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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240221BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240221BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240221BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
A24F40/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554062
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 KR2022010676
(87)【国際公開番号】W WO2023003377
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0095617
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.BLUETOOTH
3.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】キム,ドンソン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンファン
(72)【発明者】
【氏名】イム,フンイル
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ソクス
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC04
4B162AC12
4B162AC34
4B162AC41
4B162AC50
4B162AD02
4B162AD03
4B162AD06
4B162AD08
4B162AD12
4B162AD13
4B162AD15
4B162AD16
4B162AD20
4B162AD22
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を収容するためのホールと、該ホールから離隔されたガイドと、を含むハウジング;及び該ホールを開閉するために、ガイドに沿い、第1位置と第2位置との間を移動するカバー;を含み、該カバーが第1位置に位置するとき、ホールは、開放され、カバーが第2位置に位置するとき、ホールは、閉鎖されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成物品を収容するためのホール、及び前記ホールから離隔されたガイドを含むハウジングと、
前記ホールを開閉するために、前記ガイドに沿い、第1位置と第2位置との間を移動するカバーと、を含み、
前記カバーが前記第1位置に位置するとき、前記ホールは、開放され、前記カバーが前記第2位置に位置するとき、前記ホールは、閉鎖される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記ガイドは、
前記ホールから第1方向に離隔され、前記第1方向を横切る第2方向に延長される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記ガイドのうち少なくとも一部は、前記ホールに対応する第1領域に位置し、前記ガイドのうち残り一部は、前記ホールに対応しない第2領域に位置する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記ガイドと離隔された空気流入口をさらに含み、
前記空気流入口は、
空気が前記エアロゾル生成装置の内部に移動する経路である気流通路と連結される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記空気流入口は、前記ホールの周囲に位置する、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記カバーを第1位置または第2位置に維持する維持部をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記維持部は、
前記カバーに設けられる第1維持部材、及び前記ガイドの両端部にそれぞれ隣接するように位置する第2維持部材を含み、
前記第1維持部材が前記第2維持部材に結合することにより、前記カバーが、前記第1位置及び前記第2位置に維持される、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
一端は、前記カバーに連結され、他端は、前記ハウジングに連結され、弾性力により、前記カバーの移動を案内する弾性部材をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記弾性部材は、前記カバーが、前記第1位置と前記第2位置との間の臨界位置を過ぎる地点において、前記カバーに弾性力を提供することにより、前記カバーを移動させる、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、
前記ヒータに電力を供給するバッテリと、
前記カバーが前記ホールを開放したか否かということに基づき、前記バッテリから前記ヒータに供給される電力を制御するプロセッサと、をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記カバーが前記第1位置に位置するとき、前記バッテリが前記ヒータに電力を供給するように許容する、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記カバーが前記第1位置に位置しないとき、前記バッテリから前記ヒータに供給される電力を遮断する、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、管理が便利であり、安全性が向上され、良質のエアロゾルを生成することができるエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成する方式を代替し、非燃焼方式でもってエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置を求める需要が増大している。該エアロゾル生成装置は、例えば、エアロゾル生成物質から非燃焼方式でもってエアロゾルを生成し、ユーザに供給するか、あるいはエアロゾル生成物質から生成した蒸気を、香媒体を通過させることにより、香味を有するエアロゾルを生成する機能を遂行する装置である。
【0003】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が収容される収容空間を含むものでもある。該エアロゾル生成装置のハウジングは、収容空間に連通されるホールを含み、該エアロゾル生成物品は、ホールを介し、エアロゾル生成装置の内部に挿入されうる。
【0004】
エアロゾル生成装置を使用しないとき、収容空間に異物が流入することを防止するために、該エアロゾル生成装置には、収容空間を開閉するカバーが設けられうる。該カバーは、収容空間のホールを閉鎖する位置と、収容空間のホールを開放する位置との間を移動することにより、収容空間を開閉することができる。
【0005】
また、エアロゾル生成装置には、カバーの移動を案内するガイドが設けられうる。該カバーは、該ガイドに移動自在に連結されることにより、エアロゾル生成物品が挿入されるホールを開閉することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
エアロゾル生成装置の収容空間とガイドとが互いに接触して位置する場合、エアロゾル生成過程で生成された液滴または残留物がガイドに移動しうる。該ガイドに、液滴または残留物がたまる場合、カバー移動を妨害し、カバー移動の過程において、該カバーが破損されうる。
【0007】
また、収容空間とガイドとが互いに接触することにより、該収容空間に空気が流入する経路である気流通路と、該ガイドとが互いに干渉されうる。その場合、エアロゾル生成装置で生成されたエアロゾルが、ガイドを介し、エアロゾル生成装置の外部に流出されうるので、ユーザに提供されるエアロゾルが低減されることにより、霧化量が減少しうる。
【0008】
本実施形態を介して解決しようとする課題が前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態は、エアロゾル生成物品が挿入されるホール(hole)と、カバーの移動を案内するガイド(guide)とが互いに離隔されて位置するエアロゾル生成装置を提供する。
【0010】
また、カバーが、収容空間のホールを閉鎖したり開放したりする位置に維持され、該カバーの半自動移動が可能なエアロゾル生成装置を提供する。
【0011】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が挿入されるホール、前記ホールから離隔されたガイドを含むハウジング、及び前記ガイドの第1位置と第2位置との間で移動することにより、前記ホールを開閉するカバーを含み、前記カバーが、前記第1位置に位置するとき、前記ホールは、開放され、前記カバーが、前記第2位置に位置するとき、前記ホールは、閉鎖されうる。
【発明の効果】
【0012】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、収容空間のホールとガイドとが互いに離隔されて位置することにより、液滴または残留物がガイドに移動する現象を防止することができる。従って、別途にガイドを掃除しないとしても、ガイドに異物がたまることを防止することができ、異物によるカバーの破損を防止することができる。
【0013】
また、空気流入口がガイドと独立した気流通路を提供することにより、該気流通路は、ガイドと干渉されないのである。従って、霧化量が向上され、ユーザの喫煙満足感が増大されうる。
【0014】
本実施形態による効果が、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】ホールが開放された一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図2】ホールが閉鎖された一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の斜視図である。
図3A】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一作動状態の平面図である。
図3B】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の他の作動状態の平面図である。
図4】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の断面図である。
図5A】他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のカバーが移動する過程を図示した図である。
図5B】他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のカバーが移動する過程を図示した図である。
図5C】他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のカバーが移動する過程を図示した図である。
図6】さらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のプロセッサが電力供給を制御する方法のフローチャートである。
図7】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
図8】エアロゾル生成物品の例を図示した図である。
図9】エアロゾル生成物品の例を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
一実施形態によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を収容するためのホール(hole)、及び前記ホールから離隔されたガイド(guide)を含むハウジング;並びに前記ホールを開閉するために、前記ガイドに沿い、第1位置と第2位置との間を移動するカバー;を含むものでもあり、前記カバーが前記第1位置に位置するとき、前記ホールは、開放され、前記カバーが前記第2位置に位置するとき、前記ホールは、閉鎖されうる。
【0017】
本実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0018】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものでもあるということを意味する。また、明細書に記載された「-部」、「-モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0019】
本明細書で使用されているように、「少なくともいずれか1つの」というような表現が、配列された構成要素の前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではなく、全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b及びcのうち少なくともいずれか一つ」という表現は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、あるいはaとbとcとを含むと解釈されなければならない。
【0020】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のような序数を含む用語は、多様な構成要素について説明するのに使用されうるが、該構成要素は、該用語によって限定されるものではない。該用語は、1つの構成要素を、他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0021】
また、図面上の一部構成要素は、その大きさや比率などがやや誇張されて図示されているものでもある。また、ある図面上に図示された構成要素が、他の図面上には、図示されていないものでもある。
【0022】
また、明細書全体において、構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延長する方向でもあり、このとき、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他の方向軸より、構成要素がさらに長く延びる方向を意味しうる。
【0023】
また、明細書全体において「パフ(puff)」とは、ユーザの吸入を意味し、該吸入とは、ユーザの口や鼻を介し、ユーザの口腔内、鼻腔内または肺に取り入れられる状況を意味しうる。
【0024】
明細書全体において「実施形態」は、本開示において、本発明について容易に説明するための任意の区分であり、実施形態それぞれが、互いに排他的である必要はない。例えば、一実施形態に開示された構成は、他の実施形態に適用され、かつ/あるいは具現され、本開示の範囲を外れない限度に変更され、適用され、かつ/あるいは具現されうる。本開示において、単数形は、特別に言及されない限り、複数形も含む。
【0025】
以下においては、添付図面を参照し、本実施形態につき、当該技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかしながら、本実施形態は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明される実施形態に制限されるものではない。
【0026】
図1は、ホールが開放された一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の斜視図を示す。一実施形態において、エアロゾル生成装置1は、収容空間15に収容されるエアロゾル生成物品2を電気的に加熱し、エアロゾルを生成する装置でもある。また、該エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジを含むものでもある。
【0027】
図1に、本実施形態と係わるエアロゾル生成装置1の構成要素が図示されている。従って、図1に図示された構成要素以外に、他の構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれうるということは、本実施形態と係わる技術分野で通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0028】
図1を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、エアロゾル生成物品2の少なくとも一部を収容する収容空間15を含むハウジング100、及び収容空間15を開閉するカバー200を含むものでもある。また、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、バッテリ11、プロセッサ12及びヒータ13を含むものでもある。
【0029】
ハウジング100は、収容空間15の一端部に、エアロゾル生成物品2が挿入されうるように、エアロゾル生成装置1の外部と連通するホール110を含むものでもある。収容空間15は、ホール110を介し、エアロゾル生成装置1の外部に露出されうる。
【0030】
ヒータ13は、収容空間15外側の少なくとも一部を取り囲む形態でもあるが、それに制限されるのではない。例えば、ヒータ13は、誘導加熱(induction heating)方式の発熱手段でもある。その場合、ヒータ13は、収容空間15の少なくとも一部、及びコイルを取り囲む円筒状のサセプタを含むものでもある。または、ヒータ13が収容空間15に突出されることにより、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるようにも配される。ヒータ13は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含むものでもあり、該加熱要素の形態により、エアロゾル生成物品2の内部または外部を加熱することができる。
【0031】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配されうる。このとき、複数個のヒータ13は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるようにも配され、エアロゾル生成物品2の外部にも配される。また、複数個のヒータ13のうち一部は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配され、残りは、エアロゾル生成物品2の外部に配されうる。また、ヒータ13の形状は、図1に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状に作製されうる。
【0032】
ハウジング100は、カバー200の移動を案内するためのガイド120を含むものでもある。カバー200は、ガイド120に移動自在に連結されることにより、ガイド120に沿って移動しうる。例えば、ガイド120は、ハウジング100の一面に設けられた溝でもある、カバー200は、溝に挿入され、カバー200が溝に沿ってスライディングされる突起を含むものでもある。ただし、ガイド120及びカバー200は、それに制限されるのではない。他の例示として、ガイド120は、ハウジング100の一面に設けられた突起でもある、カバー200は、突起に挿入される溝を含むものでもある。また、ガイド120とハウジング100は、一体にも製造されるか、あるいは別途に製造された後、結合されうる。
【0033】
カバー200は、ガイド120の第1位置P1と第2位置P2(図2)との間で移動することにより、ホール110を開閉することができる。さらに具体的には、カバー200は、収容空間15のホール110を開放する第1位置P1と、ホール110を閉鎖する第2位置P2(図2)との間を移動しうる。カバー200が第1位置P1に位置するとき、ホール110の全部は、開放され、カバー200が第2位置P2(図2)に位置するとき、ホール110の全部は、覆われる。カバー200の位置は、ユーザが指でカバー200を押すことによっても調整される。また、エアロゾル生成装置1は、ガイド120に沿い、カバー200の位置を調節することができる別途の駆動装置を含むものでもある。
【0034】
カバー200は、ホール110の形状に対応する形状でもある。例えば、ホール110が円形であるとき、カバー200の少なくとも一部は、ホール110の直径よりさらに大きい直径を有する円弧を含むものでもある。
【0035】
ユーザは、エアロゾル生成装置1を使用するために、カバー200を第1位置P1に移動させ、ホール110を開放することにより、収容空間15をエアロゾル生成装置1の外部に露出させることができる。ユーザは、開放されたホール110を介し、エアロゾル生成物品2を収容空間15に挿入することができる。
【0036】
エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒータ13によって生じたエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達される。
【0037】
必要により、エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0038】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1が動作するのに利用される電力を供給することができる。バッテリ11は、ヒータ13が加熱されうるように電力を供給することができる。バッテリ11は、充電が可能なバッテリ11であるか、あるいは単回使用バッテリ11でもある。例えば、バッテリ11は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリ11でもあるが、それに制限されるものではない。
【0039】
一実施形態において、ヒータ13は、電気抵抗性ヒータ13でもある。例えば、ヒータ13は、導電性トラック(track)を含むものでもあり、該導電性トラックに電流が流れれば、ヒータ13が加熱されうる。
【0040】
一実施形態において、ヒータ13は、任意の適する電気抵抗性物質によっても形成される。例えば、適する電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されるものではない。また、ヒータ13は、金属熱線(wire)、導電性トラックが配された金属熱板(plate)、セラミックス発熱体などによっても具現されうが、それらに制限されるものではない。
【0041】
他の実施形態において、ヒータ13は、誘導加熱方式のヒータでもある。例えば、ヒータ13は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含むものでもある。
【0042】
ヒータ13は、バッテリ11から供給される電力を利用し、エアロゾル生成物質を加熱することができる。図1に図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11の電力を変換し、ヒータ13に供給する電力変換回路(例:DC/DCコンバータ)をさらに含むものでもある。また、エアロゾル生成装置1が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含むものでもある。
【0043】
プロセッサ12は、エアロゾル生成装置1の全般的な動作を制御することができる。一実施形態において、プロセッサ12は、少なくとも1つのプロセッサを含むものでもある。プロセッサ12は、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0044】
プロセッサ12は、バッテリ11の電力をヒータ13に供給することを制御することにより、ヒータ13の温度を制御することができる。例えば、プロセッサ12は、バッテリ11とヒータ13との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することにより、電力供給を制御することができる。他の例において、プロセッサ12の制御命令により、加熱直接回路がヒータ13に対する電力供給を制御することもできる。
【0045】
図2は、ホールが閉鎖された一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の斜視図を示す。
【0046】
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置1を使用しない場合、ユーザは、カバー200を第2位置P2に移動させることにより、ホール110を閉鎖することができる。カバー200が第2位置P2に移動し、ホール110が閉鎖されれば、収容空間15が密閉され、エアロゾル生成装置1の外部と遮断されうる。カバー200がホール110を閉鎖することにより、異物が収容空間15に流入することを防止することができる。また、エアロゾル生成過程において、エアロゾル生成装置1の内部に生成された液滴または残留物、が収容空間15を介し、エアロゾル生成装置1の外部に流出されることを防止することができる。
【0047】
一般的なエアロゾル生成装置においては、カバーがホールを開閉するために、ガイドとホールとが互いに接触するように配される。その場合、該ガイドは、収容空間と連通され、収容空間に残存する液滴や残留物が該ガイドに移動しうる。特に、該ガイドがガイド溝形態に設けられた場合、該ガイド溝に液滴や残留物が累積されれば、該カバーの移動に障害物として作用することにより、該カバーが破損されうる。また、該カバーがホールを覆った状態でも、該ガイドを介し、液滴や残留物がエアロゾル生成装置の外部に流出されうる。従って、ユーザが、周期的に該ガイドにたまった液滴や残留物を除去する必要がある。
【0048】
また、収容空間とガイドとが接触する一般的なエアロゾル生成装置の場合、該ガイドを介し、エアロゾル生成装置の内部に空気が流入され、エアロゾル生成物品で生成されたエアロゾルが、ガイドを介して流出されうる。その場合、該ガイドにたまった液滴や残留物が空気流入を妨害し、吸引抵抗が一定ではなくなる。また、エアロゾルがガイドを介して流出されることにより、霧化量が低減されうる。
【0049】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1において、ガイド120は、収容空間15のホール110に隣接するが、ホール110とガイド120は、互いに離隔されて位置する。ここで、互いに離隔されているというのは、ガイド120がホール110と一定間隔を置いて離れて配され、ホール110と当接しないということを意味する。
【0050】
図1及び図2に図示されているように、ガイド120は、ホール110に対し、一定間隔離隔されて位置するので、ガイド120と収容空間15は、互いに連通せず、独立して設けられうる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、収容空間15に残存する液滴または残留物が、ガイド120に移動する現象を防止することができる。一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、ガイド120を介し、液滴や残留物がエアロゾル生成装置1の外部に流出されず、ガイド120に、液滴または残留物がたまらないのである。その結果、エアロゾル生成装置1の管理が容易にもなる。
【0051】
図3A及び図3Bは、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の平面図である。さらに具体的には、図3Aは、カバーが第1位置に位置する状態の平面図であり、図3Bは、カバーが第2位置に位置する状態の平面図である。
【0052】
一般的にユーザは、エアロゾル生成装置1を使用しないとき、ポケットに携帯し、使用するとき、エアロゾル生成装置1を手でとって使用する。従って、エアロゾル生成装置1は、携帯及び使用が容易であるように、適切な大きさに作製されなければならない。
【0053】
エアロゾル生成装置1のホール110とガイド120とが一方向に対して直列に配される場合、エアロゾル生成装置1の寸法が一方向に大きくなることにより、ユーザが携帯して持ち運ぶのに不都合となる。また、ホール110とガイド120とが一方向に対して直列に配される場合、一実施形態により、ホール110とガイド120とが互いに離隔されるためには、カバー200が、ホール110とガイド120との距離を覆うことができるほどの大きさを有さければならない。
【0054】
図3A及び図3Bに図示されているように、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1において、ガイド120は、ホール110から第1方向L1に沿って離隔されて位置し、ガイド120は、第1方向L1を横切る第2方向L2に延長されうる。カバー200は、少なくとも一部がガイド120に連結された状態でもって、ホール110の全部を覆うのに十分なほどに第1方向L1に延長される形状でもある。
【0055】
ガイド120において少なくとも一部は、ホール110に対応する第1領域に位置することができ、ガイド120において残り一部は、ホール110に対応しない第2領域に位置することができる。
【0056】
例えば、ガイド120は、一端部121から他端部122まで、第2方向L2に延長されうる。ガイドの一端部121は、第1方向L1において、ホール110の位置から外れるように位置しうる。カバー200がガイドの一端部121に位置するとき、エアロゾル生成物品2が、ホール110を介して挿入されたり除去されたりするのに、カバー200によって妨害されないように、ガイドの一端部121は、ホール110から完全に外れる位置でもある。
【0057】
ガイドの他端部122は、第1方向L1において、ホール110の位置に対応するように位置しうる。言い換えれば、ガイドの他端部122は、第1方向L1に沿い、ホール110を過ぎる直線上に位置しうる。
【0058】
カバー200の第1位置P1は、カバー200がガイドの一端部121に移動した状態におけるカバー200の位置を意味し、カバー200の第2位置P2は、カバー200がガイドの他端部122に移動した状態におけるカバー200の位置を意味しうる。
【0059】
カバー200は、ガイド120に連結された状態において、ガイド120により、第2方向L2に直線的に移動しうる。カバー200がガイドの一端部121に位置するとき、ホール110が開放され(図3A参照)、カバー200がガイドの他端部122に位置するとき、ホール110が覆われる(図3B参照)。
【0060】
ガイドの一端部121は、第1方向L1において、ホール110の位置から完全に外れるように位置するので、カバー200がガイドの一端部121に位置するとき、ホール110の全部は開放されうる。ガイドの他端部122は、第1方向L1において、ホール110の位置に対応するように位置するので、カバー200がガイドの他端部122に位置するとき、ホール110の全部は、カバー200によって覆われうる。ユーザは、カバー200を第2方向L2に押すことにより、カバー200の位置を、ガイドの一端部121と、ガイドの他端部122との間で調節することができる。
【0061】
前述のところのように、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1において、ガイド120とホール110との配置方向は、ガイド120が延長される方向(すなわち、カバー200が移動する方向)を横切ることができる。エアロゾル生成装置1によれば、そのような配置構造により、ホール110とガイド120とが互いに離隔されて位置しても、ハウジング100の大きさを小型化させることができる。従って、エアロゾル生成装置1は、ユーザが携帯して持ち運ぶのに適するのである。
【0062】
図面には、ガイド120が直線に図示されているが、それに制限されるものではない。ガイド120の少なくとも一部が湾曲された(curved)形態によってもなり、その場合、カバー200は、ガイド120の湾曲された経路に沿って移動しうる。
【0063】
図4は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の断面図を示す。図4は、図2のIV-IV断面図でもある。
【0064】
図4を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、ガイド120と離隔された空気流入口300をさらに含むものでもある。空気流入口300は、空気がエアロゾル生成装置1の内部に移動する経路である気流通路Aと連結されうる。言い換えれば、外部空気は、空気流入口300を介し、エアロゾル生成装置1の内部に流入され、収容空間15に移動し、エアロゾル生成物品の内部を通過しながら、エアロゾルと混合された後、ユーザによって吸入されうる。
【0065】
図4に図示されているように、空気流入口300は、ガイド120から離隔されて位置する。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1の空気流入口300は、ガイド120に干渉されず、独立して気流通路Aと連結されうる。ここで、独立して気流通路Aと連結されるというのは、空気がガイド120の配置構造、形状、ガイド120に沿って移動するカバー200などによる影響を受けないという意味でもある。
【0066】
従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、ガイド120が気流通路Aに影響を与えないので、吸引抵抗が一定しており、エアロゾルがガイド120を介し、外部に流出される現象を防止することができる。一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1において、エアロゾル生成物品2から生成されたエアロゾルが、完全にユーザに提供されうるので、霧化量が増加し、良質のエアロゾルを提供することができる。
【0067】
図4を参照すれば、空気流入口300は、ホール110の周囲に位置しうる。空気流入口300は、ホール110の周囲において、ホール110の中心に対して放射方向(radial direction)で延長されることにより、収容空間15と連結される気流通路Aを提供することができる。
【0068】
図4に図示されているように、収容空間15にエアロゾル生成物品2が収容された状態において、空気は、ホール110の周囲に位置する空気流入口300を介し、収容空間15に流入しうる。収容空間15に流入された空気は、収容空間15が延長される方向にエアロゾル生成物品2の外側に沿って流れた後、エアロゾル生成物品2の内部を流れる気流通路Aを形成することができる。
【0069】
空気流入口300がガイド120から離隔されて位置するために、空気流入口300は、ガイド120と干渉されずに、独立して気流通路Aを提供することができる。一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、外部空気が、ガイド120を介し、収容空間15に流入するか、あるいは生成されたエアロゾルがガイド120を介し、エアロゾル生成装置1の外部に流出しない。
【0070】
また、空気流入口300がホール110の周囲に位置することにより、ハウジング100の外側面に、収容空間15に連結される別途の空気案内溝を設ける必要がないので、エアロゾル生成装置1の内部構造が単純にもなる。
【0071】
再び図3A及び図3Bを参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、第1位置P1または第2位置P2に、カバー200を維持する維持部400をさらに含むものでもある。維持部400は、カバー200を、第1位置P1または第2位置P2に固定することにより、ホール110が開放された状態、またはホール110が覆われた状態を維持することができる。
【0072】
維持部400は、カバー200に設けられる第1維持部材410,410’と、ガイド120の両端部に隣接して設けられる第2維持部材420,420’を含むものでもある。第1維持部材410,410’は、カバー200がガイド120と連結される部分に設けられうる。例えば、ガイド120がガイド溝形態であり、カバー200は、ガイド溝に挿入される突起を含む場合、第1維持部材410,410’は、突起に設けられ、第2維持部材420,420’は、カバー200の突起と結合されうるように、ハウジング100において、ガイド120の両側に隣接して設けられうる。
【0073】
図3Aを参照すれば、カバー200が第1位置P1に位置するとき、第1維持部材410は、ガイドの一端部121に隣接する第2維持部材420と結合することにより、カバー200の位置が第1位置P1に維持されうる。また、図3Bを参照すれば、カバー200が第2位置P2に位置するとき、第1維持部材410’は、ガイドの他端部122に隣接する第2維持部材420’と結合することにより、カバー200の位置が第2位置P2に維持されうる。
【0074】
維持部400は、磁力により、カバー200の位置を固定する永久磁石でもある、または、維持部400は、強制嵌め込み方式の物理的な締結部でもあるが、それに制限されるものではない。例えば、第1維持部材410,410’と第2維持部材420,420’は、互いに極性が異なる永久磁石でもある。カバー200が、第1維持部材410,410’と第2維持部材420,420’との間において、引力が及ぶ領域内にカバー200が位置するとき、引力により、カバー200の位置が、第1位置P1または第2位置P2に維持されうる。この状態において、カバー200を移動させるために、ユーザは、第1維持部材410,410’と第2維持部材420,420’との間の引力に抵抗する外力を加えることにより、第1維持部材410,410’と第2維持部材420,420’との結合を解除することができる。
【0075】
以下、他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置1、及びさらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置1につき、図面を参照して説明する。図1ないし図4を参照して説明したエアロゾル生成装置1の構成要素と同一な構成要素は、同一参照符号を使用し、それに係わる重複説明は、省略する。
【0076】
図5Aないし図5Cは、他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のカバーが移動する過程を図示した図面である。
【0077】
他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、カバー200の移動を案内する弾性部材500をさらに含むものでもある。弾性部材500は、弾性力により、カバー200の移動を案内することができる。
【0078】
弾性部材500の一端510は、カバー200に回転自在に連結され、他端520は、ハウジング100に回転自在に連結されうる。弾性部材500の一端510及び他端520は、少なくとも一部が湾曲され、カバー200及びハウジング100に対し、回転自在に連結されうる。弾性部材500の一端510と他端520との間には、少なくとも1回以上円形に巻線された部分を含むものでもある。弾性部材500は、ハウジング100の背面において、カバー200の移動によって形状が変形されていて、弾性力によって形状が復元されながら、カバー200の移動を案内することができる。
【0079】
図5Aはカバー200がホール110を開放する第1位置P1に位置するとき、ハウジング100の背面を図示した図面である。カバー200が第1位置P1に位置するとき、弾性部材500は、外力を受けないので、圧縮または膨脹されていない基本形状を維持する。従って、カバー200が第1位置P1に位置するとき、弾性部材500は、カバー200に弾性力を提供しない。
【0080】
図5Bは、カバー200が第1位置P1と第2位置P2との中間地点である臨界位置に位置するとき、ハウジング100の背面を図示した図面である。ユーザがカバー200を第1位置P1から第2位置P2に移動させたり、第2位置P2から第1位置P1に移動させたりする場合、弾性部材500の一端510の位置がカバー200と共に移動しながら、弾性部材500が圧縮されうる。
【0081】
ユーザがカバー200に加える外力により、弾性部材500が圧縮されれば、基本形状に復元されようとする弾性力をカバー200に提供することができる。カバー200が、第1位置P1と第2位置P2との間において、ユーザが加える外力と、弾性部材500の弾性力とが同じになる臨界位置を過ぎるまで、弾性部材500は、外力によって圧縮されながら、弾性力を蓄積することができる。カバー200が臨界位置以上に移動しない場合、弾性部材500の弾性力により、カバー200は、本来位置に戻ることができる。
【0082】
図5Cは、カバー200がホール110を覆う第2位置P2に位置するとき、ハウジング100の背面を図示した図面である。カバー200が第2位置P2に位置するとき、弾性部材500は、外力を受けないので、圧縮されたり膨脹されたりしない基本形状を維持する。カバー200が、第1位置P1から第2位置P2に移動するか、あるいは第2位置P2から第1位置P1に移動するとき、臨界位置を過ぎる地点において、弾性部材500が膨脹しながら、カバー200を移動方向に加速させることができる。言い換えれば、カバー200を、臨界位置を超える地点まで移動させれば、弾性部材500の弾性力により、カバー200は、臨界位置から第1位置P1または第2位置P2までの残り移動区間を半自動的にスライディング移動しうる。
【0083】
従って、弾性部材500がカバー200の半自動移動の駆動源になることにより、ユーザは、小さい力でも容易にカバー200を、第1位置P1または第2位置P2に移動させることができる。また、カバー200に弾性力以上の外力を加えない場合、カバー200の位置が、第1位置P1または第2位置P2に維持されるので、意図しないように、カバー200の位置が移動することを防止することができる。
【0084】
なお、図1ないし図5には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に利用されうる。または、該クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態において、ヒータ13が加熱されうる。
【0085】
図6は、さらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のプロセッサが電力供給を制御する方法のフローチャートである。
【0086】
さらに他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置1は、カバー200がホール110を開放したか否かということに基づき、バッテリ11からヒータ13への電力供給を制御することができる。ユーザがエアロゾル生成装置1を使用する場合には、エアロゾル生成物品2を挿入するために、カバー200は、第1位置に位置しうる。また、ユーザがエアロゾル生成装置1を使用しない場合には、異物が収容空間15に流入したり、収容空間15における液滴または残留物が、エアロゾル生成装置1の外部に流出されたりしないように、カバー200が第2位置に位置することが望ましい。
【0087】
プロセッサ12は、カバー200が第1位置に位置するとき、バッテリ11からヒータ13に電力供給を許容することができる。ユーザがエアロゾル生成装置1を使用するためには、カバー200を第1位置に移動させ、ホール110を開放させることが要求される。また、プロセッサ12は、カバー200が第2位置に位置するとき、バッテリ11からヒータ13への電力供給を遮断することができる。
【0088】
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、カバー200の位置を検出することができる(610段階)。エアロゾル生成装置1は、カバー200の位置変化を感知する位置感知センサを含むものでもある。該位置感知センサは、カバー200の位置が、第1位置または第2位置に位置するか否かということを感知することができる。該位置感知センサは、圧力センサ、静電容量型センサ、抵抗センサ、方向センサまたはマグネチックセンサでもあるが、それらに制限されるものではない。プロセッサ12は、位置感知センサから受信された信号に基づき、カバー200の位置を検出することができる。
【0089】
エアロゾル生成装置1は、カバー200の位置が第1位置であるか否かということを検出することができる(620段階)。
【0090】
エアロゾル生成装置1は、カバー200の位置が第1位置に位置し、エアロゾル生成物品2が挿入された場合、バッテリ11からヒータ13への電力供給を許容することができる(631段階)。バッテリ11からヒータ13への電力供給が許容されれば、ヒータ13の加熱が開始されうる(640段階)。例えば、エアロゾル生成装置1が位置感知センサから、カバー200の位置が第1位置に変わったという信号を受信した場合、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11からヒータ13に電力を供給することにより、ヒータ13の動作を開始し、エアロゾルが生成されうる。
【0091】
一方、エアロゾル生成装置1は、カバー200の位置が第1位置に位置しないと検出した場合、バッテリ11からヒータ13への電力供給を遮断することができる(632段階)。例えば、エアロゾル生成装置1が、位置感知センサからカバー200の位置が第1位置から第2位置に変わったという信号を受信した場合、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11からヒータ13への電力供給を遮断することにより、ヒータ13の加熱を中止し、使用を終了させることができる。従って、ユーザが別途にエアロゾル生成装置1を操作せずとも、カバー200の位置移動を介し、エアロゾル生成装置1の操作が可能であるので、使用が便利でもある。
【0092】
また、カバー200が第2位置に位置する場合、プロセッサ12は、ヒータ13の加熱を開始するユーザ入力が受信されても、ヒータ13の加熱が開始されないように、バッテリ11からヒータ13への電力供給を遮断することができる。カバー200が第2位置に位置する場合は、ユーザがエアロゾル生成装置1を使用する状況ではないので、誤作動によってヒータ13が加熱されることによって生じうる安全事故を、事前に予防することができる。
【0093】
図7は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置のブロック図を示す。
【0094】
エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、プロセッサ12、ヒータ13、センシング部40、出力部50、ユーザ入力部60、メモリ70及び通信部80を含むものでもある。ただし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図7に図示されたところに制限されるものではない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計により、図7に図示された構成のうち一部が省略されたり、新たな構成がさらに追加されたりされうるということは、本実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0095】
センシング部40は、エアロゾル生成装置1の状態、またはエアロゾル生成装置1周辺の状態を感知し、感知された情報をプロセッサ12に伝達することができる。プロセッサ12は、前記感知された情報に基づき、ヒータ13の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例:シガレット、カートリッジなど)の挿入いかん判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置1を制御することができる。
【0096】
センシング部40は、温度センサ42、挿入感知センサ44及びパフセンサ46のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0097】
温度センサ42は、ヒータ13(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル生成装置1は、ヒータ13の温度を感知する別途の温度センサを含むか、あるいはヒータ13自体が温度センサの役割を行うことができる。または、温度センサ42は、バッテリ11の温度をモニタリングするように、バッテリ11の周囲に配されたものでもある。
【0098】
挿入感知センサ44は、エアロゾル生成物品の挿入及び/または除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ44は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも一つを含むものでもあり、エアロゾル生成物品が挿入及び/または除去されることによる信号変化を感知することができる。
【0099】
パフセンサ46は、気流通路または気流チャネルの多様な物理的変化に基づき、ユーザのパフを感知することができる。例えば、パフセンサ46は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうちいずれか一つに基づき、ユーザのパフを感知することができる。
【0100】
センシング部40は、前述のセンサ42ないし46以外に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS(global positioning system))、近接センサ及びRGB(red-green-blue)センサ(illuminance sensor)のうち少なくとも一つをさらに含むものでもある。各センサの機能は、その名称から、通常の技術者が直観的に推論することができるので、具体的な説明は、省略されうる。
【0101】
出力部50は、エアロゾル生成装置1の状態に係わる情報を出力し、ユーザに提供することができる。出力部50は、ディスプレイ部52、ハプティック部54及び音響出力部56のうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。ディスプレイ部52とタッチパッドがレイヤ構造をなし、タッチスクリーンに構成される場合、ディスプレイ部52は、出力装置以外に、入力装置としても使用されうる。
【0102】
ディスプレイ部52は、エアロゾル生成装置1に係わる情報を、ユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル生成装置1に係わる情報は、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電/放電状態、ヒータ13の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態、またはエアロゾル生成装置1の使用が制限される状態(例:異常物品感知)のような多様な情報を意味することができ、ディスプレイ部52は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部52は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などでもある。また、ディスプレイ部52は、LED発光素子形態でもある。
【0103】
ハプティック部54は、電気的信号を、機械的な刺激または電気的な刺激に変換し、エアロゾル生成装置1に係わる情報を、ユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部54は、モータ、圧電素子または電気刺激装置を含むものでもある。
【0104】
音響出力部56は、エアロゾル生成装置1に係わる情報を、ユーザに聴覚的に提供することができる。例えば、音響出力部56は、電気信号を音響信号に変換し、外部に出力することができる。
【0105】
プロセッサ12、センシング部40、出力部50、ユーザ入力部60、メモリ70及び通信部80は、バッテリ11から電力を供給され、機能を遂行することができる。図7に図示されていないが、バッテリ11の電力を変換し、それぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えばLDO(low dropout)回路または電圧レギュレータ回路をさらに含むものでもある。
【0106】
ユーザ入力部60は、ユーザから入力された情報を受信するか、あるいはユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部60は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがありうるが、それに制限されるものではない。また、図7に図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、USB(universal serial bus)インターフェースのような連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースのような連結インターフェースを介し、他の外部装置と連結されて情報を送受信するか、あるいはバッテリ11を充電することができる。
【0107】
メモリ70は、エアロゾル生成装置1内で処理される各種データを保存するハードウェアであり、プロセッサ12で処理されたデータ、及び処理されるデータを保存することができる。メモリ70は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDメモリまたはXDメモリなど)、RAM(random access memory)SRAM(static random access memory)、ROM(read only-memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含むものでもある。メモリ70は、エアロゾル生成装置1の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどを保存することができる。
【0108】
通信部80は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含むものでもある。例えば、通信部80は、近距離通信部(short-range wireless communication unit)82及び無線通信部84を含むものでもある。
【0109】
近距離通信部82は、ブルートゥース通信部、BLE(Bluetooth Low Energy)通信部、近距離無線通信部(near field communication unit)、WLAN(wireless local area network)(Wi-Fi)通信部、ジグビー(Zigbee)通信部、赤外線(IrDA:infrared data association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0110】
無線通信部84は、セルラネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例:LAN(local area network)またはWAN(wide area network))通信部などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。無線通信部84は、加入者情報(例:国際モバイル加入者識別子(IMSI)を利用し、通信ネットワーク内において、エアロゾル生成装置1を確認して認証することもできる。
【0111】
プロセッサ12は、エアロゾル生成装置1の全般的な動作を制御しうる。一実施形態において、プロセッサ12は、少なくとも1つのプロセッサを含むものでもある。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0112】
プロセッサ12は、センシング部40によって感知された結果を分析し、その後に遂行される処理を制御することができる。例えば、プロセッサ12は、センシング部40によって感知された結果に基づき、ヒータ13の動作が開始または終了するように、ヒータ13に供給される電力を制御することができる。他の例を挙げれば、プロセッサ12は、センシング部40によって感知された結果に基づき、ヒータ13が、所定の温度まで加熱されたり、適切な温度を維持しありするように、ヒータ13に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御しうる。
【0113】
プロセッサ12は、センシング部40によって感知された結果に基づき、出力部50を制御しうる。例えば、パフセンサ46を介してカウントされたパフ回数が、既設定回数に逹すれば、プロセッサ12は、ディスプレイ部52、ハプティック部54及び音響出力部56のうち少なくとも一つを介し、ユーザにエアロゾル生成装置1がすぐに終了することを予告することができる。
【0114】
以下、図8及び図9を参照し、エアロゾル生成物品2の例について説明する。
【0115】
図8及び図9は、エアロゾル生成物品の例を図示した図面である。
【0116】
図8を参照すれば、エアロゾル生成物品2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。
【0117】
図8には、フィルタロッド22が単一セグメントに図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定成分をフィルタリングするセグメントを含むものでもある。また、必要により、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含むものでもある。
【0118】
エアロゾル生成物品2は、少なくとも1枚のラッパ24によって包装されうる。ラッパ24には、外部空気が流入したり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、エアロゾル生成物品2は、1枚のラッパ24によって包装されうる。他の例として、エアロゾル生成物品2は、2以上のラッパ24により、重畳的に包装されうる。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド21が包装され、ラッパ242,243,244により、フィルタロッド22が包装されうる。そして、単一ラッパ245により、エアロゾル生成物品2全体がさらに包装されうる。もしフィルタロッド22が複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントが、ラッパ242,243,244によって包装されうる。
【0119】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むものでもある。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤のような加香液が、タバコロッド21に噴射されることによっても添加される。
【0120】
タバコロッド21は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含むものでもある。
【0121】
フィルタロッド22は、セルロースアセテートフィルタでもある。なお、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド22が複数のセグメントによって構成されている場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが違う形状にも作製される。
【0122】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれうる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル23は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0123】
図9を参照すれば、エアロゾル生成物品3は、前端プラグ33をさらに含むものでもある。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に反対になる一側に位置しうる。前端プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド31から液状化されたエアロゾルが、エアロゾル生成装置に流れ出ることを防止することができる。
【0124】
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含むものでもある。ここで、第1セグメント321は、図8のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、図8のフィルタロッド22の第3セグメントに対応しうる。
【0125】
エアロゾル生成物品3の直径及び全体長は、図8のエアロゾル生成物品2の直径及び全体長に対応しうる。例えば、前端プラグ33の長さは、約7mm、タバコロッド31の長さは、約15mm、第1セグメント321の長さは、約12mm、第2セグメント322の長さは、約14mmでもあるが、それらに限定されるものではない。
【0126】
エアロゾル生成物品3は、少なくとも1枚のラッパ35によって包装されうる。ラッパ35には、外部空気が流入したり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。例えば、第1ラッパ351により、前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352により、タバコロッド31が包装され、第3ラッパ353により、第1セグメント321が包装され、第4ラッパ354により、第2セグメント322が包装されうる。そして、第5ラッパ355により、エアロゾル生成物品3全体がさらに包装されうる。
【0127】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成されうる。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を取り囲む領域に形成されうるが、それに制限されるものではない。穿孔36は、図2及び図3に図示されたヒータ13によって形成された熱を、タバコロッド31の内部に伝達する役割を遂行することができる。
【0128】
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル34が含まれうる。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で覆い包む構造でもある。カプセル34は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0129】
本実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもある、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、該コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含むものでもある。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的に、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0130】
本実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、前述の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されうるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
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【国際調査報告】