポンプ131内に引き込まれないように、一方向逆止弁のセットを含むことができる。逆止弁は、外部入力又は制御を必要としない受動弁とすることができる。したがって、流体の流れを受動的に制御することができ、流体は各逆止弁を通って一方向にのみ流れることができる。
【0015】
図1Bに示すように、駆動アセンブリ140は、コントローラ141と、モータ142と、駆動伝達機構148と、を含む。コントローラ141は、モータ142に動作可能に結合され、モータ142を制御して、駆動伝達機構148の移動を制御するように構成されている。駆動アセンブリ140はまた、ディスプレイ143、ユーザインターフェース144、及び電源145(電力貯蔵構成要素又は内部電力貯蔵構成要素とも称される)を含むことができる。ディスプレイ143は、送達された流体の量及び/又は送達された流体の圧力などの圧送動作に関する情報を表示することができる。ユーザインターフェース144は、ユーザが流体の流れを制御すること(例えば、流体注入の開始及び停止、並びに流量などのパラメータ調整)を可能にすることができる。電源145は、例えば、バッテリー(例えば、充電式バッテリー)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、送達されるべき流体の量を(例えば、ユーザインターフェース144を介して)所定の注入体積として設定することができ、システム100が流体を送達し続けるためにシステム100に継続的に関与する必要はない(例えば、ユーザは、駆動アセンブリ140及び流体送達アセンブリ130を下に設定し、注入中に歩き去ることができる)。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース144は、ユーザインターフェース144を更に押下することが、注入速度を増加させるように、圧力応答性であるボタン又はトリガを含むことができる。いくつかの実施形態では、注入速度は事前設定され得、ユーザインターフェース144のボタン又はトリガに加えられる圧力にかかわらず変化しない。
【0016】
駆動伝達機構148は、モータ142の制御下で駆動機構160(したがって、流体ポンプ131の動作)を制御するために、(例えば、流体送達アセンブリ130が駆動アセンブリ140に結合されるときに)駆動機構160と(例えば、機械的又は磁気的に)係合するように構成され得る。駆動伝達機構148は、例えば、1つ以上の駆動シャフト、1つ以上のギア、及び/又は往復磁石を含むことができる。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構148は、コントローラが回転に対する抵抗の増加を識別することができるように、歪みゲージ、ねじりロードセル、及び/又は他の力感知機構(例えば、1つ以上の駆動シャフトなどの1つ以上のシャフト上に配設されている)を含むか、又はそれらに結合され得る。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構148の駆動シャフトは、駆動アセンブリ140の表面から突出し、流体送達アセンブリ130の駆動機構160のピニオンと係合されるように構成されている(例えば、モータ142による駆動シャフトの回転がピニオンの回転を引き起こすように、ピニオンの駆動シャフトレセプタクル(例えば、開口)内に受容される)。
【0017】
図1Bに示すように、流体送達アセンブリ130は、1つ以上の保持機構又は特徴137を含むことができ、駆動アセンブリ140は、1つ以上の相補的な保持機構又は特徴147を含むことができる。保持機構137及び保持機構147は、互いに嵌合又は係合して、流体送達手順が終了するまで、(例えば、偶発的な結合解除を防止するために)流体送達アセンブリ130及び駆動アセンブリ140が互いに対して結合された向きに維持されることを確実にするように構成され得る。保持機構137及び保持機構147は、例えば、機械的ラッチ及び相補的な戻り止め、1つ以上の磁気接続、又は任意の他の好適な結合機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、保持機構137及び/又は保持機構147は、流体送達手順のための流体送達アセンブリ130と駆動アセンブリ140との間の適切な位置合わせを確実にするための位置合わせ特徴を含むか、又は位置合わせ特徴としても機能することができる。いくつかの実施形態では、システム100は、流体送達アセンブリ130と駆動アセンブリ140との間の適切な位置合わせを促進し、促し、及び/又は維持するように構成されている別個の位置合わせ特徴(図示せず)を含むことができる。いくつかの実施形態では、保持機構137、147及び/又は位置合わせ特徴は、支柱及び支柱のための受容穴、突起及び突起のための1つ以上の受容溝、突起間に他のアセンブリの一部を捕捉する突起、又は駆動伝達機構148が駆動機構160にトルクを提供しているときに、駆動アセンブリ140に対する流体送達アセンブリ130の回転を防止する任意の他の好適な特徴を含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ130は、流体送達アセンブリ130から送達された流体を、患者への送達の前及び/又は送達のために(例えば、閾値温度を超えて、又は閾値温度範囲内の温度まで)加温することができように、流体ライン133Bを介して加温器132(加温器アセンブリとも称される)に結合され得る。いくつかの実施形態では、加温器132は、加熱要素及び熱交換器を含むことができる。いくつかの実施形態では、加温器132は、流体が、流体ライン133Bから加温器132のチューブ類内に流れ、加温器の加熱要素及び/又は熱交換器から離れて加温器132のチューブ類を介して患者に向かって又は患者に流れることができるように、流体ライン133Bの端部に結合することができるチューブ類(例えば、使い捨てチューブ類)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体ライン133Bは、流体ライン133Bを通って移動する流体が、患者に到達する前に流体ライン133B内にある間に加温器132によって加熱され得るように、加温器132に結合又は係合され得る。いくつかの実施形態では、加温器132は、電源(電力貯蔵構成要素とも称される)を含むことができ、この電源は、例えば、充電式バッテリーとすることができる。いくつかの実施形態では、電源に加えて、又はその代替として、加温器132は、駆動アセンブリ140、流体送達アセンブリ130、及び/又は壁コンセントなどの交流(alternating current、AC)電源113との電気接続部(例えば、嵌合電気接点間)を介して、電源用の動作電力及び/又は充電電力を受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、システム100は、加温器132を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかは、加温器132などの加温器を含むか、又は加温器に結合され得る。いくつかの実施形態では、加温器132は、流体送達アセンブリ130内に配設され得る。
【0019】
任意選択で、図1Bに示すように、流体送達アセンブリ130は、電気接点136を含む電気接続部を含むことができ、駆動アセンブリ140は、駆動アセンブリ140及び流体送達アセンブリ130が結合されるときに、電気接点136と位置合わせされるように構成される電気接点146を含む電気接続部を含むことができる。電気接点136、146は、例えば、ポゴピン及びプレート、レセプタクル内に受容されるように構成されたピン、及び/又はばね力を用いて若しくは用いずに互いに直接接触するように構成された2つの金属プレートを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ130は、電気接点136及び電気接点146を介して駆動アセンブリ140に動作電力及び/又は充電電力を提供するように構成され得る。例えば、流体送達アセンブリ130は、電力が、電気接続部134Aを介して電源150から引き出され、電気接点136及び電気接点146を介して駆動アセンブリ140に送達され得るように、電気接続部134Aを介して外部電源150に結合されるように構成され得る。電源150は、例えば、AC電源(例えば、壁コンセント)及び/又は外部バッテリーを含むことができる。加えて、いくつかの実施形態では、データは、電気接点136及び電気接点146を介して、流体送達アセンブリ130と駆動アセンブリ140との間で転送され得、例えば、識別情報は、駆動アセンブリ140によって受信され、例えば、識別情報に関連付けられた圧送パラメータに基づいて、モータ速度を判定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、電源150は、駆動アセンブリ140に結合されるように構成されており、動作電力及び/又は充電電力を駆動アセンブリ140に提供するように構成され得る。例えば、電源150は、電気接続部134Bを介して駆動アセンブリ140(例えば、電気接点146及び/又は電源145)に結合され得る。いくつかの実施形態では、電源150は、電気接続部(図示せず)を介して、及び/又は駆動アセンブリ140及び/又は流体送達アセンブリ130を介して、加温器132に結合されるように構成され得る。本明細書に説明される電気接続部は、電気接点、ワイヤ、及び/又は電源コードなどの任意の好適な電気的結合部であり得る。本明細書に説明されるいくつかの実施形態では、2つの構成要素又はアセンブリ間の電気接続部は、受容プラグに結合されるように構成されている電気接点又は電源コードを含むものとして説明されてもよいが、本明細書に説明されるシステム及びアセンブリは、説明される電力伝達及び/又はデータ転送機能を達成することが可能な任意の好適な嵌合電気接続構成要素を含むことができる。いくつかの実施形態では、電源150は、充電電力及び/又は動作電力が駆動アセンブリ140(例えば、電源145)及び/又は加温器132(例えば、加温器132の内部電力貯蔵構成要素)に提供され得るように、流体送達アセンブリ130、駆動アセンブリ140、及び/又は加温器132に電気的及び機械的に結合されるように構成されている充電器ベース110(充電器ベースアセンブリ、充電器アセンブリ、充電器、又はベースアセンブリとも称される)を含むことができる。充電器ベース110は、AC電源113(例えば、壁コンセント)に結合されて、電気接続部(例えば、プラグ)を介して充電器ベース110に含まれる電源(内部電力貯蔵構成要素とも称される)の貯蔵電力レベルを増加させることができる。充電器ベース110はまた、充電器ベース110内に含まれる電源を駆動アセンブリ140及び/又は加温器132と電気的に結合して、(例えば、システム100の使用中及び/又は使用前に、)充電器ベース110内の電源から駆動アセンブリ140及び/又は加温器132に電力を提供するように構成されている細長いワイヤ又はプラグなどの電気接点及び/又は電気接続部を含むことができる。「充電器ベース」として説明されるが、本明細書に説明される実施形態のうちのいずれかなどのいくつかの実施形態では、充電器ベース110は、充電電力ではなく、又はそれに加えて、動作電力を提供するように動作可能であることができる(また、駆動アセンブリ又は加温アセンブリのうちのいずれかは、それを受信し、それに基づいて動作するように構成され得る)。例えば、充電器ベース110は、本明細書で記載される駆動アセンブリ又は加温器アセンブリのうちのいずれかの内部電力貯蔵デバイス(例えば、駆動アセンブリ140及び/又は加温器132が充電器ベース110に結合されていないときに動作電力を提供するように構成されている充電可能電力貯蔵デバイス)をバイパスしてもよい、本明細書に説明される駆動アセンブリ又は加温器アセンブリのうちのいずれかに動作電力を提供することができる。
【0020】
使用時、流体送達アセンブリ130は、駆動伝達機構148及び駆動機構160が動作可能に結合されるように、駆動アセンブリ140に結合され得る。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ130は、電気接点136が、電気接点146と位置合わせされるように、及び/又は保持機構137が保持機構147と係合されるように、駆動アセンブリ140に結合され得る。流体ライン133Aは、(例えば、IVチューブ類スパイクなどの流体コネクタを介して)流体源120に流体的に結合され得、流体源120及び流体ライン133Aに沿って配設された1つ以上の複数の血液フィルタ及び/又はチャンバに流体的に結合され得る。流体ライン133Bは、例えば、患者のIVアクセスに取り付けられたルアーロックコネクタを介して、患者(例えば、患者の血管系)に流体的に結合され得る。次いで、駆動アセンブリ140は、流体ポンプ131が、流体ライン133Bを介して流体を分注するように動作するように、(ユーザインターフェース144を介したユーザの制御下で)モータ142の動作を開始することができる。いくつかの実施形態では、システム100の構成要素の一部又は全部は、箱又はバッグを含み、かつ任意の好適な数の流体(例えば、血液又は生理食塩水)バッグ及びシステム100の構成要素又は構成要素のサブセットを含むキットなどのキットに含まれ得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ130は、流体送達アセンブリハウジングを含むことができ、駆動アセンブリ140は、駆動アセンブリハウジングを含むことができる。流体送達アセンブリハウジングは、流体ポンプ131及び駆動機構160の少なくとも一部が配設され得る内部空間を画定することができる。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリハウジングは、流体ポンプ131及び駆動機構の少なくとも一部を封入することができ、入口流体ライン133A及び出口流体ライン133Bが通過することができる開口と、駆動機構160と駆動伝達機構148との間の係合のための開口とを画定する。電気接点136及び保持機構137は、流体送達アセンブリハウジングの外面上に配設されるか、又はそれに結合され得る。流体送達アセンブリハウジングはまた、任意選択で、駆動アセンブリハウジングに結合される位置合わせ特徴(例えば、ペグ)を受容するように構成される、開口を画定することができ、逆もまた同様である。駆動アセンブリハウジングは、コントローラ141、モータ142、電源145、及び駆動伝達機構148の少なくとも一部が配設され得る内部空間を画定することができる。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリハウジングは、コントローラ141、電源145、モータ142、及び駆動伝達機構148の少なくとも一部を封入することができ、駆動伝達機構148が駆動機構160と係合することができる開口を画定することができる。電気接点146及び保持機構147は、駆動アセンブリハウジングの外面上に配設されるか、又はそれに結合され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリハウジング及び駆動アセンブリハウジングは、駆動アセンブリ140及び流体送達アセンブリ130が、圧送動作のために適切に結合される(例えば、駆動機構160が駆動伝達機構148と係合され、任意の電気接点及び/又は保持機構が適切に係合される)ときに、流体送達アセンブリハウジングの表面が駆動アセンブリハウジングの表面(例えば、駆動機構160及び駆動伝達機構148が係合する表面)に当接するように成形及びサイズ決定され得る。いくつかの実施形態では、電気接点136及び146は、流体送達アセンブリハウジング及び駆動アセンブリハウジングのそれぞれの当接面上に配設される。いくつかの実施形態では、それぞれの当接面は、実質的に同じ外周、形状、サイズ、及び/又は表面積を有することができる。例えば、当接面の各々は、他方の当接面が配設される平面に平行な平面内に配設され得、当接面は、同じ長さ及び幅を有することができる。いくつかの実施形態では、当接面は、長方形、円形、卵形、正方形、又は任意の他の好適な形状である。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリ140の当接面は、駆動アセンブリ140の上面又は最上面であり、流体送達アセンブリ130の当接面は、駆動アセンブリの下面又は最下面である。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリハウジングは、平行な上面及び下面を含む。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリハウジングは、平行な上面及び下面を含む。したがって、いくつかの実施形態では、駆動アセンブリハウジング及び流体送達アセンブリハウジングの各々は、実質的に箱状又はディスク状の形状を有することができ、これらは、一緒に結合されるときに、分離されたときよりも高いが、同じ設置面積(例えば、長さ及び幅)及び同一平面上の側壁を有する、層状に組み合わせられたハウジングになる。いくつかの実施形態では、外部電源150はまた、外部電源ハウジングを含むことができ、駆動アセンブリ140が、外部電源150に(例えば、電気接続部134Bを介して)電気的に結合される電力伝達構成において駆動アセンブリハウジングの表面に当接するように構成されている表面を有することができ、駆動アセンブリハウジング及び外部電源ハウジングの当接表面は、実質的に同じ外周、形状、サイズ、及び/又は表面積を有することができる。いくつかの実施形態では、外部電源ハウジングは、平行な上面及び下面を含む。したがって、いくつかの実施形態では、駆動アセンブリハウジング及び外部電源ハウジングの各々は、実質的に箱状又はディスク状の形状を有することができ、これらは、一緒に結合されるときに、分離されたときよりも高いが、同じ設置面積(例えば、長さ及び幅)及び同一平面上の側壁を有する、層状に組み合わせられたハウジングになる。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリハウジング、流体送達アセンブリハウジング、及び外部電源ハウジングの3つ全ては、上記で説明されるものと同じ外周を有する相補的当接面を有することができ、実質的に箱状又はディスク状の形状を有することができ、これらは、一緒に結合されるときに、3つのハウジングは、分離されるときよりも背が高いが、同じ設置面積(例えば、長さ及び幅)及び同一平面上の側壁を有する、層状に組み合わせられたハウジングを形成する(例えば、図43A図43Cに示すシステム3900を参照のこと)。いくつかの実施形態では、加温器132はまた、加温器を流体送達アセンブリ130、駆動アセンブリ、及び/又は外部電源150と積み重ねることができるように、流体送達アセンブリの上面と当接するように構成された表面を有する加温器ハウジングを含むことができる。いくつかの実施形態では、加温器132はまた、他のハウジングと同じ又は類似する設置面積を有することができる。いくつかの実施形態では、説明したようにシステム100のハウジングの上面及び下面が互いに結合されるように構成されているのではなく、ハウジングの各々は、説明したように当接関係で互いに結合されるように構成されている側面を含む。いくつかの実施形態では、システム100のハウジングのうちの1つ以上は、ラッチ、弾性バンド、ストラップ、及び/又は任意の他の好適な解放可能保持機構などの本明細書に説明される任意の保持機構137を介して一緒に保持され得る。いくつかの実施形態では、システム100は、システム100のハウジングのうちの1つ以上を受容するように、システム100の注入動作の間のそれらの結合された当接構成にハウジングのうちの2つ以上を保持するように構成されている、キャリングケース又は他の容器(例えば、蓋、ハンドル、及び/又は容器を患者の近くに吊るすためのフックを有する容器)を含むことができる。いくつかの実施形態では、充電器ベース110は、システム100のハウジングのうちの1つ以上を受容し、システム100の注入動作の間(例えば、ハウジングを含むアセンブリのうちの1つ以上と電気的に接触している間)、それらの結合された当接構成にそれらを保持するように構成されている内部空間を画定するように構成され得る。
【0023】
図2は、システム200の概略図である。システム200は、システム100のような本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。システム200は、再使用可能駆動ユニット240、使い捨てチューブ類アセンブリ230、及び充電器ベース210を含む。使い捨てチューブ類アセンブリ230は、流体ポンプ231及び加温器232(加温器アセンブリとも称される)を含む。流体ポンプ231は、再使用可能駆動ユニット240の制御下で、流体ポンプ231が、流体ライン233を介して流体源220から流体を引き出し、かつ加温器232を介して流体を患者に送達することができるように、流体源220(例えば、血液又は生理食塩水源)に流体的に結合されるように構成されている。使い捨てチューブ類アセンブリ230は、再使用可能駆動ユニット240に解放可能に機械的及び電気的に結合されるように構成されている。使い捨てチューブ類アセンブリ230が再使用可能駆動ユニット240に解放可能に結合されるときに、再使用可能駆動ユニット240は、流体ポンプ231を(例えば、機械的に)駆動して、流体源220から流体を引き出し、加温器232を介して流体を患者に送達することができる。いくつかの実施形態では、使い捨てチューブ類アセンブリ230は、電気動作電力及び/又は充電電力を再使用可能駆動ユニット240及び/又は加温器232に提供することができる。流体ポンプ231及び/又は加温器232はまた、データが再使用可能駆動ユニット240と流体ポンプ231及び/又は加温器232との間で転送され得るように、再使用可能駆動ユニット240に電気的に結合されるように構成されている。いくつかの実施形態では、システム200は、加温器232を含まない。
【0024】
図2に示すように、充電器ベース210は、電気接続部213を介して(例えば、壁コンセントを介して)AC電源に電気的に結合されるように構成され得る。充電器ベース210は、使い捨てチューブ類アセンブリ230を介して(例えば、使い捨てチューブ類アセンブリ230の電気接続部を介して)再使用可能駆動ユニット240にDC電力214を提供するように構成され得る。充電器ベース210は、外部バッテリー充電器211及び再使用可能駆動ユニット充電器212を含むことができる。したがって、いくつかの構成では、再使用可能駆動ユニット240は、(例えば、流体ポンプ231を駆動するために)注入動作のための十分な動作電力で再使用可能駆動ユニット240が充電器ベース210によって充電され得る(例えば、再使用可能駆動ユニット240の電力貯蔵供給が増加され得る)ように、(例えば、注入動作中に使用されていないときに)再使用可能駆動ユニット充電器212に直接結合され得る。いくつかの実施形態では、再使用可能駆動ユニット240は、加温器232に動作電力を提供することができる。加えて、いくつかの構成では、充電器ベース210の外部バッテリー充電器211は、使い捨てチューブ類アセンブリ230が動作電力及び/又は充電電力を再使用可能駆動ユニット240及び/又は加温器232に提供することができるように、(例えば、外部バッテリーが外部バッテリー充電器211に結合されるとき)使い捨てチューブ類アセンブリ230に含まれるか又は結合される外部バッテリー(図示せず)を充電することができる。
【0025】
図2に示すシステム200の構成では、システム200は、例えば、病院など、システムに電力を供給するためにAC電力が(例えば、壁コンセントを介して)容易に利用可能である環境で使用されてもよい。図示のように、充電器ベース210は、AC電力が、充電器ベース210によってAC電源213から引き出され得るように、使い捨てチューブ類アセンブリ230の電気接続部234に電気的に結合され得る電気接続部214を含むことができ、充電器ベース210は、電気接続部214、電気接続部234、及び流体ポンプ231を介して、再使用可能駆動ユニット240にDC電力を提供することができる。図2に示すように、DC電力は、充電器ベースから加温器232に、電気接続部214及び電気接続部234を介して提供することもできる。電気接続部214は、例えば、細長いケーブル(コード又は電源コードとも称される)、ワイヤ、接点、及び/又は任意の他の好適な電気接続構成要素を含むことができる。
【0026】
図3は、システム300の概略図である。システム300は、システム200と構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム300は、再使用可能駆動ユニット340、使い捨てチューブ類アセンブリ330、及び充電器ベース310を含み、これらは、上記の再使用可能駆動ユニット240、使い捨てチューブ類アセンブリ230、及び充電器ベース210と構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。いくつかの実施形態では、システム300は、システム200と同じシステムであり得るが、図3に示すような携帯可能な使用構成で配置され得る。システム300は、例えば、病院への輸送中など、AC電力が容易に利用可能でない環境において、又はユーザ(例えば、医師、EMT、又は看護師)が、再使用可能駆動ユニット240が壁コンセントに取り付けられている場合に許容されるよりもモビリティを有することを好む環境において、使用され得る。図3に示すように、使い捨てチューブ類アセンブリ330は、動作電力及び/又は充電電力が、電気接続部234(使い捨てチューブ類アセンブリ230に関して上記で説明される電気接続部334と構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似であり得る)を介して、外部バッテリー350から再使用可能駆動ユニット340及び加温器332に提供され得るように、外部バッテリー350に結合され得る。必要に応じて、外部バッテリー350は、充電器ベース310の外部バッテリー充電器311との電気的係合を介して充電され得る。
【0027】
図4は、システム400の概略図である。システム400は、駆動アセンブリ200及び/又は駆動アセンブリ300と構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム400は、再使用可能駆動ユニット440、使い捨てチューブ類アセンブリ430、及び充電器ベース410を含み、これらは、上記の再使用可能駆動ユニット240、使い捨てチューブ類アセンブリ230、及び充電器ベース210と構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。図4に示すように、システム400は、患者への流体ライン上に加温器を含まない。また、図4に示すように、再使用可能駆動ユニット440は、内部電源(図示せず)に貯蔵された電力に基づいて動作して、流体ポンプ431の動作を制御するように構成され得る。図示のように、充電器ベース410は、AC電力が、充電器ベース410によってAC電源413から引き出され得るように、再使用可能駆動ユニット440の電気接続部(図示せず)に電気的に結合され得る電気接続部412(再使用可能駆動ユニット充電器とも称される)を含むことができ、充電器ベース410は、電気接続部412及び再使用可能駆動ユニット440の電気接続部を介して再使用可能駆動ユニット440にDC電力を提供することができる。したがって、再使用可能駆動ユニット440の内部電源の電力レベルは、再使用可能駆動ユニット440を充電器ベース410の電気接続部412に(例えば、嵌合電気接点を介して)結合することによって増加させることができる。充電器ベース410はまた、AC電力が、充電器ベース410によってAC電源413から引き出され得、かつ充電器ベース410が、電気接続部411を介して外部バッテリーにDC電力を提供することができるように、外部バッテリー(図示せず)(図3に示す外部バッテリー350など)の電気接続部に電気的に結合され得る電気接続部411(外部バッテリー充電器とも称される)を含むことができる。
【0028】
図5は、再使用可能駆動ユニット540(駆動アセンブリとも称される)の概略図であり、この再使用可能駆動ユニットは、本明細書に説明される再使用可能駆動ユニット(例えば、再使用可能駆動ユニット140、再使用可能駆動ユニット240、再使用可能駆動ユニット340、及び/又は再使用可能駆動ユニット440)のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。再使用可能駆動ユニット540は、小型の携帯可能な(例えば、ハンドヘルド)デバイスとして形成され得る。再使用可能駆動ユニット540は、コントローラ541と、モータ542と、ディスプレイ543と、ユーザインターフェース544と、内部電力貯蔵構成要素545(内部バッテリーとも称される)と、機械的駆動接続部548(駆動伝達機構とも称される)と、電力を伝達するための1つ以上の電気接点546と、データを伝達するための1つ以上の電気接点547と、を含むことができる。
【0029】
モータ542は、本明細書に説明される流体ポンプ(例えば、流体ポンプ131、流体ポンプ231、流体ポンプ331、及び/又は流体ポンプ431)のうちのいずれかのような、使い捨てチューブ類アセンブリの流体ポンプを駆動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、例えば、モータ542は、300mmHgを上回る圧力で流体ポンプを駆動することができる。コントローラ541は、再使用可能駆動ユニット540に結合された流体ポンプと、再使用可能駆動ユニット540に結合された加温器(本明細書に説明される加温器のうちのいずれかなど)の加温機能とを電子的に制御するように構成され得る。機械的駆動接続部548は、モータ542を使い捨てチューブ類アセンブリの流体ポンプに可逆的に接続するように構成され得る。
【0030】
内部バッテリー545は、内部バッテリー545の電力貯蔵レベルが増加するように、1つ以上の電気接点546に可逆的に電気的に結合された外部電源から電力を受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、内部バッテリー545及び1つ以上の電気接点546は、1つ以上の電気接点546に可逆的に電気的に結合された加温器に電力を提供するように構成され得る。コントローラ541は、電気接点547を介して(例えば、電気接点547を介してデータを受信することによって)使い捨てチューブ類アセンブリ(例えば、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのうちのいずれかなどの使い捨てチューブ類アセンブリ内に含まれるセンサ)と通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、センサは、例えば、熱電対、他の温度感知デバイス、及び/又は使い捨てチューブ類アセンブリの入口及び/又は出口チューブ類内の流体圧力を検出するように構成されている圧力センサを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース544は、ユーザが、流体の流れ及び/又は加温パラメータを制御することを可能にする(例えば、それぞれ、モータ542の速度及び加温器の動作を制御することを介して、流体注入の開始及び停止、並びに流量及び温度などのパラメータ調整を可能にする)ように構成され得る。
【0031】
図6は、充電器ベース610の概略図であり、これは、本明細書に説明される充電器ベース(例えば、充電器ベース110、充電器ベース210、充電器ベース310、及び/又は充電器ベース410)のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。図6に示すように、充電器ベース610は、AC-DC変換器615、外部バッテリー充電器611、及び再使用可能ドライバユニット充電器612を含む。充電器ベース610は、電気接続部613を介してAC入力を受信し、電気接続部614(DC出力コードとも称される)を介してDC出力を提供することができる。外部バッテリー充電器611及び再使用可能駆動ユニット充電器612の各々は、例えば、それぞれ、本明細書に説明される外部電源及び再使用可能駆動ユニットのうちのいずれかに可逆的に電気的に結合されるように構成されている電気接点を含むことができる。
【0032】
図7は、使い捨てチューブ類アセンブリ730の概略図であり、これは、本明細書に説明される処理チューブ類アセンブリ(例えば、使い捨てチューブ類アセンブリ130、使い捨てチューブ類アセンブリ230、使い捨てチューブ類アセンブリ330、及び/又は使い捨てチューブ類アセンブリ430)のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。使い捨てチューブ類アセンブリ730は、流体源(例えば、流体を含有する流体容器)から、流体ポンプ731を通して、患者までの流体経路を画定することができる。流体経路は、チューブ類733によって少なくとも部分的に画定され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ730は、例えば、チューブ類733に結合された少なくとも1つのスパイク737を含むことができる。各スパイク737は、流体容器(例えば、血液又は生理食塩水などの流体を含有する)を穿刺して、スパイク737と流体容器との間に流体接続を作製するように構成され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ730は、任意選択で、少なくとも1つの流体加温器732を含むことができ、これは、例えば、電気エネルギーを熱エネルギーに変換することによって、流体を加熱することができる。加温器732は、本明細書に説明される加温器のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。
【0033】
任意選択で、使い捨てチューブ類アセンブリ730は、一体型電源コード734(細長いケーブルとも称される)を含むことができる。一体型電源コード734は、本明細書に説明される外部電源(例えば、上述の外部バッテリー350)のうちのいずれかなどの外部電源及び/又は本明細書に説明される電源コード(例えば、上述のDC電源コード214)のうちのいずれかなどのDC電源コードに接続されるように構成されている第1の電気接続部(例えば、スパイク737の近く)を含むか又は形成することができる。使い捨てチューブ類アセンブリ730は、任意選択で、再使用可能駆動ユニット(例えば、上述の再使用可能駆動ユニット240又は本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれか)に可逆的に接続するように構成されている第2の電気接続部と、使い捨てチューブ類アセンブリ730内に含まれるか、又はそれに結合される加温器732に結合される第3の電気接続部と、を含む。
【0034】
流体ポンプ731は、任意選択で、約300mmHg(約6psi)を上回る圧力で流体を圧送するように構成され得る。いくつかの実施形態では、流体ポンプ731によって圧送される流体の圧力の上限は、約100psiである。いくつかの実施形態では、流体ポンプ731は、少なくとも2つのシリンジ本体を含む。いくつかの実施形態では、流体ポンプ731は、流体が、患者及び/又は流体ポンプ731からスパイク737に流れることを防止し、流体ポンプ731の位置にかかわらず(例えば、シリンジプランジャ位置及び/又は移動方向にかかわらず)常にスパイク737から患者に流れるように、少なくとも2つの一方向逆止弁を含む。いくつかの実施形態では、チューブ類733は、スパイク737を流体ポンプ731に結合し、流体ポンプ731を患者に(例えば、加温器732を介して)結合する、ほぼ一定の直径のチューブ類を含むことができる。いくつかの実施形態では、チューブ類733は、直径変更間の平滑な(例えば、テーパ状の)移行を含むことができる。いくつかの実施形態では、チューブ類733は、(例えば、溶血を最小限にするために)一過性圧力スパイク下で拡張することができる、コンプライアントチューブ類の少なくとも1つのセクションを含むことができる。任意選択で、遠位空気フィルタ(図示せず)が、使い捨てチューブ類アセンブリ730内に含まれるか、又はそれに結合され、流体ポンプ731と患者との間(例えば、加温器732と患者との間)に配設され得る。
【0035】
図7に示すように、電源コード734の長さの一部は、電源コード734の一部が、チューブ類733の長さの一部に平行に延在するように、チューブ類733の長さの一部に結合される。図示のように、チューブ類733の一部は、流体入口チューブ類であることができ、電力供給コード734及びチューブ類733は、流体ポンプ731から、流体ポンプ731から離れた電源コード734及びチューブ類733の各々上の場所(例えば、チューブ類733及び電源コード734がそれぞれ結合される、流体源又は外部電力源の近くの場所)まで一緒に結合され得る。例えば、電源コード734及びチューブ類733は、流体ポンプ731から電源コード734及び/又はチューブ類733の長さの半分又は4分の3を超える場所まで一緒に結合され得る。
【0036】
図8は、充電器ベース810の概略図であり、これは、本明細書に説明される充電器ベース(例えば、充電器ベース110、充電器ベース210、充電器ベース310、充電器ベース410、及び/又は充電器ベース610)のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。充電器ベース810は、物理的支持部及び電気充電ステーションであり得る。充電器ベース810は、電源コード813及び直流(DC)出力コード814を含むことができる。加えて、充電器ベース810は、AC-DC変換器(図示せず)(例えば、上述のAC-DC変換器615)を含むことができる。電源コード813は、充電ベース810をAC電源(例えば、AC壁コンセント)に結合することができる。DC出力コード814は、使い捨てチューブ類アセンブリを介して加温器及び/又は再使用可能駆動ユニットに電力を提供するために、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのうちのいずれか(例えば、使い捨てチューブ類アセンブリ730)のような使い捨てチューブ類アセンブリに結合されるように構成され得る。
【0037】
充電器ベース810は、再使用可能駆動ユニット840を受容及び支持するように構成されているレセプタクルを含む物理的ドックを含むことができ、この再使用可能駆動ユニットは、本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。物理的ドックは、再使用可能駆動ユニット840の内部電力貯蔵構成要素が充電され得る(例えば、再使用可能駆動ユニット840の内部電力貯蔵構成要素の電力貯蔵レベルが増加され得る)ように、再使用可能駆動ユニット840をAC-DC変換器及び/又は充電器ベース810の内部電力貯蔵構成要素に電気的及び機械的に接続するように構成され得る。物理的ドックはまた、外部バッテリー811が充電され得る(例えば、外部バッテリー811の電力貯蔵レベルが増加され得る)ように、本明細書に説明される外部電源のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものとし得る外部バッテリー811を機械的に支持し、充電器ベース810のAC-DC変換器及び/又は内部電力貯蔵構成要素に電気的に接続するように構成され得る。外部バッテリー811は、充電器ベース810とドッキングされている間、及び/又は充電器ベース810から結合解除された後に、電力を使い捨てチューブ類アセンブリに提供するように、使い捨てチューブ類アセンブリ730などの使い捨てチューブ類アセンブリに電気的及び機械的に結合され得る。
【0038】
図2図4に関して上述したように、本明細書に説明されるシステムのいずれも、各々が固有の使用構成を有する様々な(例えば、3つの)異なる使用シナリオで使用され得る。3つの例示的な使用シナリオは、(例えば、定置型病院使用のための)AC電力ベースの使用シナリオ、(例えば、場所間を移動している間など、病院環境の内部又は外部での携帯可能な使用のための)携帯可能な電源ベースの(例えば、バッテリーベースの)使用シナリオ、及び注入のみの非加温使用シナリオを含む。
【0039】
例えば、図9は、第1の使用構成(例えば、病院環境などにおいて、AC電力がAC壁コンセントなどのAC電源から引き出されて、システム900の再使用可能駆動ユニット940の動作に電力供給することができる構成)におけるシステム900の概略図である。システム900は、システム200のような本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム900は、使い捨てチューブ類アセンブリ930と、再使用可能駆動ユニット940と、充電器ベース910と、を含むことができる。使い捨てチューブ類アセンブリ930は、流体ポンプ931と、加温器932と、使い捨てチューブ類アセンブリ930のチューブ類を流体源920(例えば、生理食塩水、0.9%塩化ナトリウム等の晶質を含む流体、血液、及び/又は血液製剤などの任意の好適な流体の源)と流体的に結合するように構成されているスパイク937と、を含むことができる。使い捨てチューブ類アセンブリ930はまた、電源コード934を含む。充電器ベース910は、充電ベース910をAC電源(例えば、AC壁コンセント)に結合するように構成されている電源コード913と、使い捨てチューブ類アセンブリ930の電源コード934に結合されて、使い捨てチューブ類アセンブリ930を介して加温器932及び/又は再使用可能駆動ユニット940に電力を提供するように構成されているDC出力コード914と、を含む。充電器ベース910はまた、充電器ベース910が外部電源911を支持し充電するように、外部電源911に可逆的に結合されるように構成されている。
【0040】
いくつかの実施形態では、システム900を第1の使用構成でセットアップするために、使い捨てチューブ類アセンブリ930は、滅菌包装から除去され得る。再使用可能駆動ユニット940は、充電器ベース910からドッキング解除され得る(例えば、充電器ベース910との機械的及び電気的係合から分離され得る)。流体ポンプ931は、再使用可能駆動ユニット940に結合され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ930は、任意の既知のIVチューブ類と同様に、スパイク937を介して流体源920(例えば、流体又は血液バッグ)に流体的に結合され得る。任意選択で、複数のバッグ920が、スパイク937に結合されるときに、ユーザは、任意の既知のIVチューブ類と同様に、各バッグ920に関連付けられたクランプを開閉することによって、どのバッグ920が流れのために開かれるかを制御してもよい。電源コード934は、充電器ベース910内のAC-DC変換器(例えば、AC-DC変換器615)に接続されたDC電源コード914に電気的に結合され(例えば、差し込まれ)、電源コード934を介して加温器932に電力を供給することができる。使い捨てチューブ類アセンブリ930は、流体的にプライミングされ得る。いくつかの実施形態では、流体ポンプ931は、再使用可能駆動ユニット940上のユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース544)を介して起動され得、流体(例えば、生理食塩水及び/又は血液)は、使い捨てチューブ類930内に引き込まれる。使い捨てチューブ類アセンブリ930が完全にプライミングされた後に、使い捨てチューブ類アセンブリ930の遠位端は、患者の血管系(例えば、患者の血管アクセスポート)に結合され得る。次いで、ユーザは、再使用可能駆動ユニット940上のユーザインターフェースとの相互作用を通して、患者への注入及び/又は流体の加温を開始及び制御することができる。
【0041】
流体バッグ920のうちの1つ以上の中の流体(例えば、血液又は生理食塩水)が使い果たされると、流体バッグは、任意の他の既知のIVチューブ類セットと同様に、注入を継続するために、新しい流体バッグと交換されてもよい。注入動作が完了した後に、使い捨てチューブ類アセンブリ930は、患者から結合解除され得、加温器電源コード934は、外部バッテリー911から結合解除され得(例えば、電源コード934をDC電源コード914から結合解除することを介して)、流体ポンプ931は、再使用可能駆動ユニット940から結合解除され得る。次いで、使い捨てチューブ類アセンブリ930全体が、廃棄され得る(例えば、捨てられる)。
【0042】
システム900の動作中、流体ポンプ931は、流体源920から流体入口ラインを通して流体ポンプ931内に流体を引き込むことができる。いくつかの実施形態では、任意選択の血液フィルタ(図示せず)が、注入前に血液製剤をフィルタするために、使い捨てチューブ類アセンブリ930の流体入口ライン内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。流体ポンプ931は、流体を流体ポンプ931から流体出口ラインを通して、加温器932を通して、(例えば、血管アクセスポートを介して)患者の中に駆動することができる。いくつかの実施形態では、使い捨てチューブ類アセンブリ930内に存在する小さい気泡を除去するために、任意選択の空気フィルタが、流体出口ライン(例えば、加温器932と患者との間)内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。
【0043】
充電器ベース910は、AC電源(例えば、AC壁コンセント)に差し込むことができる。充電器ベース910は、AC電源から受信した電力に基づいてDC電力をDC電源コード914に提供するAC-DC変換器(例えば、AC-DC変換器615)を含む。いくつかの実施形態では、DC電源コード914からの電流は、一体型加温器電源コード934を介して流体ポンプ931に流れることができ、そこから、電流は、(例えば、一体型電源コード934の別の部分を介して)加温器932及び(例えば、流体ポンプ931と再使用可能駆動ユニット940との間の電気接続部を介して)再使用可能駆動ユニット940の両方に流れて、モータ(例えば、注入モータ542)に電力供給し、及び/又は再使用可能駆動ユニット940内に収容された内部バッテリー(例えば、内部バックアップバッテリー545)を充電することができる。加温器電源コード934がDC電源コード914から引き抜かれる場合、再使用可能駆動ユニット940の内部バックアップバッテリーからの電力を介して注入を継続することができるが、加温は中断されるだろう。
【0044】
図10は、第2の使用構成(例えば、システム1000が、壁コンセントに対して携帯可能であるように、AC電力が注入動作中に引き出されない構成)におけるシステム1000の概略図である。システム1000は、システム300のような本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1000は、使い捨てチューブ類アセンブリ1030と、再使用可能駆動ユニット1040と、充電器ベース1010と、を含むことができる。使い捨てチューブ類アセンブリ1030は、流体ポンプ1031と、加温器1032と、使い捨てチューブ類アセンブリ1030のチューブ類を流体源1020(例えば、生理食塩水、0.9%塩化ナトリウム等の晶質を含む流体、血液、及び/又は血液製剤などの任意の好適な流体の源)と流体的に結合するように構成されているスパイク1037と、を含むことができる。使い捨てチューブ類アセンブリ1030はまた、電源コード1034を含む。充電器ベース1010は、充電ベース1010をAC電源(例えば、AC壁コンセント)及びDC出力コード1014に結合するように構成されている電源コード1013を含む。システム1000はまた、使い捨てチューブ類アセンブリ1030の電源コード1034に結合されて、使い捨てチューブ類アセンブリ1030を介して加温器1032及び/又は再使用可能駆動ユニット1040に電力を提供するように構成されている外部電源1050を含む。充電器ベース1010は、外部電源1050に充電電力を供給するために、DC出力コード1014を介して外部電源1050に可逆的に結合されるように構成されている。いくつかの実施形態では、外部電源1050は、充電及びサポートのために、図9に関して上述の電源911のように充電器ベース1010に結合されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、システム1000は、第1の使用構成から第2の使用構成に移行されるシステム900と同じシステムであり得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、システム1000を第2の使用構成でセットアップするために、使い捨てチューブ類アセンブリ1030は、滅菌包装から除去され得る。再使用可能駆動ユニット1040は、充電器ベース1010からドッキング解除され得る(例えば、充電器ベース1010との機械的及び電気的係合から分離され得る)。外部電源1050は、充電器ベース1010からドッキング解除され得る。いくつかの実施形態では、外部電源1050は、任意選択で、流体源1020及び外部電源1050が非常に接近してコード管理必要性を最小限にするように、IVポールから吊り下げられ得る。流体ポンプ1031は、再使用可能駆動ユニット1040に結合され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ1030は、任意の既知のIVチューブ類と同様に、スパイク1037を介して流体源1020(例えば、流体又は血液バッグ)に流体的に結合され得る。任意選択で、複数のバッグ1020が、スパイク1037に結合されるときに、ユーザは、任意の既知のIVチューブ類と同様に、各バッグ1020に関連付けられたクランプを開閉することによって、どのバッグ1020が流れのために開かれるかを制御してもよい。電源コード1034は、電力が、電源コード1034を介して加温器1032に供給され得るように、外部電源1050に電気的に結合され得る(例えば、差し込まれ得る)。使い捨てチューブ類アセンブリ1030は、流体的にプライミングされ得る。いくつかの実施形態では、流体ポンプ1031は、再使用可能駆動ユニット1040上のユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース544)を介して起動され得、流体(例えば、生理食塩水及び/又は血液)は、使い捨てチューブ類1030内に引き込まれる。使い捨てチューブ類アセンブリ1030が完全にプライミングされた後に、使い捨てチューブ類アセンブリ1030の遠位端は、患者の血管系(例えば、患者の血管アクセスポート)に結合され得る。次いで、ユーザは、再使用可能駆動ユニット1040上のユーザインターフェースとの相互作用を通して、患者への注入及び/又は流体の加温を開始及び制御することができる。
【0046】
流体バッグ1020のうちの1つ以上の中の流体(例えば、血液又は生理食塩水)が使い果たされると、流体バッグは、任意の他の既知のIVチューブ類セットと同様に、注入を継続するために、新しい流体バッグと交換されてもよい。注入動作が完了した後に、使い捨てチューブ類アセンブリ1030は、患者から結合解除され得、加温器電源コード1034は、外部電源1050から結合解除され得、流体ポンプ1031は、再使用可能駆動ユニット1040から結合解除され得る。次いで、使い捨てチューブ類アセンブリ1030全体が、廃棄され得る(例えば、捨てられる)。
【0047】
システム1000の動作中、流体ポンプ1031は、流体源1020から流体入口ラインを通して流体ポンプ1031内に流体を引き込むことができる。いくつかの実施形態では、任意選択の血液フィルタ(図示せず)が、注入前に血液製剤をフィルタするために、使い捨てチューブ類アセンブリ1030の流体入口ライン内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。流体ポンプ1031は、流体を流体ポンプ1031から流体出口ラインを通して、加温器1032を通して、(例えば、血管アクセスポートを介して)患者の中に駆動することができる。いくつかの実施形態では、使い捨てチューブ類アセンブリ1030内に存在する小さい気泡を除去するために、任意選択の空気フィルタが、流体出口ライン(例えば、加温器1032と患者との間)内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。
【0048】
外部電源1050からの電流は、一体型加温器電源コード1034を介して流体ポンプ1031に流れることができ、そこから、電流は、(例えば、一体型電源コード1034の別の部分を介して)加温器1032及び(例えば、流体ポンプ1031と再使用可能駆動ユニット1040との間の電気接続部を介して)再使用可能駆動ユニット1040の両方に流れて、モータ(例えば、注入モータ542)に電力供給し、及び/又は再使用可能駆動ユニット1040内に収容された内部バッテリー(例えば、内部バックアップバッテリー545)を充電することができる。いくつかの実施形態では、電流は、外部電源1050から加温器1032に提供され得、再使用可能駆動ユニット1040は、再使用可能駆動ユニット1040の内部電力貯蔵構成要素(例えば、内部バックアップバッテリー)からの電力を使用して、流体ポンプ1031を駆動するように動作することができる。そのような構成は、システム100が加温器1032による流体加温を最大化することを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、電流は、流体ポンプ1031と再使用可能駆動ユニット1040との間の電気接続部を介して、外部電源1050から加温器1032及び再使用可能駆動ユニット1040に提供されて、注入モータ及び加温器1032に同時に電力を供給することができる(例えば、外部バッテリー1050が使い果たされるまで)。いくつかの実施形態では、電流は、流体ポンプ1031と再使用可能駆動ユニット1040との間の電気接続部を介して、外部電源1050から加温器1032及び再使用可能駆動ユニット1040に提供され、加温器1032に電力を供給し、同時に(例えば、外部バッテリー1050が使い果たされるまで)再使用可能駆動ユニット1040の内部電力貯蔵構成要素を充電することができる。加温器電源コード1034が外部電源1050から引き抜かれる場合、又は外部電源1050の電力貯蔵が使い果たされる場合、注入は、再使用可能駆動ユニット1040の内部電力貯蔵構成要素(例えば、内部バックアップバッテリー)からの電力を介して継続され得るが、加温は中断されてもよい。
【0049】
図11は、第3の使用構成(例えば、加温器が含まれていない構成)におけるシステム1100の概略図である。システム1100は、システム400のような本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1100は、使い捨てチューブ類アセンブリ1130と、再使用可能駆動ユニット1140と、充電器ベース1110と、を含むことができる。使い捨てチューブ類アセンブリ1130は、流体ポンプ1131と、使い捨てチューブ類アセンブリ1130のチューブ類を流体源1120(例えば、生理食塩水、0.9%塩化ナトリウム等の晶質を含む流体、血液、及び/又は血液製剤などの任意の好適な流体の源)と流体的に結合するように構成されているスパイク1137と、を含むことができる。充電器ベース1110は、充電ベース1110をAC電源(例えば、AC壁コンセント)及びDC出力コード1114に結合するように構成されている電源コード1113を含む。充電器ベース1110はまた、充電器ベース1110が外部電源1111を支持し充電するように、外部電源1111に可逆的に結合されるように構成されている。
【0050】
いくつかの実施形態では、システム1100を第3の使用構成でセットアップするために、使い捨てチューブ類アセンブリ1130は、滅菌包装から除去され得る。再使用可能駆動ユニット1140は、充電器ベース1110の駆動ユニットレセプタクル1112からドッキング解除され得る(例えば、充電器ベース1110との機械的及び電気的係合から分離され得る)。流体ポンプ1131は、再使用可能駆動ユニット1140に結合され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ1130は、任意の既知のIVチューブ類と同様に、スパイク1137を介して流体源1120(例えば、流体又は血液バッグ)に流体的に結合され得る。使い捨てチューブ類アセンブリ1130は、流体的にプライミングされ得る。いくつかの実施形態では、流体ポンプ1131は、再使用可能駆動ユニット1140上のユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース544)を介して(例えば、プライミング及び/又は注入動作のために)起動され得、流体(例えば、生理食塩水及び/又は血液)は、使い捨てチューブ類1130内に引き込まれる。使い捨てチューブ類アセンブリ1130が完全にプライミングされた後に、使い捨てチューブ類アセンブリ1130の遠位端は、患者の血管系(例えば、患者の血管アクセスポート)に結合され得る。次いで、ユーザは、再使用可能駆動ユニット1140上のユーザインターフェースとの相互作用を通して、患者への注入及び/又は流体の加温を開始及び制御することができる。
【0051】
流体バッグ1120のうちの1つ以上の中の流体(例えば、血液又は生理食塩水)が使い果たされると、流体バッグは、任意の他の既知のIVチューブ類セットと同様に、注入を継続するために、新しい流体バッグと交換されてもよい。注入動作が完了した後に、使い捨てチューブ類アセンブリ1130は、患者から結合解除され得、流体ポンプ1131は、再使用可能駆動ユニット1140から結合解除され得る。次いで、使い捨てチューブ類アセンブリ1130全体が、廃棄され得る(例えば、捨てられる)。
【0052】
(例えば、敗血症及び/又は他の状態を治療するための注入のための)システム1100の動作中、流体ポンプ1131は、流体源1120から流体入口ラインを通して流体ポンプ1131内に流体を引き込むことができる。いくつかの実施形態では、任意選択の血液フィルタ(図示せず)が、注入前に血液製剤をフィルタするために、使い捨てチューブ類アセンブリ1130の流体入口ライン内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。流体ポンプ1131は、流体を流体ポンプ1131から流体出口ラインを通して、(例えば、血管アクセスポートを介して)患者の中に駆動することができる。いくつかの実施形態では、使い捨てチューブ類アセンブリ1130内に存在する小さい気泡を除去するために、任意選択の空気フィルタが、流体出口ライン(例えば、加温器1132と患者との間)内に存在するか、又はそれに結合されてもよい。
【0053】
充電器ベース1110は、AC電源(例えば、AC壁コンセント)に差し込むことができる。充電器ベース1110は、AC-DC変換器(例えば、AC-DC変換器615)を含み、再使用可能駆動ユニット1140が充電器ベース1110とドッキングされるときに、再使用可能駆動ユニット1140の内部電力貯蔵構成要素を充電するために、再使用可能駆動ユニット1140にDC電力を提供することができる。再使用可能駆動ユニット1140をドッキング解除し、再使用可能駆動ユニット1140を使い捨てチューブ類アセンブリ1130に結合した後に、再使用可能駆動ユニット1140の内部電力貯蔵構成要素は、再使用可能駆動ユニット1140の注入モータ(例えば、注入モータ542)を駆動するための動作電力を提供することができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される加温器のいずれも、任意の好適な加温器と構造的及び/又は機能的が同じか、又は類似したものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に説明される加温器のいずれも、初期温度の液体の流れを受容するための入口と、所望の温度の液体の流れを送達するための出口とを有する細長い金属性導管を含むことができる。金属性導管は、液体の流れと実質的に直接熱接触することができる。導管に関連付けられた少なくとも1つの温度感知装置が含まれ得、その導管に沿った少なくとも1つの場所における流体の温度を示す出力を生成するように含まれ、かつ構成され得る。温度感知装置に関連付けられたコントローラは、その金属性導管の壁の少なくとも1つの長さ内を流れる電流を生成するように含まれ、かつそうするように構成され、それによってその壁を通って流れる流体を加熱して出口において所望の温度に到達させるように、壁内に熱を生成することができる。そのような加温機構は、例えば、2010年12月7日に発行された「Portable Intravenous Fluid Heating System」と題する米国特許第7,846,130号で説明される加温機構のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得、この特許は、参照により全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
【0055】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される加温器のうちのいずれかは、入力ポートと出力ポートとの間で加温される静脈内流体を搬送するハウジング内の相互接続されたチューブセクションの複数のグループを含むことができる。そのチューブセクションの各々は、外周を有することができる。加温器は、複数のチューブセクション内に、その中の静脈内流体を加熱するための複数の可撓性加熱要素を含むことができる。それらの可撓性加熱要素の各々は、関連付けられたチューブセクションの周囲表面の少なくとも大部分の周りに巻き付けられ、それと接触し、それを取り囲むことができる。そのような加温機構は、2000年11月7日に発行された「Portable I.V.Fluid Warming System」と題する米国特許第6,142,974号で説明される加温機構のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得、この特許は、参照により全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される加温器のうちのいずれかは、注入流体が内部を搬送するための中空円筒体を画定する内側シースと、内側シースの周りに配設された外側シースと、内側シースと外側シースとの間に位置決めされ、かつ電気エネルギーを中空円筒体内の搬送される注入流体を加熱又は冷却するために熱に変換するように構成された熱素子とを有するチューブ状セグメントを含むことができる。そのような加温機構は、2020年9月22日に発行された「Thermic Infusion System」と題する米国特許第10,780,258号で説明される加温機構のうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得、この特許は、参照により全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
【0057】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される加温器のいずれも、目標温度又は温度範囲を維持するためのフィードバックを提供するために、複数の温度プローブ(例えば、熱電対及び/又はサーミスタ)を含むことができる。本明細書に説明される加温器のうちのいずれか(例えば、加温器132)は、本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれか(例えば、再使用可能駆動ユニット140)に含まれるコントローラ(例えば、コントローラ541)によって制御され得、このコントローラは、(例えば、使い捨てチューブ類アセンブリを通る)流路内の複数の点で流体温度を監視し、それに応じて標的温度又は温度範囲を維持するために加温器に送達される電気エネルギーの量を変動させる。
【0058】
本明細書に説明される加温器のうちのいずれかなどの加温器は、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのうちのいずれかに沿った複数の異なる位置(例えば、本明細書に説明される流体ポンプのうちのいずれかなどの流体ポンプの近く)に配設され得る。加温器の場所は、図12及び図13に示すように、使用される加温機構に依存する可能性がある。
【0059】
図12は、システム1200の概略図である。システム1200は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1200は、流体送達アセンブリ1230、再使用可能駆動ユニットアセンブリ1240、及び加温器1232を含む。流体送達アセンブリ1230は、流体ポンプ1231を含み、流体源1220に流体的に結合され得る。図12に示すように、加温器1232は、流体源1220と流体ポンプ1231との間に配設され得る。
【0060】
図13は、システム1300の概略図である。システム1300は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1300は、流体送達アセンブリ1330、再使用可能駆動ユニットアセンブリ1340、及び加温器1332を含む。流体送達アセンブリ1330は、流体ポンプ1331を含み、流体源1320に流体的に結合され得る。図13に示すように、加温器1332は、流体ポンプ1331と患者との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、システム1300は、流体源1220と流体ポンプ1331との間に配設された加温器1232、及び流体ポンプ1231と患者との間に配設された加温器1332など、2つの加温器を含むことができる。
【0061】
図14は、システム1400の概略図である。システム1400は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1400は、流体送達アセンブリ1430、再使用可能駆動ユニットアセンブリ1440、及び加温器1432を含む。システム1400はまた、電源コード1434を介して加温器1432に結合された外部電源1450を含む。流体送達アセンブリ1430は、流体ポンプ1431を含み、スパイク1437を介して流体源1420に流体的に結合され得る。図14に示すように、加温器1432は、流体ポンプ1431と共通のハウジング内に一体化され、流体ポンプ1431と流体源1420との間に配設され得る。加温器電源コード1434は、任意選択で、使い捨てチューブ類アセンブリ1730のチューブ類(例えば、加温器1432の上流)に一体化される可能性もあり、一体化されない可能性もある(すなわち、別個に延びる)。加温器電源コード1434は、使い捨てチューブ類アセンブリ1730のチューブ類の長さ(例えば、加温器1432に接続された一部から入口チューブ類の中間点まで)に結合された少なくとも一部を含むことができる。外部電源1450は、流体源1420も支持するIVポールから吊り下げられ得る。
【0062】
図15は、システム1500の概略図である。システム1500は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1500は、流体送達アセンブリ1530、再使用可能駆動ユニットアセンブリ1540、及び加温器1532を含む。システム1500はまた、電源コード1534を介して加温器1532に結合された外部電源1550を含む。流体送達アセンブリ1530は、流体ポンプ1531を含み、スパイク1537を介して流体源1520に流体的に結合され得る。図15に示すように、加温器1532は、流体ポンプ1531と共通のハウジング内に一体化され、流体ポンプ1531と患者との間に配設され得る。いくつかの実施形態では、システム1500は、流体源1420と流体ポンプ1531との間に配設された加温器1432、及び流体ポンプ1431と患者との間に配設された加温器1532など、2つの加温器を含むことができる。
【0063】
図16は、システム1600の概略図である。システム1600は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1600は、流体送達アセンブリ1630と、再使用可能駆動ユニット1640と、加温器1632と、充電器ベース1610のレセプタクル1612内に再使用可能駆動ユニット1640を受容するように構成されている充電器ベース1610と、を含む。システム1600はまた、外部電源1611を含む。充電器ベース1610は、電源コード1634を介して加温器1632に結合されるように構成されたAC電源コード1613及びDC電源コード1614を含む。流体送達アセンブリ1630は、流体ポンプ1631を含み、スパイク1637を介して流体源1620に流体的に結合され得る。図16に示すように、加温器1632は、使い捨てチューブ類アセンブリ1630のチューブ類(例えば、流体ポンプ1631に対して上流及び下流の両方)に一体化され得る。いくつかの実施形態では、少量の電気抵抗がコード1634内に含まれてもよく、使い捨てチューブ類アセンブリ1630の入口チューブ類内の流体が、加温器1632に到達する前に事前に加温されることを可能にする。
【0064】
図17図19は、システム1700の概略図である。システム1700は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム1700は、流体送達アセンブリ1730と、再使用可能駆動ユニット1740と、加温器1732と、充電器ベース1710のレセプタクル1712内に再使用可能駆動ユニット1740を受容するように構成されている充電器ベース1710と、を含む。充電器ベース1710は、AC電源コード1713及びDC電源コード1714を含む。システム1700はまた、流体送達アセンブリ1730の入口チューブ類とは別個の電源コード1751を介して加温器1732に結合されるように構成されている外部電源1750を含む。外部電源1750は、(図22に示すように)充電ベース1710に結合可能及びそこから結合解除可能であり、IVポール上のフックから吊り下げられ得、動作中に患者ベッドなどの表面上に配置され得る。電源コード1751は、再使用可能駆動ユニット1740上のプラグと、外部電源1750又はDC電源コード1714とに解放可能に電気的に結合され得る。流体送達アセンブリ1730は、流体ポンプ1731を含み、スパイク1737を介して流体源1720に流体的に結合され得る。図17に示すように、加温器1732は、使い捨てチューブ類アセンブリ1730の流体ポンプ1731の下流に配設され得る。いくつかの実施形態では、図19に示すように、コード1751、又はコード2251に類似する、及び/又はそれに加えた別のコードは、加温器1732を外部電源1750に直接電気的に結合することができる。
【0065】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるユーザインターフェースのうちのいずれか(例えば、ユーザインターフェース544)などのユーザインターフェースは、ユーザが、再使用可能駆動ユニットのコントローラと組み合わせて、連続注入の開始、所定サイズのボーラスの開始、ボーラスのサイズのセット、加温の開始、加温の停止、及び/又は病院又は医療施設電子健康記録にデータを電子的に送信することのうちの少なくとも1つを可能にする、1つ以上の制御を含むことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるユーザインターフェースのうちのいずれか(例えば、ユーザインターフェース544)などのユーザインターフェースは、ユーザが、注入された体積、注入の経過時間、注入速度、標的体積(すなわち、連続的に動作する場合、ボーラスのサイズ)、ボーラスの完了までの時間、加温オン/オフ、加温設定点、流体入力温度、流体出力温度、バッテリー寿命、及び/又はエラーメッセージのうちの少なくとも1つを視認することを可能にする、ディスプレイ(例えば、ディスプレイ543)を含むことができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのいずれかは、1つ以上の空気検出及び/又はフィルタ特徴を含むことができる。例えば、図20は、使い捨てチューブ類アセンブリ1830の概略図である。システム1830は、例えば、使い捨てチューブ類システム730のような本明細書に説明される使い捨て器可能チューブ類アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、使い捨てチューブ類アセンブリ1830は、流体ポンプ1831、加温器1832、流体スパイク1837、及び電源コード1834を含む。使い捨てチューブ類アセンブリ1830はまた、空気フィルタ1836と、任意選択で、血液フィルタ1835と、を含む。空気フィルタ1836は、2020年5月26日に発行された「Systems,Apparatus,and Methods for Filtering Air from a Fluid Line」と題された米国特許第10,661,029号に示されるか、又は説明される空気フィルタのいずれかと同じか、又は類似とすることができ、この特許は、本明細書に参照により組み込まれる。空気フィルタ1836は、空気が除去され、かつ機構がリセットされるまで、空気又は有意な体積の空気が使い捨てチューブ類アセンブリ1830に進入する場合、空気フィルタ1836が、流体ポンプ1831の中への注入を停止する閉塞機構として作用することができるように、流体ポンプ1831の上流に配設され得る。血液フィルタ1835は、注入前に流体源からの流体から血液製剤をフィルタすることができる。
【0067】
図20に示すように、酸素化ユニット1838は、流体ポンプ1831及び加温器1832から下流の使い捨てチューブ類アセンブリ1830内に含まれ得る。酸素供給器1838は、ガス流1839が、流体流の反対方向に、かつ高表面積半透膜に沿って移動するようにガス発生器に結合され得、これにより、酸素が、酸素化ユニット1838を通って患者に移動する血液中に拡散することが可能になる。したがって、流体ポンプ1831と患者との間の流体経路に沿って配設された酸素化ユニット1838は、患者への酸素化血液の注入を可能にし、これは、心停止の場合に有利であり得る。図20は、使い捨てチューブ類アセンブリ1830内に含まれる酸素供給器1838を示すが、いくつかの実施形態では、酸素供給器1838は、使い捨てチューブ類アセンブリ1830から独立し、(例えば、ルアーロック接続を介して)それに結合可能であってもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのいずれかは、超音波空気検出センサを含むか、又はそれに結合され得る。例えば、本明細書に説明される使い捨てチューブ類システムのいずれかの流体ライン内の気泡は、超音波検出を介して検出されてもよい。超音波トランスデューサを含むセンサは、規則的な間隔で信号を生成し、センサに戻る反射信号をリッスンすることができる。気泡が存在する場合、信号は所定の時間窓内に戻らず、気泡がセンサの前のチューブ類内に存在することを示す。これが発生する場合、システムは、アラームを生成し、及び/又はクランプを作動させて、流体経路を閉塞し、患者への任意の流れを停止してもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのいずれかは、電気抵抗感知センサを含むか、又はそれに結合され得る。例えば、本明細書に説明される使い捨てチューブ類システムのいずれかの流体ライン内の気泡は、電気抵抗を介して検出されてもよい。2つの電極は、チューブ類内に存在する生理食塩水、血液、又は他の液体を除いて、ある長さのチューブ類内に存在し、互いから隔離され得る。2つの電極間に小電流を通過させることができ、回路の抵抗が測定される。気泡が電極間に存在する場合、抵抗が変化し、センサによって検出される。これが発生する場合、システムは、アラームを生成し、及び/又はクランプを作動させて、流体経路を閉塞し、患者への任意の流れを停止してもよい。
【0070】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのいずれかは、下流空気フィルタを含むか、又はそれに結合され得る。空気フィルタは、疎水性膜を含むことができる。小さい気泡は、疎水性膜に近接して通過することによって使い捨てチューブ類アセンブリからフィルタされ得、空気が、チューブ類から排出されることを可能にする。流体は、使い捨てチューブ類アセンブリの流体ポンプを通過した後に、フィルタを通して移動することができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される使い捨てチューブ類アセンブリのいずれかは、上流空気フィルタを含むか、又はそれに結合され得る。空気フィルタは、疎水性膜を含むことができる。小さい気泡は、疎水性膜に近接して通過することによって使い捨てチューブ類アセンブリからフィルタされ得、空気が、チューブ類から排出されることを可能にする。流体は、使い捨てチューブ類アセンブリの流体ポンプを通過する前に、フィルタを通して移動することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、再使用可能駆動ユニット140などの本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれかは、流体ポンプ131などの流体ポンプを作動させるように構成されている機械的動力式再使用可能又は使い捨て駆動ユニットとすることができる。流体ポンプに電力を供給するために電気が使用されるのではなく、ユーザは、レバー、クランク、又は同様の機械的機構を介して流体ポンプにエネルギーを提供してもよい。例えば、再使用可能駆動ユニット140は、2018年7月10日に発行された「Apparatus and Kits for Fluid Infusion」と題された米国特許第10,016,564号で説明される注入デバイスのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得、この特許は、参照により全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
【0073】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかは、使い捨てチューブ類アセンブリ(例えば、使い捨てチューブ類アセンブリ130)の出口に温度センサを含むことができ、この温度センサは、本明細書に説明される加温器のうちのいずれかなどの加温器の下流の流体の出口温度を再使用可能駆動ユニット(例えば、再使用可能駆動ユニット140)に戻すように通信し、標的温度を維持するために必要に応じて、使い捨てチューブ類アセンブリの流体ポンプによる流量の調整をトリガすることができる。再使用可能駆動ユニットと加温器及び/又は加温器に関連付けられたセンサとの間の通信はまた、加温器が流量の変化に迅速に応答して標的温度を保持し、流量が変化するときの温度のオーバーシュート又はアンダーシュートを回避することを可能にし得る。コントローラ(例えば、コントローラ541)が、加温器が最大電力を生成しており、かつ流体温度が所望の設定点を下回っていることを検出するときに、コントローラは、流体ポンプ速度を低減し、加温器を通る低温流体の流れを低減することができる。加温器の長さ全体にわたって複数の温度読み取り値が存在する場合、加温器を出る流体が設定点を上回ったままであるように、流体の流れの減少が十分に迅速に発生し得る。逆に、ユーザが流体ポンプを停止又は減速させる場合、コントローラは、温度センサ読み取り値に関係なく、加温器に送られる電力を減少させてもよい。流体の流れが遅くなると、過剰な熱が流体中に蓄積し始め、エネルギーの流れを積極的に低減することにより、血液又は流体が所望の設定点を超えるリスクを低減することができる。
【0074】
機械動力式駆動ユニットを伴う一実施形態では、流体ポンプと加温器との間の通信は、流体ポンプ又は駆動ユニットから加温器への一方向通信を提供することができる。これは、コントローラが加温エネルギーを適切に調整することを可能にするために、流体ポンプを出る流体の流量をコントローラに提供する。流体ポンプが圧送を開始するか、又は圧送速度を増加させるときに、コントローラは、加温器に供給されるエネルギーを、加温器内の温度センサから示されるものを超えて増加させ始めることができる。流体ポンプからの流量が減少又は停止するときに、コントローラは、加温器に供給されるエネルギーを、加温器内の温度センサによって示されるものを超えて減少させ始めることができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、1つ以上の圧力センサが、本明細書に説明されるシステムのいずれかに含まれ得、近位(流体源に向かって)及び遠位(患者に向かって)流体経路のステータスに関する情報を提供することができる。例えば、遠位チューブ類内の圧力の明確な増加は、患者に向かう流体経路内の閉塞を示し、それを再使用可能駆動ユニット(例えば、再使用可能駆動ユニット140)に戻すように通信して戻して、注入を停止し、問題についてユーザにアラームしてもよい。圧力センサはまた、真空/負圧が近位チューブ類の中で発生するかどうかを判定するために使用されてもよい。これは、空気フィルタ(例えば、空気フィルタ1836)ボールがチューブ類を閉塞していること、クランプがオンのままであること、又は流体バッグが空であることのいずれかを示し、また、ユーザへのエラーメッセージをトリガするであろう。
【0076】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれかなどの再使用可能駆動ユニットは、ハンドヘルドとすることができる。いくつかの実施形態では、再使用可能駆動ユニットは、グリップ及び/又はトリガを含むことができる。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される再使用可能駆動ユニットのうちのいずれかなどの再使用可能駆動ユニットは、非ハンドヘルドとすることができ、患者ベッド上に静置され、及び/又はIVポールに添着されることができるように設計され得る。例えば、図21及び図22は、システム1900の概略図である。図21は、携帯可能な注入器システムであるシステム1900を、取り付けられていない構成で示す。図22は、IVポールに取り付けられたシステム1900を示す。システム1900は、使い捨てチューブ類アセンブリ1930と、充電器ベース1910と、再使用可能駆動ユニット1940と、外部電源1950と、流体源1920と、を含む。再使用可能駆動ユニット1940は、ユーザインターフェース1944を含む。使い捨てチューブ類アセンブリ1930は、流体ポンプ1931及び加温器1932を含む。充電器ベース1910は、AC電源コード1913を含む。図22に示す構成では、外部電源1950は、駆動ユニット1940から取り外し可能であり、充電器ベース1910は、駆動ユニット1940を通して外部電源1950を充電するであろう、AC-DC変換器(例えば、AC-DC変換器615)を含有する。
【0077】
いくつかの高速注入器は、圧力を生成するために使用する機構のタイプ(IVバッグの外部加圧、蠕動ポンプ)により、生成することができる圧力の量が制限される(例えば、300mmHgまでに制限される)。いくつかの注入器は、大口径IVアクセス又は大口径中心静脈カテーテル又は他の静脈アクセス(例えば、12~16ゲージ)(1000mL/分を上回る)を通して、流体及び血液を迅速に送達することが可能であり得るが、最大圧力(例えば、300mmHgの最大圧力)により、末梢IVを通る流量の劇的な減少がある。本明細書に説明される携帯可能高速注入器などの携帯高速注入器は、より高い圧力が生成されることを可能にし、したがって、大口径IVアクセス及び小口径周辺IVアクセス(例えば、18~24ゲージのゲージ範囲を有する)の両方を通して高流量を可能にする、シリンジベースのポンプを利用することができる。互いから180°位相がずれて動作する2つのシリンジを利用することによって、一方のシリンジが流体で充填されている間に他方のシリンジが患者に流体を送達することを可能にすることによって、流体の実質的に連続的な流れを生成することができる。単一シリンジポンプは、シリンジが流体で充填されている間、シリンジ排出間に0流量の期間を必要とし、高度な脈動性圧力プロファイルをもたらす。実質的に連続した流れを送達するダブルシリンジポンプの能力により、同じ条件下で単一シリンジポンプと比較して、IV部位でより低い最大圧力を維持することができる。この減圧は、血液製剤への損傷、患者への潜在的な傷害、IVチューブ類へのストレス、及び注入器の瞬間的なエネルギー要求を最小限にする。
【0078】
例えば、図23は、経時的な2つの圧力プロファイルの例示的な比較を示すグラフ2000を示す。第1の圧力プロファイル2002は、単一シリンジ注入器に関連付けられ、第2の圧力プロファイル2004は、本明細書で開示されるシステム又はデバイスのいずれかなどのダブルシリンジ注入器に関連付けられる。比較目的のために、単一シリンジ注入器及びダブルシリンジ注入器は、例えば、20Gカテーテルなどの同じ直径のカテーテル又はチューブ類を通して流体を送達するように動作され得、同じ全体的流体の流れ(例えば、250mL/分)をもたらすために十分な圧力で流体を送達することができる。図示のように、単一シリンジ注入器から送達される流体と関連付けられる第1の圧力プロファイル2002は、高度に拍動性である一方、ダブルシリンジ注入器から送達される流体と関連付けられる第2の圧力プロファイル2004は、実質的に連続的(及び実質的に非拍動性)であり、単一シリンジ注入器と比較して、より低い最大圧力を伴うが、同じ又は類似する全流体送達率を生成する。第2の圧力プロファイル2004は、第1の圧力プロファイル2002に示されるような瞬間的な流体流スパイクと関連付けられる鋭い圧力ピークを含むのではなく、プラトー圧力部分を含み、プラトー圧力部分の間に短い圧力谷があり、ダブルシリンジ注入器から実質的に連続した流量をもたらす。第2の圧力プロファイル2004に含まれる短い圧力谷は、第1のシリンジが送達状態から引き込み又は充填状態に移行することと、第2のシリンジが引き込み又は充填状態から送達状態に移行することとの間の移行期間と関連付けられ得、逆もまた同様である。したがって、ダブルシリンジ注入器の第1のシリンジは、単一シリンジ注入器のシリンジの送達ストローク及び再充填ストロークとほぼ同じ持続時間にわたって、より低い圧力でほぼ同じ量の流体を送達するように動作され得る。単一シリンジ注入器のように第1のシリンジが再充填される間に出力流体ライン内の圧力及び流量が低下するのではなく、ダブルシリンジ注入器の第2のシリンジは、ダブルシリンジ注入器の第1のシリンジが再充填される間に、第1のシリンジから送達される流体と同じより低い圧力で(単一シリンジ注入器のシリンジの送達ストローク及び再充填ストロークとほぼ同じ持続時間にわたって)流体を送達するように動作され得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、システムは、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリを含むことができる。流体送達アセンブリは、駆動アセンブリに解放可能に機械的に、かつ任意選択で電気的に結合されるように構成されている。流体送達アセンブリが駆動アセンブリに解放可能に結合されるときに、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリからの(例えば、患者への)流体の送達を制御することができる。例えば、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリに解放可能に結合されて、流体送達アセンブリからの流体の送達を制御して、流体送達アセンブリからの連続的(例えば、非拍動性)流体流動を提供することができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、携帯可能高速注入器は、ハンドヘルドであるように構成されており、使用中及び使用間に注入器を容易に輸送することを可能にし、また、ユーザが可変速度コントローラを介して注入速度を制御することを可能にすることによって、注入プロセスのユーザ制御を提供する。いくつかの実施形態では、注入器上のディスプレイは、送達された流体の体積のリアルタイムフィードバックをユーザに与え、ユーザが患者をより適切に治療することを可能にする。
【0081】
図24は、システム2100(注入機構、注入器、高速注入器、又はダブルリザーバ注入器とも称される)の概略図である。システム2100は、流体送達アセンブリ2130(使い捨てチューブ類アセンブリ又は使い捨てカートリッジアセンブリとも称される)と、駆動アセンブリ2140(再使用可能駆動ユニットとも称される)と、を含むことができる。流体送達アセンブリ2130は、駆動アセンブリ2140に解放可能に機械的に、かつ任意選択で電気的に結合されるように構成されている。流体送達アセンブリ2130が駆動アセンブリ2140に解放可能に結合されるときに、駆動アセンブリ2140は、流体送達アセンブリ2130からの(例えば、患者Pへの)流体の送達を制御することができる。例えば、駆動アセンブリ2140は、流体送達アセンブリ2130に解放可能に結合されて、流体送達アセンブリ2130からの流体の送達を制御して、流体送達アセンブリ2130からの連続的(例えば、非拍動性)流体流動を提供することができる。駆動アセンブリ2140は、本明細書に説明される駆動アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。流体送達アセンブリ2130は、システム100などの本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。
【0082】
流体送達アセンブリ2130は、流体が、流体源2120から引き出され得るように、流体ライン2133A(例えば、チューブ類)を介して流体源2120に流体的に結合されるように構成され得る。流体源2120は、例えば、生理食塩水又は血液を含有する、1つ以上の流体容器(例えば、流体バッグ)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体源2120は、流体送達アセンブリ2130及び/又はシステム2100内に含まれ得る。流体送達アセンブリ2130はまた、流体が、流体送達アセンブリ2130によって患者に放出され得るように、患者Pに結合可能な流体ライン2133B(例えば、チューブ類)を含むことができる。
【0083】
流体送達アセンブリ2130は、駆動機構2160と、1つ以上のピストン2162、第1のリザーバ2164、及び第2のリザーバ2166を含む流体ポンプと、を含む。駆動機構2160は、流体が、第1のリザーバ2164内又は第2のリザーバ2166内のうちの一方に引き込まれている間、他方のリザーバが流体を放出し、逆もまた同様であるように、1つ以上のピストン2162の並進を制御するように構成されている。したがって、駆動機構2160は、1つ以上のピストン2162の並進を制御して、流体ライン2133Bから実質的に連続した流れを生成することができる。流れは、実質的に非拍動性であってもよい。
【0084】
流体送達アセンブリ2130は、流体が、流体源2120から第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166内に引き込まれ得るが、第1のリザーバ2164又は第2のリザーバ2166から流体ライン2133Aを介して流体源2120に向かって放出され得ないように、かつ流体が、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166から流体ライン2133Bを介して患者Pに放出され得るが、流体ライン2133Bから第1のリザーバ2164又は第2のリザーバ2166内に引き込まれないように、一方向逆止弁のセットを含むことができる。加えて、逆止弁は、流体が、第1のリザーバ2164から第2のリザーバ2166内に引き込まれること、及びその逆もまた同様に防止されるように、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166に対して配向され得る。例えば、流体送達アセンブリ2130は、4つの一方向逆止弁を含むことができ、第1の逆止弁は、流体源2120から第1のリザーバ2164への流体経路に沿って(例えば、流体ライン2133Aと第1のリザーバ2164との間に)配設され、第2の逆止弁は、流体源2120から第2のリザーバ2166への流体経路に沿って(例えば、流体ライン2133Aと第2のリザーバ2166との間に)配設され、第3の逆止弁は、第1のリザーバ2164から患者Pへの流体経路に沿って(例えば、第1のリザーバ2164と流体ライン2133Bとの間に)配設され、第4の逆止弁は、第2のリザーバ2166から患者Pへの流体経路に沿って(例えば、第2のリザーバ2166と流体ライン2133Bとの間に)配設される。逆止弁は、外部入力又は制御を必要としない受動弁とすることができる。したがって、流体の流れを受動的に制御することができ、流体は、1つ以上のピストン2162の各ピストンの位置又は並進方向にかかわらず、各逆止弁を通って一方向にのみ流れることができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、駆動機構2160は、ピストン2162のうちの第1のピストンを並進させて、流体ライン2133Aを介して流体源2120から第1のリザーバ2164内に流体を引き込み、同時に、ピストン2162のうちの第2のピストンを並進させて、流体ライン2133Bを介して第2のリザーバ2166から患者に流体を放出するように動作可能とすることができる。駆動機構2160はまた、ピストン2162の第1及び第2のピストンの並進を逆にして、同時に、流体ライン2133Aを介して流体源2120から第2のリザーバ2166内に流体を引き込み、流体ライン2133Bを介して第1のリザーバ2164から患者に流体を放出することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のリザーバ2164は、第1のシリンジによって画定され得、第2のリザーバ2166は、第2のシリンジによって画定され得る。第1のシリンジは、第1のピストンに結合された第1のプランジャを含むことができ、第2のシリンジは、第2のピストンに結合された第2のプランジャを含むことができる。駆動機構2160は、第1のプランジャ及び第2のプランジャと相互作用して(例えば、直接係合するか、又は係合された中間伝達構成要素と係合して)、第1のプランジャ及び第2のプランジャ、したがって第1のピストン及び第2のピストンの並進の移動を制御して、それぞれ第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166に流体を引き込み、そこから流体を放出し、逆も同様であるように構成され得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、駆動機構2160は、駆動シャフトインターフェース、1つ以上のギア(例えば、ピニオンギア)、1つ以上のラック(例えば、ラックギア)、及び/又は1つ以上の駆動シャフトを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のシリンジ及び第2のシリンジのプランジャの各々は、ピニオンギアによって駆動可能なラックギアを含むか、又はそれに結合されてもよい。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ2130は、第1のシリンジのラックギアに結合され、かつ第2のシリンジのラックギアに結合され(例えば、2つのラックギアの間に配設されている)、ピニオンギアを含み、このピニオンギアは、ラックギアのうちの1つを第1の方向に駆動し、第2のラックギアを第1の方向とは反対の第2の方向に駆動するように回転される(例えば、時計回り及び反時計回り)ように構成され得る。ピニオンギアは、駆動シャフトの回転がピニオンギアの回転を引き起こすように、(例えば、駆動アセンブリ2140の)駆動シャフトを受容するように構成されている駆動シャフトインターフェースを画定することができる。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ2130は、2つのピニオンギアを含むことができ、各ピニオンギアは、ラックギアが、それぞれのピニオンギアによって(例えば、前方及び後方に)駆動され得るように、2つのラックギアのうちの1つに結合される。いくつかの実施形態では、後述のように、流体送達アセンブリ2130内に駆動機構2160(例えば、ピニオンギア)を含むのではなく、駆動機構2160(例えば、ピニオンギア)は、駆動アセンブリ2140内に含まれ、かつ流体送達アセンブリ2130が駆動アセンブリ2140に適切に結合されるときに、ラックギアと係合可能とすることができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166は、同じ容器(例えば、チューブ)によって画定され得、流体送達アセンブリ2130は、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166の境界を画定する1つのピストン2162のみを含むことができる。駆動機構2160は、ピストン2162を並進させて、流体ライン2133Aを介して流体源2120から第1のリザーバ2164に流体を引き込むと同時に、流体ライン2133Bを介して第2のリザーバ2166から患者に流体を排出し、ピストン2162を反対方向に並進させて、流体ライン2133Aを介して流体源2120から第2のリザーバ2166に流体を引き込むと同時に、流体ライン2133Bを介して第1のリザーバ2164から患者に流体を放出するように動作可能とすることができる。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166を画定する容器内に配設された1つのみのピストン2162ではなく、流体送達アセンブリ2130は、(例えば、駆動機構を介して)一緒に結合された容器内の2つのピストンを含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、駆動機構2160は、1つ以上のピストン2162の並進が駆動機構2160の1つ以上の磁石との磁気相互作用を介して制御され得るように、ピストン2162内に配設されるか、又は容器内の2つのピストン2162の間に配設され得る、1つ以上の磁石を含むことができる。
【0088】
駆動アセンブリ2140は、コントローラ2141と、モータ2142と、駆動伝達機構2148と、を含む。コントローラ2141は、モータ2142に動作可能に結合され、モータ2142を制御して、駆動伝達機構2148の移動を制御するように構成されている。駆動アセンブリ2140はまた、ディスプレイ2143と、ユーザインターフェース2144と、電源2145と、を含むことができる。ディスプレイ2143は、送達された流体の量及び/又は送達された流体の圧力などの圧送動作に関する情報を表示することができる。ユーザインターフェース2144は、ユーザが流体の流れを制御すること(例えば、流体注入の開始及び停止、並びに流量などのパラメータ調整)を可能にすることができる。電源2145は、例えば、バッテリーを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、送達されるべき流体の量を(例えば、ユーザインターフェース2144を介して)所定の注入体積として設定することができ、システム2100が流体を送達し続けるためにシステム2100に継続的に関与する必要はない(例えば、ユーザは、駆動アセンブリ2140及び流体送達アセンブリ2130を下に設定し、歩き去ることができる)。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース2144は、ユーザインターフェース2144を更に押下することが、注入速度を増加させるように、圧力応答性であるボタン又はトリガを含むことができる。いくつかの実施形態では、注入速度は事前設定され得、ユーザインターフェース2144のボタン又はトリガに加えられる圧力にかかわらず変化しない。
【0089】
駆動伝達機構2148は、モータ2142の制御下で駆動機構2160(したがって、ピストン2162の並進)を制御するために、(例えば、流体送達アセンブリ2130が駆動アセンブリ2140に結合されるときに)駆動機構2160と(例えば、機械的又は磁気的に)係合するように構成され得る。駆動伝達機構2148は、例えば、1つ以上の駆動シャフト、1つ以上のギア、及び/又は往復磁石を含むことができる。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2148は、(図34A図34Dに関して詳細に後述されるように)コントローラが回転に対する抵抗の増加を識別することができるように、歪みゲージ、ねじりロードセル、及び/又は他の力感知機構(例えば、1つ以上の駆動シャフトなどの1つ以上のシャフト上に配設されている)を含むか、又はそれらに結合され得る。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2148の駆動シャフトは、駆動アセンブリ2140の表面から突出し、流体送達アセンブリ2130の駆動機構2160のピニオンと係合されるように構成されている(例えば、モータ2142による駆動シャフトの回転がピニオンの回転を引き起こすように、ピニオンの駆動シャフトレセプタクル(例えば、開口)内に受容される)。コントローラ2141は、モータ2142が駆動シャフトを第1の方向に回転させることと、第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることとを交互に行うように(例えば、コントローラ2141の制御下でモータ2142が第1の方向にスピンし、次いで第2の方向にスピンすることによって)、モータ2142を制御することができる。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構は、駆動アセンブリ2140の表面から突出し、かつモータ2142が、流体送達アセンブリ2130の流体送達を制御するために、駆動伝達機構2148のピニオンギアを介してラックギアの運動を制御することができるように、それぞれ、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166と関連付けられるギア(例えば、ラックギア)と係合するように構成されている1つ以上のピニオンギアを含む。コントローラ2141は、モータ2142が1つ以上のピニオンギアを第1の方向に回転させることと、第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることとを交互に行うように(例えば、モータ2142が駆動シャフトなどを介して1つ以上のピニオンギアに動作可能に結合され、コントローラ2141の制御下で最初に第1の方向にスピンし、次いで第2の方向にスピンすることによって)、モータ2142を制御することができる。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2148は、断続ベベルギアと、断続ベベルギアに結合可能であり、駆動伝達機構2148の駆動シャフト上に取り付けられた2つの従動ギアと、を含む。断続ベベルギアは、断続ベベルギアの歯が常に2つの従動ギアのうちの1つとのみ係合するように、断続ベベルギアの外周の一部のみ(例えば、外周の半分未満)に配設された歯を有することができる。モータ2142は、断続ベベルギアを一方向に回転させるように動作することができ、断続ベベルギアの歯は、駆動伝達機構2148の駆動シャフトが、どの従動ギアが断続ベベルギアの歯と係合されるかに応じて、第1の方向及び第2の方向に交互に回転されるように、2つの従動ギアの各々と交互に接触することができる。駆動シャフトが駆動機構2160に結合されるか、又は係合される(例えば、駆動機構2160のピニオンに結合されるか、又は係合される)ときに、駆動機構2160に(例えば、ラックギアを介して)結合されたプランジャは、交互方向に連続的に並進され得る。ピストンが、磁気相互作用を介して並進的に付勢され得るように、ピストン2162が1つ以上の磁石を含むか、又はそれに結合される実施形態では、駆動伝達機構2148は、モータ2142によって移動経路に沿って往復運動するように構成され、かつ駆動アセンブリ2140及び流体送達アセンブリ2130が結合されるときに、ピストンが駆動伝達機構2148の1つ以上の磁石の制御下で並進されるように構成されている1つ以上の磁石を含むことができる。
【0090】
図24に示すように、流体送達アセンブリ2130は、保持機構又は特徴2137を含むことができ、駆動アセンブリ2140は、相補的な保持機構又は特徴2147を含むことができる。保持機構2137及び保持機構2147は、互いに係合して、流体送達手順が終了するまで、(例えば、偶発的な結合解除を防止するために)流体送達アセンブリ2130及び駆動アセンブリ2140が互いに対して結合された向きに維持されることを確実にするように構成され得る。保持機構2137及び保持機構2147は、例えば、機械的ラッチ及び相補的な戻り止め、1つ以上の磁気接続、又は任意の他の好適な結合機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、保持機構2137及び/又は保持機構2147は、流体送達手順のための流体送達アセンブリ2130と駆動アセンブリ2140との間の適切な位置合わせを確実にするための位置合わせ特徴を含むか、又は位置合わせ特徴としても機能することができる。いくつかの実施形態では、システム2100は、流体送達アセンブリ2130と駆動アセンブリ2140との間の適切な位置合わせを促進し、促し、及び/又は維持するように構成されている別個の位置合わせ特徴(図示せず)を含むことができる。いくつかの実施形態では、保持機構2137、2147及び/又は位置合わせ特徴は、支柱及び支柱のための受容穴、突起及び突起のための1つ以上の受容溝、突起間に他のアセンブリの一部を捕捉する突起、又は駆動伝達機構2148が駆動機構2160にトルクを提供しているときに、駆動アセンブリ2140に対する流体送達アセンブリ2130の回転を防止する任意の他の好適な特徴を含むことができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ2130は、流体送達アセンブリ2130から送達された流体を、患者への送達の前及び/又は送達のために、閾値温度を超えて、又は閾値温度範囲内の温度まで加温することができように、流体ライン2133Bを介して加温器2132(加温器アセンブリとも称される)に結合され得る。いくつかの実施形態では、加温器2132は、加熱要素及び熱交換器を含むことができる。いくつかの実施形態では、加温器2132は、流体が、流体ライン2133Bから加温器2132のチューブ類内に流れ、加温器の加熱要素及び/又は熱交換器から離れて加温器2132のチューブ類を介して患者に向かって又は患者に流れることができるように、流体ライン2133Bの端部に結合することができるチューブ類(例えば、使い捨てチューブ類)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体ライン2133Bは、流体ライン2133Bを通って移動する流体が、患者に到達する前に流体ライン2133B内にある間に加温器2132によって加熱され得るように、加温器2132に結合又は係合され得る。いくつかの実施形態では、加温器2132は、電源を含むことができ、この電源は、例えば、充電式バッテリーとすることができる。いくつかの実施形態では、電源に加えて、又はその代替として、加温器2132は、駆動アセンブリ2140、流体送達アセンブリ2130、及び/又は壁コンセントなどのAC電源からの電気接続部を介して、電源用の動作電力及び/又は充電電力を受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、システム2100は、加温器2132を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかは、加温器2132などの加温器を含むか、又は加温器に結合され得る。いくつかの実施形態では、加温器2132は、流体送達アセンブリ2130内に配設され得る。
【0092】
任意選択で、流体送達アセンブリ2130は、電気接点2136を含むことができ、駆動アセンブリ2140は、駆動アセンブリ2140及び流体送達アセンブリ2130が結合されるときに、電気接点2136と位置合わせされるように構成されている電気接点2146を含むことができる。電気接点2136、2146は、例えば、ポゴピン及びプレート、レセプタクル内に受容されるように構成されたピン、及び/又はばね力を用いて若しくは用いずに互いに直接接触するように構成された2つの金属プレートを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ2130は、電気接点2136及び電気接点2146を介して駆動アセンブリ2140に動作電力及び/又は充電電力を提供するように構成され得る。例えば、流体送達アセンブリ2130は、電力が、電気接続部2134Aを介して電源2150から引き出され、電気接点2136及び電気接点2146を介して駆動アセンブリ2140に送達され得るように、電気接続部2134Aを介して電源2150に結合されるように構成され得る。電源2150は、例えば、AC電源(例えば、壁コンセント)及び/又は外部バッテリーを含むことができる。加えて、いくつかの実施形態では、データは、電気接点2136及び電気接点2146を介して、流体送達アセンブリ2130と駆動アセンブリ2140との間で転送され得、例えば、識別情報は、駆動アセンブリ2140によって受信され、例えば、識別情報に関連付けられた圧送パラメータに基づいて、モータ速度を判定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、電源2150は、駆動アセンブリ2140に結合されるように構成されており、動作電力及び/又は充電電力を駆動アセンブリ2140に提供するように構成され得る。例えば、電源2150は、電気接続部2134Bを介して駆動アセンブリ2140(例えば、電気接点2146及び/又は電源2145)に結合され得る。いくつかの実施形態では、電源2150は、電気接続部(図示せず)を介して、及び/又は駆動アセンブリ2140及び/又は流体送達アセンブリ2130を介して、加温器2132に結合されるように構成され得る。本明細書に説明される電気接続部は、電気接点、ワイヤ、又は電源コードなどの任意の好適な電気的結合部であり得る。いくつかの実施形態では、電源2150は、充電電力及び/又は動作電力が駆動アセンブリ2140及び/又は加温器2132に提供され得るように、流体送達アセンブリ2130、駆動アセンブリ2140、及び/又は加温器2132に電気的及び機械的に結合されるように構成された充電器ベースを含むことができる。充電器ベースは、AC電源(例えば、壁コンセント)に結合されて、電気接続部(例えば、プラグ)を介して充電器ベースに含まれる電源の貯蔵電力レベルを増加させることができる。充電器ベースはまた、充電器ベース内に含まれる電源を駆動アセンブリ2140及び/又は加温器2132と電気的に結合して、(例えば、システム2100の使用中及び/又は使用前に、)駆動アセンブリ2140及び/又は加温器2132に電源からの電力を提供するように構成されている細長いワイヤ又はプラグなどの電気接点及び/又は電気接続部を含むことができる。
【0093】
使用時、流体送達アセンブリ2130は、駆動伝達機構2148及び駆動機構2160が動作可能に結合されるように、駆動アセンブリ2140に結合され得る。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ2130は、電気接点2136が、電気接点2146と位置合わせされるように、及び/又は保持機構2137が保持機構2147と係合されるように、駆動アセンブリ2140に結合され得る。流体ライン2133Aは、(例えば、IVチューブ類スパイクなどを介して)流体源2120に流体的に結合され得、流体源2120及び流体ライン2133Aに沿って配設された1つ以上の複数の血液フィルタ及び/又はチャンバに流体的に結合され得る。流体ライン2133Bは、例えば、患者のIVアクセスに取り付けられたルアーロックコネクタを介して、患者(例えば、患者の血管系)に流体的に結合され得る。次いで、駆動アセンブリ2140は、(ユーザインターフェース2144を介したユーザの制御下で)モータ2142の動作を開始することができ、ピストン2162が、駆動伝達機構2148の制御下で駆動機構2160によって並進されて、第1のリザーバ2164及び第2のリザーバ2166からの流体を交互に分配する一方で、第2のリザーバ2166及び第1のリザーバ2164のそれぞれに流体を交互に引き込むようにする。いくつかの実施形態では、システム2100の構成要素の一部又は全部は、箱又はバッグを含み、かつ任意の好適な数の流体(例えば、血液又は生理食塩水)バッグ及びシステム2100の構成要素又は構成要素のサブセットを含むキットなどのキットに含まれ得る。
【0094】
図25は、システム2200の概略図である。システム2200は、システム22100のような本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム2200は、それぞれ、本明細書に説明される流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る流体送達アセンブリ2230及び駆動アセンブリ2240を含む。図25は、駆動アセンブリ2240のグリップ部分を保持しているユーザU(例えば、医療従事者)を示す。流体送達アセンブリ2230は、流体ライン2233Aを介してIVポール2221から吊り下げられた流体源2220に結合されている。流体源2220は、2つの流体バッグを含むように示されているが、いくつかの実施形態では、流体源2220は、任意の好適な数又はタイプの流体容器を含むことができる。流体送達アセンブリ2230は、流体が流体送達アセンブリ2230から送達され得る流体ライン2233Bに流体的に結合されている。
【0095】
図25に示すように、流体送達アセンブリ2230は、流体送達アセンブリ2230から送達された流体を、患者への送達の前及び/又は送達のために、閾値温度を超えて、又は閾値温度範囲内の温度まで加温することができように、流体ライン2233Bを介して加温器2232(加温器アセンブリとも称される)に結合され得る。加温器2232は、加温器22132のような本明細書に説明される加温器のいずれかと構造的及び/又は機能的に同じであるか、又は類似したものであり得る。いくつかの実施形態では、加温器2232は、加熱要素及び熱交換器を含むことができる。いくつかの実施形態では、加温器2232は、流体が、流体ライン2233Bから加温器2232のチューブ類内に流れ、加温器の加熱要素及び/又は熱交換器から離れて加温器2232のチューブ類を介して患者に向かって又は患者に流れることができるように、流体ライン2233Bの端部に結合することができるチューブ類(例えば、使い捨てチューブ類)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流体ライン2233Bは、流体ライン2233Bを通って移動する流体が、患者に到達する前に流体ライン2233B内にある間に加温器2232によって加熱され得るように、加温器2232に結合又は係合され得る。図25に示すように、加温器2232は、電源2232Aを含むことができ、これは、例えば、充電式バッテリーとすることができる。いくつかの実施形態では、電源2232Aに加えて、又はその代替として、加温器2232は、駆動アセンブリ2240、流体送達アセンブリ2230、壁コンセントなどのAC電源、及び/又は充電器ベース2210(後述)を含む電源2250からの電気接続部を介して電源2232Aのための動作電力及び/又は充電電力を受信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、システム2200は、加温器2232を含まない。
【0096】
電源2250は、本明細書に説明される電源のいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。電源2250は、充電電力及び/又は動作電力が駆動アセンブリ2240及び/又は加温器2232に提供され得るように、流体送達アセンブリ2230、駆動アセンブリ2240、及び/又は加温器2232に電気的及び機械的に結合されるように構成されている充電器ベース2210を含むことができる。充電器ベース2210は、AC電源(例えば、壁コンセント)に結合されて、電気接続部2213(例えば、プラグ)を介して、充電器ベース2210に含まれる電源(例えば、充電式バッテリー)の貯蔵電力レベルを増加させることができる。充電器ベース2210はまた、充電器ベース2210内に含まれる電源を駆動アセンブリ2240及び/又は加温器2232と電気的に結合して、(例えば、システム2200の使用中及び/又は使用前に、)駆動アセンブリ2240及び/又は加温器2232に電源からの電力を提供するように構成されている電気接点及び/又は電気接続部2214(例えば、細長いワイヤ又はプラグ)を含むことができる。いくつかの実施形態では、充電器ベース2210は、使用間に駆動アセンブリ2240を保持及び/又は充電するために、駆動アセンブリ2240の一部を受容するように構成されている凹部を画定することができる。いくつかの実施形態では、図25に示すように、充電器ベース2210は、IVポール2221上に取り付けられ得る。
【0097】
図26A図26Dは、動作の様々な段階における流体送達アセンブリ2330の様々な図である。具体的には、図26Aは、第1の構成における流体送達アセンブリ2330の斜視図であり、図26B及び図26Dは、それぞれ、第2の構成における流体送達アセンブリ2330の斜視図及び底面図である。図26Cは、第3の構成における流体送達アセンブリ2330の斜視図である。図26Aは、ハウジング2370を有する流体送達アセンブリ2330を示し、図26B図26Dでは、ハウジング2370は示されていない。流体送達アセンブリ2330は、流体送達アセンブリ2130などの本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。例えば、流体送達アセンブリ2330は、駆動機構2360と、第1のピストン2362A、第2のピストン2362B、第1のリザーバ2364、及び第2のリザーバ2366を含む流体ポンプと、を含む。
【0098】
流体送達アセンブリ2330はまた、流体が、流体源(例えば、流体源2120)から流体入口2373Aを介して(例えば、流体ライン2133Aなど、流体源を流体入口2373Aに流体的に結合する流体ラインを介して)第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366内に引き込まれ、かつ流体出口2373Bを介して(例えば、流体ライン2133Bなど、流体出口2373Bに流体的に結合された流体ラインを介して)患者に分注され得るように構成されている流体入口2373A及び流体出口2373Bを含む。流体入口2373Aは、任意の好適な管腔又は通路を介して(例えば、管腔又は通路を画定するチューブ類を介して)、第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366の各々に結合され得る。例えば、図26Aに示すように、流体出口2373Bは、第1の流体通路2373Dの第1の端部及び第2の流体通路2373Eの第1の端部に流体的に結合された出口通路2373Cの端部に形成され得る。第1の流体通路2373Dの第2の端部は、第1のリザーバ2364の入口に結合され得、第2の流体通路2373Eの第2の端部は、第2のリザーバ2366の入口に結合され得る。流体入口2373Aは、第3の流体通路2373G及び第4の流体通路2373Hに流体的に結合された入口通路2373Fの端部(上流)に形成され得る。第3の流体通路2373Gは、第1の流体通路2373Dに結合され得、第4の流体通路2373Hは、第2の流体通路2373Eに結合され得る。
【0099】
図示されていないが、流体源及び患者に対する流体の流れの方向を制御するために、流体入口2373A及び流体出口2373Bに対して(例えば、上述の通路内に)受動逆止弁のセットが配設され得る。例えば、流体が、流体入口2373Aから(第3の流体通路2373G及び第1の流体通路2373Dの端部を介して)第1のリザーバ2364内に流入し、(第4の流体通路2373H及び第2の流体通路2373Eの端部を介して)第2のリザーバ2366内に流入することができるが、流体が、第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366から流体入口2373Aの外に流れることができないように、入口通路2373F内に逆止弁が配設され得る。代替的又は追加的に、入口通路2373Fへの流体の流れを防止するために、第3の流体通路2373G及び第4の流体通路2373H内に逆止弁が配設され得る。例えば、逆止弁が第3の流体通路2373G内及び第4の流体通路2373H内に配設され得る。流体が流体出口2373Bから第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366内に引き込まれることを防止するために、逆止弁が、第3の流体通路2373G及び第4の流体通路2373Hとの結合部の下流で、出口通路2373C内及び/又は第1の流体通路2373D及び第2の流体通路2373E内に配設され得る。
【0100】
図26Aに示すように、第1のリザーバ2364、第2のリザーバ2366、第1のピストン2362A、第2のピストン2362B、及び駆動機構2360の少なくとも一部は、共通のハウジング2370内に配設され得る。加えて、図26Aに示すように、流体入口2373A及び流体出口2373Bは、流体入口2373A及び流体出口2373Bを第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366に流体的に結合する通路ととともに、ハウジング2370内に含まれるか、又はそれによって画定され得る。いくつかの実施形態では、図示されていないが、流体入口2373A、流体出口2373B、及び関連付けられた通路は、ハウジング2370の外側に配設され、ハウジング2370及び/又は第1のリザーバ2364と第2のリザーバ2366に結合され得る。図26Aに示すように、ハウジング2370は、ハウジング2370が、駆動アセンブリの一部を受容するように構成されている第1の突出フランジ2372Aと第2の突出フランジ2372Bとの間の空間を画定するように、ハウジング2370の下面から突出する第1の突出フランジ2372A及び第2の突出フランジ2372B(「フィン」とも称される)などの保持及び/又は位置合わせ特徴を含むことができる。第1の突出フランジ2372A及び第2の突出フランジ2372Bは、流体送達アセンブリ2330のピニオンギア2365(後述)が駆動アセンブリの制御下で回転されるときに、ハウジング2370が駆動アセンブリに対して回転しないように、第1の突出フランジ2372Aと第2の突出フランジ2372Bとの間に駆動アセンブリを保持することができる。第1の突出フランジ2372Aは、第2の突出フランジ2372Bと平行に配設され得る。図示のように、いくつかの実施形態では、第1の突出フランジ2372A及び第2の突出フランジ2372Bの各々は、ハウジング2370の第1の端部から第2の端部まで延在することができる。いくつかの実施形態では、第1の突出フランジ2372A及び第2の突出フランジ2372Bは、ハウジング2370の第1の端部と第2の端部との間の距離の一部のみに延在することができる。いくつかの実施形態では、第1の突出フランジ2372A及び第2の突出フランジ2372Bは、各々、別個のフランジ部分を含むことができる。
【0101】
駆動機構2360は、単一ピニオンギア2365と、第1のラックギア2363Aと、第1のプランジャ2367Aと、第2のラックギア2363Bと、第2のプランジャ2367Bと、を含む。第1のプランジャ2367Aは、第1のリザーバ2364内で第1のピストン2362Aを並進させるように構成されており、第2のプランジャ2367Bは、第2のリザーバ2366内で第2のピストン2362Bを並進させるように構成されている。第1のプランジャ2367Aは、第1のラックギア2363Aに結合され、第2のプランジャ2367Bは、第2のラックギア2363Bに結合され、第1のラックギア2363Aの移動が第1のプランジャ2367Aの対応する移動を引き起こし、第2のプランジャ2367Bの移動が第2のプランジャ2367Bの対応する移動を引き起こすようになっている。例えば、図26Aに示すように、第1のプランジャ2367Aは、近位端コネクタ2368Aを介して第1のラックギア2363Aに結合され得、第2のプランジャ2367Bは、近位端コネクタ2368Bを介して第2のラックギア2363Bに結合され得る。いくつかの実施形態では、第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367Bの一方又は両方は、ピニオンギア2365と第1のラックギア2363A及び第2のラックギア2363Bの歯(例えば、上面)との間の係合に干渉しない、第1のラックギア2363A及び第2のラックギア2363Bの任意の部分にそれぞれ結合され得る。
【0102】
第1ラックギア2363A及び第2ラックギア2363Bの歯は、第1ラックギア2363Aの歯が第2ラックギア2363Bの歯と対向するように配設されている。ピニオンギア2365は、ピニオンギア2365が、第1のラックギア2363A及び第2のラックギア2363Bの各々の歯と係合され、かつ第1のラックギア2363A及び第2のラックギア2363Bの各々を平行な並進経路に沿って同時に並進させることができるように、第1のラックギア2363Aと第2のラックギア2363Bとの間に配設される。したがって、ピニオンギア2365は、それぞれ、第1のラックギア2363A及び第2のラックギア2363Bとの係合を介して、第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367Bを駆動することができる。ピニオンギア2365は、第1の方向(例えば、図26Dに示すように底部から見たときに反時計回り)に回転されて、第1のラックギア2363Aを第1の方向(例えば、近位)に駆動し、第2のラックギア2363Bを第1の方向とは反対の第2の方向(例えば、遠位)に駆動することができ、第1のピストン2362Aが近位に引っ張られて流体を第1のリザーバ2364内に引き込み、同時に、第2のピストン2362Bが遠位に押されて流体を第2のリザーバ2366から放出するようにする。ピニオンギア2365を第2の方向(例えば、底部から見て時計回り)に回転させて、第2のラックギア2363Bを第1の方向(例えば、近位)に駆動し、第1のラックギア2363Aを第2の方向(例えば、遠位)に駆動することができ、第2のピストン2362Bが近位に引っ張られて流体を第2のリザーバ2366内に引き込み、同時に、第1のピストン2362Aが遠位に押されて流体を第1のリザーバ2364から放出するようにする。したがって、第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366のうちの一方が充填されている間、第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366のうちの他方は放出していることができ、逆もまた同様である。
【0103】
例えば、図26Cでは、流体送達アセンブリ2330は、第1のリザーバ2364が最大容積であり、かつ第2のリザーバ2366が最小容積であるように第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367Bが配設されている構成(上記では第3の構成と称される)にある。図26B及び図26Dでは、流体送達アセンブリ2330は、第1のリザーバ2364が最小容積であり、かつ第2のリザーバ2366が最大容積であるように第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367Bが配設されている第2の構成にある。図26Aは、第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367がそれらのそれぞれの並進経路の端部間にあり、第1のリザーバ2364及び第2のリザーバ2366がそれらの最小容積と最大容積との間にあり、第1のリザーバ2364がその最大容積により近く、第2のリザーバ2366がその最小容積により近い構成(上記では第1の構成と称される)にある流体送達アセンブリ2330を示す。
【0104】
ピニオンギア2365は、第1のプランジャ2367A及び第2のプランジャ2367Bの各々がそれらのそれぞれのストロークの反対端部に到達するときにピニオンギア2365が回転方向を移行させるような間隔で、第1の方向への回転と第2の方向への回転との間で(例えば、駆動アセンブリ2140などの駆動アセンブリの制御下で)移行され得る。ピニオンギア2365は、ピニオンギア2365を第1の方向及び第2の方向に回転させるように構成されている駆動シャフトを受容するように構成された開口2365Aを画定する。例えば、開口は、駆動シャフトが開口内に配設されるときにピニオンギア2365が駆動シャフトに対して回転しないように、相補的な形状又は開口内に突出する歯と係合するように構成された形状を有する駆動シャフトを受容するように成形された外周を有することができる。
【0105】
図27A及び図27Bは、流体送達アセンブリ2430の正面部分の上面図及び斜視図である。流体送達アセンブリ2430は、図26A図26Dに関して上述された流体送達アセンブリ330などの本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。例えば、流体送達アセンブリ2430は、ハウジング2470と、第1のリザーバ2464と、第2のリザーバ2466と、第1のピストン2462Aと、第2のピストン2462Bと、を含む。ハウジング2470は、ハウジング2470の下面から突出する第1の突出フランジ2472A及び第2の突出フランジ2472Bなどの保持及び/又は位置合わせ特徴を含むことができる。加えて、流体送達アセンブリ2430は、流体が、流体源(例えば、流体源2120)から流体入口2473Aを介して(例えば、流体ライン2133Aなど、流体源を流体入口2473Aに流体的に結合する流体ラインを介して)第1のリザーバ2464及び第2のリザーバ2466内に引き込まれ、かつ流体出口2473Bを介して(例えば、流体ライン2133Bなど、流体出口2473Bに流体的に結合された流体ラインを介して)患者に分注され得るように構成されている流体入口2473A及び流体出口2473Bを含む。流体出口2473Bは、第1の流体通路2473D(流体経路又は流体ラインとも称される)の第1の端部及び第2の流体通路2473E(流体経路又は流体ラインとも称される)の第1の端部に流体的に結合された出口通路2473Cの端部に形成され得る。第1の流体通路2473Dの第2の端部は、第1のリザーバ2464の入口に結合され得、第2の流体通路2473Eの第2の端部は、第2のリザーバ2466の入口に結合され得る。流体入口2473Bは、第3の流体通路2473G(流体経路又は流体ラインとも称される)及び第4の流体通路2473H(流体経路又は流体ラインとも称される)に流体的に結合された入口通路2473Fの端部に形成され得る。第3の流体通路2473Gは、第1の流体通路2473Dに結合され得、第4の流体通路2473Hは、第2の流体通路2473Eに結合され得る。
【0106】
図27A及び図27Bは、第1のリザーバ2464及び第2のリザーバ2464に対する流路に沿った一方向逆止弁2435A、2435B、2435C、2435Dの位置を表す概略ボックスを含む。図27A及び27Bに示す実施形態は、4つの一方向逆止弁を含み、第1の逆止弁2435Aは、流体入口2473Aと第1のリザーバ2464との間(例えば、流体ライン2473Fと第1のリザーバ2464との間)の流体経路2473Gに沿って配設され、第3の逆止弁2435Cは、流体入口2473Aと第2のリザーバ2466との間(例えば、流体ライン2473Fと第2のリザーバ2466との間)の流体経路2473Hに沿って配設される。第1の逆止弁2435Aは、流体が、第1の逆止弁2435Aを越えて流体ライン2473Gを通って第1のリザーバ2464に向かって流れ、第1のリザーバ2464に入ることができるが、流体が、第1のリザーバ2464から流体入口2473Aに向かって第1の逆止弁2435Aを越えて流体ライン2473Gに戻ることができないように機能する。第3の逆止弁2435Cは、流体が、第3の逆止弁2435Cを越えて流体ライン2473Hを通って第2のリザーバ2466に向かって流れ、第2のリザーバ2466に入ることができるが、流体が、第2のリザーバ2466から流体入口2473Aに向かって第3の逆止弁2435Cを越えて流体ライン2473Hに戻ることができないように機能する。第2の逆止弁2435Bは、流路2473Dに沿って配設されており、第4の逆止弁2435Dは、流路2473Eに沿って配設されている。第2の逆止弁2435Bは、流体が、第1のリザーバ2464から出て流体出口2473Bを通って流れることを可能にするが、流体が、流体出口2473Bから又は第2のリザーバ2466から第1のリザーバ2464に移動することを防止する。第4の逆止弁2435Dは、流体が、第2のリザーバ2464から出て流体出口2473Bを通って流れることを可能にするが、流体が、流体出口2473Bから又は第1のリザーバ2464から第2のリザーバ2466に移動することを防止する。いくつかの実施形態では、逆止弁2435A~2435Dは、受動的に機能することができ、フラッパ弁、ボール弁、又は他の好適な一方向逆止弁を含むことができる。
【0107】
図28A及び図28Bは、駆動アセンブリ2540(携帯可能高速注入器又は注入器とも称される)の斜視図及び側面図であり、駆動アセンブリ2540のハウジング2590は、図28Bでは透明であるように示されている。システム2540は、上述の駆動アセンブリ2140のような本明細書に説明される駆動アセンブリのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、駆動アセンブリ2540は、コントローラ2541と、モータ2542と、駆動伝達機構2548(駆動シャフトとも称される)と、を含む。モータ2542は、駆動伝達機構2548を回転させる機械的動力を提供するように構成されている。コントローラ2541は、モータ2542に動作可能に結合され、モータ2542を制御して、駆動伝達機構2548の移動(例えば、回転方向及び速度)を制御するように構成されている。駆動アセンブリ2540はまた、ディスプレイ2543と、駆動アセンブリ2540の他の構成要素(例えば、モータ2542、コントローラ2541、及びディスプレイ2543)に動作電力を提供するように構成されている電源2545(例えば、バッテリー)と、を含むことができる。ディスプレイ2543は、リアルタイムで更新された送達された流体の総量及び/又はリアルタイムで送達された流体の圧力など、圧送動作に関する情報を表示することができる。駆動アセンブリ2540は、制御機構2549(例えば、ボタン又はダイヤル)及びユーザインターフェースボタン2544(例えば、ディスプレイ2543を含むハウジング2590の表面上に配設される)などの1つ以上のユーザインターフェース特徴を含むことができる。ユーザインターフェース特徴は、ユーザが流体の流れを制御すること(例えば、流体注入の開始及び停止、並びに流量などのパラメータ調整)を可能にすることができる。
【0108】
駆動アセンブリ2540は、ハンドヘルド及び携帯可能であるように構成されており、駆動アセンブリ2540が使用中及び使用間に容易に輸送されることを可能にする。図28Aに示すように、駆動アセンブリ2540のハウジング2590は、流体送達アセンブリ係合部分2594から離れる方向に延在するグリップ部分2592を含むことができ、ユーザが、駆動アセンブリ2540の使用中にグリップ部分2592をグリップすることができるようにする。制御機構2549は、ユーザがグリップ部分2592をグリップしているときに、ユーザの人差し指が制御機構2549上に静置させることができるように、グリップ部分2592の遠位部分上に配設され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、モータ2552の動作を開始して、制御機構2549との係合を介して(例えば、制御機構2549を押すことを介して)流体注入を開始することができ、モータ2552の動作を停止して、制御機構2549との係合解除を介して(例えば、制御機構2549を解放することを介して)流体注入を停止することができる。いくつかの実施形態では、制御機構2549は、モータ2552の速度、したがって、駆動シャフト2548の速度及び流体注入の速度が、ユーザの指と可変速度制御機構2549との間の係合の量に依存し得るように(例えば、制御機構2549が初期位置に対して押下される印加圧力の量及び/又は距離に基づいて)、可変速度制御機構2549であり得る。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースボタン2544は、流体注入の速度を設定及び/又は変更するために使用され得、制御機構2549は、流体注入を開始及び停止するために使用され得る。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースボタン2544は、ユーザがグリップ部分2592を保持し、人差し指を制御機構2549と接触させている間、ユーザの親指によってアクセス可能とすることができる。
【0109】
駆動シャフト2548は、モータ2542に動作可能に結合され、駆動シャフト2548が、本明細書に説明される駆動機構のいずれかなどによって、流体送達アセンブリの駆動機構と係合され(例えば、それによって受容され)得るように、流体送達アセンブリ係合部分2594の上面から上向きに突出する。例えば、駆動シャフト2548は、駆動シャフト2548が、駆動機構2360に関して上述したピニオンギア2365などのピニオンギアに結合する(例えば、その開口に挿入される)ことができ、ピニオンギアが駆動シャフト2548の回転によりモータ2542の制御下で回転するように、任意の適切な形状を有することができる。例えば、駆動シャフト2548は、駆動シャフト2548が、ピニオンギアの開口内に配設され、かつピニオンギアを回転させることができるように、リブ、歯、又は任意の好適な非円形形状(例えば、八角形、六角形、正方形)を含むことができる。したがって、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれか(例えば、流体送達アセンブリ2130又は流体送達アセンブリ330)などの流体送達アセンブリは、駆動シャフト2548が、流体送達アセンブリのピニオンギアの開口の中に挿入されて、モータ2542を流体送達アセンブリの駆動機構に動作可能に結合するように、流体送達アセンブリ係合部分2594の上面と係合するように流体送達アセンブリ2530を垂直に並進させることによって、駆動アセンブリ2540に結合され得る。駆動シャフト2548が流体送達アセンブリの駆動機構に結合された状態で、駆動アセンブリ2540は、流体送達アセンブリのリザーバに対する流体送達アセンブリの1つ以上のピストン(例えば、第1のピストン2362A及び第2のピストン2362B)の並進を制御することができる。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリ2540は、流体及び/又は破片が捕捉され得る最小限の割れ目を伴って、駆動アセンブリ2540が容易に洗浄可能であるように形成され得る。例えば、駆動アセンブリ2540(例えば、ハウジング2590)の外面は、平坦及び/又は丸みを帯びた表面のみを含み、鋭い角部を含まなくてもよい。
【0110】
駆動アセンブリ2540はまた、コントローラ2541に電気的に結合され、かつ駆動アセンブリ2540が、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれか(例えば、流体送達アセンブリ2130)などの流体送達アセンブリの電気接点とインターフェース接続することを可能にする電気接点2546を含むことができる。電気接点2546は、例えば、流体送達アセンブリが駆動アセンブリ2540に結合されるときに、流体送達アセンブリの電気接点が電気接点2546と位置合わせして接触するように、流体送達アセンブリ係合部分2594の上面上に位置することができる。電気接点2546は、データ及び/又は電力が駆動アセンブリ2540と流体送達アセンブリとの間で送信されることを可能にする。電気接点2546は、例えば、流体送達デバイスのプレートに接触するように構成されているポゴピン、流体送達デバイスのポゴピンに接触するように構成されているプレート、流体送達デバイスのレセプタクル内に受容されるように構成されているピン、流体送達デバイスのピンを受容するように構成されているレセプタクル、及び/又はばね力の有無にかかわらず流体送達デバイスの金属プレートに直接接触するように構成されている金属プレートを含むことができる。
【0111】
図29A及び図29Bは、それぞれ、第1の構成及び第2の構成における流体送達システム2600(注入機構とも称される)の側面図である。図29Cは、第2の構成における流体送達システム2600の斜視図である。流体送達システム2600は、本明細書に説明される流体送達システムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。例えば、流体送達システムは、流体送達アセンブリ2630及び駆動アセンブリ2640を含む。流体送達アセンブリ2630は、流体送達アセンブリ2330と構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得、駆動アセンブリ2640は、駆動アセンブリ2540と構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。例えば、流体送達アセンブリ2630は、ハウジング2670、流体入口2673A、流体出口2673B、第1のリザーバ2646、第2のリザーバ2666、第1のピストン2662A、第2のピストン2662B、第1のプランジャ2667A、及び第2のプランジャ2667Bを含む。ハウジング2670は、本明細書に説明される突出フランジのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る第1の突出フランジ2672A及び第2の突出フランジ2672B(「フィン」とも称される)を含む。流体送達アセンブリ2630はまた、電気接点2636を含む。駆動アセンブリ2640は、ハウジング2690(グリップ部分2692及び流体送達アセンブリ係合部分2694を含む)と、コントローラ2641と、モータ2642と、駆動伝達機構2648(駆動軸とも称される)と、ディスプレイ2643と、電源2645と、を含む。駆動アセンブリ2640も、制御機構2649(例えば、ボタン又はダイヤル)及びユーザインターフェースボタン2644(例えば、ディスプレイ2643を含むハウジング2690の表面上に配設される)などの1つ以上のユーザインターフェース特徴を含む。駆動アセンブリ2640はまた、電気接点2646を含む。
【0112】
図29Aは、流体送達アセンブリ2630が駆動アセンブリ2640から係合解除された第1の構成における流体送達システム2600を示し、図29B及び29Cは、流体送達システム2630が駆動アセンブリ2640に結合されている第2の構成における流体送達システム2600を示す。流体送達アセンブリ2630(使い捨てチューブ類アセンブリ又は使い捨てカートリッジアセンブリとも称される)は、ユーザによって、駆動アセンブリ2640(再使用可能駆動ユニットとも称される)に容易に結合され、駆動アセンブリ2640から係合解除及び分離され得る。流体注入を送達するためのシステム2600の使用の前に、流体送達アセンブリ2630は、駆動アセンブリ2640に解放可能に結合され得る。図29Aは、結合される前のシステムを示す。図29Bは、駆動アセンブリ2640及び流体送達アセンブリ2630が結合された後のシステムを示す。駆動アセンブリ2640と流体送達アセンブリ2630の結合は、駆動伝達機構2648を含む駆動アセンブリ2640の上部が封入され、かつハウジング2670が駆動アセンブリ2640に対して回転することを防止されるように、駆動アセンブリ2640の流体送達アセンブリ係合部分2694の上部が、第1の突出フランジ2672Aと第2の突出フランジ2672Bとの間に画定される空間内に受容されることと、駆動アセンブリ2640上の保持機構(図示せず)が、流体送達アセンブリ2630上の保持機構(例えば、機械的ラッチ機構)に機械的かつ解放可能に結合することができることと、駆動アセンブリ2640の駆動伝達機構2648が、流体送達アセンブリ2630の駆動機構2660のピニオン2665に機械的に結合することと、駆動アセンブリ2640の電気接点2646が、流体送達アセンブリ2630の電気接点2636に電気的に接続することとの接続のうちの1つ以上が行われることを含む。いくつかの実施形態では、図29A及び図29Bに示すように、システム2600は、流体送達アセンブリ2630の駆動アセンブリ2640に対する一方向の移動により、駆動シャフト2648がピニオン2665に結合し、電気接点2646が電気接点2636に(例えば、同時に又はほぼ同時に)結合することをもたらすように構成されている。例えば、流体送達アセンブリ2630は、流体送達アセンブリ2630が駆動アセンブリ2640に機械的及び電気的に結合されるように、図29Bに示すように、図29Aに示される位置から駆動アセンブリ2640と接触するように下方に並進され得る。
【0113】
図30A図30Cは、使い捨てチューブ類アセンブリ2630の駆動機構2660及び駆動アセンブリ2640の駆動伝達機構2648の様々な図である。図30Aは、ピニオン2665の開口2665Aと係合し、かつその中に配設された駆動伝達機構2648の断面の斜視図である。図30Bは、駆動アセンブリ2640の上面から延在する駆動伝達機構2648の一部の斜視図である。図30Cは、駆動伝達機構2648と嵌合された使い捨てチューブ類アセンブリ2630の駆動機構2660の一部の上面図である。いくつかの実施形態では、図示のように、ピニオンギア2665は、駆動伝達機構2648の回転がピニオンギア2665の回転を引き起こすように、駆動伝達機構2648を受容するように構成されている開口2665Aを画定する駆動伝達機構インターフェースを画定することができる。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2648の断面は、複数の歯を有するスプラインによって画定される。ピニオン2665の駆動伝達機構インターフェースは、同様の形状のスプライン断面を含む。スプライン形状は、駆動伝達機構2648及びピニオン2665が複数の相対的な角度配向で結合することを可能にする。図30A及び図30Cに示すように、駆動伝達機構2648は、ピニオン2665の中央を通して嵌合され得る。図30Bに示すように、駆動伝達機構2648は、駆動伝達機構2648とピニオン2665との間の適切な位置合わせをそれらの結合中に補助する(例えば、付勢する)ために、導入部分2648A(例えば、先細又はベベル端部分)を含むように成形され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、駆動アセンブリの駆動シャフトが様々な相対回転位置でピニオンと嵌合することができるように、流体送達アセンブリの駆動機構のピニオンがキー付きにされるのではなく、ピニオンがキー付きにされ得る。例えば、図31は、駆動伝達機構2748及びキー付きピニオン2765の上面図である。駆動伝達機構2748及びピニオン2765は、それぞれ、本明細書に説明される駆動伝達機構及びピニオンのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。駆動伝達機構2748は、本明細書に説明される駆動アセンブリのうちのいずれかに含まれ得、ピニオン2765は、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかに含まれ得る。駆動伝達機構2748及びピニオン2765は、図30Cに示されるキー付きされていないインターフェースにおけるような複数の相対角度配向ではなく、単一の相対角度配向においてのみ嵌合することができる。図31に示すように、駆動伝達機構2748は、駆動伝達機構2748の隣接する側壁部分を越えて駆動伝達機構2748の中心軸から離れる方向に突出するキー付き部分(キーとも称される)を有することができ、ピニオン2765は、駆動伝達機構2748のキーを受け入れるための単一のキー溝を有する開口2765Aを画定することができる。駆動伝達機構2748及びピニオン2765は、駆動伝達機構2748のキーがピニオン2765のキー溝と位置合わせされた単一の角度配向においてのみ嵌合する。いくつかの実施形態では、キー付き駆動伝達機構2748は、駆動伝達機構2748及びピニオン2765のキー付き部分が位置合わせされるまで、駆動伝達機構2748の一部が陥凹することを可能にする、ばね荷重構成要素を含むか、又はそれに結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2748のキー付き部分は、キー部分が駆動伝達機構2748の隣接する側壁部分を越えて突出しないように、陥凹位置に移行することができる。ばねは、キー付き部分を突出構成に向かって付勢するように構成され得る。したがって、ピニオン2765を含む使い捨てチューブ類アセンブリは、ピニオン2765及び駆動伝達機構2748がキー付き位置合わせから外れた状態で、駆動伝達機構2748を含む駆動アセンブリに結合され、駆動伝達機構2748のキー付き部分は、ピニオン2765の内壁によって後退位置内に付勢され得る。駆動伝達機構2748は、キー溝が回転して位置合わせされる(すなわち、駆動伝達機構2748のキー部分が回転してピニオン2765のキー溝と位置合わせされる)まで、ばねが押し下げられている間、ピニオン2765に対して自由に回転することができる。位置合わせされると、ばね力が駆動伝達機構2748のキー部分を前進させ、それが、ピニオン2765のキー溝と係合し、それらが、一緒に回転するようにすることができるようにする。いくつかの実施形態では、駆動伝達機構2748は、ばねによって駆動アセンブリ2740の上面に対して完全に延在した位置に付勢されるように構成されており、駆動伝達機構2748がキー溝との位置合わせから外れてピニオン2765に押し付けられる場合、駆動伝達機構2748は、ばねをその中立構成から離れる方向に付勢することができる。駆動伝達機構2748は、駆動伝達機構2748のキー部分がピニオン2765のキー溝と位置合わせされるまで、ピニオン2765に対して自由に回転することができ、その時点で、ばねは、駆動伝達機構2748を軸方向に付勢してピニオン2765とキー係合させて、それらが一緒に回転するようにすることができる。
【0115】
いくつかの実施形態では、駆動アセンブリと流体送達アセンブリとの間の機械的結合部は、ダブルピニオン機構を含むことができる。例えば、図32A図32B、及び図32Cは、(例えば、駆動伝達機構2848の駆動シャフトに取り付けられた)ギア2848Aを含む駆動伝達機構2848と、ピニオン2865を含む流体送達アセンブリ2830と、を含む、駆動アセンブリ2840を含むシステム2800の様々な図である。ギア2848A及びピニオン2865は、駆動アセンブリ2840がピニオン2865を含む流体送達アセンブリ2830の駆動機構2860を制御することができるように、ダブルピニオン機構を形成するように結合可能である。システム2800は、本明細書に説明される他のシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、駆動アセンブリ2840は、ディスプレイ2843と、制御機構2849と、ユーザインターフェースボタン2844と、電気接点2846と、を含むことができる。
【0116】
図32Aは、非結合構成(例えば、使用前)における駆動アセンブリ2840及び流体送達アセンブリ2830を示すシステム2800の斜視図である。図32Bは、流体送達アセンブリ2130による流体送達を開始及び制御するように駆動アセンブリ2840を動作させることができるように結合構成における駆動アセンブリ2840及び流体送達アセンブリ2830の斜視図である。図32Cは、ギア2848A及びピニオン2865を通るシステム2800の一部の断面の斜視図であり、駆動伝達機構2848及びピニオン2865が互いに結合されたときに形成されるダブルピニオン機構を示す。図示のように、いくつかの実施形態では、ピニオン2865は、駆動アセンブリ2840上の駆動伝達機構2848と非同心的に嵌合することができる。図32Aに示すように、ギア2848Aは平ギアとして形成され得る。流体送達アセンブリ2830が、図32B及び図32Cに示すように、駆動アセンブリ2840に結合されるときに、駆動伝達機構2848上の歯(例えば、ギア2848Aの歯)は、ピニオン2865の歯と噛合する。(例えば、ギア2848の歯の上部を含むギア2848Aの上部上の)駆動伝達機構2848の上部上の導入部は、駆動伝達機構2848とピニオン2865との間の適切な嵌合を補助するために含まれ得る。図32Cに示すように、駆動伝達機構2848上の歯は、流体送達アセンブリ2130が、駆動アセンブリ2840に結合されるときに、ギア2848Aの回転が、反対方向へのピニオン2865の回転を引き起こすように、ピニオン2865上の歯と係合する。図示のように、ピニオン2865は、ギア2863Aの回転がピニオン2865の回転を介して第1のラックギア2863A及び第2のラックギア2863Bの並進を引き起こすように、駆動機構2860の第1のラックギア2848A及び第2のラックギア2863Bと係合される。
【0117】
いくつかの実施形態では、駆動アセンブリの駆動伝達機構は、ピニオンとして形成され得、流体送達アセンブリの駆動機構のラックギアと直接係合するように構成され得る。例えば、図33Aは、非結合構成における駆動アセンブリ2940及び流体送達アセンブリ2930を含むシステム2900の斜視図である。システム2900は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、駆動アセンブリ2940は、駆動伝達機構2948と、ディスプレイ2943と、制御機構2949と、ユーザインターフェースボタン2944と、電気接点2946と、を含むことができる。流体送達アセンブリ2930は、第1のラックギア2963Aの並進が第1のプランジャ2967Aの並進を引き起こし、第2のラックギア2963Bの並進が第2のプランジャ2967Bの並進を引き起こすように、任意の好適な結合を介して、それぞれ第1のプランジャ2967A及び第2のプランジャ2967Bを含む流体ポンプに結合された第1のラックギア2963A及び第2のラックギア2963Bを含む駆動機構2960を含むことができる。
【0118】
流体送達アセンブリ2930が(例えば、駆動アセンブリ2940の上面に対する流体送達アセンブリ2930の垂直変位を介して)駆動アセンブリ2940に結合されると、図33Bに示すように、駆動伝達機構2948のピニオン2948A上の歯は、第1のラックギア2963A及び第2のラックギア2963B上の歯と噛合することができる。例えば、ピニオン2948Aの外周の第1の部分上の歯のセットは、第1のラックギア2963A上の歯と係合することができ、第1の部分の反対側のピニオン2948Aの外周の第2の部分上の歯は、第2のラックギア2963B上の歯と係合することができる。(例えば、駆動伝達機構2948の歯の上部の上方に配設される、及び/又はその上部を含む)駆動伝達機構2948の上部上の導入部は、駆動伝達機構2948とラックギア2963A、2963Bとの間の適切な係合を補助するために含まれ得る。図33Cは、ラックギア2963A、2963Bの底面図を示す。図示のように、ラックギア2963A、2963Bはまた、駆動伝達機構2948上の歯とラックギア2963A、2963B上の歯との間の係合を補助するためのリードインを含むことができる。ラックギア2963A、2963Bは、ピニオン2948Aの第1の方向への回転が、第1のラックギア2963Aを第1の方向に並進させ、第2のラックギア2963Bを第1の方向とは反対の第2の方向に並進させ、ピニオン2948Aの第2の方向への回転が、第1のラックギア2963Aを第2の方向に並進させ、第2のラックギア2963Bを第1の方向に並進させるように、平行に、かつピニオン2948Aが第1のラックギア2963Aと第2のラックギア2963Bとの間に受容されるのに十分な距離だけ離して配設され得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、駆動アセンブリは、流体送達アセンブリのそれぞれのラックギアと係合されるように構成されている2つのピニオンを含むことができる。例えば、図34A図34Dは、駆動アセンブリ3040及び流体送達アセンブリ3030を有するシステム3000の様々な図である。システム3000は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、駆動アセンブリ3040は、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bを含む駆動伝達機構3048と、ディスプレイ3043と、制御機構3049と、を含む。流体送達アセンブリ3030は、第1のリザーバ3064、第2のリザーバ3066、第1のピストン3062A、及び第2のピストン3062Bを含む流体ポンプと、第1のラックギア3063Aの並進が第1のリザーバ3066に対する第1のピストン3062Aの並進を引き起こし、かつ第2のラックギア3063Bの並進が第2のリザーバ3064に対する第2のピストン3062Bの並進を引き起こすように、それぞれ第1のプランジャ3067A及び第2のプランジャ3067Bに結合又は形成され得る第1のラックギア3063A及び第2のラックギア3063Bを含む駆動機構3060と、を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のプランジャ3067A及び第2のプランジャ3067Bは、流体送達アセンブリ3030の流体ポンプ内に含まれ得る。
【0120】
駆動伝達機構3048の第1ピニオン3048A及び第2ピニオン3048Bは、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bがそれぞれ第1のピストン3062A及び第2のピストン3062Bを駆動することができるように、第1のラックギア3063A及び第2のラックギア3063Bと係合されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bは同軸である。いくつかの実施形態では、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bは、独立して制御可能であり得る(例えば、駆動アセンブリ3040のコントローラ及び/又はモータによって)。いくつかの実施形態では、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bは、反対方向に回転し、回転方向を交互にするように構成されている。
【0121】
図34Cに示すように、流体送達アセンブリ3030が駆動アセンブリ3040に結合されるときに、第2のラックギア3063B上の歯は、駆動アセンブリ3040の第2のピニオン3048B上の歯と噛合し、第1のラックギア3063A上の歯は、第1のピニオン3048A上の歯と噛合する。次いで、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bを反対方向に回転させて、第1のラックギア3063A及び第2のラックギア3063B、したがって第1のピストン3063A及び第2のピストン3063Bを反対方向に並進させることができる。
【0122】
駆動伝達機構3048は、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bの各々に結合され、第1のピニオン3048A及び第2のピニオン3048Bを駆動するように構成された1つ以上のシャフトを含むことができる。図34A図34Dには示されていないが、いくつかの実施形態では、歪みゲージ、ねじりロードセル、又は他の力感知機構が、第1及び第2のピニオン3048A、Bを駆動するシャフト上に配設されてもよい。力感知機構は、駆動アセンブリ3040のコントローラが、第1又は第2のピニオン3048A、Bの回転に対する抵抗の増加を識別し、移動に対する増加した抵抗が、流体送達アセンブリ3030の流体出口に結合された出口チューブ類における増加した力の結果であったか、又は流体送達アセンブリ3030の流体入口に結合された入口チューブ類内の増加した力若しくは抵抗の結果であったかを判定することを可能にすることができる。第1のピニオン3048に関連付けられた(例えば、結合された)力感知機構が、例えば、第1のリザーバ3064のサイズが増大しているとき(例えば、第1のピニオン3048Aが第1の方向に回転しているとき)に大きな力を記録した場合、これは、入口チューブ類内に大きな抵抗があったことを示すだろう。この増加した力は、例えば、空の流体バッグ(例えば、空の血液バッグ)の結果、第1のピストン3062Aが真空を空の流体バッグから第1のリザーバ3064の中に引き込もうとすること、入口チューブ類上で閉鎖されるクランプが流体流動を防止する結果、又は他の同様の条件であり得る。入口チューブ類ラインに関連付けられた高い抵抗(例えば、閾値を超える抵抗又は閾値を超える抵抗の変化)を判定すると、コントローラは、ピニオン3048Aを駆動し、かつ流体の流れを制御するモータを停止し、及び/又はディスプレイ3043上のメッセージを介して、ソース流体バッグがチェックされる必要があることをユーザに通知することができる。代わりに、第1のピニオン3048Aに接続された力感知機構が、第1のリザーバ3064のサイズが減少しているとき(例えば、第1のピニオン3048Aが第1の方向とは反対の第2の方向に回転しているとき)に高い抵抗又は力を検出した場合、これは、出口チューブ類に閉塞又は狭窄があったことを示すであろう。出口チューブ類における閉塞又は狭窄は、限定されないが、浸潤したIV、出口チューブ類上で不注意に閉鎖されたクランプ、又は静脈内カテーテルを再位置決めし、部分的に閉塞した患者を含む、種々のソースによって引き起こされ得る。出口チューブ類ラインに関連付けられた高い抵抗(例えば、閾値を超える抵抗又は閾値を超える抵抗の変化)を判定すると、コントローラは、ピニオン3048Aを駆動し、かつ流れを制御するモータを停止することができ、及び/又はディスプレイ3043上のメッセージを介して、出口チューブ類及び静脈内カテーテルを含む患者アクセスをチェックすることをユーザに通知することができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリの第1のリザーバ及び第2のリザーバの内外への流体の流れを制御するために、1つのピストンのみが、流体送達アセンブリ内に含まれてもよい。例えば、図35A図35Cは、動作の様々な段階における流体送達アセンブリ3130の概略図である。流体送達アセンブリ3130は、同じ容器3169(例えば、チューブ)によって画定される第1のリザーバ3164及び第2のリザーバ3166と、第1のリザーバ3164及び第2のリザーバ3166の境界を画定するただ1つのピストン3162と、を含む。流体送達アセンブリ3130は、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似のものであり得る。駆動機構(図示せず)は、図35Cに示すように、容器3169内でピストン3162を並進させて、流体ライン3173Gを介して流体源3120から第1のリザーバ3164に流体を引き込むと同時に、流体ライン3173Eを介して第2のリザーバ3166から患者Pに流体を放出し、図35Bに示すように、ピストン3162を反対方向に並進させて、流体ライン3173Hを介して流体源3120から第2のリザーバ3166に流体を引き込むと同時に、流体ライン3173Dを介して第1のリザーバ3164から患者に流体を放出するように動作可能とすることができる。いくつかの実施形態では、第1のリザーバ3164及び第2のリザーバ3166を画定する容器内に配設された1つのみのピストン3162ではなく、流体送達アセンブリ3130は、(例えば、駆動機構を介して)一緒に結合された容器内の2つのピストンを含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、駆動機構は、1つ以上のピストン3162の並進が駆動機構の1つ以上の磁石との磁気相互作用を介して制御され得るように、ピストン3162内に配設され得るか、又は容器3169内の2つのピストン3162の間に配設され得る1つ以上の磁石を含むことができる。したがって、流体送達アセンブリ3130は、本明細書に説明される駆動アセンブリのうちのいずれかなどの駆動アセンブリに結合され得、駆動アセンブリは、1つ以上のピストン3162が、駆動アセンブリの1つ以上の磁石と(例えば、ピストン3162内にある、又はそれに結合される)流体送達アセンブリ3130の駆動機構の1つ以上の磁石との間の磁気相互作用により容器3169内で並進されるように、容器3169に対して並進されるように構成されている1つ以上の磁石を含むことができる。
【0124】
図36は、システム3200の概略図である。システム3200は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム3200は、駆動アセンブリ3240及び流体送達アセンブリ3230を含む。流体送達アセンブリ3230は、図35A図35Cに関して上述された流体送達アセンブリ21230と構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、流体送達アセンブリは、流体入口3273Aと、流体出口3273と、第1のリザーバ3264及び第2のリザーバ3266を画定する容器3269並びにピストン3262を含む流体ポンプと、を含む。図36に示すように、流体送達アセンブリ3230は、駆動アセンブリ3240に結合され得る。駆動アセンブリ3240は、ピストン3262に結合された(例えば、その中に配設された)磁石と磁気的に相互作用するように構成されている駆動伝達機構3260を含むことができる。例えば、駆動伝達機構3260は、駆動伝達機構3260とピストン3262に関連付けられた磁石との間の磁気相互作用により、ピストン3262が、容器3269の中心軸に沿って並進され、流体が、ピストン3262の交互の側で容器3269内に引き込まれ、かつそこから放出されるように、容器3269の中心軸に平行に(例えば、トラック又はバーに沿って)並進されるように構成されている1つ以上の磁石を含むことができる。
【0125】
図37は、システム3300の流体送達アセンブリ3330がシステム3300の駆動アセンブリ3340に結合される前のシステム3300の斜視図の概略図である。システム3300は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、流体送達アセンブリ3330は、ハウジング3370と、流体入口3373Aと、流体出口3373Bと、ピストン3362及びピストン3362を収容し、ピストン3362の第1の側に第1のリザーバ3364を画定し、かつピストン3362の第2の側に第2のリザーバ3366を画定する容器3369(例えば、チューブ類状容器)を含む流体ポンプと、を含む。ピストン3362は、ピストン3362内に配設されたか、又はそれに結合された磁石(図示せず)を含む。流体送達アセンブリ3330は、ピストン3362の磁石と磁気的に相互作用してピストン3362の並進位置を制御するように構成されている磁石を含むか又は磁石として形成された駆動機構3360Aを含む。駆動機構3360Aは、駆動機構3360Aが空間内で容器3369の外面に沿って並進することができるように、ハウジング3370の表面と容器3369の外面との間に画定された空間内に配設され得る。
【0126】
図37に示すように、駆動アセンブリ3340は、流体送達アセンブリ3330の一部を受容するように構成されている凹部を画定するハウジング3390を含む。例えば、ハウジング3390は、容器3369の露出した底部を受容するように構成されている第1の凹部3396Aを画定することができる。ハウジング3390はまた、流体送達アセンブリ3330が駆動アセンブリ3340によってしっかりと保持され得るように、ハウジング3370のより大きい直径部分を受容するように構成されている(例えば、成形及びサイズ決定された)第2の陥凹部分3396Bを画定することができる。図37に示すように、ハウジング3370のより大きい直径の遠位部分はまた、ハウジング3390の遠位表面に対して着座するように構成され得、ハウジング3390は、任意選択で、流体入口3373Aを受容するための空間を画定することができる。駆動アセンブリ3340はまた、駆動アセンブリ3340の磁石の並進がピストン3362の対応する並進を引き起こすように、ピストン3362の磁石及び駆動機構3360Aの磁石のうちの少なくとも1つと相互作用するように構成された磁石を含む。例えば、駆動アセンブリ3340は、ピストン3362(及び関連付けられた磁石)が、駆動アセンブリ3340の磁石の凹部内に部分的に受容され、かつ駆動機構3360Aの凹部内に部分的に受容され、したがって、磁石によって取り囲まれ得るように、駆動機構3360Aの半円形磁石と形状が類似する半円形磁石を含むことができる。したがって、(例えば、トラック又はバーに沿った駆動アセンブリ3340のモータの制御下での)駆動アセンブリ3340の磁石の並進は、ピストン3362の並進を引き起こし、流体がピストン3362の交互の側で容器3369内に引き込まれ、そこから放出されるようにする。
【0127】
上述のように、いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリは、使用中に流体送達アセンブリが駆動アセンブリに解放可能に固定され得るように、嵌合保持特徴を含むことができる。例えば、図38A及び図38Bは、それぞれ、非結合構成及び結合構成におけるシステム3400の斜視図である。システム3400は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、流体送達アセンブリは、ハウジング3470を含み、駆動アセンブリ3440は、ハウジング3490及び駆動伝達機構3448を含む。図38Aに示すように、流体送達アセンブリ3430は、ハウジング3470から突出する保持特徴3437を含む。駆動アセンブリハウジング3490は、流体送達アセンブリ3430上の保持特徴3437と嵌合し、かつ使用中に2つのアセンブリを一緒に保持するように構成されている(例えば、成形及びサイズ決定されている)保持特徴3447を含む。保持特徴3447は、例えば、保持特徴3437によって画定されたスロット内に受容されるように構成されている突起を含むことができる。保持特徴3447は、例えば、先細にすることができる。図38Bは、使用中に一緒に結合される2つのアセンブリを示す。使用後、流体送達アセンブリ3430は、流体送達アセンブリのハウジング3470を圧搾すること、及び/又は保持特徴3437を引っ張ることによって、駆動アセンブリ3440から分離されてもよく、流体送達アセンブリ保持特徴3437が変形され、駆動アセンブリ保持特徴3440から係合解除されることを可能にする。2つのアセンブリ間の適切な位置合わせ(例えば、機械的駆動接続及び/又は電気接点の適切な位置合わせ)は、保持特徴3437を保持特徴3447に結合することによって達成されてもよい。したがって、流体送達アセンブリ3430は、(例えば、片手で)駆動アセンブリ3440に対して適切に位置合わせするようにクリックされ得る。
【0128】
図39A及び図39Bは、それぞれ、非結合構成及び結合構成におけるシステム3500の斜視図である。システム3500は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、流体送達アセンブリは、ハウジング3570を含み、駆動アセンブリ3540は、ハウジング3590及び駆動伝達機構3548を含む。図39Aに示すように、流体送達アセンブリ3530は、別個の保持機構又はラッチ3537を含む。駆動アセンブリハウジング3590は、流体送達アセンブリ3530上の保持特徴3537と嵌合し、かつ使用中に2つのアセンブリを一緒に保持するように構成されている(例えば、成形及びサイズ決定されている)保持特徴3547を含む。例えば、保持特徴3547は、例えば、保持特徴3537に含まれるアームから突出するフランジと係合するように構成された突出部を含むことができる。保持特徴3547は、例えば、先細にすることができる。図39Bは、使用中に一緒に嵌合される2つのアセンブリを示す。使用後、流体送達アセンブリ3530は、保持特徴3537の枢動点の上方で保持特徴3537を圧搾することによって、駆動アセンブリ3540から除去されてもよく、流体送達アセンブリ保持特徴3537が回転して駆動アセンブリ保持特徴3540から係合から外れることを可能にする。2つのアセンブリ間の適切な位置合わせ(例えば、機械的駆動接続及び/又は電気接点の適切な位置合わせ)は、保持特徴3537を保持特徴3547に結合することによって達成されてもよい。いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ3530及び/又は駆動アセンブリ3540は、本明細書に説明される位置合わせ特徴のうちのいずれかなどの別個の又は追加的な位置合わせ特徴を含むことができる(例えば、ハウジング3570の底面から延在し、ハウジング3590の両側と係合するように構成される長手方向フランジ)。したがって、流体送達アセンブリ3530は、(例えば、片手で)駆動アセンブリ3540に対して適切に位置合わせするようにクリックされ得る。いくつかの実施形態では、ラッチ保持特徴3537は、駆動アセンブリ3540上に位置し、流体送達アセンブリハウジング3570上の保持特徴3547と係合することができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリ及び駆動アセンブリは、磁気相互作用を使用して結合され得る。例えば、図40A及び40Bは、流体送達アセンブリ3630及び駆動アセンブリ3640を含む、システムの概略図である。システム3600は、本明細書に説明されるシステムのいずれかと構造的に、及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。流体送達アセンブリ3630及び駆動アセンブリ3640は、アセンブリ間の磁気相互作用を使用して結合され得る。図40Aは、磁石3637が流体送達アセンブリ3630内に位置し、かつ磁石3647が駆動アセンブリ3640内に位置する一実施形態を示す。流体送達アセンブリ3630内の磁石3637の極性は、再使用可能駆動アセンブリ3640内の磁石3647の極性に対して、2つのアセンブリが互いに引き付けられ、引力磁気相互作用が、使用中に2つのアセンブリを一緒に保持する(すなわち、反対の極性が互いに嵌合する)ように配向される。流体送達アセンブリ3630が駆動アセンブリ3640に対して回転しないように、2つのアセンブリ間の適切な位置合わせを確実にするために、及び/又は駆動アセンブリ3640の駆動伝達機構によって生成されるトルクに対する抵抗を提供するために、本明細書に説明される位置合わせ特徴のうちのいずれかなどの追加的な位置合わせ特徴が使用されてもよい。図40Bに示すように、流体送達アセンブリ3630内の磁石3637の極性及び駆動アセンブリ3640内の磁石3647の極性はまた、駆動アセンブリ3640に対する流体送達アセンブリ3630の不正確な(例えば、後方への)配向が、2つのアセンブリ間の反発磁気相互作用をもたらし、不正確なアセンブリを防止するように配向されてもよい。したがって、流体送達アセンブリ3630は、(例えば、片手で)駆動アセンブリ3640に対して適切に位置合わせするようにクリックされ得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、磁石は、アセンブリのうちの1つのみに位置することができ、常磁性材料(例えば、鋼、ステンレス鋼など)は、他のアセンブリ内に配設されるか、又はそれに結合され得る。例えば、磁石3637は、流体送達アセンブリ3630内に位置することができ、常磁性保持特徴3647は、駆動アセンブリ3640内に位置することができる。いくつかの実施形態では、駆動アセンブリ3640のモータ(例えば、モータ2142などのモータ)は、流体送達アセンブリ3630内の磁石3637を引き付けるために、常磁性材料3647として使用され得る。代替的に、磁石3647は、駆動アセンブリ3640内に位置することができ、常磁性保持特徴3637は、流体送達アセンブリ3630内に位置することができる。
【0131】
いくつかの実施形態では、流体送達アセンブリのプランジャ、したがってピストンの並進の方向は、センサに部分的に基づいて制御され得る。例えば、図41は、システム3700の斜視図である。システム3700は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じか、又は類似したものであり得る。例えば、システム3700は、流体送達アセンブリ3730及び駆動アセンブリ3740を含む。流体送達アセンブリ3730は、第1のプランジャ3767A及び第2のプランジャ3767Bを含む。磁石3795は、各プランジャ3767A、3767Bに結合され、駆動アセンブリ3740は、各プランジャ3767A、3767Bに関連付けられたセンサ3794を含む。各センサ3794は、磁石3795の存在によって作動され得る(例えば、各センサ3794は、ホール効果センサであり得る)。磁石3795及びセンサ3794は、それぞれのプランジャ3767A、3767Bがその移動経路の端部(例えば、それぞれのプランジャに関連付けられたリザーバの最大容積に関連付けられた端部)に到達するときに、各センサ1894が作動されるように位置する。例えば、プランジャ3767Aは、図41において、プランジャ3767Aの磁石3795が関連付けられたセンサ3794と位置合わせされた状態で、その移動経路の端部に示されている。センサ3794が起動されるときに、駆動アセンブリ3740は(例えば、駆動アセンブリ3740のコントローラの制御下で)、プランジャ3767A、3767Bの並進の方向を反転させる(例えば、駆動アセンブリ3740の駆動伝達機構の方向を反転させることによって)。
【0132】
図42Aは、本明細書に説明される流体送達アセンブリのうちのいずれかなどの流体送達アセンブリの駆動機構に結合され、かつ駆動シャフト3848Aの運動が流体送達アセンブリ内のピストンを駆動することができるように、モータ3842によって機械的に制御されるように構成されている、駆動シャフト部分3848Aを有する駆動伝達機構3848を含む駆動アセンブリの一部の斜視図である。図42A及び42Bに示す駆動アセンブリ部分は、本明細書に説明される駆動アセンブリのうちのいずれかに含まれ得る。モータ3842を駆動軸3848に結合する機構は、断続ベベル駆動ギア3891と、2つの従動ベベルギア3892A及び3892Bと、2つの従動ベベルギア3892A及び3892Bの間の駆動シャフト3848Bのセクションと、流体送達アセンブリの駆動機構と係合するための駆動シャフト3848Aのセクションと、を含む。図42Bは、断続ベベルギア3819の斜視図である。断続ベベルギア3891は、断続ベベルギア3891の歯がいつでも駆動機構の2つの従動ギア3892A及び3892Bのうちの1つとのみ係合するように、その外周の一部のみ(例えば、外周の半分未満)に配設された歯を有することができる。モータ3842は、断続ベベルギア3891を一方向に回転させるように動作することができ、断続ベベルギア3891の歯は、2つの従動ギア3892A及び3892Bの各々と交互に接触することができる。断続ベベルギア3891の歯が従動ギア3892Aと噛合するときに、駆動シャフト3848A及び3848Bは、第1の方向に回転する。断続ベベルギア3891の歯が従動ギア3892Bと噛合するときに、駆動シャフト3848A及び3848Bは、第1の方向とは反対の第2の方向に回転する。駆動シャフト3848Aは、駆動シャフト3848Aの第1の方向への回転が、第1のピストンを第1の方向に並進させ、第2のピストンを第1の方向とは反対の第2の方向に並進させるように、流体送達アセンブリの駆動機構(例えば、ピニオン665又はピニオン865)と係合され得、駆動シャフト3848Aが第2の方向に回転させられるときに、第1のピストンは第2の方向に並進させられ、第2のピストンは第1の方向に並進させられる。したがって、駆動シャフト3848Aに結合された流体送達アセンブリは、モータ3842が、断続ベベルギア3891を一方向に連続的に回転させる状態で、モータ3842の制御下で流体の中断されない送達を生成することができる。図42Aに示すように、駆動シャフト3848Aは、図31に示すピニオン2765などのピニオンのキー溝と係合するためのキー付き部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、駆動シャフト3848Aは、図32Aに示すギア2848A又は図33Aに示すギア2948Aなどのギアに結合されるか、又はそれを含むことができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、システム又は駆動アセンブリがハンドヘルドであるのではなく、システムは、使用中にユーザの手に保持されるのではなく、表面(例えば、患者ベッド又は地面)上に設置されるか、又はIVポールに取り付けられ得る。図43A図43Cは、非ハンドヘルドシステム3900の様々な動作段階における斜視図である。システム3900は、本明細書に説明されるシステムのうちのいずれかと構造的及び/又は機能的に同じものであるか、又は類似したものであり得る。例えば、システム3900は、流体送達アセンブリ3930及び駆動アセンブリ3940を含む。システム3900はまた、任意選択のハウジング3151も含む。流体送達アセンブリ3930は、流体ポンプ、機械的及び電気的接続、及び/又は流体加温器(例えば、血液及び/又は生理食塩水を加温するように構成されている)のうちの1つ以上を含むことができる。血液及び流体加温器は、電気抵抗を介して電気エネルギーを熱に変換するように構成され得る。流体送達アセンブリ3930は、流体入口ライン3173A及び流体出口ライン3973Bを含む。駆動アセンブリ3940は、駆動伝達機構3948及び電気接続部3946(電気接点とも称される)を含み、これらは、駆動伝達機構3948が、流体送達アセンブリ3930を通る流体移動を制御し、電気接続部3946が、流体送達アセンブリの電気接続部を介して流体送達アセンブリ3930と電力及び/又はデータを交換するように構成されるように、流体送達アセンブリ3930に結合されるように構成されている。駆動アセンブリ3940はまた、ディスプレイ3943及びユーザインターフェース特徴3944を含む。システム3900はまた、電力を駆動アセンブリ3940に提供するために駆動アセンブリ3940の電気接続部に結合されるように構成されている電気接続部3952を含む電源3950(例えば、ハウジング3951内に配設される)を任意選択で含む。電源3950は、例えば充電式バッテリーを含むことができ、例えば任意選択のAC電源コード3934を介してAC電源から電力(例えば動作電力及び/又は充電電力)を受信するように構成され得る。
【0134】
図43Aは、流体送達アセンブリ3930が、駆動アセンブリ3940から結合解除された状態のシステム3900の斜視図であり、これはユーザによる組み立ての直前であろう。図43Bは、流体送達アセンブリ3930が、電源3950に結合された駆動アセンブリ3940に結合された状態のシステム3900の斜視図である。AC電力が利用可能であるときに、システムは、図43Bの構成においてAC電力から電力供給され得る。図43Bの構成では、システム3900は、バッテリー電力又はAC電力のいずれかを使用して、流体(例えば、生理食塩水又は血液)をソースバッグから患者に圧送することができる。図43Cは、流体送達アセンブリ3930が駆動アセンブリ3940に結合され、流体送達アセンブリ3930及び駆動アセンブリ3940の両方が、電源3950から結合解除及び分離され、ハウジング3951から取り外される構成におけるシステム3900の斜視図である。この構成では、流体送達アセンブリ3930は、駆動アセンブリ3940内(例えば、駆動アセンブリ3940のハウジング内)に含まれる電源(例えば、バッテリー)によって電力供給され得る。流体送達アセンブリ3930及び駆動アセンブリ3940を電源3950から分離することによって、ユーザは、より小さく、より軽く、より携帯可能なシステム又はサブシステムを有することになり、これは、電源3950から分離した後しばらくの間、バッテリー電力を介して患者に流体を圧送し続けることができる。例えば、駆動アセンブリ3940のバッテリーは、約0.5L~約4Lの流体(例えば、生理食塩水又は血液)の流れ及び/又は流体加温を提供するのに十分な貯蔵電力容量を有することができる。
【0135】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態は、様々なコンピュータ実装動作を実施するための命令又はコンピュータコードを有する非一時的コンピュータ可読媒体(非一時的プロセッサ可読媒体とも称されることができる)を含むコンピュータストレージ製品に関する。コンピュータ可読媒体(又はプロセッサ可読媒体)は、それ自体が一時的な伝搬信号(例えば、空間又はケーブルなどの伝送媒体上で情報を搬送する伝搬電磁波)を含まないという意味で、非一時的である。媒体及びコンピュータコード(コードとも称され得る)は、特定の目的のために設計及び構築されたものであり得る。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、ハードディスク、フロッピーディスク、及び磁気テープなどの磁気ストレージ媒体、コンパクトディスク/デジタルビデオディスク(Compact Disc/Digital Video Disc、CD/DVD)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(Compact Disc-Read Only Memory、CD-ROM)、及びホログラフィックデバイスなどの光ストレージ媒体、光ディスクなどの光磁気ストレージ媒体、搬送波信号処理モジュール、並びに特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、読み出し専用メモリ(ROM)、及びランダムアクセスメモリ(RAM)デバイスなど、プログラムコードを記憶し、実行するように特に構成されているハードウェアデバイスを含むが、これらに限定されない。本明細書に説明される他の実施形態は、例えば、本明細書で考察される命令及び/又はコンピュータコードを含むことができるコンピュータプログラム製品に関する。
【0136】
本明細書に説明されるいくつかの実施形態及び/又は方法は、(ハードウェア上で実行される)ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって実施することができる。ハードウェアモジュールは、例えば、汎用プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。(ハードウェア上で実行される)ソフトウェアモジュールは、C、C++、Java(商標)、Ruby、Visual Basic(商標)、及び/又は他のオブジェクト指向型、手続き型、又は他のプログラミング言語及び開発ツールを含む、様々なソフトウェア言語(例えば、コンピュータコード)で表すことができる。コンピュータコードの例は、マイクロコード又はマイクロ命令、コンパイラによって生成されるような機械命令、ウェブサービスを生成するために使用されるコード、及びインタープリタを使用してコンピュータによって実行される高レベル命令を含むファイルを含むが、これらに限定されない。例えば、実施形態は、命令型プログラミング言語(例えば、C、Fortranなど)、関数型プログラミング言語(Haskell、Erlangなど)、論理型プログラミング言語(例えば、Prolog)、オブジェクト指向型プログラミング言語(例えば、Java、C++など)、又は他の好適なプログラミング言語及び/又は開発ツールを使用して実装され得る。コンピュータコードの更なる例は、制御信号、暗号化コード、及び圧縮コードを含むが、これらに限定されない。
【0137】
様々な実施形態が上で説明されてきたが、それらが限定ではなく、例としてのみ提示されていると理解されたい。上で説明される方法が、特定の順序で発生する特定のイベントを示す場合、特定のイベントの順序は修正され得る。追加的に、特定のイベントは、可能であれば並列プロセスで並行して実施され得、上で説明されるようにシーケンシャルに実施され得る。
【0138】
上で説明される概略図及び/又は実施形態が特定の配向又は位置に配置された特定の構成要素を示す場合、構成要素の配置は、修正され得る。実施形態が特に示され説明されてきたが、形態及び詳細の様々な変更が行われ得ることが理解されるであろう。本明細書に説明される装置及び/又は方法の任意の部分は、相互排他的な組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わされ得る。本明細書に説明される実施形態は、説明される異なる実施形態の機能、構成要素、及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は部分的な組み合わせを含むことができる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
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図20
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図25
図26A
図26B
図26C
図26D
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B
図29C
図30A
図30B
図30C
図31
図32A
図32B
図32C
図33A
図33B
図33C
図34A
図34B
図34C
図34D
図35A
図35B
図35C
図36
図37
図38A
図38B
図39A
図39B
図40A
図40B
図41
図42A
図42B
図43A
図43B
図43C
【国際調査報告】