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特表2024-509007ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法
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  • 特表-ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法 図1
  • 特表-ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法 図2
  • 特表-ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法 図3
  • 特表-ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法 図4
  • 特表-ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/38 20120101AFI20240221BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022555815
(86)(22)【出願日】2022-05-17
(85)【翻訳文提出日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 KR2022007053
(87)【国際公開番号】W WO2023163286
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】10-2022-0024245
(32)【優先日】2022-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522358250
【氏名又は名称】キム,テウォン
【氏名又は名称原語表記】KIM,TAE WON
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(74)【代理人】
【識別番号】100163902
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 奈月
(72)【発明者】
【氏名】キム,テウォン
(57)【要約】
ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法が開示される。本発明のブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法は、プラットフォームに登録を要請する客体に対する情報を意味する客体情報を獲得し、客体情報を分析することで客体情報に含まれている取引情報及び所有権情報を抽出するステップなどを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロックチェーン基盤のNFT(No-Fungible Token)を利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法であって、
前記プラットフォームに登録を要請する客体に関する情報を意味する客体情報を獲得し、前記客体情報を分析することで前記客体情報に含まれた取引情報及び所有権情報を抽出するステップと、
前記取引情報を及び前記所有権情報に基づいて前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために使用される固有の識別値を含む感知情報を生成するステップと、
前記生成された固有の識別値が含まれた感知情報、前記取引情報、及び前記所有権情報を前記ブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて暗号化するステップと、
前記暗号化方式に基づいて暗号化された前記客体に対する前記感知情報、前記取引情報、及び前記所有権情報が含まれるように前記客体に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、
前記客体に対して発給されたブロックチェーン基盤のNFTを前記プラットフォームに登録し、前記客体に対するNFTの偽変造可否に対する確認要請に相応して偽変造を感知するステップと、を含む偽変造感知方法。
【請求項2】
前記取引情報は、
前記客体情報から確認される前記客体を介して発生された取引の回数に関する情報と、前記発生された取引の日付に関する情報と、前記客体が取引された取引別金額に関する情報と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の偽変造感知方法。
【請求項3】
前記所有権情報は、
前記客体情報から確認される前記客体を現在時点で所有している所有者に関する情報と、前記所有者の所有権が登録された日付に関する情報と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の偽変造感知方法。
【請求項4】
前記感知情報を生成するステップは、
前記回数の合計値と、前記日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と、前記金額に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を取引識別値として算出するステップと、
前記プラットフォームにおいて、前記所有者を識別するために予め設定された一連番号に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と前記登録された日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を所有権識別値として算出するステップと、
前記取引識別値及び前記所有権識別値に対し、前記固有の識別値を算出するために予め設定された算出アルゴリズムを適用して前記固有の識別値を算出するステップと、
前記算出された固有の識別値が含まれるように設定し、前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために前記プラットフォームで使用される感知情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の偽変造感知方法。
【請求項5】
前記偽変造を感知するステップは、
前記プラットフォームに予め登録された複数のNFTのうち一つであるNFTに対して偽変造可否の確認を要請するNFT情報が含まれた偽変造可否確認要請イベントを受信するステップと、
前記確認が要請された確認対象NFTに対して復号化によって前記確認対象NFTに関する客体の取引情報及び所有権情報に基づいて比較対象識別値を算出するステップと、
前記算出された比較対象識別値と前記感知情報に含まれた前記固有の識別値との間の比較に対する結果に基づいて前記確認対象NFTに対する偽変造可否を感知するステップと、を含む請求項4に記載の偽変造感知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関し、より詳しくは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームにNFTが登録された客体のNFTに対する偽造及び変造を感知する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、多様なコンテンツや商品など多様な客体に対する資産価値が生じており、それによって資産を管理するか投資する場合が増加している。特に、音源や過去に生成された古代鋳貨、芸術品のような客体は実質的な資産的価値を測定することが難しく、過去に比べ現状況で資産的価値が急増しており、投資の対象として関心を集めている。
【0003】
このような音源や古代鋳貨、芸術品のような客体の場合、該当客体の資産的価値を判断するための多様な第3機関が存在しており、第3機関を介して該当客体の資産的価値が評価されて投資したがる顧客に案内されている。また、第3機関によって判断された資産的価値を超えて、該当客体を所有するための競売手順を行って資産的価値に相応する価格が決定されることもある。
【0004】
但し、該当客体は資産的価値を有していて他人との取引の対象になるが、該当客体を取引する過程では明確な所有権を確認してから伝達する方法が求められる。そのために、ブロックチェーン基盤のNFT(Non-Fungible Token)を利用して該当客体に対する所有権情報を検証するか取引する技術や方法が提案されている。
【0005】
但し、ブロックチェーン基盤のネットワークで客体のNFTに対する偽造や変造に対する危険性が存在しており、それに関して客体のNFTに対する偽造や変造を感知するための明確な方法は提案されていない。特に、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームにおいて、プラットフォームに予め登録されているNFTの偽造や変造を感知するための政策や方法を保有していないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような問題点を解決するための本発明の一目的は、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームにNFTが登録された客体のNFTに対する偽造及び変造を感知する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知するステップは、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法であって、前記プラットフォームに登録を要請する客体に関する情報を意味する客体情報を獲得し、前記客体情報を分析することで前記客体情報に含まれた取引情報及び所有権情報を抽出するステップと、前記取引情報を及び前記所有権情報に基づいて前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために使用される固有の識別値を含む感知情報を生成するステップと、前記生成された固有の識別値が含まれた感知情報と、前記取引情報及び前記所有権情報を前記ブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて暗号化するステップと、前記暗号化方式に基づいて暗号化された前記客体に対する前記感知情報、前記取引情報、及び前記所有権情報が含まれるように前記客体に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するステップと、前記客体に対して発給されたブロックチェーン基盤のNFTを前記プラットフォームに登録し、前記客体に対するNFTの偽変造可否に対する確認要請に相応して偽変造を感知するステップと、を含む。
【0008】
ここで、前記取引情報は、前記客体情報から確認される前記客体を介して発生された取引の回数に関する情報と、前記発生された取引の日付に関する情報と、前記客体が取引された取引別金額に関する情報と、を含む。
【0009】
ここで、前記所有権情報は、前記客体情報から確認される前記客体を現在時点で所有している所有者に関する情報と、前記所有者の所有権が登録された日付に関する情報と、を含む。
【0010】
ここで、前記感知情報を生成するステップは、前記回数の合計値、前記日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と前記金額に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を取引識別値として算出するステップと、前記プラットフォームにおいて、前記所有者を識別するために予め設定された一連番号に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と前記登録された日付に含まれた複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を所有権識別値として算出するステップと、前記取引識別値及び前記所有権識別値に対し、前記固有の識別値を算出するために予め設定された算出アルゴリズムを適用して前記固有の識別値を算出するステップと、前記算出された固有の識別値が含まれるように設定し、前記客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために前記プラットフォームで使用される感知情報を生成するステップと、を含む。
【0011】
ここで、前記偽変造を感知するステップは、前記プラットフォームに予め登録された複数のNFTのうち一つであるNFTに対して偽変造可否の確認を要請するNFT情報が含まれた偽変造可否確認要請イベントを受信するステップと、前記確認が要請された確認対象NFTに対して復号化によって前記確認対象NFTに関する客体の取引情報及び所有権情報に基づいて比較対象識別値を算出するステップと、前記算出された比較対象識別値と前記感知情報に含まれた前記固有の識別値との間の比較に対する結果に基づいて前記確認対象NFTに対する偽変造可否を感知するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームに登録されている複数のNFTに対して偽造や変造の可否を判断することができることで、プラットフォームに登録されているNFTの安全性、安定性、及び透明性などを向上させることができる効果があり、それによってNFTをプラットフォームに登録するユーザがより信頼できるプラットフォームを提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法を行うサーバに対するハードウェアブロック図である。
図2】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法が行われる環境を示す概念図である。
図3】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法を示すフローチャートである。
図4】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法において、感知情報を生成する方法を示すフローチャートである。
図5】本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法において、偽変造可否を感知する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による好ましい実施例を添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
まず、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関して説明される「客体」とは、古代の鋳貨や芸術品のように過去に比べ現状況で資産的価値が急増して投資の対象として関心を集めている物などを意味する。
【0016】
また、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関して説明される「客体」は、実際ではない仮想(virtual)の空間(例えば、メタバース(metverse)のような空間など)に存在する芸術品及び不動産などのような対象を優先的に意味する。
【0017】
また、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関して説明される「客体」は、実際ではない仮想の空間(例えば、オンラインゲームのような空間など)に存在するアイテム(item)やコンテンツ(contents)などのような対象を優先的に意味してもよい。
【0018】
特に、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関して説明される「客体」は、「著作権」の概念が適用される「著作物」などのような対象を優先的に意味してもよいが、例えば、「音源」などのような「著作物」が存在する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法を行うサーバに対するハードウェアブロック図である。
【0020】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバ100は、偽変造感知方法を行うための少なくとも一つのプロセッサ(processor)110と、少なくとも一つのプロセッサが少なくとも一つのステップを行うように指示する命令語(instructions)を保存するメモリ(memory)120とを含む。
【0021】
ここで、少なくとも一つのプロセッサ110は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の一実施例による他の方法が行われる専用プロセッサを意味する。メモリ120及び保存装置160それぞれは、揮発性保存媒体及び非揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成される。例えば、メモリ120は読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち少なくとも一つで構成される。
【0022】
また、本発明のサーバ100は、無線ネットワークを介して通信を行う送受信装置(transceiver)130を含む。また、サーバ100は、入力インタフェース装置140と、出力インタフェース装置150と、保存装置460などを更に含む。サーバ100に含まれるそれぞれの構成要素は、バス(bus)170によって連結されて互いに通信する。
【0023】
ここで、少なくとも一つのステップは、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法に関するステップを意味し、より詳しくは、本発明のサーバ100で行われる動作方法に関するステップを含む。
【0024】
以下では、図1を参照して説明した本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法の環境を図2を参照してより詳しく説明する。
【0025】
図2は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法が行われる環境を示す概念図である。
【0026】
図2を参照すると、一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法は、図1を参照して説明したようにサーバ100で行われるが、図2ではプラットフォームを運営するか管理するサーバを意味する「サービス提供サーバ200」と称する。
【0027】
例えば、プラットフォームは「音源」のような「著作物」を客体にしてNFTを発給する役割や発給されたNFTに基づいてユーザが利用するサービスを提供するプラットフォームを意味するが、より詳しくは、「所有権」及び「著作権」に対する概念が適用される「音源」に対する登録及び取引などのようなサービス及び「「音源」に関するサービスを提供するプラットフォームを意味する。
【0028】
まず、サービス提供サーバ200は、本発明の一実施例によるプラットフォームを運営するか管理するサーバなどをような装置を意味し、プラットフォームを利用するユーザのユーザ端末300と通信を基盤に連結される。また、サービス提供サーバ200は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のネットワークを提供するか管理及び運営するブロックチェーン管理サーバ400と通信を基盤に連結される。
【0029】
この際、サービス提供サーバ200が自体的にブロックチェーン基盤のネットワークを提供するか管理及び運営する場合、別途のブロックチェーン管理サーバ400と連結されなくてもよい。一方、サービス提供サーバ200から提供されるプラットフォームは客体に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給するが、発給されたNFTを登録して客体に対して発給されたNFTを管理する役割をする。
【0030】
特に、サービス提供サーバ200はプラットフォームに登録されたNFTに対する偽造や変造を感知するか判断する役割を行うが、より詳しくは、NFTを介して確認される取引情報や所有権情報の偽造や変造などを感知するか判断する役割をする。
【0031】
それについて、本発明の一実施例によるサービス提供サーバ200は、NFTを発給するかプラットフォームに登録する過程でNFTの偽造や変造を感知するか判断するために使用される固有の識別値を生成し、それを感知情報としてNFTに一緒に含まれるように設定する。
【0032】
以下、図1を参照して説明したサーバ100及び図2を参照して説明したサービス提供サーバ200において、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造感知方法について図3乃至図5を参照してより詳細に説明する。
【0033】
図3は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバで行われるNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法を示すフローチャートである。
【0034】
図3を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは図1を参照して説明したサーバ及び図2を参照して説明したサービス提供サーバを意味するが、このように説明されたサーバ及びサービス提供サーバなどのようにプラットフォームを運営するか管理する装置などで行われる。
【0035】
特に、サーバは「音源」を客体にしてブロックチェーン基盤のNFTを発給する役割をするが、発給されたNFTに対する偽造や変造を感知するか変造可否を判断する役割をする。それについて、プラットフォームのサーバでNFTに対する偽造や変造を感知するか変造可否を判断するための具体的な本発明の実施例を以下でより詳しく説明する。
【0036】
まず、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは、プラットフォームに登録を要請する客体に対する情報を意味する客体情報を獲得し、客体情報を分析することで客体情報に含まれている取引情報及び所有権情報を抽出するS310。
【0037】
詳しくは、プラットフォームを利用するユーザの装置を意味するユーザ端末は、プラットフォームへの客体の登録やNFTの発給をサーバに要請するが、それによってサーバはユーザ端末からプラットフォームに登録を要請する客体に対する情報を要請して獲得する。次に、サーバは客体情報に含まれている複数の項目に基づいて客体情報の内容を分析し、客体情報に関する取引情報及び所有権情報を抽出する。
【0038】
例えば、取引情報は、客体情報から確認される客体を介して発生された取引の回数に関する情報と、発生された取引の日付に関する情報と、客体が取引された取引別金額に関する情報を含む。このような取引情報は、下記表1のような方式で抽出される。
【0039】
【表1】
【0040】
また、所有権情報は、客体情報から確認される客体情報を現在時点で所有している所有者に関する情報と、所有者の所有権が登録された日付に関する情報と、を含む。このような所有権情報は、下記表2のような方式で抽出される。
【0041】
【表2】
【0042】
次に、プラットフォームのサーバは取引情報及び所有権情報に基づいて客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために使用される固有の識別情報を含む感知情報を生成するS320。
【0043】
ここで、プラットフォームのサーバにおいて、サーバが取引情報及び所有権情報に基づいて客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するために使用される固有の識別値を含む感知情報を生成する具体的な過程は、以下で図4を参照してより詳細に説明する。
【0044】
図4は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバでNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法において、感知情報を生成する方法を示すフローチャートである。
【0045】
図4を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは、回数の合計値と、日付に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と、金額に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を取引識別値として算出するS321。
【0046】
例えば、プラットフォームのサーバは、図1を参照して説明したような方式の取引情報から取引の回数に対する合計値を算出するが、より詳しくは、表1を例に挙げると「1」、「2」、及び「3」を足して取引の回数に対する合計値「6」を算出する。次に、プラットフォームのサーバは、取引日付に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値を算出するが、より詳しくは、表1を例に挙げると予め設定された桁数が「月の1の桁」であれば、1回次の取引日付である「2021.01.23」の「01」月の1の桁である「1」となる。このような方法によって、プラットフォームのサーバは「1」、「6」、及び「1」の平均値として「2.7」を算出する。
【0047】
また、プラットフォームのサーバは、金額に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値を算出するが、より詳しくは、表1を例に挙げると予め設定された桁数が「百の桁」であれば、1回次の金額である「580,600ウォン」の「百の桁」である「6」となる。このような方法によって、プラットフォームのサーバは「6」、「3」、及び「7」の平均値として「5.3」を算出する。
【0048】
次に、プラットフォームのサーバは、取引情報に基づいて算出された各値である「6」、「2.7」、及び「5.3」に対する合計として「4.6」を算出するが、算出された「4.6」値を取引情報に基づいて生成された取引識別値と決定する。
【0049】
次に、プラットフォームのサーバは、プラットフォームで所有者を識別するために予め設定された一連番号に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値と、登録された日付に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値との和を所有者識別値として算出するS322。
【0050】
例えば、プラットフォームのサーバは、図2を参照して説明したような方式の所有権情報に所有者を識別するための一連番号値を予め設定してもよいが、例えば、「ホン・ギルドン」に対する一連番号は「202101260001」値と設定し、「カン・ガムチャン」に対する一連番号は「202106180006」値と設定し、「イ・スンシン」に対する一連番号は「202111020017」値と設定する。
【0051】
言い換えれば、プラットフォームのサーバは、所有者を識別するために使用される一連番号を設定するために予め設定された規則に基づいて一連番号を各所有者に対して設定する。このような一連番号はプラットフォーム内で固有の値であって、互いに同じ値が存在しないように設定される。
【0052】
次に、プラットフォームのサーバは各所有者に対して設定された一連番号に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値を算出するが、より詳しくは、予め設定された桁数が「1の桁」であれば「1」、「6」、及び「7」の平均値として「4.6」を算出する。
【0053】
次に、プラットフォームのサーバは、各所有者に対する登録日付に含まれている複数の数のうち予め設定された桁数の平均値を算出するが、より詳しくは、予め設定された桁数が「日の1の桁」であれば、「2021.01.26」の1の桁である「6」となる。このような方法によって、プラットフォームのサーバは「6」、「8」、及び「2」の平均値として「5.3」を算出する。
【0054】
次に、プラットフォームのサーバは、所有権情報に基づいて算出された各値である「4.6」及び「5.3」に対する合計として「9.9」を算出するが、算出された「9.9」値を所有権情報に基づいて生成された所有権識別値と決定する。
【0055】
次に、プラットフォームのサーバは、取引識別値及び所有権識別値に対して固有の識別値を算出するために、予め設定された算出アルゴリズムを適用して固有の識別値を算出するS323。
【0056】
ここで、プラットフォームのサーバは、取引識別値及び所有権識別値を特定の「数」として算出するか決定するが、このように算出されるか決定された「数」に基づいて新しい「数」を算出する算出アルゴリズムが予め設定される。
【0057】
例えば、予め設定された算出アルゴリズムは、単純和アルゴリズム、単純積アルゴリズム、単純平均アルゴリズム、及び該当数を入力値とする乱数生成アルゴリズムなどのようなアルゴリズムを意味する。
【0058】
次に、プラットフォームのサーバは算出された固有の識別値が含まれるように設定し、客体に対して発給されるNFTの偽変造を感知するためにプラットフォームで使用される感知情報を生成するS324。
【0059】
詳しくは、プラットフォームのサーバは、算出された固有の識別値をブロックチェーン基盤のネットワークで使用されるコードの形態に変換し、変換されたコードの形態を有する固有の識別値を含む感知情報を生成する。つまり、プラットフォームのサーバは、固有な識別値に相応する「数」に対する情報をブロックチェーン基盤のネットワークで使用されるコードの形態に変換して感知情報に含まれるように設定する。
【0060】
上述したような方法によって生成された感知情報は、プラットフォームのサーバによってプラットフォームに登録された客体のNFTに基づいてデータベース(database)形態に管理される。言い換えれば、プラットフォームのサーバは、プラットフォームに登録されている複数の客体に対して発給されたNFTと、各NFTに連携して生成された感知情報を互いにマッチングする。次に、プラットフォームのNFTに連携して「NFT-感知情報」の形態にマッチングされた情報をデータベースの形態に構築する。
【0061】
更に図3を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは、生成された固有の識別値が含まれた感知情報、取引情報、及び所有権情報をブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて暗号化するS330。
【0062】
例えば、プラットフォームのサーバで感知情報、取引情報、及び所有権情報を暗号化するために使用される暗号化方式は、ブロックチェーン基盤のネットワークで適用されるか使用されるハッシュ(hash)関数方式基盤のアルゴリズムなどを意味するが、必ずしもこれに限らない。
【0063】
次に、プラットフォームのサーバは、暗号化方式に基づいて暗号化された客体に対する感知情報、取引情報、及び所有権情報が含まれるように客体に対するブロックチェーン基盤のNFTを発給する。
【0064】
つまり、プラットフォームのサーバから客体に対して発給されるNFTには客体に対して発給されるNFTの偽造や変造を感知するか判断するために使用される感知情報が含まれるが、それと共に客体に対する取引情報及び所有権情報が更に含まれる。
【0065】
次に、プラットフォームのサーバは、客体に対して発給されたブロックチェーン基盤のNFTをプラットフォームに登録し、客体に対するNFTの偽変造可否に対する確認要請に相応して偽変造を感知するS350。
【0066】
ここで、プラットフォームのサーバで客体に対して発給されたブロックチェーン基盤のNFTをプラットフォームに登録し、客体に対するNFTの偽変造可否に対する確認要請に相応して偽変造を感知する具体的な過程は、図5を参照して以下でより詳しく説明する。
【0067】
図5は、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバでNFTに対する偽変造を感知する偽変造感知方法において、偽変造可否を感知する方法を示すフローチャートである。
【0068】
図5を参照すると、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは、図3及び図4を参照して予め説明したような方法によって客体に対するNFTを発給し、発給されたNFTをプラットフォームに登録する。つまり、プラットフォームは複数の客体に対して発給された複数のNFTが予め登録されている状態である。
【0069】
まず、プラットフォームのサーバは、予め登録された複数のNFTのうち一つのNFTに対して偽変造可否の確認を要請するNFT情報が含まれた偽変造可否確認要請イベントを受信するS351。
【0070】
詳しくは、プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークを介して提供されるプラットフォームを利用する複数のユーザのうち一つのユーザのユーザ端末からNFTの偽変造可否の確認を要請する偽変造可否確認要請イベントを受信する。この際、確認要請イベントは確認要請メッセージを意味し、確認を要請するNFTである確認対象NFTに関する情報であるNFT情報が含まれている。
【0071】
次に、プラットフォームのサーバは、確認が要請された確認対象NFTに対し、復号化によって確認対象NFTに関する客体の取引情報及び所有権情報に基づいて比較対象識別値を算出するS352。
【0072】
詳しくは、プラットフォームのサーバは、確認対象NFTに対してブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて復号化する。次に、プラットフォームのサーバは、ブロックチェーン基盤のネットワークで使用される暗号化方式に基づいて復号化された確認対象NFTから客体の取引情報及び所有権情報を抽出する。この際、プラットフォームのサーバによって抽出される取引情報及び所有権情報は、ステップS310を参照して説明したものと類似または同一である。
【0073】
次に、プラットフォームのサーバは、確認対象NFTに対して抽出された取引情報及び所有権情報に基づいて確認対象NFTに対する固有の識別値を意味する比較対象識別値を算出する。この際、プラットフォームのサーバによって抽出される比較対象識別値は、ステップS323を参照して説明したものと類似または同一である。
【0074】
次に、プラットフォームのサーバは、算出された比較対象識別値と感知情報に含まれている固有の識別値との間の比較に対する結果に基づいて確認対象NFTに対する偽変造可否を感知するS353。
【0075】
つまり、プラットフォームのサーバは、確認対象NFTに相応して予め登録されているNFTを確認するが、より詳しくは、予め登録されているNFTを暗号化方式で復号化することで感知情報を確認する。次に、プラットフォームのサーバは、復号化された感知情報に含まれている固有の識別値と確認対象NFTに対して算出された比較対象識別値を比較する。
【0076】
この際、プラットフォームのサーバは、予め構築されたNFT及びNFTと連携して感知情報がマッチングされたデータベースが存在したら該当データベースに基づいて確認が必要な「NFT-感知情報」を検索するが、検索された「NFT-感知情報」値に基づいて確認対象NFTに対する比較対象識別値と固有の識別値を比較してもよい。
【0077】
例えば、プラットフォームのサーバは、データベース内に含まれている「複数のNFT-感知情報」のうち確認対象NFTに対応するNFTに対する「NFT-感知情報」を検索し、検索されたNFTに対する「NFT-感知情報」に基づいて確認対象NFTに対する比較対象識別値と固有な識別値を比較してもよい。
【0078】
次に、プラットフォームのサーバは、比較対象識別値と固有の識別値が互いに同じであれば、確認対象NFTが偽造や変造されていないNFTであると判断する。それに対し、プラットフォームのサーバは、比較対象識別値と固有の識別値が互いに同じでなければ、確認対象NFTが偽造や変造されたNFTであると判断する。
【0079】
このような方法によって、本発明の一実施例によるブロックチェーン基盤のNFTを利用するプラットフォームのサーバは、客体に対して発給されるNFTの偽造や変造を感知するか判断するために使用される感知情報を生成し、生成された感知情報に基づいてNFTに対する偽造や変造の可否を判断する。
【0080】
特に、本発明の一実施例によるプラットフォームのサーバは、NFTが符号化されるイベントが発生したら、図5を参照して説明した方法によってNFTに対する偽造や変造の可否をリアルタイムで判断し、NFTに対する偽造や変造が発生したと判断したら、該当NFTを利用するサービス(例えば、取引や登録など)が提供されないように制御する。
【0081】
言い換えれば、本発明で説明される「感知情報」はブロックチェーン基盤のNFTの偽造や変造可否を判断するために使用される基準に相応する情報を意味するが、このような感知情報を利用してプラットフォームに登録されるNFTに対する安全性、安定性、及び信頼性を向上させる効果がある。
【0082】
一方、本発明で説明されたプラットフォームのサーバはブロックチェーン基盤のNFTを発給すると説明したが、必ずしもこれに限らない。つまり、本発明で既に説明したブロックチェーン管理サーバを介してブロックチェーン基盤のNFTを発給してもよいが、このような場合はブロックチェーン基盤のNFTに必要な情報である感知情報、取引情報、及び所有権情報をブロックチェーン基盤のサーバに伝送してブロックチェーン基盤のNFTを発給してもよい。
【0083】
このように図1乃至図5を参照して説明した「プラットフォーム」は「音源」を客体とするプラットフォームを意味し、取引情報及び所有権情報は「音源」に対する取引に関する情報、及び「音源」に対する所有権に関する情報を意味する。言い換えれば、本発明では「音源」の取引に関する情報及び所有権情報に関する情報に基づいて「音源」に対するNFTの偽造や変造を感知するか変造可否を判断するために使用される固有の識別値を算出する方法を提案すると理解される。
【0084】
本発明による方法は、多様なコンピュータ手段を介して行われるプログラム命令の形態に具現されてコンピュータで読取可能な媒体に記録される。コンピュータで読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独にまたは組み合わせて含む。コンピュータで読取可能な媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別設計され構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。
【0085】
コンピュータで読取可能な媒体の例としては、ROM、RAM、フラッシュメモリ(flash memory)などのようにプラグラム命令を保存し行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラ(compiler)によって作られるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタ(interpreter)などを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含んでもよい。上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために少なくとも一つのソフトウェアモジュールとして作動するように構成されるが、その逆も同じである。
【0086】
また、上述した方法または装置は、その構成や機能の全部または一部が結合されて具現されるか、分離されて具現される。
【0087】
前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者は下記特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。
【符号の説明】
【0088】
100:サーバ 110:プロセッサ
120:メモリ 130:送受信装置
140:入力インタフェース装置
150:出力インタフェース装置
160:保存装置 170:バス
200:サービス提供サーバ300:ユーザ端末機
400:ブロックチェーン管理サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】