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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】薬物送達デバイス
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/32 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
A61M5/32 502
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554342
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 US2022019418
(87)【国際公開番号】W WO2022192311
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】63/159,335
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイビス,オースティン
(72)【発明者】
【氏名】アイラーツェン,ラーシュ
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,デイビッド・ラフマンド
(72)【発明者】
【氏名】エーレンシュレーガー,ラスムス
(72)【発明者】
【氏名】ノワク,グレゴリー・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ポダー,カスパー
(72)【発明者】
【氏名】ブレル,ディラン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD13
4C066EE06
4C066EE14
4C066FF05
4C066NN02
4C066NN04
(57)【要約】
筐体、薬物保存容器、及び着脱式キャップを含む薬物送達デバイスを提供する。筐体は筐体カム特徴及び長手方向軸を含み、且つ開口部を含んでいる。薬物保存容器は、送達状態にある間、開口部を通って少なくとも部分的に伸長すべく構成された挿入端を有する送達部材を含んでいる。着脱式キャップはキャップカム特徴を画定し、着脱式キャップが筐体に結合されていて開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、着脱式キャップが筐体に結合されていない取り外し位置とを有するように筐体と着脱可能に結合されるべく構成されている。キャップカム特徴及び筐体カム特徴は、着脱可能キャップの回転運動時に、キャップカム特徴及び/又は筐体カム特徴が着脱可能キャップを長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されている。筐体カム特徴及びキャップカム特徴は各々、筐体カム特徴及びキャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイスの使用者から視認可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物送達デバイスであって
長手方向軸及びカム特徴を画定し、且つ開口部を有する筐体と、
送達状態にある間、前記開口部を通って少なくとも部分的に伸長すべく構成された挿入端を有する送達部材を含む薬物保存容器と、
キャップカム特徴を画定し、且つ前記筐体と着脱可能に結合されるべく構成された着脱式キャップであって、前記筐体に結合されていて前記開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、前記筐体に結合されていない取り外し位置とを有する着脱式キャップを含み、
前記キャップカム特徴及び前記筐体カム特徴が、前記着脱可能キャップの回転運動時に、前記キャップカム特徴及び/又は前記筐体カム特徴が前記着脱可能キャップを前記長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されていて、
前記筐体カム特徴及び前記キャップカム特徴が各々、前記筐体カム特徴及び/又は前記キャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく前記薬物送達デバイスの使用者から視認可能である薬物送達デバイス。
【請求項2】
前記キャップカム特徴が波形を画定する、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
【請求項3】
前記波形が略正弦波である、請求項2に記載の薬物送達デバイス。
【請求項4】
前記着脱式キャップが、環状の前縁リムを画定する略円筒形の本体部分及び前記本体部分に略垂直な末端壁を含み、前記環状の前縁リムが前記波形を画定する、請求項3に記載の薬物送達デバイス。
【請求項5】
前記筐体が略円筒形の外面を画定し、前記筐体カム特徴が略円筒形の外面から逆向きに伸長する突起を含んでいる、請求項2~3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項6】
前記着脱式キャップが前記保存位置にある場合、前記突起を前記キャップカム特徴の前記波形に整列させる、請求項5に記載の薬物送達デバイス。
【請求項7】
前記着脱式キャップが保存位置にある場合、前記突起がキャップカム特徴の波形に当接する、請求項6に記載の薬物送達デバイス。
【請求項8】
前記突起が前記キャップカム特徴の波形に対応する波面を画定する、請求項7に記載の薬物送達デバイス。
【請求項9】
前記筐体が、略円筒形の外面から各々逆向きに伸長する2個の突起を含んでいる、請求項6~7のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項10】
前記筐体が、前記着脱式キャップと係合して前記着脱式キャップを前記保存位置に保持すべく構成された固定特徴を画定する、請求項1~9のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項11】
前記固定特徴が、前記薬物保存容器が前記筐体に結合されているか否かに依らず、前記着脱式キャップを前記保存位置に保持すべく構成されている、請求項10に記載の薬物送達デバイス。
【請求項12】
前記筐体カム特徴及び前記キャップカム特徴が各々、前記薬物送達デバイスの外面により画定されるか又は前記薬物送達デバイスの外面に配置されている、請求項1~11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項13】
前記筐体カム特徴及び/又は前記キャップカム特徴の少なくとも一方が、自身の視認性を向上させる態様を含んでいる、請求項1~12のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項14】
前記視認性を向上させる前記態様が明るい色を含んでいる、請求項13に記載の薬物送達デバイス。
【請求項15】
前記キャップが少なくとも1個の回転支援特徴を含んでいる、請求項1~14のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1個の回転支援特徴がフィンを含んでいる、請求項15に記載の薬物送達デバイス。
【請求項17】
薬物送達デバイスであって
長手方向軸及びカム特徴を画定し、且つ開口部を有する筐体と、
送達状態にある間、前記開口部を通って少なくとも部分的に伸長すべく構成された挿入端を有する送達部材を含む薬物保存容器と、
キャップカム特徴を画定し、且つ前記筐体と着脱可能に結合されるべく構成された着脱式キャップであって、前記筐体に結合されていて前記開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、前記筐体に結合されていない取り外し位置とを有する着脱式キャップを含み、
前記キャップカム特徴及び前記筐体カム特徴が、前記着脱可能キャップの回転運動時に、前記キャップカム特徴及び/又は前記筐体カム特徴が前記着脱可能キャップを前記長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されていて、
前記筐体カム特徴及び前記キャップカム特徴が、前記筐体カム特徴及び/又は前記キャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイスの外面により各々画定されるか又は薬物送達デバイスの外面に配置されている、薬物送達デバイス。
【請求項18】
前記キャップカム特徴が波形を画定し、
前記着脱式キャップが環状の前縁リムを画定する略円筒形の本体部分と、前記本体部分に略垂直な末端壁を含み、前記環状の前縁リムが波形を画定する、請求項17に記載の薬物送達デバイス。
【請求項19】
前記筐体が略円筒形の外面を画定し、前記筐体カム特徴が略円筒形の外面から逆向きに伸長する突起を含んでいる、請求項18に記載の薬物送達デバイス。
【請求項20】
前記着脱式キャップが前記保存位置にある場合は前記突起を前記キャップカム特徴の波形に整列させる、請求項17~19のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項21】
前記筐体カム特徴及び/又は前記キャップカム特徴の少なくとも一方が、自身の視認性を向上させる態様を含んでいる、請求項17~20のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【請求項22】
前記キャップが少なくとも1個の回転支援特徴を含んでいる、請求項17~21のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
2021年3月10日出願の米国仮特許出願第63/159,335号の優先権を主張するものであり、その全文が引用により本明細書に明示的に組み込まれている。
【0002】
本開示は、薬物送達デバイスに関し、より詳細には、患者の体内に薬物を自動的に注入するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
露出した注射針に対する一般的な嫌悪感、更には健康及び安全上の問題から、使用前に注射針又はその他の挿入部材を隠し、注射プロセスの様々な側面を自動化する薬物送達デバイスの開発に至っている。このような薬物送達デバイスは、例えば従来のシリンジを介した送達を含む従来方式の薬物送達と比較して様々な利点をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薬物送達デバイスには、様々な自動化された特徴を実装する様々な機構が組み込まれていてよい。このような特徴には、他の特徴の中でも、送達前及び/又は送達後の状態において針を自動的に覆うこと、針及び/又はカニューレを使用者の体内に自動的に挿入すること、駆動機構を自動的に起動すること、薬物送達が完了したことを使用者に自動的に示すこと等が含まれていてよい。本デバイスはまた、本デバイスが保存状態にある場合に利用される着脱式キャップ等の追加的な針被覆特徴を含んでいてよい。着脱式キャップは、使用者が手動で取り外すことができるが、最小限の強さの、及び/又は特定の方向への取り外し力を必要とする場合がある。
【0005】
また、薬物送達デバイスの全ての特徴又は機能に精通していない使用者がいる可能性がある。例えば、使用前にキャップを取り外すべきであること、又はどのようにキャップを取り外すことができるか/取り外すべきかを容易に理解できない使用者がいる可能性がある。
【0006】
本開示は、既存の薬物送達デバイス、及び着脱式キャップの取り外し特徴の有利な代替物を実装し、本明細書で述べる1個以上の課題又はニーズに対処可能な薬物送達デバイスを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、筐体、薬物保存容器、及び着脱式キャップを含む薬物送達デバイスを提供する。筐体は筐体カム特徴及び長手方向軸を含んでいてよく、且つ開口部を含んでいる。薬物保存容器は、送達状態にある間、開口部を通って少なくとも部分的に伸長すべく構成された挿入端を有する送達部材を含んでいてよい。着脱式キャップはキャップカム特徴を画定することができ、着脱式キャップが筐体に結合されていて開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、着脱式キャップが筐体に結合されていない取り外し位置とを有するように筐体と着脱可能に結合されるべく構成されている。キャップカム特徴及び筐体カム特徴は、着脱可能キャップの回転運動時にキャップカム特徴及び/又は筐体カム特徴が着脱可能キャップを長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されている。筐体カム特徴及びキャップカム特徴は各々、筐体カム特徴及び/又はキャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイスの使用者から視認可能である。
【0008】
キャップカム特徴は波形を画定することができる。着脱式キャップは、環状前縁リムを画定する略円筒形の本体部分と、本体部分に略垂直な末端壁を含んでいてよく、環状前縁リムが波形を画定する。環状前縁リムは2個の波形を画定することができる。
【0009】
筐体は、略円筒形の外面を画定することができ、筐体カム特徴は、略円筒形の外面から逆向きに伸長する突起を含んでいてよい。突起は、着脱式キャップが保存位置にある場合はキャップカム特徴の波形に整列していてよい。突起は、着脱式キャップが保存位置にある場合はキャップカム特徴の波形に当接していてよい。突起はキャップカム特徴の波形に対応する波面を画定することができる。
【0010】
筐体は、各々が略円筒形の外面から逆向きに伸長する2個の突起を含んでいてよい。筐体カム特徴及びキャップカム特徴は各々、薬物送達デバイスの外面により画定されるか又は薬物送達デバイスの外面に配置されていてよい。
【0011】
筐体カム特徴及び/又はキャップカム特徴は自身の視認性を向上させる態様を含んでいてよい。例えば、視認性を向上させる態様は明るい色を含んでいてよい。
【0012】
着脱式キャップは、フィン等の少なくとも1個の回転支援特徴を含んでいてよい。
【0013】
本開示の別の態様は、筐体、薬物保存容器、及び着脱式キャップを含む薬物送達デバイスを提供する。筐体は筐体カム特徴及び長手方向軸を含んでいてよく、且つ開口部を含んでいる。薬物保存容器は、送達状態にある間、開口部を通って少なくとも部分的に伸長すべく構成された挿入端を有する送達部材を含んでいてよい。着脱式キャップはキャップカム特徴を画定することができ、着脱式キャップが筐体に結合されていて開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、着脱式キャップが筐体に結合されていない取り外し位置とを有するように筐体と着脱可能に結合されるべく構成されている。キャップカム特徴及び筐体カム特徴は、着脱可能キャップの回転運動時にキャップカム特徴及び/又は筐体カム特徴が着脱可能キャップを長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されている。筐体カム特徴及びキャップカム特徴は各々、筐体カム特徴及び/又はキャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイスの外面により画定されるか又は外面に配置されていてよい。
【0014】
本開示に対する理解が添付の図面と合わせて以下の説明からより深まると考えられる。いくつかの図面は、他の要素をより明快に示す目的で選択された要素を省略することで簡略化されている場合がある。いくつかの図面における要素のそのような省略は、対応して記述された説明において明示的に指示されている場合を除き、例示的な複数の実施形態のいずれにおいても特定の要素の有無を示す訳ではない。また、いずれの図面も必ずしも定縮尺に描かれている訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】様々な実施形態による例示的な薬物送達デバイスであって着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの透視図である。
図2図1の薬物送達デバイスの正面図である。
図3A】着脱式キャップが取り外される途中の、図1の薬物送達デバイスの遠位部分の透視図である。
図3B】キャップを筐体から更に分離すべく着脱式キャップが図3Aよりも多く回転している、図3Aと同様の透視図である。
図4】着脱式キャップが取り外された、図1の薬物送達デバイスの遠位部分の透視図である。
図5】着脱式キャップが存在して筐体に結合している、図1の薬物送達デバイスの一部の断面図である。
図6】様々な実施形態による別の例示的な薬物送達デバイスの筐体の正面図である。
図7図6の薬物送達デバイス筐体の側面図である。
図8】筐体と着脱可能に結合すべく構成された着脱可能キャップに隣接して配置された、図6の筐体の遠位部分の透視図である。
図9】様々な実施形態による別の例示的な薬物送達デバイスにおいて着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの遠位部分の透視図である。
図10】様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスにおいて着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの遠位部分を示す透視図である。
図11】様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスにおいて着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの遠位部分を示す透視図である。
図12】様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスにおいて着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの遠位部分を示す透視図である。
図13】様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスにおいて着脱可能キャップが存在して筐体に結合しているデバイスの遠位部分を示す透視図である。
図14】様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスの着脱式キャップの遠位部分を示す透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本開示は一般に、使用者により薬物を投与すべく、又は患者が使用者である場合は薬物を自己投与すべく操作可能な薬物送達デバイスに関する。本デバイスは筐体カム特徴及び長手方向軸を有する筐体を含み、且つ開口部を含んでいる。本デバイスはまた、キャップカム特徴を有する着脱式キャップを含み、着脱式キャップが筐体に結合されていて開口部を少なくとも部分的に覆う保存位置と、着脱式キャップが筐体に結合されていない取り外し位置とを有するように筐体と着脱可能に結合されるべく構成されている。キャップカム特徴及び筐体カム特徴は、着脱可能キャップの回転運動時にキャップカム特徴及び/又は筐体カム特徴が着脱可能キャップを長手方向軸に沿って押すように回転運動を軸方向運動に変換すべく構成されている。筐体カム特徴及びキャップカム特徴は各々、筐体カム特徴及びキャップカム特徴のカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイスの使用者から視認可能である。
【0017】
図1~5に、本明細書では医薬品又は製剤とも呼ばれる場合がある薬物を送達する薬物送達デバイス10の一実施形態を複数の視点から示す。薬物は、ペプチボディ、ペプチボディ、又は抗体等の様々な生物学的物質であってよいが、これらに限定されない。薬物は、流体又は液体であってよいが、本開示は特定の状態に限定されない。
【0018】
薬物送達デバイス10の様々な実施及び構成が可能である。薬物送達デバイス10の本実施形態は一回限りの使い捨て注射器として構成されている。他の実施形態において、薬物送達デバイス10は複数回の再使用可能な注射器として構成されていてよい。薬物送達デバイス10は、患者による自己投与又は介護者或いは正規の訓練を受けた医療提供者(例:医師又は看護師)による投与のために操作可能である。図示する例示的な薬物送達デバイスは自動注射器又はペン型注射器の形式であってよく、従って薬物送達の持続時間にわたり使用者の手に保持されていてよいが、他の薬物送達デバイス及び/又は構成に適している場合がある。
【0019】
薬物送達デバイス10に含まれる様々な要素の構成は薬物送達デバイス10の動作状態に依存する場合がある。薬物送達デバイス10は、保存状態、送達前状態、送達又は投与状態、及び送達後状態を有していてよいが、状態の種類はより少なくても又はより多くてもよい。例えば、各状態はいくつかの下位状態又は段階を有していてよい。保存状態は、図1~2及び5の薬物送達デバイス10の構成に対応していてよく、送達デバイスは保存位置にある着脱式キャップを含んでいる。いくつかの実施形態において、保存状態は、薬物送達デバイス10が製造施設を出てから患者又は使用者がキャップを取り外すまでの間に存在していてよい。送達前段階は、着脱式キャップが取り外された後だが使用者によるデバイスの起動前の薬物送達デバイス10の構成に対応していてよい。これは、使用者が最初に薬物送達デバイス10を注射部位に位置合わせしている間に使用者が着脱式キャップを取り外した後であるが、投与が開始される前の時点が含まれていてよい。送達状態は、本明細書では投与とも称する薬物送達が進行している間の薬物送達デバイス10の構成に対応していてよい。送達後状態は、薬物送達が完了した後、及び/又はストッパが薬物保存容器内の投与終了位置に配置された場合の薬物送達デバイス10の構成に対応していてよい。
【0020】
図1~5に示すように、薬物送達デバイス10は、外側ケーシング又は筐体12を含んでいる。いくつかの実施形態において、筐体12は、人が片手で注射器10を把持できるようなサイズ及び寸法を有していてよい。筐体12は、円筒形等の略細長形状を有し、近位端と遠位端の間で長手方向軸Aに沿って伸長することができる。開口部14(図5)が遠位端に形成されて送達部材16の挿入端28が筐体12の外側まで伸長できるようにする。透明又は半透明の検査窓17が筐体12の壁に配置され、薬物保存容器20を含む薬物送達デバイス10の内部の要素を使用者が視認できるようする。窓17を通して薬物保存容器20を視認することにより、使用者は薬物送達が進行中及び/又は完了したことを確認することができる。着脱式キャップ19は、薬物送達デバイス10の使用前にデバイスの遠位端の開口部14を覆うことができ、いくつかの実施形態において、送達部材16の挿入端28に載置された無菌バリア21(例:剛性針シールド(RNS)、非剛性針シールド(nRNS)等)の取り外しを支援すべく構成されたグリッパ13(図5)を含んでいてよい。グリッパ13は、使用者が着脱式キャップ19を筐体12から分離する際に着脱式キャップ19と共に無菌バリア21を引っ張るべく無菌バリア21に摩擦的に又は別途機械的に係合する1個以上の内側に突出するバーブ又はアームを含んでいてよい。従って、着脱式キャップ19の取り外しは無菌バリア21を送達部材16から取り外す効果を有している。
【0021】
本デバイスは、エネルギーを貯蔵し、使用者による駆動機構の起動時点で、又は起動に応答して、当該エネルギーを放出又は出力してプランジャを駆動し、薬物保存容器20から送達部材16を通して患者の体内に薬物を送出すべく構成された駆動機構を含んでいてよい。
【0022】
図1~2に最も分かり易く示すように、一実施形態において筐体12は2個の分離され且つ相互接続された構造、すなわち薬物送達デバイス10の近位端の後端キャップ23(例:後端カバー)及び薬物送達デバイス10の長さに沿って実質的に完全に伸長して開口部14を画定する管状筐体25を含んでいてよい。追加的又は代替的に、筐体12は例えば前部及び後部を有するツーピース管状筐体のように、より少ない又はより多くの要素を含んでいてよい。管状筐体25は、中空且つ略円筒又は管状の形状を有していてよく、後端キャップ23は開放端及び閉鎖端を有する略半球形又は中空の円筒形状を有していてよい。いくつかの実施形態において、後端キャップ23及び管状筐体25、並びにその内部に配置される任意の要素が一緒に組み立てられて異なる下位アセンブリを画定することができる。代替的な複数の実施形態において、筐体12は、後端キャップ及び管状筐体が単一の要素に一体化された単一のモノリシック構造により画定されるようなワンピース構成であってよい。
【0023】
薬物保存容器20は、筐体12の内部空間内に配置され、且つ薬物を収容すべく構成されている。薬物保存容器20は、例えば製造業者により予め充填されて、薬物保存容器20が薬物送達デバイス10の残りの部分と組み合わされる場所へ出荷されていてよい。例えば、薬物22は、予め充填されたシリンジ、又は予め充填されたシリンジを含む自動注射器等、複数の使用ケースで患者の体内に送達及び/又は注入されていてよい。いずれの場合も同種又は類似のシリンジ要素を利用することにより、上述のステップの少なくともいくつか、例えば充填、ラベル付け、包装、出荷、及び送達等を2個の異なる使用例で効率化又は簡略化することができる。別の例として、複数のユースケースが同種のシリンジ要素の一部又は全部を利用する場合、複数のユースケースの少なくとも一つについて当該薬物のマーケティング及び/又は流通に関する規制経路の一部が効率化及び/又は簡略化される可能性がある。
【0024】
いくつかの実施形態において、薬物保存容器20の貯槽に含まれる薬物22の体積は、1mLに等しい、又は約(例:±10%)1mLに等しい、或いは2.5mLに等しい、若しくは約(例:±10%)2.5mLに等しい、又は3mLに等しい、或いは約(例:±10%)3mLに等しい、若しくは約(例:±10%)1mL以下、又は約(例:±10%)2mL以下、或いは約(例:±10%)3mL以下、若しくは約(例:±10%)4mL以下、又は約(例:±10%)5mL以下、或いは約(例:±10%)10mL以下、若しくは約(例:±10%)1~10mLの範囲内、或いは約(例:±10%)1~5mLの範囲内、若しくは約(例:±10%)1~4mLの範囲内、又は約(例:±10%)1~3mLの範囲内、或いは約(例:±10%)1~2.5mLの範囲内に含まれる。
【0025】
送達部材16は、薬物保存容器20の貯槽と流体連通すべく接続されているか又は接続されるべく動作可能である。送達部材16の遠位端は送達部材16の挿入端28を画定することができる。挿入端28は、送達部材16の挿入中に挿入端28が患者の皮膚5及び皮下組織を突き刺すことを可能にする他の尖った形状の鋭利な先端部を含んでいてよい。送達部材16は中空且つ内部通路を有していてよい。挿入端28に1個以上の開口部が形成されて薬物が送達部材16から患者の体内に流出できるようにしてよい。
【0026】
一実施形態において、薬物保存容器20は、予め充填されたシリンジであって、送達部材16用の杭状の中空金属針を有している。ここで、針は薬物保存容器20の壁に対して固定されていてよく、薬物保存容器20の貯槽と永久的に流体連通していてよい。他の実施形態において、針は、ルアーロック又は他の適当な接続を介して薬物保存容器20に結合されていてよい。更に他の複数の実施形態において、薬物保存容器20は針無しカートリッジであってよく、従って最初は送達部材16と流体連通していなくてよい。このような実施形態において、薬物保存容器20は、薬物送達デバイス10の操作中に、送達部材16の近位端が薬物保存容器20の開口部を覆う隔壁を貫通することにより薬物保存容器20の貯槽と送達部材16の間で流体連通を確立すべく送達部材16の近位端に向かって、又は逆向きに移動することができる。
【0027】
薬物保存容器20は、遠位端20a及び近位端(図示せず)を有する本体部分を含んでいてよい。薬物保存容器20は、薬物保存容器20が筐体12内に設置されたならば筐体12に相対的に移動しないように筐体12に対して固定されていてよい。このように、送達部材16の挿入端28は、送達前、送達、及び送達後の各状態において、筐体12の開口部14を通って引き続き伸長する。例えば、図2に示すように、送達部材16は、開口部14を画定する筐体12の遠位端を越えて伸長する。しかし、図2に示す保存構成等のいくつかの構成において、送達部材16は、無菌バリア21及び送達部材16を取り囲んで意図しない、又は尚早な針刺しから保護するか又は針刺しの可能性を低減する保護部材32により被覆/保護されている。
【0028】
本デバイスはまた、プランジャの動作中の薬物保存容器20の遠位側移動を防止する等により薬物保存容器20を筐体12に対して固定すべく構成された容器ホルダー33を含んでいてよい。容器ホルダー33は、薬物保存容器20の肩部の円弧形状に実質的に合致する円弧状の傾斜面33aを各々が含む複数のフランジ33cを含んでいてよい。より具体的な例として、薬物保存容器20が容器ホルダー33内に挿入されたとき、フランジ33c同士が協働して肩部を支持し、薬物保存容器20の遠位方向への移動を制限する。筐体12は、各々が容器ホルダー33の各々のフランジ33cを受容する複数のロックスロット12cを含んでいて各要素12、33間の相対的な移動を防止及び/又は制限することができる。その結果、完全に組み立てられた際に保存容器20、容器ホルダー33、及び筐体12は全て互いに対して実質的又は完全に固定されている。
【0029】
本デバイスはまた、注射状態又は注射後状態等の特定の状態に達したならば保護部材32を伸長位置にロックすべく構成されたロックリング40を含んでいてよい。図5に示すロックリング40は、中央に配置されて長手方向軸Aの回りを回転する。いくつかの実施形態において、ロックリングバイアス部材51は、圧縮バネ(例:らせん圧縮バネ)を含んでいてよい。ロックリング40は、保護部材32の移動に対する初期抵抗を与える役割も果たすことができる。例えば、初期抵抗は、ハーネスを利用することにより、又は別途慣性力を利用することにより、患者の体内への送達部材16の挿入を容易にすべく構成されていてよい。換言すれば、ロックリング40及び/又は他の要素は、保護部材32の移動に対する初期抵抗を与えて使用者が込めた力を増強することができる。
【0030】
例示的な薬物送達デバイスの操作に関するこれら及び他の態様は、2020年9月29日出願の米国特許出願第17/035,851号により詳細に論じられており、その全文が引用により組み込まれている。
【0031】
上述のように、着脱式キャップ19は、着脱式キャップ19が筐体12に結合される保存位置(図1、2、5)と、着脱式キャップ19が筐体12から取り外されて筐体12に結合されていない取り外し位置(図4)を有していてよい。また上述のように、デバイス10は、着脱式キャップが筐体12から取り外された際に送達部材16から取り外される無菌バリア21を含んでいてよい。無菌バリア21は、送達部材16の無菌性を維持するため、及び/又は薬物保存容器20への空気の侵入を防止するために、薬物保存容器20と比較的ぴったり、又は比較的高い摩擦で嵌合させることができる。例えば、蒸発した薬物の汚染及び/又は目詰まりの可能性を低減すべく、薬物保存容器及び/又は送達部材16に空気が流入する可能性を防止又は低減することが望ましい場合がある。追加的又は代替的に、不注意による針刺しの可能性を防止又は低減すべく無菌バリア21と薬物保存容器20を比較的ぴったり又は比較的高い摩擦で嵌合させることが望ましい場合がある。これら又は他の理由により、着脱式キャップ19と筐体12を比較的ぴったり、又は比較的高い摩擦で嵌合させることも同様に、又は代替的に望ましい場合がある。無菌バリア21及び着脱式キャップ19はまた、他の適当な特徴、例えば結合タブ/スロット接続、穴あきシール等の破断可能接続、ねじ接続、又は各要素間の比較的確実だが着脱可能な接続を実現する他の特徴を介して各要素(例:薬物保存容器20及び筐体12)に結合されていてよい。
【0032】
これらの結合力、特徴、及び/又は他の要因の結果として、一部のデバイス使用者は着脱式キャップ19の取り外しが困難又は不快に感じられる場合がある。一例として、一部のデバイス使用者は、(軸Aに沿った)軸方向力だけでキャップ19を取り外すことが困難な場合がある。換言すれば、一部のデバイス使用者は、キャップ19を筐体12から引き離す/引き抜くことが困難な場合がある。図1~5に示すキャップ19は、使用者がキャップ19を取り外す際にキャップの表面を握り易くする複数のリブを含んでいる。
【0033】
図1~5に示すデバイス10はまた、着脱式キャップ19の回転運動時に、着脱式キャップ19が筐体12から逆向きに押されることによりキャップ19の取り外しが可能及び/又は容易になるように回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体12は筐体カム特徴12a及びキャップカム特徴19cを含んでいる。より具体的な例として、軸方向の力/移動のみ(例:「直線引張力」)を介して筐体12からキャップ19を取り外すのに使用者は45ニュートン以下、約40~45ニュートン、約35~40ニュートン、約30~35ニュートン、約25~30ニュートン、約20~25ニュートン、約15~20ニュートン、約10~15ニュートン、約5~10ニュートン、又は約5ニュートン未満を発揮することを求められる場合がある。図1~5に示すデバイス10では、キャップ19を取り外すには、約10~15ニュートンの直引張力が必要である。
【0034】
図1~5に示すキャップカム特徴19cは円弧状表面等の波形を画定する。より具体的な例として、図示する着脱式キャップ19は、略円筒形の本体部分19dと、キャップ19の遠位端で本体部分19dに略垂直な末端壁19eを含んでいる。本体部分19dはキャップ19の近位端で略環状の前縁リム19fを画定する。前縁リム19fは、波形のキャップカム特徴19cを画定する。更により具体的な例として、図示する前縁リム19fは、2個の波形カム面19cと、波形カム面19cの間で伸長する2個の比較的平坦な面19c’を画定する。換言すれば、2個の波形カム面19cと2個の比較的平坦な面19c’が協働して前縁リム19fを画定する。代替的に、前縁リム19fは、連続正弦波等の連続的な波形又は別の連続的な波形を画定することができる。本出願の目的のため、「連続的」という用語は、波形が波形の面と平坦面を交互に繰り返すのではなく、前縁エッジの全周にわたり続くことを意味するものと解釈すべきである。
【0035】
図1~5に示す筐体カム特徴12aは、筐体12の外面25から逆向きに伸長する円弧状の突起等の波形を画定する。より具体的な例として、筐体カム特徴12aは、「スマイル」又は「三日月」の形状に似ていなくもない形状を有する突起である。更により具体的な例として、図示する筐体12は、2個の波形のカム特徴12aを画定する。
【0036】
着脱式キャップ19が図1、2、5に示す保存位置19aにある場合、キャップカム特徴19cは筐体カム特徴12aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴12a、19cは、各表面12a、19cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ19が筐体12に対して(時計回り又は反時計回りに)回転した際に筐体カム特徴12a、19cは互いに相対的に回転して着脱式キャップ19を軸Aに沿って筐体12から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴12a、19cは回転運動を軸方向の運動に変換してキャップ19を取り外すか又は取り外しを支援する。より具体的な例として、図3Aは、着脱式キャップ19が筐体12に相対的に回転したことにより着脱式キャップ19を遠位方向に、且つ筐体12から逆向きに押した後のデバイス10の遠位部分を示す。図3Aに示す回転は、比較的僅かな回転(軸Aの回りに5~10度)であるが、一方で着脱式キャップ19と筐体12との、他方で無菌バリア21と薬物保存容器20との少なくとも初期の結合力に打ち勝つのに充分であり得る。その結果、たとえ比較的僅かな回転であってもキャップ19の取り外しを可能及び/又は容易にすることができる。図3Bに、着脱式キャップ19がより大きく回転されたことにより着脱式キャップ19を遠位方向に且つ筐体12から逆向きにおした後のデバイス10の遠位部分を示す。図3Bに示す回転は、図3Aに示す回転よりも大きい回転(軸Aをの回りに10~20度)であり、一方で着脱式キャップ19と筐体12を、他方で無菌バリア21と薬物保存容器20を分離するのに充分であってよい。例えば、図3Bにおいて、キャップ19は、保護部材32がキャップ19と筐体12の間で視認可能なように充分に回転されている。
【0037】
上述のように、デバイス10は、キャップ19を図1に示す保存位置から図4に示す取り外し位置まで移動させるために、約10~15ニュートンの直引張力を必要とする。対照的に、キャップを図1に示す保存位置から図3に示す部分的に取り外した位置まで移動させるのに必要な回転力(例:「回転取り外し力」)は約5ニュートン未満である。別の例として、回転取り外し力は、約10ニュートン未満、約8ニュートン未満、約6ニュートン未満、約4ニュートン未満、約3ニュートン未満、約2ニュートン未満、約1.5ニュートン未満、約1ニュートン未満、約0.5ニュートン以下、約0.5ニュートンであってよい。図1~5に示すデバイス10ではキャップ19を取り外すのに約0.5ニュートンの回転取り外し力が必要である。
【0038】
本デバイスはまた、筐体カム特徴12aのカム機能及び/又はキャップカム特徴19cのカム機能を信号通知する特徴を含んでいてよい。一例として、筐体カム特徴12a及び/又はキャップカム特徴19cは、カム特徴12a、19cのカム機能を信号通知すべく使用者から視認可能であってよい。より具体的な例として、着脱式キャップ19を取り外すことができる/取り外すべきであること、及び/又は着脱式キャップ19を回転させることができる/回転すべきであることを容易には理解できない使用者がいる可能性がある。例えば、薬物送達デバイスの全ての特徴又は機能に馴染みがない使用者がいる可能性がある。より具体的な例として、キャップを使用前に取り外すべきであること、又はキャップをどのように取り外すか/取り外すべきであるかを容易に理解できない使用者がいる可能性がある。デバイスには典型的に使用説明書(「IFU」)が含まれるが、視認可能なカム特徴はIFUを補強し、及び/又は終端キャップ19の上或いは近傍で視覚的信号を使用者に与えることができる。その結果、カム特徴の視認性により、使い易さを向上させ、使用者の間違いを減らし、デバイスに対する使用者の快適さを向上させ、使用者からの苦情を減らし、全体的なデバイスのコンプライアンス及び使用者体験を向上させることができる。
【0039】
カム特徴12a、19cの一方又は両方は、視認性を向上させる追加的な態様を含んでいてよい。例えば、カム特徴12a、19cの一方又は両方は、明るく着色されていても、強調されていても、又は周囲の特徴とは異なる色であってもよい。別の例として、着脱式キャップ19は半透明又は透明であって筐体は不透明な色を有していてよい。このような実施形態において、保護部材は、半透明又は透明な着脱可能キャップを透かして視認できるように黄色又は緑色等の明るい色であってよい。更に別の例として、カム特徴12a、19cの一方又は両方は、矢印その他の記号、単語、又は他の標識等、使用者に着脱式キャップを回転させるよう奨励又は指示する標識を含んでいてよい。別の例として、筐体12は、白色等の明るい色であって、筐体カム特徴12aは筐体12及びキャップ19の残りの部分から目立つ色(黄色、明るい緑色、又は明るいオレンジ色等)であってよい。
【0040】
追加的又は代替的な例として、カム特徴12a、19cの一方又は両方は、特徴12a、19cのカム機能を信号通知すべく薬物送達デバイス10の外面25により画定されるか又は外面25に配置されていてよい。別の例として、カム特徴12a、19cの一方又は両方は、矢印その他の記号、単語、又は他の標識等、使用者に着脱式キャップを回転させるよう促すか又は指示する標識を含んでいてよい。別の例として、カム特徴の一方が配色により区別されてよい。追加的又は代替的に、カム特徴12a、19cは、特徴の回転カム機能を示すのに役立つように視覚的に同心及び/又は互いに近接していてよい。
【0041】
筐体カム特徴及びキャップカム特徴のカム機能を信号通知する特徴は、デバイスに内蔵されているか又は別途使用者から視認できないカム特徴と比較して有利であるか又はより望ましい場合がある。例えば、カム特徴が視認できなければ使用者はカム特徴を容易に視認又は理解できない場合がある。
【0042】
上述のように、カム特徴12a、19cの設計は、力の程度を当該特徴が特徴12a、19cのカム機能に信号通知する回転取り外し力、回転時にキャップが移動する長手方向の距離(例:「キャップリフト」)、及び/又は他の態様等、キャップ取り外しの様々な態様に影響を及ぼす場合がある。例えば、カム特徴12a、19cの摩擦係数及び/又はカム角が回転取り外し力に影響を及ぼす場合がある。より具体的な例として、図1~5に示すカム特徴12a、19cの摩擦係数は約0.25であってよい。別の例として、カム特徴12a、19cの摩擦係数は約0.15~0.35、約0.15~0.5、約0.15~0.65、又は約0.05~0.75であってよい。摩擦係数は、カム形状を構成する材料、表面粗さ、及び/又は表面仕上げにより影響を受ける場合がある。回転取り外し力を最小にするために、デバイスに用いる所望の材料の摩擦係数を最小化することが望ましい場合がある。
【0043】
図1~5に示すカム角19m(例:カム特徴12a、19c間の接点におけるキャップカム特徴19cの接線19nの傾き)は約30度であってよい。別の例として、カム角19mは、約25度~35度、約20度~40度、約15度~45度、約10度~50度、又は約5度~55度であってよい。一般に、カム角が大きいほどキャップリフトが大きくなって回転取り外し力が大きくなる可能性がある。逆に、カム角が低いほどキャップリフトが小さくなって回転取り外し力が小さくなる。従って、望ましいキャップリフト、キャップ回転、回転取り外し力が得られるカム角を選択することが有利な場合がある。例えば、図1~5に示すキャップ19を90度回転させることで約5mmのキャップリフト及び0.5Nmの回転取り外し力が生じる可能性がある。別の例として、キャップ19を90度回転させることで約4~6mmのキャップリフト及び約0.35Nm~0.65Nmの回転取り外し力と、約5~7mmのキャップリフト及び約0.25Nm~0.75Nmの回転取り外し力と、約3~8mmのキャップリフト及び約0.15Nm~0.85Nmの回転取り外し力、又は約3~8mmのキャップリフト及び約1Nm未満の回転取り外し力が生じる可能性がある。
【0044】
カム角は、キャップの回転の異なる点で変化し得る。例えば、図3Bに示すカム角は図3Aに示すカム角と異なっていてよい。例えば、キャップカム特徴19cの接線の傾きは、例えばキャップカム特徴19cが正弦波形状を有する場合のようにキャップカム特徴19cに沿った異なる点で変化し得る。変化するカム角はデバイスに変化する力プロファイルを与えるために望ましい場合がある。例えば、無菌バリアが未だに無傷である場合の初期回転取り外し力を最小にすべく、波の谷(例:低い点)でより低いカム角を有することが望ましい場合がある。キャップカム特徴19cは次いで、キャップを筐体から分離するのに充分なキャップリフトを提供すべく波の中点でより高いカム角を有していてよい。逆に、無菌バリアを取り外しするために筐体からキャップを最初に素早く分離するために、波の谷においてより高いカム角を有することが望ましい場合がある。キャップカム特徴19cは次いで、波の中点でより低いカム角を有することにより低い回転取り外し力を有し、キャップが筐体から分離されたことを使用者に示すことができる。
【0045】
図6~8に、様々な実施形態による別の例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図6~7は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるべく他の要素に結合されてよい筐体112を示している。筐体112は、覗き窓117、筐体外面125、及び筐体カム特徴112a等、図1~5に示す筐体12と同じ特徴の多くを含んでいる。しかし、筐体カム特徴112aは図1~5に示す筐体カム特徴12aよりも小さい曲率を有している。上述のように、カム付け特徴は所望の特性及び属性に応じて異なる形状及びサイズを有していてよい。
【0046】
また、筐体112は、着脱式キャップ119を筐体112に固定し易くする固定特徴112bを含んでいる。より具体的な例として、固定特徴112bは、キャップに形成された固定タブを受容するための窪み又はスロットを含んでいる。図8に、筐体112と着脱可能に結合されるべく構成された着脱式キャップ119に隣接して配置された筐体112の遠位部分を示す。例示目的で、図8は、機能するデバイスの要素の全てを示しておらず、筐体112及び着脱式キャップ119だけを示している。キャップ119は、着脱式キャップ119を筐体112に固定し易くするために窪み112b内に嵌合すべく構成された固定タブ119gを含んでいる。固定特徴112b、119gは、不注意によるキャップの取り外し/除去を防止するのに役立つ。
【0047】
固定特徴112bは、着脱式キャップ119を保存位置に保持するために固定タブ119gと係合すべく構成されていてよい。例えば、固定タブ119gは、固定タブ119gを固定特徴112bから(又はその逆)取り外すのにベースライン取り外し力を必要とするスナップフィット接続で固定特徴112bを受容することができる。より具体的な例として、固定タブ119gは、固定タブ119gを固定用特徴112bから(又はその逆)取り外すために5Nの取り外し力を必要とするサイズ、形状、剛性、及び表面摩擦特性を有していてよい。代替的に、取り外し力は約4~6N、約3~7N、約2~8N、約1~9N、約0~10N、又は別の適当な値又は範囲であってよい。
【0048】
追加的又は代替的な例として、固定特徴112bは、薬物保存容器が筐体内に配置されているか否か及び/又は薬物保存容器が薬物を送達可能な位置で筐体に結合されているか否かに依らず着脱式キャップ119を保存位置に保持することができる。例えば、組立段階において図5に示すように薬物保存容器が未だ筐体内に配置されていないか又は薬物保存容器が筐体内に配置されているが未だ筐体に相対的な最終位置に存在しない場合に着脱式キャップ119が筐体と固定可能であることが望ましい場合がある。この目的のため、固定特徴112b、119gは、無菌バリア21又は(例えばデバイスの最終組立前に)着脱式キャップと薬物保存容器を結合させる他の複数の要素の影響又は支援無しに着脱式キャップ119を筐体112と固定すべく構成されていてよい。
【0049】
固定特徴112b、119gは、着脱式キャップ119上の突起と筐体112上の受容スロット又は他の任意の適当な特徴等が交替する適当な構成を有していてよい。固定特徴112b、119gはまた、曲線、螺旋形状、又は円形ボタン的形状等、任意の適当な形状を有していてよい。固定特徴の形状、サイズ、及び他の態様により回転運動等、特定の方向又は種類の運動に際してキャップの取り外しを容易にすることができる。例えば、図6~8に示す固定特徴は、着脱式キャップ119が回転した際に分離を促進すべく略水平(例えば軸Aに略垂直)である。固定特徴112b、119gのサイズ及び形状は、カム特徴112a、119cのサイズ及び形状と合わせて設計されていてよい。例えば、カム特徴112a、119cは、固定特徴112b、119gが分離されるまで相対的な並進運動を最小化しながら筐体とキャップとの相対的な回転運動を促進すべく比較的平坦な底部/谷部を有していてよい。換言すれば、固定特徴112b、119gは、キャップが筐体から逆向きに軸方向に並進する前に互いに回転して切り離し/分離される。この目的のため、固定特徴112b、119gは、使用者にとって引き摺り抵抗及び/又は弾ける/折れる感覚よりも滑らかな動きで分離される。この構成はまた、キャップを筐体に固定するのに充分な並進取り外し力を提供しながら、回転取り外し力に対する影響が比較的小さいか又は無視できる。換言すれば、固定特徴112b、119gは、「スタック」取り外し力を防止又は最小化することができる。
【0050】
筐体112及び着脱式キャップ119は、着脱式キャップ119の回転運動時に着脱式キャップ119が筐体112から逆向きに押されることによりキャップ119の取り外しを可能及び/又は容易にすべく回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体112は筐体カム特徴112aを含み、着脱式キャップ119はキャップカム特徴119cを含んでいる。
【0051】
キャップカム特徴119cは円弧状表面等の波形を画定する。より具体的な例として、図示する着脱式キャップ119は、略円筒形の本体部分119dと、キャップ119の遠位端で本体部分119dに略垂直な末端壁119eを含んでいる。本体部分119dは、キャップ119の近位端で略環状の前縁リム119fを画定する。前縁リム119fは、波形のキャップカム特徴119cを画定する。更により具体的な例として、図示する前縁リム119fは2個の波形カム面119cを画定する。
【0052】
筐体カム特徴112aは、筐体112の外面から逆向きに伸長する円弧状の突起等の波形を画定する。より具体的な例として、筐体カム特徴112aは、僅かに上を向いた口の形状に似ていなくない形状を有する突起である。更により具体的な例として、図示する筐体112は2個の波状のカム特徴112aを画定する。
【0053】
着脱式キャップ119が保存位置119aにある場合、キャップカム特徴119cは筐体カム特徴112aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴112a、119cは、各表面112a、119cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ119が筐体112に対して(時計回り又は反時計回りに)回転した際の筐体カム特徴112a、119cは互いに相対的に回転して着脱式キャップ119を軸Aに沿って筐体112から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴112a、119cは、回転運動を軸方向運動に変換してキャップ119を取り外すか又は取り外しを支援する。図1~5に示すデバイスと同様に、着脱式キャップ119の比較的僅かな回転でさえキャップ119の取り外しを可能及び/又は容易にすることができる。図6~8に示す要素は、図1~5に示す要素と同様の直引張力及び回転取り外し力をもたらす可能性がある。より具体的な例として、軸方向の力/移動のみ(直引張力)を介して筐体112からキャップ119を取り外すために、使用者は45ニュートン以下、約40ニュートン~45ニュートン、約35ニュートン~40ニュートン、約30ニュートン~35ニュートン、約25ニュートン~30ニュートン、約20ニュートン~25ニュートン、約15ニュートン~20ニュートン、約10ニュートン~15ニュートン、約5ニュートン~10ニュートン、又は約5ニュートン未満を発揮することを求められる場合がある。図6~8に示すデバイスにおいて、キャップ119を取り外すのに約10~15ニュートンの直引張力が必要である。比較すると、図6~8のキャップを取り外すのに必要な回転力は、約10ニュートン未満、約8ニュートン未満、約6ニュートン未満、約4ニュートン未満、約3ニュートン未満、約2ニュートン未満、約1.5ニュートン未満、約1ニュートン未満、約0.5ニュートン未満、約0.5ニュートンであってよい。図6~8に示す要素では、キャップ119を取り外すのに約0.5ニュートンの回転取り外し力が必要である。
【0054】
図1~5と同様に、本デバイスはまた、筐体カム特徴112aのカム機能及び/又はキャップカム特徴119cのカム機能を信号通知する特徴を含んでいてよい。例えば、カム特徴112a、119cの一方又は両方は、視認性を向上させる追加的な態様を含んでいてよい。追加的又は代替的な例として、カム特徴112a、119cの一方又は両方は、特徴112a、119cのカム機能を信号通知すべく、デバイスの外面125により画定されるか又はデバイスの外面125に配置されていてよい。別の例として、カム特徴112a、119cの一方又は両方が、着脱式キャップを回転させることを使用者に促すか又は指示する標識を含んでいてよい。
【0055】
図9に、様々な実施形態による別の例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図9は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるべく互いに結合されてよい筐体212及び着脱式キャップ219を示している。筐体212は、覗き窓217、筐体外面225、及び筐体カム特徴212a等、図1~5に示す筐体12と同じ特徴の多くを含んでいる。
【0056】
筐体212及びエンドキャップ219は、着脱式キャップ219の回転運動時に着脱式キャップ219が筐体212から逆向きに押されることによりキャップ219の取り外しが可能及び/又は容易になるように回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体212は筐体カム特徴212aを含み、着脱式キャップ219はキャップカム特徴219cを含んでいる。
【0057】
キャップカム特徴219cは、円弧状表面等の波形を画定する。より具体的な例として、図示する着脱式キャップ219は、略円筒形の本体部分219dと、キャップ219の遠位端で本体部分219dに略垂直な末端壁219eを含んでいる。本体部分219dは、キャップ219の近位端で略環状の前縁リム219fを画定する。前縁リム219fは、波形のキャップカム特徴219cを画定する。更により具体的な例として、図示する前縁リム219fは、2個の波形カム面219cを画定する。
【0058】
筐体カム特徴212aは、筐体212の外面から逆向きに伸長する円弧状の突起等の波形を画定する。より具体的な例として、筐体カム特徴212aは、スマイル又は三日月の形状に似ていなくもない形状を有する突起である。更により具体的な例として、図示する筐体212は、2個の波形のカム特徴212aを画定する。
【0059】
着脱式キャップ219が保存位置219aにある場合、キャップカム特徴219cは筐体カム特徴212aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴212a、219cは、各表面212a、219cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ219が筐体212に対して(時計回り又は反時計回りに)回転すると、筐体カム特徴212a、219cは互いに相対的に回転し、着脱式キャップ219を軸Aに沿って筐体212から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴212a、219cは、回転運動を軸方向運動に変換して、キャップ219を取り外すか又は取り外しを支援する。図1~5に示すデバイスと同様に、着脱式キャップ219の比較的僅かな回転でさえ、キャップ219の取り外しを容易にし、及び/又は容易にする可能性がある。図9に示す要素は、図1~5に示すものと同様の直線的な引き抜き力及び回転的な取り外し力をもたらす可能性がある。より具体的な例として、キャップ219を筐体212から軸方向の力/移動のみ(直引張力)を介して取り外すために、使用者は45ニュートン未満、約40~45ニュートン、約35~40ニュートン、約30~35ニュートン、約25~30ニュートン、約20~25ニュートン、約15~20ニュートン、約10~15ニュートン、約5~10ニュートン、又は約5ニュートン未満を発揮することを求められる場合がある。図9に示すデバイスでは、キャップ219を取り外すのに約10~15ニュートンの直引張力が必要である。比較すると、図9からキャップを取り外すのに必要な回転力は、約10ニュートン未満、約8ニュートン未満、約6ニュートン未満、約4ニュートン未満、約3ニュートン未満、約2ニュートン未満、約1.5ニュートン未満、約1ニュートン未満、約0.5ニュートン未満、約0.5ニュートン未満であってよい。図9に示す部品では、キャップ219を取り外すのに約0.5ニュートンの回転取り外し力が必要である。
【0060】
図9に示すキャップ219はまた、使用者の把持性を高め、及び/又は使用者がキャップ219に加えられるトルクを高めるフィン219h、219j等の回転支援特徴も含んでいてよい。図9に示すフィン219h、219jはまた、使用者の手又は指に人間工学的に適合する形状、サイズ、及び間隔を有していてよい。例えば、フィン219jは使用者の親指にフィットし、フィン219hは使用者の人差し指及び/又は中指にフィットしていてよい。これらのフィンはまた、フィンの破損又は撓みを防止するのに充分なフィンの厚さ、及びキャップの長手方向軸回りに望ましいモーメントアームを生成するのに充分なフィンの高さ等、キャップ219に望ましい量のトルクを加えるのに適したサイズを有していてよい。
【0061】
図9に示すキャップ219はまた、使用者がキャップ219に長手方向の力を加えるための使用者の把持性を高めるリブ219k等の把持支援特徴を含んでいてよい。図9に示すリブ219kはまた、使用者の手又は指に人間工学的に適合する形状、サイズ、及び間隔を有していてよい。例えば、リブ219kは、使用者の親指と人差し指にフィットすることができる。リブ219kはまた、キャップ219に望ましい量の軸方向の力を加えるのに適したサイズ、例えば、フィンの破損又は反りを防止するのに充分なリブの厚さ、及びキャップをリブの終端方向に下方に引っ張るべきであることを使用者に信号通知するためのリブの向き(僅かに凹面)を有していてよい。
【0062】
図1~8と同様に、本デバイスはまた、筐体カム特徴212aのカム機能及び/又はキャップカム特徴219cのカム機能を信号通知する特徴を含んでいてよい。例えば、カム特徴212a、219cの一方又は両方が視認性を向上させる追加的な態様を含んでいてよい。追加的又は代替的な例として、カム特徴212a、219cの一方又は両方が、特徴212a、219cのカム機能を信号通知すべく、デバイスの外面225により画定されるか又はデバイスの外面225に配置されていてよい。別の例として、カム特徴212a、219cの一方又は両方が、着脱式キャップを回転させることを使用者に促すか又は指示する標識を含んでいてよい。
【0063】
図10に、様々な実施形態による追加的な例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図10は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるために互いに結合されていてよい筐体312及びエンドキャップ319を有するデバイス310の遠位部分を示している。図10のデバイス310は、視野窓、筐体外面、及び筐体カム特徴312a等、図1~5に示すデバイスと同じ特徴の多くを含んでいる。エンドキャップ319cは、着脱式キャップ319の回転運動時に、着脱式キャップ319が筐体312から逆向きに押されることによりキャップ319の取り外しが可能及び/又は容易になるように、回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体312は筐体カム特徴312aを含み、着脱可能キャップ319はキャップカム特徴319cを含んでいる。図10に示すキャップカム特徴は一般に波形であり、筐体カム特徴312aは円形又は丸みを帯びた突起である。着脱式キャップ319が保存位置319aにある場合、キャップカム特徴319cは筐体カム特徴312aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴312a、319cは、各表面312a、319cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ319が筐体312に対して(時計回り又は反時計回りに)回転すると、筐体カム特徴312a、319cは互いに相対的に回転し、着脱式キャップ319を軸Aに沿って筐体312から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴312a、319cは、回転運動を軸方向運動に変換して、キャップ319を取り外すか又は取り外しを支援する。
【0064】
図11に、様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図11は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるために互いに結合されていてよい筐体412及びエンドキャップ419を有するデバイス410の遠位部分を示している。図11のデバイス410は、視野窓、筐体外面、及び筐体カム特徴412a等、図1~5に示すデバイスと同じ特徴の多くを含んでいる。エンドキャップ419cは、着脱式キャップ419の回転運動時に、着脱式キャップ419が筐体412から逆向きに押されることによりキャップ419の取り外しが可能及び/又は容易になるように、回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体412は筐体カム特徴412aを含み、着脱可能キャップ419はキャップカム特徴419cを含んでいる。図11に示すキャップカム特徴は略三角形状であり、筐体カム特徴412aは三角形状又は菱形状の突起である。着脱式キャップ419が保存位置419aにある場合、キャップカム特徴419cは筐体カム特徴412aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴412a、419cは、各表面412a、419cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ419が筐体412に対して(時計回り又は反時計回りに)回転すると、筐体カム特徴412a、419cは互いに相対的に回転し、着脱式キャップ419を軸Aに沿って筐体412から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴412a、419cは、回転運動を軸方向運動に変換して、キャップ419を取り外すか又は取り外しを支援する。
【0065】
図12に、様々な実施形態による更に別の例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図12は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるために互いに結合されていてよい筐体512及びエンドキャップ519を有するデバイス510の遠位部分を示している。図12のデバイス510は、覗き窓、筐体外面、及び筐体カム特徴512a等、図1~5に示すデバイスと同じ特徴の多くを含んでいる。エンドキャップ519cは、着脱式キャップ519の回転運動時に、着脱式キャップ519が筐体512から逆向きに押されることによりキャップ519の取り外しが可能及び/又は容易になるように、回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体512は筐体カム特徴512aを含み、着脱可能キャップ519はキャップカム特徴519cを含んでいる。図12に示すキャップカム特徴は一般に波形、すなわち、キャップの円周の回りに伸長する連続的又は半連続波形である。筐体カム特徴512aは、略波形、すなわち、キャップの円周の回りに伸長する連続的又は半連続波形である。着脱式キャップ519が保存位置519aにある場合、キャップカム特徴519cは筐体カム特徴512aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴512a、519cは、各表面512a、519cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ519が筐体512に対して(時計回り又は反時計回りに)回転すると、筐体カム特徴512a、519cは互いに相対的に回転し、着脱式キャップ519を軸Aに沿って筐体512から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴512a、519cは、回転運動を軸方向運動に変換して、キャップ519を取り外すか又は取り外しを支援する。
【0066】
図13に、様々な実施形態によるまた別の例示的な薬物送達デバイスの要素を示す。例えば、図13は、図1~5に示すようなデバイスを組み立てるために互いに結合されていてよい筐体612及びエンドキャップ619を有するデバイス610の遠位部分を示している。図13のデバイス610は、例えば、覗き窓、筐体外面、及び筐体カム特徴612a等、図1~5に示すデバイスと同じ特徴の多くを含んでいる。エンドキャップ619cは、着脱式キャップ619の回転運動時に、着脱式キャップ619が筐体612から逆向きに押されることによりキャップ619の取り外しが可能及び/又は容易になるように、回転運動を軸方向運動に変換するカム特徴を含んでいる。例えば、筐体612は筐体カム特徴612aを含み、着脱式キャップ619はキャップカム特徴619cを含んでいる。図13に示すキャップカム特徴は一般に波形、すなわち、キャップの円周の回りに伸長する連続的又は半連続波形である。筐体カム特徴612aは、曲線又は波形を有する複数の突起である。着脱式キャップ619が保存位置619aにある場合、キャップカム特徴619cは筐体カム特徴612aに係合又は当接する。また、図示する各々のカム特徴612a、619cは、各表面612a、619cが互いに滑らかに/容易に滑るように合わさった、又は鏡面的な形状を有している。例えば、着脱式キャップ619が筐体612に対して(時計回り又は反時計回りに)回転すると、筐体カム特徴612a、619cは互いに相対的に回転し、着脱式キャップ619を軸Aに沿って筐体612から逆向きに押す。換言すれば、カム特徴612a、619cは、回転運動を軸方向運動に変換して、キャップ619を取り外すか又は取り外しを支援する。
【0067】
図14に、様々な実施形態によるまた別の例示的な薬物送達デバイスの要素、すなわちエンドキャップの図である。例えば、エンドキャップ619は円弧状表面等の波形を画定するキャップカム特徴619cを含んでいる。より具体的な例として、図示する着脱式キャップ619は、略円筒形の本体部分619dと、キャップ619の遠位端で本体部分619dに略垂直である末端壁619eを含んでいる。更により具体的な例として、図示する前縁リム619fは、正弦波状のカム面619c等の連続波状のカム面619cを画定する。
【0068】
以上から、本開示が自動化された特徴を有する薬物送達デバイスの効率化された設計を有利に提供することが分かる。薬物送達デバイスの様々な機構及び要素は、薬物送達デバイスにより必要とされる可動部分の個数を制限するように、相乗的な仕方で互いに相互作用が可能であるため、薬物送達デバイスの信頼性を向上させ、コストを節約すると共に、他の利益及び利点をもたらす。
【0069】
理解されるように、本開示によるデバイス及び方法は、従来技術に対して1個以上の利点を有していてよく、その任意の1個以上が、当該実施形態に含まれる本開示の特徴に従い実施形態に存在していてよい。本明細書に具体的に列挙されていない他の利点も同様に認識されよう。
【0070】
上の説明では、薬物送達デバイスに関連する様々なデバイス、アセンブリ、要素、下位システム、及び使用方法について記述している。デバイス、アセンブリ、要素、下位システム、方法、又は薬物送達デバイスはまた、以下で特定する薬物だけでなく、それらの後発医薬品及びバイオシミラー対応物を含むがこれらに限定されない薬物を含むか又は当該薬物と合わせて用いられてよい。本明細書で用いる薬物という用語は、他の類似の用語と互換的に用いることができ、従来及び非従来型医薬品、栄養補助食品、サプリメント、生物製剤、生理活性物質及び組成物、高分子、バイオシミラー、生物学的同等物、治療用抗体、ポリペプチド、タンパク質、低分子及び後発医薬品を含む、あらゆる種類の医薬品又は治療材料を指すために用いることができる。非治療用注射剤も対象である。薬物は、液状、凍結乾燥形態、又は凍結乾燥形態から再構成された形態であってよい。以下の薬物のリスト例は、網羅的又は限定的と考えるべきではない。
【0071】
薬物は貯槽に収容される。いくつかの実施例において、貯槽は、薬物を用いる治療用に充填又は予め充填されている一次容器である。一次容器はバイアル、カートリッジ、充填済みシリンジであってよい。
【0072】
いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスの貯槽は、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)等のコロニー刺激因子で充填されるか又は当該デバイスをこれらと共に用いることができる。このようなG-CSF製剤には、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、PEG化G-CSF、PEG化hu-Met-G-CSF)及びNeupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、UDENYCA(登録商標)(ペグフィルグラスチム-cbqv)、Ziextenzo(登録商標)(LA-EP2006;ペグフィルグラスチム-bmez)、又はFULPHILA(ペグフィルグラスチム-bmez)が含まれるが、これらに限定されない。
【0073】
他の実施形態において、薬物送達デバイスは、液体又は凍結乾燥形態であってよい赤血球造血刺激因子(ESA)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてよい。ESAは、赤血球造血を刺激する任意の分子である。いくつかの実施形態において、ESAは赤血球造血刺激タンパク質である。本明細書で用いる「赤血球生成刺激タンパク質」とは、例えば受容体に結合して二量体化させることにより、エリスロポエチン受容体の活性化を直接的又は間接的に引き起こす任意のタンパク質を意味する。赤血球生成促進タンパク質には、エリスロポエチン及びエリスロポエチン受容体に結合して活性化させる変異体、アナログ又は誘導体、エリスロポエチン受容体に結合して受容体を活性化させる抗体、又はエリスロポエチン受容体に結合して活性化させるペプチドが含まれる。赤血球造血刺激タンパク質にはEpogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンイオタ、エポエチンオメガ、エポエチンデルタ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ及びエポエチンデルタ、PEG化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン並びにそれらの分子又は変異体又は類似体が含まれるがこれらに限定されない。
【0074】
特に例示的なタンパク質には、融合体、断片、類似体、変異体又はそれらの誘導体を含む、以下に列挙する特異性タンパク質が含まれる。完全ヒト化及びヒトOPGL特異性抗体、特に、完全ヒト化モノクローナル抗体を含む、(RANKL特異性抗体、ペプチボディ等とも称される)OPGL特異性抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等;ミオスタチン特異性ペプチボディを含む、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、関連タンパク質等;IL-4受容体特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、特にIL-4及び/又はIL-13の受容体への結合により媒介される活動を抑制するもの;インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;Ang2特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;NGF特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;CD22特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、特にヒトCD22特異性抗体であって、例えばヒト化及び完全ヒト抗体であるがこれらに限定されず、ヒト化及び完全ヒトモノクローナル抗体を含むがこれらに限定されず、特にヒトCD22特異性IgG抗体、例えばヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖に結合したヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖二硫化物の二量体、例えばエプラツズマブ(CAS登録番号501423-23-0)のヒトCD22特異性完全ヒト化抗体等を含むがこれらに限定されないもの;抗IGF-1R抗体を含むがこれらに限定されないIGF-1受容体特異性抗体、ペプチボディ、及び関連タンパク質等;B-7関連タンパク質1特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等(「B7RP-1」、B7H2、ICOSL、B7h、及びCD275とも称される)であって、B7RP-1が自然受容体であるICOSと活性化T細胞で相互作用するのを抑制するものを含むがこれらに限定されないB7RP-1の第1の免疫グロブリン様ドメインのエピトープと結合する完全ヒトIgG2モノクローナル抗体を含むがこれらに限定されないB7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体を含むがこれらに限定されないもの;IL-15特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば、特に、145c7等のHuMax IL-15抗体及び関連タンパク質を含むがこれらに限定されないヒト化モノクローナル抗体等;IFNガンマ特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、例えば、特に、ヒトIFNガンマ特異性抗体を含むがこれらに限定されず、完全ヒト抗IFNガンマ抗体を含むがこれらに限定されないもの;TALL-1特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等、及び他のTALL特異結合タンパク質;副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;トロンボポチエン受容体(「TPO-R」)特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;HGF/SFを標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;cMet軸(HGF/SF:c-Met)、例えば肝細胞増殖因子/散乱(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体;TRAIL-R2特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;アクチビンA特異性抗体、ペプチボディ、タンパク質等;TGF-ベータ特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;アミロイド-ベータタンパク質特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;c-Kit及び/又は他の幹細胞因子受容体と結合するタンパク質を含むがこれらに限定されないc-Kit特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;OX40L及び/又はOX40受容体の他のリガンドと結合するタンパク質を含むがこれらに限定されないOX40L特異性抗体、ペプチボディ、関連タンパク質等;Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA)、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチンアルファ)、エリスロポエチン[30-アスパラギン、32-トレオニン、87-バリン、88-アスパラギン、90-トレオニン]、ダルベポエチンアルファ、新規赤血球産生刺激タンパク質(NESP);Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ、又はエリスロポエチン);GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ);Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗?4β7mAb);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1);Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb);Kanjinti(商標)(トラスツズマブ-anns)抗HER2モノクローナル抗体、Herceptin(登録商標)のバイオシミラー、又は乳癌又は胃癌治療用のトラスツズマブを含む別の製品;Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ);Xgeva(登録商標)(デノスマブ)、Prolia(登録商標)(デノスマブ)、RANKリガンドに対する免疫グロブリンG2ヒトモノクローナル抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断薬)、Nplate(登録商標)(ロミプロスチム)、リロツムマブ、ガニツマブ、コナツムマブ、ブロダルマブ、溶液中のインスリン;Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド、遺伝子組換え型ヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb);Benlysta(商標)(リンフォスタットB、ベリムマブ、抗BlyS mAb);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP870);Soliris(商標)(エクリズマブ);パキセリズマブ(抗補体C5);Numax(登録商標)(MEDI-524);Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ);Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-1);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体);Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ);Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNF?モノクローナル抗体);Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GP IIb/IIia受容体モノクローナル抗体);Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb);Avastin(登録商標)(ベバシズマブ);HuMax-CD4(ザノリムマブ);Mvasi(商標)(ベバシズマブ-awwb);Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb);Tarceva(登録商標)(エルロチニブ);Roferon-A(登録商標)(インターフェロンα-2a);Simulect(登録商標)(バシリキシマブ);Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ);Synagis(登録商標)(パリビズマブ);145c7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照);Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗?4インテグリンmAb);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌防御抗原mAb);ABthrax(商標);Xolair(登録商標)(オマリズマブ);ETI211(抗MRSA mAb);IL-1 trap(ヒトIgG1のFc部分及び両IL-1受容体成分(I型受容体及び受容体補助タンパク質)の細胞外ドメイン);VEGF trap(IgG1のFcと融合したVEGFR1のIgドメイン);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗IL-2R? mAb);Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン);Zetia(登録商標)(エゼチミブ);Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig);抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ);抗CD23 mAb(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗薬);CNTO148(ゴリムマブ、抗TNF? mAb);HGS-ETR1(マパツムマブ、ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb);HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb)、HuMax-EGFR(ザルツムマブ)、M200(ボロシキシマブ、抗?5?1インテグリンmAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb、及びVEGFR-1(IMC-18F1);抗BR3mAb、抗クロストリジウム・ディフィシル毒素A及び毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 mAb(HuMax-TAC)、抗CD3 mAb(NI-0401);アデカツムマブ、抗CD30 mAb(MDX-060);MDX-1333(抗IFNAR);抗CD38 mAb(HuMax CD38);抗CD40L mAb;抗Cripto mAb;抗CTGF特発性肺線維症第1期フィブロゲン(FG-3019);抗CTLA4 mAb、抗エオタキシン1 mAb(CAT-213);抗FGF8 mAb、抗ガングリオシドGD2 mAb;抗ガングリオシドGM2 mAb;抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001);抗HepC mAb(HuMax HepC);抗IFN? mAb(MEDI-545、MDX-198);抗IGF1R mAb;抗IGF-1R mAb(HuMax-Inflam);抗IL12 mAb(ABT-874);抗IL12/IL23 mAb(CNTO1275);抗IL13 mAb(CAT-354);抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC);抗IL5受容体mAb;抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO95);抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100);BMS-66513、抗マンノース受容体/hCG? mAb(MDX-1307);抗メソテリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538));抗PDGFR?抗体(IMC-3G3);抗TGFベータ mAb(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HGS-ETR2);抗TWEAK mAb、抗VEGFR/Flt-1 mAb
;及び抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)。
【0075】
いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ロモソズマブ、ブロソズマブ、BPS 804(Novartis)、Evenity(商標)(ロモソズマブ-aqqg)、閉経後の骨粗鬆症の治療用及び/又は骨折治癒のロモソズマブを含む別の製品等、但しこれらに限定されないスクレロスチン抗体、並びに他の実施形態において、ヒトプロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。このようなPCSK9特異性抗体はRepatha(登録商標)(エボロクマブ)及びPraluent(登録商標)(アリロクマブ)を含むがこれらに限定されない。他の実施形態において、薬物送達デバイスは、リロツムマブ、ビキサロマー、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブニリン酸塩、ブロダルマブ、ヴィデュピプラント、又はパニツムマブを含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスの貯槽には、黒色腫又は他の癌治療用のOncoVEXGALV/CD;OrienX010;G207、1716;NV1020;NV12023;NV1034;及びNV1042を含むがこれらに限定されないIMLYGIC(登録商標)(タリモジーンラハーパレプベック)又は別の腫瘍溶解性HSVが充填されてよく、又はデバイスはこれらと共に用いることができる。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、TIMP-3等、但しこれらに限定されないメタロプロテイナーゼの内在性組織阻害剤(TIMP)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Aimovig(登録商標)(エレヌマブ-aooe)、抗ヒトCGRP-R(カルシトニン遺伝子関連ペプチド1型受容体)又は片頭痛治療用のエレヌマブを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。エレヌマブ、及びCGRP受容体その他の頭痛標的を標的とする二重特異性抗体分子等、但しこれらに限定されないヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体の拮抗的抗体もまた、本開示の薬物送達デバイスを用いて送達されてよい。また、BLINCYTO(登録商標)(ブリナツモマブ)等、但しこれらに限定されない二重特異性T細胞エンゲージャ(BiTE(登録商標))分子を、本開示の薬物送達デバイス内で、又は当該デバイスと共に用いることができる。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、アペリン又はその類似体等、但しこれらに限定されないAPJ大分子アゴニストを含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、治療有効量の抗胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)又はTSLP受容体抗体が本開示の薬物送達デバイス内で、又は当該デバイスと共に用いられる。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Avsola(商標)(インフリキシマブ-axxq)、抗TNF?モノクローナル抗体、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)(Janssen Biotech,Inc.)のバイオシミラー、又は自己免疫疾患治療用のインフリキシマブを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Kyprolis(登録商標)(カルフィルゾミブ)、(2S)-N-((S)-1-((S)-4-メチル-1-((R)-2-メチルオキシラン-2-イル)-1-オキソペンタン-2-イルカルバモイル)-2-フェニルエチル)-2-((S)-2-(2-モルホリノアセトアミド)-4-フェニルブタンアミド)-4-メチルペンタンアミド、又は多発性骨髄腫治療用のカルフィルゾミブを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Otezla(登録商標)(アプレミラスト)、N-[2-[(1S)-1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-(メチルスルホニル)エチル]-2,3-ジヒドロ-1,3-ジオキソ-1H-イソインドール-4-イル]アセトアミド、又は様々な炎症性疾患治療用のアプレミラストを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Parsabiv(商標)(エテルカルセチドHCl、KAI-4169)又は血液透析を受ける慢性腎臓病(KD)の患者の二次性副甲状腺機能亢進症(sHPT)治療用のエテルカルセチドHClを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ABP798(リツキシマブ)、Rituxan(登録商標)/MabThera(商標)のバイオシミラー候補、又は抗CD20モノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、非抗体VEGF拮抗薬等のVEGF拮抗薬、及び/又はアフリベルセプト等のVEGFトラップ(IgG1のFcドメインに融合された、VEGFR1からのIgドメイン2及びVEGFR2からのIgドメイン3)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ABP959(エクリズマブ)、Soliris(登録商標)のバイオシミラー候補、又は補体タンパク質C5に特異性に結合するモノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ICOSL及びBAFF活性を同時に遮断する新規の二重特異性抗体-ペプチドコンジュゲートであるロジバフスプアルファ(以前はAMG570)を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、心臓の収縮機構を直接的に標的化するオメカムチブメカルビル、小分子選択的心筋ミオシン活性化因子、又はミオトロープ、又は小分子選択的心筋ミオシン活性化因子を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ソトラシブ(以前はAMG510として知られた)、KRASG12C小分子阻害剤、又はKRASG12C小分子阻害剤を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、テゼペルマブ、胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)の作用を阻害するヒトモノクローナル抗体、又はTSLPの作用を阻害するヒトモノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG714、すなわちインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体、又はインターロイキン-15(IL-15)に結合するヒトモノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Lp(a)としても知られるリポタンパク質(a)を減らすAMG890、低分子干渉RNA(siRNA)、又はリポタンパク質(a)を減らす低分子干渉RNA(siRNA)を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、ABP654(ヒトIgG1カッパ抗体)、Stelara(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトIgG1カッパ抗体を含有し及び/又はヒトサイトカインインターロイキン(IL)-12及びIL-23のp40サブユニットに結合する別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、Amjevita(商標)又はAmgevita(商標)(旧ABP501)(モノクローナル抗体抗TNFヒトIgG1)、Humira(登録商標)のバイオシミラー候補、又はヒトモノクローナル抗体抗TNFヒトIgG1を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG160、又は半減期延長(HLE)抗前立腺特異性膜抗原(PSMA)×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG119、又はデルタ様リガンド3(DLL3)CAR T(キメラ抗原受容体T細胞)細胞療法を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG133、又は胃抑制ポリペプチド受容体(GIPR)アンタゴニスト及びGLP-1Rアゴニストを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG171、又は増殖分化因子15(GDF15)類似体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG176、又は骨髄細胞白血病1(MCL-1)の小分子阻害剤を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG199、又は半減期延長(HLE)二重特異性T細胞エンゲージャコンストラクト(BiTE(登録商標))を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG256、又はプログラム細胞死-1(PD-1)陽性細胞においてインターロイキン21(IL-21)経路を選択的に活性化させるべく設計された抗PD-1×IL21ムテイン及び/又はIL-21受容体アゴニストを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG330、又は抗CD33×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG404、又は固形腫瘍を有する患者向けの治療として調査中のヒト抗プログラム細胞死-1(PD-1)モノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG427、又は半減期延長(HLE)抗fms様チロシンキナーゼ3(FLT3)×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG430又は抗Jagged-1モノクローナル抗体を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG506、又は固形腫瘍のための治療として研究されている多重特異性FAP×4-1BB標的化DARPin(登録商標)生物製剤を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG509、又は二価T細胞エンゲージャを含有し及びXmAb(登録商標)2+1技術を用いて設計された別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG562、又は半減期延長(HLE)CD19×CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、エファバリ
ューキンアルファ(以前はAMG592)又はIL-2ムテインFc融合タンパク質を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG596、又はCD3×上皮増殖因子受容体vIII(EGFRvIII)BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)分子を含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG673、又は半減期延長(HLE)抗CD33×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG701、又は半減期延長(HLE)抗B細胞成熟抗原(BCMA)×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG757、又は半減期延長(HLE)抗デルタ様リガンド3(DLL3)×抗CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイスは、AMG910、又は半減期延長(HLE)上皮細胞タイトジャンクション構成タンパク質クローディン18.2×CD3BiTE(登録商標)(二重特異性T細胞エンゲージャ)コンストラクトを含む別の製品を含んでいても、又はこれらと共に用いられてもよい。
【0076】
薬物送達デバイス、アセンブリ、要素、下位システム及び方法について例示的な実施形態の観点から説明してきたが、これらに限定されない。詳細な説明は、例示的なものとしてのみ解釈すべきであり、本開示の全ての可能な実施形態を記述するものではない。現行技術又は本特許の出願日以降に開発された技術のいずれかを使用して、本明細書に開示す発明を規定する請求項の範囲に依然として含まれるであろう多くの代替実施形態を実装することができる。
【0077】
当業者ならば本明細書に開示する本発明の概念及び範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に関して広範な修正、変更、及び組み合わせを行うことができ、そのような修正、変更、及び組み合わせは、本発明の概念の範囲内に含まれるものと見なすべきであることが認識されよう。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
図14
【国際調査報告】