(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-29
(54)【発明の名称】マルチメディアリソースクリップ方法、装置、機器および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 21/435 20110101AFI20240221BHJP
H04N 21/854 20110101ALI20240221BHJP
【FI】
H04N21/435
H04N21/854
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558964
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2022083048
(87)【国際公開番号】W WO2022199692
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】202110325449.5
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521431088
【氏名又は名称】北京字跳▲網▼絡技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Zitiao Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】0207, 2/F, Building 4, Zijin Digital Park, Haidian District, Beijing,P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シャオルオン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ズユン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MA06S
5C164MC01P
5C164UA04S
5C164UB10P
5C164UB36S
5C164UB41S
5C164YA11
(57)【要約】
本開示はマルチメディアリソースクリップ方法、装置、機器および記憶媒体を提供し、前記方法は以下のステップを含む。まず、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。第1ビデオは、初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。そして、第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。ターゲットクリップドラフトは、初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、ターゲット素材は、オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。本開示は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいてマルチメディアリソースへのクリップを実現し、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアリソースクリップ装置により実行されるマルチメディアリソースクリップ方法であって、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含むステップと、を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
第2ビデオを再生するステップであって、前記第2ビデオは、初期クリップドラフトがバインディングされず、前記第2ビデオは、マルチメディア素材に対するクリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第2ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第2ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップは、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定するステップと、
前記初期クリップドラフトを使用すると決定されると、マルチメディア素材選択ページを表示するステップと、
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得るステップであって、前記選定操作に対応するマルチメディア素材は、前記オリジナルマルチメディア素材と対応関係を有するステップと、
前記ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記初期クリップドラフトを使用しないと決定されると、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記マルチメディアリソースクリップページでクリップ操作を行うようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材でクリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得る前記ステップの前に、
前記マルチメディア素材選択ページにマルチメディア素材選択数を表示するステップであって、前記マルチメディア素材選択数は、前記初期クリップドラフトに含まれるオリジナルマルチメディア素材の数に基づいて決定されたものであり、前記マルチメディア素材選択数は、マルチメディア素材の数を選定するようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記の初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオは、前記第1ビデオと前記初期クリップドラフトとのバインディング関係に基づいて投稿されたものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップの後、
前記マルチメディアリソースクリップページにおける前記ターゲット素材および/または前記ターゲットクリップ操作に対する調整操作を受け付けるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マルチメディアリソースクリップ装置であって、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するための第1再生モジュールであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される第1再生モジュールと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するための第1展示モジュールであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む第1展示モジュールと、を含む、
ことを特徴とする装置。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に指令が記憶されており、前記指令が端末機器上で実行される場合、前記端末機器に請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現させる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
機器であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とする機器。
【請求項11】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは指令を含み、前記指令がプロセッサによって実行される場合、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年3月26日にて提出された、出願番号が202110325449.5であって、出願の名称が「マルチメディアリソースクリップ方法、装置、機器および記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を援用により本出願に組み込む。
本開示は、データ処理分野に関し、特にマルチメディアリソースクリップ方法、装置、機器および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディアリソースクリップ技術の発展に伴い、マルチメディアリソースクリップ機能に対するユーザのニーズもますます高くなる。しかし、ほとんどのユーザがマルチメディアリソースクリップのスキルを持ってないため、如何にマルチメディアリソースクリップの敷居を下げて、ほとんどのユーザがマルチメディアリソースのクリップを完了できるようにするかは、現在早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した課題を解決するために、または、少なくとも部分的に解決するために、本開示は、マルチメディアリソースクリップ方法、装置、機器および記憶媒体を提供し、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトによりマルチメディアリソースへのクリップを容易に実現することができ、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、本開示はマルチメディアリソースクリップ方法を提供し、前記方法は、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含むステップと、を含む。
【0005】
選択可能な実施形態では、前記方法は、
第2ビデオを再生するステップであって、前記第2ビデオは、初期クリップドラフトがバインディングされず、前記第2ビデオは、マルチメディア素材に対するクリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第2ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第2ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップと、をさらに含む。
【0006】
選択可能な実施形態では、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップは、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定するステップと、
前記初期クリップドラフトを使用すると決定されると、マルチメディア素材選択ページを表示するステップと、
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得るステップであって、前記選定操作に対応するマルチメディア素材は、前記オリジナルマルチメディア素材と対応関係を有するステップと、
前記ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップと、を含む。
【0007】
選択可能な実施形態では、前記方法は、
前記初期クリップドラフトを使用しないと決定されると、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記マルチメディアリソースクリップページでクリップ操作を行うようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む。
【0008】
選択可能な実施形態では、前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得る前記ステップの前に、
前記マルチメディア素材選択ページにマルチメディア素材選択数を表示するステップであって、前記マルチメディア素材選択数は、前記初期クリップドラフトに含まれるオリジナルマルチメディア素材の数に基づいて決定されたものであり、前記マルチメディア素材選択数は、マルチメディア素材の数を選定するようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む。
【0009】
選択可能な実施形態では、前記の初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオは、前記第1ビデオと前記初期クリップドラフトとのバインディング関係に基づいて投稿されたものである。
【0010】
選択可能な実施形態では、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップの後、
前記マルチメディアリソースクリップページにおける前記ターゲット素材および/または前記ターゲットクリップ操作に対する調整操作を受け付けるステップをさらに含む。
【0011】
第2の態様によれば、本開示はマルチメディアリソースクリップ装置を提供し、前記装置は、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するための第1再生モジュールであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される第1再生モジュールと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するための第1展示モジュールであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む第1展示モジュールと、を含む。
【0012】
第3の態様によれば、本開示はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に指令が記憶されており、前記指令が端末機器上で実行される場合、前記端末機器に上記の方法を実現させる。
【0013】
第4の態様によれば、本開示は機器を提供し、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する場合、上記の方法を実現する。
【0014】
第5の態様によれば、本開示はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは指令を含み、前記指令がプロセッサによって実行される場合、上記の方法を実現する。
【0015】
本開示の実施例により提供される技術案は従来技術と比較すれば、以下のような利点を有する。
本開示の実施例はマルチメディアリソースクリップ方法を提供し、まず、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。そして、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。本開示の実施例は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいてマルチメディアリソースへのクリップを実現し、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここでの図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示に適合する実施例を示し、明細書と共に本開示の原理を解釈するために使用される。
本開示の実施例、または従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施例または従来技術の記述に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、当業者にとって、創造的な労働なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例により提供される別のマルチメディアリソースクリップ方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例により提供される第1ビデオの再生ページ概略図である。
【
図4】本開示の実施例により提供されるマルチメディア素材決定ウィンドウの概略図である。
【
図5】本開示の実施例により提供されるマルチメディア素材選択ページの概略図である。
【
図6】本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ操作ページの概略図である。
【
図7】本開示の実施例により提供される別のマルチメディアリソースクリップ操作ページの概略図である。
【
図8】本開示の実施例により提供されるコース投稿ページの概略図である。
【
図9】本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ装置の構造概略図である。
【
図10】本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の上記目的、特徴、及び利点をより明瞭に理解できるために、以下、本開示の方案をさらに記述する。なお、矛盾しない場合、本開示の実施例、及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0018】
以下の記述において、本開示を十分に理解するために、多くの具体的な詳細が述べられているが、本開示はさらに、ここで記述する方式と異なる他の方式を採用して実施することができ、明らかに、明細書における実施例は、すべての実施例ではなく、本開示の一部の実施例に過ぎない。
【0019】
コンピュータ技術の発展に伴い、マルチメディアリソースクリップは、プロの編者だけが完了できる仕事でなくなり、全人民がマルチメディアリソースクリップに参加することは、現在の1つの発展の傾向である。
【0020】
ほとんどのユーザがマルチメディアリソースクリップスキルを持ってないため、どのようにマルチメディアリソースクリップの敷居を下げて、ほとんどのユーザがいずれもマルチメディアリソースクリップに参加でき、自分のニーズを満たすマルチメディア作品を作成することは、現在早急に解決すべき課題である。
【0021】
このために、本開示の実施例はマルチメディアリソースクリップ方法を提供し、まず、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生し、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。そして、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示し、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。
【0022】
このように、本開示の実施例は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいて、マルチメディアリソースへのクリップを容易に実現でき、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0023】
これを基礎とし、本開示の実施例はマルチメディアリソースクリップ方法を提供し、
図1を参照して、本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法のフローチャートであり、当該方法は、S101~S102を含む。
S101:初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。
【0024】
前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。
【0025】
本開示の実施例におけるマルチメディアリソースは、ビデオリソース、オーディオリソース、および画像リソース等を含むことができ、本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法は、ビデオリソース、オーディオリソース、および画像リソース等へのクリップに適用されることができる。理解を便利にするために、本開示の実施例は主に、ビデオリソースクリップに適用されるシーンで紹介する。
【0026】
本開示の実施例では、第1ビデオはチュートリアルビデオであってもよく、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトは、マルチメディアリソースクリップ完成品であってもよく、具体的には、当該チュートリアルビデオは、当該マルチメディアリソースクリップ完成品のクリップ過程を展示するために使用され、当該チュートリアルビデオに展示されるクリップ過程に基づいてクリップ操作を行い、当該マルチメディアリソースクリップ完成品と同一または類似のクリップ効果を有する作品が得られる。
【0027】
本開示の実施例では、初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。オリジナルマルチメディア素材は、ビデオ素材および/またはオーディオ素材等を含んでもよく、初期クリップ操作は、オリジナルマルチメディア素材のうちのビデオ素材、オーディオ素材に対するカット、スプライス等のクリップ操作を含んでもよく、初期クリップ操作は、ビデオ素材に対する効果クリップ操作をさらに含んでもよく、例えば、ステッカー、文字等を追加するクリップ操作、フィルタを追加するクリップ操作等であり、初期クリップ操作は、オーディオ素材に対する効果クリップ操作をさらに含んでもよく、例えば、音響効果を追加するクリップ操作等である。
【0028】
S102:前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。
【0029】
前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。
【0030】
本開示の実施例では、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する過程において、第1ビデオに対するクリップトリガ操作を受け付けると、当該初期クリップドラフトに基づいてターゲットクリップドラフトを得、そして、当該ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示することができる。具体的には、マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて、ターゲットクリップドラフトに対してクリップ操作を行うことができる。
【0031】
実際の適用では、ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示することは具体的に、ターゲットクリップドラフトが指示するターゲット素材およびターゲットクリップ操作をマルチメディアリソースクリップ操作ページで展示することである。ユーザは当該マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて、ターゲット素材および/またはターゲットクリップ操作を調整することで、ニーズを満たすマルチメディアクリップ作品を得ることができる。
【0032】
本開示の実施例におけるターゲット素材は、初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応する。
【0033】
選択可能な実施形態では、ターゲット素材は、初期クリップ操作におけるオリジナルビデオ素材に対応するターゲットビデオ素材、および/または、初期クリップ操作におけるオリジナルオーディオ素材に対応するターゲットオーディオ素材を含む。
【0034】
具体的には、ターゲットビデオ素材は、初期クリップ操作におけるオリジナルビデオ素材であってもよく、オリジナルビデオ素材を置き換えるためのユーザビデオ素材であってもよく、ターゲットオーディオ素材は、初期クリップ操作におけるオリジナルオーディオ素材であってもよく、オリジナルオーディオ素材を置き換えるためのユーザオーディオ素材であってもよい。また、ターゲット素材は、ターゲットビデオ素材のみを含み、または、ターゲットオーディオ素材のみを含んでもよい。
【0035】
本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法において、まず、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。そして、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示し、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。このように、本開示の実施例は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいて、マルチメディアリソースへのクリップを容易に実現でき、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0036】
上記実施例を基礎とし、本開示の実施例は、マルチメディアリソースクリップ方法をさらに提供する。具体的には、初期クリップドラフトがバインディングされない第2ビデオについて、マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいてフローティングウィンドウの形態で再生されることができ、ユーザは、第2ビデオを見る同時に、マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて第2ビデオが指示する、マルチメディアリソースに対するクリップ操作に基づいて、マルチメディアリソースへのクリップを実現することができる。
【0037】
実際の適用では、まず、第2ビデオを再生し、前記第2ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第2ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生する。
【0038】
本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法は、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオに基づいてマルチメディアリソースに対するクリップを実現することを基礎とし、さらに初期クリップドラフトがバインディングされていない第2ビデオに基づいて、クリップ操作が指示されたビデオを見ながらマルチメディアリソースをクリップすることを実現することができ、マルチメディアクリップの機能を豊富にし、さらにマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0039】
本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法の理解を容易にするために、本開示の実施例はマルチメディアリソースクリップ方法の具体的な実施形態を提供する。
図2を参照して、本開示の実施例により提供される別のマルチメディアリソースクリップ方法のフローチャートである。当該方法は、S201~S206を含む。
S201:初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。
【0040】
前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。
【0041】
選択可能な実施形態では、第1ビデオは、現在ユーザに推薦するビデオストリームに属することができ、第1ビデオの再生ページに、第1ビデオに対するクリップ操作をトリガするためのマルチメディアリソースクリップコントロールが設けられていることができる。
図3に示すように、本開示の実施例により提供される第1ビデオの再生ページ概略図であり、マルチメディアリソースクリップコントロールは、再生ページの任意の位置に設けられることができ、また、ユーザは、必要に応じてマルチメディアリソースクリップコントロールをドラッグして位置を移動させることができる。
【0042】
選択可能な実施形態では、第1ビデオに初期クリップドラフトがバインディングされているため、現在再生している第1ビデオに初期クリップドラフトがバインディングされていることをユーザに知らせるために、マルチメディアリソースクリップコントロールにバインディングドラフト識別子を設けることができ、本開示の実施例は、ドラフト識別子の形態を制限しない。
【0043】
S202:前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定し、そうであれば、S203を実行し、そうでなければ、S206を実行する。
【0044】
本開示の実施例では、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作は、ユーザが第1ビデオの再生ページにおけるマルチメディアリソースクリップコントロールをクリックする操作であってもよい。
【0045】
実際の適用では、マルチメディアリソースクリップコントロールに対するユーザのトリガ操作が検出される場合、まず、ユーザが、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材をインポートすることを選択するか否かを決定する。
【0046】
選択可能な実施形態では、マルチメディアリソースクリップコントロールに対するユーザのトリガ操作が検出される場合、ポップアップウィンドウの方式で、初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材をインポートするか否かを決定するウィンドウをユーザに提供することができる。
図4に示すように、本開示の実施例により提供されるマルチメディア素材決定ウィンドウの概略図である。マルチメディア素材決定ウィンドウに、「オリジナルマルチメディア素材を使用する」、「創作を直接に開始する」という2つのエントリが設けられており、ユーザは、エントリの選択により、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定する。
【0047】
具体的には、ユーザがマルチメディア素材決定ウィンドウにおける「オリジナルマルチメディア素材を使用する」をクリックする操作を受け付けると、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトを使用すると決定し、ユーザがマルチメディア素材決定ウィンドウにおける「創作を直接に開始する」をクリックする操作を受け付けると、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトを使用しないと決定する。
【0048】
S203:マルチメディア素材選択ページを表示する。
【0049】
本開示の実施例では、ユーザが第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトを使用すると決定すると、ユーザにマルチメディア素材選択ページを表示でき、ユーザが当該マルチメディア素材選択ページに展示されるユーザマルチメディア素材から、今回のマルチメディアリソースクリップの素材とするためのものを選択する。
【0050】
選択可能な実施形態では、ユーザが
図4に展示される「オリジナルマルチメディア素材を使用する」エントリをクリックする操作を受け付けた場合、マルチメディア素材選択ページにジャンプする。
図5に示すように、本開示の実施例により提供されるマルチメディア素材選択ページの概略図である。マルチメディア素材選択ページに現在ユーザのマルチメディア素材が展示されている。ユーザは、1つまたは複数のマルチメディア素材を選ぶことにより、今回のマルチメディアリソースクリップの素材とすることができる。
【0051】
選択可能な実施形態では、マルチメディア素材選択ページにさらに、マルチメディア素材選択数を表示してもよい。
図5に示すように、マルチメディア素材選択ページに表示されるマルチメディア素材選択の数は2つであり、1つは4.0sのビデオ素材であり、もう1つは3.0sのビデオ素材である。ユーザは、表示されるマルチメディア素材選択数に基づいて、マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材から対応数のマルチメディア素材を選択することができる。また、選択されたマルチメディア素材の長さについて、必要に応じて切り取ることができ、例えば、4.0sのビデオ素材に対応し、選択されたマルチメディア素材から、長さが4.0sであるビデオセグメントを切り取ることができ、選択されたマルチメディア素材の長さが4.0s未満であると、選択されたマルチメディア素材に対して連続的に繰り返しスプライスを行うことで、長さが4.0sであるビデオセグメントを得ることができる。
【0052】
本開示の実施例では、マルチメディア素材選択ページに表示されるマルチメディア素材選択数は、初期クリップドラフトに含まれるオリジナルマルチメディア素材の数に基づいて決定されたものであってもよい。例えば、初期クリップドラフトに含まれるオリジナルビデオ素材の数をマルチメディア素材選択ページに表示することで、ユーザが対応数のビデオ素材を選択することができる。具体的には、マルチメディア素材選択ページに表示されるマルチメディア素材選択数は、マルチメディア素材の数を選定するようにユーザに指示するために使用される。
【0053】
S204:前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得る。
【0054】
前記選定操作に対応するマルチメディア素材は、前記オリジナルマルチメディア素材と対応関係を有する。
【0055】
本開示の実施例では、マルチメディア素材選択ページを表示した後、ユーザは、マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材をクリックすることにより、初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換えるためのマルチメディア素材を決定することができる。
【0056】
選択可能な実施形態では、
図5における「次へ」というコントロールに対するユーザのトリガ操作を受け付けた場合、選定操作に対応するマルチメディア素材で初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得ることができる。具体的には、ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、ターゲット素材は、選定操作に対応するマルチメディア素材を含み、ターゲットクリップ操作は、初期クリップドラフトにおける初期クリップ操作の全部または一部を含む。
【0057】
選択可能な実施形態では、ターゲットクリップドラフトと初期クリップドラフトとの違いは、初期クリップドラフトにおけるビデオ素材がユーザの選択するビデオ素材に置き換えられ、初期クリップドラフトにおける初期クリップ操作について、ターゲットクリップドラフトに残されることにある。
【0058】
また、初期クリップドラフト中のオーディオ素材はさらに、削除されてもよく、即ち、ターゲットクリップドラフトに含まれず、つまり、ターゲットクリップドラフトには、オーディオ素材が含まれない。
【0059】
S205:前記ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。
【0060】
本開示の実施例では、ターゲットクリップドラフトを得た後、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。具体的には、マルチメディアリソースクリップ操作ページに、ターゲットクリップドラフトにおけるターゲット素材およびターゲットクリップ操作を展示する。
【0061】
図6に示すように、本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ操作ページの概略図である。ビデオ素材展示ウィンドウに、ターゲットクリップドラフトにおけるターゲット素材が展示されており、同時に、クリップ操作領域に、ターゲットクリップドラフトに指示されるターゲットクリップ操作が展示されている。マルチメディアリソースクリップ操作ページにおける展示内容に基づいて、ユーザは、ターゲットクリップドラフトに対してさらなるクリップ操作、例えば、ターゲット素材の調整および/またはターゲットクリップ操作等を行うことができる。
【0062】
S206:前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生し、前記第1ビデオは、前記マルチメディアリソースクリップページでクリップ操作を行うようにユーザに指示するために使用される。
【0063】
本開示の実施例では、ユーザが
図4に展示される「創作を直接に開始する」というエントリをクリックする操作を受け付けた場合、ユーザが、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトを使用しないように選択すると意味され、このため、本開示の実施例は、ユーザにマルチメディア素材選択ページを展示することができ、これにより、ユーザは今回のマルチメディアリソースクリップに必要な素材を選択可能である。
【0064】
実際の適用では、ユーザがマルチメディア素材を選定した後、マルチメディアリソースクリップ操作ページにジャンプし、当該マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生する。
図7に示すように、本開示の実施例により提供される別のマルチメディアリソースクリップ操作ページの概略図である。ユーザは、フローティングウィンドウの形態で再生される第1ビデオに指示されるクリップ操作に基づいて、選定されたマルチメディア素材をクリップする。
【0065】
本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ方法は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいて、マルチメディアリソースへのクリップを容易に実現できる。また、ユーザが初期クリップドラフトを使用しなくても、第1ビデオに指示されるクリップ操作に基づいてマルチメディアリソースへのクリップを容易に実現することができる。このように、本開示の実施例は、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げることができ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0066】
実際の適用では、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する前に、まず、初期クリップ操作がバインディングされた第1ビデオがビデオ作成者によって投稿される。
【0067】
本開示の実施例では、第1ビデオを投稿する前に、まず、第1ビデオを初期クリップドラフトとバインディングし、そして、第1ビデオと初期クリップドラフトとのバインディング関係に基づいて、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを投稿する。
【0068】
選択可能な実施形態では、コース投稿ページに、クリップドラフトをバインディングするエントリが設けられており、
図8に示すように、本開示の実施例により提供されるコース投稿ページの概略図である。コース投稿ページでの、クリップドラフトをバインディングするエントリに対するユーザのトリガ操作を受け付けた後、現在ユーザのクリップ下書きにジャンプし、ユーザはクリップ下書きから、少なくとも1つのクリップドラフトを、現在投稿コースにバインディングされた初期クリップドラフトとして選択することができる。初期クリップドラフトを選定した後、コース投稿ページにリターンし、この場合、コース投稿ページでの、クリップドラフトをバインディングするエントリ箇所で初期クリップドラフトの識別子、例えば、ドラフトid等を表示することができる。コース投稿ページにおける投稿コントロールに対するユーザのトリガ操作を受け付けた場合、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを投稿することで、他のユーザが、投稿された、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオに基づいて、マルチメディアリソースのクリップを容易に実現することができる。
【0069】
上記方法実施例と同じ発明構想に基づいて、本開示は、マルチメディアリソースクリップ装置をさらに提供し、
図9を参照して、本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ装置の構造概略図であり、前記装置は、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するための第1再生モジュール901であって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される第1再生モジュール901と、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するための第1展示モジュール902であって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む第1展示モジュール902と、を含む。
【0070】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
第2ビデオを再生するための第2再生モジュールであって、前記第2ビデオは、初期クリップドラフトがバインディングされず、前記第2ビデオは、マルチメディア素材に対するクリップ操作を指示するために使用される第2再生モジュールと、
前記第2ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第2ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するための第3再生モジュールと、をさらに含む。
【0071】
選択可能な実施形態では、前記第1展示モジュールは、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定するための第1決定サブモジュールと、
前記初期クリップドラフトを使用すると決定される場合、マルチメディア素材選択ページを表示するための表示サブモジュールと、
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得るための置き換えサブモジュールであって、前記選定操作に対応するマルチメディア素材は、前記オリジナルマルチメディア素材と対応関係を有する置き換えサブモジュールと、
前記ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するための第1展示サブモジュールと、を含む。
【0072】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記初期クリップドラフトを使用しないと決定される場合、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するための第4再生モジュールであって、前記第1ビデオは、前記マルチメディアリソースクリップページでクリップ操作を行うようにユーザに指示するために使用される第4再生モジュールをさらに含む。
【0073】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記マルチメディア素材選択ページにマルチメディア素材選択数を表示するための表示モジュールであって、前記マルチメディア素材選択数は、前記初期クリップドラフトに含まれるオリジナルマルチメディア素材の数に基づいて決定されたものであり、前記マルチメディア素材選択数は、マルチメディア素材の数を選定するようにユーザに指示するために使用される表示モジュールをさらに含む。
【0074】
選択可能な実施形態では、前記の初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオは、前記第1ビデオと前記初期クリップドラフトとのバインディング関係に基づいて投稿されたものである。
【0075】
選択可能な実施形態では、前記装置は、
前記マルチメディアリソースクリップページにおける前記ターゲット素材および/または前記ターゲットクリップ操作に対する調整操作を受け付けるための受付モジュールをさらに含む。
【0076】
本開示の実施例により提供されるマルチメディアリソースクリップ装置において、まず、初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生する。前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される。そして、前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する。前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む。本開示の実施例は、第1ビデオにバインディングされた初期クリップドラフトに基づいてメディアリソースへのクリップを実現し、マルチメディアリソースのクリップ敷居を下げ、最終的にマルチメディアリソースクリップに参加するユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0077】
上記方法および装置以外に、本開示の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に指令が記憶されており、前記指令が端末機器上で実行される場合、前記端末機器に本開示の実施例に記載のマルチメディアリソースクリップ方法を実現させる。
【0078】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供し、前記コンピュータプログラムは指令を含み、前記指令がプロセッサによって実行される場合、上記のマルチメディアリソースクリップ方法を実現する。
【0079】
また、本開示の実施例は、マルチメディアリソースクリップ機器をさらに提供し、
図10を参照して、
プロセッサ1001、メモリ1002、入力装置1003、及び出力装置1004を含むことができる。マルチメディアリソースクリップ機器におけるプロセッサ1001の数は1つまたは複数であってもよく、
図10において、1つのプロセッサを例とする。本開示のいくつかの実施例では、プロセッサ1001、メモリ1002、入力装置1003、及び出力装置1004は、バスまたは他の方式を介して接続されることができ、
図10において、バスを介して接続されることを例とする。
【0080】
メモリ1002は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するために使用されることができ、プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、マルチメディアリソースクリップ機器の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ1002は主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含むことができ、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができる。また、メモリ1002は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリと、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。入力装置1003は、入力された数字または文字情報を受信し、及び、マルチメディアリソースクリップデバイスのユーザ設置と機能制御に関する信号入力を生成するために使用されることができる。
【0081】
具体的には、本実施例では、プロセッサ1001は、以下のような指令に従って、1つまたは複数のアプリケーションプログラムのプロセスに対応する実行可能なファイルをメモリ1002にロードし、プロセッサ1001がメモリ1002に記憶されるアプリケーションプログラムを実行することによって、上記マルチメディアリソースクリップ機器の様々な機能を実現する。
【0082】
なお、本明細書では、「第1」及び「第2」などのような関係用語は、単に1つのエンティティまたは操作を他のエンティティまたは操作と区別するためのものであり、必ずしも、これらのエンティティまたは操作の間に任意のこのような実際の関係または順序があるように要求または暗示するとは限らない。さらに、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な包含をカバーするように意図され、一連の要素を含むプロセス、方法、品物または機器は、それらの要素だけでなく、明確にするに列挙されていない他の要素、或いは、このようなプロセス、方法、品物または機器の固有の要素をさらに含む。それ以上の制限がない場合、「○○を含む」という語句で限定される要素は、前記要素を含むプロセス、方法、品物または機器には他の同じ要素がさらに存在することを排除しない。
【0083】
以上の記載は、当業者が本開示を理解しまたは実現できるように、本開示の具体的な実施形態に過ぎない。これらの実施例に対する多種の修正は、当業者にとって自明であり、本明細書に定義された一般的な原理は、本開示の精神または範囲を逸脱することなく、別の実施例で実現されることができる。従って、本開示は、本明細書に記載のこれらの実施例に限定されず、本明細書に開示した原理及び新規特徴と一致する最も広い範囲に適合するものである。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアリソースクリップ装置により実行されるマルチメディアリソースクリップ方法であって、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含むステップと、を含
み、
前記マルチメディアリソースクリップ操作ページに、前記ターゲットクリップドラフトが指示する前記ターゲット素材および前記ターゲットクリップ操作が展示されている、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
第2ビデオを再生するステップであって、前記第2ビデオは、初期クリップドラフトがバインディングされず、前記第2ビデオは、マルチメディア素材に対するクリップ操作を指示するために使用されるステップと、
前記第2ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第2ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップは、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、前記初期クリップドラフトを使用するか否かを決定するステップと、
前記初期クリップドラフトを使用すると決定されると、マルチメディア素材選択ページを表示するステップと、
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得るステップであって、前記選定操作に対応するマルチメディア素材は、前記オリジナルマルチメディア素材と対応関係を有するステップと、
前記ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記初期クリップドラフトを使用しないと決定されると、前記マルチメディアリソースクリップ操作ページにおいて前記第1ビデオをフローティングウィンドウの形態で再生するステップであって、前記第1ビデオは、前記マルチメディアリソースクリップ
操作ページでクリップ操作を行うようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチメディア素材選択ページに展示されたマルチメディア素材に対する選定操作を受け付けた場合、前記選定操作に対応するマルチメディア素材で
前記初期クリップドラフトにおけるオリジナルマルチメディア素材を置き換え、ターゲットクリップドラフトを得る前記ステップの前に、
前記マルチメディア素材選択ページにマルチメディア素材選択数を表示するステップであって、前記マルチメディア素材選択数は、前記初期クリップドラフトに含まれるオリジナルマルチメディア素材の数に基づいて決定されたものであり、前記マルチメディア素材選択数は、マルチメディア素材の数を選定するようにユーザに指示するために使用されるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記の初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオは、前記第1ビデオと前記初期クリップドラフトとのバインディング関係に基づいて投稿されたものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示する前記ステップの後、
前記マルチメディアリソースクリップ
操作ページにおける前記ターゲット素材および/または前記ターゲットクリップ操作に対する調整操作を受け付けるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
マルチメディアリソースクリップ装置であって、
初期クリップドラフトがバインディングされた第1ビデオを再生するための第1再生モジュールであって、前記第1ビデオは、前記初期クリップドラフトの作成過程を展示するために使用され、前記初期クリップドラフトは、オリジナルマルチメディア素材に対する初期クリップ操作を指示するために使用される第1再生モジュールと、
前記第1ビデオに対するクリップトリガ操作に応答して、ターゲットクリップドラフトに応じてマルチメディアリソースクリップ操作ページを展示するための第1展示モジュールであって、前記ターゲットクリップドラフトは、前記初期クリップドラフトに基づいて得られたものであり、前記ターゲットクリップドラフトは、ターゲット素材に対するターゲットクリップ操作を指示するために使用され、前記ターゲット素材は、前記オリジナルマルチメディア素材の全部または一部に対応し、前記ターゲットクリップ操作は、前記初期クリップ操作の全部または一部を含む第1展示モジュールと、を含
み、
前記マルチメディアリソースクリップ操作ページに、前記ターゲットクリップドラフトが指示する前記ターゲット素材および前記ターゲットクリップ操作が展示されている、
ことを特徴とする装置。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に指令が記憶されており、前記指令が端末機器上で実行される場合、前記端末機器に請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現させる、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
電子機器であって、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法を実現する、
ことを特徴とする
電子機器。
【国際調査報告】