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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】気化器用の消耗品
(51)【国際特許分類】
   A24B 15/16 20200101AFI20240221BHJP
   A24B 15/14 20060101ALI20240221BHJP
   A24B 3/14 20060101ALI20240221BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240221BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20240221BHJP
【FI】
A24B15/16
A24B15/14
A24B3/14
A24F40/20
A24F40/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554319
(86)(22)【出願日】2022-03-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 EP2022056143
(87)【国際公開番号】W WO2022189551
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】21161783.2
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516004949
【氏名又は名称】ジェイティー インターナショナル エスエイ
【住所又は居所原語表記】8,rue Kazem Radjavi,1202 Geneva,SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100129311
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 規之
(72)【発明者】
【氏名】ヨヘントゲス,トーマス
【テーマコード(参考)】
4B043
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BB11
4B043BB17
4B043BB22
4B043BC03
4B043BC04
4B043BC49
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC12
4B162AC22
4B162AC27
(57)【要約】
本発明は、少なくとも1つの導電性材料の粒子と、粒子を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤と、任意に少なくとも1つの風味材料とを備えるエアロゾル発生デバイス用の消耗品に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気化器用の消耗品(1)であって、
-少なくとも1つの導電性材料(7)の粒子と、前記粒子を結合するための少なくとも1つの結合剤と、
-少なくとも1つのエアロゾル形成剤(6)と、
-任意に少なくとも1つの風味材料(5)と、
を備える、消耗品(1)。
【請求項2】
前記導電性材料(7)の粒子は、前記消耗品の総重量に基づいて、35~60重量%の量で存在し、
前記結合剤、前記エアロゾル形成剤、及び前記任意の風味材料(5)は、共に、前記消耗品の総重量に基づいて、40~65重量%の量で存在する、
請求項1に記載の消耗品(1)。
【請求項3】
前記導電性材料(7)は、チャコール、活性炭、ブラックカーボン、及びグラファイトから選択されることが好ましい導電性炭素含有材料である、
請求項1又は2に記載の消耗品(1)。
【請求項4】
前記導電性材料(7)の前記粒子は、1μm~10mm、好ましくは10μm~1mm、更により好ましくは100μm~500μmの範囲の粒径を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項5】
前記風味材料(5)は、植物に由来し、好ましくはたばこから選択され、
好ましくは、前記風味材料(5)の粒子は、粉砕たばこ葉、微粉砕たばこ葉、又は鉄管乾燥たばこ(FCT)から得られるたばこ粒子であり、
好ましくは、前記たばこ粒子は、200μm~5mm、好ましくは250μm~4.5mm、更により好ましくは300μm~4mm、更により好ましくは350μm~3.5mm、更により好ましくは1000μm未満の範囲の粒径を有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの結合剤は、前記消耗品の総重量に基づいて、0.1~7重量%の量で存在し、
好ましくは、前記少なくとも1つの結合剤は、セルロース誘導体及びガムのうちの少なくとも1つを備え、
好ましくは、前記セルロース誘導体はカルボキシメチルセルロースから選択され、前記ガムはジェランガムから選択される、
請求項1~5のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのエアロゾル形成剤(6)は、前記消耗品(1)の総重量に基づいて、5~75重量%、好ましくは25~75重量%の量で存在し、R
好ましくは、前記少なくとも1つのエアロゾル形成剤(6)は、湿潤剤であり、好ましくは、グリセリン、プロピレングリコール、及びアルコールから選択される、
請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項8】
導電性材料(7)としてのチャコール粒子及び風味材料(5)としてのたばこ粒子のうちの少なくとも1つと、
カルボキシメチルセルロース及び任意にジェランガムを備える結合剤と、
グリセリンと、
を備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項9】
前記消耗品(1)の電気伝導率は、少なくとも3×10S/m(20℃において)、好ましくは3×10S/m(20℃において)までである、
請求項1~8のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つの結合剤及び前記少なくとも1つのエアロゾル形成剤(6)はゲルを形成し、
好ましくは、ゲル対導電性材料(7)の重量比は、0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間にあり、最も好ましくは、ゲル対導電性材料の重量比は、2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である、
請求項1~9のいずれか一項に記載の消耗品(1)。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の消耗品(1)を備えるエアロゾル発生デバイス(2)。
【請求項12】
気化器用の消耗品(1)を製造するための方法であって、
i)少なくとも1つの導電性材料(7)の粒子及び任意に風味材料(5)を提供するステップと、
ii)前記粒子及び前記任意の風味材料(5)を、前記粒子を結合するための少なくとも1つの結合剤、少なくとも1つのエアロゾル形成剤(6)、及び任意に水と混合するステップと、
iii)キュアリング及び/又は乾燥等によって前記混合物を固化させるステップと、を含む、
方法。
【請求項13】
前記結合剤、前記エアロゾル形成剤(6)、及び前記任意の水はゲル形成剤を形成し、
好ましくは、ゲル形成剤対導電性材料(7)の重量比は、0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間にあり、最も好ましくは、ゲル形成剤対導電性材料(7)の前記重量比は、2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である、
請求項14に記載の方法。
【請求項14】
エアロゾルを発生させる方法であって、
i)請求項1~13のいずれか一項に記載の消耗品を提供するステップと、
ii)エアロゾル発生デバイスの2つの電極間に前記消耗品を好ましくは層状に配置するステップと、
iii)前記電極を前記消耗品に押圧するステップと、
iv)前記電極に電流を供給するステップであって、前記消耗品が前記電極間に前記電流を伝導する、ステップと、
v)前記消耗品を加熱し、それによってエアロゾルを生成するステップと、を含む、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生デバイス用の消耗品に関する。更に、本発明は、かかる消耗品を製造するための方法及び消耗品を備えるエアロゾル発生デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの種類の電気的喫煙デバイスが市販されている。最も一般的なものは、電子たばことして公知であり、e-リキッドを吸入可能な蒸気に気化させる。しかし、かかるデバイスは、e-リキッドの漏出に対して脆弱である。これは、例えば、ユーザが電気的喫煙デバイスをポケット又はバッグに入れたままにしている場合に、ユーザにとって不利になる可能性がある。漏れのない固体消耗品を有する代替デバイスは利用可能である。かかるデバイスは、紙に巻装されたたばこ再構成物質を燃焼させるのではなく加熱することで成り立つ。しかし、かかるデバイスは、デバイスの一部としてヒータを必要とし、デバイスの表面において高温を回避するよう適切な断熱を必要とする。かかるデバイスは、組み立てが比較的複雑であり、従って、比較的高価である。
【0003】
従来の固体消耗品は、加熱に時間がかかり、材料の芯又はバルクに熱を提供することが難しい場合がある。固体消耗品に加えられる任意の熱は、熱がその芯に到達する前に、固体消耗品の外面を炭化又は燃焼させる可能性がある。例えば、固体消耗品を圧縮ブロックとして気化器内に載置し、エアロゾル化温度にすることができる。エアロゾルは、主にブロックの表面で放出される。エアロゾルを放出するのに十分な熱がたばこの芯に伝達するまでに、表面のほとんどが炭化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、消耗品に含まれる任意の風味材料及び/又はエアロゾル形成剤を容易且つ均一に放出することができる、エアロゾル発生デバイス用の固体消耗品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
消耗品、消耗品を備えるエアロゾル発生デバイス、消耗品を製造するための方法、及びエアロゾルを発生させるための方法を、独立クレームにおいて定義する。好ましい実施形態を、従属クレームにおいて定義する。
【0006】
本発明によるエアロゾル発生デバイス用の消耗品は、少なくとも1つの導電性材料の粒子と、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤と、任意に、少なくとも1つの風味材料とを備えている。
【0007】
消耗品が導電性材料を含む場合、これは、熱が消耗品の芯に運ばれることを可能にすることができる。熱は、消耗品全体に容易に運ばれることができるため、消耗品に含まれる任意の風味材料及び/又はエアロゾル形成剤は、容易且つ均一に加熱することができる。
【0008】
消耗品が導電性である場合、それは、加熱システム又はライターがデバイスの一部であることを必要とせずに、再充電可能な、例えばリチウムイオンバッテリを有するエアロゾル発生デバイスを動作させることを可能にすることができる。
【0009】
導電性材料の粒子は、消耗品の総重量に基づいて、35~60重量%の量で存在することが好ましい。結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意の風味材料は、共に、消耗品の総重量に基づいて、40~65重量%の量で存在することが好ましい。
【0010】
導電性材料は、チャコール、活性炭、ブラックカーボン、及びグラファイトから選択されることが好ましい導電性炭素含有材料であることが好ましい。導電性材料の粒子は、1μm~10mm、好ましくは10μm~1mm、更により好ましくは100μm~500μmの範囲の粒径を有することが好ましい。
【0011】
風味材料は、植物に由来し、好ましくはたばこから選択されることが好ましい。風味材料の粒子は、粉砕たばこ葉、微粉砕たばこ葉、又は鉄管乾燥たばこ(FCT)から得られるたばこ粒子であることが好ましい。たばこ粒子は、200μm~5mm、好ましくは250μm~4.5mm、更により好ましくは300μm~4mm、更により好ましくは350μm~3.5mm、更により好ましくは1000μm未満の範囲の粒径を有することが好ましい。風味材料は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~60重量%の量で存在することが好ましく、導電性材料を欠いて存在する場合、35~60重量%の量で存在することが好ましく、約45重量%であることが更により好ましい。
【0012】
少なくとも1つの結合剤は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~7重量%の量で存在することが好ましい。少なくとも1つの結合剤は、セルロース誘導体及びガムのうちの少なくとも1つを備えることが好ましい。好ましくは、セルロース誘導体はカルボキシメチルセルロースから選択され、ガムはジェランガムから選択される。
【0013】
少なくとも1つのエアロゾル形成剤は、消耗品の総重量に基づいて、5~70重量%の量で存在することが好ましい。少なくとも1つのエアロゾル形成剤は、湿潤剤であり、好ましくは、グリセリン、プロピレングリコール、及びアルコールから選択されることが好ましい。
【0014】
消耗品は、導電性材料としてのチャコール粒子及び風味材料としてのたばこ粒子のうちの少なくとも1つと、カルボキシメチルセルロース及び任意にジェランガムを備える結合剤と、グリセリンとを備えることが好ましい。
【0015】
消耗品は、導電性であることが好ましい。消耗品は、風味材料及びエアロゾル形成剤のうちの少なくとも1つがエアロゾルを形成する温度まで加熱するよう構成されることが好ましい。好ましくは、消耗品の電気伝導率は、少なくとも3×10S/m(20℃において)、好ましくは3×10S/m(20℃において)までである。
【0016】
少なくとも1つの結合剤及び少なくとも1つのエアロゾル形成剤はゲルを形成することが好ましい。好ましくは、ゲル対導電性材料の重量比は、0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間にあり、最も好ましくは、ゲル対導電性材料の重量比は、2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である。
【0017】
本開示によるエアロゾル発生デバイスは、消耗品を備える。
【0018】
気化器用の消耗品を製造するための方法は、
i)少なくとも1つの導電性材料の粒子及び任意に風味材料を提供するステップと、
ii)粒子及び任意の風味材料を、粒子を結合するための少なくとも1つの結合剤、少なくとも1つのエアロゾル形成剤、及び任意に水と混合するステップと、
iii)キュアリング及び/又は乾燥等によって混合物を固化させるステップと、を含む。
【0019】
好ましい実施形態において、粒子、結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意の水は、ペースト又は練粉を形成する。ペースト又は練粉は、次いで、押圧して層にすることができる。この層を、次いで、キュアリング及び/又は乾燥等によって固化させることができる。
【0020】
好ましい実施形態において、結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意の水はゲル形成剤を形成する。好ましくは、ゲル形成剤対導電性材料の重量比は、0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間にあり、最も好ましくは、ゲル形成剤対導電性材料の重量比は、2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である。
【0021】
エアロゾルを発生させる方法は、
i)本明細書中に定義されるような消耗品を提供するステップと、
ii)エアロゾル発生デバイスの2つの電極間に消耗品を好ましくは層状に配置するステップと、
iii)電極を消耗品に押圧するステップと、
iv)電極に電流を供給するステップであって、消耗品が電極間に電流を伝導する、ステップと、
v)消耗品を加熱し、それによってエアロゾルを生成するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1a】導電性材料の1つの粒子と共に2つの電極間に導電性材料を備える消耗品の断面略図である。
図1b】導電性材料の2つの接触粒子と共に2つの電極間に導電性材料を備える消耗品の断面略図である。
図1c】2つの電極間に導電性材料を備える消耗品の平面略図である。
図2】2つの電極と、電極間に配置される消耗品とを有する、エアロゾルを送出するためのデバイスの略図である。
図3】導電性材料を備える消耗品を製造するための方法のフロー図である。
図4】2つの電極と、電極間に配置される消耗品とを備えるデバイスによるエアロゾル発生方法のフロー図である。
図5a】渦巻として配置される消耗品を備えるカートリッジの略図である。
図5b】双曲渦巻として配置される消耗品を備えるカートリッジの略図である。
図6】異なる比率のゲル対粒子で製造される3つの消耗品の写真である。
図7】異なる含有量のチャコールを含む消耗品の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
特に定義しない限り、本明細書中で用いる技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0024】
本開示において与えられる全ての値は、文脈からそうでないことが明らかでない限り、語「約」によって補完されると理解されるべきである。
【0025】
本明細書中で用いる重量%は、特に明記しない限り、消耗品の総重量に基づいた重量パーセントであると理解されるべきである。本開示において、更に、特定の消耗品における重量%単位で示される全ての量は、合計100重量%になる。従って、重量パーセントは、特に示さないか又は文脈から明らかでない限り、各成分の質量を消耗品の全質量で除算することによって計算される。
【0026】
以下の説明では、本発明の他の利点、目的及び特徴を、あくまでも例として添付の図面を参照して述べる。これらの図面において、異なる実施形態における類似要素には同一参照符号を付与している。
【0027】
本発明によるエアロゾル発生デバイス用の消耗品1は、少なくとも1つの導電性材料7の粒子と、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤6と、任意に、少なくとも1つの風味材料5とを備えている。
【0028】
好ましい実施形態において、消耗品1は、少なくとも1つの導電性材料7の粒子と、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤6と、任意に、少なくとも1つの風味材料5とから形成される。かかる実施形態において、消耗品1は、他の任意の担体材料を含まないが、代わりに、その固体構造は、粒子、導電性材料7、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤、及び少なくとも1つのエアロゾル形成剤6によって提供される。別の実施形態において、消耗品1は、少なくとも1つの導電性材料7の粒子と、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤6と、任意に、少なくとも1つの風味材料5とからなる。
【0029】
図1a及び1bに示すように、消耗品1は、層3の形態とすることができる。図示の消耗品1は、導電性材料7の粒子、風味材料5の粒子、及びエアロゾル形成剤6を備える。消耗品は、更に、図では特に指定していない結合剤を備える。図示する実施形態において、層形態3の消耗品1は、エアロゾル発生デバイスの2つの電極4a、4bの間に載置される。図に示す残りの部分を、以下で更に説明する。
【0030】
導電性消耗品
特に好ましい実施形態において、消耗品は導電性である。好ましくは、導電性粒子の量は、導電性消耗品を生成するのに十分な量である。
【0031】
導電性材料
導電性材料7は、たばこ産業又は食品産業において用いられる非毒性の認可された添加剤から選択されることが好ましい。
【0032】
好ましい実施形態において、導電性材料7は、導電性炭素含有材料である。導電性炭素含有材料は、チャコール、活性炭、ブラックカーボン、及びグラファイトから選択されることが好ましい。チャコールの使用は、それが良好な電気伝導性を提供し、たばこ材料等の風味材料をそれに吸着又は付着させることができるため、特に好ましい可能性がある。チャコールには、ニコチン又は他の風味等の液体材料及び以下に説明するエアロゾル形成剤を充填することができる。好ましくは、チャコールは、液体材料で完全に満たされておらず、なぜなら、そうでなければ、チャコールが湿りすぎて、それ以上ゲルと結合しなくなる可能性があるためである。
【0033】
導電性材料7は、電流が消耗品を通って流れることを可能にする量で存在することが好ましい。消耗品中の導電性材料7の量は、消耗品又はその層の厚さによって決まってもよい。消耗品中の導電性材料7の量は、また、エアロゾル発生デバイスの電極4a、4bの間に加えられる圧力によって決まってもよい。導電性材料7は、消耗品の総重量に基づいて、35~60重量%、好ましくは約45重量%の量で存在することが好ましい。導電性を確保するために、導電性材料7を35~60重量%、又は更には50~60重量%の量で提供することが好ましい可能性がある。
【0034】
消耗品を形成するために用いられる導電性材料7の粒子は、粉末、遊離粒子、又は凝集粒子の形態で提供されてもよい。導電性材料7の粒子は、1μm~10mm、好ましくは10μm~1mm、更により好ましくは250μm~1000μmの範囲、例えば、約250ミクロン、又は300ミクロン、又は350ミクロン、又は400ミクロン、又は450ミクロン、又は500ミクロン、又は550ミクロン、又は600ミクロン、又は650ミクロン、又は700ミクロン、又は750ミクロン、又は800ミクロンの粒径を有することが好ましい。
【0035】
消耗品又は加熱層に含まれる導電性材料7は、3×10S/m~3×10S/m(20℃において)の範囲の導電率を有することができる。
【0036】
導電性材料7は、印加された電流を伝導し、その電気抵抗のために、消耗品に含まれるエアロゾル形成剤6及び/又は風味材料5をエアロゾル化するのに十分な温度を提供するよう構成することができる。温度は特定のエアロゾル形成剤6及び/又は風味材料5によって決まる一方で、導電性材料7によって提供される温度は、グリセリン等のエアロゾル形成剤6及びたばこ等の風味材料5の典型的なエアロゾル化温度である90~230℃の間であってもよい。
【0037】
導電性材料7は、中空構造を有していてもよい。中空構造は、細孔若しくは管又は別の毛細管或いはスポンジ構造によって形成することができる。中空構造は、消耗品を軟化させることなくエアロゾル形成剤6のための備えを提供することができる。中空構造を有する導電性材料7の代表例はチャコールであり、その嵩密度は0.2~0.4g/cm、絶対密度は1.38~1.46g/cmである。
【0038】
風味材料
消耗品は、更に、風味材料5を備えることができる。風味材料5は、粒子形態で存在することが好ましい。
【0039】
風味材料5は、加熱又は燃焼時にエアロゾル化することができる材料である。本発明において、風味材料5は、好ましくは加熱されるが、燃焼しない。風味材料5は、加熱時に風味を含むエアロゾルを提供することが好ましい。
【0040】
風味材料5は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~60重量%、好ましくは1~30重量%、更により好ましくは2.5~20重量%、更により好ましくは3~15重量%又は5~10重量%の量で存在することができる。
【0041】
導電性材料7及び風味材料5の両方が存在する場合、それらは両方合わせて、消耗品の総重量に基づいて、35~60重量%、又は50.1~60重量%、更により好ましくは約45重量%の量で存在してもよい。消耗品の残りは、次いで、結合剤及びエアロゾル形成剤6によって形成されてもよい。例えば、結合剤及びエアロゾル形成剤6は共に、消耗品の総重量に基づいて、40~65重量%、より好ましくは約55重量%の量で存在してもよい。この場合、消耗品の総重量に基づいて、結合剤は0.1~7重量%の量で存在してもよく、エアロゾル形成剤6は33~64.9重量%の量で存在してもよい。
【0042】
風味材料5は、発生したエアロゾルの味を強調及び変更する天然及び/又は合成成分を備えることができる。好ましくは、風味材料5は、植物の葉に由来する。植物の葉は、たばこ葉から選択されることが好ましい。
【0043】
好ましくは、風味材料5の粒子はたばこ粒子である。たばこ粒子は、タバコ植物の任意の部分、例えば、葉、茎、又は根に由来してもよい。たばこ粒子は、粉砕たばこ葉、微粉砕たばこ葉、細断たばこ、又は鉄管乾燥たばこ(FCT)から得ることができる。鉄管乾燥たばこは、たばこストランドとたばこダストのブレンドを備えてもよい。例えば、細断たばこは、最大約5mm長のたばこストランド(例えば、たばこカットフィラー)を備えてもよい。風味材料5は、異なる種類のたばこ材料の組み合わせを含むことができる。このため、例えば直火乾燥たばこ及び/又は鉄管乾燥たばこ及び/又は他の植物添加物を用いて、異なるたばこの味により消耗品を強化することが可能である。
【0044】
一実施例において、風味付けされた材料は、消耗品の総重量に基づいて、1~47.5重量%又は約25重量%の量の鉄管乾燥たばこ(FCT)を備える。
【0045】
好ましい実施形態において、風味材料5は、たばこ材料であり、更により好ましくはたばこ材料の粒子を含む。風味材料5は、しかし、たばこ風味及び/又はニコチンにより強化された、又はそれらを含む他の粒子であってもよい。しかし、本発明はたばこ材料に限定されない。例えば、風味材料5内に存在する非たばこ風味は、チョコレート、バニラ、又はメンソールであってもよい。
【0046】
風味材料の粒子、特にたばこ粒子は、200μm~5mm、好ましくは250μm~4.5mm、更により好ましくは300μm~4mm、更により好ましくは350μm~3.5mm、更により好ましくは1000μm未満若しくは600μm未満の範囲の粒径を有することが好ましい。
【0047】
風味材料の粒径は、送出される味を強化することができる。例えば、たばこ粒子をより小さい粒径に粉砕することは、臭気に影響を及ぼす可能性があることが見出された。臭気分子の一部は、粉砕中の高剪断エネルギーによって分解されると考えられる。
【0048】
更に、幾つかの臭気分子は、粉砕プロセス中又は後の取り扱いプロセス中に小さすぎるたばこ粒子を排出する場合がある。これにより、結果としてたばこ粒子中の臭気分子が枯渇し、臭気組成物は、完全なたばこの香りを有していない。しかし、小さい平均粒径を有するたばこ粒子は、臭気分子が粒子から離れ得る大きい表面積を提供する。このため、小さいたばこ粒子であっても、長期間にわたって完全なたばこ風味を提供することができる。
【0049】
好ましい実施形態において、消耗品は、2種類以上の風味剤を備えてもよい。例えば、消耗品は、チョコレート、バニラ、又はメンソール等の非たばこ風味に加えてたばこの粒子を備えてもよい。
【0050】
結合剤
導電性材料7及び/又は風味材料5の粒子同士は、結合剤又はバインダーによって結合することができる。結合剤は、消耗品が固体として存在することを可能にすることができる。更に、結合剤は、消耗品が製造プロセス中に硬化することを可能にすることができる。
【0051】
結合剤は、導電性材料7及び/又は風味材料5の粒子同士を共に結合するのに十分な量で存在する。結合剤は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~7重量%、0.1~5重量%、0.5~5重量%、0.6~4.55重量%、2.8~3.25重量%、好ましくは0.5~2.5重量%、例えば1.74重量%の量で存在することができる。結合剤、エアロゾル形成剤6、及び任意に水を含む、以下に更に説明する製造プロセス中に用いることができるゲル形成剤に関して、結合剤の量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.1~10重量%、好ましくは0.1~5重量%の間、0.2~5重量%、0.2~4重量%、0.5~4重量%、更により好ましくは0.5~2.5重量%、更により好ましくは1~2重量%とすることができる。
【0052】
結合剤は、たばこ産業又は食品産業において用いるための認可された添加剤である結合剤から選択されることが好ましい。
【0053】
結合剤は、セルロース誘導体及びガムから選択されることが好ましい。
【0054】
セルロース誘導体は、粒子間の接着剤、ゲル、又は糊として作用することができる。セルロース誘導体は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~7重量%、0.1~5重量%、0.2~4重量%、0.4~3.25重量%、0.65~2重量%、1~2重量%、及び好ましくは0.5~2.5重量%、例えば1.74重量%の量で存在することができる。製造プロセス中に用いることができるゲル形成剤において、セルロース誘導体は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、1~5重量%、例えば、1重量%、2重量%、2.5重量%、又は5重量%の量で存在することができる。特に好ましいセルロース誘導体は、カルボキシメチルセルロース、CMCである。
【0055】
ガムは、消耗品に柔軟性を提供することができる。ガムは、消耗品の総重量に基づいて、0.1~7重量%、0.1~5重量%、0.2~1.3重量%、0.325~0.8重量%、0.5~2重量%、例えば0.5~1重量%又は1~2重量%、好ましくは0.5~2.5重量%、例えば1.74重量%の量で存在することができる。製造プロセス中に用いることができるゲル形成剤において、ガムは、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.5~2重量%、例えば、0.5重量%、1重量%、又は2重量%の量で存在することができる。特に好ましいガムはジェランガムである。
【0056】
特に好ましい実施形態において、結合剤は、セルロース誘導体及び/又はガムを備える。特に好ましい結合剤は、カルボキシメチルセルロース、CMC、及び/又はジェランガムを備える。
【0057】
エアロゾル形成剤
エアロゾル形成剤は、例えば、加熱された場合及び/又は風味剤との混合物においてエアロゾルを形成することができる任意の化合物、混合物、及び/又は溶液とすることができる。エアロゾル形成剤6は、更に、結合剤の役割を支持することができる。
【0058】
エアロゾル形成剤6は、加熱時にエアロゾルを提供するのに十分な量で存在する。エアロゾル形成剤6は、消耗品の総重量に基づいて、好ましくは5~75重量%、より好ましくは20~75重量%、更により好ましくは20~30重量%、又は33~64.9重量%、又は39.9重量%~58重量%の量で存在する。別の好ましい実施形態において、エアロゾル形成剤は、消耗品の総重量に基づいて、少なくとも5重量%且つ25重量%未満の量で存在する。
【0059】
エアロゾル形成剤6、結合剤、及び任意に水を含む、以下に更に説明する製造プロセス中に用いることができるゲル形成剤に関して、エアロゾル形成剤6の量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、25~75重量%、好ましくは45~57.5重量%、例えば25重量%、45重量%、57.5重量%、又は75重量%とすることができる。
【0060】
エアロゾル形成剤6の実施例は、グリセリン及びプロピレングリコール等の湿潤剤、エタノール等の他のアルコール等を含む。好ましい実施形態において、エアロゾル形成剤6は、グリセリン、プロピレングリコール、及び/又はアルコールを備える。グリセリン及び/又はプロピレングリコールの使用が最も好ましい。例えば、エアロゾル形成剤6は、グリセリン、プロピレングリコール、又はグリセリンとプロピレングリコールとの混合物とすることができる。グリセリンは、例えば220℃の温度で十分なエアロゾル又は蒸気を提供するのに有用である可能性がある。グリセリンは、主にエアロゾル形成剤として機能するが、結合剤に結合能力を追加する場合もある。
【0061】
エアロゾル形成剤6の使用は、エアロゾルを提供するのに好ましい場合があるが、エアロゾル形成剤6を消耗品に添加しないか、又は少量のみ添加することも可能である。この場合、導電性材料は、消耗品に含まれるたばこ等の任意の風味材料のエアロゾル化のためにより高い温度を提供する必要がある可能性がある。
【0062】
特に消耗品を用いる場合、少量のエアロゾル形成剤6を用いるか、又はエアロゾル形成剤を用いないことが考えられる。これは、消耗品内の不必要な水分含有量を回避するのに役立つことができる。しかし、エアロゾル形成剤6は、エアロゾルを提供し、更に消耗品に弾性を提供するのに特に有利であり得る。消耗品におけるエアロゾル形成剤6の使用は、更に、脆弱性を回避することを助けることができ、消耗品のより良好な成形を可能にすることができる。
【0063】

消耗品は、更に、水を含むことができる。水は、結合剤を活性化するよう、以下で更に説明する製造方法において用いることができ、最終的な消耗品内に少量で存在してもよい。一般に、水は、共にゲル形成剤を形成することができる添加剤及びエアロゾル形成剤6と共に製造プロセスにおいて導入される。水の量は、選択した結合剤に応じて変更することができる。
【0064】
ゲル形成剤において、水を100重量%になるまで添加する。水は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.1~75重量%、好ましくは20~75重量%、より好ましくは22~72重量%、更により好ましくは40~69.5重量%、例えば約50重量%の量で存在することができる。熱は、一般に、製造プロセス中に加えられるため、水は消耗品中にわずかな程度しか存在しない可能性があり、即ち、消耗品は略水を含まないと考えられてもよく、又は水は、消耗品の総重量に基づいて、0.1~10重量%、0.1~5重量%、0.1~2重量%の少量で存在してもよい。
【0065】
追加のフレーバー又はニコチン
たばこ材料等の風味材料に加えて、ニコチン等の追加の風味材料、又はメンソール、バニラ、若しくはチョコレート等の非たばこ風味を消耗品に加えてもよい。これらの追加の風味材料は、一般に、消耗品の総重量に基づいて、0.1~5重量%、0.1~2重量%、又は0.5~1重量%等の少量で消耗品中に存在する。
【0066】
消耗品中の成分の総量
上に示したように、製造プロセス中にゲル形成剤を用いることができ、これは好ましくは結合剤、エアロゾル発生剤、及び任意の水を含む。
【0067】
好ましくは、導電性材料7及び/又は風味材料5の粒子の量は、消耗品の総重量に基づいて、35~60重量%、又は50.1~60重量%であり、最適には45重量%であることが見出された。更に、ゲル形成剤の量は、消耗品の総重量に基づいて、40~65重量%の間にあり、最適には55重量%であることが見出された。
【0068】
消耗品中のゲル形成剤と粒子との重量比は、好ましくは0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間であり、最も好ましくはゲル形成剤と粒子との重量比は2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である。これらの重量比を用いることによって、消耗品が十分な導電性を有することを確実にすることができる。
【0069】
ゲル形成剤は、好ましくは、少なくとも1つの結合剤を、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.5~7重量%、好ましくは1.5~7重量%、例えば1.5重量%、2重量%、2.5重量%、又は5.5重量%の量で備える。ゲル形成剤は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、25~75重量%、例えば25重量%、45重量%、57.5重量%、又は75重量%の量のエアロゾル形成剤6を備えることが好ましい。ゲル形成剤は、ゲル形成剤を100重量%まで満たす量、即ち、一般に20~75重量%の間、例えば22重量%、52重量%、69.5重量%、又は72重量%の水を含むことが好ましい。
【0070】
上で示したように、水は、製造プロセス中にほとんど又は完全に蒸発する。消耗品中の結合剤及びエアロゾル形成剤6の結果として生じる量は、上に示した量に基づいて容易に計算することができる。
【0071】
消耗品の層
材料は、層、シート、プレート、又はフィルムとして形成することができる。層3は、エアロゾル発生デバイスの2つの電極間に位置決めされるよう構成することができる。消耗品は、例えば図1a及び1bに示すように、層3に埋め込まれる導電性材料7及び/又は風味材料5の粒子を備えることができる。
【0072】
材料層3の厚さ8は、0.5~3mmの間、好ましくは0.5~2mmの間、最も好ましくは0.75mmとすることができる。
【0073】
層3の厚さ8は、消耗品1全体の厚さに対応することができる。この場合、層3は、別個の層として形成されず、消耗品1全体にわたって分散することが好ましい。このため、消耗品全体が層を形成する。
【0074】
消耗品1の最大厚さ8は、エアロゾル発生デバイスの設計によって決定することができる。比較的小さいエアロゾル発生デバイスにおいて利用可能な空間がほとんどない場合があるため、消耗品の厚さ8を調整してもよい。このため、消耗品の好ましい厚さは、カートリッジへの貯蔵に特に有利である。消耗品の最小厚さは、層によって特定されてもよい。
【0075】
狭い又は薄い層厚は、消耗品を貯蔵するカートリッジのより大きな容量を可能にする。同時に、より少ない電圧及びより少ない加熱時間が、狭い層を加熱するために必要とされる場合がある。これにより、ユーザは、単一のカートリッジを消耗品と共に長時間用いることができる。消耗品又は層の好ましい厚さの更なる利点は、カートリッジ内のコンパクトな巻線である。これは、消耗品を備えるカートリッジ内の無駄な空隙を回避することに役立つことができる。
【0076】
消耗品の形態
特に層3の形態での消耗品1は、ペースト又は練粉として形成することができる。
【0077】
練粉として提供される消耗品は、渦巻又は双曲渦巻と同様にそれ自体にロール状にされる層として提供又は貯蔵することができる。ボビンに巻かれた消耗品を提供することも可能である。好ましくは、消耗品全体を、特に層の形態で、消耗品を新鮮に保つことを意図することができるカートリッジ内に貯蔵することができる。カートリッジには、カートリッジを開閉する機構を設けることができる。種々のクロージャがこの目的のために利用可能である。このため、カートリッジは、特に層の形態での消耗品で再充填可能であることが考えられる。
【0078】
ペーストとして提供される消耗品は、最大10mPasの粘度(20℃で)を有することができる。消耗品の-好ましくは動的な-粘度は、温度の上昇と共に減少することが好ましい。消耗品は、固体粒子を含む非ニュートン流体とみなすことができる。消耗品の材料の組成に応じて、固体粒子の量は変化する可能性がある。消耗品の粘度、特に動的粘度は、選択された成分及び消耗品中の固体粒子の量によって決まることができる。
【0079】
消耗品における粒子分布
導電性材料7及び任意に風味材料5の粒子は、消耗品1中及びその上に、特に層3の形態で分布させることができる。
【0080】
粒子5、7は、消耗品1の内部及び/又は表面上に略均一に分布させることができる。導電性材料7の粒子が存在する場合、均一な分布は、電流が一方の電極から消耗品の厚さを通って他方の電極に流れることを可能にする。この場合、消耗品全体が層を形成してもよい。しかし、導電性材料を備える追加の層を用いることも考えられる。
【0081】
導電性材料7は、電流の流れが確保される程度に分散されることが好ましい。例えばペーストの形態での、より液体又は粘性の消耗品内部の導電性材料の分布は、消耗品内部の分布と比較されてもよい。好ましくは、導電性材料は、液体又は粘性消耗品の内部に均一に分散される。これは、液体導電性材料を用いることによって、又はキャリア液体中に分散される固体導電性粒子を用いることによって達成することができる。
【0082】
風味材料5の粒子が存在する場合、均一な分布は、風味を含むエアロゾルの均一な放出を提供する。
【0083】
粒子5、7はまた、消耗品の内部及び/又は表面上にランダムに分布させてもよい。消耗品中の導電性材料の分布は、拡散に関するフィックの法則により説明することができる。粒子は、消耗品内部で異方的に分布させることができる。これは、消耗品内部での粒子濃度の高い領域及び低い領域の形成に繋がる可能性がある。
【0084】
導電性材料の粒子を備える消耗品
消耗品1は、導電性材料の粒子を備える。消耗品は、従って、導電性材料7の粒子と、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤と、少なくとも1つのエアロゾル形成剤6とを備える。
【0085】
風味材料5は存在する必要はない。風味材料5を含まない消耗品は、エアロゾル形成剤6の存在によりエアロゾルを提供する可能性がある。しかし、以下で更に詳細に説明する特に好ましい実施形態において、風味材料5は、導電性材料7に加えて存在する。
【0086】
導電性材料7の粒子は、消耗品に導電性を提供することができる。電流が印加されると、消耗品は加熱し、従ってエアロゾル形成剤6及び/又は任意の存在する風味材料5をエアロゾル化することができる。
【0087】
特に層3の形態での消耗品1は、エアロゾル発生デバイスの2つの電極4a、4bの間に配置することができ、より好ましくは電極間で押圧することができる。2つの電極は、エアロゾル発生デバイスで一般的に用いられる一般的な電極であってもよい。少なくとも様々な貯蔵可能性のためだけでなく、2つの電極間の配置の容易さのためにも、消耗品を層状に提供することが有利であり得る。
【0088】
エアロゾル発生デバイスの2つの電極は、電圧源に接続することができる。電圧源は、1V~5Vの範囲の電圧を提供し、エアロゾル発生デバイス全体に電気エネルギーを供給することができる。好ましい実施形態において、電圧源は、3.7Vの電圧を供給するリチウムイオンバッテリである。かかる電圧源は、再充電可能性の観点から、最新のエアロゾル発生デバイスに特に有利である。電流が電極に印加されると、消耗品は加熱し、従ってエアロゾル形成剤6及び/又は任意の存在する風味材料5をエアロゾル化することができる。
【0089】
導電性材料7を備える消耗品は、従って、導電性であり、風味材料5及びエアロゾル形成剤6のうちの少なくとも1つがエアロゾルを形成する温度まで加熱するよう構成される。特に層3の形態での消耗品1は、電極間の導体として見ることができ、消耗品中のエアロゾル形成剤6及び/又は風味材料5の直接的なエアロゾル化を提供することができる。好ましくは、2つの電極及び加熱層は、消耗品に含まれるエアロゾル形成剤6及び/又は風味材料5の十分なエアロゾル化を確実にするよう、90~230℃の範囲の温度に達する。
【0090】
導電性材料7は、電流が消耗品を通って流れることを可能にするよう存在することが好ましい。消耗品1又は層3は、加えて、導電性材料で被覆することができる。導電性材料7は、電流が第1の電極4aから第2の電極4bに流れることを可能にすることができる。電流は、消耗品の厚さ8に対して垂直な横方向に流れることができる。これに関連して、消耗品の厚さ8は、第1及び第2の電極間に配置される層の厚さに対応することができる。消耗品中の導電性材料7の量は、消耗品の厚さによって決まってもよい。消耗品内の導電性材料7の量は、また、電極間に加えられる圧力によって決まってもよい。好ましい量は上に示している。
【0091】
導電性材料7は、少なくとも3×10S/m(20℃において)から100×10S/m(20℃において)までの導電率を有することができる。消耗品1の導電率の値は、消耗品中の導電性材料7の量及び種類に応じて変化させることができる。
【0092】
消耗品1は、導電性材料を備える2つ以上の層を備えることができる。層は、上層及び下層として配置され、それによって、少なくとも2つの層を備える層状消耗品を作成することができる。この場合、上層及び下層は電極に当接することができる。中間層も存在することができ、中間層は導電性材料を備え、それによって一方の電極から他方の電極への電流の流れを確実にしている。
【0093】
消耗品の電気抵抗は、層3の厚さに比例してもよい。従って、より薄い層は、より低い電気抵抗を有する可能性がある。材料層の厚さ8は、0.5~3mmの間、好ましくは0.5~2mmの間、最も好ましくは0.75mmとすることができる。
【0094】
追加又は代替として、必要とされる導電性は、電極4a、4bの接触面の調節によって達成することができる。小さい電極接触面を有する電極は、より大きい抵抗をもたらすことが考えられる。小さい電極接触面は、150mm~200mmの範囲の接触表面積を備えることができる。この場合、消耗品中の導電性材料7の量を増加させることが可能である。大きい電極接触面を有する電極は、より少ない量の導電性材料を備える消耗品と共に用いられてもよい。大きい電極接触面は、250mm~320mmの範囲の接触表面積を備えることができる。好ましい実施形態において、電極接触表面積は、200mm~250mmの範囲にあり、より好ましくは215mmである。
【0095】
電気伝導性により、熱は消耗品1全体に容易に運ばれ、消耗品1に含まれる風味材料5及び/又はエアロゾル形成剤6を迅速に加熱することができる。更に、導電性材料7によって提供される熱は、材料の芯まで容易に送出することができる。
【0096】
導電性材料の粒子及び風味材料を備える消耗品
特に好ましい実施形態において、消耗品は、風味材料5の粒子に加えて導電性材料7の粒子を備える。
【0097】
この実施形態の消耗品は導電性であり、任意の外部加熱手段を必要としない。粒子又は導電性材料7が消耗品中に存在するため、それらは消耗品全体に熱を供給する。従って、熱は、消耗品のバルク全体に略均一又は均質に提供することができ、それによって消耗品中に存在する風味材料5及び/又はエアロゾル発生剤の制御されたエアロゾル化を可能にする。
【0098】
特に好ましい実施形態において、消耗品は、チャコール粒子及びたばこ粒子と、カルボキシメチルセルロース及び任意にジェランガムを備える結合剤と、グリセリンとを備える。
【0099】
チャコールは導電性を提供し、結合剤は粒子同士が安定して共に保持されることを可能にする。消耗品に電流を印加すると、熱がたばこ粒子及びグリセリンに提供され、次いで両方ともエアロゾル化する。たばこ粒子は、発生したエアロゾルに強調されたたばこ味を提供し、グリセリンは、エアロゾルにより蒸気のような外観を与えることができる。
【0100】
消耗品を備えるデバイス
エアロゾル発生デバイスは消耗品を備えることができる。デバイスは、例えば、消耗品に電流を印加すること及び/又は消耗品を加熱することによって、消耗品からエアロゾルを提供するよう構成することができる。
【0101】
デバイスは、一対の電極4a、4bと、電極に印加されるよう構成される電気エネルギー源19とを備えることができる。電極は、接触面を備えることができ、消耗品1又はその層3を、消耗品又は層の表面積の少なくとも一部に沿って挟持して押圧するよう構成することができる。
【0102】
層3と接触する部分は、電極4a、4b間の表面積の10~80%、好ましくは20~50%とすることができる。
【0103】
電極4a、4bは、0.5~10バールの間、好ましくは5バールの圧力で消耗品1又はその層3に押圧することができる。好ましい実施形態において、デバイスは、圧力発生のための手段を備える。好ましくは、手段は、0.5~10バールの間の圧力を発生させるためのばねを備える。好ましい実施形態において、圧力発生手段は、2つの電極間に5バールの圧力を発生させる。
【0104】
好ましくは、圧力は、150~300mm、例えば215mmの表面積を有する電極に作用する。また、より大きな表面積の電極に少なくとも5バールの圧力を発生させることも可能である。しかし、電極の表面積は、デバイス全体の大きさによって決まる。電極は、エアロゾルが消耗品から流出するのを容易にする孔又はチャネルを備えてもよい。例えば、各電極は、波形及び/又は開口接触面を備えることができる。
【0105】
デバイスは、代替として又は追加として、消耗品又は消耗品が埋め込まれる加熱チャンバを少なくとも部分的に囲む抵抗又は誘導加熱素子等の加熱手段(図示せず)を備えることができる。エアロゾル発生デバイスの分野において当業者に公知のように、消耗品を加熱する他の手段も考えられる。しかし、示すように、かかる加熱手段は、消耗品中の導電性材料を考慮すると、デバイスの機能のために必要とされない。
【0106】
デバイスは、更に、一般的な電気エアロゾル送出デバイスから公知の機械部品、電気部品、及び/又は電子部品を備えることができる。デバイスは、更に、消耗品を貯蔵するためのカートリッジを備えることができる。好ましくは、カートリッジは、消耗品で再充填可能又は補充可能である。
【0107】
図に戻ると、図1a及び1bにおいて、2つの電極4a、bの間に導電性材料7を備える消耗品1の断面略図を示している。両方の図に示す実施形態において、消耗品1は、導電性材料7、風味材料5、及びエアロゾル形成剤6を備える。消耗品は、更に、図では特に指定していない結合剤を備える。消耗品1は、更に、エアロゾル基材(図示せず)を形成する成分を備えることが考えられる。
【0108】
風味材料5は、上で説明したような材料とすることができる。風味材料5は、従って、個々のたばこ味によってエアロゾル基材を強調するためのたばこ材料であってもよく、及び/又はたばこ材料に追加又は代替として添加される別の風味物質であってもよい。
【0109】
導電性材料は、粒子を含む固体粉末として提供されてもよい。かかる粒子成分は、消耗品1に埋め込まれることが好ましい。消耗品1は、層3として形成され、特に加熱層3であるか又はそれを備えることが好ましい。消耗品1又は層3は、エアロゾル発生デバイス2(図2に示す)内の2つの電極4a、bの間に配置することができる。
【0110】
図2に示すように、2つの電極4a、bは、互いに離間しており、消耗品1又は層3に接続されている。好ましくは、電極4a、bの間の距離は、消耗品1の厚さ8とみなされる。消耗品1又は層3の厚さ8は、好ましくは0.5mm~5mmの範囲、好ましくは0.5~2mmの範囲とすることができる。厚さ8は、エアロゾル発生デバイス2(図2に示す)の大きさ及び電極4a、bの大きさによって決まってもよい。ハンディデバイス2は、小さい平均接触面11を有する電極4a、bを備えることが好ましい。一実施例において、接触面11は、215mmの面積を備える。また、接触面11は、150mm~300mmの範囲の面積を備えることも考えられる。図1aに示すように、電極4a、bの接触面11は、消耗品1又は層3と直接接触している。一実施例において、接触面11の70%~95%が消耗品1又は層3に接触する。好ましくは、電極4a、bは、消耗品1又は層3に圧力を加えて、電極と導電性粒子との間の接触抵抗を減少させる。
【0111】
第1の電極4a及び第2の電極4bは、電圧源19に接続することができる。エアロゾル発生デバイス2の使用状態において、電流は、一方の電極4bから消耗品1を通って他方の電極4aに流れる。一実施例において、電圧源19は、3.7Vの電圧値を有するリチウムイオン等の充電式バッテリによって供給される。また、電極4a、bにエネルギーを供給するために他の電気エネルギー源10(図2に示す)を用いることも考えられる。
【0112】
図1aに示すような消耗品1は、圧縮後に、導電性粒子の最大寸法以下の厚さ8を備えることが好ましい。消耗品1は、導電性材料7の2種類以上の粒子を備えることが考えられる。好ましくは、消耗品は、消耗品中にランダムに分散した複数の粒子を備える。例えば、導電性材料7は、約780ミクロンの粒径を有する粒子を備えることができる。一実施例において、導電性材料7は、参照名Jacobi EcoSorb MB3-10Hの活性炭粒子であった。
【0113】
電極間の抵抗は、導電性材料7の粒子の大きさによって決まる場合がある。導電性材料7は、互いに平行に配置されることが好ましい電極4a、bとの2つの接点7aを備えてもよい。好ましくは、電流は、一方の接点7aから他方に流れ、それによって電極4a、bを電気的に接続する。別の実施形態(図1b参照)において、少なくとも2つの粒子を含む導電性材料7は、少なくとも3つの接点7aを有することが好ましい。好ましくは、2つの接点7aが電極4a、bに接触し、第3の接点7aは、導電性材料7の粒子間の接点である。
【0114】
無論、消耗品において図1a、1bの両方の配置を有する導電性材料7も可能である。好ましくは、消耗品の厚さ8は、複数の粒子について電極との接点7aを確実にするよう、粒径と略等しい。消耗品の厚さは、電極間の消耗品の圧縮後の接点を確実にするよう、粒径よりも0~20%大きくてもよい。
【0115】
消耗品の厚さ8又は電極間の距離8は、それぞれ200~1000ミクロンの間、例えば200~250ミクロンの間、又は300~360ミクロンの間、又は350~420ミクロンの間、又は400~480ミクロンの間、又は450~540ミクロンの間、又は500~600ミクロンの間、又は55~660ミクロンの間、又は600~720ミクロンの間、又は650~780ミクロンの間、又は700~840ミクロンの間、又は750~900ミクロンの間、又は800~960ミクロンの間であってもよい。
【0116】
図1a及びbは、消耗品1の厚さ8における抵抗が減少する特に好ましい実施形態を示している。電流は、電極4a、bへの接点7aを可能な限り少なくすることを可能にする消耗品の厚さ8によってより良好に流れる。このため、境界抵抗は、厚さ8及び/又は接点7aの数に比例することが好ましい。
【0117】
図1cは、2つの電極4a、bの間に導電性材料7を備える消耗品1の平面略図を示している。図1bにおいて見て取ることができるように、消耗品1は、電極4a、b(4bは図示せず)の間に配置される。好ましくは、消耗品1又は加熱層3は、電極4a、bの接触面11(図示せず)に接触する少なくとも1つの表面積3aを有する。消耗品1が電極4a、bの間で押圧されるという事実により、消耗品1の表面3bの一部のみが加熱可能であることが考えられる。
【0118】
図2は、2つの電極4a、bと、電極4a、bの間に配置される消耗品1とを有する、エアロゾルを送出するためのデバイス2の略図を示している。デバイス2は、更に、電気エネルギー供給源10と、マウスピース12と、エアロゾルチャネル13と、カートリッジ14とを備える。デバイス2は、更なる機械的、電気的、及び/又は電気コンポーネントを備えることが考えられる。好ましくは、電極4a、bには、電気エネルギー10供給源に備えられるエネルギーが供給される。このため、電極4a、bは、外部電圧源19(図示せず)を必要としないことが好ましい。しかし、デバイス2の別の実施形態は、電極のみにエネルギーを供給する電圧源19(図示せず)を備えることも可能である。
【0119】
好ましくは、消耗品1は、カートリッジ14内に備えられる。カートリッジ14は、消耗品1の貯蔵に用いることができる。カートリッジ14に貯蔵される消耗品1は、有利には、空間を節約する方法で載置される。カートリッジ14は、電極4a、bに新しい、特に燃焼していない消耗品1を供給するために電極4a、bに接続されることが好ましい。カートリッジは、貯蔵された消耗品1を電極4a、bに向かって前方に押すための手段(図示せず)を備えることが考えられる。この手段は、手動又は電気推進であってもよい。
【0120】
2つの電極4a、bの間に配置される加熱された消耗品1は、吸入可能なエアロゾル9を分離することが好ましい。好ましくは、エアロゾル9は、エアロゾルチャネル13を通ってデバイス2のマウスピース12に案内される。このため、エアロゾルチャネル13が電極4a、bに接続されることが考えられる。また、電極4a、bがエアロゾルチャネル13内に配置されることも可能である。かかる場合、エアロゾルチャネル14は、カートリッジ13に接続されてもよい。
【0121】
消耗品を製造するための方法
消耗品を製造するための方法は、
i)少なくとも1つの導電性材料の粒子及び任意に風味材料を提供するステップと、
ii)粒子及び任意の風味材料を、粒子を結合するための少なくとも1つの結合剤、少なくとも1つのエアロゾル形成剤、及び任意に水と混合するステップと、
iii)キュアリング及び/又は乾燥等によって混合物を固化させるステップと、を含む。
【0122】
好ましい実施形態において、粒子と任意の風味材料との混合物、結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意の水は、ペースト又は練粉を形成する。このペースト又は練粉は、押圧して層にすることができる。層を、次いで、キュアリング及び/又は乾燥させることができる。
【0123】
導電性材料の粒子及び任意の風味材料は、結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意に水と混合することができる。混合とは、これに関連して、成分が拡散可能又は分布可能であることを意味する。幾つかの成分は固体形態で提供され、他のものは液体形態で提供されることが考えられる。固体成分を液体成分に浸漬して消耗品を製造することも考えられる。ペースト又は練粉は、成分の均一な分布のために混練することができる。好ましくは、導電性材料及び/又は風味材料は、固体成分として提供される。また好ましくは、エアロゾル形成剤、水、及び結合剤は、液体成分として提供される。好ましくは、成分の最適な割合は、少なくとも52重量%の固体成分及び少なくとも48重量%の液体成分を含む。
【0124】
好ましくは、製造中及び最終消耗品内の固体対液体成分含有量の比は、70:30~30:70の間、好ましくは60:40~40:60、より好ましくは55:45~50:50の間、最も好ましくは52:48である。このため、消耗品は十分なエアロゾル形成剤を含有し、導電性のために十分な導電性材料を有しながら、脆すぎることなく層に形成される場合がある。
【0125】
好ましくは、練粉又はペーストは、少なくとも0.5mmの厚さを有する層、シート、又はフィルムに押圧される。また、厚さ2mm以下の層に押圧させることも可能である。しかし、消耗品の電気抵抗は、厚さが増すにつれて上昇する。ペースト又は練粉として提供される消耗品による実施形態において、ペースト又は練粉を押圧して層にし、この層を乾燥させることが可能である。追加又は代替として、ペースト又は練粉は、紙層又はシリコン層等の支持層上で押圧され、及び/又は2つのラッピング層の間で圧延させることができる。かかるラッピング層は、押圧された成分の層状形態を形成し、維持するのに有利である可能性がある。支持層及び/又はラッピング層は、紙又はシリコンを備えることが好ましい。従って、消耗品の特に安定した形態を達成することができる。
【0126】
結合剤、エアロゾル形成剤、及び任意の水は、ゲル形成剤を形成することができる。ゲル形成剤対粒子の重量比は、好ましくは0.01:1~100:1の間、好ましくは0.1:1~10:1の間、より好ましくは0.5:1~5:1の間、更により好ましくは0.5:1~1:1の間である。最も好ましくは、ゲル形成剤対粒子の重量比は、2:1、1.75:1、1.5:1、1.25:1、又は1:1である。
【0127】
水を添加してバインダーを活性化させる。水の量は、混練可能な練粉が生成されるように選択されてもよい。
【0128】
ゲル形成剤は、好ましくは、少なくとも1つの結合剤を、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.5~7重量%、好ましくは1.5~7重量%、例えば1.5重量%、2重量%、2.5重量%、又は5.5重量%の量で備える。結合剤は、1~5重量%のセルロース誘導体及び0.5~2重量%のガムから構成されることが好ましい。ゲル形成剤は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、25~75重量%、例えば25重量%、45重量%、57.5重量%、又は75重量%の量のエアロゾル形成剤を備えることが好ましい。ゲル形成剤は、ゲル形成剤を100重量%まで満たす量、即ち、一般に20~75重量%の間、例えば22重量%、52重量%、69.5重量%、又は72重量%の水を含むことが好ましい。好ましい実施形態において、ゲル形成剤は、2.5重量%のCMC、1.0重量%のガム、15~45重量%のグリセリン及び水を含む。
【0129】
好ましくは、ゲル形成剤中の水が蒸発するように、100~200℃、例えば約150℃の温度が加熱ステップにおいて加えられ、消耗品(1)の層(3)が形成されるように圧力が加えられる。層(3)は、0.5~3mm、好ましくは0.5~2mmの間の厚さ(8)を有することが好ましい。
【0130】
図3は、導電性材料7及び/又は風味材料5を備える消耗品1を製造するための方法のフロー図を示している。図示しない前工程において、導電性材料7及び風味材料5の少なくとも1つの粒子が提供される。更に、粒子同士を結合するための少なくとも1つの結合剤、少なくとも1つのエアロゾル形成剤、及び任意に水を含むゲル形成剤が提供される。提供される成分は、固体又は液体とすることができる。風味材料5及び導電性材料7は、例えば粉末のような粒子形態で提供されることが好ましい。他の成分と混合する前に、チャコール等の導電性粒子を液体形成剤に浸漬することも考えられる。エアロゾル形成剤6及び水は、液体成分として提供されることが好ましい。ゲル形成剤は、選択する結合剤に応じて、固体又は液体のどちらか一方とすることができる。
【0131】
添加ステップ100において、成分が共に添加され、好ましくは混合される。任意の液体成分を固体成分に添加する前に、最初に固体材料を混合することが有利であり得る。ゲル形成剤中の結合剤は、より滑らかなエアロゾル基材混合物を提供することができる。成分を混合100した後、エアロゾル基材を練粉又はペーストの形態で得ることができる。
【0132】
押圧ステップ101において、機械的圧縮を加えて、練粉又はペーストを層、シート、又はフィルム等の形態に押圧する。本発明は、層形態の使用に限定されず、他の任意の形態を用いてもよいことに留意されたい。押圧された消耗品1は、押圧ステップ101の後に2つのラッピングの間に配置することができる。かかるラッピングは、消耗品1をロール状又は層状にするのに有用であることが好ましい。幾つかの実施形態において、消耗品1は、ラッピングを使用せずにロール状又は層状にされることができる。ラッピング層は紙又はシリコン層とすることができる。カートリッジ14に更に貯蔵するために、消耗品1をロール形状にすることが有利であり得る。
【0133】
固化ステップ102において、押圧及び/又はロール状にされた消耗品1は、乾燥及び/又はキュアリングされる。デバイス2における更なる使用のためにカートリッジ14内に消耗品1を配置することが考えられる。消耗品1は、好ましくは、更なる使用のために十分な弾性を備えるよう特定量の水分を含んでもよい。好ましくは、消耗品1は、デバイス2における更なる使用の際に徐々に繰り出される。
【0134】
エアロゾルの発生
エアロゾルは、以下のステップにより発生させることができる:
-風味剤及び/又はエアロゾル形成剤に加えて、導電性材料の粒子を備える消耗品を提供するステップと、
-エアロゾル発生デバイスの2つの電極間に消耗品を好ましくは層状に配置するステップと、
-電極を消耗品に押圧するステップと、
-電極に電流を供給するステップであって、消耗品が電極間に電流を伝導する、ステップと、
-消耗品を加熱し、それによってエアロゾルを生成するステップ。
【0135】
好ましくは、消耗品1の加熱は、エアロゾル発生デバイスの電極4aから別の電極4bに流れる電流により提供される。導電性材料は、電流の流れを可能にすることが好ましい。このため、消耗品中に存在する風味剤及び/又はエアロゾル形成剤が加熱され、それによって吸入可能なエアロゾルを生成する。
【0136】
好ましくは、本方法は、更に、エアロゾルを導管又はエアロゾルチャネルを通してマウスピース出口に案内することを含む。導管又はエアロゾルチャネルは、マウスピース及びデバイスの加熱セクションに接続されることが考えられる。好ましくは、デバイスの加熱セクションは、2つの電極及び消耗品配置を備える。
【0137】
図4は、2つの電極4a、bと、電極4a、b間に配置される消耗品1又は層3とを備えるデバイス2によりエアロゾルを発生させるための方法のフロー図を示している。配置ステップ200において、消耗品1又は層3は、デバイス2の電極4a、b間に配置される。また、配置ステップ200の前に、消耗品1がデバイス2のカートリッジ14から繰り出され、電極4a、bに案内されることも考えられる。押圧ステップ201において、電極4a、bは、圧力で押圧される。好ましくは、電極4a、bは、(図1aに示すように)互いに平行に配置され、2つの側面又は方向から消耗品1又は層3を囲む。供給ステップ202において、電極4a、bに電流が供給される。好ましくは、消耗品1又は層3は、2つの電極4a、b間に電流を伝導する。加熱ステップ203において、消耗品1及び/又は電極4a、bの温度が上昇し、それによって消耗品1を加熱する。吸入可能なエアロゾル9は、加熱ステップ203中に消耗品1から発生する。
【0138】
消耗品を備えるカートリッジ
図5aは、渦巻として配置される消耗品1を備えるカートリッジ14の略図を示している。好ましくは、消耗品1又は層3は、ある点(図示せず)から出て、消耗品1がその点の周りを回転するにつれて更に遠ざかる曲線の周りを通る。消耗品1は、カートリッジ14内に配置又は貯蔵されることが好ましい。カートリッジ14は、消耗品の鮮度を保つ保管箱又は別の容器であることが考えられる。カートリッジは、更に、デバイス2の電極4a、bに接続される先導チャネル17を備える。先導チャネル17がデバイス2のエアロゾルチャネル13に接続され、電極4a、bがエアロゾルチャネル13の内部に少なくとも部分的に配置されることも考えられる。しかし、カートリッジ14は、接続手段18を介して電極4a、bに着脱自在に接続されることが好ましい。これは、カートリッジ14に新しい消耗品1を補充する場合に有用であり得る。デバイス2は、更に、使用済み消耗品16のための容器15を備えることが考えられる。幾つかの実施形態において、使用済み消耗品16は、350℃までの温度で加熱されることが好ましく、使用済み消耗品16は、極めて少量の液体を備えるか、又は全く液体を備えていない。液体形成剤の量が少なすぎる場合、より高い温度、例えば350℃(たばこの燃焼に近い)が、エアロゾルを発生させるために必要とされる場合がある。十分な量の形成剤が消耗品に含まれる場合、十分なエアロゾルを気化させる温度は、例えば300℃未満に低下させることができる。使用済みの消耗品16は、新しい消耗品1がカートリッジ14から電極4a、bに送られた後に容器15内に落下することが好ましい。また、使用済みの消耗品16を保管するための他の構造をデバイス2内に配置することも考えられる。
【0139】
図5bは、双曲渦巻として配置される消耗品1を備えるカートリッジ14の略図を示している。消耗品1は、図5aに示すようにカートリッジ14内に配置されることが好ましい。好ましくは、消耗品1は、カートリッジ14内部の消耗品1のより良好な支持のために、ラッパー又は固定具(図示せず)上に巻装される。しかし、カートリッジ14内部に消耗品1又は層3を配置する多くの可能性が存在する。好ましくは、消耗品1は、デバイス2内部のカートリッジ14の長い動作可能時間を提供するよう、カートリッジ14内部に極めてコンパクトに配置される。
【0140】
消耗品は、連続したアコーディオン状の消耗品のスタック又はスタック状に配置される別々の層等の、図5a、5bの形態に代わる形態で貯蔵することができる。
【実施例
【0141】
方法
本願において、粒径は、乾式分散法を用いる粒径分析器Malvern 3000及びソフトウェアv3.62によるレーザー回折によって特定される平均直径D90を指している。しかし、粒径はまた、ふるい分け又はレーザー回折等の他の適切な方法により測定することもできる。
【0142】
消耗品の調製
導電性材料として、活性炭(EcoSorb MB3-10H、30×60メッシュ、Jacobi Carbons製)又はチャコールを用いた。チャコールは、導電性を確保し、蒸発させるべき成分を吸収することができる。結合剤として、高度に精製されたカルボキシメチルセルロース(CMC)ナトリウムを含むセルロースガム(CP KelcoからのCekol(登録商標)30000)を用いた。更なる結合剤として、ジェランガム(Roeperからのジェランガム)を用いた。グリセリンは、一般的な市販のグリセリン(99.5%)を用いた。水は通常の水道水を用いた。
【0143】
ゲル形成剤は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、1~5重量%のCMC、0.5~2重量%のジェランガム、25~75重量%のグリセリンから形成され、水で充填して(約25~75重量%)ゲル形成剤を形成した。具体的な量を以下の表に示す。
【0144】
グリセリンを最初に秤量し、温めてその粘度を低下させた。CMC粉末及びジェランガムを秤量し、両方を共に混合した。混合物を、撹拌しながら加温したグリセリンに溶解させた。水を添加することによって混合物を活性化した。直ちにゲルが形成された。チャコールを適量加え、次いでゲルと混合して練粉を形成した。
【0145】
混合物をベーキングペーパー上に広げ、熱を加えながらVogt LaboPress P200sにより必要な厚さに押圧した。なお、押圧には押出機を用いることもできる。異なる比率のゲル対チャコールを混合し、Vogt LaboPress P200sにより、150℃の押圧温度、5分間の押圧時間で、3mmの押圧厚さに押圧した。押圧する材料は練粉であったため、大きな押圧圧力はかからなかった。押圧は、0.6mm~10mmの間の厚さを有するホイルを製造し、練粉を焼成するためだけに用いられた。チャコールはCMCを通して共に粘着しており、150℃で加熱プレートを共に押圧することによって、水を迅速に蒸発させた。
【0146】
シートの形態の消耗品をベーキングペーパーから注意深く除去した。図6は、1:1.25、1:5、及び1:1.75の異なる比率のゲル対チャコールで製造された3つの消耗品を示している。
【0147】
ゲル形成剤に対する導電性材料の最適な比率を見出すために、例示的な消耗品を、以下の表1に示す最適な濃度で形成した。
【0148】
【表1】
【0149】
表1上の濃度は既に濃度の最適化の結果であり、これらの範囲外では悪影響が得られる可能性があることに留意されたい。
【0150】
従って、消耗品中のチャコールの最適量は35~60重量%であり、45重量%が最適であると特定された。それに対応して、消耗品中のゲル形成剤の最適量は40~65重量%であり、55重量%が最適であると特定された。チャコールの量が更に多く、ゲル形成剤の量が更に少ないと、付着が減少し、形成されるエアロゾルの量が減少することが見出された。更に、チャコールの量がより少なく、ゲル形成剤の量がより多い場合、即ちゲルの割合が大きすぎる場合、チャコールを接着することはもはや不可能であることが見出された。
【0151】
ジェランガムの最適量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、0.5~2.0重量%の間であることが見出された。更に、ジェランの量が多いほど、消耗品はより弾性であることが見出されたが、2.0重量%のジェランガムの濃度を超えると、有意な改善は見られなかった。0.5重量%未満の量では、消耗品が脆くなりすぎることが観察された。
【0152】
CMCの最適量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、1~5重量%の間であることが見出された。CMCの量が多いほど、消耗品はより弾性であることが観察された。しかし、5.0重量%を超える量のCMCは、もはや水に溶解しない可能性がある。0.5重量%未満の量では、チャコール粒子はもはや互いに適切に結合しないことが観察された。
【0153】
グリセリンの最適量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、25.0~75.0重量%の間であることが見出された。より多くのグリセリンを添加することによって、消耗品はより軟らかくなることが観察された。より低いグリセリン含有量では、形成されるエアロゾル又は蒸気の量が低下した。
【0154】
最適な水の量は、ゲル形成剤の総重量に基づいて、25~74.5重量%の間、好ましくは22~69.5重量%であることが見出された。水は、押圧加熱プレートの下で消耗品の膨張を制御するために用いることができる。より高い端部に向かって、膨張は改善され、より低い端部に向かって、膨張は低下した。水のほとんどはプロセス中に蒸発することに留意されたい。
【0155】
ゲル対チャコールの比率による実験
更なる一連の実験において、ゲル形成剤対チャコールの最適な比率を特定した。以下の表は、ゲル対チャコールの異なる比、並びに回収された材料の観察を示している。
【0156】
【表2】
【0157】
ゲル対チャコールの好ましい比率は、実施例6、7、及び8について、1:1、1:25:1、及び1.5:1の比で特定され、ここで消耗品は最適な挙動を有した。対応する消耗品を図6に示す。
【0158】
導電性試験
導電性試験は、試験気化器内で押圧材料を用いて実施した。
【0159】
チャコールシートの矩形部分を切断し、気化器の気化チャンバ内に載置した。シートを2つの電極間で押圧し、電力を印加して熱を発生させた。圧力は、電流が電極間を流れることができるように選択した。圧力を増加させることによって、接触抵抗に影響を及ぼすことができる。電圧をパルス化して、気化器が過熱するのを防止した。典型的な加熱電力は16~60ワットであった。電圧の印加中にエアロゾル又は蒸気が発生した。
【0160】
試験は、グリセリンの量が少ないものと多いものの2つの異なる種類のゲル形成剤、並びにゲル対チャコールの異なる比率を有する5つのセットにより実施した。
【0161】
【表3】
【0162】
1:1、1.25:1、及び1.5:1のゲル対チャコールの比率が蒸気挙動及び導電率に関して最適であったことが観察された。更に、高いチャコール含有量、即ち2:1のゲル対チャコール比では、材料はもはや導電性ではないことが観察された。更に、より高いグリセリン含有量では、材料は粘着性になる傾向があるが、高い蒸気挙動を有することが観察された。グリセリン含有量が低い場合、蒸気挙動は依然として許容可能であり、材料の粘着性は低い。
【0163】
試験では、たばこ材料を製造プロセス中に添加し、得られた消耗品を気化器内に載置した。電流を印加すると、ニコチンを含む蒸気が生成された。
【0164】
以下の表に、更なる実験を要約する。
【0165】
実施例11.0~11.4(表4.1~4.3)
表4.1は、チャコールを含む試料である実施例11.0~11.4の成分を示している。これらの試料は、いかなる風味材料も含有していない。ゲルを、示した量のグリセリン、CMC、ジェランガム、及び水と共にレシピに従って調製し、このゲルを示した混合比でチャコールと混合した。得られた材料を、示した温度及び乾燥時間で押圧した。「固体」=チャコール/「ゲル」成分の間の良好な混合比は、1/1.25~1/1.75であると特定された。
【0166】
表4.2は、示した温度で蒸発するゲルからの水に寄与することができる、乾燥後の重量損失を示している。図7において見て取ることができるように、左から右にロット1.0、1.1、1.2、1.3、及び1.4の試料を示し、表4.2において表すように、直径は増加した。表4.2はまた、乾燥後の試料の厚さも示している。表4.2は、更に、試料中の固体及びゲルの重量比、並びに試料のゲル中の成分を示している。
【0167】
表4.3は、試料中のグリセリンの量を示している。
【0168】
【表4】
【0169】
【表5】
【0170】
【表6】
【0171】
本出願人は、本出願書類に開示する全ての特徴を、これらが個別に又は組み合わせとして先行技術に照らして新規である限り、本発明の不可欠な特徴として特許請求するその権利を留保する。更に、図面において、個別に有利であり得る特徴が示されている点に留意されたい。当業者であれば、図に開示される特定の特徴は、この図の別の特徴を採用しなくても有利であり得ることを直接認識するであろう。更に、当業者であれば、1つ又は様々の図に開示された多様な特徴の組み合わせから利点が発展し得ることを認識するであろう。
【符号の説明】
【0172】
1 消耗品
2 エアロゾル発生デバイス
3 消耗品の層
3a 層の表面積
3b 層の表面の一部
4a 第1の電極
4b 第2の電極
5 風味材料/たばこ材料
6 エアロゾル形成剤
7 導電性材料
7a 導電性材料と電極との接点
8 消耗品の層の厚さ
9 エアロゾル
10 電気エネルギー
11 電極の接触面
12 マウスピース
13 エアロゾルチャネル
14 カートリッジ
15 使用済み消耗品用の容器
16 使用済み消耗品
17 先導チャネル
18 接続手段
19 電圧源
100 消耗品の成分を混合する
101 練粉又はペーストを層に押圧する
102 層を固化する
200 電極間に層/消耗品を配置する
201 層/消耗品上に電極を押圧する
202 電極に電流を供給する
203 層を加熱する
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
【図
【国際調査報告】