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  • 特表-ペット用トイレ 図1
  • 特表-ペット用トイレ 図2
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  • 特表-ペット用トイレ 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】ペット用トイレ
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/01 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
A01K1/01 801D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555443
(86)(22)【出願日】2022-03-02
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 CA2022050294
(87)【国際公開番号】W WO2022187933
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】3111547
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CA
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523343628
【氏名又は名称】ベン スター
【氏名又は名称原語表記】Ben STAR
【住所又は居所原語表記】1388 Campbell Rd, Cobble Hill, British Columbia V0R 1L6 CANADA
(74)【代理人】
【識別番号】100119091
【弁理士】
【氏名又は名称】豊山 おぎ
(72)【発明者】
【氏名】ベン スター
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101CA08
2B101CC13
(57)【要約】
ペット用トイレは、家庭用配管に接続するための排出口を有する保水トレイを含む。使用時にペットが立つ連続した棚がトレイ内に収容されている。棚は、トレイの底部の上方に間隔をあけて配置され、上端と下端を有する角度を有する。洗浄システムにより、棚の上端に水が放出される。水の放出は、糞便を棚の下に流し、棚の下端からトレイに流し、糞便は排出口からトレイの外に出る。雄犬は排尿のために足を上げる傾向があるため、ペット用トイレは対向する側壁を有し、対向する側壁を洗浄するために補助的な放水が行われることが好ましい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット用トイレであって、
家庭用配管に接続するための出口を有する保水トレイと、
使用中にペットが立ち、前記トレイ内に収容された連続する棚で、前記トレイの底部の上方に間隔をあけて配置され、上端と下端とが角度をなしている棚と、
棚の上端に水を放出する洗浄システムで、水の放出が糞便を棚の下へ、そして棚の下端からトレイの中へ流し、糞便が排出口を通ってトレイから排出されるようにする洗浄システムと、を有するペット用トイレ。
【請求項2】
前記洗浄システムは、マニフォールドを有し、貯水槽からの水が供給される前記棚の上端部の上方に配置された貯水槽を備えた請求項1に記載のペット用トイレ。
【請求項3】
前記棚は、上端から下端まで延び、水流路を画定する波形を有する請求項1に記載のペット用トイレ。
【請求項4】
流出路が、マニフォールドから棚の上端まで延びている請求項2に記載のペット用トイレ。
【請求項5】
前記トレイは、対向する側壁を有し、対向する側壁の各々の下方に補助的に放水する補助マニフォールドを備えた請求項2に記載のペット用トイレ。
【請求項6】
前記洗浄システムは、前記棚の上端に直接加圧された水量を吐出する水ラインを有する請求項1記載のペット用トイレ。
【請求項7】
前記洗浄システムは、前記トレイ内に延び、前記排出口を通して前記トレイ内の糞便を促す流体の噴流を発生させる下部分岐ラインを備えることを特徴とする請求項6記載のペット用トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬用に設計されたトイレが記載されているが、このトイレは他の動物にも使用可能である。
【背景技術】
【0002】
[0003] U.S.8,522,719(Feld)やU.S.5,630,377(Kumlin)など、様々な使い捨てペット用トイレがある。これらのペット用トイレは、定期的に交換しなければならない吸収媒体を有している。
[0004] より望ましい解決策としては、ペットを「トイレトレーニング」するために、既存の家庭用トイレに接続できる水洗トイレがある。先行技術の特許には、このような装置の例が多数ある:例えば、米国特許第4,231,321号(Cohen)、米国特許第5,103,772号(Schmidt)、米国特許第5,458,089号(Rymer)、米国特許第6,014,946号(Rymer)および米国特許第8,196,547号(Liu他)である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0005] 家庭用配管に接続するための出口を有する保水トレイを含むペット用トイレが提供される。使用中にペットが立つ連続的な棚がトレイ内に収容される。棚は、トレイの底部の上方に間隔を置いて配置され、上端及び下端で角度を有する。洗浄システムにより、棚の上端に水が放出される。水の放出は、糞便を棚の下方に、棚の下端からトレイに洗い流し、糞は排出口を通ってトレイから出る。
[0006] 上記のようなペット用トイレでは、犬は前方からペット用トイレに入り、棚の上に立つ。犬が排便した後、水洗システムが棚とトレイを洗浄するので、ペット用トイレは人間用トイレと同じように機能する。
[0007] 上述したように、ペット用トイレの使用によって有益な結果が得られるかもしれないが、雄犬は排尿のために後ろ足を上げる傾向がある。この本能的行動を容易にするために、トレイが対向する側壁を有することが好ましい。排尿後に対向する側壁を洗浄するために、対向する側壁の各々を補助的に放水するマニフォールドを設けることが好ましい。
[0008] これらの特徴および他の特徴は、添付図面を参照した以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】ペット用トイレの正面斜視図である。
図2図1のペット用トイレの側断面図であり、ペット用トイレの棚上のペットを示す。
図3図1のペット用トイレの側断面図であり、ペットがペット用トイレを空けた後に生じる洗浄を示す。
図4】他の洗浄システムを備えたペット用トイレの変形例の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0013] まず、図1から図3を参照して、一般に符号10で示されるペット用トイレを説明する。次に、図4を参照して、ペット用トイレ10の代替の洗浄システムについて説明する。
部品の構造と関係
[0014] 図1を参照すると、ペット用トイレ10は、前部14、後部16、対向する側壁18および20を有する保水トレイ12からなる。図2を参照すると、トレイ12は、底部28及び水出口22を有する。図3を参照すると、一般に符号24で示される配管アセンブリが、トレイ12の出口22を家庭用配管(図示せず)に接続する。図2を参照すると、連続した棚26があり、その上にペット100が使用中に立つ。棚26は、トレイ12の底部28の上に間隔を置いて配置され、上端30の端部がトレイ12の後部16にあり、下端32がトレイ12の前部14にあり角度をなしている。水洗トイレのトイレタンクのような貯水槽34が、トレイ12の後部16に配置される。
[0015] 図3を参照すると、マニフォールド36が、棚26の上端30の上方のトレイ12の後部16に配置されている。マニフォールド36は、貯水槽34に接続されている。流出路38が、マニフォールド36から棚26の上端30まで延びている。従来のトイレで使用されているような洗浄システム40が、マニフォールド36を通して貯水槽34から水42を放出させる。
[0016] 図1を参照すると、棚板26は、上端30から下端32まで延びる波形44を有する。波形44は水の流路を画定する。
[0017] 図3を参照すると、補助マニフォールド46が、対向する側壁18,20の各下方に水の補助放出48を排出するために設けられている。
オペレーション
[0018] 図1を参照すると、ペット用トイレ10のトレイ12は、ペット100が容易にアクセスできるように前部14が比較的低くなっている。図2を参照すると、ペット100は、排便するためにペット用トイレ10の棚26に乗るように訓練されなければならない。図3を参照すると、ペット100がペット用トイレ10から出ると、飼い主は洗浄システム40を作動させる。洗浄システム40は、貯水槽34からマニフォールド36を介して水42を放出させる。マニフォールド26からの水42の放出は、流出路38を通って棚26の上端30上に流れる。水42の放出は、糞便を棚26の下方に流し、棚26の下端32からトレイ12に流す。波形44は、水流路を画定し、棚26を横切る水の流れをより均一にする。尿は、補助マニフォールド46からの水48の補助放出によって、対向する側壁18および20から洗浄される。トレイ12に洗浄された糞便および尿は、他の水洗トイレと同じ方法で、出口22および配管アセンブリ24を通ってトレイ12から出る。
注意警告
[0019] ペット用トイレ10のプロトタイプを製作する際、ペット用トイレ10は機能するものの、糞の洗浄に不満があった。図3を参照すると、時には、マニフォールド26から流出路38を流れて棚26の上端30に至る水42の放出は、棚26を下って棚26の下端32からトレイ12に糞便を流すには不十分であった。時には、棚26からトレイ12に流された糞便は、出口22を通ってトレイ12からすぐには出なかった。
[0020] 図4を参照すると、これらの問題は、改良された洗浄システムによって解決された。この代替の洗浄システムでは、水ライン50が、圧力下の水量を棚26の上端30に直接排出する。これは、より大量の水とより大きな力の両方を発生させ、より効果的に糞便を棚26の下端32からトレイ12に流す。水ライン50は、上部分岐ライン52と下部分岐ライン54とを有する。下部分岐ライン54は、トレイ12内に延び、排出口22を通してトレイ12内の糞便を促す流体の噴流を作り出す噴流補助サイフォンとして機能する。上部分岐ライン52は、先に説明したように、対向する側壁18,20の各下方に補助的な放水48を排出する補助マニフォールド46まで延びる。
[0021] 本特許文献において、「comprising」という語は、その語に続く項目は含まれるが、具体的に言及されていない項目は除外されないことを意味する非限定的な意味で使用される。不定冠詞「a」による要素への言及は、文脈上明らかに要素が1つだけであることが要求されない限り、要素が複数存在する可能性を排除するものではない。
[0022] 特許請求の範囲は、例として記載された図示された実施形態によって限定されるべきではなく、明細書全体を考慮した特許請求の範囲の趣旨に沿った最も広い解釈が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】