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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】コネクタシステム
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
A61M1/16 179
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555453
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-17
(86)【国際出願番号】 IB2022052054
(87)【国際公開番号】W WO2022189969
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】17/198,943
(32)【優先日】2021-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523343798
【氏名又は名称】ベルコ エッセ.エッレ.エッレ.
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ケッリ, ニッコロ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィシャーノ, アンジェラ
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077BB01
4C077CC02
4C077HH02
4C077HH16
4C077HH17
4C077JJ02
4C077JJ16
4C077JJ17
4C077KK17
4C077KK25
(57)【要約】
コネクタは、プラグと、ソケットとを含む。プラグは、プラグによって画定されるプラグ入口とプラグによって画定されるプラグ出口との間に延在する、チャネルを画定し、プラグ入口は、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される。ソケットは、ソケットウェルを画定する、ソケット本体と、ソケット膜とを含む。ソケットは、第2の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成され、プラグは、ソケットウェルの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合するように構成される。ソケット膜は、ソケットウェル内に位置付けられ、ソケット膜がソケットウェルを通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢される。プラグが、ソケットウェルの中に挿入されると、ソケット膜は、開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
プラグによって画定されるプラグ入口と前記プラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定するプラグであって、前記プラグ入口は、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される、プラグと、
ソケットであって、
ソケットウェルを画定するソケット本体であって、前記ソケットは、第2の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成され、前記プラグは、前記ソケットウェルの中に挿入され、前記ソケットと機械的に嵌合するように構成される、ソケット本体と、
ソケット膜が前記ソケットウェルを通した流体流を遮断する閉鎖位置に付勢されるソケット膜であって、前記プラグが前記ソケットウェルの中に挿入されると、前記ソケット膜は、開放し、前記ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される、ソケット膜と
を備える、ソケットと
を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記ソケット膜は、前記ソケットウェル内に位置付けられる、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
透析機筐体をさらに備え、前記ソケット膜は、前記透析機筐体に接続される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ソケット膜は、変形可能であり、前記ソケットウェルの中への前記プラグの挿入に応答して、前記プラグの外側表面と前記ソケットウェルの内側表面との間に位置付けられるように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記ソケット膜はさらに、前記ソケットウェルからの前記プラグの除去または前記ソケット膜への物理的刺激の印加のうちの1つまたはそれを上回るものに応答して、変形を解除し、前記閉鎖位置をとるように構成される、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記ソケット膜は、少なくとも2つの弁尖を備え、前記少なくとも2つの弁尖は、接合し、前記閉鎖位置を画定するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記弁尖は、前記プラグが前記ソケットウェルの中に挿入されると、前記プラグから離れるように遠位に移動するように構成される遊離縁を画定する、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記ソケットは、前記プラグが前記ソケットと機械的に嵌合し、前記ソケットが前記第2の導管に機械的かつ流体的に係合すると、前記プラグ入口および前記第2の導管を流体的に結合するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記プラグはさらに、前記プラグの外側表面から延在する周縁を備え、前記周縁は、前記ソケット本体に接触し、前記ソケットウェルの中への前記プラグの挿入の深度を制御するように構成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記ソケット本体または透析機の筐体のうちの一方が、前記プラグが前記ソケットウェルの中に全体的に挿入されると、前記周縁に接触するように構成されるフランジを備える、請求項9に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記プラグおよび前記ソケットは、前記プラグが前記ソケット本体と機械的に嵌合するように構成されていることを示すための個別の可視インジケーションを備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項12】
前記ソケット膜は、弾性ポリマー、形状記憶材料、またはハーモニックスチールのうちの1つまたはそれを上回るものを使用して形成される、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項13】
医療システムであって、
プラグによって画定されるプラグ入口と前記プラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定するプラグであって、前記プラグ入口は、管類に機械的かつ流体的に係合するように構成される、プラグと、
油圧ラインと、前記油圧ラインに流体的に接続されるソケットとを備える透析機であって、前記ソケットは、
ソケットウェルを画定するソケット本体であって、前記プラグは、前記ソケットウェルの中に挿入され、前記ソケットと機械的に嵌合し、前記プラグ入口および前記油圧ラインを流体的に接続するように構成される、ソケット本体と、
前記ソケットウェル内に位置付けられるソケット膜であって、前記ソケット膜は、前記ソケット膜が前記ソケットウェルを通した流体流を遮断する閉鎖位置に付勢され、前記プラグが、前記ソケットウェルの中に挿入されると、前記ソケット膜は、開放し、前記ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される、ソケット膜と
を備える、透析機と
を備える、医療システム。
【請求項14】
前記ソケット膜は、変形可能であり、前記ソケットウェルの中への前記プラグの挿入に応答して、前記プラグの外側表面と前記ソケットウェルの内側表面との間に位置付けられるように構成される、請求項13に記載の医療システム。
【請求項15】
前記ソケット膜はさらに、前記ソケットウェルからの前記プラグの除去または前記ソケット膜への物理的刺激の印加のうちの1つまたはそれを上回るものに応答して、変形を解除し、前記閉鎖位置をとるように構成される、請求項14に記載の医療システム。
【請求項16】
前記ソケット膜は、少なくとも2つの弁尖を備え、前記少なくとも2つの弁尖は、接合し、前記閉鎖位置を画定するように構成される、請求項13に記載の医療システム。
【請求項17】
前記弁尖は、前記プラグが前記ソケットウェルの中に挿入されると、前記プラグから離れるように遠位に移動するように構成される遊離縁を画定する、請求項16に記載の医療システム。
【請求項18】
前記ソケットは、前記プラグが、前記ソケットと機械的に嵌合し、前記ソケットが、前記油圧ラインに機械的かつ流体的に係合すると、前記プラグ入口および前記油圧ラインを流体的に結合するように構成され、前記油圧ラインは、透析サイクラと流体連通する、請求項13に記載の医療システム。
【請求項19】
前記管類をさらに備え、前記管類は、透析液成分を含むコンテナに流体的に接続するように構成される、請求項13に記載の医療システム。
【請求項20】
方法であって、
ソケットによって明確に画定されるソケットの中にプラグを挿入することであって、
前記プラグは、前記プラグによって画定されるプラグ入口と前記プラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定し、前記プラグ入口は、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成され、
前記ソケットは、
前記ソケットウェルを画定するソケット本体であって、前記ソケットは、医療機械の第2の導管に流体的に接続され、前記プラグは、前記ソケットウェルの中に挿入され、前記ソケットと機械的に嵌合するように構成される、ソケット本体と、
前記ソケット膜が前記ソケットウェルを通した流体流を遮断する閉鎖位置に付勢されるソケット膜であって、前記ソケットウェルの中に前記プラグを挿入することが、前記ソケット膜を開放し、前記プラグ入口から前記第2の導管までの前記ソケットウェルを通した流体流を可能にする、ソケット膜と
を備える、ことと、続いて、
前記ソケットから前記プラグを除去することと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体システムコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
透析機は、患者の腎臓がもはや患者の血液から老廃生成物を適正に除去することが可能ではなくなったときに、それを行うために使用され得る。透析の間に、透析機は、患者との生体適合性のために規定された濃度の溶質緩衝液、浸透剤、カチオン、および/または他の濃縮物を使用して、透析液を生成または再生し得る。透析機は、患者への送達のためにサイクラに透析液を提供し得る。透析液の生成または再生は、患者または別のユーザに、使い捨て可能要素と透析機との間の物理的接続を実施するように要求し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、流体形態、固体形態、または任意の他の好適な形態における医療用溶液等の材料を貯蔵するように構成される、コンテナと、患者に療法を提供するための材料を利用するように構成される、医療機械(例えば、透析機)の機械ラインとの間に接続を確立するように構成される、コネクタを説明する。コネクタは、プラグおよびソケットの機械的嵌合を通して接続を確立するように構成される。プラグは、コンテナに流体的に係合するように構成され、ソケットは、機械ラインに流体的に係合するように構成される。いくつかの実施例では、プラグは、ソケットによって明確に画定される、ソケットの中に挿入され、機械的嵌合を提供するように構成される。ソケットは、ソケット膜が、ソケットウェルの中および機械ラインの中への進入を遮断する、閉鎖位置に付勢される、ソケットウェル内に位置付けられる、ソケット膜を含む。プラグが、ソケットウェルの中に挿入されると、プラグは、膜を開放し、ソケットウェルを通した、機械ラインの中への流体流を可能にするようにソケット膜を移動させる。
【0004】
いくつかの実施例では、コネクタは、プラグによって画定されるプラグ入口とプラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定する、プラグであって、プラグ入口は、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される、プラグと、ソケットとを備え、ソケットは、ソケットウェルを画定する、ソケット本体であって、ソケットは、第2の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成され、プラグは、ソケットウェルの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合するように構成される、ソケット本体と、ソケット膜がソケットウェルを通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢される、ソケット膜であって、プラグがソケットウェルの中に挿入されると、ソケット膜は、開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される、ソケット膜とを含む。いくつかの実施例では、ソケット膜は、ソケットウェル内に位置付けられる、または透析機筐体に接続されてもよい。
【0005】
1つまたはそれを上回る実施例の詳細が、付随の図面および下記の説明に記載される。他の特徴、目的、および利点が、説明および図面から、および請求項から明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、透析液等の医療用流体を送達するように構成される、例示的医療システムを図示する、概念図である。
【0007】
図2図2は、プラグと、ソケットとを含む、例示的コネクタの概念断面図であり、断面は、コネクタの中心縦軸を通して得られる。
【0008】
図3図3は、ソケットと機械的に嵌合されるプラグを伴う、図2のコネクタの概念断面図である。
【0009】
図4A図4Aは、ソケットのソケット膜が閉鎖位置にあるときの、図2のソケットの概念平面図である。
【0010】
図4B図4Bは、ソケット膜が開放位置にあるときの、図2のソケットの概念平面図である。
【0011】
図5図5は、コネクタを使用する例示的技法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
本開示は、患者の医療的治療における、医療機械と、医療機械による使用のための材料を貯蔵する、コンテナとの間に流体接続を確立するように構成される、コネクタを説明する。いくつかの実施例では、コネクタは、(例えば、固体および/または液体状態における)医療用溶液を保持する、医療用溶液コンテナ(例えば、バッグ)等の材料源と、患者に療法を提供するために医療用溶液を利用するように構成される、医療機械との間に流体接続を提供するように構成される。いくつかの実施例では、コンテナは、透析療法のための濃縮溶液を貯蔵し、医療機械は、患者に透析液を送達するために濃縮溶液を利用するように構成される、透析機を含む。
【0013】
コネクタは、ソケットと機械的に嵌合し、接続を提供するように構成される、プラグを含む。例えば、コネクタは、プラグが、(例えば、患者、患者の介護者、臨床医、または別のユーザによって)ソケットによって明確に画定される、ソケットの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合するように構成されてもよい。ソケットは、ソケットウェル内に位置付けられる、ソケット膜を含む。ソケット膜は、ソケット膜が、ソケットウェルの中およびそこから外への材料の通過を遮断する、または可能にし得る点において、弁として作用するように構成される。ソケット膜は、ソケット膜がソケットウェルを通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢されてもよい。プラグが、ソケットウェルの中に挿入されると、プラグによって印加される正圧が、ソケット膜を開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にする。例えば、プラグは、プラグがソケットウェルの中に挿入されるにつれて、ソケットウェルを画定するソケットの内側表面に向かってソケット膜を押動し、それによって、ソケットウェルを通して流体チャネルを開放してもよい。
【0014】
コネクタは、薬理学的調製および患者への送達を伴う医療システムの無菌状態を維持することに役立つように構成されてもよい。例えば、コネクタは、手技が、患者または別のユーザ(例えば、患者の介護者または臨床医)に、使い捨て可能濃縮物バッグ等のコンテナと透析機等の医療機械との間に物理的接続を行うように要求するときに有利であり得る。コネクタのソケット膜は、医療機械の油圧回路を外部環境から物理的に分離し、それによって、油圧回路への汚染物質進入の可能性を低減させる、および/または医療機械の消毒プロセスを促進するために使用され得る。例えば、ソケットは、医療機械の流体導管に流体的に接続されてもよく、ソケット膜は、プラグがソケットの中に挿入されていない間に、流体経路を外部環境から医療機械の流体導管の中に実質的にシール(例えば、膜の材料および構成によって許容される程度まで、完全にシールまたはほぼ完全にシール)し得る。ソケットの中へのソケット膜の統合が、プラグの除去の後にソケット膜を再度位置付けることを不必要にし、それによって、医療機械の中への汚染物質の進入を遮断しながら、医療機械の中への流体経路を遮断するために必要とされるユーザの労力を最小限化することに役立ち得る。
【0015】
コネクタのプラグは、医療用溶液コンテナに接続されるコンテナ管等の、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される。プラグは、第1の導管に機械的かつ流体的に係合し、第1の導管と、プラグによって画定される、プラグ入口とを流体的に結合するように構成される。プラグは、プラグによって画定される、プラグ入口からプラグ出口まで延在する、チャネル(「プラグチャネル」)を画定する。プラグは、プラグが第1の導管に機械的かつ流体的に係合すると、プラグが第1の導管の管腔からプラグチャネルを通してプラグ出口までの(例えば、療法薬、または療法薬のための成分のための)流路を確立するように構成される。第1の導管およびプラグチャネルはそれぞれ、流体または固体形態における材料のための流路を確立するように構成されてもよい。
【0016】
コネクタのソケットは、医療機械内の油圧ライン(「機械ライン」)等の第2の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される。ソケットは、第2の導管に機械的かつ流体的に係合し、プラグ出口および第2の導管を流体的に結合するように構成される。ソケットは、プラグがソケットと機械的に嵌合すると、コネクタが、プラグによって機械的かつ流体的に係合された第1の導管の管腔から、ソケットによって機械的かつ流体的に係合された第2の導管の管腔までの流路を確立するように構成される。プラグは、ソケットによって明確に画定される、ソケットの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合するように構成される。例えば、プラグは、直接ソケットウェルとの、またはソケット膜との締り嵌めを有し、プラグとソケットウェルとの間に、流体が、コネクタによって確立される接続部において進入および/または退出することを防止する、流体シールを提供してもよい。これは、Oリングまたは他の別個の流体シールが、ソケットおよびプラグ接続から排除されることを可能にし得る。別の実施例として、プラグおよびソケットは、個別のプラグチャネルおよびソケットウェルをともに機械的に接続し、整合させるための相互係止構造を画定してもよい。
【0017】
いくつかの実施例では、医療機械(例えば、透析機)の筐体が、ソケットおよび機械ラインを機械的に支持する。例えば、ソケットは、筐体に添着される、またはその一体型部品であってもよく、機械ラインは、ソケットおよび/または筐体に添着される、またはその一体型部品であってもよい。故に、コネクタは、ユーザ(例えば、患者、患者の介護者、または臨床医)が、プラグをソケットに向かって平行移動させ、プラグおよびソケットを機械的に嵌合させ、第1の導管(例えば、コンテナのための管類)および第2の導管(例えば、医療機械内の機械ライン)を流体的に結合し、医療機械がコンテナ内の材料を利用し、例えば、患者に薬剤を送達する前にそれを調製し、患者に療法を提供することを可能にし得るように構成されてもよい。第2の導管は、流体または固体形態における材料のための流路を確立するように構成されてもよい。
【0018】
コネクタは、ソケットウェル内に位置付けられ、弁として作用するように構成される、ソケット膜を含む。ソケット膜は、ソケット膜が、ソケットウェルを通した材料(例えば、空気、透析液、環境汚染物質、消毒流体、および同等物)の流動を実質的に遮断する(例えば、ソケットウェルを完全に遮断する、またはその大部分を遮断する)、閉鎖位置に付勢される。例えば、ソケット膜は、ソケットウェルを遮断し、消毒流体が消毒の間に医療システムの油圧回路の外側に流出することを防止してもよい。ソケット膜は、ソケットウェルの中に挿入されているプラグによって開放され、ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される。いくつかの実施例では、ソケット膜は、変形可能であり、ソケットウェルの中へのプラグの挿入に応答して、プラグの外側表面とソケットウェルの内側表面との間に位置付けられるように構成される。このように、ソケット膜は、ソケットウェルを開放し、ソケットウェルを通した、ソケット膜の場所を越えた、例えば、ソケット膜の近位の場所からソケット膜の遠位の場所までの流体流を可能にしてもよい。
【0019】
実施例では、ソケット膜は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成される、複数の(例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれを上回る)弁尖を含む。すなわち、弁尖は、(例えば、天然心臓弁の弁尖と同様に)弁尖が閉鎖位置に付勢されると、ソケットウェルを通した流体経路を閉鎖するように協働してもよい。弁尖は、プラグがソケットウェルの中に挿入されると、プラグから離れるように遠位に移動するように構成される、遊離縁を画定する。ソケットウェルからのプラグの除去に応答して、弁尖は、閉鎖位置に戻り、それによって、ソケットウェルを閉鎖し、油圧回路の中への汚染物質の進入を遮断してもよい。これは、医療機械の油圧回路の無菌状態を維持することに役立ち得る。
【0020】
ソケットは、プラグの本体(「プラグ本体」)のある部分を受容するように構成される、ソケットウェルを画定する、ソケット本体を含む。プラグは、プラグおよびソケットを機械的に嵌合させるように、ソケットウェルの中に実質的に挿入されるように構成されてもよい。ソケットは、プラグがソケットと機械的に嵌合し、ソケットが機械ラインに機械的かつ流体的に係合すると、プラグ入口および機械ラインを流体的に結合するように構成されてもよい。
【0021】
いくつかの実施例では、プラグは、ソケット本体に接触し、ソケットウェルの中へのプラグの挿入の深度を制御するように構成される、周縁を含む。例えば、周縁は、プラグの外側表面から延在してもよい。周縁は、プラグとソケットとの間の物理的嵌合を促進し、プラグの有用性を改善するために使用され得る。例えば、ユーザが、プラグをソケットウェルの中に挿入するために力を印加するときに、周縁および/または周縁の近位の領域を係合させ、プラグを把持する、押動する、および/または同等物を行ってもよい。周縁は、例えば、ユーザの親指および人差し指のための支持部としての役割を果たすことができる、またはユーザは、周縁を直接把持することができる。加えて、いくつかの実施例では、ソケット本体は、プラグがソケットウェルの中に完全に挿入されると周縁に接触し、このようにして、ユーザに、適切な接続が確立されたことを示すように構成される、フランジを含んでもよい。
【0022】
いくつかの実施例では、コネクタは、コンテナと医療機械の特定の流体導管との間の適切な流体接続を補助するように構成される。これは、患者または他のユーザに、少なくとも患者(他のユーザ)が材料源を医療機械の正しい流体ラインに流体的に接続することを支援することによって、材料源と医療機械との間に流体接続を行うことを要求する、在宅療法(例えば、透析)の成功を増加させ得る。
【0023】
例えば、コネクタは、ユーザが、特定のコンテナと医療機械の正しい流体導管を適切に整合させることに役立つ、1つまたはそれを上回る可視インジケーションを含んでもよい。実施例として、特定のコンテナに取り付けられたプラグが、医療機械の具体的なソケットの色および/またはマーキングに対応する、色を有する、および/またはマーキング(例えば、グラフィカルマーキング、英数字マーキング、および/または同等物)を含んでもよい。コネクタの具体的ソケットが、医療機械が、特定のコンテナの内容物を使用して療法薬を生成するように、特定のコンテナの内容物を医療機械に提供するように構成されてもよい。プラグおよびソケットの対応する色および/またはマーキングを実質的に合致させることが、患者または他のユーザの正しいソケットの中へのプラグの適切な設置を補助し得る。
【0024】
可視インジケーションに加えて、またはその代わりに、ユーザが、プラグに流体的に接続されるコンテナと医療機械を適切に接続するために特定のプラグが中に挿入されるべきソケットをより明瞭に決定することに役立つように、特定のプラグが、医療機械の個別のソケットと嵌合し、他のソケットと嵌合しないように構成されてもよい。例えば、プラグおよびソケットは、ユーザに、あるプラグが医療機械の特定のソケット内に適合するように構成されていることを示す、対応する寸法および/または形状を有してもよい。
【0025】
図1は、例示的コネクタ102を使用する、例示的医療システム100を図示する、ブロック図である。医療システム100は、1つまたはそれを上回る濃縮溶液および/または再構成溶液を使用して患者療法(例えば、透析)のための医療用溶液を生産するように構成される、医療機械104を含む。例えば、医療機械104は、コンテナ106、コンテナ107、および/または同等物等の1つまたはそれを上回るコンテナ内に含有される濃縮物を使用して、患者のための透析液を生産するように構成されてもよい。濃縮物は、例えば、使用に先立って希釈されることが必要であり得る、濃縮溶液、または使用に先立って再構成される、粉末状の濃縮物であることができる。医療システム100は、少なくとも、コンテナ106内の濃縮物と水等の流体を混合することによって、医療用溶液を生成するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、医療システム100は、流体ライン114を介して流体を受容し、輸液ライン112を介して生産される医療用溶液(例えば、透析液)を送達するように構成される。例えば、輸液ライン112は、透析液(またはその成分)を、透析液を使用して患者に療法を提供するように構成される透析サイクラに、または後続の使用のために透析液を留保するように構成されるコンテナに提供してもよい。
【0026】
いくつかの実施例では、医療システム100は、輸液ライン112を介して受容された流体を、医療機械104によって画定される流路118に提供するように構成される、調整システム116を含む。調整システム116は、例えば、輸液ライン112を介して受容された流体に対して輸送力を提供し、流路118を通して流体を駆動するように構成される、ポンプを含んでもよい。いくつかの実施例では、調整システム116は、流体が流路118に進入することに先立って、流体から不純物(例えば、粒子状物質および/またはイオン)を除去するように構成される、1つまたはそれを上回るフィルタおよび/または吸着材カートリッジを含んでもよい。加えて、いくつかの実施例では、調整システム116は、流体が流路118に進入することに先立って、流体の物理的状態または条件を監視するように構成される、伝導率センサおよび/または圧力センサ等の1つまたはそれを上回るセンサを含んでもよい。実施例では、調整システム116は、流路118に進入することに先立って、流体から脱気するように構成される、脱気装置を含む。脱気装置は、例えば、流路118に進入することに先立って、流体から空気および他のガスを除去するために真空を形成するように構成される、真空ポンプを含んでもよい。
【0027】
医療システム100は、コンテナ106およびコンテナ107等の1つまたはそれを上回るコンテナ内に保持される、1つまたはそれを上回る濃縮物を使用して薬剤を生成するように構成されてもよい。コンテナのうちの1つまたはそれを上回るものが、本明細書に説明されるコネクタ102を使用して、医療機械104に接続されることができる。したがって、1つのみのコネクタ102が、図1において標識されるが、他の実施例では、システム100のコンテナ107および他のコンテナが、類似のコネクタ102を用いて医療機械104に流体的に接続されることができ、コンテナ106の説明はまた、システム100のコンテナ107および他のコンテナにも当てはまり得る。
【0028】
実施例では、医療システム100は、コンテナシステム115が医療用溶液を生成し得るように、コンテナ106を含む、コンテナシステム115に流体(例えば、精製水)を提供するように構成されてもよい。例えば、医療システム100は、流体ライン114を介して流体を受容し、機械流体ライン113を使用して、(例えば、調整システム116から)コンテナシステム115に流体を提供するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、コンテナシステム115は、コンテナシステム115の中への流体(例えば、精製水)の注入および医療用溶液の抽出の両方のために、単一の流体経路を利用するように構成されてもよい。例えば、コンテナシステム115は、第2の導管110および第1の導管108を介して、第1の流動方向において流体を受容し、医療用溶液を生成し、次いで、第2の導管110および第1の導管108を介して、第1の流動方向の反対の第2の流動方向において医療用溶液を供給するように構成されてもよい。
【0029】
実施例では、医療システム100は、第2の導管110を介してコンテナ106から流路118の中に濃縮物を注入するように構成される、濃縮物ポンプ120等の1つまたはそれを上回る濃縮物ポンプを含む。いくつかの実施例では、医療システム100は、濃縮物が流路118に進入することに先立って、コンテナ106から提供された濃縮物を濾過するように構成される、1つまたはそれを上回る付加的フィルタ(図示せず)を含んでもよい。濃縮物は、1つまたはそれを上回る溶質を含んでもよい。実施例では、溶質は、グルコース、デキストリン、および/またはイコデキストリン等の浸透剤を含む。実施例では、溶質は、塩化ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、および/または重炭酸ナトリウム等のイオンを含む。
【0030】
コネクタ102は、第1の導管108および第2の導管110を流体的に結合し、医療システム100が、コンテナ106内に保持される濃縮物を流路118の中に導入することを可能にするように構成される。コネクタ102は、第1の導管108と機械的かつ流体的に係合される、プラグ122と、第2の導管110と機械的かつ流体的に係合される、ソケット124とを含む。プラグ122は、限局された流体経路が、コンテナ106の内部から第1の導管108を通して第2の導管110まで確立されるように、ソケット124と機械的に嵌合するように構成される。実施例では、コネクタ102は、プラグ122の本体によって画定される、プラグチャネル(図2)を通して限局された流体経路を画定する。プラグチャネルは、プラグ122によって画定されるプラグ入口(図2)から、プラグ122によって画定されるプラグ出口(図2)まで延在してもよい。プラグ入口は、第1の導管108がプラグ入口と流体的に結合されるように、第1の導管108に機械的かつ流体的に係合するように構成されてもよい。
【0031】
いくつかの実施例では、プラグ122は、コンテナシステム115の1つまたはそれを上回る構成要素が交換されるときに処分されるように構成される、使い捨て可能プラグである。加えて、いくつかの実施例では、プラグ122は、第1の導管108と別個であるように提供される、または第1の導管108に予め取り付けられ、コンテナシステム115の一部として医療システム100に送達されるように構成される。プラグ122は、ポリマー、金属、または任意の他の好適な材料のうちの1つまたはそれを上回るものまたは材料の組み合わせを使用して形成されてもよい。
【0032】
プラグ122は、プラグ出口が、第2の導管110がソケット124によって機械的かつ流体的に係合されると第2の導管110に流体的に結合されるように、ソケット124と機械的に嵌合するように構成される。実施例では、ソケット124は、ソケットウェルを画定し、プラグ122は、ソケットウェルの中に挿入され、ソケット124と機械的に嵌合するように構成される。例えば、プラグ122は、円筒形ソケットウェル内に受容されるように構成される、中空の円筒形本体を有することができる。他の形状のプラグおよびソケットウェルもまた、他の実施例において使用され得る。いくつかの実施例では、ソケット124は、医療機械104の筐体105によって機械的に支持される。故に、コネクタ102は、コンテナ106の内部から流路118までの限局された流体経路を画定するように構成されてもよい。
【0033】
コネクタ102は、例えば、プラグ122が、ソケット124内に位置付けられていないときに、医療機械104の中への汚染物質の導入を防止することに役立つように構成される。(例えば、図2および3に関して)下記にさらに詳細に議論されるように、ソケット124は、ソケットウェル内に位置付けられる、ソケット膜を含む。ソケット膜は、ソケット膜がソケットウェル134を通した材料の流入(いくつかの実施例では、流出)を実質的に遮断する、閉鎖位置に付勢される。すなわち、ソケット膜は、ソケットウェル134を完全に遮断する、またはほぼ完全に遮断するように構成される。これは、ソケットウェル134を通した第2の導管110の中への汚染物質の通過と、ソケットウェル134を通した医療システム100の油圧回路から外への消毒流体の逃散とを防止し得る。いくつかの実施例では、ソケット膜は、少なくとも90%~100%または90%~95%等の、ソケットウェルのエリアの少なくとも90%を遮断し得る。
【0034】
ソケット膜は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成される、複数の弁尖を含んでもよい。その結果、プラグ122およびソケット124を物理的に嵌合させることに先立って、かつソケット膜を開放状態に押動する正圧を印加するものが、ソケットウェル134内に存在しないとき、ソケット膜は、汚染物質の流入が第2の導管110に進入またはそれから退出することを最小限化する、またはさらにそのようになることを防止し、それによって、第2の導管110の汚染のリスクを低減させる、閉鎖位置に入る。プラグ122が、ソケットウェルの中に挿入されると、プラグは、ソケット膜を開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にする。例えば、ソケット膜の弁尖は、プラグ122がソケット膜を通してソケットウェルの中に挿入されると、プラグ122から離れるように遠位に移動するように構成される、遊離縁を画定してもよい。すなわち、プラグ122は、弁尖を離れた所に押動し、ソケットウェルを通して流体経路を開放してもよい。ソケットウェルからのプラグ122の除去に応答して、弁尖または他のソケット膜構成は、閉鎖位置へのそれらの付勢に起因して、閉鎖位置に戻ってもよい。
【0035】
いくつかの実施例では、医療機械104は、第2の導管110内にコンテナ106の特定の内容物を受容するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、コネクタ102は、コンテナ106と具体的なソケット124との間に適切な接続を促進することに役立つように構成される。例えば、コネクタ102は、プラグ122とソケット124との接続等の、具体的なプラグと具体的なソケットとの適切な接続を補助するための1つまたはそれを上回る可視インジケーションを含むことができる。
【0036】
例えば、プラグ122は、コンテナ106と、第1の導管108と、プラグ122とを含む、コンテナシステム115の構成要素であってもよい。第1の導管108は、コンテナ106の内部に流体的に接続される、(例えば、使い捨て可能または再利用可能な)可撓性管であってもよい。医療機械104は、患者の治療のための特定の医療用溶液を生産するために、ソケット124を介してコンテナ106の特定の内容物を受容するように構成されてもよい。プラグ122は、患者または他のユーザの、ソケット124等の具体的なソケット内へのプラグ122等の具体的なプラグの適切な設置を補助するために、医療機械104のソケット124の視覚印に対応する、視覚印(例えば、色および/またはマーキング)を含んでもよい。視覚印に加えて、またはその代わりに、プラグ122およびソケット124が、ともに適合するように定寸されてもよく、システム100の他のプラグおよびソケットが、ユーザに、プラグ122およびソケット124がともに適合することが意図されていることのインジケーションを提供するように、異なるサイズを有してもよい。サイズは、例えば、断面寸法(例えば、直径)、ソケット124の中へのプラグ122の挿入の深度、または同等物、またはそれらの組み合わせであることができる。
【0037】
コンテナシステム115はさらに、コンテナ106および機械流体ライン113を流体的に結合するように構成される、第1の流体コネクタ103Aを含んでもよい。実施例では、第1の流体コネクタ103は、機械流体ライン113の第2の流体コネクタ103Bと機械的に嵌合し、流体結合を提供するように構成される。いくつかの実施例では、上記に議論されるように、コンテナシステム115は、流体の注入および医療用溶液の抽出の両方のために単一の流体経路を利用するように構成されてもよい。故に、コンテナシステム115は、医療機械104に取り付けられる、および/またはそれから取り外されるように構成される、分離可能なシステムであってもよい。第1の流体コネクタ103Aおよび/またはソケット124は、患者または介護者が、コンテナシステム115によって提供される医療用溶液の使用に備えて、コンテナシステム115を医療機械104に接続し得るように構成されてもよい。
【0038】
医療システム100はさらに、医療用溶液を輸液ライン112に提供するように構成される、混合システム117を含んでもよい。実施例では、混合システム117は、コンテナ106からの濃縮物と調整システム116からの流体をさらに混合するように構成される、混合チャンバを含む。混合システム117は、伝導率センサ、pHセンサ、圧力センサ、流動センサ、または同等物のうちの1つまたはそれを上回るもの等の、医療用溶液の1つまたはそれを上回る特性を評価するように構成される、1つまたはそれを上回るセンサを含んでもよい。いくつかの実施例では、混合システム117は、患者の中への輸液に先立って、透析液を実質的に滅菌するように構成される、1つまたはそれを上回る限外濾過器、微生物フィルタ、UV光源、または他の滅菌ユニット等の1つまたはそれを上回る滅菌ユニットを含む。
【0039】
故に、コネクタ102は、医療システム100が、第1の導管108を介して送達される1つまたはそれを上回る濃縮物を使用して、医療用溶液(例えば、透析液)を生産し得るように、第1の導管108および第2の導管110を流体的に結合するように構成されてもよい。コネクタ102は、ソケット124と機械的に嵌合するように構成されるプラグ122を使用して、流体結合を提供してもよい。ソケット124は、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合し、ソケット124が第2の導管110に機械的かつ流体的に係合すると、プラグ入口および第2の導管110を流体的に結合するように構成されてもよい。プラグ122とソケット124との間に物理的接続を確立することに先立って、ソケットウェル内に位置付けられるソケット膜は、閉鎖位置にあり、汚染物質が第2の導管110に進入またはそれから退出することを最小限化する、またはさらにそのようになることを防止する、シールを形成してもよい。ソケット124の中へのプラグ122の挿入に応答して、ソケット膜は、開放し、ソケットウェルを通した流体流が、コンテナ106の内部からコネクタ102を通して流路118まで延在する、限局された流体経路を確立することを可能にする。
【0040】
図2および3は、プラグ本体126を含むプラグ122を含む、例示的コネクタ102の概念断面図である。断面は、コネクタ102の中心縦軸125に沿って得られる。コネクタ102はさらに、ソケット本体128を含む、ソケット124を含む。プラグ122は、第1の導管108(例えば、コンテナ106からのバッグ管)に機械的かつ流体的に係合するように構成され、ソケット124は、第2の導管110(例えば、機械ライン)に機械的かつ流体的に係合するように構成される。図2および3に示されるように、ソケット本体128は、ソケットウェル134を画定する。
【0041】
プラグ122は、第1の導管108および第2の導管110が流体的に結合されるように、ソケット124と機械的に嵌合するように構成される。プラグ本体126は、プラグ入口139からプラグ出口140まで延在する、プラグチャネル138を画定する。プラグ入口139およびプラグ出口140は、プラグ本体126によって画定される、開口部である。プラグチャネル138は、プラグ入口139とプラグ出口140との間に流体連通を確立するように構成される。プラグ122は、第1の導管108およびプラグ出口140を流体的に結合するために十分な任意の様式において、第1の導管108に機械的かつ流体的に係合するように構成される。いくつかの実施例では、プラグ122は、プラグ122が、第1の導管108によって画定される第1の流動チャネル147からプラグ入口139までの実質的に限局される(例えば、製造公差を別にして限局される)流路を確立するように、第1の導管108に機械的かつ流体的に係合するように構成される。プラグ入口139は、第1の導管108(例えば、可撓性管または堅性管)を受容するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、プラグ入口139は、第1の導管108の端部142(「第1の導管端部142」)が第1の導管108およびプラグ出口140を流体的に結合するためにプラグ入口139を通してプラグチャネル138の中に挿入されることを可能にするように構成されてもよい。例えば、図2および3は、第1の導管端部142がプラグ122のプラグチャネル138内に位置付けられるように、プラグ入口139を通して挿入される、第1の導管108を図示する。
【0042】
コネクタ102は、ソケットウェル134内に位置付けられる、ソケット膜130を含む。図2に示されるように、ソケット膜130は、ソケット膜130が、ソケット124を完全またはほぼ完全にシールし、それによって、ソケットウェル134を通した材料の流動を実質的に遮断する、閉鎖位置に付勢される。ソケット膜130は、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入に応答して開放するように構成される。図3は、ソケット膜130が開放位置にあり、例えば、プラグ122によって開放状態に押動され、プラグ122の外側表面とソケットウェル134の内側表面との間に位置付けられる、ある実施例を図示する。ソケット膜130は、有利には、また、流体がプラグ122とソケット124との間から漏出することを防止することに役立つための(例えば、Oリングに類似する)流体シールとしても作用し得る。ソケット膜130はさらに、ソケットウェル134からのプラグ122の除去に応答して、閉鎖位置をとるように構成されてもよい。
【0043】
ソケット膜130は、これが閉鎖位置に付勢され(図2)、プラグ122によって印加される押動力に応答して開放する(図3)ことを可能にする、任意の好適な構成を有してもよい。いくつかの実施例では、ソケット膜130は、閉鎖位置からのソケット膜130の(例えば、第1の方向D1における)変位に抵抗するように構成される、弾性構成要素(例えば、ばね)に取り付けられる、実質的に非応柔性材料から形成される。加えて、または代替として、ソケット膜130は、ソケット膜130が、ソケット膜130上に加えられる(例えば、第1の方向D1における)力に応答して変形することを可能にし、ソケット膜130が、力が除去されると閉鎖位置に戻ることを可能にする、性質を伴う材料から形成されてもよい。例えば、ソケット膜130は、ソケット膜130の少なくとも一部が、プラグ122によってソケット膜130上に加えられる力に応答して変形し、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されることを可能にするように定寸された開口部を画定することを可能にする、弾性を有する、応柔性材料(例えば、ポリマー)から形成されてもよい。(例えば、ソケット124からのプラグ122の除去に起因する)ソケット膜130上の力の除去に応答して、ソケット膜130の弾性は、ソケット膜130を閉鎖位置に戻らせ得る。いくつかの実施例では、ソケット膜130は、ソケット膜130を加熱すること、ソケット膜130を通して電流を送出すること、および/または同等物等の物理的刺激のソケット膜130への印加に起因して、閉鎖位置に戻ってもよい。したがって、いくつかの実施例では、ソケット膜130は、弾性ポリマー、形状記憶材料(例えば、金属またはポリマー)、ハーモニックスチール、および/または同等物のうちの1つまたはそれを上回るものから形成されてもよい。他の実施例では、ソケット膜130は、例えば、ソケット膜130を形成する材料の形状記憶性質に起因して、ソケット膜130を閉鎖位置に付勢するばねの材料性質または使用に起因して、または任意の他の好適な技法に起因して、外部刺激の印加を伴うことなく、閉鎖位置に戻るように構成される。
【0044】
いくつかの実施例では、ソケット膜130は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成される、複数の弁尖136A、136B、136C(集合的に、「弁尖136」)を含む。弁尖136Cが、図4Aおよび4Bに示される。3つの弁尖136が、図2-4Bに示されるが、他の実施例では、ソケット膜130は、2つ、4つ、5つ、またはそれを上回る弁尖を含む、任意の好適な数の弁尖を含むことができる。弁尖136はそれぞれ、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入され、ソケット膜130を開放すると、プラグ入口139から離れるように遠位に(すなわち、第1の方向D1において)移動するように構成される、遊離縁を画定する。ソケット膜130が、開放されると、ソケット膜130は、プラグを通した流体がソケットウェル134を通して、ソケット膜130を越えて、例えば、ソケット膜130の片側の場所からソケット膜130の別の側の場所まで流動することを可能にするように構成される。
【0045】
弁尖136は、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入に応答して、プラグ122の外側表面127(「プラグ外側表面127」)と、ソケットウェル134を画定する、ソケットウェル134の内側表面129(「ソケットウェル内側表面129」)との間に位置付けられるように構成されてもよい。例えば、弁尖136は、ソケット膜130の少なくとも一部が、プラグ122によって弁尖136上に加えられる力に応答して変形し、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されることを可能にするように定寸される、開口部を画定するように、弾性であってもよい。類似の理由のために、類似の方式において、弁尖136はさらに、ソケットウェル134からのプラグ122の除去に応答して、変形を解除し、閉鎖位置をとるように構成されてもよい。
【0046】
図3は、ソケットウェル134の中に挿入され、ソケット124と機械的に嵌合される、プラグ122を図示する。ソケット124は、プラグ122がソケット124に向かって第1の方向D1において平行移動されると、プラグ122と機械的に嵌合するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、プラグ122またはソケット124のうちの一方が、突出部を画定し、プラグ122またはソケット124のうちの他方が、陥凹部を画定し、陥凹部は、ソケット124がプラグ122と機械的に嵌合すると、突出部を受容するように構成される。プラグ122およびソケット124は、機械的嵌合が、ソケット124に対するプラグ122の移動を、少なくとも第1の方向D1に対して略直角の方向に限定するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、ソケット124の1つまたはそれを上回る表面が、ソケット124がプラグ122と機械的に嵌合すると、プラグ122の1つまたはそれを上回る表面に実質的に共形化するように構成されてもよい。例えば、プラグ外側表面127は、プラグ外側表面127およびソケットウェル内側表面129が、ソケット124に対するプラグ122の移動を、少なくとも第1の方向D1に対して略直角の方向に限定するように、ソケットウェル内側表面129の形状に対して相補的な形状を画定してもよい。実施例では、プラグ外側表面127は、ソケット124がプラグ122と機械的に嵌合すると、ソケットウェル内側表面129に接触するように構成されてもよい。上記に説明されるように、弁尖136は、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入に応答して、プラグ外側表面127とソケットウェル内側表面129との間に位置付けられるように構成されてもよい。
【0047】
いくつかの実施例では、プラグ122およびソケット124は、機械的嵌合が、ソケット124に対するプラグ122の移動を、少なくとも第1の方向D1に対して略平行な方向に限定するように構成されてもよい。例えば、周縁144が、プラグ本体126から、例えば、プラグ外側表面127から延在してもよく、その場合、周縁144は、ソケット本体128に接触し、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入の深度を制御するように構成される。いくつかの実施例では、機械104のソケット本体128または筐体105が、ソケット膜130のための構造的支持を提供するように構成される、フランジ146を含んでもよい。フランジ146はさらに、プラグ122がソケットウェル134の中に完全に挿入されると、周縁144に接触するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、フランジ146は、ソケットウェル134を画定する、ソケット本体128の一部から半径方向に外向きに延在してもよい、またはソケット本体128の外側表面の残部と共面であってもよい。同様に、いくつかの実施例では、フランジ146は、筐体105の一部から半径方向に外向きに延在してもよい、または筐体の外側表面の残部と共面であってもよい。いくつかの実施例では、周縁144およびフランジ146は、ユーザがプラグ122と適切なソケット124を整合させることに役立つ、1つまたはそれを上回る視覚印(例えば、色、グラフィカルマーカ、または文字)を含んでもよい。
【0048】
ある実施例では、プラグ本体126は、ソケット本体128によって、プラグ122およびソケット124を機械的に嵌合させるように画定される、ソケットウェル134の中に挿入されるように構成される、突出部を画定する。実施例では、プラグ本体126は、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されると、ソケット膜130との摺動接触を確立するように構成される。例えば、プラグ外側表面127は、プラグ122の外周(例えば、円周)を画定し得、弁尖136は、プラグ外側表面127とソケットウェル内側表面129との間に位置付けられると、ソケット124の内周を画定し得る。本実施例では、弁尖136は、外周および内周の実質的に全体の周辺に、プラグ外側表面127との摺動接触を確立するように構成されてもよい。
【0049】
ソケット124は、第2の導管110に機械的かつ流体的に係合するように構成される。第2の導管110は、例えば、医療機械104の機械ラインであってもよい。実施例では、ソケット124は、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、プラグチャネル138が第2の導管110と流体的に結合するように、第2の導管110に機械的かつ流体的に係合するように構成される。ソケット124は、プラグ122およびソケット124の機械的嵌合が、プラグチャネル138から第2の導管110によって画定される、第2の流動チャネル148までの実質的に限局された流路を確立するように、構成されてもよい。故に、コネクタ102は、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、第1の導管108(例えば、コンテナ106のための管類(図1))と第2の導管110(例えば、医療機械104のための機械ライン(図1))との間に物理的な流体接続を形成するように構成されてもよい。実施例では、医療機械104の筐体105が、ソケット124および/または第2の導管110を機械的に支持する。実施例では、ソケット124は、医療機械104および/または筐体105に添着される、またはその一体型部品であってもよい。第2の導管110は、ソケット124、医療機械104、および/または筐体105に添着される、またはその一体型部品であってもよい。
【0050】
ソケット124は、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、プラグチャネル138と第2の導管110を流体的に結合するために十分な任意の様式において、第2の導管110に機械的かつ流体的に係合するように構成されてもよい。例えば、第2の導管110の端部150(「第2の導管端部150」)が、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、プラグ出口140を通してプラグチャネル138の中に挿入されるように構成されてもよい。実施例では、ソケット124は、プラグ122が、プラグチャネル138から第2の導管110の第2の流動チャネル148までの実質的に限局された流路を確立するように、第2の導管110に機械的かつ流体的に係合するように構成される。ソケット124は、プラグ122が、第1の導管108の第1の流動チャネル147から第2の導管110の第2の流動チャネル148までの実質的に限局された流路を確立するように、第2の導管110に機械的かつ流体的に係合するように構成されてもよい。
【0051】
図4Aおよび4Bは、ソケット膜130を含む、例示的ソケット124の概念平面図である。縦軸125が、図4Aおよび4Bの画像の平面に対して直交して延設される。図4Aおよび4Bに示される実施例では、ソケット膜130は、接合し、ソケット膜130の閉鎖位置を画定するように構成される、3つの弁尖136A、136B、および136Cを含む。弁尖136はまた、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されると、プラグ122から離れるように遠位に移動するように構成される、個別の遊離端137を画定してもよい。
【0052】
弁尖136は、限定ではないが、オーバーモールド、コモールド、溶接(例えば、超音波溶接)、接着剤の使用、機械的取付機構(例えば、ねじまたは同等物)、相互係止構造、および/または同等物等の任意の好適な技法を使用して、ソケット本体128に接続されてもよい。例えば、個別の遊離端137の反対の各弁尖136の端部が、ソケットウェル内側表面129に取り付けられてもよい。他の実施例では、1つまたはそれを上回る弁尖136は、ソケット本体128から別個に形成され、それに接続されるのではなく、それと一体的に形成されてもよい。
【0053】
図4Aに示されるように、ソケット膜130の弁尖136が、弁尖136が、接合され(例えば、各遊離端137が、隣接する遊離端に触れている、または別様に比較的に近接する)、ソケットウェル134を通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢される。閉鎖位置にあるとき、弁尖136は、ソケットウェル134を完全またはほぼ完全にシールし(または言い換えると、遮断し)、それによって、ソケットウェル134を通した材料の流動を実質的に遮断するように協働する。このように、弁尖136は、弁尖136が閉鎖位置に付勢されると、ソケットウェル134を通した流体経路を閉鎖するように協働してもよい。
【0054】
図4Bに示されるように、ソケット膜130の弁尖136が、開放し、弁尖136上に加えられる力に応答してソケットウェル134を通した流体流を可能にするように構成される。いくつかの実施例では、弁尖136は、弁尖136の少なくとも一部が、プラグ122によって弁尖136上に加えられる力に応答して変形し、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されることを可能にするように定寸される、開口部を画定するように、弾性である。弁尖136は、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入に応答して、プラグ外側表面127とソケットウェル内側表面129との間に位置付けられるように構成されてもよい。代替として、弁尖136は、実質的に非応柔性材料から形成され、閉鎖位置からの弁尖136の変位に抵抗するように構成される、弾性構成要素に取り付けられてもよい。ソケットウェル134からのプラグ122の除去に応答して、弁尖136は、閉鎖位置に戻ってもよい。いくつかの実施例では、弁尖136は、弾性ポリマー、形状記憶材料、ハーモニックスチール、および/または同等物のうちの1つまたはそれを上回るものから形成されてもよく、いくつかの実施例では、熱または電気等のソケット膜130に対する外部刺激の印加が、弁尖136を閉鎖位置に戻らせ得る。
【0055】
いくつかの実施例では、プラグ122は、外側断面寸法C1(例えば、直径)を画定し、ソケットウェル134は、内側断面寸法C2(例えば、直径)を画定する。プラグ122は、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、かつ厚さTを伴うソケット膜130がプラグ外側表面127とソケットウェル内側表面129との間に位置付けられると、外側寸法C1が、プラグ122が内側寸法C2を有するソケットウェル134の中に挿入されることを可能にするように、構成されてもよい。例えば、プラグ122は、外側寸法C1が、プラグ122に、プラグ122がソケット124と機械的に嵌合すると、厚さTを有するソケット膜130との滑り嵌めを確立させるように構成されてもよい。
【0056】
コンテナと医療機械104を接続するための例示的技法が、図5に図示される。本技法は、主に、図1-4のコネクタ102を参照して説明されるが、本技法は、他のコネクタおよび他の実施例にも適用され得る。
【0057】
本技法は、ソケット124の中にプラグ122を導入することを含む(502)。ソケット124は、プラグ122がソケット124に向かって第1の方向D1において平行移動されると、プラグ122と機械的に嵌合するように構成されてもよい。上記に議論されるように、ソケット124の中へのプラグ122の挿入に応答して、ソケット膜130は、開放し、ソケットウェル134を通した流体流が、コンテナ(例えば、コンテナ106)の内部からコネクタ102を通して流路118まで延在する、限局された流体経路を確立することを可能にする。例えば、ソケット膜130の弁尖136が、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されると、プラグ122から離れるように遠位に移動するように構成される、遊離縁を画定してもよい。弁尖136は、ソケットウェル134の中へのプラグ122の挿入に応答して、プラグ外側表面127とソケットウェル内側表面129との間に位置付けられるように構成されてもよい。いくつかの実施例では、弁尖136は、弁尖136の少なくとも一部が、プラグ122によって弁尖136上に加えられる力に応答して変形し、プラグ122がソケットウェル134の中に挿入されることを可能にするように定寸される、開口部を画定するように、弾性であってもよい。
【0058】
本技法は、ソケット124からプラグ122を除去することを含む(504)。ソケット膜130上に加えられている力の除去に応答して、ソケット膜130は、ソケット膜130がソケット124を完全またはほぼ完全にシールし、それによって、ソケットウェル134を通した材料の流動を実質的に遮断する、閉鎖位置に戻ってもよい。例えば、弁尖136は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成されてもよい。いくつかの実施例では、ソケット124の中へのソケット膜130の統合が、プラグ122の除去の後にソケット膜130を再度位置付けることを不必要にし、それによって、医療機械の無菌状態を確実にするために役立ち得る。
【0059】
本開示は、以下の実施例を含む。
【0060】
(実施例1)
コネクタは、プラグによって画定されるプラグ入口とプラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定する、プラグであって、プラグ入口は、第1の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成される、プラグを含み、ソケットは、ソケットウェルを画定する、ソケット本体であって、ソケットは、第2の導管に機械的かつ流体的に係合するように構成され、プラグは、ソケットウェルの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合するように構成される、ソケット本体と、ソケット膜がソケットウェルを通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢される、ソケット膜であって、プラグがソケットウェルの中に挿入されると、ソケット膜は、開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される、ソケット膜とを含む。
【0061】
(実施例2)
ソケット膜は、ソケットウェル内に位置付けられる、実施例1に記載のコネクタ。
【0062】
(実施例3)
透析機筐体をさらに備え、ソケット膜は、透析機筐体に接続される、実施例1または実施例2に記載のコネクタ。
【0063】
(実施例4)
ソケット膜は、変形可能であり、ソケットウェルの中へのプラグの挿入に応答して、プラグの外側表面とソケットウェルの内側表面との間に位置付けられるように構成される、実施例1-3のいずれかに記載のコネクタ。
【0064】
(実施例5)
ソケット膜はさらに、ソケットウェルからのプラグの除去またはソケット膜への物理的刺激の印加のうちの1つまたはそれを上回るものに応答して、変形を解除し、閉鎖位置をとるように構成される、実施例4に記載のコネクタ。
【0065】
(実施例6)
ソケット膜は、少なくとも2つの弁尖を備え、少なくとも2つの弁尖は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成される、実施例1-5のいずれかに記載のコネクタ。
【0066】
(実施例7)
弁尖は、プラグがソケットウェルの中に挿入されると、プラグから離れるように遠位に移動するように構成される、遊離縁を画定する、実施例6に記載のコネクタ。
【0067】
(実施例8)
ソケットは、プラグがソケットと機械的に嵌合し、ソケットが第2の導管に機械的かつ流体的に係合すると、プラグ入口および第2の導管を流体的に結合するように構成される、実施例1-7のいずれかに記載のコネクタ。
【0068】
(実施例9)
プラグはさらに、プラグの外側表面から延在する、周縁を備え、周縁は、ソケット本体に接触し、ソケットウェルの中へのプラグの挿入の深度を制御するように構成される、実施例1-8のいずれかに記載のコネクタ。
【0069】
(実施例10)
ソケット本体または透析機の筐体のうちの一方が、プラグがソケットウェルの中に全体的に挿入されると、周縁に接触するように構成される、フランジを備える、実施例9に記載のコネクタ。
【0070】
(実施例11)
プラグおよびソケットは、プラグがソケット本体と機械的に嵌合するように構成されていることを示すための、個別の可視インジケーションを備える、実施例1-10のいずれかに記載のコネクタ。
【0071】
(実施例12)
ソケット膜は、弾性ポリマー、形状記憶材料、またはハーモニックスチールのうちの1つまたはそれを上回るものを使用して形成される、実施例1-11のいずれかに記載のコネクタ。
【0072】
(実施例13)
医療システムは、プラグによって画定されるプラグ入口とプラグによって画定されるプラグ出口との間に延在するチャネルを画定する、プラグであって、プラグ入口は、管類に機械的かつ流体的に係合するように構成される、プラグを含み、透析機は、ソケットウェルを画定する、ソケット本体であって、プラグは、ソケットウェルの中に挿入され、ソケットと機械的に嵌合し、プラグ入口および油圧ラインを流体的に接続するように構成される、ソケット本体と、ソケットウェル内に位置付けられる、ソケット膜であって、ソケット膜は、ソケット膜がソケットウェルを通した流体流を遮断する、閉鎖位置に付勢され、プラグが、ソケットウェルの中に挿入されると、ソケット膜は、開放し、ソケットウェルを通した流体流を可能にするように構成される、ソケット膜とを含む。
【0073】
(実施例14)
ソケット膜は、変形可能であり、ソケットウェルの中へのプラグの挿入に応答して、プラグの外側表面とソケットウェルの内側表面との間に位置付けられるように構成される、実施例13に記載の医療システム。
【0074】
(実施例15)
ソケット膜はさらに、ソケットウェルからのプラグの除去またはソケット膜への物理的刺激の印加のうちの1つまたはそれを上回るものに応答して、変形を解除し、閉鎖位置をとるように構成される、実施例14に記載の医療システム。
【0075】
(実施例16)
ソケット膜は、少なくとも2つの弁尖を備え、少なくとも2つの弁尖は、接合し、閉鎖位置を画定するように構成される、実施例13-15のいずれかに記載の医療システム。
【0076】
(実施例17)
弁尖は、プラグがソケットウェルの中に挿入されると、プラグから離れるように遠位に移動するように構成される、遊離縁を画定する、実施例16に記載の医療システム。
【0077】
(実施例18)
ソケットは、プラグが、ソケットと機械的に嵌合し、ソケットが、油圧ラインに機械的かつ流体的に係合すると、プラグ入口および油圧ラインを流体的に結合するように構成され、油圧ラインは、透析サイクラと流体連通する、実施例13-17のいずれかに記載の医療システム。
【0078】
(実施例19)
管類をさらに備え、管類は、透析液成分を含む、コンテナに流体的に接続するように構成される、実施例13-18のいずれかに記載の医療システム。
【0079】
(実施例20)
方法であって、請求項1-19のいずれかに記載のソケットによって明確に画定されるソケットの中に請求項1-19のいずれかに記載のプラグを挿入することと、続いて、ソケットからプラグを除去することとを含む、方法。
【0080】
本開示の種々の実施例が、説明されている。説明されるシステム、動作、または機能の任意の組み合わせが、想定される。これらおよび他の実施例は、以下の請求項の範囲内である。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
【国際調査報告】