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特表2024-508963積荷を移動させるときの衝突リスクを検出するためのアセンブリおよび対応する移動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-28
(54)【発明の名称】積荷を移動させるときの衝突リスクを検出するためのアセンブリおよび対応する移動方法
(51)【国際特許分類】
   B66C 15/00 20060101AFI20240220BHJP
   B66C 13/46 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
B66C15/00 E
B66C13/46 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554782
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-05
(86)【国際出願番号】 EP2022055871
(87)【国際公開番号】W WO2022189420
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】2102195
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593128105
【氏名又は名称】フラマトム
【氏名又は名称原語表記】FRAMATOME
(74)【代理人】
【識別番号】100080447
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】オドゥワン,マルク
【テーマコード(参考)】
3F204
【Fターム(参考)】
3F204AA02
3F204CA05
3F204FA01
3F204FC01
3F204FC04
(57)【要約】
該方法は、以下のステップを含む:- 積荷(3)の側方表面の周りに、複数の近接センサー(11)を取付けるステップ;- 持ち上げおよび移動用設備(7)を用いて積荷(3)を持ち上げ移動させるステップ;- 近接センサー(11)により生成される信号を少なくとも1つの表示ユニット(15)上に送信し表示するステップ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉輪郭を伴う側方表面(5)を有する積荷(3)を移動させるための方法において、
- 積荷(3)に対して複数の近接センサー(11)を取付けるステップであって、近接センサー(11)が側方表面(5)の周りに分布しているステップと、
- 積荷(3)を持ち上げ移動させるための設備(7)に積荷を引掛けるステップと、
- 持ち上げおよび移動用設備(7)を用いて積荷(3)を持ち上げ、持ち上げおよび移動用設備(7)を用いて、積荷(3)が持ち上げおよび移動用設備(7)から懸吊されている状態で初期位置から最終位置まで積荷(3)を移動させるステップであって、各近接センサー(11)は、積荷(3)の移動中に前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かをチェックするべく走査し、積荷(3)の移動中に前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示する信号を生成しているステップと、
- 少なくとも1つの表示ユニット(15)に対して、近接センサー(11)により生成される信号を送信するステップと、
- 少なくとも1つの表示ユニット(15)上で前記信号を表示するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
近接センサー(11)が、MEMSタイプの小型センサーである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
近接センサー(11)が、可撓性支持体(9)に取付けられており、可撓性支持体(9)が、積荷(3)の側方表面(5)の周りに配設されている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
可撓性支持体(9)が、織物またはネットである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの表示ユニット(15)上の前記信号の表示が、少なくとも1つの表示ユニット(15)の電子スクリーン(23)上に積荷(3)の側方表面(5)を表わすシンボル(25)および、各近接センサー(11)について、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示するグラフィック要素(27)を表示することによって行なわれ、グラフィック要素(27)が、前記近接センサー(11)により生成される信号を用いて作成される、請求項1から4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
各近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が、積荷(3)の側方表面(5)を表わすシンボル(25)との関係において、側方表面(5)の周りの前記近接センサー(11)の位置を表わす位置に位置付けされている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
可撓性支持体(9)が、異なる色の部品(29)を含み、所与の色の部品(29)内に位置設定された近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が前記色を有する、請求項2または3と組合わせた請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
積荷(3)を持ち上げおよび移動させるステップにおいて、障害物(31)が前記近接センサー(11)の1つの近傍にあるとき、前記近接センサー(11)が、前記近接センサー(11)と障害物(31)の間の距離を評価し、前記近接センサー(11)により生成される信号が、前記距離を特徴付ける指示を含んでいる、請求項1から7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
前記近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が、近接センサー(11)と障害物(31)の間の距離を特徴付ける前記指示を表わしている、請求項5から7のいずれか一つと組合わされた請求項8に記載の方法。
【請求項10】
閉輪郭を伴う側方表面(5)を有する積荷(3)を移動させるときの衝突のリスクを検出するためのアセンブリにおいて、
- 可撓性支持体(9)と、
- 可撓性支持体(9)に取付けられた複数の近接センサー(11)であって、各近接センサー(11)が、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを走査し、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示する信号を生成するように構成されている、複数の近接センサー(11)と、
- 近接センサー(11)が、側方表面(5)の周りに分布するような位置で、積荷(3)に対して可撓性支持体(9)を取付ける締結具システム(13)と、
- 近接センサー(11)により生成された信号を表示するように構成された少なくとも1つの表示ユニット(15)と、
- 近接センサー(11)により生成された信号を少なくとも1つの表示ユニット(15)に送信するように構成された送信デバイス(17)と、
を含むアセンブリ(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、持ち上げおよび移動用設備を用いた積荷の荷役に関する。
【背景技術】
【0002】
天井クレーンなどの持ち上げおよび移動用設備を用いて重い積荷を荷役する場合、積荷とその周囲のものの間の衝突のリスクが存在する。衝突が発生した場合、積荷自体が損傷を受ける可能性がある。これは、積荷が高価な部品、典型的には顧客用に製造された部品である場合、特に問題となる。
【0003】
衝突中に、積荷の周りに配置された設備または構造も損傷を受け得る。
【0004】
積荷とその環境の間の衝突のリスクを最小限に抑えるためには、接触が無いことを監視する目的で、積荷が移動するにつれて積荷の周りの異なる箇所にオペレータを配置することが可能である。
【0005】
このような接近には、積荷の近くのオペレータにとって著しいリスクを伴う。さらに、いくつかの事例において、この接近には、オペレータがリフティングコーン内に入ることを禁止する安全規則に対する例外が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これに関連して、本発明の目的は、オペレータの安全性を向上させる一方で衝突のリスクを削減することを可能にする、積荷の移動方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために、本発明は、第1の態様によると、閉輪郭を伴う側方表面を有する積荷を移動させるための方法において、
- 積荷に対して複数の近接センサーを取付けるステップであって、近接センサーが側方表面の周りに分布しているステップと;
- 積荷の持ち上げおよび移動用設備に積荷を取付けるステップと;
- 持ち上げおよび移動用設備を用いて積荷を持ち上げ、持ち上げおよび移動用設備を用いて、積荷が持ち上げおよび移動用設備から懸吊されている状態で初期位置から最終位置まで積荷を移動させるステップであって、各近接センサーは、積荷の移動中に前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを走査し、積荷の移動中に前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを指示する信号を生成しているステップと;
- 少なくとも1つの表示ユニットに対して、近接センサーにより生成される信号を送信するステップと;
- 少なくとも1つの表示ユニット上で前記信号を表示するステップと;
を含む方法に関する。
【0008】
積荷の側方表面の周りに分布した近接センサーは、移動中の積荷の近くに発見された障害物を検出する。近接センサーは、障害物が近くにあるか否かを指示する信号を連続的に送る。オペレータは、タブレットなどの表示ユニットを用いてこれらの信号を視覚化することができる。
【0009】
積荷およびその環境は、積荷から一定の距離を保ちながら、それらの間に衝突のリスクが全く存在しないことを保証するために監視可能である。
【0010】
近接センサーは、積荷の側方表面の周りに分布していることから、360°の監視が可能である。
【0011】
したがって、オペレータは、積荷に接近することや、リフティングコーンに進入することをもはや義務付けられない。
【0012】
複数の人が同時に積荷の移動を監視し、衝突リスクを評価できるようにする、複数の表示ユニットを使用することが可能である。例えば、表示ユニットの1つを、持ち上げおよび移動用設備を制御するオペレータに任せ、別の表示ユニットを監督者に任せ、単数または複数の他の表示ユニットを積荷移動作業に関与するオペレータに任せることができる。
【0013】
当該方法は、個別にまたは任意の技術的に可能な組合せにしたがって考慮される以下の特徴のうちの単数または複数のものを有することもできる:
- 近接センサーは、小型のMEMSタイプのセンサーである;
- 近接センサーは、可撓性支持体に取付けられており;可撓性支持体は、積荷の側方表面の周りに配設されている;
- 可撓性支持体は、織物またはネットである;
- 前記信号は、少なくとも1つの表示ユニットの電子スクリーン上に積荷の側方表面を表わすシンボル、および各近接センサーについて、前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを指示するグラフィック要素を表示することによって、少なくとも1つの表示ユニット上に表示され、グラフィック要素は、前記近接センサーにより生成される信号を用いて作成される。
- 各近接センサーと結び付けられたグラフィック要素は、積荷の側方表面を表わすシンボルとの関係において、側方表面の周りの前記近接センサーの位置を表わす位置に位置付けされている。
- 可撓性支持体は、異なる色の部品を含み、所与の色の部品内に位置設定された近接センサーと結び付けられたグラフィック要素は、前記色を有する。
- 積荷を持ち上げおよび移動させるステップにおいて、障害物が近接センサーの1つの近くに位置設定されているとき、前記近接センサーは、前記近接センサーと障害物の間の距離を評価し、前記近接センサーにより生成される信号は、前記距離を特徴付ける指示を含んでいる。
- 前記近接センサーと結び付けられたグラフィック要素は、近接センサーと障害物の間の距離を特徴付ける前記指示を表わしている。
【0014】
第2の態様によると、本発明は、閉輪郭を伴う側方表面を有する積荷の移動中の衝突のリスクを検出するためのアセンブリにおいて、
- 可撓性支持体と;
- 可撓性支持体に取付けられた複数の近接センサーであって、各近接センサーが、前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを走査し、前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを指示する信号を生成するように構成されている、複数の近接センサーと;
- 近接センサーが、側方表面の周りに分布するような位置で、積荷に対して可撓性支持体を取付ける締結具システムと;
- 近接センサーにより生成される信号を表示するように構成された少なくとも1つの表示ユニットと;
- 近接センサーにより生成される信号を少なくとも1つの表示ユニットに送信するように構成された送信デバイスと;
を含むアセンブリに関する。
【0015】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図を参照しながら、非限定的に参考までに以下に記されている詳細な説明から明らかになるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の方法の持ち上げおよび移動ステップの簡素化した概略図である。
図2】近接センサーを担持する可撓性支持体の概略図である。
図3図1の積荷の周りに組付けられた図2の可撓性支持体、および積荷の周りに設置されたさまざまな障害物の簡素化した概略図である。
図4】本発明の方法において使用される表示ユニットの簡素化した概略図であり、この表示ユニットのスクリーンは、図3の状況において近接センサーが送信した信号から生成されたグラフィック要素を示している。
図5】異なる形状の積荷の周りに配設された図2の可撓性支持体を示す。
図6図5に示された形状の積荷についての、図4に類似する図である。
図7】近接センサーが組付けられる別の可撓性支持体の簡素化した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1~4に例示されているアセンブリ1は、閉輪郭を伴う側方表面5を有する積荷3の移動中の衝突のリスクを検出するように備えられている。
【0018】
積荷3は、製造中の設備または設備の部品、完成した設備、メンテナンス中の設備、または持ち上げ装置によって輸送すべき他の任意の部品といったあらゆるタイプのものである。
【0019】
側方表面5は、水平方向平面内、すなわち垂直方向に直交する平面内で積荷3を境界画定する表面に対応する。
【0020】
積荷3は、持ち上げおよび移動用設備7によって移動させられるように備えられている。
【0021】
図1に示されている実施例では、持ち上げおよび移動用設備7は、天井クレーンである。代替的には、持ち上げおよび移動用設備7は、ジブクレーン、クレーンまたは他の任意の好適な設備であり得る。
【0022】
持ち上げおよび移動用設備7は、持ち上げおよび移動用設備7に積荷3を取付けるための部材8を含む。
【0023】
この部材8は、例えばフックである。
【0024】
持ち上げおよび移動用設備7は、積荷3を持ち上げることを可能にする、換言すると、地面より上に積荷3を持ち上げそれを地面より上一定の距離のところに保持することを可能にするように構成されている。
【0025】
持ち上げ用設備7も、積荷3を持ち上げおよび移動用設備7から懸吊した状態に保つ一方で、初期位置(図1中に実線で示す)から最終位置(図1中に一点鎖線で示す)まで積荷3を移動させるように備えられる。
【0026】
このような装置は、周知であり、ここでは詳述しない。
【0027】
アセンブリ1は、可撓性支持体9および可撓性支持体9に取付けられた複数の近接センサー11を含む。
【0028】
可撓性支持体9は、典型的には織物である。織物は、交絡する繊維で構成された任意の材料である。
【0029】
この織物は、例えば、製織布、換言すると予め定められた規則的パターンで配設された糸で構成された織物である。糸は、例えば、合わせて編組または製織される。
【0030】
ヤーンは、任意の好適なタイプのもの、すなわち天然材料、またはプラスチックまたは他の任意の材料でできたヤーンである。
【0031】
代替的には、織物は、不織布またはネットまたはメッシュである。
【0032】
典型的に、可撓性支持体9は、平担に置かれたとき、図2に表示された長手方向Lに沿った細長い形状を有する。
【0033】
換言すると、可撓性支持体9は、長手方向ストリップの形状を有する。
【0034】
センサー11は、可撓性支持体9に沿って長手方向に分布している。
【0035】
これらのセンサーは、典型的に、可撓性支持体9に沿って長手方向に均等に離隔されている。例えば、単一の長手方向ライン状に配設される。
【0036】
センサー11は、可撓性支持体9の長手方向長さ全体に沿って分布している。
【0037】
可撓性支持体9の長手方向長さは、実質的に、支持体9を配設すべき高さでの側方表面5の周囲の長さに対応する。
【0038】
アセンブリ1は、積荷3に可撓性支持体9を取付けるための締結具システム13も含んでいる。
【0039】
したがって、締結具システム13は、可撓性支持体9を安定した位置で積荷3に取付けることを可能にする。
【0040】
この位置において、近接センサー11は、図1および3に示されているように、側方表面5の周りに分布している。
【0041】
支持体9に沿った近接センサー11間の長手方向の間隔は、センサー11がカバーする検出領域がわずかに重複するような形で選択される。
【0042】
換言すると、近接センサー11は、積荷3の垂直中心軸の周りで360°にわたり分布する。このように配設されることにより、近接センサー11の検出範囲は共同して、積荷の周囲の長さ全体をカバーする。
【0043】
ひとたび所定の位置に入ると、近接センサー11は、積荷3の側方表面5の形状をたどって閉輪郭を有する列を形成する。
【0044】
より厳密には、これらのセンサーは、センサー11が配設されている高さでの積荷3の水平方向横断面の形状を実質的に有する列上に配設されている。
【0045】
図3および4中に示された実施例のように、積荷3が円形の横断面を有する場合、近接センサー11の列が円を形成する。
【0046】
典型的には可撓性支持体9は、積荷3の側方表面5の形状をたどって閉輪郭を有する、換言すると、可撓性支持体9が配設されている高さでの積荷3の水平方向断面の形状を実質的に有する、ストリップを形成する。
【0047】
締結具システム13は、任意の好適なタイプのものであり得る。
【0048】
例えば、積荷3の側方表面5が磁性材料製である場合、締結具システム13は、支持体9に堅く取付けられ支持体9の全長に沿って長手方向に分布した複数の磁気要素を含む。
【0049】
支持体9が一定の弾性を有する場合、締結具システム13は、支持体9の1つの長手方向端部を反対側の長手方向端部に可逆的に取付けるように備えられ得る。このようにして、支持体9は、積荷3を弾性的に把持する。
【0050】
他の任意の締結具システムが可能である。
【0051】
近接センサー11は有利には、小型のMEMS(Micro Electro Mechanical System微小電気機械システム)タイプのセンサーである。このようなセンサーは、小型軽量であり、こうして、可撓性の薄織物の支持体またはネットの形をした支持体内に容易に組込むことができるようになっている。
【0052】
センサーは、例えば赤外線センサーまたはTOF(time of flightタイムオブフライト)センサーである。
【0053】
これらのセンサーとしては、ST マイクロエレクトロニクス社製のVL53Lシリーズのセンサー(例えばVL53L3CX、VL53L1CX)が含まれる。
【0054】
各近接センサー11は、障害物が前記センサー11の近くにある場合に走査するように構成されている。
【0055】
各近接センサー11は、センサーのタイプおよび所望の精度に応じて、所与の角度セクターに及ぶ検出領域を有する。
【0056】
上述の支持体9に沿った近接センサー11の間の長手方向の間隔は、センサーの検出領域がわずかに重複するように選択される。
【0057】
各近接センサー11の最大検出距離は、典型的に1~5メートル、例えば2メートルである。
【0058】
各近接センサー11は、前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを指示する信号を生成し、かつセンサーと障害物の間の距離を指示するように構成されている。
【0059】
「前記近接センサーの近くに」とは、障害物がセンサーの検出領域内にあることを意味するものとして理解される。
【0060】
アセンブリ1は、近接センサー11により生成される信号を表示するように構成された少なくとも1つの表示ユニット15も含んでいる。
【0061】
表示ユニット15は、典型的に、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコンなどの携帯用電子デバイスである。
【0062】
代替的には、表示ユニット15は、固定型コンピュータである。
【0063】
さらに、アセンブリ1は、近接センサー11により生成される信号を少なくとも1つの表示ユニット15に送信するように構成された送信デバイス17を含む。
【0064】
送信デバイス17は典型的に、可撓性支持体9が担持する送信機19を含む。
【0065】
送信デバイス17は、表示ユニットまたは各表示ユニット15について、送信機19と通信するように構成された1つの受信機21も含む。
【0066】
送信機19は、受信機または各受信機21と無線で通信する。送信には、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)またはLorawan(登録商標)プロトコルが使用される。
【0067】
有利には、各近接センサー11は、送信機19に有線で接続される。
【0068】
各近接センサー11によって送信機19に発出される信号を送信するワイヤーは、可撓性支持体9によって担持される。
【0069】
表示ユニットまたは各表示ユニット15は、電子スクリーン23を含む。
【0070】
表示ユニットまたは各表示ユニット15は、電子スクリーン23上で、積荷3の側方表面5を表わすシンボル25、そして各近接センサー11について、前記近接センサー11の近くに障害物があるか否かを指示するグラフィック要素27を表示することによって、近接センサー11により生成される信号を表示するように構成されている(図4)。
【0071】
グラフィック要素27は、前記近接センサー11により生成される信号を用いて創出される。
【0072】
有利には、近接センサー11は、障害物が前記センサーの近くにあるとき、前記近接センサー11と障害物の間の距離が評価されるような形で構成されている。
【0073】
この場合、近接センサー11により生成される信号は、前記距離を特徴付ける指示を含む。
【0074】
前記近接センサーと結び付けられたグラフィック要素27はこのとき、近接センサー11と障害物の間の距離を特徴付ける前記指示を表わす。
【0075】
典型的には、積荷3の側方表面5を表わすシンボル25は、実質的に可撓性支持体9が配設されているところにおいて水平平面内での積荷3の横断面に実質的に対応する幾何学的形状である。
【0076】
シンボル25は典型的に、特にこの形状が単純である場合、積荷の水平方向横断面に正確に対応する。
【0077】
図3および4に示されている実施例において、積荷3は、可撓性支持体9のところで円形の水平方向横断面を有し、シンボル25は円である。
【0078】
図5および6に示された実施例において、積荷3は、可撓性支持体9のところで矩形の水平方向横断面を有する。表示ユニット15上に示されるシンボル25は、矩形でもある。
【0079】
グラフィック要素27は、例えば単数または複数のバーを含む。
【0080】
例えばグラフィック要素27は:
- 近接センサー11によっていかなる障害物も検出されない場合、バーを有していない;
- 障害物が近接センサー11によって検出された場合、単数または複数のバーを含み、バーの数は、近接センサー11と障害物の間の距離に反比例する。
【0081】
図4および6に例示されているように、バーは、互いに平行であり、積荷の側方表面を表わすシンボルから出発して積重ねられる。
【0082】
例えば、センサー範囲、換言するとセンサーが障害物を検出できる最大距離は、複数の範囲に分割され、異なる数のバーが各範囲と結び付けられる。センサーから最も遠い範囲は、単一のバーと結び付けられる。センサーの直近に対応する範囲は、最大数のバー、例えば図示された実施例においては5本のバーと結び付けられる。
【0083】
中間範囲は、2本のバー、3本のバー、または4本のバーと結び付けられる。
【0084】
グラフィック要素27は、図4および6に示されたタイプのバーで構成されていなくてもよく、他の任意の好適なタイプのものであってよい。
【0085】
各近接センサー11により生成される信号は、例えば、センサー11と障害物の間の近接センサー11によって測定された距離の値を含む。この場合、表示ユニットまたは各表示ユニット15は、各測定された距離の値に対応するバーの数を決定するように構成されている。この決定は、対応表または等式を用いて実施される。
【0086】
代替的には、信号は、複数の離散値を採用することのできるコードを含み、各値はセンサーと障害物の間の距離の範囲に対応する。後者の場合、表示ユニット15または各表示ユニット15は、各コード値とバーの数とを直接結び付けるように構成されている。
【0087】
有利には、各近接センサー11と結び付けられたグラフィック要素27は、積荷3の側方表面5を表わすシンボル25との関係において、側方表面5の周りの前記近接センサー11の位置を表わす位置に位置付けされている。
【0088】
例えば、近接センサー11の1つは、角度位置の基準とみなされる。この基準近接センサーと結び付けられたグラフィック要素27は、表示ユニット15の電子スクリーン上の角度位置の基準とみなされる。
【0089】
別の近接センサー11と結び付けられたグラフィック要素27は、基準グラフィック要素との関係においてシンボル25の周りの特定の角度位置に位置付けされている。この決定された角度位置は、実質的に、基準近接センサー11との関係において側面5の周りで、他の近接センサー11の角度位置に対応する。
【0090】
図中に例示されているように、可撓性支持体9は有利には、異なる色の部品29を含む。
【0091】
例えば、可撓性支持体9は、各々異なる色の複数の長手方向に並んだ部品29に分割される。
【0092】
所与の色の部品29の中に位置設定された近接センサー11と結び付けられたグラフィック要素27は、表示ユニット15上で前記色を有する。
【0093】
したがって、これにより、表示ユニット15上の電子スクリーン23を見ることによって、積荷3のどの部品が障害物に最も近いかを容易に知ることができる。
【0094】
図示された実施例において、各部品29は2つの近接センサー11を含む。
【0095】
例えば、近接センサー11のうちの1つにより生成される信号のみを用いて、各グラフィック要素27が創出される。この場合、それは、前記センサーにより生成される信号のみを特徴付ける。
【0096】
代替的には、各グラフィック要素27は、支持体9に沿って長手方向に並んだ複数の近接センサー11により生成される信号を用いて創出され得る。例えば、各グラフィック要素27は、2つの近接センサー11により生成される信号を用いて創出される。
【0097】
図示された実施例において、各グラフィック要素27は、可撓性支持体9の同じ部品29内に位置設定された近接センサー11により生成される信号を用いて創出される。
【0098】
この場合、グラフィック要素27は、以下のように創出される:
- 2つの近接センサー11のいずれも障害物を検出しない場合、グラフィックシンボル27は、近くに障害物が全く存在しないことを指示する信号に対応する;
- 2つの近接センサー11のうちの少なくとも1つが障害物を検出した場合、グラフィック要素27は、障害物が近くにあることを指示する信号に対応する。
【0099】
各近接センサーにより生成される信号が、センサーと障害物の間の距離を特徴付ける指示を含む場合、グラフィック要素は、2つの近接センサーによって評価された距離のうち最も小さい距離を考慮に入れることによって創出される。
【0100】
一方または両方の近接センサーが障害物を検出しない場合、この距離は考慮に入れられない。
【0101】
本発明は、積荷を移動させるための方法にも関し、これについて以下で説明する。
【0102】
積荷3は、上述した通りであり、閉輪郭を伴う側方表面5を有する。
【0103】
該方法は、積荷3に対し複数の近接センサー11を取付けるステップを含み、近接センサー11は、側方表面5の周りに分布している。
【0104】
近接センサー11は、上述したタイプのものである。
【0105】
以上で言及した通り、これらのセンサーは有利には、可撓性支持体9に取付けられており、可撓性支持体9は積荷3の側方表面5の周りに配設されている。
【0106】
可撓性支持体9は、上述したタイプのものである。
【0107】
上述した通り、近接センサー11は、積荷3から所与の高さに位置設定されて、側面の周りに少なくとも1つの閉輪郭を伴うラインを形成するように配設されている。
【0108】
該方法はさらに、積荷持ち上げおよび移動用設備7に積荷3を取付けるステップを含む。
【0109】
以上で言及した通り、この設備7は例えば、天井クレーン、ジブクレーン、クレーンまたは他の任意の好適な設備である。
【0110】
該方法はさらに、持ち上げおよび移動用設備7を用いて積荷3を持ち上げ(図1の左側で上を向いた垂直方向矢印によって表わされている)、持ち上げおよび移動用設備7を用いて積荷3を移動させるステップを含む。
【0111】
この移動は、図1中で水平方向矢印によって示されている。
【0112】
積荷は、積荷3が持ち上げおよび移動用設備7から懸吊されている状態で、初期位置(図1左側の実線)から最終位置(図1右側の一点鎖線)まで移動させられる。
【0113】
積荷3の移動中、各近接センサー11は、前記近接センサー11の近くに発見される何らかの障害物31について走査する。この走査は、連続的に、または積荷3を持ち上げ移動させるのに必要な時間に比べて極めて短い間隔で、実施される。
【0114】
近接センサー11は、積荷3が移動させられている間にセンサー11の近くに障害物31があるか否かを指示する信号を生成する。ここでもまた、この信号は、連続的に、あるいは積荷3を持ち上げ移動させるのに必要な時間との関係において極めて低い周期性で生成される。
【0115】
該方法は、近接センサー11により生成される信号を少なくとも1つの表示ユニット15に送信するためのステップも含む。
【0116】
信号は、上述した通りに送信される。
【0117】
各近接センサー11は典型的に、信号を有線で送信機19に送信し、この送信機は、この信号を表示ユニットまたは各表示ユニット15上の受信機21に無線で送信する。
【0118】
表示ユニットまたは各表示ユニット15は、上述のタイプのものである。例えば、それはタブレットである。
【0119】
該方法は、少なくとも1つの表示ユニット15上に前記信号を表示するステップも含む。
【0120】
この表示は、上述した通りに実施される。
【0121】
本発明の移動方法および検出アセンブリは、多数の変形形態を有し得る。
【0122】
図7に例示された1つの代替案によると、可撓性支持体9は織物ではなく、ネットまたはメッシュ構造である。この場合、近接センサー11は、ネットまたはメッシュの結び目に取付けられる。
【0123】
図示されていない1つの代替案によると、近接センサー11は可撓性支持体に取付けられておらず、積荷3の側方表面5に直接取付けられている。例えば、これらの近接センサーは、磁気的手段により個別に取付けられる。
【0124】
別の代替案によると、近接センサー11は、全てが単一の可撓性支持体に取付けられているわけではない。これらは、複数の可撓性支持体全体にわたって分布しており、各可撓性支持体は積荷に取付けられている。
【0125】
図7に例示されている1つの代替案によると、近接センサー11は、互いに平行な複数の長手方向ラインの形で可撓性支持体9上に配設されている。
【0126】
この場合、可撓性支持体9は非常に高く、全ての近接センサー11は、同じ可撓性支持体9に取付けられている。
【0127】
近接センサー11は、積荷3の異なる高さにおいて側方表面5の周りで複数の閉輪郭を伴うラインを形成する。
【0128】
各閉輪郭を伴うラインは、このラインが配設されている高さにおいて積荷3の側方表面5の形状をたどる。
【0129】
この配設は、積荷が非常に高い場合、またはその横断面が高さにしたがって変動する場合に、特に有利である。
【0130】
この場合、近接センサーは、積荷の最も突出した部品の周りに配設されなければならない。
【0131】
別の代替案によると、近接センサーは、閉輪郭を伴うラインにしたがって、ただし積荷の異なる高さに配設される。例えば、近接センサーの一方の部品は、比較的低く配設され、近接センサーの他方の部品は比較的高く配設される。これは、積荷の水平方向横断面が不規則であり、異なる方向に突出し異なる高さに位置設定されている部品がある場合に好適である。
【0132】
1つの代替的実施形態によると、各近接センサーにより生成される信号は、前記近接センサー11の近くに障害物があるか否かだけを指示し、障害物と近接センサーの間の距離を特徴付けるいかなる指示も含まない。
【0133】
したがって、グラフィック要素27は、図4および6に示されたグラフィック要素と異なるタイプのものである。例えば、グラフィック要素は、障害物が近接センサー11の近くにある場合、バーなどのシンボルを含み、近接センサーの近くに全く障害物が検出されない場合、全く何も示さない、換言するとバーはゼロである。
【0134】
この場合に近接センサーにより生成される信号は、典型的に、2つの値、すなわち障害物が検出された場合の1つの値とセンサーの近くに障害物が全く検出されない場合の別の値とを採用することのできる二値信号である。
【0135】
本発明の移動方法および検出アセンブリには、多数の利点がある。
【0136】
近接センサーは小型MEMSタイプのセンサーであることから、軽量で低体積であり、可撓性支持体に対し容易に取付け可能である。
【0137】
近接センサーが可撓性支持体に取付けられていることから、これらを積荷の側方表面の周りに容易に配設することができる。可撓性支持体は、側方表面の形状に一致し、センサーを側方表面に可能なかぎり近くに位置付けすることを可能にしている。
【0138】
可撓性支持体が織物またはネットである場合、センサーを容易に支持体に取付けることができる。さらに、支持体を、容易に積荷に取付けることができる。それにより、重量または嵩が増えることはない。
【0139】
各センサーにより生成される信号の、少なくとも1つの表示ユニット上での表示は、電子スクリーン上に、積荷の側方表面を表わすシンボル、そして各近接センサーについては、前記近接センサーの近くに障害物があるか否かを指示するグラフィック要素を表示することによって実行され、グラフィック要素が前記近接センサーにより生成される信号を用いて創出されることから、オペレータは衝突リスクを迅速かつ容易に予測する。
【0140】
各近接センサーと結び付けられたグラフィック要素が、積荷の側方表面を表わすシンボルとの関係において、側方表面の周りの前記近接センサーの位置を表わす位置に位置付けされる場合、オペレータは、側方表面の単数または複数のどの領域が障害物に近いかを容易に理解することができる。
【0141】
可撓性支持体が、異なる色の部品を含み、所与の色付き部品内に位置設定された近接センサーと結び付けられたグラフィック要素が前記色を有していることにより、オペレータは、側方表面のどの領域が障害物に近いかをより一層容易に理解することができる。
【0142】
各近接センサーが前記近接センサーと障害物の間の距離を評価し、前記近接センサーにより生成される信号が前記距離を特徴付ける指示を含むことにより、積荷の移動中の安全性がさらに強化される。オペレータには、障害物が接近しているかまたは離れていくかを指示し、側方表面のどの領域が障害物に最も近いかをオペレータが識別できるようにする情報が提供される。
【符号の説明】
【0143】
1 アセンブリ
3 積荷
5 閉輪郭を伴う側方表面
7 持ち上げおよび移動用設備
9 可撓性支持体
11 近接センサー
13 締結具システム
15 表示ユニット
17 送信デバイス
19 送信機
21 受信機
31 障害物

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-11-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉輪郭を伴う側方表面(5)を有する積荷(3)を移動させるための方法において、
- 積荷(3)に対して複数の近接センサー(11)を取付けるステップであって、近接センサー(11)が側方表面(5)の周りに分布しているステップと、
- 積荷(3)を持ち上げ移動させるための設備(7)に積荷を引掛けるステップと、
- 持ち上げおよび移動用設備(7)を用いて積荷(3)を持ち上げ、持ち上げおよび移動用設備(7)を用いて、積荷(3)が持ち上げおよび移動用設備(7)から懸吊されている状態で初期位置から最終位置まで積荷(3)を移動させるステップであって、各近接センサー(11)は、積荷(3)の移動中に前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かをチェックするべく走査し、積荷(3)の移動中に前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示する信号を生成しているステップと、
- 少なくとも1つの表示ユニット(15)に対して、近接センサー(11)により生成される信号を送信するステップと、
- 少なくとも1つの表示ユニット(15)上で前記信号を表示するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
近接センサー(11)が、MEMSタイプの小型センサーである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
近接センサー(11)が、可撓性支持体(9)に取付けられており、可撓性支持体(9)が、積荷(3)の側方表面(5)の周りに配設されている、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
可撓性支持体(9)が、織物またはネットである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの表示ユニット(15)上の前記信号の表示が、少なくとも1つの表示ユニット(15)の電子スクリーン(23)上に積荷(3)の側方表面(5)を表わすシンボル(25)および、各近接センサー(11)について、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示するグラフィック要素(27)を表示することによって行なわれ、グラフィック要素(27)が、前記近接センサー(11)により生成される信号を用いて作成される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
各近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が、積荷(3)の側方表面(5)を表わすシンボル(25)との関係において、側方表面(5)の周りの前記近接センサー(11)の位置を表わす位置に位置付けされている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
可撓性支持体(9)が、異なる色の部品(29)を含み、所与の色の部品(29)内に位置設定された近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が前記色を有する、請求項3と組合わせた請求項5に記載の方法。
【請求項8】
積荷(3)を持ち上げおよび移動させるステップにおいて、障害物(31)が前記近接センサー(11)の1つの近傍にあるとき、前記近接センサー(11)が、前記近接センサー(11)と障害物(31)の間の距離を評価し、前記近接センサー(11)により生成される信号が、前記距離を特徴付ける指示を含んでいる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記近接センサー(11)と結び付けられたグラフィック要素(27)が、近接センサー(11)と障害物(31)の間の距離を特徴付ける前記指示を表わしている、請求項5と組合わされた請求項8に記載の方法。
【請求項10】
閉輪郭を伴う側方表面(5)を有する積荷(3)を移動させるときの衝突のリスクを検出するためのアセンブリにおいて、
- 可撓性支持体(9)と、
- 可撓性支持体(9)に取付けられた複数の近接センサー(11)であって、各近接センサー(11)が、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを走査し、前記近接センサー(11)の近くに障害物(31)があるか否かを指示する信号を生成するように構成されている、複数の近接センサー(11)と、
- 近接センサー(11)が、側方表面(5)の周りに分布するような位置で、積荷(3)に対して可撓性支持体(9)を取付ける締結具システム(13)と、
- 近接センサー(11)により生成された信号を表示するように構成された少なくとも1つの表示ユニット(15)と、
- 近接センサー(11)により生成された信号を少なくとも1つの表示ユニット(15)に送信するように構成された送信デバイス(17)と、
を含むアセンブリ(1)。
【国際調査報告】