(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】自律走行関連データ送受信システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240221BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
G08G1/09 F
G08G1/00 A
G08G1/09 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553397
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-31
(86)【国際出願番号】 KR2022009173
(87)【国際公開番号】W WO2023054853
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130666
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0068009
(32)【優先日】2022-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523331946
【氏名又は名称】イファ ネットワークス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】RIWHA NETWORKS CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】イ チャンス
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA21
5H181BB04
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181MC04
5H181MC07
(57)【要約】
本発明の一実施形態による自律走行関連データ送受信方法はa)第2移動型エージェントが前方の第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを確認する段階、b)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階、及びc)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間のソーシャルを形成する段階を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)第2移動型エージェントが前方の第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを確認する段階と、
b)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階と、
c)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間のソーシャルを形成する段階と、を含む自律走行関連データ送受信方法。
【請求項2】
前記a)段階は、
a-1)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第1移動型エージェントの車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する段階と、
a-2)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第1移動型エージェントの車両認識モジュールから第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を受信する段階と、を含む請求項1に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項3】
前記b)段階は、
b-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第1移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階と、
b-2)第1移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第2移動型エージェントのウェブIDを確認する段階と、
b-3)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第2移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第2移動型エージェントのプロピルをインポートする段階と、を含む請求項1に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項4】
前記c)段階は、
c-1)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記b)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第2移動型エージェントのプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成する段階と、
c-2)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分の走行情報を前記第2移動型エージェントに伝達する段階と、
c-3)前記第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスと走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階と、を含む請求項1に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項5】
d)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第1移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階と、
e)前記第2移動型エージェントの後方に走行中である第3移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階と、
f)前記第1移動型エージェントと前記第3移動型エージェントとの間のソーシャルを形成する段階と、をさらに含む請求項1に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項6】
前記d)段階は、
d-1)第2移動型エージェントの走行情報管理モジュール、ナビゲーションモジュール、及び車路認識モジュールを通じて収集した第2移動型エージェントのハンドル回転角の変化、方向指示灯の点灯可否、及び車路変更の可否に基づいて第2移動型エージェントの車路変更の可否を確認する段階と、
d-2)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報に該当する前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを前記第3移動型エージェントに伝送する段階と、
d-3)第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報を削除する段階と、
d-4)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェント及び前記第3移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階と、を含む請求項5に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項7】
前記e)段階は、
e-1)第3移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第2移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なるか否かを確認する段階と、
e-2)第3移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスである第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階と、
e-3)第3移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第1移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階と、
e-4)第1移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第3移動型エージェントのウェブIDを確認する段階と、
e-5)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第3移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第3移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第3移動型エージェントのプロピルをインポートする段階と、を含む請求項5に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項8】
前記f)段階は、
f-1)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記e)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第3移動型エージェントのプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、前記第3移動型エージェントとソーシャルを形成する段階と、
f-2)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分の走行情報を前記第3移動型エージェントに伝達する段階と、
f-3)前記第3移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスと走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報でアップデートする段階と、を含む請求項5に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項9】
g)車路を変更した第2移動型エージェントが変更された車路の前方に走行中である第4移動型エージェント又は変更された車路の後方に走行中である第5移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階と、をさらに含む請求項5に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項10】
前記g)段階は、
g-1)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階を含み、
前記g-1)段階は、
g-1-1)第2移動型エージェントが前方の第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを導出する段階と、
g-1-2)前記第2移動型エージェントと前記第4移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階と、
g-1-3)前記第4移動型エージェントが前記第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階と、
g-1-4)前記第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェント及び前記第5移動型エージェントとのソーシャルを形成する段階と、を含む請求項9に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項11】
前記g-1-1)段階は、
g-1-1-1)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第4移動型エージェントの車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する段階と、
g-1-1-2)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第4移動型エージェントの車両認識モジュールから第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を受信する段階と、を含む請求項10に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項12】
前記g-1-2)段階は、
g-1-2-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第4移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階と、
g-1-2-2)第4移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第2移動型エージェントのウェブIDを確認する段階と、
g-1-2-3)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第2移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第2移動型エージェントのプロピルをインポートする段階と、を含む請求項10に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項13】
前記g-1-3)段階は、
g-1-3-1)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記g-1-2)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第2移動型エージェントのプロピルの中で前方の車両情報に移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが格納されているか否かを確認する段階と、
g-1-3-2)前記第2移動型エージェントのプロピルの中で前方の車両情報に移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが格納されていない場合、第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて既存のソーシャルを形成した第5移動型エージェントに前記第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを伝達し、第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階と、を含む請求項10に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項14】
前記g-1-4)段階は、
g-1-4-1)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なるか否かを確認する段階と、
g-1-4-2)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なる場合、前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスである第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階と、
g-1-4-3)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成し、自分の走行情報を伝達する段階と、
g-1-4-4)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第2移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階と、
g-1-4-5)第2移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第5移動型エージェントのウェブIDを確認する段階と、
g-1-4-6)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続したウェブIDをドメインとして有する第5移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して第5移動型エージェントのプロピルをインポートする段階と、
g-1-4-7)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントからインポートされたプロピルに格納されている前方の車両情報に含まれたウェブサーバーアドレスが自分のウェブサーバーアドレスと同一である場合、前記第5移動型エージェントとソーシャルを形成し、自分の走行情報を伝達する段階と、
g-1-4-8)第5移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントの走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階と、を含む請求項10に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項15】
前記g)段階は、
g-2)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第5移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階を含み、
前記g-2)段階は、
g-2-1)第5移動型エージェントが前方の第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを導出する段階と、
g-2-2)前記第5移動型エージェントと前記第2移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階と、
g-2-3)前記第4移動型エージェントが前記第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階と、
g-2-4)前記第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェント及び前記第5移動型エージェントとのソーシャルを形成する段階と、を含む請求項9に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項16】
前記g-2-4)段階は、
g-2-4-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントから前記第5移動型エージェントのプロピルをインポートする段階と、
g-2-4-2)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントのプロピルに格納されている前方の車両情報である第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを確認する段階と、
g-2-4-3)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第4移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階と、を含む請求項15に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項17】
前記a)段階は、
a-3)第2移動型エージェントのナビゲーションモジュールを通じて既設定された距離前方の固定型エージェントのウェブサーバーアドレスを獲得する段階をさらに含む請求項1に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項18】
前記b)段階は、
b-4)固定型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成し、前記固定型エージェントのプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報と自分の運用情報を前記第2移動型エージェントに伝達する段階と、
b-5)第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記固定型エージェントから伝達された最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階と、
b-6)前記固定型エージェントが歩行者用信号灯に搭載されたIoT機器である場合、歩行者の位置情報を収集してこれを前記第2移動型エージェントに伝達する段階と、をさらに含む請求項17に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項19】
h)前記第2移動型エージェントと前記固定型エージェントとの間の距離が既設定された距離未満である場合、これらの間のソーシャルを解止する段階をさらに含む請求項18に記載の自律走行関連データ送受信方法。
【請求項20】
コンピュータで読み出すことができる記録媒体において、
請求項1乃至請求項19のいずれかの一項による自律走行関連データ送受信方法をコンピュータで実行するためのプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自律走行関連データ送受信システム及びその方法に関するものである。
【0002】
本発明は中小ベンチャー企業部の創業成長技術開発(課題固有番号:1425159464、課題番号:S2883964、研究課題名:自律走行のためのConnected type分離型プラットフォーム及びコネクテッドカーIoTディバイス開発事業計画書、課題管理機関:中小企業技術情報振興院、研究期間:2020.07.15~2022.07.14)の一環として遂行した研究から導出されたことである。
【0003】
一方、本発明のすべての側面で課題提供主体である韓国政府の財産利益はない。
【背景技術】
【0004】
コネクテッドカー(connected car)は安全な運転を、最小化された交通遅延、効率的な資源消費、及び低い水準の大気汚染を要求する未来社会の自動車の形態の中で1つである。このようなコネクテッドカーはV2X(Vehicle to X)として称される技術に基づいて車両と車両(V2V)又は車両と物事(交通インフラ、V2I等)との間の通信を実行し、これを通じて安全な自律走行又は走行補助機能を提供するか、或いは車両自体と交通流れ等に対する情報も交換される。
【0005】
自律走行はコネクテッドカーの主要目標の中で1つである。自律走行方式には車両自体に自律走行機能を備えた形態(stand-alone type)と周辺車両及び交通インフラと協力(connected type)を通じた方式がある。
【0006】
Stand-alone typeは主にライダ(LiDAR)とレーダー(Radar)、カメラ等から収集される情報に基づいて車両周辺の障害物と車線を認識し、車両が独立的に走行状態を決定する。
【0007】
これに反して、Connected typeは周辺物事(車両及び道路インフラ)との通信機能(V2X)を通じて周辺車に対する位置及び速度情報と現在車両の状態を共有し、自律走行機能を遂行する。特に交通状況情報、交通流れを反映した代替経路設定、突然の交通事故に対する防止、不可避的に事故が発生した場合、該当情報を周辺に伝達して効率的な対応が可能にする。
【0008】
多いサービス開発業体はconnected type方式の自律走行を具現するために自動車をクラウドサーバーと連結させている。その結果、自律走行、知能型運転、実時間地図のためのデータ生成、及びクラウド補助運転のような自動車サービスのためにコネクテッドカーとクラウドサーバーとの間の数多いデータ伝送が避けられないと予想される。
【0009】
数多いデータがクラウドサーバーに集中される現在の体系はクラウドサーバーにデータトラフィックを集中させることによって、応答時間が不必要に長くなり、計算時間が増加するようになり、多いコネクテッドカーが登録されたクラウドサーバーのセキュリティイシューも発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の一実施形態の目的は移動型エージェント、固定型エージェント、及び歩行者用エージェントの間のソーシャルを形成し、ソーシャルを形成したエージェントの間に自律走行と関連されたデータを送受信することによって、より安全な自律走行が可能であるようにする自律走行関連データ送受信システム及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態による自律走行関連データ送受信方法はa)第2移動型エージェントが前方の第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを確認する段階、b)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階、及びc)前記第2移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間のソーシャルを形成する段階を含む。
【0012】
前記a)段階は、a-1)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第1移動型エージェントの車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する段階、及びa-2)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第1移動型エージェントの車両認識モジュールから第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を受信する段階を含むことができる。
【0013】
前記b)段階は、b-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第1移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階、b-2)第1移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第2移動型エージェントのウェブIDを確認する段階、及びb-3)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第2移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第2移動型エージェントのプロピルをインポートする段階を含むことができる。
【0014】
前記c)段階は、c-1)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記b)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第2移動型エージェントのプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成する段階、c-2)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分の走行情報を前記第2移動型エージェントに伝達する段階、及びc-3)前記第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスと走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階を含むことができる。
【0015】
d)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第1移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階、e)前記第2移動型エージェントの後方に走行中である第3移動型エージェントと前記第1移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階、及びf)前記第1移動型エージェントと前記第3移動型エージェントとの間のソーシャルを形成する段階をさらに含むことができる。
【0016】
前記d)段階は、d-1)第2移動型エージェントの走行情報管理モジュール、ナビゲーションモジュール及び車路認識モジュールを通じて収集した第2移動型エージェントのハンドル回転角の変化、方向指示灯の点灯可否及び車路変更の可否に基づいて第2移動型エージェントの車路変更の可否を確認する段階、d-2)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報に該当する前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを前記第3移動型エージェントに伝送する段階、d-3)第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報を削除する段階、及びd-4)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェント及び前記第3移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階を含むことができる。
【0017】
前記e)段階は、e-1)第3移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第2移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なるか否かを確認する段階、及びe-2)第3移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスである第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階を含むことができる。
【0018】
前記e)段階は、e-3)第3移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第1移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階、e-4)第1移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第3移動型エージェントのウェブIDを確認する段階、及びe-5)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第3移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第3移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第3移動型エージェントのプロピルをインポートする段階を含むことができる。
【0019】
前記f)段階は、f-1)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記e)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第3移動型エージェントのプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、前記第3移動型エージェントとソーシャルを形成する段階、f-2)第1移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分の走行情報を前記第3移動型エージェントに伝達する段階、及びf-3)前記第3移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレスと走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階を含むことができる。
【0020】
g)車路を変更した第2移動型エージェントが変更された車路の前方に走行中である第4移動型エージェント又は変更された車路の後方に走行中である第5移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階をさらに含むことができる。
【0021】
前記g)段階は、g-1)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階を含み、前記g-1)段階は、g-1-1)第2移動型エージェントが前方の第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを導出する段階、g-1-2)前記第2移動型エージェントと前記第4移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階、g-1-3)前記第4移動型エージェントが前記第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階、及びg-1-4)前記第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェント及び前記第5移動型エージェントとのソーシャルを形成する段階を含むことができる。
【0022】
前記g-1-1)段階は、g-1-1-1)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第4移動型エージェントの車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する段階、及びg-1-1-2)第2移動型エージェントの車両認識モジュールを通じて前記第4移動型エージェントの車両認識モジュールから第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を受信する段階を含むことができる。
【0023】
前記g-1-2)段階は、g-1-2-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第4移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階、g-1-2-2)第4移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第2移動型エージェントのウェブIDを確認する段階、及びg-1-2-3)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントのウェブIDをドメインとして有する前記第2移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して前記第2移動型エージェントのプロピルをインポートする段階を含むことができる。
【0024】
前記g-1-3)段階は、g-1-3-1)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記g-1-2)段階の身元確認手続過程でインポートされた前記第2移動型エージェントのプロピルの中で前方の車両情報に移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが格納されているか否かを確認する段階、及びg-1-3-2)前記第2移動型エージェントのプロピルの中で前方の車両情報に移動型エージェントのウェブサーバーアドレスが格納されていない場合、第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて既存のソーシャルを形成した第5移動型エージェントに前記第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを伝達し、第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階を含むことができる。
【0025】
前記g-1-4)段階は、g-1-4-1)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なるか否かを確認する段階、g-1-4-2)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のプロピルに格納されている前方の車両情報と前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスが異なる場合、前記第4移動型エージェントから受信したウェブサーバーアドレスである第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階、g-1-4-3)第4移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成し、自分の走行情報を伝達する段階、g-1-4-4)第5移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第2移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階、g-1-4-5)第2移動型エージェントの身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した前記第5移動型エージェントのウェブIDを確認する段階、g-1-4-6)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続したウェブIDをドメインとして有する第5移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して第5移動型エージェントのプロピルをインポートする段階、g-1-4-7)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントからインポートされたプロピルに格納されている前方の車両情報に含まれたウェブサーバーアドレスが自分のウェブサーバーアドレスと同一である場合、前記第5移動型エージェントとソーシャルを形成し、自分の走行情報を伝達する段階、及びg-1-4-8)第5移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントの走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階を含むことができる。
【0026】
前記g)段階は、g-2)車路を変更した第2移動型エージェントが前記第5移動型エージェントと新しいソーシャルを形成する段階を含み、前記g-2)段階は、g-2-1)第5移動型エージェントが前方の第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを導出する段階、g-2-2)前記第5移動型エージェントと前記第2移動型エージェントとの間の身元確認手順を遂行する段階、g-2-3)前記第4移動型エージェントが前記第5移動型エージェントとのソーシャルを解止する段階、及びg-2-4)前記第2移動型エージェントが前記第4移動型エージェント及び前記第5移動型エージェントとのソーシャルを形成する段階を含むことができる。
【0027】
前記g-2-4)段階は、g-2-4-1)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントから前記第5移動型エージェントのプロピルをインポートする段階、g-2-4-2)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第5移動型エージェントのプロピルに格納されている前方の車両情報である第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレスを確認する段階、及びg-2-4-3)第2移動型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて自分のウェブIDで前記第4移動型エージェントのウェブサーバーに接続する段階を含むことができる。
【0028】
前記a)段階は、a-3)第2移動型エージェントのナビゲーションモジュールを通じて既設定された距離前方の固定型エージェントのウェブサーバーアドレスを獲得する段階をさらに含むことができる。
【0029】
前記b)段階は、b-4)固定型エージェントのソーシャル管理モジュールを通じて前記第2移動型エージェントとソーシャルを形成し、前記固定型エージェントのプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報と自分の運用情報を前記第2移動型エージェントに伝達する段階、及びb-5)第2移動型エージェントの身元情報管理モジュールを通じて前記固定型エージェントから伝達された最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする段階を含むことができる。
【0030】
前記b)段階は、b-6)前記固定型エージェントが歩行者用信号灯に搭載されたIoT機器である場合、歩行者の位置情報を収集してこれを前記第2移動型エージェントに伝達する段階をさらに含むことができる。
【0031】
h)前記第2移動型エージェントと前記固定型エージェントとの間の距離が既設定された距離未満である場合、これらの間のソーシャルを解止する段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施形態による自律走行関連データ送受信システム及びその方法は移動型エージェント、固定型エージェント、及び歩行者用エージェントの間のソーシャルを形成し、ソーシャルを形成したエージェントの間に自律走行と関連されたデータを送受信することによって、より安全な自律走行が可能であるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施形態による自律走行関連データ送受信システム10の構成を概略的に示した図面である。
【
図2】移動型エージェント100の各構成を概略的に示した図面である。
【
図3】固定型エージェント200の各構成を概略的に示した図面である。
【
図4】歩行者用エージェント300の各構成を概略的に示した図面である。
【
図5】第1移動型エージェント101、第2移動型エージェント102、及び第3移動型エージェント103が同一車路を走行する形状を示した図面である。
【
図6】
図5の状況で第1移動型エージェント101と第2移動型エージェント102との間のソーシャル形成過程を示した図面である。
【
図7】第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103の間で走行中である第2移動型エージェント102が車路を変更する形状を示した図面である。
【
図8】
図7の状況で第2移動型エージェント102が第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103と結んだソーシャルを解止する過程と第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント102が第2移動型エージェント102の協力を得てソーシャルを形成する過程を示した図面である。
【
図9】第2移動型エージェント102が第4移動型エージェント104の後方へ車路を変更する形状を示した図面である。
【
図10】
図9の状況で第4移動型エージェント104及び第5エージェント105の間のソーシャルが解止され、第2移動型エージェント102と第4移動型エージェント104との間のソーシャルが形成される過程を示した図面である。
【
図11】第2移動型エージェント102が第5移動型エージェント105の前方に車路を変更する形状を示した図面である。
【
図12】
図10の状況で第4移動型エージェント104及び第5エージェント105の間のソーシャルが解止され、第2移動型エージェント102と第5移動型エージェント105との間のソーシャルが形成される過程を示した図面である。
【
図13】第6移動型エージェント106が前方の車両用信号灯201に向かって走行する形状を示した図面である。
【
図14】
図13の状況で第6移動型エージェント106及び車両用信号灯201の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【
図15】第6移動型エージェント106が車両用信号灯201を通過した後、第7移動型エージェント107が同一な車両用信号灯201に接近する形状を示した図面である。
【
図16】第7移動型エージェント107が車両用信号灯201のプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報を活用して第8移動型エージェント108とソーシャルを形成する過程を示した図面である。
【
図17】移動型エージェント100の直進走行経路上の横断歩道に歩行者が横断する形状を示した図面である。
【
図18】移動型エージェント100の右折経路上の横断歩道に歩行者が横断する形状を示した図面である。
【
図19】移動型エージェント100、車両用信号灯201、歩行者用信号灯202、及び歩行者用エージェント300の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【
図20】第8移動型エージェント108が街灯203に向かって走行する形状を示した図面である。
【
図21】第8移動型エージェント108が街灯203を通過した後、第9移動型エージェント109が同一な街灯203に接近する形状を示した図面である。
【
図22】第8移動型エージェント108、街灯203、及び第9移動型エージェント109の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、本発明の具体的な実施形態に対して図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
さらに、本発明を説明することにおいて、関連された公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0036】
本発明の実施形態は当該技術分野で通常の知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものであり、下記の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が下記の実施形態に限定されることではない。
【0037】
むしろ、これらの実施形態は本開示をさらに忠実で完全にし、当業者に本発明の思想を完全に伝達するために提供されるものである。
【0038】
また、以下の図面で各構成は説明の容易性及び明確性のために誇張されたことであり、図面上で同一符号は同一な要素を示す。本明細書で使用されたように、用語“及び/又は”は該当列挙された項目の中でいずれか1つ及び1つ以上のすべての組合を含む。
【0039】
本明細書で使用された用語は実施形態を説明するために使用され、本発明を制限しようとすることではない。
【0040】
本明細書で使用されたように、単数形態は文脈上、他の場合を明確に指摘するものでなければ、複数の形態を含むことができる。また、本明細書で使用される場合、“含む(comprise)”及び/又は“含んでいる(comprising)”は言及した形状、数字、段階、動作、部材、要素、及び/又はこれらのグループの存在を特定することであり、1つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素、及び/又はグループの存在又は付加を排除するものではない。
【0041】
図1は本発明の一実施形態による自律走行関連データ送受信システム10の構成を概略的に示した図面である。
【0042】
図1を参照すれば、自律走行関連データ送受信システム10は移動型エージェント100、固定型エージェント200、歩行者用エージェント300、及びクラウドデータセンター400を含むことができる。
【0043】
クラウドデータセンター400では固定型エージェント200の運用情報を管理及び修正することができ、修正された運用情報を固定型エージェント200に伝達する。運営情報が伝達された固定型エージェント200はこれを格納した後、格納されている運用情報に基づいて運営される。
【0044】
ソーシャル(social)を形成した移動型エージェント100の間には走行速度、エンジンのRPM、左右側方向指示灯の動作可否、ステアリング方向、ブレーキ動作可否、走行車路、非常灯の動作可否等を含む走行情報を、固定型エージェント200を経なく、直接送受信してこれを自律走行に活用することができる。
【0045】
例えば、移動型エージェント100は車両等に搭載されたIoT機器であり、固定型エージェント200は車両用信号灯に搭載されたIoT機器201(以下、車両用信号灯)、歩行者用信号灯に搭載されたIoT機器202(以下、歩行者用信号灯)又は街灯に搭載されたIoT機器203(以下、街灯)であり得る。
【0046】
ソーシャルを形成した移動型エージェント100と固定型エージェント200との間には固定型エージェントの運用情報(例えば、信号灯の実時間信号関連情報又は街灯の点灯/消灯関連情報)を送受信してこれを自律走行に活用することができ、追加的に固定型エージェント200には直前にソーシャルを形成した移動型エージェント100に関する情報が格納されることができる。
【0047】
固定型エージェント200の中で歩行者用信号灯はソーシャルを形成した歩行者用エージェント300(例えば、歩行者が所持したスマートフォン等)の位置情報を獲得した後、これを有無線通信網で連結されている車両用信号灯に伝達することができ、車両用信号灯はソーシャルを形成した移動型エージェント100にこれを伝達することによって、ドライバーが歩行者の位置を容易に把握できるようにする。
【0048】
図2は移動型エージェント100の各構成を、
図3は固定型エージェント200の各構成を、そして
図4は歩行者用エージェント300の各構成を概略的に示した図面である。
【0049】
図2乃至
図4を参照すれば、移動型エージェント100、固定型エージェント200、及び歩行者用エージェント300はソーシャル管理モジュール110、210、310、身元情報管理モジュール120、220、320、及び身元確認モジュール130、230、330を共通的に含む。
【0050】
ソーシャル管理モジュール(例えば、110)は他のエージェントに含まれているソーシャル管理モジュール(例えば、210又は310)とデータを送受信し、これらとソーシャルを形成するか、或いは解止する。
【0051】
身元情報管理モジュールはウェブIDサーバー(Web ID Server)を制御し、ウェブIDサーバーには自分(該当身元情報管理モジュールを含んでいるエージェントのプロピルが格納されることができる。
【0052】
移動型エージェント100のプロピルには自分のウェブサーバー(Web Server)アドレス、自分のウェブID(Web ID)、ipアドレス、port番号、走行情報(走行速度、走行車路、ステアリング方向等に関する情報)、前方の車両情報(前方の車両のウェブサーバーアドレス及び前方の車両の走行情報)が格納される。
【0053】
また、固定型エージェント200のプロピルには自分のウェブサーバー(Web Server)アドレス、自分のウェブID(Web ID)、ipアドレス、port番号、及び最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報(最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)が格納される。
【0054】
身元確認モジュールはウェブサーバー(Web Server)を制御し、ウェブサーバーに接続したエージェントのウェブIDを確認することができる。
【0055】
以下では、上述した構成の外に移動型エージェント100、固定型エージェント200、及び歩行者用エージェント300の各々のみに含まれる構成に対して記述する。
【0056】
移動型エージェント100は車両認識モジュール140、ナビゲーションモジュール150、車路認識モジュール160、及び走行情報管理モジュール170をさらに含むことができる。
【0057】
車両認識モジュール140は走行中である車両に提供される近距離通信センサーを利用して前方の車両のウェブサーバーアドレスを確認することができる。
【0058】
より詳細に言えば、車両認識モジュール140は身元情報管理モジュール120が制御するウェブIDサーバー(Web ID Server)に格納されているプロピル内に前方の車両情報がない場合、走行中である複数の移動型エージェントに自分のGPS位置情報、走行方向、及び走行車路情報が含まれた前方の車両確認信号を伝送する。前方の車両確認信号を受信した複数の移動型エージェントの中で前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントと走行方向と走行車路が同一であり、GPS位置情報を通じて自分がより前方で走行中であることと判断した移動型エージェントは自分のウェブサーバーアドレスに関する情報と前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントとの距離に関する情報が含まれた回答信号を前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントに伝送する。前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントは回答信号の中で自分と最も近い距離にある移動型エージェントを自分の前方の車両として選択する。
【0059】
ナビゲーションモジュール150は固定型エージェント200の位置とこれらのウェブサーバーアドレスが格納されている地図情報を提供する。
【0060】
車路認識モジュール150は走行中である車両の実時間車路情報を認識し、例えば現在走行中である車路が一車路認知或いは二車路認知等を認識する。
【0061】
走行情報管理モジュール170は走行中である車両に提供されたOBD(On Board Diagnostics)を通じて車両の走行速度、ステアリング方向等走行と関連された情報を収集する。
【0062】
固定型エージェント200は運用モジュール240をさらに含むことができる。固定型エージェント200が車両用信号灯である場合、運用モジュール240はクラウドデータセンター400から車両用信号灯の実時間信号情報を受信し、これに基づいて車両用信号灯の信号を制御することができる。また、固定型エージェント200が歩行者用信号灯である場合、運用モジュール240はクラウドデータセンター400から歩行者用信号灯の実時間信号情報を受信し、これに基づいて歩行者用信号灯の信号を制御することができる。
【0063】
歩行者用エージェント300は位置追跡モジュール340をさらに含むことができる。位置追跡モジュールはGPS情報を利用して歩行者用エージェント300の実時間位置を追跡することができ、固定型エージェント200の位置とこれらのウェブサーバーアドレスが格納されている地図情報を提供する。
【0064】
以下では、移動型エージェント100の間、移動型エージェント100と固定型エージェント200との間、そして移動型エージェント100と固定型エージェント200と歩行者用エージェント300との間のソーシャル形成及び解止過程を説明し、さらにソーシャル形成及び解止過程で送受信されるデータに関しても詳細に説明する。
【0065】
図5は第1移動型エージェント101、第2移動型エージェント102、及び第3移動型エージェント103が同一車路を走行する形状を示した図面であり、
図6は
図5の状況で第1移動型エージェント101と第2移動型エージェント102との間のソーシャル形成過程を示した図面である。
【0066】
図5及び
図6を参照すれば、同一車路上で第2移動型エージェント102の前方には第1移動型エージェント101が走行中であり、第2移動型エージェント102の後方には第3移動型エージェント103が走行中であることが分かる。
【0067】
移動型エージェントの間のソーシャル形成過程は以下の通りである。
【0068】
以下では、第2移動型エージェント102と第1移動型エージェント101との間のソーシャル形成過程を例として説明するが、第2移動型エージェント102の後方に第3移動型エージェント103が走行中である場合、これらもやはり同一な過程を通じてソーシャルが形成されることができる。
【0069】
先ず、第2移動型エージェント102は車両認識モジュールを通じて第1移動型エージェント101の車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する(S101)。より詳細に言えば、第2移動型エージェント102は自分(第2移動型エージェント、102)の身元情報管理モジュール120が制御するウェブIDサーバー(Web ID Server)に格納されているプロピル内に前方の車両情報がないことが確認されれば、自分の周囲に走行中である複数の移動型エージェントに自分のGPS位置情報、走行方向、及び走行車路情報が含まれた前方の車両確認信号を伝送し、この過程で第1移動型エージェント101にも前方の車両確認信号を伝送する。
【0070】
前方の車両確認信号を受信した第1移動型エージェント101の車両認識モジュールが自分(第1移動型エージェント、101)のウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を伝送すれば、第2移動型エージェント102の車両認識モジュールはこれを受信する(S102)。より詳細に言えば、前方の車両確認信号を受信した複数の移動型エージェント100の中で前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントと走行方向と走行車路が同一であり、GPS位置情報を通じて自分がより前方で走行中であることと判断した移動型エージェント100は自分のウェブサーバーアドレスに関する情報と前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントとの距離に関する情報が含まれた回答信号を、前方の車両確認信号を伝送した移動型エージェントに伝送する。したがって、第1移動型エージェント101もやはり自分の走行方向と走行車路が第2移動型エージェント102と同一であり、GPS位置情報を通じて自分が第2移動型エージェント102より前方で走行中であることと判断されるので、第1移動型エージェント101は自分のウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を第2移動型エージェント102に伝送する。
【0071】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは自分のウェブIDで第1移動型エージェント101のウェブサーバーに接続する(S103)。より詳細に言えば、第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは複数の回答信号の中で自分と最も近い距離にある移動型エージェントを自分の前方の車両として選択する。したがって、第2移動型エージェント102は自分の直ぐ前で走行中である第1移動型エージェント101を自分の前方の車両として選択し、したがって第1移動型エージェント101のウェブサーバーに接続する。
【0072】
各々の移動型エージェント100は自分の車両番号に基づいてウェブIDを有し、該当ウェブIDをドメインとして有するウェブIDサーバーには該当移動型エージェント100のプロピルが格納されることができる。
【0073】
例えば、第2移動型エージェント102の車両番号が‘22ロ2222’である場合、第2移動型エージェント102のウェブIDは‘https://22ro2222.cars.kr:8443/profile/card#me’であり、‘https://22ro2222.cars.kr:8443/profile/card#me’をドメインとして有するウェブIDサーバーには第2移動型エージェント102のプロピルが格納されることができる。
【0074】
第1移動型エージェント101は身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S104)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェントのウェブIDサーバーに接続して(S105)第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S106)。
【0075】
第1移動型エージェント101のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケット(socket)を開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、該当ソケットに第1移動型エージェント101の走行情報を送信する(S107)。この時、第1移動型エージェント101の走行情報は走行情報管理モジュールに該当する車両OBD(on board diagnostics)を通じて収集された車両の走行速度、走行方向、ステアリング方向等に関する情報を言う。
【0076】
最後に、第2移動型エージェント102の身元情報管理モジュールは第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレス及び走行情報を自分(第2移動型エージェント、102)のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする(S108)。
【0077】
以上のS101乃至S108段階を通じて第1移動型エージェント102と第2移動型エージェント102との間のソーシャルが形成されることができ、第2移動型エージェント102の後方に第3移動型エージェント103が走行中である場合、これらもやはり同一な過程を通じてソーシャルが形成されることができる。
【0078】
図7は第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103の間で走行中である第2移動型エージェント102が車路を変更する形状を示した図面であり、
図8は
図7の状況で第2移動型エージェント102が第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103と結んだソーシャルを解止する過程と第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント102が第2移動型エージェント102の協力を得てソーシャルを形成する過程を示した図面である。
【0079】
図7及び
図8を参照すれば、第2移動型エージェント102が車路を変更し、第4移動型エージェント104及び第5移動型エージェント105の間に進入していることが分かる。
【0080】
この時、発生するソーシャル形成及び解止過程は以下の通りである。
【0081】
先ず、第2移動型エージェント102の走行情報管理モジュールを通じて確認されることができる第2移動型エージェント102のハンドル回転角の変化と左右側方向指示灯の点灯可否、ナビゲーションモジュールと車路認識モジュールを通じて確認されることができる車路変更の可否等を通じて第2移動型エージェント102の車路が変更されたことと確認されれば、第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェントと103のソーシャルを解止する。
【0082】
より詳細に言えば、第2移動型エージェント102の車路が変更されたことと確認されれば、第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは第3移動型エージェント103のソーシャル管理モジュールに第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスを伝送した後(S109)、身元情報管理モジュールを通じて自分(第2移動型エージェント、102)のプロピルを前方の車両情報で第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスを削除した後、ソーシャル管理モジュールを通じて第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103とのソーシャルを解止する(S110)。
【0083】
第2移動型エージェント102から第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスを受信した第3移動型エージェント103は自分(第3移動型エージェント、103)のプロピルに格納されている前方の車両情報(前方の車両のウェブサーバーアドレス)と第2移動型エージェント102から受信したウェブサーバーアドレスが異なることが確認されれば、身元情報管理モジュールを通じて第2移動型エージェント102から受信したウェブサーバーアドレスを自分の前方の車両情報として格納することによってプロピルをアップデートする(S111)。
【0084】
言い換えれば、第3移動型エージェント103は自分のプロピルに格納されている前方の車両情報(既存の前方の車両であった第2移動型エージェントのウェブサーバーアドレス)と異なるウェブサーバーアドレスである第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスを第2移動型エージェント102から受信すれば、第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスを自分の前方の車両情報として格納することによって自分(第3移動型エージェント、103)のプロピルをアップデートする。
【0085】
第3移動型エージェント103のソーシャル管理モジュールはプロピルに格納されている第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスに自分(第3移動型エージェント、103)のウェブIDを使用して接続する(S112)。
【0086】
第1移動型エージェント101は身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第3移動型エージェント103のウェブIDを確認した後(S113)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第3移動型エージェント103のウェブIDサーバーに接続して(S114)、第3移動型エージェント103のプロピルをインポートする(S115)。
【0087】
第1移動型エージェント101のソーシャル管理モジュールは第3移動型エージェント103からインポートされたプロピルに格納されている前方の車両情報に含まれたウェブサーバーアドレスが自分(第1移動型エージェント、101)のウェブサーバーアドレスと同一であることが確認されれば、第3移動型エージェント103のプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケット(socket)を開き、第3移動型エージェント103とソーシャルを形成した後、該当ソケットに自分(第1移動型エージェント、101)の走行情報を送信する(S116)。
【0088】
最後に、第3移動型エージェント103の身元情報管理モジュールを通じて第1移動型エージェント101のウェブサーバーアドレスと走行情報を自分の前方の車両情報としてアップデートする。
【0089】
以上のS109乃至S116段階を通じて第2移動型エージェント102は第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103とのソーシャルを解止することができ、第1移動型エージェント101と第3移動型エージェント103との間には新しいソーシャルが形成されることができる。
【0090】
図9は第2移動型エージェント102が第4移動型エージェント104の後方へ車路を変更する形状を示した図面であり、
図10は
図9の状況で第4移動型エージェント104及び第5エージェント105の間のソーシャルが解止され、第2移動型エージェント102と第4移動型エージェント104との間のソーシャルが形成される過程を示した図面である。
【0091】
図9及び
図10を参照すれば、車路を変更した第2移動型エージェント102が変更された車路に走行中である第4移動型エージェント104の後方に進入していることが分かる。
【0092】
第2移動型エージェント102が第4移動型エージェント104の後方へ車路を変更する時、発生するソーシャル形成及び解止過程は以下の通りである。
【0093】
先ず、第2移動型エージェント102は車両認識モジュールを通じて前方車両である第4移動型エージェント104の車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する(S117)。
【0094】
前方の車両確認信号を受信した第4移動型エージェント104の車両認識モジュールが自分(第4移動型エージェント、104)のウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を伝送すれば、第2移動型エージェント102の車両認識モジュールはこれを受信する(S118)。
【0095】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは自分(第2移動型エージェント、102)のウェブIDで第4移動型エージェント104のウェブサーバーに接続する(S119)。
【0096】
S117乃至S119段階に対するより詳細な説明はS101乃至S103段階で記述したことと同一であるので、省略する。
【0097】
第4移動型エージェント104は身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S120)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S121)、第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S122)。プロピルには自分のウェブサーバーアドレスが格納されているので、この過程を通じて第4移動型エージェント104は第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレスを知ることができる。
【0098】
第2移動型エージェント102は第1移動型エージェント101及び第3移動型エージェント103とのソーシャルを解止する過程で自分のプロピルの中で前方の車両情報に格納されている前方の車両のウェブサーバーアドレスを削除した状態である。
【0099】
したがって、第4移動型エージェント104のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルの前方の車両情報にウェブサーバーアドレスが格納されていないことが確認されれば、既存のソーシャルを形成した第5移動型エージェント105に第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレスを伝達し、第5移動型エージェント105とのソーシャルを解止する(S123)。
【0100】
即ち、このような過程は第2移動型エージェント102の車路変更によって、言い換えればソーシャルを形成したエージェントではない他のエージェントによって既存のソーシャルが解止される場合に該当する。
【0101】
第5移動型エージェント105のソーシャル管理モジュールは自分のプロピルに格納されている前方の車両情報(既存の前方の車両であった第4移動型エージェントのウェブサーバーアドレス)と異なるウェブサーバーアドレスである第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレスを第4移動型エージェント104から受信すれば、第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレスを自分(第5移動型エージェント)のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする(S124)。第4移動型エージェント104のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、該当ソケットに自分(第4移動型エージェント、104)の走行情報を送信する(S125)。
【0102】
第5移動型エージェント105は自分のウェブIDを使用して第2移動型エージェント102のウェブサーバーに接続する(S126)。
【0103】
第2移動型エージェント105の身元確認モジュールは自分(第2移動型エージェント、102)のウェブサーバーに接続した第5移動型エージェント105のウェブIDを確認する(S127)。
【0104】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは第5移動型エージェント105のウェブIDをドメインとして有する第5移動型エージェント105のウェブIDサーバーに接続して(S128)第5移動型エージェント105のプロピルをインポートする(S129)。
【0105】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは第5移動型エージェント105からインポートされたプロピルに格納されている前方の車両情報に含まれたウェブサーバーアドレスが自分(第2移動型エージェント、102)のウェブサーバーアドレスと同一なことが確認されれば、第5移動型エージェント105のプロピルに格納されているipアドレスとport番号に基づいてソケットを開き、第5移動型エージェント105とソーシャルを形成した後、該当ソケットに自分(第2移動型エージェント、102)の走行情報を送信する(S130)。
【0106】
第5移動型エージェント105の身元情報管理モジュールは第2移動型エージェント102の走行情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする。
【0107】
最後に、第2移動型エージェント102は自分のプロピルの前方の車両情報に第4移動型エージェント104のウェブサーバーアドレスをアップデートする(S131)。
【0108】
図11は第2移動型エージェント102が第5移動型エージェント105の前方に車路を変更する形状を示した図面であり、
図12は
図10の状況で第4移動型エージェント104及び第5エージェント105の間のソーシャルが解止され、第2移動型エージェント102と第5移動型エージェント105との間のソーシャルが形成される過程を示した図面である。
【0109】
図11及び
図12を参照すれば、車路を変更した第2移動型エージェント102が変更された車路に走行中である第5移動型エージェント105の前に進入していることが分かる。
【0110】
第2移動型エージェント102が第5移動型エージェント105の前方に車路を変更する時に発生するソーシャル形成及び解止過程は以下の通りである。
【0111】
先ず、第5移動型エージェント105は車両認識モジュールを通じて前方車両である第2移動型エージェント102の車両認識モジュールに前方の車両確認信号を伝送する(S132)。
【0112】
前方の車両確認信号を受信した第2移動型エージェント102の車両認識モジュールが自分(第2移動型エージェント、102)のウェブサーバーアドレスが含まれた回答信号を伝送すれば、第5移動型エージェント105の車両認識モジュールはこれを受信する(S133)。
【0113】
第5移動型エージェント105のソーシャル管理モジュールは自分(第5移動型エージェント、105)のウェブIDで第2移動型エージェント102のウェブサーバーに接続する(S134)。
【0114】
S132乃至S134段階に対するより詳細な説明はS101乃至S103段階で記述したことと同一であるので、省略する。
【0115】
第2移動型エージェント102の身元確認モジュールは自分のウェブサーバーに接続した第5移動型エージェント105のウェブIDを確認した後(S135)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第5移動型エージェント105のウェブIDサーバーに接続して(S136)、第5移動型エージェント105のプロピルをインポートする(S137)。プロピルには自分のウェブサーバーが格納されているので、この過程を通じて第2移動型エージェント102は第5移動型エージェント105のウェブサーバーアドレスを知ることができる。
【0116】
また、第5移動型エージェント105のプロピルには既存の前方の車両情報、言い換えれば、第4移動型エージェント104のウェブサーバーアドレスが格納されている。したがって、第2移動型エージェント102は第5移動型エージェント105のプロピルの前方の車両情報を通じて第4移動型エージェント104のウェブサーバーアドレスを知ることができる。
【0117】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは自分(第2移動型エージェント、102)のウェブIDで第4移動型エージェント104のウェブサーバーに接続する(S138)。
【0118】
第4移動型エージェント104は身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S139)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S140)第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S141)。プロピルには自分のウェブサーバーアドレスが格納されているので、この過程を通じて第4移動型エージェント104は第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレスを知ることができる。
【0119】
その後、第2移動型エージェント102と第4移動型エージェント104との間のソーシャル形成過程と第2移動型エージェント102と第5移動型エージェント105との間のソーシャル形成過程は
図9及び
図10を参照して説明した方法と実質的に同一であるので、省略する。
【0120】
以下では、移動型エージェント100と固定型エージェント200との間のソーシャル形成及び解止過程を説明する。
【0121】
図13は第2移動型エージェント102が前方の車両用信号灯201に向かって走行する形状を示した図面であり、
図14は
図13の状況で第2移動型エージェント102及び車両用信号灯201の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【0122】
図13及び
図14を参照すれば、第2移動型エージェント102及び車両用信号灯201の間のソーシャル形成及び解止過程は以下の通りである。
【0123】
先ず、第2移動型エージェント102のナビゲーションモジュールを通じて走行経路上の車両用信号灯201を検索し、検索された車両用信号灯201から既設定された距離(例えば、500メートル)以内に接近すれば(S201)、ナビゲーションモジュールは車両用信号灯201のウェブサーバーアドレスをソーシャル管理モジュールに伝達する(S202)。この時、ナビゲーションモジュールは車両用信号灯201の位置と車両用信号灯201のウェブサーバーアドレスが格納されている地図情報を提供し、ソーシャル管理モジュールはが情報を通じて車両用信号灯201のウェブサーバーアドレスを獲得することができる。
【0124】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは自分(第2移動型エージェント、102)のウェブIDで車両用信号灯201のウェブサーバーに接続する(S203)。
【0125】
車両用信号灯201の身元確認モジュールは自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S204)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S205)、第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S206)。
【0126】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルに格納されているipアドレスとport番号を確認してソケットを開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、車両用信号灯201のプロピルに格納されている各々の走行車路に対する最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報(最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)の中で第2移動型エージェント102と走行車路が一致する移動型エージェント情報を第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールに伝達する(S207)。この時、車両用信号灯201のプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報は、道路上の各々の車路に対して車両用信号灯201が第2移動型エージェント102とソーシャルを形成する前にソーシャルを形成した他の移動型エージェント情報を言う。
【0127】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは運用モジュールから伝達された自分の運用情報(車両用信号灯の実時間運用情報)を第2移動型エージェント102に伝達する(S208)。
【0128】
車両用信号灯201から自分の走行車路と同一な最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報を受信した第2移動型エージェント102は該当情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする(S209)。第2移動型エージェント102は、この時アップデートされた情報を活用して自分(第2移動型エージェント、102)より先に車両用信号灯201を通過した移動型エージェントとソーシャルを形成することができ、これに対するより詳細な説明は
図15及び
図16で後述する。
【0129】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102でインポートされたプロピルに格納されている第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレス及び走行情報を道路上の該当車路に対する自分(車両用信号灯、201)のプロピルの最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報としてアップデートする(S210)。
【0130】
最後に、車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102との距離が既設定された距離(例えば0.5メートル)以内に減少すれば、第2移動型エージェント102と形成したソーシャルを解止する(S211)。
【0131】
図15は第1移動型エージェント101が車両用信号灯201を通過した後、第2移動型エージェント102が同一な車両用信号灯201に接近する形状を示した図面であり、
図16は第2移動型エージェント102が車両用信号灯201のプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報を活用して第1移動型エージェント101とソーシャルを形成する過程を示した図面である。
【0132】
図15及び
図16を参照すれば、第2移動型エージェント102は車両用信号灯201のプロピルを活用して第1移動型エージェント101とソーシャルを形成することができる。
【0133】
先ず、第2移動型エージェント102のナビゲーションモジュールを通じて既設定された距離(例えば500メートル)前方の車両用信号灯201が検索されれば(S212)、ナビゲーションモジュールは車両用信号灯201のウェブサーバーアドレスをソーシャル管理モジュールに伝達する(S213)。この時、ナビゲーションモジュールには車両用信号灯201の位置情報と共に該当車両用信号灯201のウェブサーバーアドレスが格納されている。
【0134】
第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールは自分のウェブIDで車両用信号灯201のウェブサーバーに接続する(S214)。
【0135】
車両用信号灯201の身元確認モジュールは自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S215)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S216)第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S217)。
【0136】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルに格納されているipアドレスとport番号を確認してソケットを開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、車両用信号灯201のプロピルに格納されている各々の走行車路に対する最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントの中で第2移動型エージェント102と走行車路が一致する第1移動型エージェント101に関する情報(第6移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)を第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールに伝達する(S218)。
【0137】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは運用モジュールから伝達された自分の運用情報(車両用信号灯の実時間運用情報)を第2移動型エージェント102に伝達する(S219)。
【0138】
車両用信号灯201から第1移動型エージェント情報(第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)を受信した第2移動型エージェント102は該当情報を自分のプロピルの前方の車両情報としてアップデートする(S220)。
【0139】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102でインポートされたプロピルに格納されている第2移動型エージェント102のウェブサーバーアドレス及び走行情報を自分(車両用信号灯、201)のプロピルの最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェント情報としてアップデートする(S221)。
【0140】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102との距離が既設定された距離(例えば、0.5メートル)以内に減少すれば、第2移動型エージェント102とのソーシャルを解止する(S222)。
【0141】
第2移動型エージェント102は自分のウェブIDを使用して第1移動型エージェント101のウェブサーバーに接続する(S223)。
【0142】
第1移動型エージェント101は身元確認モジュールを通じて自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント102のウェブIDを確認した後(S224)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S225)、第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S226)。
【0143】
最後に、第1移動型エージェント101のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102からインポートされたプロピルに格納されているipアドレスとport番号でソケットを開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、該当ソケットに自分(第1移動型エージェント、101)の走行情報を送信する(S227)。
【0144】
図17は移動型エージェント100の直進走行経路上の横断歩道に歩行者が横断する形状を示した図面であり、
図18は移動型エージェント100の右折経路上の横断歩道に歩行者が横断する形状を示した図面であり、
図19は移動型エージェント100、車両用信号灯201、歩行者用信号灯202、及び歩行者用エージェント300の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【0145】
図17乃至
図19を参照すれば、移動型エージェント100、車両用信号灯201、歩行者用信号灯202、及び歩行者用エージェント300の間のソーシャル形成及び解止過程とその過程は以下の通りである。
【0146】
移動型エージェント100と車両用信号灯201との間には
図15に図示されたようにS201乃至S207段階を通じてソーシャルが形成され、車両用信号灯201と歩行者用信号灯202との間には
図1に図示されたように既に有無線通信網が連結されていると仮定する。
【0147】
先ず、歩行者が所持した歩行者用エージェント300(例えば、スマートフォン等)の位置追跡モジュールを通じて歩行者が歩行者用信号灯202に既設定された間隔(例えば、5メートル)以内に接近したことと把握されれば(S301)、位置追跡モジュールは歩行者用信号灯202のウェブサーバーアドレスをソーシャル管理モジュールに伝達する(S302)。この時、歩行者用エージェント300の位置追跡モジュールには歩行者用信号灯202の位置と歩行者用信号灯202のウェブサーバーアドレスが格納されており、GPSを通じて歩行者の位置を実時間に把握するので、歩行者と歩行者用信号灯202との間の距離を把握することができる。
【0148】
歩行者用エージェント300のソーシャル管理モジュールは自分のウェブIDで歩行者用信号灯202のウェブサーバーに接続する(S303)。
【0149】
歩行者用信号灯202の身元確認モジュールは自分のウェブサーバーに接続した歩行者用エージェント300のウェブIDを確認した後(S304)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する歩行者用エージェント300のウェブIDサーバーに接続して(S305)歩行者用エージェント300のプロピルをインポートする(S306)。この時、歩行者用エージェント300のプロピルには歩行者用エージェント300のウェブサーバーアドレス、ウェブID、ipアドレス、port番号、及び歩行者用エージェントの位置情報が格納されている。
【0150】
歩行者用信号灯202のソーシャル管理モジュールは歩行者用エージェント300からインポートされたプロピルに格納されているipアドレスとport番号でソケットを開き、歩行者用エージェント300とソーシャルを形成する(S307)。
【0151】
その後、歩行者用信号灯202のソーシャル管理モジュールは歩行者用エージェント300のプロピルを継続的にインポートすることによって、歩行者用エージェント300の位置を追跡することができる。
【0152】
歩行者用信号灯202のソーシャル管理モジュールは歩行者用エージェント300の位置を車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールに伝達する(S308)。
【0153】
車両用信号灯201のソーシャル管理モジュールは運営モジュールから車両用信号灯の運用情報を伝達された後(S309)、車両用信号灯の運用情報と歩行者用エージェント300の位置情報を移動型エージェント100のソーシャル管理モジュールに伝達する(S310)。
【0154】
移動型エージェント100のナビゲーションモジュールは車両用信号灯201から伝達された歩行者の位置をナビゲーション地図上に表示することができ(S311)、これを通じて車両ドライバーは運転中に歩行者の位置を確認することができるので、歩行者との事故リスクを下げることができる。
【0155】
最後に、歩行者用エージェント300のソーシャル管理モジュールは位置追跡モジュールを通じて把握した歩行者の位置が歩行者用信号灯202から既設定された距離(例えば、30メートル)以上に遠くなった場合、歩行者用信号灯202とのソーシャルを解止する(S312)。
【0156】
図20は第2移動型エージェント102が街灯203に向かって走行する形状を示した図面であり、
図21は第1移動型エージェント101が街灯203を通過した後、第2移動型エージェント102が同一な街灯203に接近する形状を示した図面であり、
図22は第1移動型エージェント101、街灯203、及び第2移動型エージェント102の間のソーシャル形成及び解止過程を示した図面である。
【0157】
図20乃至
図22を参照すれば、街灯203に接近した第1移動型エージェント101は街灯203とソーシャルを形成することができ、その後同一な街灯203に接近した第2移動型エージェント102は街灯203から第1移動型エージェント101に関する情報を獲得して第1移動型エージェント101とソーシャルを形成することができる。
【0158】
先ず、第2移動型エージェント102のナビゲーションモジュールを通じて既設定された距離(例えば300メートル)前方の街灯203が検索されれば(S401)、ナビゲーションモジュールは街灯203のウェブサーバーアドレスをソーシャル管理モジュールに伝達する(S402)。この時、ナビゲーションモジュールには街灯203の位置と街灯203のウェブサーバーアドレスが格納されている。
【0159】
第2移動型エージェント108のソーシャル管理モジュールは自分のウェブIDで街灯203のウェブサーバーに接続する(S403)。
【0160】
街灯203の身元確認モジュールは自分のウェブサーバーに接続した第2移動型エージェント108のウェブIDを確認した後(S404)、ソーシャル管理モジュールを通じて該当ウェブIDをドメインとして有する第2移動型エージェント102のウェブIDサーバーに接続して(S405)、第2移動型エージェント102のプロピルをインポートする(S406)。
【0161】
街灯203のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102のプロピルに格納されているipアドレスとport番号を確認してソケットを開き、第2移動型エージェント102とソーシャルを形成した後、街灯203のプロピルに格納されている最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントに関する情報(移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)を第2移動型エージェント102のソーシャル管理モジュールに伝達する(S407)。
【0162】
街灯203のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102でインポートされたプロピルに格納されている第2移動型エージェント108のウェブサーバーアドレス及び走行情報を自分(街灯、203)のプロピルの最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントに関する情報としてアップデートする(S408)。
【0163】
その後、街灯203のソーシャル管理モジュールは第2移動型エージェント102との距離が既設定された距離(例えば0.5メートル)以内に減少すれば、第2移動型エージェント102と形成したソーシャルを解止する(S409)。
【0164】
最後に、街灯の203運用モジュールは現在時間が日没その後の時間である場合、街灯を既設定された時間(例えば、15秒)間に点灯した後、再び消灯する(S410)。
【0165】
上述したように、街灯203は移動型エージェント100とソーシャルを形成した後、該当移動型エージェント100に関する情報を自分のプロピルの最も最近のソーシャルを結んだ移動型エージェントに関する情報として格納する。したがって、同一な街灯を通過している移動型エージェントは該当情報を活用して互いにソーシャルを形成することができる。
【0166】
例えば、
図21に図示されたように、同一な街灯203を第1移動型エージェント101と第2移動型エージェント102が順に通過する場合、第2移動型エージェント102は街灯203から第1移動型エージェント101に関する情報(第1移動型エージェントのウェブサーバーアドレス及び走行情報)を獲得することができ、第2移動型エージェント102は、この時獲得した情報を活用して第1移動型エージェント101とソーシャルを生成することができる。但し、これに対する詳細な過程は
図16に図示されたS223乃至S227段階と実質的に同一であるので、省略する。
【0167】
以上の実施形態を通じて本発明の自律走行関連データ送受信システム10は移動型エージェント100、固定型エージェント200、歩行者用エージェント300の間のソーシャル形成及び解止過程を遂行することができ、この過程で送受信されるデータを活用して移動型エージェント100の自律走行に役に立つことができる。
【0168】
以上の実施形態は例示に過ぎず、本発明はこれに限定されないことであり、本明細書に開示された基礎思想に従う最も広い範囲を有することと解析されるべきである。当業者は開示された実施形態を組合、置換して摘示されない形状のパターンを実施することができるが、これもやはり本発明の範囲を逸脱しないことである。以外にも当業者は本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更又は変形することができ、このような変更又は変形の本発明の権利範囲に属することは明らかである。
【国際調査報告】